JPH11108801A - 内燃機関の摩擦力計測装置 - Google Patents
内燃機関の摩擦力計測装置Info
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- JPH11108801A JPH11108801A JP27561297A JP27561297A JPH11108801A JP H11108801 A JPH11108801 A JP H11108801A JP 27561297 A JP27561297 A JP 27561297A JP 27561297 A JP27561297 A JP 27561297A JP H11108801 A JPH11108801 A JP H11108801A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 内燃機関のピストンとシリンダライナとの間
に作用する摩擦力の大きさを、簡単な手段によって燃焼
室圧力による影響を避けて正確に計測すること。 【解決手段】 シリンダライナ3の上端部に近い部分の
外側で、しかもピストン8のトップリング82の上死点
位置よりも上方の部分に周方向の溝33を設けて薄肉部
を形成すると共に、シリンダライナ3の中心軸線と実質
的に平行な溝33の底面に、薄肉部の中心軸線方向の伸
縮量の検出手段として歪ゲージ70a及び70bを貼り
付ける。燃焼室16の圧力がシリンダライナ3のフラン
ジ31の上面に作用しても、溝33の底面には実質的に
摩擦力が作用するだけであるから、可変形部分としての
フランジ31の上下両面に歪ゲージを貼り付ける従来の
装置とは異なって、摩擦力の検出値に燃焼室圧力の影響
による誤差は入らない。
に作用する摩擦力の大きさを、簡単な手段によって燃焼
室圧力による影響を避けて正確に計測すること。 【解決手段】 シリンダライナ3の上端部に近い部分の
外側で、しかもピストン8のトップリング82の上死点
位置よりも上方の部分に周方向の溝33を設けて薄肉部
を形成すると共に、シリンダライナ3の中心軸線と実質
的に平行な溝33の底面に、薄肉部の中心軸線方向の伸
縮量の検出手段として歪ゲージ70a及び70bを貼り
付ける。燃焼室16の圧力がシリンダライナ3のフラン
ジ31の上面に作用しても、溝33の底面には実質的に
摩擦力が作用するだけであるから、可変形部分としての
フランジ31の上下両面に歪ゲージを貼り付ける従来の
装置とは異なって、摩擦力の検出値に燃焼室圧力の影響
による誤差は入らない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関のピストン
とシリンダの間に作用する摩擦力を計測する装置に関す
る。
とシリンダの間に作用する摩擦力を計測する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】内燃機関において、ピストンとシリンダ
の間に作用する摩擦力の大きさを計測するために、シリ
ンダライナをシリンダブロックに強固に固定しないで、
シリンダライナの中心軸線の方向に若干移動することが
できるように特別の支持手段によって弾力的に支持し、
シリンダライナ内でピストンが上下方向に摺動するとき
に、シリンダライナが摩擦力によってピストンと連れ動
きすることにより、シリンダライナが支持手段を弾性変
形させて上下方向に移動する変位量を、変位検出手段に
よって直接に、或いは支持手段の弾性変形量を検出する
手段等によって検出して、作用した摩擦力の大きさを計
測する装置が知られている。
の間に作用する摩擦力の大きさを計測するために、シリ
ンダライナをシリンダブロックに強固に固定しないで、
シリンダライナの中心軸線の方向に若干移動することが
できるように特別の支持手段によって弾力的に支持し、
シリンダライナ内でピストンが上下方向に摺動するとき
に、シリンダライナが摩擦力によってピストンと連れ動
きすることにより、シリンダライナが支持手段を弾性変
形させて上下方向に移動する変位量を、変位検出手段に
よって直接に、或いは支持手段の弾性変形量を検出する
手段等によって検出して、作用した摩擦力の大きさを計
測する装置が知られている。
【0003】図2にそのような従来例の一つの要部構成
を示す。図2において、1はシリンダブロック、2はシ
リンダヘッド、3は鋼製のシリンダライナであって、シ
リンダライナ3の上端には外周へ張り出す円環状のフラ
ンジ31が一体に形成されている。4はシール用のガス
ケット、5は円環状のシール用パッキン5である。摩擦
力を検出するための薄膜状の歪ゲージ7は、フランジ3
1のうちでシリンダブロック1とシリンダヘッド2の間
に挟着されていない可変形部分31aの上下両面に貼り
付けられている。なお、8はシリンダライナ3内を上下
方向に摺動するピストン、15は冷却水套、16は燃焼
室を示す。
を示す。図2において、1はシリンダブロック、2はシ
リンダヘッド、3は鋼製のシリンダライナであって、シ
リンダライナ3の上端には外周へ張り出す円環状のフラ
ンジ31が一体に形成されている。4はシール用のガス
ケット、5は円環状のシール用パッキン5である。摩擦
力を検出するための薄膜状の歪ゲージ7は、フランジ3
1のうちでシリンダブロック1とシリンダヘッド2の間
に挟着されていない可変形部分31aの上下両面に貼り
付けられている。なお、8はシリンダライナ3内を上下
方向に摺動するピストン、15は冷却水套、16は燃焼
室を示す。
【0004】ピストン8がシリンダライナ3内で上下方
向に摺動するとき、シリンダライナ3には摩擦力Fが作
用するので、フランジ31の可変形部分31aは摩擦力
Fの方向と大きさに応じて撓み変形をする。その変形量
は可変形部分31aの上下両面に貼り付けられた薄膜状
の歪ゲージ7を構成している抵抗線に伸縮を生じさせる
ので、伸縮に伴う抵抗線の電気抵抗値の増減変化量か
