JPH11149914A - 非焼結電極を用いた円筒状アルカリ蓄電池およびその製造方法 - Google Patents
非焼結電極を用いた円筒状アルカリ蓄電池およびその製造方法Info
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Abstract
物質保持体として用いて渦巻状に巻回しても、内部短絡
を生ずることなく良好に集電できる電極体を得る。 【解決手段】 基体目付が400〜700g/m2のニ
ッケル発泡体(ニッケルスポンジ)からなる活物質保持
体10にペースト状活物質11を充填する。このペース
ト状活物質11を充填した活物質保持体10を乾燥さ
せ、圧延した後、ペースト状活物質11を充填した活物
質保持体10の上辺部12に垂直方向に超音波振動を加
えて、活物質保持体10の上辺部12に充填された活物
質11を剥離して活物質保持体10を露出させる。この
露出部に幅1.5mm、厚み0.06〜0.18mm、
穴径0.30〜1.00mmのニッケル金属製のリボン
状パンチングメタル13を載置し、直径1.5mmの銅
製の溶接棒を用いて2mm間隔で抵抗溶接を行い、ニッ
ケル正極板10aを作製する。
Description
池、ニッケル・カドミウム蓄電池、ニッケル・亜鉛蓄電
池などのアルカリ蓄電池に係り、特に、活物質保持体に
活物質を塗着した電極と集電体との導電接続に関する。
ッケル・水素蓄電池、ニッケル・亜鉛蓄電池などのアル
カリ蓄電池に使用される電極は、パンチングメタル等の
芯体にニッケル粉末を焼結して形成した焼結基板にニッ
ケル塩、カドミウム塩等の溶液を含浸し、アルカリ処理
により活物質化するいわゆる焼結式電極が知られてい
る。この焼結式電極は、焼結基板を高多孔度とした場合
には機械的強度が弱くなるため、実用的には80%程度
の多孔度とするのが限界であるとともに、パンチングメ
タル等の芯体を必要とすることから、活物質の充填密度
が低く、高エネルギー密度の電極を実現する上で問題が
ある。また、焼結基板の細孔は10μm以下であるの
で、活物質の充填工程を何度も繰り返す必要がある溶液
含浸法や電着含浸法に限定されるため、充填工程が煩雑
であるとともに製造コストも高くなるという問題があ
る。
属繊維焼結体や発泡ニッケル(ニッケルスポンジ)など
の三次元的な網目構造をもった金属多孔体(活物質保持
体)にペースト状活物質を直接充填した、いわゆる非焼
結式電極が主流となってきた。この種の三次元的な網目
構造をもった金属多孔体は、その多孔度が約95%と高
多孔度であるので、活物質を高密度に充填できる。その
ため、高容量の電池が得られるようになるとともに、こ
の種の非焼結式電極は活物質をそのまま金属多孔体に充
填するので、面倒な活物質化の処理が必要でなくなり、
製造が容易になるという利点がある。
は、三次元的な網目構造をもった金属多孔体は芯体を有
していないため、この金属多孔体に活物質を充填して形
成した電極と電池端子との間の導電接続に種々の提案が
なされている。例えば、特開昭61−218067号公
報においては、金属繊維のフェルト状焼結体(金属繊維
焼結体)を電極支持体とする電極を製造するに際して、
金属繊維のフェルト状体と、網状体、パンチングメタ
ル、線材、平板などからなる導電補助体とを焼結により
一体的に形成して、金属繊維のフェルト状体の機械的強
度を向上させるとともに、集電性を改良することが提案
された。
繊維(例えば、線経が10μm)を電極の長さ方向に束
ねて長尺状に形成されているため、この金属繊維焼結体
に活物質を塗着した後、セパレータを介して正・負極を
渦巻状に巻回すると、巻回時に細い金属繊維が切断され
て、この切断された繊維片がセパレータを突き破って正
・負極間が電気的に接続され、内部短絡が発生するとい
う問題を生じる。
極においては、発泡ニッケルに活物質を塗着した後、セ
パレータを介して正・負極を渦巻状に巻回しても発泡ニ
ッケル自体が切断されるということがない。しかしなが
ら、電極からの集電のため、この電極の一部の活物質を
剥離して発泡ニッケルを露出させ、この露出部に舌片状
集電タブを溶接するようにしている。このため、舌片状
集電タブでの集電性が良好でないので、大電流放電を行
