JPH11106363A - 光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸の製造方法 - Google Patents
光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸の製造方法Info
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- JPH11106363A JPH11106363A JP9270680A JP27068097A JPH11106363A JP H11106363 A JPH11106363 A JP H11106363A JP 9270680 A JP9270680 A JP 9270680A JP 27068097 A JP27068097 A JP 27068097A JP H11106363 A JPH11106363 A JP H11106363A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 (RS)−2−ヒドロキシメチル−3−
フェニルプロピオン酸の操作的に簡便でかつ安価な光学
分割法および光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェ
ニルプロピオン酸の製造中間体として有用な光学活性2
−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸・アミ
ン塩を提供する。 【解決手段】 (RS)−2−ヒドロキシメチル−3−
フェニルプロピオン酸を光学活性cis−1−アミノ−
2−インダノール、光学活性α−メチルベンジルアミン
または光学活性3−メチル−2−フェニル−1−ブチル
アミンを用いて光学分割する方法および新規物質光学活
性2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸・
cis−1−アミノ−2−インダノール塩、光学活性2
−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸・α−
メチルベンジルアミン塩並びに光学活性2−ヒドロキシ
メチル−3−フェニルプロピオン酸・3−メチル−2−
フェニル−1−ブチルアミン塩。
フェニルプロピオン酸の操作的に簡便でかつ安価な光学
分割法および光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェ
ニルプロピオン酸の製造中間体として有用な光学活性2
−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸・アミ
ン塩を提供する。 【解決手段】 (RS)−2−ヒドロキシメチル−3−
フェニルプロピオン酸を光学活性cis−1−アミノ−
2−インダノール、光学活性α−メチルベンジルアミン
または光学活性3−メチル−2−フェニル−1−ブチル
アミンを用いて光学分割する方法および新規物質光学活
性2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸・
cis−1−アミノ−2−インダノール塩、光学活性2
−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸・α−
メチルベンジルアミン塩並びに光学活性2−ヒドロキシ
メチル−3−フェニルプロピオン酸・3−メチル−2−
フェニル−1−ブチルアミン塩。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は(RS)−2−ヒド
ロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸から光学分割
法により光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニル
プロピオン酸を製造する方法、および光学活性2−ヒド
ロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸の製造中間体
として有用な新規物質、光学活性2−ヒドロキシメチル
−3−フェニルプロピオン酸・アミン塩に関する。
ロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸から光学分割
法により光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニル
プロピオン酸を製造する方法、および光学活性2−ヒド
ロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸の製造中間体
として有用な新規物質、光学活性2−ヒドロキシメチル
−3−フェニルプロピオン酸・アミン塩に関する。
【0002】
【従来の技術】光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フ
ェニルプロピオン酸はレニン阻害剤〔J.Med.Ch
em.31,1839(1988),WO 911603
1〕あるいはエンケファリナーゼ阻害剤(特開平2−1
61号公報、同8−59606号公報)の重要な中間体
として使用することができる。
ェニルプロピオン酸はレニン阻害剤〔J.Med.Ch
em.31,1839(1988),WO 911603
1〕あるいはエンケファリナーゼ阻害剤(特開平2−1
61号公報、同8−59606号公報)の重要な中間体
として使用することができる。
【0003】従来、光学活性2−ヒドロキシメチル−3
−フェニルプロピオン酸の製造法としては、以下に示す
ように種々な方法が知られている。即ち、 2−ベン
ジル−1,3−プロパンジオールを酢酸ビニル存在下、
リパーゼで不斉エステル化を行うか、あるいは 酢酸
2−(アセトキシメチル)−3−フェニルプロピルをリパ
ーゼで不斉加水分解することにより得られる光学活性酢
酸−2−ベンジル−3−ヒドロキシプロピルをクロム酸
で酸化した後、脱アセチル化を行い、光学活性2−ヒド
ロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸を得る方法が
提案されている〔Tetrahedron Lett.3
1,1601(1990),LiebigsAnn.Che
m.957(1989)〕。しかしながら、これらの方
法は酵素反応で得られたアルコールをカルボン酸に酸化
する際、有毒なクロム酸を用いること等工業化には問題
がある。また、 (4S)−4−(1−メチルエチ
ル)−2−オキサゾリジノンをn−ブチルリチウムおよ
び塩化3−フェニルプロピオニルと反応させてフェニル
プロピオニルアミドとした後、これにリチウムジイソプ
ロピルアミドを作用させて生成したエノラートにベンジ
ルブロモメチルエーテルを反応させて不斉アルキル化を
行い、得られた化合物をさらに2工程を経て光学活性2
−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸を得る
