JPH11141581A - ディスクブレーキ装置 - Google Patents
ディスクブレーキ装置Info
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- JPH11141581A JPH11141581A JP9303125A JP30312597A JPH11141581A JP H11141581 A JPH11141581 A JP H11141581A JP 9303125 A JP9303125 A JP 9303125A JP 30312597 A JP30312597 A JP 30312597A JP H11141581 A JPH11141581 A JP H11141581A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- disk rotor
- rotor
- caliper
- pad
- disk
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/0006—Noise or vibration control
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両前進時及び後退時の何れの場合でもブレ
ーキパッドの偏磨耗やブレーキ鳴きを防止できるディス
クブレーキ装置を得る。 【解決手段】 キャリパ30のアーム部48には長孔5
0が形成されており、キャリパ30は長孔50に沿って
ディスクロータ18の回転方向へ向けて移動可能にトル
クメンバ90に支持されている。油圧及びその反力でピ
ストン36及びキャリパ30の爪部64がインナパッド
74及びアウタパッド72をディスクロータ18へ圧接
させると、ピストン36及び爪部64に設けられた摩擦
部材84、86、88がディスクロータ18へ圧接さ
れ、摩擦部材84、86、88がディスクロータ18と
の摩擦でそのときのロータ回転方向下流側へひきずられ
る。これにより、キャリパ30がそのときのロータ回転
方向下流側に移動する。このため、車両前進時及び後退
時の何れの場合でもブレーキ鳴きを防止できる
ーキパッドの偏磨耗やブレーキ鳴きを防止できるディス
クブレーキ装置を得る。 【解決手段】 キャリパ30のアーム部48には長孔5
0が形成されており、キャリパ30は長孔50に沿って
ディスクロータ18の回転方向へ向けて移動可能にトル
クメンバ90に支持されている。油圧及びその反力でピ
ストン36及びキャリパ30の爪部64がインナパッド
74及びアウタパッド72をディスクロータ18へ圧接
させると、ピストン36及び爪部64に設けられた摩擦
部材84、86、88がディスクロータ18へ圧接さ
れ、摩擦部材84、86、88がディスクロータ18と
の摩擦でそのときのロータ回転方向下流側へひきずられ
る。これにより、キャリパ30がそのときのロータ回転
方向下流側に移動する。このため、車両前進時及び後退
時の何れの場合でもブレーキ鳴きを防止できる
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等の制動装置
として用いられるディスクブレーキ装置に関する。
として用いられるディスクブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の制動装置として適用されるディス
クブレーキ装置、例えば、図20に示されるフローティ
ングタイプのディスクブレーキ装置220では、ピスト
ン222や油圧でピストン222がディスクロータ22
4側へ向けて押圧された際の反力でディスクロータ22
4側へ接近するキャリパの爪部226が押圧力Fでブレ
ーキパッド228の摩擦材230をディスクロータ22
4へ押し付けると、摩擦材230とディスクロータ22
4との間の摩擦によりブレーキパッド228の中心(図
20のG点)周りのモーメントM=μFL(μ:摩擦係
数、L:ブレーキパッド228の厚さ)が発生し、これ
により、ブレーキパッド228の中心よりもディスクロ
ータ224の回転方向上流側(図20の矢印A方向とは
反対側)に位置する部分が、中心よりも回転方向下流側
(図20の矢印A方向側)に位置する部分よりも早期に
磨耗する所謂『偏磨耗』が生じ、更に、この『偏磨耗』
がブレーキ作動時に異音が発生する所謂『ブレーキ鳴
き』の原因となっている。
クブレーキ装置、例えば、図20に示されるフローティ
ングタイプのディスクブレーキ装置220では、ピスト
ン222や油圧でピストン222がディスクロータ22
4側へ向けて押圧された際の反力でディスクロータ22
4側へ接近するキャリパの爪部226が押圧力Fでブレ
ーキパッド228の摩擦材230をディスクロータ22
4へ押し付けると、摩擦材230とディスクロータ22
4との間の摩擦によりブレーキパッド228の中心(図
20のG点)周りのモーメントM=μFL(μ:摩擦係
数、L:ブレーキパッド228の厚さ)が発生し、これ
により、ブレーキパッド228の中心よりもディスクロ
ータ224の回転方向上流側(図20の矢印A方向とは
反対側)に位置する部分が、中心よりも回転方向下流側
(図20の矢印A方向側)に位置する部分よりも早期に
磨耗する所謂『偏磨耗』が生じ、更に、この『偏磨耗』
がブレーキ作動時に異音が発生する所謂『ブレーキ鳴
き』の原因となっている。
【0003】このような、モーメントMによるブレーキ
パッド228の摩擦材230の偏磨耗を軽減或いは防止
する方法としては、ピストン222や爪部226による
ブレーキパッド228の押圧位置をブレーキパッド22
8の中心よりもディスクロータ224の回転方向下流側
へ予めオフセット(変位)させておき、このオフセット
によって上述したモーメントMとは反対方向のモーメン
トm=FS(S:オフセット寸法)を生じさせてモーメ
ントMをモーメントmにより打ち消し、ブレーキパッド
228の『偏磨耗』を軽減し、ひいては、『ブレーキ鳴
き』を軽減する方法が知られている。
パッド228の摩擦材230の偏磨耗を軽減或いは防止
する方法としては、ピストン222や爪部226による
ブレーキパッド228の押圧位置をブレーキパッド22
8の中心よりもディスクロータ224の回転方向下流側
へ予めオフセット(変位)させておき、このオフセット
によって上述したモーメントMとは反対方向のモーメン
トm=FS(S:オフセット寸法)を生じさせてモーメ
ントMをモーメントmにより打ち消し、ブレーキパッド
228の『偏磨耗』を軽減し、ひいては、『ブレーキ鳴
き』を軽減する方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなピストン222や爪部226の押圧位置のオフセッ
トは、通常、車両が前進した場合でのディスクロータ2
24の回転に対応しているため、車両前進時においては
オフセットによる『偏磨耗』の軽減効果はあるが、後退
時、すなわち、ディスクロータ224が逆転した場合に
は、モーメントmがモーメントMを打ち消すように作用
しないため『偏磨耗』の軽減効果が得られず、充分に
『ブレーキ鳴き』を軽減することができない。
うなピストン222や爪部226の押圧位置のオフセッ
トは、通常、車両が前進した場合でのディスクロータ2
24の回転に対応しているため、車両前進時においては
オフセットによる『偏磨耗』の軽減効果はあるが、後退
時、すなわち、ディスクロータ224が逆転した場合に
は、モーメントmがモーメントMを打ち消すように作用
しないため『偏磨耗』の軽減効果が得られず、充分に
『ブレーキ鳴き』を軽減することができない。
【0005】本発明は、上記事実を考慮して、車両前進
時及び後退時の何れの場合でもブレーキパッドの偏磨耗
やブレーキ鳴きを防止できるディスクブレーキ装置を得
ることが目的である。
時及び後退時の何れの場合でもブレーキパッドの偏磨耗
やブレーキ鳴きを防止できるディスクブレーキ装置を得
ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のディスク
ブレーキ装置は、ディスクロータへ圧接されることによ
りディスクロータの回転を阻止するための制動力が生じ
るブレーキパッドと、前記ブレーキパッドを介して前記
ディスクロータとは反対側へ設けられ、前記ブレーキパ
ッドを押圧して前記ブレーキパッドを前記ディスクロー
タへ圧接させる押圧手段と、前記ブレーキパッドに対し
て前記押圧手段の押圧面を前記ディスクロータの回転方
向下流側及びその反対方向へ向けて移動可能に支持する
支持手段と、前記ディスクロータの回転に応じて前記押
圧面を前記ディスクロータの回転方向下流側へ移動させ
る駆動手段と、を備えている。
ブレーキ装置は、ディスクロータへ圧接されることによ
りディスクロータの回転を阻止するための制動力が生じ
るブレーキパッドと、前記ブレーキパッドを介して前記
ディスクロータとは反対側へ設けられ、前記ブレーキパ
ッドを押圧して前記ブレーキパッドを前記ディスクロー
タへ圧接させる押圧手段と、前記ブレーキパッドに対し
て前記押圧手段の押圧面を前記ディスクロータの回転方
向下流側及びその反対方向へ向けて移動可能に支持する
支持手段と、前記ディスクロータの回転に応じて前記押
圧面を前記ディスクロータの回転方向下流側へ移動させ
る駆動手段と、を備えている。
【0007】上記構成のディスクブレーキ装置によれ
ば、押圧手段の押圧面は支持手段によってブレーキパッ
ドに対してディスクロータの回転方向下流側及びその反
対方向へ向けて移動可能に支持されており、駆動手段が
ディスクロータの回転に応じて押圧面をディスクロータ
の回転方向下流側へ移動させることでブレーキパッドの
ロータ回転方向下流側の部分をディスクロータ側へ接近
