JPH11106623A - ポリエステル組成物およびポリエステルフィルムの製造方法 - Google Patents
ポリエステル組成物およびポリエステルフィルムの製造方法Info
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- JPH11106623A JPH11106623A JP9271446A JP27144697A JPH11106623A JP H11106623 A JPH11106623 A JP H11106623A JP 9271446 A JP9271446 A JP 9271446A JP 27144697 A JP27144697 A JP 27144697A JP H11106623 A JPH11106623 A JP H11106623A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】押出機駆動電流値が大幅に低下し、剪断発熱抑
制により、オリゴマーやゲル、異物の発生が抑えられ表
面欠点が少ないうえ、分級や粘着および吐出異常などの
押出異常がない均一で安定した製膜が可能なポリエステ
ルフィルムの製造方法に関するものである。 【解決手段】非液晶性ポリエステル(A)と共重合ポリ
エステル(B)の複合体からなるポリエステルフィルム
の製造方法において、5〜1000μmに分散した共重
合ポリエステル(B)を1〜30重量%含有した非液晶
性ポリエステル(A)をマスターとして使用し、溶融押
出成形することにより、均一なフィルム特性や安定した
製膜が得られる。
制により、オリゴマーやゲル、異物の発生が抑えられ表
面欠点が少ないうえ、分級や粘着および吐出異常などの
押出異常がない均一で安定した製膜が可能なポリエステ
ルフィルムの製造方法に関するものである。 【解決手段】非液晶性ポリエステル(A)と共重合ポリ
エステル(B)の複合体からなるポリエステルフィルム
の製造方法において、5〜1000μmに分散した共重
合ポリエステル(B)を1〜30重量%含有した非液晶
性ポリエステル(A)をマスターとして使用し、溶融押
出成形することにより、均一なフィルム特性や安定した
製膜が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステルフィ
ルムの製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、
押出機駆動電流値が大幅に低下し、剪断発熱が抑制され
低オリゴマーで熱分解やゲル化物の発生が抑えられ、表
面欠点の少ないポリエステルフィルムを安定して製造す
る方法に関するものである。
ルムの製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、
押出機駆動電流値が大幅に低下し、剪断発熱が抑制され
低オリゴマーで熱分解やゲル化物の発生が抑えられ、表
面欠点の少ないポリエステルフィルムを安定して製造す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルはその特性を活かして幅広
い用途に活用されている。
い用途に活用されている。
【0003】フィルム用途においても磁気記録用、電気
絶縁用、感熱転写リボン用、感熱孔版印刷用、包装用な
どに使用されている。このように様々な用途で使用され
るため、各用途に合った特性を付与するために、各種の
添加剤を添加したり、複数のポリエステルを混ぜて溶融
押出成形を行うことは頻繁に行われている。それら複数
のポリマーを混ぜるには一般的には、ポリエステルの重
合時に添加する方法や、溶融押出成形の直前に混ぜ合わ
せるドライブレンド法、予め高濃度のマスターを作成す
る方法などがある。また、ポリエステルの固有粘度を高
くするなどの方法も用いられている。
絶縁用、感熱転写リボン用、感熱孔版印刷用、包装用な
どに使用されている。このように様々な用途で使用され
るため、各用途に合った特性を付与するために、各種の
添加剤を添加したり、複数のポリエステルを混ぜて溶融
押出成形を行うことは頻繁に行われている。それら複数
のポリマーを混ぜるには一般的には、ポリエステルの重
合時に添加する方法や、溶融押出成形の直前に混ぜ合わ
せるドライブレンド法、予め高濃度のマスターを作成す
る方法などがある。また、ポリエステルの固有粘度を高
くするなどの方法も用いられている。
【0004】一方、熱可塑性ポリマーに液晶性を有する
ポリマーを添加すると、溶融時の流動特性が改善された
り、補強効果があることは知られている。特に熱可塑性
ポリマーと液晶性を有するポリマーとの粘度差が大きい
ほど効果も大きくなることが知られている。
ポリマーを添加すると、溶融時の流動特性が改善された
り、補強効果があることは知られている。特に熱可塑性
ポリマーと液晶性を有するポリマーとの粘度差が大きい
ほど効果も大きくなることが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリエステル
を押出す場合、押出機内での剪断発熱によりオリゴマ
ー、ゲル化物や異物などが発生し、表面欠点の多いフィ
ルムになる場合がある。特にポリエステルの固有粘度が
高くなればなるほどその傾向は強くなる。また、各種添
加剤を添加する場合等均一に分散させる必要があるが、
均一に分散させるにはスクリューでの練りを強くするこ
とが有効である。しかし、そうすることによりますます
剪断発熱が大きくなり、結果としてフィルム中に異物が
多くなってしまうという問題がある。ただし、この問題
は液晶性を有するポリマーを添加することにより解決す
る。即ち、液晶性を有するポリマーを添加することによ
り、その流動性改善効果によりたとえ固有粘度の高いポ
リエステルであっても剪断発熱が抑制され異物の少ない
フィルムを得ることが可能となる。ここで、問題になる
のが液晶性を有するポリマーの添加方法である。それぞ
れのポリマー同士を混ぜ合わせるドライブレンドのよう
な方法では、ポリマーの特性が大きく違うと乾燥工程や
溶融押出成形時に分級や粘着などの問題が起こり均一に
分散させることが難しくなる。また、押出異常により生
産性が悪化するなどの問題もある。また、マスターチッ
プにして使用する場合においても、単にマスター化した
だけでは溶融時の流動性を改善するために添加してもそ
の効果がドライブレンドで添加した場合と比べて少なく
なったり、効果にバラツキが生じる等の問題点があっ
た。
を押出す場合、押出機内での剪断発熱によりオリゴマ
ー、ゲル化物や異物などが発生し、表面欠点の多いフィ
ルムになる場合がある。特にポリエステルの固有粘度が
高くなればなるほどその傾向は強くなる。また、各種添
加剤を添加する場合等均一に分散させる必要があるが、
均一に分散させるにはスクリューでの練りを強くするこ
とが有効である。しかし、そうすることによりますます
剪断発熱が大きくなり、結果としてフィルム中に異物が
多くなってしまうという問題がある。ただし、この問題
は液晶性を有するポリマーを添加することにより解決す
る。即ち、液晶性を有するポリマーを添加することによ
り、その流動性改善効果によりたとえ固有粘度の高いポ
リエステルであっても剪断発熱が抑制され異物の少ない
フィルムを得ることが可能となる。ここで、問題になる
のが液晶性を有するポリマーの添加方法である。それぞ
れのポリマー同士を混ぜ合わせるドライブレンドのよう
な方法では、ポリマーの特性が大きく違うと乾燥工程や
溶融押出成形時に分級や粘着などの問題が起こり均一に
分散させることが難しくなる。また、押出異常により生
産性が悪化するなどの問題もある。また、マスターチッ
プにして使用する場合においても、単にマスター化した
だけでは溶融時の流動性を改善するために添加してもそ
の効果がドライブレンドで添加した場合と比べて少なく
なったり、効果にバラツキが生じる等の問題点があっ
た。
【0006】そこで、本発明の目的は、特性の違うポリ
マーを添加しながら分級や粘着が起こらず均一に混ざり
