JPH109959A - 温度検出装置 - Google Patents

温度検出装置

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JPH109959A
JPH109959A JP16420496A JP16420496A JPH109959A JP H109959 A JPH109959 A JP H109959A JP 16420496 A JP16420496 A JP 16420496A JP 16420496 A JP16420496 A JP 16420496A JP H109959 A JPH109959 A JP H109959A
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JP
Japan
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film thermistor
electrodes
carriers
thin
electric field
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Application number
JP16420496A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Ichihara
勉 櫟原
Koichi Aizawa
浩一 相澤
Yoshifumi Watabe
祥文 渡部
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小な温度変化でも大きく抵抗値が変化し
て、従来と比べて検出感度のよい薄膜サーミスタを用い
た温度検出装置を提供する。 【解決手段】 アモルファス半導体層で形成されて温度
によって増減する電子又は正孔からなるキャリアに起因
して抵抗が変化する薄膜サーミスタ1と、薄膜サーミス
タ1の表面に設けられた一対の電極2と、一対の電極2
のそれぞれに直流電圧を印加して互いの電極21,22
間で所定電界を形成する電圧印加手段3と、薄膜サーミ
スタ1に流れる電流の電流変化に対応した出力電圧を検
出する出力検出手段4とを備え、出力電圧に基づいて温
度を検出する温度検出装置において、前記所定電界は、
前記キャリアを加速し累積的に増倍してかつ飽和しない
よう形成された構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像センサ等に応
用される薄膜サーミスタを用いた温度検出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の温度検出装置として、図
10に示す構成のものが存在する。このものは、アモル
ファス半導体層で構成されて温度によって増減する電子
又は正孔からなるキャリアに起因して抵抗が変化する薄
膜サーミスタAと、薄膜サーミスタAの表面に設けられ
た一対の電極Bと、一対の電極Bのそれぞれに直流電圧
を印加して互いの電極B間で所定電界を形成する電圧印
加手段Cと、薄膜サーミスタAに流れる電流の電流変化
に対応した出力電圧を検出する出力検出手段Dとを備え
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の温度検
出装置では、温度によって薄膜サーミスタAの抵抗が変
化して、その薄膜サーミスタAに流れる電流の電流変化
に対応した出力電圧に基づいて温度を検出できる。しか
も、焦電型赤外線センサ等と比較して、薄膜サーミスタ
Aを使用しているので、温度検出精度がよく小型化が容
易である。
【0004】しかしながら、薄膜サーミスタAの導電率
をKとすると導電率Kは一般に、K=evnの式で表さ
れる。ここで、eは電子の電荷量、vはキャリアの移動
度、nはキャリアの数を表す。温度に起因する移動度v
の変化は小さいため無視できるとすると、導電率Kは温
度によるキャリアの数nに依存する。薄膜サーミスタA
は、温度変化によって新たに発生するキャリア数が少な
く変化が少ないため、流れる電流の電流変化に対応した
出力電圧の変化が小さく、その変化を拡大するために高
ゲインのアンプで増幅しなければならないという問題が
あった。
【0005】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、微小な温度変化でも大き
く抵抗値が変化して、従来と比べて検出感度のよい薄膜
