JPH11100364A - 高純度n−保護基−s−フェニルシステインの製造方法 - Google Patents

高純度n−保護基−s−フェニルシステインの製造方法

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JPH11100364A
JPH11100364A JP9264390A JP26439097A JPH11100364A JP H11100364 A JPH11100364 A JP H11100364A JP 9264390 A JP9264390 A JP 9264390A JP 26439097 A JP26439097 A JP 26439097A JP H11100364 A JPH11100364 A JP H11100364A
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phenylcysteine
cysteine
phenyl
organic solvent
carbobenzoxy
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Mitsuo Koito
光男 小糸
Sadao Yoshino
節生 吉野
Nobuhiro Fukuhara
信裕 福原
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 きょう雑する不純物を効率良く除去する方法
の提供。 【解決手段】 S−フェニルシステインのアミノ基に水
性媒体中で保護基を導入したアルカリ性反応液に、芳香
族炭化水素、有機酸エステル類、及びハロゲン系炭化水
素から選ばれる有機溶媒を添加して、可溶物を抽出した
後、水溶液層を分離し、該水溶液のpHを酸性に調整
し、酸性水溶液に芳香族炭化水素、有機酸エステル類、
およびハロゲン系炭化水素から選ばれる有機溶媒を添加
し、これらの溶媒側に抽出するN−保護基−S−フェニ
ルシステインの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高純度N−保護基
−S−フェニルシステインの製造方法に関し、更に詳し
くは、N−保護基−S−フェニルシステインのアルカリ
性反応液に、有機溶媒を加え不純物を抽出除去し、該物
質の高純度化を図り、更には、水溶液を酸性に調整した
後、有機溶媒抽出し、冷却晶析による溶解度差によって
N−保護基−S−フェニルシステインの結晶体を得る方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】アミノ酸のアミノ基に保護基を導入する
方法は数多く知られており、例えばベンジルオキシカル
ボニル化(以下、Z化と略する。)は、水酸化ナトリウ
ム水溶液中で、アミノ酸と等モル量のベンジルオキシカ
ルボニルクロライド(以降、Z−Clと略する。)を滴
下して行われる。該手法はSchotten−Baum
ann法と呼ばれ一般的なアミノ酸のZ化方法である。
【0003】Z化されたアミノ酸の単離方法として、グ
リシンの様に極めて結晶性の良いものの場合には、単純
にZ化物を含むアルカリ溶液中に酸添加するだけで結晶
化するので固液分離による回収が可能である。
【0004】また、Z化物のアルカリ溶液中に酸添加し
た際に、結晶ではなく油状物を形成する場合には、酢酸
エチル等の有機溶媒で抽出し、これに石油エーテル及び
ヘキサン等を添加することによりZ化物を結晶化させ単
離回収している。(ペプチド合成、丸善(株)発行;著
者、泉屋信夫、加藤哲夫、大野素徳、青柳東彦、p24
〜28(1975))
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特に、S−フェニルシ
ステインのアミノ基の保護基としてベンジルカルボニル
基を導入したN−カルボベンゾキシ−S−フェニルシス
テインは、エイズ薬中間体として期待されており、高純
度で工業的に安価な該製品が望まれている。
【0006】本出願人が先に出願した特願平8−187
258号にて開示しているN−カルボベンゾキシ−S−
フェニルシステインの単離手法は、水系からの単離回収
であり、含水結晶の状態では、融点が低下する事から、
工業的生産に問題があった。
【0007】また、先に述べた酸性条件下での抽出法で
は、Z化反応に於いて残存した未反応物や、副生不純物
が除去されず、この為、それらの不純物を効率良く除去
する方法が望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、S−フェニルシステ
インのアミノ基に水性媒体中で保護基を導入したアルカ
リ性反応液に芳香族炭化水素系溶媒、有機酸エステル
類、ハロゲン系炭化水素等の有機溶媒、特にはトルエン
を添加する事により、副生した不純物を効率よくトルエ
ンに抽出して除去でき得る方法を見いだした。更には、
