JPH11107330A - 浄水プロセスにおける塩素注入制御方式 - Google Patents

浄水プロセスにおける塩素注入制御方式

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JPH11107330A
JPH11107330A JP27177297A JP27177297A JPH11107330A JP H11107330 A JPH11107330 A JP H11107330A JP 27177297 A JP27177297 A JP 27177297A JP 27177297 A JP27177297 A JP 27177297A JP H11107330 A JPH11107330 A JP H11107330A
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JP
Japan
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chlorine
chlorine injection
treated water
injection control
water
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JP27177297A
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Osamu Ito
修 伊藤
Tsutomu Kojima
勉 小島
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Fuji Electric Co Ltd
FFC Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
FFC Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浄水プロセスにおける前塩素注入制御、中塩
素注入制御、および/または後塩素注入制御の実行/停
止を制御して、浄水への塩素あるいは塩素化合物の注入
率を自動的に補正し、浄水中の残留塩素濃度を常に適切
な値に維持する。 【解決手段】 原水の水質(濁度、アンモニア性窒素含
有率等)と、浄水プロセスの第1のポイントにおける処
理水中の残留塩素濃度と、原水あるいは処理水に対する
塩素の注入率に基づいて、原水あるいは処理水に対する
塩素注入の実行・停止の判断を行なう塩素注入制御実施
判断処理部を備え、該塩素注入制御実施判断処理部の判
断に従って塩素注入の実行・停止を切り替える。さら
に、塩素注入の切り替えによって生じる処理水中の残留
塩素濃度の変動の影響を抑制するために、浄水プロセス
の第2のポイントの処理水に対する塩素の注入率を補正
するための補正値を、処理水中の残留塩素濃度に基づい
て算出する塩素注入率補正演算手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄水プロセスにお
ける塩素あるいは塩素化合物の注入の制御に関する(請
求項を含めて、本明細書のなかで単に「塩素注入」ある
いは「塩素の注入」と記載する場合であっても、これら
は「塩素あるいは塩素化合物の注入」を意味するものと
する)。
【0002】
【従来の技術】浄水プロセスでは、各家庭や工場等への
給水水質の衛生保持、あるいは原水に含まれる有機物質
や金属化合物などの除去等を目的として、塩素あるいは
塩素化合物が注入される。従来、この浄水プロセスにお
ける塩素あるいは塩素化合物の注入には、次の3つの制
御が用いられている。
【0003】(1)塩素あるいは塩素化合物を、原水中
に含まれる濁質を凝集剤によってフロック状に凝集させ
るフロック形成池よりも上流のプロセスで注入する前塩
素注入制御。
【0004】(2)塩素あるいは塩素化合物を、形成さ
れたフロックを沈澱処理する沈殿池の出口から、その処
理水をろ過するろ過池の入口までの間のプロセスで注入
する中塩素注入制御。
【0005】(3)塩素あるいは塩素化合物を、ろ過池
の出口から処理浄水を一時的に貯留する浄水池までの間
のプロセスで注入する後塩素注入制御。これらの制御に
は、いずれもフィードバック制御やフィードフォワード
制御、あるいはこれらの組み合わせが用いられる。どの
塩素注入制御方法を用いるかは、浄水場の処理構造や取
水する原水の水質、あるいは天候の影響の度合いなどの
外的要因に応じて各浄水場ごとに判断され、塩素注入制
御方法の切替は各浄水場においては基本的には行われて
はいなかった。また、たとえこれらの制御方法を切りか
える場合にも、その判断は操作員個々の判断にまかされ
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前塩素注入制御、中塩
素注入制御、後塩素注入制御のうちのどの制御を使用す
るかは、主に原水の水質や外的要因によって決定され
る。しかし、従来の方法では、これらの条件が変化した
場合であっても制御方式を変えない場合が多く、これに
より無駄な薬品の注入や電力使用量の増大を招いてい
た。また、制御方式を変えたり、また元の方式に復帰さ
せるには、制御運転の熟練者による高度な判断が必要と
され、作業負荷の増大を招いていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたものであり、前塩素注入制御、中
塩素注入制御、および/または後塩素注入制御の実行/
停止を制御して、浄水への塩素あるいは塩素化合物の注
入率を自動的に補正し、熟練者による高度な制御判断を
必要とせずに、浄水の衛生保持および水質保持のために
浄水中の残留塩素濃度を常に適切な値に維持することを
目的としている。
【0008】上記の課題を解決するために、本発明で
は、計測手段によって原水の水質を計測し、また各塩素
注入制御を行なった後の残留塩素濃度を計測して、それ
らの計測情報と注入された塩素あるいは塩素化合物の注
入率とを、塩素注入制御実施判断処理手段によって別途
与えられた処理プロセス中の評価ポイントにおける残留
塩素濃度の目標値に基づいて判断して各塩素注入制御の
実行、停止を行なう。また、塩素注入率補正演算手段に
よって、塩素注入制御の実行、停止によって生じる処理
プロセス中の評価ポイントにおける残留塩素濃度の変動
を抑制する。
【0009】本発明の塩素注入制御装置は、塩素あるい
は塩素化合物を少なくとも2個所(前塩素注入制御、中
塩素注入制御、後塩素注入制御のうちの少なくとも2つ
に対応する個所)において注入する設備をもつ浄水プロ
セスのための塩素注入制御装置であって、原水の水質
(濁度、アンモニア性窒素含有率等)と、浄水プロセス
の第1のポイントにおける処理水中の残留塩素濃度と、
原水あるいは処理水に対する塩素の注入率に基づいて、
原水あるいは処理水に対する塩素注入の実行・停止の判
断を行なう塩素注入制御実施判断処理手段と、該塩素注
入制御実施判断処理手段の判断に従って、原水あるいは
処理水に対する塩素注入の実行・停止を切り替える塩素
注入制御切替手段とを備えている。
【0010】この塩素注入制御装置は、さらに、原水あ
るいは処理水に対する塩素注入の切り替えによって生じ
る処理水中の残留塩素濃度の変動の影響を抑制するため
に、浄水プロセスの第2のポイントの処理水に対する塩
素の注入率を補正するための補正値を、処理水中の残留
塩素濃度に基づいて算出する塩素注入率補正演算手段を
備えていてもよい。またさらに、前記第2のポイントの
処理水に対する塩素の注入率を前記塩素注入率補正演算
手段が求めた前記補正値によって補正して、前記第2の
ポイントの処理水に対する塩素の注入率を決定する塩素
注入演算処理手段を備えていてもよい。
【0011】本発明の塩素注入制御方法は、塩素あるい
は塩素化合物を少なくとも2個所において注入する設備
をもつ浄水プロセスのための塩素注入制御方法であっ
て、原水の水質と、浄水プロセスの第1のポイントにお
ける処理水中の残留塩素濃度と、原水あるいは処理水に
対する塩素の注入率に基づいて、原水あるいは処理水に
対する塩素注入の実行・停止の判断を行なう第1のステ
ップと、該第1のステップにおける判断に従って、原水
あるいは処理水に対する塩素注入の実行・停止を切り替
える第2のステップと、原水あるいは処理水に対する塩
素注入の切り替えによって生じる処理水中の残留塩素濃
度の変動の影響を抑制するために、浄水プロセスの第2
のポイントの処理水に対する塩素の注入率を補正するた
めの補正値を、処理水中の残留塩素濃度に基づいて算出
する第3のステップとを含んでいる。
【0012】この塩素注入制御方法は、さらに、前記第
2のポイントの処理水に対する塩素の注入率を前記第3
のステップで求めた前記補正値によって補正して、前記
第2のポイントの処理水に対する塩素の注入率を決定す
るステップを含んでいてもよい。
【0013】本発明によれば、原水水質の変動や外的要
因による塩素消費量に応じて、またさらに浄水プロセス
の処理時間に応じて前塩素注入制御、中塩素注入制御、
後塩素注入制御が適切に切りかえられて実行される。水
質が悪い場合は前塩素注入制御を主体とした制御が行な
われ、水質が比較的よい場合は中塩素注入制御を主体と
した制御が行なわれる。そして、水質が良好な場合は、
後塩素注入制御を主体とした制御が行なわれる。これら
の制御では、原水水質の計測値と処理水中の残留塩素濃
度および実際の注入率の値に基づいて、塩素注入制御実
施判断処理手段によって水質特性と処理状態を判断し、
また塩素注入制御の要否を判断してその実行、停止を行
なうと共に、他の塩素注入制御による塩素あるいは塩素
化合物の注入率を補正することにより、処理水の水質保
全およびその安定化を図る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
による塩素注入制御装置の実施形態を説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明による塩素注入制御装
