JPH11129703A5 - - Google Patents

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JPH11129703A5
JPH11129703A5 JP1997321055A JP32105597A JPH11129703A5 JP H11129703 A5 JPH11129703 A5 JP H11129703A5 JP 1997321055 A JP1997321055 A JP 1997321055A JP 32105597 A JP32105597 A JP 32105597A JP H11129703 A5 JPH11129703 A5 JP H11129703A5
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【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の車輪支持用転がり軸受ユニットのうち、請求項1〜3に記載したものは、一端部外周面に第一のフランジを、中間部外周面に第一の内輪軌道を、それぞれ形成したハブと、このハブの他端部に形成された、上記第一の内輪軌道を形成した部分よりも外径寸法が小さくなった段部と、外周面に第二の内輪軌道を形成して上記段部に外嵌した内輪と、内周面に上記第一の内輪軌道に対向する第一の外輪軌道及び上記第二の内輪軌道に対向する第二の外輪軌道を、外周面に第二のフランジを、それぞれ形成した外輪と、上記第一、第二の内輪軌道と上記第一、第二の外輪軌道との間に、それぞれ複数個ずつ設けられた転動体とを備え、上記ハブの他端部で少なくとも上記段部に外嵌した内輪よりも突出した部分を直径方向外方にかしめ広げる事で形成したかしめ部により、上記段部に外嵌した内輪をこの段部の段差面に向け抑え付けて、この段部に外嵌した内輪を上記ハブに結合固定している。
特に、請求項1に記載した車輪支持用転がり軸受ユニットに於いては、上記ハブは炭素の含有量が0.45〜0.60重量%の炭素鋼製であり、少なくとも上記第一の内輪軌道部分を焼き入れ処理により硬化させると共に少なくとも上記ハブの他端部で上記内輪よりも突出した部分には上記焼き入れ処理を施さずに生のままとしている。
又、請求項2に記載した車輪支持用転がり軸受ユニットに於いては、上記ハブは炭素の含有量が0.60〜1.10重量%の炭素鋼製であり、少なくとも上記第一の内輪軌道部分を焼き入れ処理により硬化させると共に少なくとも上記ハブの他端部で上記内輪よりも突出した部分にはこのハブの鍛造加工後に焼純している。
又、請求項3に記載した車輪支持用転がり軸受ユニットに於いては、上記ハブは少なくとも上記内輪の突き当て面である段差面を含む上記段部の一端部分と、上記第一の内輪軌道部分とを焼き入れ処理により硬化させると共に少なくとも上記ハブの他端部で上記内輪よりも突出した部分には上記焼き入れ処理を施さず生のままとしている。
又、請求項4〜6に記載したものは、一端部外周面に第一のフランジを、中間部外周面に第一の内輪軌道を、それぞれ形成したハブと、このハブの他端部に形成された、上記第一の内輪軌道を形成した部分よりも外径寸法が小さくなった段部と、外周面に第二の内輪軌道を形成して上記段部に外嵌した内輪と、内周面に上記第一の内輪軌道に対向する第一の外輪軌道及び上記第二の内輪軌道に対向する第二の外輪軌道を、外周面に第二のフランジを、それぞれ形成した外輪と、上記第一、第二の内輪軌道と上記第一、第二の外輪軌道との間に、それぞれ複数個ずつ設けられた転動体とを備え、上記ハブの他端部で少なくとも上記段部に外嵌した内輪よりも突出した部分に形成した円筒部を直径方向外方にかしめ広げる事で形成したかしめ部により、上記段部に外嵌した内輪をこの段部の段差面に向け抑え付けて、この段部に外嵌した内輪を上記ハブに結合固定している。
