JPH1114842A - 導波路型光集積回路素子及びその製造方法 - Google Patents
導波路型光集積回路素子及びその製造方法Info
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Abstract
損失を最小限に抑えることができ、結果的に消費電力を
低減でき、信頼性を向上できる導波路型光集積回路素子
を提供する。 【解決手段】 半導体レーザ200と光導波路300の
接合領域を幅2μmにわたって垂直にエッチングし、エ
ッチングした領域に、MOCVD法によってAl混晶比
0.2のAlGaAs層400を埋め込み成長させる。
Description
理、光センサ等に利用できる光集積回路素子、特に発光
デバイスである半導体レーザと半導体レーザからの出射
光を導波させる光導波路を同一の半導体基板上に集積し
た導波路型光集積回路素子及びその製造方法に関する。
ディア社会は、近い招来、オフィスや各家庭においても
100Mbps以上という高速、大容量の光通信を可能
にすると考えられる。その中で、ワイヤレスの光伝送技
術は通信配線を不要にでき、しかも携帯用のコンピュー
タで各ポイントに設けられたターミナルを通じて通信で
きるという大きなメリットを有する。
ステムで用いられる受信部、即ち導波路型光集積回路素
子の一従来例を示す。
信号光12を受信部で局部発振光11と合波し、その差
周波の周波数を有するビート信号に変換するというヘテ
ロダイン検波を採用している。これにより、通常の強度
変調直接検波方式と比較して非常に信号対雑音特性の良
好な通信を実現できるという長所を有する。
積回路素子の構成を動作とともに説明する。本素子で
は、半導体レーザ1と2本の光導波路を同一基板上に集
積化し、更に、2本の光導波路が交差する部分に光分岐
素子20を集積化している。
11は集積化された光導波路の入力側の光導波路30に
導入され、続いて、光分岐素子20で2つに分岐され、
光導波路31、33にそれぞれ導かれる。
の光導波路32に導かれ、続いて、光分岐素子20によ
り2つに分岐され、光導波路31、33にそれぞれ導か
れる。この結果、出力側の光導波路31及び33で信号
光12と局部発振光11が合波され、ビート信号が得ら
れる。
するためには、半導体レーザと光導波路とを同一基板上
に集積化する必要があるが、そのような集積化方法の一
例として、図7(a)に示す突き合わせ接合が考えられ
る。この図は理想的な構造を図示したもので、半導体基
板100上に形成した屈折率結合型の分布帰還型半導体
レーザ(DFBレーザ)200の一部を垂直にエッチン
グ除去し、その領域に光導波層301が2つの光閉じ込
め層302、303で挟まれた光導波路構造300が形
成されている。半導体レーザ200から出力された光は
直接光導波路300に結合され、光導波層301を導波
する。
と光導波路を別々に作製して貼り合わせる場合と比較し
て、位置合わせが不要であり、機械的安定性が高いとい
う特長を有する。なお、図中符号201は活性層を示し
ている。
以下に示す課題を有しており、そのことに起因して後述
の克服すべき問題点を有している。
波路構造を形成する際に、実際には図7(a)に示すよ
うな理想的な形状は実現されず、例えば図7(b)に示
すような形状になる。このとき、光導波層301は半導
体レーザ200と光導波路300の結合場所の近傍で水
平から傾斜して形成されている。この傾斜領域では光は
この構造の屈折率分布を反映し、光導波層301に結合
されない光の割合が増加し、理想的な形状から予想され
る結合率より大きく低下する。
ーム径と光導波路300の垂直方向の固有モードのビー
ム径とが一致していない場合、その違いが大きいほど光
が半導体レーザ200から光導波路300に結合される
光の割合いは低下する。
を今少し具体的に説明する。
lGaAs系DFB半導体レーザを垂直にエッチングし
た後、有機金属熱分解法(MOCVD法)によってAl
GaAs系の材料を成長した場合の例を示している。
