JPH11100520A - テトラアザポルフィリン化合物及びその製造方法 - Google Patents

テトラアザポルフィリン化合物及びその製造方法

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JPH11100520A
JPH11100520A JP10206803A JP20680398A JPH11100520A JP H11100520 A JPH11100520 A JP H11100520A JP 10206803 A JP10206803 A JP 10206803A JP 20680398 A JP20680398 A JP 20680398A JP H11100520 A JPH11100520 A JP H11100520A
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JP10206803A
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Yasuhiro Azuma
康弘 東
Tsutomu Sato
勉 佐藤
Tatsuya Tomura
辰也 戸村
Noboru Sasa
登 笹
Yasunobu Ueno
泰伸 植野
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B47/00Porphines; Azaporphines

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高密度光デイスクシステムに適用可能な耐光
性、保存安定性に優れた光記録媒体用の記録材料として
有用な化合物及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)−a及びその異性体を
含む1〜4種の化合物からなるテトラアザポルフィリン
化合物並びに置換マレオニトリル若しくは置換2,5−
ジイミノピロールからのその製造方法。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なテトラアザ
ポルフィリン化合物及びその製造方法に関し、詳しくは
染料、顔料、光電機能材料、記録及び記憶材料等、特に
光記録媒体用材料として有用なテトラアザポルフィリン
化合物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の追記光型ディスクシステム(WO
RM、CD−R)では、使用レーザの発振波長が770
nm〜790nmにあり、記録媒体は上記波長で記録、
再生が可能なように構成されている。今後、情報量の増
大に伴い記録媒体の大容量化への流れは必須である。従
って、記録、再生に用いるレーザ波長が短波長化するこ
とも必然的に起ってくることが容易に予想される。
【0003】ただ、フタロシアニン色素をデータ用追記
光型ディスク記録材料として用いたものには、特開昭6
1−150243号、特開昭61−177287号、特
開昭61−154888号、特開昭61−246091
号、特開昭62−39286号、特開昭63−3779
1号、特開昭63−39888号各公報等があり、また
フタロシアニン色素をコンパクトディスク記録材料とし
て用いたものには、特開平1−176585号、特開平
3−215466号、特開平4−113886号、特開
平4−226390号、特開平5−1272号、特開平
5−171052号、特開平5−116456号、特開
平5−69860号、特開平5−139044号各公報
等がある。しかしながら、耐光性、保存安定性に優れ、
且つ700nm以下のレーザを用いた光ピックアップで
記録、再生が可能な記録材料は、未だ開発されていない
のが現状である。
【0004】更に、従来のアザアヌレン系化合物は、対
称性が高いため溶解度が低く、溶剤塗工法で記録層を形
成することが困難である。そこで溶解度を上げるための
嵩高い置換基の導入が必要であるが、同じ8個の置換基
を持つアザアヌレン類ではやはり対称性が高まり、嵩高
い置換基の導入効果が低下してしまっている。
【0005】一方、無置換のテトラアザポルフィリンは
光や熱に安定であり、高吸収ではあるが、有機溶剤への
溶解性が低く薄膜化することが困難である。しかも、同
じ置換基が4個又は8個のテトラアザポルフィリンの合
成についてはこれまで知られているが、2種類の置換基
を4個ずつ持つテトラアザポルフィリンについては報告
されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は上記
のような状況に鑑みてなされたものであって、上記従来
システムに比べて、短波長に発振波長を有する半導体レ
ーザを用いる高密度光ディスクシステムに適用可能な耐
光性、保存安定性に優れた光記録媒体用の記録材料とし
て有用な新規テトラアザポルフィリン化合物及びその製
造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、特定のテトラアザポルフィリン化合物を主
成分とする記録層を設けることにより、発振波長700