合い、かつ、混ぜ合わせることによる剪断発熱抑制など
本来の効果を維持しているポリエステルフィルムの製造
方法、さらにポリエステル組成物を提供するものであ
る。
マーを添加しながら分級や粘着が起こらず均一に混ざり
合い、かつ、混ぜ合わせることによる剪断発熱抑制など
本来の効果を維持しているポリエステルフィルムの製造
方法、さらにポリエステル組成物を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のポリエステルフ
ィルムの製造方法は、非液晶性ポリエステル(A)と共
重合ポリエステル(B)の複合体からなるポリエステル
フィルムの製造方法において、非液晶性ポリエステル
(A)中に5〜1000μmの分散径に分散した共重合
ポリエステル(B)が1〜30重量%含有されてなるポ
リエステル組成物をマスターチップとして使用し、溶融
押出成形することを特徴とするものである。
ィルムの製造方法は、非液晶性ポリエステル(A)と共
重合ポリエステル(B)の複合体からなるポリエステル
フィルムの製造方法において、非液晶性ポリエステル
(A)中に5〜1000μmの分散径に分散した共重合
ポリエステル(B)が1〜30重量%含有されてなるポ
リエステル組成物をマスターチップとして使用し、溶融
押出成形することを特徴とするものである。
【0008】また、本発明のポリエステル組成物は、非
液晶性ポリエステル(A)と共重合ポリエステル(B)
の複合体からなるポリエステル組成物において、該非液
晶性ポリエステル(A)中に、5〜1000μmの分散
径に分散した共重合ポリエステル(B)を、1〜30重
量%含有することを特徴とするポリエステル組成物であ
る。
液晶性ポリエステル(A)と共重合ポリエステル(B)
の複合体からなるポリエステル組成物において、該非液
晶性ポリエステル(A)中に、5〜1000μmの分散
径に分散した共重合ポリエステル(B)を、1〜30重
量%含有することを特徴とするポリエステル組成物であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施の形
態を説明する。
態を説明する。
【0010】本発明で用いられる非液晶性ポリエステル
(A)の代表的なものとしては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサメチ
レンテレフタレート、ポリエチレン−2、6−ナフタレ
ンジカルボキシレート、ポリシクロヘキサンメチレンテ
レフタレート、およびそれらの共重合体等があげられ
る。もちろん、主鎖にエーテル成分を有したポリエステ
ル、例えば、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコールなどを共重合したものでもよい。
(A)の代表的なものとしては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサメチ
レンテレフタレート、ポリエチレン−2、6−ナフタレ
ンジカルボキシレート、ポリシクロヘキサンメチレンテ
レフタレート、およびそれらの共重合体等があげられ
る。もちろん、主鎖にエーテル成分を有したポリエステ
ル、例えば、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコールなどを共重合したものでもよい。
【0011】本発明で用いられる非液晶性ポリエステル
(A)の固有粘度は特に限定されるものではないが、特
に固有粘度が高いほど、本発明の効果が得られやすい。
(A)の固有粘度は特に限定されるものではないが、特
に固有粘度が高いほど、本発明の効果が得られやすい。
【0012】本発明で用いられる共重合ポリエステル
(B)は、主鎖にメソゲン基(液晶性の構造単位)を有
する溶融成形性のポリエステルである。例えば、芳香族
オキシカルボニル単位、芳香族ジオキシ単位、芳香族ジ
カルボニル単位、アルキレンジオキシ単位、アルキレン
ジカルボニル単位などから選ばれた構造単位からなる異
方性溶融相を形成するポリエステルなどである。
(B)は、主鎖にメソゲン基(液晶性の構造単位)を有
する溶融成形性のポリエステルである。例えば、芳香族
オキシカルボニル単位、芳香族ジオキシ単位、芳香族ジ
カルボニル単位、アルキレンジオキシ単位、アルキレン
ジカルボニル単位などから選ばれた構造単位からなる異
方性溶融相を形成するポリエステルなどである。
【0013】本発明で用いる好ましい共重合ポリエステ
ルの例としては、下記(I)、(II)、(III)および
(IV)の構造単位からなる共重合ポリエステル、
(I)、(III)および(IV)の構造単位からなる共重合
ポリエステル、(I)、(II)および(IV)の構造単位
からなる共重合ポリエステルから選ばれた一種以上であ
るもの等を用いることができる。
ルの例としては、下記(I)、(II)、(III)および
(IV)の構造単位からなる共重合ポリエステル、
(I)、(III)および(IV)の構造単位からなる共重合
ポリエステル、(I)、(II)および(IV)の構造単位
からなる共重合ポリエステルから選ばれた一種以上であ
るもの等を用いることができる。
【0014】
【化4】 (但し、式中のR1 は、
【化5】 を示し、R2 は、
【化6】 から選ばれた一種以上の基を示し、R3 は、
【化7】 から選ばれた一種以上の基を示す。また、式中Xは水素
原子または塩素原子を示し、構造単位[(II)+(II
I)]と構造単位(IV)は実質的に等モルである。)
上記構造単位(I)はp−ヒドロキシ安息香酸および/
または6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸から生成したポ
リエステルの構造単位を、構造単位(II)は、4、4´
−ジヒドロキシビフェニル、3、3´、5、5´7−テ
トラメチル−4、4´−ジヒドロキシビフェニル、ハイ
ドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、フェニルハイ
ドロキノン、2、6−ジヒドキシナフタレン、2、7ー
ジヒドキシナフタレン、2、2´−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパンおよび4、4´−ジヒドロキシジ
フェニルエーテルから選ばれた芳香族ジヒドロキシ化合
物から生成した構造単位を、構造単位(III)はエチレ
ングリコールから生成した構造単位を、構造単位(IV)
は、テレフタル酸、イソフタル酸、4、4´−ジフェニ
ルジカルボン酸、2、6−ナフタレンジカルボン酸、
1、2−ビス(フェノキシ)エタン−4、4´−ジカル
ボン酸、1、2−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン
−4、4´−ジカルボン酸および4、4´−ジフェニル
エーテルジカルボン酸から選ばれた芳香族ジカルボン酸
から生成した構造単位をそれぞれ示す。
原子または塩素原子を示し、構造単位[(II)+(II
I)]と構造単位(IV)は実質的に等モルである。)
上記構造単位(I)はp−ヒドロキシ安息香酸および/
または6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸から生成したポ
リエステルの構造単位を、構造単位(II)は、4、4´
−ジヒドロキシビフェニル、3、3´、5、5´7−テ
トラメチル−4、4´−ジヒドロキシビフェニル、ハイ
ドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、フェニルハイ
ドロキノン、2、6−ジヒドキシナフタレン、2、7ー
ジヒドキシナフタレン、2、2´−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパンおよび4、4´−ジヒドロキシジ
フェニルエーテルから選ばれた芳香族ジヒドロキシ化合
