JPH11140370A - 白板用水性顔料インク - Google Patents
白板用水性顔料インクInfo
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- JPH11140370A JPH11140370A JP34181697A JP34181697A JPH11140370A JP H11140370 A JPH11140370 A JP H11140370A JP 34181697 A JP34181697 A JP 34181697A JP 34181697 A JP34181697 A JP 34181697A JP H11140370 A JPH11140370 A JP H11140370A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 白板用インクは、人体への影響や環境保全の
ため溶剤の使用量を極力減らした水性顔料インクが好ま
しい。本発明は水性の白板用顔料インク、とくに分散安
定性に優れ、消去時にインク跡が残らないインクを提供
することを目的とする。 【構成】 水性媒体に有機顔料と分散剤と剥離剤とを必
須成分として分散させたインクにおいて、分散剤として
特定の分子量とケン化度を有するポリビニルアルコール
を、剥離剤として特定のポリオキシエチレングリコール
モノアルキルエーテルと特定のアルキルアミンアセテー
トおよびD−マンニトールの3者を用いることを特徴と
することで、前記の目的を達成する白板用水性インクを
提供する。
ため溶剤の使用量を極力減らした水性顔料インクが好ま
しい。本発明は水性の白板用顔料インク、とくに分散安
定性に優れ、消去時にインク跡が残らないインクを提供
することを目的とする。 【構成】 水性媒体に有機顔料と分散剤と剥離剤とを必
須成分として分散させたインクにおいて、分散剤として
特定の分子量とケン化度を有するポリビニルアルコール
を、剥離剤として特定のポリオキシエチレングリコール
モノアルキルエーテルと特定のアルキルアミンアセテー
トおよびD−マンニトールの3者を用いることを特徴と
することで、前記の目的を達成する白板用水性インクを
提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 白板に文字や図形を描くための
フェルトペンに内蔵されるインクが本発明の利用分野で
ある。
フェルトペンに内蔵されるインクが本発明の利用分野で
ある。
【0002】
【従来の技術】 黒板にチョークで文字や模様を描き、
それらが不要になれば黒板拭きで消去して再度表記可能
となる表記具は、かって日常生活において重宝に使用さ
れていた。近年、黒板とチョークに替わって、白板とフ
ェルトペンが使用されるようになってきた。白板は非吸
収性かつ平滑な表面を有し、その表面材料はメラミン樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、あるいは
セラミックス等である。従来、フェルトペンに装填して
使用される白板用インクは、基本的には顔料をケトン類
やアルコール類等の有機溶剤に分散させたものであっ
て、安定な分散と筆跡固定のために当該有機溶剤に可溶
性の樹脂が用いられている。また不要になった筆跡を
布、軟質紙やフェルト等で拭き取り消去しすいように高
沸点液状物質が剥離剤として配合されている。近年、有
機溶剤による環境汚染や人体有害性から、有機溶剤を使
用しない水性インクが切望されるようになり、すでにサ
インペンやボールペン等で商品化されている。しかし、
それら水性顔料インクを白板上に使用すると、筆跡を拭
き取ろうとしても顔料色が白板上に残る、いわゆるステ
インが残るので不適当である。また近年白板用水性顔料
インクとして提案されている水性顔料インクも、白板表
面によってステインが薄く残る場合が多く不適当である
ため、未だ広く商品として実用化されるに到っていな
い。
それらが不要になれば黒板拭きで消去して再度表記可能
となる表記具は、かって日常生活において重宝に使用さ
れていた。近年、黒板とチョークに替わって、白板とフ
ェルトペンが使用されるようになってきた。白板は非吸
収性かつ平滑な表面を有し、その表面材料はメラミン樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、あるいは
セラミックス等である。従来、フェルトペンに装填して
使用される白板用インクは、基本的には顔料をケトン類
やアルコール類等の有機溶剤に分散させたものであっ
て、安定な分散と筆跡固定のために当該有機溶剤に可溶
性の樹脂が用いられている。また不要になった筆跡を
布、軟質紙やフェルト等で拭き取り消去しすいように高
沸点液状物質が剥離剤として配合されている。近年、有
機溶剤による環境汚染や人体有害性から、有機溶剤を使
用しない水性インクが切望されるようになり、すでにサ
インペンやボールペン等で商品化されている。しかし、
それら水性顔料インクを白板上に使用すると、筆跡を拭
き取ろうとしても顔料色が白板上に残る、いわゆるステ
インが残るので不適当である。また近年白板用水性顔料
インクとして提案されている水性顔料インクも、白板表
面によってステインが薄く残る場合が多く不適当である
ため、未だ広く商品として実用化されるに到っていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は白板用水性
顔料インクとして、有機顔料の長期分散安定性や良好な
筆記性を満たし、かつ各種素材からなる白板に対して筆
跡の拭き取り消去が完全に行えるインクを実現しようと
するものである。
顔料インクとして、有機顔料の長期分散安定性や良好な
筆記性を満たし、かつ各種素材からなる白板に対して筆
跡の拭き取り消去が完全に行えるインクを実現しようと
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明は、有機顔料の
長期分散安定性や良好な筆記性を確保しつつ、各種白板
に対して筆跡の拭き取り消去が完全に行える新しい剥離