nm以下の半導体レーザを用いる高密度光ディスクシス
テムに適用可能なことを見出し、更には合成温度、有機
塩基の添加等により上記化合物を効率よく製造できるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明によれば、第一に、下記一般
式(I)−a〜(I)〜dで示される4種のうちの1種
又は2種以上の混合物からなるテトラアザポルフィリン
化合物が提供される。
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】 〔式中、Mt及びR1は、それぞれ以下のものを表わ
す。 Mt:2個の水素原子、又は酸素原子若しくはハロゲン
原子を有してもよい2価、3価若しくは4価の金属原
子、又は−(OR2)p基、−(OSiR345)q基、
(−OPOR67)r基、−(OCOR8)s基を有しても
よい金属原子、 R2〜R8:それぞれ独立に水素原子、置換若しくは未置
換の1価の脂肪族炭化水素基又は置換若しくは未置換の
1価の芳香族炭化水素基、 p,q,r,s:0〜2の整数、 R1:水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子置換若し
くは未置換の直鎖若しくは分岐のアルキル基、アルキル
アルコキシ基、アルコキシ基又はハロゲン原子置換若し
くは未置換のアリール基。〕 第二に、下記一般式(II)−aで示される置換マレオニ
トリル又は下記一般式(II)−bで示される置換2,5
−ジイミノピロールと、金属又は金属誘導体とを反応さ
せることを特徴とする前記一般式(I)−a〜(I)−
dで示される少なくとも1種のテトラアザポルフィリン
化合物の製造方法が提供される。
【化11】
【化12】 (式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子置
換若しくは未置換の直鎖若しくは分岐のアルキル基、ア
ルキルアルコキシ基、アルコキシ基又はハロゲン原子置
換若しくは未置換のアリール基を表す。) 第三に、上記第二において、反応が有機溶媒中で行われ
ることを特徴とするテトラアザポルフィリン化合物の製
造方法が提供される。第四に、上記第三において、有機
溶媒がアルコールであることを特徴とするテトラアザポ
ルフィリン化合物の製造方法が提供される。第五に、上
記第二〜第四のいずれかにおいて、金属又は金属誘導体
が遷移金属、遷移金属ハロゲン塩又は遷移金属カルボン
酸塩であることを特徴とするテトラアザポルフィリン化
合物の製造方法が提供される。第六に、上記第二〜第五
のいずれかにおいて、反応温度が90〜220℃である
ことを特徴とするテトラアザポルフィリン化合物の製造
方法が提供される。第七に、上記第二〜第六のいずれか
において、有機塩基を共存させることを特徴とするテト
ラアザポルフィリン化合物の製造方法が提供される。第
八に、上記第七において、有機塩基がジアザビシクロウ
ンデセン又はジアザビシクロノネンであることを特徴と
するテトラアザポルフィリン化合物の製造方法が提供さ
れる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明は下記一般式(I)−a〜(I)−dで示される
4種のうちの1種の化合物又は2種以上の混合物からな
るテトラアザポルフィリン化合物及びその製造方法に関
する。
【0010】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【0011】上記一般式(I)−a〜(I)−dにおい
て、Mtは2個の水素原子、又は酸素原子若しくはハロ
ゲン原子を有してもよい2価、3価若しくは4価の金属
原子、又は−(OR2)p基、−(OSiR345)q基、
(−OPOR67)r基、−(OCOR8)s基を有しても
よい金属原子を表す。R2〜R8はそれぞれ独立に水素原
子、置換若しくは未置換の1価の脂肪族炭化水素基又は
置換若しくは未置換の1価の芳香族炭化水素基を表し、
p,q,r,sは0〜2の整数を表す。R1は水素原
子、ハロゲン原子、ハロゲン原子置換若しくは未置換の
直鎖若しくは分岐のアルキル基、アルキルアルコキシ
基、アルコキシ基又はハロゲン原子置換若しくは未置換
のアリール基を表す。
【0012】特に、前記一般式(I)−a〜(I)−d
で示される化合物の場合、4つの異性体であり、これら
の混合物である場合、吸収波長等の特性を微調整する際
有利であり、且つ薄膜化した時の記録パワーマージンな
どの拡大が計れる。
【0013】テトラアザポルフィリン環を合成する条件
としては、原料の下記一般式(II)−aで示される置換
マレオニトリル又は下記一般式(II)−bで示される置
換2,5−ジイミノピロール1〜4種と、金属又は金属
誘導体とを、溶媒中90〜350℃で加熱反応させる。
【0014】
【化17】
【化18】 一般式(II)−a、(II)−bにおいて、Rは水素原
子、ハロゲン原子、ハロゲン原子置換若しくは未置換の
直鎖若しくは分岐のアルキル基、アルキルアルコキシ
基、アルコキシ基又はハロゲン原子置換若しくは未置換
のアリール基を表す。