物から生成した構造単位を、構造単位(III)はエチレ
ングリコールから生成した構造単位を、構造単位(IV)
は、テレフタル酸、イソフタル酸、4、4´−ジフェニ
ルジカルボン酸、2、6−ナフタレンジカルボン酸、
1、2−ビス(フェノキシ)エタン−4、4´−ジカル
ボン酸、1、2−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン
−4、4´−ジカルボン酸および4、4´−ジフェニル
エーテルジカルボン酸から選ばれた芳香族ジカルボン酸
から生成した構造単位をそれぞれ示す。
【0015】また、上記構造単位(I)、(II)および
(IV)からなる共重合ポリエステルの場合は、R1 が、
(IV)からなる共重合ポリエステルの場合は、R1 が、
【化8】 であり、 R2 が、
【化9】 から選ばれた一種以上であり、 R3 が、
【化10】 から選ばれた一種以上であるものが好ましい。
【0016】また、上記構造単位(I)、(III)および
(IV)からなる共重合ポリエステルの場合は、R1 が、
(IV)からなる共重合ポリエステルの場合は、R1 が、
【化11】 であり、 R3 が、
【化12】 であるものが特に好ましい。また、上記構造単位
(I)、(II)、(III)および(IV)からなる共重合ポ
リエステルの場合は、R1 が
(I)、(II)、(III)および(IV)からなる共重合ポ
リエステルの場合は、R1 が
【化13】 であり、R2 が、
【化14】 であり、R3 が、
【化15】 であるものが特に好ましい。
【0017】上記構造単位(I)、(II)、(III)およ
び(IV)の共重合量は任意であるが、電気絶縁特性、共
重合ポリエステルの微分散化の点から次の共重合量であ
ることが好ましい。
び(IV)の共重合量は任意であるが、電気絶縁特性、共
重合ポリエステルの微分散化の点から次の共重合量であ
ることが好ましい。
【0018】上記構造単位(I)、(II)および(IV)
からなる共重合ポリエステルの場合は、上記構造単位
(I)は、[(I)+(II)]の15〜90モル%が好ま
しく、40〜80モル%がより好ましい。構造単位(I
V)は構造単位(II)と実質的に等モルである。
からなる共重合ポリエステルの場合は、上記構造単位
(I)は、[(I)+(II)]の15〜90モル%が好ま
しく、40〜80モル%がより好ましい。構造単位(I
V)は構造単位(II)と実質的に等モルである。
【0019】また、上記構造単位(I)、(III)および
(IV)からなる共重合ポリエステルの場合は、上記構造
単位(I)は[(I)+(III)]の15〜90モル%が
好ましく、40〜80モル%がより好ましい。構造単位
(IV)は構造単位(III)と実質的に等モルである。
(IV)からなる共重合ポリエステルの場合は、上記構造
単位(I)は[(I)+(III)]の15〜90モル%が
好ましく、40〜80モル%がより好ましい。構造単位
(IV)は構造単位(III)と実質的に等モルである。
【0020】さらに、上記構造単位(I)、(II)、(I
II)および(IV)からなる共重合ポリエステルの場合
は、上記構造単位[(I)+(II)+(III)]に対する
[(I)+(II)]のモル分率は15〜90モル%が好
ましく、40〜80%がより好ましい。また、構造単位
[(I)+(II)+(III)]に対する(III)のモル分
率は85〜10モル%が好ましく、60〜20モル%が
より好ましい。また、構造単位(I)/(II)のモル比
は流動性の点から好ましくは75/25〜95/5であ
り、より好ましくは78/22〜93/7である。ま
た、構造単位(IV)のモル数は構造単位[(II)+(II
I)]のトータルモル数と実質的に等しい。
II)および(IV)からなる共重合ポリエステルの場合
は、上記構造単位[(I)+(II)+(III)]に対する
[(I)+(II)]のモル分率は15〜90モル%が好
ましく、40〜80%がより好ましい。また、構造単位
[(I)+(II)+(III)]に対する(III)のモル分
率は85〜10モル%が好ましく、60〜20モル%が
より好ましい。また、構造単位(I)/(II)のモル比
は流動性の点から好ましくは75/25〜95/5であ
り、より好ましくは78/22〜93/7である。ま
た、構造単位(IV)のモル数は構造単位[(II)+(II
I)]のトータルモル数と実質的に等しい。
【0021】以上述べた説明中において「実質的に」と
は、必要に応じてポリエステルの末端基をカルボンキシ
ル基末端あるいはヒドロキシル末端基のいずれかを多く
することができ、このような場合には構造単位(IV)の
モル数は構造単位[(II)+(III)]のトータルモル
数と完全に等しくないからである。
は、必要に応じてポリエステルの末端基をカルボンキシ
ル基末端あるいはヒドロキシル末端基のいずれかを多く
することができ、このような場合には構造単位(IV)の
モル数は構造単位[(II)+(III)]のトータルモル
数と完全に等しくないからである。
【0022】上記好ましい共重合ポリエステルを重縮合
する際には、上記構造単位(I )〜(IV)を構成する成
分以外に、3、3´−ジフェニルジカルボン酸、2、2
´−ジフェニルジカルボン酸などの芳香族ジカルボン
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン
ジオン酸などの脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレ
フタル酸などの脂環式ジカルボン酸、クロルハイドロキ
ノン、メチルハイドロキノン、4、4´−ジヒドロキシ
ジフェニルスルフォン、4、4´−ジヒドロキシジフェ
ニルスルフィド、4、4´−ジヒドロキシベンゾフェノ
ンなどの芳香族ジオール、1、4−ブタンジオール、
1、6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
1、4−シクロヘキサンジオール、1、4−シクロヘキ
サンジメタノール等の脂肪族、脂環式ジオールおよびm
−ヒドロキシ安息香酸、2、6−ヒドロキシナフトエ酸
などの芳香族ヒドロキシカルボン酸およびp−アミノフ
ェノール、p−アミノ安息香酸など等を本発明の効果が
損なわれない程度の少ない割合の範囲で、さらに共重合
せしめることができる。
する際には、上記構造単位(I )〜(IV)を構成する成
分以外に、3、3´−ジフェニルジカルボン酸、2、2
´−ジフェニルジカルボン酸などの芳香族ジカルボン
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン
ジオン酸などの脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレ
フタル酸などの脂環式ジカルボン酸、クロルハイドロキ
ノン、メチルハイドロキノン、4、4´−ジヒドロキシ
ジフェニルスルフォン、4、4´−ジヒドロキシジフェ
ニルスルフィド、4、4´−ジヒドロキシベンゾフェノ
ンなどの芳香族ジオール、1、4−ブタンジオール、
1、6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
1、4−シクロヘキサンジオール、1、4−シクロヘキ
サンジメタノール等の脂肪族、脂環式ジオールおよびm
−ヒドロキシ安息香酸、2、6−ヒドロキシナフトエ酸
などの芳香族ヒドロキシカルボン酸およびp−アミノフ
ェノール、p−アミノ安息香酸など等を本発明の効果が
損なわれない程度の少ない割合の範囲で、さらに共重合
せしめることができる。
【0023】本発明における共重合ポリエステルの製造
方法は、特に制限がなく、従来のポリエステルの重縮合
法に準じて製造できる。
方法は、特に制限がなく、従来のポリエステルの重縮合
法に準じて製造できる。
【0024】例えば、上記の好ましく用いられる共重合
ポリエステルの製造法において、上記構造単位(III)
を含まない場合は下記(1)および(2)、構造単位
