JPH11106542A - ポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方法

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JPH11106542A
JPH11106542A JP27460797A JP27460797A JPH11106542A JP H11106542 A JPH11106542 A JP H11106542A JP 27460797 A JP27460797 A JP 27460797A JP 27460797 A JP27460797 A JP 27460797A JP H11106542 A JPH11106542 A JP H11106542A
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JP
Japan
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resin
foam
polyolefin
resin composition
melt
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JP27460797A
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English (en)
Inventor
Masashi Okabe
優志 岡部
Takamasa Fukuoka
孝政 福岡
Noritaka Tsujimoto
典孝 辻本
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設備投資が少なくて済み、得られた架橋発泡
体の均質性に優れ、更には使用後の発泡体を回収して再
び溶融、成形することができるポリオレフィン系樹脂発
泡体の製造方法を提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方法
は、ポリオレフィン系樹脂100重量部とビスマレイミ
ド0.1〜20重量部を温度200℃以上で溶融混和し
て樹脂を改質し、得られた改質樹脂組成物に熱分解型化
学発泡剤を混練し、得られた発泡性樹脂組成物を加熱し
て発泡させることを特徴とする方法である。ポリオレフ
ィン系樹脂は例えばポリプロピレン系樹脂である。ビス
マレイミドはN,N’−p−フェニレンビスマレイミ
ド、N,N’−m−フェニレンビスマレイミド、ジフェ
ニルメタンビスマレイミド、ポリマレイミド等である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リサイクル性に優
れたポリオレフィン系樹脂、特にポリプロピレン系樹脂
の発泡体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィンの発泡体は、機械的物性
と熱的物性のバランスに優れ、また後い加熱賦形できる
ので、工業資材として広く利用されている。例えば自動
車のドア、天井などの内装材には、ポリプロピレン系樹
脂を主体とした発泡体が、その良好な耐熱性のため主流
をなしている。
【0003】従来より、ポリプロピレン系樹脂のシート
状発泡体を製造するには、他のポリオレフィン系樹脂の
場合と同様に、ポリマーが発泡可能な融体強度を有した
ものとなるようにこれを架橋する必要がある。例えばポ
リプロピレン系樹脂組成物に発泡剤を加えて同組成物を
シート状に賦形し、これを30〜50%程度のゲル分率
を示すまで架橋した後に、架橋物を加熱して発泡剤を熱
分解させ発泡させる製造方法が採られている。
【0004】上記シート状ポリプロピレン系樹脂組成物
の架橋方法としては、放射線や電子線の照射による方
法、紫外線の照射による方法、有機過酸化物などの熱分
解型化学架橋剤による方法、あるいはポリプロピレンに
アルコキシシリル基を導入しそれを縮合反応させる方法
などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法のうち、
電子線による架橋方法は生産性に優れ工業的に広く実施
されており、例えば特公平6−45717号公報には、
ポリプロピレン系樹脂に特定のエチレン共重合体と特定
のエチレン−α−オレフィン共重合体と特定のビニルモ
ノマーを加え、更に発泡剤を加えた溶融混和物のシート
状賦形体に、連続して電子線を照射してゲル分率を20
〜60%とした後に、得られた連続架橋シートを発泡さ
せる架橋発泡体の製法が開示されている。しかしなが
ら、この方法では、電子線照射装置のための多大な設備