位依存性が大きいため、成長速度の小さい面が露出する
ように成長が進行し、同図に示すような形状の成長とな
っている。この場合、水平から傾いた方向に層構造が出
現するため、光の一部はその影響を受けて界面で反射さ
れ、或いは界面で屈折し、結果的に光導波層301に結
合せずに導波路外へ放射される。即ち、放射損失を生じ
る。
の光がこの影響で放射されることが確認された。上記と
は異なる他の条件で成長した場合、形状はさまざまに変
化したが、同図(a)に示したような理想的な形状を実
現することは不可能であり、いずれの場合も0.5dB
から1dB程度の放射損失が確認された。
垂直方向のビーム径約1μmに対し、光導波路300の
光導波層301の層厚は約2μmで作製した。この違い
によって、光が結合するときに大きなモード不整合が生
じ、それに起因する放射損失1.7dBが確認された。
Bの損失が生じることになり、半導体レーザ200には
実際に必要とされる光以上に高い出力が要求されるた
め、半導体レーザ200の消費電力が高くなる。加え
て、その信頼性も低下するという大きな間題が発生す
る。
たものであり、半導体レーザと光導波路の接続部におけ
る光損失を最小限に抑えることができ、結果的に消費電
力を低減でき、信頼性を向上できる導波路型光集積回路
素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
回路素子は、端面出射型の半導体レーザと、複数の半導
体層からなり、該半導体レーザの出射光を導波させる光
導波路とを半導体基板上の横方向に集積した導波路型光
集積回路素子において、該半導体レーザと該光導波路の
接合領域に単一の半導体層を埋め込んで構成されてお
り、そのことにより上記目的が達成される。
の長さが20μm以下である構成とする。
は、端面出射型の半導体レーザと、複数の半導体層から
なり、該半導体レーザの出射光を導波させる光導波路と
を半導体基板上の横方向に集積した導波路型光集積回路
素子において、該半導体レーザと該光導波路の接合領域
に、屈折率が層方向に実質的に連続して変化する半導体
層を埋め込んで構成されており、そのことにより上記目
的が達成される。
方向の周辺部から中心部に向けて高くなる2次関数状に
変化する構成とする。
の変化は該半導体層の組成を変化させることにより形成
する。
の中心位置は前記半導体レーザの出力光分布の中心に一
致し、かつ前記光導波路の固有モードの中心に一致する
ように構成する。
導体レーザとの間又は該半導体層と前記光導波路との
間、或いは該半導体層と該半導体レーザとの間及び該半
導体層と該光導波路との間に、単一の半導体層を埋め込
む構成とする。
は、端面出射型の半導体レーザと、複数の半導体層から
なり、該半導体レーザの出射光を導波させる光導波路と
を半導体基板上の横方向に集積した導波路型光集積回路
素子において、該半導体レーザと該光導波路の接合領域
に誘電体層を介在させており、そのことにより上記目的
が達成される。
ーザとの間及び該半導体層と前記光導波路との間に誘電
体層を介在させる構成とする。
て分布帰還型半導体レーザを用いる。
製造方法は、半導体基板上に半導体レーザを構成する半
導体層を形成する工程と、該半導体層の一部を略垂直な
断面を有するようにエッチング除去する工程と、エッチ
ング除去した領域に光導波路を構成する半導体層を形成
する工程と、該半導体レーザの光出射端面と該光導波路
の光入射面との境界を含む領域を略垂直な断面を有する
ようにエッチング除去する工程と、エッチング除去した
領域に単一の半導体層を形成する工程とを包含してお
り、そのことにより上記目的が達成される。
製造方法は、半導体基板上に半導体レーザを構成する半
導体層を形成する工程と、該半導体層の一部を略垂直な
断面を有するようにエッチング除去する工程と、エッチ
ング除去した領域に光導波路を構成する半導体層を形成
する工程と、該半導体レーザの光出射端面と該光導波路
の光入射面との境界を含む領域を略垂直な断面を有する
ようにエッチング除去する工程と、エッチング除去した
