JPH11116213A - シラノール基含有ポリオルガノシロキサン被膜でコーティングされた窒化アルミニウム粉末およびその製造方法 - Google Patents
シラノール基含有ポリオルガノシロキサン被膜でコーティングされた窒化アルミニウム粉末およびその製造方法Info
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- JPH11116213A JPH11116213A JP9282390A JP28239097A JPH11116213A JP H11116213 A JPH11116213 A JP H11116213A JP 9282390 A JP9282390 A JP 9282390A JP 28239097 A JP28239097 A JP 28239097A JP H11116213 A JPH11116213 A JP H11116213A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】耐水性に優れた窒化アルミニウム粉末を簡素な
プロセスで比較的安価に提供する。 【解決手段】窒化アルミニウム粉末は、窒化アルミニウ
ムの粒子と、この粒子表面をAl−O−Si結合を介し
て覆うシラノール基含有ポリオルガノシロキサンの被膜
とを備える。このシラノール基含有ポリオルガノシロキ
サンを好ましくは平均分子量5000以上のポリマーで
構成する。シラノール基含有ポリオルガノシロキサン被
膜でコーティングされた粉末(実施例1〜4)は、厚さ
が1μm以下であり、40℃温水に浸漬した場合の時間
変化に対するpHを測定したところ全て純水と同様の傾
向を示し、コーティング未処理の粉末と比べ耐水性に優
れ、しかも熱伝導率低下を極力抑制できる特性をもつこ
とが実験的に確認された。
プロセスで比較的安価に提供する。 【解決手段】窒化アルミニウム粉末は、窒化アルミニウ
ムの粒子と、この粒子表面をAl−O−Si結合を介し
て覆うシラノール基含有ポリオルガノシロキサンの被膜
とを備える。このシラノール基含有ポリオルガノシロキ
サンを好ましくは平均分子量5000以上のポリマーで
構成する。シラノール基含有ポリオルガノシロキサン被
膜でコーティングされた粉末(実施例1〜4)は、厚さ
が1μm以下であり、40℃温水に浸漬した場合の時間
変化に対するpHを測定したところ全て純水と同様の傾
向を示し、コーティング未処理の粉末と比べ耐水性に優
れ、しかも熱伝導率低下を極力抑制できる特性をもつこ
とが実験的に確認された。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体封止用の
フィラー材などで使用される窒化アルミニウム粉末およ
びその製造方法に係り、特に粉末の表面コーティングに
関する。
フィラー材などで使用される窒化アルミニウム粉末およ
びその製造方法に係り、特に粉末の表面コーティングに
関する。
【0002】
【従来の技術】窒化アルミニウム(以下「AlN」と呼
ぶ)粉末は、絶縁性に優れかつ高い熱伝導率を有する材
料であるため、例えば半導体封止用フィラー材への適用
が期待されている。このAlNはその表面が活性である
ために空気中の水分と反応してアンモニアを発生しやす
く、そのままではデバイスの動作等に悪影響を及ぼす懸
念がある。AlNを上述の用途で広く普及させるために
は、AlNの耐水性を高める必要があり、このようなニ
ーズを受けてAlNの表面処理方法が従来から多く提案
されている。
ぶ)粉末は、絶縁性に優れかつ高い熱伝導率を有する材
料であるため、例えば半導体封止用フィラー材への適用
が期待されている。このAlNはその表面が活性である
ために空気中の水分と反応してアンモニアを発生しやす
く、そのままではデバイスの動作等に悪影響を及ぼす懸
念がある。AlNを上述の用途で広く普及させるために
は、AlNの耐水性を高める必要があり、このようなニ
ーズを受けてAlNの表面処理方法が従来から多く提案
されている。
【0003】例えば、このAlN表面処理方法として
は、ビニル基を有する低分子物の重合体でコーティング
する方法(特開昭63−142839号公報)、オルガ
ノポリシロキサンでコーティングする方法(特開昭64
−38420号公報)、含窒素、含硫黄化合物でコーテ
ィングする方法(特開平1−98668号公報)、表面
を酸化させた上で有機高分子化合物樹脂でコーティング
する方法(特開平2−133450号公報)、シリコー
ン処理を用いた方法(特開平4−321506号公
報)、溶融シリカで被覆する方法(特開平5−2471
81号公報)、窒化ケイ素で被覆する方法(特開平5−
230336号公報)、樹脂で被覆する方法(特開平5
−311043号公報)、シランカップリング処理を用
いた方法(特開平5−311044号公報)、リン酸処
理を用いた方法(特開平7−33415号公報)等があ
る。
は、ビニル基を有する低分子物の重合体でコーティング
する方法(特開昭63−142839号公報)、オルガ
ノポリシロキサンでコーティングする方法(特開昭64
−38420号公報)、含窒素、含硫黄化合物でコーテ
ィングする方法(特開平1−98668号公報)、表面
を酸化させた上で有機高分子化合物樹脂でコーティング
する方法(特開平2−133450号公報)、シリコー
ン処理を用いた方法(特開平4−321506号公
報)、溶融シリカで被覆する方法(特開平5−2471
81号公報)、窒化ケイ素で被覆する方法(特開平5−
230336号公報)、樹脂で被覆する方法(特開平5
−311043号公報)、シランカップリング処理を用
いた方法(特開平5−311044号公報)、リン酸処
理を用いた方法(特開平7−33415号公報)等があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例の表面処理方法では、AlN粉末の半導体封止
用フィラー材への適用化にあたり、いずれの場合もAl
Nに十分な耐水性を付与できなかったり、プロセスが複
雑であったり、比較的高価である等の問題があり、必ず
しも満足できるものでない。
た従来例の表面処理方法では、AlN粉末の半導体封止
用フィラー材への適用化にあたり、いずれの場合もAl
Nに十分な耐水性を付与できなかったり、プロセスが複
雑であったり、比較的高価である等の問題があり、必ず
しも満足できるものでない。
【0005】このことを前述のシリコーン処理を用いた
方法(特開平4−321506号公報:以下「引例1」
と呼ぶ)を例に挙げて説明する。
方法(特開平4−321506号公報:以下「引例1」
と呼ぶ)を例に挙げて説明する。
【0006】引例1では、加水分解性オルガノシランを
部分加水分解させてなるオルガノシランのオリゴマー溶
液またはオルガノシランのシリカ分散オリゴマー溶液を
主成分とするコーティング用組成物を使用するか、ある
いは加水分解性オルガノシランを部分加水分解させてな
るオルガノシランのオリゴマー溶液またはオルガノシラ
ンのシリカ分散オリゴマー溶液と、シラノール基含有ポ
リオルガノシロキサンと、触媒とで構成されるAlNコ
ーティング用組成物を使用し、その脱水縮合等によりA
lN表面にシロキサン結合を有する有機ケイ素化合物層
を生成させる方法が提案されている。
部分加水分解させてなるオルガノシランのオリゴマー溶
液またはオルガノシランのシリカ分散オリゴマー溶液を
主成分とするコーティング用組成物を使用するか、ある
いは加水分解性オルガノシランを部分加水分解させてな