投資が必要であり、しかも架橋がポリマーの非結晶部分
でしか起きないため、その後の発泡が不均一なものとな
りピンホールなどを有する不良品が生じる嫌いがある。
【0006】近年、環境資源問題に対する方策として、
特に自動車部材においては部材のリサイクル性が要求さ
れており、バンパーや内装用の表皮材などのポリプロピ
レン製部材に関しては既に技術的な取組みがなされてい
る。しかしながらポリプロピレン系樹脂を初めとするポ
リオレフィン系樹脂の発泡体は、上記のとおり通常は架
橋されているため、使用後に回収しても再溶融できずリ
サイクルに適しないのが実状である。
【0007】本発明の目的は、上記の点に鑑み、設備投
資が少なくて済み、得られた架橋発泡体の均質性に優
れ、更には使用後の発泡体を回収して再び溶融、成形す
ることができるポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるポリオレフ
ィン系樹脂発泡体の製造方法は、上記目的を達成すべく
工夫されたものであり、ポリオレフィン系樹脂100重
量部とビスマレイミド0.1〜20重量部を温度200
℃以上で溶融混和して樹脂を改質し、得られた改質樹脂
組成物に熱分解型化学発泡剤を混練し、得られた発泡性
樹脂組成物を加熱して発泡させることを特徴とする方法
である。
【0009】本発明におけるポリオレフィンとは、オレ
フィン系モノマ−のホモポリマーまたはコポリマーであ
り、特に限定されるものではないが、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリブテン等である。
【0010】ポリエチレンとしては、例えば、低密度ポ
リエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン等が例示される。エチレン
主体の共重合体としては、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、エチ
レン−ブテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体等が例示される。
【0011】ポリプロピレンとしては、ホモタイプのポ
リプロピレンの他、プロピレンを主成分とするランダム
ないしはブロック共重合体が例示される。プロピレン主
体の共重合体の例としては、プロピレンとα−オレフィ
ンとのランダム共重合体、プロピレンとα−オレフィン
とのブロック共重合体(ただし、α−オレフィンとして
はエチレン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテ
ン、1−オクテン、1−ブテン、1−ペンテンなどが例
示される)が挙げられる。
【0012】ポリオレフィンの上記例示物は単独で用い
てもまたは2種以上組み合わせて用いてもよい。本発明
方法では、特にポリエチレンおよび/またはポリプロピ
レンが好適に用いられ、ポリプロピレンが最も好まし
い。
【0013】本発明において、ポリオレフィン系樹脂と
は、ポリオレフィンが他の樹脂とのブレンドであっても
よいことを意味する。ポリプロピレン系樹脂の場合、他
の樹脂としては、例えば、ポリエチレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、オレフィン系熱可塑性エラストマ
ー、ポリスチレン、スチレン系熱可塑性エラストマーな
どが挙げられる。ポリオレフィンの割合はブレンド全体
の50〜100重量%であることが好ましい。この割合
が50重量%を下回ると、ポリオレフィンの特徴である
軽量、耐薬品性、柔軟性、弾性などが発揮できなかった
り、他のポリオレフィン系樹脂とのブレンドの場合、発
泡に必要な溶融粘度を確保することが困難になることが
ある。
【0014】本発明で用いるビスマレイミドは、式
【化1】
【0015】で示されるマレイミド構造を分子内に少な
くとも2個有する化合物であり、例えば下記の化合物が
挙げられる。
【0016】・N,N’−p−フェニレンビスマレイミ
【化2】
【0017】・N,N’−m−フェニレンビスマレイミ
【化3】
【0018】・ジフェニルメタンビスマレイミド
【化4】
【0019】・ポリマレイミド
【化5】
【0020】(式中、nは0または1〜5の整数であ
る) ビスマレイミドの上記例示化合物は単独で用いてもまた
は2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0021】ビスマレイミドの配合量はポリオレフィン
系樹脂100重量部に対して0.1〜20重量部であ
り、好ましくは0.5〜10重量部である。この配合量
