JPH11135919A - 回路パターン形成方法、回路パターン形成シートおよび回路パターン - Google Patents

回路パターン形成方法、回路パターン形成シートおよび回路パターン

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JPH11135919A
JPH11135919A JP29390897A JP29390897A JPH11135919A JP H11135919 A JPH11135919 A JP H11135919A JP 29390897 A JP29390897 A JP 29390897A JP 29390897 A JP29390897 A JP 29390897A JP H11135919 A JPH11135919 A JP H11135919A
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JP
Japan
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circuit pattern
conductive
layer
pattern forming
adhesive layer
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Application number
JP29390897A
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English (en)
Inventor
Masafumi Hayashi
雅史 林
Noritaka Egashira
典孝 江頭
Shunichi Ebihara
俊一 海老原
Masanori Torii
政典 鳥井
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 回路パターンの抵抗値を低くしたり容易に調
節したりすることができる回路パターンの形成方法、か
かる方法に使用される回路パターン形成シート、および
かかる方法によって形成された抵抗値の低い回路パター
ンを提供する。 【解決手段】 支持基材2上に導電性剥離層3と導電層
4と接着層5とをこの順序で設け、導電性剥離層3また
は接着層5のうち少なくともどちらか一方は回路パター
ンの形に形成され、導電層4は導電性剥離層3を介して
支持基材2の全面を覆うように形成されている回路パタ
ーン形成シート1を用い、絶縁性基材6の一面側に、こ
の回路パターン形成シート1の接着層5側を対向させて
一旦貼り合せた後、回路パターン形成シート1を剥離す
ることによって、接着層5、導電層4および導電性剥離
層3からなる回路パターン14を絶縁性基材6に転写す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路パターン形成
方法、回路パターン形成シートおよび回路パターンに関
する。
【0002】
【従来の技術】ガラスやプラスチック等からなる絶縁性
基材上に所定の回路パターンの導電層を形成する方法と
しては、フォトリソグラフィーによる回路パターン形成
方法、スクリーン印刷による回路パターン形成方法、熱
転写による回路パターン形成方法などが知られている。
【0003】フォトリソグラフィーによる回路パターン
形成方法は、絶縁性基材上に導電層を設け、この導電層
上に感光性レジストフィルムを貼着して回路パターン状
に露光した後、感光性レジストフィルムの未露光部をア
ルカリ液にて溶解除去し、次いで溶解除去によって露出
した導電層をエッチング液にて除去し、その後感光性レ
ジストフィルムの露光硬化部を第二エッチング液で除去
して所定の回路パターンの導電層を形成する方法であ
る。しかしながら、この方法は工程数が多く、また廃液
が有害であるため、製造コストおよび廃液の処理コスト
がかさむといった問題がある。
【0004】スクリーン印刷による回路パターン形成方
法は、絶縁性基材上に金属ペースト等をマスクを介して
スキージで塗布し、その後焼成して所定の回路パターン
の導電層を形成する方法である。しかしながら、この方
法はマスクが高価であること、マスクを精度良く位置合
わせするのが煩雑であること、マスクの穴が目詰まりし
易いこと等の問題がある。
【0005】熱転写による回路パターン形成方法は、例
えば特公平5−1639号公報や特開平1−12949
2号公報に開示されているように、熱転写シートに設け
られたインク層中に導電性材料を含有させ、サーマルヘ
ッド等の加熱デバイスにより絶縁性基材上にインク層を
転写し、所定の回路パターンの導電層として転写形成す
る方法である。しかしながら、導電性材料を含有するイ
ンクを熱転写シートの基材上に塗布するために、また
は、該熱転写シート基材から絶縁性基材上にインク層を
移行させるために、インク層に導電性材料と共にバイン
ダーを配合する必要がある。ところが、ワックスや合成
樹脂などの絶縁材料を多く含有しているバインダー成分
は、抵抗値が高い。このため、転写形成された導電層の
抵抗値が高くなり、所定の抵抗値となりにくい。また、
抵抗値を調整するため、インク層を厚くしたり、インク
層中の導電性材料の含有量を増やしたりしているが、回
路パターンの解像性や印字感度を最適化するのが困難に
なる。さらに、量産性を考慮した場合、絶縁性基材上に
連続して熱転写することができるパターンの大きさが、
サーマルヘッド等の加熱デバイスの幅によって制約され
るという不都合もある。
【0006】一方、特開昭60−160693号公報お
よび特開平3−87089号公報には、回路パターン形
成シートに設けられた導電層を、絶縁性基材上に接着層
を介して所定の回路パターンの形になるように転写する
方法(以下「パターン転写法」という)が開示されてい
る。
【0007】特開昭60−160693号公報に開示さ
れたパターン転写法によれば、回路パターン形成シート
は、支持基材上に、剥離層、導電層、接着層の順で設け
られて構成される。これらのうち、剥離層または接着層
があらかじめ回路パターンの形に設けられる。このよう
な回路パターン形成シートの接着層上に絶縁性基材を貼
り合せ、その後引き剥がすと、導電層は剥離層との界面
で剥がれ、接着層を介して絶縁性基材上に所定の回路パ
ターンが転写形成される。
【0008】特開平3−87089号公報に開示された
パターン転写法によれば、回路パターン形成シートは、
支持基材上に、剥離層、導電層の順で設けられて構成さ
れる。こうして形成された回路パターン形成シートの導
電層上に、所定の回路パターンの形を有する接着層が設
けられた絶縁性基材の接着層側を貼り合せ、その後引き
