JPH1096836A - 多心光コネクタおよびその製造方法 - Google Patents

多心光コネクタおよびその製造方法

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JPH1096836A
JPH1096836A JP21916097A JP21916097A JPH1096836A JP H1096836 A JPH1096836 A JP H1096836A JP 21916097 A JP21916097 A JP 21916097A JP 21916097 A JP21916097 A JP 21916097A JP H1096836 A JPH1096836 A JP H1096836A
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智浩 渡辺
Tsunesato Saitou
恒聡 齋藤
Etsuzo Sato
悦蔵 佐藤
Toshihiko Ota
寿彦 太田
Kazuki Watanabe
万記 渡辺
Nobuo Tomita
信夫 富田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で製造組み立てが容易な信頼性の高い多
心光コネクタを提供する。 【解決手段】 平板基板21上に複数の配列ガイド溝22を
配列形成する。配列ガイド溝22の配列ピッチ間隔は裸光
ファイバ4a,4bの外径と略一致する。平板基板21の
後端側に第1の光ファイバテープ6aと第2の光ファイ
バテープ6bを重ねて配置し、第1の光ファイバテープ
6aの第1の裸光ファイバ4aと第2の光ファイバテー
プ6bの第2の裸光ファイバ4bを交互に配列変換して
配列ガイド溝22内に収容し、その配列先端側の裸光ファ
イバ4a,4bの上側から押え部材23で押えて裸光ファ
イバ4a,4bを挟持固定する。配列ガイド溝22の形成
領域に該配列ガイド溝22を横断する方向にフィルタ挿入
溝17を形成し、このフィルタ挿入溝17にフィルタ16を挿
入し、第2の光ファイバテープ6b側の各第2の裸光フ
ァイバ4bにフィルタ16を挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信等に用いら
れる多心光コネクタおよびその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図26には、光ファイバとしての一般的な
光ファイバ心線3の断面図が示されている。同図に示す
ように、光ファイバ心線3は、コア8の周りをクラッド
9によって覆って形成した、外径約125μmの裸光ファ
イバ4を有しており、この裸光ファイバ4の周りがプラ
イマリーコート15によって覆われ、さらにその周りがナ
イロンジャケット10等により覆われている。光ファイバ
心線3の外径は例えば約250μmとなっており、裸光フ
ァイバ4の外径の約2倍に形成されている。
【0003】このような光ファイバ心線3を複数一括し
て接続する光ファイバ接続具として、多心光コネクタが
広く用いられており、図27には従来の多心光コネクタの
一例が示されている。同図において、複数(図では4
本)の光ファイバ心線3を帯状に並設して成る光ファイ
バテープ6が、光ファイバ配列具としてのフェルール2
に挿入固定されて多心光コネクタが形成されており、光
ファイバテープ6の光ファイバ心線3は、その先端側の
ナイロンジャケット10およびプライマリーコート15(図
26)の被覆を除去された状態でフェルール2に挿入さ
れ、被覆の除去によって剥き出しになった裸光ファイバ
4の端面がフェルール2の接続端面5に露出するように
して、所定の配列ピッチで配列されている。
【0004】なお、フェルール2は、通常は、樹脂を成
形すること等によって形成されており、接続端面5に
は、裸光ファイバ4を所定のピッチで配設するための光
ファイバ挿通孔13等の孔又は溝が、間隔を介して、裸光
ファイバ4の外径の2倍の配列ピッチで複数(図では4
個)配設されており、この光ファイバ挿通孔13に裸光フ
ァイバ4を挿通させることにより、裸光ファイバ4が、
裸光ファイバ4の外径rの2倍のピッチ(2r)で配設
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
光コネクタ同士を接続して光ファイバ心線3同士を接続
することにととまらず、複数の光導波路を配設した導波
路素子と多心光コネクタとの接続が行われるようにな
り、導波路素子の回路構成に合わせて、8心(8本)、
16心(16本) 等といったより多くの光ファイバ心線3を
配設した光コネクタの開発が行われつつある。また、光
通信の高密度化に伴い、高密度化を目的とした32心、64
心といった多数の光ファイバ心線を配設した多心光コネ
クタが求められている。
【0006】しかしながら、図27に示したような従来の
多心光コネクタは、光ファイバ心線3の裸光ファイバ4
の配列ピッチは、裸光ファイバ4の外径の約2倍(例え
ば約250 μm)に形成されており、このため、光ファイ
バ配設領域の両側の補強用余白部分の幅Bの幅が1000μ
mとすると、図27に示したような4心(4本)の多心光
ファイバコネクタにおいては、その素子幅は3mm(250
μm×心数+1000μm×2)となり、8心になると素子
幅は4mm、16心で6mm、32心で10mm、64心で18mmとな
る。
【0007】このように、多心光コネクタに配列する光
ファイバ心線3の心数が多くなると、それに伴い多心光
コネクタの寸法が非常に大きくなってしまうために、心
数の多い多心光コネクタを製造すると、同じウェハを用
いて導波路素子を形成したときの、ウェハ内での素子製
造量が極端に少なくなってしまうといった問題があっ
た。また、素子寸法が大きくなると、多心光コネクタを
光通信システムに組み込むときに嵩張って邪魔になり、
高密度化の妨げにもなってしまうといった問題があっ
た。
【0008】また、最近では、複数の光導波路が導波路
素子に並設形成されているときに、例えば、1,3,5
本といった奇数本目の光導波路には波長λ1の光を入射
して、偶数本目の光導波路には波長λ2の光を入射する
といった如く、光導波路の配列順に交互に異なる波長の
光を入射させたり、その逆に、奇数本目の光導波路から
の波長λ1の光と偶数本目の光導波路からの波長λ2の光
を交互に取り出して同じ波長の各光をまとめて伝搬させ
ることができる多心光コネクタが要求されているが、そ
のような機能を備えた多心光コネクタは、従来、提案さ
れていなかった。
【0009】そこで、本出願人は、配列する光ファイバ
(光ファイバ心線)の心数が多くても小型に形成するこ
とが可能であり、願わくば、複数並設された光導波路等
の配列順に交互に別の光を入射させたり、光導波路等か
ら、光導波路等の配列している順に互いに異なる光を交
互に取り出して同一種類の各光毎にまとめて伝搬したり
することができる多心光コネクタを特願平7−2468
87号において提案している。
【0010】図24は、出願人が提案した多心光コネクタ
を示したものである。同図に示すように、提案の多心光
コネクタは光ファイバテープ6とフェルール2を有して
構成されている。図25はそのフェルール2の構成を示し
たものである。
【0011】なお、提案の光コネクタの特徴を分かり易
くするために、図24においてはフェルール2に対して光
ファイバテープ3等の大きさを大きく図示して模式的に
示してあるが、実際には、図25に示すように、光ファイ
バテープ6の幅W1はフェルール2の幅W2の例えば1/
3以下といった小さな大きさに形成されている。また、
図25の(a)はフェルール2の底面図を、同図の(b)
は(a)のA−A断面を、(c)は正面図を、(d)は
背面図をそれぞれ示している。
【0012】提案の多心光コネクタは、図24に示すよう
に、4本(4心)の第1の光ファイバ心線3aを帯状に
並設して成る第1の光ファイバテープ6aと、4本の第
2の光ファイバ心線3bを帯状に並設して成る第2の光
ファイバテープ6bとが重ね合わせて配置されており、
図22の(a)に示すように、これらの各光ファイバテー
プ6a,6bの先端側のナイロンジャケット10とプライ
マリーコート15の被覆が除去されて剥き出しにされた第
1の裸光ファイバ4aと第2の裸光ファイバ4bとが、
交互に配列するように配列変換されている。この配列変
換は、同図の(b)に示すように、ナイロンジャケット
10とプライマリーコート15を除去することによって、裸
光ファイバ4a同士の間に形成される間隔(約125 μ
m)に、第2の裸光ファイバ4bを挿入するような状態
で、第1の裸光ファイバ4aと第2の裸光ファイバ4b
とを交互に綾取りすることにより行われている。
【0013】フェルール2には、図25に示すように、そ
の接続後端面11側に、光ファイバテープ6a,6bを挿
入するための光ファイバテープ挿入部18が横穴状に形成
されており、この光ファイバテープ挿入部18の先端側に
は、フェルール2の底面側に接着剤注入口20が形成され
ている。光ファイバテープ挿入部18の上下開口幅は、第
1の光ファイバテープ6aと第2の光ファイバテープ6
bとを重ね合わせた状態で挿入できるように、第1の光
ファイバテープ6aの厚みと第2の光ファイバテープ6
bの厚みを合わせた厚みに対応する開口幅に形成されて
いる。
【0014】光ファイバテープ挿入部18の先端側には、
第1、第2の裸光ファイバ4a,4bを配設するための
波型のU型溝が形成されており、このU型溝によって光
ファイバ挿通孔13が形成されている。この光ファイバ挿
通孔13の配列ピッチは、各裸光ファイバ4a,4bの外
径r(r≒125 μm)、すなわち、各光ファイバ心線3
a,3bの被覆を除去した外径と略一致する大きさに形
成されており、光ファイバ挿通孔13同士が隙間なく1列
に並設されている。
【0015】このフェルール2に、図22に示したように
して第1、第2の裸光ファイバ4a,4bを配列変換し
た光ファイバテープ6a,6bを挿入する。そして、第
1、第2の裸光ファイバ4a,4bを交互にフェルール
2の光ファイバ挿通孔13に挿通させて、各裸光ファイバ
4a,4bの外径と略一致する大きさの配列ピッチでフ
ェルール2に配列し、接着剤注入口20から注入される接
着剤によって各光ファイバテープ6a,6bを光ファイ
バテープ挿入部18に固定することにより、提案の多心光
コネクタが形成される。
【0016】この提案の多心光コネクタによれば、光フ
ァイバテープの先端側(接続端面側)の裸光ファイバ4
a,4bの配列ピッチが裸光ファイバ4a,4bの外径
と略一致する大きさの配列ピッチと成しているために、
250 μmピッチで8本の裸光ファイバ4を従来例のよう
に配列して形成される多心光コネクタに比べて非常に小
型の多心光コネクタが形成できるという効果が得られ
る。
【0017】また、第1の光ファイバテープ6aと第2
の光ファイバテープ6bとをそれぞれ形成する裸光ファ
イバ4a,4bが、多心光コネクタの接続端面5側で配
列するように配列変換されて1列に配列されているため
に、例えば、図24に示すように、第1の光ファイバテー
プ6aの各光ファイバ心線3aに波長λ1の光を入射
し、第2の光ファイバテープ6bの第2の光ファイバ心
線3bに波長λ2の光を入射させると、波長λ1、波長λ
2の光は、それぞれ、第1の光ファイバ心線3a、第2
の光ファイバ心線3bを伝搬していき、裸光ファイバ4
a,4bが配列変換されている変換部において波長
λ1,λ2の光の伝搬路も配列変換される。そして、裸光
ファイバ4a,4bの先端側(多心光コネクタの接続端
面5側)からは、第1の裸光ファイバ4aから出射され
