JPH11103108A - 温度依存型定電流発生回路およびこれを用いた光半導体素子の駆動回路 - Google Patents
温度依存型定電流発生回路およびこれを用いた光半導体素子の駆動回路Info
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Abstract
度補償特性の精度に優れた直流バイアス電流を発生で
き、小型・低コストでTTHの光加入者系や光配線用の
LD駆動回路などに有用な温度依存型定電流発生回路を
提供する。 【解決手段】電源電圧や温度変化に対して安定な基準電
圧Vrefを発生する基準電圧発生回路1と、基準電圧
Vrefを基に安定化電圧Vgを発生する安定化電圧発
生回路2と、基準電圧Vrefを分圧する分圧回路4
と、分圧回路4の出力電圧を増幅するエミッタ接地増幅
回路5と、増幅回路5の出力電流と逆向きの電流を出力
するカレントミラー回路6と、安定化電圧発生回路2の
出力端とカレントミラー回路6の出力端との間に接続さ
れた電流−電圧変換抵抗3と、抵抗3の電流入力端に発
生した電圧を入力とするバッファ増幅回路7と、増幅回
路7の出力によって駆動される電流帰還型の出力段増幅
回路8を有する。
Description
り、特に光伝送装置や光配線など、半導体レーザを光源
とする光出力装置の発光特性を一定に保つフィードフォ
ワード型レーザ駆動回路に適した温度依存型定電流発生
回路およびこれを用いて半導体レーザのような光半導体
素子を駆動する駆動回路に関する。
普及してきている。これらの用途に使用される光伝送装
置では、半導体レーザ(レーザダイオード:LD)を直
接強度変調して光信号を発生させ、光ファイバなどの光
伝送媒体を経由して伝送する構成が一般的となってい
る。
TH(Fiber To The Home )などの光加入者系を始めと
して、データリンクの中でも光配線などに使用する送信
モジュールにおいては、強度変調方法として、オフ状態
ではLDに流す直流バイアス電流を閾値電流以下に保
ち、オン時には完全なレーザ発振状態が得られ、かつ、
必要な出力強度が得られるだけの振幅のパルス電流を印
加して、オン・オフ電流比(消光比)をできるだけ大き
くする駆動方式が採られている。
場合には、LDのオフ状態でのバイアス電流を完全に零
とする零バイアス駆動が用いられている。しかし、伝送
すべき信号の周波数が高くなると、単純に零バイアス駆
動を適用することは、以下の理由から難しくなる。
をτとし、LDの閾値電流をIth、LDに流す直流バ
イアス電流をIb、伝送すべき信号に応じたパルス電流
振幅をIpとしたとき、LDのレーザ発振遅延時間Td
は、 Td=τ*ln(Ip/(Ip+Ib−Ith)) (1) で与えられることが知られている。一般にτはナノ秒オ
ーダーのため、100Mb/s以上の信号伝送速度を要
求される場合には、上記式(1)の対数項の値を0.1
以下のできるだけ小さく値とすることが重要となる。完
全な零バイアス状態(Ib=0)でこれを実現するに
は、Ip/Ithの比を0.1以下にする、すなわちI
pの値をIthに比べ10倍よりずっと大きくする必要
があり、パルス電流振幅Ipを必要なレーザ強度を得る
値よりも大きく設定せざるを得ず、その結果、駆動回路
を強力にする必要があると同時に、消費電力が大きくな
るという問題があった。
さい直流バイアス電流Ibを常に流しておく擬似零バイ
アス駆動方式では、パルス電流振幅Ip自身はそれ程大
きくしなくともIp/(Ith−Ib)の比を容易に大
きくできるため、ずっと有利となる。従って、擬似零バ
イアス駆動方式を使えば、LDのレーザ発振遅延時間を
小さくして高周波動作を確保し、同時に大きな消光比を
確保することが可能となる。
も、直流バイアス電流Ibの制御が難しいという問題が
残る。なぜなら、使用するレーザに固有の特性温度をT
0、温度T=Ts(基準温度)における閾値電流をIs
としたとき、任意の温度Tでの閾値電流Ithは Ith=Is*exp((T−Ts)/T0) (2) で表されることが知られており、温度変化に対し非線形
に大きな変化をするためである。例えば、InP系のL
Dでは特性温度T0の値が数10〜100であるため、
閾値電流Ithは100°の温度変化に対し数倍から1
0倍近い変化を示す。従って、LDの擬似零バイアス駆
動を実現するために直流バイアス電流Ibの値を閾値電
流Ithに追随させて、両者の電流差をほぼ一定に保つ
には、直流バイアス電流発生回路自身が閾値電流Ith
と同様の大きな温度依存性を持つことが必須となる。
動に正しく追随でき、かつ簡易であって、しかも種々の
特性のLDに対して適用できるような直流バイアス電流
発生回路は実現されていない。例えば、従来のLDの閾
値バイアス電流の温度補償方式としては、直流バイアス
電流の微分値を調べ、閾値電流の近傍でその変曲点を探
して固定する方式や、実際のLDの発光強度をモニタし
て直流バイアス電流にフィードバックする方式などが知
られているが、これらは何れも大掛かりな検出・帰還回
路を必要とするため、FTTHの光加入者系や光配線用
のLD駆動回路のようにコンパクトなIC化が不可欠な
用途に対しては、その適用が不可能に近かった。
発光強度も温度特性を持ち、特性温度T0′を定数とし
て温度と共に減少する指数関数で表わされることが知ら
れている。このLD発光強度の温度依存性を表す特性温
度T0′の値は、閾値電流の温度依存性を表す特性温度
T0と異なって数100程度と大きいため、発光強度は
温度変化に対して閾値電流ほどの大きな変化は生じない
が、温度補償が必要な場合も多い。従来、光通信では光
伝送信号の大きさを一定に保って信号品質の劣化を抑え
る目的で、LDの発光強度を一定に保つAPC(Automa
tic Power Control )回路が使用されてきた。アクティ
ブな帰還による厳密な制御を狙い、LD出力の一部をP
D(光検出器)でモニタしてPDにフィードバックする
大掛かりなAPC回路が普通に使われている。
特性の均一性と安定性が良くなってきたため、LDの温
度特性はほぼ一定と見なしてフィードフォワード型の安
定化回路が使われるようになってきている。すなわち、
簡便にLDの発光強度を温度補償する方法として、パッ
シブにフィードフォワード制御でLDの発光強度を制御
する方式である。
路におけるLD発光強度の温度補償方式として、特開平
3−214935や特開平8−139410に例示され
るように、予めLDの特性を把握しておき、(a)IC
