JPH11105408A - インクジェット記録方法および記録装置 - Google Patents

インクジェット記録方法および記録装置

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JPH11105408A
JPH11105408A JP28121697A JP28121697A JPH11105408A JP H11105408 A JPH11105408 A JP H11105408A JP 28121697 A JP28121697 A JP 28121697A JP 28121697 A JP28121697 A JP 28121697A JP H11105408 A JPH11105408 A JP H11105408A
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JP
Japan
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ink
composition
liquid composition
head
jet recording
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Application number
JP28121697A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Takahashi
勝彦 高橋
Shinichi Sato
真一 佐藤
Mikifumi Ogasawara
幹史 小笠原
Shinya Mishina
伸也 三品
Eriko Saitou
絵里子 斉藤
Yutaka Kurabayashi
豊 倉林
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な画像濃度が得られ、かつ階調性に優れ
た画像が得られるインクジェット記録方法を提供する。 【解決手段】 少なくともカチオン性物質を含有する液
体組成物(A)と、少なくともアニオン性染料を含有す
るインク組成物(B)を同一画素上に付与する工程を有
するインクジェット記録方法であって、前記インク組成
物(B)を付与する工程を前記液体組成物(A)を付与
する工程に対して複数回行うことによって階調記録を行
うインクジェット記録方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
方法およびその記録装置に関し、とりわけ普通紙に対し
てカラー画像形成を行うインクジェット記録方法におい
て、高画像濃度および高品位階調記録を目的とするイン
クジェット記録方法及びその記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでの普通紙対応インクは記録紙に
対して浸透性があり、色材も記録紙の奥深くまで浸透し
てしまう為、特に高画像濃度領域においてはその画像濃
度に限界があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みてなされたものであり、普通紙に対してインクジェ
ット記録を行う場合、十分な画像濃度が得られ、かつ階
調性に優れた画像が得られる記録方法および記録装置を
提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第一の発
明は、少なくともカチオン性物質を含有する液体組成物
(A)と、少なくともアニオン性染料を含有するインク
組成物(B)を同一画素上に付与する工程を有するイン
クジェット記録方法であって、前記インク組成物(B)
を付与する工程を前記液体組成物(A)を付与する工程
に対して複数回行うことによって階調記録を行うことを
特徴とするインクジェット記録方法である。
【0005】前記液体組成物(A)を付与する工程を1
回、前記インク組成物(B)を付与する工程を複数回行
うのが好ましい。前記液体組成物(A)を付与する工程
を行った後、前記インク組成物(B)を付与する工程を
複数回行うのが好ましい。前記インク組成物(B)を付
与する工程を複数回行った後、前記液体組成物(A)を
付与する工程を行うのが好ましい。前記インク組成物
(B)を付与する工程を複数回行う間に、前記液体組成
物(A)を付与する工程を行うのが好ましい。
【0006】本発明の第二の発明は、上記のインクジェ
ット記録方法に用いる記録ユニットであって、液体組成
物またはインク組成物を収容したインク収容部、該液体
組成物またはインク組成物を吐出させるためのヘッド部
を備えていることを特徴とする記録ユニットである。
【0007】前記ヘッド部が液体組成物またはインク組
成物に熱エネルギーを作用させてインクを吐出させるヘ
ッドであるのが好ましい。前記ヘッド部が液体組成物ま
たはインク組成物に力学的エネルギーを作用させてイン
クを吐出させるヘッドであるのが好ましい。前記インク
収容部がポリウレタン、セルロース、ポリビニルアセテ
