JPH111192A - 自動2輪車の車体フレーム - Google Patents

自動2輪車の車体フレーム

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JPH111192A
JPH111192A JP15414497A JP15414497A JPH111192A JP H111192 A JPH111192 A JP H111192A JP 15414497 A JP15414497 A JP 15414497A JP 15414497 A JP15414497 A JP 15414497A JP H111192 A JPH111192 A JP H111192A
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Tadanori Horiuchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体フレームの組立を簡単にする。 【解決手段】 左右のメインフレーム6を鋳型内へ入
れ、これらのメインフレーム間を連結するクロスメンバ
7を鋳造し、同時にクロスメンバ7の両端に連続一体す
る鋳ぐるみ部8を形成し、この鋳ぐるみ部8で左右のメ
インフレームの各中間部周囲を鋳ぐるむ。また、鋳ぐる
み部8にはステー10,11及び12も一体に形成し、
かつクロスメンバ7にもステー13を一体に形成する。
鋳ぐるみ部8とメインフレーム6は結合強化部9により
軸方向移動を規制するよう結合強化し、かつ、メインフ
レーム6の側面は型抜き方向へテーパー状をなすテーパ
ー面16,17をなし、鋳造品時に型面へ密着して空気
が混入しないようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願は、自動2輪車の車
体フレームに係り、特に、左右一対のメインフレームと
これらを連結するクロスメンバを備えた車体フレームを
容易に製造できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】実開平5−84592号には、ヘッドパ
イプから左右一対で後方へ延びるメインフレームと、そ
の各後端部から上下方向へ延びる左右一対のピポットフ
レームと、左右のメインフレーム間を連結するクロスメ
ンバ並びに各種のステー類を備え、それぞれの接続端で
溶接して組み立てた自動2輪車の車体フレームが示され
ている。
【0003】また、特開平1−212679号には、フ
レームパイプの前端部を鋳ぐるんでヘッドパイプをフレ
ームパイプと一体に鋳造した車体フレームが示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のうち溶接
で車体フレームを組み立てる場合は、事前に構成部品を
溶接治具等でセット及び仮付けする必要があり、また溶
接後の仕上げ作業も多くの手間がかかるためコストが高
くなる。
【0005】しかも、裏面溶接しなければならない構造
の場合は、ロボットによる自動化が困難になるためハン
ドワーク溶接が多くならざるを得ず、このとき一部の外
観部分を良好にする必要もあるので、溶接作業の高度な
熟練が必要である。そのうえ、溶接の熱影響による材料
強度の低下や熱歪による寸法精度の低下を加味した作業
並びに設計が必要になる。
【0006】また、上記特開平1−212679号のよ
うにヘッドパイプでフレームパイプの前端部を鋳ぐるめ
ば、少なくとも、ヘッドパイプとフレームパイプ前端部
間における溶接作業は省略できるが、車体フレームは車
体剛性を確保するために左右のメインフレーム中間部を
連結するクロスメンバが必須であり、このクロスメンバ
はフレームパイプと別体に形成してから溶接で結合して
いるため、上記溶接に伴う諸問題を解決できない。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本願における第1の発明は、左右一対のメインフレーム
と、これら左右のメインフレームの中間部間を結合する
クロスメンバを有する自動2輪車の車体フレームにおい
て、前記クロスメンバを、長さ方向両端部で前記左右一
対のメインフレームの中間部外周を一体に鋳ぐるむ鋳造
品としたことを特徴とする。
【0008】また、第2の発明は上記第1の発明におい