が0.1重量部未満であると、発泡に必要な溶融粘度を
付与できない。この配合量が20重量部を越えると、架
橋度が上がりすぎ、押出成形性が悪くなる(例えば、高
負荷がかかる、メルトフラクチャーが発生するなど)上
に、後で添加する発泡剤を樹脂組成物中に均一に混練で
きず、不必要にゲル分率が上がりすぎ、リサイクル性を
損なう。加えて、ビスマレイミドが製品中に未反応物と
して残留する割合が多くなり、人体に刺激を及ぼすと共
に、原料に対する製品効率が低くなる。
【0022】改質樹脂組成物を得るには、ポリオレフィ
ン系樹脂とビスマレイミドを溶融混和する。具体的に
は、スクリュー押出機やニーダーなどの混練装置に上記
両物質を所要量ずつ投入し、溶融混和する。この溶融混
和温度は200℃以上かつポリオレフィン系樹脂の分解
温度以下、好ましくは220℃〜300℃である。溶融
混和温度が200℃を下回ると最終的に得られる発泡体
の発泡倍率が十分高くならず、300℃を越えるとポリ
オレフィン系樹脂が分解し易くなる。
【0023】上記溶融混和に用いる混練装置は、スクリ
ュー押出機の他、一般的にプラスチック成形加工で使用
されうる溶融混練装置であればよく、例えばニーダー、
ローター、連続混練機などが例示される。このうち連続
運転が行えるスクリュー押出機が好ましく、1軸スクリ
ュー押出機、2軸スクリュー押出機、3本以上のスクリ
ューを備えた多軸スクリュー押出機などがいずれも好適
に用いられる。1軸スクリュー押出機としては、一般的
なフルフライト型スクリューに加え、不連続フライト型
スクリュー、ピンバレル、ミキシングヘッドなどを有す
る押出機なども用いられる。また、上記2軸スクリュー
押出機としては、噛み合い同方向回転型押出機、噛み合
い異方向回転型押出機、非噛み合い異方向回転型押出機
などが好適に使用し得る。なお、押出機の後段に真空ベ
ントを設けることは、樹脂組成物中に揮発物が残存する
のを防ぐのに効果的である。
【0024】スクリュー押出機を用いる場合、ポリオレ
フィン系樹脂は通常のホッパーから押出機へ投入される
が、定量性を増すため、スクリュー式定量フィーダー、
重量管理式定量フィーダーなどを用いることも好まし
い。
【0025】ビスマレイミドは、ポリオレフィン系樹脂
と同時にホッパーから押出機へ供給してもよいが、ビス
マレイミドとポリオレフィン系樹脂を予めドライブレン
ドしておき、得られたブレンド物をホッパーから押出機
へ供給してもよい。また、ポリオレフィン系樹脂とビス
マレイミドをそれぞれ別個の供給部位から押出機へ供給
してもよい。例えば、ポリオレフィン系樹脂の供給ホッ
パーの後流に設けられたサイドフィーダーによってビス
マレイミドを押出器途中へ供給孔から供給することもで
きる。ビスマレイミドの供給においても、定量性を増す
ため、スクリュー式定量フィーダー、重量管理式定量フ
ィーダーなどを用いることも好ましい。
【0026】本発明で用いる熱分解型化学発泡剤は、加
熱により分解ガスを発生するものであれば特に限定され
るものではない。熱分解型化学発泡剤の代表的な例は、
アゾジカルボンアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、トルエンス
ルホニルヒドラジド、4,4−オキシビス(ベンゼンス
ルホニルヒドラジド)である。これらは単独で用いても
または2種以上組み合わせて用いてもよい。その中でも
アゾジカルボンアミドが特に好適に用いられる。
【0027】熱分解型化学発泡剤は、改質樹脂組成物1
00重量部に対して、1〜50重量部、好ましくは2〜
35重量部の範囲で所望の発泡倍率に応じて適宜の量で
使用される。
【0028】改質樹脂組成物に熱分解型化学発泡剤を混
和して発泡性樹脂組成物を得るには、上述の改質用の溶
融混練装置と、これとは別の発泡剤混和用の混練装置
(構造は改質用の溶融混練装置のそれと同じであっても
よい)とを用いて、同発泡剤が実質的に分解しない最高
温度以下で両者を混合する。この溶融混練の態様として
は下記のものがある。
【0029】(a) 改質用の溶融混練装置においてポリオ
レフィン系樹脂とビスマレイミドを溶融混和し、得られ
た改質樹脂組成物を同溶融混練装置から取り出して固化
させ、造粒などを行った後、同樹脂組成物を発泡剤混和
用の混練装置に移し、これに発泡剤を投入し、両者を溶
融混練し、発泡性樹脂組成物を得る。
【0030】(b) 改質用の溶融混練装置においてポリオ
レフィン系樹脂とビスマレイミドを200℃以上の温度
で溶融混和して改質を行い、得られた改質樹脂組成物を
例えば190℃の温度まで同混練装置内で冷却した後、
同樹脂組成物を発泡剤混和用の混練装置に移し、これに