内のダイオードの温度依存性を使って粗い近似を行う方
式、(b)サーミスタを選別して近似精度を上げる方
式、(c)何種類かの抵抗を切換えて折れ線で近似する
方式、(d)LDの特性をメモリに記憶しておき、D/
A変換器を用いて厳密に調節する方式、などが考案され
ている。また、特開平7−76287に開示されている
ように、バンドギャップ基準電圧源を変形した電圧源と
エミッタフォロワおよび電流帰還増幅器を組合わせた方
式もある。
ても、温度変化に対する補償特性が不十分で温度範囲が
限定されたり、あるいは特性を合わせるための調整個所
が多かったり、調整そのものが煩雑であったりするとい
う問題がある。また、これらの問題が少ないものでは、
代わりに複雑な回路を必要としてチップ面積が大きくな
ったり、特定のLDには適用できるが、少し特性温度が
違ったものには適用できない、などの欠点があった。
化に伴い、ツイステッドペアケーブルや同軸ケーブルに
代えて、低消費電力でありながら100Mbps以上の
高周波信号を通過させることができる光インターコネク
トの必要性が高まっている。システム側からの低消費電
力化の要求の高まりに対応して、光インターコネクトに
使用される半導体レーザなどの光半導体素子を駆動する
駆動回路においても、必然的に使用される電源電圧は低
下する傾向にある。
路では、電源電圧の低下に伴って内部回路の動作マージ
ンが低くなり、光半導体素子に印加できる電圧の動作マ
ージンは小さくなるという問題がある。特に、駆動回路
の出力段に通常使用される差動型電流スイッチ回路で
は、高温動作領域で出力段の前段のエミッタフォロワ回
路の温度変動を含めてスイッチ回路を構成するトランジ
スタのエミッタ電位が上昇するため、高周波動作に必要
なコレクタ・エミッタ間の電圧を一定に保つと、必然的
にエミッタ電位の上昇分だけ負荷に印加できる電圧が小
さくなり、結果的に光半導体素子の動作マージンが小さ
くなる。
どの光半導体発光素子では、一般に高温になるに従い発
光効率が低下するため、逆に素子に注入すべき電流は増
加し、印加すべき電圧が増大する。これらのことから、
従来の駆動回路では電源電圧の低下の要求に十分応える
ことができないという問題がクローズアップされてい
る。
の光データリンクを実現すべく発振遅延時間を小さくし
て高周波動作を確保し、同時に大きな消光比を確保する
ために半導体レーザに閾値電流より僅かに小さい直流バ
イアス電流を常時流す擬似零バイアス駆動方式では、指
数関数的に大きな温度依存性をもって変化する半導体レ
ーザの閾値電流の温度変動に忠実に追随できるような直
流バイアス電流を発生する回路が必要となるが、従来の
技術ではそのような直流バイアス電流発生回路を実現す
ることが難しく、ある特定の特性を持つ半導体レーザだ
けに限定して温度補償特性が適用可能であったり、大掛
かりな検出・帰還回路を必要とするため、コストが上が
ると同時に、本質的に小型化が難いという問題点があっ
た。
型APC回路で半導体レーザの発光強度の温度補償を行
う種々の方式が提案されているが、何れの方式において
も温度変化に対する補償特性が不十分で温度範囲が限定
されたり、特性を合わせるための調整個所が多かった
り、調整そのものが煩雑であったり、あるいは複雑な回
路を必要としてチップ面積が大きくなったり、特定の特
性の半導体レーザには適用できるが特性温度が違ったも
のには適用できない、などの問題点があった。
を非常に高い周波数で駆動する従来の駆動回路では、特
に高温動作領域になると、電源電圧の低下に伴って内部
回路の動作マージンが低くなり、光半導体素子に印加で
きる電圧の動作マージンは小さくなるばかりでなく、発
光効率の低下により素子に注入すべき電流は増加し、印
加すべき電圧が増大するため、電源電圧の低下の要求に
十分応えることができないという問題があった。
るためになされたもので、半導体レーザの閾値電流の温
度変動に忠実に追随し、かつ温度補償特性の精度に優れ
た直流バイアス電流を発生でき、しかも小型・低コスト
であってFTTHの光加入者系や光配線用の半導体レー
ザ駆動回路などに広く適用でき、さらに半導体レーザの
出力強度の温度補償にも適用可能な温度依存型定電流発
生回路を提供することを目的とする。
レーザの特性温度の広い範囲の値に対応して調整可能な
特徴を持たせることができ、多チャンネル光配線や多出
力のFTTH光送信モジュールのようなアレイ駆動回路
にも適用できる温度依存型定電流発生回路を提供するこ
とを目的とする。
電流発生回路を用いて、半導体レーザなどの光半導体素
子を高温動作領域でも低電圧電源で安定して駆動でき、
電源電圧低下の要求に容易に応えることができる駆動回
路を提供することを目的とする。
め、本発明に係る温度依存型定電流発生回路は、所定の
基準電圧を基準として安定化電圧を発生する安定化電圧
発生回路と、基準電圧を分圧する分圧回路と、この分圧
回路の分圧出力端にベースまたはゲートが接続され、エ
ミッタまたはソースが接地されたトランジスタを含む電
流増幅回路と、この電流増幅回路から出力される電流と
逆向きの電流を出力するカレントミラー回路と、安定化
電圧発生回路の出力端に一端が接続され、カレントミラ
ー回路の出力端に他端が接続された電流−電圧変換抵抗
と、この電流−電圧変換抵抗の他端に発生した電圧を入
力とするバッファ増幅回路と、このバッファ増幅回路の
出力端にベースまたはゲートが接続されたトランジスタ
および該トランジスタのエミッタまたはソースに接続さ
れた電流帰還抵抗からなり、該トランジスタのコレクタ
またはドレインに負荷が接続される出力段増幅回路とを
備えたことを特徴とする。
して一定の電圧であるのに対して、安定化電圧発生回路
は基準電圧より高く、定電流発生回路から基準温度の下
で所望の値の出力電流を発生できる電圧よりは僅かに低
く、その温度で電流−電圧変換抵抗に流入した電流で生
じる端子間電圧分だけ低い値に設定される。
発生回路からの温度に依存しない安定化電圧が印加さ
れ、他端には安定化電圧とカレントミラー回路からの出
力電流を電流−電圧変換した温度に依存する電圧とを加
算した電圧が発生する。一方、電流増幅回路において
は、基準電圧を分圧回路で分圧した電圧がトランジスタ
のベースまたはゲートに加えられ、このトランジスタの
コレクタまたはドレインに温度に依存して指数関数的に
変化する電流が電流増幅回路の出力電流として流れる。
そして、カレントミラー回路からは電流増幅回路の出力
電流と逆向きで温度に依存して指数関数的に変化する電
