JPH11145800A - Cmos型可変遅延回路及びその遅延時間の制御方法並びに半導体試験装置 - Google Patents

Cmos型可変遅延回路及びその遅延時間の制御方法並びに半導体試験装置

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JPH11145800A
JPH11145800A JP9307186A JP30718697A JPH11145800A JP H11145800 A JPH11145800 A JP H11145800A JP 9307186 A JP9307186 A JP 9307186A JP 30718697 A JP30718697 A JP 30718697A JP H11145800 A JPH11145800 A JP H11145800A
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mos transistor
channel mos
signal
potential node
delay circuit
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JP9307186A
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Norifumi Kobayashi
林 憲 史 小
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度な遅延時間の設定分解能が実現可能な
構成のCMOS型可変遅延回路及びその遅延時間の制御
方法並びに半導体試験装置を提供する。 【解決手段】 本発明に係るCMOS型可変遅延回路
は、電源電位ノードと共通電位ノードとの間に順に直列
接続された第1のPチャネル型MOSトランジスタ及び
第1のNチャネル型MOSトランジスタからなるCMO
S型可変遅延回路において、第1のPチャネル型MOS
トランジスタ及び第1のNチャネル型MOSトランジス
タのゲートに入力信号が入力されたときに、電源電位ノ
ードから共通電位ノードへ流れる貫通電流の大きさを制
御する貫通電流制御手段を備えたものである。本発明に
係るCMOS型可変遅延回路の遅延時間の制御方法は、
上記CMOS型可変遅延回路における貫通電流の大きさ
を制御することにより、入力信号に応じた出力信号が出
力されるまでの信号伝搬遅延時間を制御するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCMOS型可変遅延
回路及びその遅延時間の制御方法並びに半導体試験装置
に係り、特に、半導体試験装置におけるタイミング・ジ
ェネレータその他の各種パルス発生回路に用いられる可
変遅延回路、プロセス・温度・電源電圧等に起因する遅
延時間のばらつきの補正に用いられる可変遅延回路であ
って高精度な遅延時間の設定分解能が要求される回路及
びその遅延時間の制御方法並びに半導体試験装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体試験装置におけるタイミング・ジ
ェネレータその他の各種パルス発生回路に用いられる可
変遅延回路や、プロセス・温度・電源電圧等に起因する
遅延時間のばらつきの補正に用いられる可変遅延回路に
は、高精度なシステムを構成するために、遅延時間の設
定分解能が数10psのオーダーで要求されるようにな
ってきている。このような可変遅延回路は、近年、高速
データ転送が要求されるDRAMやRISC等にクロッ
クを供給するデスキュー用のクロック・バッファとして
もその重要性は高くなってきている。
【0003】図8は、半導体試験装置の構成の一例を示
したブロック図である。図8の半導体試験装置は、シー
ケンス制御装置1と、タイミング発生器2と、波形形成
器3と、テストパターン発生器4と、比較判定器5とか
ら構成されており、被試験半導体素子(DUT: Devic
e Under Test)6についての試験を行うものである。
【0004】図8の半導体試験装置による試験は、以下
のように行われる。タイミング発生器2は、シーケンス
制御装置1からの制御データに応じて所定の遅延時間後
にタイミング信号を波形形成器3及び比較判定器5に対
してそれぞれ出力し、テストパターン発生器4は、シー
ケンス制御装置1からの制御データに応じて所定のテス
トパターンを波形形成器3及び比較判定器5に対して出
力する。波形形成器3は、テストパターン発生器4から
の所定のテストパターンに応じた所定のテスト信号波形
を形成し、タイミング発生器2からのタイミング信号に
応じてそのテスト信号を被試験半導体素子6に出力し印
加する。
【0005】被試験半導体素子6からは、入力されたテ
スト信号に応じた出力信号が比較判定器5に対して出力
され、比較判定器5は、テストパターン発生器4からの
所定のテストパターンに応じた出力信号の期待値と被試
験半導体素子6からの出力信号とを、タイミング発生器
2からのタイミング信号に応じて比較し、被試験半導体
素子6についての良否判定を行う。
【0006】図9は、図8の半導体試験装置による試験
における主要信号のタイミングチャートである。ここで
は被試験半導体素子6に印加されるテスト信号(DUT
印加信号)の1周期をテスト周期Tとしている。
【0007】タイミング発生器2は、波形形成器3が被
試験半導体素子6にテスト信号(DUT印加信号)を印
加するタイミング、即ち、DUT印加信号が切り替わる
タイミング、及び、比較判定器5が被試験半導体素子6
からの出力信号(DUT出力信号)とテストパターン発
生器4からのテストパターンに応じた出力信号の期待値
とを比較するタイミングを、シーケンス制御装置からの
制御データ及び所定の基準クロックに基づき決定する。
【0008】図10は、図8の半導体試験装置における
タイミング発生器2の概略構成を示した説明図、図11
は、図10のタイミング発生器に使用される各信号のタ
イミングチャートである。
【0009】図10のタイミング発生器2には、CMO
S型可変遅延回路7が備えられており、シーケンス制御
装置1からの制御データの他、タイミング設定値と基準
クロック(Master CLK)とが入力されることにより、図
11に示されるように、制御データがイネーブル(Enab
le)のときのみ、タイミング設定値に応じた遅延時間後
にタイミング信号を出力する。ここでは、例えば、タイ
ミング設定値がData 0の周期T0 では遅延時間t0 後
に、タイミング設定値がData 2の周期T2 では遅延時間
t2 後にそれぞれタイミング信号を発生する。
【0010】このタイミング信号を発生する場合の遅延
時間の設定分解能は、タイミング発生器2に備えられた
CMOS型可変遅延回路7の構成により決定されること
になる。以下、従来の各種CMOS型可変遅延回路の構
成について、図面を参照しながら説明する。
【0011】図12は、従来の第1の構成に係るCMO
S型可変遅延回路の回路図である。従来の第1の構成に
係るCMOS型可変遅延回路は、カレント・スタブド・
