JPH11116681A - ポリメチルシルセスキオキサン系微粒子及びこれを親水性媒体中に分散させた分散体 - Google Patents
ポリメチルシルセスキオキサン系微粒子及びこれを親水性媒体中に分散させた分散体Info
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- JPH11116681A JPH11116681A JP30664697A JP30664697A JPH11116681A JP H11116681 A JPH11116681 A JP H11116681A JP 30664697 A JP30664697 A JP 30664697A JP 30664697 A JP30664697 A JP 30664697A JP H11116681 A JPH11116681 A JP H11116681A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】親水性媒体に対する湿潤性に優れ、且つ耐熱性
に優れるポリメチルシルセスキオキサン系微粒子及びそ
の分散体を提供する。 【解決手段】それを主構成するシロキサン単位として、
グリセリル基を有する有機基で置換された特定のオルガ
ノシロキサン単位とメチルシロキサン単位とを有するこ
とを特徴とする。
に優れるポリメチルシルセスキオキサン系微粒子及びそ
の分散体を提供する。 【解決手段】それを主構成するシロキサン単位として、
グリセリル基を有する有機基で置換された特定のオルガ
ノシロキサン単位とメチルシロキサン単位とを有するこ
とを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリメチルシルセス
キオキサン系微粒子及びこれを親水性媒体中に分散させ
た分散体に関する。ポリオルガノシロキサン微粒子、シ
ランカップリング剤等で表面処理されたシリカやアルミ
ナ等の無機酸化物微粒子が合成樹脂やペイント等のフィ
ラー、合成樹脂フィルムの表面平滑剤として広く利用さ
れている。これらの微粒子はそれが適用される媒体に対
して優れた湿潤性(濡れや分散性)を発揮するように、
その表面物性を適合させることが必要である。またこれ
らの微粒子はそれを含有する媒体系が熱処理された場
合、優れた耐熱性を発揮して、該微粒子が凝集したり或
はその湿潤性が低下することのないことが必要である。
本発明は、媒体として親水性媒体を用いる場合に上記の
ような湿潤性と耐熱性とを同時に充足するポリメチルシ
ルセスキオキサン系微粒子及びこれを親水性媒体中に分
散させた分散体に関する。
キオキサン系微粒子及びこれを親水性媒体中に分散させ
た分散体に関する。ポリオルガノシロキサン微粒子、シ
ランカップリング剤等で表面処理されたシリカやアルミ
ナ等の無機酸化物微粒子が合成樹脂やペイント等のフィ
ラー、合成樹脂フィルムの表面平滑剤として広く利用さ
れている。これらの微粒子はそれが適用される媒体に対
して優れた湿潤性(濡れや分散性)を発揮するように、
その表面物性を適合させることが必要である。またこれ
らの微粒子はそれを含有する媒体系が熱処理された場
合、優れた耐熱性を発揮して、該微粒子が凝集したり或
はその湿潤性が低下することのないことが必要である。
本発明は、媒体として親水性媒体を用いる場合に上記の
ような湿潤性と耐熱性とを同時に充足するポリメチルシ
ルセスキオキサン系微粒子及びこれを親水性媒体中に分
散させた分散体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にポリメチルシルセスキオキサン系
微粒子は、メチルトリクロルシラン又はメチルトリアル
コキシシランを用いた水性ゾルーゲル法で得られる。こ
のような方法で得られるポリメチルシルセスキオキサン
系微粒子を親水性媒体中に分散させた分散体を用いる事
例としては、該ポリメチルシルセスキオキサン系微粒子
をエチレングリコール中に分散させた分散体を用いてポ
リエステルを重合する例がある(特公平4−5881
8)。ところが、上記のような水性ゾルーゲル法で得ら
れるポリメチルシルセスキオキサン系微粒子には、その
表面にシラノール基が多く残存しており、したがってエ
チレングリコール等の親水性媒体に対する湿潤性がよい
という利点を有する反面、加熱工程例えばポリエステル
の重合工程中で表面に残存するシラノール基同士が脱水
縮合を起こして二次凝集粒子を形成するという欠点があ
る。かかるポリメチルシルセスキオキサン系微粒子につ
いては、その粒子表面に残存するシラノール基を強度に
加熱乾燥して消去することやトリメチルアルコキシシラ
ンを用いて封鎖することも試みられているが、かくして
表面に残存するシラノール基を消去したものや封鎖した
ものは、親水性媒体に対する湿潤性が著しく悪くなって
しまう。またエポキシ基を有するアルコキシシランで表
面変性され、粒子表面にエポキシ基を有するポリメチル
シルセスキオキサン系微粒子も提案されているが(特開
平2−163127)、このものは耐熱性が悪く、加熱
工程において二次凝集粒子や異常形状粒子が生成し易
い。従来のポリメチルシルセスキオキサン系微粒子で
は、親水性媒体に対する湿潤性と耐熱性とを両立させる
ことができず、結果としてポリメチルシルセスキオキサ
ン系微粒子の有する優れた特性を発揮させることができ
ないのである。
微粒子は、メチルトリクロルシラン又はメチルトリアル
コキシシランを用いた水性ゾルーゲル法で得られる。こ
のような方法で得られるポリメチルシルセスキオキサン
系微粒子を親水性媒体中に分散させた分散体を用いる事
例としては、該ポリメチルシルセスキオキサン系微粒子
をエチレングリコール中に分散させた分散体を用いてポ
リエステルを重合する例がある(特公平4−5881
8)。ところが、上記のような水性ゾルーゲル法で得ら
れるポリメチルシルセスキオキサン系微粒子には、その
表面にシラノール基が多く残存しており、したがってエ
チレングリコール等の親水性媒体に対する湿潤性がよい
という利点を有する反面、加熱工程例えばポリエステル
の重合工程中で表面に残存するシラノール基同士が脱水
縮合を起こして二次凝集粒子を形成するという欠点があ
る。かかるポリメチルシルセスキオキサン系微粒子につ
いては、その粒子表面に残存するシラノール基を強度に
加熱乾燥して消去することやトリメチルアルコキシシラ
ンを用いて封鎖することも試みられているが、かくして
表面に残存するシラノール基を消去したものや封鎖した
ものは、親水性媒体に対する湿潤性が著しく悪くなって
しまう。またエポキシ基を有するアルコキシシランで表
面変性され、粒子表面にエポキシ基を有するポリメチル
シルセスキオキサン系微粒子も提案されているが(特開
平2−163127)、このものは耐熱性が悪く、加熱
工程において二次凝集粒子や異常形状粒子が生成し易
