JPH11149219A - マグネットローラの製造方法 - Google Patents

マグネットローラの製造方法

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JPH11149219A
JPH11149219A JP22235498A JP22235498A JPH11149219A JP H11149219 A JPH11149219 A JP H11149219A JP 22235498 A JP22235498 A JP 22235498A JP 22235498 A JP22235498 A JP 22235498A JP H11149219 A JPH11149219 A JP H11149219A
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magnet
hollow cylindrical
lubricant
core
core metal
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JP22235498A
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English (en)
Inventor
Kenichi Ishiguro
顕一 石黒
Takeshi Imamura
剛 今村
Kyota Hizuka
恭太 肥塚
Ritsu Tani
立 谷
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空円筒形マグネットに芯金を圧入固定して
マグネットローラを作製する場合の挿入力を低下させる
とともに、圧入に起因する中空円筒形マグネットの縮み
量のバラツキを抑える。 【解決手段】 あからじめ芯金12の圧入側先頭側にだ
け、常温で揮発性の潤滑剤17を塗布し、この潤滑剤1
7が完全に揮発する前に芯金12を中空円筒形マグネッ
ト11に圧入する。圧入後マグネット11を、これが変
形等を起こさない温度に加熱して潤滑剤17を揮散させ
る。潤滑剤の塗布は、前記先頭部を潤滑剤に浸漬するこ
とで行う。マグネット11としてはポリオレフィン系エ
ラストマー樹脂、例えばエチレン−エチルアクリレート
共重合体を用いることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネットローラ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセス等に用いられるマグネ
ットローラのうち、現像剤として磁性体のキャリアと非
磁性体のトナーとを混合した2成分現像剤を使用する現
像ローラ10は、図2に示す構造を有している。この現
像ローラ10は通常、マグネットローラ13、回転自在
の非磁性体からなるスリーブ14、駆動側フランジ15
および従動側フランジ16から構成されている。また、
前記マグネットローラ13は、複数個の固定磁極を有す
る中空円筒形マグネット11(中空円筒形プラスチック
マグネットまたは中空円筒形ゴムマグネット)と、これ
の内周面に圧入された芯金12とから成るのが一般的で
ある。
【0003】このような2成分現像用ローラ10では、
図3に示すような磁気特性(磁束密度)が要求されてお
り、その製造方法としては殆どの場合、成形材料にプラ
スチックマグネットまたはゴムマグネットを用い、これ
に磁場を印加しながら射出成形または押出成形を行う磁
場配向成形が採用されている。このマグネットはローラ
状であるため、成形後に多極配向を簡単に行うことがで
きるので、生産効率を高くすることができる利点があ
る。
【0004】前記円筒状(ローラ状)で多極配向構造の
マグネット11を射出磁場成形により製造する場合、例
えば図4の成形装置が使用される。すなわち、磁場発生
ヨーク51(永久磁石または電磁石)を備えた磁場配向
金型52内に溶融した樹脂を、シリンダー53内のスク
リュー(図示せず)により射出し、成形品を冷却・固化
した後、取り出す。図4において55はパイプ孔成形用
の軸であって、中空円筒形マグネットを成形するための
ものである。
【0005】また、マグネット11を押出磁場成形によ
り製造する場合には、例えば図5,6に示すように、溶
融樹脂をスクリュー61で磁場配向金型62内に供給
し、ここで磁場を印加することにより配向(異方化)さ
せた後、磁場配向金型62から押し出す。これらの図に