置の第1の実施形態の構成を表した図である。
【0015】図1に示すように、この塩素注入制御装置
は、前塩素注入制御実施判断処理部10と、前塩素注入
率演算部11と、前塩素注入制御切替部12と、中塩素
注入率補正演算部13と、中塩素注入率演算部14と、
中塩素注入演算処理部15と、後塩素注入率演算部16
とを備えている。
【0016】前塩素注入率演算部11は、原水水質(濁
度、アンモニア性窒素含有率等)の計測値および日射量
の測定値に基づくフィードフォワード制御と、沈殿池出
口における残留塩素濃度に基づくフィードバック制御を
行ない、この前塩素注入制御によって沈殿池出口残留塩
素濃度を目標値に維持する。前塩素注入制御切替部12
は、前塩素注入制御実施判断処理部10からの指示に応
じて前塩素注入制御の実行、停止を切りかえる。また、
中塩素注入率演算部14は、原水水質と沈殿池出口にお
ける残留塩素濃度に基づくフィードフォワード制御と、
ろ過池出口残留塩素濃度に基づくフィードバック制御を
行ない、この中塩素注入制御によってろ過池出口残留塩
素濃度を目標値に維持する。さらに、後塩素注入率演算
部16は、浄水池残留塩素濃度に基づいてフィードバッ
ク制御を行ない、この後塩素注入制御によって浄水池残
留塩素濃度を目標値に維持する。
【0017】前塩素注入制御実施判断処理部10の動作
は、以下の通りである。前塩素注入制御実施判断処理部
10は、所定の演算間隔ごとに次の演算処理や演算に基
づく判断を行ない、前塩素注入制御の実行、停止指令を
前塩素注入制御切替部12に与える。 (1)前塩素注入制御の停止:次の条件が同時に成立し
た場合、前塩素注入制御実施判断処理部10は前塩素注
入制御切替部12に指令を送り、前塩素注入制御動作を
実行状態から停止状態に切りかえる。
【0018】 沈殿池出口残留塩素濃度が、所定の沈
殿池出口残留塩素濃度の目標値の許容範囲内(上下限値
内)にあり、それが所定の沈殿池出口残留塩素濃度の安
定継続判定時間以上維持されている。
【0019】 原水水質が、所定の原水水質の変動許
容範囲内にあり、それが所定の原水水質の安定継続判定
時間以上維持されている。すなわち、原水濁度が制御停
止判定値以下にある状態が安定継続判定時間以上維持さ
れており、かつ、原水に含まれるアンモニア性窒素量が
制御停止判定値以下にある状態が安定継続判定時間以上
維持されている。
【0020】 前塩素注入率が所定の注入率下限判定
値以下にある状態が、所定の注入率下限判定時間以上維
持されている。 (2)前塩素注入制御の実行:次の条件が成立した場
合、前塩素注入制御実施判断処理部10は前塩素注入制
御切替部12に対して、前塩素注入制御を停止状態から
実行状態に切り替える指令を出す。
【0021】・ 原水水質の計測値が、所定の原水水質
の制御実行判定値を超えた場合。すなわち、原水濁度が
制御実行判定値を超えているか、あるいは、原水に含ま
れるアンモニア性窒素量が制御実行判定値を超えている
場合。
【0022】次に、前塩素注入制御切替部12の動作に
ついて説明する。前塩素注入制御切替部12は、前塩素
注入制御実施判断処理部10から送られる前塩素注入制
御動作の実行・停止命令に基づいて、前塩素注入設備の
制御動作停止中における制御動作の開始と継続、制御動
作中における制御動作の停止と停止継続の切り替えを行
なう。前塩素注入制御切替部12は、制御動作の実行時
には、前塩素注入率演算部11が原水水質と日射量と沈
殿池出口残留塩素濃度に基づいて算出した注入率の値を
受け取り、この値に応じて塩素注入を行なうように前塩
素注入設備を制御する。
【0023】すなわち、前塩素注入制御切替部12は、
停止指令が出た場合、制御動作中であれば制御動作を停
止し、制御停止中であれば制御停止動作を継続し、ま
た、実行指令が出た場合は、制御停止中であれば制御動
作を開始すると共に前塩素注入率を前塩素注入設備に伝
達し、制御動作中であれば制御実行状態を継続すると共
に前塩素注入率を前塩素注入設備に伝達する。
【0024】次に、中塩素注入率補正演算部13の動作
について説明する。前塩素注入制御の実行または停止時
にその影響を抑制するために、中塩素注入率補正演算部
13は、前塩素注入制御実施判断処理部10からの前塩
素注入制御動作の実行・停止指令に基づいて、以下のよ
うに中塩素注入率の補正値(中塩素注入率補正値Y1)
を演算する。
【0025】(1)前塩素注入制御の実行中に停止指令
が出た場合: まず、沈殿池出口残留塩素濃度の目標値を用いて、
過渡目標値を次のように求める。
【0026】過渡目標値=(沈殿池出口残留塩素濃度の
目標値)×(T1−指令後の経過時間)/T1 T1:所定の前塩素注入制御実行・停止時の補正注入実
施時間。
【0027】ただし、指令後の経過時間がT1を超えた
場合は0とする。 次に、上記のように定まった過渡目標値と沈殿池出
口残留塩素濃度との偏差ΔClを次のように求める。
【0028】ΔCl=(過渡目標値)−(沈殿池出口残
留塩素濃度の計測値) ΔClが負であるかどうかを判断し、負の場合は0
に置き換える(ΔCl<0のとき、ΔCl=0)。
【0029】 得られたΔClに係数kを乗じて、そ
の値を中塩素注入率補正値Y1とする。 Y1=k・ΔCl (kは正の定数) (2)前塩素注入制御の停止中に実行指令が出た場合: まず、沈殿池出口残留塩素濃度の目標値を用いて、
過渡目標値を次のように求める。
【0030】過渡目標値=(沈殿池出口残留塩素濃度の
目標値)×(指令後の経過時間)/T1 T1:所定の前塩素注入制御実行・停止時の補正注入実
施時間。
【0031】ただし、指令後の経過時間がT1を超えた
場合は沈殿池出口残留塩素濃度の目標値とする。 次に、上記のように定まった過渡目標値と沈殿池出
口残留塩素濃度との偏差ΔClを次のように求める。
【0032】ΔCl=(過渡目標値)−(沈殿池出口残
留塩素濃度の計測値) ΔClが正であるかどうかを判断し、正の場合は0
に置き換える(ΔCl>0のとき、ΔCl=0)。ま
た、指令後の経過時間がT1を越えた場合は0とする。
【0033】 得られたΔClに係数kを乗じて、そ
の値を中塩素注入率補正値Y1とする。 Y1=k・ΔCl (kは正の定数) なお、沈殿池出口残留塩素濃度の過渡目標値は指令後の
経過時間の関数として与えてもよい。
【0034】次に中塩素注入演算処理部15の動作を説
明する。中塩素注入演算処理部15は、前塩素注入制御
実施判断処理部10からの前塩素注入制御動作の実行・
停止指令に応じて、中塩素注入率補正演算部13が求め
た中塩素注入率補正値と中塩素注入率演算部14から送
られる塩素注入率とを加えて中塩素注入率を求め、その
値を中塩素注入設備に送り中塩素注入制御を実行する。
中塩素注入率演算部14では、原水水質と沈殿池出口残
留塩素濃度とろ過池出口の残留塩素濃度に基づいて塩素
注入率が決定される。したがって、中塩素注入演算処理
部15が決定する中塩素注入率は、中塩素注入率補正値
と、沈殿池出口残留塩素濃度によるフィードフォワード
制御に係る注入率演算値と、原水水質によるフィードフ
ォワード制御に係る注入率演算値と、ろ過池出口残留塩
素濃度によるフィードバック制御に係る注入率演算値と
を加えたものとなる。なお、加えられるこれらの注入率
演算値のうち演算されないものがあってもよく、その場
合は演算されない値は加えられないものとする。
【0035】第1実施形態の塩素注入制御装置は、さら
に、浄水池残留塩素濃度に基づいて浄水池に対する塩素
注入率を決定する後塩素注入率演算部16を含んでいる
が、この後塩素注入率演算部16が含まれない塩素注入
制御装置に対しても、上記の前塩素注入制御と中塩素注
入制御が適用できる。 (第2実施形態)図2は、本発明による塩素注入制御装
置の第2の実施形態の構成を表した図である。
【0036】図2に示すように、この塩素注入制御装置
は、前塩素注入制御実施判断処理部20と、前塩素注入
率演算部21と、前塩素注入制御切替部22と、後塩素
注入率補正演算部23と、後塩素注入率演算部24と、
後塩素注入演算処理部25とを備えている。
【0037】前塩素注入率演算部21は、原水水質(濁
度、アンモニア性窒素含有率等)の計測値および日射量
の測定値に基づくフィードフォワード制御と、沈殿池出
口における残留塩素濃度に基づくフィードバック制御を
行ない、この前塩素注入制御によって沈殿池出口残留塩
素濃度を目標値に維持する。前塩素注入制御切替部22
は、前塩素注入制御実施判断処理部20からの指示に応
じて前塩素注入制御の実行、停止を切りかえる。また、
後塩素注入率演算部24は、浄水池残留塩素濃度に基づ
くフィードバック制御を行ない、この後塩素注入制御に
よって浄水池残留塩素濃度を目標値に維持する。
【0038】前塩素注入制御実施判断処理部20の動作
は、以下の通りである。前塩素注入制御実施判断処理部
20は、所定の演算間隔ごとに次の演算処理や演算に基
づく判断を行ない、前塩素注入制御の実行、停止指令を
前塩素注入制御切替部22に与える。 (1)前塩素注入制御の停止:次の条件が同時に成立し
た場合、前塩素注入制御実施判断処理部20は前塩素注
入制御切替部22に指令を送り、前塩素注入制御動作を
実行状態から停止状態に切りかえる。
【0039】 沈殿池出口残留塩素濃度が、所定の沈
殿池出口残留塩素濃度の目標値の許容範囲内(上下限値
内)にあり、それが所定の沈殿池出口残留塩素濃度の安
定継続判定時間以上維持されている。
【0040】 原水水質が、所定の原水水質の変動許
容範囲内にあり、それが所定の原水水質の安定継続判定
時間以上維持されている。すなわち、原水濁度が制御停
止判定値以下にある状態が安定継続判定時間以上維持さ
れており、かつ、原水に含まれるアンモニア性窒素量が
制御停止判定値以下にある状態が安定継続判定時間以上
維持されている。
【0041】 前塩素注入率が所定の注入率下限判定
値以下にある状態が、所定の注入率下限判定時間以上維
持されている。 (2)前塩素注入制御の実行:次の条件が成立した場
合、前塩素注入制御実施判断処理部20は前塩素注入制
御切替部22に対して、前塩素注入制御を停止状態から