剥がすことによって、導電層は剥離層との界面で剥が
れ、接着層を介して絶縁性基材上に所定の回路パターン
が転写形成される。
【0009】このようなパターン転写法は、サーマルヘ
ッドを用いる熱転写法よりも量産性に優れている。ま
た、パターン転写法によれば、導電層にバインダーを配
合しなくても回路パターンを絶縁性基材上に転写できる
ので、抵抗値を容易に低くしたり、調節したりすること
ができる。しかしながら、パターン転写法の利点を生か
しつつ、なお一層のこと回路パターンの抵抗値を低くし
たり、容易に調節したりすることが求められている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、回路
パターンの抵抗値を低くしたり、容易に調節したりする
ことができる回路パターン形成方法、かかる方法に使用
される回路パターン形成シート、および、かかる方法に
よって形成された抵抗値の低い回路パターンを提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明においては、剥離
層に導電性を持たせておき、かかる剥離層を導電層と共
に絶縁性基材に移行させて、転写後に導電層の一部とし
て機能させることにより、回路パターンの抵抗値を低く
したり調節したりする。本発明は、サーマルヘッドのよ
うな加熱素子を用いるいわゆる熱転写法を応用した第一
の発明と、いわゆるパターン転写法を応用した第二の発
明を含む。
【0012】第一の発明においては、支持基材上に、導
電性剥離層と導電層と接着層とをこの順序で、且つ、い
ずれの層も前記支持基材の全面を覆うように設けてなる
回路パターン形成シートを用いる。そして、絶縁性基材
の一面側に、この回路パターン形成シートの接着層側を
対向させて重ね合わせた後、形成すべき回路パターンの
形に沿って選択的に加熱することによって、接着層、導
電層および導電性剥離層からなる回路パターンを絶縁性
基材に転写する。
【0013】第二の発明においては、支持基材上に導電
性剥離層と導電層と接着層とをこの順序で設けてなり、
前記の導電性剥離層または接着層のうち少なくともどち
らか一方は回路パターンの形に形成され、前記導電層は
前記導電性剥離層を介して前記支持基材の全面を覆うよ
うに形成されている回路パターン形成シートを用いる。
そして、絶縁性基材の一面側に、この回路パターン形成
シートの接着層側を対向させて一旦貼り合せた後、前記
回路パターン形成シートを剥離することによって、接着
層、導電層および導電性剥離層からなる回路パターンを
絶縁性基材に転写する。
【0014】上記の第一及び第二の発明によって得られ
る回路パターンは、絶縁性基材上に設けられた接着層、
該接着層上に設けられた導電層、および、該導電層上に
設けられた導電性剥離層とを備えている。
【0015】従来のパターン転写法では、剥離層は、回
路パターン形成シート上の導電層を円滑に絶縁性基材へ
と移行させることだけを目的とし、転写完了後の剥離層
はもはや用済みであった。このため、従来は、転写時に
回路パターン形成シートの剥離層と導電層との界面で剥
離が起こるようにして剥離層の移行を阻止していた。あ
るいは、絶縁性基材上に回路パターンを転写形成した後
に、導電層に付随して移行してきた剥離層を除去してい
た。
【0016】これに対して本発明においては、回路パタ
ーン形成シートの支持基材と導電性剥離層との界面で剥
離が起こるようにして、導電性剥離層を意図的に導電層
に付随させて絶縁性基材上へと移行させる。そして、回
路パターンを転写形成した後は、導電性剥離層を除去し
ないで、導電層の一部として機能させる。このように、
回路パターンの導電層に隣接する剥離層に導電性を持た
せて、導電層の一部として機能させることによって、導
電層の抵抗値を容易に低くしたり、調節したりすること
が可能になる。
【0017】上記の導電性剥離層としては、従来知られ
ている剥離層中に導電性材料を分散させたものを利用で
きる。カーボンブラックは、剥離層中でバインダーとの
分散性がよく、比較的廉価なので、好ましい導電性材料
の一つである。また、アルミニウム蒸着膜のような気相
めっきによって形成された金属膜は、実質的に導電性材
料のみからなるので、これを導電層として用いることに
よって、低い抵抗値を得ることができる。
【0018】第二の発明においては、導電性剥離層また
は接着層のどちらかを回路パターンの形に形成しておけ
ば回路パターンを転写することができるが、導電性剥離
層のほうを回路パターンの形に形成しておくほうがパタ
ーンの解像性が向上する。従って、導電性剥離層と接着
層を両方とも回路パターンの形に形成しなくても十分に
転写可能な場合には、導電性剥離層だけを回路パターン
の形に形成するのが好ましい。
【0019】また、第二の発明においては、回路パター
ンの形を有する導電性剥離層または接着層が2セット以
上設けられた回路パターン形成シートを用いてもよい。
絶縁性基材上に、2セット以上のパターンを有する回路
パターン形成シートを重ね、ロール加圧またはロール加
温加熱により一旦貼り合せた後、再び剥離することによ
って、2セット以上の回路パターンを連続的に転写する
ことができるので、生産性がよい。
【0020】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の回路パターン形
成シートを例示する。図1(a)〜1(d)はそれぞれ
別の態様の断面図であるが、同じ構成要素には共通の符
号を用いている。本発明の回路パターン形成シート1
は、支持基材2と、支持基材2上に設けられた導電性剥
離層3と、導電性剥離層3上に設けられた導電層4と、
導電層4上に設けられた接着層5とからなる。なお、本
発明の目的に反しない限り、さらに別の層を付加しても
よい。例えば、支持基材の背面側に、加圧を均一に行な
うためのクッション層や熱転写時のスティッキングを防
止するための耐熱層を設けることができる。
【0021】図1(a)の回路パターン形成シート1
は、いわゆる熱転写法で回路パターンを形成する場合に
利用される。図1(a)の回路パターン形成シート1
は、導電性剥離層3と導電層4と接着層5がいずれの層
も支持基材2の全面を覆うように積層されて設けられて
いる。この回路パターン形成シート1の接着層5側を絶
縁性基材に重ねた後、サーマルヘッド等の加熱デバイス
によって回路パターン状に局部的に加熱し、その後、回
路パターン形成シート1を絶縁性基材から分離すること
によって、加熱された部分の回路パターン転写部7であ
る導電性剥離層3と導電層4と接着層5とが一体となっ
て絶縁性基材に転写され、絶縁性基材側から接着層5、