おいて63はシリンダー、64はニップル、65は配向
ダイ、66は磁場発生コイル、67はヨークである。
【0006】ところで、前記マグネットローラ13の製
造方法としては、芯金12の外周面にマグネット11を
直接成形する方法と、マグネット11(以下、ワークと
呼ぶことがある)に芯金12を挿入する方法とがある。
そして、後者の方法では、磁性体を含む樹脂(プラスチ
ックマグネットまたはゴムマグネット)を円筒状に押出
成形し、これを所定寸法に切断した後、図7に示すよう
に、芯金12をワーク11の内周面に圧入して芯金12
に固定することで、マグネットローラ13を製造してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来、芯
金12をワーク11の内周面に挿入する工程において
は、以下の技術的問題があった。 ワークの磁力分布と芯金上のある特定部分(Dカット
等)との角度を位置合わせしなければならないマグネッ
トローラの場合、芯金上の特定部分とワークとの位置決
めに高い精度を必要とする。
【0008】マグネットローラは、回転させて用いる
こともあり、回転によるワーク・芯金間の位置ズレを防
止するために、芯金の耐トルクが必要である。耐トルク
を得るためには圧入または接着工程が必要になる。しか
し、接着の場合は接着剤の量によって耐トルクが変わる
ため、接着剤量の厳密な管理が必要になり、接着装置の
構造が複雑になる。また、圧入の場合には圧入代〔(芯
金直径)−(ワーク内径)〕を設定しているが、マグネ
ットローラの使用条件(回転数、頻度)や環境試験等を
クリアするため大きな耐トルクを得るには圧入代を大き
くする必要があり、その結果、芯金圧入時の挿入力が大
きくなり、装置の大型化を必要とする。 圧入によってワーク内周面に芯金を固定する場合、芯
金をワークの片側から挿入する際に、図7に示すように
ワーク11が縮むうえ、その縮み量にバラツキが生ずる
ためローラの長さがばらつき、長さ精度を確保すること
ができない。
【0009】したがって本発明の目的は、上記の問
題を解決すること、すなわち芯金挿入力を低減するこ
と、および芯金挿入時のワーク縮み量のバラツキを防止
することにある。具体的には請求項1〜6に係る発明
は、ローラ長さのバラツキが少ないマグネットローラを
提供するものである。また、請求項7〜12に係る発明
は、ローラ長さのバラツキが少なく、かつ耐トルクに優
れたマグネットローラを提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】以下、各請求項に記載の
発明の構成および作用効果について説明する。請求項1
に記載の発明は、中空円筒形マグネット(中空円筒形プ
ラスチックマグネットまたは中空円筒形ゴムマグネット
を意味する。以下同じ)から成る磁界発生層を芯金の周
囲に持つマグネットローラを製造する方法において、潤
滑剤を塗布した芯金を中空円筒形マグネットに圧入する
ことを特徴とするマグネットローラの製造方法である。
【0011】具体的には、例えば図1(a)に示すよう
に、芯金12の外周面の適宜部分に所望の潤滑剤17を
塗布した後、これを中空円筒形マグネット11の内周面
に圧入する。請求項1の製造方法によれば、圧入時の芯
金挿入力を小さくすることができ、図1(b)に示すよ
うに、芯金挿入時の中空円筒形マグネット11の縮みの
発生を防ぐことが可能となる。従って、マグネットロー
ラの長さのバラツキの発生を防ぐことが可能となる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て芯金を潤滑剤に浸すことにより芯金に潤滑剤を塗布す
ることを特徴とするマグネットローラの製造方法であ
る。この製造方法によれば、芯金への潤滑剤の塗布にあ
たり芯金を潤滑剤に浸して塗布するので、芯金に潤滑剤
を短時間に均一に、しかも簡素な器具のみを用いて塗布
することが可能となる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2において、中空円筒形マグネットへの芯金圧入時の芯
金の先頭側にだけ潤滑剤を塗布することを特徴とするマ
グネットローラの製造方法である。この製造方法によれ
ば、中空円筒形マグネットへの芯金挿入時あるいは挿入
後に余分な潤滑剤が中空円筒形マグネットの芯金挿入側
の端部に滞留したり、マグネットローラを汚損したりす
るのを防ぐことが可能となる。