剤組成を編み出すことで、課題の解決を期する。
長期分散安定性や良好な筆記性を確保しつつ、各種白板
に対して筆跡の拭き取り消去が完全に行える新しい剥離
剤組成を編み出すことで、課題の解決を期する。
【0005】各種の表面材に対して、有機顔料、分散
剤、剥離剤を従来公知の物質の組合せでインクに試作
し、白板上の筆跡を拭き取り消去しようとしても顔料の
色が薄く残ってしまう場合が多く、各種白板に対応でき
る白板用水性顔料インクは実現していない。
剤、剥離剤を従来公知の物質の組合せでインクに試作
し、白板上の筆跡を拭き取り消去しようとしても顔料の
色が薄く残ってしまう場合が多く、各種白板に対応でき
る白板用水性顔料インクは実現していない。
【0006】白板表面材の種類が異なるとインク成分と
の親和力が異なるし、さらに一見平滑な表面も微視的に
は白板表面材の種類や製法に応じた様々な曲率の凹凸が
あり、これも親和力の大小にひいては筆跡の拭き取り易
さに影響している。顔料の種類や粒径も白板表面材の種
類や表面状態との関連でステイン発生の程度に差違を生
じる。水性媒体の種類は水以外の溶剤が含まれていても
ステイン発生の程度に差違を生じることは認められな
い。分散剤の種類や使用量は白板表面や顔料との関連で
ステイン発生の程度に差違を生じる。さらに剥離剤は白
板表面や顔料や分散剤との関連でステイン発生の程度に
差違を生じる。インクが白板表面の微細な凹部に深く浸
透してもステイン発生の原因になる。筆記後のインクは
乾燥して膜状になるが、顔料は膜中に留まっていて欲し
いし、剥離剤は膜と白板の間に介在して拭き取りを容易
にする役割を果たさねばならない。しかしステインのみ
に注目していたのではインクの生命線とも言うべき顔料
の安定分散性が確保できない。この様にステインは多く
の因子が関連しあって発生するので、その解決方法は決
して単純ではない。本発明はこの難問をインクの組成選
択で解決すべく挑戦し、新規な組成で解決できることを
見出し本発明に到達した。
の親和力が異なるし、さらに一見平滑な表面も微視的に
は白板表面材の種類や製法に応じた様々な曲率の凹凸が
あり、これも親和力の大小にひいては筆跡の拭き取り易
さに影響している。顔料の種類や粒径も白板表面材の種
類や表面状態との関連でステイン発生の程度に差違を生
じる。水性媒体の種類は水以外の溶剤が含まれていても
ステイン発生の程度に差違を生じることは認められな
い。分散剤の種類や使用量は白板表面や顔料との関連で
ステイン発生の程度に差違を生じる。さらに剥離剤は白
板表面や顔料や分散剤との関連でステイン発生の程度に
差違を生じる。インクが白板表面の微細な凹部に深く浸
透してもステイン発生の原因になる。筆記後のインクは
乾燥して膜状になるが、顔料は膜中に留まっていて欲し
いし、剥離剤は膜と白板の間に介在して拭き取りを容易
にする役割を果たさねばならない。しかしステインのみ
に注目していたのではインクの生命線とも言うべき顔料
の安定分散性が確保できない。この様にステインは多く
の因子が関連しあって発生するので、その解決方法は決
して単純ではない。本発明はこの難問をインクの組成選
択で解決すべく挑戦し、新規な組成で解決できることを
見出し本発明に到達した。
【0007】水性媒体を前提として白板用インク組成を
選択するに当たり、顔料の分散とその安定性の確保が第
一条件である。白板用インクでは安定分散とインク乾燥
時の造膜を兼ねて種々の樹脂の使用が提案されてきてい
るけれども、各種白板材との適合性と後述の剥離剤との
併用でステインを発生させないことという観点をも重要
視して、本発明ではポリビニルアルコールを使用する。
しかも4%水溶液の粘度が1cps以上60cps以下
の範囲内であって、かつケン化度が70モル%以上95
モル%以下の範囲内のポリビニルアルコールを使用す
る。とくに好ましくは粘度が3cps以上30cps以
下であり、ケン化度75モル%以上90モル%以下のポ
リビニルアルコールである。100%に満たない残余の
モル%は、ポリビニルアルコール製造の中間体であるポ
リ酢酸ビニルの未ケン化残基である。4%水溶液の粘度
が上記範囲を越えて高い場合は分散安定性はより一層高
まるものの、フェルトペンでの筆記性が悪くなり、粘度
が低すぎると分散安定性とステイン発生で不適当であ
る。ケン化度が上記範囲以外では安定分散が確保できな
いので不適当である。水性媒体に可溶のポリビニルアル
コール以外の樹脂、例えばポリビニルピロリドンやポリ
アクリル酸とその共重合体類、あるいはスチレン−マレ
イン酸共重合体塩等を用いる各種配合比でのインクを試
作したが、満足すべき結果はえられていない。
選択するに当たり、顔料の分散とその安定性の確保が第
一条件である。白板用インクでは安定分散とインク乾燥
時の造膜を兼ねて種々の樹脂の使用が提案されてきてい
るけれども、各種白板材との適合性と後述の剥離剤との
併用でステインを発生させないことという観点をも重要
視して、本発明ではポリビニルアルコールを使用する。
しかも4%水溶液の粘度が1cps以上60cps以下
の範囲内であって、かつケン化度が70モル%以上95
モル%以下の範囲内のポリビニルアルコールを使用す
る。とくに好ましくは粘度が3cps以上30cps以
下であり、ケン化度75モル%以上90モル%以下のポ
リビニルアルコールである。100%に満たない残余の
モル%は、ポリビニルアルコール製造の中間体であるポ
リ酢酸ビニルの未ケン化残基である。4%水溶液の粘度
が上記範囲を越えて高い場合は分散安定性はより一層高
まるものの、フェルトペンでの筆記性が悪くなり、粘度
が低すぎると分散安定性とステイン発生で不適当であ
る。ケン化度が上記範囲以外では安定分散が確保できな
いので不適当である。水性媒体に可溶のポリビニルアル
コール以外の樹脂、例えばポリビニルピロリドンやポリ
アクリル酸とその共重合体類、あるいはスチレン−マレ
イン酸共重合体塩等を用いる各種配合比でのインクを試
作したが、満足すべき結果はえられていない。
【0008】本発明において剥離剤は3者からなるが、
その1成分はHLB値が6以上10以下のポリオキシエ
