JPH11140280A - スルーホール充填用ペースト及びそれを用いたプリント配線板 - Google Patents
スルーホール充填用ペースト及びそれを用いたプリント配線板Info
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- JPH11140280A JPH11140280A JP9327104A JP32710497A JPH11140280A JP H11140280 A JPH11140280 A JP H11140280A JP 9327104 A JP9327104 A JP 9327104A JP 32710497 A JP32710497 A JP 32710497A JP H11140280 A JPH11140280 A JP H11140280A
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Abstract
メッキ層の剥がれ等を生ずることがなく、また、ビルド
アップ層におけるクラックの発生等が抑えられるスルー
ホール充填用ペースト及びそれを用いたプリント配線板
を提供する。 【解決手段】 金属フィラーとエポキシ樹脂組成物とか
らなるペーストを使用する。金属フィラーとしては、球
状であって、平均粒径0.5〜20μmの銅粉等を使用
する。特に、黒化処理された銅粉が好ましい。また、エ
ポキシ樹脂としては、フェノールノボラック型エポキシ
樹脂を70〜99重量部、ビスフェノールA型及びビス
フェノールF型エポキシ樹脂を1〜30重量部使用し、
このエポキシ樹脂に特定量のイミダゾール系等の硬化剤
を添加してエポキシ樹脂組成物とする。尚、穴埋め工程
における加熱温度は120〜170℃、はんだリフロー
工程における加熱温度は230〜280℃とすることが
好ましい。
Description
設けられたスルーホールに充填して用いられるスルーホ
ール充填用ペースト及びそれを用いたプリント配線板に
関する。本発明のペーストは、密度の高いプリント配線
板、特に多層プリント配線板において有用であり、MP
U用ICパッケージなど、過酷な使用条件に晒される各
種の情報通信用プリント配線板において使用することが
できる。
て、プリント配線板において、フォトプロセスを利用し
た配線の高密度化或いはビルドアップ工法による多層化
等が種々検討されている。しかし、従来のプリント配線
板では、その表面にスルーホールが開口しており、スル
ーホール上には配線を形成することができなかった。そ
のため、スルーホールを回避して配線を引き回すなど、
設計上の制約があり、目的とする配線の高密度化或いは
多層化の妨げとなっていた。
ペーストを充填し、スルーホール上にも配線し、また、
絶縁層をビルドアップし、配線の高密度化或いは多層化
を達成しようという方法が開発され、注目を浴びてい
る。このペーストには硬化時の熱収縮を抑えるためフィ
ラーが添加されており、一般にシリカ等の無機フィラー
が用いられている(特開平2−284951号公報
等)。更に、基板の表裏の導通をとるためスルーホール
の壁面等には銅メッキ層が形成されている(特開平5−
28919号公報等)。このような構造のプリント基板
においてアディティブ法によって配線し、絶縁層をビル
ドアップする場合、バイアホールをスルーホールの上に
形成することはできず、図3のようにスルーホールを回
避して形成しなければならない。
線板における高密度化或いは多層化の要求はますます高
まっており、スルーホール上にバイアホールを形成する
ことも必要になってきている。そのためにはスルーホー
ル上にも銅メッキ層を形成する必要がある。しかし、樹
脂にシリカ等の無機フィラーを添加した従来のペースト
では、穴埋め工程において生成した硬化体とスルーホー
ル上に形成された銅メッキ層との密着性に劣り、図4の
ように銅メッキ層が硬化体から剥離したり、一部に膨れ
を生じたりして、硬化体表面と銅メッキ層との間に空隙
を生じてしまう等の問題がある。また、樹脂と無機フィ
ラーとの密着性も不十分であり、硬化体そのものに気泡
を生ずることもある。
を添加した導電性ペースト(特開平8−311157公
報、特開平7−14427号公報、特公平8−2125
4号公報等)も提供されており、このペーストを用いれ
ば硬化体と銅メッキ層との密着性は改善される。しか
し、依然としてスルーホール上の銅メッキ層の剥離、膨
れを十分に抑えることはできず、特に、厳しい使用環境
において高信頼性を要求される用途では問題が残る。ま
た、スルーホールの壁面に形成された銅メッキ層と硬化
体との間が剥離し、隙間を生ずることもある。
