JPH11101701A - 圧力センサチップ及びその製造方法並びにセンサ機構を有するカテーテル - Google Patents

圧力センサチップ及びその製造方法並びにセンサ機構を有するカテーテル

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JPH11101701A
JPH11101701A JP9264400A JP26440097A JPH11101701A JP H11101701 A JPH11101701 A JP H11101701A JP 9264400 A JP9264400 A JP 9264400A JP 26440097 A JP26440097 A JP 26440097A JP H11101701 A JPH11101701 A JP H11101701A
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etching
pressure
silicon substrate
sensor chip
pressure sensor
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JP9264400A
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Koichi Itoigawa
貢一 糸魚川
Hitoshi Iwata
仁 岩田
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 台座に対する背圧孔の加工形成が不要なセン
サ機構を有するカテーテル等に好適な圧力センサチップ
を提供すること。 【解決手段】 この圧力センサチップ11は、エッチン
グ技術によってシリコン基板に形成されたダイアフラム
部13を有する。ダイアフラム部13の表面は感圧面1
3aとして機能し、かつその裏面は背圧作用面13bと
して機能する。背圧作用面13b側にあるエッチング凹
部14とシリコン基板の側面12aとを連通する溝部2
1を形成する。圧力センサチップ11をカテーテル用と
した場合、この溝部21は背圧孔となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力センサチップ
及びその製造方法並びにセンサ機構を有するカテーテル
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、センサ部に圧力センサチップを利
用したカテーテルが知られている。この種のカテーテル
は相対圧型と絶対圧型とに分類される。ここで図15に
従来における相対圧型のカテーテルの一例を示す。
【0003】このカテーテル41を構成するカテーテル
チューブ42の先端開口は、封止栓43により封止され
ている。カテーテルチューブ42内において封止栓43
よりもチューブ基端寄りの位置には、シリコン基板から
なる台座44が固定されている。台座44の上面にはチ
ップ搭載凹部45が形成されていて、そこには圧力セン
サチップ46が接合されている。圧力センサチップ46
上に形成された図示しない歪みゲージは、ボンディング
ワイヤ47や図示しない配線パターン等を介してリード
線48に接続されている。圧力センサチップ46にはダ
イアフラム部49が形成されている。このようなダイア
フラム部49は、シリコン基板を裏面側からエッチング
することにより形成される。感圧面であるダイアフラム
部49の表面は、カテーテルチューブ42の周面に設け
られた導圧口50を向くようにして配置されている。な
お、導圧口50は軟質材料で封止されている。ダイアフ
ラム部49の裏面側にはエッチング凹部51が存在して
いる。台座44のチップ搭載凹部45には、エッチング
凹部51とチューブ内領域(即ち大気圧領域)とを連通
する背圧孔52が加工形成されている。従って、その背
圧孔52を介してダイアフラム部49の裏面側に背圧が
作用するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の相対
圧型のカテーテル41の場合、上記のように台座44を
エッチング加工して背圧孔52を形成する必要があった
ため、カテーテルチューブ42の小径化が進むほど製造
が困難になるという問題があった。
【0005】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、台座に対する背圧孔の加工形成が
