JPH11168247A - 圧電セラミックトランス - Google Patents

圧電セラミックトランス

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JPH11168247A
JPH11168247A JP9349958A JP34995897A JPH11168247A JP H11168247 A JPH11168247 A JP H11168247A JP 9349958 A JP9349958 A JP 9349958A JP 34995897 A JP34995897 A JP 34995897A JP H11168247 A JPH11168247 A JP H11168247A
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piezoelectric ceramic
ceramic body
electrode
electrodes
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JP9349958A
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Takumi Kataoka
拓実 片岡
Hiroo Imamura
弘男 今村
Akira Fukami
彰 深見
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Denso Corp
Soken Inc
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Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電セラミックトランスの昇圧性能を改善す
ることである。 【解決手段】 圧電セラミックトランス1の発電部12
は、出力電極41,42を、圧電振動の節に当たる、圧
電セラミック体2の端部から略1/4位置に幅方向に対
向する1対の電極で構成し、リード線621,622に
より圧電振動が阻害されないようにする。発電部12に
は出力電極41,42をはさんで補助電極51,52を
形成する。圧電セラミック体2の、出力電極41,42
と補助電極51,52間の領域2a,2b,2c,2d
を、分極方向が長さ方向で、かつ長さ方向および幅方向
に相隣れる領域で逆向きとなるようにすることで、出力
電極41,42間に補助電極51,52を介して電圧が
発生する構成とする。寄生的な発電部の原因となるもの
を設けることなく昇圧出力を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
のバックライト点灯用に多く用いられる圧電セラミック
トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から圧電セラミックの圧電効果を応
用した圧電セラミックトランスは高電圧電源に広く用い
られている。図3は一般的な圧電セラミックトランスを
示すもので、偏平な矩形体をした圧電セラミック体90
1の一方の側の上下面に入力電極911,912を形成
して励振部91とし、他方の側の端面に出力電極921
を形成して発電部92とし、励振部91は厚さ方向に分
極され、発電部92は長さ方向に分極されている。各電
極911,912,921にはリード線が半田付け等に
より接続される。入力電極911,912間に交流電圧
を印加して圧電セラミック体901をλモード等で圧電
振動させると発電部92の出力電極921に昇圧した電
圧が発生する。
【0003】上記圧電セラミックトランスでは、昇圧比
は、圧電セラミック体901の形状(長さを2L、厚さ
をTとしてL/T)で決まるが、圧電セラミック体90
1の形状を変更することなく上げるべく、図4に示すよ
うに、発電部92Aの出力電極を2つに分割し(922
と923)、圧電セラミック体901を、一方の分割電
極922と入力電極911,912間の領域と、他方の
分割電極923と入力電極911,912間の領域とで
分極方向を長さ方向に逆向きとなるようにしたものも提
案されている。
【0004】これらの圧電セラミックトランスにおい
て、圧電セラミック体901の圧電振動は、出力電極9
21,922,923の形成された端部位置が腹に当た
るため、振幅が最大となり最も激しい振動を生じる。こ
のため出力電極921,922,923に接続されたリ
ード線93,94,95が圧電セラミック体901の振