特に、請求項4に記載した車輪支持用転がり軸受ユニットに於いては、上記ハブは炭素の含有量が0.45〜0.60重量%の炭素鋼製であり、少なくとも上記第一の内輪軌道部分を焼き入れ処理により硬化させると共に少なくとも上記円筒部には上記焼き入れ処理を施さずに生のままとしている。
又、請求項5に記載した車輪支持用転がり軸受ユニットに於いては、上記ハブは炭素の含有量が0.60〜1.10重量%の炭素鋼製であり、少なくとも上記第一の内輪軌道部分を焼き入れ処理により硬化させると共に少なくとも上記円筒部には上記ハブの鍛造加工後に焼純している。
又、請求項6に記載した車輪支持用転がり軸受ユニットに於いては、上記ハブは少なくとも上記内輪の突き当て面である段差面を含む上記段部の一端部分と、上記第一の内輪軌道部分とを焼き入れ処理により硬化させると共に少なくとも上記円筒部には上記焼き入れ処理を施さず生のままとしている。
【0011】
又、少なくとも上記段部の隅角部で、上記内輪を外嵌固定する円筒状の外周面とこの内輪の端面を突き当てる段差面との連続部に好ましくは、断面形状が四分の一円弧状である曲面部(隅R部)を形成する。そして、この曲面部の断面の曲率半径を、2.5±1.5mmの範囲に規制する。
【0012】
又、請求項10に記載したものは、一端部外周面に第一のフランジを形成したハブと、このハブの外周面に軸方向中間部から他端部に亙り形成された段部と、外周面に第一の内輪軌道を形成して上記段部の一端側に外嵌した第一の内輪と、外周面に第二の内輪軌道を形成して上記段部の他端側に外嵌した第二の内輪と、内周面に上記第一の内輪軌道に対向する第一の外輪軌道及び上記第二の内輪軌道に対向する第二の外輪軌道を、外周面に第二のフランジを、それぞれ形成した外輪と、上記第一、第二の内輪軌道と上記第一、第二の外輪軌道との間に、それぞれ複数個ずつ設けられた転動体とを備え、上記ハブの他端部で少なくとも上記段部の他端側に外嵌した第二の内輪よりも突出した部分を直径方向外方にかしめ広げる事で形成したかしめ部により、上記段部に外嵌した第一、第二の内輪をこの段部の段差面に向け抑え付けて、上記段部に外嵌した第一、第二の内輪を上記ハブに結合固定している。
特に、請求項10に記載した車輪支持用転がり軸受ユニットに於いては、上記ハブは炭素の含有量が0.20〜0.60重量%の炭素鋼製であり、少なくとも上記ハブの他端部で上記第二の内輪よりも突出した部分には焼き入れ処理を施さずに生のままとしている。 又、請求項11に記載したものは、一端部外周面に第一のフランジを形成したハブと、このハブの外周面に軸方向中間部から他端部に亙り形成された段部と、外周面に第一の内輪軌道を形成して上記段部の一端側に外嵌した第一の内輪と、外周面に第二の内輪軌道を形成して上記段部の他端側に外嵌した第二の内輪と、内周面に上記第一の内輪軌道に対向する第一の外輪軌道及び上記第二の内輪軌道に対向する第二の外輪軌道を、外周面に第二のフランジを、それぞれ形成した外輪と、上記第一、第二の内輪軌道と上記第一、第二の外輪軌道との間に、それぞれ複数個ずつ設けられた転動体とを備え、上記ハブの他端部で少なくとも上記段部の他端側に外嵌した第二の内輪よりも突出した部分に形成した円筒部を直径方向外方にかしめ広げる事で形成したかしめ部により、上記段部に外嵌した第一、第二の内輪をこの段部の段差面に向け抑え付けて、上記段部に外嵌した第一、第二の内輪を上記ハブに結合固定している。
特に、請求項11に記載した車輪支持用転がり軸受ユニットに於いては、上記ハブは炭素の含有量が0.20〜0.60重量%の炭素鋼製であり、少なくとも上記円筒部には焼き入れ処理を施さずに生のままとしている。
【0013】
