JPH11116720A - 架橋エチレン系樹脂発泡体及び該発泡体からなる医療用テープ基材 - Google Patents

架橋エチレン系樹脂発泡体及び該発泡体からなる医療用テープ基材

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JPH11116720A
JPH11116720A JP9285256A JP28525697A JPH11116720A JP H11116720 A JPH11116720 A JP H11116720A JP 9285256 A JP9285256 A JP 9285256A JP 28525697 A JP28525697 A JP 28525697A JP H11116720 A JPH11116720 A JP H11116720A
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JP
Japan
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foam
ethylene
tape base
crosslinked
medical tape
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JP9285256A
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English (en)
Inventor
Masabumi Nishino
正文 西野
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一微細な独立気泡を有し、柔軟性、伸縮性
及び機械的強度に優れ、かつ、無臭である架橋エチレン
系樹脂発泡体を提供する。また、厚さが薄く、かつ、上
記物性及び肌への追従性に優れ、良好な肌触りを有する
医療用テープ基材を提供する。 【解決手段】 重合触媒として四価の遷移金属を含むメ
タロセン化合物を用いて得られた、密度が0.840〜
0.890g/ccのエチレン系樹脂からなる架橋エチ
レン系樹脂発泡体及び該発泡体からなる医療用テープ基
材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は架橋エチレン系樹脂
発泡体及び該発泡体からなる医療用テープ基材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、均一微細な独立気泡を有し、柔軟
性、伸縮性及び機械的強度に優れ、かつ、化学的に安定
な架橋発泡体が要求されており、特に、湿布材、傷口に
貼る外科用テープ等の医療用テープ基材においては、厚
さが薄く、かつ、上記物性及び肌への追従性に優れ、か
つ、良好な肌触りを有するものが要求されている。
【0003】上記のような架橋発泡体を得るための方法
として、化学的に安定な樹脂であるオレフィン系樹脂に
エチレン−酢酸ビニルを配合し、架橋発泡体とする方法
が知られている。例えば、特公平2−33387号公報
には、直鎖状低密度ポリエチレン及びエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体を架橋発泡してなる医療用テープ基材が示
されている。
【0004】しかし、上記の方法では、エチレン−酢酸
ビニル共重合体を使用しているために極僅かではあるが
酢酸ビニル臭が残り、また、柔軟性をさらに向上させる
ためにエチレン−酢酸ビニル共重合体の配合量を増加す
ると、機械的強度が低下するといった問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、均一
微細な独立気泡を有し、柔軟性、伸縮性及び機械的強度
に優れ、かつ、無臭である架橋エチレン系樹脂発泡体を
提供することにある。また、本発明の他の目的は、厚さ
が薄く、かつ、上記物性及び肌への追従性に優れ、良好
な肌触りを有する医療用テープ基材を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の架橋エチレン系
樹脂発泡体は、重合触媒として四価の遷移金属を含むメ
タロセン化合物を用いて得られた、密度が0.840〜
0.890g/ccのエチレン系樹脂からなることを特
徴とする。
【0007】本発明で使用されるエチレン系樹脂は、四
価の遷移金属を含有するメタロセン触媒を用いて重合し
たものであり、例えば、エチレンの単独重合体、エチレ