の熱収縮によって、ビルドアップ層において厚さ方向に
引張応力が発生し、ビルドアップ層にクラックを生ずる
こともある。また、ペーストの組成等によっては、はん
だリフロー工程において生成した硬化体が硬く脆くな
り、硬化体そのものにクラックが発生することもある。
更に、熱サイクル試験等において、この硬化体にクラッ
クを生ずることもある。
のであり、穴埋め工程において生成するペーストの硬化
体と、スルーホール上に形成された銅メッキ層との密着
性に優れ、銅メッキ層が剥離したり、膨れを生じたりす
ることのないスルーホール充填用ペースト及びそれを用
いたプリント配線板を提供することを目的とする。ま
た、本発明のペーストを使用すれば、スルーホールの壁
面に形成された銅メッキ層と硬化体との間の剥離、及び
はんだリフロー工程でのビルドアップ層におけるクラッ
クの発生も十分に抑えられる。そのため、このペースト
は、特に、厳しい使用環境において高信頼性を要求され
る用途におけるプリント配線板においても使用すること
ができる。
充填用ペーストは、プリント配線板のスルーホールに充
填して用いられるスルーホール充填用ペーストにおい
て、該ペーストは、平均粒径0.5〜20μmの金属フ
ィラーと、エポキシ樹脂及び硬化剤により構成されるエ
ポキシ樹脂組成物とからなり、該エポキシ樹脂組成物を
100重量部とした場合に、上記エポキシ樹脂は90〜
99.5重量部であり、上記硬化剤は0.5〜10重量
部であって、上記金属フィラーは500〜1000重量
部であり、且つ上記ペーストの25℃における粘度が2
0000ポイズ以下であって、穴埋め工程における加熱
による上記ペーストの揮発分が1.0%以下であり、上
記穴埋め工程における加熱によって生成する第1硬化体
をはんだリフロー工程において加熱し、冷却することに
より生成する第2硬化体の、上記スルーホールの長さ方
向における収縮率が0.1%以下であることを特徴とす
る。尚、この収縮率は下記の式によって表わされる。 収縮率(%)=(スルーホールの長さ方向における第1
硬化体の長さ−スルーホールの長さ方向における第2硬
化体の長さ)/スルーホールの長さ方向における第1硬
化体の長さ×100
5℃における粘度は「20000ポイズ以下」であり、
特に15000ポイズ以下、更には10000から50
0ポイズであることが好ましい。この粘度が20000
ポイズを越える場合は、スルーホールにペーストを充填
する際の作業性が大きく低下する。また、穴埋め工程に
おけるペーストの揮発分は「1.0%以下」であり、特
に0.2%以下であることが好ましい。この揮発分が
1.0%を越える場合は、信頼性試験等においてスルー
ホール上の銅メッキ層の剥離、膨れを生じ、また、上記
「第1硬化体」に気泡が発生することもある。更に、ス
ルーホールの壁面に形成された銅メッキ層と第1硬化体
との間が剥離し、隙間を生ずることもある。
る上記「第2硬化体」の収縮率が0.1%を越える場合
は、このはんだリフロー工程における冷却の後、或いは
その後の信頼性試験等において、ビルドアップ層にクラ
ックが発生することがある。このような銅メッキ層の剥
離、膨れ、及びスルーホール内における隙間、或いはビ
ルドアップ層におけるクラックなどを抑えるため、第1
発明では、硬化時に収縮し難い樹脂に、特に高い量比で
金属フィラーを添加し、これをスルーホール充填用ペー
ストとして使用する。また、このペーストでは、揮発性
の溶媒等を必要としない。そのため、穴埋め工程におけ
る硬化時の揮発分が非常に少なく、これによって第1硬
化体における気泡の発生が抑えられる。
びこれらの混合物等の粉末からなるフィラーを用いるこ
とができる。これら金属粉末の平均粒径が0.5μm未
満では、第1硬化体と銅メッキ層との密着性が低下す
る。一方、この平均粒径が20μmを越える場合も、第
1硬化体と銅メッキ層との剥離を生じ、銅メッキ層に膨
れを生ずることがある。また、金属フィラーの添加量が
500重量部未満では、第1硬化体の吸水率が高くな
る。更に、はんだリフロー工程での第2硬化体の収縮率
が大きくなり、ビルドアップ層においてクラックが発生
する。一方、この添加量が1000重量部を越える場合
は、ペーストの粘度が上昇しスルーホールへ充填する際
の作業性が低下する。
更には5〜10μmの範囲が好ましい。また、金属フィ
ラーの添加量は特に500〜800重量部の範囲が好ま
しい。金属粉末の平均粒径及び金属フィラーの添加量が
この範囲であれば、第1硬化体と銅メッキ層との剥離強
度はより高くなり、且つはんだリフロー工程でのビルド
アップ層におけるクラックの発生も十分に抑えられる。