不要なため小型化に適したセンサ機構を有するカテーテ
ルを提供することにある。
【0006】本発明の別の目的は、カテーテル等の小型
化を推進するうえで好適な圧力センサチップ及びその製
造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、エッチング技術によ
ってシリコン基板に形成されるとともに、その表面が感
圧面として機能しかつその裏面が背圧作用面として機能
するダイアフラム部を備えた圧力センサチップにおい
て、前記背圧作用面側にあるエッチング凹部と前記シリ
コン基板の側面とを連通する溝部が形成されていること
を特徴とする圧力センサチップをその要旨とする。この
場合、前記シリコン基板の下部両側縁に段部が形成され
ていることがよい。
【0008】請求項2に記載の発明では、エッチング技
術によってシリコン基板に形成されるとともに、その表
面が感圧面として機能しかつその裏面が背圧作用面とし
て機能するダイアフラム部を備え、前記背圧作用面側に
あるエッチング凹部と前記シリコン基板の側面とを連通
する溝部が形成されている圧力センサチップを製造する
方法であって、歪みゲージ形成工程を経たシリコン基板
の裏面側をエッチングすることで前記エッチング凹部を
形成する際、同時に前記溝部を形成することを特徴とす
る圧力センサチップの製造方法をその要旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項2にお
いて、歪みゲージ形成工程を経たシリコン基板の裏面側
に、前記エッチング凹部及び前記溝部に対応する箇所を
露出させる開口部を有する第2のマスクを形成する工程
と、前記エッチング凹部に対応する箇所を露出させる開
口部を有する第1のマスクを前記第2のマスク上に形成
する工程と、前記第1のマスクから露出している部分を
アルカリで溶解除去する第1のエッチング工程と、前記
第1のエッチング工程後に第1のマスクを除去する工程
と、前記第2のマスクから露出している部分をアルカリ
で溶解除去する第2のエッチング工程とを含むこととし
た。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項3におい
て、前記第2のエッチング工程を実施する際、同時に前
記シリコン基板の下部両側縁に段部を形成することとし
た。請求項5に記載の発明では、カテーテルチューブの
周面に導圧口が設けられたカテーテルチューブ内に、請
求項1に記載の圧力センサチップがその感圧面を前記導
圧口側に向けるように、かつシリコン基板の下部両縁側
に形成された段部が同カテーテルチューブの内壁面によ
り直接支持されるようにして固定されていることを特徴
とするセンサ機構を有するカテーテルをその要旨とし
た。
【0011】以下、本発明の「作用」を説明する。請求
項1に記載の発明によると、背圧孔である溝部を介して
背圧作用面に背圧が作用するため、例えば圧力センサチ
ップを台座に搭載した場合であっても、その台座に対す
る背圧孔の加工形成は不要になる。また、シリコン基板
の下部両側縁に段部を形成したときには、例えば圧力セ
ンサチップを筒状物の内部に固定する場合でも、段部を
筒状物の内壁面に直接かつ安定的に支持させることが可
能となる。従って、台座自体を省略することができる。
【0012】請求項2に記載の発明によると、エッチン
グ凹部を形成する際に同時に溝部を形成する方法である
ことから、生産性の悪化や高コスト化を伴うことなく、
微細な溝部を正確に加工形成することができる。
【0013】請求項3に記載の発明によると、第1のエ
ッチング工程を実施することにより、シリコン基板にお
ける所定箇所にエッチング凹部がある程度の深さまで形
成される。次に、不要となった第1のマスクを除去する
ことにより、第1のマスク下にあった第2のマスクが出
現する。この状態で第2のエッチング工程を実施するこ
とにより、シリコン基板における所定箇所にエッチング
凹部が完全に形成されるとともに、同時に溝部が形成さ
れる。
【0014】請求項4に記載の発明によると、エッチン
グ凹部を形成する際に同時に段部を形成する方法である
ことから、生産性の悪化や高コスト化を伴うことなく、
微細な段部を正確に加工形成することができる。
【0015】請求項6に記載の発明によると、導圧口付
近の圧力はダイアフラム部の感圧面に作用するととも
に、カテーテルチューブ内領域の圧力(即ち背圧)は溝
部を介して前記感圧面の反対側にある背圧作用面に作用
する。従って、ダイアフラム部には前記両面に作用する
