JPH11147841A - アニオン性官能基を持つ薬効成分を含有する製剤 - Google Patents

アニオン性官能基を持つ薬効成分を含有する製剤

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JPH11147841A
JPH11147841A JP33250497A JP33250497A JPH11147841A JP H11147841 A JPH11147841 A JP H11147841A JP 33250497 A JP33250497 A JP 33250497A JP 33250497 A JP33250497 A JP 33250497A JP H11147841 A JPH11147841 A JP H11147841A
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JP
Japan
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sodium
anionic functional
functional group
phosphate
ascorbic acid
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Seiji Morishima
清二 森嶋
Keiko Ehata
恵子 江幡
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Lion Corp
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 分散媒に溶解しているアニオン性官能基
を持つ薬効成分と、有機又は無機の分散質が共存してい
る製剤において、アニオン性官能基を持つ薬効成分の分
散質への吸着防止剤としてキシリトールを配合したこと
を特徴とする製剤。 【効果】 本発明の製剤は、アニオン性官能基を持つ薬
効成分の有機又は無機分散質への吸着が防止され、その
効果を有効に発揮するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散媒に溶解して
いるアニオン性官能基を持つ薬効成分と有機又は無機の
分散質が共存している製剤に関し、特にアニオン性官能
基を持つ薬効成分が分散質に吸着することが防止された
歯磨剤等の製剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】歯磨剤
の基本的な組成成分としては、研磨剤、発泡剤、粘調
剤、湿潤剤、粘結剤、甘味料、防腐剤が挙げられる。そ
れに加えて近年は、ほとんどの歯磨剤に、歯周疾患、う
蝕、口臭などを防ぐ目的で、有効成分が配合されてい
る。しかし、これら有効成分を歯磨剤に配合したとき、
水系や簡単な溶媒系で得られる効果よりも低い効果しか
得られないことがある。
【0003】例えば、アスコルビン酸及びアスコルビン
酸誘導体を歯肉炎、歯周炎の予防、治療の目的に用いる
ことは有用であり、これらを口腔用組成物に配合するこ
とは既に知られている(特開昭52−79032号、同
62−96408号、同62−273910号、同63
−141921号公報)。また、この化合物を製剤化し
て長期間保存すると、明らかな着色や変色が生じてくる
が、この対策として水溶性亜鉛類(特開昭63−141
921号公報)や研磨剤と着色抑制剤の併用(特開平4
−173727号公報)が提案されているが、このアス
コルビン酸誘導体を歯磨剤などの製剤に配合した場合、
有効性が減少することがある。
【0004】この原因を追及したところ、アスコルビン
酸誘導体は製剤中の研磨剤や粘結剤などの基剤成分に吸
着しやすい性質があり、遊離のアスコルビン酸誘導体が
減少してしまうことがわかった。更に、このようなアニ
オン性官能基を持つ薬効成分は、少なからずこのような
分散質に吸着しやすい性質があり、それが原因で薬効成
分の効果が十分発揮されない、ということがわかってき
た。
【0005】本発明は、上記のような問題を解決すべく
なされたもので、分散媒に溶解しているアニオン性官能
基を持つ薬効成分と有機又は無機の分散質が共存してい
る製剤において、アニオン性官能基を持つ薬効成分の効
果が十分発揮されるような製剤を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するために種々検討を重ねた
結果、分散媒に溶解しているアニオン性官能基を持つ薬
効成分と、研磨剤、粘結剤などの有機又は無機の分散質
を配合した製剤において、キシリトールを併用すること
により、キシリトールがアニオン性官能基を持つ薬効成