方法が知られている〔Chem Lett.505(19
90)〕。しかし、この方法は、工程数が多く、高価な
n−ブチルリチウムやリチウムジイソプロピルアミドを
用いること、低温反応が必要であること等、工業的製法
とは言い難い。また、 L−フェニルアラニンより3
工程で得られるギ酸(S)−2−イソシアノ−3−フェ
ニルプロピルを高熱転位反応を起こさせ、得られた(R)
−2−ベンジル−3−(ホルミルオキシ)プロピオニト
リルを加水分解等により光学活性2−ヒドロキシメチル
−3−フェニルプロピオン酸を得る方法も知られている
〔Chem Ber.123,635(1990)〕。し
かし、この方法も熱転位反応で500℃以上の高温が必
要であり、工業的製法にはなり得ない。また、 光学
活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸
エステルの合成法として、α−ホルミル−β−フェニル
プロピオン酸エチルエステルを微生物発酵により還元
し、(R)−2−ベンジル−3−ヒドロキシプロピオン酸
エチルエステルに変換する方法が知られている(特開昭
60−199389号公報)。この方法も、酵素反応で
得られる化合物の光学純度がそれほど高くないこと等の
問題がある。
−フェニルプロピオン酸の製造法としては、以下に示す
ように種々な方法が知られている。即ち、 2−ベン
ジル−1,3−プロパンジオールを酢酸ビニル存在下、
リパーゼで不斉エステル化を行うか、あるいは 酢酸
2−(アセトキシメチル)−3−フェニルプロピルをリパ
ーゼで不斉加水分解することにより得られる光学活性酢
酸−2−ベンジル−3−ヒドロキシプロピルをクロム酸
で酸化した後、脱アセチル化を行い、光学活性2−ヒド
ロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸を得る方法が
提案されている〔Tetrahedron Lett.3
1,1601(1990),LiebigsAnn.Che
m.957(1989)〕。しかしながら、これらの方
法は酵素反応で得られたアルコールをカルボン酸に酸化
する際、有毒なクロム酸を用いること等工業化には問題
がある。また、 (4S)−4−(1−メチルエチ
ル)−2−オキサゾリジノンをn−ブチルリチウムおよ
び塩化3−フェニルプロピオニルと反応させてフェニル
プロピオニルアミドとした後、これにリチウムジイソプ
ロピルアミドを作用させて生成したエノラートにベンジ
ルブロモメチルエーテルを反応させて不斉アルキル化を
行い、得られた化合物をさらに2工程を経て光学活性2
−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸を得る
方法が知られている〔Chem Lett.505(19
90)〕。しかし、この方法は、工程数が多く、高価な
n−ブチルリチウムやリチウムジイソプロピルアミドを
用いること、低温反応が必要であること等、工業的製法
とは言い難い。また、 L−フェニルアラニンより3
工程で得られるギ酸(S)−2−イソシアノ−3−フェ
ニルプロピルを高熱転位反応を起こさせ、得られた(R)
−2−ベンジル−3−(ホルミルオキシ)プロピオニト
リルを加水分解等により光学活性2−ヒドロキシメチル
−3−フェニルプロピオン酸を得る方法も知られている
〔Chem Ber.123,635(1990)〕。し
かし、この方法も熱転位反応で500℃以上の高温が必
要であり、工業的製法にはなり得ない。また、 光学
活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸
エステルの合成法として、α−ホルミル−β−フェニル
プロピオン酸エチルエステルを微生物発酵により還元
し、(R)−2−ベンジル−3−ヒドロキシプロピオン酸
エチルエステルに変換する方法が知られている(特開昭
60−199389号公報)。この方法も、酵素反応で
得られる化合物の光学純度がそれほど高くないこと等の
問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、(RS)−
2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸の操
作的に簡便でかつ安価な光学分割法および光学活性2−
ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸の製造中
間体として有用な光学活性2−ヒドロキシメチル−3−
フェニルプロピオン酸・アミン塩を提供することを目的
としている。
2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸の操
作的に簡便でかつ安価な光学分割法および光学活性2−
ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸の製造中
間体として有用な光学活性2−ヒドロキシメチル−3−
フェニルプロピオン酸・アミン塩を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく検討を重ねた結果、(RS)−2−ヒドロ
キシメチル−3−フェニルプロピオン酸を化学的手法に
より容易に入手し得るある種の光学活性アミンを分割剤
として用いることにより高い分割効率で光学分割可能で
あり、しかも、用いた光学活性アミンが高収率で回収で
きることから、工業的に有利な光学分割法であることを
見出し、本発明を完成するに至った。
的を達成すべく検討を重ねた結果、(RS)−2−ヒドロ
キシメチル−3−フェニルプロピオン酸を化学的手法に
より容易に入手し得るある種の光学活性アミンを分割剤
として用いることにより高い分割効率で光学分割可能で
あり、しかも、用いた光学活性アミンが高収率で回収で
きることから、工業的に有利な光学分割法であることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は(RS)−2−ヒドロ
キシメチル−3−フェニルプロピオン酸を光学活性ci
s−1−アミノ−2−インダノール、光学活性α−メチ
ルベンジルアミンおよび光学活性3−メチル−2−フェ
ニル−1−ブチルアミンからなる群より選ばれた光学活
性アミンを分割剤として用いて光学分割することを特徴
とする光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプ
ロピオン酸の製造法である。
キシメチル−3−フェニルプロピオン酸を光学活性ci
s−1−アミノ−2−インダノール、光学活性α−メチ
ルベンジルアミンおよび光学活性3−メチル−2−フェ
ニル−1−ブチルアミンからなる群より選ばれた光学活
性アミンを分割剤として用いて光学分割することを特徴
とする光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプ
ロピオン酸の製造法である。
【0007】また、本発明は光学活性2−ヒドロキシメ
チル−3−フェニルプロピオン酸の製造中間体として有
用な新規物質、光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フ