発泡剤をバッチ式で投入し、両者を溶融混練し、発泡性
樹脂組成物を得る。
【0031】(c) 連続操作を行うには、1台のスクリュ
ー押出機でポリオレフィン系樹脂とビスマレイミドを溶
融混和し、得られた改質樹脂組成物を水冷ジャケットな
どで温度190℃以下、例えば180℃程度まで降温さ
せた後、これにベントなどから発泡剤を投入して両者を
溶融混練し、発泡性樹脂組成物を得る。
【0032】(d) 連続操作のもう一つの形態では、2台
のスクリュー押出機などを連結して、1台目でポリオレ
フィン系樹脂とビスマレイミドを溶融混和し、得られた
改質樹脂組成物を上記と同様に降温させた後、同樹脂組
成物を2台目に移し、これに発泡剤を投入し、両者を溶
融混練し、発泡性樹脂組成物を得る。
【0033】熱分解型化学発泡剤と混練された樹脂組成
物は、さらには賦形されてもよい。賦形の方法は押出成
形の他、プレス成形、ブロー成形、カレンダリング成
形、射出成形など、プラスチックの成形加工で一般的に
行われる方法が適用可能である。
【0034】特に、上記(a)(b)の方法にしたがって、ス
クリュー押出機でポリオレフィン系樹脂とビスマレイミ
ドを溶融混和し、得られた改質樹脂組成物を同押出機か
ら押出した後に造粒し、その後別のスクリュー押出機で
改質樹脂組成物と発泡剤を溶融混練するとともに、得ら
れた発泡性樹脂組成物をシート形状に連続賦形する方
法、あるいは、上記(a)(c)(d)の方法にしたがって,2
台の押出機を直結し、連続賦形を行う方法が、生産性の
観点より好ましい。
【0035】改質樹脂組成物と発泡剤とからなる発泡性
樹脂組成物は、通常、シート状に賦形される。こうして
賦形された発泡性樹脂組成物は、適切な発泡装置を用い
て適切な温度条件で加熱することにより、所望の発泡倍
率に発泡させることができる。上記加熱は、通常は熱分
解型化学発泡剤の分解温度から(分解温度+100℃)
までの温度範囲で行われる。上記発泡装置としては、空
気雰囲気中で運転する、縦型または横型発泡炉、熱風恒
温槽や、あるいはオイルバス、メタルバス、ソルトバス
などの熱浴を用いる湿式発泡槽、更にはロッドやパイプ
または異型形状物を得る場合には、成形品を金型内で潤
滑剤を介して滑らせながら発泡させる型内発泡装置が用
いられる。
【0036】本発明の製造方法によって得られたポリオ
レフィン系樹脂発泡体のゲル分率は好ましくは18%未
満であり、より好ましくは15%未満である。ゲル分率
が18%以上であると、一般的なスクリュー押出機にお
いて樹脂組成物の粘度が高すぎて同組成物が溶融流動し
ないので、使用済み製品の再生リサイクルが不可能とな
る恐れがある。ゲル分率は低いほどリサイクル時の溶融
成形性が良好となる。
【0037】ゲル分率は、ポリオレフィン系樹脂発泡体
を130℃のキシレン中で24時間加熱して溶解分をキ
シレン中に溶出させ、次いで残った固形分を200メッ
シュの金属網で濾取し、80℃の真空乾燥機で乾燥し、
得られたキシレン不溶物を秤量し、 式:(不溶分重量/発泡体重量)×100 で算出した重量%である。
【0038】本発明の製造方法によって得られたポリオ
レフィン系樹脂発泡体の発泡倍率(発泡体の比容)は好
ましくは10倍(cc/g)以上、より好ましくは12
倍(cc/g)以上である。発泡倍率が10倍未満であ
ると、断熱性、緩衝性、遮音性、柔軟性、浮揚性などに
優れた発泡体が得られないことがある。
【0039】
【作用】本発明の製造方法によれば、ポリオレフィン系
樹脂は200℃以上の溶融状態で水素引き抜き反応を起
こし、ポリマーラジカルを生じる。これに混和されたビ
スマレイミドが上記ポリマーラジカルとグラフト反応
し、その結果微量なポリマー橋架けによる樹脂改質が起
り、ポリマーは一旦官能化される。こうして得られた改
質樹脂組成物は、後に発泡剤との混練や賦形が可能な程
度の融流動性を維持しつつ、同時に発泡が可能な程度の
融体強度を有する。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明を実施例によってより具体
的に説明する。
【0041】(実施例1) 改質用の溶融混練装置 図1に示すスクリュー押出機を用いた。図1中、1 はス
クリュー押出機、2 は成形ダイ、3 は樹脂定量供給フィ
ーダー、4 はビスマレイミド定量フィーダー、5 はホッ
パー、6 は吸引ポンプ、7 と8 は熱電対、9 は吸引用ベ
ント、C1〜C12は第1〜12シリンダーバレルである。
スクリュー押出機は下記の構成を有する。
【0042】押出機:TEX−44型(日本製鋼所社
製)同方向回転2軸スクリュー押出機 スクリュー:セルフワイピング2条、L/D:45.