させるモーメント(以下、後述する別のモーメントとの
混同を避けるため、便宜上『モーメントm』と称する)
が生じる。このモーメントmは、回転するディスクロー
タとブレーキパッドとの間の摩擦により生じ、ブレーキ
パッドのロータ回転方向上流側の部分をロータ回転方向
下流側の部分よりも圧接させるように作用するモーメン
ト(以下、モーメントmとの混同を避けるため、便宜上
『モーメントM』と称する)とは向きが反対方向であ
り、モーメントmはモーメントMを打ち消すように作用
する(すなわち、モーメントMとモーメントmとが相殺
される)。これにより、ブレーキパッドのディスクロー
タへの圧接力がロータ回転方向上流側とロータ回転方向
下流側とで平均化され、ブレーキパッドの一部分の消耗
(磨耗)が他の部分の消耗(磨耗)よりも激しい所謂
『偏磨耗』が軽減或いは防止され、更に、この『偏磨
耗』に起因してブレーキパッドが回転するディスクロー
タへ圧接された際に異音が生じる所謂『ブレーキ鳴き』
が軽減或いは防止される。
ば、押圧手段の押圧面は支持手段によってブレーキパッ
ドに対してディスクロータの回転方向下流側及びその反
対方向へ向けて移動可能に支持されており、駆動手段が
ディスクロータの回転に応じて押圧面をディスクロータ
の回転方向下流側へ移動させることでブレーキパッドの
ロータ回転方向下流側の部分をディスクロータ側へ接近
させるモーメント(以下、後述する別のモーメントとの
混同を避けるため、便宜上『モーメントm』と称する)
が生じる。このモーメントmは、回転するディスクロー
タとブレーキパッドとの間の摩擦により生じ、ブレーキ
パッドのロータ回転方向上流側の部分をロータ回転方向
下流側の部分よりも圧接させるように作用するモーメン
ト(以下、モーメントmとの混同を避けるため、便宜上
『モーメントM』と称する)とは向きが反対方向であ
り、モーメントmはモーメントMを打ち消すように作用
する(すなわち、モーメントMとモーメントmとが相殺
される)。これにより、ブレーキパッドのディスクロー
タへの圧接力がロータ回転方向上流側とロータ回転方向
下流側とで平均化され、ブレーキパッドの一部分の消耗
(磨耗)が他の部分の消耗(磨耗)よりも激しい所謂
『偏磨耗』が軽減或いは防止され、更に、この『偏磨
耗』に起因してブレーキパッドが回転するディスクロー
タへ圧接された際に異音が生じる所謂『ブレーキ鳴き』
が軽減或いは防止される。
【0008】また、本ディスクブレーキ装置では、押圧
手段は支持手段によってブレーキパッドに対してディス
クロータの回転方向下流側のみならずその反対方向であ
る上流側へも移動可能に支持されている。したがって、
ディスクロータの回転方向が逆にする場合、或いは逆に
なった場合には、これに応じて駆動手段が押圧手段をそ
のときのディスクロータの回転方向下流側へ移動させ
る。
手段は支持手段によってブレーキパッドに対してディス
クロータの回転方向下流側のみならずその反対方向であ
る上流側へも移動可能に支持されている。したがって、
ディスクロータの回転方向が逆にする場合、或いは逆に
なった場合には、これに応じて駆動手段が押圧手段をそ
のときのディスクロータの回転方向下流側へ移動させ
る。
【0009】ディスクロータが回転方向が逆になると、
モーメントMの向きもまた逆になるが、このときには押
圧手段の移動方向も逆になっている(すなわち、押圧手
段が逆向きに移動している)ため、モーメントmの向き
が逆になる。したがって、モーメントMがモーメントm
により相殺され、ディスクロータの回転方向が逆の場合
においても『偏磨耗』が軽減或いは防止され、更に、こ
の『偏磨耗』に起因する『ブレーキ鳴き』が軽減或いは
防止される。
モーメントMの向きもまた逆になるが、このときには押
圧手段の移動方向も逆になっている(すなわち、押圧手
段が逆向きに移動している)ため、モーメントmの向き
が逆になる。したがって、モーメントMがモーメントm
により相殺され、ディスクロータの回転方向が逆の場合
においても『偏磨耗』が軽減或いは防止され、更に、こ
の『偏磨耗』に起因する『ブレーキ鳴き』が軽減或いは
防止される。
【0010】なお、本ディスクブレーキ装置において、
駆動手段は、例えば、電力等によって駆動するモータ等
を適用してもよいし、また、回転するディスクロータ等
との摩擦力を受けて押圧手段を移動させるような摩擦部
材でもよい。さらには、通電時に生じる磁力等の吸引力
によって押圧手段を吸引して移動させるような電磁石等
の吸引手段でもよい。
駆動手段は、例えば、電力等によって駆動するモータ等
を適用してもよいし、また、回転するディスクロータ等
との摩擦力を受けて押圧手段を移動させるような摩擦部
材でもよい。さらには、通電時に生じる磁力等の吸引力
によって押圧手段を吸引して移動させるような電磁石等
の吸引手段でもよい。
【0011】また、駆動手段が押圧手段を移動させるタ
イミングについては、例えば、自動変速機のシフトレン
ジを変更した場合、ディスクロータの回転方向を直接或
いは間接的に検出する回転方向検出手段がディスクロー
タの回転方向を検出した場合等、ディスクロータの回転
方向を決定したときから、ブレーキパッドが回転するデ
ィスクロータへ圧接されたときまでの間であればよい。
イミングについては、例えば、自動変速機のシフトレン
ジを変更した場合、ディスクロータの回転方向を直接或
いは間接的に検出する回転方向検出手段がディスクロー
タの回転方向を検出した場合等、ディスクロータの回転
方向を決定したときから、ブレーキパッドが回転するデ
ィスクロータへ圧接されたときまでの間であればよい。
【0012】さらに、ブレーキパッドに対する押圧手段
の移動範囲は、ブレーキパッドに対する押圧手段の移動
により上述したモーメントMとは逆向きのモーメントm
が生じる程度であればよく、ブレーキパッドや押圧手
段、ディスクブレーキ装置を構成要素の形状等、諸々の
条件を考慮して設定してもよく。また、その移動範囲自
体を可変としてもよい。
の移動範囲は、ブレーキパッドに対する押圧手段の移動
により上述したモーメントMとは逆向きのモーメントm
が生じる程度であればよく、ブレーキパッドや押圧手
段、ディスクブレーキ装置を構成要素の形状等、諸々の
条件を考慮して設定してもよく。また、その移動範囲自
体を可変としてもよい。
【0013】また、本発明において、押圧手段と押圧面
とは一体でもよく、また、別体であってもよい。
とは一体でもよく、また、別体であってもよい。
【0014】請求項2記載のディスクブレーキ装置は、
請求項1記載のディスクブレーキ装置において、前記駆
動手段は、前記ディスクロータへ押し付けられることに
より前記ディスクロータとの摩擦で前記ディスクロータ
の回転方向下流側へ移動する摩擦部材を備え、前記摩擦
部材の移動により前記摩擦部材が前記押圧面を押圧して
移動させることを特徴としている。
請求項1記載のディスクブレーキ装置において、前記駆
動手段は、前記ディスクロータへ押し付けられることに
より前記ディスクロータとの摩擦で前記ディスクロータ
の回転方向下流側へ移動する摩擦部材を備え、前記摩擦
部材の移動により前記摩擦部材が前記押圧面を押圧して
移動させることを特徴としている。
【0015】上記構成のディスクブレーキ装置によれ
ば、摩擦部材が回転するディスクロータへ押し付けられ
ると、ディスクロータと摩擦部材との間に摩擦が生じ、
この摩擦により摩擦部材がディスクロータに引きずられ
てディスクロータの回転方向と同方向、すなわち、ロー
タ回転方向下流側へ向けて移動させられる。この移動す
る摩擦部材に直接或いは間接的に押圧面が押圧されてそ
の押圧方向、すなわち、ロータ回転方向下流側へ向けて
移動させられる。これにより、ディスクロータへの圧接
面中心に対して押圧手段のブレーキパッドへの押圧面中
心がそのときのディスクロータの回転方向下流側に変位
し、これにより生じたモーメントmがモーメントMを打
ち消す。このため、『偏磨耗』が軽減或いは防止され、
更に、この『偏磨耗』に起因する『ブレーキ鳴き』が軽
減或いは防止される。
ば、摩擦部材が回転するディスクロータへ押し付けられ
ると、ディスクロータと摩擦部材との間に摩擦が生じ、
この摩擦により摩擦部材がディスクロータに引きずられ
てディスクロータの回転方向と同方向、すなわち、ロー
タ回転方向下流側へ向けて移動させられる。この移動す
る摩擦部材に直接或いは間接的に押圧面が押圧されてそ
の押圧方向、すなわち、ロータ回転方向下流側へ向けて
移動させられる。これにより、ディスクロータへの圧接
面中心に対して押圧手段のブレーキパッドへの押圧面中
心がそのときのディスクロータの回転方向下流側に変位
し、これにより生じたモーメントmがモーメントMを打
ち消す。このため、『偏磨耗』が軽減或いは防止され、
更に、この『偏磨耗』に起因する『ブレーキ鳴き』が軽
減或いは防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】図2には本発明の第1の実施の形
態に係るディスクブレーキ装置10の外観が斜視図によ
って示されている。この図に示されるように、ディスク
ブレーキ装置10は略円盤状のディスクロータ18を備
えている。このディスクロータ18の中心には透孔20
が形成されており、アクスルシャフトを構成するアクス
ル22が貫通している。このアクスル22は、ディスク
ロータ18の裏面側で5本のハブボルト24とこれらの
ハブボルト24の各々に螺合するナットによってディス
クロータ18へ固定されたアクスルハブ(図示省略)へ
スプライン嵌合しており、これによってアクスル22と
ディスクロータ18とが一体とされている。
態に係るディスクブレーキ装置10の外観が斜視図によ
って示されている。この図に示されるように、ディスク
ブレーキ装置10は略円盤状のディスクロータ18を備
