JPH1110932A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1110932A
JPH1110932A JP16708197A JP16708197A JPH1110932A JP H1110932 A JPH1110932 A JP H1110932A JP 16708197 A JP16708197 A JP 16708197A JP 16708197 A JP16708197 A JP 16708197A JP H1110932 A JPH1110932 A JP H1110932A
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JP
Japan
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electrode body
toner
aperture
recording
image forming
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JP16708197A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Kitamura
哲弥 北村
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字ムラのない良好な画像が得られる画像形
成装置を提供すること。 【解決手段】 アパチャ電極体1は、ポリイミド樹脂か
らなるベースフィルム2を基材として構成されており、
枠6によって、前記ベースフィルム2の弾性率よりも低
い弾性率を有しているメッシュシート7を介して張設さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ、プ
リンター等に応用される画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置として、本
出願人は、特開平6−155798号公報に於いて、薄
いフィルム状の絶縁シートに複数の開孔部を列状に設
け、その開孔部ごとに制御電極を設けてなるアパチャ電
極体を用い、荷電体としてのトナーを貯蔵したトナーケ
ース内に備えられる荷電体供給手段としてのトナー担持
ローラに対して前記アパチャ電極体を挟んだ反対側に用
紙等の支持体を配置させ、前記各制御電極に印加する制
御電圧により、帯電したトナーの開孔部通過を制御する
ことにより前記支持体上に画像を形成する画像形成装置
であって、前記トナーケース内に、前記支持体の移動方
向と直交する回転中心軸を有するトナー担持ローラと、
そのトナー担持ローラの外周面にトナーを摺接すること
によって前記トナー担持ローラ外周面に帯電したトナー
を供給するためのトナー供給ローラとを備える一方、前
記支持体が移動する方向と直交する方向に1列状に開孔
部を備えたアパチャ電極体の外周部の複数箇所を、直接
的に前記トナーケースの上面に固定して構成したものを
提案している。
【0003】また、前記構成の画像形成装置において、
前記アパチャ電極体の下面における各開孔部の近傍が、
トナー担持ローラとトナーを介して所定の圧力で接触す
るように、アパチャ電極体を引っ張りバネを用いて張力
を与えつつ設置したものが、例えば、本出願人の出願に
係る特開平8−118706号公報において提案されて
いる。
【0004】前記アパチャ電極体を構成する絶縁シート
は、アパチャ電極体に張力を与えることによって伸びが
発生することが無いように、弾性率の高い材質、例え
ば、ポリイミドやセラミックス等が用いられる。アパチ
ャ電極体の絶縁シートに伸びが発生すると、前記開孔部
のピッチが変化することによる解像度変化、あるいは、
開孔部ピッチ変化の累積により印字幅の変化が起こるこ
と等の問題が発生してしまうため、上述の絶縁シートに
対する伸び防止は、良好な画像形成のためには必要不可
欠である。
【0005】尚、前記のようにアパチャ電極体に張力が
与えられることにより発生する、アパチャ電極体とトナ
ー担持ローラとの接触圧力の大きさは、画像形成装置の
記録濃度に大きく影響を与える。すなわち、接触圧力が
大きいときには、記録濃度が高く、接触圧力が小さいと
きには、記録濃度が低くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平8−118706号公報の画像形成装置におい
ては、引っ張りバネを用いてアパチャ電極体に張力を与
えており、かつアパチャ電極体の基材たる絶縁シートは
上述したような高弾性率の材料によって構成されている
ために、引っ張りバネに近い部分は強い張力が与えられ
るのに対して、引っ張りバネから遠い部分は張力が弱く