【0015】好ましい反応温度としては90〜220℃
であり、90℃未満であると反応がなかなか進行せず、
220℃を越えると分解物と思われる複雑な生成物を与
え、収率が低下してしまう。
【0016】溶媒としては、沸点が100℃以上であれ
ば良いが、好ましくは沸点が135℃以上であれば良
い。具体例としては、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシ
ド、1−メチル−2−ピロリドン、1−クロロナフタレ
ン、テトラヒドロナフタレン、ベンジルアルコール、キ
ノリン、N,N−ジメチルアミノエタノールなどが挙げ
られるが、特に好ましい例としては脂肪族のアルコー
ル、即ちn−アミルアルコール、n−ヘキサノール、シ
クロヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、1
−ヘプタノール、2−ヘプタノール、1−オクタノー
ル、2−エチルヘキサノール、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、エトキシエタノール、プロポキシ
エタノール等である。
【0017】反応に用いる金属又は金属誘導体として
は、Al、Si、Ca、Ti、V、Mn、Fe、Co、
Ni、Cu、Zn、Ge、Mo、Ru、Rh、Pd、I
n、Sn、Pt、Mg及びそのハロゲン化物、カルボン
酸誘導体、硫酸塩、硝酸塩、カルボニル化合物、酸化
物、錯体等が挙げられる。好ましくは、塩化銅、臭化
銅、ヨウ化銅、酢酸銅、塩化ニッケル、臭化ニッケル、
酢酸ニッケル、塩化パラジウム、酢酸パラジウム、塩化
白金、塩化亜鉛、臭化白金、酢酸亜鉛、三塩化バナジウ
ム、四塩化ケイ素、アセチルアセトンバナジウム等であ
る。
【0018】アルキル置換マレオニトリルの合成につい
ては、J.Gen.Chem.USSR 47,195
4(1977)などに記載されており、アルキル置換
2,5−ジイミノピロールの合成については、フタロニ
トリルから1,3−ジイミノイソインドリンを合成する
方法をそのまま応用できる。即ち、相当するマレオニト
リルをナトリウムの存在下、アルコール中でアンモニア
を作用させることにより、目的の置換2,5−ジイミノ
ピロールが得られる。
【0019】テトラアザポルフィリン環形成の際、有機
塩基の添加により、反応時間の短縮及び合成収率の向上
が計れ、非常に有効であることがわかった。即ち、有機
塩基を無添加の場合、反応温度を上昇させるか、反応時
間を多くとらないとなかなか反応が終点まで進行せず、
前者の場合、無金属体及び分解物の生成により収率の低
下を招き、後者の場合、有機塩基添加に比べて、反応温
度が高温でなければならず、また反応時間が3〜10倍
かかり、生産性の低下を招く。有機塩基としては1,8
−ジアザビシクロ〔5,4,0〕−7−ウンデセン(以
下DBUと略す)、1,5−ジアザビシクロ〔4,3,
0〕−5−ノネン(以下DBNと略す)が好ましく、こ
れらの使用量は原料であるアルキル置換マレオニトリル
又はアルキル置換2,5−ジイミノピロールに対して、
0.5〜2.5モル当量あれば良く、好ましくは0.7
〜1.5モル当量である。
【0020】一般式(I)−a〜(I)−d中、R1
アルキル基の具体例としては、例えば、次のものが挙げ
られる。なお、これらのアルキル基は、ハロゲン原子等
の置換基で置換されていてもよい。メチル基、エチル
基、n−プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、n
−ペンチル基、ネオペンチル基、イソアミル基、2−メ
チルブチル基、n−ヘキシル基、2−メチルペンチル
基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、2
−エチルブチル基、n−ヘプチル基、2−メチルヘキシ
ル基、3−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、
5−メチルヘキシル基、2−エチルペンチル基、3−エ
チルペンチル基、n−オクチル基、2−メチルヘプチル
基、3−メチルヘプチル基、4−メチルヘプチル基、5
−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、3−エチ
ルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基等の一級ア
ルキル基;イソプロピル基、sec−ブチル基、1−エ
チルプロピル基、1−メチルブチル基、1,2−ジメチ
ルプロピル基、1−メチルヘプチル基、1−エチルブチ
ル基、1,3−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブ
チル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、1−メチ
ルヘキシル基、1−エチルペンチル基、1−プロピルブ
チル基、1−イソプロピル−2−メチルプロピル基、1
−エチル−2−メチルブチル基、1−イソプロピルブチ
ル基、1−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、