領域に層方向に屈折率が実質的に連続して変化する半導
体層を形成する工程とを包含しており、そのことにより
上記目的が達成される。
製造方法は、半導体基板上に半導体レーザを構成する半
導体層を形成する工程と、該半導体層の一部を略垂直な
断面を有するようにエッチング除去する工程と、エッチ
ング除去した領域の側面に誘電体マスクを形成する工程
と、エッチング除去した領域に光導波路を構成する半導
体層を形成する工程とを包含しており、そのことにより
上記目的が達成される。
の側面に誘電体マスクを形成する工程を、前記半導体基
板にバイアス電圧を印加しながらスパッタリングを行う
バイアススパッタ法を用いて行う。
製造方法は、請求項6記載の導波路型光集積回路素子の
製造方法であって、MOCVD装置のマスフローコント
ローラの流量を制御することにより前記半導体層の層方
向の中心位置を前記半導体レーザの出力光分布の中心に
一致させ、かつ前記光導波路の固有モードの中心に一致
させる工程を包含しており、そのことにより上記目的が
達成される。
の半導体層を埋め込む構成によれば、半導体レーザと光
導波路の接合部に水平方向から傾いた層構造が存在しな
い導波路型光集積回路素子を実現できる。
との界面及び埋め込み領域と光導波路部との界面におけ
る透価屈折率の差を小さくでき、これらの界面で導波光
はほとんど反射されず、また、屈折されないので、放射
損失を低減できる。
からの出力光のビーム径を光導波路の固有モードのビー
ム径に容易に整合させることができるので、モード不整
合による放射損失を抑えることができる。
大幅に低減できるので、結果的に消費電力を低減でき、
信頼性を向上できる導波路型光集積回路素子を実現でき
る。
に、屈折率が層方向に実質的に連続して変化する半導体
層を埋め込む構成によれば、この半導体層のレンズ効果
によって導波中の光のモードプロファイルが伝搬中に連
続的に変化し、光導波路の固有モードのビーム径に一致
したととろで光導波路に結合されるので、モード不整合
に起因する結合損失をより一層効果的に低減できる。
によれば、両者の効果を相乗的に発揮でき、結合損失を
一層効率良く低減できる導波路型光集積回路素子を実現
できる。
に誘電体層を介在させる構成によっても、半導体レーザ
と光導波路の接合部に水平方向から傾いた層構造が存在
しない導波路型光集積回路素子を実現できるので、上記
同様に結合損失を低減できる。
に誘電体層を介在させ、且つ半導体レーザと該光導波路
の接合領域に、屈折率が層方向に実質的に連続して変化
する半導体層を埋め込む構成によれば、水平から傾斜し
て成長する半導体層がないことと、モード不整合が無い
ことによる相乗効果により、結合損失を大幅に低減でき
る導波路型光集積回路素子を実現できる。
に基づき具体的に説明する。
積回路素子の実施形態1を示す。本実施形態1は一般的
なダブルヘテロ(DH)構造の半導体レーザを備えた導
波路型光集積回路素子に本発明を適用した例を示す。以
下にその構造を製造プロセスとともに説明する。
(ウエハー)100を導入し、GaAs基板100上に
AlGaAs系半導体レーザ200を構成する半導体層
をMOCVD法で成長した。ここで、半導体レーザ20
0としては垂直方向のビーム径約1μmの一般的なダブ
ルヘテロ(DH)構造を用いた。活性層201のAl混
晶比は0.14で、発振波長780nmの設定で成長し
た。
をMOCVD装置から取り外し、塩素ガスを用いたリア
クテイブ・イオン・ビーム・エッチング(RIBE)を
用いてGaAs基板100に到達する深さまで垂直にエ
ッチングした。
内に導入し、MOCVD法を用いて光導波路を構成する
半導体層300を成長した。この半導体層は、光導波層
301が上下の光閉じ込め層303、302で挟まれた
構造になっている。
その層厚は2μmである。また、上下の光閉じ込め層3
03、302のAl混晶比及び層厚は同一の値であり、
Al混晶比は0.22、層厚は1μmとした。
に、従来例と同様に水平方向から傾斜した構造になって
いる。但し、本実施形態1では、半導体レーザ200と
