JPH11114096A - ゴルフボール成形用金型の製造方法、ゴルフボール成形用金型及びゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール成形用金型の製造方法、ゴルフボール成形用金型及びゴルフボール

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JPH11114096A
JPH11114096A JP9299580A JP29958097A JPH11114096A JP H11114096 A JPH11114096 A JP H11114096A JP 9299580 A JP9299580 A JP 9299580A JP 29958097 A JP29958097 A JP 29958097A JP H11114096 A JPH11114096 A JP H11114096A
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mold
wax
golf ball
male
master
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Pending
Application number
JP9299580A
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English (en)
Inventor
Michio Inoue
道夫 井上
Keisuke Ihara
敬介 井原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Sports Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Sports Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C9/00Moulds or cores; Moulding processes
    • B22C9/02Sand moulds or like moulds for shaped castings
    • B22C9/04Use of lost patterns
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C7/00Patterns; Manufacture thereof so far as not provided for in other classes
    • B22C7/02Lost patterns

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ゴルフボール成形用金型の製造方法にお
いて、型枠内に形成された中空ワックス室に、ディンプ
ルを備えた半球状雄型を挿入し、ワックス室内へ高温液
状ワックスを注入し、冷却硬化することによりワックス
成形体を形成する工程と、セラミック殻体を形成する工
程と、半金型を鋳造する工程と、上記鋳造された半金型
周囲のセラミック殻体を除去する工程とを含むことを特
徴とするゴルフボール成形用金型の製造方法、ゴルフボ
ール成形用金型及びゴルフボールを提供する。 【効果】 本発明によれば、成形精度、耐久性及びコス
トのいずれの面においても優れたゴルフボール成形用金
型を得ることができ、この金型を用いて高真球度で、デ
ィンプル形状にバラツキのない高品質のゴルフボールを
安価に製造できるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形精度、耐久性
及びコストのいずれの面においても優れたゴルフボール
成形用金型の製造方法、この方法により製造されたゴル
フボール成形用金型及び該金型により成形されたゴルフ
ボールに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフボール成形用金型は、広く知られ
ているように、ゴルフボール表面にディンプルを型付す
る突起(ディンプル形成用凸部)を多数壁面に備えた球
状キャビティを内部に形成し、このキャビティの実質上
赤道の位置にパーティング面を有する2分割可能なタイ
プが好んで使用されている。
【0003】従来、ゴルフボール成形用金型の製造方法
としては、ホビング法、精密鋳造法、放電加工法及び電
鋳加工法が知られている。
【0004】ホビング法は、表面にディンプルを多数備
えた半球状のマスター雄型(基準型)とこのマスター雄
型を受ける雌型との間に金属薄板を挟んで型付け(絞
り)し、この型付けした薄板を半球形状の窪みを有する
金型台の上記窪み内に嵌め込むか、又は比較的軟質金属