流が出力され、電流−電圧変換抵抗に他端側から流入す
る。
ントミラー回路からの電流入力端には、基準温度におい
て定電流発生回路から所望の値の出力電流を発生させ、
かつ基準温度以外では温度に対して指数関数的に変化す
るような電圧が発生する。従って、この電流−電圧変換
抵抗の電流入力端に発生する電圧をバッファ増幅回路を
介して出力段増幅回路における出力トランジスタのベー
スまたはゲートに印加することにより、出力トランジス
タのコレクタまたはドレインから、基準温度で所望の値
を持ち、温度に対して指数関数的に変化するような温度
補償された出力電流を負荷に供給することができる。こ
の場合、電流−電圧変換抵抗の電流入力端で発生した電
圧をバッファ増幅回路、つまり利得が1の増幅回路によ
りインピーダンスを下げて出力段増幅回路に入力するこ
とによって、出力段増幅回路の入力電圧が負荷の変動を
受けないようにすることができる。
回路では、基準温度で所望の電流値を持ち、かつ温度変
化に依存して指数関数的に変化する出力電流が得られる
ため、LDの駆動回路に適用した場合、LDの閾値電流
の温度変動に常に追随し、かつ閾値電流より僅かに小さ
い直流バイアス電流を精度よく発生してLDに流すこと
ができ、従来では困難であった擬似零バイアス駆動が可
能となる。この場合、安定化電圧発生回路から発生され
る安定化電圧や電流−電圧変換抵抗に発生する電圧の関
係を前述のように選ぶことによって、出力電流の温度に
依存する成分と温度に依存しないオフセット成分を独立
に設定することができる。
値と、電流増幅回路の特性(例えばトランジスタのベー
ス・エミッタ間電圧)と、電流−電圧変換抵抗の抵抗
値、および定電流発生回路からの出力電流の温度依存性
(特性温度)に依存して決められるが、これらのうち特
性温度を除いた値を固定値として設計できるので、分圧
比を適宜調整することによって、出力電流の特性温度を
任意に調整できる。すなわち、基準電圧と電流−電圧変
換抵抗の値が決まれば、分圧回路の分圧比を変えること
により、出力電流の温度依存性(特性温度)を変えるこ
とができる。また、電流−電圧変換抵抗の値を調整する
ことによっても、出力電流の温度依存性(特性温度)を
調整することができる。
力側および出力側トランジスタのサイズを前者より後者
が大きくなるようにすることによって、カレントミラー
回路に電流増幅作用を持たせれば、電流増幅回路の出力
電流が比較的小さい場合でも所期の動作を実現すること
ができる。
おいては、上記のカレントミラー回路を取り除き、分圧
回路の分圧出力端にベースまたはゲートが接続され、エ
ミッタまたはソースが接地されたトランジスタを含む電
流増幅回路を電流吐き出し型の回路として構成し、この
電流吐き出し型電流増幅回路の出力端に電流−電圧変換
抵抗の他端を接続してもよい。
路の出力端と出力段増幅回路のトランジスタのベースま
たはゲートとの間に、コレクタまたはドレインが接地さ
れた増幅回路(トランジスタにバイポーラトランジスタ
を用いた場合は、エミッタフォロワ回路)を挿入しても
よく、このようにすることによって、追加された増幅回
路の電流増幅機能により、出力段増幅回路の安定性を維
持しつつ出力電流を大きくすることができる。
回路に挿入した増幅回路以降の回路を多段に設置するこ
とによって、アレイ出力タイプの定電流発生回路を実現
することもでき、その場合、追加された増幅回路にアレ
イ出力の各チヤンネル間のアイソレーション機能を兼ね
備えるようにすることが可能である。
路は、上述した温度依存型定電流発生回路に負荷として
光半導体素子を接続すると共に、差動入力信号を増幅す
るリミット型差動増幅回路と、このリミット型差動増幅
回路の二つの出力をそれぞれ入力とするコレクタまたは
ドレインが接地された一対のトランジスタを含む一対の
中間増幅回路と、これら一対の中間増幅回路の出力がそ
れぞれのベースまたはゲートに入力され、一方のコレク
タまたはドレインが光半導体素子に接続される一対のト
ランジスタからなる電流スイッチ回路とを備えたことを
基本的な特徴とする。
タまたはソースが共通に接続された差動対トランジスタ
と、この差動対トランジスタのエミッタまたはソースの
共通接続点に接続された定電流源と、差動対トランジス
タのコレクタまたはドレインにそれぞれの一端が接続さ
れた二つの負荷抵抗と、これらの負荷抵抗と電源との間
に接続されたレベルシフト抵抗とを有する。
トランジスタがバイポーラトランジスタの場合を例にと
ると、最終段の電流スイッチ回路のトランジスタのエミ
ッタ電位は温度変動に対して、中間増幅回路を構成する
エミッタフォロワ回路のトランジスタと電流スイッチ回
路のトランジスタのベース・エミッタ間電圧の和である
ダイオード2個分の温度変動に相当する変動が生じる。
この温度変動分は、以下のように相殺される。
増幅回路におけるレベルシフト抵抗と負荷抵抗との接続
点に、温度依存性を持つ定電流源が接続される。この温
度依存型定電流源は、前述の温度依存型定電流発生回路
によって制御されるようにしてもよい。この温度依存型
定電流源からの電流により、レベルシフト抵抗にダイオ
ード2個分の温度係数を相殺するような正の温度係数を
持った電圧が発生することによって、電流スイッチ回路
のトランジスタのエミッタ電位は温度変動に対して一定
に保たれるので、このトランジスタが高速動作に必要な
コレクタ・エミッタ間電圧を一定値以上確保しても、負
荷である光半導体素子に印加できる電圧は変化せず、温
度上昇に伴う負荷の動作マージンの減少は起こらない。
また、従来の駆動回路では種々の外的変動を考慮してか
なりのマージンを内部回路に振り分けていたが、本発明
によると電源電圧の変動だけを見込んだ低バイアス設定
が可能となり、余分なマージンを全面的に負荷に振り替
える設計を行うことで、負荷の動作マージンのさらなる
拡大が可能となる。
のエミッタまたはソースの共通接続点に接続された定電
流源が温度依存性を持つように構成される。この温度依
存型定電流源も、前述の温度依存型定電流発生回路によ
って制御されるようにしてもよい。第3の態様による
と、レベルシフト抵抗として、ダイオード2個分の電圧
降下を生じるように抵抗値が設定された正の温度係数を
持つ感温抵抗素子が使用される。これら第2および第3
の態様によっても、同様の効果が期待できる。このよう
に本発明の光半導体素子の駆動回路によれば、光半導体
素子を低電圧電源で安定して駆動でき、電源電圧低下の
要求に容易に応えることができる。