なり、場合によっては、その部分のアパチャ電極体に弛
みが生じることがあり、アパチャ電極体に対して均一な
張力を与えることができなかった。したがって、アパチ
ャ電極体に設けられた開孔部の全域にわたってトナー担
持ローラとの均一な接触圧力を生じさせることができ
ず、画像形成装置が作動して得られる記録濃度にムラが
発生する、いわゆる印字ムラと呼ばれる問題が発生し
た。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、印字ムラのない良好な画像が得
られる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の画像形成装置は、シート
状の絶縁層と、荷電体を通過させるために前記絶縁層に
設けられた通過部と、その通過部に対応して前記絶縁層
に設けられた制御電極とを有し、前記制御電極への印加
電圧に応じて、前記通過部における荷電体の通過を制御
可能に構成された記録用電極体を備え、さらに、その記
録用電極体を所定の張力で保持する張設保持手段と、前
記記録用電極体の通過部に荷電体を供給する荷電体供給
手段とから構成され、前記記録用電極体により前記通過
部における荷電体の通過を制御し、前記記録用電極体を
挟んで前記荷電体供給手段の反対側に配置された支持体
上に、前記通過部を通過した荷電体を飛翔させることに
よって画像を形成するものであって、前記記録用電極体
と張設保持手段との間に中間部材を備え、前記記録用電
極体を、前記中間部材を介して前記張設保持手段に保持
するように構成したことを特徴としている。
【0009】すなわち、前記構成の画像形成装置におい
て、記録用電極体は、前記中間部材を介して前記張設保
持手段に保持され、かつ、荷電体供給手段より通過部に
荷電体が供給されるように配設される。
【0010】また、請求項2に記載の画像形成装置は、
前記中間部材として、その弾性率が前記記録用電極体の
弾性率よりも低いものを用いたことを特徴としている。
すなわち、前記記録用電極体は、弾性率が前記記録用電
極体よりも低い材質で構成された中間部材を介して前記
張設保持手段に張設保持される。
【0011】さらに、請求項3に記載の画像形成装置
は、前記張設保持手段を、前記中間部材を内側に張設し
た枠状部材により構成したことを特徴としている。すな
わち、枠状部材により構成された張設保持手段における
枠状構造の内側に中間部材を張設し、さらにその中間部
材に対して記録用電極体を接続することにより、記録用
電極体が前記中間部材を介して前記張設保持手段に保持
される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一つの
実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】図1は、本実施の形態の画像形成装置36
について、その構成の概略を説明するための図である。
【0014】画像形成装置36の側面には、支持体とし
ての用紙Pを挿入するための挿入口41と、用紙Pを排
出するための排出口42とが設けられており、装置内部
には、記録用電極体としてのアパチャ電極体1と、荷電
体供給手段としてのトナー担持ローラ21を備えたトナ
ー供給装置20と、背面電極26とを備えている。
【0015】アパチャ電極体1は、図2に示されるよう
に、荷電体としてのトナー24が通過する通過部として
のアパチャ12を備えた記録部3a、その記録部3aを
駆動するための駆動部3b、及びその駆動部3bと前記
記録部3aとを電気的に接続する導線部4を、絶縁層と
してのベースフィルム2上に形成することにより構成さ
れる。尚、前記ベースフィルム2としては、好ましくは
ポリイミド樹脂フィルムが用いられ、例えば、米国デュ
ポン社の「カプトン」、宇部興産(株)の「ユーピレッ
クス」等の登録商標名で販売されているもの等を用いれ
ば、アパチャ電極体1を安価に製造することができる。
【0016】さらに、このアパチャ電極体1は、張設保
持手段としての枠部材を構成する枠6によって、中間部
材としてのメッシュシート7を介して張設されている。
このメッシュシート7は、ポリエステル、好ましくはポ
リエチレンテレフタレートをメッシュ状に構成したもの
であって、例えば、(株)帝人で販売されている登録商
標「テトロン」をメッシュシート状にしたもの等が上市
されている。このような構成を有するメッシュシート7
は、前記アパチャ電極体1の本体を構成するベースフィ
ルム2よりも低い弾性率を有している。
【0017】次に、図3を用いて前記駆動部3bを説明
する。この図3は、後述するベアチップIC等の駆動素
子14を封止するための封止樹脂5(図2参照)が設け
られる前の段階のアパチャ電極体1の概略構成図であ