ら、可変形部分31aの撓み変形量、従って、摩擦力F
の大きさを計測することができる。
向に摺動するとき、シリンダライナ3には摩擦力Fが作
用するので、フランジ31の可変形部分31aは摩擦力
Fの方向と大きさに応じて撓み変形をする。その変形量
は可変形部分31aの上下両面に貼り付けられた薄膜状
の歪ゲージ7を構成している抵抗線に伸縮を生じさせる
ので、伸縮に伴う抵抗線の電気抵抗値の増減変化量か
ら、可変形部分31aの撓み変形量、従って、摩擦力F
の大きさを計測することができる。
【0005】しかしながら、図2に示した第1の従来例
のような構成では、シリンダライナ3の上端面や、フラ
ンジ31の可変形部分31aの上面には燃焼室16内の
圧力Pが作用するため、可変形部分31aの変形量は、
実質的に摩擦力Fによって生じる変形量と、燃焼室圧力
Pが作用することによって生じる変形量との和になるの
で、歪ゲージ7の電気抵抗値から、摩擦力Fの大きさだ
けを正確に計測することはできない。なお、可変形部分
31aを変形させる力としては、摩擦力Fと燃焼室圧力
Pによるものの他に、シリンダライナ3の運動に伴う慣
性力によるものもあるが、慣性力の値は比較的小さいか
ら無視することもできる。
のような構成では、シリンダライナ3の上端面や、フラ
ンジ31の可変形部分31aの上面には燃焼室16内の
圧力Pが作用するため、可変形部分31aの変形量は、
実質的に摩擦力Fによって生じる変形量と、燃焼室圧力
Pが作用することによって生じる変形量との和になるの
で、歪ゲージ7の電気抵抗値から、摩擦力Fの大きさだ
けを正確に計測することはできない。なお、可変形部分
31aを変形させる力としては、摩擦力Fと燃焼室圧力
Pによるものの他に、シリンダライナ3の運動に伴う慣
性力によるものもあるが、慣性力の値は比較的小さいか
ら無視することもできる。
【0006】図2に示す第1の従来例の問題、即ち、シ
リンダライナ3の上端面やフランジ31の上面に作用す
る燃焼室圧力Pによる摩擦力Fの計測値の誤差を解消す
るために、図3に示す第2の従来例においては、シリン
ダライナ3を上方へ延長してシリンダヘッド2の下面に
形成された環状の溝2aの中へ進入する延長部3aを設
けると共に、延長部3aの内面と、それに対向するシリ
ンダヘッド2の環状の溝2aの壁面との間をOリング9
によってシールし、延長されたシリンダライナ3の上端
面や、フランジ31の上面に燃焼室16内の燃焼室圧力
Pが作用しないようにしている。
リンダライナ3の上端面やフランジ31の上面に作用す
る燃焼室圧力Pによる摩擦力Fの計測値の誤差を解消す
るために、図3に示す第2の従来例においては、シリン
ダライナ3を上方へ延長してシリンダヘッド2の下面に
形成された環状の溝2aの中へ進入する延長部3aを設
けると共に、延長部3aの内面と、それに対向するシリ
ンダヘッド2の環状の溝2aの壁面との間をOリング9
によってシールし、延長されたシリンダライナ3の上端
面や、フランジ31の上面に燃焼室16内の燃焼室圧力
Pが作用しないようにしている。
【0007】また、同じ問題を解消するために、図4に
示す第3の従来例においては、シリンダライナ3の上端
をシリンダヘッド2の下面以上に延長して延長部3aが
設けられると共に、その延長部3aの内面に環状のシー
ル溝32が形成される。シール溝32の上側面32aと
下側面32bとの上下方向の投影面積は等しくなってい
る。シリンダヘッド2の下面には環状の溝(又は切り欠
き)2aが設けられ、その環状の溝2aに嵌合する形の
アダプタ40がボルト50によってシリンダブロック1
に取り付けられる。アダプタ40には環状の溝40aが
設けられて、それに前述のシリンダライナ3の延長部3
aが嵌合する。環状の溝40aの内側の側面には、シリ
ンダライナ3のシール溝32の上側面32aと対称的
に、段部としての面40bが形成されて、上側面32a
と共にシール用のOリング9を支持するようになってい
る。
示す第3の従来例においては、シリンダライナ3の上端
をシリンダヘッド2の下面以上に延長して延長部3aが
設けられると共に、その延長部3aの内面に環状のシー
ル溝32が形成される。シール溝32の上側面32aと
下側面32bとの上下方向の投影面積は等しくなってい
る。シリンダヘッド2の下面には環状の溝(又は切り欠
き)2aが設けられ、その環状の溝2aに嵌合する形の
アダプタ40がボルト50によってシリンダブロック1
に取り付けられる。アダプタ40には環状の溝40aが
設けられて、それに前述のシリンダライナ3の延長部3
aが嵌合する。環状の溝40aの内側の側面には、シリ
ンダライナ3のシール溝32の上側面32aと対称的
に、段部としての面40bが形成されて、上側面32a
と共にシール用のOリング9を支持するようになってい
る。
【0008】アダプタ40の下端面と、それに対向する
シリンダブロック1の段部の面との間には適当な厚さの
スペーサ41が挟着されていて、スペーサ41を圧縮す
るボルト50の締めつけ力を調節することにより、Oリ
ング9をシリンダライナ3の上側面32aとアダプタ4
0の面40bに均等に当接させる。第3の従来例におい
ては、計測すべき摩擦力は、シリンダライナ3の下端部
に形成されたフランジ35とシリンダブロック1との間
に、それらを結合するボルト36によって取り付けられ
たロードセル37によって検出される。
シリンダブロック1の段部の面との間には適当な厚さの
スペーサ41が挟着されていて、スペーサ41を圧縮す
るボルト50の締めつけ力を調節することにより、Oリ
ング9をシリンダライナ3の上側面32aとアダプタ4
0の面40bに均等に当接させる。第3の従来例におい
ては、計測すべき摩擦力は、シリンダライナ3の下端部
に形成されたフランジ35とシリンダブロック1との間
に、それらを結合するボルト36によって取り付けられ
