JPH11149939A - 密閉形水素化物二次電池 - Google Patents
密閉形水素化物二次電池Info
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- JPH11149939A JPH11149939A JP10102405A JP10240598A JPH11149939A JP H11149939 A JPH11149939 A JP H11149939A JP 10102405 A JP10102405 A JP 10102405A JP 10240598 A JP10240598 A JP 10240598A JP H11149939 A JPH11149939 A JP H11149939A
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Abstract
好で、しかも耐漏液性が良好な密閉形水素化物二次電池
を提供する。 【解決手段】 水酸化ニッケルを活物質とする正極と水
素吸蔵合金を活物質とする負極とアルカリ水溶液からな
る電解液とセパレータを有する密閉形水素化物二次電池
において、エネルギー密度が下記の式(1) Y>14.5X+26.2(Y:エネルギー密度、X:
電池缶の外径)(1) を満たすようにし、電解液量を正極の理論容量当たり
1.4cc/Ah以上にし、かつ可逆式の安全弁を設
け、その作動圧力を21〜35kg/cm2 にする。
Description
次電池に関し、さらに詳しくは、高エネルギー密度で、
かつサイクル特性が良好で、しかも耐漏液性が良好な密
閉形水素化物二次電池に関する。
水素化物二次電池は、多量の水素を吸蔵、放出する能力
を有し、アルカリ水溶液中でも電気化学的に水素の吸
蔵、放出を行うことが可能であり、水酸化ニッケルを正
極の活物質として用いた場合、水素吸蔵合金を活物質と
する負極と水酸化ニッケルを活物質とする正極との間
に、次式のような電池反応が起こる。負極の反応式中、
Mは水素吸蔵合金である。
は、反応は右方向に進み、負極の水素吸蔵合金Mは電解
液中の水を電気分解して、水素を吸蔵してM(H)で示
す状態になり、水酸基(OH- )を生じ、この水酸基
(OH- )と正極のNi(OH)2 とが反応して、Ni
OOHとなり、水を生じる。また、放電の場合は、反応
は左方向に進み、上記と逆の反応となる。つまり、負極
では充電で水素吸蔵合金による水素の吸蔵が起こり、放
電で水素の放出が生じる。
物二次電池では、通常、電解液量は正極の理論容量で規
制される電池容量を基準にして決められることが多い。
たとえば、特開昭61−156639号公報では、電池
の容量当たり1.8〜2.6cc/Ahの電解液量が必
要であるとしている。
返し行うと、その充放電サイクルに伴い電池内の電極は
膨潤収縮を繰り返し、セパレータから電解液を吸収す
る。その結果、電池の内部抵抗が上昇し、放電能力が低
下して、容量が低下してしまう。そのため、電解液量を
1.8cc/Ahより少なくすると、良好なサイクル特
性を得ることができない。
が電池容量以上になると、正極から酸素が発生する。こ
の酸素を負極で再結合させることによって、電池内の圧
力を一定に保つことができるので、この酸素の再結合反
応を促進させるため、負極に撥水処理を行い、固体−液
体−気体の三相界面を作る処理方法が提案されている
(たとえば、特公平7−93139号公報)。
り多くすると、上記のような三相界面を良好に作ること
ができなくなり、その結果、酸素の再結合反応が妨げら
れ、電池内圧が上昇して、電解液が電池外部に漏出する
ようになる。
器が普及し、それに使用される密閉形水素化物二次電池
に対しても、エネルギー密度の向上、小形化への要請が
ますます顕著になってきた。
負極をセパレータを介して渦巻状に巻回して巻回構造の
電極体にしており、そのような巻回構造の電極体では、
電池缶の外径が大きいほど真円に近いものにすることが
でき、単位体積当たりのエネルギー密度を高くすること
ができるが、電池缶の外径が小さい小形の電池では、単
位体積当たりのエネルギー密度を高くすることがむつか
しい。
及している単4形、単3形、4/3A形の密閉形水素化
物二次電池の単位体積当たりのエネルギー密度と電池缶
の外径との関係を示したものである。
缶の外径が10.5mmで、そのエネルギー密度は18
1Wh/lであり、単3形電池では、電池缶の外径が1
4.5mmで、そのエネルギー密度は232Wh/lで
あり、4/3A形電池では、電池缶の外径が17.0m
mで、そのエネルギー密度は276Wh/lであって、
電池缶の外径とエネルギー密度はほぼ直線関係にあり、
このエネルギー密度と電池缶の外径との関係は、Y
(Y:エネルギー密度)=14.5X(X:電池缶の外
径)+26.2の式で表すことができる。
るということは、規制された体積範囲内で電池容量を増
大させることであり、図1からもわかるように、従来よ
り高容量の水素化物二次電池を得るには、図1中の直線
より上の領域のエネルギー密度、すなわち、Y>14.
