JPH111664A - 固着剤組成物 - Google Patents

固着剤組成物

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JPH111664A
JPH111664A JP9167919A JP16791997A JPH111664A JP H111664 A JPH111664 A JP H111664A JP 9167919 A JP9167919 A JP 9167919A JP 16791997 A JP16791997 A JP 16791997A JP H111664 A JPH111664 A JP H111664A
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聖二 西田
Masayuki Yonetani
昌之 米谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、製品寿命が長く、取扱い性、製造
性に優れ、高く安定した固着性能を発揮する、1液型の
特にアンカーボルトを固定するのに適した固着剤組成物
を提供することを目的とする。 【解決手段】 主剤と硬化剤と硬化促進剤とからなる固
着剤組成物であって、その主剤が反応性単量体で希釈さ
れたエポキシアクリレート樹脂であり、前記反応性単量
体がカルボン酸とアルコールのエステルであり、かつ少
なくとも一方が反応性二重結合を有するものからなる多
官能性のエステル類であり、前記硬化促進剤が窒素置換
基中に水酸基を有する第3級芳香族アミン類であり、硬
化剤が主剤中に存在すた有機過酸化物の成形体であっ
て、その表面に硬化したラジカル硬化型樹脂からなる被
膜層が形成されている構成を採用することからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート、岩盤
等の母材にアンカーボルトなどの固定部材を固定する為
の固着剤組成物に関する。
【従来の技術】従来、ラジカル硬化性樹脂である不飽和
ポリエステル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ポリエ
ステルアクリレート樹脂等の重合開始剤には、有機過酸
化物が用いられている。これらの有機過酸化物は、使用
目的、使用温度によって区分されて用いられており、低
温、常温域においては、しばしば芳香族アミン類等の硬
化促進剤と併用されている。有機過酸化物を硬化剤とす
るラジカル硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹
脂、エポキシアクリレート樹脂が一般的に知らてれい
る。固着剤組成物の使用例としては樹脂カプセルアンカ
ーがある。樹脂カプセルアンカーは、アンカーボルトを
コンクリート構造物や岩盤等に埋め込み設備等を設置す
る用途に用いられており、硬化可能な粘性液体樹脂と硬
化剤の二成分又は骨材を加えた三成分を有し、アンカー
ボルトや鉄筋をハンマーで打ち込むタイプとハンマード
リル等で回転・打撃を与えながら埋め込むタイプのもの
がある。
【0002】アンカーボルトや鉄筋をハンマードリル等
で回転・打撃を与えながら埋め込むタイプの樹脂カプセ
ルアンカーには、破砕可能な筒状容器内に封入された硬
化可能な主剤、骨材及び内容器に封入された硬化剤を配
した二重容器構造の樹脂カプセルアンカーが一般的であ
る(特公昭62−37076号公報)。又、破砕可能な
外容器と破砕可能な内容器とからなりその一方に粘性液
体樹脂、他方に該粘性液体樹脂の硬化剤と骨材を充填し
てなるボルト固着用カートリッジにおいて、固体顆粒状
の硬化剤と骨材が実質的に均一に混合されていることを
特徴とするボルト固着用カートリッジ(特公平4−11
60号公報)や粘性液体樹脂と粘性液体樹脂に混入され
る粒状石骨材と、有機結合剤と希釈剤と過酸化物とが棒
状に成形され、かつ該棒状成形物の全表面にわたって樹
脂被覆層を有してなる硬化剤とを不透明な円筒状の管の
中に充填し、不透明な円筒状の管の口元部に透明なプラ
スチックキャップを密嵌してなるボルト固定用固着剤が
知られている(特公昭63−13000号公報)。
【0003】また、硬化性重合体系をマクロカプセル化
により多区分化し、かつこれらのマクロカプセルを固定
された三次元関係にある円筒配列として構成したアンカ
ーボルトシール用カートリッジも知られている(特開昭
55−32814号公報)。これらはカプセルが破砕さ
れたときカプセルの壁材がフレーク状の破片を形成する
ように構成し、このフレークを「静的攪拌機」として機
能させて重合系の均一を達成させるというものである。
そのためにカプセル同士が実質上固定された三次元の円
筒配列としてボルトの挿入により確実に破砕されるよう