えている。このディスクロータ18の中心には透孔20
が形成されており、アクスルシャフトを構成するアクス
ル22が貫通している。このアクスル22は、ディスク
ロータ18の裏面側で5本のハブボルト24とこれらの
ハブボルト24の各々に螺合するナットによってディス
クロータ18へ固定されたアクスルハブ(図示省略)へ
スプライン嵌合しており、これによってアクスル22と
ディスクロータ18とが一体とされている。
【0017】また、図2に示されるように、ディスクブ
レーキ装置10は浮動式のキャリパ30を備えている。
ここで、図1にはキャリパ30の分解斜視図が示されて
おり、図4には組付状態でキャリパ30の一部を破断し
たキャリパ30の平面図が示されている。これらの図に
示されるようにキャリパ30はキャリパボディ32を備
えている。図4に示されるように、このキャリパボディ
32の車両内方側となる部分の中央にはシリンダ部34
が形成されており、このシリンダ部34の内部には有底
円筒状のピストン36が収容されている。このピストン
36の底部とシリンダ部34の内底部との間は油室38
とされており、キャリパボディ32の外部で開口した油
入口40及びキャリパボディ32の外側から油入口40
へ取り付けられたブレーキホースを介してブレーキオイ
ルが貯留されたマスタシリンダ(何れも図示省略)へ接
続されている。また、このシリンダ部34の内側にはシ
ール材44及びダストブーツ46が設けられている。
レーキ装置10は浮動式のキャリパ30を備えている。
ここで、図1にはキャリパ30の分解斜視図が示されて
おり、図4には組付状態でキャリパ30の一部を破断し
たキャリパ30の平面図が示されている。これらの図に
示されるようにキャリパ30はキャリパボディ32を備
えている。図4に示されるように、このキャリパボディ
32の車両内方側となる部分の中央にはシリンダ部34
が形成されており、このシリンダ部34の内部には有底
円筒状のピストン36が収容されている。このピストン
36の底部とシリンダ部34の内底部との間は油室38
とされており、キャリパボディ32の外部で開口した油
入口40及びキャリパボディ32の外側から油入口40
へ取り付けられたブレーキホースを介してブレーキオイ
ルが貯留されたマスタシリンダ(何れも図示省略)へ接
続されている。また、このシリンダ部34の内側にはシ
ール材44及びダストブーツ46が設けられている。
【0018】さらに、図1、図3、及び図4に示される
ように、キャリパボディ32のシリンダ部34からは一
対のアーム部48が互いに離間する方向へ延出されてい
る。各アーム部48の先端部には長孔50が形勢されて
いる。ここで、図5にはアーム部48の先端部を拡大し
た平面図が示されており、また、図6には図5の6−6
線に沿った断面図が示されている。図5に示されるよう
に、長孔50は、アーム部48の長手方向に沿って長手
方向とされており、更に、長手方向に沿って円弧形状に
湾曲している。この長孔50の曲率半径の中心はディス
クロータ18の中心と略一致している。したがって、こ
の長孔50に沿ったキャリパ30の変位はディスクロー
タ18周りの回動となる。
ように、キャリパボディ32のシリンダ部34からは一
対のアーム部48が互いに離間する方向へ延出されてい
る。各アーム部48の先端部には長孔50が形勢されて
いる。ここで、図5にはアーム部48の先端部を拡大し
た平面図が示されており、また、図6には図5の6−6
線に沿った断面図が示されている。図5に示されるよう
に、長孔50は、アーム部48の長手方向に沿って長手
方向とされており、更に、長手方向に沿って円弧形状に
湾曲している。この長孔50の曲率半径の中心はディス
クロータ18の中心と略一致している。したがって、こ
の長孔50に沿ったキャリパ30の変位はディスクロー
タ18周りの回動となる。
【0019】この長孔50には、固定ボルト52が貫通
しており、アーム部48を介して固定ボルト52の頭部
とは反対側に設けられたスライドピン54に形成された
ネジ孔56へ螺入している。図6に示されるように、固
定ボルト52の頭部とスライドピン54の端部との間に
は一対のリング状のワッシャ58が配置されており、こ
れらのワッシャ58の間には円筒形状のグロメット60
が設けられている。ワッシャ58は、その外径寸法が長
孔50の幅方向内寸よりも充分に大きく、アーム部48
を介して互いに対向した状態で配置されている。一方、
グロメット60はその外径寸法が長孔50の幅方向内寸
よりも僅かに小さく、また、その軸方向長さはアーム部
48の厚さ方向寸法よりも僅かに大きい。このグロメッ
ト60は長孔50を貫通するように配置されており、ア
ーム部48を介してスライドピン54とは反対側のワッ
シャ58、グロメット60、他方のワッシャ58を貫通
した固定ボルト52を充分に締め付けることでスライド
ピン54の後端部、ワッシャ58、グロメット60、ワ
ッシャ58、及び固定ボルト52の頭部が互いに密着す
る。この状態では、グロメット60の外周部と長孔50
の内周部との間、及び、アーム部48の厚さ方向両端部
とワッシャ58との間に僅かではあるが隙間が形成され
るため固定ボルト52及びスライドピン54は長孔50
に沿って図5の矢印A方向或いは矢印B方向へ向けて円
滑に移動できる。
しており、アーム部48を介して固定ボルト52の頭部
とは反対側に設けられたスライドピン54に形成された
ネジ孔56へ螺入している。図6に示されるように、固
定ボルト52の頭部とスライドピン54の端部との間に
は一対のリング状のワッシャ58が配置されており、こ
れらのワッシャ58の間には円筒形状のグロメット60
が設けられている。ワッシャ58は、その外径寸法が長
孔50の幅方向内寸よりも充分に大きく、アーム部48
を介して互いに対向した状態で配置されている。一方、
グロメット60はその外径寸法が長孔50の幅方向内寸
よりも僅かに小さく、また、その軸方向長さはアーム部
48の厚さ方向寸法よりも僅かに大きい。このグロメッ
ト60は長孔50を貫通するように配置されており、ア
ーム部48を介してスライドピン54とは反対側のワッ
シャ58、グロメット60、他方のワッシャ58を貫通
した固定ボルト52を充分に締め付けることでスライド
ピン54の後端部、ワッシャ58、グロメット60、ワ
ッシャ58、及び固定ボルト52の頭部が互いに密着す
る。この状態では、グロメット60の外周部と長孔50
の内周部との間、及び、アーム部48の厚さ方向両端部
とワッシャ58との間に僅かではあるが隙間が形成され
るため固定ボルト52及びスライドピン54は長孔50
に沿って図5の矢印A方向或いは矢印B方向へ向けて円
滑に移動できる。
【0020】また、このキャリパボディ32のシリンダ
部34側からはディスクロータ18を跨ぐようにしてブ
リッジ部62が一体形成されており、このブリッジ部6
2の車両外方側となる端部にはディスクロータ18の軸
中心側へ向けて突出する爪部64が一体形成されてい
る。この爪部64の押圧面64Aの側方にはディスクロ
ータ18の軸方向車両外方側の端面から離間してブレー
キパッドとしてのアウタパッド72が配置されている。
これに対して、ピストン36の押圧面36Aの側方には
ディスクロータ18の軸方向車両内方側の端面から離間
してブレーキパッドとしてのインナパッド74がディス
クロータ18を介してアウタパッド72と対向するよう
に配置されている。これらのアウタパッド72及びイン
ナパッド74は金属製で且つ薄肉平板状のシム78を備
えており、このシム78のディスクロータ18側には金
属製で且つ平板状に形成された裏金80を介して摩擦材
82が一体に設けられている。この摩擦材82は、セミ
メタリック系のスチール繊維或いはアラミド繊維等の材
料に研磨材を調合し、更にフェノールレジン樹脂等の樹
脂材が添加されて焼き固められている。
部34側からはディスクロータ18を跨ぐようにしてブ
リッジ部62が一体形成されており、このブリッジ部6
2の車両外方側となる端部にはディスクロータ18の軸
中心側へ向けて突出する爪部64が一体形成されてい
る。この爪部64の押圧面64Aの側方にはディスクロ
ータ18の軸方向車両外方側の端面から離間してブレー
キパッドとしてのアウタパッド72が配置されている。
これに対して、ピストン36の押圧面36Aの側方には
ディスクロータ18の軸方向車両内方側の端面から離間
してブレーキパッドとしてのインナパッド74がディス
クロータ18を介してアウタパッド72と対向するよう
に配置されている。これらのアウタパッド72及びイン
ナパッド74は金属製で且つ薄肉平板状のシム78を備
えており、このシム78のディスクロータ18側には金
属製で且つ平板状に形成された裏金80を介して摩擦材
82が一体に設けられている。この摩擦材82は、セミ
メタリック系のスチール繊維或いはアラミド繊維等の材
料に研磨材を調合し、更にフェノールレジン樹脂等の樹
脂材が添加されて焼き固められている。
【0021】また、図1及び図4に示されるように、イ
ンナパッド74の幅方向両側方には、インナパッド74
及びアウタパッド72とは異なる摩擦部材84、86が
インナパッド74を介して互いに対向するように配置さ
れている。これらの摩擦部材84、86は、ディスクロ
ータ18の軸方向に沿った方向の端部のうち、一方の端
部がピストン36の押圧面36Aへ接着材等の固着手段
により固着されている。また、摩擦部材84、86の他
方の端部は、通常状態(ブレーキの非作動状態)でイン
ナパッド74の摩擦材82と略同程度に離間している。
したがって、ピストン36がディスクロータ18側へ移
動してインナパッド74の摩擦材82をディスクロータ
18の軸方向一方の端面へ圧接させると、摩擦部材8