施の形態を説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係る温度依存型定電流発生回路を示す回路図であり、バ
イポーラトランジスタを用いて構成した例である。
地電位を基準電位として、バイポーラトランジスタのベ
ース・エミッタ間順方向降下電圧(以下、単にベース・
エミッタ間電圧という)より高く、かつ電源電圧および
動作温度の変化に影響されない一定の基準電圧Vref
を発生する回路である。
基本的なバンドギャップ電圧基準電源を用いてもよい
が、より望ましくは後述するように電源変動に対する安
定度をさらに高めた回路(特願平9−73985)を使
用するとよい。シリコンバイポーラトランジスタを用い
た例では、接地電位を基準点として1.2V程度の安定
な電圧が得られ、npnトランジスタのベース・エミッ
タ間電圧より十分に大きな電圧が出力される。
圧Vrefは、安定化電圧発生回路2と分圧回路4に供
給される。安定化電圧発生回路2の出力端は、電流−電
圧変換抵抗3の一端に接続される。この安定化電圧発生
回路2は、基準電圧Vrefと電圧の安定度は同程度
で、電圧値はVrefより高い安定化電圧Vgを発生す
る。
から基準温度Tsの下で所望の値の電流Isを出力でき
る電圧よりは僅かに低い値、具体的にはその温度で電流
−電圧変換抵抗3に流入した電流で生じる端子間電圧分
だけ低い値に設定される。このようにすることにより、
定電流発生回路の出力電流を温度に依存する成分と温度
に依存しないオフセット成分とに分離して独立に設計で
きる。
圧は、後述するようにバッファ増幅回路7および出力段
増幅回路8を介して最終的に電流に変換された後、負荷
9に供給される。電流−電圧変換抵抗3に流れる電流
は、この抵抗3に発生する電圧の温度変化を全て担わせ
る必要があるため、温度に対して非線形に変化する特性
を持たせる必要がある。
準電圧発生回路1から発生される基準電圧Vrefを基
準電圧発生回路1の出力端子と低電位側電源Vee(例
えば接地)との間に直列に接続された抵抗R1,R2か
らなる分圧回路4で分圧するようにし、この分圧回路の
分圧出力端(抵抗R1とR2の接続点)に、npnトラ
ンジスタQ1のベースが接続されている。トランジスタ
Q1は、エミッタに接続された抵抗R3とともに電流帰
還型エミッタ接地増幅回路5を構成しており、このトラ
ンジスタQ1のコレクタから温度変化に対して指数関数
的に変化する電流が出力される。
は、基準電圧Vrefの絶対値と、トランジスタQ1の
ベース・エミッタ間電圧と、電流−電圧変換抵抗3の抵
抗値RGと、最終的に負荷9に供給すべき出力電流の温
度依存性を規定する特性温度T0に依存して決められ
る。実際には、これらのうち特性温度T0を除いた値を
固定値として設計できるので、分圧比を適宜調整するこ
とによって特性温度T0を任意に調整できる。
変換抵抗3の値RGが決まれば、分圧回路4の分圧比を
変えることにより、負荷9に供給する出力電流の温度依
存性(特性温度T0)を変えることができる。負荷9の
特性が正確に測定されているときには、分圧比は全動作
温度範囲で温度に対して指数関数的に変化する電流出力
特性が精度良く近似できるように、最適化して決められ
る。なお、抵抗R1,R2の値はトランジスタQ1のベ
ースの最大電流よりは5倍以上大きなバイアス電流を流
せる値に設定される。
して精度の良い近似結果を得るためには、つまり負荷9
に流す出力電流の温度特性を指数関数特性に精度よく近
づけるには、電流帰還抵抗R3のない完全なエミッタ接
地増幅回路とするよりは、本実施形態のように電流帰還
抵抗R3を設けて電流帰還型に構成したエミッタ接地増
幅回路5を用いる方が良い結果が得られる。エミッタ接
地増幅回路5のトランジスタQ1として通常のトランジ
スタを用いた場合、電流帰還抵抗R3の値としては10
0Ω以上、5kΩ以下の範囲が適当である。
電流がトランジスタQ1のコレクタに吸い込まれる向き
に流れるが、温度変化に対して非線形に増加する電圧を
電流−電圧変換抵抗3に発生させる必要があるため、高
電位側電源Vcc(例えば正電源)の側から電流を電流
−電圧変換抵抗3に供給する電流吐き出し回路が必要で
ある。この電流吐き出し回路として、本実施形態ではカ
レントミラー回路6が設けられている。
1のコレクタから出力される電流をミラー反転して出力
する回路であり、Q1とは相補型のトランジスタ、すな
わちpnpトランジスタQ2,Q3で構成される。ま
た、このカレントミラー回路6では直線性良く動作させ
るために抵抗R6を併用している。
スタQ1のコレクタから出力される電流は、このカレン
トミラー回路6においてトランジスタQ2により電圧に
変換され、この電圧がトランジスタQ3によって再び電
流に変換される。カレントミラー回路6は、この例のよ
うにトランジスタQ2,Q3と抵抗R6からなる簡単な
構成でも直線性の良い動作を実現できるが、勿論、さら
に素子数を増やしてより高性能のカレントミラー回路を
用いることもできる。
が小さく、これを増幅する必要がある場合には、カレン
トミラー回路6を構成するトランジスタQ2およびQ3
のサイズ、つまりエミッタ面積を異ならせ、Q2のエミ
ッタ面積mに対してQ3のエミッタ面積nを大きくすれ
ばよい。
れるミラー反転された電流は、電流−電圧変換抵抗3に
他端側から流入して電圧に変換される。この電流−電圧
変換抵抗3に発生する電圧は温度に強く依存する電圧で
あり、これと電流−電圧変換抵抗3の一端に接続された
安定化電圧発生回路2からの温度に依存しない安定化電
圧Vgを加算した電圧が電流−電圧変換抵抗3の他端
(カレントミラー回路6からの電流入力端)より発生さ
れる。
発生した電圧は、その出力インピーダンスが抵抗3の値
RGと同じであり、これは比較的大きいため、出力段増
幅回路8をドライブするための電圧源としては負荷9の
変動に弱く、このまま出力段増幅回路8に供給すること
は好ましくない。そこで、本実施形態では電流−電圧変
換抵抗3の電流入力端から発生される電圧は、利得1の
バッファ増幅回路7によりインピーダンスが下げられた
後、出力段増幅回路8に入力される。
ンジスタQ4とそのエミッタに接続された電流帰還抵抗
R4からなる電流帰還型エミッタ接地増幅回路であり、
バッファ増幅回路7の出力は出力トランジタQ4のベー
スに入力される。出力トランジスタQ4のコレクタから
の出力電流には、もともと大きな温度依存性を持たせて
指数関数的な温度特性を得ようとしているのであるか