い。従来のポリメチルシルセスキオキサン系微粒子で
は、親水性媒体に対する湿潤性と耐熱性とを両立させる
ことができず、結果としてポリメチルシルセスキオキサ
ン系微粒子の有する優れた特性を発揮させることができ
ないのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のポリメチルシルセスキオキサン系微
粒子では、親水性媒体に対する湿潤性と耐熱性とを両立
させることができない点である。
する課題は、従来のポリメチルシルセスキオキサン系微
粒子では、親水性媒体に対する湿潤性と耐熱性とを両立
させることができない点である。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかして本発明者らは、
上記の課題を解決すべく研究した結果、それを主構成す
るシロキサン単位として、グリセリル基を有する有機基
で置換された特定のオルガノシロキサン単位とメチルシ
ロキサン単位とを有するポリメチルシルセスキオキサン
系微粒子が正しく好適であることを見出した。
上記の課題を解決すべく研究した結果、それを主構成す
るシロキサン単位として、グリセリル基を有する有機基
で置換された特定のオルガノシロキサン単位とメチルシ
ロキサン単位とを有するポリメチルシルセスキオキサン
系微粒子が正しく好適であることを見出した。
【0005】すなわち本発明は、それを主構成するシロ
キサン単位として下記の式1で示されるシロキサン単位
の一つ又は二つ以上と下記の式2で示されるシロキサン
単位とを有することを特徴とするポリメチルシルセスキ
オキサン系微粒子に係る。
キサン単位として下記の式1で示されるシロキサン単位
の一つ又は二つ以上と下記の式2で示されるシロキサン
単位とを有することを特徴とするポリメチルシルセスキ
オキサン系微粒子に係る。
【0006】
【式1】
【式2】
【0007】式1において、 R1:炭素数1〜3のアルキル基 A:炭素数2〜4のアルキレン基 m、n:mが0又は1であり、nが1又は2であって、
且つm+n=1又は2を満足する整数
且つm+n=1又は2を満足する整数
【0008】本発明のポリメチルシルセスキオキサン系
微粒子は、式1で示されるシロキサン単位を形成するこ
ととなるシラノール形成性ケイ素化合物と式2で示され
るシロキサン単位を形成することとなるシラノール形成
性ケイ素化合物とを、水系媒体中でシラノール基の脱水
縮合反応によって加水分解・縮重合させることにより得
られるポリオルガノシロキサンである。
微粒子は、式1で示されるシロキサン単位を形成するこ
ととなるシラノール形成性ケイ素化合物と式2で示され
るシロキサン単位を形成することとなるシラノール形成
性ケイ素化合物とを、水系媒体中でシラノール基の脱水
縮合反応によって加水分解・縮重合させることにより得
られるポリオルガノシロキサンである。
【0009】上記のような水系媒体中でのシラノール基
の脱水縮合反応によって得られる本発明のポリメチルシ
ルセスキオキサン系微粒子は、1)全シラノール形成性
ケイ素化合物の混合系を用いてシラノール生成反応及び
その脱水縮合反応を行なうことにより得られる均質系微
粒子、2)式2で示されるシロキサン単位を形成するこ
ととなるシラノール形成性ケイ素化合物若しくはこれと
後述するような式4又は式5で示されるシロキサン単位
を形成することとなるシラノール形成性ケイ素化合物と
の混合物を用いてシラノール生成反応及びその脱水縮合
反応を行なうことにより予めコアとなる微粒子を生成さ
せておき、次にこのコアとなる微粒子に式1又は式3で
示されるシロキサン単位を形成することとなるシラノー
ル形成性ケイ素化合物を用いて同様にシラノール生成反
応及びその脱水縮合反応を行なうことにより得られる所
謂コア−シェル構造を有する微粒子を包含する。
の脱水縮合反応によって得られる本発明のポリメチルシ
ルセスキオキサン系微粒子は、1)全シラノール形成性
ケイ素化合物の混合系を用いてシラノール生成反応及び
その脱水縮合反応を行なうことにより得られる均質系微
粒子、2)式2で示されるシロキサン単位を形成するこ
ととなるシラノール形成性ケイ素化合物若しくはこれと
後述するような式4又は式5で示されるシロキサン単位
を形成することとなるシラノール形成性ケイ素化合物と
の混合物を用いてシラノール生成反応及びその脱水縮合
反応を行なうことにより予めコアとなる微粒子を生成さ
せておき、次にこのコアとなる微粒子に式1又は式3で
示されるシロキサン単位を形成することとなるシラノー
ル形成性ケイ素化合物を用いて同様にシラノール生成反
応及びその脱水縮合反応を行なうことにより得られる所
謂コア−シェル構造を有する微粒子を包含する。
【0010】式1で示されるシロキサン単位には、1)
m=0、n=1の場合のシロキサン単位、2)m=0、
n=2の場合のシロキサン単位、3)m=1,n=1の
場合のシロキサン単位が包含される。上記の1)〜3)
の各シロキサン単位において、式1中のAは炭素数2〜
4のアルキレン基であり、また上記の3)のシロキサン
単位において、式1中のR1は炭素数1〜3のアルキル
基である。
m=0、n=1の場合のシロキサン単位、2)m=0、
n=2の場合のシロキサン単位、3)m=1,n=1の
場合のシロキサン単位が包含される。上記の1)〜3)
の各シロキサン単位において、式1中のAは炭素数2〜
4のアルキレン基であり、また上記の3)のシロキサン
単位において、式1中のR1は炭素数1〜3のアルキル
基である。
【0011】式1で示される上記の1)〜3)のシロキ
サン単位のなかでも、式1で示されるシロキサン単位と
しては、下記の式3で示されるシロキサン単位が好まし
い。
サン単位のなかでも、式1で示されるシロキサン単位と
しては、下記の式3で示されるシロキサン単位が好まし
い。
【0012】
【式3】
【0013】本発明のポリメチルシルセスキオキサン系
微粒子は式1で示されるシロキサン単位と式2で示され
るシロキサン単位とで主構成されて成るものであり、し
たがってそれを構成する全シロキサン単位中に式1で示
されるシロキサン単位と式2で示されるシロキサン単位
とをこれらの合計で少なくとも50モル%以上有するも
のであるが、75モル%以上有するものが好ましく、9
5モル%以上有するものが更に好ましい。
微粒子は式1で示されるシロキサン単位と式2で示され
るシロキサン単位とで主構成されて成るものであり、し
たがってそれを構成する全シロキサン単位中に式1で示
されるシロキサン単位と式2で示されるシロキサン単位
とをこれらの合計で少なくとも50モル%以上有するも
のであるが、75モル%以上有するものが好ましく、9
5モル%以上有するものが更に好ましい。
【0014】本発明は本発明のポリメチルシルセスキオ
キサン系微粒子において、式1で示されるシロキサン単