ンを主成分とするエチレン−α−オレフィン共重合体で
ある直鎖状低密度ポリエチレン或いは直鎖状超低密度ポ
リエチレン等が挙げられ、これらは単独で使用しても2
種以上併用してもよい。α−オレフィンとしては、例え
ば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−
オクテン等が挙げられる。
【0008】エチレン系樹脂の密度は、小さくなると結
晶性が低下して単量体からの重合自体が困難となり、大
きくなると得られる発泡体の柔軟性及び伸縮性が低下す
るので、0.840〜0.890g/ccに限定され、
好ましくは0.850〜0.890g/ccである。
【0009】一般にメタロセン化合物とは、遷移金属を
π電子系の不飽和化合物で挟んだ構造の化合物であり、
本発明では、チタン、ジルコニウム、ニッケル、パラジ
ウム、ハフニウム、白金等の四価の遷移金属に少なくと
も1つのシクロペンタジエニル環又はその類縁体がリガ
ンド(配位子)として存在する化合物を使用する。
【0010】リガンドとしては、シクロペンタジエニル
環以外には、例えば、シクロペンタジエニルオリゴマー
環、インデニル環、炭化水素基や置換炭化水素基或いは
炭化水素一置換メタロイド基により置換されたシクロペ
ンタジエニル環やインデニル環等が挙げられる。また、
前記π電子系の不飽和化合物のリガンド以外にも、例え
ば、塩素又は臭素の一価のアニオン又は二価のアニオン
キレート、炭化水素基、アルコキシド、アリールアルコ
キシド、アリールオキシド、アミド、アリールアミド、
ホスフィド、アリールホスフィド等が上記遷移金属に配
位結合されていてもよい。
【0011】上記シクロペンタジエニル環及びインデニ
ル環が置換される炭化水素基としては、例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソブチル基、
アミル基、イソアミル基、ヘキシル基、2‐エチルヘキ
シル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、セチル基、フェニル基等が挙げられる。
【0012】このようなメタロセン化合物として具体的
には、例えば、シクロペンタジエニルチタニウムトリス
(ジメチルアミド)、メチルシクロペンタジエニルチタ
ニウムトリス(ジメチルアミド)、ビス(シクロペンタ
ジエニル)チタニウムジクロリド、ジメチルシリルテト
ラメチルシクロペンタジエニル‐t‐ブチルアミドジル
コニウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチルシク
ロペンタジエニル‐t‐ブチルアミドハフニウムジクロ
リド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニ
ル‐p‐n‐ブチルフェニルアミドジルコニウムクロリ
ド、メチルフェニルシリルテトラメチルシクロペンタジ
エニル‐t‐ブチルアミドハフニウムジクロリド、イン
デニルチタニウムトリス(ジメチルアミド)、インデニ
ルチタニウムトリス(ジエチルアミド)、インデニルチ
タニウムトリス(ジ‐n‐プロピルアミド)、インデニ
ルチタニウムビス(ジ‐n‐ブチルアミド)(ジ‐n‐
プロピルアミド)等が挙げられる。
【0013】上記メタロセン化合物は、金属の種類や配
位子の構造を変え、特定の共触媒と組み合わせることに
より、エチレン系樹脂の重合の際に触媒として働き、具
体的には、重合はメタロセン化合物に共触媒としてメチ
ルアルミノキサン(MAO)、ホウ素化合物等を添加し
た系で行われる。メタロセン化合物に対する共触媒の使
用割合は10〜1,000,000モル倍、好ましくは
50〜5,000モル倍である。
【0014】重合条件については特に制限はなく、例え
ば、不活性媒体を用いる溶液重合法、不活性媒体が存在
しない塊状重合法、気相重合法等が採用できる。重合温
度は−100℃〜300℃、重合圧力は常圧〜100k
g/cm2 で行うのが一般的である。
【0015】上記のようにメタロセン化合物を用いて重
合したエチレン系樹脂は、分子量分布が狭く、エチレン
系樹脂が共重合体の場合は、共重合成分がほぼ等しい割
合で導入されており、このようなエチレン系樹脂として
は、例えば、ダウ・ケミカル社の商品名「エンゲージ」
等が市販されている。
【0016】上記エチレン系樹脂から本発明の架橋エチ
レン系樹脂発泡体を得る方法としては、従来公知の任意
の方法が採用でき、一般的な方法として、例えば、電離
性放射線架橋による方法、過酸化物等のラジカル発生剤
