JP2010228182A - ポリスチレン系樹脂積層発泡シート及び成形体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリスチレン系樹脂発泡シートの一方の面又は両面に熱可塑性樹脂非発泡フィルムが積層されてなるポリスチレン系樹脂積層発泡シートにおいて、前記ポリスチレン系樹脂積層発泡シートの厚みが1.5〜3.0mmの範囲であり、1m2当たりの質量である坪量が310〜420g/m2の範囲であり、JIS K7161(1994)に準拠して測定される押出方向及び幅方向の引張強度が50〜75Nの範囲であることを特徴とするポリスチレン系樹脂積層発泡シート。
【選択図】図2
Description
一方、消費者等からの食品の低価格化の要求に応えるために、食品包装容器においても発泡シート層の軽量化やフィルム層の薄肉化の要求は常にあり、近年の容器リサイクル法の施行によりその要求は益々強くなっている。
特許文献1には、ポリスチレン系樹脂発泡シートと、耐衝撃性ポリスチレン系樹脂シートとが積層された熱成形用ポリスチレン系樹脂多層発泡シートにおいて、該熱成形用ポリスチレン系樹脂多層発泡シートの厚みが1.5〜3.0mmであり、1m2当たりの質量である坪量が340〜410g/m2であり、該熱成形用ポリスチレン系樹脂多層発泡シートの引張荷重(但し、JIS K7127に準拠する。)が押出方向及び幅方向のいずれにおいても85〜150Nである熱成形用ポリスチレン系樹脂多層発泡シートが開示されている。
ポリスチレン系樹脂積層発泡シートに熱成形を施し一度の成形サイクルで多数の容器を作製する場合には、それに対応する寸法のポリスチレン系樹脂積層発泡シートを加熱し、それぞれの容器形成領域にて該シートを容器形状に深絞り成形し、各容器を切り離して作製している。本発明者らの知見では、ここで使用するポリスチレン系樹脂積層発泡シートのシート押出方向(以下、MD方向と記す。)と幅方向(以下、TD方向と記す。)とのそれぞれの伸びのバランスが悪くなると、前記熱成形時の成形位置によって容器各個の樹脂密度が不均一となり、得られる容器の強度にバラツキを生じ易くなることが分かった。
このように、従来のポリスチレン系樹脂積層発泡シートを用いて一度に多数の容器を熱成形する(以下、多数個取りと記す。)場合、得られた容器の強度、特に、容器の上下方向に加わる力に対する強度である天地圧縮強度にバラツキが生じ、天地圧縮強度の低い容器が生じる可能性がある。
MD方向の加熱前長さ(MD1)に対する加熱後長さ(MD2)の比であるMD方向加熱変形(MD2/MD1)が0.95〜1.15の範囲であり、
TD方向の加熱前長さ(TD1)に対する加熱後長さ(TD2)の比であるTD方向加熱変形(TD2/TD1)が0.95〜1.15の範囲であり、且つ
MD方向の加熱前長さ(MD1)とTD方向の加熱前長さ(TD1)とを同じとした場合のMD方向の加熱後長さ(MD2)とTD方向の加熱後長さ(TD2)との比である加熱後の長さの比(TD2/MD2)が0.90〜1.10の範囲であることが好ましい。
本発明の成形体は、前記ポリスチレン系樹脂積層発泡シートを熱成形して得られたものであるので、深絞り形状の成形体を多数個取りで製造したものであっても強度バラツキが少なくなり、また樹脂密度も均一になることから外観のバラツキも少なくなる。
さらに、発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、アゾビスイソブチロニトリル、重炭酸ナトリウム等の分解型発泡剤を使用したり、二酸化炭素等の無機ガスや水を使用することもできる。更に、上記各種の発泡剤を適宜混合して用いることもできる。
また、ポリスチレン系樹脂発泡シートの坪量(シート坪量)は、120〜320g/m2の範囲が好ましく、150〜300g/m2の範囲がより好ましい。
また、ポリスチレン系樹脂発泡シートの密度は、0.06〜0.25g/cm3の範囲が好ましく、0.08〜0.16g/cm3の範囲がより好ましい。この範囲の密度を有するポリスチレン系樹脂発泡シートは、発泡倍数が4〜17倍の範囲であり、好ましくは6〜13倍の範囲となる。