る波長λ1の光と第2の裸光ファイバ4bから出射され
る波長λ2の光とが交互に並んだ状態で出射される。
【0018】したがって、この多心光コネクタの接続端
面5側に、例えば複数の光導波路を並設した導波路素子
を接続すれば、例えば、1,3,5といった奇数本目の
光導波路には波長λ1の光を入射して、偶数本目の光導
波路には波長λ2の光を入射するといった如く、並設さ
れた各光導波路の配列順に交互に波長λ1の光と波長λ2
の光を入射させることができる。
【0019】また、その逆に、複数の光導波路を並設し
た導波路素子の各光導波路から光導波路の配列順に交互
に波長λ1の光と波長λ2の光を出射するようにしたとき
に、この導波路素子と提案例の多心光コネクタとを接続
すれば、例えば波長λ1の光は第1の裸光ファイバ4a
に入射し、波長λ2の光は第2の裸光ファイバ4bに入
射する。
【0020】そして、上記と同様に裸光ファイバ4a,
4bの配列変換部で光伝搬路が配列変換されるために、
第1の裸光ファイバ4aを伝搬した波長λ1の光がまと
められて第1の光ファイバテープ6aから出射され、第
2の裸光ファイバ4bを伝搬した波長λ2の光がまとめ
られて第2の光ファイバテープ6bから出射される。こ
のように、提案の多心光コネクタを用いて、導波路素子
等から交互に並列して出射される波長の異なる光を第1
の光ファイバテープ6a側と第2の光ファイバテープ6
b側とにそれぞれ分配してまとめて取り出すことができ
るという効果が得られる。
【0021】しかしながら、本出願人が提案した前記多
心光コネクタは、成形樹脂で製造したフェルール2の先
端側内部に被覆を除去した裸光ファイバ4の外径と略一
致するピッチ間隔で複数の光ファイバ挿通孔13が密集配
列されており、しかも、これらの光ファイバ挿通孔13は
裸光ファイバ4ががたつきなく挿入されるように極めて
小さい孔径(例えば直径約126 μm)であるために、先
端側の被覆を除去した光ファイバテープ6a,6bを重
ねて光ファイバテープ挿入部18側から挿入したときに、
先端側の裸光ファイバ4a,4bを交互に正しく配列変
換して配列に誤りなく対応する光ファイバ挿通孔13に挿
入する作業が極めて困難であった。そのため、多心光コ
ネクタの組み立ての作業効率が低く、多心光コネクタの
組み立てコストが高くなるという問題が生じ、この問題
は、多心光コネクタの心線数が増加するにつれ顕著に現
れるという不都合があった。
【0022】また、前記した如く、多心光コネクタを例
えば石英系等の光導波路部品(光導波路素子)に接続す
ることが行われていたが、最近においては、この光導波
路部品の光導波路にフィルタを挿入したフィルタ挿入型
の開発が盛んに行われている。これは、導波路基板上に
図23の(a)に示すような2×2の光カップラー(2入
力2出力の光カップラー)の導波路を複数個並列形成
し、この光カップラーの所定ポート(奇数、又は偶数ポ
ート等)にSWPF(Short Wave Pass Filter)等のフ
ィルタ16を挿入し、ある一定の波長は透過又は遮蔽する
機能を導波路自体に持たせたものである。
【0023】このようなフィルタ挿入型の光導波路部品
は、導波路が形成された導波路基板に導波路を横断する
ような形態でスリットを形成しておき、このスリット内
に図23の(b)に示すような櫛歯状に加工されたフィル
タ16を挿入することにより製造される。
【0024】しかしながら、導波路基板自体のコスト単
価は非常に高く、フィルタ16の挿入用のスリット形成や
フィルタ挿入固定の工程で不具合が生じると製品不良と
して廃棄されることになるので、これらの工程の歩留り
如何によっては導波路部品の製品コストが高騰してしま
うという問題があった。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような各
種課題を解決するためになされたものであり、その目的
は、多心光コネクタの組み立て作業の容易化を図り組み
立てコストの低減を図ることができ、さらには、導波路
部品に挿入装着していたフィルタを多心光コネクタ側に
もたせることで、高価な導波路部品側の製造の歩留りを
高め、光導波路部品と多心光コネクタとの接続体製品の
総合的なコスト低減を図ることができる多心光コネクタ
およびその製造方法を提供することにある。
【0026】本発明は上記目的を達成するために、次の
ような手段を講じている。すなわち、多心光コネクタの
第1の発明は、複数の第1の光ファイバを帯状に並設し
て成る第1の光ファイバテープと複数の第2の光ファイ
バを帯状に並設して成る第2の光ファイバテープとが重
ね合わせて配置されており、これらの各光ファイバテー
プの先端側の被覆が除去された第1の光ファイバと第2
の光ファイバとが交互に配列するように配列変換され
て、光ファイバ配列具に配列された多心光コネクタであ
って、前記光ファイバ配列具は平板基板上に前記各光フ
ァイバの被覆を除去した外径と略一致する大きさの配列
ピッチで配列ガイド溝を複数形成したものから成り、こ
れらの配列ガイド溝に被覆が除去された第1の光ファイ
バと第2の光ファイバが交互に配列され、その配列先端
側の光ファイバの上側に押え部材が設けられ、この押え
部材に押えられて各光ファイバは前記配列ガイド溝内に
挟持固定されている構成をもって課題を解決する手段と
している。
【0027】また、多心光コネクタの第2の発明は、前
記第1の発明の構成を備えた上で、配列ガイド溝の形成
領域にフィルタが設けられ配列ガイド溝に配列された第
1の光ファイバと第2の光ファイバの少なくとも一方に
前記フィルタが挿入されている構成をもって課題を解決
する手段としている。
【0028】さらに、多心光コネクタの第3の発明は、
前記第1又は第2の発明の構成を備えた上で、押え部材
の後端側にはファイバ押え面側に光ファイバに対する当
たりを緩和する丸みが形成されている構成をもって課題
を解決する手段としている。
【0029】さらに、多心光コネクタの第4の発明は、
前記第1又は第2又は第3の発明の構成を備えた上で、
押え部材は2つ以上の押え部材片を光ファイバ配列方向
に並設して形成されている構成をもって課題を解決する
手段としている。
【0030】さらに、多心光コネクタの第5の発明は、
前記第1の発明乃至第4の発明のいずれか1つの構成を
備えた上で、光ファイバ配列具の平板基板にはその平板
基板上面よりも低位面にした平板基板の中央領域に光フ
ァイバの配列ガイド溝が形成され、該配列ガイド溝の両
外端の溝形成斜面は平板基板上面まで届くように伸設さ
れており、平板基板の上面は配列ガイド溝に配列した第
1と第2の光ファイバの上端と略一致し、該平板基板上
面と第1および第2の光ファイバ上端とが押え部材によ
ってほぼ隙間なく覆われている構成をもって課題を解決
する手段としている。
【0031】さらに、多心光コネクタの第6の発明は、
前記第1の発明乃至第5の発明のいずれか1つの構成を
備えた上で、光ファイバ配列具の平板基板後端側には該
平板基板の厚みを薄肉化する方向にテーパ面が形成され
ている構成をもって課題を解決する手段としている。
【0032】さらに、多心光コネクタの第7の発明は、
前記1の発明乃至第6の発明のいずれか1つの構成を備
えた上で、重ね合わせて配置された第1の光ファイバテ
ープと第2の光ファイバテープとのファイバテープ組が
光ファイバ配列方向に複数並設されており、これら複数
のファイバテープ組の第1と第2の光ファイバテープは
他のファイバテープ組と隣り合う少なくとも一方の側面
が切削されている構成をもって課題を解決する手段とし
ている。
【0033】さらに、多心光コネクタの第8の発明は、
前記第1の発明乃至第7の発明のいずれか1つの構成を
備えた上で、第1と第2の光ファイバテープはそれぞれ
入出射端の端末側で分岐されている構成をもって課題を
解決する手段としている。
【0034】さらに、多心光コネクタの第9の発明は、
前記第1の発明乃至第8の発明のいずれか1つの構成を
備えた上で、複数の光ファイバを帯状に並設して成る光
ファイバテープが2分割されてこの2分割された一方側
の光ファイバテープを第1の光ファイバテープと成し、
他方側の光ファイバテープを第2の光ファイバテープと
成し、第1の光ファイバテープに並設されている光ファ
イバを第1の光ファイバと成し、第2の光ファイバテー
プに並設されている光ファイバを第2の光ファイバと成
している構成をもって課題を解決する手段としている。
【0035】さらに、多心光コネクタの製造方法の第1
の発明は、前記多心光コネクタの第1の発明乃至第9の
発明のいずれか1つの構成を有する多心光コネクタの製
造方法であって、第1および第2の光ファイバテープの
途中部分の被覆を除去し、然る後にこの被覆を除去した
第1と第2の光ファイバを交互に配列するように配列変
換して光ファイバ配列具の配列ガイド溝に交互に配列
し、然る後にこれらの光ファイバの上側に押え部材を設
けて各光ファイバを押え部材によって押えて前記配列ガ
イド溝内に挟持固定した後、該押え部材および光ファイ
バ配列具の固定部分を光ファイバ配列方向と交わる方向
に分割切断することにより2つの多心光コネクタを一度
に製造する構成をもって課題を解決する手段としてい
る。
【0036】さらに、多心光コネクタの製造方法の第2
の発明は、前記多心光コネクタの第1の発明乃至第9の
発明のいずれか1つの構成を備えた多心光コネクタの製
造方法であって、第1と第2の光ファイバテープのうち
のいずれか一方側の光ファイバテープの被覆が除去され
た光ファイバを光ファイバ配列具の複数のガイド溝に1
つおきに配列した状態で仮固定し、然る後に前記第1と
第2の光ファイバテープのうちの他方側の光ファイバテ
ープの被覆が除去された光ファイバを1つおきに残され
た配列ガイド溝に配列する構成をもって課題を解決する
手段としている。
【0037】さらに、多心光コネクタの製造方法の第3
の発明は、前記多心光コネクタの第1の発明乃至第8の
発明のいずれか1つの構成を備えた多心光コネクタの製
造方法であって、第1と第2の光ファイバテープのうち
のいずれか一方側の光ファイバテープの被覆が除去され
た光ファイバを光ファイバ配列具の複数の配列ガイド溝
に1つおきに配列した状態でこの光ファイバを押え部材
によって押え、然る後に前記第1と第2の光ファイバテ
ープのうちの他方側の光ファイバテープの被覆が除去さ
れた光ファイバを前記押え部材によって押えた光ファイ
バの上側又は下側から押え部材と1つおきに残された配
列ガイド溝とによって形成された隙間に挿入する構成を
もって課題を解決する手段としている。
【0038】さらに、多心光コネクタの製造方法の第4
の発明は、前記多心光コネクタの製造方法の第2の発明
又は第3の発明の構成を備えた上で、第1と第2の光フ
ァイバテープの被覆を皮剥ぎする際に、前記光ファイバ
テープの少なくとも一方側の光ファイバテープの被覆の
一部分を除去せずに光ファイバ先端側にスライド移動さ
せた状態でこの被覆を残留被覆として光ファイバ先端側
に残しておき、然る後に被覆を除去した光ファイバの根
本側を光ファイバ配列具に配列する構成をもって課題を
解決する手段としている。
【0039】さらに、多心光コネクタの製造方法の第5
の発明は、前記多心光コネクタの製造方法の第4の発明
の構成を備えた上で、被覆を一部分残した光ファイバテ
ープを複数用意して光ファイバ配列方向に並設し、隣り
合う光ファイバテープの残留被覆の光ファイバ長手方向
の位置をずらして配置した後に、光ファイバを光ファイ
バ配列具に配列する構成をもって課題を解決する手段と
している。
【0040】さらに、多心光コネクタの製造方法の第6
の発明は、前記多心光コネクタの第1の発明乃至第9の