位と式2で示されるシロキサン単位との割合を特に制限
するものではなく、該ポリメチルシルセスキオキサン系
微粒子が適用される親水性媒体の種類によってその割合
を適宜選択することができるが、通常式1で示されるシ
ロキサン単位を式2で示されるシロキサン単位に対し1
0モル%以下、好ましくは1〜10モル%の割合とす
る。
キサン系微粒子において、式1で示されるシロキサン単
位と式2で示されるシロキサン単位との割合を特に制限
するものではなく、該ポリメチルシルセスキオキサン系
微粒子が適用される親水性媒体の種類によってその割合
を適宜選択することができるが、通常式1で示されるシ
ロキサン単位を式2で示されるシロキサン単位に対し1
0モル%以下、好ましくは1〜10モル%の割合とす
る。
【0015】本発明のポリメチルシルセスキオキサン系
微粒子は、それを主構成するシロキサン単位として式1
で示されるシロキサン単位の一つ又は二つ以上と式2で
示されるシロキサン単位とを有するものであるが、これ
らのシロキサン単位に加えて、下記の式4で示されるシ
ロキサン単位を有することもできる。この場合、式4で
示されるシロキサン単位の割合は、式2で示されるシロ
キサン単位に対し5モル%以下とする。
微粒子は、それを主構成するシロキサン単位として式1
で示されるシロキサン単位の一つ又は二つ以上と式2で
示されるシロキサン単位とを有するものであるが、これ
らのシロキサン単位に加えて、下記の式4で示されるシ
ロキサン単位を有することもできる。この場合、式4で
示されるシロキサン単位の割合は、式2で示されるシロ
キサン単位に対し5モル%以下とする。
【0016】
【式4】
【0017】また本発明のポリメチルシルセスキオキサ
ン系微粒子は式1で示されるシロキサン単位と式2で示
されるシロキサン単位に加えて、下記の式5で示される
シロキサン単位を有することもできる。この場合、式5
で示されるシロキサン単位の割合は、式2で示されるシ
ロキサン単位に対し5モル%以下とする。
ン系微粒子は式1で示されるシロキサン単位と式2で示
されるシロキサン単位に加えて、下記の式5で示される
シロキサン単位を有することもできる。この場合、式5
で示されるシロキサン単位の割合は、式2で示されるシ
ロキサン単位に対し5モル%以下とする。
【0018】
【式5】
【0019】式4又は式5で示されるシロキサン単位を
式2で示されるシロキサン単位に対し5モル%を超えて
有するポリメチルシルセスキオキサン系微粒子は、球状
粒子の他に異常形状粒子を多く含むようになったり、ま
た機械的物性が低下したりするために好ましくない。
式2で示されるシロキサン単位に対し5モル%を超えて
有するポリメチルシルセスキオキサン系微粒子は、球状
粒子の他に異常形状粒子を多く含むようになったり、ま
た機械的物性が低下したりするために好ましくない。
【0020】本発明のポリメチルシルセスキオキサン系
微粒子は前記したように式1で示されるシロキサン単位
を形成することとなるシラノール形成性ケイ素化合物
(イ)と式2で示されるシロキサン単位を形成すること
となるシラノール形成性ケイ素化合物(ロ)とを用い
て、またこれらに加え式4で示されるシロキサン単位を
形成することとなるシラノール形成性ケイ素化合物
(ハ)又は式5で示されるシロキサン単位を形成するこ
ととなるシラノール形成性ケイ素化合物(ニ)を用い
て、水系媒体中で触媒存在下に加水分解・縮重合を行な
う公知の方法、例えば特開昭63−295637号公報
に記載された方法により製造することができる。
微粒子は前記したように式1で示されるシロキサン単位
を形成することとなるシラノール形成性ケイ素化合物
(イ)と式2で示されるシロキサン単位を形成すること
となるシラノール形成性ケイ素化合物(ロ)とを用い
て、またこれらに加え式4で示されるシロキサン単位を
形成することとなるシラノール形成性ケイ素化合物
(ハ)又は式5で示されるシロキサン単位を形成するこ
ととなるシラノール形成性ケイ素化合物(ニ)を用い
て、水系媒体中で触媒存在下に加水分解・縮重合を行な
う公知の方法、例えば特開昭63−295637号公報
に記載された方法により製造することができる。
【0021】本発明のポリメチルシルセスキオキサン系
微粒子の製造に用いるシラノール形成性ケイ素化合物を
例示すると、シラノール形成性ケイ素化合物(イ)とし
ては3−グリセロキシプロピルトリメトキシシラン、ジ
(3−グリセロキシプロピル)ジメトキシシラン、メチ
ル・3−グリセロキシプロピルジメトキシシラン等、シ
ラノール形成性ケイ素化合物(ロ)としてはメチルトリ
メトキシシラン、メチルトリクロロシラン、メチルアセ
トキシシラン等、シラノール形成性ケイ素化合物(ハ)
としてはジメチルジメトキシシラン、ジメチルジクロロ
シラン、オクタメチルテトラシロキサン等、シラノール
形成性ケイ素化合物(ニ)としてはテトラエチルシリケ
ート、テトラクロルシラン等が挙げられる。
微粒子の製造に用いるシラノール形成性ケイ素化合物を
例示すると、シラノール形成性ケイ素化合物(イ)とし
ては3−グリセロキシプロピルトリメトキシシラン、ジ
(3−グリセロキシプロピル)ジメトキシシラン、メチ
ル・3−グリセロキシプロピルジメトキシシラン等、シ
ラノール形成性ケイ素化合物(ロ)としてはメチルトリ
メトキシシラン、メチルトリクロロシラン、メチルアセ
トキシシラン等、シラノール形成性ケイ素化合物(ハ)
としてはジメチルジメトキシシラン、ジメチルジクロロ
シラン、オクタメチルテトラシロキサン等、シラノール
形成性ケイ素化合物(ニ)としてはテトラエチルシリケ
ート、テトラクロルシラン等が挙げられる。
【0022】本発明によれば、前記したポリメチルシル
セスキオキサン系微粒子の製造において、シラノール形
成性ケイ素化合物(イ)としてケイ素原子がグリシドキ
シアルキルで置換されたシラン化合物を用い、水系媒体
中でシラノール形成反応並びに生成したシラノール基の
脱水縮合反応の過程でグリシドキシ基と水とを開環反応
させて、グリセロキシ基を生成させることができる。
セスキオキサン系微粒子の製造において、シラノール形
成性ケイ素化合物(イ)としてケイ素原子がグリシドキ
シアルキルで置換されたシラン化合物を用い、水系媒体
中でシラノール形成反応並びに生成したシラノール基の
脱水縮合反応の過程でグリシドキシ基と水とを開環反応
させて、グリセロキシ基を生成させることができる。
【0023】かかるグリシドキシ基を有するシラノール
形成性ケイ素化合物としては、3−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン、ジ(3−グリシドキシプロピ
ル)ジメトキシシラン、メチル・3−グリシドキジプロ
ピルジメトキシシラン等が挙げられる。
