JPH11112193A - Pc版およびこれを利用した電磁シールド工法 - Google Patents

Pc版およびこれを利用した電磁シールド工法

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JPH11112193A
JPH11112193A JP26995197A JP26995197A JPH11112193A JP H11112193 A JPH11112193 A JP H11112193A JP 26995197 A JP26995197 A JP 26995197A JP 26995197 A JP26995197 A JP 26995197A JP H11112193 A JPH11112193 A JP H11112193A
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electromagnetic shielding
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慎一郎 岡田
Arata Sakamoto
新 坂本
Katsuo Yoshida
克雄 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 到来電波の建物内への侵入防止および建物内
の電波の外部への漏洩防止を簡単かつ確実に行うととも
に、電磁シールドの容易な施工を可能とする。 【解決手段】 PC版1は、表裏面およびその周囲面を
含む全面に電気的導通部を形成するように、このPC版
1の内部に炭素繊維の導電性材料で形成されるチョップ
2を、PC版1全体として導電性を帯びるような密度、
例えば体積比で1%以上でほぼ均一にその内部に混入す
る。PC版1を相互に電気的に接続しつつ床スラブ20
の周縁部を取り囲み、このデッキプレート21に接触し
て床スラブ20周縁に配置されるコンクリートの打止め
用金物22とPC版1の裏面との間に弾力性のある導電
性材料3を介在して、PC版1と上記デッキプレート2
1とを電気的に接続する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁シールド効果
を発揮するPC(プレキャストコンクリート)版および
これを利用した電磁シールド工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高度情報化が進んだ現在、無線利用が飛
躍的に増加し、オフィスビル内に電波が侵入してコンピ
ュータを始めとする電子機器に誤動作などの悪影響を及
ぼしたり、オフィスビル内でのOA機器から情報が電波
としてビル外へ漏洩し、これにより情報が盗まれるおそ
れがあるといった問題が発生しており、これらに対する
対策が重要となっている。
【0003】従来、この種の電波障害対策として、PC
版を利用してオフィスビル全体を電磁シールドする電磁
シールド工法や、躯体コンクリートを利用した形態の電
磁シールド工法が考えられている。このうち、PC版を
利用した電磁シールド工法は、例えば特開平6−330
573号公報や特開平5−21983号公報に見られる
ように、PC版中に金属メッシュ(または鉄筋)を挿入
し、PC版とPC版との接合を、これらの隣接するPC
版の導電性メッシュ同志を電気的に接続することによっ
ている。また、躯体コンクリートを利用した電磁シール
ド工法は、例えば特開平5−44358号公報に見られ
るように、室内側に全てシールド層を構築して各階毎に
シールドすることによっている。
【0004】また、近年の多層階ビルでは外壁にカーテ
ンウオールが多用されるが、このカーテンウオールと床
スラブとの間には風圧等の外力による位置変位を考慮し
て適宜隙間を設け、建て込み完了後にこの隙間部分がラ
スなどの柔軟材料で充填されるようになったものがあ
る。このように外壁と床スラブとの間に隙間が存在する
と、外壁および床スラブが電磁シールドされている場合
にも、これら外壁と床スラブとの取り合い部分から上下
階に電波が漏洩してしまう。
【0005】このため、実公平5−34159号公報に
見られるように、床版型枠と外壁の胴縁との間を覆うよ
うに電磁遮蔽プレートとなる床版端部型枠鋼板を設けた
り、特公平7−33693号公報に見られるように、床
スラブの電磁遮蔽層と外壁の電磁遮蔽層とをエキスパン
ドメタルにより接続するようにしたりして、電波の漏洩
を防止するようにしたものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
PC版を利用した電磁シールド工法の場合、内部に挿入
される金属メッシュ又は鉄筋メッシュの密度を高めるこ
とには限界があり、例えば鉄筋メッシュでは補強筋とし
て望ましい設定にしておく必要があることから、到来す
る電波に対して十分なシールド性能を発揮させることが
できず、建物内への電波の侵入を防ぎきれない。また、
PC版を利用してオフィスビル全体を電磁シールドする
際には、PC版中に打ち込んだ金属メッシュ(または鉄
筋)を、例えば一本毎に隣接するPC版のメッシュ(ま
たは鉄筋)と電気的に接続する必要があるため、大変な
労力とコストがかかっている。