たロードセル37によって検出される。
【0009】第3の従来例においては、燃焼室16の圧
力がOリング9に作用して上方へ押し上げる力を発生す
ることによって、燃焼室16の周辺部のシールが形成さ
れるが、Oリング9に作用する上向きの力の約半分はシ
リンダライナ3のシール溝32の上側面32aに加えら
れる。それと同時に燃焼室16の圧力はシール溝32の
下側面32bにも作用して、同じ大きさの下向きの力を
発生するので、それらの大きさが同じで方向が反対の力
が相殺されて、燃焼室圧力によってシリンダライナ3を
上又は下方向へ押す力は消滅する。従って、シリンダラ
イナ3には実質的にピストン8の摺動による摩擦力のみ
が作用することになる。
力がOリング9に作用して上方へ押し上げる力を発生す
ることによって、燃焼室16の周辺部のシールが形成さ
れるが、Oリング9に作用する上向きの力の約半分はシ
リンダライナ3のシール溝32の上側面32aに加えら
れる。それと同時に燃焼室16の圧力はシール溝32の
下側面32bにも作用して、同じ大きさの下向きの力を
発生するので、それらの大きさが同じで方向が反対の力
が相殺されて、燃焼室圧力によってシリンダライナ3を
上又は下方向へ押す力は消滅する。従って、シリンダラ
イナ3には実質的にピストン8の摺動による摩擦力のみ
が作用することになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、図2に
示した第1の従来例における問題点、即ち、燃焼室圧力
による摩擦力の計測値の誤差は、図3に示した第2の従
来例とか、図4に示した第3の従来例によって解決され
るけれども、それらの解決手段はいずれもシリンダライ
ナの上端部とシリンダヘッドやシリンダブロックとの結
合部分におけるシール装置等を複雑な構成とする必要が
あるものであるから、それによって加工及び分解・組
立、調整等の困難性が増加し、コストが上昇するという
別の問題が生じる。
示した第1の従来例における問題点、即ち、燃焼室圧力
による摩擦力の計測値の誤差は、図3に示した第2の従
来例とか、図4に示した第3の従来例によって解決され
るけれども、それらの解決手段はいずれもシリンダライ
ナの上端部とシリンダヘッドやシリンダブロックとの結
合部分におけるシール装置等を複雑な構成とする必要が
あるものであるから、それによって加工及び分解・組
立、調整等の困難性が増加し、コストが上昇するという
別の問題が生じる。
【0011】本発明は、従来技術における前述のような
問題を全て解決することによって、簡単な構成により計
測値に及ぼす燃焼室圧力の影響を排除して、実質的に摩
擦力のみを計測することができるような、改良された摩
擦力計測装置を提供することを目的としている。
問題を全て解決することによって、簡単な構成により計
測値に及ぼす燃焼室圧力の影響を排除して、実質的に摩
擦力のみを計測することができるような、改良された摩
擦力計測装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、特許請求の範囲の請求項1に記載された手段を採
用することができる。この手段によると、シリンダライ
ナの上端部に近い外側面の、しかもピストンのトップリ
ングの上死点位置よりも上方の位置に周方向の溝を形成
すると共に、シリンダライナの薄肉部分を形成するこの
周方向の溝の底面に、シリンダライナの中心軸線の方向
の伸縮量を検出することができる検出手段を設ける。検
出手段が設けられた周方向の溝はピストンのトップリン
グの上死点位置よりも上方にあるから、溝の底面には燃
焼室圧力の影響が及ばないので、実質的に摩擦力のみを
正確に計測することが可能になる。
めに、特許請求の範囲の請求項1に記載された手段を採
用することができる。この手段によると、シリンダライ
ナの上端部に近い外側面の、しかもピストンのトップリ
ングの上死点位置よりも上方の位置に周方向の溝を形成
すると共に、シリンダライナの薄肉部分を形成するこの
周方向の溝の底面に、シリンダライナの中心軸線の方向
の伸縮量を検出することができる検出手段を設ける。検
出手段が設けられた周方向の溝はピストンのトップリン
グの上死点位置よりも上方にあるから、溝の底面には燃
焼室圧力の影響が及ばないので、実質的に摩擦力のみを
正確に計測することが可能になる。
【0013】検出手段をクランク軸と直角のスラスト力
が作用する方向の溝の底面に対して設けることによっ
て、シリンダライナとピストンの摩耗量に対応する、そ
れら両者間に作用する摩擦力の主要部分の量を検出する
ことができる。その場合に、検出手段を複数個、対をな
すように対向して設けると検出精度が向上する。
が作用する方向の溝の底面に対して設けることによっ
て、シリンダライナとピストンの摩耗量に対応する、そ
れら両者間に作用する摩擦力の主要部分の量を検出する
ことができる。その場合に、検出手段を複数個、対をな
すように対向して設けると検出精度が向上する。
【0014】検出手段を設ける周方向の溝は、シリンダ
ライナの全周を取り巻く環状の溝として形成することが
できる。それによって、検出手段をスラスト力が作用す
る方向の底面のみならず、残余の底面にもくまなく設け
ることができるので、摩擦力の主要な部分だけでなく、
シリンダライナの全周における摩擦力の総和を検出する
ことができる。摩擦力の総和は内燃機関の摩擦損失に対
応する。
ライナの全周を取り巻く環状の溝として形成することが
できる。それによって、検出手段をスラスト力が作用す
る方向の底面のみならず、残余の底面にもくまなく設け
ることができるので、摩擦力の主要な部分だけでなく、
シリンダライナの全周における摩擦力の総和を検出する
ことができる。摩擦力の総和は内燃機関の摩擦損失に対
応する。
【0015】好適な検出手段としては、電気抵抗値を出
力する歪ゲージを用いるのがよい。複数個の歪ゲージを