にされている。また、カプセルはその際に壁材がフレー
ク片を形成し得るものでなければならない。更には、ア
ンカーボルト用固着剤ではないが接着剤、シーラント、
コーティング材料、成形材料などの用途に用いられる硬
化組成物として、重合可能なポリアクリレート及び/又
はポリメタクリレートと有機過酸化物からなる組成物
に、該有機過酸化物とレドックス系を形成して、前記ポ
リアクリレート及び/又はポリメタクリレートを重合せ
しめる促進剤を内相物とし、かつ成膜性の炭化水素化合
物からなる皮膜で内壁膜を被覆した多重マイクロカプセ
ルを分散させてなる1液性硬化組成物も知られている
(特公昭54−32480号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ラジカル硬化型樹脂の
硬化剤は、液状、無機物或いは有機物で希釈した粉状、
顆粒状のものが一般的である。これらの硬化剤をアンカ
ーボルト用固着剤として、一般的によく知られている二
重容器構造の樹脂カプセルアンカーに用いた場合、硬化
剤が細い内容器に充填されるため、硬化剤が充填しにく
く作業性が非常に悪くなる欠点や容器内への充填時に硬
化剤の微粉が飛散し作業環境が悪化したり、充填ホッパ
ーや容器内での硬化剤のブリッジが発生し作業性が悪化
するといった問題がある。
【0005】特公昭63−13000号公報のボルト固
定用固着剤は、上記の如き問題点を解決したものであ
る。しかしながら、このボルト固定用固着剤は、棒状に
成形された硬化剤の表面を硬化剤とは反応しない樹脂で
完全な被膜を形成しなければならない。しかし、この被
膜にピンホールが完全に存在しないように処理すること
は大変困難で製造工程も複雑になる。さらに、骨材等で
傷ついたり、棒状成形体が折れたりすることでせっかく
の被膜が破損し硬化剤を失活させ、使用時樹脂が硬化し
ないといった問題あった。また、特開昭55−3281
4号公報の技術では、使用できるマクロカプセル自体が
破砕されたときフレ−ク片を形成し得るフェノール樹脂
−ガラス球、中空状のクレーピロー、ゼラチンカプセル
等に限定される。そのため、マクロカプセル内への成分
の充填法も限定され、その成分中にカプセルを真空中に
浸漬したり、あるいは注射器によるという生産性の低い
方法により行われており、しかもその成分は液体成分に
限定され、固体、粉体成分には適用できない。そこで、
本発明では硬化剤の表面にラジカル硬化型樹脂との硬化
反応からなる被膜層を有する有機過酸化物の成形体を用
いるという画期的方法を見出した。しかしながら、さら
なる検討を重ねた結果、現在殆どのラジカル硬化型樹脂
に反応性単量体として使用されているスチレンモノマー
では製品寿命が著しく短いことが判明した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、製品寿命が長
く、取扱い性、製造性に優れ、高く安定した固着性能を
発揮する1液型の固着剤組成物を提供することを目的と
する。上記の問題を解決するために、硬化剤の表面被覆
層を硬化剤と硬化反応するラジカル硬化型樹脂で形成さ
せることで取扱い性、製造性に優れ、且つ、本発明に掲
げられている主剤を用いることで高い固着性能と長い製
品寿命を持つ固着剤組成物を見いだし、本発明をなすに
いたった。すなわち、主剤と硬化剤と硬化促進剤とから
なる固着剤組成物であって、その主剤が反応性単量体で
希釈されたエポキシアクリレート樹脂であり、前記反応
性単量体がカルボン酸とアルコールのエステルであり、
かつそれらの少なくとも一方が反応性二重結合を有する
ものからなる多官能性のエステル類であり、前記硬化促
進剤が窒素置換基中に水酸基を有する第3級芳香族アミ
ン類であり、硬化剤が主剤中に存在すた有機過酸化物の
成形体であって、その表面に硬化したラジカル硬化型樹
脂からなる被膜層が形成されているものであることを特
徴とするものである。
【0007】本発明に使用される硬化剤は、成形された
有機過酸化物の表面に硬化促進剤を含むラジカル硬化型
樹脂と有機過酸化物との硬化反応で被覆されたものであ
る。その形状は顆粒状、球状、複数の凹凸体状、立方
体、棒状、16面体、多面体等の形態を有する。ここ
で、硬化剤の成形体が棒状の場合は、カプセル製造時に
粒状石骨材と混合充填できず、棒状の硬化剤を装填した
のち粒状石骨材を充填しなければならないといった製造
性の無駄や充填する粒状石骨材が円筒状の管と棒状硬化
剤の間隙でブリッジを起こし粒状石骨材の沈降が悪くな
る傾向がある。又、棒状硬化剤は、アンカーボルト埋め
込み時にハンマードリルの回転、打撃でしばしば折れて
しまい粘性液体樹脂との混合にムラが発生して、固着性
能が大きくバラツキ、安定した高い固着性能が発揮しに
くい。そのため、硬化剤は粒状、球状に近いものが好ま