【0007】一方、躯体コンクリートを利用した電磁シ
ールド工法において、特定のフロアー全体を電磁シール
ドする場合には、室内仕上げとは別に電磁シールド用の
下地を作り、そこに導電性のシールド層を設けることと
なるため、これも労力とコストがかかるとともに、室内
のスペースが狭くなってしまう。
【0008】また、外壁と床スラブとの取り合い部分の
電波の漏洩を防止するために、床版型枠と外壁の胴縁と
の間を床版端部型枠鋼板で覆った場合(実公平5−34
159号公報)は、この床版端部型枠鋼板が鋼板である
ため柔軟性に乏しく、外力の入力により変形して隙間が
生じてしまうおそれがある。
【0009】一方、床スラブの電磁遮蔽層と外壁の電磁
遮蔽層とをエキスパンドメタルで接続する場合(特公平
7−33693号公報)は、このエキスパンドメタル一
側部を床スラブ周縁に配置されるコンクリートの打止め
用金物に引っ掛けて固定し、他側部を外壁の電磁遮断層
に接触させた後に、隙間を岩綿で封止するようになって
いるため、エキスパンドメタルを所定形状に折曲する加
工作業および岩綿の吹付け作業を必要とする一方で、電
磁遮断層との接触不良が生じるおそれがあるという課題
があった。
【0010】そこで、本発明は、上記課題を解決し、到
来電波の建物内への侵入防止および建物内の電波の外部
への漏洩防止を確実に達成できるとともに、電磁シール
ドの容易な施工を可能とするPC版およびこれを利用し
た電磁シールド工法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1にかかる本発明のPC版は、コンクリート板
の表裏面およびその周囲面を含む全面に電気的導通部を
形成するように、コンクリート中に導電性材料で形成し
たチョップを混入して形成したことを特徴とする。
【0012】また、請求項2にかかる本発明のPC版
は、金属製窓枠の外回りに、導電性材料で形成したチョ
ップを混入したコンクリートが打設されて、該金属製窓
枠が一体化され、かつ表裏面および周囲面を含む全面に
電気的導通部が形成されたことを特徴とする。
【0013】更に、請求項3にかかる本発明のPC版
は、上記導電性材料が炭素繊維であることを特徴とす
る。
【0014】更にまた、請求項4にかかる本発明のPC
版を利用した電磁シールド工法は、上記請求項1または
2に記載のPC版を相互に触れ合わせることにより互い
に電気的に接続しつつ建物の所要エリアを取り囲むこと
を特徴とする。
【0015】また、請求項5にかかる本発明のPC版を
利用した電磁シールド工法は、上記請求項1または2に
記載のPC版を相互に隣接配置して建物の所要エリアを
取り囲むとともに、PC版相互間に弾力性のある導電性
材料を介設して、PC版相互を電気的に接続するように
したことを特徴とする。
【0016】更に、請求項6にかかる本発明のPC版を
利用した電磁シールド工法は、請求項1または2に記載
のPC版を、デッキプレートを備えた床スラブに隣接配
置し、このデッキプレートの周縁に配置されるコンクリ
ートの打止め用金物と上記PC版との間に弾力性のある
導電性材料を介設して、該PC版と上記デッキプレート
とを電気的に接続したことを特徴とする。
【0017】更にまた、請求項7にかかる本発明のPC
版を利用した電磁シールド工法は、請求項1または2に
記載のPC版を、床スラブが施工されるデッキプレート
と電気的に接続されたS造梁に隣接配置し、このS造梁
と上記PC版との間に、これら両者間の隙間を埋めるよ
うに弾力性のある導電性材料を介設して、S造梁とPC
版とを電気的に接続したことを特徴とする。
【0018】また、請求項8にかかる本発明のPC版を
利用した電磁シールド工法は、上記請求項1に記載のP
C版は窓枠取付け用の開口部を有し、この開口部の周縁
部に取付け金具を介して金属製窓枠を取り付け、これら
金属製窓枠と開口部の周縁部との間に、導電性材料で形
成したチョップを混入したモルタル・コンクリートを充
填したことを特徴とする。
【0019】以上のPC版およびこれを利用した電磁シ
ールド工法の作用を以下各請求項毎に述べる。
【0020】請求項1のPC版は、コンクリート中に導
電性材料のチョップを混入することにより、このPC版
全体が導電性を備えて電磁シールド版として機能する。
そして、PC版は混入された上記チョップにより、その
表裏面および周囲面を含む全面が導電性を備える。従っ
て、PC版の全面が電気的導通部となるため、従来のよ
うに電気的接続のために導電性材料で形成した接続部材
を外方に引き出す必要はない。このため、このPC版を
相互に接続することでPC版同志を電気的に接続するこ
とができ、施工を容易化できる。
【0021】また、請求項2のPC版は、金属製窓枠の
外回りに、上記チョップを混入したコンクリートを打設
するので、このコンクリート部分は上記請求項1と同様
に導電性を備えて電磁シールド版として機能する。そし
て、PC版は混入された上記チョップにより、その表裏
面および周囲面を含む全面が導電性を備えて電気的導通
部となる。また、金属製窓枠はこれの外回りがチョップ
を混入したPC版と一体化されるため、この金属製窓枠
はその全周でPC版と電気的に導通して電磁シールド機
能を発揮する。このため、この金属製窓枠に嵌め込まれ