【0014】請求項4に記載の発明は、中空円筒形マグ
ネットから成る磁界発生層を芯金の周囲に持つマグネッ
トローラを製造する方法において、内周面に潤滑剤を塗
布した中空円筒形マグネットに芯金を圧入することを特
徴とするマグネットローラの製造方法である。この製造
方法によれば、圧入時の芯金挿入力を小さくすることが
でき、芯金挿入時に中空円筒形マグネットの縮みが発生
するのを防ぐことが可能となる。従ってマグネットロー
ラの長さのバラツキの発生を防ぐことが可能となる。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項4におい
て中空円筒形マグネットの内周面に潤滑剤をスプレー方
式により塗布することを特徴とするマグネットローラの
製造方法である。この製造方法によれば、中空円筒形マ
グネットの内周面に潤滑剤を短時間に均一に、しかも簡
素な器具のみを用いて塗布することが可能となる。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5において、中空円筒形マグネット内周面の芯金挿入側
にだけ潤滑剤を塗布することを特徴とするマグネットロ
ーラの製造方法である。この製造方法によれば、中空円
筒形マグネットへの芯金挿入時あるいは挿入後に余分な
潤滑剤が中空円筒形マグネットの芯金挿入側と逆側の端
部に滞留したり、マグネットローラを汚損したりするの
を防ぐことが可能となる。
【0017】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれか一つの項において、常温で揮発性の潤滑剤を用
い、潤滑剤が完全に揮発する前に中空円筒形マグネット
に芯金を圧入することを特徴とするマグネットローラの
製造方法である。この製造方法によれば、圧入時の芯金
挿入力が小さくなり、芯金挿入時に中空円筒形マグネッ
トの縮みの発生を防ぐことが可能となると共に、芯金挿
入後に潤滑剤が揮発し、芯金と中空円筒形マグネットと
の摩擦力、密着力を増大させることが可能となる。従っ
て、長さのバラツキが無く、しかも耐トルクに優れたマ
グネットローラを得ることができる。
【0018】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれか一つの項において、芯金を中空円筒形マグネッ
トに圧入した後、中空円筒形マグネットを構成するプラ
スチックの軟化点または、中空円筒形マグネットを構成
するゴムの変性温度より低い温度で加熱して潤滑剤を揮
散させることを特徴とするマグネットローラの製造方法
である。この製造方法によれば、圧入時の芯金挿入力が
小さくなり、芯金挿入時の中空円筒形マグネットの縮み
の発生を防ぐことが可能となると共に、芯金挿入後に潤
滑剤が揮散し、芯金と中空円筒形マグネットとの摩擦
力、密着力を増大させることが可能となる。また、中空
円筒形マグネットを形成するプラスチックの軟化点また
はゴムの変性温度より低い温度で加熱するため、中空円
筒形マグネットの変形・劣化・磁気特性の変化を防ぐこ
ともできる。従って、長さのバラツキが無く、耐トルク
に優れ、しかも変形・劣化・磁気特性のバラツキの少な
いマグネットローラを得ることが可能となる。
【0019】請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の
いずれか一つの項において、中空円筒形マグネットがエ
ラストマー樹脂から成る中空円筒形プラスチックマグネ
ットであること特徴とするマグネットローラの製造方法
である。この製造方法では、エラストマー樹脂から成る
中空円筒形プラスチックマグネットに芯金を圧入するこ
とにより、エラストマーの持つ弾性・柔軟性のため圧入
時の芯金挿入力が小さくなり、芯金挿入時の中空円筒形
マグネットの縮みの発生を防ぐことが可能となる。
【0020】また、マグネット成形上の不完全性により
中空円筒形マグネットの内周面の形状が軸方向または円
周方向で対称でない場合、あるいは、芯金作製上の不完
全性により芯金の形状が円周方向、軸方向で対称でない
場合であって、中空円筒形マグネットへの芯金圧入代が
円周方向または軸方向で一定でない状態でも、中空円筒
形マグネットを構成するエラストマー樹脂の持つ弾性・
柔軟性により中空円筒形マグネットの内周面と芯金とが
密着し、芯金と中空円筒形マグネットとの摩擦力、密着
力を増大させることが可能となる。従って、長さのバラ