ェニルプロピオン酸・cis−1−アミノ−2−インダ
ノール塩、光学活性2−ドロキシメチル−3−フェニル
プロピオン酸・α−メチルベンジルアミン塩または光学
活性キシメチル−3−フェニルプロピオン酸・3−メチ
ル−2−フェニル−1−ブチルアミン塩に関する。
チル−3−フェニルプロピオン酸の製造中間体として有
用な新規物質、光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フ
ェニルプロピオン酸・cis−1−アミノ−2−インダ
ノール塩、光学活性2−ドロキシメチル−3−フェニル
プロピオン酸・α−メチルベンジルアミン塩または光学
活性キシメチル−3−フェニルプロピオン酸・3−メチ
ル−2−フェニル−1−ブチルアミン塩に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、(RS)−2−ヒドロ
キシメチル−3−フェニルプロピオン酸と上記特定アミ
ンとを適当な溶媒中で反応させ、生成する2種のジアス
テレオマー塩の溶解度差を利用して、難溶性のジアステ
レオマー塩を固液分離操作で固体として得、この塩を分
解することで光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェ
ニルプロピオン酸を得るという方法である。
キシメチル−3−フェニルプロピオン酸と上記特定アミ
ンとを適当な溶媒中で反応させ、生成する2種のジアス
テレオマー塩の溶解度差を利用して、難溶性のジアステ
レオマー塩を固液分離操作で固体として得、この塩を分
解することで光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェ
ニルプロピオン酸を得るという方法である。
【0009】出発原料である(RS)−2−ヒドロキシメ
チル−3−フェニルプロピオン酸は、例えばメルドラム
酸を出発原料として、これをベンズアルデヒドとボラン
・トリエチルアミン錯体と処理してベンジルメルドラム
酸とし、これをベンジルアルコールと反応させ、α−ベ
ンジルマロン酸モノベンジルエステルに変換した後、水
素化アルミニウムリチウムで還元することにより合成す
ることができる(WO9209297)。また、ヒドロ
ケイ皮酸をリチウムジイソプロピルアミドと処理した
後、ホルムアルデヒドガスと反応させる合成方法も知ら
れている〔J.Med.Chem.35,1472(19
92)〕。また、β−プロピオラクトンをトリエチルア
ミン存在下、メタノールで開環反応させて3−ヒドロキ
シプロピオン酸メチルエステルとした後、リチウムジイ
ソプロピルアミドおよび臭化ベンジルによりα−ベンジ
ル化を行い、2−ベンジル−3−ヒドロキシプロピオン
酸メチルエステルを得る方法も知られている〔J.Me
d.Chem.36,4015(1993)〕。α−ヒ
ドロキシメチルアクリル酸エチルエステルに対し、ジフ
ェニル銅マグネシウムブロミドを反応させ、フェニル基
を共役付加させることにより、2−ベンジル−3−ヒド
ロキシプロピオン酸エチルエステルを得る方法も知られ
ている〔J.Organometallic Che
m.308,C27(1986)〕。
チル−3−フェニルプロピオン酸は、例えばメルドラム
酸を出発原料として、これをベンズアルデヒドとボラン
・トリエチルアミン錯体と処理してベンジルメルドラム
酸とし、これをベンジルアルコールと反応させ、α−ベ
ンジルマロン酸モノベンジルエステルに変換した後、水
素化アルミニウムリチウムで還元することにより合成す
ることができる(WO9209297)。また、ヒドロ
ケイ皮酸をリチウムジイソプロピルアミドと処理した
後、ホルムアルデヒドガスと反応させる合成方法も知ら
れている〔J.Med.Chem.35,1472(19
92)〕。また、β−プロピオラクトンをトリエチルア
ミン存在下、メタノールで開環反応させて3−ヒドロキ
シプロピオン酸メチルエステルとした後、リチウムジイ
ソプロピルアミドおよび臭化ベンジルによりα−ベンジ
ル化を行い、2−ベンジル−3−ヒドロキシプロピオン
酸メチルエステルを得る方法も知られている〔J.Me
d.Chem.36,4015(1993)〕。α−ヒ
ドロキシメチルアクリル酸エチルエステルに対し、ジフ
ェニル銅マグネシウムブロミドを反応させ、フェニル基
を共役付加させることにより、2−ベンジル−3−ヒド
ロキシプロピオン酸エチルエステルを得る方法も知られ
ている〔J.Organometallic Che
m.308,C27(1986)〕。
【0010】また、本発明で用いられる(RS)−2−
ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸は、R
体、S体が当量ずつ含まれる完全なラセミ体のみなら
ず、どちらか一方の対掌体が過剰に存在するものも用い
ることが可能である。
ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸は、R
体、S体が当量ずつ含まれる完全なラセミ体のみなら
ず、どちらか一方の対掌体が過剰に存在するものも用い
ることが可能である。
【0011】本発明で分割剤として用いる光学活性ci
s−1−アミノ−2−インダノール、光学活性α−メチ
ルベンジルアミンおよび光学活性3−メチル−2−フェ
ニル−1−ブチルアミンが後記実施例から明らかなよう
に、(RS)−2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプ
ロピオン酸に対して良好な分割効率を示し、同様な光学
活性アミンでも1−(4−トリル)エチルアミン、er
ythro−2−アミノ−1,2−ジフェニルエタノー
ル、cis−2−ベンジルアミノシクロヘキサンメタノ
ール、1−(1−ナフチル)エチルアミン、1−フェニ
ル−2−(p−トリル)エチルアミン、2−アミノ−1
−ブタノール、1−アミノテトラリン、2−アミノ−3
−フェニル−1−プロパノール、2−イソプロピルアミ
ノ−3−フェニル−1−プロパノール、フェニルアラニ
ンアミドでは分割効率が本発明の分割剤のそれに比べて
1/2〜1/8程度と大幅に低く、分割剤として不適当
である。このように上記の光学活性アミン分割剤による
特異性が本発明者の研究結果により初めて見出されたも
のである。
s−1−アミノ−2−インダノール、光学活性α−メチ
ルベンジルアミンおよび光学活性3−メチル−2−フェ
ニル−1−ブチルアミンが後記実施例から明らかなよう
に、(RS)−2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプ
ロピオン酸に対して良好な分割効率を示し、同様な光学
活性アミンでも1−(4−トリル)エチルアミン、er
ythro−2−アミノ−1,2−ジフェニルエタノー
ル、cis−2−ベンジルアミノシクロヘキサンメタノ
ール、1−(1−ナフチル)エチルアミン、1−フェニ
ル−2−(p−トリル)エチルアミン、2−アミノ−1
−ブタノール、1−アミノテトラリン、2−アミノ−3
−フェニル−1−プロパノール、2−イソプロピルアミ