分の上記分散質への吸着防止効果を有し、アニオン性官
能基を持つ薬効成分の有効性が何ら損なわれることなく
発現されることを見出し、本発明をなすに至った。
【0007】なお、キシリトールは五価の糖アルコール
で、近年抗う蝕成分として注目を集め、食品、歯磨、洗
口剤などに配合されている。口腔に適用する剤として、
特開昭50−121444号、特開平3−48613
号、同8−175945号公報などでキシリトールの利
用が開示されているが、研磨剤や粘結剤のような分散質
とアニオン性官能基を持つ薬効成分を併用している製剤
への添加効果についての記載はなく、キシリトールがア
ニオン性官能基を持つ薬効成分の分散質への吸着防止剤
として作用することは、本発明者が初めて見出したもの
である。
【0008】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。本発明の製剤に配合されるキシリトールは、有機合
成によるものでも天然のものでもよい。キシリトールを
使用する濃度としては、製剤全体の0.0001〜80
%(重量%、以下同じ)、望ましくは0.001〜4%
であり、それより少ないと吸着防止効果はあまり望めな
くなり、またそれより高濃度で配合しても吸着防止効果
が増強されることはない。
【0009】本発明の分散質に吸着しやすいアニオン性
官能基を持つ薬効成分としては、官能基としてリン酸
基、ポリリン酸基、硫酸基、硝酸基、炭酸基、カルボン
酸基及びその誘導体や塩、その他のアニオン性官能基を
持つ、薬学上許容される薬効成分を使用することができ
る。これらの薬効成分は分散媒、例えば水、エタノー
ル、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル等の多価アルコールなどに溶解した状態で使用され
る。このような薬効成分として具体的には、アスコルビ
ン酸誘導体、グリチルリチン酸ジカリウムなどのグリチ
ルリチン酸塩、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフ
ルオロリン酸カリウム、グルコン酸鉄、グルコン酸銅な
どのグルコン酸塩、アラントインクロルヒドロキシアル
ミニウム、アラントインジヒドロキシアルミニウムなど
のアラントイン誘導体の塩、アズレンスルホン酸ナトリ
ウム、銅クロロフィリンナトリウム、アルギン酸ナトリ
ウム、リン酸リボフラビンナトリウム、リン酸ピリドキ
サールカルシウム、コハク酸トコフェロールカルシウ
ム、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウ
ム、ピロリン酸ナトリウム等のピロリン酸塩、ポリリン
酸ナトリウムなどのポリリン酸塩、ヒアルロン酸ナトリ
ウム、デキストラン硫酸ナトリウム、ヘパリンカルシウ
ム、ヘパリンナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン
酸鉄、クエン酸カルシウム、リボ核酸塩、デオキシリボ
核酸塩、フルフェナム酸アルミニウム、フェノプロフェ
ンカルシウム、トルメチンナトリウム、ジクロフェナク
ナトリウム、アンフェナクナトリウム、スルピリン、ロ
ベンザリットナトリウム、ロキソプロフェンナトリウ
ム、デキサメタゾンナトリウム、リン酸デキサメタゾン
ナトリウム、リン酸ヒドロコルチゾンナトリウム、コハ
ク酸ナトリウム、リン酸ベタメタゾンナトリウム、コハ
ク酸プレドニゾロンナトリウム、コハク酸メチルプレド
ニゾロンナトリウム、プラステロン硫酸ナトリウム、ヘ
キセストロールジリン酸ナトリウム、ペニシリン系又は
セフェナム系抗生物質の塩などが挙げられる。なお、こ
れらの1種を単独で又は2種以上組み合わせても使用す
ることができる。
【0010】上記アニオン性の官能基を持つ薬効成分の
中でも、アスコルビン酸の誘導体、特にアスコルビン酸
のリン酸、ポリリン酸、硫酸、脂肪酸及びその他の薬学
上許容されるアニオン性官能基とのエステル体又はこれ
らの塩を用いる場合、研磨剤への吸着防止効果が非常に
高いレベルで達成される。アスコルビン酸誘導体として
は、アスコルビン酸−2−リン酸エステル、アスコルビ
ン酸−3−リン酸エステル、アスコルビン酸−6−リン
酸エステル、アスコルビン酸−2−ポリリン酸エステ
ル、アスコルビン酸−2−硫酸エステル、アスコルビン
酸−2−パルミチン酸エステル、アスコルビン酸−6−
パルミチン酸エステル、アスコルビン酸−2−ステアリ
ン酸エステル、アスコルビン酸−6−ステアリン酸エス
テル、アスコルビン酸−2,6−ジブチルエステル、ア
スコルビン酸−2,6−ジパルミチン酸エステル等が挙
げられ、それらの塩類としては、ナトリウム塩、カリウ
ム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等が挙げられ、こ