うと集電タブで電圧降下を生じるという問題を生じた。
において、発泡ニッケルを電極支持体とする電極の端部
を幅方向に圧縮して密な層を形成し、この圧縮した密な
層と電極面に垂直に配置された円板状リード片とを溶接
した、いわゆるタブレス方式の電池が提案された。この
特開昭62−139251号公報において提案された電
極にあっては、発泡メタルを電極支持体とするため、渦
巻状に巻回しても発泡メタル自体が切断されるというこ
とがないとともに、電極の端部と円板状リード片とを溶
接しているので集電性が向上する。
62−139251号公報において提案された電極にあ
っては、電極の端部を幅方向に圧縮して形成した密な層
は柔軟性が劣るため、セパレータを介して正・負極を巻
回する際に密な層の一部が破断してバリが生じ、このバ
リがセパレータを突き破って内部短絡が発生するという
問題を生じる。また、電極全体として柔軟な部分と柔軟
ではない部分が混在すると、正・負極を一様な圧力で巻
回することが難しいため、これらを巻回して電極体とし
た場合に均一な圧力が付加されないという問題も生じ
る。
端部一面に活物質の未充填部分を形成し、この活物質未
充填部分にリボン状の金属板を溶着して電極とすること
も考えられる。しかしながら、このようにして形成した
電極と対極とをセパレータを介して渦巻状に巻回する
と、リボン状の金属板は柔軟性を有さないため、リボン
状の金属板の一部が角状に折れ曲がって対極と接触して
内部短絡を生じるという問題を生じる。
れたものであり、三次元的な網目構造をもった金属多孔
体を活物質保持体として用いて渦巻状に巻回しても、内
部短絡を生ずることなく良好に集電できる電極体を得る
ことにある。
発明は、発泡ニッケルからなる三次元的に網目構造をも
った活物質保持体にペースト状活物質を保持した一方極
の非焼結電極と他方極の電極とをセパレータを介して渦
巻状に巻回した電極体の一方極の非焼結電極の端部と、
略円板状集電部と一方極の端子に接続される導出部から
なる集電体の同略円板状集電部とを接続するとともに、
他方極の端子を兼ねる円筒状金属製外装缶に収納して構
成した非焼結電極を用いた円筒状アルカリ蓄電池であっ
て、上記課題を解決するために、本発明の非焼結電極を
用いた円筒状アルカリ蓄電池は、非焼結電極の集電体の
略円板状集電部との接続部分に活物質未充填部分を形成
し、この活物質未充填部分に多孔性金属板を溶着すると
ともにこの多孔性金属板の端部と略円板状集電部とを溶
着したことを特徴とする。
のような柔軟性を有する多孔性の金属板を活物質未充填
部分に溶着して渦巻状に巻回しても、多孔性の金属板が
破断するようなことはない。このため、電極体内に内部
短絡を生ずることがなくなり、電極体の多孔性金属板と
略円板状集電部とが接続されて良好に集電できるように
なって、大電流放電が可能なアルカリ蓄電池を得ること
ができるようになる。そして、三次元的に網目構造をも
った活物質保持体を発泡ニッケルにすると、発泡ニッケ
ルは柔軟性を有するため、渦巻状に巻回しても発泡ニッ
ケル自体が切断されるということがない。このため、電
極体内に内部短絡を生ずることなく、集電性が良好で大
容量のアルカリ蓄電池を得ることができるようになる。
タルあるいはエキスパンドメタルを用いるようにする
と、これらのパンチングメタルあるいはエキスパンドメ
タルは充分な柔軟性を有するため、渦巻状に巻回して
も、パンチングメタルあるいはエキスパンドメタルが破
断するようなことはない。また、パンチングメタルある
いはエキスパンドメタルは孔部の中央部で切断されてお
り、かつ切断部が略円板状集電部と溶接されていると、
この切断部は略円板状集電部に対して突起状に接触する
こととなるため、抵抗溶接を行うとこの突起状に接触し
ている部分の電流密度が増大して強固に固着されるよう
になる。
次元的に網目構造をもった活物質保持体にペースト状活
物質を充填して一方極の非焼結電極を形成した後、この
非焼結電極と他方極の電極とをセパレータを介して渦巻
状に巻回して電極体を形成し、この電極体の一方極の非
焼結電極の端部と、略円板状集電部と一方極の端子に接
続される導出部からなる集電体の同略円板状集電部とを