サーミスタを用いた温度検出装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のものは、アモルファス半導体層
で形成されて温度によって増減する電子又は正孔からな
るキャリアに起因して抵抗が変化する薄膜サーミスタ
と、薄膜サーミスタの表面に設けられた一対の電極と、
一対の電極のそれぞれに直流電圧を印加して互いの電極
間で所定電界を形成する電圧印加手段と、薄膜サーミス
タに流れる電流の電流変化に対応した出力電圧を検出す
る出力検出手段とを備え、出力電圧に基づいて温度を検
出する温度検出装置において、前記所定電界は、前記キ
ャリアを加速し累積的に増倍してかつ飽和しないよう形
成された構成にしてある。
【0007】請求項2記載のものは、請求項1記載のも
のにおいて、前記一対の電極は、互いに対面して配置さ
れた構成にしてある。
【0008】請求項3記載のものは、請求項2記載のも
のにおいて、前記一対の電極のうちすくなくとも一方
は、凸部が他方の電極との対向面に設けられた構成にし
てある。
【0009】請求項4記載のものは、請求項2記載のも
のにおいて、前記薄膜サーミスタはP型、i型及びN型
の導電型の前記アモルファス半導体層がそれぞれつづい
て積層されて、前記電圧印加手段は逆バイアス電圧を印
加する構成にしてある。
【0010】請求項5記載のものは、請求項2記載のも
のにおいて、前記薄膜サーミスタは、1種類の不純物で
かつ不純物濃度が異なる複数の前記アモルファス半導体
層が積層された構成にしてある。
【0011】請求項6記載のものは、半導体層で構成さ
れて温度によって増減する電子又は正孔からなるキャリ
アに起因して抵抗が変化する薄膜サーミスタと、薄膜サ
ーミスタの表面に設けられた一対の電極と、一対の電極
のそれぞれに直流電圧を印加して互いの電極間で所定電
界を形成する電圧印加手段と、薄膜サーミスタに流れる
電流の電流変化に対応した出力電圧を検出する出力検出
手段とを備え、出力電圧に基づいて温度を検出する温度
検出装置において、前記薄膜サーミスタはアモルファス
中に結晶粒を有した前記半導体層で形成されて、前記所
定電界は、前記キャリアを加速し累積的に増倍しかつ飽
和しないよう形成された構成にしてある。
【0012】請求項7記載のものは、請求項1又は6記
載のものにおいて、前記一対の電極は所定間隔を設けて
互いに隣接して配置された構成にしてある。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1乃至
図4に基づいて以下に説明する。
【0014】1は薄膜サーミスタで、アモルファス半導
体を形成したSiCにより、1000オングストローム
の膜厚で薄膜状に形成され、導電型がP型で、正孔から
なるキャリアが温度によって増減して抵抗が変化する。
アモルファス半導体であるので、結晶半導体と比較して
抵抗の温度変化が大きく導電率が数桁低くなっている。
【0015】2は一対の電極で、第1電極21と第2電
極22とで構成され、金属Crにより、薄板状に形成さ
れ、薄膜サーミスタ1の両面にて互いに対面して配置さ
れている。一対の電極2のうち第1電極21は、凸部2
1aが第2電極22との対向面に複数設けられ、その凸
部21aと第2電極22の対向面22aとの間で、すな
わち互いの電極21,22間で後述する所定電界を形成
する。
【0016】3は電圧印加手段で、直流電源31と抵抗
32とが設けられて、直流電源31の一端が第1電極2
1に、他端が接地されるとともに抵抗32を介して第2
電極22にそれぞれ接続されて、第1電極21及び第2
電極22のそれぞれに直流電圧を印加する。
【0017】4は出力検出手段で、抵抗の両端部の出力
電圧を測定して、薄膜サーミスタ1に流れる電流の電流
変化に対応した出力電圧を検出する。
【0018】次いで、図2及び図3に基づいて製造方法
について説明する。先ず、シリコン基板5に電子ビーム
蒸着でもってCrを蒸着して第2電極22を形成し
(a)、その第2電極22にSiCアモルファス半導体
層からなる薄膜サーミスタ1を積層する。アモルファス
半導体層を形成する方法として、プラズマCVD法を用
いる。すなわち、SiH4,CH4,B2H6及びH2
のそれぞれの原料ガスが、プラズマCVD装置6の内部
に導入されて、高周波電源61でもってプラズマ化され
シリコン基板5に堆積して、薄膜サーミスタ1が100
0オングストロームの層厚で形成される。
【0019】ここで、薄膜サーミスタ1は、1000オ
ングストロームの層厚であるので、堆積初期の200オ