インバータと呼ばれ、PLL、DLL等で広く用いられ
ているものであり、電源電位ノードVDDと共通電位ノー
ドGNDとの間に直列接続されたPチャネル型MOSト
ランジスタMP1200,MP120及びNチャネル型
MOSトランジスタMN120,MN1200から構成
されている。Pチャネル型MOSトランジスタMP12
0及びNチャネル型MOSトランジスタMN120のゲ
ートには入力信号Inが入力され、Pチャネル型MOS
トランジスタMP120又はNチャネル型MOSトラン
ジスタMN120のドレインから出力信号Outが出力
される。また、Pチャネル型MOSトランジスタMP1
200のゲート、Nチャネル型MOSトランジスタMN
1200のゲートには、それぞれ所定の電圧Vcp、Vcn
が印加されている。
【0012】従来の第1の構成に係るCMOS型可変遅
延回路の動作原理は、入力端子Inに立ち下がり信号が
入力する場合の制御として、Pチャネル型MOSトラン
ジスタMP1200のゲート電圧Vcpを制御することに
より、回路の負荷容量に電源電位ノードVDDから供給さ
れる充電電流をRC時定数に応じて変化させ、出力端子
Outに現れる立ち上がり信号の遅延時間を任意に設定
するものである。
【0013】図13は、CMOS型遅延回路の構成及び
その負荷容量の充電電流の流れを模式的に表した説明図
である。ここでは、図13(a)に示されるように、電
源電位ノードVDDと共通電位ノードGNDとの間に直列
接続されたPチャネル型MOSトランジスタMP130
及びNチャネル型MOSトランジスタMN130から構
成されたCMOS型遅延回路について検討する。
【0014】図13(a)のCMOS型遅延回路の入力
端子Inに立ち下がり信号が入力すると、Pチャネル型
MOSトランジスタMP130は導通状態となって回路
の負荷容量Cへの充電電流Ic が流れる。一方、Nチャ
ネル型MOSトランジスタMN130は非導通状態であ
るが、実際には、Pチャネル型MOSトランジスタMP
130がスイッチングする瞬間にNチャネル型MOSト
ランジスタMN130にも微小な貫通電流が流れる。上
述のように、従来は、回路の負荷容量の充電電流をRC
時定数に応じて変化させることにより信号の遅延時間設
定を行っており、この原理による遅延時間設定において
は上記貫通電流は無視できる程度のものである。即ち、
このときのNチャネル型MOSトランジスタMN130
の負荷抵抗は無視できるので、図13(a)のCMOS
型遅延回路は、図13(b)に示されるように、Pチャ
ネル型MOSトランジスタMP130の負荷抵抗R0 と
回路の負荷容量Cとが直列接続された回路と等価である
と考えられる。従って、図13(a)のCMOS型遅延
回路では、RC時定数が小さくなるようにすると遅延時
間が小さくなり、RC時定数が大きくなるようにすると
遅延時間が大きくなる。
【0015】以上の原理に基づき、図12に示した従来
の第1の構成に係るCMOS型可変遅延回路は、入力端
子Inに立ち下がり信号が入力する場合にはPチャネル
型MOSトランジスタMP1200のゲート電圧Vcpを
制御することにより、入力端子Inに立ち上がり信号が
入力する場合にはNチャネル型MOSトランジスタMN
1200のゲート電圧Vcnを制御することにより、電源
電位ノードVDDから回路の負荷容量に供給される充電電
流をRC時定数に応じて変化させ、出力端子Outに現
れる立ち上がり信号、立ち下がり信号の遅延時間を任意
に設定するものである。
【0016】図14は、従来の第2の構成に係るCMO
S型可変遅延回路の回路図である。従来の第1の構成に
係るCMOS型可変遅延回路の構成は、図12に示した
従来の第1の構成に係るCMOS型可変遅延回路の構成
を利用したものであり、遅延時間制御用MOSトランジ
スタを有するCMOS型遅延回路を複数段並列接続した
構成となっている。ここでは、第0段のCMOS型遅延
回路から第4段のCMOS型遅延回路まで、合計5段の
CMOS型遅延回路が並列接続されている。
【0017】第0段のCMOS型遅延回路は、Pチャネ
ル型MOSトランジスタMP1400と、Pチャネル型
MOSトランジスタMP140と、Nチャネル型MOS
トランジスタMN140と、Nチャネル型MOSトラン
ジスタMN1400とが電源電位ノードVDDと共通電位
ノードGNDとの間に順に直列接続されて構成されてい
る。Pチャネル型MOSトランジスタMP1400のゲ
ート、Nチャネル型MOSトランジスタMN1400の
ゲートには、それぞれ所定のゲート電圧制御信号S0,
/S0(信号名の前に付された記号“/”は論理反転を
意味するものとする。)が印加されている。
【0018】第1段のCMOS型遅延回路は、並列接続
されたPチャネル型MOSトランジスタMP1410及
びMP1411と、Pチャネル型MOSトランジスタM
P141と、Nチャネル型MOSトランジスタMN14
1と、並列接続されたNチャネル型MOSトランジスタ
MN1410及びMN1411とが電源電位ノードVDD
と共通電位ノードGNDとの間に順に直列接続されて構
成されている。Pチャネル型MOSトランジスタMP1
410及びMP1411のゲート、Nチャネル型MOS
トランジスタMN1410及びMN1411のゲートに
は、それぞれ所定のゲート電圧制御信号S1,/S1が
印加されている。
【0019】以下、同様に第2段、第3段のCMOS型
遅延回路も構成されており、第4段のCMOS型遅延回
路は、並列接続されたPチャネル型MOSトランジスタ
MP1440及びMP1441,MP1441,MP1
442,MP1443,MP1444と、Pチャネル型
MOSトランジスタMP144と、Nチャネル型MOS
トランジスタMN144と、並列接続されたNチャネル
型MOSトランジスタMN1440及びMN1441,
MN1441,MN1442,MN1443,MN14
44とが電源電位ノードVDDと共通電位ノードGNDと
の間に順に直列接続されて構成されている。Pチャネル
型MOSトランジスタMP1440及びMP1441,
MP1441,MP1442,MP1443,MP14
44のゲート、Nチャネル型MOSトランジスタMN1
440及びMN1441,MN1441,MN144
2,MN1443,MN1444のゲートには、それぞ
れ所定のゲート電圧制御信号S4,/S4が印加されて
いる。
【0020】そして、各段のPチャネル型MOSトラン
ジスタMP140,MP141,...,MP144及
びNチャネル型MOSトランジスタMN140,MN1
41,...,MN144のゲートには入力信号Inが
入力され、Pチャネル型MOSトランジスタMP14
0,MP141,...,MP144又はNチャネル型
MOSトランジスタMN140,MN141,...,
MN144のドレインから出力信号Outが出力され
る。
【0021】従来の第2の構成に係るCMOS型可変遅
延回路においては、入力端子Inに立ち下がり信号が入
力する場合、各段のPチャネル型MOSトランジスタの
ゲート電圧制御信号を適当に制御することにより、Pチ