接続するとともに、他方極の端子を兼ねる円筒状金属製
外装缶に収納して形成する非焼結電極を用いた円筒状ア
ルカリ蓄電池の製造方法であって、上記課題を解決する
ために、本発明の非焼結電極を用いた円筒状アルカリ蓄
電池の製造方法は、非焼結電極の集電体の略円板状集電
部との接続部分に活物質未充填部分を形成する未充填部
分形成工程と、この未充填部分形成工程により形成され
た活物質未充填部分に多孔性金属板を溶着する第1溶着
工程と、この第1溶着工程により多孔性金属板が溶着さ
れた一方極の非焼結電極と他方極の電極とをセパレータ
を介して渦巻状に巻回して電極体とする電極体形成工程
と、この電極体形成工程により渦巻状に巻回された電極
体の一方極の非焼結電極に溶着された多孔性金属板の端
部と集電体の略円板状集電部とを溶着する第2溶着工程
とを備えたことを特徴とする。
てから多孔性金属板を溶着することは不可能であるの
で、集電体の略円板状集電部との接続部分に活物質未充
填部分を形成してから多孔性金属板を溶着する必要があ
る。そのため、未充填部分形成工程により略円板状集電
部との接続部分に活物質未充填部分を形成してから多孔
性金属板を溶着した後、多孔性金属板の端部と略円板状
集電部とを溶着するようにしている。このため、多孔性
金属板と活物質保持体との溶着が強固になって、集電性
が向上する。
物質保持体にペースト状活物質を充填した後、多孔性金
属板を溶着する部分に充填したペースト状活物質を超音
波振動で剥離するようにすると、多孔性金属板を溶着す
る部分に活物質未充填部分を容易に形成できるようにな
り、多孔性金属板と活物質保持体との溶着が強固になっ
て、集電性が向上する。また、未充填部分形成工程にお
いて、活物質保持体にペースト状活物質を充填する前
に、多孔性金属板を溶着する部分にマスキングを施して
多孔性金属板を溶着する部分にペースト状活物質を充填
しないようにしても、多孔性金属板を溶着する部分に活
物質未充填部分を容易に形成できるようになる。
集電部との接続部分に多孔性金属板を溶着する第1溶着
工程と、第1溶着工程により多孔性金属板が溶着された
活物質保持体にペースト状活物質を充填して非焼結電極
を形成するペースト充填工程と、ペースト充填工程によ
りペースト状活物質が充填された一方極の非焼結電極と
他方極の電極とをセパレータを介して渦巻状に巻回して
電極体とする電極体形成工程と、電極体形成工程により
渦巻状に巻回された電極体の多孔性金属板の端部と略円
板状集電部とを溶着する第2溶着工程とを備えるように
しても、略円板状集電部との接続部分に活物質未充填部
分を容易に形成できるようになる。
ンドメタルの孔部の中央部で切断した後、同切断部が円
板状集電体と接するように活物質保持体の活物質未充填
部分に溶着し、その後、切断部と集電体の略円板状集電
部とを溶接するようにすると、この切断部は略円板状集
電部に対して突起状に接触することとなるため、抵抗溶
接を行うとこの突起状に接触している部分の電流密度が
増大して強固に固着されるようになる。
いた円筒状アルカリ蓄電池をニッケル−水素蓄電池に適
用した場合の一実施の形態を図に基づいて説明する。な
お、図1は発泡ニッケルからなる活物質保持体の活物質
未充填部分に本実施形態の多孔性金属板を溶接した状態
を示す図であり、図2は比較例(従来例)の金属板(リ
ボン)を発泡ニッケルからなる活物質保持体の活物質未
充填部分に溶接した状態を示す図であり、図3は他の比
較例(従来例)の舌片状の集電タブを発泡ニッケルから
なる活物質保持体の活物質未充填部分に溶接した状態を
示す図であり、図4は図1の電極を渦巻状に巻回して形
成した電極体を金属製の外装缶に収納した状態を破断し
て示す斜視図であり、図5は正極集電板を示す斜視図で
ある。
部と、水酸化コバルト粉末5重量部とを混合し、これを
メチルセルロース1重量%水溶液20重量部とを混練し
てペースト状活物質を作製する。このようにして作製し
たペースト状活物質11を、基体目付が600g/m2
(なお、基体目付は400〜700g/m2の間で使用
可能である)で厚みが1.5mmであるニッケル発泡体
(ニッケルスポンジ)からなる活物質保持体10に充填
する。なお、圧延後の活物質充填密度が約2.9〜3.