動を阻害して昇圧比や変換効率の低下を招くおそれがあ
る。またリード線93,94,95と出力電極921,
922,923間の導通が劣化するおそれがある点で信
頼性の面でも問題がある。
【0005】特開平7−326805号公報には、発電
部の圧電セラミック体の上下いずれかの面に、出力電極
から延長する引き出し電極を形成し、上記圧電振動の節
に当たる圧電セラミック体の端面から1/4の位置で引
き出し電極とリード線とを接続することで、振動を阻害
しないようにしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記特開
平7−326805号公報記載の圧電セラミックトラン
スでは引き出し線も出力電極として働き、寄生的な発電
部ができて昇圧特性が劣化する。引き出し電極と圧電セ
ラミック体間に絶縁層を形成すると、圧電セラミックト
ランスの材料の種類が増えることになり、また絶縁層が
圧電振動を阻害するおそれがあり昇圧特性を改善するに
は必ずしも十分ではない。
【0007】そこで本発明は、簡単な構成で、圧電振動
を阻害せず、良好な昇圧特性と高い信頼性とが得られる
圧電セラミックトランスを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、矩形の圧電セラミック体の長さ方向の一方の側に入
力電極を形成して励振部とし、他方の側に出力電極を形
成して発電部とする。上記出力電極を上記圧電セラミッ
ク体の上記他方の側の端部から略1/4の位置で圧電セ
ラミック体の幅方向に対向する一対の電極で構成する。
上記発電部には、出力電極よりも上記一方の側寄りと他
方の側寄りとにそれぞれ補助電極を形成する。圧電セラ
ミック体を、出力電極と補助電極間の領域ごとに分極せ
しめ、その分極方向を、圧電セラミック体の長さ方向
で、かつ圧電セラミック体の長さ方向および幅方向に相
隣れる領域が逆向きとなるようにする。
【0009】圧電セラミック体の幅方向に相隣れる上記
領域の、分極方向が逆向きであるから、励振部に入力す
る電力による圧電振動で、上記一方の側寄りの補助電極
は、一方の出力電極に対して正で、他方の出力電極に対
して負となる。このとき、圧電セラミック体の長さ方向
に相隣れる上記領域の、分極方向が逆向きであるから、
上記他方の側寄りの補助電極も、上記一方の出力電極に
対して正で、上記他方の出力電極に対して負となる。し
かして、出力電極間に、圧電振動で一方の出力電極〜補
助電極〜他方の出力電極の距離に比例した電圧が発生す
る。上記引き出し電極のように寄生的な発電部の原因と
なるものがないので良好な昇圧特性が得られる。
【0010】上記出力電極は、圧電振動の節に当たる、
上記圧電セラミック体の他方の側の端部から略1/4の
位置に形成してあるから、出力電極に接続されるリード
線が圧電振動を阻害することはなく、リード線と出力電
極間の導通が劣化することもない。
【0011】請求項2記載の発明では、上記一方の側寄
りの補助電極を上記入力電極が兼ねることで、構成を簡
単にできる。
【0012】請求項3記載の発明では、矩形の圧電セラ
ミック体の長さ方向の一方の側に入力電極を形成して励
振部とし、他方の側に出力電極を形成して発電部とす
る。上記出力電極を、上記圧電セラミック体の上記他方
の側の端部から略1/4の位置でかつ圧電セラミック体
の幅方向の一方の側に形成した、圧電セラミック体の長
さ方向に近接対向する一対の電極で構成する。上記発電
部には、上記長さ方向の一方の側寄りと他方の側寄りと
にそれぞれ補助電極を形成する。圧電セラミック体を、
出力電極と補助電極間の領域、両補助電極間の領域ごと
に分極せしめ、その分極方向を、圧電セラミック体の長
さ方向で、かつ出力電極と補助電極間の領域が同じ向き
で、該領域と両補助電極間の領域とが逆向きとなるよう
にする。
【0013】分極方向が、上記補助電極と上記出力電極
間の領域が同じ向きで、該領域と上記両補助電極間の領
域とが逆向きであるから、励振部に入力する電力による
圧電振動で、上記一方の側寄りの出力電極が上記一方の
側寄りの補助電極に対して電圧が正のとき、該補助電極
が上記他方の側寄りの補助電極に対して電圧が正とな
る。そして該補助電極は上記他方の側寄りの出力電極に
対して電圧が正となる。しかして、出力電極間に、圧電
振動で一方の側寄りの出力電極〜一方の側寄りの補助電
極〜他方の側寄りの補助電極〜他方の側寄りの出力電極
の距離に比例した電圧が発生する。上記引き出し電極の
ように寄生的な発電部の原因となるものがないので良好