形成性ケイ素化合物としては、3−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン、ジ(3−グリシドキシプロピ
ル)ジメトキシシラン、メチル・3−グリシドキジプロ
ピルジメトキシシラン等が挙げられる。
【0024】かかる公知の方法で得られるポリメチルシ
ルセスキオキサン系微粒子には通常、ポリシロキサン形
成反応に関与しなかったシラノール基が含有されてく
る。本発明によれば、かかるシラノール基の含有割合を
可及的に低下させたものが本発明の目的に適合したもの
となる。本発明はかかるシラノール基を低減させる方法
を特に制限するものではないが、1)100〜200℃
の温度で乾熱処理を行う方法、2)トリメチルメトキシ
シラン、トリエチルハイドロジェンシラン等のトリアル
キルシラノール形成性ケイ素化合物を用い、これとシラ
ノール基を脱水縮合させてシラノール基を封鎖する方法
等が挙げられるが、これらのうちでは1)の乾熱処理が
簡便で有利である。
ルセスキオキサン系微粒子には通常、ポリシロキサン形
成反応に関与しなかったシラノール基が含有されてく
る。本発明によれば、かかるシラノール基の含有割合を
可及的に低下させたものが本発明の目的に適合したもの
となる。本発明はかかるシラノール基を低減させる方法
を特に制限するものではないが、1)100〜200℃
の温度で乾熱処理を行う方法、2)トリメチルメトキシ
シラン、トリエチルハイドロジェンシラン等のトリアル
キルシラノール形成性ケイ素化合物を用い、これとシラ
ノール基を脱水縮合させてシラノール基を封鎖する方法
等が挙げられるが、これらのうちでは1)の乾熱処理が
簡便で有利である。
【0025】本発明によれば、得られるポリメチルシル
セスキオキサン系微粒子表面の物性を特徴的に支配する
のは微粒子表面に存在するシラノール基の含有割合であ
る。かかる微粒子表面のシラノール基の含有割合は後述
するFT−IRを用いて測定することができる。すなわ
ち、特定の標準品に対するシラノール基の特性吸収波数
における吸光度比によって算出される。この場合、本発
明のポリメチルシルセスキオキサン系微粒子において
は、標準品として水系ゾルーゲル法で得られた非加熱処
理のポリメチルシルセスキオキサン系微粒子の有する吸
光度に対し吸光度比として0.15以下とすることが好
ましく、0.1以下とするのが更に好ましい。
セスキオキサン系微粒子表面の物性を特徴的に支配する
のは微粒子表面に存在するシラノール基の含有割合であ
る。かかる微粒子表面のシラノール基の含有割合は後述
するFT−IRを用いて測定することができる。すなわ
ち、特定の標準品に対するシラノール基の特性吸収波数
における吸光度比によって算出される。この場合、本発
明のポリメチルシルセスキオキサン系微粒子において
は、標準品として水系ゾルーゲル法で得られた非加熱処
理のポリメチルシルセスキオキサン系微粒子の有する吸
光度に対し吸光度比として0.15以下とすることが好
ましく、0.1以下とするのが更に好ましい。
【0026】かくして得られる本発明のポリメチルシル
セスキオキサン系微粒子はグリセロキシ基に基づく親水
性を有しているため、親水性媒体、例えば水、低級アル
コール、エチレングリコールに対し湿潤性の優れたもの
となり、また前記したように粒子表面に親水性を付与し
ているのがグリセロキシ基のため、シラノール基とは異
なり、加熱処理によっても物性が変化することがなく、
耐熱性の優れたものとなる。
セスキオキサン系微粒子はグリセロキシ基に基づく親水
性を有しているため、親水性媒体、例えば水、低級アル
コール、エチレングリコールに対し湿潤性の優れたもの
となり、また前記したように粒子表面に親水性を付与し
ているのがグリセロキシ基のため、シラノール基とは異
なり、加熱処理によっても物性が変化することがなく、
耐熱性の優れたものとなる。
【0027】本発明はポリメチルシルセスキオキサン系
微粒子について、その粒子径を特に制限するものではな
いが、通常平均粒子径として0.1〜3.0μmのもの
が有利に適用できる。
微粒子について、その粒子径を特に制限するものではな
いが、通常平均粒子径として0.1〜3.0μmのもの
が有利に適用できる。
【0028】本発明の分散体は、以上説明したような本
発明のポリメチルシルセスキオキサン系微粒子を親水性
媒体中に分散させたものである。本発明はここで用いる
親水性媒体を特に制限するものではないが、かかる親水
性媒体としては、1)水、2)メタノール、エタノール
等の低級アルコール、3)エチレングリコール、プロピ
レングリコール、1,4−ブタンジオール等の炭素数2
〜4のアルカンジオール、4)前記1)〜3)の混合媒
体が挙げられる。
発明のポリメチルシルセスキオキサン系微粒子を親水性
媒体中に分散させたものである。本発明はここで用いる
親水性媒体を特に制限するものではないが、かかる親水
性媒体としては、1)水、2)メタノール、エタノール
等の低級アルコール、3)エチレングリコール、プロピ
レングリコール、1,4−ブタンジオール等の炭素数2
〜4のアルカンジオール、4)前記1)〜3)の混合媒
体が挙げられる。
【0029】本発明は分散体を調製する方法を特に制限
するものではないが、分散体の調製に際しては、ポリメ
チルシルセスキオキサン系微粒子中に含まれる二次凝集
粒子を解砕処理して一次粒子とすることが好ましい。こ
れには例えば、1)ポリメチルシルセスキオキサン系微
粒子を乾式解砕処理した後、機械的撹拌混合手段で親水
性媒体中に分散させる方法、2)ポリメチルシルセスキ
オキサン系微粒子を機械的撹拌混合手段で親水性媒体中
へ分散させた後、湿式解砕処理する方法等が挙げられ
る。前記した機械的撹拌混合手段としては、公知のホモ
ミキサー、サンドグラインダー、湿式ボールミル等が挙
げられる。本発明において分散体としては、通常親水性
媒体に対してポリメチルシルセスキオキサン系微粒子を
1〜40重量%の割合で分散させたものを調製する。
するものではないが、分散体の調製に際しては、ポリメ
チルシルセスキオキサン系微粒子中に含まれる二次凝集
粒子を解砕処理して一次粒子とすることが好ましい。こ
れには例えば、1)ポリメチルシルセスキオキサン系微
粒子を乾式解砕処理した後、機械的撹拌混合手段で親水
性媒体中に分散させる方法、2)ポリメチルシルセスキ
オキサン系微粒子を機械的撹拌混合手段で親水性媒体中
へ分散させた後、湿式解砕処理する方法等が挙げられ
る。前記した機械的撹拌混合手段としては、公知のホモ
ミキサー、サンドグラインダー、湿式ボールミル等が挙
げられる。本発明において分散体としては、通常親水性
媒体に対してポリメチルシルセスキオキサン系微粒子を
1〜40重量%の割合で分散させたものを調製する。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明のポリメチルシルセスキオ
