JPH11144896A - 荷電粒子用電磁石装置 - Google Patents
荷電粒子用電磁石装置Info
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- JPH11144896A JPH11144896A JP30428697A JP30428697A JPH11144896A JP H11144896 A JPH11144896 A JP H11144896A JP 30428697 A JP30428697 A JP 30428697A JP 30428697 A JP30428697 A JP 30428697A JP H11144896 A JPH11144896 A JP H11144896A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気シールドと超電導コイルとの間に設けら
れるコイルサポートからの超電導コイル部への熱侵入を
低減できる装置を得る。 【解決手段】 磁気シールド5に設けられるビームポー
ト23用の貫通穴24を、上記磁気シールド5の対称軸
25に対して対称に開ける。
れるコイルサポートからの超電導コイル部への熱侵入を
低減できる装置を得る。 【解決手段】 磁気シールド5に設けられるビームポー
ト23用の貫通穴24を、上記磁気シールド5の対称軸
25に対して対称に開ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は主に荷電粒子ビー
ム用の電磁石装置に関するものである。
ム用の電磁石装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は文献「IEEE TRANSAC
TION ON APPLIED SUPERCOND
UCTIVITY」(VOL.3,NO.1,Marc
h,1993,P823,Fig6)に示された従来の
荷電粒子用電磁石装置を示す斜視図である。図3におい
て、1は超電導電磁石である。2は荷電粒子ビームを偏
向させるための超電導バナナ型主コイル、3は4極コイ
ル、4は6極コイル、5は磁気シールドである。6はビ
ーム軌道、7はビーム軌道面であり、図において、ビー
ム軌道面7はビーム軌道6が存在するX’Y’平面に等
しい。更に8は超電導主コイル端部、9はビーム進行方
向であり、s方向ともいう。また、図において、ビーム
進行方向9に垂直で水平方向をx方向、上下方向をy方
向とする。これは、ビーム軌道6を原点としたx,y方
向の座標系である。更に、超電導電磁石1を中心とした
座標系では、図3に示すように、上下方向をZ’方向と
した。
TION ON APPLIED SUPERCOND
UCTIVITY」(VOL.3,NO.1,Marc
h,1993,P823,Fig6)に示された従来の
荷電粒子用電磁石装置を示す斜視図である。図3におい
て、1は超電導電磁石である。2は荷電粒子ビームを偏
向させるための超電導バナナ型主コイル、3は4極コイ
ル、4は6極コイル、5は磁気シールドである。6はビ
ーム軌道、7はビーム軌道面であり、図において、ビー
ム軌道面7はビーム軌道6が存在するX’Y’平面に等
しい。更に8は超電導主コイル端部、9はビーム進行方
向であり、s方向ともいう。また、図において、ビーム
進行方向9に垂直で水平方向をx方向、上下方向をy方
向とする。これは、ビーム軌道6を原点としたx,y方
向の座標系である。更に、超電導電磁石1を中心とした
座標系では、図3に示すように、上下方向をZ’方向と
した。
【0003】図4は主コイル2のみを描いた図である。
図において、10はバナナ型主コイル外側コイル、11
はバナナ型主コイル内側コイルである。バナナ型主コイ
ル2は、外側コイルのみならず内側コイルもビーム軌道
6に沿って湾曲しており、かつ上下に2分割以上された
コイルである。
図において、10はバナナ型主コイル外側コイル、11
はバナナ型主コイル内側コイルである。バナナ型主コイ
ル2は、外側コイルのみならず内側コイルもビーム軌道