(III)を含む場合は下記(3)の製造方法が好まし
い。
ポリエステルの製造法において、上記構造単位(III)
を含まない場合は下記(1)および(2)、構造単位
(III)を含む場合は下記(3)の製造方法が好まし
い。
【0025】(1)p−アセトキシ安息香酸および4、
4´−ジアセトキシビフェニル、4、4´−ジアセトキ
シベンゼンなどの芳香族ジヒドロキシ化合物のジアシル
化物とテレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸から脱酢
酸重縮合反応によって製造する方法。
4´−ジアセトキシビフェニル、4、4´−ジアセトキ
シベンゼンなどの芳香族ジヒドロキシ化合物のジアシル
化物とテレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸から脱酢
酸重縮合反応によって製造する方法。
【0026】(2)p−ヒドロキシ安息香酸および4、
4´−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノンなどの
芳香族ジヒドロキシ化合物、テレフタル酸などの芳香族
ジカルボン酸に無水酢酸を反応させて、フェノール性水
酸基をアシル化した後、脱酢酸重縮合反応によって製造
する方法。
4´−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノンなどの
芳香族ジヒドロキシ化合物、テレフタル酸などの芳香族
ジカルボン酸に無水酢酸を反応させて、フェノール性水
酸基をアシル化した後、脱酢酸重縮合反応によって製造
する方法。
【0027】(3)ポリエチレンテレフタレートなどの
ポリエステルのポリマ、オリゴマーまたはビス(β−ヒ
ドロキシエチル)テレフタレートなどの芳香族ジカルボ
ン酸のビス(β−ヒドロキシエチル)エステルの存在下
で(1)または(2)の方法により製造する方法。
ポリエステルのポリマ、オリゴマーまたはビス(β−ヒ
ドロキシエチル)テレフタレートなどの芳香族ジカルボ
ン酸のビス(β−ヒドロキシエチル)エステルの存在下
で(1)または(2)の方法により製造する方法。
【0028】これらの重縮合反応は無触媒でも進行する
が、酢酸第一錫、テトラブチルチタネート、酢酸カリウ
ムおよび酢酸ナトリウム、三酸化アンチモン、金属マグ
ネシウムなどの金属化合物を添加した方が好ましい場合
もある。
が、酢酸第一錫、テトラブチルチタネート、酢酸カリウ
ムおよび酢酸ナトリウム、三酸化アンチモン、金属マグ
ネシウムなどの金属化合物を添加した方が好ましい場合
もある。
【0029】本発明では、低粘度の共重合ポリエステ
ル、すなわち非液晶性ポリエステル(A)との溶融粘度
比(溶融粘度(非液晶性ポリエステル)/溶融粘度(共
重合ポリエステル))を大きくする共重合ポリエステル
が好ましい。押出工程での剪断発熱の抑制は、非液晶性
ポリエステル(A)に低粘度の共重合ポリエステルを添
加した場合ほどに効果的に達成できるからである。この
溶融粘度比は、少なくとも5以上であることが好まし
く、より好ましくは10以上、特に好ましくは50以上
である。従って、共重合ポリエステルの溶融粘度は、使
用する非液晶性ポリエステル(A)の溶融粘度にもよる
が、280℃、剪断速度200秒-1の条件下で0.1〜
50Pa・秒であることが望ましく、好ましくは0.3
〜10Pa・秒、さらに好ましくは0.5〜3Pa・秒
である。このような超低粘度の共重合ポリエステルを非
液晶性ポリエステルに適量添加することにより、共重合
ポリエステルが、非液晶性ポリエステル中により微分散
化され、透明性の良好な高弾性なフィルムが得られる。
ル、すなわち非液晶性ポリエステル(A)との溶融粘度
比(溶融粘度(非液晶性ポリエステル)/溶融粘度(共
重合ポリエステル))を大きくする共重合ポリエステル
が好ましい。押出工程での剪断発熱の抑制は、非液晶性
ポリエステル(A)に低粘度の共重合ポリエステルを添
加した場合ほどに効果的に達成できるからである。この
溶融粘度比は、少なくとも5以上であることが好まし
く、より好ましくは10以上、特に好ましくは50以上
である。従って、共重合ポリエステルの溶融粘度は、使
用する非液晶性ポリエステル(A)の溶融粘度にもよる
が、280℃、剪断速度200秒-1の条件下で0.1〜
50Pa・秒であることが望ましく、好ましくは0.3
〜10Pa・秒、さらに好ましくは0.5〜3Pa・秒
である。このような超低粘度の共重合ポリエステルを非
液晶性ポリエステルに適量添加することにより、共重合
ポリエステルが、非液晶性ポリエステル中により微分散
化され、透明性の良好な高弾性なフィルムが得られる。
【0030】このような低い溶融粘度を有し、本発明の
目的を達成する上で特に好適に用いられ得る共重合ポリ
エステルは、上記構造単位(I)、(II)、(III)およ
び(IV)からなる共重合ポリエステルである。この共重
合ポリエステルは、非液晶性ポリエステル(A)中で均
一に微分散する。
目的を達成する上で特に好適に用いられ得る共重合ポリ
エステルは、上記構造単位(I)、(II)、(III)およ
び(IV)からなる共重合ポリエステルである。この共重
合ポリエステルは、非液晶性ポリエステル(A)中で均
一に微分散する。
【0031】本発明で用いる共重合ポリエステル(B)
は、予め非液晶性ポリエステル(A)中に分散された状
態で用いることが好ましい。この場合は、共重合ポリエ
ステルを高濃度にしたマスターチップとすることが好ま
しい。マスターチップの製造方法は、特に限定されない
が、二軸の混練機を用いた方が、共重合ポリエステルの
分散状態が均一になるため好ましい。非液晶性ポリエス
テル(A)のチップと共重合ポリエステル(B)のチッ
プをそのまま混ぜ合わせて溶融押出成形を行っても良い
が、原料の乾燥工程や中間ホッパー中で分級や粘着が起
こる場合があり、均一に分散されることが難しくなる。
また、押出温度を適正化しないと押出機内で融点の違い
から共重合ポリエステル(B)が先に溶融し、共重合ポ
リエステルリッチ部が存在し、滑りにより押出異常を起
こす場合もあり、生産性が悪化するため好ましくない。
共重合ポリエステル(B)の非液晶性ポリエステル
(A)中での分散径は5〜1000μmが好ましく、さ
らに好ましくは10〜800μm、より好ましくは20
〜600μmである。マスターチップ中の共重合ポリエ
ステル(B)の分散径が5μmよりも微分散していると
溶融押出成形時の減粘効果が不十分となり、剪断発熱に
よるゲル、異物の発生や、固有粘度低下およびオリゴマ
ーの生成量が増大するため好ましくない。また、マスタ
ーチップ中の共重合ポリエステル(B)の分散径が10
00μmを超えることは難しく、実用上の必要要件でな
い。共重合ポリエステル(B)のマスター中の含有量は
1〜30重量%が好ましく、さらに好ましくは5〜20
重量%、より好ましくは10〜15重量%である。含有
量が1重量%未満では、マスター中の共重合ポリエステ
ル(B)の分散径が5μm未満となるため好ましくな
い。また、30重量%を超える場合は、マスターチップ
作成時のガットのカットが難しくなるため好ましくな
い。
は、予め非液晶性ポリエステル(A)中に分散された状
態で用いることが好ましい。この場合は、共重合ポリエ
ステルを高濃度にしたマスターチップとすることが好ま
しい。マスターチップの製造方法は、特に限定されない
が、二軸の混練機を用いた方が、共重合ポリエステルの
分散状態が均一になるため好ましい。非液晶性ポリエス
テル(A)のチップと共重合ポリエステル(B)のチッ
プをそのまま混ぜ合わせて溶融押出成形を行っても良い
が、原料の乾燥工程や中間ホッパー中で分級や粘着が起
こる場合があり、均一に分散されることが難しくなる。
また、押出温度を適正化しないと押出機内で融点の違い
から共重合ポリエステル(B)が先に溶融し、共重合ポ
リエステルリッチ部が存在し、滑りにより押出異常を起
こす場合もあり、生産性が悪化するため好ましくない。