ャネル型MOSトランジスタMP1400,MP141
0〜1411,...,MP1440〜1444のいず
れか1段又は複数段を導通状態とし、Nチャネル型MO
SトランジスタMN1400,MN1410〜141
1,...,MN1440〜1444のいずれか1段又
は複数段を非導通状態とする。これにより、回路の負荷
容量に電源電位ノードVDDから供給される充電電流をR
C時定数に応じて変化させ、出力端子Outに現れる立
ち上がり信号の遅延時間を任意に設定することができ
る。
【0022】図15は、従来の第3の構成に係るCMO
S型可変遅延回路の回路図である。従来の第3の構成に
係るCMOS型可変遅延回路は、電源電位ノードVDDと
共通電位ノードGNDとの間に直列接続されたPチャネ
ル型MOSトランジスタMP150及びNチャネル型M
OSトランジスタMN150と、Pチャネル型MOSト
ランジスタMP150のドレイン及びNチャネル型MO
SトランジスタMN150のドレインと出力端子Out
との間に直列接続され、Pチャネル型MOSトランジス
タMP151及びNチャネル型MOSトランジスタMN
151からなるトランスファ・ゲートとから構成されて
いる。
【0023】Pチャネル型MOSトランジスタMP15
0及びNチャネル型MOSトランジスタMN150のゲ
ートには入力信号Inが入力され、トランスファ・ゲー
トを介して出力信号Outが出力される。トランスファ
・ゲートを構成するPチャネル型MOSトランジスタM
P151のゲート、Nチャネル型MOSトランジスタM
N151のゲートには、それぞれ所定の電圧Vcp、Vcn
が印加されている。
【0024】従来の第3の構成に係るCMOS型可変遅
延回路は、出力端子Outに直列接続されたトランスフ
ァ・ゲートのゲート電圧Vcp、Vcnを制御することによ
り、直列抵抗を変化させるものである。これにより、回
路のRC時定数が変化し、信号の伝搬遅延時間を変化さ
せることが可能となる。
【0025】図16は、従来の第4の構成に係るCMO
S型可変遅延回路の回路図である。従来の第4の構成に
係るCMOS型可変遅延回路は、電源電位ノードVDDと
共通電位ノードGNDとの間に直列接続されたPチャネ
ル型MOSトランジスタMP160及びNチャネル型M
OSトランジスタMN160と、出力端子Outと共通
電位ノードGNDとの間に付加された可変負荷容量C1
60とから構成されている。Pチャネル型MOSトラン
ジスタMP160及びNチャネル型MOSトランジスタ
MN160のゲートには入力信号Inが入力され、Pチ
ャネル型MOSトランジスタMP160又はNチャネル
型MOSトランジスタMN160のドレインから出力信
号Outが出力される。
【0026】従来の第4の構成に係るCMOS型可変遅
延回路は、出力端子Outに付加された可変負荷容量C
160の容量を変化させることにより回路のRC時定数
を変化させ、信号の伝搬遅延時間を変化させるものであ
る。実際の具体的な構成例としては、所定の容量を有す
る負荷容量の出力端子Outに対する接続/切断をアナ
ログスイッチ等で制御する構成が挙げられる。
【0027】図17は、従来の第5の構成に係るCMO
S型可変遅延回路の回路図である。従来の第5の構成に
係るCMOS型可変遅延回路は、電源電位ノードVDDと
共通電位ノードGNDとの間に直列接続されたPチャネ
ル型MOSトランジスタMP170及びNチャネル型M
OSトランジスタMN170から構成され、かつ、Pチ
ャネル型MOSトランジスタMP170のバックゲー
ト、Nチャネル型MOSトランジスタMN170のバッ
クゲートには、それぞれバックゲート制御電圧VcpB ,
VcnB が印加されているものである。Pチャネル型MO
SトランジスタMP170及びNチャネル型MOSトラ
ンジスタMN170のゲートには入力信号Inが入力さ
れる。
【0028】従来の第5の構成に係るCMOS型可変遅
延回路は、バックゲート制御電圧VcpB ,VcnB を制御
し、Pチャネル型MOSトランジスタMP170及びN
チャネル型MOSトランジスタMN170の閾値電圧を
制御することにより、信号の伝搬遅延時間を制御するも
のである。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の各構成に係るCMOS型可変遅延回路には、そ
れぞれ以下のような問題点があった。
【0030】従来の第1の構成に係るCMOS型可変遅
延回路の場合、遅延時間設定に高分解能を得るために
は、Pチャネル型MOSトランジスタMP1200のゲ
ート電圧Vcpの制御を非常に高精度に行う必要がある
が、プロセスばらつきの大きいCMOS型半導体集積回
路で十分に高精度の制御を実現することは非常に困難で
ある。この問題点は、従来の第2,第3の構成に係るC
MOS型可変遅延回路においても同様である。
【0031】従来の第4の構成に係るCMOS型可変遅
延回路においては、負荷容量C160の容量を制御する
ためにアナログスイッチ等の制御回路が出力端子Out
に接続されることにより付加される寄生容量の影響で、
信号の伝搬遅延時間の高精度な制御が困難となる。ま
た、容量の作り込みの精度も高度に要求されることにな
るが、通常、CMOSプロセスばらつきを考慮しながら
高精度な容量を量産することは非常に困難である。
【0032】従来の第5の構成に係るCMOS型可変遅
延回路においても、遅延時間設定の高分解能を得るため
には、やはりバックゲート制御電圧VcpB ,VcnB の制
御精度を向上させることが要求され、プロセスばらつき
の大きいCMOS型半導体集積回路で十分に高精度の制
御を実現することは非常に困難である。
【0033】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、高精度な遅延時間の設定分解能が実現
可能な構成のCMOS型可変遅延回路及びその遅延時間
の制御方法並びに半導体試験装置を提供することであ
る。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明に係るCMOS型
可変遅延回路によれば、電源電位ノードと共通電位ノー
ドとの間に順に直列接続された第1のPチャネル型MO
Sトランジスタ及び第1のNチャネル型MOSトランジ
スタからなるCMOS型可変遅延回路において、第1の
Pチャネル型MOSトランジスタ及び第1のNチャネル
型MOSトランジスタのゲートに入力信号が入力される
ときに、電源電位ノードから共通電位ノードへ流れる貫
通電流の大きさを制御する貫通電流制御手段を備えたこ
とを特徴とし、この構成により、高精度・高分解能で信
号伝搬遅延時間の設定を行うことが可能となる。
【0035】貫通電流制御手段の第1の構成として、第
1のNチャネル型MOSトランジスタと共通電位ノード
との間に挿入接続され、第1のPチャネル型MOSトラ
ンジスタ及び第1のNチャネル型MOSトランジスタの
ゲートに立ち下がり信号が入力されるときに、その抵抗
値の制御が行われる可変抵抗素子を用いるとよい。
【0036】貫通電流制御手段の第2の構成として、第
1のPチャネル型MOSトランジスタ及び第1のNチャ