1−プロピルペンチル基、1−イソプロピルぺンチル
基、1−イソプロピル−2−メチルブチル基、1−メチ
ルオクチル基、1−エチルヘプチル基、1−プロピルヘ
キシル基、1−イソブチル−3−メチルブチル基等の二
級アルキル基;tert−ブチル基、tert−アミル
基、tert−ヘプチル基等の三級アルキル基;シクロ
ヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、4−エチル
シクロヘキシル基、4−tert−ブチルシクロヘキシ
ル基、4−(2−エチルヘキシル)シクロヘキシル基、
ボルニル基、イソボルニル基、アダマンタン基等のシク
ロアルキル基等。また、不飽和のアルキル基としては、
エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキセン基、
オクテン基、ドデセン基、シクロヘキセン基などが挙げ
られる。
【0021】また、一般式(I)−a〜(I)−dにお
けるR2〜R8の定義中、1価の脂肪族炭化水素基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、te
rt−ブチル基、アミル基、ヘキシル基、オクチル基、
デシル基、ドデシル基、オクタデシル基等のアルキル基
や、ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−ブテ
ニル基、2−ブテニル基、2−ペンテニル基等のアルケ
ニル基などが挙げられる。1価の芳香族炭化水素基とし
ては、フェニル基、ベンジル基などが挙げられる。ま
た、それらの置換基としては、フッ素、塩素、臭素など
のハロゲン原子、三フッ化炭素基、シアノ基、エステル
基などが挙げられる。
【0022】前記一般式(I)−aで表される化合物の
具体例としては、例えば表1に示されるものが挙げられ
る。なお、表1に示す化合物は異性体については記述し
ていないが、実際には前述したような4つの異性体が存
在する。
【0023】
【表1】
【0024】
【実施例】以下、実施例について本発明を説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0025】実施例1 シス−1,2−ジシアノ−1−フェニル−1−ヘキセン
1.0g(4.76mmol)をエチレングリコール6
mlに溶解し、約70℃で、DBU507mg(0.7
当量3.3mmol)、CuCl 118mg(0.2
5当量1.19mmol)を加え、引き続き11時間加
熱還流させる。反応終了後、室温まで冷却し、エーテル
にて抽出する。蒸留水、飽和食塩水にて洗浄、MgSO
4で乾燥後、溶媒留去する。シリカゲルカラム(展開溶
媒:トルエン/ヘキサン=2/1)にて精製し、濃青色
固体として銅テトラアザポルフィリンを4つの異性体の
混合物として120mg(11%)を得た(化合物N
o.1)。
【0026】
【化19】
【化20】
【化21】
【化22】
【0027】なお、この4つの異性体混合物のクロロホ
ルム中λmaxは609nmで、ε=86300であっ
た。また、上記化合物の元素分析結果は、次の通りであ
った。
【表2】 上記化合物のIRスペクトルを図1に示す。上記化合物
のUVスペクトルを図4に示す。
【0028】実施例2 シス−1,2−ジシアノ−1−フェニル−1−ヘキセン
150mg(0.76mmol)をエチレングリコール
2mlに溶解し、約70℃で、DBU53mg(0.7
当量0.53mmol)、VO(CH2COCH2COC
3)250mg(0.25当量0.19mmol)を加
え、引き続き6時間加熱還流させる。反応終了後、室温
まで冷却し、エーテルにて抽出する。蒸留水、飽和食塩
水にて洗浄、MgSO4で乾燥後、溶媒留去する。シリ
カゲルカラム(展開溶媒:トルエン/ヘキサン=1/
2)にて精製し、濃青色固体としてバナジルテトラアザ
ポルフィリンを4つの異性体の混合物として11mg
(1.6%)を得た(化合物No.4)。
【0029】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【0030】なお、この4つの異性体混合物のクロロホ
ルム中λmaxは618nmで、ε=82400であっ
た。また、上記化合物の元素分析結果は、次の通りであ
った。
【表3】 上記化合物のIRスペクトルを図2に示す。上記化合物
のUVスペクトルを図5に示す。
【0031】実施例3 シス−1,2−ジシアノ−1−フェニル−1−デセン2
00mg(0.75mmol)をエチレングリコール2
mlに溶解し、約70℃で、DBU81mg(0.7当
量0.53mmol)、CuCl 19mg(0.25
当量0.19mmol)を加え、引き続き8時間加熱還
流させる。反応終了後、室温まで冷却し、エーテルにて
抽出する。蒸留水、飽和食塩水にて洗浄、MgSO4
乾燥後、溶媒留去する。シリカゲルカラム(展開溶媒:
トルエン/ヘキサン=1/2)にて精製し、濃青色固体
として銅テトラアザポルフィリンを4つの異性体の混合
物として30mg(14%)を得た(化合物No.