るオルガノシランのオリゴマー溶液またはオルガノシラ
ンのシリカ分散オリゴマー溶液と、シラノール基含有ポ
リオルガノシロキサンと、触媒とで構成されるAlNコ
ーティング用組成物を使用し、その脱水縮合等によりA
lN表面にシロキサン結合を有する有機ケイ素化合物層
を生成させる方法が提案されている。
【0007】このようなシリコーン処理を用いた方法で
は、次のような不都合があった。
は、次のような不都合があった。
【0008】1):部分加水分解の場合にはOH基を有
するオルガノシラノールの生成量が少ないため、脱水縮
合反応によってオリゴマーが生成されるが、このような
オリゴマーは、末端に存在するシラノール基(Si−O
H)の単位重量当たりの量が多いため、オリゴマー同士
や、オリゴマーとシラノール基含有ポリオルガノシロキ
サンとの間での脱水縮合による水の発生量が多く、Al
N表面を加水分解して水和し、熱伝導率の低下を招いて
いた。
するオルガノシラノールの生成量が少ないため、脱水縮
合反応によってオリゴマーが生成されるが、このような
オリゴマーは、末端に存在するシラノール基(Si−O
H)の単位重量当たりの量が多いため、オリゴマー同士
や、オリゴマーとシラノール基含有ポリオルガノシロキ
サンとの間での脱水縮合による水の発生量が多く、Al
N表面を加水分解して水和し、熱伝導率の低下を招いて
いた。
【0009】2):コーティング用組成物中のオリゴマ
ーは、末端に存在するシラノール基(Si−OH)の単
位重量当たりの量が多いため、オリゴマー同士や、オリ
ゴマーとシラノール基含有ポリオルガノシロキサンとい
ったシリコーン同士の共重合となり、AlN表面との反
応が進行せずに剥離しやすい。
ーは、末端に存在するシラノール基(Si−OH)の単
位重量当たりの量が多いため、オリゴマー同士や、オリ
ゴマーとシラノール基含有ポリオルガノシロキサンとい
ったシリコーン同士の共重合となり、AlN表面との反
応が進行せずに剥離しやすい。
【0010】3):AlN表面との反応が進行せずにシ
リコーン同士の共重合による被覆層であるため、被覆厚
みを1μm以下まで薄くするとコーティングむらが生じ
て耐水性が低下する。逆に耐水性の低下を1μmを越え
る厚い被膜を施すことで解決しようとすると、AlNの
熱伝導率が低下し、AlN添加による複合体の熱伝導率
の上昇効果を阻害する。
リコーン同士の共重合による被覆層であるため、被覆厚
みを1μm以下まで薄くするとコーティングむらが生じ
て耐水性が低下する。逆に耐水性の低下を1μmを越え
る厚い被膜を施すことで解決しようとすると、AlNの
熱伝導率が低下し、AlN添加による複合体の熱伝導率
の上昇効果を阻害する。
【0011】この発明は、このような従来の問題を考慮
してなされたもので、耐水性に優れた窒化アルミニウム
粉末を簡素なプロセスで比較的安価に提供することを目
的とする。
してなされたもので、耐水性に優れた窒化アルミニウム
粉末を簡素なプロセスで比較的安価に提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するためにAlN粉末表面のコーティング方法につ
いて種々の実験、考察を重ねた結果、シラノール基含有
ポリオルガノシロキサンを例えば平均分子量5000以
上のポリマーとなるまで十分に加水分解させた後でAl
N表面を被覆する方法を着想し、これが従来例と比べて
耐水性に十分に優れたAlN粉末を最も経済的に得る方
法であることを実験などで確認し、以下の発明を完成す
るに至った。
達成するためにAlN粉末表面のコーティング方法につ
いて種々の実験、考察を重ねた結果、シラノール基含有
ポリオルガノシロキサンを例えば平均分子量5000以
上のポリマーとなるまで十分に加水分解させた後でAl
N表面を被覆する方法を着想し、これが従来例と比べて
耐水性に十分に優れたAlN粉末を最も経済的に得る方
法であることを実験などで確認し、以下の発明を完成す
るに至った。
【0013】即ちこの発明に係る窒化アルミニウム粉末
は、窒化アルミニウムの粒子と、この粒子表面をAl−
O−Si結合を介して覆うシラノール基含有ポリオルガ
ノシロキサンの被膜とを備えたことを特徴とする。
は、窒化アルミニウムの粒子と、この粒子表面をAl−
O−Si結合を介して覆うシラノール基含有ポリオルガ
ノシロキサンの被膜とを備えたことを特徴とする。
【0014】この発明によれば、シラノール基含有ポリ
オルガノシロキサンを用いたため、撥水性に優れた特性
を利用してAlNの耐水性を大幅に向上できるほか、分
解温度が300℃付近のためにエポキシ封止材の熱硬化
温度下でも安定に存在し、触媒を使用しなくても加熱の
みで容易に脱水縮合、硬化が可能といった利点がある。
オルガノシロキサンを用いたため、撥水性に優れた特性
を利用してAlNの耐水性を大幅に向上できるほか、分
解温度が300℃付近のためにエポキシ封止材の熱硬化
温度下でも安定に存在し、触媒を使用しなくても加熱の
みで容易に脱水縮合、硬化が可能といった利点がある。
【0015】しかもこのようなシラノール基ポリオルガ
ノシロキサンを強固なAl−O−Si結合を介してAl
N表面を覆う構造としてあるため、引例1(前述)の場
合の剥離要因となっていたシリコーン同士の共重合の進
行を回避でき、被膜が剥離することがない。これにより
コーティング厚みを大幅に薄くできる利点もある。ここ
で、Al−O−Si結合は、シラノール基含有ポリオル
ガノシロキサンのみをAlN表面に吸着させ、シラノー
ル基とAlN表面近傍に存在するAl−OHとを加熱に
より脱水縮合させる等の方法で作成される。
ノシロキサンを強固なAl−O−Si結合を介してAl
N表面を覆う構造としてあるため、引例1(前述)の場
合の剥離要因となっていたシリコーン同士の共重合の進
行を回避でき、被膜が剥離することがない。これにより
コーティング厚みを大幅に薄くできる利点もある。ここ
で、Al−O−Si結合は、シラノール基含有ポリオル
ガノシロキサンのみをAlN表面に吸着させ、シラノー
ル基とAlN表面近傍に存在するAl−OHとを加熱に
より脱水縮合させる等の方法で作成される。
【0016】この発明で好ましくは、前記シラノール基
含有ポリオルガノシロキサンは平均分子量5000以上
のポリマーで構成するものとする。平均分子量5000
以上のポリマーであれば、前述(引例1)の平均分子量
1000以下のオリゴマーの際に問題であったオリゴマ
ー同士の脱水縮合による多量の水の発生及びその水がA
lN表面を加水分解することによる熱伝導率の低下を解
消できると共に、平均分子量の大きいポリマーであるた
めに生成コーティング層の被膜強度向上に寄与できるた
めである。
含有ポリオルガノシロキサンは平均分子量5000以上
のポリマーで構成するものとする。平均分子量5000
以上のポリマーであれば、前述(引例1)の平均分子量
1000以下のオリゴマーの際に問題であったオリゴマ
ー同士の脱水縮合による多量の水の発生及びその水がA
lN表面を加水分解することによる熱伝導率の低下を解
消できると共に、平均分子量の大きいポリマーであるた
めに生成コーティング層の被膜強度向上に寄与できるた
めである。
【0017】この発明の態様で好ましくは、前記被膜は
1μm以下の厚さをもって前記粒子表面を均一に覆うも
のとする。ポリマーとAlN表面の化学反応によってコ
ーティングすれば、被覆厚みを薄くしてもコーティング
むらのない均一な被膜を得ることができるためである。
従って、従来例ではコーティングむら発生により困難と