ら、電流帰還抵抗R4はそれ程大きな値である必要はな
く、これを流れる電流値との積が0.1〜2.0Ω・A
程度の範囲となるように抵抗値を設定すると良い。出力
トランジスタQ4のコレクタから出力される電流は、L
Dなどの負荷9に供給される。
(抵抗R1,R2の値)を変えることによって、出力ト
ランジスタQ4のコレクタからの出力電流の温度特性、
つまり特性温度T0が変わり、また分圧比を固定した場
合には電流−電圧変換抵抗3の値RGを大きくすること
によって、特性温度T0だけが上昇するようにすること
ができる。すなわち、本実施形態の変形として、電流−
電圧変換抵抗3の値RGを可変として特性温度を可変と
してもよいし、分圧回路4の分圧比を可変として特性温
度を変えられるようにしてもよい。
型定電流発生回路によれば、LDの閾値電流の温度変動
に追随して精度よく変化する出力電流を出力段増幅回路
8から負荷9であるLDに直流バイアス電流として供給
することができ、これによって従来では困難であった擬
似零バイアス駆動が可能となる。
の実施形態に係る定電流発生回路を示す。図1に示した
第1の実施形態の定電流発生回路は、出力電流が比較的
小さいときに適した構成例である。これに対して、図2
に示す第2の実施形態はより大きな出力電流を発生可能
な定電流発生回路であり、バッファ増幅回路7と出力段
増幅回路8との間に、トランジスタQ5とそのエミッタ
に接続された抵抗R5とからなるエミッタフォロワ回路
10を挿入している。
様に良好な特性を実現できる上、エミッタフォロワ回路
10の電流増幅機能によって、より大電流の出力が可能
である。このようにすると、大電流出力を可能とするた
めに例えば出力段増幅回路をダーリントン接続とした場
合に比較して安定度を高く保つことができる。
ァシス回路の追加によって回路に新たな温度特性が含ま
れるので、第1の実施形態で決められた最適な回路定数
を本実施形態の構成に応じて適宜修正が必要であること
はいうまでもない。
ファ増幅回路7の後段にエミッタフォロワ回路以降の出
力回路を多段に設置することも可能であり、アレイ出力
タイプの定電流発生回路を実現することもできる。その
ときのエミッタ・フォロワ回路は、電流を増幅する機能
ばかりでなく、アレイ出力の各チヤンネル間のアイソレ
ーションを確保する機能も果たす。
の実施形態に係る定電流発生回路を示す。本実施形態で
は、第1、第2の実施形態におけるカレントミラー回路
6に代わって、pnpトランジスタQ10とそのエミッ
タに接続された抵抗R13からなる電流吐き出し型エミ
ッタ接地増幅回路12を設け、基準電圧発生回路1から
の基準電圧Vrefを抵抗R11,R12からなる分圧
回路11で分圧してトランジスタQ10のベースに加え
ることによって、この電流吐き出し型エミッタ接地増幅
回路12から温度変化に対して指数関数的に変化する電
流を直接、電流−電圧変換抵抗3の電流入力端側に供給
するようにしている。言い換えれば、本実施形態は基本
的には第1、第2の実施形態のトランジスタQ1および
抵抗R2で構成されるエミッタ接地増幅回路を反転した
構成となっている。
態に比較して素子数の少ないより簡単な構成によって所
期の目的を達成することができる。 (第4の実施形態)図4に、本発明の第4の実施形態に
係る定電流発生回路を示す。本実施形態は図3に示した
第3の実施形態を改良し、低電位側電源Veeの電位を
基準とする基準電圧Vref1を安定化電圧発生回路2
に対して供給する第1の基準電圧発生回路1−1と、こ
れとは相補的な高電位側電源Vccの電位を基準とする
基準電圧Vref2を分圧回路11に供給する第2の基
準電圧発生回路1−2を設けたものである。
非常に安定であることが要求されるが、本実施形態によ
ると電源Vcc,Veeの変動があっても第1、第2の
実施形態に近い特性を得ることができる。
の実施形態として、より具体化された定電流発生回路の
回路例を示している。基準電圧発生回路1は、特願平9
−73985で本発明者らが提案した改良された回路を
使用している。すなわち、この基準電圧発生回路1はト
ランジスタQ11〜Q14および抵抗R11〜R14で
構成される定電流発生部と、この電流発生部からの出力
電流により駆動される、トランジスタQ15〜Q18、
抵抗R15〜R17およびキャパシタC11,C12で
構成されるバンドギャップ基準電圧発生部とからなり、
定電流発生部にトランジスタQ12,Q13および抵抗
R13を付加した点が特徴的となっている。
であり、トランジスタQ13はダイオード接続されてお
り、そのコレクタは抵抗R13を介して高電位側電源V
ccに接続され、エミッタは基準電圧Vrefの出力端
に接続されている。ここで、電源Vccの電圧から基準
電圧VrefとトランジスタQ13からなるダイオード
の順方向降下電圧を差し引いた値をダイオードに流した
い電流値Ibで割った値を抵抗R13の抵抗値として選
んでいる。この抵抗値はダイオードの微分抵抗より十分
に大きく選ぶことができる。さらに、抵抗R12の値を
Vref/Vbとなるように選び、トランジスタQ12
のコレクタにベース電圧以上の電圧を印加しているとき
は、抵抗R12の両端の電位差は温度や電源Vccの電
圧変動によらずVrefに保たれる。
回路を構成するpnpトランジスタQ11,Q14を同
一サイズとし、トランジスタQ11,Q14のエミッタ
に接続された抵抗R11,R14を同じ値とすることに
よって、トランジスタQ14から温度補償された一定の
電流Ibが出力され、この電流Ibがバンドギャップ基
準電圧発生部に注入される。ここで、バンドギャップ基
準電圧発生部の素子値をVrefの温度依存性が最小と
なるように調整することによって、電源電圧変動に対し
ても温度変動に対しても安定化された基準電圧Vref
を発生させることができる。
19〜Q23と抵抗R18〜R22,R24〜R26お
よびキャパシタC13,C14からなる二段の差動誤差
増幅器と、トランジスタQ24とその負荷抵抗R23か
らなるエミッタ接地増幅回路の組合わせで、Vg=(1
+R14/R15)×Vrefなる値を有し、Vref
と同等の安定度を持つ安定化電圧Vgを発生する。二段
の差動誤差増幅器の一方の差動対トランジスタQ21,
Q22の共通エミッタに接続された定電流源トランジス
タQ23は、基準電圧発生回路1内のカレントミラー回
路を構成するトランジスタQ11,Q14と同一の電流
が流れるように構成される。
1〜図4の抵抗3に相当する電流−電圧変換抵抗RGの