ノ−3−フェニル−1−プロパノール、フェニルアラニ
ンアミドでは分割効率が本発明の分割剤のそれに比べて
1/2〜1/8程度と大幅に低く、分割剤として不適当
である。このように上記の光学活性アミン分割剤による
特異性が本発明者の研究結果により初めて見出されたも
のである。
【0012】また、本発明で用いられる上記の光学活性
アミンは、合成的手法で得られるものであるから、ブル
シン、シンコニン等の天然由来の光学活性アミンと異な
り、どちらの対掌体も市販品として容易に入手可能であ
る。したがって2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプ
ロピオン酸の求める光学活性体により使い分けることが
できるという利点が挙げられる。
アミンは、合成的手法で得られるものであるから、ブル
シン、シンコニン等の天然由来の光学活性アミンと異な
り、どちらの対掌体も市販品として容易に入手可能であ
る。したがって2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプ
ロピオン酸の求める光学活性体により使い分けることが
できるという利点が挙げられる。
【0013】更に本発明で用いる光学活性アミンは、非
常に安定な化合物であり、分割回収の際に、分解、ラセ
ミ化することはほとんどない。
常に安定な化合物であり、分割回収の際に、分解、ラセ
ミ化することはほとんどない。
【0014】本発明で用いられる溶媒としては、水、エ
タノール、2−プロパノール等のアルコール類、酢酸エ
チル、酢酸イソプロピル等の酢酸エステル類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル
等のニトリル類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、クロロ
ホルム等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラ
ン、メチルtert−ブチルエーテル等のエーテル類等
のように中性溶媒であれば特に限定されないが、イソプ
ロパノール、エタノール、メチルイソブチルケトンが好
適に用いられる。また、これらの溶媒は単独で用いるほ
か、互いに混和するものであれば2種以上の混合溶媒で
あっても差し支えない。
タノール、2−プロパノール等のアルコール類、酢酸エ
チル、酢酸イソプロピル等の酢酸エステル類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル
等のニトリル類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、クロロ
ホルム等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラ
ン、メチルtert−ブチルエーテル等のエーテル類等
のように中性溶媒であれば特に限定されないが、イソプ
ロパノール、エタノール、メチルイソブチルケトンが好
適に用いられる。また、これらの溶媒は単独で用いるほ
か、互いに混和するものであれば2種以上の混合溶媒で
あっても差し支えない。
【0015】これらの溶媒の使用量は、用いられる光学
活性アミンおよび溶媒の種類によって異なり、一概に決
められないが、通常は用いられた(RS)−2−ヒドロキ
シメチル−3−フェニルプロピオン酸と光学活性アミン
の合計量1g当たり3〜50ml用いればよい。
活性アミンおよび溶媒の種類によって異なり、一概に決
められないが、通常は用いられた(RS)−2−ヒドロキ
シメチル−3−フェニルプロピオン酸と光学活性アミン
の合計量1g当たり3〜50ml用いればよい。
【0016】(RS)−2−ヒドロキシメチル−3−フ
ェニルプロピオン酸と光学活性アミンとの混合比は前者
1モルに対し、後者が0.3〜1.5モルの範囲内であ
れば特に問題はないが、通常は等モルで行われる。
ェニルプロピオン酸と光学活性アミンとの混合比は前者
1モルに対し、後者が0.3〜1.5モルの範囲内であ
れば特に問題はないが、通常は等モルで行われる。
【0017】本発明での晶析の操作は、上記溶媒中に
(RS)−2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピ
オン酸および光学活性アミンを一挙に加えてもよいし、
それらを順次加えても良い。この場合、より光学純度の
高いジアステレオマー塩を得るためには一旦溶解させた
方がよい。そのためには、希薄な濃度で混合溶解させた
ものを濃縮して晶析させる方法、一旦加熱溶解させた後
に冷却晶析させる方法、またはより溶解度を下げる溶媒
を添加し結晶を析出させる方法が採用される。
(RS)−2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピ
オン酸および光学活性アミンを一挙に加えてもよいし、
それらを順次加えても良い。この場合、より光学純度の
高いジアステレオマー塩を得るためには一旦溶解させた
方がよい。そのためには、希薄な濃度で混合溶解させた
ものを濃縮して晶析させる方法、一旦加熱溶解させた後
に冷却晶析させる方法、またはより溶解度を下げる溶媒
を添加し結晶を析出させる方法が採用される。
【0018】晶析により得られたジアステレオマー塩
は、濾過、遠心分離等の通常の固液分離操作により、も
う一方の溶解度の高いジアステレオマー塩と容易に分離
することができる。
は、濾過、遠心分離等の通常の固液分離操作により、も
う一方の溶解度の高いジアステレオマー塩と容易に分離
することができる。
【0019】得られたジアステレオマー塩の分解方法は
任意であり、通常行われているように、酸またはアルカ
リを添加することにより容易に分解し、所望とする光学
活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸
と原料光学活性アミンとに分離することができる。
任意であり、通常行われているように、酸またはアルカ
リを添加することにより容易に分解し、所望とする光学
活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸
と原料光学活性アミンとに分離することができる。
【0020】具体的には、固液分離により得られたジア
ステレオマー塩に塩酸等の酸性水溶液を加え複分解した
後、水と分層する有機溶媒で抽出することで2−ヒドロ
キシメチル−3−フェニルプロピオン酸を得ることがで
きる。光学活性アミン塩を含む水層は水酸化ナトリウム
等のアルカリを加えてアルカリ性にすることで晶析分離
操作あるいは有機溶媒で抽出することにより回収でき、
これは再度光学分割に用いることができる。
ステレオマー塩に塩酸等の酸性水溶液を加え複分解した
後、水と分層する有機溶媒で抽出することで2−ヒドロ
キシメチル−3−フェニルプロピオン酸を得ることがで
きる。光学活性アミン塩を含む水層は水酸化ナトリウム
等のアルカリを加えてアルカリ性にすることで晶析分離
操作あるいは有機溶媒で抽出することにより回収でき、
これは再度光学分割に用いることができる。