ングストロームまでの層厚であると島状構造となって空
隙を生じるが、その空隙を生じることなく密度が一定で
均質なものとなる。形成された薄膜サーミスタ1の一面
を部分的にマスキングした後、所定時間エッチングし
て、凹部1aを形成する(b)。
【0020】次いで、SiO2からなるサイド保護膜1
bを薄膜サーミスタ1の側面に形成し(c)、電子ビー
ム蒸着でもってCrを蒸着して第1電極21を形成する
(d)。ここで、薄膜サーミスタ1の一面に凹部1aが
形成されているので、第1電極21は、凸部21aが第
2電極22との対向面に設けられることになる。また、
第1電極21及び第2電極22間の絶縁が、サイド保護
膜によって図られる。
【0021】このものの動作を説明する。電圧印加手段
3が一対の電極2のそれぞれに直流電圧を印加すると、
第1電極21の複数の凸部21aと第2電極22の対向
面22aとの間でそれぞれ所定電界が形成されて、薄膜
サーミスタ1の膜厚方向にわたって均一に印加される。
ここで、所定電界はキャリアを加速し累積的に増倍し
て、かつ飽和しないよう形成されている。
【0022】所定電界を印加すると、薄膜サーミスタ1
を構成するアモルファス半導体層の電子は、加速されて
大きなエネルギーを持つ。この電子のエネルギーが衝突
した原子に与えられて、電子及び正孔対が発生する。新
たにできた電子及び正孔が再度所定電界によって加速さ
れて、同様に電子及び正孔対を発生する。この過程が繰
り返されることでキャリアの数が急激に増加する。これ
がいわゆる、アバランシェ増倍といわれる現象である。
【0023】このアバランシェ増倍でもって、温度変化
によって発生したキャリアを薄膜サーミスタ1内で増倍
して、薄膜サーミスタ1の抵抗値が下がる方向で大きく
変化する。すると、薄膜サーミスタ1に流れる電流が増
大して、出力検出手段4がその電流変化に対応した出力
電圧を検出する。一方、所定電界はキャリアが飽和しな
いよう形成されているので、過剰キャリアによって抵抗
値が下がり過ぎて、薄膜サーミスタ1が破壊されること
もない。
【0024】ここで、薄膜サーミスタ1はアモルファス
半導体層で形成されているので、キャリアが加速され累
積的に増倍する電界強度と、キャリアが飽和する電界強
度との間に幅があって、所定電界はその幅の中に位置す
ることになる。
【0025】かかる第1実施形態の温度検出装置にあっ
ては、上記したように、、一対の電極2のそれぞれに直
流電圧を印加すると、所定電界がキャリアを加速し累積
的に増倍するよう形成されたから、エネルギを与えられ
たキャリアが原子に衝突して電子及び正孔対からなる新
規キャリアを形成する、いわゆるアバランシュ効果でも
って、キャリアの数が増倍して薄膜サーミスタ1に流れ
る電流が増大し、従来と比較して出力電圧が大きく変化
して、かつ、所定電界がキャリアを飽和しないよう形成
されたから、過剰キャリアによって薄膜サーミスタ1が
破壊されることもなく、温度の検出感度を向上すること
ができる。
【0026】また、、一対の電極2が互いに対面して配
置されたから、薄膜サーミスタ1の膜厚方向にわたって
均一に所定電界を形成することができる。
【0027】また、第1電極21の第2電極22との対
向面に凸部21aが設けられたから、所定電界が薄膜サ
ーミスタ1の層厚全体ではなく、凸部21aと第2電極
22の対向面との間に層厚方向にて部分的に印加され
て、薄膜サーミスタ1の層厚を厚くした状態で、所定電
界を得るために両電極21,22に印加する印加電圧を
低圧化できる。
【0028】なお、第1実施形態では、薄膜サーミスタ
1がSiCからなるアモルファス半導体層で形成された
ものとしたが、SiN、SiO又はGe等のアモルファ
ス半導体層で形成してもよく、限定されない。
【0029】また、一対の電極2のうち第1電極21に
複数の凸部21aを設けたが、図4に示すように、1個
の凸部21aであってももよく、さらに凸部22aを第
2電極22に設けてもよく、限定されない。
【0030】本発明の第2実施形態を図5乃至図7に基
づいて以下に説明する。なお、第2実施形態では第1実
施形態と異なる機能について述べることとし、第1実施
形態と実質的に同一機能を有する部材については、同一
符号を付してある。
【0031】一対の電極2は、第1電極21と第2電極
22とで構成され、薄膜サーミスタ1の両面ではなく一
面に形成され、所定間隔2aを設けて互いに隣接して配
置されている。
【0032】かかる第2実施形態の温度検出装置にあっ
ては、上記したように、一対の電極2のそれぞれが所定
