JPH11115116A - ポリスチレン系樹脂積層発泡シート - Google Patents

ポリスチレン系樹脂積層発泡シート

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JPH11115116A
JPH11115116A JP29486497A JP29486497A JPH11115116A JP H11115116 A JPH11115116 A JP H11115116A JP 29486497 A JP29486497 A JP 29486497A JP 29486497 A JP29486497 A JP 29486497A JP H11115116 A JPH11115116 A JP H11115116A
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polystyrene
sheet
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foam sheet
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Atsushi Kitagawa
敦之 北川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】熱成形して得た成形品を打ち抜く際、切り屑や
切り粉の発生を著しく低減化でき、切り屑や切り粉の吹
き飛ばし工程を行わずとも成形品に切り屑や切り粉が付
着残留する虞れのないポリスチレン系樹脂積層発泡シー
トを提供する。 【解決手段】延伸フィルム4を積層する側の発泡シート
2の、延伸フィルム4を積層する前の表層密度と、積層
発泡シート1を特定の条件で打ち抜き試験した際の打ち
抜き最大荷重を特定の範囲とする。例えば発泡シート2
の坪量が160g/m2 〜340g/m2 、全体の厚み
が1.5mm以上、1.8mm未満、全体の坪量が25
0g/m2 以上、430g/m2 未満の積層発泡シート
1にあっては、発泡シート2の表層密度を0.33g/
cm3 以下とし、打ち抜き最大荷重を130kgf以下
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器等の成形品の
熱成形用シートとして好適であり、成形品を熱成形した
後、各成形品を打ち抜く際に、抜き屑や抜き粉の発生を
著しく低減化できるポリスチレン系樹脂積層発泡シート
に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリスチレン系樹脂発泡シートに、ポリ
スチレン系樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸
フィルムを積層してなるポリスチレン系樹脂積層発泡シ
ートは、熱成形用として広く利用されている。この種の
ポリスチレン系樹脂積層発泡シートにおいて、ポリスチ
レン系樹脂発泡シートは主として熱成形品の断熱性や強
度に寄与し、ポリスチレン系樹脂シートは主として熱成
形品の強度向上及びポリスチレン系樹脂発泡シートとポ
リスチレン系樹脂延伸フィルムとの接着層として寄与し
ている。また、ポリスチレン系樹脂延伸フィルムは、当
該フィルムが成形品の外側に位置するように積層発泡シ
ートを熱成形することにより、成形品表面の光沢を高
め、また模様等の印刷を施したりして熱成形品の意匠性
を高めるために寄与している。
【0003】熱成形用のポリスチレン系樹脂積層発泡シ
ートとしては、ポリスチレン系樹脂発泡シートの坪量が
160g/m2 乃至550g/m2 、全体の厚みが1.
5mm乃至3.2mm、全体の坪量が250g/m2
至700g/m2 であるものが使用されている。この種
のポリスチレン系樹脂積層発泡シートを熱成形して得ら
れる成形品の主たる用途としては、例えば湯戻しして食
される即席麺類や即席米飯類の包装用容器、テイクアウ
ト用の調理済み食品の包装用容器等があり、成形に用い
る積層発泡シートにおける発泡シートの坪量、積層シー
ト全体の坪量や厚みは、成形される容器等の大きさや収
納される食品等に応じ、容器の強度等を考慮しながら上
記の範囲内から適宜選択されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ポリスチレン系樹脂積
層発泡シートに熱成形を施した後、成形品の周囲部分に
打ち抜き加工(パンチングと呼ぶ。)が施されてシート
から成形品が分離される。しかしながら、上記従来のポ
リスチレン系樹脂積層発泡シートは、熱成形後にパンチ
ングを施すと、長さが1mm以上の切り屑や、これより
細かい切り粉が著しく多く発生し、これらが成形品に付
着して成形品の製品価値を低下させる。このため、従来
はパンチング後、成形品に付着した切り屑や切り粉を吹
き飛ばす工程を必要とし、成形品の製造工程が煩雑とな
るとともに、切り屑や切り粉の吹き飛ばしを行なっても
成形品に付着した切り屑や切り粉を完全に除去すること
は困難であった。
【0005】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、パンチング時の切り屑や切り粉の発生を著し
く低減化でき、切り屑や切り粉の吹き飛ばし工程を行わ
ずとも成形品に切り屑や切り粉が付着残留する虞れのな
いポリスチレン系樹脂積層発泡シートを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、(1)坪
量が160g/m2 乃至340g/m2 のポリスチレン
系樹脂発泡シートに、ポリスチレン系樹脂シートを介し
てポリスチレン系樹脂延伸フィルムが積層されてなり、
全体の厚みが1.5mm以上、1.8mm未満で、且つ
全体の坪量が250g/m2 以上、430g/m2 未満
のポリスチレン系樹脂積層発泡シートにおいて、ポリス
チレン系樹脂発泡シートにポリスチレン系樹脂シートを
介してポリスチレン系樹脂延伸フィルムを積層する前の
ポリスチレン系樹脂発泡シートの、ポリスチレン系樹脂
延伸フィルムを積層する側の表層密度が0.33g/c
3 以下であり、且つ打ち抜き最大荷重(但し、SKD
11鋼材よりなる、外径30mm、厚み2.1mm、刃
先の角度54.5±0.1°の環状切断刃と、該環状切
断刃が貫挿される略30mmの開口径を有する受け刃と
を、圧縮試験機に取り付け、積層シートの延伸フィルム
側を環状切断刃側に向けて環状切断刃と受け刃との間に
積層シートを位置せしめ、環状切断刃を5mm/分の速
度で移動させながら、積層シートの打ち抜きを行った際
に測定される最大荷重)が130kgf以下であること
を特徴とするポリスチレン系樹脂積層発泡シート、
(2)坪量が260g/m2 乃至470g/m2 のポリ
スチレン系樹脂発泡シートに、ポリスチレン系樹脂シー
トを介してポリスチレン系樹脂延伸フィルムが積層され
てなり、全体の厚みが1.5mm以上、1.8mm未満
で、且つ全体の坪量が430g/m2 以上、600g/
2 未満のポリスチレン系樹脂積層発泡シートにおい
て、ポリスチレン系樹脂発泡シートにポリスチレン系樹
脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィルムを積
層する前のポリスチレン系樹脂発泡シートの、ポリスチ
レン系樹脂延伸フィルムを積層する側の表層密度が0.
40g/cm3 以下であり、且つ打ち抜き最大荷重(但
し、SKD11鋼材よりなる、外径30mm、厚み2.