ツキが無く、しかも耐トルクに優れたマグネットローラ
を得ることが可能となる。
【0021】請求項10に記載の発明は、請求項9にお
いて、中空円筒形プラスチックマグネットがポリオレフ
ィン系エラストマー樹脂から成ること特徴とするマグネ
ットローラの製造方法である。この製造方法では、ポリ
オレフィン系エラストマー樹脂から成る中空円筒形プラ
スチックマグネットに圧入することにより、エラストマ
ーの持つ弾性・柔軟性のため圧入時の芯金挿入力が小さ
くなり、芯金挿入時の中空円筒形マグネットの縮みの発
生を防ぐことが可能となる。
【0022】また、マグネット成形上の不完全性により
中空円筒形マグネットの内周面形状が軸方向または円周
方向で対称でない場合、あるいは、芯金作製上の不完全
性により芯金の形状が円周方向、軸方向で対称でない場
合で、中空円筒形マグネットへの芯金圧入代が円周方向
または軸方向で一定でない状態でも、中空円筒形マグネ
ットを構成するエラストマー樹脂の持つ弾性・柔軟性に
より中空円筒形マグネットの内周面と芯金とが密着し、
芯金と中空円筒形マグネットとの摩擦力、密着力を増大
させることが可能となる。従って、長さのバラツキが無
く、しかも耐トルクに優れたマグネットローラを得るこ
とが可能となる。さらに、ポリオレフィン系エラストマ
ーは種々の有機溶媒、水系溶媒に対して耐浸性が強く、
また、これらの溶媒に対する溶解度が低いため、適用す
る潤滑剤の種類を増やすことができる。
【0023】請求項11に記載の発明は、請求項10に
おいて中空円筒形プラスチックマグネットがエチレン−
エチルアクリレート共重合体から成ること特徴とするマ
グネットローラの製造方法である。この製造方法では、
エチレン−エチルアクリレート共重合体から成る中空円
筒形プラスチックマグネットに芯金を圧入することによ
り、エラストマーの持つ弾性・柔軟性のため圧入時の芯
金挿入力が小さくなり、芯金挿入時の中空円筒形マグネ
ットの縮みの発生を防ぐことが可能となる。
【0024】また、マグネット成形上の不完全性により
中空円筒形マグネットの内周面形状が軸方向または円周
方向で対称でない場合、あるいは、芯金作製上の不完全
性により芯金形状が円周方向、軸方向で対称でない場合
で、中空円筒形マグネットへの芯金圧入代が円周方向ま
たは軸方向で一定でない状態でも、中空円筒形マグネッ
トを構成するエラストマー樹脂の持つ弾性・柔軟性によ
り中空円筒形マグネットの内周面と芯金とが密着し、芯
金と中空円筒形マグネットとの摩擦力、密着力を増大さ
せることが可能となる。従って、長さのバラツキが無
く、しかも耐トルクに優れたマグネットローラを得るこ
とが可能となる。
【0025】さらに、ポリオレフィン系エラストマーは
種々の有機溶媒、水系溶媒に対して耐浸性が強く、ま
た、これらの溶媒に対する溶解度が低いため、適用する
潤滑剤の種類を増やすことができる。ポリオレフィン系
エラストマーの中でもエチレン−エチルアクリレート共
重合体は、広い温度範囲で柔軟性を持ち、低温でも強い
衝撃強度を持つので、大きな磁力のマグネットローラを
得るため、中空円筒形マグネットがフェライト等の磁性
粉90wt%とエチレン−エチルアクリレート共重合体
10wt%から成る場合でも、中空円筒形マグネットに
は上記のようなエラストマーから成る中空円筒形マグネ
ットの利点がある。
【0026】請求項12に記載の発明は、請求項11に
おいて、中空円筒形プラスチックマグネットとして、粒
径約1μmのストロンチウムフェライトを90.5〜9
1.5wt%含有するエチレン−エチルアクリレート共
重合体から成るもの(ストロンチウムフェライトとエチ
レン−エチルアクリレート共重合体との合計量が100
wt%)を用い、該中空円筒形プラスチックマグネット
への芯金の圧入代を0.05〜0.15mmとすること
を特徴とするマグネットローラの製造方法である。
【0027】この製法方法によれば、強力な磁力・耐ト
ルクを持ち、しかも長さのバラツキが少ないマグネット
ローラを得ることが可能となる。エチレン−エチルアク
リレート共重合体と粒径約1μmのストロンチウムフェ
ライトから成り、ストロンチウムフェライトの含量が9
0.5〜91.5wt%である中空円筒形プラスチック
マグネットでは、圧入代が0.05〜0.15mmの範
囲であれば圧入時の挿入力、マグネットローラの耐トル
クとも適切な範囲内に収めることができる。なお、前記
中空円筒形プラスチックマグネットでは、圧入代が0.