05g/cc−voidとなるようにペースト状活物質
を充填する。ついで、ペースト状活物質11を充填した
活物質保持体10を乾燥させた後、厚みが約0.7mm
になるまで圧延する。
を充填した活物質保持体10の上辺部12に図示しない
超音波ホーンを押し当てて、上辺部12に垂直方向に超
音波振動を加えて、活物質保持体10の上辺部12に充
填された活物質11を活物質保持体10より脱落させて
剥離部を形成する。このとき、超音波ホーンを押し当て
て超音波振動を与えることにより、上辺部12は圧縮さ
れて薄肉部となる。
して、厚みが0.06mmで、孔径が0.30〜1.0
0mmの円孔を1行毎に互い違いとなるように多数形成
して多孔度が20〜60%となるように形成したニッケ
ル金属製のリボン状パンチングメタル13を用いる。こ
のニッケル金属製のリボン状パンチングメタル13は幅
が1.5mmとなるように円孔の中心部で切断されてい
る。
ンチングメタル13を活物質保持体10の剥離部に円孔
の中心で切断された切断部が活物質保持体10の上端部
より若干突出するようにして載置し、直径1.5mmの
銅製の溶接棒を用いて2mm間隔で抵抗溶接を行い、実
施例1のニッケル正極板10aを作製する。これによ
り、活物質保持体10の上端部はパンチングメタル13
の切断部の一部が突起状に活物質保持体10より突出す
ることとなる。
実施例1と同様の活物質保持体10に充填した後、この
活物質保持体10の上辺部12に図示しない超音波ホー
ンを押し当てて、上辺部12に垂直方向に超音波振動を
加えて、活物質保持体10の上辺部12に充填された活
物質11を活物質保持体10より脱落させて剥離部を形
成する。このとき、超音波ホーンを押し当てて超音波振
動を与えることにより、上辺部12は圧縮されて薄肉部
となる。
して、厚みが0.10mmで、孔径が0.30〜1.0
0mmの円孔を1行毎に互い違いとなるように多数形成
して多孔度が20〜60%となるように形成したニッケ
ル金属製のリボン状パンチングメタル14を用いる。こ
のニッケル金属製のリボン状パンチングメタル14は幅
が1.5mmとなるように孔の中心部で切断されてい
る。
ンチングメタル14を活物質保持体10の剥離部に円孔
の中心で切断された切断部が活物質保持体10の上端部
より若干突出するようにして載置し、直径1.5mmの
銅製の溶接棒を用いて2mm間隔で抵抗溶接を行い、実
施例2のニッケル正極板10bを作製する。これによ
り、活物質保持体10の上端部はパンチングメタル14
の切断部の一部が突起状に活物質保持体10より突出す
ることとなる。
実施例1と同様の活物質保持体10に充填した後、この
活物質保持体10の上辺部12に図示しない超音波ホー
ンを押し当てて、上辺部12に垂直方向に超音波振動を
加えて、活物質保持体10の上辺部12に充填された活
物質11を活物質保持体10より脱落させて剥離部を形
成する。このとき、超音波ホーンを押し当てて超音波振
動を与えることにより、上辺部12は圧縮されて薄肉部
となる。
しては、厚みが0.18mmで、孔径が0.30〜1.
00mmの孔を1行毎に互い違いとなるように多数形成
して多孔度が20〜60%となるように形成したニッケ
ル金属製のリボン状パンチングメタル15を用いる。こ
のニッケル金属製のリボン状パンチングメタル15は幅
が1.5mmとなるように円孔の中心部で切断されてい
る。
ンチングメタル15を活物質保持体10の剥離部に円孔
の中心で切断された切断部が活物質保持体10の上端部
より若干突出するようにして載置し、直径1.5mmの
銅製の溶接棒を用いて2mm間隔で抵抗溶接を行い、実
施例3のニッケル正極板10cを作製する。これによ
り、活物質保持体10の上端部はパンチングメタル15
の切断部の一部が突起状に活物質保持体10より突出す
ることとなる。
スト状活物質21を実施例1と同様の活物質保持体20
に充填した後、この活物質保持体20の上辺部22に図
示しない超音波ホーンを押し当てて、上辺部22に垂直
方向に超音波振動を加えて、活物質保持体20の上辺部
22に充填された活物質21を活物質保持体20より脱
落させて剥離部を形成する。このとき、超音波ホーンを
押し当てて超音波振動を与えることにより、上辺部22
は圧縮されて薄肉部となる。
は、厚みが0.10mmで幅が1.5mmになるように
切断したニッケル金属製の金属板(リボン状メタル)2
3を用意し、このニッケル金属製のリボン状メタル23
を活物質保持体20の剥離部に載置し、直径1.5mm
の銅製の溶接棒を用いて2mm間隔で抵抗溶接を行い、
比較例1のニッケル正極板20aを作製する。
スト状活物質31を実施例1と同様の活物質保持体30
に充填した後、この活物質保持体30の中央上部の一部
32にこの一部32と同幅の超音波ホーンを押し当て
て、中央上部に垂直方向に超音波振動を加えて、活物質
保持体30の中央上部の一部32に充填された活物質3
1を活物質保持体30より脱落させて剥離部を形成す
る。このとき、超音波ホーンを押し当てて超音波振動を
与えることにより、中央上部の一部32は圧縮されて薄
肉部となる。この剥離部に幅が3.0mmで厚みが0.