5X+26.2を満足させるエネルギー密度を持つ電池
を作ることが要求され、そのため、電池内の活物質量は
通常のものより多くする必要があり、その結果、電池内
の空体積が減少して、電池内に注入できる電解液量が制
限されることになる。
液量は、高容量化に伴って多くすることが必要である
が、高容量化を図るには、電池内の活物質量を多くする
ことが必要なため、電池内の空体積が減少し、その結
果、電解液量が制限され、サイクル特性が低下してしま
う。
するため、無理やり多量の電解液を電池内に注入して封
口すると、特にサイクル初期に漏液が発生するようにな
る。
化を図ろうとすると、それによって電解液量を少なくせ
ざるを得なくなり、その結果、サイクル特性が低下しす
る。また、そのサイクル特性の低下を防ぐために電解液
量を無理やり多くすると、電解液の漏液を引き起こすと
いう相反する問題があった。
型携帯機器に利用されるようになってきたため、種々の
使用環境での安全性の向上が求められており、−40℃
の低温から70℃の高温までの間で加熱−冷却が繰り返
されるヒートショックサイクルで漏液が無いことを必要
とするが、高容量の水素化物二次電池は上記条件下での
漏液が著しいという問題があった。
の問題点を解決し、高エネルギー密度で、かつサイクル
特性が良好で、しかも耐漏液性が良好な密閉形水素化物
二次電池を提供することを目的とする。また、本発明
は、低温から高温まで加熱−冷却が繰り返されるヒート
ショックサイクル下でも耐漏液性が良好な密閉形水素化
物二次電池を提供することを目的とする。
決すべく鋭意検討した結果、水酸化ニッケルを活物質と
する正極と水素吸蔵合金を活物質とする負極とアルカリ
水溶液からなる電解液とセパレータを有する密閉形水素
化物二次電池において、エネルギー密度を下記の式
(1) Y>14.5X+26.2(Y:エネルギー密度、X:
電池缶の外径)(1) を満たすようにし、正極の理論容量当たりの電解液量を
1.4cc/Ah以上とし、作動圧力が21〜35kg
/cm2 の可逆式安全弁を設けることによって、高エネ
ルギー密度で、かつサイクル特性が良好で、しかも耐漏
液性が良好な密閉形水素化物二次電池が得られるように
したものである。
ータを介して巻回して巻回構造の電極体とし、その巻回
構造の電極体において、負極が正極の両面にセパレータ
を介して対向し、負極の一部に厚みの薄い部分を設け、
その厚みの薄い部分を巻回構造の電極体のほぼ最内周部
とほぼ最外周部に存在させることによって、高容量の密
閉形水素化物二次電池が得られるようにしたものであ
る。
次電池において、電池内における巻回構造の電極体の上
部に電池内の全容積の7〜15容量%に相当する空隙を
設けることによって、耐ヒートショックサイクル特性が
良好で、ヒートショックサイクル下でも耐漏液性が優れ
た密閉形水素化物二次電池が得られるようにしたもので
ある。
例にして、本発明を詳細に説明する。この単4形電池を
例に挙げたのは、図1からも明らかなように、単4形電
池が例示した電池の中では最も電池缶の外径が小さく、
渦巻状の巻回構造の電極体を最も真円にしにくいためで
あり、この単4形電池でエネルギー密度の向上などを達
成できれば、その手段を他の電池にも適用できるからで
ある。
度を高くする方法もあるが、その場合は、バインダーな
どを減少させることになり、それに伴って電極の強度が
低下するため、本発明者らは、安全性を考慮し、電極体
の構造の改善によって対応することにした。すなわち、
本発明者らは、高容量化を図るために、まず、渦巻状の
巻回構造の電極体のほぼ最内周とほぼ最外周に位置する
負極の活物質層を除去した。この部分は、正極に対峙し
ていないため電池反応には関与しない部分である。
す。負極2をこのような形状(すなわち、渦巻状の巻回
構造の電極体にした時にほぼ最内周とほぼ最外周に位置
する部分の活物質層を除去した形状)にすることによっ
て、該部分の活物質層を除去していない場合に比べて、
渦巻状の巻回構造の電極体の径を小さくすることができ
る。その結果、正極、負極に、より多くの活物質を充填
することができるようになる。
と、図2の(a)は負極の一方の側面図で、図2の
(b)は負極の他方の側面図であり、図2の(c)は上
記(a)のD−D線における切断面図である。なお、図
2の(a)および(b)においては、活物質層2bおよ
び2cを設けた部分をわかりやすくするため、活物質層
2bおよび2cには十字状に斜線を入れている。
質層2b、2cが形成されることによって構成されてい
るが、負極2の一部には基材2aの片面にしか活物質層
の形成されていない部分がある。つまり、負極2の一方
の端部E側では、基材2aの一方の面には活物質層2c
が形成されているが、他方の面には活物質層が形成され
ておらず、他方の端部F側では、基材2aの一方の面に
活物質層2bが形成されているが、他方の面には活物質
層が形成されていない。
で活物質層を形成していない部分を設けることによっ
て、負極2の一部に厚みの薄い部分が形成される。そし
て、上記負極2の端部E側で活物質層の形成されていな
い部分は、該負極2と正極とをセパレータを介して巻回
し、巻回構造の電極体とした時に負極2のほぼ最外周
部、つまり負極2の巻き終わり部となり、負極2の端部
F側で活物質層の形成されていない部分は、上記巻回構
造の電極体において負極2のほぼ最内周部、つまり負極
2の巻き始め部分になる。
部とせず、ほぼ最内周部やほぼ最外周部としているの
は、電極体を巻回する方法や巻回機によって多少のずれ
が生じるためであり、理論上は真正に最内周部や最外周
部であることの方が好ましいが、多少ずれが生じて、ほ
ぼ最内周部やほぼ最外周部になっていても、実質上差し
支えないからである。
とをセパレータを介して渦巻状に巻回して渦巻状の巻回
構造の電極体を作製し、それを単4サイズの電池缶(直
径10.5mm)に挿入し、電解液を注入した後、可逆
式の安全弁を有する電池蓋により密閉し、単4形の密閉
形水素化物二次電池を作製する。上記渦巻状の巻回構造
の電極体を図3に示し、密閉形水素化物二次電池を図4
に示すが、これら図3や図4の説明は後記の実施例のと
ころで行う。
の理論容量は637mAhで、体積当たりのエネルギー
密度は198Wh/lにした。この電池については、後
記の実施例でも詳しく説明するが、電解液量を種々変更
して作製したところ、充放電サイクルで良好な特性を得
るためには、正極の理論容量当たり1.4cc/Ah以
上の電解液量が必要であることが判明した。
により電極内の空隙が減少し、注入できる電解液量が減
少する結果、従来と同等の電解液量を注入するだけで
は、電池容量当たりの電解液が不足する。その結果、充
放電サイクルに伴い電極の膨潤収縮によりセパレータか
ら電解液が電極に移動したときに、セパレータの液枯れ
が生じ、電池の内部抵抗が上昇して、早期にサイクル劣
化が生じる。そのため、正極の理論容量当たりの電解液
は1.4cc/Ah以上必要であり、好ましくは1.5
cc/Ah以上2cc/Ah以下、より好ましくは1.