圧力の差に相当する撓みが生じる。圧力センサチップは
その撓みの度合いに応じた電気信号を外部に出力する。
【0016】また、この構成であると、背圧孔である溝
部を介して背圧作用面に背圧が作用するため、圧力セン
サチップを台座に搭載した場合であっても、その台座に
対する背圧孔の加工形成は不要になる。従って、単純な
構造の台座で足りることとなり、カテーテルチューブの
小径化が進んでも比較的簡単に製造可能な構造とするこ
とができる。さらに、この構成であると、圧力センサチ
ップをカテーテルチューブの内部に固定する場合に、段
部をチューブ内壁面に直接かつ安定的に支持させること
が可能である。従って、台座自体を省略することがで
き、結果としてより小径のカテーテルチューブを採用す
ることができる。ゆえに、カテーテルのさらなる小径化
を達成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の圧力センサチップ
を血管用カテーテルに具体化した一実施の形態を図1〜
図10に基づき詳細に説明する。
【0018】図1,図2に示されるように、本実施形態
の血管用カテーテル1は、血圧をセンシングするための
センサ部をその先端部分に有するものである。このカテ
ーテル1を構成するカテーテルチューブ2は可撓性を有
する断面円形状の筒状部材であって、ナイロン等のよう
な生体適合性の樹脂を材料として形成されている。カテ
ーテルチューブ2の先端開口は、シリコーンゴム等のよ
うな生体適合性材料からなる封止栓3により封止されて
いる。一方、カテーテルチューブ2の内側領域は、チュ
ーブ基端部において大気圧領域に連通している。
【0019】カテーテルチューブ2の周面かつ封止栓3
よりもチューブ基端寄りの位置には、導圧口4が設けら
れている。導圧口4の部分は、カテーテルチューブ2よ
りも相対的に軟質の材料からなる第1及び第2の封止層
5,6によって封止されている。第1の封止層5は第2
の封止層6の下層に形成されている。本実施形態では、
第1の封止層5はシリコーンゴムからなり、かつ第2の
封止層6はそれよりも相対的に軟質なシリコーンゴムか
らなる。前記第2の封止層6は、第1の封止層5に形成
された開口部を介してカテーテルチューブ2の内側領域
に露出している。
【0020】カテーテルチューブ2内において封止栓3
よりもチューブ基端寄りの位置には、接着剤等によって
台座7が固定されている。台座7としてはバルクのシリ
コン基板などが使用される。シリコン基板のような金属
材料に代え、例えばパイレックスガラス等のような硬質
ガラス等を使用してもよい。台座7は直方体状であっ
て、その下部両側縁は面取り加工されている。このよう
な面取り加工を施す理由は、凹面状であるカテーテルチ
ューブ2の内壁面に対して接触する面積を増やすことで
台座7を当該部分に安定的に固定するためである。
【0021】台座7の上面は平坦であって、そこには圧
力センサチップ11が接着剤を用いて接合されている。
ガラスを台座7として用いた場合には、陽極接合により
両者7,11が接合されてもよい。
【0022】本実施形態の圧力センサチップ11は、台
座7よりもひとまわり小さなシリコン基板からなる。具
体的には、面方位(110)のp型単結晶シリコン基板
12をベースとしてそこにn型単結晶のエピタキシャル
成長層23を積層したものが用いられている。シリコン
基板の中央部には、他の部分よりも肉薄のダイアフラム
部13が形成されている。同ダイアフラム部13の厚さ
はエピタキシャル成長層23の厚さ分に相当する。ダイ
アフラム部13の表面は感圧面13aになっていて、裏
面は背圧作用面13bになっている。ダイアフラム部1
3は感圧面13aが導圧口4のほうを向くように配置さ
れていて、その感圧面13aには第2の封止層6が接触
している。従って、感圧面13aは血管側に非露出の状
態となっている。ダイアフラム部13は、エッチングに
よりエッチング凹部14を加工することにより形成され
る。ダイアフラム部13には複数の拡散歪みゲージ15
が形成されている。
【0023】図10に概略的に示されるように、エピタ
キシャル成長層23の上面には、層間絶縁層としての薄
い酸化膜(SiO2 膜)24が形成されている。この酸
化膜24の上面には、スパッタリングや真空蒸着等の物
理的成膜法によって、アルミニウム製の配線パターン1
6及びボンディングパッド17が形成されている。ま
た、前記酸化膜24の所定部分、即ち拡散歪みゲージ1
5に対応する部分には、層間接続用のコンタクトホール