しく、0.5mm〜15mmの径のものを主剤中に分散
させて用いることが好ましい。
【0008】また、硬化剤表面と反応し被膜層を形成す
る硬化促進剤を含むラジカル硬化型樹脂としては、エポ
キシアクリレート樹脂、ポリエステルアクリレート樹
脂、アクリルウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等
が用いられるが、製造性、製品寿命等を考慮すると、主
剤と同じ樹脂を用いることが好ましい。これら有機過酸
化物と反応する樹脂の硬化物で硬化剤表面を被覆するこ
とで、様々な利点を持つ一液型の固着剤組成物を簡便に
提供できる。しかも、この方法で形成された硬化剤の被
膜は、たとえ何らかの理由でピンホールや細かな傷が出
来たとしても主剤樹脂中で自己修復することが出来ると
いったこれまでにない全く新しい機能を持った硬化剤の
使用により製品寿命を確実に満足することが出来るよう
になった。本発明に用いられる硬化剤としては、キュメ
ンパーオキサイド等のハイドロオキサイド類、ジクミル
パーオキサイド等のジアルキルパーオキサイド類、過酸
化ベンゾイル等のジアシルパーオキサイド類、メチルエ
チルケトンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド
類、ビス−(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキ
シカーボネート等のオキシカーボネート類、1,1−ジ
−t−ブチルパ−オキシシクロヘキサノン等のパーオキ
シケタール類、t−ブチルパーオキシベンゾエート等の
パーオキシエステル類等の有機過酸化物を希釈したもの
が用いられる。中でも常温硬化性、取扱性の観点からジ
アシルパーオキサイド類、特に過酸化ベンゾイルである
ことが好ましい。
【0009】本発明に用いることのできる有機過酸化物
の希釈剤は、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム等の無機
物、ジメチルフタレート、ジブチルフタレート、ジシク
ロヘキシルフタレート、ジオクチルフタレート、脂肪族
炭化水素、芳香族炭化水素、シリコーンオイル、流動パ
ラフィン重合性モノマー、水等があり、有機過酸化物に
対し不活性な炭酸カルシウム、硫酸カルシウム等の無機
物の希釈剤が好ましい。また、この硬化剤は、取扱いの
安全性を考慮すると有機過酸化物の含有量は、60%以
下であることが好ましく、硬化性を考慮すると10%以
上が好ましい。一般に硬化剤/主剤樹脂比は、たとえば
2〜15重量%である。前記硬化剤の成形方法について
は特に限定はされないが、例えば、粉状、湿状のものに
機械的な圧力を加えて成形する方法、水等を含むスラリ
ーを形成し乾燥して得る方法、粉状物を成形剤を介して
成形する方法、粉状物を水、成形剤で粘土状にし製丸機
で球状に成形する方法がある。
【0010】成形剤としては、カルボキシメチルセルロ
ース、メチルセルロース、グアーガム、ローカストビー
ンガム、ゼラチン、PVA(ポリビニルアルコール)、
アラビアゴム、微結晶性セルロース、アミロース、アミ
ロペクチンのデンプン類等が使用される。また、製造
性、保形性の観点からカルボキシメチルセルロース、グ
アーガム、ローカストビーンガムのセルロース誘導体を
使用することが好ましく、更には、成形体の硬さが高く
なり、取扱性に優れるアミロース、アミロペクチンのデ
ンプン類が好ましい。成形剤/硬化剤の比は、例えば0
〜20重量%、好ましくは1〜15重量%である。
【0011】このようにして得られた硬化剤の表面にラ
ジカル硬化型樹脂からなる被覆層を形成する方法として
は、1)硬化剤と硬化反応する硬化促進剤を含むラジカ
ル硬化型樹脂に浸漬させる等の工程により表面をコーテ
ィングし、その時の硬化反応により被覆層を形成させる
方法、2)硬化剤成形体をラジカル硬化型樹脂及び硬化
促進剤を含む主剤に入れ、その際の硬化反応により表面
に樹脂被覆層を形成させる方法があるが、製造工程の簡
素化、コスト等を考慮すると、2)の成形体を主剤に入
れ、その際の硬化反応により表面に樹脂被覆層を形成さ
せる方法がより好ましい。被覆層の厚みについては、硬
化剤の活性部分を十分に保持できるのであれば薄いほど
良いが、硬化剤の活性部分を保持するには膜厚は、硬化
剤粒径の0.3〜40%とすることが好ましい。粒状成
形体の粒径については、アンカー用固着剤を破砕可能な
容器に収容する場合を考慮し、骨材と混合充填する時に
骨材及び硬化剤が容器内で引っ掛かることなく主剤中に
沈降させることができる0.5mm以上15.0mm以
下の粒径のものが製造性、施工性が良く好ましい。更
に、骨材との粒度が近く、硬化剤をより均一に分散が可
能な1〜10mmのものがより好ましい。