な昇圧特性が得られる。
【0014】上記出力電極は、圧電振動の節に当たる、
上記圧電セラミック体の他方の側の端部から略1/4の
位置に形成してあるから、出力電極に接続されるリード
線が圧電振動を阻害することはなく、リード線と出力電
極間の導通が劣化することもない。
【0015】請求項4記載の発明では、上記一方の側寄
りの補助電極を上記入力電極が兼ねることで、構成を簡
単にできる。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1に本発明の
圧電セラミックトランスを示す。圧電セラミックトラン
ス1は図の左側の半部が励振部11としてあり、右側の
半部が発電部12としてある。圧電セラミックトランス
1は励振部11と発電部12とに共通の薄型の矩形体の
圧電セラミック体(長さ2L)2を有している。励振部
11は圧電セラミック体2の左側の半部の上下面に入力
電極31,32が形成してある。入力電極31,32は
圧電セラミック体2の半部の上下面の全面に形成される
金属薄膜で、入力電極31,32には交流電源7と接続
するためのリード線611,612が接続される。また
圧電セラミック体2の励振部11の部分は厚さ方向に分
極せしめてある。
【0017】発電部12は、圧電セラミック体2の右側
の半部の表面に1対の出力電極41,42と、第1、第
2の補助電極51,52が形成してある。
【0018】出力電極41,42は、圧電セラミック体
2の右端から略1/4の位置(距離にしてL/2)に圧
電セラミック体2の幅方向に対向して配置される。各出
力電極41,42は帯状の金属薄膜で、圧電セラミック
体2の長辺側の側面から上下面へかけて形成され、両出
力電極41,42は、対向する端部が圧電セラミック体
2の幅方向中間部において互いに近接している。出力電
極41,42には負荷8と接続するためのリード線62
1,622が接続される。
【0019】第1の補助電極51は、圧電セラミック体
2の長さ方向の略中間位置に配置される。補助電極51
は閉じた帯状の金属薄膜で、圧電セラミック体2の長辺
側の両側面および上下面に、幅方向に形成され、上記上
下面に形成される部分が入力電極31,32と近接して
いる。なお補助電極51は完全に閉じている必要はな
く、例えば圧電セラミック体2が薄いものであれば、圧
電セラミック体2の一方の長辺側の側面部分は省略する
こともできる。第2の補助電極52は、圧電セラミック
体2の短辺側の側面に全面に形成される長方形の金属薄
膜である。第1、第2の補助電極51,52がかかる位
置に形成してあるので、両補助電極51,52間の距離
は実質的に圧電セラミック体の長さ(2L)の半分(=
L)である。また出力電極41,42と補助電極51,
52間の距離は、出力電極41,42が圧電セラミック
体2の右端からL/2のところにあるので、いずれもL
/2である。
【0020】圧電セラミック体2の発電部12の部分
は、出力電極41,42と補助電極51,52間の領域
2a,2b,2c,2dが長さ方向(左右方向)に分極
せしめてある。領域2a〜2dは、分極の向きが、図中
矢印で示すように、圧電セラミック体2の長さ方向およ
び幅方向に相隣れる領域で逆向きである。すなわち図中
手前側の出力電極41と第1の補助電極51間の領域2
aと、図中奥側の出力電極42と第1の補助電極51間
の領域2bとが逆方向で、図中手前側の出力電極41と
第2の補助電極52間の領域2cと、図中奥側の出力電
極42と第2の補助電極52間の領域2dとが逆方向で
ある。かつ領域2aと領域2cとが逆方向で、領域2b
と領域2dとが逆向きである。
【0021】かかる構成の圧電セラミックトランス1は
使用する材料、製作方法が従来のものをそのまま適用で
きる。すなわち圧電セラミック体2の材料としては機械
品質係数Qm 、機械電気結合係数kの高いPZTが好適
に用いられる。例えばジルコン酸鉛(PbZrO3 )、
チタン酸鉛(PbTiO3 )の固溶体にMn 酸化物等を
加えたものが挙げられる。圧電セラミック体2は、例え
ば上記PZTに成形助剤を混合し、混合物を圧粉成形法
により成形し焼結した後、所定の薄型の矩形体に研磨し
て用意する。成形法としては圧粉成形法の他、押し出し
成形法、シート成形法等が用いられ得る。
【0022】入力電極31,32等の各電極は例えばA
g ペーストを焼き付け形成する。
【0023】圧電セラミック体2は、電極31,32等
を形成した後、出力電極41,42と補助電極51,5
2間および両入力電極31,32間に直流電圧を印加し