を加熱分解する化学架橋による方法、シラン架橋による
方法等が挙げられる。
【0017】以下に電離性放射線架橋による方法を詳述
する。該方法では、エチレン系樹脂に熱分解型発泡剤の
他、必要に応じて架橋助剤等を添加し、熱分解型発泡剤
が実質的に分解しない温度で単軸押出機、2軸押出機、
バンバリーミキサー、ニーダーミキサー、カレンダーロ
ール等により溶融混練した後に押出して発泡性シートと
し、発泡性シートの片面又は両面から電離性放射線を照
射することにより架橋を施し、熱風ヒーター、塩浴、メ
タルバス等の方法により熱分解型発泡剤の発泡温度以上
に加熱して発泡し、架橋エチレン系樹脂発泡体が得られ
る。尚、発泡温度とは、発泡剤が分解してガスを発生す
る温度又は発泡剤がガス化する温度である。
【0018】上記熱分解型発泡剤は、加熱により分解ガ
スを発生するもの又は加熱によりガス化するものであ
り、例えば、アゾジカルボンアミド、ベンゼンスルホニ
ルヒドラジド、N,N−ジニトロソペンタメチレンテト
ラミン、トルエンスルホニルヒドラジド、4,4−オキ
シビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)等が挙げら
れ、これらは単独で使用しても2種以上併用してもよ
い。中でも発生ガスの量、取り扱いの安全性等が優れて
いるので、アゾジカルボンアミドが好ましい。熱分解型
発泡剤の添加量は特には限定されず、所望の発泡倍率に
より適宜決定されるが、通常は、エチレン系樹脂100
重量部に対し、1〜25重量部が好ましく、より好まし
くは2〜20重量部である。
【0019】上記架橋助剤は、一般に発泡体に使用され
る多官能性モノマー及び単官能性モノマーが挙げられ、
例えば、ジビニルベンゼン、エチルビニルベンゼン、ジ
ビニルナフタレン、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレー
ト、1,9−ノナンジオールジメタクリレート、1,1
0−デカンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグ
リコールジメタクリレート、トリメリット酸トリアリル
エステル、トリアリルイソシアヌレート、1,2,4−
ベンゼントリカルボン酸トリアリルエステル、ラウリル
メタクリレート、ステアリルメタクリレート等が挙げら
れる。架橋助剤の添加量は、少なくなると所望の架橋度
が得られず、多くなると架橋度が大きくなりすぎ、発泡
性が低下するので、通常は、エチレン系樹脂100重量
部に対し、0.1〜10重量部が好ましい。
【0020】尚、エチレン系樹脂の架橋度は、小さくな
ると発泡の際に樹脂が気泡を保持できず、ガス抜けとよ
ばれる現象を生じ易くなり、大きくなると発泡の際に樹
脂が伸びず、得られる発泡体の気泡が不均一になる傾向
があるので、3〜70%が好ましく、より好ましくは1
0〜60%、さらに好ましくは15〜45%である。
【0021】本発明でいう架橋度は、得られた発泡体を
用いて以下の方法により測定した値である。得られた発
泡体を厚さ方向に約0.2g精密に秤量し、120℃の
キシレン100mlに24時間浸した後、200メッシ
ュのステンレス製金網で濾過して金網上の不溶解分を真
空乾燥し、その重量を精密に秤量し、以下の式にて架橋
度を百分率で算出する。 架橋度(%)=(不溶解分の重量/発泡体の重量)×1
00
【0022】上記電離性放射線としては、例えば、電子
線、X線、α線、β線、γ線等が挙げられる。電離性放
射線の照射量は、少なくなると所望の架橋度が得られ
ず、多くなると架橋度が大きくなりすぎ、発泡性が低下
するので、通常は、1〜50Mradである。
【0023】本発明の架橋エチレン系樹脂発泡体は、見
掛け密度(発泡倍率)が、小さくなると機械的強度が低
下し、大きくなると柔軟性が低下するので、0.033
〜0.500g/ccであるのが好ましく、より好まし
くは0.050〜0.200g/ccである。
【0024】本発明でいう見掛け密度とは、JIS K
6767に準拠して測定した値である。
【0025】本発明の架橋エチレン系樹脂発泡体は、柔
軟性及び伸縮性が良好であるので密着性に優れており、
ガラスの目地材等に使用できるが、厚さを薄くした場合
にも優れた柔軟性、伸縮性及び機械的強度を有するの
で、医療用テープ基材として好適に使用される。
【0026】本発明の架橋エチレン系樹脂発泡体を医療
用テープ基材として使用する際の厚さは、薄くなるとテ
ープ基材への成型自体が困難になり、また、均一微細な