5cc/Ah以上1.7cc/Ah以下である。正極の
理論容量当たりの電解液が2cc/Ahより多くなる
と、電解液の注入の際、電解液が電池内部に入らなかっ
たり、入れるために多大な時間を要することになる。ま
た、この状態で電池を組み立てると、充放電時に電池内
圧が上昇し、漏液の発生やサイクル特性の劣化の原因に
なってしまう。
密閉形水素化物二次電池の場合と同様に、水酸化カリウ
ム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液などのアルカリ水溶
液が用いられ、特に水酸化カリウム水溶液を用いること
が適している。この水酸化カリウム濃度としては25〜
35重量%が好ましく、また、その水酸化カリウム水溶
液中に水酸化リチウム、水酸化ナトリウムなどを適宜添
加することがより好ましい。
化ニッケル粉末とカルボキシメチルセルロース、ポリテ
トラフルオロエチレンなどのバインダーとを水や溶剤の
存在下で混合してペースト状にし、そのペーストをニッ
ケル発泡体などの導電性多孔基材に担持させ、乾燥した
のち、圧縮成形することにより、シート状に作製された
ものが適している。
ルト粉末を含有させてもよく、その場合、圧縮成形後に
アルカリ水溶液中に浸漬する工程を付加するのが好まし
い。また、上記コバルト粉末以外にも、ニッケル粉末や
コバルト化合物などの他の導電助剤を含有させてもよ
い。ただし、正極は、上記水酸化ニッケル(ただし、放
電状態)を活物質とする以外、上記例示のものに限定さ
れることはない。
て密閉形水素化物二次電池が作製されるが、一方、これ
らと組み合わせる負極に用いる水素吸蔵合金としては、
60℃以下の温度で30kg/m2 以下の圧力で水素を
吸蔵、放出できるMm(La、Ce、Nd、Pr)−N
i系、Mm−Ni−Mn−Al−Co系、Mm−Ni−
Co−Mn−Al−Mo系、Ti−Ni系、Ti−Zr
−Ni系、Ti−Zr−Ni−Mn−Co系、La−N
i系、Ti−NiZr(Ti2-x Zrx 、V4- y 、Ni
y )1-z Crz 系(x=0〜1.5、y=0.6〜3.
5、z=0.2以下)、Ti−Mn系、Zr−Mn系な
どの各種水素吸蔵合金が挙げられ、それらの中でも特に
Mm(La、Ce、Nd、Pr)−Ni系でその中にC
o、Mn、Al、Moなどを適宜添加した水素吸蔵合金
が好ましい。また、それらの水素吸蔵合金の粒径として
は100μm以下であることが好ましい。
内の活物質の水素の吸蔵量により決まり、負極内の活物
質量と活物質の水素の吸蔵量が多いほど負極は高容量に
なる。水素吸蔵合金の水素の吸蔵量は温度と水素圧力に
依存するため、ある一定の水素圧が必要となる。そのた
め、密閉形水素化物二次電池を設計する場合、正極と負
極の容量比率を調整し、水素吸蔵合金は高温でも水素圧
が高くならない材料を選定し、電池内の水素の圧力が異
常に高くならないように設定されなければならない。し
かし、負極がサイクルの増加に伴い、劣化した時や異常
に高い温度で充電、放置された時、電池内の圧力はさら
に高まることとなる。このような場合に備えて、密閉形
電池では通常20kg/cm2 以下の圧力で作動する可
逆式の安全弁を備えている。また、電池缶が破裂しない
ように、電池缶の厚みを0.25mm前後にしたり、圧
力のかかる缶底の厚みを側面より厚くした構造にしてい
る。
る。充放電に伴い負極の水素吸蔵合金が酸化したり、水
素の吸蔵放出に伴い微粉化が起こり集電が悪くなる。そ
れらにより水素吸蔵合金の一部が使用できなくなり、使
用できる水素吸蔵合金は初期に比べて過剰の水素を吸蔵
することになるが、吸蔵しきれない水素により電池内圧
が上昇する。その結果、安全弁が作動し、電池内の電解
液や水素が電池系外に逸散してしまう。それらに伴い、
電池の内部抵抗の上昇や、電極の放電能力の低下が生
じ、放電容量が低下してサイクル劣化が生じる。
設けて電池を密閉化するとともに、その作動圧力を21
〜35kg/cm2 とすることにより解決したのであ
る。
量を従来より多くするため、安全弁の作動圧力を21k
g/cm2 以上にして電池内の水素の圧力を高くするこ
とにより、負極の水素吸蔵合金が吸蔵する水素量を増加
させることができる。後記の実施例で詳細に説明する
が、作動圧力を従来の20kg/cm2 より大きくして
も電池の安全性は充分に確保することができる。一方、
作動圧力を35kg/cm2 以下にすることにより、安
全性を確保しつつ、サイクル劣化を遅らせることがで
き、サイクル特性を改善することができる。この安全弁
としては特に作動圧力が25〜35kg/cm2 のもの
が好ましい。上記安全弁は、必ずしも独立して構成され
る部材でなくてもよく、バネ、弾性体などの変形可能な
部材が正極端子板などの他の役割を担う部材と合わさっ
て構成されるものであってもよい。
のような水素吸蔵合金とカルボキシメチルロース、ポリ
エチレンオキサイド、ポリテトラフルオロエチレンなど
のバインダーとを水や溶剤の存在下で混合してペースト
状にし、そのペーストをニッケル発泡体などの導電性多
孔基材に担持させ、乾燥したのち、圧縮成形することに
よって、シート状に作製されたものが適している。ただ
し、負極は、水素吸蔵合金を活物質とする以外、上記例