実行状態に切り替える指令を出す。
【0042】・ 原水水質の計測値が、所定の原水水質
の制御実行判定値を超えた場合。すなわち、原水濁度が
制御実行判定値を超えているか、あるいは、原水に含ま
れるアンモニア性窒素量が制御実行判定値を超えている
場合。
【0043】次に、前塩素注入制御切替部22の動作に
ついて説明する。前塩素注入制御切替部22は、前塩素
注入制御実施判断処理部20から送られる前塩素注入制
御動作の実行・停止命令に基づいて、前塩素注入設備の
制御動作停止中における制御動作の開始と継続、制御動
作中における制御動作の停止と停止継続の切り替えを行
なう。前塩素注入制御切替部22は、制御動作の実行時
には、前塩素注入率演算部21が原水水質と日射量と沈
殿池出口残留塩素濃度に基づいて算出した注入率の値を
受け取り、この値に応じて塩素注入を行なうように前塩
素注入設備を制御する。
【0044】すなわち、前塩素注入制御切替部22は、
停止指令が出た場合、制御動作中であれば制御動作を停
止し、制御停止中であれば制御停止動作を継続し、ま
た、実行指令が出た場合は、制御停止中であれば制御動
作を開始すると共に前塩素注入率を前塩素注入設備に伝
達し、制御動作中であれば制御実行状態を継続すると共
に前塩素注入率を前塩素注入設備に伝達する。
【0045】次に、後塩素注入率補正演算部23の動作
について説明する。前塩素注入制御の実行または停止時
にその影響を抑制するために、中塩素注入率補正演算部
23は、前塩素注入制御実施判断処理部20からの前塩
素注入制御動作の実行・停止指令に基づいて、以下のよ
うに後塩素注入率の補正値(後塩素注入率補正値Y2)
を演算する。
【0046】(1)前塩素注入制御の実行中に停止指令
が出た場合: まず、ろ過池出口残留塩素濃度の目標値を用いて、
過渡目標値を次のように求める。
【0047】過渡目標値=(ろ過池出口残留塩素濃度の
目標値)×(T2−指令後の経過時間)/T2 T2:所定の前塩素注入制御実行・停止時の補正注入実
施時間。
【0048】ただし、指令後の経過時間がT2を超えた
場合は0とする。 次に、上記のように定まった過渡目標値とろ過池出
口残留塩素濃度との偏差ΔClを次のように求める。
【0049】ΔCl=(過渡目標値)−(ろ過池出口残
留塩素濃度の計測値) ΔClが負であるかどうかを判断し、負の場合は0
に置き換える(ΔCl<0のとき、ΔCl=0)。
【0050】 得られたΔClに係数kを乗じて、そ
の値を後塩素注入率補正値Y2とする。 Y2=k・ΔCl (kは正の定数) (2)前塩素注入制御の停止中に実行指令が出た場合: まず、ろ過池出口残留塩素濃度の目標値を用いて、
過渡目標値を次のように求める。
【0051】過渡目標値=(ろ過池出口残留塩素濃度の
目標値)×(指令後の経過時間)/T2 T2:所定の前塩素注入制御実行・停止時の補正注入実
施時間。
【0052】ただし、指令後の経過時間がT2を超えた
場合はろ過池出口残留塩素濃度の目標値とする。 次に、上記のように定まった過渡目標値とろ過池出
口残留塩素濃度との偏差ΔClを次のように求める。
【0053】ΔCl=(過渡目標値)−(ろ過池出口残
留塩素濃度の計測値) ΔClが正であるかどうかを判断し、正の場合は0
に置き換える(ΔCl>0のとき、ΔCl=0)。ま
た、指令後の経過時間がT2を越えた場合は0とする。
【0054】 得られたΔClに係数kを乗じて、そ
の値を後塩素注入率補正値Y2とする。 Y2=k・ΔCl (kは正の定数) なお、ろ過池出口残留塩素濃度の過渡目標値は指令後の
経過時間の関数として与えてもよい。
【0055】次に後塩素注入演算処理部25の動作を説
明する。後塩素注入演算処理部25は、前塩素注入制御
実施判断処理部20からの前塩素注入制御動作の実行・
停止指令に応じて、後塩素注入率補正演算部23が求め
た後塩素注入率補正値と後塩素注入率演算部24から送
られる塩素注入率とを加えて後塩素注入率を求め、その
値を後塩素注入設備に送り後塩素注入制御を実行する。
後塩素注入率演算部24では、浄水池残留塩素濃度に基
づいて塩素注入率が決定される。したがって、後塩素注
入演算処理部25が決定する後塩素注入率は、後塩素注
入率補正値と浄水池残留塩素濃度によるフィードバック
制御に係る注入率演算値とを加えたものとなる。なお、
前塩素注入制御実施判断処理部20による実行・停止指
令の後の経過時間が、別途与えられる補正注入実施時間
を超える場合は、フィードバック制御に係る注入率演算
値をもって後塩素注入率とする。 (第3実施形態)図3は、本発明による塩素注入制御装
置の第3の実施形態の構成を表した図である。
【0056】図3に示すように、この塩素注入制御装置
は、後塩素注入制御実施判断処理部30と、後塩素注入
率演算部31と、後塩素注入制御切替部32と、前塩素
注入率演算部33と、中塩素注入率演算部34とを備え
ている。
【0057】後塩素注入率演算部31は、浄水池残留塩
素濃度に基づくフィードバック制御を行ない、この後塩
素注入制御によって浄水池残留塩素濃度を目標値に維持
する。後塩素注入制御切替部32は、後塩素注入制御実
施判断処理部30からの指示に応じて後塩素注入制御の
実行、停止を切りかえる。また、前塩素注入率演算部3
3は、原水水質の計測値と日射量の測定値に基づくフィ
ードフォワード制御と沈殿池出口残留塩素濃度に基づく
フィードバック制御を行って原水に対する塩素注入率を
決定し、この前塩素注入制御によって沈殿池出口残留塩
素濃度を目標値に維持する。また、中塩素注入率演算部
34は、原水水質の計測値と沈殿池出口残留塩素濃度に
基づくフィードフォワード制御と、ろ過池出口残留塩素
濃度に基づくフィードバック制御を行なってろ過池に流
れる処理水に対する塩素注入率を決定し、この中塩素注
入制御によってろ過池出口残留塩素濃度を目標値に維持
する。
【0058】後塩素注入制御実施判断処理部30の動作
は、以下の通りである。後塩素注入制御実施判断処理部
30は、所定の演算間隔ごとに次の演算処理や演算に基
づく判断を行ない、後塩素注入制御の実行、停止指令を
後塩素注入制御切替部32に与える。 (1)後塩素注入制御の停止:次の条件が同時に成立し
た場合、後塩素注入制御実施判断処理部30は後塩素注
入制御切替部32に指令を送り、後塩素注入制御動作を
実行状態から停止状態に切りかえる。
【0059】 浄水池残留塩素濃度が、所定の浄水池
残留塩素濃度の目標値の許容範囲内(上下限値内)にあ
り、それが所定の浄水池残留塩素濃度の判定時間以上維
持されている。
【0060】 ろ過池出口残留塩素濃度が、所定のろ
過池出口残留塩素濃度の目標値の許容範囲内(上下限値
内)にあり、それが所定のろ過池出口残留塩素濃度の判
定時間以上維持されている。
【0061】 原水水質が、所定の原水水質の変動許
容範囲内にあり、それが所定の原水水質の安定継続判定
時間以上維持されている。すなわち、原水濁度が制御停
止判定値以下にある状態が安定継続判定時間以上維持さ
れており、かつ、原水に含まれるアンモニア性窒素量が
制御停止判定値以下にある状態が安定継続判定時間以上
維持されている。
【0062】 後塩素注入率が所定の注入率下限判定
値以下にある状態が、所定の注入率下限判定時間以上維
持されている。 (2)後塩素注入制御の実行:次の条件のいづれかが成
立した場合、後塩素注入制御実施判断処理部30は後塩
素注入制御切替部32に対して、後塩素注入制御を停止
状態から実行状態に切り替える実行指令を出す。
【0063】 原水水質計測値が、所定の原水水質の
制御実行判定値を超えた場合。すなわち、原水濁度が原
水濁度の制御実行判定値を超えるか、あるいは、原水に
含まれるアンモニア性窒素量が原水アンモニア性窒素の
制御実行判定値を超えた場合。
【0064】 ろ過池出口残留塩素濃度が、所定のろ
過池出口残留塩素濃度の目標値の許容範囲(上下限)を
外れている場合。 浄水池残留塩素濃度が、所定の浄水池残留塩素濃度
の目標値の許容範囲(下限)を外れている場合。
【0065】次に、後塩素注入制御切替部32の動作に
ついて説明する。後塩素注入制御切替部32は、後塩素
注入制御実施判断処理部30から送られる後塩素注入制
御動作の実行・停止命令に基づいて、後塩素注入設備の
制御動作停止中における制御動作の開始と継続、制御動
作中における制御動作の停止と停止継続の切り替えを行
なう。後塩素注入制御切替部32は、制御動作の実行時
には、後塩素注入率演算部31が浄水池残留塩素濃度に
基づいて算出した注入率の値を受け取り、この値に応じ
て塩素注入を行なうように後塩素注入設備を制御する。
【0066】すなわち、後塩素注入制御切替部32は、
停止指令が出た場合、制御動作中であれば制御動作を停
止し、制御停止中であれば制御停止動作を継続し、ま
た、実行指令が出た場合は、制御停止中であれば制御動
作を開始すると共に後塩素注入率を後塩素注入設備に伝
達し、制御動作中であれば制御実行状態を継続すると共
に後塩素注入率を後塩素注入設備に伝達する。
【0067】第3実施形態の塩素注入制御装置は、前塩
素注入率演算部33と中塩素注入率演算部34を含んで
いるが、これらの演算部の一方あるいは両方が含まれな
い塩素注入制御装置に対しても、上記の後塩素注入制御
が適用できる。 (第4実施形態)図4は、本発明による塩素注入制御装
置の第4の実施形態の構成を表した図である。
【0068】図4に示すように、この塩素注入制御装置
は、中塩素注入制御実施判断処理部40と、中塩素注入
率演算部41と、中塩素注入制御切替部42と、前塩素
注入率演算部43と、後塩素注入率演算部44とを備え
ている。
【0069】中塩素注入率演算部41は、沈殿池出口残
留塩素濃度の測定値に基づくフィードフォワード制御
と、ろ過池出口残留塩素濃度に基づくフィードバック制
御を行ない、この中塩素注入制御によってろ過池出口残
留塩素濃度を目標値に維持する。中塩素注入制御切替部
42は、中塩素注入制御実施判断処理部40からの指示
に応じて中塩素注入制御の実行、停止を切りかえる。ま
た、前塩素注入率演算部43は、原水水質の計測値と日