る電磁シールド機能を有するガラスやパネルを取り付け
るのみで、このガラス等を簡単にPC版と電気的に導通
させることができる。また、上記金属製窓枠はこれの全
周がPC版と電気的に接続されるため、接触抵抗が著し
く小さくなって良好な導通状態を確保でき、優れた電磁
シールド性能を得ることができる。
【0022】更に、請求項3のPC版は、上記導電性材
料を炭素繊維としたものであり、軽量で耐腐食性に優
れ、PC版に導電性を付与する材料として好適である。
【0023】更にまた、請求項4のPC版を利用した電
磁シールド工法は、上記請求項1または2に記載のPC
版を相互に触れ合わせてPC版相互の電気的接続を得な
がら、建物の所要エリアを取り囲むもので、導電性材料
で形成したチョップが混入されているため、電気的つな
ぎのために別途接続部材を用いる必要はない。従って、
このPC版を相互に触れ合わせて建物の所要エリアを取
り囲むと、従来のように接続部材の1本づつを接続する
作業を必要とすることなしに、PC版相互を電気的に接
続することができ、施工が容易であるとともに、良好な
シールド性能が確保できて、到来電波の建物内への侵入
や建物内の電波の外部への漏洩を十分に防止することが
できる。
【0024】更にまた、請求項5のPC版を利用した電
磁シールド工法は、上記請求項1または2に記載のPC
版を建物の所要エリアを取り囲むようにして相互に隣接
配置する際に、PC版相互間に弾力性のある導電性材料
を介設するので、この弾力性のある導電性材料がつなぎ
材となって隣接するPC版どうしを電気的に接続するこ
とができる。また、このようにつなぎ材として弾力性の
ある導電性材料を用いたので、PC版間の隙間形状に柔
軟に対応して変形させることができてPC版への接触面
積が増大し、PC版相互の接触抵抗が著しく小さくなっ
て導電状態が良くなり、優れた電磁シールド性能を得る
ことができる。すなわち、PC版の建て込み時には、導
電性材料を目地部に詰め込むだけでよいので、簡単かつ
ローコストの電磁シールド工法となる。
【0025】また、請求項6のPC版を利用した電磁シ
ールド工法は、請求項1または2に記載のPC版を、デ
ッキプレートを備えた床スラブに隣接配置することによ
り、床スラブはこのデッキプレートによって電磁シール
ドされ、かつ、この床スラブの近傍が上記PC版で囲ま
れることにより、このPC版で囲んだ部分が電磁シール
ドエリアとして機能する。そして、上記床スラブと上記
PC版との取り合い部分には、上記請求項5に示したP
C版相互間の接続の場合と同様に弾力性のある導電性材
料を適用し、この導電性材料を、デッキプレート周縁に
配置されるコンクリートの打止め用金物と上記PC版と
の間に介設したので、この導電性材料によって床スラブ
とPC版との間の隙間を封止しつつ、打止め用金物、ひ
いてはデッキプレートとPC版とを電気的に接続するこ
とができ、この隙間から電波が漏洩するのを防止するこ
とができる。
【0026】更に、請求項7のPC版を利用した電磁シ
ールド工法は、請求項1または2に記載のPC版を、床
スラブが施工されるデッキプレートと電気的に接続され
たS造梁に隣接配置することにより、上記請求項6と同
様にPC版で囲んだ部分が電磁シールドエリアとして機
能する。そして、床スラブとPC版との電気的導通につ
いては、床スラブのデッキプレートと電気的に導通する
S造梁と上記PC版との間に、これら両者間の隙間を埋
めるように上述の弾力性のある導電性材料を介設したの
で、この隙間が該導電性材料で封止されて電波の漏洩を
防止することができる。
【0027】更にまた、請求項8のPC版を利用した電
磁シールド工法は、上記請求項1に記載のPC版が窓枠
取付け用の開口部を有していて、この開口部に後付けに
より金属製窓枠を取り付ける場合で、開口部の周縁部に
取付け金具を介して取り付けた金属製窓枠と該開口部の
周縁部との間に、導電性材料で形成したチョップを混入
したモルタル・コンクリートを充填することにより、こ
のチョップを混入したモルタル・コンクリートを介して
金属製窓枠とPC版とをその全周で電気的に接続するこ
とができる。このため、上記請求項2と同様に、この金
属製窓枠に電磁シールド性能を有するガラスやパネルを
取り付けるのみで、このガラス等を簡単にPC版と電気
的に導通させることができる。また、上記金属製窓枠は
これの全周がPC版と電気的に接続されるため、接触抵
抗が著しく小さくなって良好な導通状態を確保でき、優
れた電磁シールド性能を得ることができる。
【0028】本願において、モルタルの語とコンクリー
トの語とは適宜に読み替えでき、いずれを用いてもよい
ことはもちろんである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1から図5は本発明のPC版の
一実施形態を示し、図1はPC版の接続状態を示す断面
平面図、図2はPC版の他の接続状態を示す拡大断面側
面図、図3はシールド性能を、チョップのみを混入した
場合(a)とチョップとメッシュを混入した場合(b)
とで比較して示す特性図、図4は電磁シールド性能評価
実験室の概略構成図、図5はPC版の目地部分のシール
ド性能を示す特性図である。
【0030】即ち、図1,図2に示すように本実施形態