一端に接続されると共に、キャパシタを介して低電位側
電源Veeに接続される。また、基準電圧発生回路1か
らの基準電圧Vrefは図1および図2のR1,R2に
相当する抵抗R27,R28からなる分圧回路で分圧さ
れ、図1および図2のQ1,R3に相当するトランジス
タQ25および電流帰還抵抗R29からなるエミッタ接
地増幅回路に入力される。電流−電圧変換抵抗RGの他
端は、図1および図2のQ2,Q3,R6に相当するト
ランジスタQ26,Q27および抵抗R30からなるカ
レントミラー回路の電流出力端に接続されると共に、キ
ャパシタ16を介して低電位側電源Veeに接続され、
さらに利得1のバッファ増幅回路7に入力される。
路2とほぼ同様に、トランジスタQ28〜Q32と抵抗
R31〜R35,R37およびキャパシタC17,C1
8からなる二段の差動誤差増幅器と、トランジスタQ3
3とその負荷抵抗R36からなるエミッタ接地増幅回路
によって構成される。また、二段の差動誤差増幅器の一
方の差動対トランジスタQ28,Q29の共通エミッタ
に接続された定電流源トランジスタQ30は、基準電圧
発生回路1からの基準電圧Vrefによってバイアスさ
れている。抵抗R36の抵抗値は、エミッタフォロワ回
路のトランジスタQ34のベース流入電流より大きな電
流が常に流れるように小さい値に選定されており、これ
によってトランジスタQ33が遮断することがないよう
になっている。
形態では抵抗R37とキャパシタC19からなる高周波
遮断フィルタを介して、図2のQ5,R5に相当するト
ランジスタQ34とそのエミッタに接続された抵抗R3
9からなるエミッタフォロワ回路に入力される。この高
周波遮断フィルタの挿入は、一般に負荷9への出力電流
の高周波雑音を抑えるのに有効であることに加えて、特
にアレイ化出力とした場合に、チャンネル間の高周波ク
ロストークを抑えるのにも有効である。
4のQ4,R4に相当する出力トランジスタQ35と電
流帰還抵抗R40からなる電流帰還型エミッタ接地増幅
器で構成された出力段増幅回路に入力され、出力段トラ
ンジスタQ35のコレクタから負荷9に出力電流が供給
される。負荷9は、半導体レーザLDとこれに直列接続
された終端抵抗R41(通常、50Ω)で示している
が、これに限らず、任意の負荷で構わない。
構成された図5の設計例に対して、直流バイアス電流出
力の温度依存性のシミュレーション結果とその近似指数
関数との比較をしたのが図6である。特性温度T0が4
5℃から58℃までの範囲において、電流−電圧変換抵
抗3の抵抗値RGを3種類に変えるだけで、100℃の
温度範囲において0.2mA以下の誤差範囲で表記のオ
フセット指数関数に良く一致していることが分かる。実
際に1.31μmで発振するInP低閾値レーザの特性
を0℃から80℃まで測定してプロットすると、T0=
50℃の曲線に0.6mAを足したものとほとんど一致
していた。
にマウントして同一温度になるようにし、図5の定電流
発生回路を用いれば、かなり正確に擬似零バイアスを実
現することが可能であることが分かる。また、回路のパ
ラメータ値を調節することによって、特性温度を数10
0℃とし、かつパルス電流出力が数10mAの12チャ
ンネルのアレイ型LD駆動回路の定電流発生回路に適用
した場合も、光出力強度の温度補償が可能であることも
確かめられた。
生回路1,1−1,1−2は、本発明の温度依存型定電
流発生回路を構成するIC内に内蔵してもよいし、IC
外部の基準電圧源を用いても構わない。
回路を用いた駆動回路の実施形態について、負荷が光半
導体素子としての半導体レーザであり、これを送信すべ
き高周波信号に従って駆動する半導体レーザ駆動回路を
例にとり説明する。 (第6の実施形態)図7は、本発明の第6の実施形態に
係る半導体レーザの駆動回路であり、大きく分けてリミ
ット型差動増幅回路21と、エミッタフォロワ回路で構
成される中間増幅回路22と、電流スイッチ回路23
と、第5の実施形態で説明した温度依存型定電流発生回
路24と、温度依存型定電流源25とからなっている。
温度依存型定電流発生回路24は、図5中の一部のみ示
している。
端子IN,/INに入力される差動入力信号を増幅して
一定振幅のパルス電圧を出力する回路であり、差動入力
端子IN,/INに差動対トランジスタQ51,Q52
のそれぞれベースが接続されている。トランジスタQ5
1,52のエミッタは共通接続され、このエミッタ共通
接続点にトランジスタQ53と抵抗R53による定電流
源が接続されている。トランジスタQ53のベースは、
ベースバイアス源Vbbに接続されている。トランジス
タQ51,Q52のコレクタには負荷抵抗R51,R5
2の一端がそれぞれ接続され、負荷抵抗R51,R52
の他端はレベルシフト抵抗R50を介して正の電源Vc
cに接続されている。
あるトランジスタQ51,Q52のコレクタからの出力
電圧は、トランジスタQ53,Q54とそのエミッタ負
荷であるトランジスタQ55,Q56および抵抗R5
5,R56による電流源とで構成されるエミッタフォロ
ワ回路からなる中間増幅回路22を介して、電流スイッ
チ回路23のトランジスタQ57,Q58のベースに供
給される。トランジスタQ57のコレクタは負荷9を介
して電源Vccに接続され、トランジスタQ58のコレ
クタは電源Vccに直接接続されている。
は、コレクタからの出力パルス電流のリンギングを抑え
るための電流帰還抵抗R57,R58の一端がそれぞれ
接続されている。電流帰還抵抗R57,R58はリンギ
ングを抑制するためであるから、その抵抗値は非常に小
さくてよい。電流帰還抵抗R57,R58の他端は共通
接続され、この共通接続点はトランジスタQ59および
抵抗R59による定電流源に接続されている。トランジ
スタQ59のベースには、制御電圧源Vacから出力パ
ルス電流の振幅を制御する制御電圧が印加されている。
フォロワ回路を構成するトランジスタQ34のコレクタ
は負荷9の電源Vccに接続され、出力段増幅回路を構
成するトランジスタQ35のコレクタは負荷9の電源V
ccと反対側に接続されている。図中Vdcは図5中の
バッファ増幅回路7の出力電圧を表し、これは前述した
ように温度依存性を持つ。この出力電圧Vdcはトラン
ジスタQ34のベースに印加される。
幅回路21におけるレベルシフト抵抗50と負荷抵抗R
51,R52との接続点に、温度依存型定電流源25が
接続されている。この温度依存型定電流源25はトラン
ジスタQ61と抵抗R61により構成され、トランジス