発明のいずれか1つの構成を有する多心光コネクタの製
造方法であって、光ファイバ配列具の配列ガイド溝に配
列した光ファイバを押え部材で押えた後に該光ファイバ
の接続端面側に接着剤を供給し、光ファイバを配列ガイ
ド溝に固定する構成をもって課題を解決する手段として
いる。
【0041】さらに、多心光コネクタの製造方法の第7
の発明は、前記多心光コネクタの第1の発明乃至第9の
発明のいずれか1つの構成を備えた多心光コネクタの製
造方法であって、複数の光ファイバを帯状に並設して成
る光ファイバテープを2分割し、この2分割した一方側
の光ファイバテープを第1の光ファイバテープ、他方側
の光ファイバテープを第2の光ファイバテープとする構
成をもって課題を解決する手段としている。
【0042】上記構成の本発明において、多心光コネク
タの組み立てに際しては、第1の光ファイバテープと第
2の光ファイバテープを重ね合わせて配置し、これらの
各光ファイバテープの先端側の被覆が除去された第1の
光ファイバと第2の光ファイバを交互になるように配列
変換して光ファイバ配列具である平板基板上の配列ガイ
ド溝に挿入して配列し、その配列された先端側の各光フ
ァイバの上側に押え部材を配置し、この押え部材を平板
基板側に押し付け固定することで、各光ファイバは配列
ガイド溝内に挟持固定され、目的とする多心光コネクタ
が製造される。
【0043】本発明では、平板基板上に形成した配列ガ
イド溝内に第1と第2の光ファイバを収容するようにし
たので、配列ガイド溝内に配列されている光ファイバの
様子は外部から一目瞭然となり、配列に誤りが生じない
ように第1の光ファイバと第2の光ファイバを交互に配
列変換して正しく対応する配列ガイド溝内に容易に配列
収容することが可能となる。このことにより、多心光コ
ネクタの組み立ての作業効率が高められ、多心光コネク
タの組み立てコストの大幅な低減化が可能となる。
【0044】また、多心光コネクタの第2の発明におい
ては、配列ガイド溝内に配列された第1の光ファイバと
第2の光ファイバの少なくとも一方にフィルタが挿入さ
れるので、この第2の発明の多心光コネクタを導波路部
品に接続することにより、導波路部品の光導波路にフィ
ルタを設けたものと等価な機能をもつこととなり、高価
な導波路基板側にフィルタを設けるよりも、より安価な
光ファイバ配列具の平板基板上にフィルタを設ける方
が、フィルタ装着工程の歩留りに対するコスト低減が図
れることになる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例および提案例と同一名称部分には同一符号を
付し、その重複説明は省略する。
【0046】図1には本発明に係る多心光コネクタの第
1の実施形態例における斜視構成が示され、図2には図
1のA−A断面が示されている。これらの図において、
光ファイバ配列具である平板基板21上に複数の配列ガイ
ド溝22が幅方向に並列して配列形成されている。前記平
板基板21は不透明部材により形成してもよいが、この実
施形態例では、商標パイレックスで知られているガラス
や、合成石英等の透明ガラス基板により形成されてお
り、この透明平板基板21上に例えば機械加工等により、
被覆を除去した裸光ファイバ4(4a,4b)の略外径
に等しい、例えば127 μmのピッチ間隔で複数の配列ガ
イド溝22が平板基板21の長手方向に伸張させて形成され
ている。
【0047】なお、この配列ガイド溝22の溝形状は、例
えば図3に示すように、好ましくはV字やU字形状に形
成される。また、配列ガイド溝22は平板基板21の上面24
よりも低位面にした平板基板21の中央領域に形成されて
おり、本実施形態例では、図3および図4の(a)に示
すように、配列ガイド溝22の両外端の溝形成斜面12が平
板基板21の上面24まで届くように伸設されている。そし
て、図1に示すように、これら配列ガイド溝22の形成領
域には該配列ガイド溝22を横断する方向にフィルタ挿入
用のフィルタ挿入溝17が形成されている。
【0048】前記平板基板21の後端側には複数の第1の
光ファイバを帯状に並設して成る、例えば16心から成る
第1の光ファイバテープ6aと、同じく16心の第2の光
ファイバを帯状に並設して成る第2の光ファイバテープ
6bとが重ね合わせて配置されており、第1の光ファイ
バテープ6aの先端側の被覆が除去された第1の裸光フ
ァイバ4aと、同じく第2の光ファイバテープ6bの先
端側の被覆が除去された第2の裸光ファイバ4bとが前
記図22に示したように1本ずつ配列変換されて対応する
配列ガイド溝22内に交互に収容されており、これら第
1、第2の裸光ファイバ4a,4bの上端が平板基板21
の上面24と略一致している。
【0049】また、これら裸光ファイバ4a,4bの配
列収容状態で、平板基板21の先端側位置で、配列された
裸光ファイバ4a,4bの上側から板状の押え部材23が
配置され、平板基板21の上面24と第1および第2の裸光
ファイバ4a,4bの上端とが押え部材23によってほぼ
隙間なく覆われ、この押え部材23により押えられて、裸
光ファイバ4a,4bの先端側が配列ガイド溝22内に挟
持固定されている。
【0050】前記フィルタ挿入溝17には長方形をした板
状のフィルタ16が挿入され、第2の光ファイバテープ6
b側の各第2の裸光ファイバ4bにフィルタ16が挿入さ
れている。なお、フィルタ16はフィルタ挿入溝17内で例
えば熱硬化性の接着剤で固定されており、また、平板基
板21と押え部材23も熱硬化性の接着剤等を用いて接着固
定されている。前記押え部材23は不透明部材によって形
成できるが、この実施形態例では、平板基板21と同様に
例えばガラス板等の透明部材を用いて形成されている。
【0051】次に、本実施形態例における多心光コネク
タの製造方法を簡単に説明する。まず、先端側の被覆を
除去して裸光ファイバ4bを露出させた第2の光ファイ
バテープ6bを平板基板21の後端側から供給し、裸光フ
ァイバ4bを平板基板21上の配列ガイド溝22内に1つお
きに挿入収容し、フィルタ挿入溝17を設ける部分を接着
剤等を用いて仮止めする。この実施形態例ではフィルタ
挿入溝17は押え部材23が配置される場所を避けた配列ガ
イド溝22の形成領域(図1では配列ガイド溝22の長手方
向のほぼ中間位置)に設けられるように設計されてい
る。
【0052】次に、第2の裸光ファイバ4bを仮止めし
た位置で、各第2の裸光ファイバ4bを横断する方向に
フィルタ挿入溝17を形成し、次に、このフィルタ挿入溝
17内に長方形をした板状のフィルタ16が挿入され、フィ
ルタ16と平板基板21はフィルタ挿入溝17内で熱硬化性の
接着剤等で固定される。このフィルタ16の取り付けによ
り、第2の光ファイバテープ6bの各第2の裸光ファイ
バ4bにフィルタ16が挿入された状態となる。
【0053】次に、先端側の被覆を除去した第1の光フ
ァイバテープ6aを前記第2の光ファイバテープ6bの
上側に重ねて供給し、第1の光ファイバテープ6aの各
第1の裸光ファイバ4aを前記フィルタ16の上側を通し
てフィルタ16の前方の前記第2の裸光ファイバ4bが収
容されている隣の配列ガイド溝22内(第2の裸光ファイ
バ4bが収容されていない空いている配列ガイド溝内)
に収容する。これにより、平板基板21の先方側の各配列
ガイド溝22内には第1の裸光ファイバ4aと第2の裸光
ファイバ4bとが隣合わせに交互に配列変換されて収容
された状態となる。
【0054】次に、平板基板21の先端側に裸光ファイバ
4a,4bの上側から押え部材23を押し当て、平板基板
21と押え部材23を熱硬化性の接着剤等で固定する。これ
により、配列されている複数の第1の裸光ファイバ4a
と第2の光ファイバ4bは配列ガイド溝22内に挟持固定
される。次に、必要に応じ、平板基板21上に露出してい
る裸光ファイバ4a,4bの上側に接着剤を塗布し、裸
光ファイバ4a,4bを接着剤内に埋設して外力に対す
る保護を図る。そして、最後に平板基板21の先端側の接
続端面5が押え部材23および裸光ファイバ4a,4bの
端面と共に研磨され、目的とする多心光コネクタが製造
される。
【0055】本実施形態例の多心光コネクタによれば、
裸光ファイバ4a,4bの外径と略一致するピッチ間隔
をもって形成した配列ガイド溝22内に裸光ファイバ4
a,4bを収容するようにしているので、出願人が先に
提案した多心光コネクタの場合と同様に、従来例に比べ
多心光コネクタの格段の小型化を達成できると共に、配
列ガイド溝22内に第1の裸光ファイバ4aと第2の裸光
ファイバ4bとが交互に配列変換されて収容されるの
で、第1の裸光ファイバ4aを通る例えば波長λ1の光
と第2の裸光ファイバ4bを通る例えば波長λ2の光を
交互に配列変換して多心光コネクタに接続される光導波
路等に入射させたり、光導波路等から供給される波長λ
1とλ2の交互配列の光を取り出し、波長λ1の光は第1
の光ファイバテープにまとめて取り出し、波長λ2の光
は第2の光ファイバテープにまとめて取り出すことがで
きる等、出願人が先に提案した多心光コネクタと同様の
効果を得ることができる。
【0056】さらに、本実施形態例の多心光コネクタ
は、平板基板21上に配列形成した配列ガイド溝22内に光
ファイバを収容する構成としたので、各配列ガイド溝22
内に収容されている裸光ファイバ4a,4bの状態が外
部から一目瞭然となるので、各配列ガイド溝22内に第1
の裸光ファイバ4aと第2の裸光ファイバ4bを誤りな
く正しく収容する作業が極めて容易となり、多心光コネ
クタ組み立ての格段の作業改善が図れ、組み立てコスト
の低減を図ることができると共に、裸光ファイバ4a,
4bの配列ミスもなくすことができるので、多心光コネ
クタの信頼性を高めることが可能となる。特に、本実施
形態例では、平板基板21と押え部材23を共に透明部材に
より形成しているので、裸光ファイバ4a,4bの配列
状態を平板基板21の裏面側(配列ガイド溝22の形成面と
反対側の面)から観察することも可能であり、また、押
え部材23で押えられている裸光ファイバ4a,4bの配
列状態も外部から観察できるので、裸光ファイバ4a,
4bの配列ミスを完璧に除去することができる。
【0057】さらに、本実施形態例では平板基板21上に
フィルタ16を設けているので、従来例のように光導波路
部品側の導波路基板にフィルタを設ける場合に比べ、光
導波路部品の導波路基板よりも多心光コネクタの平板基
板21の単価は格段に安いので、その分、同じ歩留りに対
し、多心光コネクタと光導波路部品とを接続一体化して
なる接続体製品の総合コストを安くできるという効果が
得られる。この点、本実施形態例では、光導波路部品に
採用されている図23の(b)に示すような櫛歯を施した
フィルタを用いることなく、より構造の簡易な長方形の
板状のフィルタを用いているので、フィルタ自体の製造
加工の容易化が図れるので、フィルタ製造の歩留りも高
くなり、より一層のコスト低減が図れることになる。
【0058】さらに、本実施形態例では、図4の(a)
に示したように、平板基板21に形成した配列ガイド溝26
の両外端の溝形成斜面12を平板基板21の上面24まで届く
ように伸設し、平板基板21の上面24と第1および第2の
裸光ファイバ4a,4bの上端とが押え部材23によって
ほぼ隙間なく覆われるようにしたために、例えば図4の
(b)に示すように、平板基板21の上面24と押え部材23
との間に隙間が形成されている場合と異なり、平板基板
21の上面24と押え部材23の底面との間に接着剤は殆ど存
在しない。したがって、平板基板21の上面24と押え部材
23との間に隙間が形成されたときのように、その隙間に