光導波路300との接合部近傍から遠ざかるに連れてそ
の傾斜の影響は小さくなり、接合部から3μm以上離れ
るとほぼ水平になっている。
200の出力光(780nm)に対して透明であり、低
損失な導波路として機能する。また、エッチングの深さ
制御性は2%程度が得られており、その後のMOCVD
成長の成長層厚の制御性1%と合わせても、半導体レー
ザ200の出力光分布の中心と、水平になった後の光導
波路300の固有モードの中心の高さは0.1μmの精
度で合わせることができた。
0の接合領域を幅2μmにわたって垂直にエッチングし
た。このときのエッチング深さは光導波路部300を突
き抜けていればよく、精密な制御は必要としない。ここ
でのエッチングも、先と同じRIBEを適用した。
CVD法によってAl混晶比0.2のAlGaAs層4
00を埋め込み成長した。最後に、半導体レーザ200
部に成長した光導波路層を形成する半導体層及び埋め込
み層を形成する半導体層を除去した後、リッジ形状に加
工して、横方向の光閉じ込めを行い、レーザ200部へ
の電極付け及び劈開等のプロセスを施し、これにより本
実施形態1の導波路型光集積回路素子を得た。
水平方向から傾斜した層構造をほとんど持たず、従来例
にみられた放射損失に起因する大きな結合損失は確認さ
れなかった。本素子の場合、半導体レーザ200部で発
生した光は半導体レーザ200部と埋め込み領域との界
面及び埋め込み領域と光導波路300部との界面でほと
んど反射されない。このことは、これらの界面において
等価屈折率の差が小さいことに起因している。従って、
このレーザは半導体レーザ200部と埋め込み領域及び
光導波路300部全体を共振器とした外部共振器モード
で良好に動作した。
素子においては、最後に埋め込んだ領域は縦方向に光の
閉じ込め構造を有しないが、その長さが2μm程度と短
い場合は、放射される光の量は無視できる程度である。
このため、本実施形態1の導波路型光集積回路素子につ
いて、実際に光学特性を評価したところ、結合損失はモ
ード不整合に起因する1.7dBのみであり、上記従来
例に比べて結合損失を大幅に低減できることが確認され
た。
合損失を調べてみたところ、15μm程度までは顕著な
結合損失は測定されず、それ以上で少しずつ結合損失が
確認された。そして、埋め込み領域の長さを20μmと
したときには約1dBの結合損失となった。要求される
損失量によってこの長さの許容範囲は変わるが、20μ
m以下に設定すると、1dB以下の結合損失に抑えら
れ、望ましい特性が得られることが確認できた。
明導波路型光集積回路素子の実施形態2を示す。本実施
形態2は吸収結合型回折格子を有する利得結合型半導体
レーザを備えた導波路型光集積回路素子に本発明を適用
した例を示す。以下にその構造を製造工程と共に説明す
る。
s系DFBレーザ200’を構成する半導体層を分子線
エピタキシー(MBE)法で成長した。この半導体レー
ザ200’は、吸収結合型回折格子を有する利得結合型
半導体レーザであり、この半導体レーザ200’につい
ては、例えばY.Nakano、他 Japanese
Journal of Applied Physi
cs,32巻2号p.825〜829(1993)に詳
細に記述されており、ここでは具体的な説明は省略す
る。
ーム径も約1μmであり、活性層201として3層の量
子井戸構造を採用し、その発振波長は830nmに設定
した。
接照射するとともに、塩素イオン(若しくはアルゴンイ
オン)を同時照射するケミカリー・アシスティッド・イ
オン・ビーム・エッチング(CAIBE)を用いてGa
As基板100に到達する深さまで垂直にエッチングし
た。
nishi、他 JapaneseJournal o
f Applied Physics,35巻7B号
p.880〜882(1996)に詳細な記述があり、
ここでは具体的な説明については省略する。
01を構成する半導体層300を成長した。この半導体
層に関しては、上記実施形態1と同様であるが、本実施