また、熱可塑性樹脂非発泡フィルムの坪量(フィルム坪量)は、75〜260g/m2の範囲が好ましく、100〜230g/m2の範囲がより好ましい。
前記熱可塑性樹脂非発泡フィルムは、ポリスチレン系樹脂発泡シートの一方の面に積層してもよいし、両方の面に積層してもよい。
(1)熱可塑性樹脂非発泡フィルムの材料樹脂を押出機内で加熱溶融し、適当な押出温度に調温後、Tダイのスリットからフィルム上に押出し、そのままポリスチレン系樹脂発泡シート上に重ねてロール圧着して積層する方法、
(2)熱可塑性樹脂非発泡フィルムとポリスチレン系樹脂発泡シートとを共押出しする方法、
(3)予め熱可塑性樹脂非発泡フィルムとポリスチレン系樹脂発泡シートとを接着剤を用いて貼り合わせる方法、
などが挙げられる。前記接着剤としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、メタアクリル酸メチル重合体エラストマー(タフプレン、タフテック:旭化成工業株式会社)等のような接着剤が好ましく、その厚さは5μm〜150μm程度で使用される。
厚みが1.5mm未満であると、熱成形した容器の強度が低くなり、3.0mmを超えると熱成形した容器の形状が熱成形型の形状を再現しにくくなる。
また、坪量が310g/m2未満であると、熱成形した容器の強度不足や成形不良が発生しやすくなり、420g/m2を超えると熱成形した容器の重量が重くなる。
この引張強度が50N未満であると、そのポリスチレン系樹脂積層発泡シートを用いて深絞り加工により容器を作製する際に、成形不良となり易く、また強度や外観に優れた容器を製造することが難しくなる。引張強度が75Nを超えると、ポリスチレン系樹脂積層発泡シートのMD方向とTD方向との伸びのバランスが悪くなり、多数個取り且つ深絞り形状の容器を製造する場合に、得られる容器の強度、特に、容器の天地圧縮強度にバラツキが生じ易くなる。
本発明のポリスチレン系樹脂積層発泡シートにおいて、MD方向及びTD方向の引張強度を50〜75Nの範囲に調整するための方法としては、例えば、次の方法が挙げられる。
(a)ポリスチレン系樹脂発泡シートの製造時、押出直後に吹き付けるエアーの温度と量を適宜調整する方法、
(b)発泡シートを製造する金型の口径を変え、ブローアップ比(プラグ口径/金型口径)を調製する方法、等がある。
(1)MD方向の加熱前長さ(MD1)に対する加熱後長さ(MD2)の比であるMD方向加熱変形(MD2/MD1)が0.95〜1.15の範囲であり、
(2)TD方向の加熱前長さ(TD1)に対する加熱後長さ(TD2)の比であるTD方向加熱変形(TD2/TD1)が0.95〜1.15の範囲であり、且つ
(3)MD方向の加熱前長さ(MD1)とTD方向の加熱前長さ(TD1)とを同じとした場合のMD方向の加熱後長さ(MD2)とTD方向の加熱後長さ(TD2)との比である加熱後の長さの比(TD2/MD2)が0.90〜1.10の範囲であることが好ましい。
前記(1)〜(3)の条件を全て満たしていれば、加熱時のポリスチレン系樹脂積層発泡シートのMD方向とTD方向との伸びのバランスが良くなり、多数個取り且つ深絞り形状の容器を製造する場合であっても、得られる容器の天地圧縮強度にバラツキが生じ難くなる。
ポリスチレン系樹脂積層発泡シートの加熱変形特性を前記範囲に入るように調整するには、ポリスチレン系樹脂発泡シートの製造時、押出直後に吹き付けるエアーの温度と量を適宜調整する方法、発泡シートを製造する金型の口径を変え、ブローアップ比(プラグ口径/金型口径)を調製する方法、等がある。
まず、以下の実施例1〜3及び比較例1〜4で製造したポリスチレン系樹脂積層発泡シートについて行った測定の方法を記す。
発泡シートの幅方向の両端20mmを除いた部分を、幅方向50mm間隔の位置を測定点とする。この測定点をダイヤルシックネスゲージSM−112(テクロック社製)を使用し、厚みを最小単位0.01mmまで測定する。この測定値の平均値を、発泡シートのシート厚み〔mm〕とする。