6に沿って湾曲しており、かつ上下に2分割以上された
コイルである。
【0004】図5は超電導電磁石1の平面図である。図
において、21はSR光、22はビームチェンバ、23
はビームポート、24はビームポート用の貫通穴、25
は対称軸である。これらの構成要素は超電導主コイル2
の上下間ギャップに挿入される。図では超電導電磁石1
を中心とした座標系X’、Y’を示した。対称軸25は
X’軸に等しい。対称軸に対し、ビームポートの貫通穴
24を除き、磁気シールド5及び主コイルは対称である
ことが分かる。但し、図5では図が複雑になるため、主
コイル2を省略した。
において、21はSR光、22はビームチェンバ、23
はビームポート、24はビームポート用の貫通穴、25
は対称軸である。これらの構成要素は超電導主コイル2
の上下間ギャップに挿入される。図では超電導電磁石1
を中心とした座標系X’、Y’を示した。対称軸25は
X’軸に等しい。対称軸に対し、ビームポートの貫通穴
24を除き、磁気シールド5及び主コイルは対称である
ことが分かる。但し、図5では図が複雑になるため、主
コイル2を省略した。
【0005】図6は超電導電磁石1の平面図である。図
6ではコイル部の断面を示した。なお、ここでは超電導
主コイル2のみ描き、4極コイル、6極コイルを省略し
た。図において、31はコイル容器、32はY’方向コ
イルサポート、33はY’方向電磁力である。5は磁気
シールドであり、34は磁気シールド5の曲線部、35
は磁気シールド5の直線部である。超電導主コイル2は
コイル容器31に収納され、コイル容器31は常温部で
ある磁気シールド5とY’方向コイルサポート32を介
して接続される。更に、Y’方向コイルサポート32は
磁気シールド5と超電導主コイル2間に生じるY’方向
電磁力33を支持する働きもある。
6ではコイル部の断面を示した。なお、ここでは超電導
主コイル2のみ描き、4極コイル、6極コイルを省略し
た。図において、31はコイル容器、32はY’方向コ
イルサポート、33はY’方向電磁力である。5は磁気
シールドであり、34は磁気シールド5の曲線部、35
は磁気シールド5の直線部である。超電導主コイル2は
コイル容器31に収納され、コイル容器31は常温部で
ある磁気シールド5とY’方向コイルサポート32を介
して接続される。更に、Y’方向コイルサポート32は
磁気シールド5と超電導主コイル2間に生じるY’方向
電磁力33を支持する働きもある。
【0006】図7は超電導電磁石1が配置された荷電粒
子蓄積リングであり、図において、41は蓄積リング、
42は荷電ビーム輸送系のビームライン、43は蓄積リ
ングの常電導電磁石である。
子蓄積リングであり、図において、41は蓄積リング、
42は荷電ビーム輸送系のビームライン、43は蓄積リ
ングの常電導電磁石である。
【0007】次に動作について説明する。ここではま
ず、荷電粒子蓄積リング41、特に電子ビーム蓄積リン
グについて述べた後、荷電粒子ビーム用超電導電磁石1
について述べる。電子ビーム蓄積リング41は半導体パ
ターン転写用のSR光源として使用される。このSR光
は磁界中で電子ビームが曲げられた場合に接線方向に発
生する(SR光については図5の21を参照)。電子ビ
ームの蓄積リング41では前記磁界の発生源として電磁
石を用いるが、小型化が必要な場合は超電導電磁石を用
いるのが望ましい。この電子ビーム用超電導電磁石(荷
電粒子ビーム用超電導電磁石)1では電子ビームを18
0度曲げるため、これを2台組み合わせ、他の機器(例
えば常電導電磁石43)と併せて図7に示す蓄積リング
41を形成する。図7に示すように、蓄積リング41に
は超電導電磁石1が2台配置されている。電子ビームは
電子ビーム輸送系のビームライン42を通って蓄積リン
グに入射される。超電導電磁石1の位置で電子ビームは
偏向される。電子ビーム軌道が閉軌道を形成するように
超電導電磁石を励磁すれば、電子ビームは周回し、電子
ビームの長期の蓄積が可能となる。
ず、荷電粒子蓄積リング41、特に電子ビーム蓄積リン