れらを1種又は2種以上組み合わせても使用することが
できる。
【0011】本発明に用いられる製剤中の分散質として
はアニオン性の官能基を持つ薬効成分が吸着するような
有機又は無機の物質であり、具体的には第2リン酸カル
シウム(2水和物及び無水物)、第1リン酸カルシウ
ム、第3リン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、炭酸
カルシウム、シリカ、シリケート、不溶性メタリン酸ナ
トリウム、第3リン酸マグネシウム、硫酸カルシウム、
無水珪酸、2−酸化チタン、カルボキシメチルセルロー
ス、キサンタンガム、カラギーナン、ポリビニルピロリ
ドン、ヒドロキシエチルセルロースなどを使用すること
ができ、これらを1種又は2種以上組み合わせても使用
することができる。なお、水酸化アルミニウムは通常の
ものでもよく、リン酸などの酸で改質したものでもよ
い。また、炭酸カルシウムとしては、軽質、重質のいず
れでもよいが、重質炭酸カルシウムが好ましい。更にシ
リカとしては、研磨性シリカ、増粘性シリカ、水和沈殿
シリカ、シリカキセロゲル、シリカエーロゲル、ゲル性
シリカなどが挙げられ、シリケートとしては、アルミノ
シリケート、ジルコノシリケート(好適にはZr量0.
1〜10%、特に0.1〜2%)などが好ましい。分散
質の配合量は組成物全体の0.01〜60%、特に5〜
40%が好ましい。
【0012】本発明は、分散媒に溶解しているアニオン
性官能基を持つ薬効成分と有機又は分散質が共存してい
る製剤であればあらゆる剤型とすることが可能であり、
例えば歯磨、パスタ等の口腔用組成物などを挙げること
ができる。この場合、本発明の製剤には、上述した成分
以外にも界面活性剤、湿潤剤、甘味料、防腐剤など各種
成分を配合することができる。
【0013】また、本発明には、クロルヘキシジン、塩
化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化セチル
ピリジニウム、塩化デカリニウム等の陽イオン性殺菌
剤、トリクロサン、ヒノキチオール、ビオゾール等のフ
ェノール性化合物、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、リ
ゾチーム、アミラーゼ、プロテアーゼ、溶菌酵素、SO
D等の酵素、フッ化ナトリウム、フッ化第一錫などのフ
ッ化物、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン
酸、アラントイン、ジヒドロコレスタノール、グリチル
レチン酸、ビサボロール、クロロフィル、塩化ナトリウ
ム、塩化亜鉛、水溶性無機リン酸化合物等の公知の薬効
成分を1種又は2種以上配合することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明の製剤は、アニオン性官能基を持
つ薬効成分の有機又は無機分散質への吸着が防止され、
その効果を有効に発揮するものである。
【0015】
【実施例】以下、実験例及び実施例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0016】〔実験例1〕分散質10g(但しカルボキ
シメチルセルロースの場合は0.1g)と、1%試験薬
剤を含む0.5%アスコルビン酸リン酸エステルマグネ
シウム塩水溶液10mlとを混合した試料の放出試験を
行った。即ち、直径4cmのフランツ型拡散セルに1%
試験薬剤を含む蒸留水70mlを満たしセルロース膜を
装着、試料を膜の上層に適用した。これを20℃に保
温、上層下層溶液共に撹拌し、24時間後に下層溶液中
のアスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム塩
量をHPLCにより定量した(カラム:ODSカラム、
移動相:リン酸バッファー、検出:254nmで吸光度
測定)。
【0017】算出方法は分散質を含まないサンプルの上
層中から下層中に移行したアスコルビン酸−2−リン酸
エステルを100%としたときの割合で算出した。結果
を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】上記のようにキシリトールを配合すること
によって、アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネ
シウム塩の分散質への吸着が明らかに抑制されることが
確認できた。
【0020】〔実験例2〕0.2%アスコルビン酸−2
−リン酸エステルマグネシウム塩を含んだ水溶液25m
lに25gの炭酸カルシウムと0.0001〜80%の
キシリトールを添加し、20℃にて緩やかに撹拌し、経