間隔2aを設けて互いに隣接して配置されたから、両電
極21,22における隣接面の間で所定電界が形成され
て、薄膜サーミスタ1の一面に一対の電極2を形成し
て、2層構成となって製造プロセスを簡略化できる。
【0033】なお、第2実施形態では、第1電極21及
び第2電極22を薄板状で略直方体状のものとしたが、
図7に示すように、両電極21,22をくし形状として
所定間隔2aを設けて互いに隣接して配置してもよく、
限定されない。
【0034】本発明の第3実施形態を図8に基づいて以
下に説明する。なお、第3実施形態では第1実施形態と
異なる機能について述べることとし、第1実施形態と実
質的に同一機能を有する部材については、同一符号を付
してある。
【0035】薄膜サーミスタ1は、4900オングスト
ロームの層厚で導電型がP型のP型半導体層11、20
0オングストロームの層厚で真性型のi型半導体層1
2、及び4900オングストロームの層厚でN型のN型
半導体層13のアモルファス半導体層がそれぞれつづい
て積層されている。電圧印加手段3は、P型アモルファ
ス半導体層11に負極を、N型アモルファス半導体層1
3に正極をそれぞれ当接して逆バイアス電圧を印加す
る。また、一対の電極2は凸部21aが設けられていな
い。
【0036】半導体のPN接合に逆バイアス電圧を印加
すると、ダイオード特性を示して電流は流れない。しか
し、逆バイアス電圧を大きくしていくと、アバランシェ
増倍によって大きな電流が流れる。
【0037】かかる第3実施形態の温度検出装置にあっ
ては、上記したように、P型、i型及びN型のアモルフ
ァス半導体層11,12,13がつづいて積層されて薄
膜サーミスタ1が形成されたから、電圧印加手段3が逆
バイアス電圧を印加すると、所定電界がP型及びN型ア
モルファス半導体層11,13と比べて抵抗の高いi型
アモルファス半導体層12に層厚方向にて部分的に印加
されて、所定電界を得るために両電極に印加する印加電
圧を低圧化できるとともに、発生した新規電子がN型ア
モルファス半導体層13領域へ、同様に新規正孔がP型
アモルファス半導体層11領域へ移動して、それぞれの
領域における同種のキャリアが増加して、出力電圧の変
化率をさらに向上することができる。
【0038】本発明の第4実施形態を図9に基づいて以
下に説明する。なお、第4実施形態では第1実施形態と
異なる機能について述べることとし、第1実施形態と実
質的に同一機能を有する部材については、同一符号を付
してある。
【0039】薄膜サーミスタ1は、1種類の不純物でか
つ不純物濃度が異なる複数のアモルファス半導体層で形
成されている。すなわち、4900オングストロームの
層厚でP型アモルファス半導体層14、200オングス
トロームの層厚でi型アモルファス半導体層15、及び
4900オングストロームの層厚でP型アモルファス半
導体層16が、それぞれつづいて積層されている。ま
た、一対の電極2は凸部21aが設けられていない。
【0040】製造工程は、1種類の不純物をドーピング
するだけでよい。従ってP型、i型及びN型のそれぞれ
のアモルファス半導体層を積層するときと異なって、残
留ドーパントガスの混入を防ぐため、各層の堆積の後の
真空引きの時間を長くすることや、多室チャンバを有す
る高価な装置が不要となる。
【0041】かかる第4実施形態の温度検出装置にあっ
ては、上記したように、1種類の不純物でかつ不純物濃
度が異なる複数のアモルファス半導体層14,15,1
6を積層して薄膜サーミスタ1が形成されたから、所定
電界が薄膜サーミスタ1の層厚全体ではなく、高抵抗で
不純物濃度の低いi型アモルファス半導体層15に部分
的に印加されて、所定電界を得るために両電極21,2
2に印加する印加電圧を低圧化できるとともに、P型及
びN型の2種類の不純物を使用することなく1種類の不
純物でもって薄膜サーミスタ1を形成して、製造プロセ
スを簡略化することができる。
【0042】なお、第4実施形態では、薄膜サーミスタ
を不純物濃度が異なるP型、i型及びP型のそれぞれの
アモルファス半導体層14,15,16で積層されたも
のとしたが、N型、i型及びN型のアモルファス半導体
層であっても、1種類の不純物でかつ不純物濃度が異な
っていればよく、また3層以上であってもよく、限定さ
れない。
【0043】本発明の第5実施形態を以下に説明する。
なお、第5実施形態では第1実施形態と異なる機能につ
いて述べることとし、第1実施形態と実質的に同一機能
を有する部材については、同一符号を付してある。