グについて述べた後、荷電粒子ビーム用超電導電磁石1
について述べる。電子ビーム蓄積リング41は半導体パ
ターン転写用のSR光源として使用される。このSR光
は磁界中で電子ビームが曲げられた場合に接線方向に発
生する(SR光については図5の21を参照)。電子ビ
ームの蓄積リング41では前記磁界の発生源として電磁
石を用いるが、小型化が必要な場合は超電導電磁石を用
いるのが望ましい。この電子ビーム用超電導電磁石(荷
電粒子ビーム用超電導電磁石)1では電子ビームを18
0度曲げるため、これを2台組み合わせ、他の機器(例
えば常電導電磁石43)と併せて図7に示す蓄積リング
41を形成する。図7に示すように、蓄積リング41に
は超電導電磁石1が2台配置されている。電子ビームは
電子ビーム輸送系のビームライン42を通って蓄積リン
グに入射される。超電導電磁石1の位置で電子ビームは
偏向される。電子ビーム軌道が閉軌道を形成するように
超電導電磁石を励磁すれば、電子ビームは周回し、電子
ビームの長期の蓄積が可能となる。
【0008】次に電子ビーム用(荷電粒子ビーム用)超
電導電磁石1の構造について述べる(図3〜図6参
照)。超電導主コイル2は電子ビームを偏向させる偏向
磁界を発生する。4極コイル3は電子ビームの収束用で
ある。また、6極コイル4は主コイル2が発生する6極
成分を補正する。更に、超電導主コイル2はビーム進行
方向に沿って両端の超電導主コイル端部8の直線部がビ
ーム軌道面7に対し、不均一な磁界を作る。従って、超
電導主コイル端部8をビーム軌道面7から離すために、
ビーム軌道面7に対し端部が跳ね上げられた構造になっ
ている。これにより、超電導主コイル端部8がビーム軌
道面7に作る磁界が弱くなり、良好な磁界均一度を得て
いる。磁気シールド5は超電導主コイル2が発生する磁
界を遮蔽するためのものであり、強磁性体で構成されて
いる。通常は鉄を使用する。ところで、超電導主コイル
2はバナナ型コイルと呼ばれる形状をしている。このバ
ナナ型コイルの磁気シールドは図3あるいは図5のよう
なほぼD型形状をしており、この形状が単純でかつバナ
ナ型コイルの収納可能な構造である。但し、必ずしもD
型形状である必要はなく、磁気シールドの曲線部(図6
の34)に一部直線部を含んだり、D型の直線部(図6
の35)に曲線部を入れたりしても良い。ところで、蓄
積リングでは電子ビーム(荷電粒子ビーム)を長時間保
持するために、電子ビーム軌道6付近を超高真空に保持
する必要がある。図5において、ビームチェンバ22は
電子が通過する電子ビーム軌道付近を超高真空に保持す
る。更に、電子ビームが周回するとその接線方向にSR
光21が発生する。このSR光を使い、半導体のパター
ン転写などを行う。このSR光を取り出すのが図5のビ
ームポート23である。磁気シールド5にはビームポー
ト用の貫通穴24が開けられている。また、超電導主コ
イル2は超電導状態に保持するために液体ヘリウムが充
填されたコイル容器(図6の31)に挿入されている。
ところで、超電導主コイル2は3Tから4Tの大きな磁
界を発生する。この磁界により磁性体である磁気シール
ド5との間に大きな電磁力が発生する。この電磁力の一
例が図6のY’方向電磁力33である。この電磁力33
を支持するためにコイル容器31と常温部の磁気シール
ド5間にはコイルサポート32が必要である。図6では
Y’方向のサポート32のみを示したが、実際には
X’,Z’方向のサポートも必要である。ところで、超
電導主コイル2は液体ヘリウムで冷却されているが、高
価な液体ヘリウムの蒸発量を極力少なくするため、サポ
ート32は熱侵入を低減させる必要がある。即ち、なる
べく細いサポートにする必要がある。
電導電磁石1の構造について述べる(図3〜図6参
照)。超電導主コイル2は電子ビームを偏向させる偏向
磁界を発生する。4極コイル3は電子ビームの収束用で
ある。また、6極コイル4は主コイル2が発生する6極
成分を補正する。更に、超電導主コイル2はビーム進行
方向に沿って両端の超電導主コイル端部8の直線部がビ