1mm、刃先の角度54.5±0.1°の環状切断刃
と、該環状切断刃が貫挿される略30mmの開口径を有
する受け刃とを、圧縮試験機に取り付け、積層シートの
延伸フィルム側を環状切断刃側に向けて環状切断刃と受
け刃との間に積層シートを位置せしめ、環状切断刃を5
mm/分の速度で移動させながら、積層シートの打ち抜
きを行った際に測定される最大荷重)が170kgf以
下であることを特徴とするポリスチレン系樹脂積層発泡
シート、(3)坪量が160g/m2 乃至340g/m
2 のポリスチレン系樹脂発泡シートに、ポリスチレン系
樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィルムが
積層されてなり、全体の厚みが1.8mm以上、2.2
mm未満で、且つ全体の坪量が250g/m2 以上、4
30g/m2 未満のポリスチレン系樹脂積層発泡シート
において、ポリスチレン系樹脂発泡シートにポリスチレ
ン系樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィル
ムを積層する前のポリスチレン系樹脂発泡シートの、ポ
リスチレン系樹脂延伸フィルムを積層する側の表層密度
が0.31g/cm3 以下であり、且つ打ち抜き最大荷
重(但し、SKD11鋼材よりなる、外径30mm、厚
み2.1mm、刃先の角度54.5±0.1°の環状切
断刃と、該環状切断刃が貫挿される略30mmの開口径
を有する受け刃とを、圧縮試験機に取り付け、積層シー
トの延伸フィルム側を環状切断刃側に向けて環状切断刃
と受け刃との間に積層シートを位置せしめ、環状切断刃
を5mm/分の速度で移動させながら、積層シートの打
ち抜きを行った際に測定される最大荷重)が125kg
f以下であることを特徴とするポリスチレン系樹脂積層
発泡シート、(4)坪量が260g/m2 乃至550g
/m2 のポリスチレン系樹脂発泡シートに、ポリスチレ
ン系樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィル
ムが積層されてなり、全体の厚みが1.8mm以上、
2.2mm未満で、且つ全体の坪量が430g/m2
至700g/m2 のポリスチレン系樹脂積層発泡シート
において、ポリスチレン系樹脂発泡シートにポリスチレ
ン系樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィル
ムを積層する前のポリスチレン系樹脂発泡シートの、ポ
リスチレン系樹脂延伸フィルムを積層する側の表層密度
が0.45g/cm3 以下であり、且つ打ち抜き最大荷
重(但し、SKD11鋼材よりなる、外径30mm、厚
み2.1mm、刃先の角度54.5±0.1°の環状切
断刃と、該環状切断刃が貫挿される略30mmの開口径
を有する受け刃とを、圧縮試験機に取り付け、積層シー
トの延伸フィルム側を環状切断刃側に向けて環状切断刃
と受け刃との間に積層シートを位置せしめ、環状切断刃
を5mm/分の速度で移動させながら、積層シートの打
ち抜きを行った際に測定される最大荷重)が160kg
f以下であることを特徴とするポリスチレン系樹脂積層
発泡シート、(5)坪量が160g/m2 乃至340g
/m2 のポリスチレン系樹脂発泡シートに、ポリスチレ
ン系樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィル
ムが積層されてなり、全体の厚みが2.2mm以上、
2.6mm未満で、且つ全体の坪量が250g/m2
上、430g/m2 未満のポリスチレン系樹脂積層発泡
シートにおいて、ポリスチレン系樹脂発泡シートにポリ
スチレン系樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸
フィルムを積層する前のポリスチレン系樹脂発泡シート
の、ポリスチレン系樹脂延伸フィルムを積層する側の表
層密度が0.30g/cm3 以下であり、且つ打ち抜き
最大荷重(但し、SKD11鋼材よりなる、外径30m
m、厚み2.1mm、刃先の角度54.5±0.1°の
環状切断刃と、該環状切断刃が貫挿される略30mmの
開口径を有する受け刃とを、圧縮試験機に取り付け、積
層シートの延伸フィルム側を環状切断刃側に向けて環状
切断刃と受け刃との間に積層シートを位置せしめ、環状
切断刃を5mm/分の速度で移動させながら、積層シー
トの打ち抜きを行った際に測定される最大荷重)が12
0kgf以下であることを特徴とするポリスチレン系樹
脂積層発泡シート、(6)坪量が260g/m2 乃至5
50g/m2 のポリスチレン系樹脂発泡シートに、ポリ
スチレン系樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸
フィルムが積層されてなり、全体の厚みが2.2mm以
上、2.6mm未満で、且つ全体の坪量が430g/m
2 乃至700g/m2 のポリスチレン系樹脂積層発泡シ
ートにおいて、ポリスチレン系樹脂発泡シートにポリス
チレン系樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フ
ィルムを積層する前のポリスチレン系樹脂発泡シート
の、ポリスチレン系樹脂延伸フィルムを積層する側の表
層密度が0.43g/cm3 以下であり、且つ打ち抜き
最大荷重(但し、SKD11鋼材よりなる、外径30m
m、厚み2.1mm、刃先の角度54.5±0.1°の
環状切断刃と、該環状切断刃が貫挿される略30mmの
開口径を有する受け刃とを、圧縮試験機に取り付け、積
層シートの延伸フィルム側を環状切断刃側に向けて環状
切断刃と受け刃との間に積層シートを位置せしめ、環状
切断刃を5mm/分の速度で移動させながら、積層シー
トの打ち抜きを行った際に測定される最大荷重)が15
5kgf以下であることを特徴とするポリスチレン系樹
脂積層発泡シート、(7)坪量が160g/m2 乃至3
40g/m2 のポリスチレン系樹脂発泡シートに、ポリ
スチレン系樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸
フィルムが積層されてなり、全体の厚みが2.6mm乃
至3.2mmで、且つ全体の坪量が250g/m2
上、430g/m2 未満のポリスチレン系樹脂積層発泡
シートにおいて、ポリスチレン系樹脂発泡シートにポリ
スチレン系樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸
フィルムを積層する前のポリスチレン系樹脂発泡シート
の、ポリスチレン系樹脂延伸フィルムを積層する側の表
層密度が0.28g/cm3 以下であり、且つ打ち抜き
最大荷重(但し、SKD11鋼材よりなる、外径30m
m、厚み2.1mm、刃先の角度54.5±0.1°の
環状切断刃と、該環状切断刃が貫挿される略30mmの