【0012】粒状成形体の硬さについては、アンカーボ
ルト用固着剤としての施工時の機械攪拌で破砕可能であ
れば特に問題ないが、アンカーボルト用固着組成物とし
て主剤中に分散させる時や更には骨材と混合充填すると
きの取扱い時における粒状成形体の崩壊を防がなければ
ならないことを考慮すると圧壊強度150gf/cm2
以上が好ましいが、更に丈夫な被膜を形成して製品寿命
をより長くするときには1kgf/cm2 以上とするこ
ともある。本発明に用いることのできるエポキシアクリ
レート樹脂はエポキシ樹脂と不飽和一塩基酸の付加反応
物であり、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂をそ
の効果が失われない程度添加しても良い。
【0013】エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA
型、ビスフェノールAD型、ビスフェノールS型、ビス
フェノールF型、ノボラック型、ビフェニル型、ナフタ
レン型、フタル酸型、ヘキサヒドロフタル酸型、安息香
酸型ジグリシジルエーテル、及びグリコール型ジグリシ
ジルエーテル等があり、一般的にビスフェノールA型が
用いられる。また、不飽和一塩基酸はアクリル酸、メタ
クリル酸、クロトン酸、桂皮酸、ソルビン酸、ヒドロキ
シエチルメタクリレート・マレート、ヒドロキシエチル
アクリレート・マレート、ヒドロキシプロピルメタクリ
レート・マレート、ヒドロキシプロピルアクリレート・
マレート、ジシクロペンタジエン・マレート等があり、
一般に耐アルカリ性に優れるメタクリル酸、ヒドロキシ
メタクリレート・マレート、ヒドロキシプロピルメタク
リレート・マレート等を用いたメタクリル型エポキシア
クリレート樹脂が好ましい。
【0014】本発明に用いることのできる反応性単量体
は、カルボン酸とアルコールのエステルであって、カル
ボン酸及びアルコールのいずれか一方又は両方が反応性
二重結合を有するものからなる多官能性のエルテル類で
あり、例えば、エチレングリコールジメタクリレート、
ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレン
グリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオール
ジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、
ネオペンチルグリコールジメタクリレート、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート、フタル酸ジアリル、
トリメット酸トリアリル及び式(1)または(2)で示
されるジシクロペンタジエン系化合物(式中、R1 =水
素原子,メチル基である。R2 ,R3 =エチレン,ブチ
レン等である。n,m=0〜5の整数である。)があ
り、耐アルカリ性に優れたメタクリル酸及びメタクリル
アルコールとのエステル類の方が望ましい。また、これ
ら反応性単量体は単独で用いても良いし、混合して用い
ても良い。さらに、少量であれば一官能性のエステル類
を混合することができる。
【0015】
【化1】
【0016】
【化2】 エポキシアクリレート樹脂への反応性単量体の混合比率
は特に限定されないが、10〜70wt%が好ましく、
より好ましくは30〜70wt%、最も好ましくは40
〜60wt%である。また、樹脂粘度が、0.1〜20
0poise(E型粘度計、25℃)となるように混合
することが望ましい。
【0017】本発明で用いられる主剤の硬化時間は、固
着剤の施工性と固着強度によって決まる。主剤の硬化時
間が短いとアンカーボルト埋め込み中に樹脂が硬化して
埋め込みができなくなり、又、逆に硬化時間が長いと低
温施工時に樹脂が未硬化となり固着強度が発揮できな
い。また、硬化剤の粒状成形体を直接主剤中に投入する
ことにより主剤により被覆層を形成させる場合、反応性
単量体が硬化剤の被覆層を透過することにより反応性単
量体と硬化剤成分が反応してしまい、硬化剤成分が失わ
れ製品寿命が短くなる。このため、主剤の硬化時間を、
硬化促進剤及び重合禁止剤の添加量を調整して、JIS
−K6901(常温硬化特性)の25℃で測定される最
小硬化時間が60分以下にすると低温施工時に樹脂の未
硬化がなくなるので好ましい。更に、固着強度を十分発
揮させるには、2分以上45分以下がより好ましい。
【0018】本発明でに用いることのできる硬化促進剤
は、窒素置換基中に水酸基を有する第3級芳香族アミン
類であればよく、例えばN,N−ジヒドロキシプロピル
−p−トルイジン、N−フェニルジエタノールアミン、
N−p−トリールジエタノールアミン、N,N−ビスヒ
ドロキシブチル−p−トルイジン等があり、少量で効果