されていた1μm以下、さらには0.2μm以下のごく
薄い厚さであっても、むらのない均一なコーティングを
施すことが可能であり、その結果、AlNの熱伝導率の
低下を効果的に抑制できる利点がある。
1μm以下の厚さをもって前記粒子表面を均一に覆うも
のとする。ポリマーとAlN表面の化学反応によってコ
ーティングすれば、被覆厚みを薄くしてもコーティング
むらのない均一な被膜を得ることができるためである。
従って、従来例ではコーティングむら発生により困難と
されていた1μm以下、さらには0.2μm以下のごく
薄い厚さであっても、むらのない均一なコーティングを
施すことが可能であり、その結果、AlNの熱伝導率の
低下を効果的に抑制できる利点がある。
【0018】この発明にかかる窒化アルミニウム粉末の
製造方法は、シラノール基含有ポリオルガノシロキサン
と有機溶媒とを用いて窒化アルミニウム粉末のコーティ
ング溶液を調整し、この溶液であらかじめ用意した窒化
アルミニウムの粒子表面を被覆し、そこで当該粒子表面
に存在するAl−OH基とシラノール基とを脱水縮合さ
せてAl−O−Si結合を形成し、この結合を介して前
記粒子表面に前記シラノール基含有ポリオルガノシロキ
サン被膜をコーティングすることを特徴とする。コーテ
ィング前のAlN表面にはAl−OH基がふつうに存在
するが、この理由は、AlN表面が活性であるために空
気中の水分など、わずかな量の水分があればすぐに反応
してしまうためである。
製造方法は、シラノール基含有ポリオルガノシロキサン
と有機溶媒とを用いて窒化アルミニウム粉末のコーティ
ング溶液を調整し、この溶液であらかじめ用意した窒化
アルミニウムの粒子表面を被覆し、そこで当該粒子表面
に存在するAl−OH基とシラノール基とを脱水縮合さ
せてAl−O−Si結合を形成し、この結合を介して前
記粒子表面に前記シラノール基含有ポリオルガノシロキ
サン被膜をコーティングすることを特徴とする。コーテ
ィング前のAlN表面にはAl−OH基がふつうに存在
するが、この理由は、AlN表面が活性であるために空
気中の水分など、わずかな量の水分があればすぐに反応
してしまうためである。
【0019】この発明で好ましくは、前記Al−O−S
i結合を形成する工程として、100℃以上450℃以
下で加熱処理を施すことにより前記粒子表面に存在する
Al−OH基とシラノール基とを脱水縮合させてAl−
O−Si結合を形成する工程を用いるものとする。
i結合を形成する工程として、100℃以上450℃以
下で加熱処理を施すことにより前記粒子表面に存在する
Al−OH基とシラノール基とを脱水縮合させてAl−
O−Si結合を形成する工程を用いるものとする。
【0020】この発明における「シラノール基含有ポリ
オルガノシロキサン」は、以下の定義で用いるものとす
る。
オルガノシロキサン」は、以下の定義で用いるものとす
る。
【0021】即ち、この発明におけるシラノール基含有
ポリオルガノシロキサンは、分子中にシラノール基を含
有するポリオルガノシロキサンのことで、
ポリオルガノシロキサンは、分子中にシラノール基を含
有するポリオルガノシロキサンのことで、
【化1】
【0022】(式中のR1 は同一または異種の置換もし
くは非置換の炭素数1〜8の1価の炭化水素基を示し、
aおよびbはそれぞれ0.2≦a≦2;0.0001≦
b≦3;a+b<4の関係を満たす数)で表されるもの
とし、好ましくは平均分子量5000以上のポリマーで
あるとする。分子量は広く分布するため、平均分子量が
5000でも、その中には分子量が5000より大きい
分子から、5000より小さい分子まで混入している。
平均分子量が5000以上とすることにより、分子量の
小さい分子の混入を極少量に抑えることができ、オリゴ
マーの際に問題であったオリゴマー同士の脱水縮合によ
る多量の水の発生及びその水がAlN表面を加水分解す
ることによる熱伝導率の低下を解消できるとともに、被
膜強度も向上する。5000未満では、分子量の小さい
分子の混入量が増加し、それらによって、水の発生及び
アンモニア発生が起こる可能性があり好ましくない。
くは非置換の炭素数1〜8の1価の炭化水素基を示し、
aおよびbはそれぞれ0.2≦a≦2;0.0001≦
b≦3;a+b<4の関係を満たす数)で表されるもの
とし、好ましくは平均分子量5000以上のポリマーで
あるとする。分子量は広く分布するため、平均分子量が
5000でも、その中には分子量が5000より大きい
分子から、5000より小さい分子まで混入している。
平均分子量が5000以上とすることにより、分子量の
小さい分子の混入を極少量に抑えることができ、オリゴ
マーの際に問題であったオリゴマー同士の脱水縮合によ
る多量の水の発生及びその水がAlN表面を加水分解す
ることによる熱伝導率の低下を解消できるとともに、被
膜強度も向上する。5000未満では、分子量の小さい
分子の混入量が増加し、それらによって、水の発生及び
アンモニア発生が起こる可能性があり好ましくない。
【0023】式中のR1 としては、例えばメチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基などのアルキル基;シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル
基;2−フェニルエチル基、2−フェニルプロキル基、
3−フェニルポロキル基などのアラルキル基;フェニル
基、トリル基などのアリール基;ビニル基、アリル基な
どのアルケニル基;クロロメチル基、γ−クロロプロピ
ル基、3、3、3−トリフルオロプロピル基などのハロ
ゲン置換炭化水素基;およびγ−メタクリロキシプロピ
ル基、γ−グリシドキシプロピル基、3、4−エポキシ
シクロヘキシルエチル基、γ−メルカプトプロピル基な
どの置換炭化水素基などが挙げられる。
チル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基などのアルキル基;シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル
基;2−フェニルエチル基、2−フェニルプロキル基、
3−フェニルポロキル基などのアラルキル基;フェニル
基、トリル基などのアリール基;ビニル基、アリル基な
どのアルケニル基;クロロメチル基、γ−クロロプロピ
ル基、3、3、3−トリフルオロプロピル基などのハロ
ゲン置換炭化水素基;およびγ−メタクリロキシプロピ
ル基、γ−グリシドキシプロピル基、3、4−エポキシ
シクロヘキシルエチル基、γ−メルカプトプロピル基な
どの置換炭化水素基などが挙げられる。
【0024】この中でも特に炭素数1〜4のアルキル
基、フェニル基、ビニル基、3、3、3−トリフルオロ
プロピル基などが好ましく、メチル基およびフェニル基
がより好ましい。
基、フェニル基、ビニル基、3、3、3−トリフルオロ
プロピル基などが好ましく、メチル基およびフェニル基
がより好ましい。
【0025】式中のaおよびbは、それぞれ上記関係を
満たす数である。この理由は、aが0.2未満またはb
が3を超えると、AlN粉末表面にシラノール基含有ポ
リオルガノシロキサンの均一な被膜を形成するのが困難
となり、aが2を超えて4以下の場合またはbが0.0
001未満では硬化がうまく進行しないためである。
満たす数である。この理由は、aが0.2未満またはb
が3を超えると、AlN粉末表面にシラノール基含有ポ
リオルガノシロキサンの均一な被膜を形成するのが困難
となり、aが2を超えて4以下の場合またはbが0.0