【0021】本発明で得られた光学活性2−ヒドロキシ
メチル−3−フェニルプロピオン酸は、また、RS−c
is−1−アミノ−2−インダノールおよびRS−α−
メチルベンジルアミンに対する良好な分割剤として使用
することもできる。
メチル−3−フェニルプロピオン酸は、また、RS−c
is−1−アミノ−2−インダノールおよびRS−α−
メチルベンジルアミンに対する良好な分割剤として使用
することもできる。
【0022】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。
する。
【0023】[実施例1] 〈光学純度検定法〉光学純度は光学分割晶析により得ら
れた2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸
と光学活性アミンとのジアステレオマー塩を以下の方法
で複分解後、得られた2−ヒドロキシメチル−3−フェ
ニルプロピオン酸と光学活性アミンを光学活性HPLC
カラムにより、その面積比から算出した。
れた2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸
と光学活性アミンとのジアステレオマー塩を以下の方法
で複分解後、得られた2−ヒドロキシメチル−3−フェ
ニルプロピオン酸と光学活性アミンを光学活性HPLC
カラムにより、その面積比から算出した。
【0024】具体的には、光学分割晶析により得られた
塩に1M塩酸を加え酸性にすることで複分解した後、酢
酸エチルで2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピ
オン酸を抽出した。抽出した酢酸エチル層を光学活性H
PLCで測定することにより光学純度の検定を行った。
塩に1M塩酸を加え酸性にすることで複分解した後、酢
酸エチルで2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピ
オン酸を抽出した。抽出した酢酸エチル層を光学活性H
PLCで測定することにより光学純度の検定を行った。
【0025】〈HPLC条件〉 カ ラ ム:DAICEL CHIRALCEL OD−H
(4.6×250mm) 移 動 層:ヘキサン/2−プロパノール/トリフルオロ
酢酸=95/5/0.1 流 速:1.0ml/min 検出波長:210nm
(4.6×250mm) 移 動 層:ヘキサン/2−プロパノール/トリフルオロ
酢酸=95/5/0.1 流 速:1.0ml/min 検出波長:210nm
【0026】〈計算式〉 ・塩収率=(得られた塩のモル単位の物質量)/(用い
た2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸の
モル単位の物質量)×2×100(%) 得られた塩は2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロ
ピオン酸とアミンとの等モルの塩とみなし、2−ヒドロ
キシメチル−3−フェニルプロピオン酸中の一方の活性
体に対する収率として算出した。 ・分割効率=光学純度×塩収率/100(%)
た2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸の
モル単位の物質量)×2×100(%) 得られた塩は2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロ
ピオン酸とアミンとの等モルの塩とみなし、2−ヒドロ
キシメチル−3−フェニルプロピオン酸中の一方の活性
体に対する収率として算出した。 ・分割効率=光学純度×塩収率/100(%)
【0027】[実施例2](RS)−2−ヒドロキシメ
チル−3−フェニルプロピオン酸と表1に示す光学活性
アミンを等モルを入れ、溶媒を加え、加熱溶解させた
後、ゆっくりと室温まで冷却して結晶化させた。析出し
た結晶を吸引濾過分離し、得られた塩、あるいは母液を
濃縮して得られた塩は実施例1の方法に従い複分解し、
HPLCで光学純度を検定した。
チル−3−フェニルプロピオン酸と表1に示す光学活性
アミンを等モルを入れ、溶媒を加え、加熱溶解させた
後、ゆっくりと室温まで冷却して結晶化させた。析出し
た結晶を吸引濾過分離し、得られた塩、あるいは母液を
濃縮して得られた塩は実施例1の方法に従い複分解し、
HPLCで光学純度を検定した。
【0028】
【表1】 cis−AI:cis−1−アミノ−2−インダノール MBA:α−メチルベンジルアミン PBA:3−メチル−2−フェニル−1−ブチルアミン TEA:1−(4−トリル)エチルアミン ADPE:erythro−2−アミノ−1,2−ジフ
ェニルエタノール cis−Am:cis−2−ベンジルアミノシクロヘキ
サンメタノール NEA:1−(1−ナフチル)エチルアミン PTE:1−フェニル−2−(p−トリル)エチルアミ
ン 2AB:2−アミノ−1−ブタノール 1AT:1−アミノテトラリン APP:2−アミノ−3−フェニル−1−プロパノール IPAPP:2−イソプロピルアミノ−3−フェニル−
1−プロパノール PA:フェニルアラニンアミド
ェニルエタノール cis−Am:cis−2−ベンジルアミノシクロヘキ
サンメタノール NEA:1−(1−ナフチル)エチルアミン PTE:1−フェニル−2−(p−トリル)エチルアミ
ン 2AB:2−アミノ−1−ブタノール 1AT:1−アミノテトラリン APP:2−アミノ−3−フェニル−1−プロパノール IPAPP:2−イソプロピルアミノ−3−フェニル−
1−プロパノール PA:フェニルアラニンアミド
【0029】[実施例3](RS)−2−ヒドロキシメチ
ル−3−フェニルプロピオン酸10.0g(55.5mm
ol)に(1R,2S)−(+)−cis−1−アミノ
−2−インダノール8.28g(5.55mmol)を入
れ、2−プロパノール150mlを加え、撹拌しながら
70℃に加熱し溶解させた後、ゆっくりと冷却し、最終
的に30℃まで冷却して結晶化させた。析出した結晶を
吸引濾過し、少量の2−プロパノールで洗浄した後、減
圧乾燥した。結晶得量7.86g。塩収率86.0%。
本結晶は実施例1の方法に従い複分解したところ、光学
純度79.2%eeの(S)−2−ヒドロキシメチル−3
−フェニルプロピオン酸であった。分割効率68.1
%。
ル−3−フェニルプロピオン酸10.0g(55.5mm
ol)に(1R,2S)−(+)−cis−1−アミノ
−2−インダノール8.28g(5.55mmol)を入
れ、2−プロパノール150mlを加え、撹拌しながら
70℃に加熱し溶解させた後、ゆっくりと冷却し、最終
的に30℃まで冷却して結晶化させた。析出した結晶を
吸引濾過し、少量の2−プロパノールで洗浄した後、減
圧乾燥した。結晶得量7.86g。塩収率86.0%。
本結晶は実施例1の方法に従い複分解したところ、光学
純度79.2%eeの(S)−2−ヒドロキシメチル−3
−フェニルプロピオン酸であった。分割効率68.1
%。
【0030】[実施例4](RS)−2−ヒドロキシメ
チル−3−フェニルプロピオン酸500.0mg(2.