共重合ポリエステル(B)の非液晶性ポリエステル
(A)中での分散径は5〜1000μmが好ましく、さ
らに好ましくは10〜800μm、より好ましくは20
〜600μmである。マスターチップ中の共重合ポリエ
ステル(B)の分散径が5μmよりも微分散していると
溶融押出成形時の減粘効果が不十分となり、剪断発熱に
よるゲル、異物の発生や、固有粘度低下およびオリゴマ
ーの生成量が増大するため好ましくない。また、マスタ
ーチップ中の共重合ポリエステル(B)の分散径が10
00μmを超えることは難しく、実用上の必要要件でな
い。共重合ポリエステル(B)のマスター中の含有量は
1〜30重量%が好ましく、さらに好ましくは5〜20
重量%、より好ましくは10〜15重量%である。含有
量が1重量%未満では、マスター中の共重合ポリエステ
ル(B)の分散径が5μm未満となるため好ましくな
い。また、30重量%を超える場合は、マスターチップ
作成時のガットのカットが難しくなるため好ましくな
い。
【0032】本発明で用いる共重合ポリエステル(B)
は、溶融押出成形後のフィルムにおいて、非液晶性ポリ
エステル(A)中で微分散しており、その分散形態とし
ては、例えばスキン・コア型、海島型、多層型繊維型な
どと呼ばれる種々の形態があるが、本発明の場合、特に
共重合ポリエステルが非液晶性ポリエステル(A)中に
球状、偏球状および小判状に微分散していることが好ま
しい。また、特に限定されないが、偏球状および小判状
ドメインの長軸と単軸のアスペクト比(L/D)は2〜
50が好ましく、さらに好ましくは3〜40であり、特
に好ましくは5〜30である。また、該共重合ポリエス
テルの平均分散径は0.001〜5μmであり、好まし
くは0.01〜3μmであり、さらに好ましくは0.1
〜1μmである。このような分散径で共重合ポリエステ
ルが非液晶性ポリエステル(A)中で微分散している
と、非液晶性ポリエステル(A)の熱分解の防止に優れ
ているうえ、透明性の非常に良好なフィルムを得ること
ができるため好ましい。
は、溶融押出成形後のフィルムにおいて、非液晶性ポリ
エステル(A)中で微分散しており、その分散形態とし
ては、例えばスキン・コア型、海島型、多層型繊維型な
どと呼ばれる種々の形態があるが、本発明の場合、特に
共重合ポリエステルが非液晶性ポリエステル(A)中に
球状、偏球状および小判状に微分散していることが好ま
しい。また、特に限定されないが、偏球状および小判状
ドメインの長軸と単軸のアスペクト比(L/D)は2〜
50が好ましく、さらに好ましくは3〜40であり、特
に好ましくは5〜30である。また、該共重合ポリエス
テルの平均分散径は0.001〜5μmであり、好まし
くは0.01〜3μmであり、さらに好ましくは0.1
〜1μmである。このような分散径で共重合ポリエステ
ルが非液晶性ポリエステル(A)中で微分散している
と、非液晶性ポリエステル(A)の熱分解の防止に優れ
ているうえ、透明性の非常に良好なフィルムを得ること
ができるため好ましい。
【0033】本発明のように共重合ポリエステルを非液
晶性ポリエステル(A)中に微分散させるには押出機で
の剪断速度を高めることが望ましい。しかし、押出機で
500sec-1以上の剪断速度がかかると、剪断発熱が
大きくなるため、ポリマーが熱分解し易くなり、その結
果口金下面に目やに状付着物となりやすく凸状のスジ状
表面欠点の原因となるため好ましくない。なお、本発明
における押出機での剪断速度はπDN/60h[D=押
出機シリンダー径(cm)、N=スクリュー回転数(r
pm)、h=スクリュー計量部溝深さ(cm)]であ
る。
晶性ポリエステル(A)中に微分散させるには押出機で
の剪断速度を高めることが望ましい。しかし、押出機で
500sec-1以上の剪断速度がかかると、剪断発熱が
大きくなるため、ポリマーが熱分解し易くなり、その結
果口金下面に目やに状付着物となりやすく凸状のスジ状
表面欠点の原因となるため好ましくない。なお、本発明
における押出機での剪断速度はπDN/60h[D=押
出機シリンダー径(cm)、N=スクリュー回転数(r
pm)、h=スクリュー計量部溝深さ(cm)]であ
る。
【0034】溶融押出成形時において、1時間経過ごと
の共重合ポリエステル(B)の含有量の差が、原料仕込
み時の共重合ポリエステルの含有量の±20%未満であ
ることが好ましく、さらに好ましくは±15%未満、よ
り好ましくは±10%未満である。含有量の差が±20
%を超えてしまうと押出機の駆動電流値の増加量が増え
たり、変動が大きくなり、剪断発熱抑制効果が不十分と
なってゲル化物や異物などが多くなるため好ましくな
い。また、時間経過とともにフィルムの特性にも差がで
き物性分布が大きくなってしまう。
の共重合ポリエステル(B)の含有量の差が、原料仕込
み時の共重合ポリエステルの含有量の±20%未満であ
ることが好ましく、さらに好ましくは±15%未満、よ
り好ましくは±10%未満である。含有量の差が±20
%を超えてしまうと押出機の駆動電流値の増加量が増え
たり、変動が大きくなり、剪断発熱抑制効果が不十分と
なってゲル化物や異物などが多くなるため好ましくな
い。また、時間経過とともにフィルムの特性にも差がで
き物性分布が大きくなってしまう。
【0035】なお、本発明のポリエステルフィルム中に
は、非液晶性ポリエステルと共重合ポリエステル以外に
本発明の効果を阻害しない範囲であれば、相溶化剤、可
塑剤、耐候剤、酸化防止剤、熱安定剤、帯電防止剤、増
白剤、着色剤、導電剤などを添加してもかまわない。
は、非液晶性ポリエステルと共重合ポリエステル以外に
本発明の効果を阻害しない範囲であれば、相溶化剤、可
塑剤、耐候剤、酸化防止剤、熱安定剤、帯電防止剤、増
白剤、着色剤、導電剤などを添加してもかまわない。
【0036】本発明のポリエステルフィルムは単膜でも
よいが、これに他のポリマー層、例えばポリエステル、
ポリオレフィン、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、ア
クリル系ポリマーなどを積層してもよい。
よいが、これに他のポリマー層、例えばポリエステル、
ポリオレフィン、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、ア
クリル系ポリマーなどを積層してもよい。
【0037】次に、本発明のポリエステルフィルムを製
造する方法について説明するが、かかる例に限定される
ものではない。
造する方法について説明するが、かかる例に限定される
ものではない。
【0038】ここでは非液晶性ポリエステル(A)とし
てポリエチレンテレフタレートを用いた例を示すが、使
用するポリマーにより製造条件は異なる。常法に従っ
て、テレフタル酸とエチレングリコールからエステル化
し、または、テレフタル酸ジメチルとエチレングリコー
ルをエステル交換により、ビス−β−ヒドロキシエチル
テレフタレート(BHT)を得る。次にこのBHTを重
合槽に移行しながら、真空下で280℃に加熱して重合
反応を進める。ここで、固有粘度が0.6程度のポリエ
ステルを得る。次に180℃減圧下で2時間予備結晶化
し、更に210℃で30時間固相重合を行い固有粘度
0.8dl/gの非液晶性ポリエステル(A)を得る。
てポリエチレンテレフタレートを用いた例を示すが、使
用するポリマーにより製造条件は異なる。常法に従っ
て、テレフタル酸とエチレングリコールからエステル化
し、または、テレフタル酸ジメチルとエチレングリコー
ルをエステル交換により、ビス−β−ヒドロキシエチル
テレフタレート(BHT)を得る。次にこのBHTを重
合槽に移行しながら、真空下で280℃に加熱して重合
反応を進める。ここで、固有粘度が0.6程度のポリエ
ステルを得る。次に180℃減圧下で2時間予備結晶化
し、更に210℃で30時間固相重合を行い固有粘度
0.8dl/gの非液晶性ポリエステル(A)を得る。
【0039】次に、得られた非液晶性ポリエステル
