JPH11143092A - 静電記録フィルム - Google Patents

静電記録フィルム

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JPH11143092A
JPH11143092A JP31231497A JP31231497A JPH11143092A JP H11143092 A JPH11143092 A JP H11143092A JP 31231497 A JP31231497 A JP 31231497A JP 31231497 A JP31231497 A JP 31231497A JP H11143092 A JPH11143092 A JP H11143092A
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JP
Japan
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layer
electrostatic recording
recording film
weight
conductive
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Application number
JP31231497A
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English (en)
Inventor
Yukimasa Sugiyama
進征 杉山
Tatsuya Nomura
達也 野村
Koichi Suematsu
浩一 末松
Takeshi Konno
武士 今野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バック面に傷を発生させずしかも走行性にも
問題がない静電記録フィルムを提供すること。 【解決手段】 支持体上に導電層、及び絶縁性スペーサ
ー粒子を含む誘電層をこの順に設けた静電記録フィルム
において、静電記録フィルムの裏面に動摩擦係数が0.
2より小さい層を設けた静電記録フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気信号を直接静
電潜像に変換した後、トナー現像して可視像化する静電
記録フィルムに関する。さらに詳しくは、カラーグラフ
ィック用或いはCAD用等の静電記録プリンター及びプ
ロッターに使用される静電記録フィルムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】静電記録用フィルムは、絶縁性が高くか
つ耐久性や寸法安定性に優れた支持体例えばポリエチレ
ンテレフタレートフィルムの上に導電層を設け、更にそ
の上に誘電体層を設けたものが実用化されている。この
ような静電記録フィルムには例えば図5に記載のような
装置を使用することにより画像が形成される。図5中、
ローラ81から送り出された静電記録フィルム82は記
録用の電圧を付与するマルチピン電極ヘッド83及び対
電極84の間を、静電記録フィルム82の誘電層が電極
ヘッド83に対向するように配置されて通過し、電極ヘ
ッド83から誘電層に記録電圧が印加される。このとき
電極ヘッドと静電記録フィルムの誘電層との微小空隙
(以下ギャップともいう。)に気中放電が発生し、誘電
層表面に静電潜像が形成される。微小空隙は電圧印加時
に放電を起こさせるために必要なものであり、一般に電
極ヘッドと静電記録フィルムの誘電層の間には7〜8μ
m程度のギャップが設けられる。このギャップは誘電層
の表面から絶縁性粒子(以下、「絶縁性スペーサ粒子」
という。)が突き出るような誘電層を作製することによ
り形成される。電極ヘッドはこの突出した粒子表面に接
触しながら上記ギャップを保って電圧の印加を行う。そ
して、この電圧印加により誘電層には、負の電荷の潜像
が形成されるが、この時、前述したように比較的電気抵
抗の低い導電層にもこの負の電荷の潜像と反対の電荷の
正の電荷が生じ、これにより負の電荷の潜像が固定され
る。このように潜像が形成されると、潜像の電荷と反対
の極性を有する黒色トナーの収容部のトナーヘッド85
Bが持ち上げられて誘電層と接触し、黒色トナーが潜像
部分に付着し可視画像となる。その後潜像部分に付着し
た黒色トナーを乾燥機87で乾燥させ、トナー画像を誘
電層上に定着させる。この間に黒色のトナー画像が形成
された長さ部分だけフィルムはローラに巻き取られ、そ