示のものに限定されることはない。
た正極と負極は、セパレータを介在させて渦巻状に巻回
され、渦巻状の巻回構造の電極体として電池缶に挿入さ
れ、電解液を注入して、作動圧力が21〜35kg/c
m2 に設定された安全弁を有する電池蓋で密閉される。
ただし、上記電極体の挿入前または挿入後の適当な時機
に、電池缶内への絶縁体の配設が行われる。
巻回構造の電極体の上部の空隙が電池内の全容積の7〜
15容量%となるようにすることが好ましい。これを詳
細に説明すると、本発明の電池では、従来の電池より活
物質量を増加させているため、電池内の空孔が減少して
いて電解液が入りにくい状態になっている。それにもか
かわらず、サイクル特性を良好にするためには電解液量
をある程度確保する必要がある。そこで、本発明では、
電池内における巻回構造の電極体の上部の空隙を電池内
の全容積の7容量%以上にすることにより、電解液の電
極体内部への浸透が良好に保たれるようにするととも
に、漏液の原因となる電池缶側面への電解液の付着を防
止し、また、電池内における巻回構造の電極体の上部の
空隙を電池内の全容積の15容量%以下にすることによ
り、良好なサイクル特性を確保しつつ、−40℃〜70
℃のヒートショックサイクル下でも漏液が生じないよう
にして種々の使用環境で漏液が生じない安全性の高い電
池にすることができる。すなわち、ヒートショックサイ
クル試験では、−40℃の低温から70℃の高温までの
温度範囲で加熱−冷却を繰り返すので、電池組立初期
は、電極が充分に膨潤していないため、この状態で充電
を行うと、巻回構造の電極体内部の電解液の押し上げが
顕著になり、それが封口体部分までいくと漏液の原因に
なるが、上記空隙を電池内の全容積の7〜15容量%に
しておくことにより、その空隙に上記電解液を収容さ
せ、良好なサイクル特性を確保しつつ、漏液を防ぐこと
ができる。
ものではないが、たとえばナイロン不織布や、ポリエチ
レン不織布、ポリプロピレン不織布などのポリオレフィ
ン不織布などが好適に用いられる。
て電池が作製されるが、本発明のY(Y:エネルギー密
度)>14.5X(X:電池缶の外径)+26.2を満
足するエネルギー密度を有する水素化物二次電池では、
活物質を通常のものより多く充填するので、所期の容量
を得るためには、充放電による化成処理前に、活性化処
理を行うことが好ましい。この充放電前の活性化処理に
よって、正極、負極およびセパレータの電解液の吸収が
容易になり、その後に行われる充放電で活物質の均一な
化成が可能になる。また、充放電前の活性化処理で、負
極の水素吸蔵合金の表面の酸化物を取り除き、水素吸蔵
合金の活性面を表面に出し、反応面積を増加させる。こ
の活性化処理は40〜80℃で4〜96時間加熱するこ
とによって行うのが好ましい。
よって、負極の水素吸蔵合金の微粉化が進む。また、正
極中にコバルト化合物を導電助剤として含有させている
場合は、そのコバルト化合物を導電性の高い高次のコバ
ルト化合物に変化させることができる。さらに、上記の
充放電によって、正極、負極の膨潤収縮が生じ、電解液
の再分布を促すことができる。
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。なお、以下の実施例などにおい
て、溶液や分散液などの濃度を示す%は重量%である。
Mn、AlおよびMo(いずれも純度99.9重量%以
上)の各試料を、Mm(La:0.32原子%、Ce:
0.48原子%、Nd:0.15原子%、Pr:0.0
4原子%)、Ni:3.55原子%、Co:0.75原
子%、Mn:0.4原子%、Al:0.3原子%、M
o:0.04原子%の割合〔すなわち、MmNi3.55C
o0.75Mn 0.4 Al0.3 Mo0.04(Mmはミッシュメタ
ルで、組成はLa0.32Ce0.48Nd 0.15Pr0.06)の組
成〕になるように、高周波溶解炉によって加熱溶解し、
水素吸蔵合金を得た。この合金を耐圧容器中で10-4T
orrまで真空引きを行い、アルゴンガスで3回パージ
を行ったのち、水素圧力14kg/cm2 で24時間保
持し、水素を排気し、さらに400℃で加熱し、水素を
完全に放出することにより、粒径が20〜100μmの
水素吸蔵合金粉末を得た。
成−温度曲線)を図5に示す。図5に示すように、60
℃のプラトー圧(平衡圧)は約0.8atmで、初期に
電池内で使用される水素吸蔵合金の範囲は0.6H/M
(H:水素原子、M:金属原子)付近までである。
て、濃度6%のポリエチレンオキサイド水溶液20重量
部およびカルボニルニッケル粉末2重量部を混合して、
ペーストを調製した。このペーストをパンチングメタル
(材質:鉄にニッケルメッキを施したもの)からなる基
材に塗布して上記基材にペーストを充填担持させ、乾燥
して活物質層を形成した後、圧縮成形して厚み0.35
mmのシート状にした。その後、幅36.0mm、長さ
67.0mmに裁断してシート状の負極を得た。このシ
ート状の負極の始めの8mm長分および終わりの26m
m長分の片面の活物質層を図2に示すように削り取っ
た。
ると、図2の(a)は負極の一方の側面図で、図2の
(b)は負極の他方の側面図であり、図2の(c)は上
記(a)のD−D線における切断面図である。なお、図