001未満では硬化がうまく進行しないためである。
【0026】上記のシラノール基含有ポリオルガノシロ
キサンは、例えばメチルトリクロロシラン、ジメチルジ
クロロシラン、フェニルトリクロロシラン、ジフェニル
ジクロロシラン、もしくはこれらに対応するアルコキシ
シランの1種または2種以上の混合物を公知の方法によ
り多量の水で加水分解させることで得られる。
キサンは、例えばメチルトリクロロシラン、ジメチルジ
クロロシラン、フェニルトリクロロシラン、ジフェニル
ジクロロシラン、もしくはこれらに対応するアルコキシ
シランの1種または2種以上の混合物を公知の方法によ
り多量の水で加水分解させることで得られる。
【0027】この内のアルコキシシランを用いた場合に
は、加水分解されないアルコキシ基が極微量に残ること
があり、この極微量のアルコキシ基とシラノール基とが
共存するポリオルガノシロキサンが得られる可能性があ
るが、平均分子量5000以上のポリマーとなるまで加
水分解されていれば、上記と同様の効果を発揮させるこ
とができる。
は、加水分解されないアルコキシ基が極微量に残ること
があり、この極微量のアルコキシ基とシラノール基とが
共存するポリオルガノシロキサンが得られる可能性があ
るが、平均分子量5000以上のポリマーとなるまで加
水分解されていれば、上記と同様の効果を発揮させるこ
とができる。
【0028】ここで、シラノール基含有ポリオルガノシ
ロキサンを用いてAlN粉末をコーティングする方法を
説明する。
ロキサンを用いてAlN粉末をコーティングする方法を
説明する。
【0029】まず、AlN粉末のコーティング溶液をシ
ラノール基含有ポリオルガノシロキサンと有機溶媒とを
用いて調整する。
ラノール基含有ポリオルガノシロキサンと有機溶媒とを
用いて調整する。
【0030】ここで有機溶媒は、シラノール基含有ポリ
オルガノシロキサンの一価の炭化水素基の種類または分
子量の大きさによって選定することができる。特にシラ
ノール基含有ポリオルガノシロキサンと相溶するものが
好ましく、例えばトルエン、キシレン、酢酸エチル、酢
酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、メチルエチルケトオキシム等の中から選定された1
種または2種以上のものが使用できる。
オルガノシロキサンの一価の炭化水素基の種類または分
子量の大きさによって選定することができる。特にシラ
ノール基含有ポリオルガノシロキサンと相溶するものが
好ましく、例えばトルエン、キシレン、酢酸エチル、酢
酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、メチルエチルケトオキシム等の中から選定された1
種または2種以上のものが使用できる。
【0031】これらの有機溶媒のほか、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブ
タノール等のアルコール類、エチレングリコール、エチ
レングリコールモノブチルエーテル、酢酸エチレングリ
コールモノエチルエーテルなどのエチレングリコール誘
導体、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテルなどのジエチレングリコールの誘導体
およびジアセトンアルコール等の親水性溶媒を併用して
もよい。
タノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブ
タノール等のアルコール類、エチレングリコール、エチ
レングリコールモノブチルエーテル、酢酸エチレングリ
コールモノエチルエーテルなどのエチレングリコール誘
導体、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテルなどのジエチレングリコールの誘導体
およびジアセトンアルコール等の親水性溶媒を併用して
もよい。
【0032】また有機溶媒の希釈割合は、シラノール基
含有ポリオルガノシロキサン100重量部に対して10
〜100,000重量部であることが好ましく、より好
ましくは1,000〜10,000重量部とする。
含有ポリオルガノシロキサン100重量部に対して10
〜100,000重量部であることが好ましく、より好
ましくは1,000〜10,000重量部とする。
【0033】10重量部未満の場合は、AlN表面への
シラノール基含有ポリオルガノシロキサンの吸着量が多
くなり、AlNの熱伝導率を低下させる場合があり、1
00,000重量部を超えると、AlNへのシラノール
基含有ポリオルガノシロキサンの吸着量が少なくなり、
十分な撥水効果が得られないためである。有機溶媒は、
できるだけ揮発性が高く溶解力のあるトルエンが望まし
い。さらに、分子量10,000以下の場合やシラノー
ル基のほかにメチル基しかもたないポリマーを用いた場
合にはイソプロピルアルコールとの混合溶媒にすること
が望ましい。
シラノール基含有ポリオルガノシロキサンの吸着量が多
くなり、AlNの熱伝導率を低下させる場合があり、1
00,000重量部を超えると、AlNへのシラノール
基含有ポリオルガノシロキサンの吸着量が少なくなり、
十分な撥水効果が得られないためである。有機溶媒は、
できるだけ揮発性が高く溶解力のあるトルエンが望まし
い。さらに、分子量10,000以下の場合やシラノー
ル基のほかにメチル基しかもたないポリマーを用いた場
合にはイソプロピルアルコールとの混合溶媒にすること
が望ましい。
【0034】上記の有機溶媒で希釈したシラノール基含
有ポリオルガノシロキサンのコーティング溶液を調整し
た後に、この溶液中にAlN粉末を浸漬し、この溶液か
らAlN粉末を引き上げて有機溶媒を乾燥させることで
AlN粉末表面にシラノール基含有ポリオルガノシロキ
サンによる被膜を形成させる。この場合のコーティング
方法はこれに限定されるものではなく、例えば溶液中に
AlN粉末を添加して攪拌させた後に溶液をろ過し、A
lN表面にシラノール基含有ポリオルガノシロキサンの
みを残して有機溶媒を除去する方法でもよく、溶液をA
lN粉末に噴霧した後、攪拌し、乾燥させてもよい。
有ポリオルガノシロキサンのコーティング溶液を調整し
た後に、この溶液中にAlN粉末を浸漬し、この溶液か
らAlN粉末を引き上げて有機溶媒を乾燥させることで
AlN粉末表面にシラノール基含有ポリオルガノシロキ
サンによる被膜を形成させる。この場合のコーティング
方法はこれに限定されるものではなく、例えば溶液中に
AlN粉末を添加して攪拌させた後に溶液をろ過し、A
lN表面にシラノール基含有ポリオルガノシロキサンの
みを残して有機溶媒を除去する方法でもよく、溶液をA
lN粉末に噴霧した後、攪拌し、乾燥させてもよい。
【0035】また、被膜の厚さは、用いるAlN粉末の
粒径、シラノール基含有ポリオルガノシロキサンの平均
分子量、コーティング溶液の濃度(有機溶媒の希釈割
合)によって決定される。
粒径、シラノール基含有ポリオルガノシロキサンの平均
分子量、コーティング溶液の濃度(有機溶媒の希釈割
合)によって決定される。
【0036】通常、AlN粉末の粒径が小さい程、被膜
厚みは厚くなり、シラノール基含有ポリオルガノシロキ
サンの分子量が大きい程、被膜厚みは厚くなる。一定の
粒径のAlN粉末に、一定の平均分子量のシラノール基
含有ポリオルガノシロキサンを用いる場合には、コーテ
ィング溶液の濃度が大きい程、被膜厚みは厚くなる。
厚みは厚くなり、シラノール基含有ポリオルガノシロキ