性に優れる銅粉末からなるフィラーが特に好ましい。ま
た、銅粉末には球状、フレーク状、樹枝状等があるが、
得られるペーストの25℃における粘度が20000ポ
イズ以下である限り、特に限定はされない。しかし、多
量に添加した場合のペーストの粘度上昇を抑えるため、
少なくともその半分量以上が球状粉末からなるフィラー
を使用することが好ましい。更に、球状の銅粉末をソフ
トエッチングしたもの、或いは第2発明のように、この
銅粉末を「黒化処理」したものを用いることがより好ま
しい。この黒化処理により、粉末粒子の表面には酸化銅
からなる針状の被膜が形成されて粗面化され、アンカー
効果及び化学的な親和性の向上によって樹脂と銅粉末と
の密着性が高まる。それによって第1硬化体における気
泡の発生が抑えられ、且つこの硬化体と銅メッキ層との
密着性も向上する。
表面を「エポキシ基を有するシランカップリング剤」に
よって処理することにより、エポキシ樹脂と金属フィラ
ーとの親和性を高めることもできる。特に、疎水基側に
エポキシ基を有するエポキシシランを使用することによ
り、第1硬化体の吸水率を低下させることもできる。
樹脂に比べて小さく、スルーホール充填用ペーストの用
途において有用である。第1発明において、上記「エポ
キシ樹脂組成物」は、エポキシ樹脂と所要量の硬化剤と
からなる。この「硬化剤」としては酸無水物又は触媒系
のものなどを広く用いることができる。しかし、ペース
トの粘度及び第1硬化体の吸水率等を低下させるために
は、触媒系、例えば、イミダゾール系の硬化剤が特に好
ましい。また、硬化剤は、特に2〜7重量部、更には5
重量部程度とすることが好ましい。
ラック型エポキシ樹脂」は、硬化時の収縮がより小さ
く、且つTgも比較的高く、スルーホール充填用ペース
トの用途において有用である。しかし、フェノールノボ
ラック型エポキシ樹脂と金属フィラーとからなるペース
トでは、第2硬化体が硬く脆くなり、その後の熱サイク
ル等の熱履歴などによって、第2硬化体そのものにクラ
ックが発生するとの問題がある。そのため、第4発明で
は、このフェノールノボラック型エポキシ樹脂に可とう
性に優れる他の種類のエポキシ樹脂を配合する。それに
よって、第2硬化体の硬さが調整され、この硬化体その
もののクラックの発生が抑えられる
は、上記「ビスフェノールA型エポキシ樹脂」及び上記
「ビスフェノールF型エポキシ樹脂」を使用することが
できる。これらのビスフェノール型エポキシ樹脂は、通
常、硬化時の収縮率がフェノールノボラック型エポキシ
樹脂に比較して大きく、Tgも低い。しかし、可とう性
が大きく、また、室温における粘度が比較的低いものが
多く、吸水率も低い。そのため、フェノールノボラック
型エポキシ樹脂にビスフェノール型エポキシ樹脂を配合
することにより、スルーホールへの充填の作業性に優
れ、且つはんだリフロー工程での硬化後、適度な硬さを
有するペーストとすることができる。尚、エポキシ樹脂
は、そのTgが125℃以上、特に130℃以上、更に
は140℃以上であれば、十分な耐熱性を有する。
ールノボラック型エポキシ樹脂への配合量が1重量部未
満では、第2硬化体が硬くなりすぎ、この硬化体そのも
のにクラックが発生することがある。また、ペーストの
粘度が高く、スルーホールへの充填が容易ではない。一
方、この配合量が30重量部を越える場合は、はんだリ
フロー工程での第2硬化体の収縮率が大きくなり、ビル
ドアップ層においてクラックが発生することがある。更
に、エポキシ樹脂の耐熱性も低下する傾向にある。この
配合量は5〜25重量部、特に10〜20重量部とする
ことが好ましい。この範囲の配合量であれば、充填し易
く、且つはんだリフロー工程での収縮率の小さいペース
トとすることができる。
用いる場合、第5発明のように、上記「穴埋め工程」に
おける加熱温度を「120〜170℃」とし、上記「は
んだリフロー工程」における加熱温度を「230〜28
0℃」とすることが好ましい。穴埋め工程における加熱
温度が120℃未満では、エポキシ樹脂が十分に硬化し
ないため好ましくない。一方、この加熱温度が170℃
を越えると、はんだリフロー工程でのビルドアップ層に
おけるクラックは抑えられるものの、その後の熱サイク
ル試験等において、第2硬化体そのものにクラックが発
生することがある。更に、はんだリフロー工程における
加熱温度が230未満では、ICチップ等を実装するこ
とができない。一方、この加熱温度が280℃を越える
場合は、エポキシ樹脂が熱劣化を生ずることがあるため
好ましくない。
よって形成された銅メッキ層の、JIS C 6481
によって測定した剥離強度は、第6発明のように「0.