のPC版1は、オフィスビル等の建物の外壁部における
仕上げ材又は仕上げの下地材として適用され、電磁シー
ルド性能を有するコンクリート構造体として構成され
る。
【0031】上記PC版1は、表裏面およびその周囲面
を含む全面に電気的導通部を形成するように、このPC
版1の内部に、例えば炭素繊維の導電性材料で形成され
るチョップ2を、PC版1全体として導電性を帯びるよ
うな密度(体積比で1%以上が望ましい)で、ほぼ均一
にその内部に混入したものである。すなわち、PC版1
の成型時に、上記チョップ2を上記所定密度をもって均
一に混入したコンクリートを型枠内に打設し、このコン
クリートが硬化した後、脱型することで当該PC版1が
製品化され、このPC版1はその内部および表面におい
て全体的に導電性を有する。
【0032】上記チョップ2を形成する導電性材料とし
ては、上記炭素系素材の他に、例えば鉄系材料やステン
レス、ニッケル、亜鉛、銅、アルミなどの周知の導電性
を有する金属系材料や、このような導電性を有する金属
でメッキを施したものを含む。またこのチョップ2は、
太さが数ミクロンから数ミリ、殊に直径0.01mm〜
0.1mm程度が好ましく、長さは数センチ以下、殊に
1mm〜10mm程度が好ましい。さらにチョップ2の
形態としては、繊維状物や片状物、さらには粉体状のも
のを含む。
【0033】図3は上記PC版1のシールド性能を、チ
ョップ2のみを混入した場合(a)と、チョップ2に加
えてメッシュを混入した場合(b)とで比較した実験結
果で、この実験は図4に示す実験室10で行った。この
実験室10は高さ3mで奥行きがそれぞれ4mの送信室
11と受信室12とを備え、送信室11は電磁シールド
ルームとして構成される一方、受信室12は半無響室と
して構成される。送信室11と受信室12との間は、試
料としてのPC版1取付け用の開口部13が形成された
隔壁14で画成される。送信室11の送信アンテナ15
および受信室12の受信アンテナ16に、ログペリオデ
ィックアンテナやダブルリジッドアンテナが用いられ、
送受信機としてトラッキングゼネレータ付きスペクトラ
ルアナライザが用いられる。なお、17は吸収体であ
る。
【0034】そして、上記開口部13に亜鉛引き鉄板の
治具を介してPC版1を取り付けてシールド性能測定が
行われ、上記図4に示す実験室10で試料取付け前後の
電界強度レベルの差から挿入損失を求める方法で行われ
た。
【0035】図3(a)の結果が得られた試験試料は、
図1に示すPC版1と同条件となるように、長さ3m
m,太さ18ミクロンの炭素繊維チョップを容積比1%
で混入したPC版が用いられた。また、同図(b)の結
果が得られた試験試料は、(a)で混入した炭素繊維チ
ョップに加えて、炭素繊維メッシュを混入したPC版が
用いられた。この炭素繊維メッシュは、炭素繊維をメッ
シュ交差角64゜,メッシュ間隔10cmをもって編成し
たものが用いられる。
【0036】そして、上記(a),(b)に示した2つ
の特性を比較した場合に、両者ともに無線LAN対応の
2.45GHz以上では70dB以上の同等のシールド効
果が得られることが判った。従って、図1に示したよう
な炭素繊維チョップ2のみを混入したPC版1によっ
て、高いシールド効果を得ることができる。
【0037】従って、高いシールド機能を備えた上記P
C版1は、外壁材として建物躯体の外側を取り囲んで建
て込むにあたって、それ自体で電磁シールド性能を発揮
する。またこのPC版1は、その表裏面および周囲面を
含む全面が導電性を有しており、あるいは少なくともP
C版1の周囲に電気的導通部が形成されている。このこ
とを利用して、PC版1の端面と端面、その版面と端
面、またはその版面と版面を、その全体或いは一部分の
関係で相互に触れ合うように突き合わせて行くと、PC
版1は相互に電気的に接続される。従って、従来のよう
にメッシュを一本づつ電気的に相互に接続する作業を行
う必要なしに、PC版1同志を単に触れ合わせて連結す
るという容易な施工で、ビル全体を電磁シールドした
り、特定のフロアー全体を電磁シールドすることができ
る。
【0038】更に良好な電気的接続をなすため、図1,
図2の実施形態では、PC版1を取り付けた状態で、P
C版1同志の電気的つなぎとして、コンクリート面同志
の防水目地の奥行き方向に5cm程度、或いはそれ以
上、双方のコンクリート面が電気的導通にかかわるよう
に、PC版1の相互間に弾力性のある導電性材料3を充
填する。この弾力性のある導電性材料3としては、炭素
繊維やステンレススチール等の多数の導電性繊維を粗く
集合して柔軟な綿様に形成した例えばフェルト状の綿様
導電材や、導電性シリコンゴム等を用いることができ
る。
【0039】このようにPC版1同志の間に電気的つな
ぎとして弾力性のある導電性材料3を介在させると、そ
の弾力性により導電性材料3がPC版1に圧接し、PC
版1相互の接触抵抗が小さくなって導電状態が良くな
り、優れた電磁シールド性能を得ることができる。しか
も、PC版1を取り付けた状態で、導電性材料3を目地
部にシール材のバックアップ材として詰め込むだけでよ
いので、壁面(或いは、床や天井でも可能)全体の電磁
シールドを、簡単にしかもローコストで行うことができ
る。ここでいう壁面は、外壁及び内壁のいずれであって