サンの分子量が大きい程、被膜厚みは厚くなる。一定の
粒径のAlN粉末に、一定の平均分子量のシラノール基
含有ポリオルガノシロキサンを用いる場合には、コーテ
ィング溶液の濃度が大きい程、被膜厚みは厚くなる。
【0037】AlN表面のAl−OH基とシラノール基
との脱水縮合反応及び被膜の硬化の条件は特に限定され
るものではないが、好ましくは100℃〜450℃と
し、より好ましくは150℃〜250℃とする。100
℃未満では脱水縮合反応及び硬化が遅く、高温になる
程、脱水縮合反応及び硬化が速くなるが、450℃を超
えるとポリオルガノシロキサンのメチル基等が分解する
恐れがあるためである。
との脱水縮合反応及び被膜の硬化の条件は特に限定され
るものではないが、好ましくは100℃〜450℃と
し、より好ましくは150℃〜250℃とする。100
℃未満では脱水縮合反応及び硬化が遅く、高温になる
程、脱水縮合反応及び硬化が速くなるが、450℃を超
えるとポリオルガノシロキサンのメチル基等が分解する
恐れがあるためである。
【0038】加熱のみでも脱水縮合反応及び硬化が可能
であるが、より一層の反応の促進化を図るために触媒を
添加してもよい。この触媒はAlN表面のAl−OH基
とシラノール基含有ポリオルガノシロキサンとの縮合反
応を促進し、被膜を硬化させるもので、この縮合反応に
有効であれば特に種類の制限はない。
であるが、より一層の反応の促進化を図るために触媒を
添加してもよい。この触媒はAlN表面のAl−OH基
とシラノール基含有ポリオルガノシロキサンとの縮合反
応を促進し、被膜を硬化させるもので、この縮合反応に
有効であれば特に種類の制限はない。
【0039】例えば、触媒としては、アルキルチタン酸
塩、オクチル酸錫およびジブチル錫ジラウレート、ジオ
クチル錫ジマレエート等のカルボン酸の金属塩、ジブチ
ルアミン−2−ヘキソエート、ジメチルアミンアセテー
ト、エタノールアミンアセテート等のアミン塩、酢酸テ
トラメチルアンモニウム等のカルボン酸第4級アンモニ
ウム塩、テトラエチルペンタミン等のアミン類、N−β
−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ランなどのアミン系シランカップリング剤、p−トルエ
ンスルホン酸、フタル酸、塩酸などの酸類、アルミニウ
ムアルコキシド、アルミニウムキレートなどのアルミニ
ウム化合物、水酸化カリウムなどのアルカリ触媒、テト
ライソプロピルチタネート、テトラブチルチタネート、
チタニウムテトラアセチルアセトネートなどのチタニウ
ム化合物、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロ
シラン、トリメチルモノクロロシラン等のハロゲン化シ
ラン等がある。
塩、オクチル酸錫およびジブチル錫ジラウレート、ジオ
クチル錫ジマレエート等のカルボン酸の金属塩、ジブチ
ルアミン−2−ヘキソエート、ジメチルアミンアセテー
ト、エタノールアミンアセテート等のアミン塩、酢酸テ
トラメチルアンモニウム等のカルボン酸第4級アンモニ
ウム塩、テトラエチルペンタミン等のアミン類、N−β
−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ランなどのアミン系シランカップリング剤、p−トルエ
ンスルホン酸、フタル酸、塩酸などの酸類、アルミニウ
ムアルコキシド、アルミニウムキレートなどのアルミニ
ウム化合物、水酸化カリウムなどのアルカリ触媒、テト
ライソプロピルチタネート、テトラブチルチタネート、
チタニウムテトラアセチルアセトネートなどのチタニウ
ム化合物、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロ
シラン、トリメチルモノクロロシラン等のハロゲン化シ
ラン等がある。
【0040】触媒の添加量は、好ましくはシラノール基
含有ポリオルガノシロキサンと有機溶媒との合計が10
0重量部に対して0.0001重量部〜10重量部とす
る。また、AlN粉末は、平均粒径が1〜50μm程度
のものを用いることができる。
含有ポリオルガノシロキサンと有機溶媒との合計が10
0重量部に対して0.0001重量部〜10重量部とす
る。また、AlN粉末は、平均粒径が1〜50μm程度
のものを用いることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる窒化アル
ミニウム粉末及びその製造方法の具体的な実施形態を説
明する。
ミニウム粉末及びその製造方法の具体的な実施形態を説
明する。
【0042】(第1の実施形態)実施例1 実施例1では、原料配合比がジフェニルジクロロシラン
30mol%、フェニルトリクロロシラン30mol
%、ジメチルジクロロシラン20mol%、メチルトリ
クロロシラン20mol%である混合物を加水分解及び
縮重合させて平均分子量が300,000のシラノール
基含有ポリオルガノシロキサンを得た。
30mol%、フェニルトリクロロシラン30mol
%、ジメチルジクロロシラン20mol%、メチルトリ
クロロシラン20mol%である混合物を加水分解及び
縮重合させて平均分子量が300,000のシラノール
基含有ポリオルガノシロキサンを得た。
【0043】このシラノール基含有ポリオルガノシロキ
サンを以下の表1に示すように有機溶媒(トルエン)で
希釈してコーティング溶液を調整した。
サンを以下の表1に示すように有機溶媒(トルエン)で
希釈してコーティング溶液を調整した。
【0044】
【表1】
【0045】この溶液200gを500mlセパラブル
フラスコに移し、ここで攪拌しながら、予め乾燥させて
用意した平均粒子径約50μmのAlN粉末120gを
少量ずつ添加した。この粉末とコーティング溶液とを均
一に分散させるため、水流ポンプを用いてフラスコを1
0torrまで減圧し、30分間攪拌した。
フラスコに移し、ここで攪拌しながら、予め乾燥させて
用意した平均粒子径約50μmのAlN粉末120gを
少量ずつ添加した。この粉末とコーティング溶液とを均
一に分散させるため、水流ポンプを用いてフラスコを1
0torrまで減圧し、30分間攪拌した。
【0046】その後、フラスコを常圧に戻し、そこで桐
山ロートに孔径1μmのろ紙をセットし、吸引鐘を用い
て組み立てた減圧ろ過器を使ってシラノール基含有ポリ
オルガノシロキサンが吸着しているAlN粉末をコーテ
ィング溶液から分離した。
山ロートに孔径1μmのろ紙をセットし、吸引鐘を用い
て組み立てた減圧ろ過器を使ってシラノール基含有ポリ
オルガノシロキサンが吸着しているAlN粉末をコーテ
ィング溶液から分離した。
【0047】このAlN粉末を再びフラスコに戻し、1
0torrの減圧下で攪拌することにより含浸したトル
エンを除去した。そこで、この粉末をステンレス容器に
移し、オーブンを用いて250℃で3時間加熱してシラ
ノール基含有ポリオルガノシロキサンと粉末とを互いに
脱水縮合させて、Al−O−Si結合を形成し、その後
で乳鉢を用いて壊砕することにより、表面がシラノール
基含有ポリオルガノシロキサンで均一にコーティングさ
れたAlN粉末を得た。
0torrの減圧下で攪拌することにより含浸したトル
エンを除去した。そこで、この粉末をステンレス容器に
移し、オーブンを用いて250℃で3時間加熱してシラ
ノール基含有ポリオルガノシロキサンと粉末とを互いに
脱水縮合させて、Al−O−Si結合を形成し、その後
で乳鉢を用いて壊砕することにより、表面がシラノール