キサン系微粒子の実施形態としては、次の1)〜7)が
好適例として挙げられる。 1)それを構成するシロキサン単位として3−グリセロ
キシプロピルシロキサン単位/メチルシロキサン単位=
7.5/100(モル比)の割合で有する平均粒子径
0.6μmの均質系ポリメチルシルセスキオキサン系微
粒子(P−1)
キサン系微粒子の実施形態としては、次の1)〜7)が
好適例として挙げられる。 1)それを構成するシロキサン単位として3−グリセロ
キシプロピルシロキサン単位/メチルシロキサン単位=
7.5/100(モル比)の割合で有する平均粒子径
0.6μmの均質系ポリメチルシルセスキオキサン系微
粒子(P−1)
【0031】2)それを構成するシロキサン単位として
3−グリセロキシプロピルメチルシロキサン単位/メチ
ルシロキサン単位=5.3/100(モル比)の割合で
有する微粒子であって、メチルシロキサン単位で構成さ
れる部分をコアとし、3−グリセロキシプロピルメチル
シロキサン単位で構成される部分をシェルとする平均粒
子径0.6μmのコアーシェル構造を有するポリメチル
シルセスキオキサン系微粒子(P−2)
3−グリセロキシプロピルメチルシロキサン単位/メチ
ルシロキサン単位=5.3/100(モル比)の割合で
有する微粒子であって、メチルシロキサン単位で構成さ
れる部分をコアとし、3−グリセロキシプロピルメチル
シロキサン単位で構成される部分をシェルとする平均粒
子径0.6μmのコアーシェル構造を有するポリメチル
シルセスキオキサン系微粒子(P−2)
【0032】3)それを構成するシロキサン単位として
ジ(3−グリセロキシプロピル)シロキサン単位/メチ
ルシロキサン単位=3.1/100(モル比)の割合で
有する平均粒子径1.0μmの均質系ポリメチルシルセ
スキオキサン系微粒子(P−3)
ジ(3−グリセロキシプロピル)シロキサン単位/メチ
ルシロキサン単位=3.1/100(モル比)の割合で
有する平均粒子径1.0μmの均質系ポリメチルシルセ
スキオキサン系微粒子(P−3)
【0033】4)それを構成するシロキサン単位として
3−グリセロキシプロピルシロキサン単位/メチルシロ
キサン単位/ジメチルシロキサン単位=10/100/
5(モル比)の割合で有する平均粒子径0.6μmの均
質系ポリメチルシルセスキオキサン系微粒子(P−4)
3−グリセロキシプロピルシロキサン単位/メチルシロ
キサン単位/ジメチルシロキサン単位=10/100/
5(モル比)の割合で有する平均粒子径0.6μmの均
質系ポリメチルシルセスキオキサン系微粒子(P−4)
【0034】5)それを構成するシロキサン単位として
3−グリセロキシプロピルシロキサン単位/メチルシロ
キサン単位/無水ケイ酸単位=10/100/5(モル
比)の割合で有する平均粒子径2.0μmの均質系ポリ
メチルシルセスキオキサン系微粒子(P−5)
3−グリセロキシプロピルシロキサン単位/メチルシロ
キサン単位/無水ケイ酸単位=10/100/5(モル
比)の割合で有する平均粒子径2.0μmの均質系ポリ
メチルシルセスキオキサン系微粒子(P−5)
【0035】6)それを構成するシロキサン単位として
3−グリセロキシプロピルシロキサン単位/メチルシロ
キサン単位/ジメチルシロキサン単位=10/100/
5(モル比)の割合で有する微粒子であって、メチルシ
ロキサン単位及びジメチルシロキサン単位で構成される
部分をコアとし、3−グリセロキシプロピルシロキサン
単位で構成される部分をシェルとする平均粒子径0.7
μmのコアーシェル構造を有するポリメチルシルセスキ
オキサン系微粒子(P−6)
3−グリセロキシプロピルシロキサン単位/メチルシロ
キサン単位/ジメチルシロキサン単位=10/100/
5(モル比)の割合で有する微粒子であって、メチルシ
ロキサン単位及びジメチルシロキサン単位で構成される
部分をコアとし、3−グリセロキシプロピルシロキサン
単位で構成される部分をシェルとする平均粒子径0.7
μmのコアーシェル構造を有するポリメチルシルセスキ
オキサン系微粒子(P−6)
【0036】7)それを構成するシロキサン単位として
3−グリセロキシプロピルシロキサン単位/メチルシロ
キサン単位/無水ケイ酸単位=10/100/5(モル
比)の割合で有する微粒子であって、メチルシロキサン
単位及び無水ケイ酸単位で構成される部分をコアとし、
3−グリセロキシプロピルシロキサン単位で構成される
部分をシェルとする平均粒子径0.7μmのコアーシェ
ル構造を有するポリメチルシルセスキオキサン系微粒子
(P−7)
3−グリセロキシプロピルシロキサン単位/メチルシロ
キサン単位/無水ケイ酸単位=10/100/5(モル
比)の割合で有する微粒子であって、メチルシロキサン
単位及び無水ケイ酸単位で構成される部分をコアとし、
3−グリセロキシプロピルシロキサン単位で構成される
部分をシェルとする平均粒子径0.7μmのコアーシェ
ル構造を有するポリメチルシルセスキオキサン系微粒子
(P−7)
【0037】本発明の分散体の実施形態としては、次の
8)〜10)が好適例として挙げられる。 8)前記した1)〜7)のいずれかのポリメチルシルセ
スキオキサン系微粒子6重量部を水94重量部に分散さ
せた分散体。
8)〜10)が好適例として挙げられる。 8)前記した1)〜7)のいずれかのポリメチルシルセ
スキオキサン系微粒子6重量部を水94重量部に分散さ
せた分散体。
【0038】9)前記した1)〜7)のいずれかのポリ
メチルシルセスキオキサン系微粒子6重量部をメタノー
ル94重量部に分散させた分散体。
メチルシルセスキオキサン系微粒子6重量部をメタノー
ル94重量部に分散させた分散体。
【0039】10)前記した1)〜7)のいずれかのポ
リメチルシルセスキオキサン系微粒子6重量部をエチレ
ングリコール94重量部に分散させた分散体。
リメチルシルセスキオキサン系微粒子6重量部をエチレ
ングリコール94重量部に分散させた分散体。
【0040】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の構
成及び効果を具体的にするが、本発明が該実施例に限定
されるというものではない。尚、以下の実施例及び比較
例において、特に別の意味で用いない限り、部は重量部
を、また%は重量%を意味する。
成及び効果を具体的にするが、本発明が該実施例に限定
されるというものではない。尚、以下の実施例及び比較
例において、特に別の意味で用いない限り、部は重量部
を、また%は重量%を意味する。
【0041】試験区分1(ポリメチルシルセスキオキサ
ン系微粒子の製造) ・実施例1 フラスコに水600ml及び28%アンモニア水8.3g
を仕込み、室温下でゆっくり撹拌しながら3−グリセロ
キシプロピルトリメトキシシラン10.0g(0.03
9モル)とメチルトリメトキシシラン70.7g(0.