【0044】薄膜サーミスタ1は、シリコンアモルファ
ス中に直径が数乃至数百ナノメートルで結晶粒を有した
半導体層で形成されて、結晶粒がシリコンアモルファス
と比較して低抵抗であって、導電率が不均一となってい
る。また、一対の電極2は凸部21aが設けられていな
い。
【0045】かかる第5実施形態の温度検出装置にあっ
ては、上記したように、薄膜サーミスタ1はアモルファ
ス中に結晶粒を有した半導体層で形成されて、所定電界
がキャリアを加速し累積的に増倍するよう形成されたか
ら、エネルギを与えられたキャリアが原子に衝突して電
子及び正孔対からなる新規キャリアを形成し、キャリア
数が増倍して薄膜サーミスタ1に流れる電流が増大し
て、従来と比較して出力電圧の変化が大きくなって、か
つ所定電界がキャリアを飽和しないよう形成されたか
ら、過剰キャリアによって薄膜サーミスタ1が破壊され
ることもなく、温度の検出感度を向上することができ
る。さらに、所定電界が抵抗の高いアモルファス部に部
分的に印加されるので、半導体層の層厚を厚くした状態
で、所定電界を得るために両電極21,22に印加する
印加電圧を低圧化できる。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載のものは、一対の電極のそ
れぞれに直流電圧を印加すると、所定電界がキャリアを
加速し累積的に増倍するよう形成されたから、エネルギ
を与えられたキャリアが原子に衝突して電子及び正孔対
からなる新規キャリアを形成する、いわゆるアバランシ
ュ効果でもって、キャリアの数が増倍して薄膜サーミス
タに流れる電流が増大して、従来と比較して出力電圧が
大きく変化して、かつ所定電界がキャリアを飽和しない
よう形成されたから、過剰キャリアによって薄膜サーミ
スタが破壊されることもなく、温度の検出感度を向上す
ることができる。
【0047】請求項2記載のものは、請求項1記載のも
のの効果に加えて、一対の電極が互いに対面して配置さ
れたから、薄膜サーミスタの膜厚方向にわたって均一に
所定電界を形成することができる。
【0048】請求項3記載のものは、請求項2記載のも
のの効果に加えて、すくなくとも一方の電極の他方の電
極との対向面に凸部が設けられたから、所定電界が薄膜
サーミスタの層厚全体ではなく、凸部と他方の電極の対
向面との間に部分的に印加されて、薄膜サーミスタの層
厚を厚くした状態で、所定電界を得るために両電極に印
加する印加電圧を低圧化できる。
【0049】請求項4記載のものは、請求項2記載のも
のの効果に加えて、P型、i型及びN型のアモルファス
半導体層がつづいて積層されて薄膜サーミスタが形成さ
れたから、電圧印加手段が逆バイアス電圧を印加する
と、所定電界がP型及びN型アモルファス半導体層に比
べて抵抗の高いi型アモルファス半導体層に部分的に印
加されて、所定電界を得るために両電極に印加する印加
電圧を低圧化できるとともに、発生した新規電子がN型
アモルファス半導体層領域へ、同様に新規正孔がP型ア
モルファス半導体層領域へ移動して、それぞれの領域に
おける同種のキャリアが増加して、出力電圧の変化率を
さらに向上することができる。
【0050】請求項5記載のものは、請求項2記載のも
のの効果に加えて、不純物濃度が異なる複数のアモルフ
ァス半導体層を積層して薄膜サーミスタが形成されたか
ら、所定電界が薄膜サーミスタの層厚全体ではなく、高
抵抗で不純物濃度の低いアモルファス半導体層に部分的
に印加されて、所定電界を得るために両電極に印加する
印加電圧を低圧化できるとともに、P型及びN型の2種
類の不純物を使用することなく1種類の不純物でもって
薄膜サーミスタを形成して、製造プロセスを簡略化する
ことができる。
【0051】請求項6記載のものは、薄膜サーミスタは
アモルファス中に結晶粒を有した半導体層で形成され
て、所定電界がキャリアを加速し累積的に増倍するよう
形成されたから、エネルギを与えられたキャリアが原子
に衝突して電子及び正孔対からなる新規キャリアを形成
し、キャリア数が増倍して薄膜サーミスタに流れる電流
が増大して、従来と比較して出力電圧の変化が大きくな
って、かつ所定電界がキャリアを飽和しないよう形成さ
れたから、過剰キャリアによって薄膜サーミスタが破壊
されることもなく、温度の検出感度を向上することがで
きる。さらに、所定電界が抵抗の高いアモルファス部に
部分的に印加されるので、半導体層の層厚を厚くした状
態で、所定電界を得るために両電極に印加する印加電圧
を低圧化できる。
【0052】請求項7記載のものは、請求項1記載のも