の後同様に次のシアントナーの画像が形成され、順次同
様に他のカラートナーが現像される。なお、図1中85
Yはイエロートナーヘッド、85Cはシアントナーヘッ
ド、85Mはマゼンタトナーヘッドであり、88は巻き
取りロールである。このような画像形成装置において
は、静電記録フィルムのバック面には、表面が金属で形
成されているいわゆる天板86が接触して該フィルムが
走行する。この天板の金属凸部表面は適度に研磨されて
いるが、実際の走行時には凸部とフィルムに高いテンシ
ョンがかかるため、小さな傷が大きな影響を及ぼしバッ
ク面に傷がつく。特に鏡像を出力した画像を絶縁性フィ
ルムを通して見る場合には、フィルムの傷が目立ち、商
品価値を著しく低下させる。走行性に関する技術として
は特開平3−7944号公報、特開平4−346353
号公報等があるが、これらはバック面の耐傷性を改善す
るものではないし、また特開平5−53335号公報に
記載のものは、バック面を動摩擦係数を0.2以上に調
整することによりハンドリング性を改善したものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みなされたものであり、その目的はバック面に傷を
発生させずしかも走行性にも問題がない静電記録フィル
ムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、支
持体上に導電層、及び誘電層をこの順に設けた静電記録
フィルムにおいて、静電記録フィルムの裏面に動摩擦係
数が0.2より小さい好ましくは0.15〜0.18で
ある層(以下、「スリップ層」ともいう。)を設けた静
電記録フィルムを提供することにより解決される。本発
明においては、前記のような動摩擦係数を有する裏面の
層に導電性物質を添加するか(この層を以下において
「導電性スリップ層」ともいう。)、或いは該裏面の層
と支持体との間に導電性物質を含む導電層(この層を以
下において「裏面導電層」ともいう。)を設けることに
より、バック面に耐傷性を付与するだけでなく、湿度依
存性のない走行性を保持させることができる。本発明の
上記のような動摩擦係数を有する静電記録フィルムは、
例えば静電記録フィルムの裏面層として界面活性剤とフ
ィラーを含有する層を形成することによって得ることが
でき、該界面活性剤として硫酸エステル系界面活性剤、
該フィラーとしてポリオレフィン粒子をそれぞれ使用す
ることが好ましい。本発明において前記の湿度依存性を
改善するための導電性物質としては、導電性金属酸化
物、特にアンチモンをドープした針状酸化スズを使用す
ることが好ましい。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明を更に詳細に説明する。図
1ないし4は本発明の静電記録フィルムの一例の断面を
表す模式図であり、図1中1は支持体を、2は導電層
を、3は誘電層を、4は帯状導電層を、5は静電記録フ
ィルムの裏面側に設けた導電層を、6は動摩擦係数が
0.2より小さい層をそれぞれ表している。帯状導電層
4は図2に示すように誘電層の上に設けてもよい。図1
で示されるものの方がゴーストの防止、ジッパーの発生
の阻止の点からみて好ましいが、製造上の点からは図2
のものの方が有利である。図3は本発明の静電記録フィ
ルムの他の例を示すもので、1から4までの数字は前記
の図1と同じものを意味し、また支持体とスリップ層の
間に導電層を設ける代わりにスリップ層の中に導電性物
質を添加して、導電性スリップ層としたものである。ま
た、この場合において帯状導電層4を図4に示すように
誘電層の上に設けてもよい。図3で示されるものの方が
ゴーストの防止、ジッパーの発生の阻止の点からみて好
ましいが、製造上の点からは図4のものの方が有利であ
る。
【0005】次に、本発明の静電記録フィルムを構成す
る各層について順次説明する。 <支持体>支持体として使用できる材料には紙、フィル
ム、布等が挙げられるが、本発明においては自己支持
性、絶縁性があればどのような材料でも使用することが
でき、その用途に応じ適宜選択される。透明または不透
明のいずれの支持体を用いることができるが、鏡像を形
成して誘電層面(画像形成面)の反対側から見る場合に
は透明であることが必要となる。一般に絶縁性フィルム
として知られているものが用いられ、体積固有抵抗が1
×1012Ω・cm以上の材料が使用される。このような材