25が形成されている。コンタクトホール25は、配線
パターン16とその下層にある拡散歪みゲージ15とを
電気的に接続している。そして、これらの配線パターン
16は、シリコン基板の外縁部上面に配置されたボンデ
ィングパッド17にそれぞれ電気的に接続されている。
酸化膜24の上面には、表層における絶縁を図るための
パッシベーション膜(SiN膜)26が、上記の物理的
成膜法によって形成されている。パッシベーション膜2
6の所定部分に設けられた開口部からはボンディングパ
ッド17が露出している。
【0024】各ボンディングパッド17は、ボンディン
グワイヤ18を介して台座7側の図示しないボンディン
グパッドに接続されている。さらに、前記ボンディング
パッドは台座7の上面に形成された図示しない配線パタ
ーンを介してリード線19にはんだ付けされている。
【0025】そして、この圧力センサチップ11は、背
圧孔としての役割を果たす溝部21を備えている。この
溝部21は、シリコン基板の長手方向(即ちチューブ長
手方向)に沿って延びている。そして、この溝部21に
よって、背圧作用面13b側にあるエッチング凹部14
とシリコン基板の側面12aとが連通されている。
【0026】次に、この圧力センサチップ11を製造す
る手順を図3〜図10に基づいて詳細に説明する。ま
ず、直方体状をした面方位(110)のp型単結晶シリ
コン基板12を用意する。次に、p型単結晶シリコン基
板12の上面に、気相成長によってn型単結晶シリコン
のエピタキシャル成長層23を形成する。この後、常法
に従って不純物(ほう素など)の打込み・熱拡散を行
い、後にダイアフラム部13となるべき部分に拡散歪み
ゲージ15を形成する。さらに、常法に従って酸化層2
4の形成、コンタクトホール25の形成、配線パターン
16やボンディングパッド17の形成、パッシベーショ
ン膜26の形成などを行い、図3のような状態とする。
【0027】拡散歪みゲージ15等の形成工程を経たシ
リコン基板の裏面側全体には、CVD等によりマスク形
成用材料からなる層が積層される(図4参照)。その
後、同層に対してフォトリソグラフィが行われる結果、
開口部27aを有する第2のマスク27が形成される
(図5参照)。前記開口部27aは、エッチング凹部1
4及び溝部21に対応する箇所のみを露出させている。
【0028】一回目のマスク形成工程を経たシリコン基
板の裏面側全体には、同じくCVD等によりマスク形成
用材料からなる層が積層される(図6参照)。その後、
同層に対してフォトリソグラフィが行われる結果、開口
部28aを有する第1のマスク28が第2のマスク27
上に形成される(図7参照)。前記開口部28aは、エ
ッチング凹部14に対応する箇所のみを露出させてい
る。なお、第2のマスク27及び第1のマスク28を形
成するための材料としては、例えばSiNやSiO2
ある。
【0029】二回目のマスク形成工程の後、第1のマス
ク28の開口部28aから露出している部分をアルカリ
をエッチャントとしてウェットエッチングを行う(第1
のエッチング工程)。エッチャントとしては、例えばT
MAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイ
ド)等が使用される。その結果、図8に示されるように
p型単結晶シリコン基板12が裏面側から溶解除去さ
れ、エッチング凹部14がある程度の深さまで形成され
る。
【0030】第1のエッチング工程の後、不要となった
第1のマスク28を除去することにより、第1のマスク
28下にあった第2のマスク27を出現させる(図9参
照)。マスク除去方法としては、ドライエッチングやシ
ョットブラスト等がある。その場合、第2のマスク27
に与える影響が小さいマスク除去方法を選択することが
望ましい。
【0031】マスク除去工程の後、第2のマスク27の
開口部27aから露出している部分を、TMAH等のア
ルカリをエッチャントとしてエッチングを行う(第2の
エッチング工程)。その結果、図10に示されるように
p型単結晶シリコン基板12が裏面側から溶解除去され
ることで、エッチング凹部14が完全に形成されるとと
もに、同時に所定深さの溝部21が形成される。なお、
このときにはエピタキシャル成長層23の存在によって
電気化学的なエッチストップが働く。
【0032】ここで、第1のエッチング工程により溶解
除去される量をT2 とし、第2のエッチング工程により
溶解除去される量をT3 とする。また、エピタキシャル