る。この駆動部3bは、前記駆動素子13、その駆動素
子13の各出力端子と前記各導線部4とを接続する接続
部14、前記駆動素子13に画像データ、駆動電圧、及
びクロック等の信号を供給するための複数の信号線を備
えた信号線部8、及びその信号線部8の前記各信号線と
前記駆動素子13の各入力端子とを接続する接続部9か
ら構成され、さらに、図2に示すように、少なくとも前
記駆動素子13及び接続部9、14を覆う封止樹脂5が
設けられる。
【0018】その封止樹脂5は、例えば、液状またはゲ
ル状の、シリコン系またはエポキシ系等の絶縁性ペース
トを塗工した後、乾燥もしくは加熱硬化、またはその両
方を用いることによって形成され、各駆動素子13がそ
れぞれ独立して封止されるように構成される。
【0019】次に、記録部3aの詳細について、図4を
用いて説明する。
【0020】記録部3aは、前記ベースフィルム2上に
等間隔で1列に配列形成された制御電極11と、隣合う
前記各制御電極11の間の領域において前記ベースフィ
ルム2を貫通するように、前記制御電極11の配列と平
行かつ等間隔に配列形成される複数のアパチャ12とか
ら構成される。
【0021】前記制御電極11、及び各制御電極11か
ら駆動部3bに接続するように延長された導線部4は、
前記ベースフィルム2上に一様に形成された銅膜をエッ
チングによりパターン形成することによって構成され
る。前記銅膜は、例えば、蒸着やスパッタリング等によ
り銅の薄膜を形成し、その薄膜上に、さらにメッキを施
して厚膜化することによって形成されたものが主に用い
られる。また、前記アパチャ12は、ステンレス等の金
属板にスリット状の開孔を設けたマスクを用い、そのマ
スクを介してエキシマレーザー光を照射するエキシマレ
ーザー加工によって、非常に良好な断面形状に形成され
る。
【0022】次に、図2に示す如く、アパチャ電極体1
を、メッシュシート7を介して枠6に固定するプロセス
について、図5を用いて説明する。
【0023】まず、矩形状のメッシュシート7の4辺
を、クランプ16で挟み、このクランプ16をバネ等で
直交する2方向(図中x軸、y軸方向)に引っ張り力f
にて引っ張った状態で、枠6を前記メッシュシート7の
中央付近に置く。この際、メッシュシート7において、
図5の矢印で示す2軸の張力印加軸に対して45度をな
す方向(図5における4つの端部17を対角線状に結ん
だ方向:以下、主応力方向と称する)に最も大きな張力
が発生するので、この主応力方向に沿ってメッシュシー
ト7が破断したり、張力ムラが発生したりしないよう
に、主応力方向の張力を緩和するため、前記4つの端部
17の近辺を、前記クランプ16で挟むことなく弛ませ
た状態にして張力が与えられる。
【0024】このように予張力が与えられたメッシュシ
ート7の上に枠6が置かれ、そのメッシュシート7に対
して枠6の裏側からz方向に接着剤を塗布することによ
り、その接着剤がメッシュシート7のメッシュをすり抜
けて、メッシュシート7と枠6との間に接着剤が充填さ
れ、これを固化させることにより、枠6がメッシュシー
ト7に接着される。そして、接着の完了後に、枠6の外
側にあるメッシュシート7が除去される。
【0025】本実施の形態においては、アパチャ電極体
1を張設するための中間部材としてのメッシュシート7
は、布の如く取り扱いが容易であり、任意の箇所をクラ
ンプしたり弛ませたりすることができ、また、適度な弾
性率を有しているので、4方向から加えられる張力を適
度に分散させて、張力のムラを全体として均一にする効
果がある。また、枠6にメッシュシート7を接着する
際、接着剤がメッシュの間をすり抜けることにより、枠
6の表面とメッシュシート7のメッシュ内に接着剤が存
在することとなるため、極めて強固に接着することが可
能となる。
【0026】尚、メッシュシート7に対するアパチャ電
極体1の固定は、上述した、メッシュシート7を枠6に
張設するプロセスの前に、予め行っておいてもよいし、
メッシュシート7を枠6に張設してから、アパチャ電極
体1をメッシュシート7上に接着等で固定してもよい。
【0027】次に、本画像形成装置36による画像形成
動作の概略を説明する。
【0028】図1における前記アパチャ電極体1の下部
には、トナー帯電供給装置20が配置される。そのトナ
ー帯電供給装置20は、トナーケース25内に、トナー
24と、トナー担持ローラ21と、供給ローラ22と、
トナー層厚規制ブレード23とを備え、荷電体としての
帯電したトナー24を、前記アパチャ電極体1の前記記
録部3aに設けられたアパチャ12に供給するように構
成される。
【0029】前記供給ローラ22は、前記トナー担持ロ
ーラ21の表面にトナー24を供給すると共に、このト