ート又はポリオレフィン系樹脂で形成されているのが好
ましい。
【0008】本発明の第三の発明は、上記のインクジェ
ット記録方法に用いるインクカートリッジであって、液
体組成物またはインク組成物を収容したインク収容部を
備えていることを特徴とするインクカートリッジであ
る。前記インク収容部がポリオレフィンで形成された接
液面を有するのが好ましい。
【0009】本発明の第四の発明は、上記のインクジェ
ット記録方法に用いるインクジェット記録装置であっ
て、液体組成物またはインク組成物を収容したインク収
容部、該液体組成物またはインク組成物を吐出させるた
めのヘッド部を有する記録ユニットを備えたことを特徴
とするインクジェット記録装置である。
【0010】前記ヘッド部が液体組成物またはインク組
成物に熱エネルギーを作用させて液体組成物またはイン
ク組成物を吐出させるヘッドであるのが好ましい。前記
ヘッド部が液体組成物またはインク組成物に力学的エネ
ルギーを作用させて液体組成物またはインク組成物を吐
出させるヘッドであるのが好ましい。前記インク収容部
がポリウレタン、セルロースまたはポリビニルアセテー
ト又はポリオレフィン系樹脂で形成されているのが好ま
しい。
【0011】本発明の第五の発明は、上記のインクジェ
ット記録方法に用いるインクジェット記録装置であっ
て、液体組成物またはインク組成物を吐出するための記
録ヘッド、液体組成物またはインク組成物を収容したイ
ンク収容部を備えたインクカートリッジ及びインクカー
トリッジから記録ヘッドに液体組成物またはインク組成
物を供給するためのインク供給部を備えたことを特徴と
するインクジェット記録装置である。
【0012】前記記録ヘッドが、液体組成物またはイン
ク組成物に熱エネルギーを作用させて液体組成物または
インク組成物を吐出させるヘッドであるのが好ましい。
前記記録ヘッドが、液体組成物またはインク組成物に力
学的エネルギーを作用させて液体組成物またはインク組
成物を吐出させるヘッドであるのが好ましい。前記イン
ク収容部がポリオレフィンで形成された接液面を有する
のが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のインクジェット記録方法は、少なくともカチオ
ン性物質を含有する液体組成物(A)と、少なくともア
ニオン性染料を含有するインク組成物(B)を同一画素
上に付与する工程を有するインクジェット記録方法であ
って、前記インク組成物(B)を付与する工程を前記液
体組成物(A)を付与する工程に対して複数回行うこと
によって階調記録を行うことを特徴とする。
【0014】本発明は、カチオン性物質を含有する液体
組成物(A)と、アニオン性染料を含有するインク組成
物(B)が被記録媒体上で混合して染料の凝集が起こ
り、その結果染料は記録紙の奥深くまでは浸透せず被記
録媒体の表面上に残ることにより高画像濃度を有する画
像を得ることが可能となる。また、同一画素上に、アニ
オン性染料を含有するインク組成物(B)を付与する工
程を、カチオン性物質を含有する液体組成物(A)を付
与する工程に対して複数回行うことによって階調記録を
行うことが可能となる。
【0015】次に、本発明の好ましい実施態様について
述べ、本発明をさらに詳細に説明する。まず、少なくと
もカチオン性物質を含有する液体組成物(A)について
説明する。本発明におけるカチオン性物質は、記録イン
クに存在するアニオン性染料と反応し染料との凝集体を
形成する機能を有するものが用いられる。
【0016】次にカチオン性物質の具体例としては、1
級、2級及び3級アミン塩型の化合物、具体的にはラウ
リルアミン、ヤシアミン、ステアリルアミン、ロジンア
ミン等の塩酸塩、酢酸塩等の他、第4級アンモニウム塩
型の化合物、具体的にはラウリルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウム
クロライド、ベンジルトリブチルアンモニウムクロライ
ド、塩化ベンザルコニウム、セチルトリメチルアンモニ
ウムクロライド等があり、更にピリジニウム塩型化合
物、具体的にはセチルピリジニウムクロライド、セチル
ピリジニウムブロマイド等、更には、イミダゾリン型カ
チオン性化合物、具体的には2−ヘプタデセニル−ヒド
ロキシエチルイミダゾリン等があり、更に第二級アルキ
ルアミンのエチレンオキシド付加物、具体的にはジヒド
ロキシエチルステアリルアミン等が好ましい例として挙
げられる。
【0017】さらに本発明では、あるpH領域において
カチオン性を示す両性界面活性剤も使用でき、具体的に
は、アミノ酸型両性界面活住剤、RNHCH2 −CH2
COOH型の化合物があり、ベタイン型の化合物、例え
ばステアリルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシ
エチルベタイン等が挙げられる。もちろんこれらの両性
界面活性剤を使用する場合には、それらの等電点以下の