もよい。
【0040】また、図2の上下方向に接続されるPC版
1相互のつなぎでは、この目地部分の内外方向一側に上
記導電性材料3を詰込むとともに、他側に紐状炭素繊維
4を詰込むようになっている。
【0041】そして、このようにPC版1相互の目地部
分に上記弾力性のある導電性材料3を詰め込んでこの目
地部分のシールド性能測定を行った結果、図5に示す特
性図が得られた。同図では上記図3(b)に示すシール
ド特性より若干の低下が見られ、殊に500MHz以下で
30dBを下回る結果となっているが、これは試験片へ
の炭素繊維の混入率を0.8%とした影響であると考え
られ、炭素繊維の混入率を上げることで十分なシールド
効果を得ることができる。
【0042】このように、上記PC版1は、コンクリー
ト中に導電性材料のチョップ2を均一になるように混入
することにより、このPC版1全体が導電性を備えて電
磁シールド版として機能する。そして、PC版1は混入
された上記チョップ2により、その表裏面および周囲面
を含む全面が導電性を備える。従って、PC版1の全面
が電気的導通部となるため、従来のように電気的つなぎ
のために導電性材料で形成した接続部材を外方に引き出
す必要がなくなり、このPC版1を相互に接続すること
でPC版1同志を電気的に接続することができ、施工を
容易化できる。
【0043】図6から図9は他の実施形態を示し、上記
実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説
明を省略して述べる。この実施形態はPC版に金属製窓
枠を一体に組み込むようにしたもので、図6は正面図、
図7は図6中A−A線断面図、図8はシールドガラスの
取付け状態を示す要部拡大断面図、図9は窓部を設けた
PC版のシールド性能を示す特性図である。
【0044】即ち、この実施形態のPC版1aは、図
6,図7に示すようにアルミニウムなどの金属製窓枠5
を図外の型枠にセットして、これの外回りに導電性材料
で形成したチョップ2をほぼ均一に混入(容積比で0.
8%以上)したコンクリートを打設して成型したもので
ある。従って、このPC版1aでは該金属製窓枠5を一
体化し、その表裏面およびその周囲面を含む全面には、
上記実施形態と同様に電気的導通部が設けられることに
なる。
【0045】そして、上記金属製窓枠5には図8に示す
ように電磁シールド性能を有するガラス6が取り付けら
れる。該金属製窓枠5は建物内側に向けて開口幅が大き
くなるように段差部5aを設けて拡幅棚5bが形成さ
れ、この拡幅棚5bの内方側に止め板7を取付け、この
止め板7と段差部5aとの間に形成される凹部に上記ガ
ラス6を嵌め込むようになっている。そして、ガラス6
と凹部との隙間には、上記PC版1を相互に接続する目
地部分に用いたと同様の弾力性をもった導電性材料3が
充填される。また、シールドガラス6の凹部に嵌合され
る周縁部には、銅板8が巻かれ、この銅板8が導電性材
料3に接触するようになっている。
【0046】図9は上記金属製窓枠5に上記ガラス6を
嵌め込んだ状態でPC版1aのシールド性能の測定を行
った結果で、この測定に用いたガラスが400MHz以上
で30〜40dBクラスのもので、その性能がPC版1
aに組み込んでもそのまま出ている。また、ガラス部分
に銅箔をはった追加実験でシールド性能がさらに上がる
ことを確認しており、窓枠5とPC版1aからの電波漏
洩はみられなかった。
【0047】従って、この実施形態では金属製窓枠5の
周縁部外方に導電性のチョップ2を均一になるように混
入したコンクリートを打設したので、このコンクリート
部分は上記図1の実施形態と同様に導電性を備えて電磁
シールド版として機能する。そして、PC版1aは混入
された上記チョップ2により、その表裏面および周囲面
を含む全面が導電性を備えて電気的導通部となる。ま
た、金属製窓枠5はこれの周縁部が上記チョップ2を混
入したPC版1aと一体化されるため、この金属製窓枠
5はその全周でPC版1aと電気的に導通して電磁シー
ルド機能を発揮する。このため、この金属製窓枠5に対
し電気的導通を確保して上記ガラス6を取り付けるのみ
で、このガラス6を簡単にPC版1aと電気的に導通さ
せることができる。また、上記金属製窓枠5はこれの全
周がPC版1aと電気的に接続されるため、接触抵抗が
著しく小さくなって導電状態が良くなり、優れた電磁シ
ールド性能を得ることができる。
【0048】図10は上記PC版を用いて施工される電
磁シールド工法の一実施形態を示し、上記各実施形態と
同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略し
て述べる。この実施形態では上記各実施形態で示したP
C版1,1aと床スラブ20との取り合い部分の電磁シ
ールド構造を示し、PC版1を用いた場合を例にとって
以下説明する。
【0049】即ち、この実施形態ではPC版1を相互に
隣接配置して建物の所要エリアを取り囲み、さらにPC
版1相互間に弾力性のある導電性材料3を挿入すること
によりPC版1相互を電気的に接続する。このようにP
C版1を相互に電気的に接続しつつ、これらPC版1で
デッキプレート21を備えた床スラブ20の周縁部を取