(A)と共重合ポリエステル(B)を二軸混練機等を用
いて、高濃度の共重合ポリエステル(B)を含む非液晶
性ポリエステルのマスターチップを作成し、該チップを
非液晶性ポリエステル(A)で希釈し、180℃で3時
間以上真空乾燥したのち、280℃に加熱された押出機
に供給し、フィルターにて濾過して、Tダイによりシー
ト状に押出す。また、このとき必要があれば、2台以上
の押出機、2層以上に分割されたピノール、または口金
を用いて、2層以上の積層フィルムとしてもよい。ま
た、異物を除去するためにフィルター、例えば焼結金
属、多孔性セラミック、サンド、金網などを用いること
が好ましい。Tダイから押出しされたシートを表面温度
25℃に冷却されたドラム上に静電気力により密着固化
せしめ実質的に非晶状態のキャストフィルムを得る。口
金から押出すときのドラフト比は、好ましくは2〜20
0、より好ましくは5〜150であり、最も好ましくは
10〜100である。該非晶フィルムを80〜150℃
の加熱ロール群で加熱し、縦方向に2〜4倍に1段もし
くは2段以上の多段で延伸、20〜50℃の冷却ロール
群で冷却する。続いて、テンターに導いて、該フィルム
の両端をクリップで把持しながら、80〜150℃に加
熱された熱風雰囲気中で加熱し、横方向に2〜6倍延伸
する。続いて、該フィルムに180〜220℃の温度で
熱固定を施す。熱固定は、緊張下で行ってもよく、また
熱寸法安定性をさらに向上させるために、幅方向に弛緩
することも好ましく行われる。また、必要に応じ、熱固
定を施す前に再縦延伸および/または再横延伸を行うこ
ともできる。
(A)と共重合ポリエステル(B)を二軸混練機等を用
いて、高濃度の共重合ポリエステル(B)を含む非液晶
性ポリエステルのマスターチップを作成し、該チップを
非液晶性ポリエステル(A)で希釈し、180℃で3時
間以上真空乾燥したのち、280℃に加熱された押出機
に供給し、フィルターにて濾過して、Tダイによりシー
ト状に押出す。また、このとき必要があれば、2台以上
の押出機、2層以上に分割されたピノール、または口金
を用いて、2層以上の積層フィルムとしてもよい。ま
た、異物を除去するためにフィルター、例えば焼結金
属、多孔性セラミック、サンド、金網などを用いること
が好ましい。Tダイから押出しされたシートを表面温度
25℃に冷却されたドラム上に静電気力により密着固化
せしめ実質的に非晶状態のキャストフィルムを得る。口
金から押出すときのドラフト比は、好ましくは2〜20
0、より好ましくは5〜150であり、最も好ましくは
10〜100である。該非晶フィルムを80〜150℃
の加熱ロール群で加熱し、縦方向に2〜4倍に1段もし
くは2段以上の多段で延伸、20〜50℃の冷却ロール
群で冷却する。続いて、テンターに導いて、該フィルム
の両端をクリップで把持しながら、80〜150℃に加
熱された熱風雰囲気中で加熱し、横方向に2〜6倍延伸
する。続いて、該フィルムに180〜220℃の温度で
熱固定を施す。熱固定は、緊張下で行ってもよく、また
熱寸法安定性をさらに向上させるために、幅方向に弛緩
することも好ましく行われる。また、必要に応じ、熱固
定を施す前に再縦延伸および/または再横延伸を行うこ
ともできる。
【0040】
(1)固有粘度:オルトクロロフェノール中0.1g/
ml濃度で25℃で測定した値である。なお、共重合ポ
リエステルはオルトクロロフェノールには溶解しないた
め、遠心分離により該ポリマを除去後測定した。
ml濃度で25℃で測定した値である。なお、共重合ポ
リエステルはオルトクロロフェノールには溶解しないた
め、遠心分離により該ポリマを除去後測定した。
【0041】(2)共重合ポリエステルの平均長径L、
平均短径D、平均分散径およびアスペクト比:ポリエス
テルフィルムを、(a) 流れ方向に平行かつフィルム面に
垂直な方向、(b) 幅方向に平行かつフィルム面に垂直な
方向、(c) フィルム面に対して平行な方向、に切断し、
その切断面を透過型電子顕微鏡(TEM)で観察する。
(a)の切断面に現れる共重合ポリエステルのドメインの
フィルムの厚み方向の厚さ(la)と流れ方向の長さ
(lb)、(b)の切断面に現れる共重合ポリエステルの
ドメインのフィルムの厚み方向の長さ(lc)と幅方向
の長さ(ld)、および(c)の切断面に現れる共重合ポ
リエステルのドメインの流れ方向の長さ(le)と幅方
向の長さ(lf)を、直接観察または顕微鏡写真により
求めた。なお、これらla、lb、lc、ld、le、
lfは、各切断面に分布する分散ドメインを無作為に用
い、100個のドメインに対して求めた。次いで、共重
合ポリエステルの分散ドメインの形状指数I、J、Kを
求める。Iは(lbの平均+leの平均)/2、Jは
(ldの平均+lfの平均)/2、Kは(laの平均+
lcの平均)/2とした。共重合ポリエステルの平均長
径Lおよび平均短径Dは上記I、J、Kと下記(I)お
よび(II)式により決定し、その比率L/Dをアスペク
ト比とした。
平均短径D、平均分散径およびアスペクト比:ポリエス
テルフィルムを、(a) 流れ方向に平行かつフィルム面に
垂直な方向、(b) 幅方向に平行かつフィルム面に垂直な
方向、(c) フィルム面に対して平行な方向、に切断し、
その切断面を透過型電子顕微鏡(TEM)で観察する。
(a)の切断面に現れる共重合ポリエステルのドメインの
フィルムの厚み方向の厚さ(la)と流れ方向の長さ
(lb)、(b)の切断面に現れる共重合ポリエステルの
ドメインのフィルムの厚み方向の長さ(lc)と幅方向
の長さ(ld)、および(c)の切断面に現れる共重合ポ
リエステルのドメインの流れ方向の長さ(le)と幅方
向の長さ(lf)を、直接観察または顕微鏡写真により
求めた。なお、これらla、lb、lc、ld、le、
lfは、各切断面に分布する分散ドメインを無作為に用
い、100個のドメインに対して求めた。次いで、共重
合ポリエステルの分散ドメインの形状指数I、J、Kを
求める。Iは(lbの平均+leの平均)/2、Jは
(ldの平均+lfの平均)/2、Kは(laの平均+
lcの平均)/2とした。共重合ポリエステルの平均長
径Lおよび平均短径Dは上記I、J、Kと下記(I)お
よび(II)式により決定し、その比率L/Dをアスペク
ト比とした。
【0042】L=max[I、J、K]・・・(I) D=(I+J+K−L)/3・・(II) ここで、I、J、Kは共重合ポリエステルのドメインの
フィルム流れ方向、幅方向、および厚み方向の平均長さ
に対応する。max[I、J、K]はI、J、Kの長さ
を比較して、最も大きな値を選択する関数である。また
本発明では、(I・J・K)1/3 を平均分散径とい
う。
フィルム流れ方向、幅方向、および厚み方向の平均長さ
に対応する。max[I、J、K]はI、J、Kの長さ
を比較して、最も大きな値を選択する関数である。また
本発明では、(I・J・K)1/3 を平均分散径とい
う。
【0043】(3)溶融粘度:高下式フローテスターを
用いて、280℃、剪断速度200秒-1のときの値を測
定した。単位は[Pa・秒]で表す。 (4)押出機駆動電流値の増量率:シリンダー径90m
mφ、L/D28の押出機において、ダブルフライトス
クリューを用いてスクリュー回転数40rpmで溶融押
出を行う。このとき、ポリマーを供給しない場合の駆動
電流値をW1 とし、各ポリマーを押出機に供給したとき
の駆動電流値をW2 とし、下記の式により各ポリマーを
押出したときの駆動電流値の増加量を百分率で表す。
用いて、280℃、剪断速度200秒-1のときの値を測
定した。単位は[Pa・秒]で表す。 (4)押出機駆動電流値の増量率:シリンダー径90m
mφ、L/D28の押出機において、ダブルフライトス
クリューを用いてスクリュー回転数40rpmで溶融押
出を行う。このとき、ポリマーを供給しない場合の駆動
電流値をW1 とし、各ポリマーを押出機に供給したとき
の駆動電流値をW2 とし、下記の式により各ポリマーを
押出したときの駆動電流値の増加量を百分率で表す。