形態2では酸化珪素膜をマスクとした選択成長を行うこ
とにより、半導体レーザ200部には成長が起らない条
件で成長した。なお、図中の符号303、302は上記
実施形態1同様に上下の光閉じ込め層を示している。
込まれていたが、断面形状の観察より、水平方向から傾
いた層構造が従来例と同様に確認された。光導波層30
1の層厚は2μmとした。本実施形態2においても、実
施形態1同様に、半導体レーザ200の出力光分布の中
心と水平になったあとの光導波路301の固有モードの
中心の高さは0.1μmの精度で合わせることができ
た。
01の接合領域を含む形で幅7.8μmにわたって垂直
にエッチングした。このエッチング深さは光導波路30
1部を突き抜け、7.0μmに制御した。
屈折率nが変化する構造を含む半導体層500を成長し
た。図2(b)は半導体層500の層方向(層厚方向)
における屈折率分布を示す。同図(b)に示すように、
屈折率の分布は層方向の周辺部から中心部に向かって屈
折率が大きくなる2次関数的に変化しており、この屈折
率分布はAlの混晶比の変化を用いて形成した。
ed INdex(GRIN)領域と称する)の厚さ
は、片側(中心部から周辺部)2.894μm、中心部
の屈折率3.545(屈折率の最大値)、周辺部の屈折
率3.2(屈折率の最小値)、中心位置は半導体レーザ
200の出力光分布の中心及び光導波路301の固有モ
ードの中心の高さに一致させた。この位置合わせ制御
は、MOCVD装置のマスフローコントローラの流量を
コンピュータ制御することにより容易に実現できた。
域500及び光導波路300にわたり、幅2μmの横幅
で導波路領域を規定する溝をエッチングした。この溝
は、全ての層を貫通するように深い溝とした。
(図示せず)を埋め込むことにより埋め込み導波路構造
を形成し、横モード閉じ込め構造として、本実施形態2
の導波路型光集積回路素子を得た。
は、半導体レーザ200’部はDFBレーザであり、半
導体レーザ200’とGRIN領域500の界面で反射
がなくてもレーザ発振するため、半導体レーザ200’
部で独立して良好に発振した。光導波路301部に光分
岐素子等の他のデバイスを集積する場合は、このよう
に、半導体レーザ単体で動作するDFBレーザを光源と
して用いることが望ましい。
ついて、半導体レーザ200’から光導波路301への
結合損失を評価したところ、約0.4dBであった。こ
のうち、GRIN領域500成長時の水平からずれた成
長に起因する結合損失が0.2dBと見積もられ、モー
ド不整合に起因する損失はGRIN領域500の採用に
より大幅に低減できたことが確認された。
効果によって導波中の光のモードプロファイルが伝搬中
に連続的に変化し、光導波路301の固有モードのビー
ム径に一致したととろで光導波路301に結合されてい
るためである。実際、GRIN領域500の長さを変化
させて結合損失を測定してみたところ、周期的に変化す
ることが確認されている。従って、GRIN領域500
の長さは、上記のとおり光導波路301の固有モードの
ビーム径に合わせて最適化することが望ましい。
0の屈折率変化として2次関数を用いたが、実質的に同
様のレンズ効果を有すればこれに限らず、他の屈折率分
布を用いることも可能である。また、ここでは屈折率が
2次関数状に連続して変化する構造としたが、これを線
分で近似したりしても同様の特性が得られることは明ら
かである。
積回路素子の実施形態3を示す。本実施形態3の導波路
型光集積回路素子は、実施形態2の手法と実施形態1の
手法とを組み合わせて作製したものである。
ずれた成長に起因する結合損失を低減させるために、半
導体レーザ200’とGRIN領域500の接合領域を
含む領域、或いはGRIN領域500と光導波路層30
0の接合領域を含む領域、若しくは、その両方の領域を
エッチングし、層構造を有しない層を成長させること
で、実施形態2の効果に実施形態1の効果を付加したも
のである。
しては、ほぼ垂直にエッチングができさえすればよく、
一般的なエッチング方法を用いることができる。例え