チレングリコールモノアルキルエーテルである。このモ
ノアルキルエーテルのアルキル基とは炭素数6以上22
以下の単一または混合のアルキル基であり、アルキル基
の種類とオキシエチレン基の付加モル数でHLB値が異
なるが、当該アルキルの場合に付加モル数2ないし10
の範囲で、HLB値が上記範囲内の値となる。アルキル
基の炭素数とHLB値が上記の場合に、この化合物は剥
離剤の他の2者と共同で有効にステイン防止作用を発揮
する。HLB値が上記範囲以外の場合はステイン防止効
果が貧弱ないし無に等しいし顔料の分散安定性に劣る。
より好ましいのはHLB値が8ないし9の場合である。
また本発明のこの成分はインクの白板表面への濡れを良
くして、乾燥途中に筆記線の細くなるのを防止してい
る。モノアルキルエーテルのアルキル基の炭素数が上記
範囲以外の場合やアルキルフェニルの場合には、HLB
値を種々の値に選んでも、顔料の分散安定性かステイン
で不満足なインクしかえられないので不適当であり、実
施可能なアルキル基の炭素数6以上22以下の内でも、
とくに好ましいのは炭素数8以上18以下の場合であ
る。
その1成分はHLB値が6以上10以下のポリオキシエ
チレングリコールモノアルキルエーテルである。このモ
ノアルキルエーテルのアルキル基とは炭素数6以上22
以下の単一または混合のアルキル基であり、アルキル基
の種類とオキシエチレン基の付加モル数でHLB値が異
なるが、当該アルキルの場合に付加モル数2ないし10
の範囲で、HLB値が上記範囲内の値となる。アルキル
基の炭素数とHLB値が上記の場合に、この化合物は剥
離剤の他の2者と共同で有効にステイン防止作用を発揮
する。HLB値が上記範囲以外の場合はステイン防止効
果が貧弱ないし無に等しいし顔料の分散安定性に劣る。
より好ましいのはHLB値が8ないし9の場合である。
また本発明のこの成分はインクの白板表面への濡れを良
くして、乾燥途中に筆記線の細くなるのを防止してい
る。モノアルキルエーテルのアルキル基の炭素数が上記
範囲以外の場合やアルキルフェニルの場合には、HLB
値を種々の値に選んでも、顔料の分散安定性かステイン
で不満足なインクしかえられないので不適当であり、実
施可能なアルキル基の炭素数6以上22以下の内でも、
とくに好ましいのは炭素数8以上18以下の場合であ
る。
【0009】本発明における、剥離剤の第2の成分であ
るアルキルアミンアセテートはアルキル基の炭素数が8
以上20以下の単一または混合アルキルアミンの酢酸塩
である。炭素数が上記範囲の場合にこの化合物は剥離剤
の他の2者と共同で有効にステイン防止作用を発揮す
る。炭素数が上記範囲以外の場合はステイン防止効果が
貧弱ないし無に等しいし顔料の分散安定性に劣る。酢酸
以外の酸の塩例えば塩酸塩はステイン防止効果がなく、
しかも分散安定性に欠ける。より好ましいのはアルキル
基の炭素数10以上18以下のアルキルアミンの酢酸塩
の場合である。
るアルキルアミンアセテートはアルキル基の炭素数が8
以上20以下の単一または混合アルキルアミンの酢酸塩
である。炭素数が上記範囲の場合にこの化合物は剥離剤
の他の2者と共同で有効にステイン防止作用を発揮す
る。炭素数が上記範囲以外の場合はステイン防止効果が
貧弱ないし無に等しいし顔料の分散安定性に劣る。酢酸
以外の酸の塩例えば塩酸塩はステイン防止効果がなく、
しかも分散安定性に欠ける。より好ましいのはアルキル
基の炭素数10以上18以下のアルキルアミンの酢酸塩
の場合である。
【0010】本発明における剥離剤の第3の成分はD−
マンニトールである。この化合物は剥離剤の他の2者と
共同で有効にステイン防止作用を発揮する。複数の水酸
基を分子内に有することから、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等をD−マン
ニトールの代わりに試験したがステイン防止効果がな
く、同様にデキストリンや可溶性デンプンでは筆記直後
はステイン防止効果あるものの、筆記後数時間経過後に
拭き取ろうとするとステインが残り不適当であった。
マンニトールである。この化合物は剥離剤の他の2者と
共同で有効にステイン防止作用を発揮する。複数の水酸
基を分子内に有することから、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等をD−マン
ニトールの代わりに試験したがステイン防止効果がな
く、同様にデキストリンや可溶性デンプンでは筆記直後
はステイン防止効果あるものの、筆記後数時間経過後に
拭き取ろうとするとステインが残り不適当であった。
【0011】本発明における剥離剤の作用機構は未詳で
あるが、その1成分であるD−マンニトールが筆記後イ
ンクの乾燥につれて結晶として析出し、インクの白板表
面への密着や微細凹部浸入を適度の範囲で防止して筆跡
の完全な拭き取りを可能としているように思われる。剥
離剤の他の2者はそれ自体でわずかにステイン防止効果
を認められるが、インク中にあってD−マンニトールの
効果を助長している効果の方が大きいようである。
あるが、その1成分であるD−マンニトールが筆記後イ
ンクの乾燥につれて結晶として析出し、インクの白板表
面への密着や微細凹部浸入を適度の範囲で防止して筆跡
の完全な拭き取りを可能としているように思われる。剥
離剤の他の2者はそれ自体でわずかにステイン防止効果
を認められるが、インク中にあってD−マンニトールの
効果を助長している効果の方が大きいようである。
【0012】本発明における有機顔料はインク中での大
部分の粒子が粒径0.1μm以上1.0μm以下の範囲
内にあって、平均粒径が0.3μm以上0.6μm以下
の範囲内にある顔料である。粒径0.1μm以下の顔料
粒子は安定な分散を確保し易いがステインが起こりやす
く、1.0μm以上の粒子はステインが発生し難いもの
の安定な分散を確保し難い。しかしこの種粒子の比較的
少量の混入は許容できるので、粒径0.1μm以下の顔
料粒子が5重量%以下、1.0μm以上の顔料粒子が1
0重量%以下であれば十分実施可能である。このような