発泡シートの幅方向の両端20mmを除いた部分を、幅方向に等間隔に10cm×10cmに切り取り、各切片の質量〔g〕を0.001g単位まで測定する。各切片の質量〔g〕の平均値を1m2当たりの質量に換算した値を、発泡シートのシート坪量〔g/m2〕とする。
使用したポリスチレン系樹脂の密度(1.05〔g/cm3〕とする)にシート厚み〔mm〕を乗じ、さらにシート坪量〔g/m2〕で除し、さらに103を乗じた値を、発泡シートの発泡倍数〔倍〕とする。
使用した熱可塑性樹脂非発泡フィルムの密度(1.05〔g/cm3〕とする)にフィルム厚み〔mm〕を乗じ、さらに103を乗じた値をフィルム坪量〔g/m2〕とする。
積層発泡シートの幅方向の両端20mmを除いた部分を、幅方向に等間隔に10cm×10cmに切り取り、各切片の質量〔g〕を0.001g単位まで測定する。各切片の質量〔g〕の平均値を1m2当たりの質量に換算した値を、積層発泡シートの積層坪量〔g/m2〕とする。
引張強度の測定方法についてはJIS K−7161(1994)に準拠した方法で測定した。
試験片については、MD方向、TD方向ともに、JIS K7127記載のタイプ5の型を用いてシート両端50mmを除いた等間隔の5箇所より切り抜く。
図1は、本実施例での引張強度の測定に用いたサンプル1の形状を示す。このサンプルは幅広の両側部と細長い中央部とを有する形状をなしており、各部寸法はa=115mm、b=25mm、c=6mmとした。
図2は、本実施例での引張試験のMD方向のサンプリング状態を示す平面図である。各部寸法はd=50mm、eは等間隔を示す。製造したポリスチレン系樹脂積層発泡シート3のMD方向に沿って、シート両端50mmを除いた等間隔の5箇所よりサンプル1を切り取った。
図3は、本実施例での引張試験のTD方向のサンプリング状態を示す平面図である。各部寸法はd=50mm、eは等間隔を示す。製造したポリスチレン系樹脂積層発泡シート3のMD方向に沿って、シート両端50mmを除いた等間隔の5箇所よりサンプル1を切り取った。
テンシロン万能試験機 UCT−10T(オリエンテック社製)を用い、つかみ間距離を80mmに設定し、引張速度500mm/minで測定した。この時の最大引張荷重の平均値を引張強度(単位:N)とした。
加熱変形については、得られたポリスチレン系樹脂積層発泡シートの両端50mmを除いて均等間隔で5箇所を10mm角の切片に切り取る。
図4は、加熱変形の試験サンプリング状態を示す平面図である。各部寸法はd=50mm、eは等間隔を表す、f=100mm、g=100mmである。
TD方向とMD方向にあらかじめそれぞれ100mmの線分を引き、その長さを加熱前のTD方向長さ、MD方向長さとした。
そして加熱オーブン(ヤマト科学社製、ファインオーブンDH−41)を用い、あらかじめ125℃に設定したオーブン内にすばやく試験片を入れ、150秒後にすばやく取り出し、あらかじめひかれた線分の長さを表裏で測定し、その平均を加熱後のTD方向長さ、MD方向長さとした。
TD比、MD比、加熱後の長さの比(TD/MD)は以下の式で求める。
TD比=加熱後のTD方向長さ[mm]/加熱前のTD方向長さ[mm]
MD比=加熱後のMD方向長さ[mm]/加熱前のMD方向長さ[mm]
TD/MD=加熱後のTD方向長さ[mm]/加熱後のMD方向長さ[mm]
また、前記TD比、MD比の最大値と最小値との差を算出した(R)。
テンシロン万能試験機RTG−1310(オリエンテック社製)を用い、表面に空気抜き用の溝が掘られた専用板の上に容器を底部が上になるように設置する。φ120mmの圧縮板で、試験速度100mm/minで容器を圧縮する。最大30mmまで圧縮し、この時の最大荷重の平均値をその容器の天地圧縮強度(単位:N)とする。
また、その容器の天地圧縮強度の最大値と最小値との差を算出した(R)。