775mmol)に(1R,2S)−(+)−cis−
1−アミノ−2−インダノール311mg(2.085
mmol)を入れ、2−プロパノール8mlを加え、撹
拌しながら70℃に加熱し溶解させた後、ゆっくりと冷
却し、最終的に氷浴で冷却して結晶化させた。析出した
結晶を吸引濾過し、少量の2−プロパノールで洗浄した
後、減圧乾燥した。結晶得量361.1mg。塩収率7
9.0%。本結晶は実施例1の方法に従い複分解したと
ころ、光学純度95.0%eeの(S)−2−ヒドロキ
シメチル−3−フェニルプロピオン酸であった。分割効
率75.1%。
チル−3−フェニルプロピオン酸500.0mg(2.
775mmol)に(1R,2S)−(+)−cis−
1−アミノ−2−インダノール311mg(2.085
mmol)を入れ、2−プロパノール8mlを加え、撹
拌しながら70℃に加熱し溶解させた後、ゆっくりと冷
却し、最終的に氷浴で冷却して結晶化させた。析出した
結晶を吸引濾過し、少量の2−プロパノールで洗浄した
後、減圧乾燥した。結晶得量361.1mg。塩収率7
9.0%。本結晶は実施例1の方法に従い複分解したと
ころ、光学純度95.0%eeの(S)−2−ヒドロキ
シメチル−3−フェニルプロピオン酸であった。分割効
率75.1%。
【0031】[実施例5](RS)−2−ヒドロキシメ
チル−3−フェニルプロピオン酸500.3mg(2.
776mmol)に(1R,2S)−(+)−cis−
1−アミノ−2−インダノール196.9mg(1.3
2mmol)を入れ、2−プロパノール5mlを加え、
撹拌しながら75℃に加熱し溶解させた後、ゆっくりと
冷却し、最終的に氷浴で冷却して結晶化させた。析出し
た結晶を吸引濾過し、少量の2−プロパノールで洗浄し
た後、減圧乾燥した。結晶得量304mg。塩収率6
6.4%。本結晶は実施例1の方法に従い複分解したと
ころ、光学純度96.6%eeの(S)−2−ヒドロキ
シメチル−3−フェニルプロピオン酸であった。分割効
率64.1%。
チル−3−フェニルプロピオン酸500.3mg(2.
776mmol)に(1R,2S)−(+)−cis−
1−アミノ−2−インダノール196.9mg(1.3
2mmol)を入れ、2−プロパノール5mlを加え、
撹拌しながら75℃に加熱し溶解させた後、ゆっくりと
冷却し、最終的に氷浴で冷却して結晶化させた。析出し
た結晶を吸引濾過し、少量の2−プロパノールで洗浄し
た後、減圧乾燥した。結晶得量304mg。塩収率6
6.4%。本結晶は実施例1の方法に従い複分解したと
ころ、光学純度96.6%eeの(S)−2−ヒドロキ
シメチル−3−フェニルプロピオン酸であった。分割効
率64.1%。
【0032】[実施例6](RS)−2−ヒドロキシメ
チル−3−フェニルプロピオン酸502.4mg(2.
788mmol)に(1R,2S)−(+)−cis−1
−アミノ−2−インダノール393.8mg(2.64
mmol)を入れ、4−メチル−2−ペンタノン15m
lを加え、撹拌しながら70℃に加熱し溶解させた後、
ゆっくりと室温まで冷却して結晶化させた。析出した結
晶を吸引濾過し、少量の4−メチル−2−ペンタノンで
洗浄した後、減圧乾燥した。結晶得量390.7mg。
塩収率85.1%。本結晶は実施例1の方法に従い複分
解したところ、光学純度97.9%eeの(S)−2−
ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸であっ
た。分割効率83.3%。
チル−3−フェニルプロピオン酸502.4mg(2.