4、86もまたディスクロータ18の軸方向一方の端面
へ圧接させられる。
ンナパッド74の幅方向両側方には、インナパッド74
及びアウタパッド72とは異なる摩擦部材84、86が
インナパッド74を介して互いに対向するように配置さ
れている。これらの摩擦部材84、86は、ディスクロ
ータ18の軸方向に沿った方向の端部のうち、一方の端
部がピストン36の押圧面36Aへ接着材等の固着手段
により固着されている。また、摩擦部材84、86の他
方の端部は、通常状態(ブレーキの非作動状態)でイン
ナパッド74の摩擦材82と略同程度に離間している。
したがって、ピストン36がディスクロータ18側へ移
動してインナパッド74の摩擦材82をディスクロータ
18の軸方向一方の端面へ圧接させると、摩擦部材8
4、86もまたディスクロータ18の軸方向一方の端面
へ圧接させられる。
【0022】一方、アウタパッド72の側方にはインナ
パッド74及びアウタパッド72とは異なる摩擦部材8
8がディスクロータ18を介して摩擦部材84と対向す
るように配置されている。この摩擦部材88は、ディス
クロータ18の軸方向に沿った方向の端部のうち、一方
の端部がキャリパ30の爪部64の押圧面64Aへ接着
材等の固着手段により固着されている。また、摩擦部材
88の他方の端部は、通常状態(ブレーキの非作動状
態)でアウタパッド72の摩擦材82と略同程度に離間
している。したがって、ピストン36が油圧によりディ
スクロータ18側へ移動した際の反力でキャリパ30が
ピストン36の移動方向とは反対方向へ移動して爪部6
4がアウタパッド72の摩擦材82をディスクロータ1
8の軸方向他方の端面へ圧接させると、摩擦部材88も
またディスクロータ18の軸方向他方の端面へ圧接させ
られる。
パッド74及びアウタパッド72とは異なる摩擦部材8
8がディスクロータ18を介して摩擦部材84と対向す
るように配置されている。この摩擦部材88は、ディス
クロータ18の軸方向に沿った方向の端部のうち、一方
の端部がキャリパ30の爪部64の押圧面64Aへ接着
材等の固着手段により固着されている。また、摩擦部材
88の他方の端部は、通常状態(ブレーキの非作動状
態)でアウタパッド72の摩擦材82と略同程度に離間
している。したがって、ピストン36が油圧によりディ
スクロータ18側へ移動した際の反力でキャリパ30が
ピストン36の移動方向とは反対方向へ移動して爪部6
4がアウタパッド72の摩擦材82をディスクロータ1
8の軸方向他方の端面へ圧接させると、摩擦部材88も
またディスクロータ18の軸方向他方の端面へ圧接させ
られる。
【0023】また、図5に示されるように、ディスクブ
レーキ装置10はトルクメンバ(マウンティング)90
を備えている。これらのガイド部92は車両内方側端面
で開口したガイド孔94が形成されており、各々のガイ
ド孔94へは上述したスライドピン54がガイド孔94
に沿って車両内方側或いは車両外方側(すなわち、ディ
スクロータ18の回転軸方向)へ向けてスライド可能に
収容されている。
レーキ装置10はトルクメンバ(マウンティング)90
を備えている。これらのガイド部92は車両内方側端面
で開口したガイド孔94が形成されており、各々のガイ
ド孔94へは上述したスライドピン54がガイド孔94
に沿って車両内方側或いは車両外方側(すなわち、ディ
スクロータ18の回転軸方向)へ向けてスライド可能に
収容されている。
【0024】また、この各ガイド部92の長手方向中間
部には、対向する他方のガイド部92へ向けてガイド部
92の一部が厚肉でかつその端面が略平面状とされたイ
ンナ側トルク受部96が互いに対向するように形成され
ている。これらのインナ側トルク受部96の間には上述
したインナパッド74が配置されており、インナパッド
74の外周部のうちの各インナ側トルク受部96と対向
する部分がそれぞれ当接している。さらに、各ガイド部
92の車両外方側端部の近傍にはインナ側トルク受部9
6と同様にガイド部92の一部が厚肉でかつその端面が
略平面状とされたアウタ側トルク受部98が互いに対向
するように形成されている。これらのアウタ側トルク受
部98の間には上述したアウタパッド72が配置されて
おり、アウタパッド72の外周部のうちの各アウタ側ト
ルク受部98と対向する部分がそれぞれ当接している。
部には、対向する他方のガイド部92へ向けてガイド部
92の一部が厚肉でかつその端面が略平面状とされたイ
ンナ側トルク受部96が互いに対向するように形成され
ている。これらのインナ側トルク受部96の間には上述
したインナパッド74が配置されており、インナパッド
74の外周部のうちの各インナ側トルク受部96と対向
する部分がそれぞれ当接している。さらに、各ガイド部
92の車両外方側端部の近傍にはインナ側トルク受部9
6と同様にガイド部92の一部が厚肉でかつその端面が
略平面状とされたアウタ側トルク受部98が互いに対向
するように形成されている。これらのアウタ側トルク受
部98の間には上述したアウタパッド72が配置されて
おり、アウタパッド72の外周部のうちの各アウタ側ト
ルク受部98と対向する部分がそれぞれ当接している。
【0025】さらに、各ガイド部92は、各車両内方側
端部が連結部100によって連結されており、車両のス
テアリングナックル(図示省略)へボルトによって締結
されて一体とされている。
端部が連結部100によって連結されており、車両のス
テアリングナックル(図示省略)へボルトによって締結
されて一体とされている。
【0026】次に本実施の形態の作用並びに効果につい
て説明する。車両が前進走行して車輪(図示省略)と共
にディスクロータ18が図1乃至図8の矢印A方向へ向
けて回転している状態で、車両の室内側に設けられたブ
レーキペダル(図示省略)を踏み込む等のブレーキ操作
を行うと、ブレーキホース及び油入口40を介してブレ
ーキ油が油室38へ送り込まれ、これによる油圧の上昇
でピストン36がディスクロータ18側へ押圧されて移
動する。これにより、インナパッド74がディスクロー
タ18の軸方向一方の端部に接近して油圧に応じた押圧
力F(図7参照)でインナパッド74を押圧し、これに
より、インナパッド74の摩擦材82がディスクロータ
18の軸方向一方の端部へ圧接させられる。また、油圧
によりピストン36が押圧されるとピストン36からの
反力でシリンダ部34がピストン36とは反対方向へ向
けて押圧されて移動する。これにより、ブリッジ部62
を介してシリンダ部34と一体である爪部64がディス
クロータ18の軸方向他方の端部に接近して油圧に応じ
た押圧力F(図7参照)でアウタパッド72を押圧し、
これにより、アウタパッド72の摩擦材82がディスク
ロータ18の軸方向他方の端部へ圧接させられる。この
ようにして、アウタパッド72及びインナパッド74の
双方の摩擦材82でディスクロータ18を軸方向両側か
ら挟持圧接することで双方の摩擦材82とディスクロー
タ18との間に摩擦が生じ、この摩擦がディスクロータ
18の回転を減速させる制動力となり、車輪の回転速度
が減速される。
て説明する。車両が前進走行して車輪(図示省略)と共
にディスクロータ18が図1乃至図8の矢印A方向へ向
けて回転している状態で、車両の室内側に設けられたブ
レーキペダル(図示省略)を踏み込む等のブレーキ操作
を行うと、ブレーキホース及び油入口40を介してブレ
ーキ油が油室38へ送り込まれ、これによる油圧の上昇
でピストン36がディスクロータ18側へ押圧されて移
動する。これにより、インナパッド74がディスクロー
タ18の軸方向一方の端部に接近して油圧に応じた押圧
力F(図7参照)でインナパッド74を押圧し、これに
より、インナパッド74の摩擦材82がディスクロータ
18の軸方向一方の端部へ圧接させられる。また、油圧
によりピストン36が押圧されるとピストン36からの
反力でシリンダ部34がピストン36とは反対方向へ向
けて押圧されて移動する。これにより、ブリッジ部62
を介してシリンダ部34と一体である爪部64がディス
クロータ18の軸方向他方の端部に接近して油圧に応じ
た押圧力F(図7参照)でアウタパッド72を押圧し、
これにより、アウタパッド72の摩擦材82がディスク
ロータ18の軸方向他方の端部へ圧接させられる。この
ようにして、アウタパッド72及びインナパッド74の
双方の摩擦材82でディスクロータ18を軸方向両側か
ら挟持圧接することで双方の摩擦材82とディスクロー
タ18との間に摩擦が生じ、この摩擦がディスクロータ
18の回転を減速させる制動力となり、車輪の回転速度
が減速される。
【0027】また、油圧によってピストン36がディス
クロータ18側へ押圧されると、このピストン36へ固
着された摩擦部材84、86もまたインナパッド74と
同様にディスクロータ18の軸方向一方の端部に接近し
て圧接させられる。さらに、ピストン36からの反力で
シリンダ部34がピストン36とは反対方向へ向けて押
圧されて移動するとアウタパッド72と同様に摩擦部材
88がディスクロータ18の軸方向他方の端部へ接近し
て圧接させられる。このようにして、摩擦部材84、8
6、88がディスクロータ18へ圧接させられると、デ
ィスクロータ18は摩擦部材84、86、88とディス
クロータ18との間の摩擦で摩擦部材84、86、88
を図8及び図9の矢印A方向へ向けて引きずろうとす
る。
クロータ18側へ押圧されると、このピストン36へ固
着された摩擦部材84、86もまたインナパッド74と
同様にディスクロータ18の軸方向一方の端部に接近し
て圧接させられる。さらに、ピストン36からの反力で
シリンダ部34がピストン36とは反対方向へ向けて押
圧されて移動するとアウタパッド72と同様に摩擦部材
88がディスクロータ18の軸方向他方の端部へ接近し