の窪みを有する金型台に直接上記マスター雄型を押しつ
けて金型を形成するものである。
【0005】精密鋳造法は、上記マスター雄型の表面に
シリコーンゴムを被覆し加硫硬化させることにより雌型
を作り、この雌型内にセラミックスを満たしてセラミッ
ク雄型を形成し、その後、このセラミック雄型を内側に
有し、作ろうとする金型の外側外殻形状に対応する空所
を有する型枠をセラミックスで形成し、この型枠に設け
た注湯口から上記空所内に金属の湯(溶融金属)を注
ぎ、冷却させた後、周囲のセラミックの部分(雄型と型
枠)を除去することによって金型を形成するものであ
る。
【0006】放電加工法は、雄型とボールの形状を有す
る表面が滑らかな窪みを有する雌型とを互いに近づけ
て、両者間で放電させることにより雌型の窪み表面にデ
ィンプルに対応する突部を形成するものである。
【0007】電鋳加工法は、雄型の表面にメッキの手法
を用いて分厚い、例えばニッケルメッキ層を形成し、こ
のメッキ層を雄型から取り外し、金型の型付け部分に用
いるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ホ
ビング法は、コストの面では有利であるが、ボール成形
面が薄板乃至は比較的軟質の金属材料で形成されるた
め、成形面の精度に限界があり、また耐久性は他の方法
に比べ最も劣るものである。
【0009】次に、精密鋳造法は、成形精度と耐久性が
優れている反面、製造工程が煩雑であるためコスト高と
なる。
【0010】また、放電加工法は、耐久性は良いが、成
形精度が十分とはいえず、またマスター雄型を金型毎に
準備する必要があり、コスト高となる。
【0011】更に、電鋳加工法は、成形精度と耐久性は
優れているが、上記放電加工法の場合と同様マスター雄
型を金型毎に準備する必要があり、コスト高は避けられ
ない。
【0012】このように従来のゴルフボール成形用金型
の製造方法は、いずれも一長一短があり、成形精度、耐
久性、及びコストのいずれの面においても優れた金型の
製造方法の開発が望まれていた。
【0013】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、成形精度、耐久性及びコストのいずれの面において
も優れたゴルフボール成形用金型の製造方法、この方法
により製造されたゴルフボール成形用金型及び該金型に
より成形されたゴルフボールを提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、下記のゴルフボール成形用金型の製造方
法、ゴルフボール成形用金型及びゴルフボールを提供す
る。
【0015】請求項1:ゴルフボールのディンプルを型
付する突起を多数壁面に備えた球状キャビティを内部に
形成し、このキャビティの実質上赤道の位置にパーティ
ング面を有する2分割可能なゴルフボール成形用金型の
製造方法において、型枠内に形成された中空ワックス室
に、雄型マスターの先端部に設けられた表面に多数のデ
ィンプルを備えた半球状雄型を挿入し、このワックス室
に通じる型枠に設けたワックス注入路を通じてワックス
室内へ高温液状ワックスを注入し、冷却硬化することに
よりワックス成形体を形成する工程と、硬化したワック
ス成形体を型枠から取り出し、上記注入路内で硬化した
部分を除去した後のワックス成形体の周囲にセラミック
粒子とバインダーの混合スラリーを湯注入口形成対応箇
所を残して所定の厚みをもって被覆すると共に、これを
乾燥硬化することによりセラミック殻体を形成する工程
と、硬化したセラミック殻体内部のワックス成形体を溶
融液状化し、この液状ワックスを上記湯注入口から排出
し、排出後のセラミック殻体内部に形成された空所に上
記湯注入口から金属の湯を注ぎ込み、冷却硬化すること
により半金型を鋳造する工程と、上記鋳造された半金型
周囲のセラミック殻体を除去する工程とを含むことを特
徴とするゴルフボール成形用金型の製造方法。
【0016】請求項2:半球状雄型マスターの少なくと
も赤道近傍のディンプルのエッヂ角度が30°以下であ
る請求項1記載の製造方法。
【0017】請求項3:ワックス成形体を被覆する混合
スラリーのセラミック粒子の粒度が100〜1000番
である請求項1又は2記載の製造方法。
【0018】請求項4:請求項1乃至3のいずれか1項
記載のゴルフボール成形用金型の製造方法において、上
記ワックス成形体を形成する工程として、上記半球状雄
型と類似の形状を有し、この半球状雄型より一回り大き
くかつその表面にディンプルを有さない仮半球状雄型を
先端部に有する仮雄型マスターを上記雄型マスターに代
えて用い、この仮雄型マスターと型枠の間の中空ワック