開口径を有する受け刃とを、圧縮試験機に取り付け、積
層シートの延伸フィルム側を環状切断刃側に向けて環状
切断刃と受け刃との間に積層シートを位置せしめ、環状
切断刃を5mm/分の速度で移動させながら、積層シー
トの打ち抜きを行った際に測定される最大荷重)が11
5kgf以下であることを特徴とするポリスチレン系樹
脂積層発泡シート、(8)坪量が260g/m2 乃至5
50g/m2 のポリスチレン系樹脂発泡シートに、ポリ
スチレン系樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸
フィルムが積層されてなり、全体の厚みが2.6mm乃
至3.2mmで、且つ全体の坪量が430g/m2 乃至
700g/m2のポリスチレン系樹脂積層発泡シートに
おいて、ポリスチレン系樹脂発泡シートにポリスチレン
系樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィルム
を積層する前のポリスチレン系樹脂発泡シートの、ポリ
スチレン系樹脂延伸フィルムを積層する側の表層密度が
0.41g/cm3 以下であり、且つ打ち抜き最大荷重
(但し、SKD11鋼材よりなる、外径30mm、厚み
2.1mm、刃先の角度54.5±0.1°の環状切断
刃と、該環状切断刃が貫挿される略30mmの開口径を
有する受け刃とを、圧縮試験機に取り付け、積層シート
の延伸フィルム側を環状切断刃側に向けて環状切断刃と
受け刃との間に積層シートを位置せしめ、環状切断刃を
5mm/分の速度で移動させながら、積層シートの打ち
抜きを行った際に測定される最大荷重)が150kgf
以下であることを特徴とするポリスチレン系樹脂積層発
泡シートを要旨とする。
【0007】
【発明の実施の形態】図1に示すように、本発明のポリ
スチレン系樹脂積層発泡シート1は、ポリスチレン系樹
脂発泡シート2にポリスチレン系樹脂シート3を介し
て、ポリスチレン系樹脂延伸フィルム4を積層して構成
されている。また図2は本発明のポリスチレン系樹脂積
層発泡シートを製造する方法の一例を示し、図2中左側
から移送されてくるポリスチレン系樹脂発泡シート2
と、図2中右側から移送されてくるポリスチレン系樹脂
延伸フィルム4とを、加圧ロール5a、5bによって挟
圧する前に、ポリスチレン系樹脂発泡シート2とポリス
チレン系樹脂延伸フィルム4との間に、押出機6から溶
融状態のポリスチレン系樹脂3aをシート状に押出した
後、加圧ロール5aと5bとでポリスチレン系樹脂発泡
シート2とポリスチレン系樹脂延伸フィルム4とを挟圧
することにより、ポリスチレン系樹脂発泡シート2にポ
リスチレン系樹脂シート3を介してポリスチレン系樹脂
延伸フィルム4が積層した積層発泡シート1を得ること
ができる。尚、図2において7a、7bはポリスチレン
系樹脂発泡シート2の押さえロールである。
【0008】本発明の積層発泡シート1は、ポリスチレ
ン系樹脂発泡シート2の表層密度(ポリスチレン系樹脂
延伸フィルム4を積層する前の発泡シート2の表層密
度)と、積層シート1の打ち抜き最大荷重とを特定の範
囲に規定することにより、パンンチングの際の切り屑や
切り粉の発生を著しく低減化できたものであるが、上記
表層密度と打ち抜き最大荷重の好適な値の範囲は、ポリ
スチレン系樹脂発泡シート2の坪量、ポリスチレン系樹
脂積層発泡シート1全体の厚み、ポリスチレン系樹脂積
層発泡シート1全体の坪量の違いによって、下記〜
に示すように異なる。
【0009】即ち、 ポリスチレン系樹脂発泡シート2の坪量が160g/
2 乃至340g/m2であり、全体の厚みが1.5m
m以上、1.8mm未満で、全体の坪量が250g/m
2 以上、430g/m2 未満の積層発泡シート1の場
合、ポリスチレン系樹脂発泡シート2の表層密度は0.
33g/cm3 以下であり、且つ積層発泡シート1の打
ち抜き最大荷重は130kgf以下であることが必要で
ある。
【0010】ポリスチレン系樹脂発泡シート2の坪量
が260g/m2 乃至470g/m2であり、全体の厚
みが1.5mm以上、1.8mm未満で、全体の坪量が
430g/m2 以上、600g/m2 未満の積層発泡シ
ート1の場合、ポリスチレン系樹脂発泡シート2の表層
密度は0.40g/cm3 以下であり、且つ積層発泡シ
ート1の打ち抜き最大荷重は170kgf以下であるこ
とが必要である。
【0011】ポリスチレン系樹脂発泡シート2の坪量
が160g/m2 乃至340g/m2であり、全体の厚
みが1.8mm以上、2.2mm未満で、全体の坪量が
250g/m2 以上、430g/m2 未満の積層発泡シ
ート1の場合、ポリスチレン系樹脂発泡シート2の表層
密度は0.31g/cm3 以下であり、且つ積層発泡シ
ート1の打ち抜き最大荷重は125kgf以下であるこ
とが必要である。
【0012】ポリスチレン系樹脂発泡シート2の坪量
が260g/m2 乃至550g/m2であり、全体の厚
みが1.8mm以上、2.2mm未満で、全体の坪量が
430g/m2 乃至700g/m2 の積層発泡シート1
の場合、ポリスチレン系樹脂発泡シート2の表層密度は
0.45g/cm3 以下であり、且つ積層発泡シート1
の打ち抜き最大荷重は160kgf以下であることが必
要である。
【0013】ポリスチレン系樹脂発泡シート2の坪量
が160g/m2 乃至340g/m2であり、全体の厚
みが2.2mm以上、2.6mm未満で、全体の坪量が
250g/m2 以上、430g/m2 未満の積層発泡シ
ート1の場合、ポリスチレン系樹脂発泡シート2の表層
密度は0.30g/cm3 以下であり、且つ積層発泡シ
ート1の打ち抜き最大荷重は120kgf以下であるこ
とが必要である。
【0014】ポリスチレン系樹脂発泡シート2の坪量
が260g/m2 乃至550g/m2であり、全体の厚
みが2.2mm以上、2.6mm未満で、全体の坪量が
430g/m2 乃至700g/m2 の積層発泡シート1
の場合、ポリスチレン系樹脂発泡シート2の表層密度は
0.43g/cm3 以下であり、且つ積層発泡シート1
の打ち抜き最大荷重は155kgf以下であることが必
要である。
【0015】ポリスチレン系樹脂発泡シート2の坪量
が160g/m2 乃至340g/m2であり、全体の厚
みが2.6mm乃至3.2mmで、全体の坪量が250
g/m2 以上、430g/m2 未満の積層発泡シート1
の場合、ポリスチレン系樹脂発泡シート2の表層密度は
0.28g/cm3 以下であり、且つ積層発泡シート1
の打ち抜き最大荷重は115kgf以下であることが必
要である。
【0016】ポリスチレン系樹脂発泡シート2の坪量
が260g/m2 乃至550g/m2であり、全体の厚
みが2.6mm乃至3.2mmで、全体の坪量が430
g/m2 乃至700g/m2 の積層発泡シート1の場
合、ポリスチレン系樹脂発泡シート2の表層密度は0.