ポリスチレン樹脂(製品名:G0002(A&M社製、MI=2.1)を100質量%に発泡剤としてブタンガス(イソブタン/ノルマルブタン=50/50)、3.3質量部、気泡調整剤として粉末タルク0.85部相当のマスターバッチ品(電化スチロール社製DSM−1401A)を使用して、これを最高温度260℃に設定された押出機に投入し、押出機内で溶融混練させ、その後樹脂温度153℃に冷却調整して、押出機先端に取り付けた口径170mmのサーキュラーダイのスリット(クリアランス0.45mm)より円筒状に押出した。
押出直後に32℃のエアーを内側で0.05m3/m2、外側で0.13m3/m2の割合で吹き付けて、厚み2.1mm、シート坪量240g/m2、発泡倍数9.2倍のポリスチレン系樹脂発泡シートを得た。得られた環状発泡シートは2枚のシートに切り裂いてロール状のポリスチレン発泡シートを得た。
発泡ガスの置換の為、14日間保管したポリスチレン系樹脂発泡シートを用い、積層シートを作製した。ハイインパクトポリスチレン樹脂(東洋スチレン社製、製品名:E−641N)を最高温度240℃に設定した120φ押出機で溶融し、Tダイよりフィルム状に押出し、冷却しきらないうちにフィルム坪量130g/m2になるように調整して前記ポリスチレン系樹脂発泡シートの表面に重ねて積層し、積層発泡シートを得、これを巻き取る直前にシリコン成分が一定になるようにシリコン塗布装置(ニッカ社製)を使用して吹き付け、積層坪量370g/m2の最終的なポリスチレン系樹脂積層発泡シートを得た。
得られたポリスチレン系樹脂積層発泡シートの引張強度はTD方向=71.6N、MD方向=67.1Nであった。加熱変形についてはTD方向0.97、MD方向1.00であった。よって加熱後の長さ比はTD/MD=0.97であった。
得られた積層発泡シートを内径130mmφ、深さ70mmの容器を1回の成形で縦6個、横6個(合計36個)得られる成形装置にフィルム面が外側になるように供給して容器の成形を行った。
得られた容器について、天地圧縮強度を測定を行った。その結果、平均は143N、最大−最小値の差R=31.3Nであった。
ポリスチレン系樹脂発泡シートに積層するハイインパクトポリスチレン樹脂のフィルム坪量を160g/m2に変更し、最終的なポリスチレン系樹脂積層発泡シートの積層坪量を400g/m2としたこと以外は、実施例1と同様にして、ポリスチレン系樹脂積層発泡シート及び容器を作製した。
測定結果をまとめて表1に記す。
ポリスチレン系樹脂発泡シート作製時に発泡剤としてブタンガス(イソブタン/ノルマルブタン=50/50)、3.5質量部に変更し、厚み2.1mm、シート坪量220g/m2、発泡倍数10.0倍のポリスチレン系樹脂発泡シートを得たこと、さらにポリスチレン系樹脂発泡シートに積層するハイインパクトポリスチレン樹脂のフィルム坪量を100g/m2に変更し、最終的なポリスチレン系樹脂積層発泡シートの積層坪量を310g/m2としたこと以外は、実施例1と同様にして、ポリスチレン系樹脂積層発泡シート及び容器を作製した。
測定結果をまとめて表1に記す。
ポリスチレン系樹脂発泡シート作製の押出直後に27℃のエアーを内側で0.10m3/m2、外側で0.16m3/m2で吹き付けて、厚み2.1mm、坪量240g/m2、発泡倍数9.2倍のポリスチレン系樹脂発泡シートを得たこと以外は、実施例1と同様にして、ポリスチレン系樹脂積層発泡シート及び容器を作製した。
得られたポリスチレン系樹脂積層発泡シートは、引張強度がTD方向で82.3N、MD方向で77.8Nであり、本発明の引っ張り強度の範囲外であった。
測定結果をまとめて表1に記す。
ポリスチレン系樹脂発泡シート作製の押出直後に27℃のエアーを内側で0.12m3/m2、外側で0.16m3/m2で吹き付けて、厚み2.1mm、坪量240g/m2、発泡倍数9.2倍のポリスチレン系樹脂発泡シートを得たこと以外は、実施例2と同様にして、ポリスチレン系樹脂積層発泡シート及び容器を作製した。
得られたポリスチレン系樹脂積層発泡シートは、引張強度がTD方向で89.2N、MD方向で82.3Nであり、本発明の引っ張り強度の範囲外であった。
測定結果をまとめて表1に記す。