り囲むとともに、このデッキプレート21に接触して床
スラブ20周縁に配置されるコンクリートの打止め用金
物22と上記PC版1の裏面との間に弾力性のある導電
性材料3を介在して、該PC版1と上記デッキプレート
21とを電気的に接続するようになっている。勿論、上
記PC版1は内部に、炭素繊維等の導電性材料で形成さ
れるチョップ2が所定割合をもって混入され、表裏面お
よびその周囲面を含む全面に電気的導通部が形成されて
いる。
【0050】上記床スラブ20はこれのコンクリートを
打設するにあたって、この床スラブ20の下面にデッキ
プレート21が敷設されるとともに、このデッキプレー
ト21の周縁部に打止め用金物22が結合されてスラブ
型枠が形成され、この型枠内に上記コンクリートが打設
されて床スラブ20が構築される。上記デッキプレート
21および打止め用金物22は鋼板で形成されるため、
床スラブ20に電磁シールド機能が備わり、上下階間の
電波漏洩を防止することができる。
【0051】そして、床スラブ20を取り囲むようにし
て上記PC版1を相互に隣接配置する際に、PC版1相
互間に弾力性のある導電性材料3を挿入したので、この
導電性材料3がつなぎ材となって隣接するPC版1どう
しを電気的に接続することができる。また、このように
つなぎ材として弾力性のある導電性材料3を用いたの
で、PC版1間の隙間形状に対応するように容易に変形
させてPC版1への接触面積を増大でき、PC版1相互
の接触抵抗が著しく小さくなって導電状態が良くなり、
優れた電磁シールド性能を得ることができる。従って、
PC版1の建て込み時には、導電性材料3を目地部に詰
め込むだけでよいので、簡単かつローコストな電磁シー
ルド工法となる。
【0052】また、上記床スラブ20と上記PC版1と
の取り合い部分には、弾力性のある導電性材料3を床ス
ラブ20周縁に配置されるコンクリートの打止め用金物
22と上記PC版1の裏面との間に介在したので、床ス
ラブ20とPC版1との間の隙間を閉止しつつ、打止め
用金物22とPC版1とを電気的に接続することがで
き、この隙間から電波が漏洩するのを防止することがで
きる。このとき、上記打止め用金物22は上記デッキプ
レート21に接触しているため、このデッキプレート2
1と上記PC版1とは電気的に接続され、PC版1で囲
まれるエリアが完全な電磁シールド空間となる。
【0053】また、この実施形態では上記床スラブ20
はH型鋼で形成されるS造梁23によって支持されるよ
うになっており、このS造梁23の上フランジ23aは
デッキプレート21と接触した状態にある。そして、床
スラブ20の端部に位置するS造梁23は、下フランジ
23bと外壁である上記PC版1との間が上記実施形態
で示したと同様の弾力性のある導電性材料3で埋められ
る。この実施形態では、下フランジ23bにアングル材
24が溶接されて、このアングル材24の片面がPC版
1と小さな間隙をもって平行配置されるようになってい
る。そして、この間隙部分にこれを埋めるように上記導
電性材料3が詰め込まれる。また、上記S造梁23から
PC版1に亘って、岩綿などの耐火被覆層25が吹き付
けられる。
【0054】従って、この実施形態では床スラブ20の
端部に位置するS造梁23の下端部と上記PC版1の裏
面との間が導電性材料3で埋められるので、この導電性
材料3によって電波が漏洩するのを防止できる。このと
き、上記デッキプレート21は上記S造梁23および上
記導電性材料3を介してPC版1に電気的に接続され、
電磁シールド機能を備えることができる。また、上記S
造梁23の外側に耐火被覆層25を形成する場合にも、
このS造梁23とPC版1との間の隙間を埋めた上記導
電性材料3を下地として、耐火被覆層25を連続して形
成することができる。
【0055】ところで、本実施形態では床スラブ20と
PC版1との取り合い部分の電波漏洩を防止する構造と
して、打止め用金物22とPC版1との間を導電性材料
3で埋める場合と、S造梁23の下端部とPC版1との
間を導電性材料3で埋める場合との二重構造としたが、
このように両方のシールド構造を用いることなく、いず
れか一方でもよい。
【0056】また、上記S造梁23とPC版1との間の
間隔が大きい場合には、図11に示すようにS造梁23
の下フランジ23bに多数の鉄筋棒26を櫛歯状に溶接
し、この鉄筋棒26の上側に導電性材料で形成される網
状ラス27を敷設して、この網状ラス27をPC版1の
裏面に接触させてもよい。この場合、網状ラス27が下
地材となって耐火被覆層25が吹き付けられる。
【0057】図12は他の実施形態を示す要部断面図
で、上記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して
重複する説明を省略して述べる。この実施形態では金属
製窓枠が後付けによりPC版に取り付けられるようにな
っている。
【0058】即ち、この実施形態ではPC版1bに窓枠
取付け用の開口部30を製作段階で予め形成しておき、
その後に開口部30に金属製窓枠5を取り付けるように
なっている。この開口部30の内周部には予め取付け金
具31を埋設しておき、この取付け金具31に金属製窓
枠5を溶接により取付け、その後これら金属製窓枠5と
開口部30の周縁部との間の隙間に、導電性材料で形成