788mmol)に(1R,2S)−(+)−cis−1
−アミノ−2−インダノール393.8mg(2.64
mmol)を入れ、4−メチル−2−ペンタノン15m
lを加え、撹拌しながら70℃に加熱し溶解させた後、
ゆっくりと室温まで冷却して結晶化させた。析出した結
晶を吸引濾過し、少量の4−メチル−2−ペンタノンで
洗浄した後、減圧乾燥した。結晶得量390.7mg。
塩収率85.1%。本結晶は実施例1の方法に従い複分
解したところ、光学純度97.9%eeの(S)−2−
ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸であっ
た。分割効率83.3%。
【0033】[実施例7](S)−(−)−α−メチルベン
ジルアミン159.5mg(1.318mmol)に水
1.0mlを入れ、(RS)−2−ヒドロキシメチル−
3−フェニルプロピオン酸361.5mg(2.008m
mol)を加え撹拌した後、0.7mol/L水酸化ナ
トリウム水溶液1.0mlを加え、過剰の(RS)−2−
ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸を中和し
て溶解させ、さら水1.0mlを加えた。90℃に加熱
し溶解させた後、ゆっくりと室温まで冷却して結晶化さ
せた。析出した結晶を吸引濾過し、減圧乾燥した。結晶
得量177.4mg。塩収率90.1%。
ジルアミン159.5mg(1.318mmol)に水
1.0mlを入れ、(RS)−2−ヒドロキシメチル−
3−フェニルプロピオン酸361.5mg(2.008m
mol)を加え撹拌した後、0.7mol/L水酸化ナ
トリウム水溶液1.0mlを加え、過剰の(RS)−2−
ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸を中和し
て溶解させ、さら水1.0mlを加えた。90℃に加熱
し溶解させた後、ゆっくりと室温まで冷却して結晶化さ
せた。析出した結晶を吸引濾過し、減圧乾燥した。結晶
得量177.4mg。塩収率90.1%。
【0034】得られた結晶に水1.4mlを加え、90
℃に加熱し溶解させた後、ゆっくりと室温まで冷却して
結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、減圧乾燥し
た。結晶得量102.0mg。塩収率計51.8%。本
結晶は実施例1の方法に従い複分解したところ、光学純
度96.6%eeの(R)−2−ヒドロキシメチル−3
−フェニルプロピオン酸であった。分割効率50.0
%。
℃に加熱し溶解させた後、ゆっくりと室温まで冷却して
結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過し、減圧乾燥し
た。結晶得量102.0mg。塩収率計51.8%。本
結晶は実施例1の方法に従い複分解したところ、光学純
度96.6%eeの(R)−2−ヒドロキシメチル−3
−フェニルプロピオン酸であった。分割効率50.0
%。
【0035】[実施例8](RS)−2−ヒドロキシメチ
ル−3−フェニルプロピオン酸359mg(1.99mm
ol)に(S)−(−)−α−メチルベンジルアミン2
41mg(1.32mmol)を入れ、メタノール5ml
を加え撹拌した後、濃縮乾固した。得られ塩に水3ml
を加え、95℃に加熱し溶解させた後、ゆっくりと室温
まで冷却して結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過
し、減圧乾燥した。結晶得量295.5mg。塩収率9
9.3%。
ル−3−フェニルプロピオン酸359mg(1.99mm
ol)に(S)−(−)−α−メチルベンジルアミン2
41mg(1.32mmol)を入れ、メタノール5ml
を加え撹拌した後、濃縮乾固した。得られ塩に水3ml
を加え、95℃に加熱し溶解させた後、ゆっくりと室温
まで冷却して結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過
し、減圧乾燥した。結晶得量295.5mg。塩収率9
9.3%。
【0036】得られた結晶292.3mgに水2.33m
lを加え、90℃に加熱し溶解させた後、ゆっくりと室
温まで冷却して結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過
し、減圧乾燥した。結晶得量118.7mg。塩収率計
40.3%。本結晶は実施例1の方法に従い複分解した
ところ、光学純度89.7%eeの(R)−2−ヒドロ
キシメチル−3−フェニルプロピオン酸であった。分割
効率36.1%。
lを加え、90℃に加熱し溶解させた後、ゆっくりと室
温まで冷却して結晶化させた。析出した結晶を吸引濾過
し、減圧乾燥した。結晶得量118.7mg。塩収率計
40.3%。本結晶は実施例1の方法に従い複分解した
ところ、光学純度89.7%eeの(R)−2−ヒドロ
キシメチル−3−フェニルプロピオン酸であった。分割
効率36.1%。
【0037】[実施例9](S)−(−)−3−メチル−2
−フェニル−1−ブチルアミン312mg(2.07m
mol)に水6.0mlを入れ、(RS)−2−ヒドロキ
シメチル−3−フェニルプロピオン酸372mg(2.
07mmol)を加え撹拌した後、90℃に加熱溶解し
た。これをゆっくりと冷却し、液温が50℃のとき、別
途調製した(S)−(−)−2−ヒドロキシメチル−3−フ
ェニルプロピオン酸と(S)−(−)−3−メチル−2−
フェニル−1−ブチルアミンの塩2mgを種結晶として
添加し、3時間室温に放置後、さらに30分間氷水浴で
冷却した。析出した結晶を吸引濾過し、少量の水で洗浄
した後、減圧乾燥した。結晶得量257mg(0.78m
mol)。塩収率75.8%。本結晶は実施例1の方法
に従い複分解したところ、光学純度96.9%eeの
(S)−(−)−2−ヒドロキシメチル−3−フェニル
プロピオン酸であった。分割効率73.5%。
−フェニル−1−ブチルアミン312mg(2.07m
mol)に水6.0mlを入れ、(RS)−2−ヒドロキ
シメチル−3−フェニルプロピオン酸372mg(2.