酸性水溶液中で、N−保護基−S−フェニルシステイン
が、芳香族炭化水素系溶媒、有機酸エステル類、ハロゲ
ン系炭化水素等の有機溶媒、特にトルエンに高収率で抽
出される事、更に冷却晶析による溶解度差で容易にN−
保護基−S−フェニルシステインの結晶を析出せしめ単
離でき得る事を見いだし本発明を完成するに至った。
【0009】即ち、本発明はS−フェニルシステインの
アミノ基に水性媒体中で保護基を導入したアルカリ性反
応液に、芳香族炭化水素、有機酸エステル類、及びハロ
ゲン系炭化水素から選ばれる有機溶媒を添加して、可溶
物を抽出した後水溶液層を分離し、該水溶液のpHを酸
性に調整し、酸性水溶液に芳香族炭化水素、有機酸エス
テル類、およびハロゲン系炭化水素から選ばれる有機溶
媒を添加し、これらの溶媒側に抽出するN−保護基−S
−フェニルシステインの製造方法を提供するものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明での原料となるN−保護基
−S−フェニルシステインの製造方法の代表例としてN
−カルボベンゾキシ−S−フェニルシステインの光学活
性体及び、ラセミ体の調整方法、製造過程を以下に記述
する。
【0011】L体製造法は、工程と工程、D体製造
法は、〜工程と工程、ラセミ体製造法は、〜
工程と工程の方法で製造できる。
【0012】チオフェノールとセリンとのトリプトフ
ァンシンタ−ゼ(E.C., 4.2.1.20)の作
用による酵素反応での合成法(特公平 2−54077
号)及び、チオフェノールとセリンとのシステインデス
ルフヒドラ−ゼ(E.C.,4.4.1.1)の作用に
よる酵素反応での合成法(特公平2−54077号公
報)等により、S−フェニル−L−システインを得て、
これを単離した。
【0013】S−フェニル−L−システインを、N−
アセチル−DL−トリプトファンの製造方法(特開平6
−056775号公報)の技術を用いて、S−フェニル
−L−システイン水溶液をpH=11以上に保ちなが
ら、無水酢酸とアルカリ金属水酸化物水溶液を同時添加
してアセチル化を行い、引き続き該水溶液を加熱下、更
に無水酢酸で処理する事により、N−アセチル−S−フ
ェニル−DL−システインを得て、これを単離した。
【0014】次いで、N−アセチル−S−フェニル−
DL−システインを中性〜弱アルカリ性溶液に調整し、
L−アミノ酸アシラーゼ(Aspergillus g
enus:EC 3.5.1.14)、及び必要に応じ
て塩化コバルトを添加して、30℃〜60℃で5〜70
時間の加水分解反応を行う。この際のアシラーゼの仕込
総活性は、L体含量と等量とする事で、L体をほぼ10
0%加水分解できる。
【0015】反応の進行に伴い、溶解度が低いS−フェ
ニル−L−システインの結晶が析出してくる。反応完了
後これを晶析して析出したS−フェニル−L−システイ
ンを固液分離により除去し、濾液を回収する。
【0016】濾液中に含まれるN−アセチル−S−フェ
ニル−D−システインをpH酸性に調整し、50℃〜1
00℃、好ましくは80℃で5〜10時間の加水分解を
行い、これを中和晶析し固液分離により、S−フェニル
−D−システインを単離する。
【0017】単離したS−フェニル−D−システイン
には、固液分離時の湿ケーキへの濾液付着分により、S
−フェニル−L−システインが若干混入する為、D体光
学純度は90〜95%eeとなる。
【0018】水への加熱溶解と冷却晶析による再結晶
で、濾液側でのL体割合が高くなる(L体が優先的に溶
解する。)為に、再結晶S−フェニル−D−システイン
のD体光学純度は99%ee以上に向上させる事が可能
である。
【0019】光学活性体若しくは、ラセミ体のS−フ
ェニルシステインを水酸化ナトリウム水溶液に4wt%
濃度で溶解し、水酸化ナトリウムでpH=11以上を保
ちながらS−フェニルシステインと等モル量のZ−Cl
を滴下し、N−カルボベンゾキシ−S−フェニルシステ
インのアルカリ反応液(Z化反応終了マス)を調整す
る。
【0020】N−カルボベンゾキシ−S−フェニルシス
テインはアルカリ反応液に、芳香族炭化水素、有機酸エ
ステル類、ハロゲン系炭化水素等の有機溶媒を加え、不
純物を抽出後分液する。芳香族炭化水素としてはトルエ
ン、ベンゼン、キシレン、有機酸エステル類としては酢
酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、ハロゲン系炭化
水素としてはジクロロメタン、クロロホルム等が挙げら
れる。特に好ましい有機溶媒としては、トルエンであ
る。
【0021】有機溶媒の使用量は、アルカリ水溶液量の
5%量程度からでも不純物を抽出除去する事が可能であ
るが、不純物含量に影響される部分であり、適宜調整さ
れる。好ましくはアルカリ水溶液重量の10%〜50%
程度である。
【0022】分液温度については特に規定しないが、水
との常圧下での共沸温度である85℃より低い温度で行