pHになるように液体組成物を調整するか、記録媒体上
でインクと混合した場合に該等電点以下のpHになるよ
うに調整するかのいずれかの方法をとることが好まし
い。
【0018】以上カチオン性物質の低分子成分の例を挙
げたが、本発明にて使用することのできる化合物は必ず
しもこれらに限定されないことはいうまでもない。他の
カチオン性化合物の低分子成分の例としては、例えばカ
チオン性高分子物質のモノマーやオリゴマーが挙げられ
る。
【0019】カチオン性高分子物質の具体例としては、
ポリアリルアミン、ポリアミンスルホン、ポリビニルア
ミン、キトサン及びこれらの塩酸、酢酸等の酸による中
和物又は部分中和物を挙げることが出来る。また、カチ
オン性高分子物質の別の具体例として、ノニオン性高分
子物質の一部をカチオン化した化合物を用いても良い。
【0020】具体的には、ビニルピロリドンとアミノア
ルキルアルキレート4級塩との共重合体、アクリルアマ
イドとアミノメチルアクリルアマイド4級塩との共重合
体等を挙げることができるが、もちろんこれらの化合物
に限定されないことは言うまでもない。更に、上述した
カチオン性の高分子物質は水溶性のものが好ましいが、
ラテックスやエマルションの様な分散体であってもかま
わない。
【0021】上記の液体組成物中のカチオン性物質の含
有量は、材料に応じて適宣決定することが出来るが、例
えば重量基準で0.05〜20重量%、特に0.5〜5
重量%とした場合、インクジェット記録に適した液体組
成物の物性、例えば粘度や表面張力などを制御する上で
好ましい。
【0022】次に、前記液体組成物を構成するその他の
成分について具体的に述べる。前記液体組成物は前述し
たカチオン性物質の他に、水、水溶性有機溶剤及びその
他の添加剤を含んでもよい。
【0023】水溶性有機溶剤としては、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類、アセトン
等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエ
ーテル類、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール等のポリアルキレングリコール類、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサント
リオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、
ジエチレングリコール等のアルキレングリコール類、エ
チレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメ
チルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテ
ル類、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブチ
ルアルコール、イソブチルアルコール等の1価のアルコ
ール類の他、グリセリン、N−メチル−2−ピロリド
ン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、トリエタノー
ルアミン、スルホラン、ジメチルサルホキサイド等が用
いられる。
【0024】上記水溶性有機溶剤の含有量について特に
制限はないが、液体組成物の全重量の5〜60重量%、
さらに好ましくは5〜40重量%が好適な範囲である。
【0025】水としては、イオン交換水(脱イオン水)
を用いるのが好ましい。水の含有量は液体組成物の全重
量の50〜95重量%、さらに好ましくは60〜90重
量%が好適な範囲である。
【0026】この他、必要に応じて、添加剤として例え
ば粘度調整剤、pH調整剤、防腐剤、界面活性剤、酸化
防止止剤、蒸発促進剤等を配合してもよい。界面活性剤
の選択はインクの表面張力が30dyne/cm以上に
なる様に決定することが好ましい。
【0027】本発明に用いられる液体組成物は、記録イ
ンクの色調を変えない範囲の色調を有するものが好まし
い。この液体組成物の物性として好適な範囲は25℃付
近で、pHは3〜12、好ましくは3〜8、より好まし
くは3〜5であり、表面張力はl0〜60dyn/c
m、好ましくは10〜40dyn/cmであり、粘度は
1〜30cpsである。
【0028】次に、本発明に用いるアニオン性染料を含
有するインク組成物(B)について説明する。本発明に
用いるインク組成物(B)は、アニオン性基を有する水
溶性染料と水、水溶性有機溶剤及びその他の成分、例え
ば粘度調整剤、pH調整剤、防腐剤、界面活性剤、酸化
防止剤等を必要に応じて含有するインクである。
【0029】本発明で使用するアニオン性基を有する水
溶性染料としては、カラーインデックス(COLOUR
INDEX)に記載されている水溶性の酸性染料、直
接染料、反応性染料であれば特に限定はない。又、カラ
ーインデックスに記載のないものでも、アニオン性基、