520モル)との混合物を1時間かけて滴下した。反応
系は最初水層とシラン層との2層状態を呈しており、反
応の進行に伴い水層が白濁してきたが、反応開始後約2
時間で2層状態が消失して均一系となった。引き続き同
条件で3時間やや強く撹拌を行なった後、懸濁状に析出
した白色微粒子を濾別した。得られた白色微粒子を水洗
し、150℃で3時間、熱風乾燥を行なってポリメチル
シルセスキオキサン微粒子(P−1)28gを得た。
ン系微粒子の製造) ・実施例1 フラスコに水600ml及び28%アンモニア水8.3g
を仕込み、室温下でゆっくり撹拌しながら3−グリセロ
キシプロピルトリメトキシシラン10.0g(0.03
9モル)とメチルトリメトキシシラン70.7g(0.
520モル)との混合物を1時間かけて滴下した。反応
系は最初水層とシラン層との2層状態を呈しており、反
応の進行に伴い水層が白濁してきたが、反応開始後約2
時間で2層状態が消失して均一系となった。引き続き同
条件で3時間やや強く撹拌を行なった後、懸濁状に析出
した白色微粒子を濾別した。得られた白色微粒子を水洗
し、150℃で3時間、熱風乾燥を行なってポリメチル
シルセスキオキサン微粒子(P−1)28gを得た。
【0042】・実施例2 フラスコに水600ml及び28%アンモニア水8.3g
を仕込み室温下、ゆっくり撹拌しながらメチルトリメト
キシシラン129.2g(0.95モル)を1時間かけ
て滴下した。反応系は最初全体が白濁した状態を呈して
いたが、引き続き同条件で3時間撹拌を行った。懸濁状
に析出した白色微粒子を含む反応液を撹拌機付きデカン
ターに移し、遠心分離を行ない微粒子を沈降させ、上澄
みの水性媒体を除去した。次に600mlの水を加えて洗
浄し、上記と同様の操作を行なった。ここで得られた微
粒子はポリメチルシルセスキオキサン微粒子であるが、
これをフラスコに移し、水600ml及びドデシルベンゼ
ンスルホン酸3部を加えて撹拌しながら微粒子を均一に
分散させた。室温下で撹拌しながらメチル・3−グリシ
ドキシプロピルジメトキシシラン11.0g(0.05
モル)を加え、同条件で2時間撹拌した後、更に水の沸
騰下に1時間反応させた。反応系から白色微粒子を濾別
し、水洗した後、150℃で3時間、熱風乾燥を行なっ
てポリメチルシスセスキオキサン系微粒子(P−2)4
6gを得た。かかるポリメチルシルセスキオキサン系微
粒子(P−2)の製造においては、原料として用いたメ
チル・3−グリシドキシプロピルジメトキシシランの加
水分解縮重合反応の過程で3−グリシドキシプロピル基
への水の開環付加反応により、メチル・3−グリセロキ
シプロピルシロキサン単位が形成される。このようにポ
リシロキサンの形成を2段反応で行なって得られるポリ
メチルシルセスキオキサン系微粒子(P−2)はメチル
シロキサン単位で構成されたポリシロキサン部分をコア
とし、メチル・3−グリセロキシプロピルシロキサン単
位で構成されたポリシロキサン部分をシェルとして、且
つ該コアと該シェルとがシロキサン結合によって相互に
結合したコア−シェル構造を有するものとなる。
を仕込み室温下、ゆっくり撹拌しながらメチルトリメト
キシシラン129.2g(0.95モル)を1時間かけ
て滴下した。反応系は最初全体が白濁した状態を呈して
いたが、引き続き同条件で3時間撹拌を行った。懸濁状
に析出した白色微粒子を含む反応液を撹拌機付きデカン
ターに移し、遠心分離を行ない微粒子を沈降させ、上澄
みの水性媒体を除去した。次に600mlの水を加えて洗
浄し、上記と同様の操作を行なった。ここで得られた微
粒子はポリメチルシルセスキオキサン微粒子であるが、
これをフラスコに移し、水600ml及びドデシルベンゼ
ンスルホン酸3部を加えて撹拌しながら微粒子を均一に
分散させた。室温下で撹拌しながらメチル・3−グリシ
ドキシプロピルジメトキシシラン11.0g(0.05
モル)を加え、同条件で2時間撹拌した後、更に水の沸
騰下に1時間反応させた。反応系から白色微粒子を濾別
し、水洗した後、150℃で3時間、熱風乾燥を行なっ
てポリメチルシスセスキオキサン系微粒子(P−2)4
6gを得た。かかるポリメチルシルセスキオキサン系微
粒子(P−2)の製造においては、原料として用いたメ
チル・3−グリシドキシプロピルジメトキシシランの加
水分解縮重合反応の過程で3−グリシドキシプロピル基
への水の開環付加反応により、メチル・3−グリセロキ
シプロピルシロキサン単位が形成される。このようにポ
リシロキサンの形成を2段反応で行なって得られるポリ
メチルシルセスキオキサン系微粒子(P−2)はメチル
シロキサン単位で構成されたポリシロキサン部分をコア
とし、メチル・3−グリセロキシプロピルシロキサン単
位で構成されたポリシロキサン部分をシェルとして、且
つ該コアと該シェルとがシロキサン結合によって相互に
結合したコア−シェル構造を有するものとなる。
【0043】・実施例3〜5 実施例1のポリメチルシルセスキオキサン系微粒子(P
−1)の場合と同様にしてポリメチルシルセスキオキサ
ン系微粒子(P−3)〜(P−5)を製造した。
−1)の場合と同様にしてポリメチルシルセスキオキサ
ン系微粒子(P−3)〜(P−5)を製造した。
【0044】・実施例6,7 実施例2のポリメチルシルセスキオキサン系微粒子(P
−2)の場合と同様にしてポリメチルシルセスキオキサ
ン系微粒子(P−6),(P−7)を製造した。
−2)の場合と同様にしてポリメチルシルセスキオキサ
ン系微粒子(P−6),(P−7)を製造した。
【0045】・比較例1 実施例1のポリメチルシルセスキオキサン系微粒子(P
−1)の製造において、3−グリセロキシプロピルトリ
メトキシシラン10.0gとメチルトリメトキシシラン
70.7gとの混合物に代えて、メチルトリメトキシシ
ラン76.0g(0.559モル)を用いた以外は、ポ
リメチルシルセスキオキサン系微粒子(P−1)の場合
と同様にして、反応系から析出した懸濁状の白色微粒子
を濾別した。得られた白色微粒子を水洗し、室温下に1
2時間真空乾燥してポリメチルシルセスキオキサン系微
粒子(R−1)32gを得た。
−1)の製造において、3−グリセロキシプロピルトリ
メトキシシラン10.0gとメチルトリメトキシシラン
70.7gとの混合物に代えて、メチルトリメトキシシ