タQ61のベースは温度依存型定電流発生回路24内の
トランジスタQ34のエミッタに接続されている。すな
わち、トランジスタQ34には温度依存性を持つ定電流
が流れるので、このトランジスタQ34のエミッタに接
続されたトランジスタQ61も温度依存性を持つ定電流
が流れることになる。
する。リミット型差動増幅回路21におけるトランジス
タQ51,Q52のエミッタ共通接続点には、一定のベ
ースバイアス電圧Vbbがベースに印加されたトランジ
スタQ53と抵抗R53による定電流源によって、温度
に依存しない一定の電流(I1とする)が流れる。この
場合、レベルシフト抵抗R50にも差動増幅回路21の
入力に関係なく同じ一定の電流I1が流れるため、(I
1・R50)なる一定のレベルシフト(電圧降下)が生
じ、抵抗R50とR51,R52との接続点の電位は、
電源Vccの電圧から電圧降下(I1・R50)分だけ
下がった電位(Vcc−I1・R50)となる。
トランジスタQ57,Q58のベースにエミッタフォロ
ワ回路からなる中間増幅回路22を介して入力されるパ
ルス電圧は、Vccからレベルシフト抵抗R50による
電圧降下(I1・R50)分とトランジスタQ53,Q
54のベース・エミッタ間電圧Vbeを差し引いた電圧
(Vcc−I1・R50−Vbe)を基点として、接地
電位方向に振れる負のパルス電圧となる。
電流帰還抵抗R57,R58を介して接続されたトラン
ジスタQ59および抵抗R59による電流源から電流ス
イッチ回路23に流れる電流は、上記のパルス電圧に従
ってトランジスタQ57,Q58のベース電位の高低に
応じてスイッチングされ、トランジスタQ58のコレク
タから負荷9にパルス電流として出力される。負荷9に
パルス電流が出力されるときは、トランジスタQ57の
ベース電位が高レベルのときであるので、このトランジ
スタQ57のエミッタ電位は、Vccからレベルシフト
抵抗R50の電圧降下分とトランジスタQ53,Q57
のベース・エミッタ間電圧Vbe、つまりダイオード2
個分の順方向電圧を差し引いた電圧となる。従って、温
度上昇があった場合、トランジスタQ57のエミッタ電
位はダイオード2個分の温度係数で電圧上昇が起こるこ
とになる。
定電流発生回路24によって負荷9に対し正の温度係数
を持つ定電流が供給されると共に、同様に正の温度係数
を持つの温度依存型定電流源25によってレベルシフト
抵抗R50に流れる電流I1を調整することができる。
従って、この温度依存型定電流源25の電流を例えば抵
抗R61により適切に調整すれば、レベルシフト抵抗R
50にダイオード2個分の温度係数を相殺するような正
の温度係数を持った電圧を発生させることができる。
ジスタQ57,Q58のエミッタ共通接続点(電流帰還
抵抗R57,R58の接続点)の電位を動作温度に依存
せずに一定に保持できるで、トランジスタQ57が高速
動作に必要なコレクタ・エミッタ間電圧を一定値以上確
保しても、負荷9に印加できる電圧は変わらない。
種々の外的変動を勘案してかなりのマージンを内部回路
に振り分けていたが、本実施形態の駆動回路ではトラン
ジスタQ57のエミッタの電圧バイアス点は温度に依存
せずに一定であるので、電源Vccの電圧変動だけを見
込んだぎりぎりに低いバイアス点に設定することができ
る。
9に振り替える設計が可能となる結果、電源Vccとし
て電圧3.3Vの低電圧電源を用いた駆動回路でも、0
℃〜100℃の動作温度範囲において従来の設計に比較
して0.3V以上負荷マージンを拡大することができ
る。数字上は約20%の改善であるが、もともとは余裕
が全くなかったことを考えると、この改善効果は大き
い。
の実施形態に係る半導体レーザの駆動回路を示す。図7
と同一部分に同一符号を付して説明すると、本実施形態
では図7中のリミット型差動増幅回路21におけるレベ
ルシフト抵抗R50と負荷抵抗R51,R52の接続点
に接続された温度依存型定電流源25を取り除き、それ
に代えてトランジスタQ51,Q52のエミッタ共通接
続点に接続されたトランジスタQ53と抵抗R53から
なる定電流源を温度依存型定電流源26としたものであ
る。
おいては、トランジスタQ53のベースに対して、Vd
cと同様の温度依存性を持つ電圧源からの直流バイアス
電圧Vbiasが印加されている。これによってレベル
シフト抵抗R50に流入する電流に正の温度係数を持た
せ、このレベルシフト抵抗R50の電圧降下でダイオー
ド2個分の温度係数を相殺している。但し、この方法で
は電流スイッチ回路23のトランジスタQ57,Q58
を駆動するパルス電圧振幅も同じ温度係数で増大するた
め、図7の実施形態に比べてマージンの拡大は半分程度
にとどまる。
の実施形態に係る半導体レーザの駆動回路を示す。図7
と同一部分に同一符号を付して説明すると、本実施形態
では図7中のリミット型差動増幅回路21におけるレベ
ルシフト抵抗R50と負荷抵抗R51,R52の接続点
に接続された温度依存型定電流源25を取り除き、かつ
固定抵抗からなるレベルシフト抵抗R50を正の温度係
数を持つ感温抵抗素子、すなわち正特性サーミスタRt
に置き換えたものである。この場合、トランジスタQ5
3と抵抗R53からなる定電流源には、温度依存性のほ
とんどないものを使用する。サーミスタRtとしては、
通常のIC製造プロセスで実現できない場合は、ICの
外部に接続することになる。
電圧降下、つまりサーミスタRtの抵抗値とこれを流れ
る電流I1との積で決まる電圧がダイオード2個分の電
圧降下を生じ、ダイオード2個分の温度係数を相殺でき
るように設計することによって、第6、第7の実施形態
と同様の効果を得ることができる。
を正電源、低電位側電源Veeを接地電位として説明し
てきたが、Vccを接地電位とし、Veeを負電源とし
てもよいことは明らかである。
npnトランジスタとpnpトランジスタを全て入れ替
え、電流の向きを全て逆にした回路にも適用できること
は勿論である。
ポーラトランジスタを例にとって説明してきたが、トラ
ンジスタをGaAsやInP系のHBTに置換えても構
わないし、また入力電圧に対して指数関数的に変化する
出力電流を得る目的に使うものを除いて、回路の基本動
作を変更しない限りにおいてMOSFET、CMOSF
ET、GaAsMESFET、HEMTなど別の種類の
トランジスタを使用した場合にも本発明を適用すること
ができることは明らかである。バイポーラトランジスタ
に変えてFETを用いる場合、バイポーラトランジスタ
のベース、コレクタ、エミッタをそれぞれFETのゲー