ネル型MOSトランジスタのドレインと共通電位ノード
との間に接続され、第1のPチャネル型MOSトランジ
スタ及び第1のNチャネル型MOSトランジスタのゲー
トに立ち下がり信号が入力されるときに、その抵抗値の
制御が行われる可変抵抗素子を用いるとよい。
【0037】貫通電流制御手段の第3の構成として、電
源電位ノードと第1のPチャネル型MOSトランジスタ
との間に挿入接続され、第1のPチャネル型MOSトラ
ンジスタ及び第1のNチャネル型MOSトランジスタの
ゲートに立ち上がり信号が入力されるときに、その抵抗
値の制御が行われる可変抵抗素子を用いるとよい。
【0038】上記各構成において、可変抵抗素子は、並
列接続された複数個の可変抵抗素子からなり、制御は、
複数個の可変抵抗素子のうちの一部又は全部を選択して
行われるものとするとよい。
【0039】本発明に係るCMOS型可変遅延回路の遅
延時間の制御方法によれば、電源電位ノードと共通電位
ノードとの間に順に直列接続された第1のPチャネル型
MOSトランジスタ及び第1のNチャネル型MOSトラ
ンジスタからなるCMOS型可変遅延回路の遅延時間の
制御方法において、第1のPチャネル型MOSトランジ
スタ及び第1のNチャネル型MOSトランジスタのゲー
トに入力信号が入力されるときに、電源電位ノードから
共通電位ノードへ流れる貫通電流の大きさを制御するこ
とにより、入力信号に応じた出力信号が出力されるまで
の信号伝搬遅延時間を制御することを特徴とし、この構
成により、高精度・高分解能で信号伝搬遅延時間の設定
を行うことが可能となる。
【0040】具体的な第1の構成としては、電源電位ノ
ードと共通電位ノードとの間に順に直列接続された第1
のPチャネル型MOSトランジスタと第1のNチャネル
型MOSトランジスタと可変抵抗素子とからなるCMO
S型可変遅延回路の遅延時間の制御方法において、第1
のPチャネル型MOSトランジスタ及び第1のNチャネ
ル型MOSトランジスタのゲートに立ち下がり信号が入
力されるときに、可変抵抗素子の抵抗値を制御する。
【0041】具体的な第2の構成としては、電源電位ノ
ードと共通電位ノードとの間に順に直列接続された第1
のPチャネル型MOSトランジスタ及び第1のNチャネ
ル型MOSトランジスタと、第1のPチャネル型MOS
トランジスタ及び第1のNチャネル型MOSトランジス
タのドレインと共通電位ノードとの間に接続された可変
抵抗素子とからなるCMOS型可変遅延回路の遅延時間
の制御方法において、第1のPチャネル型MOSトラン
ジスタ及び第1のNチャネル型MOSトランジスタのゲ
ートに立ち下がり信号が入力されるときに、可変抵抗素
子の抵抗値を制御する。
【0042】具体的な第3の構成としては、電源電位ノ
ードと共通電位ノードとの間に順に直列接続された可変
抵抗素子と第1のPチャネル型MOSトランジスタと第
1のNチャネル型MOSトランジスタとからなるCMO
S型可変遅延回路の遅延時間の制御方法において、第1
のPチャネル型MOSトランジスタ及び第1のNチャネ
ル型MOSトランジスタのゲートに立ち上がり信号が入
力されるときに、可変抵抗素子の抵抗値を制御する。
【0043】上記各構成において、可変抵抗素子は、並
列接続された複数個の可変抵抗素子からなり、制御は、
複数個の可変抵抗素子のうちの一部又は全部を選択して
行うとよい。
【0044】本発明に係る半導体試験装置によれば、半
導体試験装置全体の動作を制御するシーケンス制御装置
と、シーケンス制御装置からの制御信号に応じて、被試
験半導体素子にテスト信号を入力するタイミング及び被
試験半導体素子から出力された出力信号と出力信号の期
待値とを比較するタイミングを決定するタイミング信号
を、所定の基準クロック信号に基づき発生するタイミン
グ発生器と、シーケンス制御装置からの制御信号に応じ
て、被試験半導体素子に入力するテスト信号のパターン
及びテスト信号に応じた出力信号の期待値を決定するテ
ストパターン信号を発生するテストパターン発生器と、
テストパターン信号により決定されたパターンのテスト
信号を形成し、タイミング信号に応じて被試験半導体素
子に入力する波形形成器と、テスト信号の入力に応じて
被試験半導体素子から出力された出力信号と、テストパ
ターンにより決定された出力信号の期待値とを、タイミ
ング信号に応じて決定する比較判定器とから構成される
半導体試験装置において、タイミング発生器は、電源電
位ノードと共通電位ノードとの間に順に直列接続された
第1のPチャネル型MOSトランジスタ及び第1のNチ
ャネル型MOSトランジスタからなるCMOS型可変遅
延回路であって、第1のPチャネル型MOSトランジス
タ及び第1のNチャネル型MOSトランジスタのゲート
に所定の基準クロック信号が入力されるときに、電源電
位ノードから共通電位ノードへ流れる貫通電流の大きさ
を制御する貫通電流制御手段を有するCMOS型可変遅
延回路を備えたものであることを特徴とし、この構成に
より、高精度・高分解能で信号伝搬遅延時間の設定を行
うことにより、高精度な試験を実施可能な半導体試験装
置を実現することができる。
【0045】
【発明の実施の形態】Pチャネル型MOSトランジスタ
とNチャネル型MOSトランジスタとからなるCMOS
型可変遅延回路の入力に立ち下がり信号が入力した場
合、Pチャネル型MOSトランジスタが導通状態となっ
て回路の負荷容量を充電する。このとき、電源から供給
される電流は、Pチャネル型MOSトランジスタから負
荷容量に流れる充電電流と、Pチャネル型MOSトラン
ジスタ及びNチャネル型MOSトランジスタを貫通して
流れる微小な貫通電流とに分かれる。このとき、従来は
前述したように、貫通電流を無視できるものとして、R
C時定数を制御することにより遅延時間設定の制御を行
なっていた。
【0046】これに対し、本発明に係るCMOS型可変
遅延回路及びその遅延時間の制御方法においては、微小
な貫通電流の流出量を制御することにより負荷容量に流
出する充電電流量を制御し、これにより伝搬遅延時間を
制御する。その結果、従来よりも高精度・高分解能な遅
延時間設定が可能となる。
【0047】以下、本発明に係るCMOS型可変遅延回
路及びその遅延時間の制御方法並びに半導体試験装置の
実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0048】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
CMOS型可変遅延回路の回路図である。即ち、本発明
の第1の実施の形態に係るCMOS型可変遅延回路の遅
延時間の制御方法の説明図である。
【0049】本発明の第1の実施の形態に係るCMOS
型可変遅延回路は、電源電位ノードVDDと共通電位ノー
ドGNDとの間に直列接続されたPチャネル型MOSト
ランジスタMP10及びNチャネル型MOSトランジス
タMN10,MN100と、出力端子Outと共通電位
ノードGNDとの間に付加された負荷容量C10とから
構成されている。即ち、通常のCMOSインバータに対
して、Nチャネル型MOSトランジスタMN10と共通