ーム軌道面7に対し、不均一な磁界を作る。従って、超
電導主コイル端部8をビーム軌道面7から離すために、
ビーム軌道面7に対し端部が跳ね上げられた構造になっ
ている。これにより、超電導主コイル端部8がビーム軌
道面7に作る磁界が弱くなり、良好な磁界均一度を得て
いる。磁気シールド5は超電導主コイル2が発生する磁
界を遮蔽するためのものであり、強磁性体で構成されて
いる。通常は鉄を使用する。ところで、超電導主コイル
2はバナナ型コイルと呼ばれる形状をしている。このバ
ナナ型コイルの磁気シールドは図3あるいは図5のよう
なほぼD型形状をしており、この形状が単純でかつバナ
ナ型コイルの収納可能な構造である。但し、必ずしもD
型形状である必要はなく、磁気シールドの曲線部(図6
の34)に一部直線部を含んだり、D型の直線部(図6
の35)に曲線部を入れたりしても良い。ところで、蓄
積リングでは電子ビーム(荷電粒子ビーム)を長時間保
持するために、電子ビーム軌道6付近を超高真空に保持
する必要がある。図5において、ビームチェンバ22は
電子が通過する電子ビーム軌道付近を超高真空に保持す
る。更に、電子ビームが周回するとその接線方向にSR
光21が発生する。このSR光を使い、半導体のパター
ン転写などを行う。このSR光を取り出すのが図5のビ
ームポート23である。磁気シールド5にはビームポー
ト用の貫通穴24が開けられている。また、超電導主コ
イル2は超電導状態に保持するために液体ヘリウムが充
填されたコイル容器(図6の31)に挿入されている。
ところで、超電導主コイル2は3Tから4Tの大きな磁
界を発生する。この磁界により磁性体である磁気シール
ド5との間に大きな電磁力が発生する。この電磁力の一
例が図6のY’方向電磁力33である。この電磁力33
を支持するためにコイル容器31と常温部の磁気シール
ド5間にはコイルサポート32が必要である。図6では
Y’方向のサポート32のみを示したが、実際には
X’,Z’方向のサポートも必要である。ところで、超
電導主コイル2は液体ヘリウムで冷却されているが、高
価な液体ヘリウムの蒸発量を極力少なくするため、サポ
ート32は熱侵入を低減させる必要がある。即ち、なる
べく細いサポートにする必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の荷電粒子用電磁
石装置は以上のように構成されており、磁気シールド5
は磁性体であるため、前述のように、超電導主コイル2
との間に吸引電磁力が働く。図6から分かるように、対
称軸25に対し、ビームポート貫通穴24を除き磁気シ
ールド5及び主コイル2は対称である。ビームポート貫
通穴24が開いていない場合には磁気シールド5の作る
磁界分布は対称軸25に対し対称になる。仮に、主コイ
ル2が対称軸であるX’軸に対称に配置されており、
Y’方向へのずれがないとすると、超電導主コイル2が
感じる図6のY’方向の電磁力33は対称軸25に対し
反対方向の力で同じ値になるので、電磁力は打ち消しあ
い、超電導主コイル2を剛体と考えると超電導主コイル
2全体にはほとんどY’方向の力はかからない。しかし
ながら、図5あるいは図6に示すように、上記対称軸2
5に対し、非対称にビームポートの貫通穴24を開ける
と磁気シールド5の作る磁界分布が対称軸25に対し非
対称になり、超電導主コイル2にかかかるY’方向電磁
力33は対称軸25に対し非対称な力となり、超電導主
コイル2全体には大きな電磁力がかかる問題点があっ
た。この電磁力を支持するには図6のY’コイルサポー
ト32を大きくする必要があり、サポートが大きくなる
と、ヘリウム温度に冷却された主コイルへの熱侵入が増
加する問題点が生じた。
石装置は以上のように構成されており、磁気シールド5
は磁性体であるため、前述のように、超電導主コイル2
との間に吸引電磁力が働く。図6から分かるように、対
称軸25に対し、ビームポート貫通穴24を除き磁気シ
ールド5及び主コイル2は対称である。ビームポート貫
通穴24が開いていない場合には磁気シールド5の作る