ポリスチレン系樹脂発泡シート作製時の金型口径を155mmのものに変更したこと、押出直後に27℃のエアーを内側で0.12m3/m2、外側で0.16m3/m2で吹き付けて、厚み2.1mm、坪量240g/m2、発泡倍数9.2倍のポリスチレン系樹脂発泡シートを得たこと以外は、実施例1と同様にして、ポリスチレン系樹脂積層発泡シート及び容器を作製した。
得られたポリスチレン系樹脂積層発泡シートは、引張強度がTD方向で88.5N、MD方向で83.3Nであり、本発明の引っ張り強度の範囲外であった。
測定結果をまとめて表1に記す。
ポリスチレン系樹脂発泡シート作製に用いた発泡剤をブタンガス(イソブタン/ノルマルブタン=50/50)、3.95質量部とし、厚み1.4mm、シート坪量120g/m2、発泡倍数12.0倍のポリスチレン系樹脂発泡シートを作製したこと、このポリスチレン系樹脂発泡シートにハイインパクトポリスチレン樹脂をフィルム坪量100g/m2、となるように積層し、積層坪量が220g/m2のポリスチレン系樹脂積層発泡シートを得たこと以外は、実施例1と同様にして、ポリスチレン系樹脂積層発泡シートを作製した。
得られたポリスチレン系樹脂積層発泡シートは、引張強度がTD方向で46.5N、MD方向で46.5Nであり、本発明の引っ張り強度の範囲外であった。
測定結果をまとめて表1に記す。
前記ポリスチレン系樹脂積層発泡シートを用い、実施例1と同様の条件で容器を成形しようとしたが、熱成形時にポリスチレン系樹脂積層発泡シートが裂けたために、容器を得ることはできなかった。
また、これらのシートは、加熱後の長さの比(TD/MD)が0.90〜1.10の範囲に入っており、加熱変形のバランスにも優れていた。
そしてこれらのシートを用い、多数取りによって容器を成形した場合、得られた容器の天地圧縮強度が120〜200Nの範囲であり、且つ天地圧縮強度の最大値と最小値との差(R)が40N以下と強度バラツキが小さくなることが分かった。
そしてこれらのシートを用い、多数取りによって容器を成形した場合、得られた容器の天地圧縮強度が120〜200Nの範囲であったが、天地圧縮強度の最大値と最小値との差(R)が42.1〜51.9Nと大きく、容器の強度バラツキが大きくなった。
この比較例4のシートは、熱成形時にポリスチレン系樹脂積層発泡シートが裂けたために、容器を得ることはできなかった。
Claims (4)
- ポリスチレン系樹脂発泡シートの一方の面又は両面に熱可塑性樹脂非発泡フィルムが積層されてなるポリスチレン系樹脂積層発泡シートにおいて、前記ポリスチレン系樹脂積層発泡シートの厚みが1.5〜3.0mmの範囲であり、1m2当たりの質量である坪量が310〜420g/m2の範囲であり、JIS K7161(1994)に準拠して測定される押出方向及び幅方向の引張強度が50〜75Nの範囲であることを特徴とするポリスチレン系樹脂積層発泡シート。
- 押出方向と幅方向の所定間隔の加熱前長さを測定した前記ポリスチレン系樹脂積層発泡シートを125℃中に150秒間静置し、前記押出方向と幅方向の所定間隔の加熱後長さを測定した場合に、
押出方向の加熱前長さ(MD1)に対する加熱後長さ(MD2)の比である押出方向加熱変形(MD2/MD1)が0.95〜1.15の範囲であり、
幅方向の加熱前長さ(TD1)に対する加熱後長さ(TD2)の比である幅方向加熱変形(TD2/TD1)が0.95〜1.15の範囲であり、且つ
押出方向の加熱前長さ(MD1)と幅方向の加熱前長さ(TD1)とを同じとした場合の押出方向の加熱後長さ(MD2)と幅方向の加熱後長さ(TD2)との比である加熱後の長さの比(TD2/MD2)が0.90〜1.10の範囲であることを特徴とする請求項1に記載のポリスチレン系樹脂積層発泡シート。 - 請求項1又は2に記載のポリスチレン系樹脂積層発泡シートを熱成形して得られた成形体。
- 請求項1又は2に記載のポリスチレン系樹脂積層発泡シートを容器形状に熱成形して得られた成形体であって、前記容器形状の成形体の天地圧縮強度が100〜200Nの範囲であり、且つ天地圧縮強度の最大値と最小値との差が40N以下である成形体。
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