射量の測定値に基づくフィードフォワード制御と、沈殿
池出口残留塩素濃度に基づくフィードバック制御を行な
って原水に対する塩素注入率を決定し、この前塩素注入
制御によって沈殿池出口残留塩素濃度を目標値に維持す
る。また、後塩素注入率演算部44は、浄水池残留塩素
濃度に基づくフィードバック制御を行なって浄水池の処
理水あるいは浄水池に流れ込む処理水に対する塩素注入
率を決定し、この後塩素注入制御によって浄水池残留塩
素濃度を目標値に維持する。
【0070】中塩素注入制御実施判断処理部40の動作
は、以下の通りである。中塩素注入制御実施判断処理部
40は、所定の演算間隔ごとに次の演算処理や演算に基
づく判断を行ない、中塩素注入制御の実行、停止指令を
中塩素注入制御切替部42に与える。 (1)中塩素注入制御の停止:次の条件が同時に成立し
た場合、中塩素注入制御実施判断処理部40は中塩素注
入制御切替部42に指令を送り、中塩素注入制御動作を
実行状態から停止状態に切りかえる。
【0071】 ろ過池出口残留塩素濃度が、所定のろ
過池出口残留塩素濃度の目標値の許容範囲内(上下限値
内)にあり、それが所定のろ過池出口残留塩素濃度の判
定時間以上維持されている。
【0072】 原水水質が、所定の原水水質の変動許
容範囲内にあり、それが所定の原水水質の安定継続判定
時間以上維持されている。すなわち、原水濁度が制御停
止判定値以下にある状態が安定継続判定時間以上維持さ
れており、かつ、原水に含まれるアンモニア性窒素量が
制御停止判定値以下にある状態が安定継続判定時間以上
維持されている。
【0073】 中塩素注入率が所定の注入率下限判定
値以下にある状態が、所定の注入率下限判定時間以上維
持されている。 (2)中塩素注入制御の実行:次の条件のいづれかが成
立した場合、中塩素注入制御実施判断処理部40は中塩
素注入制御切替部42に対して、中塩素注入制御を停止
状態から実行状態に切り替える実行指令を出す。
【0074】 原水水質計測値が、所定の原水水質の
制御実行判定値を超えた場合。すなわち、原水濁度が原
水濁度の制御実行判定値を超えるか、あるいは、原水に
含まれるアンモニア性窒素量が原水アンモニア性窒素の
制御実行判定値を超えた場合。
【0075】 ろ過池出口残留塩素濃度が、所定のろ
過池出口残留塩素濃度の目標値の許容範囲(上下限)を
外れている場合。 次に、中塩素注入制御切替部42の動作について説明す
る。
【0076】中塩素注入制御切替部42は、中塩素注入
制御実施判断処理部40から送られる中塩素注入制御動
作の実行・停止命令に基づいて、中塩素注入設備の制御
動作停止中における制御動作の開始と継続、制御動作中
における制御動作の停止と停止継続の切り替えを行な
う。中塩素注入制御切替部42は、制御動作の実行時に
は、中塩素注入率演算部41が沈殿池出口残留塩素濃度
と浄水池残留塩素濃度に基づいて算出した注入率の値を
受け取り、この値に応じて塩素注入を行なうように中塩
素注入設備を制御する。
【0077】すなわち、中塩素注入制御切替部42は、
停止指令が出た場合、制御動作中であれば制御動作を停
止し、制御停止中であれば制御停止動作を継続し、ま
た、実行指令が出た場合は、制御停止中であれば制御動
作を開始すると共に中塩素注入率を中塩素注入設備に伝
達し、制御動作中であれば制御実行状態を継続すると共
に中塩素注入率を中塩素注入設備に伝達する。
【0078】第4実施形態の塩素注入制御装置は、前塩
素注入率演算部43と後塩素注入率演算部44を含んで
いるが、これらの演算部の一方あるいは両方が含まれな
い塩素注入制御装置に対しても、上記の中塩素注入制御
が適用できる。 (第5実施形態)図5は、本発明による塩素注入制御装
置の第5の実施形態の構成を表した図である。
【0079】図5に示すように、この塩素注入制御装置
は、中塩素注入制御実施判断処理部50と、中塩素注入
率演算部51と、中塩素注入制御切替部52と、後塩素
注入率補正演算部53と、後塩素注入率演算部54と、
後塩素注入演算処理部55とを備えている。
【0080】中塩素注入率演算部51は、原水水質(濁
度、アンモニア性窒素含有率等)の計測値に基づくフィ
ードフォワード制御と、ろ過池出口における残留塩素濃
度に基づくフィードバック制御を行ない、この中塩素注
入制御によってろ過池出口残留塩素濃度を目標値に維持
する。中塩素注入制御切替部52は、中塩素注入制御実
施判断処理部50からの指示に応じて中塩素注入制御の
実行、停止を切りかえる。また、後塩素注入率演算部5
4は、浄水池残留塩素濃度に基づくフィードバック制御
を行ない、この後塩素注入制御によって浄水池残留塩素
濃度を目標値に維持する。
【0081】中塩素注入制御実施判断処理部50の動作
は、以下の通りである。中塩素注入制御実施判断処理部
50は、所定の演算間隔ごとに次の演算処理や演算に基
づく判断を行ない、中塩素注入制御の実行、停止指令を
中塩素注入制御切替部52に与える。 (1)中塩素注入制御の停止:次の条件が同時に成立し
た場合、中塩素注入制御実施判断処理部50は中塩素注
入制御切替部52に指令を送り、中塩素注入制御動作を
実行状態から停止状態に切りかえる。
【0082】 ろ過池出口残留塩素濃度が、所定のろ
過池出口残留塩素濃度の目標値の許容範囲内(上下限値
内)にあり、それが所定のろ過池出口残留塩素濃度の安
定継続判定時間以上維持されている。
【0083】 原水水質が、所定の原水水質の変動許
容範囲内にあり、それが所定の原水水質の安定継続判定
時間以上維持されている。すなわち、原水濁度が制御停
止判定値以下にある状態が安定継続判定時間以上維持さ
れており、かつ、原水に含まれるアンモニア性窒素量が
制御停止判定値以下にある状態が安定継続判定時間以上
維持されている。
【0084】 中塩素注入率が所定の注入率下限判定
値以下にある状態が、所定の注入率下限判定時間以上維
持されている。 (2)中塩素注入制御の実行:次の条件が成立した場
合、中塩素注入制御実施判断処理部50は中塩素注入制
御切替部52に対して、中塩素注入制御を停止状態から
実行状態に切り替える実行指令を出す。
【0085】・ 原水水質の計測値が、所定の原水水質
の制御実行判定値を超えた場合。すなわち、原水濁度が
制御実行判定値を超えているか、あるいは、原水に含ま
れるアンモニア性窒素量が制御実行判定値を超えている
場合。
【0086】次に、中塩素注入制御切替部52の動作に
ついて説明する。中塩素注入制御切替部52は、中塩素
注入制御実施判断処理部50から送られる中塩素注入制
御動作の実行・停止命令に基づいて、中塩素注入設備の
制御動作停止中における制御動作の開始と継続、制御動
作中における制御動作の停止と停止継続の切り替えを行
なう。中塩素注入制御切替部52は、制御動作の実行時
には、中塩素注入率演算部51が原水水質とろ過池出口
残留塩素濃度に基づいて算出した注入率の値を受け取
り、この値に応じて塩素注入を行なうように中塩素注入
設備を制御する。
【0087】すなわち、中塩素注入制御切替部52は、
停止指令が出た場合、制御動作中であれば制御動作を停
止し、制御停止中であれば制御停止動作を継続し、ま
た、実行指令が出た場合は、制御停止中であれば制御動
作を開始すると共に中塩素注入率を中塩素注入設備に伝
達し、制御動作中であれば制御実行状態を継続すると共
に中塩素注入率を中塩素注入設備に伝達する。
【0088】次に、後塩素注入率補正演算部53の動作
について説明する。中塩素注入制御の実行または停止時
にその影響を抑制するために、後塩素注入率補正演算部
53は、中塩素注入制御実施判断処理部50からの中塩
素注入制御動作の実行・停止指令に基づいて、以下のよ
うに後塩素注入率の補正値(後塩素注入率補正値Y3)
を演算する。
【0089】(1)中塩素注入制御の実行中に停止指令
が出た場合: まず、ろ過池出口残留塩素濃度の目標値を用いて、
過渡目標値を次のように求める。
【0090】過渡目標値=(ろ過池出口残留塩素濃度の
目標値)×(T3−指令後の経過時間)/T3 T3:所定の中塩素注入制御実行・停止時の補正注入実
施時間。
【0091】ただし、指令後の経過時間がT3を超えた
場合は0とする。 次に、上記のように定まった過渡目標値とろ過池出
口残留塩素濃度との偏差ΔClを次のように求める。
【0092】ΔCl=(過渡目標値)−(ろ過池出口残
留塩素濃度の計測値) ΔClが負であるかどうかを判断し、負の場合は0
に置き換える(ΔCl<0のとき、ΔCl=0)。
【0093】 得られたΔClに係数kを乗じて、そ
の値を後塩素注入率補正値Y3とする。 Y3=k・ΔCl (kは正の定数) (2)中塩素注入制御の停止中に実行指令が出た場合: まず、ろ過池出口残留塩素濃度の目標値を用いて、
過渡目標値を次のように求める。
【0094】過渡目標値=(ろ過池出口残留塩素濃度の
目標値)×(指令後の経過時間)/T3 T3:所定の前塩素注入制御実行・停止時の補正注入実
施時間。
【0095】ただし、指令後の経過時間がT3を超えた
場合はろ過池出口残留塩素濃度の目標値とする。 次に、上記のように定まった過渡目標値とろ過池出
口残留塩素濃度との偏差ΔClを次のように求める。
【0096】ΔCl=(過渡目標値)−(ろ過池出口残
留塩素濃度の計測値) ΔClが正であるかどうかを判断し、正の場合は0
に置き換える(ΔCl>0のとき、ΔCl=0)。ま
た、指令後の経過時間がT3を越えた場合は0とする。
【0097】 得られたΔClに係数kを乗じて、そ
の値を後塩素注入率補正値Y3とする。 Y3=k・ΔCl (kは正の定数) なお、ろ過池出口残留塩素濃度の過渡目標値は指令後の
経過時間の関数として与えてもよい。
【0098】次に後塩素注入演算処理部55の動作を説
明する。後塩素注入演算処理部55は、中塩素注入制御
実施判断処理部50からの中塩素注入制御動作の実行・
停止指令に応じて、後塩素注入率補正演算部53が求め
た後塩素注入率補正値と後塩素注入率演算部54から送
られる塩素注入率とを加えて後塩素注入率を求め、その
値を後塩素注入設備に送り後塩素注入制御を実行する。