尚、上記請求項10〜11に記載した車輪支持用転がり軸受ユニットを実施する場合に、好ましくは上記ハブの他端部で上記内輪よりも突出した部分又は上記円筒部を直径方向外方にかしめ広げる以前の状態に於ける、焼き入れ硬化処理を施していない部分の硬度をHv200〜300とする。
【0015】
先ず、請求項1(及び請求項2、4、5)に記載した発明の場合、ハブを、炭素の含有量が0.45%以上である炭素鋼製とし、少なくとも第一の内輪軌道部分を高周波焼き入れ、浸炭焼き入れ、レーザ焼き入れ等の焼き入れ処理により硬化させている。この為、上記第一の内輪軌道表面の転がり疲れ寿命(剥離寿命)を、転動体から繰り返し加えられる負荷に拘らず、十分に確保できる。即ち、上記転がり疲れ寿命を確保する為には、上記第一の内輪軌道の表面部分の硬度を高く(例えばHV 550〜900程度に)する必要がある。この表面部分の硬度が低いと、上記第一の内輪軌道の転がり疲れ寿命が短くなる。ハブを炭素の含有量が0.45重量%未満の炭素鋼により造った場合には、仮に上記第一の内輪軌道部分に焼き入れ処理を施しても、必要とする硬度を得られない。
これに対して請求項1、2、4、5に記載した発明の場合には、上記ハブを炭素の含有量が0.45重量%以上の炭素鋼製とすると共に上記第一の内輪軌道部分を焼き入れ処理により硬化させている為、上記第一の内輪軌道部分の硬度を十分に高くして、この第一の内輪軌道部分の転がり疲れ寿命の確保を図れる。この様にして第一の内輪軌道部分の転がり疲れ寿命を確保した場合でも、上記ハブの他端部で内輪よりも突出した部分又はこのハブに設けた円筒部は、上記焼き入れ処理を施さずに生のままとしている。この為、上記ハブと内輪とを結合する為のかしめ部の加工が面倒になる事はない。
【0016】
又、上記内輪を軸受鋼等の高炭素鋼製とし、心部まで焼き入れ硬化させた場合には、上記かしめ部の加工に伴って上記内輪に大きな荷重が加わった場合でも、この内輪の変形を防止して、転がり軸受ユニットの(正又は負の)内部隙間が、所望値からずれる事を防止できる。即ち、上記ハブの他端部で内輪よりも突出した部分又は上記円筒部をかしめ広げて上記かしめ部を形成する際には、このハブの他端部で内輪よりも突出した部分又は円筒部に、直径方向外方に向く大きな荷重を付与する必要がある。この結果、上記かしめ部の形成作業に伴って上記内輪の内周面及び端面に、大きな面圧が作用する。従って、上記内輪の硬度が低いと、上記面圧によりこの内輪が変形して、上記転がり軸受ユニットの内部隙間が所望値からずれてしまう。これに対して、上記内輪を軸受鋼等の高炭素鋼製とし、心部まで焼き入れ硬化させた場合には、この内輪の硬度が十分に高く、上記大きな面圧に拘らず、この内輪が変形する事を防止して、上記内部隙間を所望値に保てる。又、上記第二の内輪軌道の直径が変化したり、形状精度(真円度、断面形状)が悪化する事を防止して、この第二の内輪軌道の転がり疲れ寿命の低下防止を図れる。
【0017】
尚、ハブを構成する炭素鋼中の炭素の含有量を0.45〜1.10重量%とし、このハブの他端部で内輪よりも突出した部分又はこの他端部に形成した円筒部の硬度を、かしめ加工前に於いてHv200〜300とすれば、上記第一の内輪軌道部分の硬度を確保し、しかも上記ハブの他端部で内輪よりも突出した部分又は上記円筒部のかしめ広げ作業を十分に行なえる。尚、請求項1又は請求項4に記載した発明の様に、ハブを構成する炭素鋼中の炭素の含有量を0.45〜0.60重量%とすれば、鍛造後に焼鈍を行なわなくとも良い。又、鍛造後に冷却速度を簡易的に制御して、上記ハブの他端部で内輪よりも突出した部分又は上記円筒部の硬さをHv200〜300にできる。これに対して、請求項2又は請求項5に記載した発明の様に、ハブを構成する炭素鋼中の炭素の含有量を0.60〜1.10重量%とした場合には、鍛造後に焼鈍を行なう。