粒度分布の有機顔料は、当該分野に携わる者にとって
は、顔料合成段階やその後の粉砕あるいはインク化の工
程条件を選ぶことで容易に実現可能である。
部分の粒子が粒径0.1μm以上1.0μm以下の範囲
内にあって、平均粒径が0.3μm以上0.6μm以下
の範囲内にある顔料である。粒径0.1μm以下の顔料
粒子は安定な分散を確保し易いがステインが起こりやす
く、1.0μm以上の粒子はステインが発生し難いもの
の安定な分散を確保し難い。しかしこの種粒子の比較的
少量の混入は許容できるので、粒径0.1μm以下の顔
料粒子が5重量%以下、1.0μm以上の顔料粒子が1
0重量%以下であれば十分実施可能である。このような
粒度分布の有機顔料は、当該分野に携わる者にとって
は、顔料合成段階やその後の粉砕あるいはインク化の工
程条件を選ぶことで容易に実現可能である。
【0013】本発明のインク組成は各種有機顔料に有効
であるが、とくに有効なのはキナクリドン系顔料、ペリ
レン系顔料、ペリノン系顔料、ジケトピロロピロール系
顔料、高分子縮合アゾ系顔料、イソインドリノン系顔
料、イミダゾロン系顔料、アンソラキノン系顔料、ジオ
キサジン系顔料、臭素化フタロシアニン系顔料等であ
る。アゾ系顔料、ジスアゾ系顔料、フタロシアニン系顔
料、や塩素化フタロシアニン系顔料、チオインジゴ系顔
料等では有効であるものの前述の顔料に比較してやや劣
る。理由は未詳であるが、顔料表面の電気的特性や顔料
の比重、顔料種による粉砕の難易度に起因する微細粒子
の多寡など分散状態に影響する要因が、同時にステイン
にも関連しているためと思われる。
であるが、とくに有効なのはキナクリドン系顔料、ペリ
レン系顔料、ペリノン系顔料、ジケトピロロピロール系
顔料、高分子縮合アゾ系顔料、イソインドリノン系顔
料、イミダゾロン系顔料、アンソラキノン系顔料、ジオ
キサジン系顔料、臭素化フタロシアニン系顔料等であ
る。アゾ系顔料、ジスアゾ系顔料、フタロシアニン系顔
料、や塩素化フタロシアニン系顔料、チオインジゴ系顔
料等では有効であるものの前述の顔料に比較してやや劣
る。理由は未詳であるが、顔料表面の電気的特性や顔料
の比重、顔料種による粉砕の難易度に起因する微細粒子
の多寡など分散状態に影響する要因が、同時にステイン
にも関連しているためと思われる。
【0014】本発明のインクにおいて媒体は水である。
しかしインクの速乾性を増進するためにエタノールやイ
ソプロピルアルコール等のアルコール類や、滑らかな筆
記性の確保やフェルト芯でのインクの乾燥による固化を
防ぐためのエチレングリコールやグリセリン等の多価ア
ルコール類を小割合で含ませることが可能である。本発
明における水性媒体とは、水と上述のような親水性媒体
を添加した水である。添加する親水性媒体の種類と添加
量はインクの商品性の観点から従来公知の技術で選択可
能である。親水性媒体の添加使用はペンとインクの使用
性を高めるものの、顔料の分散安定性やステイン防止性
能を低下させる傾向があるので必要最小限に止めるのが
良い。添加量は水100重量部に対して、概略で高々1
0重量部までとするのが良い。親水性媒体であるケトン
類は顔料の分散安定性の観点から使用を避けるのが賢明
である。
しかしインクの速乾性を増進するためにエタノールやイ
ソプロピルアルコール等のアルコール類や、滑らかな筆
記性の確保やフェルト芯でのインクの乾燥による固化を
防ぐためのエチレングリコールやグリセリン等の多価ア
ルコール類を小割合で含ませることが可能である。本発
明における水性媒体とは、水と上述のような親水性媒体
を添加した水である。添加する親水性媒体の種類と添加
量はインクの商品性の観点から従来公知の技術で選択可
能である。親水性媒体の添加使用はペンとインクの使用
性を高めるものの、顔料の分散安定性やステイン防止性
能を低下させる傾向があるので必要最小限に止めるのが
良い。添加量は水100重量部に対して、概略で高々1
0重量部までとするのが良い。親水性媒体であるケトン
類は顔料の分散安定性の観点から使用を避けるのが賢明
である。
【0015】本発明の白板用水性顔料インクにおける配
合比は、インク100重量部中の各成分の重量部で述べ
ると以下のようになる。有機顔料は1重量部以上6重量
部以下の範囲であり、顔料の発色性に応じて選ばれる。
概して言えば、3重量部で筆跡の十分な視認性が達成さ
れる。分散剤としてのポリビニルアルコールは顔料の1
/6重量倍以上1重量倍以下で、インク中0.15重量
部以上6重量部である。この範囲を越えて少なすぎると
インク中の顔料の分散性が確保できなくなるし、多すぎ
るとインクの粘度が高くて筆記性が悪くなるなど筆記具
材料としての基本性能が損なわれる。好ましくは0.5
重量部以上2.5重量部以下である。剥離剤は顔料の等
重量以上16重量倍以下で使用可能あり、この範囲を越
えて少なすぎるとステインの防止効果が発揮できない
し、多すぎるとステインの防止効果が飽和してしまい剥
離剤の無駄であるばかりか筆記性に欠点が現れる。好ま
しくは顔料の3重量以上6重量倍以下、インク中10重
量部以上15重量部以下である。以上に述べた配合物の
残余が水性媒体である。
合比は、インク100重量部中の各成分の重量部で述べ
ると以下のようになる。有機顔料は1重量部以上6重量
部以下の範囲であり、顔料の発色性に応じて選ばれる。
概して言えば、3重量部で筆跡の十分な視認性が達成さ
れる。分散剤としてのポリビニルアルコールは顔料の1
/6重量倍以上1重量倍以下で、インク中0.15重量
部以上6重量部である。この範囲を越えて少なすぎると
インク中の顔料の分散性が確保できなくなるし、多すぎ
るとインクの粘度が高くて筆記性が悪くなるなど筆記具
材料としての基本性能が損なわれる。好ましくは0.5
重量部以上2.5重量部以下である。剥離剤は顔料の等
重量以上16重量倍以下で使用可能あり、この範囲を越
えて少なすぎるとステインの防止効果が発揮できない
し、多すぎるとステインの防止効果が飽和してしまい剥
離剤の無駄であるばかりか筆記性に欠点が現れる。好ま
しくは顔料の3重量以上6重量倍以下、インク中10重