【0044】(W2 −W1 )/W1 ×100(%) (5)フィッシュアイ(FE):直交ニコル偏光下に1
0cm2 のフィルムをおき、全体像の中で周りの色の異
なるキラキラした部分のうち、長軸が10μm以上の大
きさのものをカウントした。単位は[個/10cm2 ]
で示す。
0cm2 のフィルムをおき、全体像の中で周りの色の異
なるキラキラした部分のうち、長軸が10μm以上の大
きさのものをカウントした。単位は[個/10cm2 ]
で示す。
【0045】(6)共重合ポリエステルの経時による含
有量の差:溶融押出成形時において、1時間経過ごとに
押出機ホッパーより原料を約1kg抜き出す。抜き出し
た原料から共重合ポリエステルの含有量を求める
(T1 )。原料仕込み時に設定した共重合ポリエステル
の含有量(T2 )との差について(III)式より求め
る。
有量の差:溶融押出成形時において、1時間経過ごとに
押出機ホッパーより原料を約1kg抜き出す。抜き出し
た原料から共重合ポリエステルの含有量を求める
(T1 )。原料仕込み時に設定した共重合ポリエステル
の含有量(T2 )との差について(III)式より求め
る。
【0046】 100−(T1 /T2 ×100)(%)・・・(III) (7)製膜安定性:溶融押出成形時において、1時間経
過ごとに製膜されたフィルムの重さより吐出量(kg/
時間)を求める。それぞれの時間において3回測定し平
均値を求めそれをその時間の吐出量とする。製膜終了ま
で続け、それぞれ測定した吐出量のうち最大値と最小値
から(IV)式により得られた数値により次のように分類
し製膜安定性を評価した。(最大値−最小値)の単位は
(kg/時間)、押出機スクリュー径の単位は(mm)
である。
過ごとに製膜されたフィルムの重さより吐出量(kg/
時間)を求める。それぞれの時間において3回測定し平
均値を求めそれをその時間の吐出量とする。製膜終了ま
で続け、それぞれ測定した吐出量のうち最大値と最小値
から(IV)式により得られた数値により次のように分類
し製膜安定性を評価した。(最大値−最小値)の単位は
(kg/時間)、押出機スクリュー径の単位は(mm)
である。
【0047】 (最大値−最小値)/押出機スクリュー径×100(%)・・・(IV) (IV)式から得られた数値(%) 記号 5未満 ……… ◎ 5以上20未満 ……… ○ 20以上40未満 ……… △ 40以上 ……… ×
【0048】
【実施例】本発明を実施例に基づいて説明する。
【0049】実施例1 公知の方法により得られたポリエチレンテレフタレート
のペレットを180℃減圧下で2時間予備結晶化し、更
に210℃で30時間固相重合を行い固有粘度0.8d
l/gのポリエチレンテレフタレートのペレットを得
た。共重合ポリエステル(B)としては、下記原料から
重縮合した共重合ポリエステルA(融点208℃、液晶
開始温度190℃、溶融粘度5Pa・秒)を用いた。先
のポリエチレンテレフタレートに共重合ポリエステルが
10wt%になるように二軸押出機でマスターチップを
作成した。得られたマスターチップ中の共重合ポリエス
テルの分散径は50μmであった。次に、得られたマス
ターチップを用いて、先のポリエチレンテレフタレート
に共重合ポリエステルが0.5wt%になるように添加
混合し押出機に供給し、280℃の温度で溶融して、8
0μm以下に異物を95%カットする高精度フィルター
を通過させ、Tダイにて押出し、静電印加法を用いて、
表面温度25℃のキャスティングドラム上で冷却固化
し、非晶状態の未延伸フィルムを得た。この得られたフ
ィルムを縦延伸機を用いて、縦方向に90℃で3.4倍
延伸し、続いてステンターにより100℃で3.6倍に
横延伸し、続いて220℃で2秒間熱処理をおこない厚
さ20μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを得
た。この状態で数日間連続で製膜を行った。このフィル
ムの特性は表1の通りであり、マスターチップ中の共重
合ポリエステルの分散径が本発明範囲内であると、駆動
電流値の増加も少なく十分な減粘効果が得られており、
更に長時間の連続製膜にもかかわらず共重合ポリエステ
ルの含有量がほぼ一定であり、製膜安定性も非常に良好
であった。
のペレットを180℃減圧下で2時間予備結晶化し、更
に210℃で30時間固相重合を行い固有粘度0.8d
l/gのポリエチレンテレフタレートのペレットを得
た。共重合ポリエステル(B)としては、下記原料から
重縮合した共重合ポリエステルA(融点208℃、液晶
開始温度190℃、溶融粘度5Pa・秒)を用いた。先
のポリエチレンテレフタレートに共重合ポリエステルが
10wt%になるように二軸押出機でマスターチップを
作成した。得られたマスターチップ中の共重合ポリエス
テルの分散径は50μmであった。次に、得られたマス
ターチップを用いて、先のポリエチレンテレフタレート
に共重合ポリエステルが0.5wt%になるように添加
混合し押出機に供給し、280℃の温度で溶融して、8
0μm以下に異物を95%カットする高精度フィルター
を通過させ、Tダイにて押出し、静電印加法を用いて、
表面温度25℃のキャスティングドラム上で冷却固化
し、非晶状態の未延伸フィルムを得た。この得られたフ
ィルムを縦延伸機を用いて、縦方向に90℃で3.4倍
延伸し、続いてステンターにより100℃で3.6倍に
横延伸し、続いて220℃で2秒間熱処理をおこない厚
さ20μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを得
た。この状態で数日間連続で製膜を行った。このフィル
ムの特性は表1の通りであり、マスターチップ中の共重
合ポリエステルの分散径が本発明範囲内であると、駆動
電流値の増加も少なく十分な減粘効果が得られており、
更に長時間の連続製膜にもかかわらず共重合ポリエステ
ルの含有量がほぼ一定であり、製膜安定性も非常に良好
であった。
【0050】 [共重合ポリエステルA原料] 共重合モル比 ヒドロキシ安息香酸 42.5 4、4´−ジヒドロキシビフェニル 7.5 エチレングリコール 50.0 テレフタル酸 57.5 比較例1 非液晶性ポリエステルと共重合ポリエステルをマスター
チップにせず製膜直前に混ぜ合わせて使用する以外は実
施例1と同様にしてポリエステルフィルムを製膜した。
表1の通り非液晶性ポリエステルの固有粘度が高いにも
関わらず押出機駆動電流値増加が少なくFEの発生も少
ないが、製膜安定性などが非常に悪化した。
チップにせず製膜直前に混ぜ合わせて使用する以外は実
施例1と同様にしてポリエステルフィルムを製膜した。
表1の通り非液晶性ポリエステルの固有粘度が高いにも
関わらず押出機駆動電流値増加が少なくFEの発生も少
ないが、製膜安定性などが非常に悪化した。
【0051】実施例2〜6 比較例2 非液晶性ポリエステルの固有粘度、共重合ポリエステル
の添加量、マスター濃度およびマスター中の共重合ポリ
エステルの分散径を変更したものを製膜した。表1の通
り、マスターチップ中の共重合ポリエステルの分散径が
本発明の請求範囲にある場合は、製膜が安定している
が、本発明の範囲を外れると製膜が安定しなくなる。
の添加量、マスター濃度およびマスター中の共重合ポリ
エステルの分散径を変更したものを製膜した。表1の通
り、マスターチップ中の共重合ポリエステルの分散径が
本発明の請求範囲にある場合は、製膜が安定している
が、本発明の範囲を外れると製膜が安定しなくなる。
【0052】実施例7 非液晶性ポリエステルとしてポリエチレンナフタレート
を使用した。マスターチップ中の共重合ポリエステルの
分散径が30μmであり、それ以外は実施例1と同様に
してポリエステルフィルムを製膜した。表1の通りマス
ターチップ中の共重合ポリエステルの分散径が本発明の
範囲内であれば、ポリエチレンテレフタレート同様に良
好であった。
を使用した。マスターチップ中の共重合ポリエステルの
分散径が30μmであり、それ以外は実施例1と同様に