て分極を施す。分極は、熱した絶縁油中で第1の補助電
極51に奥側の出力電極42に対して負の高電圧を印加
し、領域2bに矢印に示す方向に分極を施す。さらに同
様の方法で第1の補助電極51に手前側の出力電極41
に対して正の高電圧を印加し、第2の補助電極52に手
前側の出力電極41に対して正の高電圧を印加し、第2
の補助電極52に奥側の出力電極42に対して負の高電
圧を印加し、領域2a,2c,2dにそれぞれ図中の矢
印に示す方向に分極を施す。あるいは印加電圧の方向を
すべて上記と逆方向にし図に示す方向と逆方向としても
よい。
【0024】さらに両入力電極31,32間に高電圧を
印加して圧電セラミック体2の励振部11部分に厚さ方
向に分極を施す。例えば上側の電極31に下側の入力電
極32に対して負の高電圧を印加して図中の矢印に示す
方向に分極を施す。
【0025】かかる構成の圧電セラミックトランス1の
作動を説明する。交流電源7から入力電極31,32間
に交流電力が入力し、圧電セラミック体2が長さ方向に
圧電振動し伸び縮みする。圧電セラミック体の発電部1
2部分が縮むと、第1、第2の補助電極51,52は手
前側の出力電極41に対して正の電圧が発生する。また
第1、第2の補助電極51,52は奥側の出力電極42
に対して負の電圧が発生する。したがって奥側の出力電
極42には、手前側の出力電極41に対して、出力電極
41と第1の補助電極51間電圧と、補助電極51と出
力電極42間電圧とを加算した(出力電極41と第2の
補助電極52間電圧と、補助電極52と出力電極42間
電圧とを加算した)正の電圧が発生する。圧電セラミッ
ク体2の発電部12部分が伸びると、上記と逆の電圧が
発生し、奥側の出力電極42には、手前側の出力電極4
1に対して負の電圧が発生する。
【0026】発生電圧の大きさは、出力電極41,42
と補助電極51,52間距離がL/2であるから、L
(圧電セラミック体2の長さの1/2)に比例する。
【0027】さてこの圧電セラミックトランス1には、
上記引き出し電極のように寄生的な発電部の原因となる
ものがないので昇圧特性はよい。また出力電極41,4
2は圧電セラミック体2の他端から1/4位置に形成し
てあるが、この位置は圧電振動の節に当たる(図3参
照)。したがって出力電極41,42と接続されるリー
ド線621,622に圧電振動を阻害されることはない
し、出力電極41,42とリード線621,622の接
合部における導通劣化も防止できる。
【0028】また分極を施すための電場は1.5kV/
mm程度であり、電圧は、電極間距離に比例して印加す
る必要がある。本実施形態では出力電極41,42と補
助電極51,52間はL/2で、図3に示した従来の圧
電セラミックトランスの出力電極と入力電極間距離
(L)にくらべて半分であり、分極を施すときの印加電
圧が半分になる。例えば圧電セラミックトランスの長さ
2Lが50mmの場合、従来のものだと必要な電圧は3
7.5kVとなり、分極のための装置の大型化は免れな
いが、本実施形態のものであれば19kVで足りるため
分極のための装置が小型化できる。
【0029】本実施形態の圧電セラミックトランスと従
来の圧電セラミックトランスと比較した結果について説
明する。比較する従来の圧電セラミックトランスには、
図3に示した構成の圧電セラミックトランスを選択し
た。本実施形態の構成と同様に、原理的には圧電セラミ
ック体の半分の長さ(L)に比例した出力電圧が得られ
るはずだからである。
【0030】本実施形態になる実施例は、圧電セラミッ
ク体にPZT製の長さ2L=48mm、幅W=7.2m
m、厚さT=2.2mmのものを用意し、これに各電極
31,32等をAg ペーストを焼き付けることで形成し
た。そして圧電セラミック体2の分極は、150°Cに
加熱したシリコンオイル中で、奥側の出力電極42と第
1の補助電極51間に15kVの電圧を30分印加し、
さらに手前側の出力電極41と第1の補助電極51間、
手前側の出力電極41と第2の補助電極52間に、奥側
の出力電極42と第2の補助電極52間に同様の方法で
電圧を印加した。さらに両入力電極31,32間に3k
Vの電圧を30分印加した。
【0031】図3の構成の比較例は、実施例と同じ条件
で製作した。但し発電部の圧電セラミック体に分極を施
す印加電圧は、印加する電極間距離が2倍あるため30
kVとした。
【0032】比較のための試験は、負荷として100k
Ωの抵抗を接続し、入力電圧は実効電圧70Vの交流電