07mmol)を加え撹拌した後、90℃に加熱溶解し
た。これをゆっくりと冷却し、液温が50℃のとき、別
途調製した(S)−(−)−2−ヒドロキシメチル−3−フ
ェニルプロピオン酸と(S)−(−)−3−メチル−2−
フェニル−1−ブチルアミンの塩2mgを種結晶として
添加し、3時間室温に放置後、さらに30分間氷水浴で
冷却した。析出した結晶を吸引濾過し、少量の水で洗浄
した後、減圧乾燥した。結晶得量257mg(0.78m
mol)。塩収率75.8%。本結晶は実施例1の方法
に従い複分解したところ、光学純度96.9%eeの
(S)−(−)−2−ヒドロキシメチル−3−フェニル
プロピオン酸であった。分割効率73.5%。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リサイクル使用が可能で且つどちらの対掌体も入手可能
な光学活性アミンを(RS)−2−ヒドロキシメチル−
3−フェニルプロピオン酸の分割剤として使用するもの
で、光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロ
ピオン酸の製造中間体として有用な新規物質光学活性2
−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸・アミ
ン塩が得られ、当該塩を分解して効率よく目的とする光
学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン
酸を製造取得することができる。
リサイクル使用が可能で且つどちらの対掌体も入手可能
な光学活性アミンを(RS)−2−ヒドロキシメチル−
3−フェニルプロピオン酸の分割剤として使用するもの
で、光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロ
ピオン酸の製造中間体として有用な新規物質光学活性2
−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸・アミ
ン塩が得られ、当該塩を分解して効率よく目的とする光
学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン
酸を製造取得することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また、本発明は光学活性2−ヒドロキシメ
チル−3−フェニルプロピオン酸の製造中間体として有
用な新規物質、光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フ
ェニルプロピオン酸・cis−1−アミノ−2−インダ
ノール塩、光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニ
ルプロピオン酸・α−メチルベンジルアミン塩または光
学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン
酸・3−メチル−2−フェニル−1−ブチルアミン塩に
関する。
チル−3−フェニルプロピオン酸の製造中間体として有
用な新規物質、光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フ
ェニルプロピオン酸・cis−1−アミノ−2−インダ
ノール塩、光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニ
ルプロピオン酸・α−メチルベンジルアミン塩または光
学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン
酸・3−メチル−2−フェニル−1−ブチルアミン塩に
関する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】[実施例1] 〈光学純度検定法〉光学純度は光学分割晶析により得ら
れた2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸
と光学活性アミンとのジアステレオマー塩を以下の方法
で複分解後、得られた2−ヒドロキシメチル−3−フェ
ニルプロピオン酸を光学活性HPLCカラムにより、そ
の面積比から算出した。
れた2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸
と光学活性アミンとのジアステレオマー塩を以下の方法
で複分解後、得られた2−ヒドロキシメチル−3−フェ
ニルプロピオン酸を光学活性HPLCカラムにより、そ
の面積比から算出した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】[実施例3](RS)−2−ヒドロキシメチ
ル−3−フェニルプロピオン酸10.0g(55.5mm
ol)に(1R,2S)−(+)−cis−1−アミノ−
2−インダノール8.28g(55.5mmol)を入
れ、2−プロパノール150mlを加え、攪拌しながら
70℃に加熱し溶解させた後、ゆっくりと冷却し、最終
的に30℃まで冷却して結晶化させた。析出した結晶を
吸引濾過し、少量の2−プロパノールで洗浄した後、減
圧乾燥した。結晶得量7.86g。塩収率86.0%。本
結晶は実施例1の方法に従い複分解したところ、光学純
度79.2%eeの(S)−2−ヒドロキシメチル−3
−フェニルプロピオン酸であった。分割効率68.1
%。
ル−3−フェニルプロピオン酸10.0g(55.5mm
ol)に(1R,2S)−(+)−cis−1−アミノ−
2−インダノール8.28g(55.5mmol)を入
れ、2−プロパノール150mlを加え、攪拌しながら
70℃に加熱し溶解させた後、ゆっくりと冷却し、最終
的に30℃まで冷却して結晶化させた。析出した結晶を
吸引濾過し、少量の2−プロパノールで洗浄した後、減
圧乾燥した。結晶得量7.86g。塩収率86.0%。本
結晶は実施例1の方法に従い複分解したところ、光学純
度79.2%eeの(S)−2−ヒドロキシメチル−3
−フェニルプロピオン酸であった。分割効率68.1
%。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井澤 邦輔 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 (RS)−2−ヒドロキシメチル−3−
フェニルプロピオン酸を、光学活性cis−1−アミノ
−2−インダノール、光学活性α−メチルベンジルアミ
ンおよび光学活性3−メチル−2−フェニル−1−ブチ
ルアミンからなる群より選ばれた光学活性アミンを用い
て光学分割することを特徴とする光学活性2−ヒドロキ
シメチル−3−フェニルプロピオン酸の製造方法。 - 【請求項2】 光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フ
ェニルプロピオン酸・cis−1−アミノ−2−インダ
ノール塩。 - 【請求項3】 光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フ
ェニルプロピオン酸・α−メチルベンジルアミン塩。 - 【請求項4】 光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フ
ェニルプロピオン酸・3−メチル−2−フェニル−1−
ブチルアミン塩。
Priority Applications (6)
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|---|---|---|---|
| JP9270680A JPH11106363A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸の製造方法 |
| ES98308053T ES2170997T3 (es) | 1997-10-03 | 1998-10-02 | Un procedimiento para preparar acido 2-hidroxi-metil-3-fenilpropionico opticamente activo. |
| DE69803528T DE69803528T2 (de) | 1997-10-03 | 1998-10-02 | Verfahren zum Herstellen von optisch aktiver 2-Hydroxymethyl-3-phenylpropionsäure |
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| US09/450,740 US6093846A (en) | 1997-10-03 | 1999-11-30 | Process for preparing optically active 2-hydroxy-methyl-3-phenylpropionic acid |
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| JP9270680A JPH11106363A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 光学活性2−ヒドロキシメチル−3−フェニルプロピオン酸の製造方法 |
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Family
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| JP2002167381A (ja) * | 2000-08-03 | 2002-06-11 | Kuraray Co Ltd | (±)−6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸の光学分割法 |
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- 1998-10-02 ES ES98308053T patent/ES2170997T3/es not_active Expired - Lifetime
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-
1999
- 1999-11-30 US US09/450,740 patent/US6093846A/en not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002167381A (ja) * | 2000-08-03 | 2002-06-11 | Kuraray Co Ltd | (±)−6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸の光学分割法 |
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