磁界分布は対称軸25に対し対称になる。仮に、主コイ
ル2が対称軸であるX’軸に対称に配置されており、
Y’方向へのずれがないとすると、超電導主コイル2が
感じる図6のY’方向の電磁力33は対称軸25に対し
反対方向の力で同じ値になるので、電磁力は打ち消しあ
い、超電導主コイル2を剛体と考えると超電導主コイル
2全体にはほとんどY’方向の力はかからない。しかし
ながら、図5あるいは図6に示すように、上記対称軸2
5に対し、非対称にビームポートの貫通穴24を開ける
と磁気シールド5の作る磁界分布が対称軸25に対し非
対称になり、超電導主コイル2にかかかるY’方向電磁
力33は対称軸25に対し非対称な力となり、超電導主
コイル2全体には大きな電磁力がかかる問題点があっ
た。この電磁力を支持するには図6のY’コイルサポー
ト32を大きくする必要があり、サポートが大きくなる
と、ヘリウム温度に冷却された主コイルへの熱侵入が増
加する問題点が生じた。
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、Y’方向の不均衡電磁力を
低減し、サポートからの熱進入を低減できる装置を得る
ことを目的とする。
ためになされたものであり、Y’方向の不均衡電磁力を
低減し、サポートからの熱進入を低減できる装置を得る
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の構成に
係る荷電粒子用電磁石装置は、磁気シールドに設けられ
るビームポート用の貫通穴を、上記磁気シールドの対称
軸に対して対称に開けたものである。
係る荷電粒子用電磁石装置は、磁気シールドに設けられ
るビームポート用の貫通穴を、上記磁気シールドの対称
軸に対して対称に開けたものである。
【0012】また、この発明の第2の構成に係る荷電粒
子用電磁石装置は、磁気シールドに設けられるビームポ
ート用の貫通穴を、上記磁気シールドの対称軸から離れ
た位置では上記対称軸に対して対称に開け、対称軸近傍
では非対称に開けたものである。
子用電磁石装置は、磁気シールドに設けられるビームポ
ート用の貫通穴を、上記磁気シールドの対称軸から離れ
た位置では上記対称軸に対して対称に開け、対称軸近傍
では非対称に開けたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示す平面図であり、荷電粒子用電磁石装
置の内、磁気シールド部を示した図である。従来の磁気
シールド5は、図5に示すように、対称軸25に対して
非対称に貫通穴24が開けられていたため、非対称の
Y’方向の電磁力が生じた。これに対し、本実施の形態
1では、図1に示すように、上記対称軸25に対し、対
称に貫通穴24が開けられており、対称軸25に対し、
Y’>0とY’<0で磁気シールド5の形状が完全に対
称になる。この場合、磁気シールド5の作る磁界分布が
対称になり、対称軸25に対し、主コイル2には対称な
力が加わり、コイルを剛体とするとコイルに加わるY’
方向の電磁力(図6の33)をほぼ零にできる。これに
より、Y’方向コイルサポート(図6の32)を最小化
でき、サポートからの熱進入を低減できる。
実施の形態1を示す平面図であり、荷電粒子用電磁石装
置の内、磁気シールド部を示した図である。従来の磁気
シールド5は、図5に示すように、対称軸25に対して
非対称に貫通穴24が開けられていたため、非対称の
Y’方向の電磁力が生じた。これに対し、本実施の形態
1では、図1に示すように、上記対称軸25に対し、対
称に貫通穴24が開けられており、対称軸25に対し、
Y’>0とY’<0で磁気シールド5の形状が完全に対
称になる。この場合、磁気シールド5の作る磁界分布が
対称になり、対称軸25に対し、主コイル2には対称な
力が加わり、コイルを剛体とするとコイルに加わるY’
方向の電磁力(図6の33)をほぼ零にできる。これに
より、Y’方向コイルサポート(図6の32)を最小化
でき、サポートからの熱進入を低減できる。