電位ノードGNDとの間に、さらにNチャネル型MOS
トランジスタMN100が備えられた構成となってい
る。このNチャネル型MOSトランジスタMN100の
ゲートには所定の制御電圧Vcnt が印加されている。所
定の制御電圧Vcnt は、通常時は電源電位VDDと共通電
位GNDとの中間値程度のαVとする。また、Pチャネ
ル型MOSトランジスタMP10及びNチャネル型MO
SトランジスタMN10のゲートには入力信号Inが入
力され、Pチャネル型MOSトランジスタMP10又は
Nチャネル型MOSトランジスタMN10のドレインか
ら出力信号Outが出力される。
【0050】本発明の第1の実施の形態に係るCMOS
型可変遅延回路の動作は、以下の通りである。
【0051】入力端子Inに立ち下がり信号が入力され
た場合、Pチャネル型MOSトランジスタMP10は導
通状態、Nチャネル型MOSトランジスタMN10は非
導通状態となる。このとき電源電位ノードVDDから供給
される電流は、Pチャネル型MOSトランジスタMP1
0から負荷容量C10に流れる充電電流Ic と、Pチャ
ネル型MOSトランジスタMP10からNチャネル型M
OSトランジスタMN10及びMN100を貫通して共
通電位ノードGNDに流れる貫通電流Ip とに分かれ
る。
【0052】入力信号の伝搬遅延時間を決定する主電流
は充電電流Ic であり、負荷容量C10とPチャネル型
MOSトランジスタMP10のオン抵抗とから決定され
るRC時定数により、伝搬遅延時間のおおよその値が決
定される。
【0053】一方、貫通電流Ip の電流量は極わずかで
あり、流れる時間も伝搬遅延時間と比較して瞬間的なも
のであるが、本発明に係るCMOS型可変遅延回路及び
その遅延時間の制御方法は、この貫通電流を制御するこ
とにより、従来よりも高精度・高分解能の遅延時間設定
を容易な回路設計で可能とするものである。即ち、Nチ
ャネル型MOSトランジスタMN100のゲート制御電
圧Vcnt として通常時は電源電位VDDと共通電位GND
との中間値程度のαVを印加しておき、貫通電流Ip が
流れるときにゲート制御電圧Vcnt をαVから電源電圧
VDDに近づく方向に微小値ΔαVだけ引き上げることに
より、Nチャネル型MOSトランジスタMN100のオ
ン抵抗を極わずかだけ小さくする。ここで、ゲート制御
電圧Vcnt の変動幅である微小値ΔαVは、Nチャネル
型MOSトランジスタMN100のオン抵抗をどの程度
変動させるかに応じて決定されるが、数10psオーダ
ーの高精度・高分解能で信号の伝搬遅延時間設定を可能
とするためには、通常、電源電圧VDDの数%程度の値と
するとよい。すると、瞬間的に流れる貫通電流Ipは、
ゲート制御電圧Vcnt がαVのときに比較して増加する
ので、結果的に充電電流Ic は極わずかだけ減少し、信
号の伝搬遅延時間は大きくなる。
【0054】逆に、Nチャネル型MOSトランジスタM
N100のオン抵抗が大きくなるように、そのゲート制
御電圧Vcnt をαVからΔαVだけ共通電位GNDに近
づく方向に引き下げるように制御すると、貫通電流Ip
は小さくなる。これにより、負荷容量C10への充電電
流Ic がわずかに増加し、信号の伝搬遅延時間が小さく
なる。
【0055】図2は、本発明に係るCMOS型可変遅延
回路の構成及びその負荷容量の充電電流及び貫通電流の
流れを模式的に表した説明図である。ここでは、本発明
に係るCMOS型可変遅延回路は、図2(a)に示され
るように、電源電位ノードVDDと共通電位ノードGND
との間に直列接続されたPチャネル型MOSトランジス
タMP20及びNチャネル型MOSトランジスタMN2
0,MN200と、Nチャネル型MOSトランジスタM
N20のソース及びNチャネル型MOSトランジスタM
N200のドレインと共通電位ノードGNDとの間にそ
れぞれ並列接続されたNチャネル型MOSトランジスタ
MN201,MN202,...とから構成されている
ものとする。Nチャネル型MOSトランジスタMN20
0,MN201,...のゲートには、それぞれ所定の
ゲート電圧制御信号S0,S1,...が印加されてい
る。所定のゲート電圧制御信号S0,S1,...は、
通常時は電源電位VDDと共通電位GNDとの中間値程度
のαVの電圧信号とする。また、Nチャネル型MOSト
ランジスタMN200,MN201,...のオン抵抗
はそれぞれR,2R,...とし、Pチャネル型MOS
トランジスタMP20及びNチャネル型MOSトランジ
スタMN20のゲートには入力信号Inが入力され、P
チャネル型MOSトランジスタMP20又はNチャネル
型MOSトランジスタMN20のドレインから出力信号
Outが出力される。
【0056】図2(a)のCMOS型遅延回路の入力端
子Inに立ち下がり信号が入力すると、Pチャネル型M
OSトランジスタMP20は導通状態となって回路の負
荷容量Cへの充電電流Ic が流れる。一方、Nチャネル
型MOSトランジスタMN20は非導通状態であるが、
Pチャネル型MOSトランジスタMP20がスイッチン
グする瞬間にNチャネル型MOSトランジスタMN20
にも微小な貫通電流Ip が流れる。そこで、本発明に係
るCMOS型可変遅延回路においては、上述のように、
Nチャネル型MOSトランジスタMN200,MN20
1,...のゲート制御電圧信号S0,S1,...と
して通常時は電源電位VDDと共通電位GNDとの中間値
程度のαVを印加しておき、貫通電流Ip が流れるとき
にゲート制御電圧信号S0,S1,...のいずれか1
つ又は複数をαVから電源電圧VDDに近づく方向に微小
値ΔαVだけ引き上げることにより、Nチャネル型MO
SトランジスタMN200,MN201,...のいず
れか1つ又は複数のオン抵抗を極わずかだけ小さくす
る。ここで、微小値ΔαVは、電源電圧VDDの数%程度
の値とする。すると、瞬間的に流れる貫通電流Ip は、
ゲート制御電圧信号S0,S1,...がαVのときに
比較して増加するので、結果的に充電電流Icは極わず
かだけ減少し、信号の伝搬遅延時間は大きくなる。
【0057】逆に、貫通電流Ip が流れるときにゲート
制御電圧信号S0,S1,...のいずれか1つ又は複
数をαVからΔαVだけ共通電位GNDに近づく方向に
引き下げることにより、Nチャネル型MOSトランジス
タMN200,MN201,...のいずれか1つ又は
複数のオン抵抗を極わずかだけ大きくすると、貫通電流
Ip は小さくなる。従って、充電電流Ic がわずかに増
加し、信号の伝搬遅延時間が小さくなる。
【0058】即ち、図2(a)のCMOS型遅延回路
は、図2(b)に示されるように、Pチャネル型MOS
トランジスタMP20の負荷抵抗R0 とNチャネル型M
OSトランジスタMN200,MN201,...のオ
ン抵抗R1 (R,2R,...の並列合成抵抗)とが直
列接続され、抵抗R1 に回路の負荷容量Cが並列接続さ
れた回路と等価であると考えられる。従って、図2
(a)の本発明に係るCMOS型可変遅延回路では、ゲ
ート制御電圧信号S0,S1,...のうち微小値Δα