【0018】
又、請求項10又は請求項11に記載した発明の場合、ハブ自体には内輪軌道を設けていない為、ハブの材料としてかしめ部を形成し易い、炭素の含有量が0.45重量%未満の炭素鋼を使用できる。又、このかしめ部の加工に伴って、内輪の突き当て面である段差面には大きな加工荷重が負荷される。但し、上記ハブ、少なくとも段部の段差面を含むこの段部の一端部分を、焼き入れ処理により硬化させた場合には、上記かしめ部と共に上記段部に外嵌した第一、第二の内輪を挟持する部分である上記段部の段差面、及び転がり軸受ユニットの使用時に集中応力が発生し易い上記段部の一端部分の強度及び耐久性を確保できる。一方、上記ハブの他端部で第二の内輪よりも突出した部分又はこのハブに設けた円筒部は、上記焼き入れ処理を施さず生のままとしている為、上記ハブと第一、第二の内輪とを結合する為のかしめ部の加工が面倒になる事はない。又、上記段部に外嵌する第一、第二の内輪をそれぞれ高炭素鋼製とし、心部まで焼き入れ硬化させた場合には、第一、第二の両内輪軌道部分の硬度を確保できるだけでなく、上記ハブに形成するかしめ部の加工に伴って上記第二の内輪に大きな荷重が加わった場合でも、この第二の内輪の変形を防止して、転がり軸受ユニットの内部隙間が、所望値からずれる事を防止できる。又、この第二の内輪の外周面に形成した第二の内輪軌道の直径が変化したり、精度が悪化する事を防止して、この第二の内輪軌道の転がり疲れ寿命の低下防止を図れる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1〜4は、請求項1〜に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例の車輪支持用転がり軸受ユニット1aは、ハブ2bと、内輪3と、外輪4と、複数個の転動体5、5とを備える。このうちのハブ2bの外周面の外端寄り部分には、車輪を支持する為の第一のフランジ6を形成している。又、この第一の内輪部材2bの中間部外周面には第一の内輪軌道7を、同じく内端部には外径寸法が小さくなった段部8を、それぞれ形成している。この様なハブ2bは、炭素の含有率が0.45〜1.10重量%である炭素鋼製の素材に鍛造を施す事により、一体に造っている。
【0043】
次に、図7は、やはり請求項1〜に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例は、車輪の回転速度を検出する為の回転速度検出装置付の車輪支持用転がり軸受ユニットに、本発明を適用したものである。この為に本例の場合には、内輪3の内端部に、この内輪3の肩部30よりも小径で、この肩部30よりも内方に突出する段部31を形成している。そして、この肩部30に、回転速度検出装置を構成するトーンホイール32の基端部(図7の左端部)を外嵌固定している。このトーンホイール32の一部は、上記肩部30の内端面で上記段部31の基端部(図7の左端部)周囲部分に突き当てて、軸方向(図7の左右方向)に亙る位置決めを図っている。又、外輪4の内端開口部には合成樹脂製或は金属製のカバー33を嵌合固定し、このカバー33に包埋したセンサ34を、上記トーンホイール32に対向させて、回転速度検出装置を構成している。
【0045】
次に、図8は、やはり請求項1〜に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。前述した第1例及び上述した第2例が、何れも、回転しない外輪4の内側にハブ2bを回転自在に設けていたのに対して、本例の場合には、外輪4の側が回転する様にしている。即ち、本例の場合には、この外輪4が、車輪と共に回転する。回転側と静止側とが、直径方向で内外逆になり、それに伴って軸方向の内外が一部逆になった以外の構成及び作用は、前述した第1例の場合と同様であるから、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0046】