導電層4、導電性剥離層3の順で形成されて回路パター
ンを構成する。加熱されない部分の導電性剥離層3と導
電層4と接着層5は、非転写部8として転写されずに支
持基材2上に残る。
【0022】図1(b)〜図1(d)の回路パターン形
成シートは、いわゆるパターン転写法で回路パターンを
形成する場合に利用される。図1(b)の回路パターン
形成シート1は、導電性剥離層3が形成すべき回路パタ
ーンのポジパターンとして支持基材2上に設けられてお
り、その上には導電層4が導電性剥離層3を介して支持
基材2の全面に設けられ、さらにその上には接着層5が
全面に設けられている。このため、導電性剥離層3が設
けられていない部分は、導電層4が直接支持基材2上に
設けられている。この回路パターン形成シート1の接着
層5側を絶縁性基材に一旦貼り合せた後、回路パターン
形成シート1を絶縁性基材から剥離することによって、
回路パターン転写部7である導電性剥離層3と導電層4
と接着層5が、絶縁性基材に転写されて回路パターンが
形成される。導電性剥離層3が設けられていない部分の
導電層4と接着層5は、非転写部8として転写されずに
支持基材2上に残る。
【0023】図1(c)の回路パターン形成シート1
は、支持基材2上に、導電性剥離層3と導電層4が何れ
も全面に積層されて設けられ、さらに導電層4上には形
成すべき回路パターンのポジパターンとして接着層5が
設けられている。この回路パターン形成シート1の接着
層5側を絶縁性基材に一旦貼り合せた後、回路パターン
形成シート1を絶縁性基材から剥離することによって、
回路パターン転写部7である導電性剥離層3と導電層4
と接着層5が絶縁性基材に転写されて回路パターンが形
成される。接着層5が設けられていない部分の導電性剥
離層3と導電層4は、非転写部8として転写されずに支
持基材2上に残る。
【0024】図1(d)の回路パターン形成シート1
は、導電性剥離層3が形成すべき回路パターンのポジパ
ターンとして支持基材2上に設けられており、その上に
は導電層4が導電性剥離層3を介して支持基材2の全面
に設けられ、さらに導電層4上には形成すべき回路パタ
ーンのポジパターンとして既に設けられた導電性剥離層
3と同じパターンを有する接着層5が位置合わせされて
設けられている。このため、導電性剥離層3が設けられ
ていない部分は、導電層4が直接支持基材2上に設けら
れている。この回路パターン形成シート1の接着層5側
を絶縁性基材に一旦貼り合せた後、回路パターン形成シ
ート1を絶縁性基材から剥離することによって、回路パ
ターン転写部7である導電性剥離層3と導電層4と接着
層5が絶縁性基材に転写されて回路パターンが形成され
る。導電性剥離層3および接着層5が設けられていない
部分の導電層4は、非転写部8として転写されずに支持
基材2上に残る。
【0025】いわゆるパターン転写法で回路パターンを
形成する場合には、導電性剥離層3または接着層5のど
ちらかを回路パターンの形に形成しておけば回路パター
ンを転写することができるが、導電性剥離層のほうを回
路パターンの形に形成しておくほうがパターンの解像性
がよくなる。また、導電性剥離層3と接着層5を両方と
も回路パターンの形に形成する場合には位置合わせが面
倒である。従って、導電性剥離層と接着層を両方とも回
路パターンの形に形成しなくても十分に転写可能な場合
には、導電性剥離層だけを回路パターンの形に形成して
おくのが好ましい。
【0026】なお、本発明においては、支持基材の全面
を覆うように設けることとされている層であっても、転
写に悪い影響を及ぼさない限り部分的に省略して差し支
えない。例えば、1枚の回路パターン形成シートに回路
パターンの形を有する転写部を2セット以上設ける場合
には、隣り合うパターン同士の間のスペースの導電層を
省略できる。本発明の目的に反しない範囲で導電性剥離
層、導電層または接着層の一部を省略した回路パターン
形成シートも、本発明に属する。
【0027】図2は、図1(b)の回路パターン形成シ
ート1を用いた場合の本発明の回路パターン形成方法の
一例を示す断面模式図である。
【0028】回路パターン形成方法としては、先ず、回
路パターン形成シート1の接着層5側に、絶縁性基材6
を一旦貼り合せる。この際、貼り合せてできた中間積層
体9の構造を、図3に示す。尚、この中間積層体9は、
図1に示す他の例(図1(a)、図1(c)、図1
(d))の回路パターン形成シート1と絶縁性基材6と
の組み合わせであってもよい。
【0029】次いで、中間積層体9の絶縁性基材6から
回路パターン形成シート1を剥離すると、回路パターン
形成シート1の導電性剥離層3が形成されている部分、
すなわち回路パターン転写部7が、支持基材2と導電性
剥離層3の界面で剥離し、同時に非転写部8との境界で
せん断を起こして、絶縁性基材6に転写される。こうし
て、絶縁性基材6上に、接着層5、導電層4及び導電性
剥離層3がこの順序で設けられてなる図4に示すような
回路パターン14が形成される。一方、回路パターン形
成シート1上には、支持基材2上に直接設けられた導電
層4と、その導電層4上の接着層5が除去されずに残
る。なお、一旦貼り合せた後の剥離は、回路パターン形
成シート1を剥離しても、絶縁性基材6を剥離しても何
れでもよい。
【0030】図1(b)の回路パターン形成シートを用
いて回路パターンを転写する場合には、転写時の各層間
の密着力に関して少なくとも以下の関係が成立する必要
がある。
【0031】A>B>C1、 ここで、 支持基材2と導電層4との密着力:A、 接着層5と絶縁性基材6との密着力:B、 支持基材2と導電性剥離層3との密着力:C1、 導電性剥離層3と導電層4との密着力:C2、 導電層4と接着層5との密着力:C3、 である。そして、好ましくは、A>(C2、C3)>B
>C1 である。
【0032】このような関係で各層が密着していると、
支持基材2上に直接設けられている導電層4は、その密
着性が最も強く(密着力:A)、転写されずに支持基材
2上に残って非転写部8となる。導電層4と接着層5と
の密着性(密着力:C3)が、接着層5と絶縁性基材6
との密着性(密着力:B)よりも強いことが好ましく、
非転写部8の接着層5は絶縁性基材6に転写されずに導
電層4と共に支持基材2上に残る。
【0033】一方、導電性剥離層3が設けられた回路パ
ターン転写部7においては、支持基材2とその上に設け
られた導電性剥離層3との密着性(密着力:C1)が各
層間の密着性のうちで最も弱いので、導電性剥離層3は
支持基材2から容易に剥離する。この時、接着層5と絶
縁性基材6との密着性(密着力:B)よりも、導電性剥
離層3と導電層4との密着性(密着力:C2)および導