したチョップ2を所定割合で均一に混入したモルタルも
しくはコンクリート32を充填する。
【0059】従って、この実施形態ではチョップ2を混
入したモルタル等32を介して金属製窓枠5とPC版1
bとをその全周で電気的に接続することができる。この
ため、上記図8の実施形態と同様にこの金属製窓枠5に
電磁シールド性能を有するガラス6を取り付けるのみ
で、このガラス6を簡単にPC版1bと電気的に導通さ
せることができる。また、上記金属製窓枠5はこれの全
周がPC版1bと電気的に接続されるため、その接触面
積を増大して優れた電磁シールド性能を得ることができ
る。
【0060】以上各実施形態で説明した本発明の電磁シ
ールド機能を備えたPC版1,1a,1bおよびこれを
利用した電磁シールド工法では、 PC版単版部分のシールド性能は、炭素繊維チョップ
の混入率を上げることによりそのシールド性能を上げる
ことができる。そして、試験した結果からチョップを体
積比で1%位混入することが、目地,窓部分とのバラン
スから妥当であるといえる。
【0061】PC版のコンクリート打ち放し部分の導
電性をそのまま利用し、目地に柔軟性のある導電性の材
料を詰めることでPC版相互のシールド性能を確保で
き、きわめて簡単に外壁全面のシールド壁を構成でき
る。
【0062】窓部分についても金属製窓枠をコンクリ
ート打込み時にセットするだけで、コンクリート面との
導電性を確保できてシールド性能が得られる。従来の工
法のように、金属系の材料とのシールを必要としないぶ
ん簡略化できる電磁シールド工法となる。
【0063】PC版を利用しての外壁面のシールドが
可能であり、各階のデッキプレートなどを利用して建物
全館あるいは特定階の電磁シールドを簡単に構築するこ
とができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような優れた効果が得られる。
【0065】(1)請求項1のPC版にあっては、PC
版全体を導電性を備えた電磁シールド版として機能させ
ることができる。したがって、従来のように電気的接続
のために導電性材料で形成した接続部材を外方に引き出
す必要はなく、このPC版を相互に接続することでPC
版同志を電気的に接続することができて、施工を容易化
できる。
【0066】(2)請求項2のPC版にあっては、コン
クリート部分が上記請求項1と同様に導電性を備えて電
磁シールド版として機能させることができる。従って、
金属製窓枠はこれの外回りがチョップを混入したPC版
と一体化されるため、この金属製窓枠はその全周でPC
版と電気的に導通して電磁シールド機能を発揮すること
ができる。このため、この金属製窓枠に電磁シールド性
能を有するガラス等を取り付けるのみで、このガラス等
を簡単にPC版と電気的に導通させることができる。ま
た、上記金属製窓枠はこれの全周がPC版と電気的に接
続されるため、接触抵抗が著しく小さくなって導電状態
が良くなり、優れた電磁シールド性能を得ることができ
る。
【0067】(3)請求項3のPC版にあっては、炭素
繊維が軽量で耐腐食性に優れていて、PC版に導電性を
付与する材料として好適に採用できる。
【0068】(4)請求項4のPC版を利用した電磁シ
ールド工法は、導電性材料で形成したチョップが混入さ
れているため、PC版相互の電気的つなぎのために別途
接続部材を用いる必要はない。従って、従来のように接
続部材の1本づつを接続する作業を必要とすることなし
に、PC版相互を電気的に接続することができ、施工が
容易であるとともに、良好なシールド性能が確保でき
て、到来電波の建物内への侵入や建物内の電波の外部へ
の漏洩を十分に防止することができる。
【0069】(5)請求項5のPC版を利用した電磁シ
ールド工法にあっては、弾力性のある導電性材料がつな
ぎ材となって隣接するPC版どうしを電気的に接続する
ことができる。また、このようにつなぎ材として弾力性
のある導電性材料を用いたので、PC版間の隙間形状に
柔軟に対応して変形させることができてPC版への接触
面積が増大し、PC版相互の接触抵抗が著しく小さくな
って導電状態が良くなり、優れた電磁シールド性能を得
ることができる。すなわち、PC版の建て込み時には、
導電性材料を目地部に詰め込むだけでよいので、簡単か
つローコストな電磁シールド工法を提供することができ
る。
【0070】(6)請求項6のPC版を利用した電磁シ
ールド工法にあっては、床スラブはデッキプレートによ
って電磁シールドされ、かつ、この床スラブの近傍が上
記PC版で囲まれることにより、このPC版で囲んだ部
分を電磁シールドエリアとして機能させることができ
る。そして、上記床スラブと上記PC版との取り合い部
分は、弾力性のある導電性材料で床スラブとPC版との
間の隙間を封止しつつ、デッキプレートとPC版とを電
気的に接続することができ、この隙間から電波が漏洩す
るのを防止することができる。
【0071】(7)請求項7のPC版を利用した電磁シ
ールド工法にあっては、床スラブとPC版との電気的導
通について、S造梁と上記PC版との間を導電性材料で
封止して電波の漏洩を防止することができる。
【0072】(8)請求項8のPC版を利用した電磁シ
ールド工法にあっては、チョップを混入したモルタル・