成長層23の厚さ(即ちダイアフラム部13の厚さ)を
T1 とし、シリコン基板の全体厚をTとする。エッチン
グ凹部14は両エッチング工程を経て作製されることか
ら、その深さはT2 +T3 となる。この深さ(T2 +T
3 )はシリコン基板の全体厚からエピタキシャル成長層
23の厚さ分を引いた値(T−T1 )に相当するものと
なる。背圧孔となる溝部21は第2のエッチング工程の
みを経て作製されることから、その深さはT3 となる。
【0033】次に、本実施形態のカテーテル1のセンシ
ング動作を説明する。カテーテルチューブ2を血管内に
挿入した場合、センサ部全体には血圧が作用する。この
とき、導入口4に設けられた封止層5,6は血圧の変動
に応じて変形するため、ダイアフラム部13の感圧面1
3aには血圧が間接的に作用する。一方、感圧面13a
の反対側にある背圧作用面13bには、背圧孔である溝
部21を介して背圧が作用する。従って、ダイアフラム
部13には両面13a,13bに作用する圧力の差に相
当する撓みが生じる。このような撓みは歪みゲージ15
の抵抗値に変化を生じさせる。圧力センサチップ11
は、その撓みの度合いに応じた電気信号をボンディング
ワイヤ18やリード線19を介して外部に出力するよう
になっている。
【0034】さて、以下に本実施形態において特徴的な
作用効果を列挙する。 (イ)本実施形態のカテーテル1における圧力センサチ
ップ11では、ダイアフラム部13の背圧作用面13b
側にあるエッチング凹部14とシリコン基板の側面12
aとを連通する溝部21が形成されている。従って、背
圧孔である溝部21を介して背圧作用面13bに背圧が
作用するようになっている。そのため、圧力センサチッ
プ11を台座7に搭載した場合であっても、その台座7
に対して背圧孔を加工形成する必要がない。従って、本
実施形態のように単純な構造の台座7で足りることとな
り、カテーテルチューブ2の小径化が進んでも比較的簡
単に製造可能な構造とすることができる。ゆえに、従来
よりも小型のカテーテル1を実現することができる。
【0035】(ロ)本実施形態の圧力センサチップ11
の製造方法では、エッチング凹部14を形成するための
第2のエッチング工程において同時に溝部21が形成さ
れるようになっている。また、かかるエッチング工程で
は両者14,21の形成のためのマスク27を共用して
いるので、微細な溝部21をエッチング凹部14に対し
て正確な位置に加工形成することができる。しかも、こ
の方法であると溝部21の形成のために特別な工程や装
置を必要とするわけではないので、生産性の悪化や高コ
スト化を伴うこともない。即ち、この製造方法はカテー
テル1の小型化を推進するうえで極めて好適なものとな
っている。
【0036】(ハ)本実施形態の圧力センサチップ11
の製造方法では、第1のエッチング工程及び第2のエッ
チング工程によりエッチング凹部14を形成している。
このような二段階エッチングであると、一段階エッチン
グを行なった場合に比べ、深くてしかも寸法精度に優れ
たエッチング凹部14を得ることができる。また、エピ
タキシャル成長層23の存在によって電気化学的なエッ
チストップが働くことも、エッチング凹部14の深さ制
御の容易化に寄与している。
【0037】なお、本発明は上記の実施形態のみに限定
されることはなく、例えば次のように変更することが可
能である。 ◎ 面方位(110)以外のp型単結晶シリコン基板1
2として、例えば(111)基板や(100)基板等を
使用してもよい。図11,図12には、面方位(10
0)のp型単結晶シリコン基板32を用いた別例の圧力
センサチップ31が示されている。この圧力センサチッ
プ31では、結晶方向の関係上、アルカリでウェットエ
ッチングを行うと図11のような斜面を有するエッチン
グ凹部14が形成される。この圧力センサチップ31に
おいても、背圧孔である溝部21が、エッチング凹部1
4とシリコン基板の側面12aとを連通するように形成
される。
【0038】◎ 図13,図14に示される別例の血管
用カテーテル36のように、台座7を省略した構成とし
てもよい。カテーテル36を構成する圧力センサチップ
37は、エッチング凹部14及び溝部21に加えて段部
38を備えている。段部38はp型単結晶シリコン基板
12の下部両側縁に一対形成されている。段部38の深
さは溝部21の深さと等しくなっている。このような段
部38は、エッチング凹部14及び溝部21を形成する
第2のエッチング工程の際に同時に形成される。従っ