料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート等のポリエステル類、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリエ
ステルアミド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミド
イミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ−p−
フェニレンスルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩
化ビニル、及びポリ(メタ)アクリル酸エステル等のア
クリル樹脂等を挙げることができる。これらの中で、絶
縁性が高く耐久性や寸法安定性にも優れたポリエステル
類が好ましく、特にポリエチレンテレフタレートが好ま
しい。支持体の厚さは、特に制限はないが、10〜25
0μm(特に20〜200μm)のものが取り扱い易く
好ましい。
【0006】<導電層>次に本発明における導電層につ
いて説明する。導電層は、後述の誘電層において形成さ
れる静電潜像を安定化するための層である。本発明では
誘電層の下に設けられる導電層と支持体と裏面層の間に
設けられる導電層を構成する材料には本質的な相違はな
いので以下、共通なものとして説明する。導電層に用い
る材料は、公知のものを使用することができる。表面電
気抵抗は1×104 〜1×109 Ω/□の範囲にあるこ
とが好ましい。このような導電層の例としては、電子
伝導性の金属酸化物からなる層;イオン伝導性の高分
子電解質の塗布層;導電性粉末と高分子バインダある
いは高分子電解質を含む塗布層を挙げることができる。
この中でもの導電性粉末と高分子バインダーを含むも
のが、製造上及び性能面における温湿度依存性が少ない
点からみて好ましい。上記導電性粉末の例としては、F
e、Cu、Ni、Ag等の金属、Ni−Cr等の合金、
酸化スズなどの金属酸化物などを挙げることができる。
高分子電解質の例としては、四級アンモニウム塩、スル
ホン酸塩を有するポリマー等を挙げることができる。
【0007】導電層に用いられる導電性粒子としては、
アンチモンドープ酸化スズ針状結晶が特に好ましい。針
状結晶であるため接点が多く、小量の添加量でも大きな
導電性が得られる。また、アンチモンをドープした酸化
スズは添加するフィルムを黒っぽくし色みを悪くする
が、針状酸化スズの場合はこのような欠点はない。球状
粒子の場合は所定の導電性を得るためには、針状粒子に
比べ添加量が多くなる上、アンチモンが球状粒子全体に
分布しているためフィルムの黒化が著しいが、針状酸化
スズはドープされるアンチモンが針状結晶の表面にしか
存在しないため所定の導電性を得るためのドープアンチ
モンの量は、球状粒子に比較して小量であるからであ
る。したがって、本発明において導電層に添加する導電
性粒子としてはアンチモンをドープした針状酸化スズ粒
子が特に好ましい。この他、アンチモンドープした針状
酸化スズ粒子を用いると、他の導電粒子を用いた場合に
生ずる湿度依存性がない、すなわち記録特性が湿度の影
響を受けず低湿度から高湿度まで安定した記録が可能に
なり、さらに透明性に優れた静電記録フィルムを得るこ
とができる。針状酸化スズは、長さ方向の長軸径が0.
1〜5μm、好ましくは0.2〜2μm、幅方向の短軸
径が0.01〜1μm、好ましくは0.01〜0.02
μmの範囲のものが透明性及び均一な導電性を形成可能
な点で好ましい。また、前記の高分子バインダーとして
は塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、スチレ
ン、メチルスチレン、ブタジエン、アクリル酸、アクリ
ル酸アルキルエステル(炭素数2〜4のアルキル基)、
PMMA、ヒドロキシアルキルアクリレート、無水マレ
イン酸或いはアクリロニトリル等の各単独重合体及びこ
れらのモノマーから選ばれる少なくとも2種からなる共
重合体、ポリエステル、ゼラチン、ポリアミド等が用い
られ、この中でもゼラチン、ポリエステル、アクリル樹
脂が好ましい。
【0008】<帯状導電層>帯状導電層は少なくとも導
電性物質と結着樹脂としての高分子バインダーを含有す
る。 帯状導電層自体の電気抵抗率は1.0×106 Ω
/cm以下とする。これより大きいとゴーストの発生を
防止するという本発明の目的を達成することはできな
い。帯状導電層を形成するために用いる導電性物質とし
ては、カーボンブラック、銀粉、銅粉、アルミニウム