時的にサンプリングを行った。サンプリング量は1回に
つき8mlとした。サンプリングした試料は15000
rpm、20分間遠心を行った後、2.5倍希釈し、H
PLCによりアスコルビン酸−2−リン酸エステルの定
量を行った(カラム:ODSカラム、移動相:リン酸バ
ッファー、検出:OD254nmで吸光度測定)。
【0021】算出方法としては、炭酸カルシウムを加え
る前のAPM濃度を0時間後として算出した。結果を表
2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】上記のようにキシリトール0.0001%
以上配合することによって、アスコルビン酸−2−リン
酸エステルの炭酸カルシウムへの吸着が明らかに抑制さ
れることか確認できた。
【0024】以下、実施例を示す。 〔実施例1〕練歯磨 水酸化アルミニウム 45.0% ゲル化性シリカ 2.0 ソルビット 25.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0 ショ糖モノパルミテート 1.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 サッカリンナトリウム 0.2 エタノール 0.1 安息香酸ナトリウム 0.1 アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム塩 0.5 アスコルビン酸 0.2 アズレンスルホン酸ナトリウム 1.0 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.1 キシリトール 0.2 香料 1.0水 残 計 100.0%
【0025】 〔実施例2〕練歯磨 沈降性シリカ 25.0% ソルビット 25.0 グリセリン 25.0 ポリビニルピロリドン 1.0 ラウロイルポリグリセリンエステル 1.0 ポリオキシエチレン(60モル) 0.5 ソルビタンモノラウレート サッカリンナトリウム 0.2 パラオキシ安息香酸エチル 0.1 クロルヘキシジン塩酸塩 0.1 アスコルビン酸−2−リン酸エステルカルシウム塩 0.1 アラントインジヒドロキシアルミニウム 1.0 酢酸トコフェロール 0.2 キシリトール 4.0 香料 1.0水 残 計 100.0%
【0026】 〔実施例3〕練歯磨 第2リン酸カルシウム・2水和物 20.0% 第2リン酸カルシウム無水和物 20.0 ゲル化性シリカ 2.0 ソルビット 20.0 プロピレングリコール 2.5 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0 ラウリルジエタノールアマイド 1.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 ラウロイルザルコシンナトリウム 0.3 サッカリンナトリウム 0.1 パラオキシ安息香酸エチル 0.1 アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム塩 0.2 銅クロロフィリンナトリウム 1.0 グリチルリチン酸ジカリウム 0.5 キシリトール 1.0 香料 1.0水 残 計 100.0%
【0027】 〔実施例4〕口腔用パスタ セタノール 10.0% スクワラン 20.0 沈降性シリカ 5.0 ポリオキシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油 0.1 ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.2 サッカリンナトリウム 0.6 アスコルビン酸硫酸エステル 0.5 アズレンスルホン酸ナトリウム 1.0 キシリトール 4.0 香料 0.6水 残 計 100.0%

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散媒に溶解しているアニオン性官能基
    を持つ薬効成分と、有機又は無機の分散質が共存してい
    る製剤において、アニオン性官能基を持つ薬効成分の分
    散質への吸着防止剤としてキシリトールを配合したこと
    を特徴とする製剤。
  2. 【請求項2】 キシリトールの含有量が組成物全体の
    0.001〜4重量%である請求項1記載の製剤。
  3. 【請求項3】 アニオン性官能基を持つ薬効成分の官能
    基が、リン酸基、ポリリン酸基、硫酸基、硝酸基、炭酸
    基、カルボン酸基及びその誘導体又はそれらの塩である
    請求項1又は2記載の製剤。
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