ス室へ高温液状ワックスを注入し、冷却硬化により固形
ワックス型を形成すると共に、上記仮雄型マスターを雄
型マスターに置換し、この雄型マスターと固形ワックス
型の間に形成された間隙に高温液状ワックスを注入し、
冷却硬化することによりワックス成形体を形成する工程
を含むことを特徴とするゴルフボール成形用金型の製造
方法。
【0019】請求項5:請求項1乃至4のいずれか1項
記載のゴルフボール成形用金型の製造方法により製造さ
れたゴルフボール成形用金型。
【0020】請求項6:請求項5記載の金型で成形した
ゴルフボール。
【0021】本発明によれば、成形精度、特にディンプ
ル精度(ディンプル形状の転写精度)及び真球度、耐久
性、特に雄型マスター(基準型)の耐久性及びコストの
いずれの面においても優れたゴルフボール成形用金型を
製造することができるものである。
【0022】即ち、型枠内に形成された中空ワックス室
に、雄型マスターの先部に設けられた表面に多数のディ
ンプルを備えた半球状雄型を先端部に有する雄型マスタ
ーを挿入し、このワックス室に通じる型枠に設けたワッ
クス注入路を通じてワックス室内へ高温液状ワックスを
注入し、冷却硬化することによりワックス成形体を形成
する工程と、上記ワックス成形体を型枠から取り出した
後、このワックス成形体の周囲にセラミック粒子とバイ
ンダーとの混合スラリーを湯注入口形成対応箇所を残し
て被覆し、このスラリーを乾燥硬化することにより、上
記ワックス成形体の型付けされた内面に対向する面がこ
の内面に相応した形状に型付けされたセラミック殻体を
形成する工程と、上記セラミック殻体内部のワックス成
形体を溶融液状化し、この液状ワックスを上記湯注入口
から排出し、排出後のセラミック殻体内部に形成された
空所に上記湯注入口から金属の湯を注ぎ込み、冷却硬化
することにより半金型を鋳造する工程と、上記鋳造され
た半金型周囲のセラミック殻体を除去する工程とを含む
ゴルフボール成形用金型の製造方法により、流動性に優
れかつ安価な材料である高温液状ワックスを用い、高価
な雄型マスター(基準型)を傷めることなく、その形状
を忠実かつ正確に転写したワックス成形体が形成し得、
このワックス成形体に、取扱性に優れたセラミック粒子
とバインダーからなる混合スラリーを被覆することによ
り、上記ワックス成形体の形状を忠実かつ正確に転写し
たセラミック殻体が得られ、このセラミック殻体を鋳型
として用いることにより、簡便かつ低コストで、ディン
プル精度の高い精密なゴルフボール成形用金型を製造す
ることができるものである。
【0023】また、上記本発明の方法において、上記ワ
ックス成形体を形成する工程として、上記雄型マスター
と類似の形状を有し、この雄型マスターより一回り大き
くかつその表面にディンプルを有さない仮雄型を先端部
に有する仮雄型マスターを上記雄型マスターに代えて用
い、この仮雄型マスターと型枠間の中空ワックス室へ高
温液状ワックスを注入し、冷却硬化させ固形ワックス型
を形成すると共に、上記仮雄型マスターを雄型マスター
に置換し、この雄型マスターと固形ワックス型の間に形
成された間隙に高温液状ワックスを注入し、冷却硬化さ
せることによりワックス成形体を形成する工程を含む製
造方法により、ワックス成形体の厚みの違い(肉厚の違
い)によるヒケに起因する真球度の低下をも可及的に防
止でき、更に成形精度が向上するものである。
【0024】そして、本発明の製造方法により製造され
たゴルフボール成形用金型は、基準となる雄型マスター
の形状を忠実かつ高精度で転写し得ると共に、真球度も
高く、ディンプル形状にバラツキのない高品質のゴルフ
ボールを安価に製造できるものである。
【0025】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、本発明の実施例
につき図面を参照して説明する。 [第1実施例]図1は、本発明の第1実施例に係るゴル
フボール成形用金型を製造するための雄型マスター1と
型枠2の側面図であり、この雄型マスター1は、本実施
例においては、一端部にディンプルを多数表面に備えた
半球状雄型3と、他端部に拡径部4をそれぞれ有し、こ
れら半球状雄型3と拡径部4との間をつなぐ比較的小径
の円柱状中間部5から構成されており、図1に示したよ
うに、半球状雄型3の赤道位置Pが上端部となるように
型枠2内に配置されている。
【0026】なお、本実施例では、雄型マスターの半球
状雄型3は、文字通り1/2球(半球)として図示して
いるが、通常、半球状雄型3の上端部(赤道位置)から
上方に上端部と同径を有する長さ0.1〜5mm前後の
円柱状縁部を設けることが好ましい。その理由は、鋳造
された金型のパーティング面を形成するための削り代を
確保するためである。