次に、図9は、やはり請求項1〜に対応する、本発明の実施の形態の第4例を示している。前述した第1〜2例及び上述した第3例が、何れも、回転駆動しない従動輪(FR車及びRR車の前輪、FF車の後輪)を回転自在に支持する為の車輪支持用転がり軸受ユニットに本発明を適用していたのに対して、本例の場合には、駆動輪(FR車及びRR車の後輪、FF車の前輪、4WD車の全輪)を回転自在に支持する為の車輪支持用転がり軸受ユニットに本発明を適用したものである。
【0050】
次に、図10は、やはり請求項1〜に対応する、本発明の実施の形態の第5例を示している。本例の場合には、ハブ2cの内端部に形成したかしめ部19aを、内輪3の内端面に向けかしめ付けて、このかしめ部19aを、この内輪3の内端面よりも軸方向内方に突出させている。又、このかしめ部19aの内側面側に円輪状の平坦面42を形成し、この平坦面42と等速ジョイント36の本体部分39の外端面とを当接させている。上記かしめ部19aは、生のままの炭素鋼であるが、上記平坦面42により上記本体部分39の外端面と広い面積で当接するので、ナット40の緊締時にも、当接部に加わる面圧が極端に高くなる事はない。従って、長期間に亙る使用に拘らず、上記かしめ部19aがへたる事を防止して、このかしめ部19aのへたりにより、上記ナット40の緩みや転動体5、5設置部分のがたつきが発生する事を有効に防止できる。その他の部分の構成及び作用は、上述した第4例の場合と同様であるから、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0051】
次に、図11〜13は、本発明の実施の形態の第6〜8例を示している。これら第6〜8例のうち、図11〜12に示した第6、7例は請求項1〜7、9に対応し、図13に示した第8例は請求項1〜9に対応する。上述した第1〜5例の場合には、何れもかしめ部19を形成する部材に施す焼き入れ硬化層を連続的に形成していたのに対し、これら第6〜8例の場合、上記焼き入れ硬化層は、特に必要とする部分毎に不連続に形成している。即ち、図11に示した第6例の場合は、第一の内輪軌道7部分と段差面12及びこの段差面12の内周寄り部に存在する隅R部とにのみ、図12に示した第7例の場合は、第一の内輪軌道7部分と段差面12及び上記隅R部及び段部8の基半部外周面とにのみ、図13に示した第8例の場合は、第一の内輪軌道7部分及び第一のフランジ6の基端部分と段差面12及び上記隅R部及び段部8の基半部外周面とにのみ、それぞれ上記焼き入れ硬化層を形成している。但し、前述した通り、上記焼き入れ硬化層は、上述の様に特に必要とする部分毎に不連続に形成するよりも、図1、7、8、9、10に示した第1〜5例の様に、隣り合う焼き入れ硬化層同士を連続して形成した方が、上記焼き入れ硬化層を施す部材の強度及び耐久性の向上を図れる。その他の部分の構成及び作用は、前述した第1例の場合と同様である。
【0052】
次に、図14は、請求項10〜13に対応する、本発明の実施の形態の第9例を示している。本例の車輪支持用転がり軸受ユニットは、第一、第二の内輪軌道7、9を、ハブ2dの段部8aに外嵌した第一、第二の内輪41、3の外周面に、それぞれ形成している。この様な第一、第二の各内輪41、3は、共にSUJ2等の高炭素クロム軸受鋼の様な高炭素鋼製とし、心部まで焼き入れ硬化させている。又、これら第一、第二の内輪41、3は、上記段部8aに外嵌した状態で、上記ハブ2dの内端部に形成したかしめ部19と第一のフランジ6の基部に形成した段差面12との間に挟持している。