例えばスルホン基、カルボキシル基等を有するものであ
れば特に制限はない。ここで言う水溶性染料の中には、
溶解度のpH依存性があるものも含まれる。
【0030】インクに使用する水溶性有機溶剤として
は、前記液体組成物に使用される水溶性有機溶剤が同様
に使用できる。該水溶性有機溶剤の含有量の好適な範囲
についても同様である。又、インクの好適な物性範囲に
ついても、前記液体組成物の場合とまったく同様であ
る。
【0031】インクに使用する水としては、前記液体組
成物に使用される水と同様に脱イオン水を用いるのが好
ましく、水の含有量の範囲も50〜95重量%、さらに
好ましくは60〜90重量%が好ましい。
【0032】又、さらに本発明の効果を一層効果的に実
施するために、インクに以上説明した成分の他に、アニ
オン性の界面活性剤あるいはアニオン性の(好ましくは
分子量:1000以上の)高分子物質を添加してもよ
い。あるいは、前記両性界面活性剤をその等電点以上の
pHに調整して使用しても良い。アニオン性界面活性剤
の例としては、カルボン酸塩型、硫酸エステル型、スル
ホン酸塩型、燐酸エステル型等、一般に使用されている
ものを使用出来る。又、アニオン性高分子の例として
は、アルカリ可溶型の樹脂、具体的には、ポリアクリル
酸ソーダ、あるいは高分子の一部にアクリル酸を共重合
したもの等を挙げることが出来るが、もちろんこれらに
限定されない。
【0033】本発明を実施するにあたって使用する記録
媒体については特に制限されるものではなく、従来から
使用されているコピー用紙、ボンド紙等のいわゆる普通
紙が好適に使用される。もちろんインクジェット記録用
に特別に作成したコート紙やOHP用透明フィルムも好
適に使用されるし、一般の上質紙や光沢紙にも好適に使
用可能である。
【0034】次いで、本発明に用いる記録装置について
説明する。なお、以下の記録装置の説明において、記録
ヘッドより吐出する、液体組成物およびインク組成物を
インクと総称して説明する。本発明には記録ヘッドの記
録インクに記録信号を与え、発生した熱エネルギーによ
り液滴を吐出する方式が好ましい。
【0035】その装置の主要部である記録ヘッドの構成
例を図1、図2及び図3に示す。ヘッド13はインクを
通す溝14を有するガラス、セラミック、シリコン又は
プラスチック板等と、感熱記録に用いられる発熱抵抗体
を有する発熱ヘッド15(図ではヘッドが示されている
が、これに限定されるものではない)とを接着して得ら
れる。発熱ヘッド15は酸化シリコン、窒化シリコン、
炭化シリコン等で形成される保護膜16、アルミニウム
電極17−1及び17−2、ニクロム等で形成される発
熱抵抗体層18、蓄熱層19、アルミナ等の放熱性の良
い基板20より成っている。
【0036】インク21は吐出オリフィス(微細孔)2
2迄来ており、不図示の圧力によりメニスカス23を形
成している。
【0037】今、電極17−1、17−2に電気信号が
加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に
発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、
その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が吐出
し、オリフィス22より記録小滴24となり、被記録材
25に向かって飛翔する。
【0038】図3には図1に示したノズルを多数並べた
マルチヘッドの外観図を示す。該マルチヘッドはマルチ
溝26を有するガラス板27と、図1に説明したものと
同様な発熱ヘッド28を密着して製作される。
【0039】尚、図1は、インク流路に沿ったヘッド1
3の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断面で
ある。図4に、かかるヘッドを組み込んだインクジェッ
ト記録装置の1例を示す。図4において、61はワイピ
ング部材としてのブレードであり、その一端はブレード
保持部材によって保持されて固定端となり、カンチレバ
ーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドによる記録
領域に隣接した位置に配設される。
【0040】又、本例の場合、記録ヘッドの移動経路中
に突出した形態で保持される。62はキャップであり、
ブレード61に隣接するホームポジションに配設され、
記録ヘッドの移動方向と垂直な方向に移動して吐出口面
と当接し、キャッピングを行う構成を具備する。更に6
3はブレード61に隣接して配設されるインク吸収体で
あり、ブレード61と同様、記録ヘッドの移動経路中に
突出した形態で保持される。上記ブレード61、キャッ
プ62、インク吸収体63によって吐出回復部64が構
成され、ブレード61及びインク吸収体63によってイ
ンク吐出口面の水分、塵埃等の除去が行われる。
【0041】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッドであり、66はこの記録ヘ