【0027】また、上記型枠2は、本実施例において
は、上記雄型マスター1の中心軸Hと平行な面が分割面
となる2分割可能な一対の前型枠2aと後型枠2bから
構成されており、図1では前型枠(図示せず)を外した
(開いた)状態の後型枠2bを示している。
【0028】この型枠2は、前型枠と後型枠を分離可能
に接合することにより、内部に雄型マスター1を収容す
るための収容孔6を有すると共に、この収容孔6に連通
して中空ワックス室7が形成され、収容孔6に雄型マス
ター1の拡径部4及び中間部5を挿入することにより中
空ワックス室7内に半球状雄型3が挿入され、これによ
り製造目的の半金型(上型又は下型)とほぼ同じ形状を
有する中空部が形成される。そして、型枠内には一端が
ワックス室7に連通する開口部8aを有し、他端がワッ
クス注入口8bを形成するワックス注入路8を備えてい
る。この場合、ワックス注入路の開口部8aをワックス
室7の幅方向上端部(半球状雄型3の赤道位置P近傍)
に開口するように設けることにより、高温液状ワックス
をワックス注入路を通じてワックス室に注入する際の充
填性が向上し、精密なワックス成形体を形成することが
できるものである。なお、図示を省略しているが、ワッ
クス注入口8bには高温液状ワックス注入手段が連結さ
れており、ワックス注入路の形状、長さ、内径などは本
発明の目的を達成し得る範囲で適宜調整することができ
る。
【0029】なお、型枠2の収容孔6は、雄型マスター
1の円柱状中間部5、拡径部4に相応した形状に形成さ
れており、特に雄型マスターの円柱状中間部5を収容す
る中間収容孔は雄型マスターの中心軸H方向両端部より
も中央部が多少くびれた内径を有する形状に形成されて
おり、このため一対の前型枠と後型枠からなる型枠が分
離可能に接合された状態で収容孔6内に雄型マスター1
が確実に配置し得、ワックス室7の中央に雄型マスター
の半球状雄型3が正確に位置決めできるように構成され
ている。
【0030】ここで、本発明において、雄型マスターの
半球状雄型3表面に形成されたディンプルの直径、深
さ、ディンプルのエッヂ角度とは以下に定義するものを
いう。 ディンプル直径 図2に示したように、ディンプル11の中心(センタ
ー)Cを通る横断面において、陸部12表面及びその延
長仮想線(曲線)よりなる半球状雄型3の陸部表面輪郭
線13(半球状雄型3の直径の仮想球面)より0.04
mm内側の曲線(曲面)14を描き、この内側の曲線1
4とディンプル11との交点15を求め、該交点15に
おける接線16と前記輪郭線13との交わる点を17と
する。そして、この交点17,17間の直線の長さDM
をディンプル直径とする。ディンプル深さ 図2において、上記交点17の連なり(円周)をディン
プル縁部18とし、この縁部18により囲まれた平面
(円:直径DM)19からディンプルの中心Cに下ろし
た垂線の長さDPをディンプル深さとする。ディンプルのエッヂ角度 図2において、接点15における接線16と交点17,
17間の直線(ディンプル縁部18により囲まれる平面
19)とのなす角度θをディンプルのエッヂ角度とす
る。
【0031】以下、このようなゴルフボール成形用金型
を製造するための雄型マスターを備えた型枠を用いたゴ
ルフボール成形用金型の製造方法について詳しく説明す
る。
【0032】本発明のゴルフボール成形用金型の製造方
法は、ワックス成形体の形成工程、セラミック殻体の形
成工程、鋳造工程及びセラミック殻体の除去工程などを
含むものである。
【0033】ワックス成形体の形成工程 まず、前型枠又は後型枠に雄型マスターを配した後、こ
れら前後型枠を接合し、次いでこの型枠2のワックス注
入口8bからワックス注入路8を通じて開口部8aから
ワックス室7内へ溶融した高温液状ワックスを注入し、
この液状ワックスを冷却硬化させることによりワックス
成形体を形成する。この場合、高温液状ワックスの種類
としては、ロジン,石油樹脂,カルナウバワックス,モ
ンタンワックス等が好適であり、このワックスの融点温
度は50〜100℃が好ましい。
【0034】その後、型枠2を型開くことにより、形成
された硬化ワックス成形体20を雄型マスター1と共に
ワックス室7から取り出し、次に、雄型マスター1をワ
ックス成形体20から取り外す。この取り外されたワッ
クス成形体20には、図3に示したように、ワックス注
入路8内で硬化した不要なワックス部分21が付着して
おり、このワックス部分21を除去することにより、図
4に示したワックス成形体20、即ち、2分割可能なゴ
ルフボール成形用金型の半金型(上型又は下型)のワッ
クス雌型が得られる。なお、図示を省略しているが、ワ
ックス成形体20の半球状湾曲部25には、雄型マスタ