的なN,N−ビスヒドロキシプロピル−p−トルイジン
が好ましい。その含有量はエポキシアクリレート樹脂に
対して0.1〜5wt%程度を目安とすればよいが、好
ましくは0.5〜1.5wt%が望ましい。さらに、主
剤成分には必要に応じ、重合禁止剤、着色剤、顔料、紫
外線吸収剤、界面活性剤、骨材、充填材、チキソトロピ
ー化剤等を添加、混合することができる。また、硬化剤
成分にも必要に応じ、骨材、充填材、チキソトロピー化
剤、希釈剤、可塑剤等を添加混合することができる。本
発明に用いられる重合禁止剤はキノン類、ハイドロキノ
ン類、フェノール類等があり、例えば、ベンゾキノン、
p−ベンゾキノン、p−トルキノン、p−キシロキノ
ン、ナフトキノン、2,6−ジクロロキノン、ハイドロ
キノン、p−t−ブチルカテコール、2,5−ジ−t−
ブチルハイドロキノン、モノメチルハイドロキノン、p
−メトキシフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−p−
クレゾール、ハイドロキノンモノメチルエーテル等を必
要量添加することができるが、キノン類はアミン類と着
色等の変化することがありハイドロキノン類、フェノー
ル類を添加することが好ましく、最も効果的なものはク
レゾール類である。
【0019】本発明に用いることのできる着色剤、顔
料、紫外線吸収剤は、太陽光線等による樹脂のゲル化を
防止する耐光安定化剤として必要に応じ添加する。これ
らの添加剤にはレーキ顔料、アゾ顔料、フタロシアニン
顔料、高級有機顔料及び無機顔料、その単品あるいはそ
れらの混合物がある。例えば、「トナーイエロー」、
「トナーブラウン」、「トナーグリーン」(武田薬品
(株)製)、「カラーテックスブラウン」、「カラーテ
ックスオレンジ」、「カラーテックスマロン」(山陽色
素(株)製)および「オプラスエロー」(オリエント化
学(株)製)を添加することができる。但し、添加量に
ついては、主剤中の樹脂の種類やモノマーの種類及び添
加剤の効果が異なるため一義的には決められない。
【0020】本発明に用いることのできる界面活性剤
は、アニオン型、カチオン型、ノニオン型、両性型があ
るが、水中での引張強度の安定に効果のあるアニオン型
のものが好ましい。アニオン型界面活性剤は、カルボン
酸塩としてアルキルエーテルカルボン酸塩(三洋化成
(株)製「ビューライトEAC」)等、スルホン酸塩で
は、ジアルキルスルホコハク酸塩(三洋化成(株)製
「サンセパラ100」)、アルキルアリルスルホコハク
酸塩、アルキルスルホ酢酸塩、αーオレフィンスルホン
酸塩等、硫酸エステル塩では、アルキルアリル硫酸塩、
アルキルエーテル硫酸塩、リン酸エステル塩ではアルキ
ルエーテルリン酸塩等が挙げられる。特に好ましくは、
界面活性剤を樹脂に添加した場合、樹脂のゲル化を促進
しないジアルキルスルホコハク酸塩又はアルキルアリル
スルホコハク酸塩を使用することが望ましい。これらア
ニオン型界面活性剤は1価及び2価の金属塩又はアンモ
ニウム塩が好ましく、特にナトリウム塩がより好まし
い。
【0021】これらの界面活性剤は何処に配置しても良
いが、樹脂中に混合しておくのが好ましい。使用量は特
に限定されないが、強度の点で30wt%以下に抑える
ことが好ましい。また、界面活性剤は反応性単量体や溶
剤に溶解して用いても良い。本発明に骨材を用いること
により硬化剤が細かく粉砕、分散され主剤との混合が良
くなり、より均一な樹脂硬化物となり、より高く安定し
た固着性能を発揮することができる。骨材は一般にマグ
ネシアクリンカー、硝子ビーズ、セラミック、硬質プラ
スチック等の人工骨材や、硅石、大理石、御影石、硅
砂、石英砂等の天然骨材がある。また、硝子ファイバ
ー、カーボンファイバー、スチールファイバー等の繊維
類を用いることができる。本発明に用いることのできる
充填材は、石英砂、硅砂、硅粉、炭酸カルシウム、石
膏、ガラスフレーク、マイカ、火山灰、シラス、シラス
マイクロバルーン、コンクリート粉、発泡コンクリート
粉、ガラスマイクルバルーン、中空状ガラス、フライア
ッシュ、カーボンブラック、アルミナ、鉄、アルミニウ
ム、シリカ等がある。
【0022】本発明に用いることのできるチキソトロピ
ー化剤は、微粉シリカ(商品名エロジール)、無粉アル
ミナ、タルク、石綿及びコロイド性含水ケイ酸アルミニ
ウム/有機複合体(商品名オルベン)、ベントナイト、
ヒマシ油誘導体等がある。しかし、以上の希釈剤、骨
材、充填材、チキソトロピー化剤等を硬化剤に混合する
場合は、有機過酸化物の安定性阻害を考慮して添加混合
する必要がある。本発明で得られた固着剤組成物は、ア
ンカーボルトを施工しようとする穿孔内へ該固着剤組成
物を充填する前又は後に硬化剤成形体を破砕させればよ