基含有ポリオルガノシロキサンで均一にコーティングさ
れたAlN粉末を得た。
【0048】上記のAlN粉末に対するシラノール基含
有ポリオルガノシロキサンの吸着量及びその被膜厚みを
測定したところ、表1に示すようにそれぞれ0.37w
t%、0.15μmであった。
有ポリオルガノシロキサンの吸着量及びその被膜厚みを
測定したところ、表1に示すようにそれぞれ0.37w
t%、0.15μmであった。
【0049】このAlN粉末の耐水性を評価するため、
これを40℃の純水に浸漬し、その経過時間に対するp
H変化を測定した。比較のため、コーティング未処理の
AlN粉末についても同様の測定を行った。このpH変
化の測定結果を純水の場合も含めて図1に示す。
これを40℃の純水に浸漬し、その経過時間に対するp
H変化を測定した。比較のため、コーティング未処理の
AlN粉末についても同様の測定を行った。このpH変
化の測定結果を純水の場合も含めて図1に示す。
【0050】まず、コーティング未処理のAlN粉末に
ついては、図1に示すように純水への投入直後からpH
が10以上を示し、このレベルをそのまま維持する傾向
となっている。この理由は、AlN表面上において、
ついては、図1に示すように純水への投入直後からpH
が10以上を示し、このレベルをそのまま維持する傾向
となっている。この理由は、AlN表面上において、
【化2】AlN+2H2 O→AlOOH+NH3 の反応が進行してアンモニアを発生するためである。
【0051】これに対して、上記のシラノール基含有ポ
リオルガノシロキサンをコーティングしたAlNは、図
1に示すように上記の如くpH上昇は認められず、ほぼ
純水と同様の挙動を示し、AlN表面を覆うシラノール
基含有ポリオルガノシロキサン層により上記のAlNと
H2 Oとの反応進行がほぼ完全に遮断され、耐水性に優
れていることが確認された。また、被膜の剥離も見られ
なかった。
リオルガノシロキサンをコーティングしたAlNは、図
1に示すように上記の如くpH上昇は認められず、ほぼ
純水と同様の挙動を示し、AlN表面を覆うシラノール
基含有ポリオルガノシロキサン層により上記のAlNと
H2 Oとの反応進行がほぼ完全に遮断され、耐水性に優
れていることが確認された。また、被膜の剥離も見られ
なかった。
【0052】実施例2 実施例2では、シラノール基含有ポリオルガノシロキサ
ンの原料としてメチルトリクロロシラン100mol%
を用い、加水分解及び重縮合させて得られた平均分子量
が10,000以上のシラノール基含有ポリオルガノシ
ロキサンを用いること、コーティング溶液の有機溶媒と
して前述の表1に示すようにIPA(イソプロピルアル
コール)及びトルエンを使用し且つ触媒(γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン)を添加すること、脱水縮合
の際の加熱条件として200℃で1時間加熱する条件を
用いることを除けば、実施例1と同様の条件を用いてA
lN粉末を得た。
ンの原料としてメチルトリクロロシラン100mol%
を用い、加水分解及び重縮合させて得られた平均分子量
が10,000以上のシラノール基含有ポリオルガノシ
ロキサンを用いること、コーティング溶液の有機溶媒と
して前述の表1に示すようにIPA(イソプロピルアル
コール)及びトルエンを使用し且つ触媒(γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン)を添加すること、脱水縮合
の際の加熱条件として200℃で1時間加熱する条件を
用いることを除けば、実施例1と同様の条件を用いてA
lN粉末を得た。
【0053】この粉末について実施例1と同様の試験を
行った。その結果、AlN粉末に対するシラノール基含
有ポリオルガノシロキサンの吸着量および被膜厚みは、
前述の表1に示すようにそれぞれ0.30wt%、0.
13μmであり、pH測定値は前述の図1に示すように
実施例1と同様の傾向を示し、耐水性に優れていること
が確認された。また、被膜の剥離も見られなかった。
行った。その結果、AlN粉末に対するシラノール基含
有ポリオルガノシロキサンの吸着量および被膜厚みは、
前述の表1に示すようにそれぞれ0.30wt%、0.
13μmであり、pH測定値は前述の図1に示すように
実施例1と同様の傾向を示し、耐水性に優れていること
が確認された。また、被膜の剥離も見られなかった。
【0054】実施例3 実施例3では、原料配合比がジフェニルジクロロシラン
30mol%、フェニルトリクロロシラン40mol
%、メチルトリクロロシラン30mol%である混合物
を用いて加水分解及び縮重合させて平均分子量が5,0
00であるシラノール基含有ポリオルガノシロキサンを
得た。
30mol%、フェニルトリクロロシラン40mol
%、メチルトリクロロシラン30mol%である混合物
を用いて加水分解及び縮重合させて平均分子量が5,0
00であるシラノール基含有ポリオルガノシロキサンを
得た。
【0055】このポリオルガノシロキサンを前述の表1
に示すように有機溶媒(ヘキサン及びトルエン)で希釈
し、触媒(テトラブチルチタネート)を添加してコーテ
ィング溶液を調整した。この溶液2000gを5lセパ
ラブルフラスコに移し、ここで攪拌しながら、予め乾燥
させて用意した平均粒子径20μmのAlN粉末100
0gを少量ずつ添加した。この粉末と溶液とを均一に分
散させるため、水流ポンプを用いてフラスコを10to
rrまで減圧し、30分攪拌した。
に示すように有機溶媒(ヘキサン及びトルエン)で希釈
し、触媒(テトラブチルチタネート)を添加してコーテ
ィング溶液を調整した。この溶液2000gを5lセパ
ラブルフラスコに移し、ここで攪拌しながら、予め乾燥
させて用意した平均粒子径20μmのAlN粉末100
0gを少量ずつ添加した。この粉末と溶液とを均一に分
散させるため、水流ポンプを用いてフラスコを10to
rrまで減圧し、30分攪拌した。
【0056】その後、ブフナーロートに1μmのろ紙を
セットし、吸引びんを用いて組み立てた減圧ろ過器を使
ってシラノール基含有ポリオルガノシロキサンが吸着し
ているAlN粉末をコーティング溶液から分離した。こ
のAlN粉末を窒素流入の万能混合攪拌機を用いて攪拌
し、含浸有機溶媒を除去した。そこで、この粉末をステ
ンレス容器に移し、オーブンを用いて200℃で1時間
加熱してシラノール基含有ポリオルガノシロキサンとA
lN粉末とを脱水縮合させて、Al−O−Si結合を形
成し、その後でふるい振とう器を用いることにより、表
面がシラノール基含有ポリオルガノシロキサンで均一に
コーティングされたAlN粉末を得た。
セットし、吸引びんを用いて組み立てた減圧ろ過器を使
ってシラノール基含有ポリオルガノシロキサンが吸着し
ているAlN粉末をコーティング溶液から分離した。こ
のAlN粉末を窒素流入の万能混合攪拌機を用いて攪拌
し、含浸有機溶媒を除去した。そこで、この粉末をステ
ンレス容器に移し、オーブンを用いて200℃で1時間
加熱してシラノール基含有ポリオルガノシロキサンとA
lN粉末とを脱水縮合させて、Al−O−Si結合を形
成し、その後でふるい振とう器を用いることにより、表
面がシラノール基含有ポリオルガノシロキサンで均一に
コーティングされたAlN粉末を得た。
【0057】この粉末について実施例1と同様の試験を
行った。その結果、AlN粉末に対するシラノール基含
有ポリオルガノシロキサンの吸着量および被膜厚みは、
前述の表1に示すようにそれぞれ1.40wt%、0.