て、メインフレームとクロスメンバの鋳ぐるみ部に貫通
孔を形成し、この貫通孔を利用してカシメ部材にて結合
補強したことを特徴とする。
【0009】さらに、第3の発明は上記第1の発明にお
いて、メインフレームは鋳ぐるみ用の鋳型の型抜き方向
に対してテーパーを有することを特徴とする。
【0010】
【発明の効果】第1の発明によれば、クロスメンバを鋳
造するとともに、その両端部でメインフレームの中間部
外周を鋳ぐるむことにより、左右のメインフレーム及び
クロスメンバを一体化して相互を強固に結合できる。
【0011】このため、それぞれ別体のメインフレーム
及びクロスメンバを治具に取り付けてから溶接する必要
がなくなるので、工数が少なくなって業時間が短縮さ
れ、コストダウンになとともに、それほどの熟練度を要
求されず、かつ強度に対する熱影響もあまり考慮する必
要がなくなるので設計も容易になる。
【0012】第2の発明によれば、メインフレームの側
面をテーパ面にしたため、鋳造時に鋳型内面をこのテー
パー面と対応させておくことにより、メインフレームと
鋳型がテーパー合わせで密着するので、鋳造時鋳造バリ
が発生しにくくなり、その結果、鋳造後の外観性が良好
になり、かつバリ取り等の仕上げ作業が軽減されるため
作業性が向上する。
【0013】第3の発明によれば、鋳ぐるみ部におい
て、メインフレームとクロスメンバに貫通孔を明け、こ
れを利用してカシメ部材でメインフレームと鋳ぐるみ部
をカシメた結合強化部を設けたので、メインフレームの
軸方向におけるクロスメンバとの結合を強化できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本願発明に係る自動2輪
車の車体フレームの展開斜視図、図2は、鋳ぐるみ部の
側面図、図3はその車体左側部分についての平面図、図
4は図3の4−4線断面図、図5は鋳造時の鋳型構造を
示す断面図、図6は鋳ぐるみ部の結合強化工程を示す図
である。
【0015】まず、図1によりこの自動2輪車の車体フ
レームの全体構造を概説する。この車体フレームは平面
視略V字形をなすフロント部1と、平面視略H状のメイ
ン部2と、メイン部2の後端部に取付けられる左右一対
のピポットフレーム3を備える。
【0016】フロント部1は、先端部にヘッドパイプ4
を一体形成するとともに、左右に拡開しつつ後方へ延び
る角パイプ状のアーム部5とを備え、アルミ合金等の軽
合金材料により鋳造されている。
【0017】なお、フロント部1は、鋳造品によらず、
ヘッドパイプ4とアーム部5をそれぞれ別々に形成して
溶接等により組み立てたものでもよい。
【0018】メイン部2は、略直線状に前後方向へ延び
る左右一対のメインフレーム6と、これらの中間部間を
連結するクロスメンバ7とで一体化され、メインフレー
ム6とクロスメンバ7の連結部はクロスメンバ7と連続
一体の鋳ぐるみ部8になっている。
【0019】鋳ぐるみ部8の上面にはメインフレーム6
との結合強化部9が形成されるとともに、燃料タンク
(図示省略)を支持するために上下方向へ延出するステ
ー10,11及び略水平に車体内側へ延出するステー1
2が一体に形成され、また、クロスメンバ7の下部にも
エンジンハンガ用のステー13が一体に下方へ突出形成
されている。
【0020】メインフレーム6は、アルミ合金等の軽合
金材料を用いて押し出し形成され、内部には断面が略目
の字状をなすようにリブ壁14が長さ方向へ連続して一
体に形成されている。
【0021】メインフレーム6の側面は、上下方向中間
部を稜線15として、ここから上下にそれぞれ先細り状
に変化するテーパー面16,17になっており、この構
造は左右両面で同様である。
【0022】左右のメインフレーム6の各前端部は、左
右のアーム部5の各端部と嵌合して、この嵌合部で溶接
することによりフロント部1とメイン部2が結合され
る。
【0023】ピポットフレーム3は、アルミ合金等の軽
合金材料を用いて上下方向へ長く成形した鋳造品であ
り、左右対称形をなし、前縁側には前方へ突出する結合
突部18が形成され、ここで左右のメインフレーム6の
各後端部と嵌合し、この嵌合部で溶接することによりメ
イン部2とピポットフレーム3が一体化される。
【0024】ピポットフレーム3の下部側面には、ボス
部19が形成され、ここで図示を省略した後輪サスペン