量部以上15重量部以下である。以上に述べた配合物の
残余が水性媒体である。
【0016】前述配合の剥離剤の内訳は、ポリオキシエ
チレングリコールのモノアルキルエーテルが顔料に対し
て1/3重量倍以上等重量倍で、インク中0.7重量部
以上5重量部以下であり、とくに好ましくは1重量部以
上4重量部である。アルキルアミンアセテートは顔料に
対して1/3重量倍以上3.5重量倍以下で、インク中
0.7重量部以上15重量部以下でとくに好ましくは4
重量部以上9重量部以下である。D−マンニトールは顔
料に対して1/2重量倍以上2.5重量倍以下で、イン
ク中1重量部以上10重量部で、とくに好ましくは2重
量部以上8重量部以下である。各剥離剤の使用量が上記
の範囲外でも水性顔料インクとなしうるが、過小の場合
はステインの防止効果が発揮されないし、過大の場合は
筆記性が悪化してしまう。
チレングリコールのモノアルキルエーテルが顔料に対し
て1/3重量倍以上等重量倍で、インク中0.7重量部
以上5重量部以下であり、とくに好ましくは1重量部以
上4重量部である。アルキルアミンアセテートは顔料に
対して1/3重量倍以上3.5重量倍以下で、インク中
0.7重量部以上15重量部以下でとくに好ましくは4
重量部以上9重量部以下である。D−マンニトールは顔
料に対して1/2重量倍以上2.5重量倍以下で、イン
ク中1重量部以上10重量部で、とくに好ましくは2重
量部以上8重量部以下である。各剥離剤の使用量が上記
の範囲外でも水性顔料インクとなしうるが、過小の場合
はステインの防止効果が発揮されないし、過大の場合は
筆記性が悪化してしまう。
【0017】本発明の白板用水性顔料インクには、上記
の成分の他に防腐剤等が必要に応じて添加される。その
種類や添加量は従来公知の技術で選択可能であり、イン
ク100重量部中で高々1重量部程度以下である。
の成分の他に防腐剤等が必要に応じて添加される。その
種類や添加量は従来公知の技術で選択可能であり、イン
ク100重量部中で高々1重量部程度以下である。
【0018】本発明の白板用水性顔料インクは、上記の
各種成分を用い従来公知の場合、粉砕、分散等一連の方
法によりインクとすることが可能である。
各種成分を用い従来公知の場合、粉砕、分散等一連の方
法によりインクとすることが可能である。
【0019】以下、本発明について実施例を挙げて説明
する。実施例中での部は重量部である。顔料の粒度分布
は、調製したインクをレーザ回析式粒度分布測定装置
(島津製作所製、SALD−1100)にかけて測定し
た。ポリビニルアルコールの水溶液の粘度は、B型粘度
計を用い20℃で測定した値である。
する。実施例中での部は重量部である。顔料の粒度分布
は、調製したインクをレーザ回析式粒度分布測定装置
(島津製作所製、SALD−1100)にかけて測定し
た。ポリビニルアルコールの水溶液の粘度は、B型粘度
計を用い20℃で測定した値である。
【0020】(実施例1)ペリレン系顔料であるピクメ
ントレッド149(ヘキスト社製、PVファーストレッ
ドB)3.0部、分散剤として4%水溶液粘度が30c
ps、ケン化度が88モル%であるポリビニルアルコー
ル(日本合成化学工業(株)製、ゴーセノールGH−1
7)1.0部、剥離剤としてHLB値が8であるポリオ
キシエチレンモノラウリルエーテル(第一工業製薬
(株)製、ノイゲンET−83)3.0部、ラウリルア
ミンアセテート(花王(株)製、アセタミン24)4.
0部、D−マンニトール(花王(株)製、D−マンニト
ール)6.0部、防腐剤として含ハロゲン窒素硫黄系化
合物(武田薬品(株)製、スラオフ72N)0.3部、
水性媒体として水82.7部を混合、粉砕、分散して赤
色水性顔料インクを調製した。顔料粒子は平均粒径0.
45μm、粒径0.1μm以下と1.0μm以上の粒子
がともに1重量%以下であり、その分散は均一で良好で
あった。このインクをフェルトペンに装填し、セラミッ
ク白板上、メラミン樹脂白板上およびポリエステル樹脂
白板上に筆記した。筆記性は良好であり鮮明な筆跡が残
った。筆記5分後に布製消去具で拭き取りステインは残
らなかった。また筆記1日後にも布製性消去具で拭き取
りステインは残らなかった。なお、当該インクは1ケ月
間室温放置後も顔料の分散は均一で良好であり、上記と
同じ筆記と消去の試験をセラミック白板上、メラミン樹
脂白板上およびポリエステル樹脂白板上で行ったとこ
ろ、同じく満足すべき結果をえた。
ントレッド149(ヘキスト社製、PVファーストレッ
ドB)3.0部、分散剤として4%水溶液粘度が30c
ps、ケン化度が88モル%であるポリビニルアルコー
ル(日本合成化学工業(株)製、ゴーセノールGH−1
7)1.0部、剥離剤としてHLB値が8であるポリオ
キシエチレンモノラウリルエーテル(第一工業製薬
(株)製、ノイゲンET−83)3.0部、ラウリルア
ミンアセテート(花王(株)製、アセタミン24)4.
0部、D−マンニトール(花王(株)製、D−マンニト
ール)6.0部、防腐剤として含ハロゲン窒素硫黄系化
合物(武田薬品(株)製、スラオフ72N)0.3部、
水性媒体として水82.7部を混合、粉砕、分散して赤
色水性顔料インクを調製した。顔料粒子は平均粒径0.
45μm、粒径0.1μm以下と1.0μm以上の粒子
がともに1重量%以下であり、その分散は均一で良好で
あった。このインクをフェルトペンに装填し、セラミッ
ク白板上、メラミン樹脂白板上およびポリエステル樹脂
白板上に筆記した。筆記性は良好であり鮮明な筆跡が残
った。筆記5分後に布製消去具で拭き取りステインは残
らなかった。また筆記1日後にも布製性消去具で拭き取
りステインは残らなかった。なお、当該インクは1ケ月
間室温放置後も顔料の分散は均一で良好であり、上記と
同じ筆記と消去の試験をセラミック白板上、メラミン樹
脂白板上およびポリエステル樹脂白板上で行ったとこ
ろ、同じく満足すべき結果をえた。
【0021】(比較例1)実施例1における分散剤を4
%水溶液枯度が5.0cps、ケン化度が98.5モル
%であるポリビニルアルコール(日本合成化学工業
(株)製、ゴーセノールNL−05)1.0部に替えた