ブリッジ接続することによって、摩擦力を高精度に計測
することが可能になる。
力する歪ゲージを用いるのがよい。複数個の歪ゲージを
ブリッジ接続することによって、摩擦力を高精度に計測
することが可能になる。
【0016】本発明によれば、シリンダライナを、その
上端部側においてシリンダブロックに固定支持すると共
に、下端部側を中心軸線の方向に移動可能に支持するこ
とができる。このようにすれば、検出手段が設けられる
シリンダライナの周方向の溝からなる薄肉部分が、摩擦
力によって中心軸線の方向に自由に伸縮するので、大き
な伸縮量によって摩擦力を正確に計測することができ
る。本発明の構成によって燃焼室圧力の影響を受けない
で摩擦力だけを計測することができるので、シリンダラ
イナの上端部に形成されたフランジが燃焼室圧力を受け
る受圧面や可変形部分を形成していても、支障なく摩擦
力が計測である。
上端部側においてシリンダブロックに固定支持すると共
に、下端部側を中心軸線の方向に移動可能に支持するこ
とができる。このようにすれば、検出手段が設けられる
シリンダライナの周方向の溝からなる薄肉部分が、摩擦
力によって中心軸線の方向に自由に伸縮するので、大き
な伸縮量によって摩擦力を正確に計測することができ
る。本発明の構成によって燃焼室圧力の影響を受けない
で摩擦力だけを計測することができるので、シリンダラ
イナの上端部に形成されたフランジが燃焼室圧力を受け
る受圧面や可変形部分を形成していても、支障なく摩擦
力が計測である。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に本発明の第1実施形態とし
ての内燃機関の摩擦力計測装置を示す。本発明の実施形
態においても、図2ないし図4を用いて先に説明した従
来例と実質的に同じ構成部分には同じ参照符号を付して
いる。即ち、図1においても、1はシリンダブロック、
2はシリンダブロック1の上部に取り付けられたシリン
ダヘッド、3はシリンダブロック1の内部に支持される
鋼製のシリンダライナで、シリンダライナ3の上端には
外周へ張り出す円環状のフランジ31が一体に形成され
ている。4はシール用のガスケット、5は円環状のシー
ル用パッキン5で、シリンダブロック1の上部の段部1
1に設けられており、シリンダライナ3のフランジ31
をシリンダヘッド2側のガスケット4との間に挟み込む
ことにより、シリンダライナ3の上端部を支持する部分
において同時にシリンダブロック1やシリンダヘッド2
との間のシールを簡単に達成している。
ての内燃機関の摩擦力計測装置を示す。本発明の実施形
態においても、図2ないし図4を用いて先に説明した従
来例と実質的に同じ構成部分には同じ参照符号を付して
いる。即ち、図1においても、1はシリンダブロック、
2はシリンダブロック1の上部に取り付けられたシリン
ダヘッド、3はシリンダブロック1の内部に支持される
鋼製のシリンダライナで、シリンダライナ3の上端には
外周へ張り出す円環状のフランジ31が一体に形成され
ている。4はシール用のガスケット、5は円環状のシー
ル用パッキン5で、シリンダブロック1の上部の段部1
1に設けられており、シリンダライナ3のフランジ31
をシリンダヘッド2側のガスケット4との間に挟み込む
ことにより、シリンダライナ3の上端部を支持する部分
において同時にシリンダブロック1やシリンダヘッド2
との間のシールを簡単に達成している。
【0018】なお、シリンダブロック1の下部には内方
に向かって張り出すシールランド12が設けられてお
り、それにはシリンダライナ3の外径よりも内径が少し
大きい円形の穴13が形成されていて、その穴13には
シリンダライナ3の下部が挿入され、円形の穴13に形
成された溝14に装着されているOリング6によって冷
却水套15がシールされている。なお、図において、8
はシリンダライナ3内を上下方向に摺動するピストン、
16は燃焼室、81はピストン8のピストンピンを示
す。
に向かって張り出すシールランド12が設けられてお
り、それにはシリンダライナ3の外径よりも内径が少し
大きい円形の穴13が形成されていて、その穴13には
シリンダライナ3の下部が挿入され、円形の穴13に形
成された溝14に装着されているOリング6によって冷
却水套15がシールされている。なお、図において、8
はシリンダライナ3内を上下方向に摺動するピストン、
16は燃焼室、81はピストン8のピストンピンを示
す。
【0019】本発明の特徴に対応するものとして、フラ
ンジ31の下で、且つピストン8が図1の(a)及び
(b)に示すように上死点の位置にあるときに、ピスト
ン8の2〜3本あるピストンリングのうちで最も上にあ
るトップリング82よりも更に上になる位置において、
シリンダライナ3の外側には環状の溝33が設けられて
おり、それによってシリンダライナ3の肉厚が溝33の
部分だけ薄くなり、中心軸線の方向に伸縮し易くなって
いる。そして溝33の底面には中心軸線の方向、即ち上
下方向の伸縮量を検出することができる薄膜状の歪ゲー
ジ70a及び70bが貼り付けられている。
ンジ31の下で、且つピストン8が図1の(a)及び
(b)に示すように上死点の位置にあるときに、ピスト
ン8の2〜3本あるピストンリングのうちで最も上にあ
るトップリング82よりも更に上になる位置において、
シリンダライナ3の外側には環状の溝33が設けられて
おり、それによってシリンダライナ3の肉厚が溝33の
部分だけ薄くなり、中心軸線の方向に伸縮し易くなって
いる。そして溝33の底面には中心軸線の方向、即ち上
下方向の伸縮量を検出することができる薄膜状の歪ゲー
ジ70a及び70bが貼り付けられている。
【0020】図1の(a)及び(b)に示す第1実施形
態の場合は、シリンダライナ3の内径と燃焼室16の内
径が同じであり、ガスケット4の内径がそれらよりも若
干大きい程度であるから、シリンダライナ3の上端部の