粉、亜鉛粉等が用いられるが、製造上(液安定性)の点
からカーボンブラックを用いることが好ましい。高分子
結着樹脂としては、上記の導電層形成の際用いられる高
分子バインダーと同様のものが用いられる。
【0009】<誘電層>誘電層は、静電潜像を形成しト
ナーを受けるための層として機能するが、前記のマルチ
ピン電極と対向電極の間で放電を起こすためには、電極
ヘッドと誘電層との間に微小間隙(約7〜10μm)を
形成する必要があり、このために、誘電層には絶縁性の
粒子(絶縁性スペーサー粒子)を誘電層のバインダー表
面から突き出るように配置させ、前記の間隙(ギャッ
プ)を形成する。本発明の誘電層は、少なくとも高分子
バインダー及び絶縁性粒子(絶縁性スペーサ粒子)を含
む。上記高分子バインダとしては、体積固有抵抗が1×
1012Ω・cm以上(好ましくは1×1012〜1×1017
Ω・cm)の樹脂を使用することが好ましい。そのような
樹脂の例としては、酢酸ビニル樹脂、エチレン/酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニ
ル共重合体、塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル樹脂/塩
化ビニリデン共重合体、アクリル樹脂(例、(メタ)ア
クリル酸エステルの重合体又は共重合体)、ブチラール
樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ化ビニ
リデン樹脂、ニトロセルロース樹脂、スチレン樹脂、ス
チレン/アクリル系モノマー共重合体(例、スチレン/
アクリロニトリル共重合体)、ウレタン樹脂、塩素化ポ
リエチレン樹脂、ロジン及びロジン誘導体を挙げること
ができる。これらは単独で使用しても、二種以上混合し
て使用してもよい。
【0010】上記絶縁性粒子としては、一般に体積固有
抵抗が1×108 Ω・cm以上(好ましくは1×1012
1×1017Ω・cm以上)の無機粒子又は有機ポリマー粒
子が使用される。無機粒子の材料としては、酸化ケイ
素、酸化チタン、アルミナ、酸化鉛、酸化ジルコニウム
等の金属酸化物等及び炭酸カルシウム、チタン酸バリウ
ム、硫酸バリウム等の金属塩類等を挙げることができ
る。有機ポリマー粒子の材料としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィン、でんぷん、スチレ
ン/ジビニルベンゼン共重合体、アクリル樹脂、メラミ
ン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、及びフッ素樹
脂等を挙げることができる。これらの絶縁性粒子は、単
独でも、2種以上混合して用いても良い。上記絶縁性粒
子は、安定した放電を得るために誘電層の表面から突出
していることが、必要であり、その平均粒径は誘電層の
膜厚より大きい。一般に1〜20μmの範囲(好ましく
は5〜20μm)である。絶縁性粒子と高分子バインダ
との重量比は、0.5/100〜100/100の範囲
にあることが好ましい。絶縁性粒子の量がこの範囲より
少ない場合は、放電の安定性が低下し、この範囲より多
いと透明性が損なわれる。本発明の静電記録フィルムに
おいては、この誘電層の体積抵抗率を1.0×1012Ω
・cm以上に、好ましくは1×1014Ω・cm以上にす
ることが望ましい。
【0011】<動摩擦係数が0.2より小さい層(スリ
ップ層)>本発明のスリップ層は、高分子バインダーに
界面活性剤と及び高分子バインダーからの被膜の表面粗
さを変える固体粒子を添加することにより得られる。前
記界面活性剤としては通常の界面活性剤が用いられ、ア
ニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面
活性剤等が用いられるが、特にアニオン界面活性剤、そ
の中でも特に硫酸エステル系界面活性剤が好ましい。本
発明においてはアルキル硫酸塩(炭素数10〜18)、
アルキルベンゼン硫酸塩(炭素数10〜18)等の硫酸
エステル系界面活性剤が好ましく用いられ、特にアルキ
ル硫酸エステルのナトリウム塩(R−OSO3 Na)で
炭素数12〜16のものが好ましい。前記界面活性剤
は、スリップ層の全固形分に対し1〜20重量%、好ま
しくは5〜15重量%、特に好ましくは7〜10重量%
添加される。5重量%以下であると、スリップ性が十分
ではなく、また15重量%より多いとヘイズが発生しや