い。破砕方法としては、充填前であればミキサーを使用
する方法が挙げられ、充填後であればアンカーボルトの
回転、打撃を利用する方法が挙げられる。上述のアンカ
ーボルト用固着剤組成物は、そのまま穿孔内に流し込み
前述のような機械攪拌を加えることにより施工してもよ
いが、破砕可能な容器に収容することにより、硬化剤/
樹脂比、骨材/樹脂比等が一定に保たれ、よりバラツキ
の少ない安定した高い固着力を発揮することができる。
破砕可能な容器とは、アンカーボルト施工時の回転、打
撃等で破砕又は引き裂きが可能なもので、ラジカル硬化
型樹脂、反応性単量体及び硬化促進剤の浸透を遮断し逸
散を防ぐことができるものであれば特に限定されない
が、通常はガラス、合成樹脂、合成樹脂フィルム類、紙
類等の材料からなる筒状のものが用いられる。
【0023】本発明のアンカーボルト用固着剤組成物製
造方法としては、例えば、ラジカル硬化型樹脂及び硬化
促進剤を含む主剤からなる粘性液体と、多数個の有機過
酸化物の粒状成形体を混合し、該粒状成形体の表面近傍
の前記ラジカル硬化型樹脂を該有機過酸化物の作用によ
って硬化させて、該粒状成形体各個の表面にラジカル硬
化型樹脂及び硬化促進剤を含む主剤に、多数個の表面被
覆層を有する有機過酸化物の粒状成形体からなる硬化剤
を分散させた製造方法である。
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。
【0024】(実施例1)ビスフェノールA型エポキシ
樹脂にメタクリル酸を付加したメタクリル型エポキシア
クルレート樹脂54wt%、反応性単量体としてジエチ
レングリコールジメタクリレート44wt%、硬化促進
剤としてN,N−ジヒドロキシプロピル−p−トルイジ
ン1wt%、重合禁止剤として2,6−ジ−t−ブチル
−p−クレゾール(BHT)0.1wt%、界面活性剤
としてジオクチルスルホコハク酸ナトリウム0.9wt
%の割合で配合した樹脂(JIS−6901(常温硬化
特性)の25℃で測定される最小硬化時間が約13分)
8.7gを、外径17.0mm、肉厚100μ、長さ1
20mmのPE/PET/PEからなるフィルムの側面
及び底部をヒートシールしたフィルムに充填した。次に
この容器に、骨材として粒径1.2〜3.4mmの硅石
16gと硫酸カルシウムで40%濃度に希釈されたベン
ゾイルパーオキサイド100重量部と水25重量部とア
ミロペクチン10重量部とからなる粘土状のものを、製
丸機(小池鉄工株式会社製)を用いて球状(平均粒径3
mm)に形成・乾燥して得た硬化剤成形体2.0gを混
合充填し、その後容器の開放部を閉止してカプセルを試
作した。その時の固着強度と製品寿命の評価結果を表1
(n=3は各実施例、比較例の試験回数であり、評価結
果はその平均値である。)に示す。
【0025】固着強度の測定は、サイズ500×500
×1000mm3 、圧縮強度210kg/cm2 のコン
クリートブロックに電動ハンマードリルを用い18mm
×100mm(径×長)の孔を穿孔し、ブロワで切り粉
を除去し、ナイロンブラシで孔壁の切り粉を除いた後、
再度ブロワで切り粉を除去し孔内の清掃を行った。次
に、先に作成したカプセルを孔内へ挿入し、先端を45
度にカットした外径16mmの全ネジボルトM16(材
質SNB7)を電動ハンマードリルに装着し、回転と打
撃を与えながら、孔底まで埋め込み、1日の養生時間を
置き固着強度を測定した。測定機器はアンカーボルト用
引っ張り試験機ANSER−5−III(旭化成工業株
式会社製)を用いて行った。固着強度の結果を表1に示
した。製品寿命の評価は、60℃の恒温槽に入れ樹脂が
ゲル化するまでの日数を測定した。
【0026】(実施例2)ビスフェノールA型エポキシ
樹脂にメタクリル酸を付加したメタクリル型エポキシア
クルレート樹脂54wt%、反応性単量体としてジエチ
レングリコールジメタクリレート44wt%、硬化促進
剤としてN−p−トリールジエタノールアミン1wt
%、重合禁止剤として2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール(BHT)0.1wt%、界面活性剤としてジ
オクチルスルホコハク酸ナトリウム0.9wt%の割合
で配合した樹脂(JIS−6901(常温硬化特性)の
25℃で測定される最小硬化時間が約12分)8.7g
を、外径17.0mm、肉厚100μ、長さ120mm
のPE/PET/PEからなるフィルムの側面及び底部
をヒートシールしたフィルムに充填した。次にこの容器
に、骨材として粒径1.2〜3.4mmの硅石16gと
硫酸カルシウムで40%濃度に希釈されたベンゾイルパ
ーオキサイド100重量部と水25重量部とアミロペク
チン10重量部とからなる粘土状のものを、製丸機(小
池鉄工株式会社製)を用いて球状(平均粒径3mm)に