ーの半球状雄型3表面のディンプルが忠実かつ正確に転
写された突部(ディンプル形成用凸部)が形成されてい
る。
【0035】この場合、硬化ワックス成形体20から雄
型マスター1を取り外す(図1における雄型マスターの
中心軸H方向に)際に、半球状雄型3の少なくとも赤道
近傍のディンプル、好ましくは半球状雄型の全半球面に
おけるディンプルのエッヂ角度θを30°以下、好まし
くは0.1°〜10°の範囲に形成する。このように雄
型表面のディンプルのエッヂ角度θを調整することによ
り、ワックス成形体から雄型マスターをワックス成形体
に形成された突部(ディンプル形成用凸部)を傷付ける
ことなくスムーズに取り出すことができ、ディンプル形
状を高精度に転写したワックス成形体が得られるもので
ある。なお、半球状雄型のディンプル直径DMは最大
4.2mm、好ましくは3.0〜4.2mmであり、デ
ィンプル深さDPは0.1〜0.35mmである。
【0036】このように雄型マスターからの転写に流動
性に優れかつ安価な高温液状ワックスを用いることによ
り、ディンプルを多数表面に有し、特異な半球状体であ
る雄型マスターの半球状雄型の形状を忠実かつ正確に低
コストで転写することが可能となり、しかも雄型マスタ
ーが傷むこともないので、高価な雄型マスターを繰り返
し用いることができ、耐久性が向上し、更に製造コスト
の低廉化が達成できるものである。また、ワックス注入
路の開口部の位置を調整し、かつ雄型マスターの半球状
雄型表面のディンプルのエッヂ角度を所定の範囲とする
ことにより、ワックス成形体の脱型時の損傷を可及的に
防止できるものである。
【0037】セラミック殻体の形成工程 上記硬化ワックス成形体20の周囲に、図5に示したよ
うに、セラミック粒子(砂)とバインダーの混合スラリ
ーを湯注入口23形成対応箇所を残して所定の厚みをも
って被覆し、これを乾燥硬化させることにより、湯注入
口23を有するセラミック殻体24を形成する。混合ス
ラリー(セラミック壁22)の厚みtは通常5〜20m
m、好ましくは8〜15mmである。なお、湯注入口の
位置は特に制限されないが、ワックス成形体の上記半球
状湾曲部25と反対面であることが好ましく、2箇所設
けても差し支えない。
【0038】また、ワックス成形体を被覆する混合スラ
リーのセラミック粒子の粒度は100〜1000番であ
ることが好ましく、この場合、特に面粗度の小さい鋳物
を鋳造するときは、成形面を形成する区域に500番以
下のスラリーを使用することが好ましい。
【0039】上記硬化セラミック殻体(砂型)24を高
温液状ワックスの融点以上の温度に加熱し、セラミック
ス殻体24内部のワックス成形体20を溶融液化し、こ
の液状ワックスを湯注入口23から残さずすべて排出
し、図6に示したような、内部に半金型(上型又は下
型)に対応した空所26を有するセラミック殻体24を
形成する。この場合、図示を省略しているが、セラミッ
ク殻体24の空所26の内周面、特にワックス成形体の
半球状湾曲部25に対応した部分には、雄型マスターの
半球状雄型表面のディンプルが忠実かつ正確に転写され
たワックス成形体の突部(ディンプル形成用凸部)が忠
実かつ正確に転写された窪み(ディンプル)が形成され
ている(図示せず)。
【0040】このようにして形成されたセラミック殻体
24が、半金型(上型又は下型)を鋳造するための鋳型
となる。鋳造工程 上記鋳型を用いて、セラミック殻体24の空所26内に
加熱溶融した金属の湯、即ち、溶融金属を湯注入口23
から空所26内へ所定量注入し、空所26内を満たし、
これを冷却硬化することによりセラミック殻体内面に形
成された形状を忠実かつ正確に転写した半金型を鋳造す
る。この場合、空所内に満たされる金属はゴルフボール
成形用金型の半金型を構成するものであるから、通常ゴ
ルフボール成形用金型に用いられる金属材料、例えば鉄
又はその合金、ベリリウム銅、アルミニウム又はその合
金などを使用することができる。
【0041】セラミック殻体の除去工程 上記鋳造終了後、セラミック殻体を除去する。この場
合、除去方法としては、特に制限されないが、例えば超
音波発生装置を用いて超音波振動下でセラミック殻体を
破砕し、除去する方法などが好適に用いられる。
【0042】得られた半金型を清掃し、その表面に例え
ば#100メッシュ アルミナサンドブラストをかけて
表面処理を行う。なお、湯注入口に対応した形成された
凸部は研削などの方法で除去する。
【0043】次いで、この半金型に対し必要な加工、例
えば射出成形用金型の場合はパーティング面、ゲート、
ランナー、サポートピン穴、スピューなどの加工を施
し、ゴルフボール成形用金型の半金型が完成する。
【0044】なお、他方の半金型も同様の製造方法によ