すくなりまたすべり過ぎによる走行不良が発生しやすく
なる。被膜の表面粗さを変える固体粒子としては、Si
2 、TiO、Al2 3 等の金属酸化物、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、PMMA、で
んぷん、、スチレン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂
等が用いられるが、有機高分子化合物、好ましくは熱可
塑性樹脂、その中でも特にポリオレフィンフィラーが好
ましく用いられる。ポリオレフィン粒子は層のスベリ性
を改善するだけでなく、フィラーを含む塗工液を乾燥す
る際の加熱温度(100〜120℃)において軟化する
ため、球状粒子がやや平たく変形し、スベリ性、走行性
がさらに良好となる。前記固体粒子は、スリップ層の全
固形分に対し1〜10重量%、好ましくは1〜5重量
%、特に好ましくは1〜3重量%添加される。1重量%
以下であると、スベリ性が低下しやすく、また5重量%
より多いとヘイズが発生しやすい。前記高分子バインダ
ーとしては、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニ
ル、スチレン、メチルスチレン、ブタジエン、アクリル
酸、アクリル酸アルキルエステル(炭素数2〜4のアル
キル基)、PMMA、ヒドロキシアルキルアクリレー
ト、無水マレイン酸或いはアクリロニトリル等の各単独
重合体及びこれらのモノマーから選ばれる少なくとも2
種からなる共重合体、ポリエステル、ゼラチン、ポリア
ミド等が用いられる。
【0012】<裏面導電層または導電性スリップ層>ま
た、本発明においては、スリップ層と絶縁性フィルムと
の間に導電性物質を含む層を形成するか、あるいは該ス
リップ層に導電性物質を添加することが、湿度依存性の
ない走行性を確保するために好ましい。スリップ層と絶
縁性フィルムとの間に導電性物質を含む層を形成する場
合は、前記の絶縁性フィルムと誘電層の間に設ける導電
層と同様の材料を用いうるが、特に、ヘイズ、面状、接
着力、着色、導電性の点が留意される。裏面導電層にお
ける導電性物質の添加量は、該層の全固形分に対し50
〜90重量%、好ましくは70〜90重量%、特に好ま
しくは75〜85重量%である。50重量%以下である
と、導電性不足による走行不良やゴミ付着の原因となり
やすく、また90重量%より多いと着色やヘイズなど外
観上の欠点が生じやすい。スリップ層に導電性物質を添
加して導電性スリップ層とする場合は、導電性物質とし
てはイオン伝導性の高分子、金属酸化物等が用いられ、
特にアンチモンドープ針状酸化スズを用いるのが好まし
い。導電性スリップ層における導電性物質の添加量は、
該層の全固形分に対し50〜90重量%、好ましくは6
5〜85重量%、特に好ましくは70〜80重量%であ
る。50重量%以下であると、導電性不足による走行不
良やゴミ付着の原因となりやすく、また90重量%より
多いと着色やヘイズなど外観上の欠点が生じやすい。
【0013】
【実施例】以下に、実施例を用いて更に本発明を詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 実施例1 図1で示される構造の静電記録フィルムを以下の工程に
従って作製した。 <導電層の形成>厚さ75μmの二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルムの上に以下の組成の導電層液を
塗布し、140℃で1分間乾燥した。乾燥後の塗工重量
は1g/m2 であった。 ゼラチン(新田製761ゼラチン) 2重量部 アンチモンドープ針状酸化スズ(FS−10D:石原産業製) 600重量部 アルキルベンゼンエーテルポリオキシエチレン 1重量部 (EMALEX W160:日本エマルジョン) 水 397重量部
【0014】<誘電層の形成>上記フィルムの導電層の
上に、下記組成の誘電層塗布液を塗布し、120℃で5
分間乾燥した。乾燥後の塗工重量は3.5g/m2 であ
った。ただし、フィルム両端部4mmには塗工せず、上
記導電層を露出せしめた。 トルエン 653重量部 メチルエチルケトン 134重量部 シクロヘキサノン 70重量部 ロジンエステルガム(AA−L:荒川化学工業(株)製) 5重量部 ポリエステル(バイロン200:東洋紡製) 106重量部 塩素化ポリエチレン(スーパークロンHE−905:日本製紙製) 12重量部 スペーサー粒子(ユニストールR100K:三井石油化学(株)製) 20重量部