塗布される接着剤によって、例えば接着剤の硬化時や温
度変化に伴う接着剤の熱収縮等により、配列両端側の裸
光ファイバ4a,4bが外側に引っ張られたりすること
はなく、全ての第1、第2の裸光ファイバ4a,4bが
対応する各配列ガイド溝22に確実に収容されて配列さ
れ、第1、第2の裸光ファイバ4a,4bの配列ガイド
溝22への配列精度が向上する。そのため、多心光コネク
タ製造の歩留りが高くなり、より一層のコスト低減が図
れることになる。
【0059】さらに、この実施形態例では、平板基板21
と押え部材23を共に透明な部材により形成しているが少
なくとも一方を透明な部材により形成しておけば、本実
施形態例の多心光コネクタを接続相手側の光部品に接続
するとき、接続端面5側に紫外線(UV)を照射可能と
なり、UV接着剤等による信頼性の高いUV接続が可能
となる。また、特に押え部材23を透明な部材にしておけ
ば紫外線の照射が可能であることに加えて、平板基板21
の配列ガイド溝22内に挿入した各裸光ファイバ4a,4
bの最終的な配列状態の点検も容易である。
【0060】図5には、本発明に係る多心光コネクタの
第2実施形態例における斜視構成が示されている。本実
施形態例も上記第1実施形態例と同様に、重ね合わせて
配置された第1の光ファイバテープ6aと第2の光ファ
イバテープ6bの先端側の被覆が除去された第1の裸光
ファイバ4aと第2の裸光ファイバ4bとが交互に配列
するように配列変換されて平板基板21の配列ガイド溝22
に配列され、その配列先端側の第1、第2の裸光ファイ
バ4a,4bが押え部材23に押えられて配列ガイド溝22
内に挟持固定されており、本実施形態例では、重ね合わ
せて配置された第1の光ファイバテープ6aと第2の光
ファイバテープ6bとのファイバテープ組7が光ファイ
バ配列方向に複数(2組)並設されている。また、図7
に示されるように、これら2組のファイバテープ組7
(7a,7b)のうち、図の手前側のファイバテープ組
7aの第1と第2の光ファイバテープ6a,6bは、他
のファイバテープ組7bと隣り合う側面27が切削されて
いる。
【0061】また、本実施形態例では、図6に示される
ように、押え部材23の後端側25には、ファイバ押え面26
側に光ファイバに対する当たりを緩和する丸み(図の
A)が形成されている。なお、本実施形態例では、上記
第1の実施形態例に設けたフィルタ挿入溝17およびフィ
ルタ16は設けられていないが、本実施形態例でも、上記
実施形態例と同様にフィルタ挿入溝17およびフィルタ16
を設けて多心光コネクタを構成することもできる。
【0062】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、次に本実施形態例の多心光コネクタの製造方法につ
いて説明する。まず、例えば図8の(a)から(b)に
示すように、第1と第2の光ファイバテープ6aと6b
のうちのいずれか一方側(図では光ファイバテープ6
a)の被覆が除去された光ファイバ(図では第1の裸光
ファイバ4a)を平板基板21の複数の配列ガイド溝22に
1つおきに配列する。
【0063】次に、同図の(c)に示すように、この状
態で、裸光ファイバ4aを押え部材23によって押え、然
る後に、同図の(d)から(e)に示すように、第1と
第2の光ファイバテープ6aと6bのうちの他方側の光
ファイバテープ(図では光ファイバテープ6b)の被覆
が除去された光ファイバ(第2の裸光ファイバ4b)
を、押え部材23によって押えた裸光ファイバ4aの下側
から挿入し、押え部材23と1つおきに残された配列ガイ
ド溝22とによって形成された隙間に裸光ファイバ4bを
挿入する。これにより、平板基板21の先方側の各配列ガ
イド溝22内には、第1の裸光ファイバ4aと第2の裸光
ファイバ4bとが隣り合わせに交互に配列変換されて収
容され、押え部材23に押えられた状態となる。
【0064】なお、第2の光ファイバテープ6bの裸光
ファイバ4bを配列ガイド溝22に配列する際に、前記の
如く、裸光ファイバ4bを、裸光ファイバ4aの下側か
ら押え部材23と配列ガイド溝22とによって形成された隙
間に挿入する代わりに、例えば図9の(d)から(e)
に示すように、第2の裸光ファイバ4bを第1の裸光フ
ァイバ4aの上側から挿入し、押え部材23と1つおきに
残された配列ガイド溝22とによって形成された隙間に挿
入してもよい。
【0065】次に、平板基板21と押え部材23を熱硬化性
の接着剤等で固定する。この接着剤の供給にあたり、本
実施形態例では、図10の(a),(b)に示すように、
第1、第2の各裸光ファイバ4a,4bの接続端面側に
接着剤を供給する。具体的には、これらの図に示される
ように、平板基板21および押え部材23の先端側から突出
した第1、第2の裸光ファイバ4a,4bに接着剤を塗
布する。そうすると、接着剤は、毛細管現象により、第
1、第2の裸光ファイバ4a,4bと配列ガイド溝22お
よび押え部材23との隙間全体に進入するために、毛細管
現象を利用して接着剤を前記隙間に進入させ、配列され
ている複数の第1の裸光ファイバ4aと第2の裸光ファ
イバ4bを配列ガイド溝22内に恒久的に固定する。
【0066】そして、上記第1実施形態例と同様に、必
要に応じ、平板基板21上に露出している裸光ファイバ4
a,4bの上側に接着剤を塗布し、最後に、平板基板21
の先端側の接続端面5を押え部材23および裸光ファイバ
4a,4bの端面と共に研磨し、目的とする多心光コネ
クタを製造する。
【0067】なお、本実施形態例において、上記第1実
施形態例と同様に、平板基板21にフィルタ挿入溝17およ
びフィルタ16を設ける場合には、上記第1実施形態例と
同様の方法によりフィルタ挿入溝17を平板基板21に形成
し、そのフィルタ挿入溝17内にフィルタ16を挿入するこ
とになる。
【0068】本実施形態例によれば、上記第1実施形態
例と同様の効果を奏することができると共に、押え部材
23の後端側25のファイバ押え面26側に、光ファイバに対
する当たりを緩和する丸みを形成したことにより、例え
ば図21のBに示すように、ファイバ押え面26側に丸み
が形成されていないために押え部材23が裸光ファイバ4
aに当たる部位で裸光ファイバ4aに直接過度な力がか
かり、裸光ファイバ4aが断線するといったことを確実
に防ぐことができるために、多心光コネクタの製造の歩
留りをより一層向上させることができる。
【0069】また、本実施形態例においては、重ね合わ
せて配置された第1の光ファイバテープ6aと第2の光
ファイバテープ6bとのファイバテープ組7a,7bを
光ファイバ配列方向に並設しているが、ファイバテープ
組7aの第1と第2の光ファイバテープ6aと6bは、
他のファイバテープ組7bと隣り合う側面27を切削して
いるために、第1、第2の光ファイバテープ6a,6b
の隣り合う被覆部分が邪魔にならず、光ファイバテープ
6a,6bの外端側の裸光ファイバ4a,4bを大きく
曲げることなく全ての裸光ファイバ4a,4bを対応す
る各配列ガイド溝22内に精度良く配列することができ
る。また、光ファイバテープ組7a,7bを多心光コネ
クタに高密度に並設することもできる。
【0070】さらに、本実施形態例のように、平板基板
21の配列ガイド溝22を裸光ファイバ4の略外径に等しい
ピッチ間隔に形成した場合、配列ガイド溝22の深さが浅
くなるために、第1の光ファイバテープ6aの第1の裸
光ファイバ4aと第2の光ファイバテープ6bの第2の
裸光ファイバ4bとを、前記図22に示したように1本ず
つ配列変換して対応する配列ガイド溝22内に交互に収容
する作業は、あまり作業性がよいものではないが、本実
施形態例の多心光コネクタの製造方法によれば、初めに
第1の裸光ファイバ4aを配列ガイド溝22内に1つおき
に配列した後に、第2の裸光ファイバ4bを、1つおき
に残された配列ガイド溝22内に挿入するために、裸光フ
ァイバ4a,4bの配列作業性を向上させることができ
る。
【0071】特に、本実施形態例の多心光コネクタの製
造方法によれば、初めに配列ガイド溝22に配列する第1
の裸光ファイバ4aを押え部材23によって押え、その状
態で、第2の裸光ファイバ4bを第1の裸光ファイバ4
aの上側又は下側から挿入し、押え部材23と1つおきに
残された配列ガイド溝22との隙間に挿入するために、配
列ガイド溝22内に初めに配列した第1の裸光ファイバ4
aが配列ガイド溝22から外れることもなく、第2の裸光
ファイバ4bの挿入がより一層行い易くなる。そのた
め、多心光コネクタの製造の歩留りをより一層向上させ
ることができる。
【0072】さらに、平板基板21と第1、第2の裸ファ
イバ4a,4bと押え部材23との恒久的固定に用いられ
る接着剤を押え部材23の後端側25から供給した場合、こ
の接着剤は毛細管現象により、平板基板21と第1、第2
の裸光ファイバ4a,4bと押え部材23との隙間に進入
して行くが、接着剤が多心光コネクタの接続端面5側に
辿り着かない場合や、たとえ辿り着いても気泡が混入す
る場合がある。そうなると、この接続端面5側の接着剤
の抜けおよび気泡は、この多心光コネクタを他の光部品
に接続した際の界面への気泡の進入の原因になり、接続
損失増大をもたらすことになる。また、この気泡部分や
接着剤の抜け部分が熱変化等により膨張し、第1、第2
の裸光ファイバ4a,4bの接続端面側への負荷が大き
くなったりして第1、第2の裸光ファイバ4a,4bの
接続端面側へ悪影響を及ぼすことになる。
【0073】それに対し、本実施形態例では、接着剤を
多心光コネクタの接続端面5側から供給し、前記毛細管
現象により第1、第2の裸光ファイバ4a,4bの接続
端面側から第1、第2の裸ファイバ4a,4bと平板基
板21と押え部材23との隙間に進入させるために、少なく
とも第1、第2の裸光ファイバ4a,4bの接続端面側
においては、第1、第2の裸光ファイバ4a,4bと平
板基板21の配列ガイド溝22と押え部材23との隙間に進入
した接着剤の抜けや気泡が生じることはなく、前記接着
剤の抜けや気泡による悪影響を回避することができる。
したがって、本実施形態例では、多心光コネクタの他の
光部品との接続損失の増大を防ぐことが可能となり、低
接続損失で光接続ができる多心光コネクタとすることが
できるし、熱等の影響を受けることが少なく、長期信頼
性の高い多心光コネクタとすることができる。
【0074】図11には、本発明に係る多心光コネクタの
第3実施形態例における斜視構成が示されている。本実
施形態例は上記第2実施形態例とほぼ同様に構成されて
おり、本実施形態例が上記第2実施形態例と異なる特徴
的なことは、押え部材23が2つの押え部材片33a,33b
を光ファイバ配列方向に並設して形成されていることで
ある。なお、本実施形態例でも上記第1実施形態例と同
様に、平板基板21にフィルタ挿入溝17およびフィルタ16
を設けて構成することもできる。
【0075】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例も上記第2実施形態例と同様の製造方
法により製造され、上記第2実施形態例と同様の効果を
奏することができる。
【0076】また、本実施形態例のように、第1、第2
の裸光ファイバ4a,4bの心数が併せて32心ともなる
と、例えば図のAの長さは約6mm、図のBの長さは約5
mm、図のCの長さは約10mmともなる。平板基板21と第
1、第2の裸光ファイバ4a,4bと押え部材23とは接
着剤によって固定されるが、温度変化により接着剤や押
え部材23に熱収縮が生じ、前記のように押え部材23の幅
Aが広くなると、その熱収縮の大きさの違いから押え部
材23にひび割れが生じる虞がある。しかしながら、本実