後塩素注入率演算部54では、浄水池残留塩素濃度に基
づいて塩素注入率が決定される。したがって、後塩素注
入演算処理部55が決定する後塩素注入率は、後塩素注
入率補正値と浄水池残留塩素濃度によるフィードバック
制御に係る注入率演算値とを加えたものとなる。なお、
中塩素注入制御実施判断処理部50による実行・停止指
令の後の経過時間が、別途与えられる補正注入実施時間
を超える場合は、フィードバック制御に係る注入率演算
値をもって後塩素注入率とする。 (第6実施形態)図6は、本発明による塩素注入制御装
置の第6の実施形態の構成を表した図である。
【0099】図6に示すように、この塩素注入制御装置
は、前中塩素注入制御実施判断処理部60と、前塩素注
入率演算部61と、前塩素注入制御切替部62と、中塩
素注入率演算部63と、中塩素注入制御切替部64と、
後塩素注入率補正演算部65と、後塩素注入率演算部6
6と、後塩素注入演算処理部67とを備えている。
【0100】前塩素注入率演算部61は、原水水質(濁
度、アンモニア性窒素含有率等)の計測値および日射量
の測定値に基づくフィードフォワード制御と、沈殿池出
口における残留塩素濃度に基づくフィードバック制御を
行ない、この前塩素注入制御によって沈殿池出口残留塩
素濃度を目標値に維持する。前塩素注入制御切替部62
は、前中塩素注入制御実施判断処理部60からの指示に
応じて前塩素注入制御の実行、停止を切りかえる。ま
た、中塩素注入率演算部63は、沈殿池出口における残
留塩素濃度に基づくフィードフォワード制御と、ろ過池
出口残留塩素濃度に基づくフィードバック制御を行な
い、この中塩素注入制御によってろ過池出口残留塩素濃
度を目標値に維持する。さらに、後塩素注入率演算部6
6は、浄水池残留塩素濃度に基づくフィードバック制御
を行ない、この後塩素注入制御によって浄水池残留塩素
濃度を目標値に維持する。前中塩素注入制御実施判断処
理部60により、前塩素注入制御と中塩素注入制御の実
行・停止が同時に行なわれる。
【0101】前中塩素注入制御実施判断処理部60の動
作は、以下の通りである。前中塩素注入制御実施判断処
理部60は、所定の演算間隔ごとに次の演算処理や演算
に基づく判断を行ない、前塩素注入制御および中塩素注
入制御の実行、停止指令を前塩素注入制御切替部62と
中塩素注入制御切替部64に与える。 (1)前中塩素注入制御の停止:次の条件が同時に成立
した場合、前中塩素注入制御実施判断処理部60は前塩
素注入制御切替部62と中塩素注入制御切替部64に指
令を送り、前塩素注入制御動作と中塩素注入制御動作を
実行状態から停止状態に切り替える。
【0102】 沈殿池出口残留塩素濃度が、所定の沈
殿池出口残留塩素濃度の目標値の許容範囲内(上下限値
内)にあり、それが所定の沈殿池出口残留塩素濃度の安
定継続判定時間以上維持されている。
【0103】 ろ過池出口残留塩素濃度が、所定のろ
過池出口残留塩素濃度の目標値の許容範囲内(上下限値
内)にあり、それが所定のろ過池出口残留塩素濃度の安
定継続判定時間以上維持されている。
【0104】 原水水質が、所定の原水水質の変動許
容範囲内にあり、それが所定の原水水質の安定継続判定
時間以上維持されている。すなわち、原水濁度が制御停
止判定値以下にある状態が安定継続判定時間以上維持さ
れており、かつ、原水に含まれるアンモニア性窒素量が
制御停止判定値以下にある状態が安定継続判定時間以上
維持されている。
【0105】 前塩素注入率が所定の注入率下限判定
値以下にある状態が、所定の注入率下限判定時間以上維
持されている。 中塩素注入率が所定の注入率下限判定値以下にある
状態が、所定の注入率下限判定時間以上維持されてい
る。 (2)前中塩素注入制御の実行:次の条件が成立した場
合、前中塩素注入制御実施判断処理部60は前塩素注入
制御切替部62および中塩素注入制御切替部64に対し
て、前塩素注入制御および中塩素注入制御を停止状態か
ら実行状態に切り替える実行指令を出す。
【0106】・ 原水水質の計測値が、所定の原水水質
の制御実行判定値を超えた場合。すなわち、原水濁度が
制御実行判定値を超えているか、あるいは、原水に含ま
れるアンモニア性窒素量が制御実行判定値を超えている
場合。
【0107】次に、前塩素注入制御切替部62の動作に
ついて説明する。前塩素注入制御切替部62は、前中塩
素注入制御実施判断処理部60から送られる前塩素注入
制御動作の実行・停止命令に基づいて、前塩素注入設備
の制御動作停止中における制御動作の開始と継続、制御
動作中における制御動作の停止と停止継続の切り替えを
行なう。前塩素注入制御切替部62は、制御動作の実行
時には、前塩素注入率演算部61が原水水質と日射量と
沈殿池出口残留塩素濃度に基づいて算出した注入率の値
を受け取り、この値に応じて塩素注入を行なうように前
塩素注入設備を制御する。
【0108】すなわち、前塩素注入制御切替部62は、
停止指令が出た場合、制御動作中であれば制御動作を停
止し、制御停止中であれば制御停止動作を継続し、ま
た、実行指令が出た場合は、制御停止中であれば制御動
作を開始すると共に前塩素注入率を前塩素注入設備に伝
達し、制御動作中であれば制御実行状態を継続すると共
に前塩素注入率を前塩素注入設備に伝達する。
【0109】次に、中塩素注入制御切替部64の動作に
ついて説明する。中塩素注入制御切替部64は、前中塩
素注入制御実施判断処理部60から送られる中塩素注入
制御動作の実行・停止命令に基づいて、中塩素注入設備
の制御動作停止中における制御動作の開始と継続、制御
動作中における制御動作の停止と停止継続の切り替えを
行なう。中塩素注入制御切替部64は、制御動作の実行
時には、中塩素注入率演算部63が沈殿池出口残留塩素
濃度とろ過池出口残留塩素濃度に基づいて算出した注入
率の値を受け取り、この値に応じて塩素注入を行なうよ
うに中塩素注入設備を制御する。
【0110】すなわち、中塩素注入制御切替部64は、
停止指令が出た場合、制御動作中であれば制御動作を停
止し、制御停止中であれば制御停止動作を継続し、ま
た、実行指令が出た場合は、制御停止中であれば制御動
作を開始すると共に中塩素注入率を中塩素注入設備に伝
達し、制御動作中であれば制御実行状態を継続すると共
に中塩素注入率を中塩素注入設備に伝達する。
【0111】次に、後塩素注入率補正演算部65の動作
について説明する。前塩素注入制御および中塩素注入制
御の実行または停止時にその影響を抑制するために、後
塩素注入率補正演算部65は、前中塩素注入制御実施判
断処理部60からの前塩素注入制御動作および中塩素注
入制御動作の実行・停止指令に基づいて、以下のように
後塩素注入率の補正値(後塩素注入率補正値Y4)を演
算する。
【0112】(1)前塩素注入制御と中塩素注入制御の
実行中に停止指令が出た場合: まず、ろ過池出口残留塩素濃度の目標値を用いて、
過渡目標値を次のように求める。
【0113】過渡目標値=(ろ過池出口残留塩素濃度の
目標値)×(T4−指令後の経過時間)/T4 T4:所定の前中塩素注入制御実行・停止時の補正注入
実施時間。
【0114】ただし、指令後の経過時間がT4を超えた
場合は0とする。 次に、上記のように定まった過渡目標値とろ過池出
口残留塩素濃度との偏差ΔClを次のように求める。
【0115】ΔCl=(過渡目標値)−(ろ過池出口残
留塩素濃度の計測値) ΔClが負であるかどうかを判断し、負の場合は0
に置き換える(ΔCl<0のとき、ΔCl=0)。
【0116】 得られたΔClに係数kを乗じて、そ
の値を後塩素注入率補正値Y4とする。 Y4=k・ΔCl (kは正の定数) (2)前塩素注入制御および中塩素注入制御の停止中に
実行指令が出た場合: まず、ろ過池出口残留塩素濃度の目標値を用いて、
過渡目標値を次のように求める。
【0117】過渡目標値=(ろ過池出口残留塩素濃度の
目標値)×(指令後の経過時間)/T4 T4:所定の前塩素注入制御実行・停止時の補正注入実
施時間。
【0118】ただし、指令後の経過時間がT4を超えた
場合はろ過池出口残留塩素濃度の目標値とする。 次に、上記のように定まった過渡目標値とろ過池出
口残留塩素濃度との偏差ΔClを次のように求める。
【0119】ΔCl=(過渡目標値)−(ろ過池出口残
留塩素濃度の計測値) ΔClが正であるかどうかを判断し、正の場合は0
に置き換える(ΔCl>0のとき、ΔCl=0)。ま
た、指令後の経過時間がT4を越えた場合は0とする。
【0120】 得られたΔClに係数kを乗じて、そ
の値を後塩素注入率補正値Y4とする。 Y4=k・ΔCl (kは正の定数) なお、ろ過池出口残留塩素濃度の過渡目標値は指令後の
経過時間の関数として与えてもよい。
【0121】次に後塩素注入演算処理部67の動作を説
明する。後塩素注入演算処理部67は、前中塩素注入制
御実施判断処理部60からの前塩素注入制御動作ろ中塩
素注入制御動作の実行・停止指令に応じて、後塩素注入
率補正演算部65が求めた後塩素注入率補正値と後塩素
注入率演算部66から送られる塩素注入率とを加えて後
塩素注入率を求め、その値を後塩素注入設備に送り後塩
素注入制御を実行する。後塩素注入率演算部66では、
浄水池残留塩素濃度に基づいて塩素注入率が決定され
る。したがって、後塩素注入演算処理部67が決定する
後塩素注入率は、後塩素注入率補正値と、浄水池残留塩
素濃度によるフィードバック制御に係る注入率演算値と
を加えたものとなる。なお、実行停止指令後の経過時間
が、所定の実行停止時の補正注入実施時間を超える場合
は、フィードバック制御に係る注入率をもって後塩素注
入率とする。 (第7実施形態)図7は、本発明による塩素注入制御装
置の第7の実施形態の構成を表した図である。
【0122】図7に示すように、この塩素注入制御装置
は、中後塩素注入制御実施判断処理部70と、中塩素注
入率演算部71と、中塩素注入制御切替部72と、後塩
素注入率演算部73と、後塩素注入制御切替部74と、
前塩素注入率演算部75とを備えている。
【0123】中塩素注入率演算部71は、沈殿池出口残
留塩素濃度に基づくフィードフォワード制御と、ろ過池