て圧接させられる。このようにして、摩擦部材84、8
6、88がディスクロータ18へ圧接させられると、デ
ィスクロータ18は摩擦部材84、86、88とディス
クロータ18との間の摩擦で摩擦部材84、86、88
を図8及び図9の矢印A方向へ向けて引きずろうとす
る。
【0028】ここで、上述したように、本ディスクブレ
ーキ装置10では、キャリパ30のアーム部48に長孔
50が形成されており、この長孔50に固定ボルト52
が貫通することでディスクロータ18の回転方向(すな
わち、図8及び図9の矢印A方向或いは矢印B方向)に
沿ってキャリパ30が移動可能にトルクメンバ90へ保
持されている。したがって、ディスクロータ18により
摩擦部材88がその回転方向下流側へ向けて引きずられ
ると、図10に示されるように、摩擦部材88は固着さ
れている爪部64、すなわちキャリパ30をディスクロ
ータ18の回転方向下流側(すなわち、図10の矢印A
方向側)へ移動させる。一方、図11に示されるよう
に、ディスクロータ18により摩擦部材84、86がそ
の回転方向下流側へ向けて引きずられると、摩擦部材8
4、86は固着されているピストン36をディスクロー
タ18の回転方向下流側へ移動させる。ピストン36は
シリンダ部34の内周部をディスクロータ18の回転方
向下流側へ移動させ、結果的にキャリパ30をディスク
ロータ18の回転方向下流側へ移動させる。これによ
り、ディスクロータ18の回転方向上流側に対応した長
孔50の端部へグロメット60が当接するまでキャリパ
30が移動し、ディスクロータ18へのインナパッド7
4の摩擦材82の圧接面中心に対してインナパッド74
へのピストン36の押圧面36の押圧位置(ピストン3
6側の押圧面中心)がキャリパ30の移動量分だけディ
スクロータ18の回転方向下流側へ移動し、ディスクロ
ータ18へのアウタパッド72の摩擦材82の圧接面中
心に対してアウタパッド72への爪部64の押圧面64
の押圧位置(爪部64側の押圧面中心)がキャリパ30
の移動量分だけディスクロータ18の回転方向下流側に
変位する。
ーキ装置10では、キャリパ30のアーム部48に長孔
50が形成されており、この長孔50に固定ボルト52
が貫通することでディスクロータ18の回転方向(すな
わち、図8及び図9の矢印A方向或いは矢印B方向)に
沿ってキャリパ30が移動可能にトルクメンバ90へ保
持されている。したがって、ディスクロータ18により
摩擦部材88がその回転方向下流側へ向けて引きずられ
ると、図10に示されるように、摩擦部材88は固着さ
れている爪部64、すなわちキャリパ30をディスクロ
ータ18の回転方向下流側(すなわち、図10の矢印A
方向側)へ移動させる。一方、図11に示されるよう
に、ディスクロータ18により摩擦部材84、86がそ
の回転方向下流側へ向けて引きずられると、摩擦部材8
4、86は固着されているピストン36をディスクロー
タ18の回転方向下流側へ移動させる。ピストン36は
シリンダ部34の内周部をディスクロータ18の回転方
向下流側へ移動させ、結果的にキャリパ30をディスク
ロータ18の回転方向下流側へ移動させる。これによ
り、ディスクロータ18の回転方向上流側に対応した長
孔50の端部へグロメット60が当接するまでキャリパ
30が移動し、ディスクロータ18へのインナパッド7
4の摩擦材82の圧接面中心に対してインナパッド74
へのピストン36の押圧面36の押圧位置(ピストン3
6側の押圧面中心)がキャリパ30の移動量分だけディ
スクロータ18の回転方向下流側へ移動し、ディスクロ
ータ18へのアウタパッド72の摩擦材82の圧接面中
心に対してアウタパッド72への爪部64の押圧面64
の押圧位置(爪部64側の押圧面中心)がキャリパ30
の移動量分だけディスクロータ18の回転方向下流側に
変位する。
【0029】この状態でピストン36及び爪部64がイ
ンナパッド74或いはアウタパッド72を押圧して摩擦
材82を回転するディスクロータ18へ圧接させると、
ディスクロータ18への摩擦材82の圧接面中心に対す
る各押圧面36A、64Aの中心の変位量に比例したモ
ーメントm(図20参照)が発生する。このモーメント
mの向きは、ディスクロータ18との摩擦によりディス
クロータ18の回転方向へ向けて摩擦材82が引きずら
れることによって生じるモーメントM(図20参照)の
向きとは反対方向であるため、モーメントmはモーメン
トMを打ち消すように作用する。このため、ディスクロ
ータ18への摩擦材82の圧接力の分布が、摩擦材82
の摩擦面(すなわち、ディスクロータ18の端面と対向
する側の面)全体に略均一となり、摩擦材82全体のう
ち、ディスクロータ18の回転方向とは反対側の部位が
他の部位に比べて磨耗する所謂『偏磨耗』を軽減或いは
防止でき、この『偏磨耗』に起因して摩擦材82がディ
スクロータ18へ圧接させられた際に生じる異音、所謂
『ブレーキ鳴き』を軽減或いは防止できる。
ンナパッド74或いはアウタパッド72を押圧して摩擦
材82を回転するディスクロータ18へ圧接させると、
ディスクロータ18への摩擦材82の圧接面中心に対す
る各押圧面36A、64Aの中心の変位量に比例したモ
ーメントm(図20参照)が発生する。このモーメント
mの向きは、ディスクロータ18との摩擦によりディス
クロータ18の回転方向へ向けて摩擦材82が引きずら
れることによって生じるモーメントM(図20参照)の
向きとは反対方向であるため、モーメントmはモーメン
トMを打ち消すように作用する。このため、ディスクロ
ータ18への摩擦材82の圧接力の分布が、摩擦材82
の摩擦面(すなわち、ディスクロータ18の端面と対向
する側の面)全体に略均一となり、摩擦材82全体のう
ち、ディスクロータ18の回転方向とは反対側の部位が
他の部位に比べて磨耗する所謂『偏磨耗』を軽減或いは
防止でき、この『偏磨耗』に起因して摩擦材82がディ
スクロータ18へ圧接させられた際に生じる異音、所謂
『ブレーキ鳴き』を軽減或いは防止できる。
【0030】ところで、本ディスクブレーキ装置10で
は、長孔50の長手方向両端部の何れかへグロメット6
0が当接するまでの間、キャリパ30はディスクロータ
18の回転方向に沿って移動可能であり、車両前進時に
ブレーキ操作した場合における移動方向とは反対方向へ
もキャリパ30は移動できる。このため、車両が後退し
てディスクロータ18が車両前進時とは反対方向へ向け
て回転している状態でブレーキペダル(図示省略)を踏
み込んでブレーキ操作すると、図12及び図13に示さ
れるように、このときのディスクロータ18の回転方向
下流側、すなわち、車両前進時におけるディスクロータ
18の回転方向とは反対方向(すなわち、図12及び図
13の矢印B方向)側にキャリパ30が移動し、ディス
クロータ18への摩擦材82の圧接面中心を介して車両
前進時に摩擦部材84、86、88をディスクロータ1
8へ圧接させた場合の各押圧面36A、64Aの中心の
変位方向とは反対方向へ向けて各押圧面36A、64A
が変位する。
は、長孔50の長手方向両端部の何れかへグロメット6
0が当接するまでの間、キャリパ30はディスクロータ
18の回転方向に沿って移動可能であり、車両前進時に
ブレーキ操作した場合における移動方向とは反対方向へ
もキャリパ30は移動できる。このため、車両が後退し
てディスクロータ18が車両前進時とは反対方向へ向け
て回転している状態でブレーキペダル(図示省略)を踏
み込んでブレーキ操作すると、図12及び図13に示さ
れるように、このときのディスクロータ18の回転方向
下流側、すなわち、車両前進時におけるディスクロータ
18の回転方向とは反対方向(すなわち、図12及び図
13の矢印B方向)側にキャリパ30が移動し、ディス
クロータ18への摩擦材82の圧接面中心を介して車両
前進時に摩擦部材84、86、88をディスクロータ1
8へ圧接させた場合の各押圧面36A、64Aの中心の
変位方向とは反対方向へ向けて各押圧面36A、64A
が変位する。
【0031】この状態では、ディスクロータ18の回転
方向が車両前進時とは反対方向であるため、当然、モー
メントM(図20参照)の向きも車両前進時とは反対で
あるが、各押圧面36A、64Aの中心がディスクロー
タ18への摩擦材82の圧接面中心を介して車両前進時
における各押圧面36A、64Aの中心とは反対側に位
置しているため、モーメントmの向きも車両前進時とは
反対となる。したがって、車両後退時にブレーキ操作し
て摩擦材82を回転するディスクロータ18へ圧接させ
ても、モーメントMをモーメトmによって相殺でき、車
両前進時においてブレーキ操作した場合と同様に『偏磨
耗』を軽減或いは防止でき、この『偏磨耗』に起因して
摩擦材82がディスクロータ18へ圧接させられた際に
生じる異音、所謂『ブレーキ鳴き』を軽減或いは防止で
きる。
方向が車両前進時とは反対方向であるため、当然、モー
メントM(図20参照)の向きも車両前進時とは反対で
あるが、各押圧面36A、64Aの中心がディスクロー
タ18への摩擦材82の圧接面中心を介して車両前進時
における各押圧面36A、64Aの中心とは反対側に位
置しているため、モーメントmの向きも車両前進時とは
反対となる。したがって、車両後退時にブレーキ操作し
て摩擦材82を回転するディスクロータ18へ圧接させ
ても、モーメントMをモーメトmによって相殺でき、車
両前進時においてブレーキ操作した場合と同様に『偏磨
耗』を軽減或いは防止でき、この『偏磨耗』に起因して
摩擦材82がディスクロータ18へ圧接させられた際に
生じる異音、所謂『ブレーキ鳴き』を軽減或いは防止で
きる。
【0032】次に本発明のその他の実施の形態について
説明する。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一