10mmのニッケル金属製の舌状片からなる集電タブ3
3を載置し、直径3.0mmの銅製の溶接棒を用いて抵
抗溶接を行った後、剥離部にポリプロピレン製テープを
貼り付けて比較例2のニッケル正極板30aを作製す
る。
板10a,10b,10cを用いてニッケル−水素電池
を作製する例を図4(なお、図4においてはニッケル正
極板10aを用いた場合を示している)および図5に基
づいて説明する。上述のように作製した各ニッケル正極
板10a,10b,10cと、水素吸蔵合金をパンチン
グメタル41に塗布した負極板40とをそれぞれポリプ
ロピレン製不織布からなるセパレータ50を介して、最
外周が負極板40となるようにして渦巻状に卷回してそ
れぞれ渦巻状電極体Aを作製する。
なり、図5に示すように、この正極集電板60は略円板
状集電部61と導出部62とを備え、略円板状集電部6
1は多数の開口63を有するとともにこの集電部61の
中心線上に、即ち溶接時における一対の溶接電極を区画
して配置するためのスリット64が導出部62まで延出
して設けられている。略円板状集電部61の中心部には
電解液注液孔65が設けられている。また、負極集電板
70はニッケル金属を円板状に形成して構成されるもの
である。
電極体Aの負極板40の端部41と負極集電板70とを
抵抗溶接するとともに、ニッケル正極板10a,10
b,10cのリボン状パンチングメタル13の端部と正
極集電板60の集電部61とを抵抗溶接する。この抵抗
溶接に際しては、まず、集電部61に設けられたスリッ
ト64を介して相対向させて一対の溶接電極(図示せ
ず)を配置し、これらの一対の溶接電極間に溶接電流を
流して抵抗溶接を行う。
すと、活物質保持体10の上端部はリボン状パンチング
メタル13の切断部の一部が突起状に活物質保持体10
より突出しているので、この突起状に突出した部分に溶
接電流が集中し、突出した部分の一部は孔63の周壁に
固着する。これにより、リボン状パンチングメタル13
と正極集電板60の略円板状集電部61とが強固に固着
されるようになる。
装缶80を用意し、上記のように各集電板60,70を
溶接した渦巻状電極体Aを金属外装缶80内に挿入し、
集電板60の電解液注液孔65より一方の溶接電極を挿
入して負極集電板70に当接させるとともに金属外装缶
80の底部に他方の溶接電極を当接して、負極集電板7
0と金属外装缶80の底部をスポット溶接する。
なる封口体90を用意し、正極集電板60の導出部62
を蓋体92の底部に接触させて、蓋体92の底部と導出
部62とを溶接して接続する。この後、金属外装缶80
内にそれぞれ30重量%の水酸化カリウム(KOH)水
溶液よりなる電解液を注液し、封口体90を封口ガスケ
ット82を介して外装缶80の開口部81に載置すると
ともに、この開口部81を封口体90側にカシメて封口
する。これにより、公称容量2700mAHの各実施例
1〜3の円筒形ニッケル−水素蓄電池をそれぞれ作製す
る。
板20a,30aを用いてニッケル−水素電池を作製す
る例をそれぞれ説明する。まず、比較例1のニッケル正
極板20aを用いる場合、上述と同様にニッケル正極板
20aと水素吸蔵合金をパンチングメタル41に塗布し
た負極板40とをポリプロピレン製不織布からなるセパ
レータ50を介して、最外周が負極板40となるように
して渦巻状に卷回して渦巻状電極体Aを作製する。
板60と負極集電板70とを用意し、渦巻状電極体Aの
負極板40の端部41と負極集電板70とを抵抗溶接す
るとともに、ニッケル正極板20aのリボン状メタル2
3の端部と正極集電板60の略円板状集電部61とを抵
抗溶接する。この場合、リボン状メタル23の端部には
均等に溶接電流が流れるので、リボン状メタル23と略
円板状集電部61とはそれほど強固には固着されない。
イズの有底円筒形の金属外装缶80の底部と負極集電板
70とをスポット溶接した後、封口体90の蓋体92の
底部と正極集電板60の導出部62とを溶接して接続す
る。この後、金属外装缶80内に30重量%の水酸化カ
リウム(KOH)水溶液よりなる電解液を注液し、封口
体90を封口ガスケット82を介して外装缶80の開口
部81に載置するとともに、この開口部81を封口体9
0側にカシメて封口する。これにより、公称容量300