出口における残留塩素濃度に基づくフィードバック制御
を行ない、この中塩素注入制御によってろ過池出口残留
塩素濃度を目標値に維持する。中塩素注入制御切替部7
2は、中後塩素注入制御実施判断処理部70からの指示
に応じて中塩素注入制御の実行、停止を切りかえる。ま
た、後塩素注入率演算部73は、浄水池残留塩素濃度に
基づくフィードバック制御を行ない、この後塩素注入制
御によって浄水池残留塩素濃度を目標値に維持する。さ
らに、前塩素注入率演算部75は、原水水質と日射量に
基づくフィードフォワード制御と沈殿池出口残留塩素濃
度に基づくフィードバック制御を行ない、この前塩素注
入制御によって沈殿池出口残留塩素濃度を目標値に維持
する。中後塩素注入制御実施判断処理部70により、中
塩素注入制御と後塩素注入制御の実行・停止が同時に行
なわれる。
【0124】中後塩素注入制御実施判断処理部70の動
作は、以下の通りである。中後塩素注入制御実施判断処
理部70は、所定の演算間隔ごとに次の演算処理や演算
に基づく判断を行ない、中塩素注入制御および後塩素注
入制御の実行、停止指令を中塩素注入制御切替部72と
後塩素注入制御切替部74に与える。 (1)中後塩素注入制御の停止:次の条件が同時に成立
した場合、中後塩素注入制御実施判断処理部70は中塩
素注入制御切替部72と後塩素注入制御切替部74に指
令を送り、中塩素注入制御動作と後塩素注入制御動作を
実行状態から停止状態に切り替える。
【0125】 ろ過池出口残留塩素濃度が、所定のろ
過池出口残留塩素濃度の目標値の許容範囲内(上下限値
内)にあり、それが所定のろ過池出口残留塩素濃度の安
定継続判定時間以上維持されている。
【0126】 浄水池残留塩素濃度が、所定の浄水池
残留塩素濃度の目標値の許容範囲内(上下限値内)にあ
り、それが所定の浄水池残留塩素濃度の安定継続判定時
間以上維持されている。
【0127】 原水水質が、所定の原水水質の変動許
容範囲内にあり、それが所定の原水水質の安定継続判定
時間以上維持されている。すなわち、原水濁度が制御停
止判定値以下にある状態が安定継続判定時間以上維持さ
れており、かつ、原水に含まれるアンモニア性窒素量が
制御停止判定値以下にある状態が安定継続判定時間以上
維持されている。
【0128】 中塩素注入率が所定の注入率下限判定
値以下にある状態が、所定の注入率下限判定時間以上維
持されている。 後塩素注入率が所定の注入率下限判定値以下にある
状態が、所定の注入率下限判定時間以上維持されてい
る。 (2)中後塩素注入制御の実行:次の条件のいづれかが
成立した場合、中後塩素注入制御実施判断処理部70は
中塩素注入制御切替部72および後塩素注入制御切替部
74に対して、中塩素注入制御および後塩素注入制御を
停止状態から実行状態に切り替える実行指令を出す。
【0129】 原水水質の計測値が、所定の原水水質
の制御実行判定値を超えた場合。すなわち、原水濁度が
制御実行判定値を超えているか、あるいは、原水に含ま
れるアンモニア性窒素量が制御実行判定値を超えている
場合。
【0130】 ろ過池出口残留塩素濃度が、所定のろ
過池出口残留塩素濃度の目標値の許容範囲(上下限値)
を外れている場合。 浄水池残留塩素濃度が、所定の浄水池残留塩素濃度
の目標値の許容範囲(下限値)を外れている場合。
【0131】次に、中塩素注入制御切替部72の動作に
ついて説明する。中塩素注入制御切替部72は、中後塩
素注入制御実施判断処理部70から送られる中塩素注入
制御動作の実行・停止命令に基づいて、中塩素注入設備
の制御動作停止中における制御動作の開始と継続、制御
動作中における制御動作の停止と停止継続の切り替えを
行なう。中塩素注入制御切替部72は、制御動作の実行
時には、中塩素注入率演算部71が沈殿池出口残留塩素
濃度とろ過池出口残留塩素濃度に基づいて算出した注入
率の値を受け取り、この値に応じて塩素注入を行なうよ
うに中塩素注入設備を制御する。
【0132】すなわち、中塩素注入制御切替部72は、
停止指令が出た場合、制御動作中であれば制御動作を停
止し、制御停止中であれば制御停止動作を継続し、ま
た、実行指令が出た場合は、制御停止中であれば制御動
作を開始すると共に中塩素注入率を中塩素注入設備に伝
達し、制御動作中であれば制御実行状態を継続すると共
に中塩素注入率を中塩素注入設備に伝達する。
【0133】次に、後塩素注入制御切替部74の動作に
ついて説明する。後塩素注入制御切替部74は、中後塩
素注入制御実施判断処理部70から送られる後塩素注入
制御動作の実行・停止命令に基づいて、後塩素注入設備
の制御動作停止中における制御動作の開始と継続、制御
動作中における制御動作の停止と停止継続の切り替えを
行なう。後塩素注入制御切替部74は、制御動作の実行
時には、後塩素注入率演算部73が浄水池残留塩素濃度
に基づいて算出した注入率の値を受け取り、この値に応
じて塩素注入を行なうように後塩素注入設備を制御す
る。
【0134】すなわち、後塩素注入制御切替部74は、
停止指令が出た場合、制御動作中であれば制御動作を停
止し、制御停止中であれば制御停止動作を継続し、ま
た、実行指令が出た場合は、制御停止中であれば制御動
作を開始すると共に後塩素注入率を後塩素注入設備に伝
達し、制御動作中であれば制御実行状態を継続すると共
に後塩素注入率を後塩素注入設備に伝達する。 (第8実施形態)図8は、本発明による塩素注入制御装
置の第8の実施形態の構成を表した図である。
【0135】図8に示すように、この塩素注入制御装置
は、前後塩素注入制御実施判断処理部80と、前塩素注
入率演算部81と、前塩素注入制御切替部82と、後塩
素注入率演算部83と、後塩素注入制御切替部84と、
中塩素注入率補正演算部85と、中塩素注入率演算部8
6と、中塩素注入演算処理部87とを備えている。
【0136】前塩素注入率演算部81は、原水水質(濁
度、アンモニア性窒素含有率等)の計測値および日射量
の測定値に基づくフィードフォワード制御と、沈殿池出
口における残留塩素濃度に基づくフィードバック制御を
行ない、この前塩素注入制御によって沈殿池出口残留塩
素濃度を目標値に維持する。前塩素注入制御切替部82
は、前後塩素注入制御実施判断処理部80からの指示に
応じて前塩素注入制御の実行、停止を切りかえる。ま
た、後塩素注入率演算部83は、浄水池残留塩素濃度に
基づくフィードバック制御を行ない、この後塩素注入制
御によって浄水池残留塩素濃度を目標値に維持する。さ
らに、中塩素注入率演算部86は、原水水質(濁度、ア
ンモニア性窒素含有率等)の計測値と沈殿池出口残留塩
素濃度に基づくフィードフォワード制御とろ過池出口残
留塩素濃度に基づくフィードバック制御を行ない、この
中塩素注入制御によってろ過池出口残留塩素濃度を目標
値に維持する。前後塩素注入制御実施判断処理部80に
より、前塩素注入制御と後塩素注入制御の実行・停止が
同時に行なわれる。
【0137】前後塩素注入制御実施判断処理部80の動
作は、以下の通りである。前後塩素注入制御実施判断処
理部80は、所定の演算間隔ごとに次の演算処理や演算
に基づく判断を行ない、前塩素注入制御および後塩素注
入制御の実行、停止指令を前塩素注入制御切替部82と
後塩素注入制御切替部84に与える。 (1)前後塩素注入制御の停止:次の条件が同時に成立
した場合、前後塩素注入制御実施判断処理部80は前塩
素注入制御切替部82と後塩素注入制御切替部84に指
令を送り、前塩素注入制御動作と後塩素注入制御動作を
実行状態から停止状態に切り替える。
【0138】 沈殿池出口残留塩素濃度が、所定の沈
殿池出口残留塩素濃度の目標値の許容範囲内(上下限値
内)にあり、それが所定の沈殿池出口残留塩素濃度の安
定継続判定時間以上維持されている。
【0139】 浄水池残留塩素濃度が、所定の浄水池
残留塩素濃度の目標値の許容範囲内(上下限値内)にあ
り、それが所定の浄水池残留塩素濃度の安定継続判定時
間以上維持されている。
【0140】 原水水質が、所定の原水水質の変動許
容範囲内にあり、それが所定の原水水質の安定継続判定
時間以上維持されている。すなわち、原水濁度が制御停
止判定値以下にある状態が安定継続判定時間以上維持さ
れており、かつ、原水に含まれるアンモニア性窒素量が
制御停止判定値以下にある状態が安定継続判定時間以上
維持されている。
【0141】 前塩素注入率が所定の注入率下限判定
値以下にある状態が、所定の注入率下限判定時間以上維
持されている。 後塩素注入率が所定の注入率下限判定値以下にある
状態が、所定の注入率下限判定時間以上維持されてい
る。 (2)前後塩素注入制御の実行:次の条件のいずれかが
成立した場合、前後塩素注入制御実施判断処理部80は
前塩素注入制御切替部82および後塩素注入制御切替部
84に対して、前塩素注入制御および後塩素注入制御を
停止状態から実行状態に切り替える実行指令を出す。
【0142】 原水水質の計測値が、所定の原水水質
の制御実行判定値を超えた場合。すなわち、原水濁度が
制御実行判定値を超えているか、あるいは、原水に含ま
れるアンモニア性窒素量が制御実行判定値を超えている
場合。
【0143】 浄水池残留塩素濃度が、所定の浄水池
残留塩素濃度の目標値の許容範囲(下限)を外れている
場合。 次に、前塩素注入制御切替部82の動作について説明す
る。
【0144】前塩素注入制御切替部82は、前後塩素注
入制御実施判断処理部80から送られる前塩素注入制御
動作の実行・停止命令に基づいて、前塩素注入設備の制
御動作停止中における制御動作の開始と継続、制御動作
中における制御動作の停止と停止継続の切り替えを行な
う。前塩素注入制御切替部82は、制御動作の実行時に
は、前塩素注入率演算部81が原水水質と日射量と沈殿
池出口残留塩素濃度に基づいて算出した注入率の値を受
け取り、この値に応じて塩素注入を行なうように前塩素
注入設備を制御する。
【0145】すなわち、前塩素注入制御切替部82は、
停止指令が出た場合、制御動作中であれば制御動作を停
止し、制御停止中であれば制御停止動作を継続し、ま
た、実行指令が出た場合は、制御停止中であれば制御動
作を開始すると共に前塩素注入率を前塩素注入設備に伝