て、生産性の悪化や高コスト化を伴うことなく、段部3
8を微細にかつ正確に加工形成することができる。ま
た、このような別例の圧力センサチップ37は、カテー
テルチューブ2の内壁面に直接かつ安定的に支持される
ことができる。つまり、段部38を備える圧力センサチ
ップ37とすれば、凹面状であるカテーテルチューブ2
の内壁面に対して接触する面積が増えるからである。そ
の結果、上記のように台座7自体を省略することが可能
となり、より小径のカテーテルチューブ2を採用するこ
とができる。ゆえに、カテーテル36のさらなる小径化
を達成することができる。
【0039】◎ 圧力センサチップ11,37を有する
センサ部は、カテーテルチューブ2の先端部内側に直接
的に構成されていなくてもよい。例えばカテーテルチュ
ーブ2とは別体のチューブ部材(例えばステンレス製チ
ューブ等)内に圧力センサチップ11,37を用いたセ
ンサ部を形成し、それをカテーテルチューブ2の先端開
口に装着してもよい。
【0040】◎ ウェットエッチングを行うためのTM
AH以外のアルカリ系エッチャントとして、例えばKO
H、ヒドラジン、EPW(エチレンジアミン−ピロカテ
コール−水)等を使用してもよい。
【0041】◎ エッチング凹部14とともに溝部21
や段部38を形成する手法として、例えば実施形態のよ
うなウェットエッチングに代えてドライエッチングを採
用してもよい。
【0042】◎ 配線パターン16及びボンディングパ
ッド17を形成する金属材料として、アルミニウムのほ
かに例えば金等を選択してもよい。 ◎ 圧力センサチップ11を製造する場合、n型単結晶
シリコンのエピタキシャル成長層23に代えて、例えば
n型の多結晶シリコン層やアモルファスシリコン層等を
形成してもよい。ただし、n型単結晶シリコンのエピタ
キシャル成長層23を使用した実施形態の構成は、検出
感度の向上という観点からみて最も好ましい。
【0043】◎ 実施形態のような拡散型の歪みゲージ
15に代えて、例えばクロムや多結晶シリコン等からな
る薄膜歪みゲージを形成してもよい。 ◎ 本発明の圧力センサチップ11,37は血管用カテ
ーテル1,36に適用されるのみならず、血管以外の用
途のカテーテルに適用されてもよいほか、触圧センサ等
に適用されても勿論よい。
【0044】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項5において、前記導圧口の部分は、前記
カテーテルチューブよりも相対的に軟質の材料からなる
第1の封止層と、その第1の封止層よりも相対的に軟質
の材料からなる第2の封止層と、前記第1の封止層は前
記第2の封止層よりも下層に形成されていることと、前
記感圧面は前記第1の封止層に形成された開口部を介し
て前記カテーテルチューブの内側領域に露出する前記第
2の封止層に接触していることとからなるセンサ機構を
有するカテーテル。この構成であると、圧力センサチッ
プの感圧面に対し両封止層を介してチューブ外領域の圧
力変動を確実に伝達できるとともに、感圧面自体はチュ
ーブ外領域に非露出の状態とすることができる。
【0045】(2) 技術的思想1において、前記カテ
ーテルチューブ、前記第1の封止層及び第2の封止層は
ともに生体適合性材料からなることを特徴とするカテー
テル。この構成であると、生体内での使用に適したカテ
ーテルを実現することができる。
【0046】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。 「生体適合性材料:血液、体液、リンパ液、その他の生
体内物質との反応性が低い材料をいい、例えばシリコー
ン樹脂、エポキシ樹脂、ポリ塩化ビニル、ナイロン等の
樹脂、ステンレスや金等の金属、アルミナやジルコニア
等のセラミックスなどがある。」
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、カテーテル等の小型化等を推進するうえ
で好適な圧力センサチップを提供することができる。
【0048】請求項2〜4に記載の発明によれば、カテ
ーテル等の小型化等を推進するうえで好適な圧力センサ
チップの製造方法を提供することができる。請求項5に
記載の発明によれば、台座に対する背圧孔の加工形成が
不要になるため、小径であるにもかかわらず製造が比較
的簡単なカテーテルとすることができる。また、台座自
体の省略が可能となるので、カテーテルのさらなる小径
化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態の血管用カテー