り製造し、2分割可能なゴルフボール成形用金型を得る
ことができる。
【0045】[第2実施例]図7は、本発明の第2実施
例に係るゴルフボール成形用金型を製造するための仮雄
型マスター30と型枠31の側面図であり、この仮雄型
マスター及び型枠において上記第1実施例と同じ構成部
品については同一の参照符号を付してその説明を省略す
る。
【0046】この第2実施例の特徴は、上記第1実施例
のワックス成形体の形成工程を以下の通りに変更したと
ころにある。
【0047】即ち、上記第1実施例のワックス成形体の
形成工程において、高温液状ワックス注入により雄型マ
スターからワックス成形体を成形するに先立ち、図7に
示したように、上記雄型マスター1の先端部の半球状雄
型3と類似の形状を有し、かつ一回り大きい(通常、直
径で1〜5mm大きく形成する)半球状仮雄型32を先
端部に有する仮雄型マスター30を雄型マスター1に代
えて用い、この仮半球状雄型32と型枠31間の中空ワ
ックス室7へ高温液状ワックスを注入し、冷却硬化させ
て固形ワックス型を形成する。この場合、仮半球状雄型
32の表面にはディンプルが形成されておらず滑らかな
曲面を有しており、この仮雄型に連なる円柱状中間部
5、拡径部4は雄型マスターのものと同一寸法のものを
用いることができる。つまり、第1実施例の雄型マスタ
ー1において半球状雄型3の部分を仮半球状雄型32に
代えた仮雄型マスター30を用いることができる。
【0048】次に、図8に示したように、仮雄型マスタ
ー30を第1実施例と同様な表面にディンプルを有する
雄型マスター1に置換し、この雄型マスターの半球状雄
型3とワックス室7内に形成された固形ワックス型33
の間に形成された間隙34に高温液状ワックスを注入
し、冷却硬化させることによりワックス成形体を形成す
る。この場合、間隙34の幅uは通常1〜5mm程度で
あり、この間隙34へ高温液状ワックスを注入するため
のワックス注入路8は、予め形成している注入路を間隙
にまで延長する(例えば、固形ワックス型内に金属製管
などを埋め込みワックス注入路先端と連結する)ことに
より用いることができる。
【0049】このように第2実施例で形成したワックス
成形体は、見かけ上は第1実施例のワックス成形体と同
じものであるが、この第2実施例の方法によると、予め
ワックス成形体を形成する場合(第1実施例)に比べ、
ワックス成形体の位置による寸法(厚み)の違いに起因
するヒケの発生を防止できるものである。
【0050】即ち、図8に示すように、固形ワックス型
(ワックス成形体)33のように成形品の肉厚が不同な
場合(v=6mm、w=18mm(w>v))、冷却硬
化時の体積収縮率の違いに起因してヒケが生じること
を、予め仮雄型マスターにより固形ワックス型を形成し
た後、この固形ワックス型と雄型マスターの間の隙間に
ワックスを注入することにワックス成形体を形成するこ
とにより、肉厚の差が極めて小さくかつ冷却時の収縮率
に差がなくなり、ヒケの発生を可及的に防止し得、真球
度の優れた、更に精密なゴルフボール成形用金型を製造
することができるものである。
【0051】このようにして形成されたワックス成形体
は、実施例1と同様のセラミック殻体の形成工程、鋳造
工程及びセラミック殻体の除去工程を経て、上記同様に
金型を製造することができる。
【0052】以上説明したように、本発明のゴルフボー
ル成形用金型の製造方法は、成形精度、耐久性及びコス
トのいずれの面においても従来の方法を上回る優れたも
のであり、取扱性に優れかつ安価な材料を用いて、簡便
な工程により、高品質な金型を製造できるものであり、
しかも、雄型マスター(基準型)の傷みも少なく繰り返
し使用が可能なものである。
【0053】また、本発明の製造方法により製造された
ゴルフボール成形用金型は、基準となる雄型マスターの
形状を忠実かつ高精度に転写したものであり、真球度も
高く、ディンプル形状にバラツキのない高品質のゴルフ
ボールを安価に製造できるものである。
【0054】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例
えば金型を鋳造後の必要な加工のうち、ゲート、ランナ
ー、サポートピン穴、スピューなどを予め雄型マスター
に形成しておいてもよく、その他本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更して差し支えない。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、成形精度、耐久性及び
コストのいずれの面においても優れたゴルフボール成形
用金型を得ることができ、この金型を用いて高真球度
で、ディンプル形状にバラツキのない高品質のゴルフボ