達し、制御動作中であれば制御実行状態を継続すると共
に前塩素注入率を前塩素注入設備に伝達する。
【0146】次に、後塩素注入制御切替部84の動作に
ついて説明する。後塩素注入制御切替部84は、前後塩
素注入制御実施判断処理部80から送られる後塩素注入
制御動作の実行・停止命令に基づいて、後塩素注入設備
の制御動作停止中における制御動作の開始と継続、制御
動作中における制御動作の停止と停止継続の切り替えを
行なう。後塩素注入制御切替部84は、制御動作の実行
時には、後塩素注入率演算部83が浄水池残留塩素濃度
に基づいて算出した注入率の値を受け取り、この値に応
じて塩素注入を行なうように後塩素注入設備を制御す
る。
【0147】すなわち、後塩素注入制御切替部84は、
停止指令が出た場合、制御動作中であれば制御動作を停
止し、制御停止中であれば制御停止動作を継続し、ま
た、実行指令が出た場合は、制御停止中であれば制御動
作を開始すると共に後塩素注入率を後塩素注入設備に伝
達し、制御動作中であれば制御実行状態を継続すると共
に後塩素注入率を後前塩素注入設備に伝達する。
【0148】次に、中塩素注入率補正演算部85の動作
について説明する。前塩素注入制御および後塩素注入制
御の実行または停止時にその影響を抑制するために、中
塩素注入率補正演算部85は、前後塩素注入制御実施判
断処理部80からの前塩素注入制御動作および後塩素注
入制御動作の実行・停止指令に基づいて、以下のように
中塩素注入率の補正値(後塩素注入率補正値Y5)を演
算する。
【0149】(1)前塩素注入制御と後塩素注入制御の
実行中に停止指令が出た場合: まず、沈殿池出口残留塩素濃度の目標値を用いて、
過渡目標値を次のように求める。
【0150】過渡目標値=(沈殿池出口残留塩素濃度の
目標値)×(T5−指令後の経過時間)/T5 T5:所定の前後塩素注入制御実行・停止時の補正注入
実施時間。
【0151】ただし、指令後の経過時間がT5を超えた
場合は0とする。 次に、上記のように定まった過渡目標値と沈殿池出
口残留塩素濃度との偏差ΔClを次のように求める。
【0152】ΔCl=(過渡目標値)−(沈殿池出口残
留塩素濃度の計測値) ΔClが負であるかどうかを判断し、負の場合は0
に置き換える(ΔCl<0のとき、ΔCl=0)。
【0153】 得られたΔClに係数kを乗じて、そ
の値を中塩素注入率補正値Y5とする。 Y5=k・ΔCl (kは正の定数) (2)前塩素注入制御および後塩素注入制御の停止中に
実行指令が出た場合: まず、沈殿池出口残留塩素濃度の目標値を用いて、
過渡目標値を次のように求める。
【0154】過渡目標値=(沈殿池出口残留塩素濃度の
目標値)×(指令後の経過時間)/T5 T5:所定の前塩素注入制御実行・停止時の補正注入実
施時間。
【0155】ただし、指令後の経過時間がT5を超えた
場合は沈殿池出口残留塩素濃度の目標値とする。 次に、上記のように定まった過渡目標値と沈殿池出
口残留塩素濃度との偏差ΔClを次のように求める。
【0156】ΔCl=(過渡目標値)−(沈殿池出口残
留塩素濃度の計測値) ΔClが正であるかどうかを判断し、正の場合は0
に置き換える(ΔCl>0のとき、ΔCl=0)。ま
た、指令後の経過時間がT5を越えた場合は0とする。
【0157】 得られたΔClに係数kを乗じて、そ
の値を中塩素注入率補正値Y5とする。 Y5=k・ΔCl (kは正の定数) なお、沈殿池出口残留塩素濃度の過渡目標値は指令後の
経過時間の関数として与えてもよい。
【0158】次に中塩素注入演算処理部87の動作を説
明する。中塩素注入演算処理部87は、前後塩素注入制
御実施判断処理部80からの前塩素注入制御動作と後塩
素注入制御動作の実行・停止指令に応じて、中塩素注入
率補正演算部85が求めた中塩素注入率補正値と中塩素
注入率演算部86から送られる塩素注入率とを加えて中
塩素注入率を求め、その値を中塩素注入設備に送り中塩
素注入制御を実行する。中塩素注入率演算部86では、
原水水質とろ過池出口残留塩素濃度に基づいて塩素注入
率が決定される。したがって、中塩素注入演算処理部8
7が決定する中塩素注入率は、中塩素注入率補正値と、
原水水質に基づくフィードフォワード制御に係る注入率
演算値と、ろ過池出口残留塩素濃度によるフィードバッ
ク制御に係る注入率演算値とを加えたものとなる。ただ
し、いずれかの値が演算されていない場合は、その値は
加えないものとする。なお、実行停止指令後の経過時間
が、所定の実行停止時の補正注入実施時間を超える場合
は、中塩素注入率補正値に係る注入率を加算せずに中塩
素注入率を決定する。
【0159】
【発明の効果】本発明によれば、前塩素注入制御、中塩
素注入制御、後塩素注入制御の実行/停止を自動的に切
替制御できるので、浄水への塩素あるいは塩素化合物の
注入率が自動的に補正され、熟練者による高度な制御判
断を必要とすることなく浄水中の残留塩素濃度を常に適
切な値に維持することができる。また、塩素注入制御の
切替によって生じる過渡的な影響も考慮した塩素注入制
御がなされるので、浄水中の残留塩素濃度をさらに安定
させることができる。したがって、本発明によれば、浄
水処理後の送水の衛生保持および水質保持を極めて高度
に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による第1実施形態の塩素注入制御装
置の構成および動作を表した図である。
【図2】 本発明による第2実施形態の塩素注入制御装
置の構成および動作を表した図である。
【図3】 本発明による第3実施形態の塩素注入制御装
置の構成および動作を表した図である。
【図4】 本発明による第4実施形態の塩素注入制御装
置の構成および動作を表した図である。
【図5】 本発明による第5実施形態の塩素注入制御装
置の構成および動作を表した図である。
【図6】 本発明による第6実施形態の塩素注入制御装
置の構成および動作を表した図である。
【図7】 本発明による第7実施形態の塩素注入制御装
置の構成および動作を表した図である。
【図8】 本発明による第8実施形態の塩素注入制御装
置の構成および動作を表した図である。
【符号の説明】
10、20 前塩素注入制御実施判断処理部 11、21、33、43、61、75、81 前塩素注
入率演算部 12、22、62、82 前塩素注入制御切替部 13、85 中塩素注入率補正演算部 14、34、41、51、63、71、86 中塩素注
入率演算部 15、87 中塩素注入演算処理部 16、24、31、44、54、66、73、83 後
塩素注入率演算部 23、53、65 後塩素注入率補正演算部 25、55、67 後塩素注入演算処理部 30 後塩素注入制御実施判断処理部 32、74、84 後塩素注入制御切替部 40、50 中塩素注入制御実施判断処理部 42、52、64、72 中塩素注入制御切替部 60 前中塩素注入制御実施判断処理部 70 中後塩素注入制御実施判断処理部 80 前後塩素注入制御実施判断処理部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素あるいは塩素化合物を少なくとも2
    個所において注入する設備をもつ浄水プロセスのための
    塩素注入制御装置であって、 原水の水質と、浄水プロセスの第1のポイントにおける
    処理水中の残留塩素濃度と、原水あるいは処理水に対す
    る塩素の注入率に基づいて、原水あるいは処理水に対す
    る塩素注入の実行・停止の判断を行なう塩素注入制御実
    施判断処理手段と、 該塩素注入制御実施判断処理手段の判断に従って、原水
    あるいは処理水に対する塩素注入の実行・停止を切り替
    える塩素注入制御切替手段と、 を備える塩素注入制御装置。
  2. 【請求項2】 さらに、原水あるいは処理水に対する塩
    素注入の切り替えによって生じる処理水中の残留塩素濃
    度の変動の影響を抑制するために、浄水プロセスの第2
    のポイントの処理水に対する塩素の注入率を補正するた
    めの補正値を、処理水中の残留塩素濃度に基づいて算出
    する塩素注入率補正演算手段を備えた、請求項1に記載
    の塩素注入制御装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記第2のポイントの処理水に
    対する塩素の注入率を前記塩素注入率補正演算手段が求
    めた前記補正値によって補正して、前記第2のポイント
    の処理水に対する塩素の注入率を決定する塩素注入演算
    処理手段を備えた、請求項2に記載の塩素注入制御装
    置。
  4. 【請求項4】 塩素あるいは塩素化合物を少なくとも2
    個所において注入する設備をもつ浄水プロセスのための
    塩素注入制御方法であって、 原水の水質と、浄水プロセスの第1のポイントにおける
    処理水中の残留塩素濃度と、原水あるいは処理水に対す
    る塩素の注入率に基づいて、原水あるいは処理水に対す
    る塩素注入の実行・停止の判断を行なう第1のステップ
    と、 該第1のステップにおける判断に従って、原水あるいは
    処理水に対する塩素注入の実行・停止を切り替える第2
    のステップと、 原水あるいは処理水に対する塩素注入の切り替えによっ
    て生じる処理水中の残留塩素濃度の変動の影響を抑制す
    るために、浄水プロセスの第2のポイントの処理水に対
    する塩素の注入率を補正するための補正値を、処理水中
    の残留塩素濃度に基づいて算出する第3のステップと、 を含む塩素注入制御方法。
  5. 【請求項5】 さらに、前記第2のポイントの処理水に
    対する塩素の注入率を前記第3のステップで求めた前記
    補正値によって補正して、前記第2のポイントの処理水
    に対する塩素の注入率を決定するステップを含む、請求
    項4に記載の塩素注入制御方法。
  6. 【請求項6】 浄水プロセスにおいて、塩素あるいは塩
    素化合物を処理水に注入するための塩素注入制御装置で