Vの引き上げ制御を行ったものの個数に応じて信号の伝
搬遅延時間は大きくなり、また、Nチャネル型MOSト
ランジスタMN200,MN201,...のうちオン
抵抗の大きいもののゲート制御電圧信号S0,S
1,...引き上げ制御を行うほど伝搬遅延時間はより
大きくなる。逆に、ゲート制御電圧信号S0,S
1,...のうち微小値ΔαVの引き下げ制御を行った
ものの個数に応じて信号の伝搬遅延時間は小さくなり、
また、Nチャネル型MOSトランジスタMN200,M
N201,...のうちオン抵抗の大きいもののゲート
制御電圧信号S0,S1,...引き下げ制御を行うほ
ど伝搬遅延時間はより小さくなる。
【0059】以上の原理に基づき、図1に示した本発明
の第1の実施の形態に係るCMOS型可変遅延回路及び
その遅延時間の制御方法は、CMOSインバータの一方
のMOSトランジスタであるNチャネル型MOSトラン
ジスタMN10と共通電位ノードGNDとの間に挿入接
続されたNチャネル型MOSトランジスタMN100の
ゲート制御電圧Vcnt を、貫通電流が流れるときに微小
値ΔαVだけ引き上げ又は引き下げることにより、高精
度・高分解能の遅延時間設定を行うことができるもので
ある。尚、ゲート制御電圧Vcnt の制御は、デジタル/
アナログ・コンバータ等で容易に設定することができ
る。
【0060】図3は、本発明の第2の実施の形態に係る
CMOS型可変遅延回路の回路図である。即ち、本発明
の第2の実施の形態に係るCMOS型可変遅延回路の遅
延時間の制御方法の説明図である。
【0061】本発明の第2の実施の形態に係るCMOS
型可変遅延回路は、電源電位ノードVDDと共通電位ノー
ドとの間に直列接続されたPチャネル型MOSトランジ
スタMP30と、Nチャネル型MOSトランジスタMN
30と、アナログスイッチAS30及び抵抗R30と、
アナログスイッチAS30及び抵抗R30に並列接続さ
れたアナログスイッチAS31及び抵抗R31と、アナ
ログスイッチAS30及び抵抗R30に並列接続された
アナログスイッチAS32及び抵抗R32とから構成さ
れている。即ち、通常のCMOSインバータに対して、
Nチャネル型MOSトランジスタMN30と共通電位ノ
ードGNDとの間に、並列接続されたアナログスイッチ
AS30及び抵抗R30,AS31及び抵抗R31,A
S32及び抵抗R32が備えられた構成となっている。
Pチャネル型MOSトランジスタMP30及びNチャネ
ル型MOSトランジスタMN30のゲートには入力信号
Inが入力され、Pチャネル型MOSトランジスタMP
30又はNチャネル型MOSトランジスタMN30のド
レインから出力信号Outが出力される。
【0062】本発明の第2の実施の形態に係るCMOS
型可変遅延回路は、瞬間的に流れる貫通電流を、回路の
抵抗値を切り替えることにより制御する回路の一例であ
る。本発明の第2の実施の形態に係るCMOS型可変遅
延回路においては、Nチャネル型MOSトランジスタM
N30のソースと共通電位ノードGNDとの間の抵抗値
を制御するために、並列に挿入接続される抵抗数をアナ
ログスイッチによって切り替え、これにより信号の伝搬
遅延時間設定を高精度・高分解能で行うことができるも
のである。抵抗数の切替に用いるアナログスイッチとし
て、例えば、MOSトランジスタ等を用いることができ
る。また、抵抗値の切替のために並列接続するアナログ
スイッチ及び抵抗の本数は、任意に変更することができ
る。
【0063】図4は、本発明の第3の実施の形態に係る
CMOS型可変遅延回路の回路図である。即ち、本発明
の第3の実施の形態に係るCMOS型可変遅延回路の遅
延時間の制御方法の説明図である。
【0064】本発明の第3の実施の形態に係るCMOS
型可変遅延回路は、電源電位ノードVDDと共通電位ノー
ドとの間に直列接続されたPチャネル型MOSトランジ
スタMP40及びNチャネル型MOSトランジスタMN
40,MN400と、これらに並列接続されたPチャネ
ル型MOSトランジスタMP41及びNチャネル型MO
SトランジスタMN41,MN410と、同様に並列接
続されたPチャネル型MOSトランジスタMP42及び
Nチャネル型MOSトランジスタMN42,MN420
と、Nチャネル型MOSトランジスタMN400,MN
410,MN420のオン/オフを制御する選択信号発
生回路40とから構成されている。Pチャネル型MOS
トランジスタMP40,MP41,MP42及びNチャ
ネル型MOSトランジスタMN40,MN41,MN4
2のゲートには入力信号Inが入力され、Pチャネル型
MOSトランジスタMP40,MP41,MP42又は
Nチャネル型MOSトランジスタMN40,MN41,
MN42のドレインから出力信号Outが出力される。
【0065】本発明の第3の実施の形態に係るCMOS
型可変遅延回路は、CMOSインバータ及びこれに直列
接続されたMチャネル型MOSトランジスタMN40
0,MN410,MN420を複数並列に配設し、共通
電位ノードGNDに接続されたNチャネル型MOSトラ
ンジスタMN400,MN410,MN420のうちい
ずれか1個又は複数個をゲート制御電圧を、第1の実施
の形態におけると同様に制御する。Nチャネル型MOS
トランジスタMN400,MN410,MN420のオ
ン抵抗は、相互に異なった値のものとするとよい。これ
により、信号の伝搬遅延時間設定を高精度・高分解能で
行うことができる。
【0066】またさらに、各Nチャネル型MOSトラン
ジスタMN400,MN410,MN420と共通電位
ノードGNDとの間にそれぞれ抵抗素子を挿入接続する
と、それらの抵抗値に応じた遅延時間設定を行うことが
可能となる。
【0067】図5は、本発明の第4の実施の形態に係る
CMOS型可変遅延回路の回路図である。即ち、本発明
の第4の実施の形態に係るCMOS型可変遅延回路の遅
延時間の制御方法の説明図である。
【0068】本発明の第4の実施の形態に係るCMOS
型可変遅延回路は、電源電位ノードVDDと共通電位ノー
ドGNDとの間に直列接続されたPチャネル型MOSト
ランジスタMP500,MP50及びNチャネル型MO
SトランジスタMN50と、出力端子Outと共通電位
ノードGNDとの間に付加された負荷容量C50とから
構成されている。即ち、通常のCMOSインバータに対
して、電源電位ノードVDDとPチャネル型MOSトラン
ジスタMN50との間に、さらにPチャネル型MOSト
ランジスタMP500が備えられた構成となっている。
このPチャネル型MOSトランジスタMP500のゲー
トには所定の制御電圧Vcpt が印加されている。所定の
制御電圧Vcnt は、通常時は電源電位VDDと共通電位G
NDとの中間値程度のαVとする。Pチャネル型MOS
トランジスタMP10及びNチャネル型MOSトランジ
スタMN10のゲートには入力信号Inが入力され、P
チャネル型MOSトランジスタMP10又はNチャネル
型MOSトランジスタMN10のドレインから出力信号
Outが出力される。
【0069】本発明の第4の実施の形態に係るCMOS
型可変遅延回路は、立ち下がり信号を入力させて立ち上
がり信号を出力させる第1乃至第3の実施の形態に係る