ば、リアクティブ・イオン・エッチング(RIE)等を
用いても良いし、ウェットエッチングを用いることも可
能である。また、結晶成長についても上記に述べたMO
CVD法、MBE法に限らず、場合によっては液相成
長、クロライドVPE等を用いることも可能である。
る部分には同一の符号を付してある。
明導波路型光集積回路素子の実施形態4を示す。本実施
形態4の導波路型光集積回路素子は、その製造プロセス
に特徴を有するものである。以下にその構造を製造工程
と共に説明する。
s系DFBレーザ200’を構成する半導体層をMBE
法で成長した。本実施形態4の導波路型光集積回路素子
は、半導体レーザとして吸収結合型回折格子を有する利
得結合型半導体レーザを用いている。
ーム径は約1μmであり、活性層201として3層の量
子井戸構造を採用し、発振波長780nmに設定した。
00に到達する深さまで垂直にエッチングした。ここ
で、エッチングマスクとしては酸化珪素膜を用いた。続
いて、エッチングされた領域の側面に酸化珪素膜600
を形成した。
ス電圧を引加しながらスパッタリングを行うバイアスス
パッタ法を用いて行った。そうしたところ、エッチング
底面には酸化珪素の形成は見られず、エッチング側面の
みに酸化珪素膜600を形成することができた。ここ
で、酸化珪素膜600の膜厚は20nmとした。このよ
うに膜厚を薄くすると、酸化珪素膜600による反射は
生じなかった。
グされていない領域とエッチングされた領域の側面に形
成され、エッチング底面には形成されていない。引き続
き、MOCVD法を用いて光導波路301を構成する半
導体層300を成長した。この半導体層300に関して
は、酸化珪素膜600をマスクとした選択成長を行うこ
とにより、半導体レーザ200’部には成長が起らない
条件で成長した。
は、エッチング側面に酸化珪素膜600からなる誘電体
層が形成されているので、エッチング側面に垂直な方向
の成長も抑制され、それによって半導体層300の成長
時、水平から傾斜した成長は見られず、すべてGaAs
基板100に平行に成長は進行した。なお、光導波層3
01の層厚は2μmとした。
おいても、半導体レーザ200’の出力光分布の中心と
水平になったあとの光導波路301の固有モードの中心
の高さは0.1μmの精度で合わせることができた。
ついて、半導体レーザ200’から光導波路301への
結合損失を評価したところ、約1.8dBであり、モー
ドの不整合に起因する損失のみであり、結合損失を低減
できることが確認できた。
積回路素子の実施形態5を示す。本実施形態5の導波路
型光集積回路素子は、実施形態2の手法と実施形態4の
手法を組み合わせて作製したものである。以下にその構
造を製造工程と共に説明する。
P系DFBレーザ210を構成する半導体層をMBE法
で成長した。本実施形態5の導波路型光集積回路素子
は、半導体レーザ210として吸収結合型回折格子を有
する利得結合型半導体レーザを用いている。
ム径は約1μmであり、活性層211には5層の量子井
戸構造を採用し、発振波長1.55μmに設定した。
0に到達する深さまで垂直にエッチングした。その後、
MOCVD法を用いて光導波路301を構成する半導体
層300を成長した。この半導体層300に関しては酸
化珪素膜をマスクとした選択成長を行うことにより、半
導体レーザ210部には成長が起らない条件で成長し
た。
込まれていたが、断面形状の観察より、水平方向から傾
いた層構造が従来例と同様に確認された。光導波層30
1の層厚は1.5μmとした。本実施形態5の導波路型
光集積回路素子も、半導体レーザ210の出力光分布の
中心と水平になったあとの光導波路301の固有モード
の中心の高さは0.1μmの精度で合わせることができ
た。
ーザ210と光導波路301の接合領域を含む形で幅
4.17μmにわたって垂直にエッチングした。このエ
ッチング深さは光導波路301部を突き抜け、6.0μ
mに制御した。
化珪素膜600を形成した。この形成は、実施形態4同
様にバイアススパッタ法を用いて行った。そうしたとこ