5、D:47mm シリンダーバレル:押出機の上流から下流側へ第1〜1
2シリンダーバレル ダイ:シート形状Tダイ i) 改質樹脂組成物の調製 上記構成の改質用溶融混練装置を用い、ポリプロピレン
系樹脂を樹脂定量供給フィーダー3 によってホッパー5
から第1シリンダーバレルC1へ供給し、ビスマレイミド
をビスマレイミド定量フィーダー4 によって同じくホッ
パー5 から第1シリンダーバレルC1へ供給し、両者を溶
融混和し、改質樹脂組成物を得た。
【0043】操作条件 吸引用ベント:揮発分を回収するため第9バレルに設置 熱電対:樹脂温度計測用熱電対。第8バレルと第9バレ
ルの間に設置した熱電対7 によって計測した樹脂温度:
T1、アダプター部に設置した熱電対8 によって計測し
た樹脂温度:T2。
【0044】 スクリュー回転数:100rpm ポリプロピレン系樹脂:プロピレンのホモポリマー(日
本ポリケム社製、ノバテック「EA8」、MI;0.
8、密度;0.9g/cm3 ) ポリプロピレン系樹脂供給量:14kg/h ビスマレイミド:ジフェニルメタンビスマレイミド(D
PMBMI)をポリプロピレン100重量部に対して5
重量部になるようにビスマレイミド定量フィーダー4 に
よって定量し、ホッパー5 から第1シリンダーバレルC1
へ供給した。
【0045】樹脂温度:T1;225℃、T2;275
℃。
【0046】ii) 発泡体の作成 得られた改質樹脂組成物を改質用の溶融混練装置から取
り出して固化させ、造粒などを行った後、今度は同樹脂
組成物を発泡剤混和用の混練装置(図示省略)に移し、
これに熱分解型化学発泡剤を投入し、両者を溶融混練し
た。こうして得られた発泡性樹脂組成物をプレス成形に
よりシート状に賦形し、このシートを加熱して発泡さ
せ、ポリプロピレン系樹脂発泡体を得た。
【0047】発泡剤:アゾジカルボンアミド(ADC
A) 発泡剤の混練:ロール混練;180℃、20rpm、5
分間 発泡剤の配合量:改質樹脂組成物100重量部に対して
ADCA15重量部 プレス成形:発泡性樹脂組成物を180℃、100kg
/cm2 の圧力で2分間保持し、ついで3分間冷却し
て、1辺2mmの方形シート状に賦形 発泡:発泡性樹脂組成物のシート状成形品を230℃の
熱風乾燥器に5分間放置。
【0048】iii) 発泡体の物性 発泡倍率(発泡体サンプルの比容測定値):22cc/
g ゲル分率(測定法は前述の通り):10% 再流動性評価:得られた発泡体の粉砕品20重量%と元
のポリプロピレン系樹脂80重量%を混練押出した。
【0049】押出機およびダイ;上記と同様 シリンダーバレル設定温度;第1〜4ゾーンまで220
℃ 押出物の外観をチェックした。 再流動性評価結果:シート成形性は良好で、異物はなか
った。
【0050】(実施例2)下記の点を除いて実施例1と
同様の操作を行った。
【0051】ポリプロピレン系樹脂:プロピレンのラン
ダムコポリマー(日本ポリケム社製「EG8」、MI;
0.8、密度;0.9g/cm3 ) ポリプロピレン系樹脂供給量:14kg/h ビスマレイミド:N,N’−m−フェニレンビスマレイ
ミド(MPBMI)をポリプロピレン100重量部に対
して5重量部になるようにビスマレイミド定量フィーダ
ー4 によって定量し、ホッパー5 から第1シリンダーバ
レルC1へ供給した。
【0052】樹脂温度:T1;225℃、T2;274
℃。
【0053】得られた発泡体の物性を測定した。その結
果は下記の通りである; 発泡倍率(発泡体の比容):20cc/g ゲル分率:8% 実施例1と同じ方法によって再流動性評価を行ったとこ
ろ、シート成形性は良好で、異物はなかった。
【0054】(比較例1)DPMBMIの配合量をポリ
プロピレン系樹脂100重量部に対して0.05重量部
にした点を除いて実施例1と同様の操作を行った。ただ
し、樹脂温度:T1;220℃、T2;260℃。