の部位については、同一の符号を付与してその説明を省
略する。
説明する。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一
の部位については、同一の符号を付与してその説明を省
略する。
【0033】図14には本発明の第2の実施の形態に係
る120が断面図によって示されており、図15には図
14の15−15線に沿った断面図が示されている。
る120が断面図によって示されており、図15には図
14の15−15線に沿った断面図が示されている。
【0034】これらの図に示されるように、ディスクブ
レーキ装置120では、ブリッジ部62のディスクロー
タ18と対向する側の端部にディスクロータ18側へ向
けて開口した凹部122が形成されており、その内側に
摩擦部材124が収容されている。この摩擦部材124
のディスクロータ18と対向する側の端部がディスクロ
ータ18の外周部に対応した凹形の円弧形状とされ、デ
ィスクロータ18の外周部へ摩擦部材124のディスク
ロータ18と対向する側の端部の略全域が当接可能とさ
れている。また、凹部122の底部の略中央には凹部1
22よりも小さく凹部122の底部で開口した凹部12
6が形成されている。この凹部126の内部には付勢手
段としてのスプリング128が収容されている。このス
プリング128は一端が凹部126の底部へ当接し、他
端が摩擦部材124のディスクロータ18とは反対側の
端部へ当接しており、常に摩擦部材124をディスクロ
ータ18へ向けて付勢している。
レーキ装置120では、ブリッジ部62のディスクロー
タ18と対向する側の端部にディスクロータ18側へ向
けて開口した凹部122が形成されており、その内側に
摩擦部材124が収容されている。この摩擦部材124
のディスクロータ18と対向する側の端部がディスクロ
ータ18の外周部に対応した凹形の円弧形状とされ、デ
ィスクロータ18の外周部へ摩擦部材124のディスク
ロータ18と対向する側の端部の略全域が当接可能とさ
れている。また、凹部122の底部の略中央には凹部1
22よりも小さく凹部122の底部で開口した凹部12
6が形成されている。この凹部126の内部には付勢手
段としてのスプリング128が収容されている。このス
プリング128は一端が凹部126の底部へ当接し、他
端が摩擦部材124のディスクロータ18とは反対側の
端部へ当接しており、常に摩擦部材124をディスクロ
ータ18へ向けて付勢している。
【0035】したがって、本ディスクブレーキ装置12
0では、車両が前進或いは後退してディスクロータ18
が回転すると、摩擦部材124がディスクロータ18と
の摩擦によってそのときのディスクロータ18の回転方
向下流側へ向けて引きずられて移動しようとし、摩擦部
材124は凹部122の内周部をディスクロータ18の
回転方向下流側へ向けて押圧する。このため、前記第1
の実施の形態に係るディスクブレーキ装置10と同様
に、長孔50の長手方向両端部の何れかへグロメット6
0が当接するまでキャリパ30がディスクロータ18の
回転方向下流側へ向けて移動し、ディスクロータ18へ
の摩擦材82の圧接面中心に対して各押圧面36A、6
4Aの中心がディスクロータ18の回転方向下流側への
変位する。したがって、本ディスクブレーキ装置120
でも前記第1の実施の形態に係るディスクブレーキ装置
10と同様の効果を得ることができる。
0では、車両が前進或いは後退してディスクロータ18
が回転すると、摩擦部材124がディスクロータ18と
の摩擦によってそのときのディスクロータ18の回転方
向下流側へ向けて引きずられて移動しようとし、摩擦部
材124は凹部122の内周部をディスクロータ18の
回転方向下流側へ向けて押圧する。このため、前記第1
の実施の形態に係るディスクブレーキ装置10と同様
に、長孔50の長手方向両端部の何れかへグロメット6
0が当接するまでキャリパ30がディスクロータ18の
回転方向下流側へ向けて移動し、ディスクロータ18へ
の摩擦材82の圧接面中心に対して各押圧面36A、6
4Aの中心がディスクロータ18の回転方向下流側への
変位する。したがって、本ディスクブレーキ装置120
でも前記第1の実施の形態に係るディスクブレーキ装置
10と同様の効果を得ることができる。
【0036】次に本発明の第3の実施の形態について説
明する。図16には本発明の第3の実施の形態に係るデ
ィスクブレーキ装置140の斜視図が示されている。こ
の図に示されるように、本ディスクブレーキ装置140
では、キャリパ30に断面矩形状の角孔142が形成さ
れている。この角孔142はキャリパ30をディスクロ
ータ18の回転方向に沿って貫通しており、その内部は
円弧形状に湾曲しており、その曲率半径の中心はディス
クロータ18の中心と略一致している。
明する。図16には本発明の第3の実施の形態に係るデ
ィスクブレーキ装置140の斜視図が示されている。こ
の図に示されるように、本ディスクブレーキ装置140
では、キャリパ30に断面矩形状の角孔142が形成さ
れている。この角孔142はキャリパ30をディスクロ
ータ18の回転方向に沿って貫通しており、その内部は
円弧形状に湾曲しており、その曲率半径の中心はディス
クロータ18の中心と略一致している。
【0037】また、本ディスクブレーキ装置140は断
面矩形状のアーム144を備えており、上述した角孔1
42を貫通している。このアーム144の長手方向一端
部には他の部位よりも幅広の取付部146が形成されて
いる。この取付部146にはアーム144の厚さ方向に
沿って貫通した円孔148が形成されており一方の固定
ボルト52が貫通している。また、アーム144の長手
方向他端部には取付部材150が嵌め込まれておりボル
ト等の締結手段により取付部材150がアーム144へ
固定されている。この取付部材150にはアーム144
の厚さ方向に沿って円孔152が形成されており他方の
固定ボルト52が貫通している。さらに、このアーム1
44の長手方向中間部には略ブロック形状の一対のスト
ッパ154がネジ等の固定手段によりアーム144へ固
着されている。
面矩形状のアーム144を備えており、上述した角孔1
42を貫通している。このアーム144の長手方向一端
部には他の部位よりも幅広の取付部146が形成されて
いる。この取付部146にはアーム144の厚さ方向に
沿って貫通した円孔148が形成されており一方の固定
ボルト52が貫通している。また、アーム144の長手
方向他端部には取付部材150が嵌め込まれておりボル
ト等の締結手段により取付部材150がアーム144へ
固定されている。この取付部材150にはアーム144
の厚さ方向に沿って円孔152が形成されており他方の
固定ボルト52が貫通している。さらに、このアーム1
44の長手方向中間部には略ブロック形状の一対のスト
ッパ154がネジ等の固定手段によりアーム144へ固
着されている。
【0038】このアーム144は一対のストッパ154
の間で上述した角孔142を貫通しており、キャリパ3
0はアーム144の案内されてディスクロータ18の回
転方向に沿って移動可能であるが、キャリパ30がスト
ッパ154へ接触することによりそれ以上のキャリパ3
0の移動が制限されるようになっている。
の間で上述した角孔142を貫通しており、キャリパ3
0はアーム144の案内されてディスクロータ18の回
転方向に沿って移動可能であるが、キャリパ30がスト
ッパ154へ接触することによりそれ以上のキャリパ3
0の移動が制限されるようになっている。
【0039】また、図示はしないが、本ディスクブレー
キ装置140は前記第2の実施の形態に係るディスクブ
レーキ装置120と同様にキャリパ30に凹部122及
び凹部126が形成されており、スプリング128及び
摩擦部材124が収容されている。
キ装置140は前記第2の実施の形態に係るディスクブ
レーキ装置120と同様にキャリパ30に凹部122及
び凹部126が形成されており、スプリング128及び
摩擦部材124が収容されている。
【0040】したがって、図17及び図18に示される
ように、ディスクロータ18が回転してディスクロータ
18の外周部へスプリング128の付勢力により圧接さ
せられている摩擦部材124が、ディスクロータ18と
の摩擦でディスクロータ18の回転方向下流側へ引きず
られ、凹部122の内周部を回転方向下流側へ押圧する
と、何れかのストッパ154へ当接するまでキャリパ3
0がアーム144に案内されてそのときのディスクロー
タ18の回転方向下流側へ移動する。
ように、ディスクロータ18が回転してディスクロータ
18の外周部へスプリング128の付勢力により圧接さ
せられている摩擦部材124が、ディスクロータ18と
の摩擦でディスクロータ18の回転方向下流側へ引きず
られ、凹部122の内周部を回転方向下流側へ押圧する
と、何れかのストッパ154へ当接するまでキャリパ3
0がアーム144に案内されてそのときのディスクロー
タ18の回転方向下流側へ移動する。
【0041】このため、前記第1及び第2の実施の形態
に係るディスクブレーキ装置10、ディスクブレーキ装
置120と同様に、ディスクロータ18への摩擦材82
の圧接面中心に対して各押圧面36A、64Aの中心が
ディスクロータ18の回転方向下流側への変位する。し
たがって、本ディスクブレーキ装置140でも前記第1
及び第2の実施の形態に係るディスクブレーキ装置1
0、120と同様の効果を得ることができる。
に係るディスクブレーキ装置10、ディスクブレーキ装
置120と同様に、ディスクロータ18への摩擦材82
の圧接面中心に対して各押圧面36A、64Aの中心が
ディスクロータ18の回転方向下流側への変位する。し
たがって、本ディスクブレーキ装置140でも前記第1