電層4と接着層5との密着性(密着力:C3)の方が強
いことが好ましく、回路パターン転写部7を構成する導
電性剥離層3と導電層4と接着層5は、一体となって絶
縁性基材6に転写される。導電性剥離層3と導電層4と
の密着性(密着力:C2)および導電層4と接着層5と
の密着性(密着力:C3)の強弱は、特に関係せず、回
路パターン転写部7が一体として転写するためには、そ
れらの密着性が少なくとも接着層5と絶縁性基材6との
密着性(密着力:B)よりも強ければよい。
【0034】いずれにしても、本発明においては、回路
パターン形成シートの転写部7だけを優先的に、且つ、
支持基材と導電性剥離層の間で剥離させて絶縁性基材に
転写させる必要がある。そのため、支持基材と導電性剥
離層の間の密着性、絶縁性基材と接着層の間の密着性、
及び、その他の各界面の密着性が、転写時に適切なバラ
ンスを保てるように調節する。このような調節は、例え
ば、熱可塑性樹脂やワックスなどのように加熱や加圧に
よって密着性や剥離性が変化する材料を導電性剥離層や
接着層に配合したり、回路パターン形成シートの支持基
材の材質を選ぶなどして行なうことができる。
【0035】回路パターン形成シート1と絶縁性基材6
とを貼り合せるには、回路パターン形成シート1上に、
回路パターン形成シート1の接着層5側と絶縁性基材6
とが対向するように絶縁性基材6を重ね合わせ、平板加
圧あるいはロール加圧などの任意の方法で押圧すればよ
い。この時、回路パターン形成シート1の導電性剥離層
3や接着層5の熱的性質に応じて適切な温度に加熱しな
がら押圧することにより、回路パターン転写部7の転写
性を向上させることができる。
【0036】回路パターン形成シート1と絶縁性基材6
は、連続シートの形態であってもよい。図2に示すよう
に、形成すべき回路パターンの形を有する導電性剥離層
3を2セット以上有する連続シート状の回路パターン形
成シート1と、やはり連続シート状の絶縁性基材6と
を、絶縁性基材用ロールストック17と回路パターン形
成シート用ロールストック16から繰り出して重ね合わ
せ、回転する加圧ローラ10を用いて加圧して貼り合
せ、回路パターン形成シート1と絶縁性基材6とを剥離
することによって、2セット以上の回路パターン14を
連続的に効率よく転写することができる。加圧ローラ1
0は、加熱操作を同時に行なえるように加熱・加圧ロー
ラであってもよい。この方法によって得られた回路パタ
ーン付きの連続シート状絶縁性基材と使用済みの回路パ
ターン形成シートは、それぞれの巻取りロール11、1
2にロール状に巻き取って回収するのが生産性の点から
好ましい。
【0037】以下に、回路パターン形成シート1を構成
する主な層と絶縁性基材6、およびその形成方法につい
て説明する。
【0038】[支持基材]支持基材2には、その上に導電
性剥離層3と導電層4と接着層5が設けられ、回路パタ
ーン転写部7を転写除去するための支持体として用いら
れる。支持基材2は、その上に設けられる各層との密着
力を適切に調節できるように、導電性剥離層3または導
電層4の種類に応じて適宜選択される。
【0039】使用される支持基材2としては、樹脂フィ
ルム、紙、金属等を含む広範囲の材料から選ぶことがで
きるが、通常、ポリエチレンテレフタレートフィルム等
のポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリ
プロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルム、ポリ
イミドフィルム等を使用することができる。これらのう
ち、ポリエチレンテレフタレートフィルムが、経済性や
取扱い易さの観点から好ましく用いられる。支持基材2
の厚さは、特に制限されないが、通常2〜25μm程度
である。
【0040】[導電性剥離層]導電性剥離層3を設けるこ
とによって、回路パターン形成シート1の回路パターン
転写部7を、円滑に絶縁性基材6へ移行させて転写する
ために必要な剥離性を確保することができる。また、導
電性剥離層3は、導電層4に付随して絶縁性基材に転写
され、転写後には導電層の一部として機能する。従っ
て、この導電性剥離層3によって低い抵抗値を実現する
ことができ、また、抵抗値を調節することができる。
【0041】導電性剥離層3は、形成すべき回路パター
ンのポジパターンとして支持基材2上(図1(b)、図
1(d))に設けられるか、または、支持基材2上の全
面に設けられる(図1(a)、図1(c))。そして、
導電性剥離層3は、回路パターン転写部7をなす導電層
4と接着層5と共に支持基材2から容易に剥がれ、絶縁
性基材6に容易に転写される。
【0042】導電性剥離層3に要求される性質として
は、適度な導電性、支持基材2からの優れた剥離性、支
持基材2への適度な密着性、導電層4の形成時にその形
態を維持することができる耐熱性等が要求される。
【0043】導電性を付与する材料としては、カーボン
ブラックや、SnO2 、ZnO、TiO、Al23
In23 、SiO2 、MgO、BaO、MoO3 等の
金属酸化物微粒子を用いることができる。また、この金
属酸化物微粒子に、異種元素をドーピングしたもの、例
えばSbやNbをドーピングしたSnO2 、AlやIn
をドーピングしたZnO、NbやTaをドーピングした
TiO等を用いることで、導電性をより向上させること
ができる。カーボンブラックは、剥離層中でバインダー
との分散性がよく、比較的廉価なので、好ましい導電性
材料の一つである。従来は、導電層のみによって回路パ
ターンの抵抗値の調整していたが、本発明では、導電性
剥離層3によっても抵抗値を調整できる。
【0044】剥離性と密着性は、支持基材2および導電
層4の種類に応じてその程度が異なるので、その程度に
応じた材料またはその材料を混合することによって導電
性剥離層3が形成される。例えば、剥離性を考慮した場
合は、カルナバワックス、パラフィンワックス等のワッ
クスや、支持基材として好ましく用いられるポリエチレ
ンテレフタレートフィルムと接着しにくい樹脂が用いら
れ、密着性を考慮した場合は、ポリエステル樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)、エチレン−
アクリル酸共重合体樹脂(EAA)、アクリル樹脂、ア
イオノマー樹脂等の熱可塑性樹脂が用いられる。これら
のうち、カルナバワックスとエチレン−酢酸ビニル共重
合体樹脂(EVA)をブレンドしたものが、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムとの密着性および剥離性のバ
ランスの観点から好ましく用いられる。