施形態例では、押え部材23を2つの押え部材片33a,33
bにより形成しているために、前記熱収縮の違いによる
歪みが逃げ易くなり、押え部材23のひび割れを防ぐこと
が可能となり、多心光コネクタの製造の歩留りおよび長
期信頼性を向上させることができる。
【0077】また、万が一、裸光ファイバ4a,4bの
配列をやり直すことが生じても、本実施形態例のように
押え部材23が押え部材片33a,33bに分割されている
と、前記裸光ファイバ4a,4bの配列やり直しも行い
易い。
【0078】図12には、本発明に係る多心光コネクタの
第4実施形態例における斜視構成が示されている。本実
施形態例は上記第2実施形態例とほぼ同様に構成されて
おり、本実施形態例が上記第2実施形態例と異なる特徴
的なことは、第1と第2の光ファイバテープ6a,6b
がそれぞれ入出射端の端末側28で分岐されていることで
ある。前述のように、第1、第2の光ファイバテープ6
a,6bは、それぞれ8心の第1、第2の裸光ファイバ
4a,4bを並設して成る光ファイバテープであり、本
実施形態例では、これらの第1、第2の光ファイバテー
プ6a,6bが、入出射端の端末側28で4心ずつにそれ
ぞれ分岐されている。なお、本実施形態例でも、上記第
1実施形態例と同様に、平板基板21にフィルタ挿入溝17
とフィルタ16を設けて構成することができる。
【0079】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例も上記第2実施形態例とほぼ同様の製
造方法により製造され、同様の効果を奏することができ
る。
【0080】また、本実施形態例では、それぞれ、8心
の光ファイバを並設した第1、第2の光ファイバテープ
6a,6bを用いて、上記第2、第3実施形態例と同様
に多心光コネクタを簡単に製造できると共に、第1、第
2の光ファイバテープ6a,6bの入出射端の端末側28
で分岐することにより、例えば端末側28を光の入射端末
に接続すれば、光ファイバ4心ずつに異なる信号入力を
行うことが可能となり、合計8種類の信号入力を行うこ
とができる。
【0081】すなわち、本実施形態例のように、多くの
心数の光ファイバを並設した第1、第2の光ファイバテ
ープ6a,6bを用いて多心光コネクタを製造し、か
つ、第1、第2の光ファイバテープ6a,6bの端末側
28を、入出射端末の必要な心数に対応させて分岐させれ
ば、製造が容易で、かつ、入射端末の必要な心数に対応
させて光の入射および出射を行うことができる優れた多
心光コネクタとすることができる。
【0082】図13には、本発明に係る多心光コネクタの
第5実施形態例が平面図(a)および側面図(b)によ
り示されている。本実施形態例の特徴的なことは、複数
の光ファイバを帯状に並設して成る光ファイバテープ6
(図では4本の光ファイバテープ6)がそれぞれ2分割
されて、この2分割された一方側の光ファイバテープを
第1の光ファイバテープ6aと成し、他方側の光ファイ
バテープを第2の光ファイバテープ6bと成し、第1の
光ファイバテープ6aに並設されている光ファイバを第
1の光ファイバと成し、第2の光ファイバテープ6bに
並設されている光ファイバを第2の光ファイバと成して
いることである。
【0083】そして、第2の光ファイバテープ6bの上
側に第1の光ファイバテープ6aが重ね合わせて配置さ
れ、第1の光ファイバテープ6aの先端側の被覆が除去
された第1の裸光ファイバ4aと、第2の光ファイバテ
ープ6bの先端側の被覆が除去された第2の裸光ファイ
バ4bとが、前記各実施形態例における第1、第2の裸
光ファイバ4a,4bと同様に、1本ずつ配列変換され
て対応する配列ガイド溝22内に交互に収容されている。
本実施形態例は以上のように構成されており、本実施形
態例でも、上記第1実施形態例と同様に、平板基板21に
フィルタ挿入溝17およびフィルタ16を設けることもでき
る。
【0084】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例の多心光コネクタを製造するときに
は、8心の光ファイバを帯状に並設して成る光ファイバ
テープ6をその先端側において2分割し、この2分割し
た一方側の光ファイバテープを第1の光ファイバテープ
6aとし、他方側の光ファイバテープを第2の光ファイ
バテープ6bとして、第2の光ファイバテープ6bの上
側に第1の光ファイバテープ6aを重ね合わせた後、上
記第1〜第4実施形態例と同様の製造方法により多心光
コネクタを製造する。
【0085】本実施形態例も上記第1〜第4実施形態例
とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0086】また、例えば図14,15に示されるような、
1×8スターカプラ31等の1×nスターカプラを形成し
た光導波路部品30が光通信用として用いられているが、
このような光部品において、例えば1×8スターカプラ
31の入射端1aから入射して各出射端1a1〜1a8か
ら出射した光を1つの光ファイバテープ6によって取り
出し、1×8スターカプラ31の入射端1bから入射して
出射端1b1〜1b8から出射した光を別の1つの光フ
ァイバテープ6によって取り出すことを要求される場合
がある。なお、図14,15においては、光の進行方向を分
かり易くするために、光導波路部品30に接続されている
多心光コネクタの第1、第2の光ファイバテープ6a,
6bを並設して模式的に示したが、第1、第2の光ファ
イバテープ6a,6bは、実際には重ね合わせて配置さ
れている。
【0087】ところが、例えば図15に示すように、8心
の第1、第2の光ファイバテープ6a,6bの先端側の
被覆が除去された第1、第2の裸光ファイバ4a,4b
を配列変換して交互に配列した多心光コネクタを光導波
路部品30の出射端側に接続すると、1×8スターカプラ
31の出射端1a1から出射した光は第1の光ファイバテ
ープ6aに入射して第1の光ファイバテープ6aから取
り出され、1×8スターカプラ31の出射端1a2から出
射した光は第2の光ファイバテープ6bに入射して第2
の光ファイバテープ6bから取り出されるといったよう
に、1×8スターカプラ31の入射端1aから入射した光
が2つの光ファイバテープ6a,6bにまたがって入射
して取り出されることになる。そうなると、1つのスタ
ーカプラに入射した光を1つの光ファイバテープ6から
取り出すといった前記要求を満たすことができなくな
る。
【0088】また、図15において、1×8スターカプラ
31の入射端1bから入射して出射端1b1〜1b8から
出射する光も第1、第2の光ファイバテープ6a,6b
にそれぞれ振り分けられて入射することになるため、第
1の光ファイバテープ6aには1×8スターカプラ31の
入射端1aから入射した光と入射端1bから入射した光
とが混在し、同様に、第2の光ファイバテープ6bにお
いても1×8スターカプラ31の入射端1aから入射した
光と入射端1bから入射した光とが混在することにな
る。
【0089】それに対し、本実施形態例のように、8心
の光ファイバテープ6を2分割して第1、第2の光ファ
イバテープ6a,6bとすれば、図14に示すように、1
×8スターカプラ31の入射端1aから入射した光は出射
端1a1〜1a8からそれぞれ出射して第1、第2の光
ファイバテープ6a,6bにそれぞれ入射するが、第
1、第2の光ファイバテープ6a,6bはもともと1つ
の光ファイバテープ6であるために、1×8スターカプ
ラ31の入射端1aから入射した光は全て1つの光ファイ
バテープ6に入射して取り出される。また、同様に、1
×8スターカプラ31の入射端1bから入射した光は別の
光ファイバテープ6に全て入射して光ファイバテープ6
から取り出され、前記のような光の混在を防ぐことがで
きる。
【0090】なお、本発明は上記各実施形態例に限定さ
れることはなく、様々な実施の形態を採り得る。例え
ば、上記第1実施形態例では、第2の光ファイバテープ
6b側の各第2の裸光ファイバ4bにフィルタ16を挿入
したが、第1の光ファイバテープ6a側の第1の裸光フ
ァイバ4aにもフィルタ16を挿入するようにしてもよ
く、このようなフィルタ16の挿入構造は、第2〜第5実
施形態例にも適用できる。この場合は、平板基板21の配
列ガイド溝22に第1の裸光ファイバ4aと第2の裸光フ
ァイバ4bを交互に配列した状態で、フィルタ挿入溝17
を形成し、フィルタ16をそのフィルタ挿入溝17に挿入す
ればよい。
【0091】また、フィルタ16の形状は、長方形の板状
のものでなく、図23の(b)に示すような櫛歯が施され
たフィルタでもよく、フィルタ16の形状は特に限定され
ない。
【0092】さらに、上記第1実施形態例では、フィル
タ挿入溝17を設けてフィルタ16を挿入装着するようにし
たが、これらフィルタ挿入溝17およびフィルタ16を省略
し、フィルタを内蔵しないタイプの多心光コネクタとし
てもよい。
【0093】さらに、多心光コネクタを製造する際、例
えば図16に示すような方法により多心光コネクタを製造
することもできる。すなわち、第1と第2の光ファイバ
テープ6a,6bの被覆を皮剥ぎする際に、光ファイバ
テープ6a,6bの少なくとも一方側の光ファイバテー
プ(図では第1の光ファイバテープ6a)の被覆の一部
分を除去せずに、同図の(a)に示すように、被覆を光
ファイバ(第1の裸光ファイバ4a)の先端側にスライ
ド移動させた状態で、この被覆を残留被覆14として第1
の裸光ファイバ4aの先端側に残しておき、然る後に、
同図の(b)に示すように、第1の裸光ファイバ4aの
根本側を平板基板21の配列ガイド溝22に1つおきに配列
する。
【0094】そして、この状態で、第1の裸光ファイバ
4aの先端側を仮押え部材29によって仮押えし、次に、
同図の(c)に示すように、第2の光ファイバテープ6
bを第1の光ファイバテープ6aの上側から配置して第
2の裸光ファイバ4bを1つおきに残された配列ガイド
溝22に配列し、同図の(d)に示すように、第2の裸光
ファイバ4bの先端側も前記仮押え部材29によって仮固
定する。
【0095】その後、同図の(e)に示すように、配列
ガイド溝22に配列した第1、第2の裸光ファイバ4a,
4bの上側から押え部材23を平板基板21の先端側に被
せ、押え部材23と平板基板21とによって第1、第2の裸
光ファイバ4a,4bの先端側を挟持固定する。そし
て、この状態で、例えば平板基板21および押え部材23の
先端側に突出した第1、第2の裸光ファイバ4a,4b
側に接着剤を塗布し、上記第2実施形態例と同様にして
多心光コネクタを製造する。
【0096】このように、第1、第2の光ファイバテー
プ6a,6bのうち、少なくとも一方側の光ファイバテ
ープの被覆の一部分を除去せずに光ファイバ先端側にス
ライド移動させた状態で、この被覆を残留被覆14として
光ファイバ先端側に残しておくと、被覆が残された光フ
ァイバテープ6a,6bの裸光ファイバ4a,4bは、
その先端側が放射状に開いてばらばらになることを残留
被覆14によって防止されるために、第1、第2の裸光フ
ァイバ4a,4bの配列ガイド溝22への配列を行い易く
することができる。
【0097】特に、図16および図17に示すように、被覆
を一部分残した光ファイバテープ(図では第1の光ファ
イバテープ6a)を複数用意して光ファイバ配列方向に
並設する際、隣り合う光ファイバテープ6aの残留被覆
14の光ファイバ長手方向の位置をずらして配置した後
に、第1の裸光ファイバ4aを平板基板21の配列ガイド
溝22に配列すれば、残留被覆14同士がぶつかり合うこと
を防ぐことができるために、より一層第1の裸光ファイ