42μmであり、pH測定値は前述の図1に示すように
実施例1と同様の傾向を示し、耐水性に優れていること
が確認された。また、被膜の剥離も見られなかった。
行った。その結果、AlN粉末に対するシラノール基含
有ポリオルガノシロキサンの吸着量および被膜厚みは、
前述の表1に示すようにそれぞれ1.40wt%、0.
42μmであり、pH測定値は前述の図1に示すように
実施例1と同様の傾向を示し、耐水性に優れていること
が確認された。また、被膜の剥離も見られなかった。
【0058】実施例4 実施例4では、シラノール基含有ポリオルガノシロキサ
ンの原料として原料配合比がジフェニルジクロロシラン
20mol%、フェニルトリクロロシラン20mol
%、ジメチルジクロロシラン20mol%、メチルトリ
クロロシラン40mol%である混合物を用いて得られ
た平均分子量が200,000であるシラノール基含有
ポリオルガノシロキサンを用いること、コーティング溶
液の有機溶媒として前述の表1に示すようにトルエンを
使用し且つ触媒(8%金属分オクチル酸亜鉛)を添加す
ることことを除けば、実施例3と同様の条件を用いてA
lN粒子を得た。
ンの原料として原料配合比がジフェニルジクロロシラン
20mol%、フェニルトリクロロシラン20mol
%、ジメチルジクロロシラン20mol%、メチルトリ
クロロシラン40mol%である混合物を用いて得られ
た平均分子量が200,000であるシラノール基含有
ポリオルガノシロキサンを用いること、コーティング溶
液の有機溶媒として前述の表1に示すようにトルエンを
使用し且つ触媒(8%金属分オクチル酸亜鉛)を添加す
ることことを除けば、実施例3と同様の条件を用いてA
lN粒子を得た。
【0059】この粉末について実施例1と同様の試験も
行った。その結果、AlN粉末に対するシラノール基含
有ポリオルガノシロキサンの吸着量および被膜厚みは、
前述の表1に示すようにそれぞれ1.5wt%、0.4
5μmであり、pH測定値は前述の図1に示すように実
施例1と同様の傾向を示し、耐水性に優れていることが
確認された。また、被膜の剥離も見られなかった。
行った。その結果、AlN粉末に対するシラノール基含
有ポリオルガノシロキサンの吸着量および被膜厚みは、
前述の表1に示すようにそれぞれ1.5wt%、0.4
5μmであり、pH測定値は前述の図1に示すように実
施例1と同様の傾向を示し、耐水性に優れていることが
確認された。また、被膜の剥離も見られなかった。
【0060】(第2の実施形態)実施例5〜8 実施例5〜8では、前述の実施例4と同様の条件で平均
粒径約20μmのAlN粉末に前述のシラノール基含有
ポリオルガノシロキサンを厚さを変えてコーティングし
た。被膜厚みは、シラノール基含有ポリオルガノシロキ
サンの添加量を変化させることにより、調整した。
粒径約20μmのAlN粉末に前述のシラノール基含有
ポリオルガノシロキサンを厚さを変えてコーティングし
た。被膜厚みは、シラノール基含有ポリオルガノシロキ
サンの添加量を変化させることにより、調整した。
【0061】実施例5では、シラノール基含有ポリオル
ガノシロキサン0.2wt.%を99.8wt.%のト
ルエンで希釈し、実施例6では、シラノール基含有ポリ
オルガノシロキサン2.3wt.%を97.7wt.%
のトルエンで希釈し、実施例7では、シラノール基含有
ポリオルガノシロキサン3.1wt.%を96.9w
t.%のトルエンで希釈し、実施例8では、シラノール
基含有ポリオルガノシロキサン10wt.%を90w
t.%のトルエンで希釈した。
ガノシロキサン0.2wt.%を99.8wt.%のト
ルエンで希釈し、実施例6では、シラノール基含有ポリ
オルガノシロキサン2.3wt.%を97.7wt.%
のトルエンで希釈し、実施例7では、シラノール基含有
ポリオルガノシロキサン3.1wt.%を96.9w
t.%のトルエンで希釈し、実施例8では、シラノール
基含有ポリオルガノシロキサン10wt.%を90w
t.%のトルエンで希釈した。
【0062】実際に測定された被膜厚みは実施例5で
0.15μm、実施例6で0.53μm、実施例7で
0.77μm、実施例8で1.59μmであった。各粉
末の被膜は、例えば実施例5の場合では0.2μm以下
と極めて薄いが、このような厚さに関係なく殆どむらが
ない均一な被膜であることが確認された。
0.15μm、実施例6で0.53μm、実施例7で
0.77μm、実施例8で1.59μmであった。各粉
末の被膜は、例えば実施例5の場合では0.2μm以下
と極めて薄いが、このような厚さに関係なく殆どむらが
ない均一な被膜であることが確認された。
【0063】この各AlN粉末についてエポキシ樹脂と
複合化したサンプルを用いて、熱伝導率を測定した。こ
の測定で用いたサンプルは、実施例5〜8のAlN粉末
75wt.%をエポキシ樹脂に添加して混合し、金型成
形して直径10mm×厚さ2mmのサイズで作成した。
このサンプルの熱伝導率は、ペレット状のサンプルにレ
ーザー光を照射させたときの温度変化を測定するレーザ
ーフラッシュ法により測定した。比較のため、コーティ
ング未処理のAlN粉末を比較例として用意し、同様の
測定を行った。この測定結果を表2に示す。
複合化したサンプルを用いて、熱伝導率を測定した。こ
の測定で用いたサンプルは、実施例5〜8のAlN粉末
75wt.%をエポキシ樹脂に添加して混合し、金型成
形して直径10mm×厚さ2mmのサイズで作成した。
このサンプルの熱伝導率は、ペレット状のサンプルにレ
ーザー光を照射させたときの温度変化を測定するレーザ
ーフラッシュ法により測定した。比較のため、コーティ
ング未処理のAlN粉末を比較例として用意し、同様の
測定を行った。この測定結果を表2に示す。
【0064】
【表2】
【0065】比較例で3.97W/m・Kであった熱伝
導率は、表2に示すように、被膜厚みが大きくなる程、
即ち実施例5〜8の順に減少する傾向を示すが、その熱
伝導率低下の割合でみれば、被膜厚みが1μmを越えな
い実施例5〜7では、熱伝導率の低下は20%程度に留
まり、1μmを越える実施例8では熱伝導率の低下率が
増した。さらに、被膜厚みが0.2μm以下と最も薄い
実施例5の場合には15%程度にとどまり、熱伝導率低
下を極力抑制できることが確認された。
導率は、表2に示すように、被膜厚みが大きくなる程、
即ち実施例5〜8の順に減少する傾向を示すが、その熱
伝導率低下の割合でみれば、被膜厚みが1μmを越えな
い実施例5〜7では、熱伝導率の低下は20%程度に留
まり、1μmを越える実施例8では熱伝導率の低下率が
増した。さらに、被膜厚みが0.2μm以下と最も薄い
実施例5の場合には15%程度にとどまり、熱伝導率低
下を極力抑制できることが確認された。
【0066】従って、この実施形態によれば、従来例で
も技術的に困難とされていた1μm以下、さらには0.