7)。
【0032】
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【0033】なお、得られた4つの異性体混合物のクロ
ロホルム中λmaxは610nmで、ε=81500で
あった。また、上記化合物の元素分析結果は、次の通り
であった。
【表4】 上記化合物のIRスペクトルを図3に示す。上記化合物
のUVスペクトルを図6に示す。
【0034】
【発明の効果】請求項1のテトラアザポルフィリン化合
物は前記一般式(I)−a〜(I)−dで示される少な
くとも1種の構造を有するものとしたことから、高密度
光デイスクシステムに適用可能な耐光性、保存安定性に
優れた光記録媒体用の記録材料として有用なものであ
る。
【0035】請求項2のテトラアザポルフィリン化合物
の製造方法は前記一般式(II)−aで示される置換マレ
オニトリル又は前記一般式(II)−bで示される置換
2,5−ジイミノピロール1〜4種と、金属(誘導体)
とを反応させるものとしたことから、本製造方法による
と容易に前記一般式(I)−a〜(I)−dで示される
少なくとも1種の化合物を得ることができる。
【0036】請求項3及び4のテトラアザポルフィリン
化合物の製造方法は、請求項2の反応を溶媒中又はアル
コール中で実施するものとしたことから、より温和な条
件で目的物を得ることができる。
【0037】請求項5のテトラアザポルフィリン化合物
の製造方法は、金属(誘導体)として遷移金属、遷移金
属ハロゲン塩又は遷移金属カルボン酸塩を用いたことか
ら、より容易に目的物を得ることができる。
【0038】請求項6のテトラアザポルフィリン化合物
の製造方法は、反応温度を100〜200℃としたこと
から、より効率良く目的物を得ることができる。
【0039】請求項7及び8のテトラアザポルフィリン
化合物の製造方法は、反応系に有機塩基、特にジアザビ
シクロウンデセン又はジアザビシクロノネンを共存させ
たことから、より低温で、目的物を効率良く得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた化合物のIRスペクトル図
である。
【図2】実施例2で得られた化合物のIRスペクトル図
である。
【図3】実施例3で得られた化合物のIRスペクトル図
である。
【図4】実施例1で得られた化合物のUVスペクトル図
である。
【図5】実施例2で得られた化合物のUVスペクトル図
である。
【図6】実施例3で得られた化合物のUVスペクトル図
である。
フロントページの続き (72)発明者 笹 登 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 植野 泰伸 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)−a〜(I)−dで示
    される4種のうちの1種又は2種以上の混合物からなる
    テトラアザポルフィリン化合物。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 〔式中、Mt及びR1は、それぞれ以下のものを表わ
    す。 Mt:2個の水素原子、又は酸素原子若しくはハロゲン
    原子を有してもよい2価、3価若しくは4価の金属原
    子、又は−(OR2)p基、−(OSiR345)q基、
    (−OPOR67)r基、−(OCOR8)s基を有しても
    よい金属原子、 R2〜R8:それぞれ独立に水素原子、置換若しくは未置
    換の1価の脂肪族炭化水素基又は置換若しくは未置換の
    1価の芳香族炭化水素基、 p,q,r,s:0〜2の整数、 R1:水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子置換若し
    くは未置換の直鎖若しくは分岐のアルキル基、アルキル
    アルコキシ基、アルコキシ基又はハロゲン原子置換若し
    くは未置換のアリール基。〕
  2. 【請求項2】 下記一般式(II)−aで示される置換マ
    レオニトリル又は下記一般式(II)−bで示される置換
    2,5−ジイミノピロールと、金属又は金属誘導体とを
    反応させることを特徴とする前記一般式(I)−a〜
    (I)−dで示される少なくとも1種のテトラアザポル
    フィリン化合物の製造方法。 【化5】 【化6】 (式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子置
    換若しくは未置換の直鎖若しくは分岐のアルキル基、ア
    ルキルアルコキシ基、アルコキシ基又はハロゲン原子置
    換若しくは未置換のアリール基を表す。)
  3. 【請求項3】 請求項2において、反応が有機溶媒中で
    行われることを特徴とするテトラアザポルフィリン化合
    物の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、有機溶媒がアルコー
    ルであることを特徴とするテトラアザポルフィリン化合
    物の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかにおいて、金属
    又は金属誘導体が遷移金属、遷移金属ハロゲン塩又は遷
    移金属カルボン酸塩であることを特徴とするテトラアザ
    ポルフィリン化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれかにおいて、反応
    温度が100〜200℃であることを特徴とするテトラ
    アザポルフィリン化合物の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6のいずれかにおいて、有機
    塩基を共存させることを特徴とするテトラアザポルフィ
    リン化合物の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、有機塩基がジアザビ
    シクロウンデセン又はジアザビシクロノネンであること
    を特徴とするテトラアザポルフィリン化合物の製造方
    法。
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