【0045】また、導電層4を金属蒸着で形成する場合
には、導電性剥離層3に耐熱性をもたせるために、ポリ
アミドイミド樹脂、ニトロセルロース等の耐熱性樹脂が
用いられる。これらのうち、ポリアミドイミド樹脂が、
耐熱性の観点から好ましく用いられる。
【0046】上述した樹脂等を一種類または二種類以上
混合して、導電性、剥離性、密着性、耐熱性を調整した
導電性剥離層3を形成することが好ましい。
【0047】導電性剥離層3は、上記材料を適当な溶剤
により、溶解または分散させて導電性剥離層用塗工液を
調製し、これを支持基材2上にグラビア印刷法、スクリ
ーン印刷法、グラビアリバースコーティング法等の手段
により、形成すべき回路パターンのポジパターンで塗布
し、または全面に塗布し、その後乾燥して形成すること
ができる。その塗工量は、乾燥後の厚さとして、通常
0.1〜5μmである。
【0048】[導電層]導電層4は、導電性剥離層3がパ
ターン状に形成されているかどうかにかかわらず、支持
基材2の全面を覆うように形成される。形成された導電
層4は、回路パターン転写部7の導電層4と非転写部8
の導電層4で構成される。
【0049】導電層4は、実質的に導電性材料だけから
なる層であることが好ましい。本発明によれば、抵抗値
の高いバインダー成分を用いなくても導電層4を形成で
き、上述した導電性剥離層3と併せて、高い導電性を有
する回路パターン14を形成することができる。
【0050】導電層4に使用される材料としては、例え
ば、銅、ニッケル、アルミニウム、錫、鉛、インジウ
ム、ビスマス、タリウム、金、銀、亜鉛またはそれらの
合金等の金属、カーボン、金属粉入りのペースト等を、
その要求される抵抗値によって適宜選択して使用するこ
とができる。
【0051】金属を導電層4とした場合には、真空蒸着
法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などの
気相めっき法で形成することができ、特に真空蒸着法で
形成することが好ましい。気相めっき法、特に真空蒸着
法により形成された導電層4は、その厚さを容易に制御
できるので、所望の抵抗値を有する回路パターンを形成
することができるとともに、非転写部8においては支持
基材2上に直接且つ強固に密着するので、非転写部8の
望ましくない転写を有効に阻止できる。金属以外で導電
層4を形成する場合には、従来公知の方法、例えば塗工
法等で形成することができる。
【0052】導電層4の厚さは、最終的に要求される回
路パターンの抵抗値、パターン幅、導電性剥離層3の抵
抗値との兼ね合い等によるが、通常0.001μm(1
0Å)〜50μm程度である。
【0053】[接着層]接着層5は、前記の導電性剥離層
3と協調して、回路パターン転写部7を絶縁性基材6に
転写させる。また、転写後の回路パターンは、接着層5
によって絶縁性基材に固定される。
【0054】接着層5を構成する材料は、絶縁性基材6
の種類や転写時における導電性剥離層の剥離性に応じて
適宜選定されるが、通常、ポリエステル樹脂、エチレン
−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)、エチレン−アク
リル酸共重合体樹脂(EAA)、アクリル樹脂、ポリエ
チレン樹脂またはウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂、カル
ナバワックス、ポリエチレンワックスまたはパラフィン
ワックス等のワックス、またはそれらの混合物を用いる
ことができ、必要に応じて補強剤、可塑剤、充填剤等を
添加して用いることができる。これらのうち、エチレン
−アクリル酸共重合体樹脂(EAA)が、導電層4とし
て好ましい金属蒸着膜および絶縁性基材6との密着性の
観点から特に好ましく用いられる。
【0055】接着層5は、上記材料を適当な溶剤によ
り、溶解または分散させて接着層用塗工液を調製し、こ
れを導電層4上にグラビア印刷法、スクリーン印刷法、
グラビアリバースコーティング法等の手段により、塗
布、乾燥して形成することができる。その塗工量は、乾
燥後の塗工厚さとして、通常0.1〜10μmである。
【0056】[絶縁性基材]絶縁性基材6は、その上に、
回路パターン形成シート1の回路パターン転写部7が転
写されて回路パターン14が形成されるので、電気絶縁
性に優れたものが用いられる。
【0057】絶縁性基材6の材質は回路板の用途および
接着層5の種類に応じて適宜選択されるが、特に制限は
ない。通常用いられる絶縁性基材6としては、例えば、
ガラス、セラミック、紙、プラスチック、ガラスエポキ
シ等の板またはフィルムを用いることができる。これら
のうち、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
エチレンテレナフタレート(PEN)等を使用するの
が、絶縁性の観点から好ましく、さらにそれらがフィル
ム状である場合には、量産性に優れることおよび回路板
の薄型化が達成できること等により好ましい。この場
合、得られる回路板が柔軟性を有するため、回路板巻き
取り用ロール12に巻き取ることができるので効率的で
ある。
【0058】絶縁性基材6の厚さは、特に制限されない
が、通常10〜250μm程度である。
【0059】
【実施例】以下に、本発明の回路パターン形成方法およ
び回路パターン形成シート1について、具体的に説明す
る。
【0060】(実施例1)先ず、支持基材2として厚さ
約6μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを使用
した。支持基材2上の全面には、下記の組成の導電性剥
離層用塗工液を乾燥後の厚さが約0.5μmとなるよ
うにグラビアダイレクト印刷法によって塗工、乾燥して
導電性剥離層3を形成した。次に、この導電性剥離層3
上の全面に、アルミニウムを約0.10μm(1000
Å)となるように真空蒸着法(10 -5Torr以下に減
圧)によって成膜し、導電層4を形成した。さらに、導
電層4上の全面に、下記の組成の接着層用塗工液を乾
燥後の塗工厚さが約2μmとなるようにグラビアリバー
スコーティング法により塗工、乾燥して接着層5を形成
した。こうして、図1(a)に示すような回路パターン
形成シート1を作製した。