ールを安価に製造できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るゴルフボール成形用
金型を製造するための雄型マスターと型枠の側面図であ
る。
【図2】同雄型マスターの雄型表面に形成されたディン
プルの拡大図である。
【図3】同注入路内で硬化した部分を有するワックス成
形体の断面図である。
【図4】同ワックス成形体の断面図である。
【図5】同ワックス成形体に混合スラリーを被覆した状
態を示す断面図である。
【図6】同セラミック殻体内部のワックス成形体を排出
した状態を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る仮雄型マスターと型
枠の側面図である。
【図8】同ワックス成形体を形成する工程を示す側面図
である。
【符号の説明】
1 雄型マスター 2,31 型枠 3 半球状雄型 4 拡径部 5 円柱状中間部 6 収容孔 7 ワックス室 8 ワックス注入路 8a 開口部 8b 注入口 20 ワックス成形体 24 セラミック殻体 30 仮雄型マスター 32 仮雄型 33 固形ワックス型 34 間隙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴルフボールのディンプルを型付する突
    起を多数壁面に備えた球状キャビティを内部に形成し、
    このキャビティの実質上赤道の位置にパーティング面を
    有する2分割可能なゴルフボール成形用金型の製造方法
    において、 型枠内に形成された中空ワックス室に、雄型マスターの
    先端部に設けられた表面に多数のディンプルを備えた半
    球状雄型を挿入し、このワックス室に通じる型枠に設け
    たワックス注入路を通じてワックス室内へ高温液状ワッ
    クスを注入し、冷却硬化することによりワックス成形体
    を形成する工程と、 硬化したワックス成形体を型枠から取り出し、上記注入
    路内で硬化した部分を除去した後のワックス成形体の周
    囲にセラミック粒子とバインダーの混合スラリーを湯注
    入口形成対応箇所を残して所定の厚みをもって被覆する
    と共に、これを乾燥硬化することによりセラミック殻体
    を形成する工程と、 硬化したセラミック殻体内部のワックス成形体を溶融液
    状化し、この液状ワックスを上記湯注入口から排出し、
    排出後のセラミック殻体内部に形成された空所に上記湯
    注入口から金属の湯を注ぎ込み、冷却硬化することによ
    り半金型を鋳造する工程と、 上記鋳造された半金型周囲のセラミック殻体を除去する
    工程とを含むことを特徴とするゴルフボール成形用金型
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 半球状雄型マスターの少なくとも赤道近
    傍のディンプルのエッヂ角度が30°以下である請求項
    1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 ワックス成形体を被覆する混合スラリー
    のセラミック粒子の粒度が100〜1000番である請
    求項1又は2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項記載のゴ
    ルフボール成形用金型の製造方法において、上記ワック
    ス成形体を形成する工程として、上記半球状雄型と類似
    の形状を有し、この半球状雄型より一回り大きくかつそ
    の表面にディンプルを有さない仮半球状雄型を先端部に
    有する仮雄型マスターを上記雄型マスターに代えて用
    い、この仮雄型マスターと型枠の間の中空ワックス室へ
    高温液状ワックスを注入し、冷却硬化により固形ワック
    ス型を形成すると共に、上記仮雄型マスターを雄型マス
    ターに置換し、この雄型マスターと固形ワックス型の間
    に形成された間隙に高温液状ワックスを注入し、冷却硬
    化することによりワックス成形体を形成する工程を含む
    ことを特徴とするゴルフボール成形用金型の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項記載のゴ
    ルフボール成形用金型の製造方法により製造されたゴル
    フボール成形用金型。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の金型で成形したゴルフボ
    ール。
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