テルのセンサ部を示す部分概略断面図。
【図2】図1のA−A線における概略断面図。
【図3】実施形態の圧力センサチップの製造手順を説明
するためのシリコン基板の概略断面図。
【図4】実施形態の圧力センサチップの製造手順を説明
するためのシリコン基板の概略断面図。
【図5】(a)は実施形態の圧力センサチップの製造手
順を説明するためのシリコン基板の概略断面図、(b)
はその底面図、(c)は(b)のB−B線における概略
断面図。
【図6】実施形態の圧力センサチップの製造手順を説明
するためのシリコン基板の概略断面図。
【図7】実施形態の圧力センサチップの製造手順を説明
するためのシリコン基板の概略断面図。
【図8】実施形態の圧力センサチップの製造手順を説明
するためのシリコン基板の概略断面図。
【図9】実施形態の圧力センサチップの製造手順を説明
するためのシリコン基板の概略断面図。
【図10】実施形態の圧力センサチップの製造手順を説
明するためのシリコン基板の概略断面図。
【図11】別例の圧力センサチップの底面図。
【図12】図11の圧力センサチップの概略側面図。
【図13】別例の血管用カテーテルのセンサ部を示す部
分概略断面図。
【図14】図13のC−C線における概略断面図。
【図15】従来例のカテーテルのセンサ部を示す部分概
略断面図。
【符号の説明】
1,36…センサ機構を有するカテーテル、2…カテー
テルチューブ、4…導圧口、11,37…圧力センサチ
ップ、12…シリコン基板の主要部であるp型単結晶シ
リコン基板、12a…シリコン基板の側面、13…ダイ
アフラム部、13a…感圧面、13b…背圧作用面、1
4…エッチング凹部、15…拡散歪みゲージ、21…溝
部、27…第2のマスク、27a,28a…開口部、2
8…第1のマスク、38…段部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エッチング技術によってシリコン基板に形
    成されるとともに、その表面が感圧面として機能しかつ
    その裏面が背圧作用面として機能するダイアフラム部を
    備えた圧力センサチップにおいて、 前記背圧作用面側にあるエッチング凹部と前記シリコン
    基板の側面とを連通する溝部が形成されていることを特
    徴とする圧力センサチップ。
  2. 【請求項2】エッチング技術によってシリコン基板に形
    成されるとともに、その表面が感圧面として機能しかつ
    その裏面が背圧作用面として機能するダイアフラム部を
    備え、前記背圧作用面側にあるエッチング凹部と前記シ
    リコン基板の側面とを連通する溝部が形成されている圧
    力センサチップを製造する方法であって、 歪みゲージ形成工程を経たシリコン基板の裏面側をエッ
    チングすることで前記エッチング凹部を形成する際、同
    時に前記溝部を形成することを特徴とする圧力センサチ
    ップの製造方法。
  3. 【請求項3】歪みゲージ形成工程を経たシリコン基板の
    裏面側に、前記エッチング凹部及び前記溝部に対応する
    箇所を露出させる開口部を有する第2のマスクを形成す
    る工程と、 前記エッチング凹部に対応する箇所を露出させる開口部
    を有する第1のマスクを前記第2のマスク上に形成する
    工程と、 前記第1のマスクから露出している部分をアルカリで溶
    解除去する第1のエッチング工程と、 前記第1のエッチング工程後に第1のマスクを除去する
    工程と、 前記第2のマスクから露出している部分をアルカリで溶
    解除去する第2のエッチング工程とを含むことを特徴と
    する請求項2に記載の圧力センサチップの製造方法。
  4. 【請求項4】前記第2のエッチング工程を実施する際、
    同時に前記シリコン基板の下部両側縁に段部を形成する
    ことを特徴とする請求項3に記載の圧力センサチップの
    製造方法。
  5. 【請求項5】カテーテルチューブの周面に導圧口が設け
    られたカテーテルチューブ内に、請求項1に記載の圧力
    センサチップがその感圧面を前記導圧口側に向けるよう
    に、かつシリコン基板の下部両縁側に形成された段部が
    同カテーテルチューブの内壁面により直接支持されるよ
    うにして固定されていることを特徴とするセンサ機構を
    有するカテーテル。
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