ラン76.0g(0.559モル)を用いた以外は、ポ
リメチルシルセスキオキサン系微粒子(P−1)の場合
と同様にして、反応系から析出した懸濁状の白色微粒子
を濾別した。得られた白色微粒子を水洗し、室温下に1
2時間真空乾燥してポリメチルシルセスキオキサン系微
粒子(R−1)32gを得た。
【0046】・比較例2 比較例1のポリメチルシルセスキオキサン系微粒子(R
−1)16部を容器にとり、150℃で3時間熱風乾燥
を行なってポリメチルシルセスキオキサン系微粒子(R
−2)12gを得た。
−1)16部を容器にとり、150℃で3時間熱風乾燥
を行なってポリメチルシルセスキオキサン系微粒子(R
−2)12gを得た。
【0047】各例で得られたポリメチルシルセスキオキ
サン系微粒子についてその内容及び結果を表1に示し
た。尚、表1中の結果は以下の方法で測定し、算出した
ものである。
サン系微粒子についてその内容及び結果を表1に示し
た。尚、表1中の結果は以下の方法で測定し、算出した
ものである。
【0048】平均粒子径:各例で得たポリメチルシルセ
スキオキサン系微粒子を超音波を用いて水に分散させ、
その分散体について超遠心式自動粒度分布測定器(堀場
製作所製のCAPA−700型)で平均粒子径を測定し
た。
スキオキサン系微粒子を超音波を用いて水に分散させ、
その分散体について超遠心式自動粒度分布測定器(堀場
製作所製のCAPA−700型)で平均粒子径を測定し
た。
【0049】粒子表面上のシラノール基:各例で得たポ
リメチルシルセスキオキサン系微粒子について、FT−
IR(堀場製作所製のFT−210型)を用い、シラノ
ール基の特性吸収波数3750cm-1における吸光度を測
定し、ポリメチルシルセスキオキサン系微粒子(R−
1)の吸光度に対する比をそれぞれ算出して、この値を
もって粒子表面上のシラノール基の含有割合とした。し
たがってこの値が0のものは粒子表面上のシラノール基
が全く含まれていないことを示す。
リメチルシルセスキオキサン系微粒子について、FT−
IR(堀場製作所製のFT−210型)を用い、シラノ
ール基の特性吸収波数3750cm-1における吸光度を測
定し、ポリメチルシルセスキオキサン系微粒子(R−
1)の吸光度に対する比をそれぞれ算出して、この値を
もって粒子表面上のシラノール基の含有割合とした。し
たがってこの値が0のものは粒子表面上のシラノール基
が全く含まれていないことを示す。
【0050】
【表1】
【0051】試験区分2(分散体の調製及びその湿潤性
の評価) 実施例8a〜14c及び比較例3a〜4c 試験区分1の各例で得たポリメチルシルセスキオキサン
系微粒子6部及び表2に示す親水性媒体94部をとり、
ホモミキサーで予備分散した後、0.70mmφのガラス
ビーズを用いてバッチ型サンドグラインダー(イガラシ
機械社製)で3時間処理して分散体を調製した。調製し
た各分散体について、肉眼観察を行ない、下記の基準で
湿潤性としての分散性を評価した。結果を表2に示し
た。 ◎:極めて安定 ○:安定 △:一部凝集下粒子の沈降が認められる ×:透明な液層と分離した粒子層がはっきり認められる
の評価) 実施例8a〜14c及び比較例3a〜4c 試験区分1の各例で得たポリメチルシルセスキオキサン
系微粒子6部及び表2に示す親水性媒体94部をとり、
ホモミキサーで予備分散した後、0.70mmφのガラス
ビーズを用いてバッチ型サンドグラインダー(イガラシ
機械社製)で3時間処理して分散体を調製した。調製し
た各分散体について、肉眼観察を行ない、下記の基準で
湿潤性としての分散性を評価した。結果を表2に示し
た。 ◎:極めて安定 ○:安定 △:一部凝集下粒子の沈降が認められる ×:透明な液層と分離した粒子層がはっきり認められる
【0052】
【表2】
【0053】表2において、各例の番号に付記したa〜
cは、aが親水性媒体として水を用いた例、bが親水性
媒体としてメタノールを用いた例、cが親水性媒体とし
てエチレングリコールを用いた例
cは、aが親水性媒体として水を用いた例、bが親水性
媒体としてメタノールを用いた例、cが親水性媒体とし
てエチレングリコールを用いた例
【0054】試験区分3(分散体の耐熱性の評価) 分散体の耐熱性評価として、実施例8c〜14c及び比
較例3c,4c(いずれも親水性媒体としてエチレング
リコールを用いた例)をポリエステル縮重合反応に供
し、得られたポリエステル重合体中における微粒子の状
態を観察し、耐熱性を評価した。すなわち、ジメチルテ
レフタレート194部、エチレングリコール144部及
びエステル交換触媒として酢酸マンガン4水和物0.0
7部を重合缶に仕込み、常法にしたがって加熱撹拌し、
反応系から留去するメタノールを留去しながら230℃
にまで昇温してエステル交換反応を行なった。次にこの
反応系にトリメチルフォスフェート0.07部を加えて
撹拌し、エステル交換触媒を不活性化した後、試験区分
2で得られた調製直後の各例のエチレングリコール分散
体10部及び三酸化アンチモン0.06部を加えて撹拌
下に昇温し、常法にしたがって300℃高真空下に留去
するエチレングリコールを留去しながら縮重合反応を行
なって、極限粘度0.60dl/gのポリエチレンテレフ
タレートを得た。ここで得られたポリエチレンテレフタ
レートを120℃で乾燥し、溶融温度290℃で押出成
形機を用いて溶融成膜し、厚さ15μmのフィルムを製
造した。
較例3c,4c(いずれも親水性媒体としてエチレング
リコールを用いた例)をポリエステル縮重合反応に供
し、得られたポリエステル重合体中における微粒子の状
態を観察し、耐熱性を評価した。すなわち、ジメチルテ
レフタレート194部、エチレングリコール144部及
びエステル交換触媒として酢酸マンガン4水和物0.0
7部を重合缶に仕込み、常法にしたがって加熱撹拌し、
反応系から留去するメタノールを留去しながら230℃
にまで昇温してエステル交換反応を行なった。次にこの
反応系にトリメチルフォスフェート0.07部を加えて
撹拌し、エステル交換触媒を不活性化した後、試験区分
2で得られた調製直後の各例のエチレングリコール分散
体10部及び三酸化アンチモン0.06部を加えて撹拌
下に昇温し、常法にしたがって300℃高真空下に留去
するエチレングリコールを留去しながら縮重合反応を行