フランジ31の上面のうちで燃焼室16内の燃焼室圧力
を受ける面積が小さいので、燃焼室圧力によるフランジ
31の変形量は比較的少ない。そこで、第1実施形態の
作動を説明する前に、より特徴的な例として、図5に示
された第2実施形態の構成と作用、効果を先に説明して
本発明の特徴を明らかにする。第1実施形態の作用、効
果は第2実施形態のそれの一部に相当する。
態の場合は、シリンダライナ3の内径と燃焼室16の内
径が同じであり、ガスケット4の内径がそれらよりも若
干大きい程度であるから、シリンダライナ3の上端部の
フランジ31の上面のうちで燃焼室16内の燃焼室圧力
を受ける面積が小さいので、燃焼室圧力によるフランジ
31の変形量は比較的少ない。そこで、第1実施形態の
作動を説明する前に、より特徴的な例として、図5に示
された第2実施形態の構成と作用、効果を先に説明して
本発明の特徴を明らかにする。第1実施形態の作用、効
果は第2実施形態のそれの一部に相当する。
【0021】図5に要部構成のみを示す第2実施形態の
摩擦力計測装置は、図2に示し先に説明した第1の従来
例と同様に、シリンダライナ3の上端面とフランジ31
の上面に第1実施形態の場合よりも広い受圧面積と、フ
ランジ31の大きな可変形部分31aを備えている。こ
の場合に、もしフランジ31の上下両面に歪ゲージ7を
貼り付けると、前述の第1の従来例と同じ問題が生じる
筈であるが、本発明の第2実施形態においては、第1実
施形態の場合と同様に、シリンダライナ3の上端部近く
で且つピストン8のトップリング82の上死点位置より
も上になる位置において、シリンダライナ3の外側に環
状の溝33を形成しており、その溝33の底面の薄肉部
分に歪ゲージ70(例えば、図1における70a或いは
70b)を貼り付けている。
摩擦力計測装置は、図2に示し先に説明した第1の従来
例と同様に、シリンダライナ3の上端面とフランジ31
の上面に第1実施形態の場合よりも広い受圧面積と、フ
ランジ31の大きな可変形部分31aを備えている。こ
の場合に、もしフランジ31の上下両面に歪ゲージ7を
貼り付けると、前述の第1の従来例と同じ問題が生じる
筈であるが、本発明の第2実施形態においては、第1実
施形態の場合と同様に、シリンダライナ3の上端部近く
で且つピストン8のトップリング82の上死点位置より
も上になる位置において、シリンダライナ3の外側に環
状の溝33を形成しており、その溝33の底面の薄肉部
分に歪ゲージ70(例えば、図1における70a或いは
70b)を貼り付けている。
【0022】シリンダライナ3の溝33の付近に作用す
る力は、実質的に、燃焼室16内の燃焼室圧力P、フラ
ンジ31の可変形部分31aの弾力R、ピストン8とシ
リンダライナ3との間に作用する摩擦力F、及び、図示
しない振動の慣性力Iの4つである。歪ゲージ70を貼
り付けてある溝33はフランジ31直下のシリンダライ
ナ3の上部に形成されているので、ピストン8が上死点
(図5の一点鎖線)にあっても、歪ゲージ70はピスト
ン8のトップリング82よりも上にある。従って、シリ
ンダライナ3とピストン8との間の摩擦力Fは、常にシ
リンダライナ3の溝33よりも下の部分に作用する。
る力は、実質的に、燃焼室16内の燃焼室圧力P、フラ
ンジ31の可変形部分31aの弾力R、ピストン8とシ
リンダライナ3との間に作用する摩擦力F、及び、図示
しない振動の慣性力Iの4つである。歪ゲージ70を貼
り付けてある溝33はフランジ31直下のシリンダライ
ナ3の上部に形成されているので、ピストン8が上死点
(図5の一点鎖線)にあっても、歪ゲージ70はピスト
ン8のトップリング82よりも上にある。従って、シリ
ンダライナ3とピストン8との間の摩擦力Fは、常にシ
リンダライナ3の溝33よりも下の部分に作用する。
【0023】一方、燃焼室16内の圧力P及びフランジ
31の弾力Rは、常に溝33よりも上方に作用する。ま
た、振動の慣性力Iは摩擦力Fに比べて十分に小さいの
で、シリンダライナ3の溝33よりも下方の位置に作用
する力は、実質的に摩擦力Fだけである。従って、溝3
3の底面の薄肉部分が、燃焼室圧力Pの影響を受けない
で、実質的にこの摩擦力Fのみによってシリンダライナ
3の中心軸線の方向に伸縮するので、その部分に貼り付
けられている歪ゲージ70によって直接に変形量(伸縮
量)を計測することができ、その変形量から燃焼室圧力
Pの影響を受けることなく、摩擦力Fの大きさだけを正
確に検出することができる。
31の弾力Rは、常に溝33よりも上方に作用する。ま
た、振動の慣性力Iは摩擦力Fに比べて十分に小さいの
で、シリンダライナ3の溝33よりも下方の位置に作用
する力は、実質的に摩擦力Fだけである。従って、溝3
3の底面の薄肉部分が、燃焼室圧力Pの影響を受けない
で、実質的にこの摩擦力Fのみによってシリンダライナ
3の中心軸線の方向に伸縮するので、その部分に貼り付
けられている歪ゲージ70によって直接に変形量(伸縮
量)を計測することができ、その変形量から燃焼室圧力
Pの影響を受けることなく、摩擦力Fの大きさだけを正
確に検出することができる。
【0024】第2実施形態の作用、効果から明らかなよ
うに、図1に示す第1実施形態においては、第2実施形
態の場合に比べてシリンダライナ3の上端部やフランジ
31における燃焼室圧力Pの受圧面積が小さいので、燃
焼室圧力によるフランジ31の撓み変形は第2実施形態
の場合よりも小さくなる。しかも、シリンダライナ3の
上端部に近い位置の外側に形成された環状の溝33の底
面に歪ゲージ70を貼り付けている点は第2実施形態と
同じであるから、第1実施形態の摩擦力計測装置は、燃
焼室圧力Pの影響を受けることなく、歪ゲージ70によ
ってシリンダライナ3とピストン8との間に作用する摩
擦力Fだけを正確に検出することができる。
うに、図1に示す第1実施形態においては、第2実施形
態の場合に比べてシリンダライナ3の上端部やフランジ