気泡を有するものが得られにくくなり、厚くなると肌へ
の追従性が低下するので、0.2〜4mmが好ましく、
通常は0.3〜4mmである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げて本発明の態
様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。
【0028】
【実施例】
(実施例1)重合触媒として四価のメタロセン化合物を
用いて得られた、密度が0.870g/ccの1−オク
テンが共重合された直鎖状低密度ポリエチレン(ダウ・
ケミカル社製、商品名「エンゲージEG8200」)1
00重量部及びアゾジカルボンアミド(分解開始温度=
約200℃)5重量部を2軸押出機にてアゾジカルボン
アミドが実質的に分解しない温度で溶融混練した後押出
し、厚さ0.6mmのシートに成型し、該シートの両面
から3Mradの電子線を照射して架橋を施し、架橋発
泡性シートを得た。次に、架橋発泡性シートを250℃
に加熱したオーブンに連続的に通して発泡し、本発明の
架橋発泡体を得た。得られた架橋発泡体の厚さは1m
m、架橋度及び見掛け密度は表1に示した通りであり、
臭いはなかった。
【0029】(比較例1)重合触媒としてメタロセン化
合物を用いて得られた、密度が0.910g/ccの1
−オクテンが共重合された直鎖状低密度ポリエチレン
(ダウ・ケミカル社製、商品名「アフィニティPL18
45」)100重量部及びアゾジカルボンアミド5重量
部から、実施例1と同様にして架橋発泡体を得た。得ら
れた架橋発泡体の厚さは1mm、架橋度及び見掛け密度
は表1に示した通りであり、臭いはなかった。
【0030】(比較例2)密度が0.932g/cc、
酢酸ビニル含有量が15重量%のエチレン−酢酸ビニル
共重合体(昭和電工社製、商品名「ショーレックスEL
12−5」)70重量部、密度が0.919g/ccの
1−ヘキセンが共重合された直鎖状低密度ポリエチレン
(東ソー社製、商品名「ニポロン−L、F20」)30
重量部及びアゾジカルボンアミド5重量部を、実施例1
と同様にして厚さ0.6mmのシートに成型し、該シー
トの両面から2.2Mradの電子線を照射して架橋を
施し、架橋発泡性シートを得た。次に、架橋発泡性シー
トを250℃に加熱したオーブンに連続的に通して発泡
し、架橋発泡体を得た。得られた架橋発泡体の厚さは1
mm、架橋度及び見掛け密度は表1に示した通りであ
り、僅かに酢酸ビニル臭が残っていた。
【0031】(引張強さの測定)得られた架橋発泡体に
ついて、幅方向及び長さ方向(発泡体を製造する際のシ
ートの流れ方向)の引張強さをJIS K 6767に
準拠して測定し、その値を表1に示した。
【0032】(弾性変形領域の測定)得られた架橋発泡
体について、幅方向及び長さ方向(発泡体を製造する際
のシートの流れ方向)の引張強さ及びその時の伸びをJ
IS K 6767に準拠して測定し、応力−ヒズミ曲
線を得た。該応力−ヒズミ曲線の弾性限度での伸び
(%)を表1に示した。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明の架橋エチレン系樹脂発泡体は、
上述したような構成であるので、均一微細な独立気泡を
有し、柔軟性、伸縮性及び機械的強度に優れており、か
つ、酢酸ビニル臭などが無く、無臭である。また、請求
項2に記載の医療用テープ基材は、厚さが薄く、かつ、
上記物性及び肌への追従性に優れ、良好な肌触りを有す
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08F 4/64 A61L 15/06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合触媒として四価の遷移金属を含むメ
    タロセン化合物を用いて得られた、密度が0.840〜
    0.890g/ccのエチレン系樹脂からなる架橋エチ
    レン系樹脂発泡体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の架橋エチレン系樹脂発泡
    体からなる医療用テープ基材。
JP9285256A 1997-10-17 1997-10-17 架橋エチレン系樹脂発泡体及び該発泡体からなる医療用テープ基材 Pending JPH11116720A (ja)

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