【0057】
次に、図15〜16は、本発明の実施の形態の第10〜11例を示している。これら第10〜11例のうち、図15に示した第10例は請求項10、11、13に対応し、図16に示した第11例は請求項10〜13に対応する。これら第10〜11例の場合には、ハブ2dに施す焼き入れ硬化層を、転がり軸受の使用時に、特に大きな荷重を受ける部分にのみ形成している。即ち、図15に示した第10例の場合は、段差面12を含む上記段部8aの基端部分にのみ、図16に示した第11例の場合は、上記段差面12を含む上記段部8aの基端部分及び上記第一のフランジ6の基端部分にのみ、それぞれ上記焼き入れ硬化層を形成している。その他の部分の構成及び作用は、上述した第9例の場合と同様である。

Claims (12)

  1. 一端部外周面に第一のフランジを、中間部外周面に第一の内輪軌道を、それぞれ形成したハブと、このハブの他端部に形成された、上記第一の内輪軌道を形成した部分よりも外径寸法が小さくなった段部と、外周面に第二の内輪軌道を形成して上記段部に外嵌した内輪と、内周面に上記第一の内輪軌道に対向する第一の外輪軌道及び上記第二の内輪軌道に対向する第二の外輪軌道を、外周面に第二のフランジを、それぞれ形成した外輪と、上記第一、第二の内輪軌道と上記第一、第二の外輪軌道との間に、それぞれ複数個ずつ設けられた転動体とを備え、上記ハブの他端部で少なくとも上記段部に外嵌した内輪よりも突出した部分を直径方向外方にかしめ広げる事で形成したかしめ部により、上記段部に外嵌した内輪をこの段部の段差面に向け抑え付けて、この段部に外嵌した内輪を上記ハブに結合固定した車輪支持用転がり軸受ユニットに於いて、上記ハブは炭素の含有量が0.45〜0.60重量%の炭素鋼製であり、少なくとも上記第一の内輪軌道部分を焼き入れ処理により硬化させると共に少なくとも上記ハブの他端部で上記内輪よりも突出した部分には上記焼き入れ処理を施さずに生のままとした事を特徴とする車輪支持用転がり軸受ユニット。
  2. 一端部外周面に第一のフランジを、中間部外周面に第一の内輪軌道を、それぞれ形成したハブと、このハブの他端部に形成された、上記第一の内輪軌道を形成した部分よりも外径寸法が小さくなった段部と、外周面に第二の内輪軌道を形成して上記段部に外嵌した内輪と、内周面に上記第一の内輪軌道に対向する第一の外輪軌道及び上記第二の内輪軌道に対向する第二の外輪軌道を、外周面に第二のフランジを、それぞれ形成した外輪と、上記第一、第二の内輪軌道と上記第一、第二の外輪軌道との間に、それぞれ複数個ずつ設けられた転動体とを備え、上記ハブの他端部で少なくとも上記段部に外嵌した内輪よりも突出した部分を直径方向外方にかしめ広げる事で形成したかしめ部により、上記段部に外嵌した内輪をこの段部の段差面に向け抑え付けて、この段部に外嵌した内輪を上記ハブに結合固定した車輪支持用転がり軸受ユニットに於いて、上記ハブは炭素の含有量が0.60〜1.10重量%の炭素鋼製であり、少なくとも上記第一の内輪軌道部分を焼き入れ処理により硬化させると共に少なくとも上記ハブの他端部で上記内輪よりも突出した部分にはこのハブの鍛造加工後に焼純した事を特徴とする車輪支持用転がり軸受ユニット。