圧を印加し、出力電圧から昇圧比を求めた。周波数は昇
圧比が最大となる周波数を選択し、66〜70kHz と
した。実施例、比較例とも供試品を10個ずつ製作し
た。
【0033】表1に試験結果を示す。実施例は比較例よ
りも高い昇圧比が得られた。これは実施例が、リード線
と接続される出力電極が圧電振動の節に当たる位置に形
成され圧電振動が阻害されないのに対し、比較例が、出
力電極が圧電振動の腹に当たる位置に形成され圧電振動
が阻害されるためと認められる。
【0034】
【表1】
【0035】なお第1の補助電極を入力電極が兼ねる構
成とすることもできる。この構成では出力が入力電極の
電位の影響を受けるが、昇圧比を高く設定した場合や、
用途によってその影響を許容できる場合には、構成を簡
略化することができるので、効果的である。
【0036】(第2実施形態)図2に本発明の別の圧電
セラミックトランスを示す。圧電セラミックトランス1
Aは、図1の構成において発電部の出力電極の配置を代
え、高い昇圧比が得られるようにしたものである。図
中、図1と同じ符号を付した部分は実質的に同じ作動を
するので、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0037】発電部12Aの出力電極41A,42A
は、圧電セラミック体2の右端から略1/4の位置でか
つ圧電セラミック体2の手前側に配置され、出力電極4
1A,42Aには負荷8と接続するためのリード線62
1,622が接続される。各出力電極41A,42Aは
帯状の金属薄膜で、圧電セラミック体2の長辺側の側面
から上下面へかけて形成され、圧電セラミック体2の幅
方向中間部まで延びている。出力電極41A,42Aは
圧電セラミック体2の長さ方向(左右方向)に近接対向
し実質的に同位置としてある。出力電極41A,42A
と補助電極51,52間距離は、出力電極41,42が
圧電セラミック体2の右端からL/2のところにあるの
で、いずれもL/2である。
【0038】圧電セラミック体2の発電部12A部分
は、左側の出力電極41Aと第1の補助電極51間の領
域2e、出力電極42Aと第2の補助電極52間の領域
2f、両補助電極51,52間の領域2gが長さ方向
(左右方向)に分極せしめてある。分極の向きは、図中
矢印で示すように、領域2e,2fが同じ向きで、該領
域2e,2fと領域2gとが逆向きとしてある。
【0039】圧電セラミック体に分極を施す電圧の印加
は、第1の補助電極51に左側の出力電極41Aに対し
て負の高電圧を印加し、領域2eに矢印に示す方向に分
極を施す。さらに同様の方法で第2の補助電極52に右
側の出力電極42Aに対して正の高電圧を印加し、第2
の補助電極52に第1の補助電極51に対して負の高電
圧を印加し、領域2f,2gにそれぞれ図中の矢印に示
す方向に分極を施す。あるいは高電圧を印加する方向を
すべて上記と逆方向にして図に示す方向と逆方向として
もよい。
【0040】かかる構成の圧電セラミックトランスの作
動を説明する。交流電源7から入力電極31,32間に
交流電力が入力し、圧電セラミック体2が長さ方向に圧
電振動し伸び縮みする。圧電セラミック体2の発電部1
2A部分が縮むと、第2の補助電極52は右側の出力電
極42Aに対して正の電圧が発生する。第1の補助電極
51は第2の補助電極52に対して正の電圧が発生す
る。左側の出力電極41Aは第1の補助電極51に対し
て正の電圧が発生する。したがって左側の出力電極41
Aには、右側の出力電極42Aに対して、上記各電圧を
加算した正の電圧が発生する。圧電セラミック体2の発
電部12A部分が伸びると、上記と逆の電圧が発生し、
左側の出力電極41Aには、右側の出力電極42Aに対
して負の電圧が発生する。
【0041】発生電圧の大きさは、補助電極51,52
と出力電極41A,42A間の距離がL/2であり、両
補助電極51,52間距離がLであるから、2L(圧電
セラミック体の長さ)に比例する。
【0042】さてこの圧電セラミックトランスには、第
1実施形態と同様に寄生的な発電部の原因となるものが
ないので昇圧特性はよい。また出力電極41A,42A
は圧電セラミック体2の他端から1/4位置に形成して
あるが、この位置は圧電振動の節に当たる(図3参
照)。したがって第1実施形態と同様に出力電極41
A,42Aと接続されるリード線621,622に圧電
振動を阻害されることはないし、出力電極41A,42
Aとリード線621,622の接合部における導通劣化
も防止できる。しかも絶縁層等が不要である。