うのが好ましい。
【0023】分液後、酸を用いて水溶液のpHを酸性
(pH=4以下)に調整する。用いられる酸としては通
常、塩酸、硫酸等の鉱酸が好ましい。N−カルボベンゾ
キシ−S−フェニルシステインは酸性水溶液中で、前記
した芳香族炭化水素、有機酸エステル類、ハロゲン系炭
化水素等の有機溶媒にて容易に抽出可能となる。使用す
る有機溶媒としては、特にはトルエンが好ましい。
【0024】有機溶媒の使用量は、水溶液重量の5%量
程度からでも抽出する事が可能である。例えば、トルエ
ンを抽出溶媒として使用した時の、50℃でのN−カル
ボベンゾキシ−S−フェニル−システインの抽出率は9
0%以上である。
【0025】抽出溶媒の好適な量は、水溶液重量の10
%〜30%量である。また、該物質の回収率を挙げる為
に、数回の抽出操作を行う事も出来るがこの限りではな
い。
【0026】有機溶媒中のN−カルボベンゾキシ−S−
フェニルシステインの抽出濃度は、50wt%濃度以内
の範囲で自由に調整可能である。
【0027】抽出温度は高いほど抽出効率がよくなる
が、85℃より低い温度で行うのが好ましい。
【0028】有機層、例えばトルエン層に抽出したN−
カルボベンゾキシ−S−フェニルシステインは、その濃
度が5〜50wt%の範囲であれば、冷却晶析操作によ
り容易に該物質を結晶として析出させる事ができる。
【0029】結晶を析出させる際の好ましい該物質濃度
は流動性・操作性を考慮し5〜10wt%の範囲であ
る。
【0030】有機層に水分が混入している場合には、予
め無水硫酸ナトリウム等の乾燥剤を用い脱水操作を行っ
ておく方が好ましい。
【0031】冷却晶析により晶出したN−カルボベンゾ
キシ−S−フェニルシステインは、固液分離により容易
に単離回収する事が出来、有機溶媒系での晶析物の為に
短時間の減圧乾燥で、乾燥結晶を得ることが出来る。
【0032】Z化アミノ酸の融点は概して100℃以下
であり、N−カルボベンゾキシ−S−フェニルシステイ
ンも90〜98℃と低融点である事を考慮し、乾燥温度
は50℃〜60℃が好ましい。
【0033】こうして得た乾燥結晶の純度は、HPLC
分析により99%以上、光学純度については、HPLC
分析により99.5%ee以上であり、高純度、高品質
のN−カルボベンゾキシ−S−フェニルシステインを得
ることが出来る。
【0034】S−フェニルシステインのZ化反応マスか
らN−カルボベンゾキシ−S−フェニルシステインを得
る際の単離収率は90%以上である。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例により更に詳
細に説明する。 実施例1 S−フェニル−D−システイン結晶35.3g(0.1
79mol)を、水酸化ナトリウム8.0g(0.20
mol)を加えて水に溶解させ、S−フェニル−D−シ
ステイン=4wt%濃度に調整する。撹拌下、温度を2
5℃に保ちZ−Cl36.4g(0.21mol)をゆ
っくり添加する。反応中pHが低下するので、NaOH
溶液によりpH=11以上になるようコントロールし
た。Z−Cl添加後、同温度で約1時間撹拌し反応を終
了した。N−カルボベンゾキシ−S−フェニル−D−シ
ステインの生成量は58.1g(0.175mol)で
収率は99%であった。反応終了後、トルエンを反応液
重量の50%量添加し、室温(25℃)で1時間撹拌し
抽出操作を行った。分液により、水溶液側を回収し、こ
の水溶液に、35%−HClをN−カルボベンゾキシ−
S−フェニル−D−システイン生成量の3倍モル量を5
4.8g(0.525mol)添加し溶液を酸性化し
た。酸性溶液重量と等重量のトルエンを添加し、55℃
で1時間程度撹拌し抽出操作を行い、素早く分液しトル
エン相を回収した。次いで、トルエン相を減圧濃縮によ
り、N−カルボベンゾキシ−S−フェニル−D−システ
インを10wt%濃度 580gに調整した。濃縮トル
エン溶液を氷浴中で冷却晶析する事により、N−カルボ
ベンゾキシ−S−フェニル−D−システインが析出し始
め、引き続き晶析を続行すると大量の結晶が析出し、ス
ラリー状態なった。これを、固液分離することによりN
−カルボベンゾキシ−S−フェニル−D−システインの
湿結晶を得た、次いで50℃で14時間の減圧乾燥を行
い該物質の乾燥結晶52.3g(0.158mol)を
得た。Z化反応マスからの単離収率は90.3%。S−
フェニル−D−システインのZ化からの総合収率は8
8.3%となった。乾燥したN−カルボベンゾキシ−S
−フェニル−D−システイン結晶の純度は99.6%。
不純物含量は0.4%。光学純度は99.7%eeと良
好なものであった。結果を表1に示す。同様の操作を、
光学異性体であるS−フェニル−L−システインで行っ
た結果、Z化反応収率、単離収率、総合収率に差異は見
られなかった。純度、光学純度についても同様に差異は
見られなかった。