バ4aの配列ガイド溝22への配列を行い易くすることが
できる。
【0098】なお、図18には、第1、第2の光ファイバ
テープ6a,6bの被覆の皮剥ぎ方法の一例が示されて
いるが、同図の(a)に示すように、第1の光ファイバ
テープ6aの先端側の被覆を除去した後に、同図の
(b)に示すように、残された被覆の先端側の一部を皮
剥ぎして第1の裸光ファイバ4aの先端側にスライド移
動させることにより、残留被覆14を形成することができ
る。この残留被覆14を有する第1の光ファイバテープ6
aを、同図の(c)に示すような、先端側の被覆を全て
取り除いた第2の光ファイバテープ6bと重ね合わせる
と、同図の(d)に示すような状態となる。
【0099】さらに、上記第2〜第5実施形態例では、
押え部材23の後端側25のファイバ押え面26に、光ファイ
バに対する当たりを緩和する丸みを形成することによ
り、図21に示したような第1の裸光ファイバ4aに押え
部材23の後端側が当たる部分(図のB)断線を防止する
ようにしたが、押え部材23に丸みを形成する代わりに、
図19に示すように、平板基板21の後端側に、平板基板21
の厚みを薄肉化する方向にテーパ面19を形成し、それに
より、第1の裸光ファイバ4aが上側に曲がる割合と第
2の裸光ファイバ4bが下側に曲がる割合をほぼ均等化
し、第1の裸光ファイバ4aの断線を防止することもで
きる。なお、このようなテーパ面形成は、例えばガラス
や合成石英等で平板基板を形成する際に、ガラス成形で
形成することができる。また、このように、平板基板21
にテーパ面19を形成し、かつ、上記第2〜第5実施形態
例のように、押え部材23の後端側25のファイバ押え面26
に丸みを形成して多心光コネクタを形成することもでき
る。
【0100】さらに、多心光コネクタを製造する際、例
えば図20に示すような方法により多心光コネクタの製造
をすることができる。すなわち、同図の(a)に示すよ
うに、第1および第2の光ファイバテープ6a,6bの
途中部分の被覆を除去し、然る後に、同図の(b)に示
すように、この被覆を除去して露出した第1、第2の裸
光ファイバ4a,4bを交互に配列するように配列変換
して平板基板21の配列ガイド溝22に交互に配列し、然る
後に、第1、第2の裸光ファイバ4a,4bの上側に押
え部材23を設ける。そして、押え部材23によって第1、
第2の裸光ファイバ4a,4bを押えて配列ガイド溝22
内に挟持固定した後、同図の(c)に示すように、押え
部材23および平板基板21の固定部分を光ファイバ配列方
向と交わる方向(図では光ファイバ配列方向と直交する
方向)に分割切断することにより2つの多心光コネクタ
を一度に製造する。
【0101】このような方法により多心光コネクタを製
造すると、一度に2つの多心光コネクタを製造すること
ができるために、非常に効率的に多心光コネクタを製造
することが可能となり、多心光コネクタの製造コストを
安くすることができる。
【0102】さらに、上記第3実施形態例では、2つの
押え部材片33a,33bを光ファイバ配列方向に並設して
押え部材23を形成したが、このように、押え部材23を押
え部材片により形成する場合、3つ以上の押え部材片を
光ファイバ配列方向に並設して形成することもできる。
【0103】さらに、上記第4実施形態例では、第1、
第2の光ファイバテープ6a,6bの入出射端の端末側
28を2つに分岐して多心光コネクタを形成したが、第
1、第2の光ファイバテープ6a,6bの入出射端の端
末側28を3つ以上に分岐して多心光コネクタを形成する
こともできる。
【0104】さらに、上記第2〜第4実施形態例では、
ファイバテープ組7a,7bのうち、ファイバテープ組
7aの第1と第2の光ファイバテープ6a,6bのみ、
ファイバテープ組7bと隣り合う側面27を切削したが、
ファイバテープ組7bの第1、第2の光ファイバテープ
6a,6bについても隣り合う側面27を切削してもよ
く、また、各ファイバテープ組7a,7bの第1、第2
の光ファイバテープ6a,6bは、他のファイバテープ
組と隣り合わない側面27も切削してもよい。
【0105】さらに、上記第2〜第4実施形態例のよう
に、複数のファイバテープ組7を並設して多心光コネク
タを形成する場合、ファイバテープ組7の並設数は3つ
以上としてもよい。
【0106】さらに、上記第2〜第5実施形態例では、
多心光コネクタを製造する際に、光ファイバの接続端面
側に接着剤を供給したが、接着剤は必ずしも光ファイバ
の接続端面側に供給するとは限らない。ただし、接着剤
を光ファイバの接続端面側に供給することにより、少な
くとも光ファイバの接続端面側に接着剤の抜けや気泡が
入ることを防止し、前記接着剤の抜けや気泡による悪影
響を防ぐことができるために、接着剤を光ファイバの接
続端面側から供給して多心光コネクタを製造することが
好ましい。
【0107】さらに、上記各実施形態例では、いずれ
も、平板基板21の上面24と第1、第2の裸光ファイバ4
a,4bの上端とが押え部材23によってほぼ隙間なく覆
われている構成としたが、例えば図4の(b)に示した
ように、平板基板21の上面24と押え部材23との間に隙間
が形成されていても構わない。ただし、このように平板
基板21と押え部材23との間に隙間が形成されていると、
前記の如くこの隙間に入る接着剤によって多心光コネク
タの他の光部品との接続損失増大や、第1、第2の裸光
ファイバ4a,4bへ加わる負荷による問題等が生じる
ために、上記実施形態例と同様に、平板基板21の上面24
と第1、第2の裸光ファイバ4a,4bの上端とが押え
部材23によってほぼ隙間なく覆われるように、配列ガイ
ド溝22の両外端の溝形成斜面12を平板基板21の上面24ま
で届くように伸設することが望ましい。
【0108】さらに、上記第1実施形態例では図1に示
す如く、光ファイバテープ6a,6bは16心のものを用
いており、上記第2〜第5実施形態例では光ファイバテ
ープ6a,6bは8心、第5実施形態例では光ファイバ
テープ6が8心のものを用いているが、これら各光ファ
イバテープ6,6a,6bの光ファイバの心数は4心、
8心、16心、32心等、適宜に設定すればよいものであ
る。
【0109】さらに、上記各実施形態例の多心光コネク
タは、その接続端面(先端面)5を各裸光ファイバ4
a,4bに対して垂直面としているが、図2の破線で示
すように、接続端面5を垂直面に対してθ(例えばθ=
8°)だけ傾けた斜め端面としてもよい。このように、
接続端面5を斜め端面に形成することにより、多心光コ
ネクタと接続相手側の光部品とを接続したときに、多心
光コネクタから接続相手側に伝搬する光や、その逆に、
接続相手側の光部品から多心光コネクタに伝搬する光
が、接続端面において多心光コネクタの裸光ファイバ4
a,4b側に反射して逆行したり、接続相手側の光部品
の光通路に反射して逆行することを防ぐことができる。
そして、このように、光の逆行を防ぐことにより、光通
信への悪影響を抑制できる。
【0110】
【発明の効果】本発明によれば、光ファイバ配列具であ
る平板基板上に配列して形成される配列ガイド溝の配列
ピッチを、被覆を除去した各光ファイバの外径と略一致
する大きさに形成したので、従来の多心光コネクタに比
べて、光ファイバの配列領域の幅を非常に小さい幅にす
ることができる。そのため、たとえ配列する光ファイバ
の本数(心数)が多くなっても小型の多心光コネクタを
形成することができる。
【0111】また、重ね合わせて配置された、第1の光
ファイバテープの被覆が除去された第1の光ファイバと
第2の光ファイバテープの同じく被覆が除去された第2
の光ファイバとが交互に配列するように配列変換される
ことにより、第1の光ファイバから入射する光と第2の
光ファイバから入射される光とを交互に並列した状態で
先端側(接続端面側)から出射することができる。その
ため、例えば、複数の光導波路を並設して成る導波路素
子に本発明の多心光コネクタを接続すれば、奇数番目の
光導波路には第1の光ファイバからの光を入射し、偶数
番目の光導波路には第2の光ファイバからの光を入射す
るといった如く、第1の光ファイバからの光と第2の光
ファイバからの光とを、導波路素子の光導波路の配列順
に交互に入射することができる。
【0112】さらに、前記導波路素子の各光導波路から
光導波路の配列順に交互に異なる光(例えば波長や光パ
ワーレベルが異なる光)を出射するようにし、この導波
路素子に本発明の多心光コネクタを接続すれば、前記導
波路素子の各光導波路から交互に出射される異なる光
を、共通する種類の光ごとに第1の光ファイバと第2の
光ファイバに分けて入射させ、第1の光ファイバテープ
と第2の光ファイバテープとから別々に、同じ種類の光
ごとにグループ化して取り出すことができる。
【0113】このことから、例えば複数の各光通路(光
導波路等)に光通路の配列順に異なる光を交互に入射さ
せたり、複数の各光通路から交互に出射される異なる光
を同じ光同士が1グループとなるようにグループ分けし
てまとめて第1、第2の光ファイバテープからそれぞれ
取り出したりすることが可能となり、優れた機能を有す
る光通信システムを構築することができる。
【0114】さらに、本発明は、平板基板上に配列形成
した配列ガイド溝内に第1の光ファイバと第2の光ファ
イバを配列収容するようにしているので、配列ガイド溝
内に収容されている光ファイバの状態が外部から観察で
きる。このことにより、第1の光ファイバと第2の光フ
ァイバを前記配列ガイド溝に収容する作業が極めて容易
となり、多心光コネクタの組み立ての作業効率を格段に
高めることができ、これに伴い、多心光コネクタの製品
コストを大幅に低減することができる。
【0115】しかも、配列ガイド溝に収容されている光
ファイバの配列状態が一目瞭然となるので、光ファイバ
の配列に誤りが生じた場合には直ちにこれを修正できる
ので、第1の光ファイバと第2の光ファイバとの交互配
列のミス(誤り)をなくすことができ、本発明の多心光
コネクタの信頼性を十分に高めることが可能となる。特
に、平板基板や押え部材を透明な部材により形成した場
合には、特に少なくとも押え部材を透明にした場合に
は、平板基板の裏面側からも光ファイバの配列状態が分
かり、しかも、押え部材で押えられている光ファイバの
配列状態も外部から分かるので、光ファイバ配列誤りの
除去をより確実に徹底することができ、多心光コネクタ
の信頼性をさらに高めることができる。
【0116】さらに、平板基板上の配列ガイド溝に収容
配列されている第1の光ファイバと第2の光ファイバと
の少なくとも一方にフィルタを挿入した多心光コネクタ
の第2の発明にあっては、このフィルタを光導波路部品
の光導波路に設ける場合に比べ製造の歩留りを考慮した
場合、多心光コネクタ側にフィルタを設ける方が格段に
製造コストを安くすることができ、光導波路部品側にフ
ィルタを設ける場合に比べ、多心光コネクタと光導波路
部品とを一体接続して成る接続体製品の総合コストを大
幅に低減できるという優れた効果を得ることができる。
【0117】さらに、押え部材の後端側にはファイバ押
え面側に光ファイバに対する当たりを緩和する丸みが形
成されている多心光コネクタの第3の発明にあっては、
押え部材から光ファイバに直接過度な力がかかることを
防ぐことができるために、過度な力により光ファイバが
折れて断線することを防ぐことが可能となり、多心光コ
ネクタの製造の歩留りを向上させ、製造コストを安くす
ることができる。
【0118】さらに、押え部材は2つ以上の押え部材片
を光ファイバ配列方向に並設して形成されている多心光
コネクタの第4の発明にあっては、多心光コネクタに配
列される光ファイバの心数が多くなり、押え部材の面積