のの効果に加えて、一対の電極のそれぞれが所定間隔を
設けて互いに隣接して配置されたから、両電極における
隣接面の間で所定電界が形成されて、薄膜サーミスタの
両面ではなく一面に一対の電極を形成して、2層構成と
なって製造プロセスを簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す構成図である。
【図2】同上の薄膜サーミスタ及び一対の電極の製造工
程図である。
【図3】同上のプラズマCVD装置の構成図である。
【図4】同上の薄膜サーミスタの断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す薄膜サーミスタ及
び一対の電極の断面図である。
【図6】同上の平面図である。
【図7】同上の薄膜サーミスタ及びくし型状の一対の電
極の平面図である。
【図8】本発明の第3実施形態を示す薄膜サーミスタ及
び一対の電極の断面図である。
【図9】本発明の第4実施形態を示す薄膜サーミスタ及
び一対の電極の断面図である。
【図10】従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 薄膜サーミスタ 2 一対の電極 21a 凸部 3 電圧印加手段 4 出力検出手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アモルファス半導体層で形成されて温度
    によって増減する電子又は正孔からなるキャリアに起因
    して抵抗が変化する薄膜サーミスタと、薄膜サーミスタ
    の表面に設けられた一対の電極と、一対の電極のそれぞ
    れに直流電圧を印加して互いの電極間で所定電界を形成
    する電圧印加手段と、薄膜サーミスタに流れる電流の電
    流変化に対応した出力電圧を検出する出力検出手段とを
    備え、出力電圧に基づいて温度を検出する温度検出装置
    において、 前記所定電界は、前記キャリアを加速し累積的に増倍し
    てかつ飽和しないよう形成されてなることを特徴とする
    温度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の電極は、互いに対面して配置
    されたことを特徴とする請求項1記載の温度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の電極のうちすくなくとも一方
    は、凸部が他方の電極との対向面に設けられたことを特
    徴とする請求項2記載の温度検出装置。
  4. 【請求項4】 前記薄膜サーミスタはP型、i型及びN
    型の導電型の前記アモルファス半導体層がそれぞれつづ
    いて積層されて、前記電圧印加手段は逆バイアス電圧を
    印加することを特徴とする請求項2記載の温度検出装
    置。
  5. 【請求項5】 前記薄膜サーミスタは、1種類の不純物
    でかつ不純物濃度が異なる複数の前記アモルファス半導
    体層が積層されてなることを特徴とする請求項2記載の
    温度検出装置。
  6. 【請求項6】 半導体層で構成されて温度によって増減
    する電子又は正孔からなるキャリアに起因して抵抗が変
    化する薄膜サーミスタと、薄膜サーミスタの表面に設け
    られた一対の電極と、一対の電極のそれぞれに直流電圧
    を印加して互いの電極間で所定電界を形成する電圧印加
    手段と、薄膜サーミスタに流れる電流の電流変化に対応
    した出力電圧を検出する出力検出手段とを備え、出力電
    圧に基づいて温度を検出する温度検出装置において、 前記薄膜サーミスタはアモルファス中に結晶粒を有した
    前記半導体層で形成されて、前記所定電界は、前記キャ
    リアを加速し累積的に増倍しかつ飽和しないよう形成さ
    れてなることを特徴とする温度検出装置。
  7. 【請求項7】 前記一対の電極は、所定間隔を設けて互
    いに隣接して配置されたことを特徴とする請求項1又は
    6記載の温度検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9548458B2 (en) 2011-06-22 2017-01-17 Nitto Denko Corporation Polyphenylene host compounds

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