以外は、実施例1と同一の操作をして赤色水性顔料イン
クを調製した。調製直後の顔料の粒度分布は実施例1の
場合とほぼ同様であり、その分散状態は均一で良好であ
った。このインクをフェルトペンに装填し、セラミック
白板上、メラミン樹脂白板上およびポリエステル樹脂白
板上に筆記した。滑らかに筆記可能であったし、筆記5
分後に布性消去具で拭き取るとステインが残らなかっ
た。また筆記1日後にも布性消去具で拭き取りステイン
が残らなかった。しかし時間の経過とともに鮮やかで滑
らかな筆記ができなくなり、別途室温保管のインクを観
察したところ顔料の凝集がおこり分散状態が悪化してい
た。本比較例の組成配合のインクではステインは防止で
きたものの、顔料の安定分散の点で不適格であった。
%水溶液枯度が5.0cps、ケン化度が98.5モル
%であるポリビニルアルコール(日本合成化学工業
(株)製、ゴーセノールNL−05)1.0部に替えた
以外は、実施例1と同一の操作をして赤色水性顔料イン
クを調製した。調製直後の顔料の粒度分布は実施例1の
場合とほぼ同様であり、その分散状態は均一で良好であ
った。このインクをフェルトペンに装填し、セラミック
白板上、メラミン樹脂白板上およびポリエステル樹脂白
板上に筆記した。滑らかに筆記可能であったし、筆記5
分後に布性消去具で拭き取るとステインが残らなかっ
た。また筆記1日後にも布性消去具で拭き取りステイン
が残らなかった。しかし時間の経過とともに鮮やかで滑
らかな筆記ができなくなり、別途室温保管のインクを観
察したところ顔料の凝集がおこり分散状態が悪化してい
た。本比較例の組成配合のインクではステインは防止で
きたものの、顔料の安定分散の点で不適格であった。
【0022】(比較例2)実施例1における剥離剤の1
種ラウリルアミンアセテートに替えてラウリルアミン塩
酸塩(花王(株)製、ファーミンR24H)4.0部を
使用した以外は、実施例1と同一の操作をして赤色水性
顔料インクを調製した。顔料の粒度分布は実施例1の場
合と同様であり、その分散状態は均一で良好であった。
このインクをフェルトペンに装填し、セラミック白板上
とメラミン樹脂白板上に筆記した。滑らかに筆記可能で
あったが、いずれも筆跡の線幅がインクの乾燥につれて
縮んだ。筆記5分後に布性消去具で拭き取り、いずれも
ステインが薄く残った。また筆記1日後にも布性消去具
で拭き取りいずれもステインが薄く残った。なお、この
インクを1ケ月間室温放置後に観察したところ顔料の分
散状態が悪化していたし、筆記と消去の試験をセラミッ
ク白板上とメラミン樹脂白板上で行ったところ、いずれ
もステインが薄く残って不満足な結果となった。
種ラウリルアミンアセテートに替えてラウリルアミン塩
酸塩(花王(株)製、ファーミンR24H)4.0部を
使用した以外は、実施例1と同一の操作をして赤色水性
顔料インクを調製した。顔料の粒度分布は実施例1の場
合と同様であり、その分散状態は均一で良好であった。
このインクをフェルトペンに装填し、セラミック白板上
とメラミン樹脂白板上に筆記した。滑らかに筆記可能で
あったが、いずれも筆跡の線幅がインクの乾燥につれて
縮んだ。筆記5分後に布性消去具で拭き取り、いずれも
ステインが薄く残った。また筆記1日後にも布性消去具
で拭き取りいずれもステインが薄く残った。なお、この
インクを1ケ月間室温放置後に観察したところ顔料の分
散状態が悪化していたし、筆記と消去の試験をセラミッ
ク白板上とメラミン樹脂白板上で行ったところ、いずれ
もステインが薄く残って不満足な結果となった。
【0023】(実施例2)アンソラキノン系顔料の1種
であるインダンスレン顔料のピクメントブルー60(大
日本インク化学工業(株)製、ファストゲンスーパーブ
ルー6070S)4.0部、分散剤として4%水溶液粘
度が5.0cps、ケン化度が88モル%であるポリビ
ニルアルコール((株)クラレ製、クラレポバールPV
A−205)1.5部、剥離剤としてHLB値が8であ
るポリオキシエチレンモノラウリルエーテル(第一工業
製薬(株)製、ノイゲンET−83)2.0部、ステア
リルアミンアセテート(花王(株)製、アセタミン8
6)7.0部、D−マンニトール(花王(株)製、D−
マンニトール)2.0部、防腐剤として含ハロゲン窒素
硫黄系化合物(武田薬品(株)製、スラオフ72N)
0.3部、水性媒体として水83.2部を混合、粉砕、
分散して青色水性顔料インクを調製した。顔料は平均粒
径0.50μm、粒径0.1μm以下と1.0μm以上
の粒子がともに1重量%以下であり、その分散状態は均
一で良好であった。このインクをフェルトペンに装填
し、セラミック白板上、メラミン樹脂白板上およびポリ
プロピレン樹脂白板上に筆記した。筆記性は良好であり
鮮明な筆跡が残った。筆記5分後に軟質紙で拭き取りス
テインは残らなかった。また筆記1日後にも軟質紙で拭
き取りステインは残らなかった。なお、このインクは室
温で1ケ月間放置後も顔料の分散は均一で良好であり、
上記と同じ筆記と消去の試験を3種の白板上で行ったと
ころ、同様の満足すべき結果をえた。
であるインダンスレン顔料のピクメントブルー60(大
日本インク化学工業(株)製、ファストゲンスーパーブ
ルー6070S)4.0部、分散剤として4%水溶液粘
度が5.0cps、ケン化度が88モル%であるポリビ
ニルアルコール((株)クラレ製、クラレポバールPV
A−205)1.5部、剥離剤としてHLB値が8であ
るポリオキシエチレンモノラウリルエーテル(第一工業
製薬(株)製、ノイゲンET−83)2.0部、ステア
リルアミンアセテート(花王(株)製、アセタミン8
6)7.0部、D−マンニトール(花王(株)製、D−
マンニトール)2.0部、防腐剤として含ハロゲン窒素
硫黄系化合物(武田薬品(株)製、スラオフ72N)
0.3部、水性媒体として水83.2部を混合、粉砕、
分散して青色水性顔料インクを調製した。顔料は平均粒
径0.50μm、粒径0.1μm以下と1.0μm以上
の粒子がともに1重量%以下であり、その分散状態は均
一で良好であった。このインクをフェルトペンに装填