  3. 一端部外周面に第一のフランジを、中間部外周面に第一の内輪軌道を、それぞれ形成したハブと、このハブの他端部に形成された、上記第一の内輪軌道を形成した部分よりも外径寸法が小さくなった段部と、外周面に第二の内輪軌道を形成して上記段部に外嵌した内輪と、内周面に上記第一の内輪軌道に対向する第一の外輪軌道及び上記第二の内輪軌道に対向する第二の外輪軌道を、外周面に第二のフランジを、それぞれ形成した外輪と、上記第一、第二の内輪軌道と上記第一、第二の外輪軌道との間に、それぞれ複数個ずつ設けられた転動体とを備え、上記ハブの他端部で少なくとも上記段部に外嵌した内輪よりも突出した部分を直径方向外方にかしめ広げる事で形成したかしめ部により、上記段部に外嵌した内輪をこの段部の段差面に向け抑え付けて、この段部に外嵌した内輪を上記ハブに結合固定した車輪支持用転がり軸受ユニットに於いて、上記ハブは少なくとも上記内輪の突き当て面である段差面を含む上記段部の一端部分と、上記第一の内輪軌道部分とを焼き入れ処理により硬化させると共に少なくとも上記ハブの他端部で上記内輪よりも突出した部分には上記焼き入れ処理を施さず生のままとした事を特徴とする車輪支持用転がり軸受ユニット。
  4. 一端部外周面に第一のフランジを、中間部外周面に第一の内輪軌道を、それぞれ形成したハブと、このハブの他端部に形成された、上記第一の内輪軌道を形成した部分よりも外径寸法が小さくなった段部と、外周面に第二の内輪軌道を形成して上記段部に外嵌した内輪と、内周面に上記第一の内輪軌道に対向する第一の外輪軌道及び上記第二の内輪軌道に対向する第二の外輪軌道を、外周面に第二のフランジを、それぞれ形成した外輪と、上記第一、第二の内輪軌道と上記第一、第二の外輪軌道との間に、それぞれ複数個ずつ設けられた転動体とを備え、上記ハブの他端部で少なくとも上記段部に外嵌した内輪よりも突出した部分に形成した円筒部を直径方向外方にかしめ広げる事で形成したかしめ部により、上記段部に外嵌した内輪をこの段部の段差面に向け抑え付けて、この段部に外嵌した内輪を上記ハブに結合固定した車輪支持用転がり軸受ユニットに於いて、上記ハブは炭素の含有量が0.45〜0.60重量%の炭素鋼製であり、少なくとも上記第一の内輪軌道部分を焼き入れ処理により硬化させると共に少なくとも上記円筒部には上記焼き入れ処理を施さずに生のままとした事を特徴とする車輪支持用転がり軸受ユニット。【請求項5】一端部外周面に第一のフランジを、中間部外周面に第一の内輪軌道を、それぞれ形成したハブと、このハブの他端部に形成された、上記第一の内輪軌道を形成した部分よりも外径寸法が小さくなった段部と、外周面に第二の内輪軌道を形成して上記段部に外嵌した内輪と、内周面に上記第一の内輪軌道に対向する第一の外輪軌道及び上記第二の内輪軌道に対向する第二の外輪軌道を、外周面に第二のフランジを、それぞれ形成した外輪と、上記第一、第二の内輪軌道と上記第一、第二の外輪軌道との間に、それぞれ複数個ずつ設けられた転動体とを備え、上記ハブの他端部で少なくとも上記段部に外嵌した内輪よりも突出した部分に形成した円筒部を直径方向外方にかしめ広げる事で形成したかしめ部により、上記段部に外嵌した内輪をこの段部の段差面に向け抑え付けて、この段部に外嵌した内輪を上記ハブに結合固定した車輪支持用転がり軸受ユニットに於いて、上記ハブは炭素の含有量が0.60〜1.10重量%の炭素鋼製であり、少なくとも上記第一の内輪軌道部分を焼き入れ処理により硬化させると共に少なくとも上記円筒部には上記ハブの鍛造加工後に焼純した事を特徴とする車輪支持用転がり軸受ユニット。
  5. 一端部外周面に第一のフランジを、中間部外周面に第一の内輪軌道を、それぞれ形成したハブと、このハブの他端部に形成された、上記第一の内輪軌道を形成した部分よりも外径寸法が小さくなった段部と、外周面に第二の内輪軌道を形成して上記段部に外嵌した内輪と、内周面に上記第一の内輪軌道に対向する第一の外輪軌道及び上記第二の内輪軌道に対向する第二の外輪軌道を、外周面に第二のフランジを、それぞれ形成した外輪と、上記第一、第二の内輪軌道と上記第一、第二の外輪軌道との間に、それぞれ複数個ずつ設けられた転動体とを備え、上記ハブの他端部で少なくとも上記段部に外嵌した内輪よりも突出した部分に形成した円筒部を直径方向外方にかしめ広げる事で形成したかしめ部により、上記段部に外嵌した内輪をこの段部の段差面に向け抑え付けて、この段部に外嵌した内輪を上記ハブに結合固定した車輪支持用転がり軸受ユニットに於いて、上記ハブは少なくとも上記段部で上記内輪の突き当て面である段差面を含むこの段部の一端部分と、上記第一の内輪軌道部分とを焼き入れ処理により硬化させると共に少なくとも上記円筒部には上記焼き入れ処理を施さず生のままとした事を特徴とする車輪支持用転がり軸受ユニット。