05mmより小さい場合には、耐トルクが20N以下と
なり実使用上不十分であり、圧入代が0.15mmより
大きい場合には、潤滑剤を使用しても圧入に2kN以上
の挿入力が必要となり装置が大型化するほか、挿入力の
影響で芯金の曲がりが発生する等の不具合が起こる。
【0028】
【実施例】実施例1 (1)中空円筒形マグネットの材料:エチレン−エチル
アクリレート共重合体8.7wt%、ストロンチウムフ
ェライト91.3wt% (2)中空円筒形マグネットの寸法:外径φ14mm、
内径φ5.88mm、長さ310mm (3)芯金の材質:SUM22 (4)芯金の寸法:φ5.98mm(圧入代0.1m
m) (5)潤滑剤の種類:G−6311FK(日本工作油株
式会社製) 上記条件で中空円筒形マグネットに芯金を圧入(10
本)したところ、結果は下記[表1]の通りであった。
【0029】比較例1 潤滑剤を使用しないこと以外は実施例1と同様にして中
空円筒形マグネットに芯金を圧入した結果を[表1]に
併記した。
【0030】
【表1】
【0031】上記のように実施例1では比較例1に比べ
て挿入力が小さく、しかも耐トルクが殆ど変わらなく、
長さ変化の少ないマグネットローラを得ることができ
た。
【0032】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば以下の効果が得られる。 (1)請求項1に記載の発明では、中空円筒形マグネッ
トから成る磁界発生層を芯金の周囲に持つマグネットロ
ーラを製造する方法において、潤滑剤を塗布した芯金を
中空円筒形マグネットに圧入することにより、長さのバ
ラツキが少ないマグネットローラを得ることが可能とな
る。
【0033】(2)請求項2に記載の発明では、芯金を
潤滑剤に浸すことにより芯金に潤滑剤を塗布するため、
芯金に潤滑剤を短時間に均一に、しかも簡素な器具のみ
を用いて塗布することが可能となる。
【0034】(3)請求項3に記載の発明では、中空円
筒形マグネットへの芯金圧入時の芯金の先頭側にだけ潤
滑剤を塗布することにより、中空円筒形マグネットへの
芯金挿入時あるいは挿入後に余分な潤滑剤が中空円筒形
マグネットの芯金挿入側の端部に滞留したり、マグネッ
トローラを汚損したりする不具合を防ぐことが可能とな
る。
【0035】(4)請求項4に記載の発明では、中空円
筒形マグネットから成る磁界発生層を芯金の周囲に持つ
マグネットローラを製造する方法において、内周面に潤
滑剤を塗布した中空円筒形マグネットに芯金を圧入する
ことにより、長さのバラツキが少ないマグネットローラ
を得ることが可能となる。
【0036】(5)請求項5に記載の発明では、中空円
筒形マグネットの内周面に潤滑剤をスプレー方式で塗布
することにより、中空円筒形マグネット内面に潤滑剤を
短時間に均一に、しかも簡素な器具のみを用いて塗布す
ることが可能となる。
【0037】(6)請求項6に記載の発明では、中空円
筒形マグネット内周面の芯金挿入側にだけ潤滑剤を塗布
することにより、中空円筒形マグネットへの芯金挿入時
あるいは挿入後に余分な潤滑剤が中空円筒形マグネット
の芯金挿入側と逆側の端部に滞留したり、マグネットロ
ーラを汚損したりするのを防ぐことが可能となる。
【0038】(7)請求項7に記載の発明では、常温で
揮発性の潤滑剤を用い、潤滑剤が完全に揮発する前に中
空円筒形マグネットに芯金を圧入することにで、長さの
バラツキが無く、しかも耐トルクに優れたマグネットロ
ーラを得ることができる。
【0039】(8)請求項8に記載の発明では、芯金を
中空円筒形マグネットに圧入した後、中空円筒形マグネ
ットを、これを構成するプラスチックの軟化点または、
ゴムの変性温度より低い温度で加熱して潤滑剤を揮散さ
せることにより、長さのバラツキが無く、しかも耐トル
クに優れ、変形・劣化・磁気特性のバラツキの少ないマ
グネットローラを得ることが可能となる。
【0040】(9)請求項9に記載の発明では、エラス
トマー樹脂から成る中空円筒形プラスチックマグネット
に芯金を圧入することにより、長さのバラツキが無く、
しかも耐トルクに優れたマグネットローラを得ることが
可能となる。
【0041】(10)請求項10に記載の発明では、ポ
リオレフィン系エラストマー樹脂から成る中空円筒形プ
ラスチックマグネットに芯金を圧入することにより、長
さのバラツキが無く、しかも耐トルクに優れたマグネッ
トローラを得ることが可能となる。さらに、適用する潤
滑剤の種類を増やすことができる。
【0042】(11)請求項11に記載の発明では、エ
チレン−エチルアクリレート共重合体から成る中空円筒
形プラスチックマグネットに芯金を圧入することによ
り、長さのバラツキが無く、しかも耐トルクに優れたマ
グネットローラを得ることが可能となる。さらに、適用
する潤滑剤の種類を増やすことができる。
【0043】(12)請求項12に記載の発明では、中
空円筒形プラスチックマグネットとして、粒径約1μm
のストロンチウムフェライトを90.5〜91.5wt
%含有するエチレン−エチルアクリレート共重合体から