形成・乾燥して得た硬化剤成形体2.0gを混合充填
し、その後容器の開放部を閉止してカプセルを試作し
た。その時の固着強度と製品寿命の評価結果を表1に示
す。
【0027】(実施例3)ビスフェノールA型エポキシ
樹脂にメタクリル酸を付加したメタクリル型エポキシア
クルレート樹脂54wt%、反応性単量体として1、4
−ブタンジオールジメタクリレート44wt%、硬化促
進剤としてN,N−ジヒドロキシプロピル−p−トルイ
ジン1wt%、重合禁止剤として2,6−ジ−t−ブチ
ル−p−クレゾール(BHT)0.1wt%、界面活性
剤としてジオクチルスルホコハク酸ナトリウム0.9w
t%の割合で配合した樹脂(JIS−6901(常温硬
化特性)の25℃で測定される最小硬化時間が約13
分)8.7gを、外径17.0mm、肉厚100μ、長
さ120mmのPE/PET/PEからなるフィルムの
側面及び底部をヒートシールしたフィルムに充填した。
次にこの容器に、骨材として粒径1.2〜3.4mmの
硅石16gと硫酸カルシウムで40%濃度に希釈された
ベンゾイルパーオキサイド100重量部と水25重量部
とアミロペクチン10重量部とからなる粘土状のもの
を、製丸機(小池鉄工株式会社製)を用いて球状(平均
粒径3mm)に形成・乾燥して得た硬化剤成形体2.0
gを混合充填し、その後容器の開放部を閉止してカプセ
ルを試作した。その時の固着強度と製品寿命の評価結果
を表1に示す。
【0028】(実施例4)ビスフェノールA型エポキシ
樹脂にメタクリル酸を付加したメタクリル型エポキシア
クルレート樹脂39wt%、反応性単量体としてトリメ
チロールプロパントリメタクリレート59wt%、硬化
促進剤としてN,N−ジヒドロキシプロピル−p−トル
イジン1wt%、重合禁止剤として2,6−ジ−t−ブ
チル−p−クレゾール(BHT)0.1wt%、界面活
性剤ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム0.9wt%
の割合で配合した樹脂(JIS−6901(常温硬化特
性)の25℃で測定される最小硬化時間が約13分)
8.7gを、外径17.0mm、肉厚100μ、長さ1
20mmのPE/PET/PEからなるフィルムの側面
及び底部をヒートシールしたフィルムに充填した。次に
この容器に、骨材として粒径1.2〜3.4mmの硅石
16gと硫酸カルシウムで40%濃度に希釈されたベン
ゾイルパーオキサイド100重量部と水25重量部とア
ミロペクチン10重量部とからなる粘土状のものを、製
丸機(小池鉄工株式会社製)を用いて球状(平均粒径3
mm)に形成・乾燥して得た硬化剤成形体2.0gを混
合充填し、その後容器の開放部を閉止してカプセルを試
作した。その時の固着強度と製品寿命の評価結果を表1
に示す。
【0029】(比較例1)ビスフェノールA型エポキシ
樹脂にメタクリル酸を付加したメタクリル型エポキシア
クルレート樹脂64wt%、反応性単量体としてスチレ
ンモノマー34wt%、硬化促進剤としてN,N−ジヒ
ドロキシプロピル−p−トルイジン1wt%、重合禁止
剤として2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(B
HT)0.1wt%、界面活性剤としてジオクチルスル
ホコハク酸ナトリウム0.9wt%の割合で配合した樹
脂(JIS−6901(常温硬化特性)の25℃で測定
される最小硬化時間が約13分)8.7gを、外径1
7.0mm、肉厚100μ、長さ120mmのPE/P
ET/PEからなるフィルムの側面及び底部をヒートシ
ールしたフィルムに充填した。
【0030】次にこの容器に、骨材として粒径1.2〜
3.4mmの硅石16gと硫酸カルシウムで40%濃度
に希釈されたベンゾイルパーオキサイド100重量部と
水25重量部とアミロペクチン10重量部とからなる粘
土状のものを、製丸機(小池鉄工株式会社製)を用いて
球状(平均粒径3mm)に形成・乾燥して得た硬化剤成
形体2.0gを混合充填し、その後容器の開放部を閉止
してカプセルを試作した。その時の固着強度と製品寿命
の評価結果を表1に示す。 (比較例2)ビスフェノールA型エポキシ樹脂にメタク
リル酸を付加したメタクリル型エポキシアクルレート樹
脂64wt%、反応性単量体としてn−ブチルメタクリ
レート34wt%、硬化促進剤としてN,N−ジヒドロ
キシプロピル−p−トルイジン1wt%、重合禁止剤と
して2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BH
T)0.1wt%、界面活性剤としてジオクチルスルホ
コハク酸ナトリウム0.9wt%の割合で配合した樹脂
(JIS−6901(常温硬化特性)の25℃で測定さ
れる最小硬化時間が約13分)8.7gを、外径17.