CMOS型可変遅延回路とは異なり、立ち上がり信号を
入力させて立ち下がり信号を出力させるCMOS型可変
遅延回路である。
【0070】本発明の第4の実施の形態に係るCMOS
型可変遅延回路に立ち上がり信号が入力されてNチャネ
ル型MOSトランジスタMN50が導通状態になるとき
に、電源電位ノードVDDとPチャネル型MOSトランジ
スタMP50との間に挿入接続されたPチャネル型MO
SトランジスタMP500のゲート制御電圧Vcpt をα
VからΔαVだけ電源電圧VDDに近づく方向に引き上げ
るように制御してPチャネル型MOSトランジスタMP
500のオン抵抗を小さくすると、電源電位ノードVDD
からPチャネル型MOSトランジスタMP500,MP
50及びNチャネル型MOSトランジスタMN50を貫
通して流れる貫通電流量が大きくなる。これにより、負
荷容量C50からの放電が抑制されて放電電流Id が小
さくなり、信号の伝搬遅延時間が大きくなる。
【0071】逆に、Pチャネル型MOSトランジスタM
P500のオン抵抗が大きくなるように、そのゲート制
御電圧Vcpt をαVからΔαVだけ共通電位GNDに近
づく方向に引き下げるように制御すると、貫通電流は小
さくなる。これにより、負荷容量C50からの放電が促
進されて放電電流Id が大きくなり、信号の伝搬遅延時
間が小さくなる。
【0072】以上のように、立ち上がり信号を入力させ
て立ち下がり信号を出力させる回路構成である本発明の
第4の実施の形態に係るCMOS型可変遅延回路におい
ても同様に、高精度・高分解能の遅延時間設定を行うこ
とができる。
【0073】図6は、本発明の第5の実施の形態に係る
CMOS型可変遅延回路の回路図である。即ち、本発明
の第5の実施の形態に係るCMOS型可変遅延回路の遅
延時間の制御方法の説明図である。
【0074】本発明の第5の実施の形態に係るCMOS
型可変遅延回路の構成は、図1に示した本発明の第1の
実施の形態に係るCMOS型可変遅延回路の構成を利用
したものであり、電源電位ノードVDDと共通電位ノード
GNDとの間に直列接続されたPチャネル型MOSトラ
ンジスタMP60及びNチャネル型MOSトランジスタ
MN60からなるCMOSインバータに対して、Nチャ
ネル型MOSトランジスタMN60と共通電位ノードG
NDとの間に貫通電流制御用Nチャネル型MOSトラン
ジスタMN600が挿入接続され、さらに、出力端子O
utと共通電位ノードGNDとの間に貫通電流制御用M
OSトランジスタ回路が複数段並列接続された構成とな
っている。ここでは、Pチャネル型MOSトランジスタ
MP60及びNチャネル型MOSトランジスタMN60
からなるCMOSインバータに付加された貫通電流制御
用Nチャネル型MOSトランジスタMN600を第0段
として、第0段の貫通電流制御用MOSトランジスタ回
路から第4段の貫通電流制御用MOSトランジスタ回路
まで、合計5段の貫通電流制御用MOSトランジスタ回
路が並列接続されている。
【0075】第0段の貫通電流制御用Nチャネル型MO
SトランジスタMN600のゲートには、所定のゲート
電圧制御信号S0が印加されている。
【0076】第1段の貫通電流制御用MOSトランジス
タ回路は、Nチャネル型MOSトランジスタMN61
と、並列接続されたNチャネル型MOSトランジスタM
N610及びMN611とが出力端子Outと共通電位
ノードGNDとの間に直列接続されて構成されている。
Nチャネル型MOSトランジスタMN610及びMN6
11のゲートには、所定のゲート電圧制御信号S1が印
加されている。
【0077】以下、同様に第2段、第3段の貫通電流制
御用MOSトランジスタ回路も構成されており、第4段
のCMOS型遅延回路は、Nチャネル型MOSトランジ
スタMN64と、並列接続されたNチャネル型MOSト
ランジスタMN640及びMN641,MN641,M
N642,MN643,MN644とが出力端子Out
と共通電位ノードGNDとの間に直列接続されて構成さ
れている。Nチャネル型MOSトランジスタMN640
及びMN641,MN641,MN642,MN64
3,MN644のゲートには、所定のゲート電圧制御信
号S4が印加されている。
【0078】そして、Pチャネル型MOSトランジスタ
MP60及びNチャネル型MOSトランジスタMN6
0,MN61,...,MN64のゲートには入力信号
Inが入力され、Pチャネル型MOSトランジスタMP
60又はNチャネル型MOSトランジスタMN60,M
N61,...,MN64のドレインから出力信号Ou
tが出力される。
【0079】本発明の第5の実施の形態に係るCMOS
型可変遅延回路においても、入力端子Inに立ち下がり
信号が入力されてPチャネル型MOSトランジスタMP
60が導通状態になるときに、ゲート電圧制御信号S
0,S1,...,S4のいずれか1つ又は複数を、そ
れぞれ第1の実施の形態の場合と同様に制御することに
より、信号の伝搬時間設定を高精度・高分解能で行うこ
とができる。
【0080】図7は、本発明に係るCMOS型可変遅延
回路と従来の構成に係るCMOS型可変遅延回路とにつ
いて、信号の伝搬遅延時間設定及び実際の遅延時間のシ
ミュレーション結果を表示したグラフである。
【0081】このシミュレーションは、回路規模、回路
構成、プロセス条件、設計ルール、電圧制御精度等、信
号の遅延時間に影響を与える条件を総て同一にして行っ
た。ここで、従来の構成に係るCMOS型可変遅延回路
とは、前述したように、電源電圧から見たRC時定数を
大きくすることにより遅延時間を大きくし、RC時定数
を小さくすることにより遅延時間を小さくする構成の回
路を意味する。一方、本発明に係るCMOS型可変遅延
回路とは、電源電圧から見たRC時定数の制御に加え
て、貫通電流を大きくすることにより遅延時間を大きく
し、貫通電流を小さくすることにより遅延時間を小さく
する構成の回路を意味する。
【0082】具体的には、図6に示した本発明の第5の
実施の形態に係るCMOS型可変遅延回路と、図14に
示した従来の第2の構成に係るCMOS型可変遅延回路
とを用いて、信号の伝搬遅延時間設定及び実際の遅延時
間のシミュレーションを行い、その結果を図7のグラフ
に表示したものである。このシミュレーション結果か
ら、本発明に係るCMOS型可変遅延回路は、グラフに
示された遅延時間設定の全範囲にわたって高精度・高分
解能を実現できていることが分かる。
【0083】以上説明した本発明の各実施の形態に係る
CMOS型可変遅延回路を用いて図8及び図10に示し
た半導体試験装置を構成することにより、高精度・高分
解能の遅延時間設定を行うことが可能な半導体試験装置
を実現することができる。
【0084】
【発明の効果】本発明に係るCMOS型可変遅延回路及
びその遅延時間の制御方法によれば、電源電位ノードと
共通電位ノードとの間に順に直列接続された第1のPチ
ャネル型MOSトランジスタ及び第1のNチャネル型M
OSトランジスタからなるCMOS型可変遅延回路にお
いて電源電位ノードから共通電位ノードへ流れる貫通電