及び第2の実施の形態に係るディスクブレーキ装置1
0、120と同様の効果を得ることができる。
【0042】次に本発明の第4の実施の形態について説
明する。図19には本発明の第4の実施の形態に係るデ
ィスクブレーキ装置170の斜視図が示されている。こ
の図に示されるように、本ディスクブレーキ装置170
では、角孔142の車幅方向内側には、角孔142と平
行にネジ孔172が形成されている。図19に示される
ように、このネジ孔172の内周部には雌ネジが形成さ
れている。この雌ネジは、ディスクロータ18の半径方
向外側へ向けて漸次ピッチが大きくなるように形成され
ている。このネジ孔172へはシャフト176が貫通配
置されている。このシャフト176は軸線を湾曲可能な
弾性部材によって形成されており、その外周部には雄ネ
ジが形成されている。シャフト176の雄ネジはシャフ
ト176の軸線が直線状の場合にはピッチが一定である
が、シャフト176の軸線を湾曲させると当然シャフト
176の凹側で雄ネジのピッチが狭くなりシャフト17
6の凸側で雄ネジのピッチが広くなる。シャフト176
をネジ孔172の軸線の曲率と同じ曲率で湾曲させた場
合には、雄ネジが雌ネジへ噛み合うようになっており、
しかも、シャフト176を軸周りに回転させても雄ネジ
がネジ孔172の雌ネジから外れないようになってい
る。このシャフト176の軸方向一端部にはモータ18
0が設けられている。このモータ180はアーム144
から突出形成された保持部182へ一体的に固定されて
おり、その駆動力によりシャフト176を軸周りに回転
させることができる。また、このモータ180の内部に
はリミットスイッチ(図示省略)が内蔵されており、所
定量(所定角度)シャフト176が回転した場合にはこ
のリミットスイッチがモータ180を停止させるように
なっている。さらに、図19に示されるように、モータ
180はケーブル等を介して制御装置184及びバッテ
リ186へ接続されている。さらに、制御装置184
は、例えば、車輪やディスクロータ18の回転方向、或
いは、自動変速機を採用した車両であれば、そのときの
自動変速機のシフトレンジ等、車両の進行方向を検出す
る進行方向検出手段としてのセンサ188へ電気的に接
続されており、センサ188が検出した車両の進行方向
に従って制御装置184がモータ180に正転駆動或い
は逆転駆動の何れかを行わせるようになっている。
明する。図19には本発明の第4の実施の形態に係るデ
ィスクブレーキ装置170の斜視図が示されている。こ
の図に示されるように、本ディスクブレーキ装置170
では、角孔142の車幅方向内側には、角孔142と平
行にネジ孔172が形成されている。図19に示される
ように、このネジ孔172の内周部には雌ネジが形成さ
れている。この雌ネジは、ディスクロータ18の半径方
向外側へ向けて漸次ピッチが大きくなるように形成され
ている。このネジ孔172へはシャフト176が貫通配
置されている。このシャフト176は軸線を湾曲可能な
弾性部材によって形成されており、その外周部には雄ネ
ジが形成されている。シャフト176の雄ネジはシャフ
ト176の軸線が直線状の場合にはピッチが一定である
が、シャフト176の軸線を湾曲させると当然シャフト
176の凹側で雄ネジのピッチが狭くなりシャフト17
6の凸側で雄ネジのピッチが広くなる。シャフト176
をネジ孔172の軸線の曲率と同じ曲率で湾曲させた場
合には、雄ネジが雌ネジへ噛み合うようになっており、
しかも、シャフト176を軸周りに回転させても雄ネジ
がネジ孔172の雌ネジから外れないようになってい
る。このシャフト176の軸方向一端部にはモータ18
0が設けられている。このモータ180はアーム144
から突出形成された保持部182へ一体的に固定されて
おり、その駆動力によりシャフト176を軸周りに回転
させることができる。また、このモータ180の内部に
はリミットスイッチ(図示省略)が内蔵されており、所
定量(所定角度)シャフト176が回転した場合にはこ
のリミットスイッチがモータ180を停止させるように
なっている。さらに、図19に示されるように、モータ
180はケーブル等を介して制御装置184及びバッテ
リ186へ接続されている。さらに、制御装置184
は、例えば、車輪やディスクロータ18の回転方向、或
いは、自動変速機を採用した車両であれば、そのときの
自動変速機のシフトレンジ等、車両の進行方向を検出す
る進行方向検出手段としてのセンサ188へ電気的に接
続されており、センサ188が検出した車両の進行方向
に従って制御装置184がモータ180に正転駆動或い
は逆転駆動の何れかを行わせるようになっている。
【0043】なお、本実施の形態では、上述した第1乃
至第3の実施の形態に係るディスクブレーキ装置10、
120、140のように、摩擦部材84、86、88或
いは摩擦部材124を備えていない。
至第3の実施の形態に係るディスクブレーキ装置10、
120、140のように、摩擦部材84、86、88或
いは摩擦部材124を備えていない。
【0044】すなわち、本ディスクブレーキ装置170
では、例えば、車両が前進していることをセンサ188
が検出した場合にはモータ180内部のリミットスイッ
チがモータ180を停止させるまで制御装置184がモ
ータ180を正転駆動させ、シャフト176をその軸周
りに正転させる。モータ180は保持部182を介して
アーム144へ固定されているため、モータ180及び
シャフト176がその軸方向へ変位することはなく、し
たがって、シャフト176の雄ネジへ噛み合ったネジ孔
172の雌ネジがシャフト176の軸方向に沿って送ら
れることになる。これにより、車両前進時におけるディ
スクロータ18の回転方向下流側へ向けてキャリパ30
が移動し、ディスクロータ18への摩擦材82の圧接面
中心に対して各押圧面36A、64Aの中心が車両前進
時におけるディスクロータ18の回転方向下流側へ向け
て変位する。また、車両が後退していることをセンサ1
88が検出した場合にはモータ180内部のリミットス
イッチがモータ180を停止させるまで制御装置184
がモータ180を逆転駆動させ、シャフト176をその
軸周りに逆転させる。したがって、シャフト176の雄
ネジへ噛み合ったネジ孔172の雌ネジがシャフト17
6の正転時とは反対方向へ向けてシャフト176の軸方
向に沿って送られることになる。これにより、車両後退
時におけるディスクロータ18の回転方向下流側へ向け
てキャリパ30が移動し、ディスクロータ18への摩擦
材82の圧接面中心に対して各押圧面36A、64Aの
中心が車両後退時におけるディスクロータ18の回転方
向下流側へ向けて変位する。
では、例えば、車両が前進していることをセンサ188
が検出した場合にはモータ180内部のリミットスイッ
チがモータ180を停止させるまで制御装置184がモ
ータ180を正転駆動させ、シャフト176をその軸周
りに正転させる。モータ180は保持部182を介して
アーム144へ固定されているため、モータ180及び
シャフト176がその軸方向へ変位することはなく、し
たがって、シャフト176の雄ネジへ噛み合ったネジ孔
172の雌ネジがシャフト176の軸方向に沿って送ら
れることになる。これにより、車両前進時におけるディ
スクロータ18の回転方向下流側へ向けてキャリパ30
が移動し、ディスクロータ18への摩擦材82の圧接面
中心に対して各押圧面36A、64Aの中心が車両前進
時におけるディスクロータ18の回転方向下流側へ向け
て変位する。また、車両が後退していることをセンサ1
88が検出した場合にはモータ180内部のリミットス
イッチがモータ180を停止させるまで制御装置184
がモータ180を逆転駆動させ、シャフト176をその
軸周りに逆転させる。したがって、シャフト176の雄
ネジへ噛み合ったネジ孔172の雌ネジがシャフト17
6の正転時とは反対方向へ向けてシャフト176の軸方
向に沿って送られることになる。これにより、車両後退
時におけるディスクロータ18の回転方向下流側へ向け
てキャリパ30が移動し、ディスクロータ18への摩擦
材82の圧接面中心に対して各押圧面36A、64Aの
中心が車両後退時におけるディスクロータ18の回転方
向下流側へ向けて変位する。
【0045】このように、本ディスクブレーキ装置17
0では、前記第1及び第2の実施の形態に係るディスク
ブレーキ装置10、120のように、摩擦部材84、8
6、88や摩擦部材124とディスクロータ18との摩
擦でキャリパ30をディスクロータ18の回転方向下流
側へ向けて移動させる構成ではないものの、そのときの
ディスクロータ18の回転方向下流側へ向けてキャリパ
30を移動させてディスクロータ18への摩擦材82の
圧接面中心に対して各押圧面36A、64Aの中心をそ
のときのディスクロータ18の回転方向下流側への変位
させているという点においては前記第1及び第2の実施
の形態に係るディスクブレーキ装置10、120と同じ
である。したがって、本実施の形態でも前記第1及び第
2の実施の形態に係るディスクブレーキ装置10、12
0と同様の効果を得ることができる。
0では、前記第1及び第2の実施の形態に係るディスク
ブレーキ装置10、120のように、摩擦部材84、8
6、88や摩擦部材124とディスクロータ18との摩
擦でキャリパ30をディスクロータ18の回転方向下流
側へ向けて移動させる構成ではないものの、そのときの
ディスクロータ18の回転方向下流側へ向けてキャリパ
30を移動させてディスクロータ18への摩擦材82の
圧接面中心に対して各押圧面36A、64Aの中心をそ
のときのディスクロータ18の回転方向下流側への変位
させているという点においては前記第1及び第2の実施
の形態に係るディスクブレーキ装置10、120と同じ