【0061】 導電性剥離層用塗工液; カーボンブラックの水分散体(固形分30%) 20重量部 カルナバワックスエマルジョン(固形分40%、融点82℃) 20重量部 エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)エマルジョン (粒径7μm、固形分40%) 20重量部 IPA 30重量部 水 10重量部 接着層用塗工液; エチレン−アクリル酸共重合体樹脂(EAA)エマルジョン (固形分30%) 20重量部 カルナバワックスエマルジョン(固形分40%、融点82℃) 30重量部 IPA 30重量部 水 20重量部 次いで、絶縁性基材6として厚さ約100μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルムを使用した。
【0062】得られた回路パターン形成シート1に、サ
ーマルヘッドを用いて、任意の回路パターンを絶縁性基
材6に転写して回路パターン14を形成した。こうして
実施例1の回路板13を作製した。
【0063】(実施例2)先ず、支持基材2として厚さ
約6μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを使用
した。支持基材2上には、下記の組成の導電性剥離層用
塗工液を乾燥後の厚さが約0.5μmで、形成すべき
回路パターンに対してポジパターンとなるようにグラビ
アダイレクト印刷法によって塗工、乾燥して導電性剥離
層3を形成した。次に、ポジパターンの導電性剥離層3
上および導電性剥離層3が形成されていない支持基材2
上の何れをも覆うように、アルミニウムを約0.05μ
m(500Å)となるように真空蒸着法(10-5Tor
r以下に減圧)によって成膜し、導電層4を形成した。
さらに、導電層4上の全面に、下記の組成の接着層用塗
工液を乾燥後の塗工厚さが約1μmとなるようにグラ
ビアリバースコーティング法により塗工、乾燥して接着
層5を形成した。こうして、図1(b)に示すような回
路パターン形成シート1を作製した。
【0064】 導電性剥離層用塗工液; ポリエステル樹脂 10重量部 ポリアミドイミド樹脂 10重量部 カーボンブラック 10重量部 エタノール 35重量部 トルエン 35重量部 接着層用塗工液; ポリエステル樹脂 20重量部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比で1:1) 80重量部 次いで、絶縁性基材6として厚さ約100μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルムを使用した。
【0065】得られた回路パターン形成シート1の接着
層5上に、絶縁性基材6をラミネーターによって貼り合
せた。その後、熱と圧の両方を負荷できるローラー10
を通過させ、回路パターン形成シート1の回路パターン
転写部7を絶縁性基材6に転写して回路パターン14を
形成した。こうして実施例2の回路板13を作製した。
【0066】(実施例3)実施例2の回路パターン形成
方法において、導電性剥離層用塗工液の代わりに、下
記の組成の導電性剥離層用塗工液を用い、実施例2と
同様な方法で、厚さが約1μmの導電性剥離層3を形成
した。アルミニウム蒸着膜の厚さを約0.10μm(1
000Å)とする以外は、実施例2と同様として、図1
(b)に示すような回路パターン形成シート1を作製
し、実施例3の回路板を得た。
【0067】 導電性剥離層用塗工液; SbをドープしたSnO2 微粒子の水分散体 (粒径20nm、固形分20%) 30重量部 カルナバワックスエマルジョン(固形分40%、融点82℃) 20重量部 エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)エマルジョン (固形分40%) 10重量部 IPA 30重量部 水 10重量部 (実施例4)先ず、支持基材2として厚さ約6μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルムを使用した。支持基
材2上の全面には、下記の組成の導電性剥離層用塗工液
を乾燥後の厚さが約0.5μmとなるようにグラビア
ダイレクト印刷法によって塗工、乾燥して導電性剥離層
3を形成した。次に、この導電性剥離層3上の全面に、
アルミニウムを約0.10μm(1000Å)となるよ
うに真空蒸着法(10 -5Torr以下に減圧)によって
成膜し、導電層4を形成した。さらに、導電層4上に、
上記の組成の接着層用塗工液を乾燥後の厚さが約2μ
mで、形成すべき回路パターンに対してポジパターンと
なるようにグラビアリバースコーティング法によって塗
工、乾燥して接着層5を形成した。こうして、図1
(d)に示すような回路パターン形成シート1を作製し
た。
【0068】次いで、絶縁性基材6として厚さ約100
μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを使用し
た。
【0069】得られた回路パターン形成シート1の接着
層5上に、絶縁性基材6をラミネーターによって貼り合
せた。その後、熱と圧の両方を負荷できるローラー10
を通過させ、回路パターン形成シート1の回路パターン
転写部7を絶縁性基材6に転写して回路パターン14を
形成した。こうして実施例4の回路板13を作製した。
【0070】(実施例5)先ず、支持基材2として厚さ
約6μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを使用
した。支持基材2上に、上記の組成の導電性剥離層用塗
工液を乾燥後の厚さが約0.5μmで、形成すべき回
路パターンに対してポジパターンとなるようにグラビア
ダイレクト印刷法によって塗工、乾燥して導電性剥離層
3を形成した。次に、ポジパターンの導電性剥離層3上
および導電性剥離層3が形成されていない支持基材2上
の何れをも覆うように、アルミニウムを約0.10μm
(1000Å)となるように真空蒸着法(10-5Tor
r以下に減圧)によって成膜し、導電層4を形成した。
さらに、導電層4上に、上記の組成の接着層用塗工液
を乾燥後の厚さが約2μmで、形成すべき回路パターン
に対してポジパターンとなるようにグラビアリバースコ
ーティング法によって塗工、乾燥して接着層5を形成し
た。こうして、図1(d)に示すような回路パターン形
成シート1を作製した。
【0071】次いで、絶縁性基材6として厚さ約100
μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを使用し
た。
【0072】得られた回路パターン形成シート1の接着
層5上に、絶縁性基材6をラミネーターによって貼り合
せた。その後、熱と圧の両方を負荷できるローラー10
を通過させ、回路パターン形成シート1の回路パターン
転写部7を絶縁性基材6に転写して回路パターン14を
形成した。こうして実施例5の回路板13を作製した。
【0073】(比較例1)先ず、熱転写シート用の基材