ッド65を搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキ
ャリッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動
可能に係合し、キャリッジ66の一部はモータ68によ
って駆動されるベルト69と接続(不図示)している。
これによりキャリッジ66はガイド軸67に沿って移動
が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその
隣接した領域の移動が可能となる。
【0042】51は被記録材を挿入する為の給入部であ
り、52は不図示のモータにより駆動される送りローラ
である。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面と
対向する位置へ被記録材が給送され、記録が進行するに
つれて排出ローラ53を配した排出部へ排出される。
【0043】上記の構成において、記録ヘッド65が記
録終了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部6
4のキャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避
しているが、ブレード61は移動経路中に突出してい
る。この結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピング
される。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に
当接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録
ヘッドの移動経路中に突出する様に移動する。
【0044】記録ヘッド65がホームポジションから記
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は、上記したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても、記録ヘッド65の
吐出口面はワイピングされる。
【0045】上記の記録ヘッドのホームポジションへの
移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘ
ッドが記録の為に記録領域を移動する間に所定の間隔で
記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移
動に伴って上記ワイピングが行われる。
【0046】図5は、ヘッドにインク供給部材、例え
ば、チューブを介して供給されるインクを収容したイン
クカートリッジの一例を示す図である。ここで40は供
給用インクを収容したインク収容部、例えば、インク袋
であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられてい
る。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、
インク袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめ
る。44は廃インクを受容するインク吸収体である。イ
ンク収容部としては、インクとの接液面がポリオレフフ
ィン、特にポリエチレンで形成されているのが本発明に
とって好ましい。
【0047】本発明で使用されるインクジェット記録装
置としては、上記の如きヘッドとインクカートリッジと
が別体となったものに限らず、図6に示す如きそれらが
一体となったものにも好適に用いられる。
【0048】図6において、70は記録ユニットであっ
て、この中にはインクを収容したインク収容部、例え
ば、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収
体中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71
からインク滴として吐出される構成になっている。イン
ク吸収体の材料としては、ポリウレタン、セルロース又
はポリビニルアセテートを用いることが本発明にとって
好ましい。
【0049】72は、記録ユニット内部を大気に連通さ
せる為の大気連通口である。この記録ユニット70は、
図4で示す記録ヘッドに代えて用いられるものであっ
て、キャリッジ66に対し着脱自在になっている。
【0050】尚、本発明に使用する記録装置において、
上記ではインクに熱エネルギーを作用させてインク滴を
吐出するインクジェット記録装置を例に挙げたが、その
ほか圧電素子を使用するピエゾ方式のインクジェット記
録装置でも同様に利用できる。
【0051】次に、本発明のインクジェット記録方法に
おける液体組成物(A)及びインク組成物(B)を被記
録媒体上に付与する方法について説明する。