41g/cm3 以下であり、且つ積層発泡シート1の打
ち抜き最大荷重は150kgf以下であることが必要で
ある。
【0017】ポリスチレン系樹脂発泡シート2の表層密
度が上記した範囲よりも大きいか、積層発泡シート1の
打ち抜き最大荷重の値が上記した範囲より大きい場合に
は、積層発泡シート1を熱成形した後、成形品を分離す
るために打ち抜き加工を施した際に、抜き屑や抜き粉が
多量に発生するようになり、本発明の所期の目的を達成
することができない。ポリスチレン系樹脂発泡シート2
の表層密度は、ポリスチレン系樹脂発泡シート2の坪
量、ポリスチレン系樹脂積層発泡シート1全体の厚み、
ポリスチレン系樹脂積層発泡シート1全体の坪量の違い
に応じ、それぞれ上記〜に示した値以下であること
が必要であるが、いずれの場合も表層密度は、ポリスチ
レン系樹脂発泡シート2の全体密度以上であることが好
ましく、特にポリスチレン系樹脂発泡シート2の全体密
度の1.2倍以上であることが好ましい。表層密度が小
さくなり過ぎると積層発泡シート1、ひいてはそれから
得られる成形品の機械的強度を著しく低下させる虞れが
ある。また、積層発泡シート1の打ち抜き最大荷重も、
それぞれ上記〜に示した値以下であることが必要で
あるが、打ち抜き最大荷重は、の積層発泡シートでは
30〜120kgf、の積層発泡シートでは40〜1
60kgf、の積層発泡シートでは30〜115kg
f、の積層発泡シートでは40〜150kgf、の
積層発泡シートでは30〜110kgf、の積層発泡
シートでは35〜145kgf、の積層発泡シートで
は30〜105kgf、の積層発泡シートでは35〜
140kgfであることが好ましい。打ち抜き最大荷重
が上記した好ましい範囲の下限よりも小さくなると、積
層発泡シート1、ひいてはそれから得られる成形品の機
械的強度を著しく低下させる虞れがある。
【0018】本発明において、ポリスチレン系樹脂発泡
シート2の表層密度とは、ポリスチレン系樹脂延伸フィ
ルム4を積層する前のポリスチレン系樹脂発泡シート2
の、ポリスチレン系樹脂延伸フィルム4を積層する側の
表層密度であり、表面から200±10μmの範囲内の
表層部から、長さ20±1mm、幅5±1mmに切断し
た試料片を切り出し、3点平均値として求めた値を言
う。ポリスチレン系樹脂発泡シート2の表層密度は、ポ
リスチレン系樹脂発泡シート2を製造する際に、押出発
泡された発泡シートの冷却を控え目にすることにより、
上記範囲に調整することができる。
【0019】本発明において、積層発泡シート1の打ち
抜き最大荷重は、図3に示すように圧縮試験機の可動台
8には環状切断刃9を、固定台10には上記環状切断刃
8が貫挿される開口部11を有する受け刃12を取り付
け、環状切断刃9と受け刃12との間で積層発泡シート
1の打ち抜きを行って測定される値を言う。この際、積
層発泡シート1を延伸フィルム4側が環状切断刃9側に
向くように環状切断刃9と受け刃12との間に位置せし
め、環状切断刃9を5mm/分の速度で下降させて打ち
抜きを行う。また環状切断刃9としては、SKD11鋼
材(JIS G4404)よりなり、図4に示すよう
に、外径:rが30mm、厚み:dが2.1mm、刃先
の角度:αが54.5±0.1°のものを用いる。尚、
本発明において用いた環状切断刃9は、環状刃の深さ:
hが7.5mmである。また受け刃12は環状切断刃9
が貫挿できるように構成されている。本発明において用
いた受け刃12は、図5に示すように開口部11の開口
端から深さ:Hまでの内径:R1 は略30mm、それ以
降の内径:R2 は31.2mmであり、角度:βは90
°、深さ:Hは5mmである。上記圧縮試験機として
は、一定速度(5mm/分)での圧縮が可能な上、圧縮
時の荷重が測定可能なものであればどのようなものでも
使用できる。その圧縮試験機としては、株式会社エー・
アンド・デイの万能試験機:製品名「テンシロンRTC
−50型」が例示される。圧縮試験機のロードセルとし
ては500kgfまたは250kgfのものが使用され
る。
【0020】上記環状切断刃9を5mm/分で降下せし
め、環状切断刃9と受け刃12との間で積層発泡シート
1を打ち抜くが、図6の荷重〜時間曲線Aに示すよう
に、環状切断刃9の降下に伴って環状切断刃9に加わる
荷重は増加し、積層発泡シート1が打ち抜かれる直前に
荷重は最大値となり、その後、急激に減少する。本発明
において上記した積層発泡シート1の打ち抜き最大荷重
とは、図6に示す荷重〜時間曲線Aにおける荷重の最大
値:pで示される値である。尚、打ち抜き最大荷重の測
定用試料としては、縦横の寸法が各60〜80mmのも
のが好ましい。
【0021】ポリスチレン系樹脂積層発泡シート1の上
記打ち抜き最大荷重は、ポリスチレン系樹脂発泡シート
2の厚みが厚くなるほど、表層密度が高くなるほど、坪
量が大きくなるほど大きな値を示し、またポリスチレン
系樹脂シート3の厚みが厚くなるほど大きな値を示し、
更にはポリスチレン系樹脂延伸フィルム4の厚みが厚く
なるほど、ポリスチレン系樹脂延伸フィルム4の延伸度
が大きくなるほど大きい値を示す。特にこの中でもポリ
スチレン系樹脂発泡シート2の表層密度は極めて重要で
ある。ポリスチレン系樹脂発泡シート2の表層密度が、
前記〜に示した上限値以下の場合には、積層発泡シ
ート1の打ち抜き最大荷重を、それぞれ〜に示した
範囲に調節することが容易となる。しかしながらポリス
チレン系樹脂発泡シート2の表層密度が、前記〜に
示した上限値以下であっても、積層発泡シート1の打ち
抜き最大荷重が〜に各々示す範囲の上限を上回る場
合には、その他の値(ポリスチレン系樹脂発泡シート2
の厚みや坪量、ポリスチレン系樹脂シート3の厚み、ポ
リスチレン系樹脂延伸フィルム4の厚みや延伸度)を適
宜調節することにより、積層発泡シート1の打ち抜き最
大荷重を〜の範囲内に調節することができる。
【0022】本発明の積層発泡シート1を構成するポリ
スチレン系樹脂発泡シート2の基材樹脂であるスチレン
系樹脂としては、ゴムで強化されていない一般用ポリス
チレン系樹脂(GPPSと略す。)、耐衝撃性ポリスチ
レン(HIPSと略す。)、GPPSとHIPSとの混
合物、GPPSと15重量%以下のエラストマーとの混
合物等が好適に用いられる。
【0023】上記GPPSとしては、スチレン単独重合
体、スチレンを主成分とするスチレン系共重合体、或い
はこれらの混合物等が挙げられる。スチレン系共重合体
としては、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレ
ン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アクリル酸
共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体等が挙げら
れる。HIPSとしては、ブタジエンゴム、スチレン−
ブタジエン共重合体ゴム等のゴムにスチレンを共重合し
たものが用いられる(この共重合体のゴムの割合は15
重量%を上限とすることが好ましい。)。またGPPS
と混合して用いられるエラストマーとしては、ブタジエ
ンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、スチレン
系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0024】ポリスチレン系樹脂発泡シート2は、上記
したポリスチレン系樹脂と発泡剤、気泡調整剤及び更に
必要に応じて熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着
色剤等の各種添加剤を押出機内に供給して、ポリスチレ
ン系樹脂の溶融温度以上の温度で溶融混練し、次いで環
状ダイスから押出して環状に発泡させるとともに、冷却
しつつ環状発泡体の径を拡張させ、次いで環状発泡体を
押出方向に沿って一端から切り開いてシート状に展開す
る方法等により製造される。
【0025】ポリスチレン系樹脂発泡シート2の製造に
用いる発泡剤としては、揮発性発泡剤、無機ガス系発泡
剤、分解型発泡剤等を、それぞれ単独で又は2種以上組
み合わせて用いることができる。揮発性発泡剤として
は、例えばプロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ペ
ンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素類、シクロブタ
ン、シクロペンタン等の環式脂肪族炭化水素類、トリク
ロロフロロメタン、ジクロロジフロロメタン、1,2-ジク
ロロ-1,1,2,2- テトラフロロエタン、1-クロロ-1,1- ジ
フロロエタン、1,1-ジフロロエタン、1,1-ジクロロ-2,
2,2- トリフロロエタン、メチルクロライド、エチルク
ロライド、エチレンクロライド等のハロゲン化炭化水素
類等が挙げられる。無機ガス系発泡剤としては、二酸化
炭素、窒素、空気等の不活性ガスが用いられる。また分
解型発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、ジニトロ
ソペンタメチレンテトラミン、アゾビスイソブチロニト
リル、重炭酸ナトリウム等が挙げられる。発泡剤の添加
量は、発泡剤の種類、基材樹脂の種類、目的とする発泡
倍率等によって異なるため、発泡剤の種類、基材樹脂の
種類に応じて目的とする発泡倍率が得られるように添加
量を選択する。
【0026】ポリスチレン系樹脂発泡シート2を発泡す
る際に、発泡剤とともに併用される気泡調整剤として
は、タルク、シリカ等の無機粉末や、多価カルボン酸の
酸性塩、多価カルボン酸と炭酸ナトリウム或いは重炭酸
ナトリウムとの反応混合物等が挙げられる。気泡調整剤
の添加量は、樹脂100重量部当たり、通常は多くても
5重量部程度である。
【0027】積層発泡シート1におけるポリスチレン系
樹脂発泡シート2の厚みは、通常、(積層発泡シート1
全体の厚み−0.1mm)〜(積層発泡シート1全体の
厚み−0.3mm)程度が好ましい。このポリスチレン
系樹脂発泡シート2の厚みは、積層発泡シート1の切断
面の顕微鏡写真より測定することができる。またポリス
チレン系樹脂発泡シート2の密度は、0.07〜0.3
5g/cm3 (発泡倍率で約3〜15倍)が好ましい。
ポリスチレン系樹脂発泡シート2の密度とは、ポリスチ
レン系樹脂発泡シート2にポリスチレン系樹脂シート3
を介してポリスチレン系樹脂延伸フィルム4を積層した
後の、ポリスチレン系樹脂発泡シート2の層の密度であ
り、ポリスチレン系樹脂延伸フィルム4を積層する前の
ポリスチレン系樹脂発泡シート2の密度ではない。従っ
て、上記ポリスチレン系樹脂発泡シート2の密度は、積
層発泡シート1から発泡シート2の層を切り取って測定
した値である。
【0028】ポリスチレン系樹脂シート3の基材樹脂と
しては、ポリスチレン系樹脂発泡シート2と同様のスチ
レン系樹脂が挙げられるが、特にHIPSが好ましい。
積層発泡シート1におけるポリスチレン系樹脂シート3
の厚みは0.1〜0.3mm程度とすることが好まし
い。
【0029】一方、ポリスチレン系樹脂延伸フィルム4
としては、一軸延伸フィルム又は二軸延伸フィルムを用
いることができる。ポリスチレン系樹脂延伸フィルム4
の厚みは20〜50μmが好ましい。ポリスチレン系樹
脂延伸フィルム4の基材樹脂としては、GPPS、高透
明性で且つ高光沢を有するHIPS、又はこのタイプの
HIPSとGPPSとの混合物のいずれかが好ましい。
【0030】本発明のポリスチレン系樹脂積層発泡シー
ト1は前記したように、図2に示す如き方法によって製
造することができるが、積層に際してポリスチレン系樹
脂発泡シート2とポリスチレン系樹脂延伸フィルム4と
を挟圧する一対の加圧ロール5aと5bのうち、ポリス
チレン系樹脂延伸フィルム4と接する側の加圧ロール5
bは冷却されたロールであることが好ましく、且つ溶融
したポリスチレン系樹脂3aを接着剤としてポリスチレ
ン系樹脂発泡シート2と、ポリスチレン系樹脂延伸フィ
ルム4とを積層後に、積層発泡シート1を冷却された加
圧ロール5bに抱かせるようにすることが好ましい。こ
のようにすると、ポリスチレン系樹脂延伸フィルム4に
おける配向の低下(延伸度の低下)を小さくすることが
できる。また、同様の観点から溶融したポリスチレン系
樹脂3aの押出位置は、ややポリスチレン系樹脂発泡シ
ート2側に寄った位置とすることが好ましい。
【0031】またポリスチレン系樹脂発泡シート2にポ
リスチレン系樹脂延伸フィルム4を積層する前に、必要
に応じてポリスチレン系樹脂発泡シート2に、該シート
2の成形性を改善するため(表面部におけるストレス緩
和のため)の加熱処理を施すことができる。加熱処理を
施す方法としては、ポリスチレン系樹脂発泡シート2
を、図示しない加熱ロールの表面に巻き付けて加熱する
方法を採用することができる。
【0032】ポリスチレン系樹脂発泡シート2に加熱処