8kgf/cm以上」であることが好ましい。このよう
に第1硬化体と銅メッキ層との剥離強度が大きれば、銅
メッキ層の剥離及び膨れが十分に抑えられる。また、第
1硬化体の吸水率は、第7発明のように「0.3%以
下」であることが好ましい。このように吸水率の低い硬
化体であれば、この第1硬化体と銅メッキ層との剥離強
度が高くなり、銅メッキ層の剥離、膨れがより確実に防
止される。
は、プリント配線板のスルーホールに充填して用いられ
るスルーホール充填用ペーストにおいて、該ペースト
は、平均粒径0.5〜20μmの金属フィラーと、エポ
キシ樹脂及び硬化剤により構成されるエポキシ樹脂組成
物とからなり、該エポキシ樹脂組成物を100重量部と
した場合に、上記エポキシ樹脂は90〜99.5重量部
であり、上記硬化剤は0.5〜10重量部であって、上
記金属フィラーは500〜1000重量部であり、且つ
上記ペーストの25℃における粘度が20000ポイズ
以下であって、穴埋め工程における加熱による上記ペー
ストの揮発分が1.0%以下であり、上記ペーストから
なる厚さ100μmのフィルムを150℃で5時間加熱
し、硬化させ、その後、このフィルムを用いて幅5mm
の試片を作製し、次いで、該試片の長さ方向に5gの荷
重を加えた状態で、23℃から270℃にまで昇温させ
た後、23℃にまで降温させた場合に、前記の式によっ
て算出される上記フィルムの長さ方向における収縮率が
0.1%以下であることを特徴とする。
ーホールに充填し、硬化させて、そのはんだリフロー工
程における収縮率を評価するものではない。しかし、こ
の方法によって測定した収縮率が0.1%以下であるペ
ーストをスルーホールに充填し、穴埋め工程において硬
化させた後、はんだリフロー工程において加熱し、冷却
した場合に、銅メッキ層の剥がれ、膨れを生ずることが
なく、且つスルーホール内における隙間、及びビルドア
ップ層におけるクラックの発生が十分に抑えられること
が確認されている。この第8発明では、このような簡便
な方法によって実用に供し得るペーストと、供し得ない
ペーストとを容易に選別することができる。尚、上記の
昇温及び降温の速度は1〜5℃/分、特に1〜3℃/
分、更には2℃/分とすることが好ましい。また、27
0℃にまで昇温した後、直ちに降温させることが好まし
い
1〜8発明のスルーホール充填用ペーストがスルーホー
ルに充填され、加熱、硬化されており、銅メッキ層の剥
離、膨れ、及びスルーホール内における隙間、第1硬化
体における気泡、或いははんだリフロー工程でのビルド
アップ層におけるクラックの発生などが十分に抑えら
る。そのため、プリント配線板における高密度化及び多
層化が容易になされ、特に、優れた性能の多層プリント
配線板とすることができる。
は、エポキシ樹脂組成物に、金属フィラー、特に球状の
銅粉末からなる金属フィラーを多量に添加している。そ
のため、穴埋め工程によってスルーホール内に生成する
第1硬化体と、その上に形成される銅メッキ層との親和
性に優れる。また、特に、銅粉末を黒化処理等して、そ
の表面を粗面化することにより、図1に模式的に示すよ
うに、この銅粉末の粒子とエポキシ樹脂との密着性がア
ンカー効果及び化学的な親和性の向上によって高めら
れ、第1硬化体における気泡の発生が抑えられ、且つこ
の硬化体と銅メッキ層との密着性も高められる。尚、図
1において、銅粉末粒子の表面は黒化処理によって酸化
されている。しかし、第1硬化体の表面をバフ或いはベ
ルトサンダー等によって研磨することにより、表面近傍
の銅粉末粒子の表面も研磨されて酸化層が除去され、金
属銅が表出する。そのため、黒化処理された銅粉末を使
用した場合であっても、第1硬化体と銅メッキ層との密
着性は何ら損なわれることがない。
トでは、金属フィラーを高い量比で配合するとともに、
嵩高い剛直な分子からなるフェノールノボラック型エポ
キシ樹脂を使用している。そのため、硬化時に立体障害
によって分子の動きが制限され、はんだリフロー工程で