31における燃焼室圧力Pの受圧面積が小さいので、燃
焼室圧力によるフランジ31の撓み変形は第2実施形態
の場合よりも小さくなる。しかも、シリンダライナ3の
上端部に近い位置の外側に形成された環状の溝33の底
面に歪ゲージ70を貼り付けている点は第2実施形態と
同じであるから、第1実施形態の摩擦力計測装置は、燃
焼室圧力Pの影響を受けることなく、歪ゲージ70によ
ってシリンダライナ3とピストン8との間に作用する摩
擦力Fだけを正確に検出することができる。
【0025】前述の第1実施形態及び第2実施形態にお
いては、シリンダライナ3に形成された環状の溝33の
底面中で歪ゲージ70を貼り付ける位置について特に言
及していないが、第1実施形態では図1から明らかなよ
うに、摩擦力が主に作用すると考えられるシリンダライ
ナ3とピストン8との間でスラスト力が作用する方向
(クランク軸に対して直角の方向)の対向する位置に一
対の歪ゲージ70a及び70bを貼り付けている。
いては、シリンダライナ3に形成された環状の溝33の
底面中で歪ゲージ70を貼り付ける位置について特に言
及していないが、第1実施形態では図1から明らかなよ
うに、摩擦力が主に作用すると考えられるシリンダライ
ナ3とピストン8との間でスラスト力が作用する方向
(クランク軸に対して直角の方向)の対向する位置に一
対の歪ゲージ70a及び70bを貼り付けている。
【0026】しかしながら、環状の溝33の底面の一部
の位置だけに歪ゲージ70を貼り付けると、溝33の底
面のうちで歪ゲージ70が貼り付けられた特定の部分に
よって伝達される摩擦力を計測することができても、多
少の偏りをもって溝33の全周の底面に分配されて伝達
されると考えられる摩擦力の総和の値を計測することは
できない。従って、スラスト力の作用する方向のよう
に、環状の溝33の底面の一部のみに比較的短い歪ゲー
ジ70を貼り付けて摩擦力を計測すると、検出された摩
擦力の値は、ピストン8又はシリンダライナ3の摩耗量
とは対応するものの、内燃機関の摩擦損失の大きさとは
必ずしも対応しない。
の位置だけに歪ゲージ70を貼り付けると、溝33の底
面のうちで歪ゲージ70が貼り付けられた特定の部分に
よって伝達される摩擦力を計測することができても、多
少の偏りをもって溝33の全周の底面に分配されて伝達
されると考えられる摩擦力の総和の値を計測することは
できない。従って、スラスト力の作用する方向のよう
に、環状の溝33の底面の一部のみに比較的短い歪ゲー
ジ70を貼り付けて摩擦力を計測すると、検出された摩
擦力の値は、ピストン8又はシリンダライナ3の摩耗量
とは対応するものの、内燃機関の摩擦損失の大きさとは
必ずしも対応しない。
【0027】そこで、図6から図8に示す本発明の第3
実施形態においては、環状の溝33の実質的に全周の底
面にわたって歪ゲージ70が配置されるように、全周を
幾つかの部分に分けて、それらに長短の歪ゲージ70を
貼り付けることにより、複数個の検出値からシリンダラ
イナ3に作用している摩擦力の総和と、特定の部分の摩
擦力の値を共に計測することができるようにしている。
実施形態においては、環状の溝33の実質的に全周の底
面にわたって歪ゲージ70が配置されるように、全周を
幾つかの部分に分けて、それらに長短の歪ゲージ70を
貼り付けることにより、複数個の検出値からシリンダラ
イナ3に作用している摩擦力の総和と、特定の部分の摩
擦力の値を共に計測することができるようにしている。
【0028】即ち、図6に示すように、シリンダライナ
3の上端部に近い外側に形成された環状の溝33の底面
のうちで、クランク軸100とは直角方向のスラスト力
が作用する対向部分には比較的短い一対の薄膜状の歪ゲ
ージ70a及び70bを貼り付けると共に、残余の溝3
3の底面を実質的に全て覆うように、比較的長い一対の
薄膜状の歪ゲージ70c及び70dを、互いに対向する
ように貼り付ける。
3の上端部に近い外側に形成された環状の溝33の底面
のうちで、クランク軸100とは直角方向のスラスト力
が作用する対向部分には比較的短い一対の薄膜状の歪ゲ
ージ70a及び70bを貼り付けると共に、残余の溝3
3の底面を実質的に全て覆うように、比較的長い一対の
薄膜状の歪ゲージ70c及び70dを、互いに対向する
ように貼り付ける。
【0029】各歪ゲージ70の構造は、図7に例示した
歪ゲージ70c及び70dのようなもので、帯状の電気
の絶縁体からなるゲージベース72上に電気抵抗線73
がジグザグ状に配置されており、シリンダライナ3の溝
33の底面が、それよりも下方に作用する摩擦力によっ
て伸縮するとき、その底面に貼り付けられたゲージベー
ス72の矢印方向の伸縮によって、抵抗線73の矢印方
向の部分の直径が変化することにより、抵抗線73の両
端73a,73bの間の電気抵抗の値が変化するように
なっている。歪ゲージ70a及び70bも同様な構造で
あるが、歪ゲージ70c及び70dに比べて横の長さが
短かい。
歪ゲージ70c及び70dのようなもので、帯状の電気
の絶縁体からなるゲージベース72上に電気抵抗線73
がジグザグ状に配置されており、シリンダライナ3の溝
33の底面が、それよりも下方に作用する摩擦力によっ
て伸縮するとき、その底面に貼り付けられたゲージベー
ス72の矢印方向の伸縮によって、抵抗線73の矢印方
向の部分の直径が変化することにより、抵抗線73の両
端73a,73bの間の電気抵抗の値が変化するように
なっている。歪ゲージ70a及び70bも同様な構造で
あるが、歪ゲージ70c及び70dに比べて横の長さが
短かい。
【0030】薄膜状の歪ゲージ70a,70b及び70
c及び70dが電気抵抗の値として出力する信号は、第
3実施形態においては、図8に例示したようなブリッジ
回路74によって処理している。即ち、一対の短い歪ゲ
ージ70a及び70bは上側のブリッジ回路部分75に