ろ、エッチング底面には酸化珪素の形成は見られず、エ
ッチング側面のみに酸化珪素膜600を形成することが
できた。酸化珪素膜600の膜厚は20nmとした。
に屈折率が変化する構造(GRIN領域)500を含む
半導体層を成長した。屈折率はIn、As組成の変化を
用いて変化させた。ここで、GRIN領域500の中心
位置は半導体レーザ210の出力光分布の中心及び光導
波路301の固有モードの中心の高さに一致させた。
MOCVD装置のマスフローコントローラの流量をコン
ピュータ制御することにより容易に実現できた。
おいても、エッチング側面に誘電体層が形成されている
ので、エッチング側面に垂直な方向の成長は抑制され、
それによってGRIN領域500の成長時、水平から傾
斜した成長は見られず、すべてInP基板110に平行
に成長は進行した。
ついて、半導体レーザ210から光導波路301への結
合損失を評価したところ、約0.2dBであり、水平か
ら傾斜して成長する半導体層がないことと、モード不整
合が無いことによる相乗効果により、結合損失を大幅に
低減できることが確認された。
よれば、半導体レーザと光導波路の接合領域に単一の半
導体層を埋め込む構成をとるので、半導体レーザと光導
波路の接合部に水平方向から傾いた層構造が存在しない
導波路型光集積回路素子を実現できる。
との界面及び埋め込み領域と光導波路部との界面におけ
る透価屈折率の差を小さくでき、これらの界面で導波光
はほとんど反射されず、また、屈折されないので、放射
損失を低減できる。
からの出力光のビーム径を光導波路の固有モードのビー
ム径に容易に整合させることができるので、モード不整
合による放射損失を抑えることができる。
大幅に低減できるので、結果的に消費電力を低減でき、
信頼性を向上できる導波路型光集積回路素子を実現でき
る。
集積回路素子によれば、半導体レーザと光導波路の接合
領域に、屈折率が層方向に実質的に連続して変化する半
導体層を埋め込む構成をとるので、この半導体層のレン
ズ効果によって導波中の光のモードプロファイルが伝搬
中に連続的に変化し、光導波路の固有モードのビーム径
に一致したととろで光導波路に結合されるので、モード
不整合に起因する結合損失をより一層効果的に低減でき
る。
によれば、両者の効果を相乗的に発揮でき、結合損失を
一層効率良く低減できる導波路型光集積回路素子を実現
できる。
集積回路素子によれば、半導体レーザと光導波路の接合
領域に誘電体層を介在させる構成をとり、この構成によ
っても、半導体レーザと光導波路の接合部に水平方向か
ら傾いた層構造が存在しない導波路型光集積回路素子を
実現できるので、上記同様に結合損失を低減できる。
集積回路素子によれば、半導体レーザと光導波路の接合
領域に誘電体層を介在させ、且つ半導体レーザと該光導
波路の接合領域に、屈折率が層方向に実質的に連続して
変化する半導体層を埋め込む構成をとるので、水平から
傾斜して成長する半導体層がないことと、モード不整合
が無いことによる相乗効果により、結合損失を大幅に低
減できる導波路型光集積回路素子を実現できる。
導波路型光集積素子の製造方法によれば、上記した効果
を発揮できる導波路型光集積素子を容易に製造すること
ができる。
路素子の断面図。
光集積回路素子の断面図、(b)はGRIN領域の屈折
率分布を示す概念図。
路素子の断面図。
路素子の製造工程図。
路素子の製造工程図。
図。
上に集積化した場合の理想的な構造を示す断面図、
(b)は実際の構造を示す断面図。
Claims (15)
- 【請求項1】 端面出射型の半導体レーザと、複数の半
導体層からなり、該半導体レーザの出射光を導波させる
光導波路とを半導体基板上の横方向に集積した導波路型
光集積回路素子において、 該半導体レーザと該光導波路の接合領域に単一の半導体
層を埋め込んだ導波路型光集積回路素子。 - 【請求項2】 前記単一の半導体層の横方向の長さが2
0μm以下である請求項1記載の導波路型光集積回路素
子。 - 【請求項3】 端面出射型の半導体レーザと、複数の半