の収縮率が0.1%以下と非常に小さくなり、ビルドア
ップ層におけるクラックの発生が十分に抑えられる。ま
た、直線的で可とう性のある分子からなるビスフェノー
ル型エポキシ樹脂を適量併用しているため、スルーホー
ルへの充填の作業性に優れ、且つ得られるプリント配線
板を組み込んだ機器の使用時の温度変化等によって、第
2硬化体そのものにクラックが発生することもない。
ーストからなる硬化体の表面に、銅メッキ層を形成する
方法は以下の通りである。先ず、プリント基板に設けら
れたスルーホールにペーストを充填し、プリント基板及
びスルーホール上の両面に絶縁樹脂を塗布し、この絶縁
樹脂層をバフ或いはベルトサンダー等によって研磨す
る。その後、基板の表裏全面に無電解メッキ法によって
銅メッキ層を形成し、この銅メッキ層上にメッキレジス
トを貼合し、露光、現像してスルーホール上に開口部を
形成し、この開口部に電解メッキ法によって銅メッキ層
を形成する。次いで、レジストを剥離し、無電解法によ
って形成した銅メッキ層の残部を除去し、スルーホール
上に銅メッキ層を形成する。
しく説明する。 実施例1〜7及び比較例1〜5 (1)ペーストの調製及び粘度の測定 表1に記載のフィラーとエポキシ樹脂を、表1の量比で
用い、これにエポキシ樹脂の硬化剤として、イミダゾー
ル系硬化剤(四国化成株式会社製、商品名「2E4MZ
−CN」)5重量部を添加し、これらを混合してスルー
ホール充填用ペーストを調製した。このペーストの25
℃における粘度を回転円筒粘度計によって測定した。
ラック型エポキシ樹脂、及びBPAはビスフェノールA
型エポキシ樹脂、BPFはビスフェノールF型エポキシ
樹脂である。また、エポキシ樹脂を100重量部とした
場合に、ビスフェノール型エポキシ樹脂の量比は、実施
例1〜3及び各比較例では約8.4重量部であり、実施
例4〜7では約26.3重量部である。更に、実施例5
〜7では、球状銅粉に表面処理を施した。これらソフト
エッチング、黒化処理及びシランカップリング剤による
処理は常法によって実施した。
の通りである。 (a)フィラー 球状銅粉、平均粒径5μm;日本アトマイズ加工株式
会社製、商品名「SFR−Cu−5μm」 球状銅粉、平均粒径9μm;福田金属箔粉工業株式会
社製、商品名「CU−FN−10」 樹枝状銅粉、平均粒径6μm;ジャパンエナジー株式
会社製、商品名「電4」 球状銅粉、平均粒径25μm;三井金属鉱業株式会社
製、商品名「C0610」 球状シリカ、平均粒径2μm;株式会社龍森製、商品
名「SO−E3」
式会社製、商品名「E−152」 ビスフェノールA型エポキシ樹脂;同、商品名「E−
819」 ビスフェノールF型エポキシ樹脂;同、商品名「E−
806」 (c)表面処理剤 エポキシ系シランカップリング剤;信越化学株式会社
製、商品名「KBM403」
相当する加熱によって生成した硬化体の吸水率及びこの
硬化体と銅メッキ層との剥離強度 熱質量−示差熱分析装置によって300℃まで加熱した
場合の上記ペーストの揮発分を測定した。また、生成し
た硬化体の吸水率をJIS K 6911に従って測定
した。更に、黒化処理されたコア基板(銅張積層板、1
00×100mm)にペーストを約300μm厚さに塗
布し、150℃で5時間加熱し、硬化させ、その後、生
成した硬化体の表面をセラミックバフによって研磨し、
樹脂成分をソフトエッチングし、次いで、無電解メッキ
法及び電解メッキ法によって、この硬化体上に約100
μm厚さの銅メッキ層を形成し、次いで、JIS C
6481に従って硬化体に対する銅メッキ層の剥離強度
を測定した。
熱、冷却による収縮率の測定 ペーストを合成樹脂製のシート上にキャスティングし、
厚さ100μmのフィルム状とした後、150℃で5時
間加熱し、エポキシ樹脂を硬化させた。その後、このフ
ィルムから長さ20mm、幅5mmの試片を作製し、チ
ャック間距離を15mmとして、試片の長さ方向に5g
の荷重を加えた状態で、熱機械分析装置(TMA)によ