なって、極限粘度0.60dl/gのポリエチレンテレフ
タレートを得た。ここで得られたポリエチレンテレフタ
レートを120℃で乾燥し、溶融温度290℃で押出成
形機を用いて溶融成膜し、厚さ15μmのフィルムを製
造した。
【0055】得られたポリエステルフィルムから10mm
×10mmの小片を採取した。この小片をイオン・エッチ
ング装置により表面をエッチングして観察面を露出させ
た後、倍率3500倍にて、任意の箇所(25μm×2
5μm)10点について走査型電子顕微鏡(日本電子社
製のJEOL−T−300)を用いて凝集粒子塊の有無
を観察し、次の基準によって評価した。結果を表3に示
した。 ◎:凝集粒子塊が全くない ○:凝集粒子塊が極く僅かに認められる △:凝集粒子塊が明らかに認められる ×:凝集粒子塊が多い
×10mmの小片を採取した。この小片をイオン・エッチ
ング装置により表面をエッチングして観察面を露出させ
た後、倍率3500倍にて、任意の箇所(25μm×2
5μm)10点について走査型電子顕微鏡(日本電子社
製のJEOL−T−300)を用いて凝集粒子塊の有無
を観察し、次の基準によって評価した。結果を表3に示
した。 ◎:凝集粒子塊が全くない ○:凝集粒子塊が極く僅かに認められる △:凝集粒子塊が明らかに認められる ×:凝集粒子塊が多い
【0056】
【表3】
【0057】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、親水性媒体に対する湿潤性(濡れや分散性)に
優れ、且つ熱処理において二次凝集粒子を形成しない、
したがって耐熱性に優れるという効果がある。
明には、親水性媒体に対する湿潤性(濡れや分散性)に
優れ、且つ熱処理において二次凝集粒子を形成しない、
したがって耐熱性に優れるという効果がある。
Claims (9)
- 【請求項1】 それを主構成するシロキサン単位として
下記の式1で示されるシロキサン単位の一つ又は二つ以
上と下記の式2で示されるシロキサン単位とを有するこ
とを特徴とするポリメチルシルセスキオキサン系微粒
子。 【式1】 【式2】 (式1において、 R1:炭素数1〜3のアルキル基 A:炭素数2〜4のアルキレン基 m、n:mが0又は1であり、nが1又は2であって、
且つm+n=1又は2を満足する整数) - 【請求項2】 式1で示されるシロキサン単位として下
記の式3で示されるシロキサン単位を有する請求項1記
載のポリメチルシルセスキオキサン系微粒子。 【式3】 - 【請求項3】 シロキサン単位として下記の式4で示さ
れるシロキサン単位を式2で示されるシロキサン単位に
対し5モル%以下の割合で有する請求項1又は2記載の
ポリメチルシルセスキオキサン系微粒子。 【式4】 - 【請求項4】 シロキサン単位として下記の式5で示さ
れるシロキサン単位を式2で示されるシロキサン単位に
対し5モル%以下の割合で有する請求項1又は2記載の
ポリメチルシルセスキオキサン系微粒子。 【式5】 - 【請求項5】 式1で示されるシロキサン単位を式2で
示されるシロキサン単位に対し1〜10モル%の割合で
有する請求項1、2、3又は4記載のポリメチルシルセ
スキオキサン系微粒子。 - 【請求項6】 式2で示されるシロキサン単位で構成さ
れる部分、式2で示されるシロキサン単位及び式4で示
されるシロキサン単位で構成される部分又は式2で示さ
れるシロキサン単位及び式5で示されるシロキサン単位
で構成される部分をコアとし、式1で示されるシロキサ
ン単位で構成される部分又は式3で示されるシロキサン
単位で構成される部分をシェルとするコアーシェル構造
を有する請求項5記載のポリメチルシルセスキオキサン
系微粒子。 - 【請求項7】 平均粒子径が0.1〜3.0μmである
請求項1、2、3、4、5又は6記載のポリメチルシル
セスキオキサン系微粒子。 - 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6又は7記
載のポリメチルシルセスキオキサン系微粒子を親水性媒
体中に分散させた分散体。 - 【請求項9】 親水性媒体が、水、低級アルコール及び
炭素数2〜4のアルカンジオールから選ばれる一つ又は
二つ以上の親水性媒体である請求項8記載の分散体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30664697A JPH11116681A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | ポリメチルシルセスキオキサン系微粒子及びこれを親水性媒体中に分散させた分散体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30664697A JPH11116681A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | ポリメチルシルセスキオキサン系微粒子及びこれを親水性媒体中に分散させた分散体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11116681A true JPH11116681A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17959618
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30664697A Pending JPH11116681A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | ポリメチルシルセスキオキサン系微粒子及びこれを親水性媒体中に分散させた分散体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11116681A (ja) |
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1997
- 1997-10-20 JP JP30664697A patent/JPH11116681A/ja active Pending
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