【0052】本発明は、少なくともカチオン性物質を含
有する液体組成物(A)と、少なくともアニオン性染料
を含有するインク組成物(B)を同一画素上に付与する
工程を有し、インク組成物(B)を付与する工程を液体
組成物(A)を付与する工程に対して複数回行う。
【0053】液体組成物(A)を付与する工程とインク
組成物(B)を付与する工程の順序に特に制限は無く、
例えば液体組成物(A)を付与した後にインク組成物
(B)を複数回付与しても構わないし、インク組成物
(B)を複数回付与したあとに液体組成物(A)を付与
しても良いし、インク組成物(B)→液体組成物
(A)→インク組成物(B)の順序で付与する等の方法
が挙げられる。
【0054】次に、図7は、本発明のインクジェット記
録方法を実施する方法の一例を示す説明図である。本発
明のインクジェット記録方法を実施する場合には、例え
ば図7のように3個の記録ヘッドA,B1,B2をキャ
リッジ上に並べた記録装置を使用する。各記録ヘッドは
それぞれイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ
(M)のインク組成物用ヘッドB1、B2、そして液体
組成物を吐出するための液体組成物用ヘッドAである。
記録インクの各ヘッドB1、B2はイエロー(Y)、シ
アン(C)、マゼンタ(M)色の各インク組成物に液流
路が分割されており、記録信号に応じて各色のインク組
成物が吐出される。
【0055】
【実施例】以下に実施例および比較例を示して本発明を
さらに具体的に説明する。なお、「部」は特に説明のな
いかぎり、重量基準である。
【0056】 (液体組成物1) PAS−A5(商品名、日東紡績社製) 5部 (ポリアミンスルホン塩酸塩、Mw=3500) ジエチレングリコール 10部 水 85部
【0057】 (液体組成物2) PAA−HCL(商品名、日東紡績社製) 4部 (ポリアリルアミン塩酸塩、Mw=10000) G50(商品名、三洋化成社製) 1部 (塩化ベンザルコニウム) ジエチレングリコール 10部 水 85部
【0058】 (シアンインク1) DBL−199(C.I.ダイレクトブルー199) 3.5部 ジエチレングリコール 10部 アセチレノールEH(商品名、川崎ファインケミカル社製) l部 水 85.5部
【0059】 (イエローインク1) DY−86(C.I.ダイレクトイエロー86) 2.5部 ジエチレングリコール 10部 アセチレノールEH(商品名、川崎ファインケミカル社製) l部 水 86.5部
【0060】 (マゼンタインク1) AR−289(C.I.アシッドレッド289) 2.5部 ジエチレングリコール l0部 アセチレノールEH(商品名、川崎ファインケミカル社製) l部 水 86.5部
【0061】上記の各成分を混合し、更にポアサイズが
0.2ミクロンのメンブレンフィルター(商品名:フロ
ロポアフィルター、住友電工社製)にて加圧ろかして各
液体組成物及びインクを作成した。
【0062】上記のようにして得られた液体組成物およ
びインクを用いて、キヤノンPPC用紙に記録を行っ
た。使用したインクジェット記録装置としては図4に示
したものと同様の装置を用い、図7に示した記録ヘッド
を用いてカラー画像を形成した。
【0063】ここで用いた記録ヘッドは、360dpi
の記録密度を有し、駆動周波数は5kHzとした。ま
た、1ドット当たりの吐出体積はイエロー、マゼンタ、
シアンインクおよび液体組成物とも40pl/ドットの
ヘッドを使用した。
【0064】実施例1 図7に示した記録ヘッドの液体組成物用ヘッドAに液体
組成物1、そしてインク組成物用ヘッドB1およびB2
のシアン位置にシアンインク1を充填した。画像の形成
法は液体組成物用ヘッドAによって液体組成物1を被記
録媒体上に付与した後に、その同一画素上にインク組成
物用ヘッドB1およびB2によってシアンインク1を付
与した。
【0065】上記インクジェット記録方法により、シア
ンのベタ画像を、シアンインク1の印字DUTYを液体
組成物1に対して、100%,150%,200%,2
50%,300%と振って、印字した。液体組成物の印
字DUTYは常に100%(360dpiの画素に常に
40pl/ドットの液滴を付与する)である。
【0066】比較例1 液体組成物1を使用しないこと以外は実施例1と同様に
して印字を行った。
【0067】実施例2 図7に示した記録ヘッドの液体組成物用ヘッドAに液体
組成物2、そしてインク組成物用ヘッドB1およびB2
のシアン位置にシアンインク1を、マゼンタ位置にマゼ
ンタインク1を充填した。画像の形成法は液体組成物用
ヘッドAによって液体組成物1を被記録媒体上に付与し
た後に、その同一画素上にインク組成物用ヘッドB1お
よびB2によってシアンインク1およびマゼンタインク
1を付与した。
【0068】上記インクジェット記録方法により、ブル
ー(シアン+マゼンタ)のベタ画像を、シアンインク1
およびマゼンタインク1の印字DUTYを液体組成物1