おいて対向する位置に挿入されると共に、他の一対の長
い歪ゲージ70c及び70dは下側のブリッジ回路部分
76において対向する位置に挿入される。なお、図8中
において、70e,70f,70g,70hはいずれも
ダミー抵抗を、また、71a,71b,71c,71d
はいずれも端子を、更に、77は定圧電源を示してい
る。
c及び70dが電気抵抗の値として出力する信号は、第
3実施形態においては、図8に例示したようなブリッジ
回路74によって処理している。即ち、一対の短い歪ゲ
ージ70a及び70bは上側のブリッジ回路部分75に
おいて対向する位置に挿入されると共に、他の一対の長
い歪ゲージ70c及び70dは下側のブリッジ回路部分
76において対向する位置に挿入される。なお、図8中
において、70e,70f,70g,70hはいずれも
ダミー抵抗を、また、71a,71b,71c,71d
はいずれも端子を、更に、77は定圧電源を示してい
る。
【0031】シリンダライナ3とピストン8の間に作用
する摩擦力によって、主としてクランク軸100と直角
のスラスト力が作用する位置に貼り付けられている比較
的短い歪ゲージ70a及び70bが、シリンダライナ3
の中心軸線の方向に大きく伸縮する。その結果、端子7
1a,71b間には、この伸縮に応じた大きさの電圧が
出力される。この電圧は摩擦力が集中して作用する部分
の信号であるから、シリンダライナ3又はピストン8の
摩耗量と対応する。
する摩擦力によって、主としてクランク軸100と直角
のスラスト力が作用する位置に貼り付けられている比較
的短い歪ゲージ70a及び70bが、シリンダライナ3
の中心軸線の方向に大きく伸縮する。その結果、端子7
1a,71b間には、この伸縮に応じた大きさの電圧が
出力される。この電圧は摩擦力が集中して作用する部分
の信号であるから、シリンダライナ3又はピストン8の
摩耗量と対応する。
【0032】また、溝33の底面でもスラスト力が作用
する位置以外の部分によって伝達される摩擦力は、比較
的長い歪ゲージ70c及び70dによって、端子71
c,71d間の出力電圧として検出される。そこで、図
示しないコンピュータ等によって、端子71a,71b
間の出力電圧と、端子71c,71d間の出力電圧に、
それぞれの歪ゲージ70の面積に応じた係数を乗算して
から加算すれば、シリンダライナ3とピストン8間に作
用する全体の摩擦力の大きさを求めることができる。こ
の値は、前述のように内燃機関の摩擦損失に対応するも
のである。
する位置以外の部分によって伝達される摩擦力は、比較
的長い歪ゲージ70c及び70dによって、端子71
c,71d間の出力電圧として検出される。そこで、図
示しないコンピュータ等によって、端子71a,71b
間の出力電圧と、端子71c,71d間の出力電圧に、
それぞれの歪ゲージ70の面積に応じた係数を乗算して
から加算すれば、シリンダライナ3とピストン8間に作
用する全体の摩擦力の大きさを求めることができる。こ
の値は、前述のように内燃機関の摩擦損失に対応するも
のである。
【図1】本発明の摩擦力計測装置の第1の実施形態を示
す縦断正面図であって、(a)は全体構成を示すと共
に、(b)はその一部を拡大して示している。
す縦断正面図であって、(a)は全体構成を示すと共
に、(b)はその一部を拡大して示している。
【図2】第1の従来例の要部を拡大して示す縦断正面図
である。
である。
【図3】第2の従来例の要部を拡大して示す縦断正面図
である。
である。
【図4】第3の従来例の要部を拡大して示す縦断正面図
である。
である。
【図5】本発明の第2の実施形態の要部を拡大して示す
縦断正面図である。
縦断正面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態を概念的に示す斜視図
である。
である。
【図7】本発明に用いられる歪ゲージの一つを例示する
平面図である。
平面図である。
【図8】第3の実施形態に用いられるブリッジ回路を示
す電気回路図である。
す電気回路図である。
1…シリンダブロック 2…シリンダヘッド 3…シリンダライナ 7…歪ゲージ 8…ピストン 16…燃焼室 31…フランジ 31a…可変形部分 33…環状の溝 82…トップリング 70,70a〜70d…歪ゲージ F…摩擦力 P…燃焼室圧力 R…弾力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 大督 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 加藤 慎治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 シリンダライナの上端部に近い外側面で
あって、しかも前記シリンダライナの内部において往復
運動をするピストンのトップリングの上死点位置よりも
上方の位置に周方向の溝を形成すると共に、前記周方向
の溝の前記シリンダライナの中心軸線と実質的に平行な
底面に、前記溝の前記底面を形成する前記シリンダライ
ナの薄肉部分の前記中心軸線の方向の伸縮量を検出する
検出手段を設けたことを特徴とする内燃機関の摩擦力計
測装置。 - 【請求項2】 前記検出手段が、クランク軸と直角のス
ラスト力が作用する方向の前記溝の底面に対して設けら
れていることを特徴とする請求項1に記載された摩擦力
計測装置。 - 【請求項3】 複数個の前記検出手段が、前記シリンダ
ライナの周囲において対をなすように対向して設けられ
ていることを特徴とする請求項1又は2に記載された摩
擦力計測装置。 - 【請求項4】 前記周方向の溝が、前記シリンダライナ
の全周を取り巻く環状の溝として形成されていることを
特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載された摩
擦力計測装置。 - 【請求項5】 前記検出手段が、前記シリンダライナの