2μm以下の薄いコーティング層でもむらなく均一なも
のに形成できるといった本発明の効果として、耐水性向
上はもちろんのこと、熱伝導率の低下を大幅に抑制でき
ることが実験的に確認された。
も技術的に困難とされていた1μm以下、さらには0.
2μm以下の薄いコーティング層でもむらなく均一なも
のに形成できるといった本発明の効果として、耐水性向
上はもちろんのこと、熱伝導率の低下を大幅に抑制でき
ることが実験的に確認された。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、優れた撥水性をもち且つ分解温度が300℃付近の
シラノール基含有ポリオルガノシロキサンによりAlN
粉末の耐水性を大幅に向上できると共に、エポキシ封止
材の熱硬化温度下でも安定に存在可能なAlN粉末を提
供できる。しかもシラノール基含有ポリオルガノシロキ
サン被膜はAl−Si−O結合を介しAlN粉末表面と
強固に結合するため、被膜が剥離することも殆ど解消さ
れる。
ば、優れた撥水性をもち且つ分解温度が300℃付近の
シラノール基含有ポリオルガノシロキサンによりAlN
粉末の耐水性を大幅に向上できると共に、エポキシ封止
材の熱硬化温度下でも安定に存在可能なAlN粉末を提
供できる。しかもシラノール基含有ポリオルガノシロキ
サン被膜はAl−Si−O結合を介しAlN粉末表面と
強固に結合するため、被膜が剥離することも殆ど解消さ
れる。
【0068】特にシラノール基含有ポリオルガノシロキ
サンとして平均分子量が5000以上のポリマーを用い
た場合には、オリゴマーの際に問題であった脱水縮合に
よる多量の水の発生及びその水がAlN表面を加水分解
することによる熱伝導率の低下を解消できると共に、ポ
リマーにより被膜自身の強度もより高まるといった優れ
た利点がある。
サンとして平均分子量が5000以上のポリマーを用い
た場合には、オリゴマーの際に問題であった脱水縮合に
よる多量の水の発生及びその水がAlN表面を加水分解
することによる熱伝導率の低下を解消できると共に、ポ
リマーにより被膜自身の強度もより高まるといった優れ
た利点がある。
【0069】また被膜の厚さを1μm以下と薄くしても
コーティングむらのない均一な被膜とすることができる
ため、耐水性向上はもちろんのこと、同時に高い熱伝導
率を維持できる利点もある。
コーティングむらのない均一な被膜とすることができる
ため、耐水性向上はもちろんのこと、同時に高い熱伝導
率を維持できる利点もある。
【0070】このようなAlN粉末を覆うシラノール基
含有ポリオルガノシロキサン被膜は、触媒を用いること
なく加熱するのみで容易に脱水縮合及び硬化させて得る
ことができため、より簡単なプロセスで比較的安価に窒
化アルミニウムを提供できる。
含有ポリオルガノシロキサン被膜は、触媒を用いること
なく加熱するのみで容易に脱水縮合及び硬化させて得る
ことができため、より簡単なプロセスで比較的安価に窒
化アルミニウムを提供できる。
【図1】耐水性評価試験の結果を説明するグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山藤 茂夫 静岡県駿東郡小山町湯船原1157丁目9番地 東芝シリコーン株式会社応用技術研究所 内 (72)発明者 木村 博 静岡県駿東郡小山町湯船原1157丁目9番地 東芝シリコーン株式会社応用技術研究所 内
Claims (5)
- 【請求項1】 窒化アルミニウムの粒子と、この粒子表
面をAl−O−Si結合を介して覆うシラノール基含有
ポリオルガノシロキサンの被膜とを備えたことを特徴と
する窒化アルミニウム粉末。 - 【請求項2】 請求項1記載の発明において、前記シラ
ノール基含有ポリオルガノシロキサンは平均分子量50
00以上のポリマーで構成したことを特徴とする窒化ア
ルミニウム粉末。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の発明におい
て、前記被膜は1μm以下の厚さをもって前記粒子表面
を覆うことを特徴とする窒化アルミニウム粉末。 - 【請求項4】 シラノール基含有ポリオルガノシロキサ
ンと有機溶媒とを用いて窒化アルミニウム粉末のコーテ
ィング溶液を調整し、この溶液であらかじめ用意した窒
化アルミニウムの粒子表面を被覆し、そこで当該粒子表
面に存在するAl−OH基とシラノール基とを脱水縮合
させてAl−O−Si結合を形成し、この結合を介して
前記粒子表面に前記シラノール基含有ポリオルガノシロ
キサン被膜をコーティングすることを特徴とする窒化ア
ルミニウム粉末の製造方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の発明において、前記Al
−O−Si結合を形成する工程として、100℃以上4
50℃以下で加熱処理を施すことにより前記粒子表面に
存在するAl−OH基とシラノール基とを脱水縮合させ
てAl−O−Si結合を形成する工程を用いることを特
徴とする窒化アルミニウム粉末の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9282390A JPH11116213A (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | シラノール基含有ポリオルガノシロキサン被膜でコーティングされた窒化アルミニウム粉末およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9282390A JPH11116213A (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | シラノール基含有ポリオルガノシロキサン被膜でコーティングされた窒化アルミニウム粉末およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11116213A true JPH11116213A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17651791
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9282390A Withdrawn JPH11116213A (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | シラノール基含有ポリオルガノシロキサン被膜でコーティングされた窒化アルミニウム粉末およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11116213A (ja) |
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2003128956A (ja) * | 2001-07-12 | 2003-05-08 | National Cheng Kung Univ | 耐水性窒化アルミニウム粉末を調製するための表面処理方法 |
| JP2006290667A (ja) * | 2005-04-08 | 2006-10-26 | Toyo Aluminium Kk | 窒化アルミニウム系粉末及びその製造方法ならびにそれを含む熱伝導性材料 |
| US7189774B2 (en) | 2000-11-28 | 2007-03-13 | Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. | Method for making high thermal diffusivity boron nitride powders |
| US7494635B2 (en) | 2003-08-21 | 2009-02-24 | Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. | Boron nitride agglomerated powder |
| US7662324B2 (en) | 2001-04-30 | 2010-02-16 | Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc | Polymer processing aid and method for processing polymers |
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| WO2024127697A1 (ja) * | 2022-12-16 | 2024-06-20 | 株式会社レゾナック | 珪素含有酸化物被覆窒化アルミニウム粒子の製造方法 |
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| CN119391137A (zh) * | 2024-12-03 | 2025-02-07 | 临漳县乔舟科技有限公司 | 一种聚硅氧烷功能化氮化铝改性环氧树脂和制备方法 |
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-
1997
- 1997-10-15 JP JP9282390A patent/JPH11116213A/ja not_active Withdrawn
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|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050104 |