に対して、それぞれ100%,125%,150%と振
って、印字した。
【0069】比較例2 液体組成物2を使用しないこと以外は実施例2と同様に
して印字を行った。
【0070】○記録画像の評価 得られたベタ画像の画像濃度を測定した。12時間放置
後の反射濃度を反射濃度計(商品名マクベスRD91
5、マクベス社製)にて測定した。測定して得られた反
射濃度(O.D.)の結果を印字DUTYに対してプロ
ットしたものを図8および図9に示す。図8は実施例1
と比較例1の結果を、図9は実施例2と比較例2の結果
を対比して示した図である。
【0071】この結果からわかるように、特に印字DU
TYの高い領域では液体組成物を用いることによってよ
り高い画像濃度が得られ、直線性も高いことからより階
調性に優れた画像を得ることが可能であることがわかっ
た。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、普通紙に対するカ
ラーインクジェット記録を行う場合に、本発明を実施す
ることで、高い画像濃度が得られ、かつ階調性に優れた
画像を得ることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッド部の縦断面図
である。
【図2】インクジェット記録装置のヘッド部の横断面図
である。
【図3】インクジェット記録装置のヘッド部の外観斜視
図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図5】インクカートリッジの縦断面図である。
【図6】記録ユニットの一例を示す斜視図である。
【図7】本発明のインクジェット記録方法を実施する方
法の一例を示す説明図である。
【図8】実施例1と比較例1の反射濃度(O.D.)と
印字DUTYの関係を示すグラフである。
【図9】実施例2と比較例2の反射濃度(O.D.)と
印字DUTYの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
13 ヘッド 14 インク溝 15、28 発熱ヘッド 16 保護膜 17−1、17−2 アルミニウム電極 18 発熱抵抗体層 19 蓄熱層 20 基板 21 インク 22 吐出オリフィス(微細孔) 23 メニスカス 24 記録小滴 25 被記録材 26 マルチ溝 27 ガラス板 28 発熱ヘッド 40 インク収容部 42 栓 44 インク吸収体 45 インクカートリッジ 51 給入部 52 送りローラ 53 排出ローラ 61 ブレード 62 キャップ 63 インク吸収体 64 吐出回復部 65 記録ヘッド 66 キャリッジ 70 記録ユニット 71 ヘッド部 72 大気連通口 A 液体組成物用ヘッド B1,B2 インク組成物用ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三品 伸也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 斉藤 絵里子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 倉林 豊 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともカチオン性物質を含有する液
    体組成物(A)と、少なくともアニオン性染料を含有す
    るインク組成物(B)を同一画素上に付与する工程を有
    するインクジェット記録方法であって、前記インク組成
    物(B)を付与する工程を前記液体組成物(A)を付与
    する工程に対して複数回行うことによって階調記録を行
    うことを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】 前記液体組成物(A)を付与する工程を
    1回、前記インク組成物(B)を付与する工程を複数回
    行う請求項1記載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記液体組成物(A)を付与する工程を
    行った後、前記インク組成物(B)を付与する工程を複
    数回行う請求項1記載のインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 前記インク組成物(B)を付与する工程
    を複数回行った後、前記液体組成物(A)を付与する工
    程を行う請求項1記載のインクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 前記インク組成物(B)を付与する工程
    を複数回行う間に、前記液体組成物(A)を付与する工
    程を行う請求項1記載のインクジェット記録方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかの項に記載の
    インクジェット記録方法に用いる記録ユニットであっ
    て、液体組成物またはインク組成物を収容したインク収