全周を取り巻く環状の溝の底面において、スラスト力が
作用する方向の前記底面のみならず、残余の底面にも設
けられることによって、実質的に前記環状の溝の全周に
わたって設けられていることを特徴とする請求項4に記
載された摩擦力計測装置。 - 【請求項6】 前記検出手段が、電気抵抗値を出力する
歪ゲージからなることを特徴とする請求項1ないし5の
いずれかに記載された摩擦力計測装置。 - 【請求項7】 前記シリンダライナが、その上端部側に
おいてシリンダブロックに固定支持されていると共に、
下端部側が中心軸線の方向に移動可能に支持されている
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載さ
れた摩擦力計測装置。 - 【請求項8】 前記シリンダライナの上端部に形成され
たフランジが、燃焼室圧力を受ける受圧面及び可変形部
分を有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれ
かに記載された摩擦力計測装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27561297A JPH11108801A (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | 内燃機関の摩擦力計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27561297A JPH11108801A (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | 内燃機関の摩擦力計測装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11108801A true JPH11108801A (ja) | 1999-04-23 |
Family
ID=17557886
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27561297A Withdrawn JPH11108801A (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | 内燃機関の摩擦力計測装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11108801A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007256167A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Hino Motors Ltd | 油圧測定装置 |
| WO2012062725A1 (de) * | 2010-11-09 | 2012-05-18 | Avl List Gmbh | Einrichtung zur reibungsmessung |
| CN105136373A (zh) * | 2015-05-14 | 2015-12-09 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 测量点火状态下活塞与缸套间摩擦力及活塞侧推力的装置 |
| WO2016154651A1 (de) * | 2015-03-30 | 2016-10-06 | Avl List Gmbh | Vorrichtung zur reibungsmessung an einer zylinder-kolben-anordnung |
| CN107179195A (zh) * | 2017-06-30 | 2017-09-19 | 武汉理工大学 | 柴油机缸套‑活塞环摩擦磨损与润滑油膜测量的试验平台 |
-
1997
- 1997-10-08 JP JP27561297A patent/JPH11108801A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007256167A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Hino Motors Ltd | 油圧測定装置 |
| WO2012062725A1 (de) * | 2010-11-09 | 2012-05-18 | Avl List Gmbh | Einrichtung zur reibungsmessung |
| JP2013543972A (ja) * | 2010-11-09 | 2013-12-09 | アー・ファウ・エル・リスト・ゲー・エム・ベー・ハー | 摩擦測定装置 |
| WO2016154651A1 (de) * | 2015-03-30 | 2016-10-06 | Avl List Gmbh | Vorrichtung zur reibungsmessung an einer zylinder-kolben-anordnung |
| CN105136373A (zh) * | 2015-05-14 | 2015-12-09 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 测量点火状态下活塞与缸套间摩擦力及活塞侧推力的装置 |
| CN107179195A (zh) * | 2017-06-30 | 2017-09-19 | 武汉理工大学 | 柴油机缸套‑活塞环摩擦磨损与润滑油膜测量的试验平台 |
| CN107179195B (zh) * | 2017-06-30 | 2019-10-25 | 武汉理工大学 | 柴油机缸套-活塞环摩擦磨损与润滑油膜测量的试验平台 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050104 |