理を施した場合、ポリスチレン系樹脂延伸フィルム4
は、ポリスチレン系樹脂発泡シート2の加熱処理を施し
た面側に積層しても、加熱処理を施していない面側に積
層しても良い。ポリスチレン系樹脂積層発泡シート1
の、ポリスチレン系樹脂延伸フィルム4が積層されてい
る側の面は滑り性が優れているが、ポリスチレン系樹脂
延伸フィルム4を加熱処理を施したポリスチレン系樹脂
発泡シート2の加熱処理を施していない面側に積層した
場合、積層発泡シート1における発泡シート2側の面の
滑り性も向上する。このような積層発泡シート1から熱
成形した容器等の熱成形品は、複数個を積み重ねて保管
し、この状態から1個ずつ取り出して使用する際に、各
熱成形品間での滑り性が良好であるために2個以上が重
なって取り出される等のトラブルを生じる虞れが少な
い。
【0033】積層発泡シート1から熱成形した容器等の
熱成形品の上記した滑り性を改善するには、積層発泡シ
ート1のポリスチレン系樹脂発泡シート2側の表面に、
前記したような熱処理を施す方法の他に、シリコンオイ
ル等の潤滑剤を積層発泡シート1の片面または両面に塗
布する方法も有効である。特に、積層発泡シート1のポ
リスチレン系樹脂発泡シート2側の表面をより滑り易く
するためには、発泡シート2の加熱処理と潤滑剤塗布の
両方法を併用することが望ましい。このように両方法を
併用する場合は、通常、積層発泡シート1のポリスチレ
ン系樹脂発泡シート2の表面の加熱処理を先に行う。
【0034】また、積層発泡シート1のポリスチレン系
樹脂延伸フィルム4の表面にシリコンオイル等の潤滑剤
を塗布した場合には、滑り性向上効果に加え、印刷性向
上効果も付与される。従って、積層発泡シート1のポリ
スチレン系樹脂延伸フィルム4側が外側となるように熱
成形された熱成形品のポリスチレン系樹脂延伸フィルム
4面に印刷を施すような場合には非常に有効である。但
し、成形品表面に模様等の印刷を必要とする場合、成形
後に表面側のポリスチレン系樹脂延伸フィルム4面に印
刷して絵柄等を施すより、ポリスチレン系樹脂延伸フィ
ルム4をポリスチレン系樹脂発泡シート2に積層する前
に、予めポリスチレン系樹脂延伸フィルム4面に絵柄等
を印刷しておくと、歪み等のない美麗な絵柄を成形品に
形成することができるため好ましい。
【0035】尚、シリコンオイル等の潤滑剤は、通常、
水で希釈されてロールコーター等により積層発泡シート
表面に塗布して乾燥される。この乾燥は、塗布後、積層
発泡シートをロール状に巻き取ってから行っても差し支
えない。
【0036】上記した本発明のポリスチレン系樹脂積層
発泡シート1は、ポリスチレン系樹脂発泡シート2の一
方の面に、ポリスチレン系樹脂シート3を介してポリス
チレン系樹脂延伸フィルム4を積層した構成を有してい
るが、ポリスチレン系樹脂発泡シート2の他方の面側
(便宜上、上記積層発泡シート1においてポリスチレン
系樹脂延伸フィルム4が積層されている側を表面側、積
層されていない側を裏面側と呼ぶ。)にもポリスチレン
系樹脂シートが積層されたり、ポリスチレン系樹脂シー
トを介して、更にポリスチレン系樹脂延伸フィルムが積
層されていても良い。尚、ポリスチレン系樹脂発泡シー
ト2の裏面側にも、ポリスチレン系樹脂シートを積層し
たり、更にポリスチレン系樹脂シートを介してポリスチ
レン系樹脂延伸フィルムを積層する場合、表面側のポリ
スチレン系樹脂シート3の層の厚みを、積層発泡シート
1を前記した三層構成とする場合よりも薄くし、薄くし
た分を裏面側に積層するようにすることが好ましい。
【0037】本発明の積層発泡シート1は加熱ゾーンで
加熱軟化した後、常法により成形する。成形方法として
は、真空成形、圧空成形や、これらの応用として、フリ
ードローイング成形、プラグ・アンド・リッジ成形、リ
ッジ成形、マッチド・モールド成形、ストレート成形、
ドレープ成形、リバースドロー成形、エアスリップ成
形、プラグアシスト成形、プラグアシストリバースドロ
ー成形等やこれらを組合せた方法等が採用される。成形
後、公知の打ち抜き機によって各成形品を打ち抜くこと
ができる。
【0038】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。 実施例1〜8、比較例1〜10 図2に示す方法により、ポリスチレン発泡シート(PS
P)の表面にHIPS(ブタジエン成分5重量%)シー
トを介して二軸延伸ポリスチレンフィルム(旭化成工業
株式会社の商品名「OPSフィルムGMタイプ」。以
下、OPSフィルムという。)を積層してなる積層発泡
シートを得た。PSPの坪量、表層密度、HIPSシー
トの坪量、OPSフィルムの坪量、積層発泡シート全体
の坪量、積層発泡シート全体の厚みを表1に示す。また
得られた積層発泡シートから切り出した70mm×70
mmの試料を用いて打ち抜き最大荷重を測定した結果及
び、得られた積層発泡シートを用いて口径180mmφ
のドンブリ状容器を連続成形し、次いで個々の容器に分
離するためパンチングを100回(パンチング1回当た
り25個の容器が打ち抜かれる。)行った後に切り屑や
切り粉の発生を観察した結果(パンチング特性)を表1
にあわせて示す。
【0039】
【表1】
【0040】パンチング特性は、 ○・・・切り屑の発生がなく、目立った切り粉の発生も
認められない。 ×・・・切り屑が発生し、目立った切り粉の発生も認め
られる。 として評価した。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ポリプロ
ピレン系樹脂発泡シートにポリプロピレン系樹脂シート
を介してポリプロピレン系樹脂延伸フィルムが積層され
てなるポリプロピレン系樹脂積層発泡シートにおいて、
ポリスチレン系樹脂延伸フィルムが積層される前のポリ
スチレン系樹脂発泡シートの、ポリスチレン系樹脂延伸
フィルムが積層される側の表層密度を特定の範囲とし、
且つ積層発泡シートの打ち抜き最大荷重が一定の値以下
となるようにしたことにより、積層発泡シートを熱成形
した後、パンチングを行う際の切り屑や切り粉の発生を
著しく低減化できる。この結果、成形品に付着した切り
屑や切り粉を吹き飛ばす煩雑な作業を行う必要がなく、
また成形品に切り屑や切り粉が付着して残って製品価値
を低下させる虞れもない等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリプロピレン系樹脂積層発泡シート
の縦断面図である。
【図2】本発明のポリプロピレン系樹脂積層発泡シート