0mAHの比較例1の円筒形ニッケル−水素蓄電池を作
製する。
方、ニッケル正極板30aを用いる場合、上述と同様に
ニッケル正極板30aと水素吸蔵合金をパンチングメタ
ル41に塗布した負極板40とをそれぞれポリプロピレ
ン製不織布からなるセパレータ50を介して、最外周が
負極板40となるようにして渦巻状に卷回してそれぞれ
渦巻状電極体Aを作製する。
イズの有底円筒形の金属外装缶80の底部と渦巻状電極
体Aの負極板40の端部41とを溶接した後、ニッケル
正極板30aの舌片状集電タブ33の端部と封口体90
の蓋体92の底部とを溶接する。この後、金属外装缶8
0内に30重量%の水酸化カリウム(KOH)水溶液よ
りなる電解液を注液し、封口体90を封口ガスケット8
2を介して外装缶80の開口部81に載置するととも
に、この開口部81を封口体90側にカシメて封口す
る。これにより、公称容量3000mAHの比較例2の
円筒形ニッケル−水素蓄電池を作製する。
き取り時から電池構成時までの不良率(内部短絡を生じ
たニッケル−水素蓄電池の個数の割合)を測定すると、
下記の表1に示すような結果となった。
10mmとしたリボン状パンチングメタル14を用いた
実施例2のニッケル正極板10bと、同様に厚みを0.
10mmとした孔のないリボン状メタル23を用いた比
較例1のニッケル正極板20aとを比較すると、実施例
2のニッケル正極板10bは比較例1のニッケル正極板
20aより不良率が半減することが分かる。これは、リ
ボン状パンチングメタル14を用いることにより、ニッ
ケル正極板10bの柔軟性が増し、渦巻状に巻回しても
溶接部に剥がれが生じるのを防止できるようになったた
めである。
くした実施例3のニッケル正極板10cを用いても、こ
れよりも厚みが薄い比較例1のニッケル正極板20aよ
り不良率が低下することが分かる。このように、本発明
においては、リボン状パンチングメタル13,14,1
5を活物質保持体10に溶接するようにしているので、
孔のないリボン状メタル23を用いるよりも不良率が低
下する。
を設けたリボン状パンチングメタルを用いる例について
説明したが、孔の形状としては円形以外に、三角形状、
四角形状、五角形状などのどのような形状であっても同
様な効果が得られる。また、パンチングメタルに代えて
エキスパンドメタルを用いても同様な効果が得られる。
電池を用いて放電特性を測定した。この測定において
は、各ニッケル−水素蓄電池をそれぞれ100%充電
後、10Aの電流で放電させ、電池電圧が1.0Vにな
ったときの放電時間から放電容量を測定する電池容量試
験を行うと下記の表2に示すような結果となった。ま
た、各ニッケル−水素蓄電池をそれぞれ100%充電
後、10Aの電流で放電させて、その作動電圧(開放状
態から負荷を接続して1.00Vになるまでの中間の電
圧値)を測定すると、下記の表2に示すような結果とな
った。
実施例2および実施例3のニッケル正極板10a,10
b,10cをそれぞれ用いたニッケル−水素蓄電池を比
較すると、リボン状パンチングメタルの厚みをパンチン
グメタル13→パンチングメタル14→パンチングメタ
ル15と厚くすればするほど電池容量および作動電圧が
向上することが分かる。これは、10Aというような大
電流で放電させようとすると、リボン状パンチングメタ
ルの厚みがパンチングメタル15→パンチングメタル1
4→パンチングメタル13と薄くなればなるほど、リボ
ン状パンチングメタルでの電圧降下が大きくなるためと
考えられる。
あっては、放電容量が極端に低下するとともに、その作
動電圧も低下した。これは、舌状片集電タブ34を設け
たのみでは、10Aというような大電流で放電させよう
とすると、集電タブ34における電圧降下が大きすぎる
ものと考えられる。
(厚みが0.10mmのリボン状パンチングメタル14
を用いている)を用いたニッケル−水素蓄電池と、比較
例1のニッケル正極板20a(厚みが0.10mmの孔
のないリボン状メタル23を用いている)を用いたニッ
ケル−水素蓄電池とは電池容量および作動電圧とも等し
くなったが、孔のないリボン状メタル23はこれ以上に
厚みを厚くすると、ニッケル正極板20aの柔軟性がな
くなるため、これ以上に厚みを厚くすることができな