導体層からなり、該半導体レーザの出射光を導波させる
光導波路とを半導体基板上の横方向に集積した導波路型
光集積回路素子において、 該半導体レーザと該光導波路の接合領域に、屈折率が層
方向に実質的に連続して変化する半導体層を埋め込んだ
導波路型光集積回路素子。 - 【請求項4】 前記半導体層の屈折率は、層方向の周辺
部から中心部に向けて高くなる2次関数状に変化する請
求項3記載の導波路型光集積回路素子。 - 【請求項5】 前記半導体層の屈折率の変化は該半導体
層の組成を変化させることにより形成した請求項3又は
請求項4記載の導波路型光集積回路素子。 - 【請求項6】 前記半導体層の層方向の中心位置は前記
半導体レーザの出力光分布の中心に一致し、かつ前記光
導波路の固有モードの中心に一致している請求項4記載
の導波路型光集積回路素子。 - 【請求項7】 前記半導体層と前記半導体レーザとの間
又は該半導体層と前記光導波路との間、或いは該半導体
層と該半導体レーザとの間及び該半導体層と該光導波路
との間に、単一の半導体層を埋め込んだ請求項3〜請求
項6のいずれかに記載の導波路型光集積回路素子。 - 【請求項8】 端面出射型の半導体レーザと、複数の半
導体層からなり、該半導体レーザの出射光を導波させる
光導波路とを半導体基板上の横方向に集積した導波路型
光集積回路素子において、 該半導体レーザと該光導波路の接合領域に誘電体層を介
在させた導波路型光集積回路素子。 - 【請求項9】 前記半導体層と前記半導体レーザとの間
及び該半導体層と前記光導波路との間に誘電体層を介在
させた請求項3〜請求項6のいずれかに記載の導波路型
光集積回路素子。 - 【請求項10】 前記半導体レーザが分布帰還型半導体
レーザである請求項1〜請求項9のいずれかに記載の導
波路型光集積回路素子。 - 【請求項11】 半導体基板上に半導体レーザを構成す
る半導体層を形成する工程と、 該半導体層の一部を略垂直な断面を有するようにエッチ
ング除去する工程と、 エッチング除去した領域に光導波路を構成する半導体層
を形成する工程と、 該半導体レーザの光出射端面と該光導波路の光入射面と
の境界を含む領域を略垂直な断面を有するようにエッチ
ング除去する工程と、 エッチング除去した領域に単一の半導体層を形成する工
程とを包含する導波路型光集積回路素子の製造方法。 - 【請求項12】 半導体基板上に半導体レーザを構成す
る半導体層を形成する工程と、 該半導体層の一部を略垂直な断面を有するようにエッチ
ング除去する工程と、 エッチング除去した領域に光導波路を構成する半導体層
を形成する工程と、 該半導体レーザの光出射端面と該光導波路の光入射面と
の境界を含む領域を略垂直な断面を有するようにエッチ
ング除去する工程と、 エッチング除去した領域に層方向に屈折率が実質的に連
続して変化する半導体層を形成する工程とを包含する導
波路型光集積回路素子の製造方法。 - 【請求項13】 半導体基板上に半導体レーザを構成す
る半導体層を形成する工程と、 該半導体層の一部を略垂直な断面を有するようにエッチ
ング除去する工程と、 エッチング除去した領域の側面に誘電体マスクを形成す
る工程と、 エッチング除去した領域に光導波路を構成する半導体層
を形成する工程とを包含する導波路型光集積回路素子の
製造方法。 - 【請求項14】 前記エッチング除去した領域の側面に
誘電体マスクを形成する工程を、前記半導体基板にバイ
アス電圧を印加しながらスパッタリングを行うバイアス
スパッタ法を用いて行う請求項13記載の導波路型光集
積回路素子の製造方法。 - 【請求項15】 請求項6記載の導波路型光集積回路素
子の製造方法であって、 MOCVD装置のマスフローコントローラの流量を制御
することにより前記半導体層の層方向の中心位置を前記
半導体レーザの出力光分布の中心に一致させ、かつ前記
光導波路の固有モードの中心に一致させる工程を包含す
る導波路型光集積回路素子の製造方法。
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