の製造方法の一例を示す工程略図である。
【図3】打り抜き最大荷重の測定に用いる圧縮試験機の
断面略図である。
【図4】打ち抜き最大荷重の測定に用いる環状切断刃の
拡大図である。
【図5】打ち抜き最大荷重の測定に用いる受け刃の拡大
図である。
【図6】打ち抜き最大荷重測定における時間〜荷重曲線
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ポリスチレン系樹脂積層発泡シート 2 ポリスチレン系樹脂発泡シート 3 ポリスチレン系樹脂シート 4 ポリスチレン系樹脂延伸フィルム
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:04 B29L 9:00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 坪量が160g/m2 乃至340g/m
    2 のポリスチレン系樹脂発泡シートに、ポリスチレン系
    樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィルムが
    積層されてなり、全体の厚みが1.5mm以上、1.8
    mm未満で、且つ全体の坪量が250g/m2 以上、4
    30g/m2 未満のポリスチレン系樹脂積層発泡シート
    において、ポリスチレン系樹脂発泡シートにポリスチレ
    ン系樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィル
    ムを積層する前のポリスチレン系樹脂発泡シートの、ポ
    リスチレン系樹脂延伸フィルムを積層する側の表層密度
    が0.33g/cm3 以下であり、且つ打ち抜き最大荷
    重(但し、SKD11鋼材よりなる、外径30mm、厚
    み2.1mm、刃先の角度54.5±0.1°の環状切
    断刃と、該環状切断刃が貫挿される略30mmの開口径
    を有する受け刃とを、圧縮試験機に取り付け、積層シー
    トの延伸フィルム側を環状切断刃側に向けて環状切断刃
    と受け刃との間に積層シートを位置せしめ、環状切断刃
    を5mm/分の速度で移動させながら、積層シートの打
    ち抜きを行った際に測定される最大荷重)が130kg
    f以下であることを特徴とするポリスチレン系樹脂積層
    発泡シート。
  2. 【請求項2】 坪量が260g/m2 乃至470g/m
    2 のポリスチレン系樹脂発泡シートに、ポリスチレン系
    樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィルムが
    積層されてなり、全体の厚みが1.5mm以上、1.8
    mm未満で、且つ全体の坪量が430g/m2 以上、6
    00g/m2 未満のポリスチレン系樹脂積層発泡シート
    において、ポリスチレン系樹脂発泡シートにポリスチレ
    ン系樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィル
    ムを積層する前のポリスチレン系樹脂発泡シートの、ポ
    リスチレン系樹脂延伸フィルムを積層する側の表層密度
    が0.40g/cm3 以下であり、且つ打ち抜き最大荷
    重(但し、SKD11鋼材よりなる、外径30mm、厚
    み2.1mm、刃先の角度54.5±0.1°の環状切
    断刃と、該環状切断刃が貫挿される略30mmの開口径
    を有する受け刃とを、圧縮試験機に取り付け、積層シー
    トの延伸フィルム側を環状切断刃側に向けて環状切断刃
    と受け刃との間に積層シートを位置せしめ、環状切断刃
    を5mm/分の速度で移動させながら、積層シートの打
    ち抜きを行った際に測定される最大荷重)が170kg
    f以下であることを特徴とするポリスチレン系樹脂積層
    発泡シート。
  3. 【請求項3】 坪量が160g/m2 乃至340g/m
    2 のポリスチレン系樹脂発泡シートに、ポリスチレン系
    樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィルムが
    積層されてなり、全体の厚みが1.8mm以上、2.2
    mm未満で、且つ全体の坪量が250g/m2 以上、4
    30g/m2 未満のポリスチレン系樹脂積層発泡シート
    において、ポリスチレン系樹脂発泡シートにポリスチレ
    ン系樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィル
    ムを積層する前のポリスチレン系樹脂発泡シートの、ポ
    リスチレン系樹脂延伸フィルムを積層する側の表層密度
    が0.31g/cm3 以下であり、且つ打ち抜き最大荷
    重(但し、SKD11鋼材よりなる、外径30mm、厚
    み2.1mm、刃先の角度54.5±0.1°の環状切
    断刃と、該環状切断刃が貫挿される略30mmの開口径
    を有する受け刃とを、圧縮試験機に取り付け、積層シー
    トの延伸フィルム側を環状切断刃側に向けて環状切断刃
    と受け刃との間に積層シートを位置せしめ、環状切断刃
    を5mm/分の速度で移動させながら、積層シートの打
    ち抜きを行った際に測定される最大荷重)が125kg
    f以下であることを特徴とするポリスチレン系樹脂積層
    発泡シート。
  4. 【請求項4】 坪量が260g/m2 乃至550g/m
    2 のポリスチレン系樹脂発泡シートに、ポリスチレン系
    樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィルムが
    積層されてなり、全体の厚みが1.8mm以上、2.2
    mm未満で、且つ全体の坪量が430g/m2 乃至70
    0g/m2 のポリスチレン系樹脂積層発泡シートにおい
    て、ポリスチレン系樹脂発泡シートにポリスチレン系樹
    脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィルムを積
    層する前のポリスチレン系樹脂発泡シートの、ポリスチ
    レン系樹脂延伸フィルムを積層する側の表層密度が0.
    45g/cm3 以下であり、且つ打ち抜き最大荷重(但
    し、SKD11鋼材よりなる、外径30mm、厚み2.