って23℃から270℃にまで2℃/分の速度で昇温さ
せた後、同速度で23℃にまで降温させた。そして、得
られたTMAのチャートから収縮長さ[昇温前の23℃
におけるチャート上での長さの読み−降温後の23℃に
おけるチャート上での長さの読み(単位;μm)]を読
み取り、この収縮長さを昇温前の試片の長さで除して収
縮率を求めた。
℃で5時間加熱し、硬化させた場合の揮発分、この加熱
により硬化した硬化体の吸水率及びこの硬化体に対する
銅メッキ層の剥離強度、並びにこの硬化体を23℃から
270℃にまで昇温させた後、再び23℃にで降温させ
た場合の収縮率を表2に示す。
ペーストの粘度は3500〜16000ポイズであり、
硬化体の揮発分は0.20%以下、吸水率は0.17〜
0.28%、及び硬化体と銅メッキ層との剥離強度は
0.86〜1.24kgf/cmであって、優れた特性
を有するスルーホール充填用ペーストであることが分か
る。また、この硬化体を270℃に加熱した後、冷却し
た際の収縮率もすべて0.1%未満であり、ビルドアッ
プ層におけるクラック等の発生が確実に抑えられるもの
と推察される。更に、銅粉末に表面処理を施した実施例
5〜7では、剥離強度が1kgf/cmを越えて大き
く、特に、ソフトエッチングと黒化処理とを組み合わせ
た実施例6では、剥離強度は1.24kgf/cmとな
っている。
較例1では、揮発分、吸水率が高く、銅メッキ層の一部
には膨れが観察され、剥離強度が大きく低下している。
また、球状銅粉の添加量が下限値未満である比較例2で
は、剥離強度は良好であるものの、吸水率が高く、27
0℃に加熱した後、冷却した際の収縮率も上限値を大き
く上回っている。更に、球状銅粉の添加量が上限値を越
えている比較例3、及び球状ではなく樹枝状の銅粉を用
いた比較例4では、ペーストが塊状となり、特性評価が
できなかった。また、球状銅粉の平均粒径が上限値を越
えている比較例5では、剥離強度は良好であるものの、
銅メッキ層の一部に膨れを生じ、実用に供し得ないもの
であった。
ペーストが硬化して生成する第1硬化体と、このスルー
ホール上に形成された銅メッキ層との密着性に優れ、銅
メッキ層の剥離、膨れ等を生ずることがない。また、ス
ルーホールの壁面に形成された銅メッキ層と第1硬化体
との間に隙間を生ずることもない。更に、はんだリフロ
ー工程における第2硬化体のスルーホールの長さ方向に
おける収縮率が小さく、ビルドアップ層におけるクラッ
クの発生も抑えられる。また、第4発明における特定の
エポキシ樹脂組成物を使用することにより、収縮率が小
さいばかりではなく、スルーホールへの充填の作業性に
優れ、且つこのペーストを用いたプリント配線板が組み
込まれた機器の使用時の環境変化等によって、第2硬化
体そのものにクラックを生ずることもない。更に、第8
発明によれば、簡易な方法によって第1発明の優れた性
能のペーストであることを確認することができる。
ルーホール内及びスルーホール上において、第1硬化体
と銅メッキ層とが剥離することがなく、また、ビルドア
ップ層及び第2硬化体そのものにおけるクラックの発生
も抑えられ、配線の高密度化及び多層化を容易に行うこ
とができる。
ィラーを用いた場合の、第1硬化体の、特にスルーホー
ルの端面近傍における銅粉末の様子を表わす模式図であ
る。
にバイアホールを形成した様子を表わす模式図である。
した様子を表わす模式図である。
様子を表わす模式図である。
1;銅メッキ層が剥離し、膨れた部分、4;粗面化され
た銅粉末、41;金属銅、42;酸化層、5;球状シリ
カ、6;ビルドアップ層、7;バイアホール。
Claims (9)
- 【請求項1】 プリント配線板のスルーホールに充填し
て用いられるスルーホール充填用ペーストにおいて、該
ペーストは、平均粒径0.5〜20μmの金属フィラー
と、エポキシ樹脂及び硬化剤により構成されるエポキシ
樹脂組成物とからなり、該エポキシ樹脂組成物を100
重量部とした場合に、上記エポキシ樹脂は90〜99.