ト、ドレイン、ソースに置き換えて考えればよい。
駆動回路について説明してきたが、本発明の駆動回路は
半導体レーザや発光ダイオードのような光半導体素子の
直接変調に適用できる駆動回路として一般に使用するこ
とができ、また例えばパルス電流を出力として抵抗で終
端するパルス発生器の出力回路ような、オープンコレク
タまたはオープンドレイン形式の高速パルス電流出力回
路にも広く適用することが可能である。
Dの擬似零バイアス駆動を可能とするように、閾値電流
の温度変動に忠実に追随して閾値電流より僅かに小さい
直流バイアス電流を精度良く発生でき、しかも大きな非
線形性をもつ温度変動部分と温度に依存しない部分を各
々分離して独立に調整できる温度依存性型定電流回路を
実現することができる。
は、回路の定数を変えることによって、特性温度が大き
いLDの発光強度の温度依存性を補償する定電流発生回
路にも適用することができる。
きる回路構成と機能も兼ね備え、チップサイズもレーザ
駆動回路を含めた1チップのICに組込むに十分なだけ
小さく実現できる。
回路では、従来の駆動回路に若干の改良を施すのみで、
同じ電源電圧に対して負荷の動作マージンを拡大すると
ともに、種々の外的要因を勘案して内部回路に振り分け
られていたマージンを全面的に負荷に振り替えることに
よって、低電圧電源の下でも安定した動作を期待するこ
とができ、電源電圧の低電圧化のよう要求に応えること
が可能となる。
流回路を示す構成図
流回路を示す構成図
流回路を示す構成図
流回路を示す構成図
流回路のより具体的な回路例を示す図
バイアス電流出力の温度依存性のシミュレーション結果
とその近似指数関数との比較を示す図
回路図
回路図
回路図
Claims (8)
- 【請求項1】所定の基準電圧を基準として安定化電圧を
発生する安定化電圧発生回路と、 前記基準電圧を分圧する分圧回路と、 この分圧回路の分圧出力端にベースまたはゲートが接続
され、エミッタまたはソースが接地されたトランジスタ
を含む電流増幅回路と、 この電流増幅回路から出力される電流と逆向きの電流を
出力するカレントミラー回路と、 前記安定化電圧発生回路の出力端に一端が接続され、前
記カレントミラー回路の出力端に他端が接続された電流
−電圧変換抵抗と、 この電流−電圧変換抵抗の前記他端に発生した電圧を入
力とするバッファ増幅回路と、 このバッファ増幅回路の出力端にベースまたはゲートが
接続されたトランジスタおよび該トランジスタのエミッ
タまたはソースに接続された電流帰還抵抗からなり、該
トランジスタのコレクタまたはドレインが負荷に接続さ
れる出力段増幅回路とを備えたことを特徴とする温度依
存型定電流発生回路。 - 【請求項2】所定の基準電圧を基準として安定化電圧を
発生する安定化電圧発生回路と、 前記基準電圧を分圧する分圧回路と、 この分圧回路の分圧出力端にベースまたはゲートが接続
され、エミッタまたはソースが接地されたトランジスタ
を含む電流増幅回路と、 前記安定化電圧発生回路の出力端に一端が接続され、前
記電流増幅回路の出力端に他端が接続された電流−電圧
変換抵抗と、 この電流−電圧変換抵抗の前記他端に発生した電圧を入
力とするバッファ増幅回路と、 このバッファ増幅回路の出力端にベースまたはゲートが
接続されたトランジスタおよび該トランジスタのエミッ
タまたはソースに接続された電流帰還抵抗からなり、該
トランジスタのコレクタまたはドレインが負荷に接続さ
れる出力段増幅回路とを備えたことを特徴とする温度依
存型定電流発生回路。 - 【請求項3】前記バッファ増幅回路の出力端と前記出力
段増幅回路のトランジスタのベースまたはゲートとの間
に、コレクタまたはドレインが接地された増幅回路を挿
入したことを特徴とする請求項1または2に記載の温度
依存型定電流発生回路。 - 【請求項4】前記電流−電圧変換抵抗の抵抗値および前
記分圧回路の分圧比の少なくとも一方を可変としたこと
を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の温度
依存型定電流発生回路。 - 【請求項5】前記負荷として光半導体素子が接続された
請求項1〜4のいずれか1項記載の温度依存型定電流発
生回路と、 差動入力信号を増幅するリミット型差動増幅回路と、 前記リミット型差動増幅回路の二つの出力をそれぞれ入
力とするコレクタまたはドレインが接地された一対のト
ランジスタを含む一対の中間増幅回路と、 前記一対の中間増幅回路の出力がそれぞれのベースまた
はゲートに入力され、一方のコレクタまたはドレインが
前記光半導体素子に接続される一対のトランジスタから
なる電流スイッチ回路とを備えたことを特徴とする光半
導体素子の駆動回路。 - 【請求項6】前記リミット型差動増幅回路は、 エミッタまたはソースが共通に接続された差動対トラン
ジスタと、この差動対トランジスタのエミッタまたはソ
ースの共通接続点に接続された第1の定電流源と、 前記差動対トランジスタのコレクタまたはドレインにそ
れぞれの一端が接続された二つの負荷抵抗と、 前記負荷抵抗と電源との間に接続されたレベルシフト抵
抗と、 このレベルシフト抵抗と前記負荷抵抗との接続点に接続
された温度依存性を持つ第2の定電流源とを有すること
を特徴とする請求項5記載の光半導体素子の駆動回路。 - 【請求項7】前記リミット型差動増幅回路は、 エミッタまたはソースが共通に接続された差動対トラン
ジスタと、 前記差動対トランジスタのエミッタまたはソースの共通
接続点に接続された温度依存性を持つ定電流源と、 前記差動対トランジスタのコレクタまたはドレインにそ
れぞれの一端が接続された二つの負荷抵抗と、 前記負荷抵抗と電源との間に接続されたレベルシフト抵
抗とを有することを特徴とする請求項5記載の光半導体
素子の駆動回路。 - 【請求項8】前記リミット型差動増幅回路は、 エミッタまたはソースが共通に接続された差動対トラン
ジスタと、 前記差動対トランジスタのエミッタまたはソースの共通
接続点に接続された電流源と、 前記差動対トランジスタのコレクタまたはドレインにそ
れぞれの一端が接続された二つの負荷抵抗と、 前記負荷抵抗と電源との間に接続され、ダイオード2個
分の電圧降下を生じるように抵抗値が設定された正の温
度係数を持つ感温抵抗素子からなるレベルシフト抵抗と
を有することを特徴とする請求項5記載の光半導体素子
の駆動回路。
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