として厚さ約6μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを使用した。この上に、下記のインク層の成分材料
を120℃の溶融下で混練して得たインク層塗工液を、
乾燥後の厚さが約10μmで、形成すべき回路パターン
に対してポジパターンとなるようにグラビアパターンコ
ート法によって塗工、乾燥し、インク層を有する熱転写
シートを作製した。
【0074】 インク層の成分材料; アルミニウム粉 50重量部 パラフィンワックス 30重量部 カルナバワックス 10重量部 EVA樹脂 10重量部 この熱転写シートのインク層を、熱と圧の両方を負荷で
きるローラー10を通過させ、絶縁性基材である厚さ約
100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に
転写して回路パターン14を形成した。こうして比較例
1の回路板を得た。
【0075】(比較例2)実施例1の回路パターン形成
方法において、導電性剥離層用塗工液からカーボンブ
ラックの水分散体を除いた塗工液を用いて導電性剥離層
3を形成した。その他は実施例1と同様として回路パタ
ーン形成シートを作製し、比較例2の回路板を得た。
【0076】(評価方法および評価結果)上記実施例お
よび比較例で得られた回路板を用い、それぞれの導電性
回路の抵抗値および回路板の量産性を調べた。なお、そ
れぞれの回路板に形成した回路パターンは、図5に示す
ような、幅2mm×長さ500mmの線路に相当するコ
イル状とした。また、抵抗値は、一般的なテスターを用
い、図5に示すように回路パターンの両端で測定した値
とした。得られた評価結果を表1に示した。
【0077】
【表1】 実施例1は、アルミニウム蒸着層によって導電層4が形
成され、さらに、導電性剥離層3がカーボンブラックを
含有しているため、抵抗値を低く調節することができ、
好ましい導電性を示す回路板を得ることができた。しか
し、絶縁性基材6上への回路パターンの形成が、サーマ
ルヘッドによる熱転写によって行われるので、回路パタ
ーンの幅がサーマルヘッドの幅に制約されるため、一度
に多くの回路パターンを形成することができず、量産性
は劣る結果となった。
【0078】実施例2も同様に、アルミニウム蒸着層に
よって導電層4が形成され、さらに、導電性剥離層3が
カーボンブラックを含有しているため、抵抗値が低く、
好ましい導電性を示した。導電層4や導電性剥離層3の
厚さまたは構成材料を変えることによって、容易にその
抵抗値を調節することができた。導電性剥離層3が、形
成すべき回路パターンのポジパターンとして形成されて
おり、導電性剥離層3と支持基材2との密着性や絶縁性
基材6と接着層5との密着性を考慮して各々の層が設け
られているため、形成すべき回路パターンを解像性よく
形成することができた。さらに、加熱・加圧ローラー1
0を用いて連続的に貼り合せと剥離を行なっているの
で、量産性に優れていた。
【0079】実施例3は、導電性剥離層3中に、より導
電性の優れた微粒子を含有しているので、導電性剥離層
3中の導電性材料を代えるという簡便な方法によって、
抵抗値の低い回路板を容易に得ることができた。量産性
は、実施例2と同様に優れていた。
【0080】実施例4も同様に、アルミニウム蒸着層に
よって導電層4が形成され、さらに、導電性剥離層3が
カーボンブラックを含有しているため、抵抗値が低く、
好ましい導電性を示した。接着層5が、形成すべき回路
パターンのポジパターンとして形成されており、導電性
剥離層3と支持基材2との密着性や絶縁性基材6と接着
層5との密着性を考慮して各々の層が設けられているた
め、形成すべき回路パターンを容易に形成することがで
きた。また、量産性は、実施例2や実施例3と同様に優
れていた。
【0081】実施例5も同様に、アルミニウム蒸着層に
よって導電層4が形成され、さらに、導電性剥離層3が
カーボンブラックを含有しているため、抵抗値が低く、
好ましい導電性を示した。導電性剥離層3と接着層5
が、形成すべき回路パターンのポジパターンとして形成
されていおり、各層間の接着力を考慮して各々の層が設
けられているため、形成すべき回路パターンを解像性よ
く形成することができた。また、量産性も上記の実施例
と同様に優れていた。
【0082】比較例1は、形成すべき回路パターンのポ
ジパターンとして形成されているインク層を、絶縁性基
材上に容易に転写することができ、量産性は優れてい
た。しかし、インク層中にバインダーが配合されている
ので、得られた回路板の抵抗値は高かった。
【0083】比較例2は、導電性剥離層3中に導電性材
料であるカーボンブラックが含有していないので、抵抗
値を低くすることができず、導電性に劣った。さらに、
絶縁性基材6上への回路パターンの形成が、サーマルヘ
ッドによる熱転写によって行われるので、回路パターン
の幅がサーマルヘッドの幅に制約されるため、一度に多
くの回路パターンを形成することができず、量産性は劣
る結果となった。
【0084】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の回路パター
ン形成方法および回路パターン形成シートによれば、回
路パターン形成シート1と絶縁性基材6とを貼り合せた
後、それらを剥離することによって、回路パターン形成
シート1の回路パターン転写部7の導電性剥離層3と導
電層4と接着層5とが絶縁性基材6に転写し、絶縁性基
材6上には導電層4と導電性剥離層3とによって回路パ
ターン14が形成される。転写後の導電性剥離層は導電
層の一部として機能するので、低い抵抗値を実現するこ
とができ、また、抵抗値の調節も容易である。
【0085】また、サーマルヘッドを用いる通常の熱転
写法による場合とは異なり、導電層4にバインダー成分
を配合しなくても絶縁性基材6上に回路パターン14を
形成できるので、エッチング法による場合と同じように
実質的に導電性材料のみからなる抵抗値の低い回路パタ
ーン14を容易に形成することができる。さらに、エッ
チング法やスクリーン印刷法に比べて回路パターン14
の形成が煩雑ではなく、廃液処理や高価なマスク等も不
要なため、安いコストで回路パターン14を形成するこ
とができる。
【0086】特に、導電層4として金属蒸着膜を形成し
た場合には、抵抗値を低くすることができるだけでな
く、回路パターン部の導電性を導電層4と導電性剥離層
3とによって付与できるので、導電層中のバインダー成
分の配合比を厳格に調整しなくても抵抗値管理が容易と
なる。
【0087】さらに、回路パターンの形を有する転写部
を2セット以上有する回路パターン形成シート1を用
い、絶縁性基材6とロール加圧により一旦貼り合せた