【0015】<帯状導電層の形成>上記フィルムの、導
電層が露出している誘電層の両端部に、下記組成のカー
ボン分散液を塗布し、80℃で1分間乾燥した。乾燥後
の塗工重量は2g/m2 であった。 トルエン 159重量部 メチルエチルケトン 802重量部 ポリエーテルエステル系界面活性剤 2重量部 (ディスパロン#7004:楠本化成製) ポリエステル(バイロン500:東洋紡) 5重量部 塩化ビニル樹脂(ZEST C110A:新第一塩ビ製) 16重量部 カーボンブラック(ケッチェンブラックEC−600JD: 16重量部 ライオン製)
【0016】<裏面導電層の形成>上記フィルムの反対
面に以下の処方からなる導電層液を塗布し、160℃で
1分乾燥した。乾燥後の塗工重量は0.3g/m2 であ
った。 導電層液 ポリアクリル酸エステル(ジュリマーET410:日本純薬) 19重量部 ドデシル硫酸ナトリウム(サンデッドBL:三洋化成) 1重量部 アンチモンドープ針状酸化スズ(FS−10D:石原産業) 175重量部 アルキルベンゼンエーテルポリオキシエチレン 1重量部 (EMALEX W160:日本エマルジョン) トリメチロールメラミン 4重量部 (SUMITEX RESIN M−3:住友化学製) 水 800重量部
【0017】<スリップ層の形成>上記フィルムの導電
層の上に下記組成のスリッップ液を塗布し、160℃で
1分間乾燥した。乾燥後の塗工重量は0.1g/m2で
あった。このスリップ層の動摩擦係数は0.17であっ
た。 ポリオレフィン(ケミパールS120:三井石油化学) 23重量部 アルキルベンゼンポリオキシエチレンエーテル系界面活性剤 (W1119:日本乳化剤) 1重量部 ドデシル硫酸ナトリウム(サンデッドBL:三洋化成) 2重量部 コロイドシリカ(スノーテックス:日産化学) 15重量部 トリメチロールメラミン (SUMITEX RESIN M−3:住友化学製) 3重量部 アルキル硫酸エステル(NIKKOL SCS:日光ケミカルズ)1重量部 ポリオレフィン(ケミパールW950:三井石油化学) 1重量部 水 954重量部 以上の工程により、図1で示される構造の静電記録フィ
ルムを作製した。
【0018】比較例1 実施例1と同様にして、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムの上に導電層、誘電層及び帯状導電層を形成し
た。このようにして作製したフィルムの裏面に以下の組
成を有する導電層液を塗布し、160℃で1分間乾燥し
た。乾燥後の塗工重量は0.5g/m2 であった。 <導電層液> ゼラチン(761ゼラチン:新田ゼラチン社製) 1重量部 水酸化カリウム(三洋化成) 0.4重量部 酸化スズ(AS37:石原産業製) 520重量部 アルキルベンゼンエーテルポリオキシエチレン 0.5重量部 (EMALEX W160:日本エマルジョン製) 水 478重量部 得られたフィルムの裏面導電層の上に、下記組成のオー
バーコート層液を塗布し、160℃で1分間乾燥した。
乾燥後の塗工重量は0.04g/m2 であった。このオ
ーバーコート層の動摩擦係数は0.45であった。 <オーバーコート層液> ポリオレフィン(ケミパールS120:三井石油化学) 12重量部 アルキルベンゼンポリオキシエチレンエーテル系界面活性剤 0.5重量部 (W1119:日本乳化剤) ドデシル硫酸ナトリウム(サンデッドBL:三洋化成) 5重量部 コロイドシリカ(スノーテックス:日産化学) 5重量部 水 977重量部
【0019】比較例2 市販の静電記録フィルムであるキモグラフEPF#20
0V(きもと製:クリアーフィルム)を用意した。 比較例3 市販の静電記録フィルムであるキモグラフEPF#40
0VT(きもと製:マットフィルム)を用意した。
【0020】以上の実施例1及び比較例1および2の静
電記録フィルムについて、耐傷性及び走行性を試験し
た。結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】評価基準は次のとおりである。 走行性 上記静電記録フィルムを画像記録装置を走らせたとき
に、スリップ、異音、走行停止などの有無を検査した。 ○・・・発生無し △・・・僅かな異音 ×・・・走行停止 フィルム裏面の傷 上記のように同様に走らせた後の静電記録フィルムの裏
面について、傷の有無を目視観察した。 ○・・・発生なし △・・・数本発声 ×・・・多数発生(面状悪 化) 上記の表から分かるように、本発明のバック層を設けた