成るものを用い、この中空円筒形プラスチックマグネッ
トへの芯金の圧入代を0.05〜0.15mmとするこ
とにより、強力な磁力・耐トルクを持ち、長さのバラツ
キが少ないマグネットローラを得ることが可能となる。
また、圧入時の挿入力、マグネットローラの耐トルクと
も適切な範囲内に収めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマグネットローラ製造方法の説明図で
ある。
【図2】電子写真プロセスにおける2成分現像に用いら
れるマグネットローラの縦断面図である。
【図3】図2のマグネットローラの磁気特性(磁束密
度)の説明図である。
【図4】従来の射出磁場成形装置の要部構造を示す正面
図である。
【図5】従来の押出磁場成形装置の要部構造を示す縦断
面図である。
【図6】図5の右側面図である。
【図7】従来のマグネットローラ製造方法および、その
問題点説明図である。
【符号の説明】
10 現像ローラ 11 中空円筒形マグネット(ワーク) 12 芯金 13 マグネットローラ 14 スリーブ 15 駆動側フランジ 16 従動側フランジ 17 潤滑剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 立 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空円筒形マグネット(中空円筒形プラ
    スチックマグネットまたは中空円筒形ゴムマグネット)
    から成る磁界発生層を芯金の周囲に持つマグネットロー
    ラを製造する方法において、潤滑剤を塗布した芯金を中
    空円筒形マグネットに圧入することを特徴とするマグネ
    ットローラの製造方法。
  2. 【請求項2】 芯金を潤滑剤に浸すことにより芯金に潤
    滑剤を塗布することを特徴とする請求項1に記載のマグ
    ネットローラの製造方法。
  3. 【請求項3】 中空円筒形マグネットへの芯金圧入時の
    芯金の先頭側にだけ潤滑剤を塗布することを特徴とする
    請求項1または2に記載のマグネットローラの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 中空円筒形マグネット(中空円筒形プラ
    スチックマグネットまたは中空円筒形ゴムマグネット)
    から成る磁界発生層を芯金の周囲に持つマグネットロー
    ラを製造する方法において、内周面に潤滑剤を塗布した
    中空円筒形マグネットに芯金を圧入することを特徴とす
    るマグネットローラの製造方法。
  5. 【請求項5】 中空円筒形マグネットの内周面に潤滑剤
    をスプレー方式により塗布することを特徴とする請求項
    4に記載のマグネットローラの製造方法。
  6. 【請求項6】 中空円筒形マグネット内周面の芯金挿入
    側にだけ潤滑剤を塗布することを特徴とする請求項4ま
    たは5に記載のマグネットローラの製造方法。
  7. 【請求項7】 常温で揮発性の潤滑剤を用い、潤滑剤が
    完全に揮発する前に中空円筒形マグネットに芯金を圧入
    することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つの項
    に記載のマグネットローラの製造方法。
  8. 【請求項8】 芯金を中空円筒形マグネットに圧入した
    後、中空円筒形マグネットを構成するプラスチックの軟
    化点または、中空円筒形マグネットを構成するゴムの変
    性温度より低い温度で加熱して潤滑剤を揮散させること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか一つの項に記載の
    マグネットローラの製造方法。
  9. 【請求項9】 中空円筒形マグネットがエラストマー樹
    脂から成る中空円筒形プラスチックマグネットであるこ
    と特徴とする請求項1〜8のいずれか一つの項に記載の
    マグネットローラの製造方法。
  10. 【請求項10】 中空円筒形プラスチックマグネットが
    ポリオレフィン系エラストマー樹脂から成ること特徴と
    する請求項9に記載のマグネットローラの製造方法。
  11. 【請求項11】 中空円筒形プラスチックマグネットが
    エチレン−エチルアクリレート共重合体から成ること特
    徴とする請求項10に記載のマグネットローラの製造方
    法。
  12. 【請求項12】 中空円筒形プラスチックマグネットと
    して、粒径約1μmのストロンチウムフェライトを9
    0.5〜91.5wt%含有するエチレン−エチルアク
    リレート共重合体から成るものを用い、該中空円筒形プ
    ラスチックマグネットへの芯金の圧入代を0.05〜
    0.15mmとすることを特徴とする請求項11に記載
    のマグネットローラの製造方法。
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