【0055】得られた発泡体の物性を測定した。その結
果は下記の通りである; 発泡倍率:4cc/g ゲル分率:2% 実施例1と同じ方法によって再流動性評価を行うとした
が、できなかった。
【0056】(比較例2)DPMBMIの配合量をポリ
プロピレン系樹脂100重量部に対して25重量部にし
た点を除いて実施例1と同様の操作を行った。ただし、
樹脂温度:T1;230℃、T2;285℃。
【0057】スクリュー押出機における押出状態が大変
悪く、メルトフラクチャーが発生し、高い負荷がかかっ
た。また、発泡剤を樹脂組成物に均一に混練することが
できなかった。
【0058】実施例1と同じ方法によって再流動性評価
を行うとしたが、できなかった。
【0059】(比較例3)下記の点を除いて実施例1と
同様の操作を行った。
【0060】 スクリュー回転数:40rpm 樹脂温度:T1;185℃、T2;186℃ 得られた発泡体の物性を測定した。その結果は下記の通
りである; 発泡倍率:3cc/g ゲル分率:0%。
【0061】実施例1と同じ方法によって再流動性評価
を行うとしたが、できなかった。
【0062】実施例1〜2および比較例1〜3の操作条
件および得られた発泡体の物性を表1にまとめて示す。
【0063】
【表1】
【0064】表1中、「シート状成形品の外観」におい
て、○は良好、×は悪いことをそれぞれ意味する。また
「再流動性」は、上記発泡体を再度加熱溶融させ、その
流動性の有無を見た結果を示すものであり、○は良好、
−は発泡体として膨らまず再流動性の評価ができなかっ
たことをそれぞれ意味する。
【0065】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、微量なポリ
マー架橋により、後に発泡剤との混練や賦形が可能な程
度の融流動性を維持しつつ、同時に発泡が可能な程度の
融体強度を有する改質樹脂組成物を得ることができ、こ
の改質樹脂組成物を用いることによって、均質性に優れ
た発泡体を得ることができる。
【0066】このようにして本発明の製造方法によっ
て、使用後の発泡体を回収して再び溶融、成形すること
ができるリサイクル性に優れたポリオレフィン系樹脂発
泡体を少ない設備投資で製造することができると共に、
同発泡体を樹脂の融点以上に加熱することによって、任
意の形状に熱賦形することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スクリュー押出機を示す概略図である
【符号の説明】
1:スクリュー押出機 2:成形用ダイ 3:樹脂定量供給フィーダー 4:ビスマレイミド定量フィーダー 5:ホッパー 6:吸引ポンプ 7,8:熱電対 9:吸引用ベント

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂100重量部とビ
    スマレイミド0.1〜20重量部を温度200℃以上で
    溶融混和して樹脂を改質し、得られた改質樹脂組成物に
    熱分解型化学発泡剤を混練し、得られた発泡性樹脂組成
    物を加熱して発泡させることを特徴とするポリオレフィ
    ン系樹脂発泡体の製造方法。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン系樹脂がポリプロピレン
    系樹脂であることを特徴とする請求項1記載のポリオレ
    フィン系樹脂発泡体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006052264A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Sekisui Chem Co Ltd ポリオレフィン系樹脂発泡体

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