ナー24を前記トナー担持ローラ21と供給ローラ22
との間で摩擦して所定の電荷に帯電させるように、図の
矢印方向に回動可能に軸支される。
【0030】前記トナー担持ローラ21は、その表面
に、前記供給ローラ22により供給されたトナー24を
表面に担持し、図中矢印方向に回動可能に軸支される。
【0031】前記トナー層厚規制ブレード23は、前記
トナー担持ローラ21の表面上に担持されたトナー24
を所定の量に調整し、均一な薄層を形成するように、前
記トナー担持ローラ21に対して押し当てられるように
配置される。
【0032】また、前記アパチャ電極体1が、前記記録
部3aのアパチャ12近傍においてトナー担持ローラ2
1と所定の圧力をもって接するように、枠6がトナーケ
ース25の所定の位置に固定される。したがって、前記
記録部3a近傍の前記アパチャ電極体1は、前記トナー
担持ローラ21の円柱状の表面に倣うようにたわみ、ア
パチャ12を中心に、所定の面積をもって、トナー24
を介してトナー担持ローラ21と接触し、摺動するよう
に配置される。
【0033】前記トナー担持ローラ21の表面上に担持
されるトナー24は、それ自身の有する帯電電荷により
誘起される静電気的な付着力、及びその他の物理的、も
しくは化学的な付着力によって、前記表面に対して強固
に付着しているが、前記トナー担持ローラ21と前記ア
パチャ電極体1との摺動によってトナー24が転動する
ため、前記の強固な付着力が緩和され、前記記録部3a
におけるアパチャ12内の電界の作用によって、トナー
24の用紙Pへの飛翔の制御が良好に行われる。
【0034】したがって、前記トナー担持ローラ21と
前記アパチャ電極体1との接触の圧力に比例して前記付
着力の緩和の度合が変化するため、アパチャ12の配列
方向において画像形成の濃度を一定にしようとすれば、
前記圧力が一定になるようにする必要がある。
【0035】ここで、アパチャ電極体1が、弾性体であ
るメッシュシート7を介して枠6に均一な張力で取り付
けられているので、全てのアパチャ12近傍において、
アパチャ電極体1とトナー担持ローラ21との接触圧力
がほぼ均一となり、アパチャ12の配列方向の濃度ムラ
が生じることがなく、良好な画像を形成することができ
る。
【0036】前記アパチャ電極体1の上方には、背面電
極26が配置されており、その背面電極26は、電源2
7によって、プラス1キロボルトの電圧が印加される。
さらに、前記背面電極26とアパチャ電極体1との間に
は、用紙Pが通過できる程度の、例えば、約1mmの間
隙が設けられている。
【0037】前記用紙Pは、一対のガイドローラ33に
よって、挿入口41より画像形成装置36内に導入さ
れ、前記の間隙を通過する間に、トナー24による像
(以下、トナー像と称する)が表面に形成され、内部に
熱源を備えたヒートローラ34とプレスローラ35との
間に搬送されて、トナー像が熱定着され、取り出し口4
2より排出される。
【0038】次に、前記のように構成された画像形成装
置の画像形成動作を説明する。
【0039】トナー帯電供給装置20において、トナー
ケース25に貯蔵されたトナー24は、供給ローラ22
の図1における矢印方向の回動によって、トナー担持ロ
ーラ21に供給される。このとき、トナー24は、トナ
ー担持ローラ21と供給ローラ22との間で負極性に摩
擦帯電する。そして、トナー担持ローラ21の矢印方向
の回動により、負帯電したトナー24は、トナー層厚規
制ブレード23によって、前記トナー担持ローラ21上
で均一な厚さのトナー層に形成され、アパチャ電極体1
のアパチャ12に向かって搬送される。このとき、トナ
ー14は、トナー担持ローラ21とアパチャ電極体1と
の接触によって、両者の間で転動しながら、前記アパチ
ャ12まで搬送される。
【0040】このように、自身の帯電電荷により誘起さ
れる静電気力等の作用でトナー担持ローラ21上に強固
に付着したトナー24は、前記の転動により前記の強固
な付着力が緩和されるため、画像信号に応じて前記アパ
チャ12において形成される電界の作用によって、トナ
ー24のアパチャ12の通過を容易に制御することがで
きる。したがって、実用的な小さい制御電界で、大量の
トナー24がアパチャ12を通過できる。この結果、記
録濃度が上がると共に、制御電圧印加時間を短くできる
ので、記録スピードも向上させることができる。
【0041】具体的には、画像信号出力部15より前記
駆動部3bに備えられる各駆動素子13に画像信号が伝
達され、その画像信号に応じて、各駆動素子13によっ
て制御電極11に制御電圧が印加されることによって、
接地されたトナー担持ローラ21の表面と前記制御電極
11との間の電位差により、その制御電極11に対応し