【0014】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2を示す平面図であり、荷電粒子用電磁石装置の内、
磁気シールド部を示した図である。上記実施の形態1で
は貫通穴24を完全に対称に開けているため、対称軸2
5近傍の貫通穴24は磁性体の充填率が悪くなり、漏れ
磁界が増加する問題点が生じる。更に、磁気シールド5
自体もシールド効果のみならず、ビーム軌道面に対し磁
界を発生しているため、μが低下し、磁気シールド5が
ビーム軌道6上に発生する磁界が減少し、超電導コイル
の電流が多く必要になる問題点も生じる。実施の形態2
はこのような点を改良したものである。即ち、対称軸2
5の近傍の非対称性によるY’方向の電磁力の発生は小
さいので、図2に示すように、貫通穴24が多数存在す
る対称軸25近傍はなるべく貫通穴24を少なくするた
めに非対称に開けている。また、非対称の部分は対称軸
25近傍のみであるため、Y’方向の電磁力の増加の影
響は小さい。
態2を示す平面図であり、荷電粒子用電磁石装置の内、
磁気シールド部を示した図である。上記実施の形態1で
は貫通穴24を完全に対称に開けているため、対称軸2
5近傍の貫通穴24は磁性体の充填率が悪くなり、漏れ
磁界が増加する問題点が生じる。更に、磁気シールド5
自体もシールド効果のみならず、ビーム軌道面に対し磁
界を発生しているため、μが低下し、磁気シールド5が
ビーム軌道6上に発生する磁界が減少し、超電導コイル
の電流が多く必要になる問題点も生じる。実施の形態2
はこのような点を改良したものである。即ち、対称軸2
5の近傍の非対称性によるY’方向の電磁力の発生は小
さいので、図2に示すように、貫通穴24が多数存在す
る対称軸25近傍はなるべく貫通穴24を少なくするた
めに非対称に開けている。また、非対称の部分は対称軸
25近傍のみであるため、Y’方向の電磁力の増加の影
響は小さい。
【0015】なお、図1及び図2ではコイルの形状は示
していないが、コイル形状は図3のバナナ型主コイル2
でも他の形状のコイルでも同様の効果がある。
していないが、コイル形状は図3のバナナ型主コイル2
でも他の形状のコイルでも同様の効果がある。
【0016】
【発明の効果】以上のように、この発明の第1の構成に
よれば、磁気シールドに設けられるビームポート用の貫
通穴を、上記磁気シールドの対称軸に対して対称に開け
たので、対称軸と垂直な方向の電磁力を最小化でき、上
記方向のコイルサポートの耐荷重が低減できるため、コ
イルサポートからの超電導コイル部への熱侵入を低減で
きる。
よれば、磁気シールドに設けられるビームポート用の貫
通穴を、上記磁気シールドの対称軸に対して対称に開け
たので、対称軸と垂直な方向の電磁力を最小化でき、上
記方向のコイルサポートの耐荷重が低減できるため、コ
イルサポートからの超電導コイル部への熱侵入を低減で
きる。
【0017】また、この発明の第2の構成によれば、磁
気シールドに設けられるビームポート用の貫通穴を、上
記磁気シールドの対称軸から離れた位置では上記対称軸
に対して対称に開け、対称軸近傍では非対称に開けたの
で、対称軸に垂直な方向の電磁力への影響が小さく、か
つ漏れ磁界を低減できる。
気シールドに設けられるビームポート用の貫通穴を、上
記磁気シールドの対称軸から離れた位置では上記対称軸
に対して対称に開け、対称軸近傍では非対称に開けたの
で、対称軸に垂直な方向の電磁力への影響が小さく、か
つ漏れ磁界を低減できる。
【図1】 この発明の実施の形態1に係わる磁気シール
ドを示す平面図である。
ドを示す平面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係わる磁気シール
ドを示す図である。
ドを示す図である。
【図3】 従来の荷電粒子用電磁石装置を示す斜視図で
ある。
ある。
【図4】 従来の荷電粒子用電磁石装置の主コイルを示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図5】 従来の荷電粒子用電磁石装置の磁気シールド