である。したがって、本実施の形態でも前記第1及び第
2の実施の形態に係るディスクブレーキ装置10、12
0と同様の効果を得ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明に係るディスクブレーキ装置では、ディスクロータ
の正転、逆転何れの場合にブレーキパッドをディスクロ
ータへ圧接させて制動させても、ディスクロータとの摩
擦力によって生じるモーメントMを軽減或いは打ち消す
ことができ、このモーメントMに起因するブレーキパッ
ドの『偏磨耗』や『ブレーキ鳴き』等を軽減或いは防止
できる。
発明に係るディスクブレーキ装置では、ディスクロータ
の正転、逆転何れの場合にブレーキパッドをディスクロ
ータへ圧接させて制動させても、ディスクロータとの摩
擦力によって生じるモーメントMを軽減或いは打ち消す
ことができ、このモーメントMに起因するブレーキパッ
ドの『偏磨耗』や『ブレーキ鳴き』等を軽減或いは防止
できる。
【0047】請求項2記載の本発明に係るディスクブレ
ーキ装置では、請求項1記載の本発明の効果が得られる
のみならず、摩擦部材が回転するディスクロータとの摩
擦でロータ回転方向下流側へ向けて移動して押圧手段を
押圧して押圧手段をロータ回転方向下流側へ向けて移動
させるため、押圧手段を移動させるための特別な駆動源
を必要とせず、押圧手段を変位させるための構成を簡素
にできる。また、回転するディスクロータとの摩擦によ
り摩擦部材が移動するため、確実にロータ回転方向下流
側へ向けて押圧手段を移動させることができる。
ーキ装置では、請求項1記載の本発明の効果が得られる
のみならず、摩擦部材が回転するディスクロータとの摩
擦でロータ回転方向下流側へ向けて移動して押圧手段を
押圧して押圧手段をロータ回転方向下流側へ向けて移動
させるため、押圧手段を移動させるための特別な駆動源
を必要とせず、押圧手段を変位させるための構成を簡素
にできる。また、回転するディスクロータとの摩擦によ
り摩擦部材が移動するため、確実にロータ回転方向下流
側へ向けて押圧手段を移動させることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るディスクブレ
ーキ装置の分解斜視図である。
ーキ装置の分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るディスクブレ
ーキ装置の斜視図である。
ーキ装置の斜視図である。
【図3】図2とは異なる方向から見た本発明の第1の実
施の形態に係るディスクブレーキ装置の斜視図である。
施の形態に係るディスクブレーキ装置の斜視図である。
【図4】キャリパを一部破断した平面図である。
【図5】長孔近傍を拡大した正面図である。
【図6】図5の6−6線に沿った断面図である。
【図7】図4の7−7線に沿った断面図である。
【図8】図7の8−8線に沿った断面図である。
【図9】図7の9−9線に沿った断面図である。
【図10】キャリパが変位した状態を示す図8に対応し
た断面図である
た断面図である
【図11】キャリパが変位した状態を示す図9に対応し
た断面図である
た断面図である
【図12】図10とは反対方向へ向けてキャリパが変位
した状態を示す図8に対応した断面図である
した状態を示す図8に対応した断面図である
【図13】図11とは反対方向へ向けてキャリパが変位
した状態を示す図9に対応した断面図である
した状態を示す図9に対応した断面図である
【図14】本発明の第2の実施の形態に係るディスクブ
レーキ装置の図7に対応した断面図である。
レーキ装置の図7に対応した断面図である。
【図15】図14の15−15線に沿った断面図であ
る。
る。
【図16】本発明の第3の実施の形態に係るディスクブ
レーキ装置の斜視図である。
レーキ装置の斜視図である。
【図17】キャリパが変位した状態を示す正面図である
【図18】図17とは反対方向へ向けてキャリパが変位
した状態を示す正面図である
した状態を示す正面図である
【図19】本発明の第4の実施の形態に係るディスクブ
レーキ装置の斜視図である。
レーキ装置の斜視図である。
【図20】ブレーキパッドに作用するモーメントを示す
図である。
図である。
10 ディスクブレーキ装置 18 ディスクロータ 36 ピストン(押圧手段) 36A 押圧面 50 長孔(支持手段) 54 スライドピン(支持手段) 64 爪部(押圧手段) 64A 押圧面 72 アウタパッド(ブレーキパッド) 74 インナパッド(ブレーキパッド) 84 摩擦部材(駆動手段) 86 摩擦部材(駆動手段) 88 摩擦部材(駆動手段) 120 ディスクブレーキ装置 124 摩擦部材(駆動手段) 140 ディスクブレーキ装置 142 角孔(支持手段) 144 アーム(支持手段) 170 ディスクブレーキ装置 180 モータ(駆動手段)
Claims (2)
- 【請求項1】 ディスクロータへ圧接されることにより
ディスクロータの回転を阻止するための制動力が生じる
ブレーキパッドと、 前記ブレーキパッドを介して前記ディスクロータとは反
対側へ設けられ、前記ブレーキパッドを押圧して前記ブ
レーキパッドを前記ディスクロータへ圧接させる押圧手
段と、 前記ブレーキパッドに対して前記押圧手段の押圧面を前
記ディスクロータの回転方向下流側及びその反対方向へ
向けて移動可能に支持する支持手段と、 前記ディスクロータの回転に応じて前記押圧面を前記デ
ィスクロータの回転方向下流側へ移動させる駆動手段
と、 を備えるディスクブレーキ装置。 - 【請求項2】 前記駆動手段は、前記ディスクロータへ
押し付けられることにより前記ディスクロータとの摩擦
で前記ディスクロータの回転方向下流側へ移動する摩擦
部材を備え、前記摩擦部材の移動により前記摩擦部材が
前記押圧面を押圧して移動させることを特徴とする請求
項1記載のディスクブレーキ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9303125A JPH11141581A (ja) | 1997-11-05 | 1997-11-05 | ディスクブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9303125A JPH11141581A (ja) | 1997-11-05 | 1997-11-05 | ディスクブレーキ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11141581A true JPH11141581A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=17917192
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9303125A Pending JPH11141581A (ja) | 1997-11-05 | 1997-11-05 | ディスクブレーキ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11141581A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004268703A (ja) * | 2003-03-07 | 2004-09-30 | Advics:Kk | 車両用ブレーキ鳴き制御装置 |
| WO2009117759A1 (en) * | 2008-03-25 | 2009-10-01 | Mario Ciccotosto | Counter rotating brake system |
| DE102021213423A1 (de) | 2021-11-29 | 2023-06-01 | Hl Mando Corporation | Bremsbelaganordnung für ein Scheibenbremssystem und Scheibenbremssystem |
-
1997
- 1997-11-05 JP JP9303125A patent/JPH11141581A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004268703A (ja) * | 2003-03-07 | 2004-09-30 | Advics:Kk | 車両用ブレーキ鳴き制御装置 |
| WO2009117759A1 (en) * | 2008-03-25 | 2009-10-01 | Mario Ciccotosto | Counter rotating brake system |
| DE102021213423A1 (de) | 2021-11-29 | 2023-06-01 | Hl Mando Corporation | Bremsbelaganordnung für ein Scheibenbremssystem und Scheibenbremssystem |
| DE102021213423B4 (de) | 2021-11-29 | 2023-08-17 | Hl Mando Corporation | Bremsbelaganordnung für ein Scheibenbremssystem und Scheibenbremssystem |
| US12529402B2 (en) | 2021-11-29 | 2026-01-20 | Hl Mando Corporation | Brake pad assembly for a disk brake system and disk brake system |
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