たアパチャ12の内部に所定の電界が形成され、その電
界によってトナー24の通過が制御される。
【0042】ここで、上述したような、トナー24のト
ナー担持ローラ21上に対する付着力の緩和の度合は、
そのトナー24をトナー担持ローラ21上で転動させる
ためのアパチャ電極体1とトナー24との摩擦力と共に
増加し、前記緩和の度合が大きいほど、トナー24はア
パチャ12を通過して飛翔しやすくなるため、記録濃度
が上昇する。すなわち、記録濃度は、アパチャ電極体1
とトナー担持ローラ21との接触圧力が大きいほど高く
なる。したがって、局所的に接触圧力が大きい部分は記
録濃度が高くなり、逆に、局所的に接触圧力が低い部分
は記録濃度が低くなるため、トナー担持ローラ21とア
パチャ電極体1との接触圧力が、全てのアパチャ12近
傍において一定である必要がある。
【0043】例えば、本出願人の出願に係る特開平8−
118706号公報等において示されているような、ア
パチャ電極体保持固定手段として引っ張りバネを用いた
ものでは、その引っ張りバネの取り付けられる位置や引
っ張る方向によって、かなりアパチャ電極体1に加わる
張力が異なる。これは、アパチャ電極体1が、高い寸法
精度を要求されるために、高弾性率の材料によって構成
されているためである。すなわち、引っ張りバネに近い
部分では高い張力が、また引っ張りバネに遠い部分では
低い張力がそれぞれ与えられることになる。この結果、
アパチャ電極体1は、アパチャ12すべての部分で同じ
張力にて引っ張られることは非常に困難であり、仮に引
っ張りバネによりアパチャ電極体1に均一な張力が与え
得るとしても、張力のムラを調整するためには非常に多
数の引っ張りバネが必要とされるため、製造コストの上
昇、及び装置の大型化の問題があった。
【0044】これに対し、本実施の形態の画像形成装置
36によれば、高弾性率を有するアパチャ電極体1が、
低い弾性率のメッシュシート7を介して張力が与えられ
ているために、張力のムラが、このメッシュシート7に
よって吸収され、アパチャ電極体1には、ほぼ均一な張
力が与えられる。また、アパチャ電極体1は枠6によっ
て固定されているため、その枠6によりアパチャ電極体
1の装置への取り付け、取り外し等の取り扱いが非常に
容易となる。
【0045】次に、トナー担持ローラ21表面に対する
付着力が均一に緩和された状態でアパチャ12の直下に
供給されたトナー24が、アパチャ21内の電界によっ
て通過を制御されるときの様子について説明する。
【0046】前記画像信号に基づき、トナー通過のため
の制御電圧として+30Vが制御電極11に印加される
と、接地されたトナー担持ローラ21と、その制御電極
11との間に生じる電位差によって、アパチャ12の内
部に、負帯電のトナー24がアパチャ12を通過して制
御電極11側に引き出されるような電界が発生するた
め、トナー24はアパチャ12を通過する。
【0047】また、前記画像信号に基づき、トナー通過
を遮蔽するための制御電圧として−10Vが制御電極1
1に印加されると、接地されたトナー担持ローラ21と
制御電極11との間に生じる電位差によって、アパチャ
12内部に、負帯電のトナー24がアパチャ12を通過
できないような電界が発生するため、トナー24はアパ
チャ12を通過しない。
【0048】ここで、背面電極26には、電源27によ
って+1kVの電圧が印加されており、その背面電極2
6と接地されたトナー担持ローラ21との間には、背面
電極26側に負帯電のトナー24を引き付けるような電
界が発生する。したがって、前記のようにアパチャ12
を通過したトナー24は、前記背面電極26とトナー担
持ローラ21との間の電界によって、用紙P上に向かっ
て飛翔し、用紙P上に付着する。そして、用紙Pが順次
搬送されることによって、トナー像が用紙P上に形成さ
れる。
【0049】その後、用紙Pは、取り出し口42の方向
に搬送され、ヒートローラ34とプレスローラ35とに
よって挟み込まれてトナー像が熱定着され、取り出し口
42より排出される。
【0050】以上説明したように、本実施の形態の画像
形成装置によれば、高弾性率を有するアパチャ電極体1
を、それよりも低い弾性率のメッシュシート7等の中間
部材を介して引っ張りつつ保持することによって、すべ
てのアパチャ12の近傍において均一な張力が与えられ
る。また、枠6にアパチャ電極体1が固定されることに
よって、装置への取り付けが容易となる効果がある。
【0051】尚、本発明は、以上に詳述した実施の形態
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
において種々の変更を加えることができる。
【0052】例えば、前記実施の形態においては、記録
用電極としてアパチャ電極体を用いたが、特表平1−5