し、セラミック白板上、メラミン樹脂白板上およびポリ
プロピレン樹脂白板上に筆記した。筆記性は良好であり
鮮明な筆跡が残った。筆記5分後に軟質紙で拭き取りス
テインは残らなかった。また筆記1日後にも軟質紙で拭
き取りステインは残らなかった。なお、このインクは室
温で1ケ月間放置後も顔料の分散は均一で良好であり、
上記と同じ筆記と消去の試験を3種の白板上で行ったと
ころ、同様の満足すべき結果をえた。
【0024】(比較例3)実施例2における剥離剤の1
種ポリオキシエチレンモノラウリルエーテルに替えて、
HLB値が8であるポリオキシエチレンモノノニルフェ
ニルエーテル(第一工業製薬(株)製、ノイゲンEA−
70)2.0部を使用した以外は、実施例2と同一の操
作をして青色水性顔料インクを調製した。顔料の粒度分
布は実施例2の場合と同様であり、その分散状態は均一
で良好であった。このインクをフェルトペンに装填し、
セラミック白板上、メラミン樹脂白板上およびポリプロ
ピレン樹脂白板上に筆記した。滑らかに筆記可能であっ
たが、筆跡の線幅がインクの乾燥につれて縮んだ。筆記
5分後に軟質紙で拭き取ったがステインが薄く残った。
また筆記1日後にも軟質紙で拭き取ったがステインが薄
く残った。なお、このインクを1ケ月間放置後に観察し
たところ顔料の分散状態が悪化していたし、筆記と消去
の試験をセラミック白板上、メラミン樹脂白板上および
ポリプロピレン樹脂白板上で行ったところ、同一の不満
足な結果であった。
種ポリオキシエチレンモノラウリルエーテルに替えて、
HLB値が8であるポリオキシエチレンモノノニルフェ
ニルエーテル(第一工業製薬(株)製、ノイゲンEA−
70)2.0部を使用した以外は、実施例2と同一の操
作をして青色水性顔料インクを調製した。顔料の粒度分
布は実施例2の場合と同様であり、その分散状態は均一
で良好であった。このインクをフェルトペンに装填し、
セラミック白板上、メラミン樹脂白板上およびポリプロ
ピレン樹脂白板上に筆記した。滑らかに筆記可能であっ
たが、筆跡の線幅がインクの乾燥につれて縮んだ。筆記
5分後に軟質紙で拭き取ったがステインが薄く残った。
また筆記1日後にも軟質紙で拭き取ったがステインが薄
く残った。なお、このインクを1ケ月間放置後に観察し
たところ顔料の分散状態が悪化していたし、筆記と消去
の試験をセラミック白板上、メラミン樹脂白板上および
ポリプロピレン樹脂白板上で行ったところ、同一の不満
足な結果であった。
【0025】(比較例4)実施例2における剥離剤の1
種ポリオキシエチレンモノラウリルエーテルに替えて、
トリエチレングリコールモノエチルエーテル2.0部を
使用した以外は、実施例2と同一の操作をして青色水性
顔料インクを調製した。顔料の粒度分布は実施例2の場
合と同様であり、その分散状熊は均一で良好であった。
このインクをフェルトペンに装填し、セラミック白板
上、メラミン樹脂白板上およびポリプロピレン樹脂白板
上に筆記した。滑らかに筆記可能であったが、筆記5分
後に軟質紙で拭き取ったところステインが残った。また
筆記1日後にも軟質紙で拭き取ったがステインが薄く残
った。
種ポリオキシエチレンモノラウリルエーテルに替えて、
トリエチレングリコールモノエチルエーテル2.0部を
使用した以外は、実施例2と同一の操作をして青色水性
顔料インクを調製した。顔料の粒度分布は実施例2の場
合と同様であり、その分散状熊は均一で良好であった。
このインクをフェルトペンに装填し、セラミック白板
上、メラミン樹脂白板上およびポリプロピレン樹脂白板
上に筆記した。滑らかに筆記可能であったが、筆記5分
後に軟質紙で拭き取ったところステインが残った。また
筆記1日後にも軟質紙で拭き取ったがステインが薄く残
った。
【0026】(実施例3)臭素化フタロシアニン系顔料
であるピクメントグリーン36(東洋インキ製造(株)
製、リオノールグリーン6YK)5.0部、分散剤とし
て4%水溶液粘度が5.0cps、ケン化度が79モル
%であるポリビニルアルコール(日本合成化学工業
(株)製、ゴーセノールKL−05)2.0部、剥離剤
としてHLB値が9であるポリオキシエチレンモノアル
キルエーテル(第一工業製薬(株)製、ノイゲンET−
97)4.0部、ラウリルアミンアセテート(花王
(株)製、アセタミン24)9.0部、マンニトール
(花王(株)製、D−マンニトール)4.0部、防腐剤
として含ハロゲン窒素硫黄系化合物(武田薬品(株)
製、スラオフ72N)0.3部、水性媒体として水7
0.7部とエタノール5.0部を混合、粉砕、分散して
緑色水性顔料インクを調製した。顔料の平均粒径が0.
35μm、粒径0.1μm以下の粒子が0.5重量%以
下、1.0μm以上の粒子の含有量は3.5重量%であ
り、その分散状態は均一で良好であった。このインクを
フェルトペンに装填し、セラミック白板上とメラミン樹
脂白板上に筆記した。筆記性は良好であり鮮明な筆跡が
残った。筆記5分後にフェルト製消去具で拭き取りステ
インは残らなかった。また筆記1日後にもフェルト製消
去具で拭き取りステインは残らなかった。なお、1ケ月
間放置後もインク中の顔料の分散は均一で良好であり、
上記と同じ筆記と消去の試験をセラミック白板上とメラ
ミン樹脂白板上で行ったところ、ステインの残らない満
足すべき結果をえた。
であるピクメントグリーン36(東洋インキ製造(株)
製、リオノールグリーン6YK)5.0部、分散剤とし
て4%水溶液粘度が5.0cps、ケン化度が79モル
%であるポリビニルアルコール(日本合成化学工業
(株)製、ゴーセノールKL−05)2.0部、剥離剤
としてHLB値が9であるポリオキシエチレンモノアル
キルエーテル(第一工業製薬(株)製、ノイゲンET−
97)4.0部、ラウリルアミンアセテート(花王
(株)製、アセタミン24)9.0部、マンニトール
(花王(株)製、D−マンニトール)4.0部、防腐剤
として含ハロゲン窒素硫黄系化合物(武田薬品(株)
製、スラオフ72N)0.3部、水性媒体として水7
0.7部とエタノール5.0部を混合、粉砕、分散して
緑色水性顔料インクを調製した。顔料の平均粒径が0.