い。一方、リボン状パンチングメタル14を用いたニッ
ケル正極板10bは柔軟性があるため、リボン状パンチ
ングメタルの厚みを厚くすることが可能となる。
リボン状パンチングメタル13,14,15は柔軟性を
有するため、このような柔軟性を有するリボン状パンチ
ングメタル13,14,15を活物質未充填部分12に
溶着して渦巻状に巻回しても、リボン状パンチングメタ
ル13,14,15が破断するようなことはない。この
ため、電極体A内に内部短絡を生ずることがなくなり、
電極体Aのリボン状パンチングメタル13,14,15
と正極集電板60とが接続されて良好に集電できるよう
になって、電池容量および作動電圧が向上するととも
に、大電流放電が可能なアルカリ蓄電池を得ることがで
きるようになる。
質未充填部分を形成する方法として超音波振動により活
物質を剥離する例について説明したが、これに限らず、
パンチングメタルの溶着部分に予め樹脂テープ等でマス
キングを施し、活物質充填後にこのマスキングを取り除
いてパンチングメタルを溶着するようにしても同様な効
果が得られる。また、活物質を充填する前に発泡ニッケ
ルとパンチングメタルとを溶着し、その後に活物質を充
填するようにしても同様な効果が得られる。
泡ニッケルからなる活物質保持体の活物質未充填部分に
溶接した状態を示す図である。
なる活物質保持体の活物質未充填部分に溶接した状態を
示す図である。
ルからなる活物質保持体の活物質未充填部分に溶接した
状態を示す図である。
体を金属製の外装缶に収納して円筒状ニッケル−水素蓄
電池として破断した状態を示す斜視図である。
ッケル(三次元的に網目構造をもった活物質保持体)、
11…活物質、12…活物質未充填部分、13,14,
15…パンチングメタル(多孔性金属板)、40…負
極、50…セパレータ、60…円板状正極集電板、61
…集電部、62…導出部、70…円板状負極集電板、8
0…円筒状金属製外装缶、81…開口部、90…封口
体、91…正極キャップ、92…蓋体
イズの有底円筒形の金属外装缶80の底部と負極集電板
70とをスポット溶接した後、封口体90の蓋体92の
底部と正極集電板60の導出部62とを溶接して接続す
る。この後、金属外装缶80内に30重量%の水酸化カ
リウム(KOH)水溶液よりなる電解液を注液し、封口
体90を封口ガスケット82を介して外装缶80の開口
部81に載置するとともに、この開口部81を封口体9
0側にカシメて封口する。これにより、公称容量270
0mAHの比較例1の円筒形ニッケル−水素蓄電池を作
製する。
イズの有底円筒形の金属外装缶80の底部と渦巻状電極
体Aの負極板40の端部41とを溶接した後、ニッケル
正極板30aの舌片状集電タブ33の端部と封口体90
の蓋体92の底部とを溶接する。この後、金属外装缶8
0内に30重量%の水酸化カリウム(KOH)水溶液よ
りなる電解液を注液し、封口体90を封口ガスケット8
2を介して外装缶80の開口部81に載置するととも
に、この開口部81を封口体90側にカシメて封口す
る。これにより、公称容量2700mAHの比較例2の
円筒形ニッケル−水素蓄電池を作製する。
Claims (9)
- 【請求項1】 発泡ニッケルからなる三次元的に網目構
造をもった活物質保持体にペースト状活物質を保持した
一方極の非焼結電極と、他方極の電極とをセパレータを
介して渦巻状に巻回した電極体の前記一方極の非焼結電
極の端部と、略円板状集電部と一方極の端子に接続され
る導出部からなる集電体の同略円板状集電部とを接続す
るとともに、他方極の端子を兼ねる円筒状金属製外装缶
に収納して構成した非焼結電極を用いた円筒状アルカリ
蓄電池であって、 前記非焼結電極の前記集電体の略円板状集電部との接続
部分に活物質未充填部分を形成し、この活物質未充填部
分に多孔性金属板を溶着するとともにこの多孔性金属板
の端部と前記略円板状集電部とを溶着したことを特徴と
する非焼結電極を用いた円筒状アルカリ蓄電池。 - 【請求項2】 前記多孔性金属板はパンチングメタル、
エキスパンドメタルから選択したことを特徴とする請求
項1に記載の非焼結電極を用いた円筒状アルカリ蓄電
池。 - 【請求項3】 前記パンチングメタルあるいはエキスパ
ンドメタルはパンチングメタルあるいはエキスパンドメ