が大きくなった場合にも、温度変化に伴う押え部材の熱
収縮等によって押え部材にひび割れが生じることを防ぐ
ことが可能となり、多心光コネクタの製造の歩留りを向
上させることができると共に、多心光コネクタの長期信
頼性を向上させることができる。
【0119】さらに、光ファイバ配列具の平板基板には
その平板基板上面よりも低位面にした平板基板の中央領
域に光ファイバの配列ガイド溝が形成され、該配列ガイ
ド溝の両外端の溝形成斜面は平板基板上面まで届くよう
に伸設されており、平板基板の上面は配列ガイド溝に配
列した第1と第2の光ファイバの上端と略一致し、該平
板基板上面と第1および第2の光ファイバ上端とが押え
部材によってほぼ隙間なく覆われている多心光コネクタ
の第5の発明にあっては、例えば光ファイバ配列具と第
1、第2の光ファイバと押え部材との間に接着剤を供給
して第1、第2の光ファイバを光ファイバ配列具の配列
ガイド溝に固定する場合、接着剤が光ファイバ配列具の
平板基板上面と押え部材との間に入り込まずに、配列ガ
イド溝と第1、第2の光ファイバと押え部材との間の隙
間にのみ接着剤が付くことになる。
【0120】そのため、第5の発明にあっては、平板基
板上面と押え部材底面との間に隙間が形成されている場
合と異なり、その隙間に入り込んだ接着剤によって配列
ガイド溝両外端に配列された光ファイバが接着剤硬化の
際や温度変化による接着剤の熱収縮によって外側に引っ
張られたりすることを防ぐことが可能となり、多心光コ
ネクタ製造の歩留りを向上させ、かつ、長期信頼性の高
い多心光コネクタとすることができる。
【0121】さらに、光ファイバ配列具の平板基板後端
側には該平板基板の厚みを薄肉化する方向にテーパ面が
形成されている多心光コネクタの第6の発明にあって
は、第1、第2の光ファイバテープのうち上側の光ファ
イバテープ先端側の被覆除去された光ファイバの光ファ
イバ配列具から光ファイバテープ被覆先端側へ向かう上
側の曲がりと、下側の光ファイバテープの被覆除去され
た光ファイバの光ファイバ配列具から光ファイバテープ
被覆先端側へ向かう下側の曲がりとを均等化することが
できるために、前記多心光コネクタの第3の発明と同様
に、押え部材から光ファイバへ過度な力が加わって光フ
ァイバが断線することを防ぐことができる。そのため、
多心光コネクタの製造の歩留りを向上させ、多心光コネ
クタの製造コストを安くすることができる。
【0122】さらに、重ね合わせて配置された第1の光
ファイバテープと第2の光ファイバテープとのファイバ
テープ組が光ファイバ配列方向に複数並設されており、
これら複数のファイバテープ組の第1と第2の光ファイ
バテープは他のファイバテープ組と隣り合う少なくとも
一方の側面が切削されている多心光コネクタの第7の発
明にあっては、複数並設したファイバテープ組の他のフ
ァイバテープ組と隣り合う側面側の被覆部分が互いに邪
魔になることを防ぐことが可能となり、光ファイバテー
プ組を高密度に並設することができるし、各光ファイバ
テープの光ファイバを光ファイバ配列具に配列するとき
に、テープ外端側の光ファイバを大きく曲げることなく
光ファイバ配列具の配列ガイド溝に配列することができ
る。そのため、多心光コネクタを小型のものとすること
ができると共に、製造の歩留りを向上させ、多心光コネ
クタの製造コストを安くすることができる。
【0123】さらに、第1と第2の光ファイバテープは
それぞれ出射端の端末側で分岐されている多心光コネク
タの第8の発明によれば、例えば多くの心数を有する第
1、第2の光ファイバテープを用いて多心光コネクタを
製造し、その端末側を入出射端のニーズに対応させて
(必要な端末数に対応させて)分岐させることにより、
信号の入出射端の端末数に対応させた多心光コネクタを
非常に効率良く製造することができるために、入出射端
の端末数に対応し、かつ、製造コストの安い優れた多心
光コネクタとすることができる。
【0124】さらに、複数の光ファイバを帯状に並設し
て成る光ファイバテープが2分割されてこの2分割され
た一方側の光ファイバテープを第1の光ファイバテープ
と成し、他方側の光ファイバテープを第2の光ファイバ
テープと成し、第1の光ファイバテープに並設されてい
る光ファイバを第1の光ファイバと成し、第2の光ファ
イバテープに並設されている多心光コネクタの第9の発
明によれば、多心光コネクタを例えば1×nスターカプ
ラ等に接続して用いる際に、例えばn本の光ファイバを
並設して成る光ファイバテープを2分割して第1、第2
の光ファイバテープと成し、第1の光ファイバテープに
並設されている第1の光ファイバと第2の光ファイバテ
ープに並設されている第2の光ファイバを交互に配列変
換して1×nスターカプラの出射端側のn個の端末に接
続すれば、n本の光ファイバを並設して成る従来の多心
光コネクタに比べて非常に小型の本発明の多心光コネク
タを用いて、1×nスターカプラに入射して分岐した各
光を1つの光ファイバテープから取り出すことができ
る。
【0125】さらに、上記構成のいずれか1つに記載の
多心光コネクタの製造方法であって、第1および第2の
光ファイバテープの途中部分の被覆を除去し、然る後に
この被覆を除去した第1と第2の光ファイバを交互に配
列するように配列変換して光ファイバ配列具の配列ガイ
ド溝に交互に配列し、然る後にこれらの光ファイバの上
側に押え部材を設けて各光ファイバを押え部材によって
押えて前記配列ガイド溝内に挟持固定した後、該押え部
材および光ファイバ配列具の固定部分を光ファイバ配列
方向と交わる方向に分割切断することにより2つの多心
光コネクタを一度に製造する構成の多心光コネクタの製
造方法の第1の発明にあっては、一度に2つの多心光コ
ネクタを製造することができるために、非常に効率的に
多心光コネクタの製造をすることが可能となり、多心光
コネクタの製造コストを安くすることができる。
【0126】さらに、上記構成のいずれか1つに記載の
多心光コネクタの製造方法であって、第1と第2の光フ
ァイバテープのうちのいずれか一方側の光ファイバテー
プの被覆が除去された光ファイバを光ファイバ配列具の
複数のガイド溝に1つおきに配列した状態で仮固定し、
然る後に前記第1と第2の光ファイバテープのうちの他
方側の光ファイバテープの被覆が除去された光ファイバ
を1つおきに残された配列ガイド溝に配列する多心光コ
ネクタの製造方法の第2の発明および、上記構成のいず
れか1つに記載の多心光コネクタの製造方法であって、
第1と第2の光ファイバテープのうちのいずれか一方側
の光ファイバテープの被覆が除去された光ファイバを光
ファイバ配列具の複数の配列ガイド溝に1つおきに配列
した状態でこの光ファイバを押え部材によって押え、然
る後に前記第1と第2の光ファイバテープのうちの他方
側の光ファイバテープの被覆が除去された光ファイバを
前記押え部材によって押えた光ファイバの上側又は下側
から押え部材と1つおきに残された配列ガイド溝とによ
って形成された隙間に挿入する多心光コネクタの製造方
法の第3の発明にあっては、第1、第2の光ファイバの
配列ガイド溝への配列を非常に行い易くすることができ
ると共に、配列ガイド溝に初めに1つおきに配列した光
ファイバが配列ガイド溝から外れることを防ぐことがで
きる。したがって、多心光コネクタを非常に容易に製造
することが可能となり、多心光コネクタの製造の歩留り
を向上させ、製造コストを安くすることができる。
【0127】さらに、第1と第2の光ファイバテープの
被覆を皮剥ぎする際に、前記光ファイバテープの少なく
とも一方側の光ファイバテープの被覆の一部分を除去せ
ずに光ファイバ先端側にスライド移動させた状態でこの
被覆を残留被覆として光ファイバ先端側に残しておき、
然る後に被覆を除去した光ファイバの根本側を光ファイ
バ配列具に配列する多心光コネクタの製造方法の第4の
発明にあっては、第1、第2の光ファイバテープ先端側
の被覆除去された光ファイバが放射状に広がることを残
留被覆によって防ぐことができるために、光ファイバの
光ファイバ配列具への配列を行い易くすることが可能と
なり、多心光コネクタの製造を効率的に行うことができ
る。
【0128】さらに、被覆を一部分残した光ファイバテ
ープを複数用意して光ファイバ配列方向に並設し、隣り
合う光ファイバテープの残留被覆の光ファイバ長手方向
の位置をずらして配置した後に、光ファイバを光ファイ
バ配列具に配列する多心光コネクタの製造方法の第5の
発明にあっては、被覆を一部分残した光ファイバテープ
を複数用意して多心光コネクタを製造するときに、隣り
合う光ファイバテープの残留被覆同士がぶつかり合うこ
とを防ぐことができるために、光ファイバの光ファイバ
配列具への配列を行い易くすることが可能となり、多心
光コネクタの製造を行い易くすることができる。
【0129】さらに、上記構成のいずれか1つに記載の
多心光コネクタの製造方法であって、光ファイバ配列具
の配列ガイド溝に配列した光ファイバを押え部材で押え
た後に該光ファイバの接続端面側に接着剤を供給し、光
ファイバを配列ガイド溝に固定する多心光コネクタの第
6の発明にあっては、少なくとも光ファイバの接続端面
側においては、光ファイバ配列具の配列ガイド溝と光フ
ァイバと押え部材との間に接着剤の抜けや気泡の混入が
生じることを防ぐことができるために、接着剤の抜けや
気泡等によって多心光コネクタの他の光部品との接続損
失増大をもたらしたり、気泡等の熱変化等による膨張に
よって光ファイバへ負荷がかかること等を防ぐことがで
きる。そのため、他の光部品と低接続損失で接続するこ
とが可能で、かつ、長期信頼性の高い優れた多心光コネ
クタを製造することができる。
【0130】さらに、上記構成のいずれか1つに記載の
多心光コネクタの製造方法であって、複数の光ファイバ
を帯状に並設して成る光ファイバテープを2分割し、こ
の2分割した一方側の光ファイバテープを第1の光ファ
イバテープ、他方側の光ファイバテープを第2の光ファ
イバテープとする多心光コネクタの製造方法の第7の発
明にあっては、前記第9の発明の効果を有する多心光コ
ネクタを容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多心光コネクタの第1実施形態例
を示す斜視構成図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】上記実施形態例の多心光コネクタの正面構成図
である。
【図4】図3の鎖線枠A内の拡大図(a)を、押え部材
23の底面と平板基板21の上面24との間に隙間が形成され
ている多心光コネクタの正面図の一部分(b)と比較し
て示す説明図である。
【図5】本発明に係る多心光コネクタの第2実施形態例
を示す斜視構成図である。
【図6】上記第2実施形態例に用いられている押え部材
を示す説明図である。
【図7】上記第2実施形態例にほぼ隙間なく並設されて
いるファイバテープ組7の構成を、隙間を介して並設し
て示す平面説明図である。
【図8】上記第2実施形態例の多心光コネクタの製造方
法の一例を示す説明図である。
【図9】上記第2実施形態例の多心光コネクタの製造方
法の別の例を示す説明図である。
【図10】上記第2実施形態例の多心光コネクタの製造
における接着剤供給過程を斜視図(a)、側面図(b)
によりそれぞれ示す説明図である。
【図11】本発明に係る多心光コネクタの第3実施形態
例を示す斜視構成図である。
【図12】本発明に係る多心光コネクタの第4実施形態
例を示す斜視構成図である。
【図13】本発明に係る多心光コネクタの第5実施形態
例を平面図(a)、側面図(b)により示す構成図であ
る。
【図14】上記第5実施形態例の多心光コネクタを1×