35μm、粒径0.1μm以下の粒子が0.5重量%以
下、1.0μm以上の粒子の含有量は3.5重量%であ
り、その分散状態は均一で良好であった。このインクを
フェルトペンに装填し、セラミック白板上とメラミン樹
脂白板上に筆記した。筆記性は良好であり鮮明な筆跡が
残った。筆記5分後にフェルト製消去具で拭き取りステ
インは残らなかった。また筆記1日後にもフェルト製消
去具で拭き取りステインは残らなかった。なお、1ケ月
間放置後もインク中の顔料の分散は均一で良好であり、
上記と同じ筆記と消去の試験をセラミック白板上とメラ
ミン樹脂白板上で行ったところ、ステインの残らない満
足すべき結果をえた。
【0027】(比較例5)実施例3における剥離剤の1
種D−マンニトールに替えて、可溶性澱粉(松谷化学工
業(株)製、スタビローズK)4.0部を使用した以外
は、実施例3と同一の操作をして緑色水性顔料インクを
調製した。顔料の粒度分布は実施例3の場合と同様であ
り、顔料の分散は均一で良好であった。このインクをフ
ェルトペンに充填し、セラミック白板上とメラミン樹脂
白板上に筆記した。筆記性は良好であり鮮明な筆跡が残
った。筆記5分後にフェルト製消去具で拭き取りステイ
ンが残らなかった。しかし筆記1日後にフェルト製消去
具で拭き取ろうとしたがステインが薄く残った。なお、
このインクを1ケ月間放置後に観察したところ、顔料の
分散状態が悪化していたし、筆記と消去の試験をセラミ
ック白板上とメラミン樹脂白板上で行ったところ、筆記
5分後にフェルト製消去具で拭き取りステインが残らな
かったが、筆記1日後ではステインが薄く残った。
種D−マンニトールに替えて、可溶性澱粉(松谷化学工
業(株)製、スタビローズK)4.0部を使用した以外
は、実施例3と同一の操作をして緑色水性顔料インクを
調製した。顔料の粒度分布は実施例3の場合と同様であ
り、顔料の分散は均一で良好であった。このインクをフ
ェルトペンに充填し、セラミック白板上とメラミン樹脂
白板上に筆記した。筆記性は良好であり鮮明な筆跡が残
った。筆記5分後にフェルト製消去具で拭き取りステイ
ンが残らなかった。しかし筆記1日後にフェルト製消去
具で拭き取ろうとしたがステインが薄く残った。なお、
このインクを1ケ月間放置後に観察したところ、顔料の
分散状態が悪化していたし、筆記と消去の試験をセラミ
ック白板上とメラミン樹脂白板上で行ったところ、筆記
5分後にフェルト製消去具で拭き取りステインが残らな
かったが、筆記1日後ではステインが薄く残った。
【0028】(比較例6)実施例3における剥離剤の1
種ラウリルアミンアセテート9.0部に替えて、エチル
アミンと酢酸の等モルを塩として9.0部となる量で使
用した以外は、実施例3と同一の操作をして緑色水性顔
料インクを調製した。顔料の粒度分布は実施例3の場合
とほぼ同様であり、顔料の分散は均一で良好であった。
このインクをフェルトペンに装填し、セラミック白板上
とメラミン樹脂白板上に筆記した。筆記性は良好であり
鮮明な筆跡が残った。筆記5分後にフェルト製消去具で
拭き取ったところステインが残った。筆記1日後にフェ
ルト製消去具で拭き取ろうとしたがステインが残った。
種ラウリルアミンアセテート9.0部に替えて、エチル
アミンと酢酸の等モルを塩として9.0部となる量で使
用した以外は、実施例3と同一の操作をして緑色水性顔
料インクを調製した。顔料の粒度分布は実施例3の場合
とほぼ同様であり、顔料の分散は均一で良好であった。
このインクをフェルトペンに装填し、セラミック白板上
とメラミン樹脂白板上に筆記した。筆記性は良好であり
鮮明な筆跡が残った。筆記5分後にフェルト製消去具で
拭き取ったところステインが残った。筆記1日後にフェ
ルト製消去具で拭き取ろうとしたがステインが残った。
【0029】
【発明の効果】水性媒体に有機顔料と分散剤と剥離剤と
を必須成分として分散させたインクにおいて、特定粒度
分布の有機顔料を用い、分散剤として特定の分子量とケ
ン化度を有するポリビニルアルコールを、剥離剤として
特定のHLB値を有するポリオキシエチレングリコール
モノアルキルエーテルと特定のアルキルアミンアセテー
トおよびD−マンニトールの3者を用いることで、分散
安定性に優れ、消去時にインクの跡が残らない水性の白
板用顔料インクを提供することが可能となった。
を必須成分として分散させたインクにおいて、特定粒度
分布の有機顔料を用い、分散剤として特定の分子量とケ
ン化度を有するポリビニルアルコールを、剥離剤として
特定のHLB値を有するポリオキシエチレングリコール
モノアルキルエーテルと特定のアルキルアミンアセテー
トおよびD−マンニトールの3者を用いることで、分散
安定性に優れ、消去時にインクの跡が残らない水性の白
板用顔料インクを提供することが可能となった。
Claims (3)
- 【請求項1】 水性媒体に有機顔料と分散剤と剥離剤と
を必須成分として分散させたインクにおいて、分散剤と
して4%水溶液の粘度が3cps以上60cps以下
で、しかもケン化度が70モル%以上95モル%以下の
ポリビニルアルコールを、剥離剤としてアルキル基の炭
素数が6以上22以下でHLB値が6以上10以下のポ
リオキシエチレングリコールモノアルキルエーテルと、
アルキル基の炭素数が8以上20以下のアルキルアミン
アセテート、およびD−マニトールの3者を用いること
を特徴とする白板用水性顔料インク。 - 【請求項2】 各成分の配合比がインク100重量部に
おいて、水性媒体72重量部以上92重量部以下、有機
顔料1.0部以上6.0重量部以下、分散剤0.15重
量部以上6.0重量部以下、剥離剤6.0重量部以上1
6重量部以下の範囲から選ばれ、かつ使用する顔料に対
する各剥離剤の配合比が、ポリオキシエチレングリコー
ルのモノアルキルエーテルは1/3重量倍以上等重量倍
以下、アルキルアミンアセテートは1/3重量倍以上
3.5重量倍以下、D−マンニトールは1/2重量倍以
上2.5重量倍以下の範囲から選ばれた割合であること
を特徴とする、請求項1に記載の白板用水性顔料イン
ク。 - 【請求項3】 有機顔料のインク中での平均粒径が0.
3μm以上0.6μm以下の範囲内であり、しかも粒径
0.1μm以下の粒子が5重量%以下と粒径1μm以上
の粒子が10重量%以下であることを特徴とする、請求
項1に記載の白板用水性顔料インク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34181697A JP3138250B2 (ja) | 1997-11-05 | 1997-11-05 | 白板用水性顔料インク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34181697A JP3138250B2 (ja) | 1997-11-05 | 1997-11-05 | 白板用水性顔料インク |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11140370A true JPH11140370A (ja) | 1999-05-25 |
| JP3138250B2 JP3138250B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=18348986
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34181697A Expired - Fee Related JP3138250B2 (ja) | 1997-11-05 | 1997-11-05 | 白板用水性顔料インク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3138250B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002265842A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-18 | Sakura Color Prod Corp | 水性消去性マーキングペンインキ組成物とその製造方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000127570A (ja) | 1998-10-27 | 2000-05-09 | Canon Inc | 画像形成装置、その制御方法、記憶媒体 |
-
1997
- 1997-11-05 JP JP34181697A patent/JP3138250B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002265842A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-18 | Sakura Color Prod Corp | 水性消去性マーキングペンインキ組成物とその製造方法 |
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| JP3138250B2 (ja) | 2001-02-26 |
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