2の(a)および(b)においては、活物質層2bおよ
び2cを設けた部分をわかりやすくするため、活物質層
2bおよび2cには十字状に斜線を入れている。また、
活物質層とは、上記のペーストの組成などからも明らか
なように、活物質の水素吸蔵合金のみならず、バインダ
ーなども含んでいる。
ニッケル板が用いられ、上記基材2aの一方の面には活
物質層2bが厚さ200μmに形成され、他方の面には
活物質層2cが厚さ145μmに形成されていて、負極
2の総厚は365μmである。ただし、負極2の一部に
は基材の片面にしか活物質層が形成されていない部分が
あり、具体的には、負極2の全長は67mmであるが、
基材2aの一方の面には、その一方の端部Eから他方の
端部Fに向かって26mmのところまでは活物質層が形
成されておらず、それ以後は他方の端部Fまで連続的に
活物質層2bが形成され、基材2aの他方の面には、一
方の端部Eから他方の端部Fに向かって63.2mmの
ところまで活物質層2cが形成され、残り8mmについ
ては活物質層が形成されていない。上記の端部F側で活
物質層の形成されていない部分が渦巻状の巻回構造の電
極体とした時に負極の最内周部、つまり、負極の巻き始
め部分になり、端部Eから端部F側に向かって26mm
のところまでの活物質層の形成されていない部分が渦巻
状の巻回構造の電極体とした時に負極の最外周部、つま
り、負極の巻き終わり部分になる。なお、この図2は模
式的に示したものであり、たとえば、負極2の長さに対
して基材2aの厚みや活物質層2bおよび2cの厚みを
大きく図示したり、負極2の活物質層の形成されていな
い部分の位置やその幅などを必ずしも寸法通りには図示
していない。
量%固溶した水酸化ニッケル粉末100重量部に対し
て、ニッケル粉末10重量部、コバルト粉末10重量
部、濃度2%のカルボキシメチルセルロース水溶液5重
量部、濃度60%のポリテトラフルオロエチレンのディ
スパージョン5重量部を混合して、ペーストを調製し、
そのペーストを空孔の一部分を押し潰したニッケル発泡
体からなる基材に塗布して上記基材にペーストを充填担
持させ、80℃で2時間乾燥して活物質層を形成した
後、圧縮成形して、シート状にした。そして、空孔の一
部分を押し潰した基材部分の塗布物を洗い流した後、上
記シート状物を80℃のアルカリ水溶液に2時間浸漬し
たのち、80℃の温水で2時間水洗し、さらに80℃で
1時間乾燥後、所定サイズに裁断して厚み0.63m
m、幅36.0mm、長さ45.5mmのシート状の正
極を得た。この正極の理論電気容量は637mAhであ
った。
厚みが0.12mmのナイロン不織布からなるセパレー
タを介して渦巻状に巻回し、巻回構造の電極体を作製し
た。この電極体を単4サイズの外径10.5mm、内径
9.4mmの電池缶に挿入し、30%水酸化カリウム水
溶液(ただし、水酸化リチウムを17グラム/リットル
溶解させている)からなる電解液をそれぞれ0.892
cc(1.4cc/Ah、空隙量15容量%:実施例1
−1)、0.956cc(1.5cc/Ah、空隙量1
3容量%:実施例1−2)、1.019cc(1.6c
c/Ah、空隙量11容量%:実施例1−3)、1.0
83cc(1.7cc/Ah、空隙量9容量%:実施例
1−4)、1.147cc(1.8cc/Ah、空隙量
7容量%:実施例1−5)注入した後、25kg/cm
2 で作動する可逆式安全弁を有する電池蓋で封口し、高
さ45mmの密閉形水素化物二次電池を作製した。この
電池のエネルギー密度は197wh/lであり、また、
上記空隙量とは、電池内における巻回構造の電極体の上
部の空隙(図4のH参照)の電池内の全容積に対する容
量割合を%で示したものである。
物二次電池を、60℃で6時間保持することによって活
性化処理した後、20℃において、第1回目の充放電と
して0.1C、充電深度100%の条件で充電し、放電
を0.1C(1Vカット)で行った後、第2回目の充放
電として0.1C、充電深度120%の条件で充電し、
放電を0.1C(1Vカット)で行った後、再活性化処
理を60℃で6時間行った。
物二次電池を20℃で0.1C、充電深度150%の条
件で充電し、放電を0.1C(1Vカット)で行って、
放電容量を測定し、かつ電池100個当たりの漏液発生
個数を調べた。その結果を後記の表1に示す。
電0.6A(−△V=5mV)、放電0.6A(1Vカ
ット)のサイクルで充放電し、放電容量が0.3Ahに
劣化するまでのサイクル数を調べた。その結果を後記の
表1に示す。
40℃で30分間保存した後、昇温速度10℃/分で7
0℃まで加熱し、70℃で30分間保持後、降温速度1
0℃/分で−40℃まで冷却するヒートショットサイク
ルを50回繰り返し与え、漏液の発生を調べた。その結
果を表1に示す。
密閉形水素化物二次電池を図4に示す。まず、図3に基
づき、渦巻状の巻回構造の電極体について説明すると、
上記巻回構造の電極体は、その作製にあたってセパレー
タ3をその中央部で折り返し、負極2の両面を覆うよう
に配置し、端部F(図2参照)側を渦巻の中心側になる
ようにしつつ、正極1と負極2とをセパレータ3を介し
て渦巻状に巻回した。そして、図3には図示されていな
いが、この渦巻状巻回構造の電極体において、負極2は