    1mm、刃先の角度54.5±0.1°の環状切断刃
    と、該環状切断刃が貫挿される略30mmの開口径を有
    する受け刃とを、圧縮試験機に取り付け、積層シートの
    延伸フィルム側を環状切断刃側に向けて環状切断刃と受
    け刃との間に積層シートを位置せしめ、環状切断刃を5
    mm/分の速度で移動させながら、積層シートの打ち抜
    きを行った際に測定される最大荷重)が160kgf以
    下であることを特徴とするポリスチレン系樹脂積層発泡
    シート。
  5. 【請求項5】 坪量が160g/m2 乃至340g/m
    2 のポリスチレン系樹脂発泡シートに、ポリスチレン系
    樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィルムが
    積層されてなり、全体の厚みが2.2mm以上、2.6
    mm未満で、且つ全体の坪量が250g/m2 以上、4
    30g/m2 未満のポリスチレン系樹脂積層発泡シート
    において、ポリスチレン系樹脂発泡シートにポリスチレ
    ン系樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィル
    ムを積層する前のポリスチレン系樹脂発泡シートの、ポ
    リスチレン系樹脂延伸フィルムを積層する側の表層密度
    が0.30g/cm3 以下であり、且つ打ち抜き最大荷
    重(但し、SKD11鋼材よりなる、外径30mm、厚
    み2.1mm、刃先の角度54.5±0.1°の環状切
    断刃と、該環状切断刃が貫挿される略30mmの開口径
    を有する受け刃とを、圧縮試験機に取り付け、積層シー
    トの延伸フィルム側を環状切断刃側に向けて環状切断刃
    と受け刃との間に積層シートを位置せしめ、環状切断刃
    を5mm/分の速度で移動させながら、積層シートの打
    ち抜きを行った際に測定される最大荷重)が120kg
    f以下であることを特徴とするポリスチレン系樹脂積層
    発泡シート。
  6. 【請求項6】 坪量が260g/m2 乃至550g/m
    2 のポリスチレン系樹脂発泡シートに、ポリスチレン系
    樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィルムが
    積層されてなり、全体の厚みが2.2mm以上、2.6
    mm未満で、且つ全体の坪量が430g/m2 乃至70
    0g/m2 のポリスチレン系樹脂積層発泡シートにおい
    て、ポリスチレン系樹脂発泡シートにポリスチレン系樹
    脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィルムを積
    層する前のポリスチレン系樹脂発泡シートの、ポリスチ
    レン系樹脂延伸フィルムを積層する側の表層密度が0.
    43g/cm3 以下であり、且つ打ち抜き最大荷重(但
    し、SKD11鋼材よりなる、外径30mm、厚み2.
    1mm、刃先の角度54.5±0.1°の環状切断刃
    と、該環状切断刃が貫挿される略30mmの開口径を有
    する受け刃とを、圧縮試験機に取り付け、積層シートの
    延伸フィルム側を環状切断刃側に向けて環状切断刃と受
    け刃との間に積層シートを位置せしめ、環状切断刃を5
    mm/分の速度で移動させながら、積層シートの打ち抜
    きを行った際に測定される最大荷重)が155kgf以
    下であることを特徴とするポリスチレン系樹脂積層発泡
    シート。
  7. 【請求項7】 坪量が160g/m2 乃至340g/m
    2 のポリスチレン系樹脂発泡シートに、ポリスチレン系
    樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィルムが
    積層されてなり、全体の厚みが2.6mm乃至3.2m
    mで、且つ全体の坪量が250g/m2 以上、430g
    /m2 未満のポリスチレン系樹脂積層発泡シートにおい
    て、ポリスチレン系樹脂発泡シートにポリスチレン系樹
    脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィルムを積
    層する前のポリスチレン系樹脂発泡シートの、ポリスチ
    レン系樹脂延伸フィルムを積層する側の表層密度が0.
    28g/cm3 以下であり、且つ打ち抜き最大荷重(但
    し、SKD11鋼材よりなる、外径30mm、厚み2.
    1mm、刃先の角度54.5±0.1°の環状切断刃
    と、該環状切断刃が貫挿される略30mmの開口径を有
    する受け刃とを、圧縮試験機に取り付け、積層シートの
    延伸フィルム側を環状切断刃側に向けて環状切断刃と受
    け刃との間に積層シートを位置せしめ、環状切断刃を5
    mm/分の速度で移動させながら、積層シートの打ち抜
    きを行った際に測定される最大荷重)が115kgf以
    下であることを特徴とするポリスチレン系樹脂積層発泡
    シート。
  8. 【請求項8】 坪量が260g/m2 乃至550g/m
    2 のポリスチレン系樹脂発泡シートに、ポリスチレン系
    樹脂シートを介してポリスチレン系樹脂延伸フィルムが
    積層されてなり、全体の厚みが2.6mm乃至3.2m
    mで、且つ全体の坪量が430g/m2 乃至700g/
    2 のポリスチレン系樹脂積層発泡シートにおいて、ポ
    リスチレン系樹脂発泡シートにポリスチレン系樹脂シー
    トを介してポリスチレン系樹脂延伸フィルムを積層する
    前のポリスチレン系樹脂発泡シートの、ポリスチレン系
    樹脂延伸フィルムを積層する側の表層密度が0.41g
    /cm3 以下であり、且つ打ち抜き最大荷重(但し、S
    KD11鋼材よりなる、外径30mm、厚み2.1m
    m、刃先の角度54.5±0.1°の環状切断刃と、該
    環状切断刃が貫挿される略30mmの開口径を有する受
    け刃とを、圧縮試験機に取り付け、積層シートの延伸フ
    ィルム側を環状切断刃側に向けて環状切断刃と受け刃と
    の間に積層シートを位置せしめ、環状切断刃を5mm/
    分の速度で移動させながら、積層シートの打ち抜きを行
    った際に測定される最大荷重)が150kgf以下であ
    ることを特徴とするポリスチレン系樹脂積層発泡シー
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001301103A (ja) * 2000-04-24 2001-10-30 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd ポリスチレン系樹脂積層発泡シート及びその製法
JP2007217711A (ja) * 2007-05-21 2007-08-30 Jsp Corp 熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シート、および、熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シートロール
JP2010228182A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Sekisui Plastics Co Ltd ポリスチレン系樹脂積層発泡シート及び成形体
JP2015189039A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 積水化成品工業株式会社 ポリスチレン系樹脂積層発泡シート、成形体及び発泡容器

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