【0036】N−カルボベンゾキシ−S−フェニルシス
テインの純度の分析はODSカラムCAPCELL P
AK C18(SHISEIDO社製)を用いたHPL
C分析により行った。また、光学純度の測定は、光学分
割クロマトグラフィ−用カラム CHIRALPAK
AS(ダイセル社製)を用いたHPLC分析により行っ
た。以下に分析条件を示す。 〔純度分析 GradientHPLC条件〕 カラム;CAPCELL PAK C18 SG120
(SHISEIDO社)φ4.6mm×250mm 移動層;A,0.01Mリン酸 B,アセトニトリル
(グラジェント) 温度 ;40℃ 流速 ;1.5ml/min 検出 ;UV(波長=210nm) R.Time;N−カルボベンゾキシ−S−フェニル−
システイン=6.2min 〔光学純度分析 HPLC条件〕 カラム;CHIRALPAK AS(ダイセル社) φ4.6mm ×250m m 移動層;A,n−Hexane:Methyl−t−Butyl−Ether: Trifruoroacetic Acid=80:20:0.2 B,Ethanol A:B=85:15に混合してアイソクラティック分析による。 温度 ;25℃ 流速 ;1.0ml/min 検出 ;UV(波長=254nm) R.Time;L体 8.5min D体 9.8min 光学純度(%ee)=|D−L|/(L+D) 生成物がD体の場合 =|L−D|/(L+D) 生成物がL体の場合
【0037】比較例1 S−フェニル−D−システインを用いて、Z化後のアル
カリ水溶液下でのトルエンによる不純物抽出を実施しな
い場合の検討を行った。S−フェニル−D−システイン
結晶10.0g(50.7mmol)を、水酸化ナトリ
ウム2.2g(55.0mmol)を加えて水に溶解さ
せ、S−フェニル−D−システイン=4wt%濃度に調
整した。撹拌下、温度を25℃に保ちZ−Cl10.3
g(60.3mmol)をゆっくり添加する。反応中p
Hが低下するので、NaOH溶液によりpH=11以上
になるようコントロールした。Z−Cl添加後、同温度
で約1時間撹拌し反応を終了した。N−カルボベンゾキ
シ−S−フェニル−D−システインの生成量は16.6
g(50.1mmol)で収率は98.8%であった。
反応終了後、反応終了液重量と等重量のトルエンを添加
し、35%−HClをN−カルボベンゾキシ−S−フェ
ニル−D−システイン生成量の3倍モル量を15.7g
(150.3mmol)添加し、55℃で1時間程度撹
拌し抽出操作を行い、素早く分液しトルエン相を回収し
た。次いで、トルエン相を減圧濃縮により、N−カルボ
ベンゾキシ−S−フェニル−D−システインを10wt
%濃度 166gに調整した。濃縮トルエン溶液を氷浴
中で冷却晶析する事により、N−カルボベンゾキシ−S
−フェニル−D−システインが析出し始め、引き続き晶
析を続行すると大量の結晶が析出し、スラリー状態なっ
た。これを、固液分離することによりN−カルボベンゾ
キシ−S−フェニル−D−システインの湿結晶を得た、
次いで50℃で14時間の減圧乾燥を行い、該物質の乾
燥結晶15.1g(45.6mmol)を得た。Z化反
応マスからの単離収率は91.0%。S−フェニル−D
−システインのZ化からの総合収率は89.9%となっ
た。乾燥したN−カルボベンゾキシ−S−フェニル−D
−システイン結晶の純度は98.2%。不純物含量は
1.8%。光学純度は99.6%eeであった。結果を
表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明方法によれば、少量の有機溶媒を
用いて効果的に不純物を除去することができ、高純度の
N−保護基−S−フェニルシステインがえられるように
なった。また、有機溶媒から結晶を単離するため工業的
に有利に乾燥できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 S−フェニルシステインのアミノ基に水
    性媒体中で保護基を導入したアルカリ性反応液に、芳香
    族炭化水素、有機酸エステル類、及びハロゲン系炭化水
    素から選ばれる有機溶媒を添加して、可溶物を抽出した
    後、水溶液層を分離し、該水溶液のpHを酸性に調整
    し、酸性水溶液に芳香族炭化水素、有機酸エステル類、
    およびハロゲン系炭化水素から選ばれる有機溶媒を添加
    し、これらの溶媒側に抽出するN−保護基−S−フェニ
    ルシステインの製造方法。
  2. 【請求項2】 有機溶媒が、トルエンである請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 N−保護基−S−フェニルシステインが
    N−カルボベンゾキシ−S−フェニル−D−システイン
    である請求項1又は、請求項2記載の方法。
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