少なくともその活物質層2bまたは2cがセパレータ3
を介して正極1と対向している。また、図3において、
負極2の最内周部と最外周部の厚みが他の部分に比べて
薄く図示されているのは、電池反応に関与しない部分を
除去したからである。
式的に示したものであり、たとえば、正極1、負極2、
セパレータ3などをそれらの長さに対して厚く図示した
り、各部材を必ずしも寸法通りに図示していない。ま
た、この図3に示す巻回構造の電極体に関し、図3に図
示していない部分について説明すると、負極2の最内周
部では活物質層2b(図2参照)のみがセパレータ3を
介して正極1と対向し、負極2の最外周部では活物質層
2c(図2参照)のみがセパレータ3を介して正極1と
対向し、最内周部と最外周部以外の部分では、活物質層
2bと2cがセパレータ3を介して正極1と対向してい
る。また、同様に図3には示されていないが、負極2の
最外周部の外面側には基材が露出していて、その基材が
電池缶5の内壁に接触している。
電部(タブ)であり、正極1の最外周部に設けられてい
る。この集電部20は、正極1の基材であるニッケル発
泡体の空孔の一部を潰して水酸化ニッケルを含有するペ
ーストが空孔に入り込まないようにして金属体のみに
し、そこに正極リード体となるニッケルリボンの一端を
溶接して構成されるものである。
したものであり、電池缶5は内周面のみ細線で示してい
る。また、この図3では、電極体4と電池缶5との間に
大きな空隙があるように図示されているが、これは、実
際には厚みの薄い部材を一定の厚みを持たせて図示して
いるからであり、現実には図示のような大きな空隙は生
じない。
と、正極1は前記のように作製した水酸化ニッケルを活
物質とするものであり、負極2は水素吸蔵合金を活物質
とするものであるが、この図4では正極1や負極2はそ
の詳細について示しておらず、基材などを省略して、単
一構成のものとして示している。そして、セパレータ3
はナイロン不織布からなるものであり、上記正極1と負
極2はこのセパレータ3を介して重ね合わせられ、渦巻
状に巻回して巻回構造の電極体4として電池缶5内に挿
入され、その上部には絶縁体14が配置されている。ま
た、上記巻回構造の電極体4の挿入に先立って電池缶5
内の底部には絶縁体13が挿入されている。そして、こ
の電池の内部には、上記巻回構造の電極体4の上部に空
隙Hが設けられており、図4においては、その空隙Hの
上下方向の領域をhで示しているが、この空隙Hは前記
のように電池内の全容積7〜15容量%に相当する大き
さに設けられ、この実施例1では前記のように電池内の
全容積に対して15容量%(実施例1−1)、13容量
%(実施例1−2)、11容量%(実施例1−3)、9
容量%(実施例1−4)、7容量%(実施例1−5)に
設定されている。
れ、電池蓋7は正極端子板8と封口板9とそれらで形成
される内部空間に配置された金属バネ10と弁体11と
で構成され、電池缶5の開口部はこの電池蓋7などで封
口されている。
造の電極体4などを挿入し、電解液を注入し、さらに絶
縁体14をした後、電池缶5の開口端近傍部分に底部が
内周側に突出した環状の溝5aを形成し、その溝5aの
内周側突出部で環状ガスケット6の下部を支えさせて環
状ガスケット6と電池蓋7とを電池缶5の開口部に配置
し、電池缶5の溝5aから先の部分を内方に締め付けて
電池缶5の開口部を封口している。
けられ、封口板9にはガス検知孔9aが設けられ、正極
端子板8と封口板9との間には金属バネ10と弁体11
とが配置されている。そして、封口板9の外周部を折り
曲げて正極端子板8の外周部を挟み込んで封口板8と封
口板9とを固定している。
0の押圧力により弁体11がガス検知孔9aを閉鎖して
いるので、電池内部は密閉状態に保たれているが、電池
内部にガスが発生して電池内部の圧力が異常に上昇した
場合には、金属バネ10が収縮して弁体11とガス検知
孔9aとの間に隙間が生じ、電池内部のガスはガス検知
孔9aおよびガス排出孔8aを通過して電池外部に放出
され、それによって電池内圧が低下して電池内圧が正常
に戻った場合には、金属バネ10が元の状態に復元し、
その押圧力により弁体11が再びガス検知孔9aを閉鎖
して電池内部を密閉構造に保つようになる。
全弁の主材となるが、安全弁は上記金属バネ10と弁体
11のみで構成されるものではなく、それらと正極端子
板8や封口板9などの他の機能を有する部材とで構成さ
れている。
を21〜35kg/cm2 とし、この実施例1では作動
圧力が25kg/cm2 の可逆式安全弁を用いている。
この図4で例示した安全弁は単なる一例にすぎず、安全
弁はこの例示のもののみに限定されるものではない。
り、その一方の端部は正極2の最外周部における基材の
金属板状態にされた部分にスポット溶接されて図3の2
0で示すような集電部(タブ)を構成し、その他方の端
部は封口板9の下端にスポット溶接され、正極端子板8
は上記封口板9との接触により正極端子として機能でき
るようになっている。
部の外面側は基材が露出していて、その基材が電池缶5
の内壁に接触し、それによって、電池缶5は負極端子と
して作用する。この図4も、模式的に示したものであ
り、正極1、負極2、セパレータ3などの詳細を示して
おらず、また図3とは若干位置を異ならせ、正極リード