5重量部であり、上記硬化剤は0.5〜10重量部であ
って、上記金属フィラーは500〜1000重量部であ
り、且つ上記ペーストの25℃における粘度が2000
0ポイズ以下であって、穴埋め工程における加熱による
上記ペーストの揮発分が1.0%以下であり、上記穴埋
め工程における加熱によって生成する第1硬化体をはん
だリフロー工程において加熱し、冷却することにより生
成する第2硬化体の、上記スルーホールの長さ方向にお
ける収縮率が0.1%以下であることを特徴とするスル
ーホール充填用ペースト。 - 【請求項2】 上記金属フィラーが黒化処理された球状
の銅粉末である請求項1記載のスルーホール充填用ペー
スト。 - 【請求項3】 上記金属フィラーの表面がエポキシ基を
有するシランカップリング剤で処理されている請求項1
又は2記載のスルーホール充填用ペースト。 - 【請求項4】 上記エポキシ樹脂は、(1)フェノール
ノボラック型エポキシ樹脂と、(2)ビスフェノールA
型エポキシ樹脂及びビスフェノールF型エポキシ樹脂の
うちの少なくとも一方とを含有し、上記(1)と上記
(2)との合計量を100重量部とした場合に、上記
(1)は70〜99重量部であり、上記(2)は1〜3
0重量部である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
スルーホール充填用ペースト。 - 【請求項5】 上記穴埋め工程における加熱温度が12
0〜170℃であり、上記はんだリフロー工程における
加熱温度が230〜280℃である請求項1乃至4のい
ずれか1項に記載のスルーホール充填用ペースト。 - 【請求項6】 上記第1硬化体の表面に電解メッキ法に
よって形成された銅メッキ層の、JIS C 6481
によって測定した剥離強度が0.8kgf/cm以上で
ある請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスルーホー
ル充填用ペースト。 - 【請求項7】 上記第1硬化体の吸水率が0.3%以
下である請求項1乃至6のいずれか1項に記載のスルー
ホール充填用ペースト。 - 【請求項8】 プリント配線板のスルーホールに充填し
て用いられるスルーホール充填用ペーストにおいて、該
ペーストは、平均粒径0.5〜20μmの金属フィラー
と、エポキシ樹脂及び硬化剤により構成されるエポキシ
樹脂組成物とからなり、該エポキシ樹脂組成物を100
重量部とした場合に、上記エポキシ樹脂は90〜99.
5重量部であり、上記硬化剤は0.5〜10重量部であ
って、上記金属フィラーは500〜1000重量部であ
り、且つ上記ペーストの25℃における粘度が2000
0ポイズ以下であって、穴埋め工程における加熱による
上記ペーストの揮発分が1.0%以下であり、上記ペー
ストからなる厚さ100μmのフィルムを150℃で5
時間加熱し、硬化させ、その後、このフィルムを用いて
幅5mmの試片を作製し、次いで、該試片の長さ方向に
5gの荷重を加えた状態で、23℃から270℃にまで
昇温させた後、23℃にまで降温させた場合に、下記の
式によって算出される上記フィルムの長さ方向における
収縮率が0.1%以下であることを特徴とするスルーホ
ール充填用ペースト。収縮率(%)=[270℃にまで
昇温させる前の23℃における試片の長さ−270℃に
まで昇温後、23℃にまで降温させた時点での試片の長
さ]/270℃にまで昇温させる前の23℃における試
片の長さ×100 - 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の
スルーホール充填用ペーストが、スルーホールに充填さ
れ、加熱、硬化されていることを特徴とするプリント配
線板。
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