ション装置を構成するリヤアームの前端部を揺動自在に
ピボット結合するようになっている。
【0025】次に、クロスメンバ7及び鋳ぐるみ部8の
構造について図2乃至図4に基づいて説明する。これら
の図に示すように、クロスメンバ7はアルミ合金等の軽
合金材料を用いて下向きに開放する凹部で肉抜きされた
形状に鋳造され、左右方向へ延びる複数の左右方向へ延
びる横リブ20及び縦リブ21で補強されている。
【0026】ステー13はクロスメンバ7の頂部22か
ら連続一体に下方へ延びて縦リブの一部をなしている。
また、ステー13の左右両側とクロスメンバ7の底部間
にも横リブ20と平行なリブ23が形成されている。
【0027】鋳ぐるみ部8はクロスメンバ7の鋳造品時
に、左右のメインフレーム6の各中間部外周を鋳ぐるん
で、クロスメンバ7の左右方向両端部と連続一体になっ
て同時に形成され、このとき、各ステー10,11,1
2も一体に形成される。
【0028】図5は、鋳造品時に上型30と下型31の
間へメインフレーム6のうち鋳ぐるみ部8よりも前方部
分又は後方部分をセットした状態を示し、この上型30
と下型31の合せ面32は、メインフレーム6の稜線1
5と一致し、それぞれのキャビティ33,34の内面
は、メインフレーム6のテーパー面16,17に対応す
るテーパー面になっている。
【0029】左右のメインフレーム6は、それぞれの左
右方向における幅が、稜線部15でで最大となり、上端
部及び下端部ではいずれもこれより狭くなるように、側
面であるテーパー面16,17は角度θなる斜面に形成
され、その結果、稜線部15から型抜き方向Zに向かっ
て徐々に幅狭となるテーパー状をなしている。
【0030】したがって、メインフレーム6をキャビテ
ィ33,34内へセットすると、テーパー面16,17
に対してキャビティ33,34の各内面が対応するテー
パー状をなしているので、テーパー面16,17がテー
パー合せによりそれぞれキャビティ33,34の型面へ
気密に密接できるようになっている。
【0031】なお、図5では明らかでないが上型30と
下型31のクロスメンバ7及び鋳ぐるみ部8を形成する
部分には、当然これらに対応するキャデティが形成され
ている。
【0032】そこで、上型30と下型31の間へ左右の
メインフレーム6をセットしてアルミ合金等の溶融軽合
金材料を注入すれば、クロスメンバ7及び左右のメイン
フレーム6の各中間部を鋳ぐるんだ鋳ぐるみ部8並びに
各ステー10,11,12,13が一体に形成されたメ
イン部2が得られる。
【0033】この鋳造後、図6に示すように、メインフ
レーム6と鋳ぐるみ部8の間を結合強化する。すなわ
ち、まず鋳造直後の状態である図中のAに対して、貫通
穴25を明け(B)、続いて、この穴に市販品であるカ
シメナット26を取付け(C)、このカシメナット26
をカシメることにより、鋳ぐるみ部8とメインフレーム
6を強固に結合し、鋳ぐるみ部8とメインフレーム6の
軸方向における相対的なズレを防止するようになってい
る。
【0034】なお、必要により、頂部の結合強化部9に
代えて又はこれと併用する別の結合強化部を、図4に仮
想線で示すように、側面等任意のケ所に設けて結合強化
することができる。
【0035】また、それほど大きな結合強度を必要とし
ない場合には、市販のカシメリベットに代えることもで
きる。
【0036】次に、本実施例の作用効果を説明する。ま
ず、クロスメンバ7を鋳造により形成するとともに、そ
の両端部でメインフレーム6の中間部外周を鋳ぐるむこ
とにより、左右のメインフレーム6及びクロスメンバ7
を一体化して相互を強固に結合できる。
【0037】このため、それぞれ別体のメインフレーム
6及びクロスメンバ7を治具に取り付けてから溶接する
必要がなくなるので、工数が少なくなって業時間が短縮
され、コストダウンになとともに、それほどの熟練度を
要求されず、かつ強度に対する熱影響もあまり考慮する
必要がなくなるので設計も容易になる。
【0038】さらに、メインフレーム6の側面をテーパ
面16,17にしたため、鋳型に設けられているキャビ
ティ33,34の内面をこのテーパー面と対応させてお
くことにより、メインフレーム6のテーパ面16,17
がキャビティ33,34の内面を鋳型がテーパー合わせ
で密着するので、鋳造時に鋳造バリが発生しにくくな
り、その結果、鋳造後の外観性が良好になり、かつバリ