0mm、肉厚100μ、長さ120mmのPE/PET
/PEからなるフィルムの側面及び底部をヒートシール
したフィルムに充填した。
【0031】次にこの容器に、骨材として粒径1.2〜
3.4mmの硅石16gと硫酸カルシウムで40%濃度
に希釈されたベンゾイルパーオキサイド100重量部と
水25重量部とアミロペクチン10重量部とからなる粘
土状のものを、製丸機(小池鉄工株式会社製)を用いて
球状(平均粒径3mm)に形成・乾燥して得た硬化剤成
形体2.0gを混合充填し、その後容器の開放部を閉止
してカプセルを試作した。その時の固着強度と製品寿命
の評価結果を表1に示す。
【0032】(比較例3)ビスフェノールA型エポキシ
樹脂にメタクリル酸を付加したメタクリル型エポキシア
クルレート樹脂64wt%、反応性単量体としてベンジ
ルメタクリレート34wt%、硬化促進剤としてN,N
−ジヒドロキシプロピル−p−トルイジン1wt%、重
合禁止剤として2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾー
ル(BHT)0.1wt%、界面活性剤としてジオクチ
ルスルホコハク酸ナトリウム0.9wt%の割合で配合
した樹脂(JIS−6901(常温硬化特性)の25℃
で測定される最小硬化時間が約13分)8.7gを、外
径17.0mm、肉厚100μ、長さ120mmのPE
/PET/PEからなるフィルムの側面及び底部をヒー
トシールしたフィルムに充填した。次にこの容器に、骨
材として粒径1.2〜3.4mmの硅石16gと硫酸カ
ルシウムで40%濃度に希釈されたベンゾイルパーオキ
サイド100重量部と水25重量部とアミロペクチン1
0重量部とからなる粘土状のものを、製丸機(小池鉄工
株式会社製)を用いて球状(平均粒径3mm)に形成・
乾燥して得た硬化剤成形体2.0gを混合充填し、その
後容器の開放部を閉止してカプセルを試作した。そのと
きの固着強度と製品寿命の評価結果を表1に示す。
【0033】(比較例4)ビスフェノールA型エポキシ
樹脂にメタクリル酸を付加したメタクリル型エポキシア
クルレート樹脂54wt%、反応性単量体としてジエチ
レングリコールジメタクリレート44wt%、硬化促進
剤としてN,N−ジメチルアニリン1wt%、重合禁止
剤として2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(B
HT)0.1wt%、界面活性剤としてジオクチルスル
ホコハク酸ナトリウム0.9wt%の割合で配合した樹
脂(JIS−6901(常温硬化特性)の25℃で測定
される最小硬化時間が約13分)8.7gを、外径1
7.0mm、肉厚100μ、長さ120mmのPE/P
ET/PEからなるフィルムの側面及び底部をヒートシ
ールしたフィルムに充填した。次にこの容器に、骨材と
して粒径1.2〜3.4mmの硅石16gと硫酸カルシ
ウムで40%濃度に希釈されたベンゾイルパーオキサイ
ド100重量部と水25重量部とアミロペクチン10重
量部とからなる粘土状のものを、製丸機(小池鉄工株式
会社製)を用いて球状(平均粒径3mm)に形成・乾燥
して得た硬化剤成形体2.0gを混合充填し、その後容
器の開放部を閉止してカプセルを試作した。そのときの
固着強度と製品寿命の評価結果を表1に示す。なお、図
1は各実施例、比較例の樹脂カプセルの概略説明図であ
る。
【0034】
【表1】 以上、表1から分かるようにラジカル硬化型樹脂用硬化
剤において、該硬化剤が有機過酸化物の成形体であっ
て、その表面が硬化剤と硬化反応するラジカル硬化型樹
脂で表面に被覆層を形成させた硬化剤は、製造性、取扱
性、保存性に優れ、硬化剤としての性能を充分に発揮で
きるものである。
【0035】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る有機過酸化物の成形体は、表面が硬化剤と硬化反応
するラジカル硬化型樹脂で被覆層が形成されているた
め、製造性、取扱性、保存性に優れ、硬化剤としての機
能を充分に発揮できる信頼性のあるものを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例、比較例の樹脂カプセルの概略説明図で
ある。
【符号の説明】
1 容器 2 樹脂 3 骨材 4 硬化剤

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主剤と硬化剤と硬化促進剤とからなる固
    着剤組成物であって、その主剤が反応性単量体で希釈さ
    れたエポキシアクリレート樹脂であり、前記反応性単量
    体がカルボン酸とアルコールのエステルであり、かつそ
    れらの少なくとも一方が反応性二重結合を有するものか
    らなる多官能性のエステル類であり、前記硬化剤が主剤
    中に存在する有機過酸化物の成形体であって、その表面
    に硬化したラジカル硬化型樹脂からなる被膜層を有し、
    前記硬化促進剤が窒素置換基中に水酸基を有する第3級
    芳香族アミン類であることを特徴とする固着剤組成物。
  2. 【請求項2】 被膜層を形成するラジカル硬化型樹脂が
    主剤の樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の固
    着剤組成物。
  3. 【請求項3】 硬化剤が0.5mm〜15mm径の粒状
    の有機過酸化物の成形体であることを特徴とする請求項
    1に記載の固着剤組成物。
  4. 【請求項4】 硬化剤中の有機過酸化物の濃度が5〜6
    0重量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の固着剤組成物。
  5. 【請求項5】 エポキシアクリレート樹脂がメタクリル
    型エポキシアクリレート樹脂であることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の固着剤組成物。
  6. 【請求項6】 硬化促進剤がN,N−ジヒドロキシプロ
    ピル−p−トルイジンであることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか1項に記載の固着剤組成物。
  7. 【請求項7】 反応性単量体が、メタクリル酸及び/又
    はアクリル酸と二価及び/又は三価のアルコールとから
    なるエステル類であることを特徴とする請求項1〜6の
    いずれか1項に記載の固着剤組成物。
  8. 【請求項8】 反応性単量体が、アリルアルコール及び
    /又はメタクリルアルコールと二価及び/又は三価のカ
    ルボン酸とからなるエステル類であることを特徴とする
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の固着剤組成物。
  9. 【請求項9】 反応性単量体が、エポキシアクリレート
    樹脂に対し30wt%以上70wt%以下であることを
    特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の固着剤
    組成物。
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