後、剥離することによって、2セット以上の回路パター
ン14を絶縁性基材6上に連続的に形成することがで
き、回路パター14ンの生産性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)〜1(d)は、それぞれ本発明の回
路パターン形成シートの例を示す断面図である。
【図2】本発明の回路パターン形成方法の一例を示す断
面模式図である。
【図3】回路パターン形成シートと絶縁性基材を貼り合
せた本発明の中間積層体の一例を示す断面図である。
【図4】本発明の回路パターン形成方法によって得られ
た回路板の一例を示す断面図である。
【図5】本発明の回路パターン形成方法によって得られ
た回路板の抵抗値の測定例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 回路パターン形成シート 2 支持基材 3 導電性剥離層 4 導電層 5 接着層 6 絶縁性基材 7 回路パターン転写部 8 非転写部 9 中間積層体 10 転写用ローラー 11 使用済みの回路パターン形成シート用巻き取りロ
ール 12 回路パターン付きの連続シート状絶縁性基材用巻
き取りロール 13 回路板 14 回路パターン 15 境界部 16 回路パターン形成シート用ロールストック 17 絶縁性基材用ロールストック 18 テスター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥井 政典 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基材上に導電性剥離層と導電層と接
    着層とをこの順序で前記支持基材の全面に設けてなる回
    路パターン形成シート、および、絶縁性基材を準備し、 前記絶縁性基材の一面側に、前記回路パターン形成シー
    トの接着層側を対向させて重ね合わせた後、形成すべき
    回路パターンの形に沿って選択的に加熱することによっ
    て、 接着層、導電層および導電性剥離層からなる回路パター
    ンを絶縁性基材に転写することを特徴とする回路パター
    ン形成方法。
  2. 【請求項2】 支持基材上に導電性剥離層と導電層と接
    着層とをこの順序で設けてなり、前記の導電性剥離層ま
    たは接着層のうち少なくともどちらか一方は回路パター
    ンの形に形成され、前記導電層は前記導電性剥離層を介
    して前記支持基材の全面に形成されている回路パターン
    形成シート、および、絶縁性基材を準備し、 前記絶縁性基材の一面側に、前記回路パターン形成シー
    トの接着層側を対向させて一旦貼り合せた後、前記回路
    パターン形成シートを剥離することによって、 接着層、導電層および導電性剥離層からなる回路パター
    ンを絶縁性基材に転写することを特徴とする回路パター
    ン形成方法。
  3. 【請求項3】 前記回路パターン形成シートには、回路
    パターンの形を有する前記の導電性剥離層または接着層
    が2セット以上設けられており、 前記絶縁性基材上に、前記回路パターン形成シートをそ
    の接着層側が前記絶縁性基材の 一面側と対向するように重ね、ロール加圧により一旦貼
    り合せた後、再び剥離することによって、 2セット以上の回路パターンを連続的に転写することを
    特徴とする請求項2に記載の回路パターン形成方法。
  4. 【請求項4】 支持基材上に導電性剥離層と導電層と接
    着層とをこの順序で設けてなることを特徴とする回路パ
    ターン形成シート。
  5. 【請求項5】 前記の導電性剥離層と導電層と接着層
    が、いずれも前記支持基材の全面を覆うように設けられ
    ていることを特徴とする請求項4に記載の回路パターン
    形成シート。
  6. 【請求項6】 前記の導電性剥離層または接着層のうち
    少なくともどちらか一方は回路パターンの形に形成さ
    れ、前記導電層は前記導電性剥離層を介して前記支持基
    材の全面に形成されていることを特徴とする請求項4に
    記載の回路パターン形成シート。
  7. 【請求項7】 前記の導電性剥離層または接着層のう
    ち、導電性剥離層だけが回路パターンの形に形成されて
    いることを特徴とする請求項6に記載の回路パターン形
    成シート。
  8. 【請求項8】 前記の導電性剥離層が、導電性材料とし
    てカーボンブラックを含有していることを特徴とする請
    求項4乃至請求項7の何れかに記載の回路パターン形成
    シート。
  9. 【請求項9】 前記の導電層が、実質的に導電性材料の
    みからなることを特徴とする請求項4乃至請求項8の何
    れかに記載の回路パターン形成シート。
  10. 【請求項10】 実質的に導電性材料のみからなる前記
    導電層が、気相めっき法により形成された金属膜である
    ことを特徴とする請求項9に記載の回路パターン形成シ
    ート。
  11. 【請求項11】 絶縁性基材上に設けられた接着層、該
    接着層上に設けられた導電層、および、該導電層上に設
    けられた導電性剥離層とからなることを特徴とする回路
    パターン。
  12. 【請求項12】 前記の導電性剥離層が、導電性材料と
    してカーボンブラックを含有していると共に、前記の導
    電層が気相めっき法により形成された金属膜であること
    を特徴とする請求項11に記載の回路パターン。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002111177A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Lintec Corp 回路形成用転写シート、その回路形成用転写シートを用いて形成された回路および回路形成方法
JP2008512019A (ja) * 2004-08-31 2008-04-17 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ Rfidアンテナを製造する方法
JP2014225070A (ja) * 2013-05-15 2014-12-04 凸版印刷株式会社 導電性付与転写箔、データキャリア、及び導電パターンの形成方法
WO2025229989A1 (ja) * 2024-04-30 2025-11-06 大日本印刷株式会社 熱転写シート、熱転写シートと被転写体との組合せ、転写物、および転写物の製造方法

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