  6. ハブの他端部で内輪の嵌合部である、円筒状の外周面の一部が焼き入れ処理により硬化されている、請求項1〜6の何れかに記載した車輪支持用転がり軸受ユニット。
  7. 第一のフランジの基端部が焼き入れ処理により硬化されている、請求項1〜7の何れかに記載した車輪支持用転がり軸受ユニット。
  8. 内輪が心部まで焼き入れ硬化されている、請求項1〜8の何れかに記載した車輪支持用転がり軸受ユニット。
  9. 一端部外周面に第一のフランジを形成したハブと、このハブの外周面に軸方向中間部から他端部に亙り形成された段部と、外周面に第一の内輪軌道を形成して上記段部の一端側に外嵌した第一の内輪と、外周面に第二の内輪軌道を形成して上記段部の他端側に外嵌した第二の内輪と、内周面に上記第一の内輪軌道に対向する第一の外輪軌道及び上記第二の内輪軌道に対向する第二の外輪軌道を、外周面に第二のフランジを、それぞれ形成した外輪と、上記第一、第二の内輪軌道と上記第一、第二の外輪軌道との間に、それぞれ複数個ずつ設けられた転動体とを備え、上記ハブの他端部で少なくとも上記段部の他端側に外嵌した第二の内輪よりも突出した部分を直径方向外方にかしめ広げる事で形成したかしめ部により、上記段部に外嵌した第一、第二の内輪をこの段部の段差面に向け抑え付けて、上記段部に外嵌した第一、第二の内輪を上記ハブに結合固定した車輪支持用転がり軸受ユニットに於いて、上記ハブは炭素の含有量が0.20〜0.60重量%の炭素鋼製であり、少なくとも上記ハブの他端部で上記第二の内輪よりも突出した部分には焼き入れ処理を施さずに生のままとした事を特徴とする車輪支持用転がり軸受ユニット。
  10. 一端部外周面に第一のフランジを形成したハブと、このハブの外周面に軸方向中間部から他端部に亙り形成された段部と、外周面に第一の内輪軌道を形成して上記段部の一端側に外嵌した第一の内輪と、外周面に第二の内輪軌道を形成して上記段部の他端側に外嵌した第二の内輪と、内周面に上記第一の内輪軌道に対向する第一の外輪軌道及び上記第二の内輪軌道に対向する第二の外輪軌道を、外周面に第二のフランジを、それぞれ形成した外輪と、上記第一、第二の内輪軌道と上記第一、第二の外輪軌道との間に、それぞれ複数個ずつ設けられた転動体とを備え、上記ハブの他端部で少なくとも上記段部の他端側に外嵌した第二の内輪よりも突出した部分に形成した円筒部を直径方向外方にかしめ広げる事で形成したかしめ部により、上記段部に外嵌した第一、第二の内輪をこの段部の段差面に向け抑え付けて、上記段部に外嵌した第一、第二の内輪を上記ハブに結合固定した車輪支持用転がり軸受ユニットに於いて、上記ハブは炭素の含有量が0.20〜0.60重量%の炭素鋼製であり、少なくとも上記円筒部には焼き入れ処理を施さずに生のままとした事を特徴とする車輪支持用転がり軸受ユニット。
  11. 第一のフランジの基端部が焼き入れ処理により硬化されている、請求項10又は請求項11に記載した車輪支持用転がり軸受ユニット。
  12. ハブの外周面で、第一のフランジの基端部を含み、少なくとも段部の外周面の他端寄り部分を除く部分が焼き入れ処理により硬化されている、請求項10又は請求項11に記載した車輪支持用転がり軸受ユニット。
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