8スターカプラ31を備えた光導波路部品30の出射端側に
接続した状態を模式的に示す説明図である。
【図15】光ファイバを8心ずつ並設した第1、第2の
光ファイバテープ6a,6bの第1、第2の裸光ファイ
バ4a,4bを交互に配列変換して形成した多心光コネ
クタを、1×8スターカプラ31を備えた光導波路部品30
の出射端側に接続した状態を模式的に示す説明図であ
る。
【図16】本発明に係る多心光コネクタの製造方法の別
の実施形態例を示す説明図である。
【図17】本発明に係る多心光コネクタの製造に際し、
2つの第1の光ファイバテープ6aの被覆を一部分残し
て光ファイバ先端側にスライド移動させ、この状態の光
ファイバテープ6aを並設する方法を示す説明図であ
る。
【図18】第1の光ファイバテープ6aの被覆を一部分
残して光ファイバ先端側にスライド移動させ、被覆を除
去した第2の光ファイバテープ6bと重ね合わせる方法
を示す説明図である。
【図19】本発明に係る多心光コネクタの他の実施形態
例に用いられる平板基板21を示す説明図である。
【図20】本発明に係る多心光コネクタの製造方法のさ
らに他の実施形態例を示す説明図である。
【図21】多心光コネクタにおいて平板基板21に配列し
た裸光ファイバ4aにおいて断線が生じやすい部分を示
す側面説明図である。
【図22】第1の光ファイバテープ6aと第2の光ファ
イバ6bとの重なり状態と被覆が除去された先端側の第
1の光ファイバテープ側の第1の裸光ファイバ4aと第
2の光ファイバテープ側の第2の裸光ファイバ4bとの
配列変換状態を示す説明図である。
【図23】光導波路部品の導波路基板上に形成される2
×2光カップラータイプのフィルタ付きの導波路の配列
形成パターンと、そのフィルタの形状を示す説明図であ
る。
【図24】出願人が先に特許出願において提案している
多心光コネクタの斜視説明図である。
【図25】図24の多心光コネクタを構成するフェルール
2の詳細説明図である。
【図26】一般的に知られている光ファイバ心線の断面
構造図である。
【図27】従来の多心光コネクタの斜視説明図である。
【符号の説明】
4a 第1の裸光ファイバ 4b 第2の裸光ファイバ 6a 第1の光ファイバテープ 6b 第2の光ファイバテープ 7,7a,7b ファイバテープ組 14 残留被覆 16 フィルタ 21 平板基板 22 配列ガイド溝 23 押え部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 悦蔵 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 太田 寿彦 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 渡辺 万記 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 富田 信夫 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の第1の光ファイバを帯状に並設し
    て成る第1の光ファイバテープと複数の第2の光ファイ
    バを帯状に並設して成る第2の光ファイバテープとが重
    ね合わせて配置されており、これらの各光ファイバテー
    プの先端側の被覆が除去された第1の光ファイバと第2
    の光ファイバとが交互に配列するように配列変換され
    て、光ファイバ配列具に配列された多心光コネクタであ
    って、前記光ファイバ配列具は平板基板上に前記各光フ
    ァイバの被覆を除去した外径と略一致する大きさの配列
    ピッチで配列ガイド溝を複数形成したものから成り、こ
    れらの配列ガイド溝に被覆が除去された第1の光ファイ
    バと第2の光ファイバが交互に配列され、その配列先端
    側の光ファイバの上側に押え部材が設けられ、この押え
    部材に押えられて各光ファイバは前記配列ガイド溝内に
    挟持固定されていることを特徴とする多心光コネクタ。
  2. 【請求項2】 配列ガイド溝の形成領域にフィルタが設
    けられ配列ガイド溝に配列された第1の光ファイバと第
    2の光ファイバの少なくとも一方に前記フィルタが挿入
    されていることを特徴とする請求項1記載の多心光コネ
    クタ。
  3. 【請求項3】 押え部材の後端側にはファイバ押え面側
    に光ファイバに対する当たりを緩和する丸みが形成され
    ていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の多
    心光コネクタ。
  4. 【請求項4】 押え部材は2つ以上の押え部材片を光フ
    ァイバ配列方向に並設して形成されていることを特徴と
    する請求項1又は請求項2又は請求項3記載の多心光コ
    ネクタ。
  5. 【請求項5】 光ファイバ配列具の平板基板にはその平
    板基板上面よりも低位面にした平板基板の中央領域に光
    ファイバの配列ガイド溝が形成され、該配列ガイド溝の
    両外端の溝形成斜面は平板基板上面まで届くように伸設
    されており、平板基板の上面は配列ガイド溝に配列した
    第1と第2の光ファイバの上端と略一致し、該平板基板
    上面と第1および第2の光ファイバ上端とが押え部材に
    よってほぼ隙間なく覆われていることを特徴とする請求
    項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の多心光コネク
    タ。
  6. 【請求項6】 光ファイバ配列具の平板基板後端側には
    該平板基板の厚みを薄肉化する方向にテーパ面が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいず
    れか1つに記載の多心光コネクタ。
  7. 【請求項7】 重ね合わせて配置された第1の光ファイ
    バテープと第2の光ファイバテープとのファイバテープ
    組が光ファイバ配列方向に複数並設されており、これら
    複数のファイバテープ組の第1と第2の光ファイバテー
    プは他のファイバテープ組と隣り合う少なくとも一方の
    側面が切削されていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項6のいずれか1つに記載の多心光コネクタ。
  8. 【請求項8】 第1と第2の光ファイバテープはそれぞ
    れ入出射端の端末側で分岐されていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の多心光コ
    ネクタ。
  9. 【請求項9】 複数の光ファイバを帯状に並設して成る
    光ファイバテープが2分割されてこの2分割された一方
    側の光ファイバテープを第1の光ファイバテープと成
    し、他方側の光ファイバテープを第2の光ファイバテー
    プと成し、第1の光ファイバテープに並設されている光
    ファイバを第1の光ファイバと成し、第2の光ファイバ
    テープに並設されている光ファイバを第2の光ファイバ
    と成していることを特徴とする請求項1乃至請求項8の
    いずれか1つに記載の多心光コネクタ。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれか1つ
    に記載の多心光コネクタの製造方法であって、第1およ
    び第2の光ファイバテープの途中部分の被覆を除去し、
    然る後にこの被覆を除去した第1と第2の光ファイバを
    交互に配列するように配列変換して光ファイバ配列具の
    配列ガイド溝に交互に配列し、然る後にこれらの光ファ
    イバの上側に押え部材を設けて各光ファイバを押え部材
    によって押えて前記配列ガイド溝内に挟持固定した後、
    該押え部材および光ファイバ配列具の固定部分を光ファ
    イバ配列方向と交わる方向に分割切断することにより2
    つの多心光コネクタを一度に製造することを特徴とする
    多心光コネクタの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項9のいずれか1つ
    に記載の多心光コネクタの製造方法であって、第1と第
    2の光ファイバテープのうちのいずれか一方側の光ファ
    イバテープの被覆が除去された光ファイバを光ファイバ
    配列具の複数のガイド溝に1つおきに配列した状態で仮
    固定し、然る後に前記第1と第2の光ファイバテープの
    うちの他方側の光ファイバテープの被覆が除去された光
    ファイバを1つおきに残された配列ガイド溝に配列する
    ことを特徴とする多心光コネクタの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項8のいずれか1つ
    に記載の多心光コネクタの製造方法であって、第1と第
    2の光ファイバテープのうちのいずれか一方側の光ファ
    イバテープの被覆が除去された光ファイバを光ファイバ
    配列具の複数の配列ガイド溝に1つおきに配列した状態
    でこの光ファイバを押え部材によって押え、然る後に前
    記第1と第2の光ファイバテープのうちの他方側の光フ
    ァイバテープの被覆が除去された光ファイバを前記押え
    部材によって押えた光ファイバの上側又は下側から押え
    部材と1つおきに残された配列ガイド溝とによって形成
    された隙間に挿入することを特徴とする多心光コネクタ
    の製造方法。
  13. 【請求項13】 第1と第2の光ファイバテープの被覆
    を皮剥ぎする際に、前記光ファイバテープの少なくとも
    一方側の光ファイバテープの被覆の一部分を除去せずに
    光ファイバ先端側にスライド移動させた状態でこの被覆
    を残留被覆として光ファイバ先端側に残しておき、然る
    後に被覆を除去した光ファイバの根本側を光ファイバ配
    列具に配列することを特徴とする請求項11又は請求項12
    記載の多心光コネクタの製造方法。
  14. 【請求項14】 被覆を一部分残した光ファイバテープ
    を複数用意して光ファイバ配列方向に並設し、隣り合う
    光ファイバテープの残留被覆の光ファイバ長手方向の位
    置をずらして配置した後に、光ファイバを光ファイバ配
    列具に配列することを特徴とする請求項13記載の多心光
    コネクタの製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至請求項9のいずれか1つ
    に記載の多心光コネクタの製造方法であって、光ファイ
    バ配列具の配列ガイド溝に配列した光ファイバを押え部
    材で押えた後に該光ファイバの接続端面側に接着剤を供
    給し、光ファイバを配列ガイド溝に固定することを特徴
    とする多心光コネクタの製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至請求項9のいずれか1つ
    に記載の多心光コネクタの製造方法であって、複数の光
    ファイバを帯状に並設して成る光ファイバテープを2分
    割し、この2分割した一方側の光ファイバテープを第1
    の光ファイバテープ、他方側の光ファイバテープを第2
    の光ファイバテープとすることを特徴とする多心光コネ
    クタの製造方法。
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