体12も切断面に配置しているかのようにして図示して
いるし、負極2の断面も図3とは異なった態様で示して
いる。
にし、電池内における巻回構造の電極体の上部の空隙量
(電池内の全容積に対して)を17%にしたほかは、実
施例1と同様に密閉形水素化物二次電池を作製した。
にし、電池内における巻回構造の電極体の上部の空隙量
を5容量%(電池内の全容積に対して)にしたほかは、
実施例1と同様に密閉形水素化物二次電池を作製した。
実施例1の場合と同様に放電容量、20℃、0.1C放
電後の電池100個あたりの漏液発生個数、サイクル数
およびヒートショック試験後の電池100個当たりの漏
液発生個数を調べた。その結果を表1に実施例1の結果
と共に示す。
0.828cc(1.3cc/Ah)と少なく、空隙量
が17容量%と大きい比較例1では、漏液発生はまった
くなかったが、サイクル数は300回にしかならなかっ
た。また、電解液量が1.210cc(1.9cc/A
h)と多く、空隙量が5容量%と少ない比較例2では、
20℃、0.1放電後の漏液発生個数が15個で、ヒー
トショック試験後の漏液発生個数が32個と多く、サイ
クル数も300回にしかならなかった。これに対して、
電解液量が0.892〜1.147cc(1.4〜1.
8cc/Ah)で、空隙量が15〜7容量%の実施例1
−1〜実施例1−5では、漏液発生がほとんどなく、サ
イクル数はいずれも450回以上と多く、しかも放電容
量が705〜725mAhと高容量であった。
電池内における巻回構造の電極体の上部の空隙量を11
%(電池内の全容積に対して)にし、作動圧力が21k
g/cm2 (実施例2−1)、25kg/cm2 (実施
例2−2)、28kg/cm2 (実施例2−3)、30
kg/cm2 (実施例2−4)、35kg/cm2 (実
施例2−5)の可逆式安全弁を用いた以外は、実施例1
と同様にして、密閉形水素化物二次電池を作製した。
かは、実施例2と同様にして密閉形水素化物二次電池を
作製した。
かは、実施例2と同様にして密閉形水素化物二次電池を
作製した。
量を480mAh(150Wh/l)にした正極とを組
み合わせ、電解液量を1.20ccにし、作動圧力が2
0kg/cm2 の可逆式安全弁を用いた以外は、実施例
1と同様にして密閉形水素化物二次電池を作製した。こ
の参考例1の電池の正極の理論容量当たりの電解液量は
2.50cc/Ahで、電池内における巻回構造の電極
体の上部の空隙量は11容量%(電池内の全容積に対し
て)であった。この参考例1の電池は、エネルギー密度
が従来品とほぼ同等の150Wh/lであって、エネル
ギー密度を197Wh/lとした実施例や比較例の電池
に比べて、かなりエネルギー密度が低くなっている。
例3〜4および参考例1の電池について前記実施例1の
場合と同様に20℃、0.1C放電後の電池100個当
たりの漏液発生個数およびサイクル特性を調べ、かつ1
00サイクル後の電池缶の缶底の膨らみ度を調べた。そ
の結果を表2に安全弁の作動圧力と共に示す。
2−5、比較例3〜4、参考例1のいずれの電池も漏液
発生はなかったが、安全弁の作動圧力が35kg/cm
2 を超える37kg/cm2 の比較例4は、100サイ
クル後の缶底の膨らみが1mm以上になり、安全上問題
があった。つまり、缶底が1mm以上膨らむと、パック
にしてプラスチックケースに電池を入れた場合、寸法上
余裕が無いとケースの割れが生じたり、電池内のガス
(水素や酸素)が安全弁の開閉によりケース外に漏れた
とき、圧力が高いほどガス量も増え、引火した場合非常
に危険になる。また、参考例1に示すように、エネルギ
ー密度が低い電池では、電解液量を正極の理論容量当た
り2.50cc/Ahと多くしても、漏液の発生やサイ
クル特性の維持に影響がなかったが、エネルギー密度を
高くして、安全弁の作動圧力を18kg/cm2 と低く
した比較例3では、缶底の膨らみは少ないものの、サイ
クル数は300回にしかならなかった。これに対して、
安全弁の作動圧力が21〜35kg/cm2 の実施例2
−1〜実施例2−5では、缶底の膨らみもすべて1mm
以下で安全上での問題がなく、サイクル数も500回以
上と多く、サイクル特性が優れていた。
≧14.5X+26.2(Y:エネルギー密度、X:電
池缶の外径)のエネルギー密度の電池では、充分な特性
を得るためには正極の理論容量当たり1.4〜1.8c
c/Ahの電解液量が必要であり、その場合において、
安全弁の作動圧力を21〜35kg/cm2 とすること
によって優れた特性を持つ密閉形水素化物二次電池が得
られる。
して、Mm−Ni−Co−Mn−Al−Mo系(60℃
のプラトー圧:約0.8kg/cm2 、初期に電池内で
使用される合金の範囲:0.6H/M付近まで)を用い
た場合を示したが、60℃以下の温度で30kg/cm
2 以下で水素を吸蔵、放出できるTi−Zr−Ni系、
Ti−Zr−Ni−Mn−Co系、Mm−Ni系、La
−Ni系、Mm−Ni−Mn−Al−Co系などの水素
吸蔵合金でも同様の効果を得ることができる。
ネルギー密度で、かつサイクル特性が良好で、しかも耐
漏液性が良好な密閉形水素化物二次電池を提供すること
ができた。
外径との関係を示す図である。