    あって、 原水の水質と、沈殿池出口における処理水中の残留塩素
    濃度と、原水に対する塩素の注入率に基づいて、原水に
    対する塩素注入の実行・停止の判断を行なう前塩素注入
    制御実施判断処理手段と、 該前塩素注入制御実施判断処理手段による判断に従っ
    て、原水に対する塩素注入の実行・停止を切り替える前
    塩素注入制御切替手段と、 原水に対する塩素注入の切り替えによって生じる処理水
    中の残留塩素濃度の変動の影響を抑制するために、沈殿
    池を過ぎた処理水に対する塩素の注入率を補正する値
    を、沈殿池出口における処理水中の残留塩素濃度に基づ
    いて算出する中塩素注入率補正演算手段と、 を備えた塩素注入制御装置。
  7. 【請求項7】 さらに、沈殿池を過ぎた処理水に対する
    塩素の注入率を前記中塩素注入率補正演算手段が求めた
    前記補正値によって補正して、沈殿池を過ぎた処理水に
    対する塩素の注入率を決定する中塩素注入演算処理手段
    を備えた、請求項6に記載の塩素注入制御装置。
  8. 【請求項8】 浄水プロセスにおいて、塩素あるいは塩
    素化合物を処理水に注入するための塩素注入制御装置で
    あって、 原水の水質と、沈殿池出口における処理水中の残留塩素
    濃度と、原水に対する塩素の注入率に基づいて、原水に
    対する塩素注入の実行・停止の判断を行なう前塩素注入
    制御実施判断処理手段と、 該前塩素注入制御実施判断処理手段による判断に従っ
    て、原水に対する塩素注入の実行・停止を切り替える前
    塩素注入制御切替手段と、 原水に対する塩素注入の切り替えによって生じる処理水
    中の残留塩素濃度の変動の影響を抑制するために、浄水
    池の処理水あるいは浄水池に流入する処理水に対する塩
    素の注入率を補正する値を、ろ過池出口における処理水
    中の残留塩素濃度に基づいて算出する後塩素注入率補正
    演算手段と、 を備えた塩素注入制御装置。
  9. 【請求項9】 さらに、浄水池の処理水あるいは浄水池
    に流入する処理水に対する塩素の注入率を前記後塩素注
    入率補正演算手段が求めた前記補正値によって補正し
    て、浄水池の処理水あるいは浄水池に流入する処理水に
    対する塩素の注入率を決定する後塩素注入演算処理手段
    を備えた、請求項8に記載の塩素注入制御装置。
  10. 【請求項10】 浄水プロセスにおいて、塩素あるいは
    塩素化合物を処理水に注入するための塩素注入制御装置
    であって、 原水の水質と、ろ過池出口における処理水中の残留塩素
    濃度と、浄水池における残留塩素濃度と、浄水池の処理
    水あるいは浄水池に流入する処理水に対する塩素の注入
    率に基づいて、浄水池の処理水あるいは浄水池に流入す
    る処理水に対する塩素注入の実行・停止の判断を行なう
    後塩素注入制御実施判断処理手段と、 該後塩素注入制御実施判断処理手段による判断に従っ
    て、浄水池の処理水あるいは浄水池に流入する処理水に
    対する塩素注入の実行・停止を切り替える後塩素注入制
    御切替手段と、 を備えた塩素注入制御装置。
  11. 【請求項11】 浄水プロセスにおいて、塩素あるいは
    塩素化合物を処理水に注入するための塩素注入制御装置
    であって、 原水の水質と、沈殿池出口における処理水中の残留塩素
    濃度と、ろ過池出口における残留塩素濃度と、ろ過池に
    流入する処理水に対する塩素の注入率に基づいて、ろ過
    池に流入する処理水に対する塩素注入の実行・停止の判
    断を行なう中塩素注入制御実施判断処理手段と、 該中塩素注入制御実施判断処理手段による判断に従っ
    て、ろ過池に流入する処理水に対する塩素注入の実行・
    停止を切り替える中塩素注入制御切替手段と、 を備えた塩素注入制御装置。
  12. 【請求項12】 浄水プロセスにおいて、塩素あるいは
    塩素化合物を処理水に注入するための塩素注入制御装置
    であって、 原水の水質と、ろ過池出口における処理水中の残留塩素
    濃度と、ろ過池に流れ込む処理水に対する塩素の注入率
    に基づいて、ろ過池に流れ込む処理水に対する塩素注入
    の実行・停止の判断を行なう中塩素注入制御実施判断処
    理手段と、 該中塩素注入制御実施判断処理手段による判断に従っ
    て、ろ過池に流れ込む処理水に対する塩素注入の実行・
    停止を切り替える中塩素注入制御切替手段と、 ろ過池に流れ込む処理水に対する塩素注入の切り替えに
    よって生じる処理水中の残留塩素濃度の変動の影響を抑
    制するために、浄水池の処理水あるいは浄水池に流入す
    る処理水に対する塩素の注入率を補正する値を、ろ過池
    出口における処理水中の残留塩素濃度に基づいて算出す
    る後塩素注入率補正演算手段と、 を備えた塩素注入制御装置。
  13. 【請求項13】 さらに、浄水池の処理水あるいは浄水
    池に流入する処理水に対する塩素の注入率を前記後塩素
    注入率補正演算手段が求めた前記補正値によって補正し
    て、浄水池の処理水あるいは浄水池に流入する処理水に
    対する塩素の注入率を決定する後塩素注入演算処理手段
    を備えた、請求項12に記載の塩素注入制御装置。
  14. 【請求項14】 浄水プロセスにおいて、塩素あるいは
    塩素化合物を処理水に注入するための塩素注入制御装置
    であって、 原水の水質と、沈殿池出口における処理水中の残留塩素
    濃度と、ろ過池出口における処理水中の残留塩素濃度
    と、原水およびろ過池に流れ込む処理水に対する塩素の
    注入率に基づいて、原水に対する塩素注入の実行・停止
    の判断およびろ過池に流れ込む処理水に対する塩素注入
    の実行・停止の判断を行なう前中塩素注入制御実施判断
    処理手段と、 該前中塩素注入制御実施判断処理手段による判断に従っ
    て、原水に対する塩素注入の実行・停止を切り替える前
    塩素注入制御切替手段と、 該前中塩素注入制御実施判断処理手段による判断に従っ
    て、ろ過池に流れ込む処理水に対する塩素注入の実行・
    停止を切り替える中塩素注入制御切替手段と、 原水および処理水に対する塩素注入の切り替えによって
    生じる処理水中の残留塩素濃度の変動の影響を抑制する
    ために、ろ過池を過ぎた処理水に対する塩素の注入率を
    補正する値を、ろ過池出口における処理水中の残留塩素
    濃度に基づいて算出する後塩素注入率補正演算手段と、 を備えた塩素注入制御装置。
  15. 【請求項15】 さらに、ろ過池を過ぎた処理水に対す
    る塩素の注入率を前記後塩素注入率補正演算手段が求め
    た前記補正値によって補正して、ろ過池を過ぎた処理水
    に対する塩素の注入率を決定する後塩素注入演算処理手
    段を備えた、請求項14に記載の塩素注入制御装置。
  16. 【請求項16】 浄水プロセスにおいて、塩素あるいは
    塩素化合物を処理水に注入するための塩素注入制御装置
    であって、 原水の水質と、沈殿池出口における処理水中の残留塩素
    濃度と、ろ過池出口における処理水中の残留塩素濃度
    と、ろ過池に流れ込む処理水およびろ過池を出た処理水
    に対する塩素の注入率に基づいて、ろ過池に流れ込む処
    理水に対する塩素注入の実行・停止の判断およびろ過池
    を出た処理水に対する塩素注入の実行・停止の判断を行
    なう中後塩素注入制御実施判断処理手段と、 該中後塩素注入制御実施判断処理手段による判断に従っ
    て、ろ過池に流れ込む処理水に対する塩素注入の実行・
    停止を切り替える中塩素注入制御切替手段と、 該中後塩素注入制御実施判断処理手段による判断に従っ
    て、ろ過池を出た処理水に対する塩素注入の実行・停止
    を切り替える後塩素注入制御切替手段と、 を備えた塩素注入制御装置。
  17. 【請求項17】 浄水プロセスにおいて、塩素あるいは
    塩素化合物を処理水に注入するための塩素注入制御装置
    であって、 原水の水質と、沈殿池出口における処理水中の残留塩素
    濃度と、原水に対する塩素の注入率に基づいて、原水に
    対する塩素注入の実行・停止の判断および浄水池の処理
    水あるいは浄水池に流れ込む処理水に対する塩素注入の
    実行・停止の判断を行なう前後塩素注入制御実施判断処
    理手段と、 該前後塩素注入制御実施判断処理手段による判断に従っ
    て、原水に対する塩素注入の実行・停止を切り替える前
    塩素注入制御切替手段と、 該前後塩素注入制御実施判断処理手段による判断に従っ
    て、浄水池の処理水あるいは浄水池に流れ込む処理水に
    対する塩素注入の実行・停止を切り替える後塩素注入制
    御切替手段と、 原水に対する塩素注入の切り替えによって生じる処理水
    中の残留塩素濃度の変動の影響を抑制するために、ろ過
    池に流れ込む処理水に対する塩素の注入率を補正する値
    を、沈殿池出口における処理水中の残留塩素濃度に基づ
    いて算出する中塩素注入率補正演算手段と、 を備えた塩素注入制御装置。
  18. 【請求項18】 さらに、ろ過池に流れ込む処理水に対
    する塩素の注入率を前記中塩素注入率補正演算手段が求
    めた前記補正値によって補正して、ろ過池に流れ込む処
    理水に対する塩素の注入率を決定する中塩素注入演算処
    理手段を備えた、請求項17に記載の塩素注入制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN119191534A (zh) * 2024-11-15 2024-12-27 上海博取仪器有限公司 一种自动加氯控制系统及其控制方法

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