部を示す平面図である。
部を示す平面図である。
【図6】 従来の荷電粒子用電磁石装置の磁気シールド
部を示す平面図である。
部を示す平面図である。
【図7】 従来の荷電粒子蓄積リングを示す斜視図であ
る。
る。
1 電磁石装置、2 超電導バナナ型主コイル、3 4
極コイル、4 6極コイル、5 磁気シールド、6 ビ
ーム軌道、7 ビーム軌道面、8 超電導主コイル端
部、9 ビーム進行方向、10 バナナ型主コイル外側
コイル、11 バナナ型主コイル内側コイル、21 S
R光、22ビームチェンバ、23 ビームポート、24
貫通穴、25 対称軸、31 コイル容器、32 コ
イルサポート、33 Y’方向電磁力、34 磁気シー
ルドの曲線部、35 磁気シールドの直線部、41 蓄
積リング、42 ビームライン、43 常電導電磁石。
極コイル、4 6極コイル、5 磁気シールド、6 ビ
ーム軌道、7 ビーム軌道面、8 超電導主コイル端
部、9 ビーム進行方向、10 バナナ型主コイル外側
コイル、11 バナナ型主コイル内側コイル、21 S
R光、22ビームチェンバ、23 ビームポート、24
貫通穴、25 対称軸、31 コイル容器、32 コ
イルサポート、33 Y’方向電磁力、34 磁気シー
ルドの曲線部、35 磁気シールドの直線部、41 蓄
積リング、42 ビームライン、43 常電導電磁石。
Claims (2)
- 【請求項1】 荷電粒子ビームを偏向させる主コイル
と、上記主コイルが発生する磁界を遮蔽する磁気シール
ドと、上記荷電粒子ビームの偏向により接線方向に発生
するSR光を取り出すビームポートと、上記磁気シール
ドに設けられたビームポート用の貫通穴とを有する荷電
粒子用電磁石装置において、上記貫通穴を、上記磁気シ
ールドの対称軸に対して対称に開けたことを特徴とする
荷電粒子用電磁石装置。 - 【請求項2】 荷電粒子ビームを偏向させる主コイル
と、上記主コイルが発生する磁界を遮蔽する磁気シール
ドと、上記荷電粒子ビームの偏向により接線方向に発生
するSR光を取り出すビームポートと、上記磁気シール
ドに設けられたビームポート用の貫通穴とを有する荷電
粒子用電磁石装置において、上記貫通穴を、上記磁気シ
ールドの対称軸から離れた位置では上記対称軸に対して
対称に開け、対称軸近傍では非対称に開けたことを特徴
とする荷電粒子用電磁石装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30428697A JPH11144896A (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | 荷電粒子用電磁石装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30428697A JPH11144896A (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | 荷電粒子用電磁石装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11144896A true JPH11144896A (ja) | 1999-05-28 |
Family
ID=17931215
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30428697A Pending JPH11144896A (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | 荷電粒子用電磁石装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11144896A (ja) |
-
1997
- 1997-11-06 JP JP30428697A patent/JPH11144896A/ja active Pending
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