流の大きさを制御する構成としたので、セミカスタムL
SIに使用可能なゲート長及びゲ−ト幅が固定されてい
る通常のMOSFETを使用した場合でも、CMOS型
半導体集積回路で数10psオーダーの高精度・高分解
能で信号の伝搬遅延時間設定が可能となる。
【0085】また、CMOS型半導体集積回路において
非常に高分解能の可変遅延回路が実現できるので、CP
UやDRAM等に必要不可欠なクロックタイミング調整
回路に広く適用することができる。また、各種計測器の
タイミング発生器に利用することにより、システムコス
トやランニングコスト、回路の占有面積や重量といった
経済性要因を飛躍的に改善することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るCMOS型可
変遅延回路の回路図。
【図2】本発明に係るCMOS型可変遅延回路の構成及
びその負荷容量の充電電流及び貫通電流の流れを模式的
に表した説明図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るCMOS型可
変遅延回路の回路図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るCMOS型可
変遅延回路の回路図。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係るCMOS型可
変遅延回路の回路図。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係るCMOS型可
変遅延回路の回路図。
【図7】本発明に係るCMOS型可変遅延回路と従来の
構成に係るCMOS型可変遅延回路とについて、信号の
伝搬遅延時間設定及び実際の遅延時間のシミュレーショ
ン結果を表示したグラフ。
【図8】半導体試験装置の構成の一例を示したブロック
図。
【図9】図8の半導体試験装置による試験における主要
信号のタイミングチャート。
【図10】図8の半導体試験装置におけるタイミング発
生器2の概略構成を示した説明図。
【図11】図10のタイミング発生器に使用される各信
号のタイミングチャート。
【図12】従来の第1の構成に係るCMOS型可変遅延
回路の回路図。
【図13】CMOS型遅延回路の構成及びその負荷容量
の充電電流の流れを模式的に表した説明図。
【図14】従来の第2の構成に係るCMOS型可変遅延
回路の回路図。
【図15】従来の第3の構成に係るCMOS型可変遅延
回路の回路図。
【図16】従来の第4の構成に係るCMOS型可変遅延
回路の回路図。
【図17】従来の第5の構成に係るCMOS型可変遅延
回路の回路図。
【符号の説明】
MP Pチャネル型MOSトランジスタ MN Nチャネル型MOSトランジスタ C 容量 R 抵抗 AS アナログスイッチ 1 シーケンス制御装置 2 タイミング発生器 3 波形形成器 4 テストパターン発生器 5 比較判定器 6 被試験半導体素子(DUT) 7 CMOS型可変遅延回路 40 選択信号発生回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源電位ノードと共通電位ノードとの間に
    順に直列接続された第1のPチャネル型MOSトランジ
    スタ及び第1のNチャネル型MOSトランジスタからな
    るCMOS型可変遅延回路において、 前記第1のPチャネル型MOSトランジスタ及び第1の
    Nチャネル型MOSトランジスタのゲートに入力信号が
    入力されるときに、前記電源電位ノードから前記共通電
    位ノードへ流れる貫通電流の大きさを制御する貫通電流
    制御手段を備えたことを特徴とするCMOS型可変遅延
    回路。
  2. 【請求項2】電源電位ノードと共通電位ノードとの間に
    順に直列接続された第1のPチャネル型MOSトランジ
    スタ及び第1のNチャネル型MOSトランジスタと、 前記第1のNチャネル型MOSトランジスタと前記共通
    電位ノードとの間に挿入接続され、前記第1のPチャネ
    ル型MOSトランジスタ及び第1のNチャネル型MOS
    トランジスタのゲートに立ち下がり信号が入力されると
    きに、その抵抗値の制御が行われる可変抵抗素子と、を
    備えたことを特徴とするCMOS型可変遅延回路。
  3. 【請求項3】電源電位ノードと共通電位ノードとの間に
    順に直列接続された第1のPチャネル型MOSトランジ
    スタ及び第1のNチャネル型MOSトランジスタからな
    るCMOS型可変遅延回路の遅延時間の制御方法におい
    て、 前記第1のPチャネル型MOSトランジスタ及び第1の
    Nチャネル型MOSトランジスタのゲートに入力信号が
    入力されるときに、前記電源電位ノードから前記共通電
    位ノードへ流れる貫通電流の大きさを制御することによ
    り、前記入力信号に応じた出力信号が出力されるまでの
    信号伝搬遅延時間を制御することを特徴とするCMOS
    型可変遅延回路の遅延時間の制御方法。
  4. 【請求項4】半導体試験装置全体の動作を制御するシー
    ケンス制御装置と、 前記シーケンス制御装置からの制御信号に応じて、被試
    験半導体素子にテスト信号を入力するタイミング及び前
    記被試験半導体素子から出力された出力信号と前記出力
    信号の期待値とを比較するタイミングを決定するタイミ
    ング信号を、所定の基準クロック信号に基づき発生する
    タイミング発生器と、 前記シーケンス制御装置からの制御信号に応じて、前記
    被試験半導体素子に入力する前記テスト信号のパターン
    及び前記テスト信号に応じた前記出力信号の期待値を決
    定するテストパターン信号を発生するテストパターン発
    生器と、 前記テストパターン信号により決定されたパターンの前
    記テスト信号を形成し、前記タイミング信号に応じて前
    記被試験半導体素子に入力する波形形成器と、 前記テスト信号の入力に応じて前記被試験半導体素子か
    ら出力された前記出力信号と、前記テストパターンによ
    り決定された前記出力信号の期待値とを、前記タイミン
    グ信号に応じて決定する比較判定器とから構成される半
    導体試験装置において、 前記タイミング発生器は、電源電位ノードと共通電位ノ
    ードとの間に順に直列接続された第1のPチャネル型M
    OSトランジスタ及び第1のNチャネル型MOSトラン
    ジスタからなるCMOS型可変遅延回路であって、前記
    第1のPチャネル型MOSトランジスタ及び第1のNチ
    ャネル型MOSトランジスタのゲートに前記所定の基準
    クロック信号が入力されるときに、前記電源電位ノード
    から前記共通電位ノードへ流れる貫通電流の大きさを制
    御する貫通電流制御手段を有するCMOS型可変遅延回
    路を備えたものであることを特徴とする半導体試験装
    置。
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