タルの孔部の中央部で切断されており、同切断部が前記
集電体の略円板状集電部と溶接されていることを特徴と
する請求項2に記載の非焼結電極を用いた円筒状アルカ
リ蓄電池。 - 【請求項4】 発泡ニッケルからなる三次元的に網目構
造をもった活物質保持体にペースト状活物質を充填して
一方極の非焼結電極を形成した後、この非焼結電極と他
方極の電極とをセパレータを介して渦巻状に巻回して電
極体を形成し、この電極体の前記一方極の非焼結電極の
端部と、略円板状集電部と一方極の端子に接続される導
出部からなる集電体の同略円板状集電部とを接続すると
ともに、他方極の端子を兼ねる円筒状金属製外装缶に収
納して形成する非焼結電極を用いた円筒状アルカリ蓄電
池の製造方法であって、 前記非焼結電極の前記集電体の略円板状集電部との接続
部分に活物質未充填部分を形成する未充填部分形成工程
と、 前記未充填部分形成工程により形成された活物質未充填
部分に多孔性金属板を溶着する第1溶着工程と、 前記第1溶着工程により前記多孔性金属板が溶着された
一方極の非焼結電極と他方極の電極とをセパレータを介
して渦巻状に巻回して電極体とする電極体形成工程と、 前記電極体形成工程により渦巻状に巻回された電極体の
前記一方極の非焼結電極に溶着された前記多孔性金属板
の端部と、前記集電体の略円板状集電部とを溶着する第
2溶着工程とを備えたことを特徴とする非焼結電極を用
いた円筒状アルカリ蓄電池の製造方法。 - 【請求項5】 前記未充填部分形成工程は前記活物質保
持体にペースト状活物質を充填した後、前記多孔性金属
板を溶着する部分に充填したペースト状活物質を超音波
振動で剥離する工程であることを特徴とする請求項4に
記載の非焼結電極を用いた円筒状アルカリ蓄電池の製造
方法。 - 【請求項6】 前記未充填部分形成工程は前記活物質保
持体にペースト状活物質を充填する前に、前記多孔性金
属板を溶着する部分にマスキングを施して同溶着部分に
ペースト状活物質を充填しないようにする工程であるこ
とを特徴とする請求項4に記載の非焼結電極を用いた円
筒状アルカリ蓄電池の製造方法。 - 【請求項7】 発泡ニッケルからなる三次元的に網目構
造をもった活物質保持体にペースト状活物質を充填して
一方極の非焼結電極を形成した後、この非焼結電極と他
方極の電極とをセパレータを介して渦巻状に巻回して電
極体を形成し、この電極体の前記一方極の非焼結電極の
端部と、略円板状集電部と一方極の端子に接続される導
出部からなる集電体の同略円板状集電部とを接続すると
ともに、他方極の端子を兼ねる円筒状金属製外装缶に収
納して形成する非焼結電極を用いた円筒状アルカリ蓄電
池の製造方法であって、 前記活物質保持体の前記集電体の略円板状集電部との接
続部分に多孔性金属板を溶着する第1溶着工程と、 前記第1溶着工程により前記多孔性金属板が溶着された
前記活物質保持体に前記ペースト状活物質を充填して一
方極の非焼結電極を形成するペースト充填工程と、 前記ペースト充填工程によりペースト状活物質が充填さ
れた一方極の非焼結電極と他方極の電極とをセパレータ
を介して渦巻状に巻回して電極体とする電極体形成工程
と、 前記電極体形成工程により渦巻状に巻回された電極体の
前記一方極の非焼結電極に溶着された前記多孔性金属板
の端部と、前記集電体の略円板状集電部とを溶着する第
2溶着工程とを備えたことを特徴とする非焼結電極を用
いた円筒状アルカリ蓄電池の製造方法。 - 【請求項8】 前記多孔性金属板はパンチングメタル、
エキスパンドメタルから選択したことを特徴とする請求
項4から請求項7のいずれかに記載の非焼結電極を用い
た円筒状アルカリ蓄電池の製造方法。 - 【請求項9】 前記パンチングメタルあるいはエキスパ
ンドメタルを同パンチングメタルあるいはエキスパンド
メタルの孔部の中央部で切断した後、同切断部が前記集
電体の略円板状集電部と接するように前記活物質保持体
の活物質未充填部分に溶着し、その後前記切断部と前記
略円板状集電部とを溶接するようにしたことを特徴とす
る請求項8に記載の非焼結電極を用いた円筒状アルカリ
蓄電池の製造方法。
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