取り等の仕上げ作業が軽減されるため作業性が向上す
る。
【0039】そのうえ、鋳ぐるみ部8において、メイン
フレーム6とクロスメンバ7に貫通孔25を明け、これ
を利用してカシメ部材であるカシメナット26により、
メインフレーム6と鋳ぐるみ部8をカシメた結合強化部
9を設けたので、メインフレーム6の軸方向におけるク
ロスメンバ7との結合を強化できる。
【0040】そのうえさらに、クロスメンバ7と鋳ぐる
み部8の鋳造時に、各種のステー10,11,12及び
13を一体に形成できるので、これらを別個に形成して
から溶接する手間も不要になる。
【0041】しかも、クロスメンバ7は外観されにくい
部分に肉抜き凹部と横リブ20及び縦リブ21を一体に
形成して軽量かつ剛性のある構造になっているととも
に、リブ23をステー13とクロスメンバ7の間に一体
に形成してステー13の補強も十分に確保できている。
【0042】なお、本願発明は、上記実施例に限定され
ず、種々に変形可能であり、例えば、メインフレーム6
を鉄等のパイプ部材としたり、各ステーを別体のプレス
品としたり、さらに、ピポットフレーム3をプレス品と
することもできる。
【0043】また、フロント部1とメイン部2の接続部
又はメイン部2とピポットフレーム3の接続部もしくは
これら全てにおいてクロスメンバ7及び鋳ぐるみ部8を
形成すれば、フロント部1、メイン部2及びピポットフ
レーム3間の溶接を省略できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る自動2輪車の車体フレームの展
開斜視図
【図2】鋳ぐるみ部の側面図
【図3】その車体左側部分についての平面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】鋳造時の鋳型構造を示す断面図
【図6】鋳ぐるみ部の結合強化工程を示す図
【符号の説明】
6:メインフレーム、7:クロスメンバ、8:鋳ぐるみ
部、9:結合強化部、10・11・12・13:ステー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右一対のメインフレームと、これら左右
    のメインフレームの中間部間を結合するクロスメンバを
    有する自動2輪車の車体フレームにおいて、前記クロス
    メンバは、長さ方向両端部で前記左右一対のメインフレ
    ームの中間部外周を一体に鋳ぐるんだ鋳造品であること
    を特徴とする自動2輪車の車体フレーム。
  2. 【請求項2】前記メインフレームとクロスメンバの鋳ぐ
    るみ部に貫通孔を形成し、この貫通孔を利用してカシメ
    部材にて結合補強したことを特徴とする請求項第1項に
    記載した自動2輪車の車体フレーム。
  3. 【請求項3】前記メインフレームは鋳ぐるみ用の鋳型の
    型抜き方向に対してテーパーを有することを特徴とする
    請求項第1項に記載した自動2輪車の車体フレーム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010264832A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Kawasaki Heavy Ind Ltd 自動二輪車のメインフレーム及び自動二輪車の車体フレーム
JP2011020512A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Kubota Corp クローラ緊張輪支持部材
US9527544B2 (en) 2014-06-24 2016-12-27 Suzuki Motor Corporation Vehicle body frame structure of motorcycle

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DE102015110085B4 (de) * 2014-06-24 2017-12-14 Suzuki Motor Corporation Fahrzeugkarosserierahmenstruktur eines Motorrades

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