極を模式的に示すもので、その(a)は負極の一方の側
面図で、(b)は負極の他方の側面図であり、(c)は
上記(a)のD−D線における切断面図である。
回構造の電極体を模式的に示す横断面図である。
模式的に示す縦断面図である。
す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 水酸化ニッケルを活物質とする正極と水
素吸蔵合金を活物質とする負極とアルカリ水溶液からな
る電解液とセパレータを有する密閉形水素化物二次電池
であって、下記の式(1) Y>14.5X+26.2(Y:エネルギー密度、X:
電池缶の外径)(1) を満たすエネルギー密度を有し、電解液量が正極の理論
容量当たり1.4cc/Ah以上であり、かつ可逆式の
安全弁を有していて、その作動圧力が21〜35kg/
cm2 であることを特徴とする密閉形水素化物二次電
池。 - 【請求項2】 水素吸蔵合金が、60℃以下の温度で3
0kg/cm2 以下の圧力で水素を吸蔵、放出できるM
m−Ni−Co−Mn−Al−Mo系、Mm−Ni系、
Mm−Ni−Mn−Al−Co系、Ti−Zr−Ni
系、Ti−Zr−Ni−Mn−Co系またはLa−Ni
系の水素吸蔵合金であることを特徴とする請求項1記載
の密閉形水素化物二次電池。 - 【請求項3】 正極と負極がセパレータを介して巻回さ
れて巻回構造の電極体とされ、該巻回構造の電極体にお
いて、負極が正極の両面にセパレータを介して対向し、
負極の一部に厚みの薄い部分を設け、その厚みの薄い部
分が巻回構造の電極体のほぼ最内周部とほぼ最外周部に
存在することを特徴とする請求項1記載の密閉形水素化
物二次電池。 - 【請求項4】 電池内における巻回構造の電極体の上部
に電池内の全容積の7〜15容量%に相当する空隙を設
けたことを特徴とする請求項1、2または3記載の密閉
形水素化物二次電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10240598A JP3966607B2 (ja) | 1997-05-01 | 1998-04-14 | 密閉形水素化物二次電池 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13049897 | 1997-05-01 | ||
| JP9-130498 | 1997-09-12 | ||
| JP26810997 | 1997-09-12 | ||
| JP9-268109 | 1997-09-12 | ||
| JP10240598A JP3966607B2 (ja) | 1997-05-01 | 1998-04-14 | 密閉形水素化物二次電池 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11149939A true JPH11149939A (ja) | 1999-06-02 |
| JP3966607B2 JP3966607B2 (ja) | 2007-08-29 |
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ID=27309699
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10240598A Expired - Fee Related JP3966607B2 (ja) | 1997-05-01 | 1998-04-14 | 密閉形水素化物二次電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3966607B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100382993B1 (ko) * | 1999-12-02 | 2003-05-09 | 유성권 | 폐자재를 이용한 고강도 인조자갈 및 이 인조자갈을포함하는 콘크리트 |
| JP2005032573A (ja) * | 2003-07-04 | 2005-02-03 | Sanyo Electric Co Ltd | 密閉型アルカリ蓄電池用水素吸蔵合金粉末及びそれを用いた密閉型アルカリ蓄電池 |
| CN115832481A (zh) * | 2022-12-08 | 2023-03-21 | 深圳市力可兴电池有限公司 | 镍氢电池的化成方法及采用该方法化成的镍氢电池 |
-
1998
- 1998-04-14 JP JP10240598A patent/JP3966607B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2005032573A (ja) * | 2003-07-04 | 2005-02-03 | Sanyo Electric Co Ltd | 密閉型アルカリ蓄電池用水素吸蔵合金粉末及びそれを用いた密閉型アルカリ蓄電池 |
| CN115832481A (zh) * | 2022-12-08 | 2023-03-21 | 深圳市力可兴电池有限公司 | 镍氢电池的化成方法及采用该方法化成的镍氢电池 |
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