    容部、該液体組成物またはインク組成物を吐出させるた
    めのヘッド部を備えていることを特徴とする記録ユニッ
    ト。
  7. 【請求項7】 前記ヘッド部が液体組成物またはインク
    組成物に熱エネルギーを作用させてインクを吐出させる
    ヘッドである請求項6に記載の記録ユニット。
  8. 【請求項8】 前記ヘッド部が液体組成物またはインク
    組成物に力学的エネルギーを作用させてインクを吐出さ
    せるヘッドである請求項6に記載の記録ユニット。
  9. 【請求項9】 前記インク収容部がポリウレタン、セル
    ロース、ポリビニルアセテート又はポリオレフィン系樹
    脂で形成されている請求項6に記載の記録ユニット。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至5のいずれかの項に記載
    のインクジェット記録方法に用いるインクカートリッジ
    であって、液体組成物またはインク組成物を収容したイ
    ンク収容部を備えていることを特徴とするインクカート
    リッジ。
  11. 【請求項11】 前記インク収容部がポリオレフィンで
    形成された接液面を有する請求項10に記載のインクカ
    ートリッジ。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至5のいずれかの項に記載
    のインクジェット記録方法に用いるインクジェット記録
    装置であって、液体組成物またはインク組成物を収容し
    たインク収容部、該液体組成物またはインク組成物を吐
    出させるためのヘッド部を有する記録ユニットを備えた
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 前記ヘッド部が液体組成物またはイン
    ク組成物に熱エネルギーを作用させて液体組成物または
    インク組成物を吐出させるヘッドである請求項12に記
    載のインクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 前記ヘッド部が液体組成物またはイン
    ク組成物に力学的エネルギーを作用させて液体組成物ま
    たはインク組成物を吐出させるヘッドである請求項12
    に記載のインクジェット記録装置。
  15. 【請求項15】 前記インク収容部がポリウレタン、セ
    ルロースまたはポリビニルアセテート又はポリオレフィ
    ン系樹脂で形成されている請求項12に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至5のいずれかの項に記載
    のインクジェット記録方法に用いるインクジェット記録
    装置であって、液体組成物またはインク組成物を吐出す
    るための記録ヘッド、液体組成物またはインク組成物を
    収容したインク収容部を備えたインクカートリッジ及び
    インクカートリッジから記録ヘッドに液体組成物または
    インク組成物を供給するためのインク供給部を備えたこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  17. 【請求項17】 前記記録ヘッドが、液体組成物または
    インク組成物に熱エネルギーを作用させて液体組成物ま
    たはインク組成物を吐出させるヘッドである請求項16
    に記載のインクジェット記録装置。
  18. 【請求項18】 前記記録ヘッドが、液体組成物または
    インク組成物に力学的エネルギーを作用させて液体組成
    物またはインク組成物を吐出させるヘッドである請求項
    16に記載のインクジェット記録装置。
  19. 【請求項19】 前記インク収容部がポリオレフィンで
    形成された接液面を有する請求項16に記載のインクジ
    ェット記録装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8777390B2 (en) 2004-04-15 2014-07-15 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Ink-jet printing system with reduced nozzle clogging

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8777390B2 (en) 2004-04-15 2014-07-15 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Ink-jet printing system with reduced nozzle clogging

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