03221号公報に記載された、メッシュ状の記録用電
極体や、特開平6−255163号公報に記載された、
記録エッジ部を有するエッジ電極を用いることも可能で
ある。
【0053】また、前記実施の形態では、中間部材とし
て、ポリエステル製のメッシュシートが採用されたが、
その他にも様々な材料が適用可能である。例えば、ポリ
アミド樹脂(ナイロン)、ポリエステル等の繊維や、ス
テンレス等のワイヤ、あるいは、ガラスやカーボン繊維
なども使用可能である。ガラスや、カーボンなどは、素
材単体では、本実施の形態のアパチャ電極体1を構成す
る絶縁シート2のポリイミドよりも高い弾性率を有して
いるが、メッシュに編み込んでシート化する事によって
弾力のある中間部材としての適用が可能となる。
【0054】尚、前記中間部材として、絶縁シート2と
同材質、例えば、共にポリイミドを用いても、アパチャ
電極体1には導線部4や制御電極11等の金属箔が形成
されるため、アパチャ電極体1全体の弾性率としては、
絶縁シート2と同材質の中間部材よりも高くなる。した
がって、例えば、中間部材を絶縁シート2と一体に形成
してもよいし、中間部材を絶縁シート2と一体に形成し
た後、中間部材に相当する部分の厚さをエッチング等に
より薄く形成してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の請求項1に記載の画像形成装置によれば、高弾性
率を有する記録用電極体を、中間部材を介して張設保持
することによって、すべての通過部近傍において均一な
張力が与えられるように、記録用電極体を保持すること
ができる。したがって、印字ムラのない良好な画像が得
られる画像形成装置を提供することができる。
【0056】また、請求項2に記載の画像形成装置によ
れば、高弾性率を有する記録用電極体を、それよりも低
い弾性率の中間部材を介して引っ張りながら保持するこ
とによって、すべての通過部近傍において均一な張力が
与えられるように記録用電極体を張設保持することがで
きる。
【0057】さらに、請求項3に記載の画像形成装置に
よれば、枠に記録用電極体を固定することによって、記
録用電極体の画像形成装置に対する取り付け、及び取り
外しが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態である画像形成装置
の概略構成を示す図である。
【図2】前記画像形成装置の要部の構成を詳細に示す斜
視図である。
【図3】前記アパチャ電極体の封止樹脂の設けられる前
の斜視図である。
【図4】前記アパチャ電極体の記録部を示す拡大斜視図
である。
【図5】前記画像形成装置におけるアパチャ電極体を保
持する手段を説明する図である。
【符号の説明】
1 アパチャ電極体 2 ベースフィルム 3a 記録部 3b 駆動部 4 導線部 5 封止樹脂 6 枠 7 メッシュシート 11 制御電極 12 アパチャ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の絶縁層と、荷電体を通過させ
    るために前記絶縁層に設けられた通過部と、その通過部
    に対応して前記絶縁層に設けられた制御電極とを有し、
    前記制御電極への印加電圧に応じて、前記通過部におけ
    る荷電体の通過を制御可能に構成された記録用電極体
    と、 その記録用電極体を所定の張力で保持する張設保持手段
    と、 前記記録用電極体の通過部に荷電体を供給する荷電体供
    給手段とから構成され、 前記記録用電極体により前記通過部における荷電体の通
    過を制御し、前記記録用電極体を挟んで前記荷電体供給
    手段の反対側に配置された支持体上に、前記通過部を通
    過した荷電体を飛翔させることによって画像を形成する
    画像形成装置において、 前記記録用電極体と張設保持手段との間に中間部材を備
    え、前記記録用電極体を、前記中間部材を介して前記張
    設保持手段に保持するように構成したことを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記中間部材として、その弾性率が前記
    記録用電極体の弾性率よりも低いものを用いたことを特
    徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記張設保持手段は、前記中間部材を内
    側に張設した枠状部材により構成されたことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の画像形成装置。
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