コンクリートを介して金属製窓枠とPC版とをその全周
で電気的に接続することができる。従って、上記請求項
2を同様に、この金属製窓枠に電磁シールド性能を有す
るガラス等を取り付けるのみで、このガラス等を簡単に
PC版と電気的に導通させることができる。また、上記
金属製窓枠はこれの全周がPC版と電気的に接続される
ため、接触面積を増大して優れた電磁シールド性能を得
ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すPC版の接続状態の
断面平面図である。
【図2】本発明の他の実施形態を示すPC版の接続状態
の拡大断面側面図である。
【図3】本発明のPC版のシールド性能を、チョップの
みを混入した場合(a)と、チョップとメッシュを混入
した場合(b)とで比較して示す特性図である。
【図4】本発明のPC版の電磁シールド性能評価実験室
の概略構成図である。
【図5】本発明のPC版の目地部分のシールド性能を示
す特性図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示すPC版の正面図で
ある。
【図7】図6中A−A線断面図である。
【図8】図6の実施形態におけるガラスの取付け状態の
要部拡大断面図である。
【図9】本発明のPC版の窓部分のシールド性能を示す
特性図である。
【図10】本発明の電磁シールド工法の一実施形態を示
す要部断面図である。
【図11】本発明の電磁シールド工法の他の実施形態を
示す要部断面図である。
【図12】本発明の電磁シールド工法のさらに他の実施
形態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b PC版 2 チョップ 3 導電性材料 5 金属製窓枠 6 ガラス 20 床スラブ 21 デッキプレート 22 打止め用金物 23 S造梁 25 耐火被覆層 30 開口部 31 取付け金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 克雄 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート板の表裏面およびその周囲
    面を含む全面に電気的導通部を形成するように、コンク
    リート中に導電性材料で形成したチョップを混入して形
    成したことを特徴とするPC版。
  2. 【請求項2】 金属製窓枠の外回りに、導電性材料で形
    成したチョップを混入したコンクリートが打設されて、
    該金属製窓枠が一体化され、かつ表裏面および周囲面を
    含む全面に電気的導通部が形成されたことを特徴とする
    PC版。
  3. 【請求項3】 上記導電性材料が炭素繊維であることを
    特徴とする請求項1または2に記載のPC版。
  4. 【請求項4】 上記請求項1または2に記載のPC版を
    相互に触れ合わせることにより互いに電気的に接続しつ
    つ建物の所要エリアを取り囲むことを特徴とするPC版
    を利用した電磁シールド工法。
  5. 【請求項5】 上記請求項1または2に記載のPC版を
    相互に隣接配置して建物の所要エリアを取り囲むととも
    に、PC版相互間に弾力性のある導電性材料を介設し
    て、PC版相互を電気的に接続するようにしたことを特
    徴とするPC版を利用した電磁シールド工法。
  6. 【請求項6】 請求項1または2に記載のPC版を、デ
    ッキプレートを備えた床スラブに隣接配置し、このデッ
    キプレートの周縁に配置されるコンクリートの打止め用
    金物と上記PC版との間に弾力性のある導電性材料を介
    設して、該PC版と上記デッキプレートとを電気的に接
    続したことを特徴とするPC版を利用した電磁シールド
    工法。
  7. 【請求項7】 請求項1または2に記載のPC版を、床
    スラブが施工されるデッキプレートと電気的に接続され
    たS造梁に隣接配置し、このS造梁と上記PC版との間
    に、これら両者間の隙間を埋めるように弾力性のある導
    電性材料を介設して、S造梁とPC版とを電気的に接続
    したことを特徴とするPC版を利用した電磁シールド工
    法。
  8. 【請求項8】 上記請求項1に記載のPC版は窓枠取付
    け用の開口部を有し、この開口部の周縁部に取付け金具
    を介して金属製窓枠を取り付け、これら金属製窓枠と開
    口部の周縁部との間に、導電性材料で形成したチョップ
    を混入したモルタル・コンクリートを充填したことを特
    徴とするPC版を利用した電磁シールド工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002201734A (ja) * 2000-12-27 2002-07-19 Daiwa House Ind Co Ltd 耐火建物構造
CN112759311A (zh) * 2021-02-03 2021-05-07 西南石油大学 一种高强度导电混凝土配比、结构及制备方法

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