静電記録フィルムは、耐傷性に優れ、走行性も良好であ
る。また、受像面側の走行性も見かけ上改善し、受像面
側表面の劣化が減少することにより、連続出力時のドロ
ップアウト故障(放電電極表面に顔料粒子が付着する)
も減少することが判明した。
【0023】
【発明の効果】静電記録フィルムの裏面にスベリ性及び
導電性を付与することにより静電記録フィルムのバック
面にスリ傷が発生しなくなる、このため鏡像で画像出力
を行う場合に、バック面に傷がなく商品価値が高いもの
となり、また走行性の温度依存性もなく(低湿度環境に
おいて帯電に起因する走行不良がなくなる。)、さらに
連続出力におけるドロップアウト故障も減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】裏面に導電層とスリップ層を設けた静電記録フ
ィルムの断面を表す模式図である。
【図2】図1の静電記録フィルムにおいて、帯状導電層
を誘電層の上に設けた例を示す模式的断面図である。
【図3】裏面に導電性スリップ層を設けた静電記録フィ
ルムの断面を表す模式図である。
【図4】図3の静電記録フィルムにおいて、帯状導電層
を誘電層の上に設けた例を示す模式的断面図である。
【図5】本発明の静電記録フィルムに画像形成を行うた
めの装置の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1:支持体 2:導電層 3:誘電層 4:帯状導電層 5:裏面側導電層 6:スリップ層 7:導電性スリップ層 81:ローラ 82:静電記録フィルム 83:マルチピン電極ヘッド 84:対向電極 85Y、B、C、M:トナーヘッド 86:天板 87:乾燥機 88:ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今野 武士 静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真 フイルム株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に導電層、及び絶縁性スペーサ
    ー粒子を含む誘電層をこの順に設けた静電記録フィルム
    において、静電記録フィルムの裏面に動摩擦係数が0.
    2より小さい層を設けたことを特徴とする静電記録フィ
    ルム。
  2. 【請求項2】 前記フィルムの裏面の層の動摩擦係数が
    0.15〜0.18であることを特徴とする請求項1に
    記載の静電記録フィルム。
  3. 【請求項3】 静電記録フィルムの裏面の層が導電性物
    質を含むことを特徴とする請求項1に記載の静電記録フ
    ィルム。
  4. 【請求項4】 静電記録フィルムの支持体と裏面の層の
    間に、導電性物質を含む層が形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の静電記録フィルム。
  5. 【請求項5】 静電記録フィルムの裏面の層が、界面活
    性剤とフィラーを含有することを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれか1に記載の静電記録フィルム。
  6. 【請求項6】 界面活性剤が硫酸エステル系界面活性剤
    であることを特徴とする請求項5に記載の静電記録フィ
    ルム。
  7. 【請求項7】 導電性物質が、導電性金属酸化物である
    ことを特徴とする、請求項3または4に記載の静電記録
    フィルム。
  8. 【請求項8】 導電性金属酸化物が、アンチモンをドー
    プした針状酸化スズであることを特徴とする請求項7に
    記載の静電記録フィルム。
  9. 【請求項9】 フィラーがポリオレフィン粒子であるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の静電記録フィルム。
  10. 【請求項10】 誘電層の長手方向の両端部に連続した
    帯状の導電性層が設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載の静電記録フィルム。
JP31231497A 1997-11-13 1997-11-13 静電記録フィルム Pending JPH11143092A (ja)

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