してポリエステルフィルムを製膜した。表1の通りマス
ターチップ中の共重合ポリエステルの分散径が本発明の
範囲内であれば、ポリエチレンテレフタレート同様に良
好であった。
【0053】実施例8 共重合ポリエステルとして下記原料から重縮合した共重
合ポリエステルB(共重合ポリエステルB:融点265
℃、液晶開始温度240℃)に変更し、マスターチップ
中の共重合ポリエステルの分散径が60μmである以外
は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを製膜し
た。表1の通り結果は良好であった。
合ポリエステルB(共重合ポリエステルB:融点265
℃、液晶開始温度240℃)に変更し、マスターチップ
中の共重合ポリエステルの分散径が60μmである以外
は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを製膜し
た。表1の通り結果は良好であった。
【0054】 [共重合ポリエステルB原料] 共重合モル比 ヒドロキシ安息香酸 72.5 4、4´−ジヒドロキシビフェニル 7.5 エチレングリコール 20.0 テレフタル酸 27.5 比較例3 固有粘度0.8dl/gの非液晶性ポリエステルのみを
実施例1と同様にして製膜した。製膜安定性は単体であ
るため良好であるが、固有粘度の高い非液晶性ポリエス
テルのみを押出すと駆動電流値の増加が大きくFEなど
異物の多いフィルムが得られてしまう。
実施例1と同様にして製膜した。製膜安定性は単体であ
るため良好であるが、固有粘度の高い非液晶性ポリエス
テルのみを押出すと駆動電流値の増加が大きくFEなど
異物の多いフィルムが得られてしまう。
【0055】
【表1】
【0056】
【発明の効果】本発明は、非液晶性ポリエステル(A)
と共重合ポリエステル(B)からなる複合体であるが、
非液晶性ポリエステル(A)中に共重合ポリエステル
(B)をあらかじめ高濃度で分散させるマスターチップ
とすることで、原料乾燥工程や中間ホッパーでの分級や
粘着、吐出量の変動などの押出異常もなく、物性が均一
で製膜安定性に優れている。
と共重合ポリエステル(B)からなる複合体であるが、
非液晶性ポリエステル(A)中に共重合ポリエステル
(B)をあらかじめ高濃度で分散させるマスターチップ
とすることで、原料乾燥工程や中間ホッパーでの分級や
粘着、吐出量の変動などの押出異常もなく、物性が均一
で製膜安定性に優れている。
【0057】また、マスターチップの使用であっても、
マスターチップ中の共重合ポリエステル(B)の分散径
を5〜1000μmにすることにより安定して押出機内
での剪断発熱抑制があり、オリゴマーやゲル、異物の発
生が抑えられ電気絶縁用途をはじめとして、磁気記録用
途、コンデンサ用途、包装用途、リボン用途等に活用が
可能である。
マスターチップ中の共重合ポリエステル(B)の分散径
を5〜1000μmにすることにより安定して押出機内
での剪断発熱抑制があり、オリゴマーやゲル、異物の発
生が抑えられ電気絶縁用途をはじめとして、磁気記録用
途、コンデンサ用途、包装用途、リボン用途等に活用が
可能である。
Claims (9)
- 【請求項1】非液晶性ポリエステル(A)と共重合ポリ
エステル(B)の複合体からなるポリエステル組成物に
おいて、該非液晶性ポリエステル(A)中に、5〜10
00μmの分散径に分散した共重合ポリエステル(B)
を、1〜30重量%含有することを特徴とするポリエス
テル組成物。 - 【請求項2】前記ポリエステル組成物がマスターチップ
として使用されてなることを特徴とする請求項1に記載
のポリエステル組成物。 - 【請求項3】前記共重合ポリエステル(B)が主鎖にメ
ソゲン基を含有し、メソゲン基の共重合量が15〜90
モル%のものであることを特徴とする請求項1または請
求項2に記載のポリエステル組成物。 - 【請求項4】前記共重合ポリエステル(B)が、溶融粘
度が0.1〜50Pa・秒のものであることを特徴とす
る請求項1〜請求項3のいずれかに記載のポリエステル
組成物。 - 【請求項5】前記共重合ポリエステル(B)が、フィル
ム中に0.01〜10重量%含有されてなることを特徴
とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のポリエス
テル組成物。 - 【請求項6】前記共重合ポリエステル(B)が、下記
(I)、(II)および(IV)の構造単位からなる共重合
ポリエステル、(I)、(II)および(IV)の構造単位
からなる共重合ポリエステル、(I)、(II)、(III)
および(IV)の構造単位からなる共重合ポリエステルか
ら選ばれた少なくとも一種であることを特徴とする請求
項1〜請求項5のいずれかに記載のポリエステル組成
物。 【化1】 (但し、式中のR1 は、 【化2】 から選ばれた一種以上の基を示し、R2 は、 【化3】 から選ばれた一種以上の基を示す。また、式中Xは水素
原子または塩素原子を示し、構造単位[(II)+(II
I)]と構造単位(IV)は実質的に等モルである。) - 【請求項7】前記非液晶性ポリエステル(A)が、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートお
よびそれらの変性体よりなる群から選ばれた少なくとも
一種であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいず
れかに記載のポリエステル組成物。 - 【請求項8】非液晶性ポリエステル(A)と共重合ポリ
エステル(B)の複合体からなるポリエステルフィルム
の製造方法において、非液晶性ポリエステル(A)中
に、5〜1000μmの分散径に分散した共重合ポリエ
ステル(B)を1〜30重量%含有した非液晶性ポリエ
ステル(A)をマスターとして使用し、溶融押出成形す
ることを特徴とするポリエステルフィルムの製造方法。 - 【請求項9】前記ポリエステルフィルムの溶融押出成形
時において、1時間経過ごとの非液晶性ポリエステル
(A)中の共重合ポリエステル(B)の含有量の差が±
20%未満であることを特徴とする請求項8に記載のポ
リエステルフィルムの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9271446A JPH11106623A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | ポリエステル組成物およびポリエステルフィルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9271446A JPH11106623A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | ポリエステル組成物およびポリエステルフィルムの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11106623A true JPH11106623A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17500146
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9271446A Pending JPH11106623A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | ポリエステル組成物およびポリエステルフィルムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11106623A (ja) |
-
1997
- 1997-10-03 JP JP9271446A patent/JPH11106623A/ja active Pending
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