【0043】本実施形態の圧電セラミックトランスと従
来の圧電セラミックトランスと比較した結果について説
明する。比較する従来の圧電セラミックトランスには、
図4に示した構成の圧電セラミックトランスを選択し
た。本実施形態の構成と同様に、原理的には圧電セラミ
ック体の長さ(2L)に比例した出力電圧が得られるは
ずだからである。
【0044】本発明の実施例および比較例は、第1実施
形態の供試品と同じ圧電セラミック体を用いて実質的に
同様の手順で製作した。但し実施例の、分極を施すため
の印加電圧は、補助電極間距離が出力電極と補助電極間
の距離の2倍であるため、両補助電極間には、出力電極
と補助電極間に印加する電圧の2倍の30kVとした。
【0045】表2に、第1実施形態の比較試験と同じ方
法で行った試験の結果を示す。実施例は比較例よりも高
い昇圧比が得られた。これは実施例が、リード線と接続
される出力電極が圧電振動の節に当たる位置に形成され
圧電振動が阻害されないのに対し、比較例が、出力電極
が圧電振動の腹に当たる位置に形成され圧電振動が阻害
されるためと認められる。
【0046】
【表2】
【0047】なお第1実施形態の構成と同様に、第1の
補助電極を入力電極が兼ねる構成とすることもできる。
【0048】また本発明は、上記各実施形態の単板型の
圧電セラミックトランスだけではなく、積層型のものに
も適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電セラミックトランスの斜視図であ
る。
【図2】本発明の別の圧電セラミックトランスの斜視図
である。
【図3】従来の圧電セラミックトランスの一例を示す図
である。
【図4】従来の圧電セラミックトランスの別の例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1,1A 圧電セラミックトランス 11 励振部 12,12A 発電部 2 圧電セラミック体 2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g 領域 31,32 入力電極 41,42,41A,42A 出力電極 51,52 補助電極 611,612,621,622 リード線 7 交流電源 8 負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深見 彰 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形の圧電セラミック体を備え、該圧電
    セラミック体の長さ方向の一方の側に入力電極を形成し
    て励振部とし、他方の側に出力電極を形成して発電部と
    した圧電セラミックトランスにおいて、上記出力電極を
    上記圧電セラミック体の上記他方の側の端部から略1/
    4の位置で圧電セラミック体の幅方向に対向する一対の
    電極で構成し、かつ上記発電部には、上記出力電極より
    も上記一方の側寄りと他方の側寄りとにそれぞれ補助電
    極を形成し、圧電セラミック体を、上記出力電極と上記
    補助電極間の領域ごとに分極せしめ、その分極方向を、
    圧電セラミック体の長さ方向で、かつ圧電セラミック体
    の長さ方向および幅方向に相隣れる領域が逆向きとなる
    ようにしたことを特徴とする圧電セラミックトランス。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧電セラミックトランス
    において、上記一方の側寄りの補助電極を上記入力電極
    が兼ねる圧電セラミックトランス。
  3. 【請求項3】 矩形の圧電セラミック体を備え、該圧電
    セラミック体の長さ方向の一方の側に入力電極を形成し
    て励振部とし、他方の側に出力電極を形成して発電部と
    した圧電セラミックトランスにおいて、上記出力電極
    を、上記圧電セラミック体の上記他方の側の端部から略
    1/4の位置でかつ圧電セラミック体の幅方向の一方の
    側に形成した、圧電セラミック体の長さ方向に近接対向
    する一対の電極で構成し、上記発電部には、上記長さ方
    向の一方の側寄りと他方の側寄りとにそれぞれ補助電極
    を形成し、圧電セラミック体を、上記出力電極と上記補
    助電極間の領域、両補助電極間の領域ごとに分極せし
    め、その分極方向を、圧電セラミック体の長さ方向で、
    かつ上記出力電極と上記補助電極間の領域が同じ向き
    で、該領域と上記両補助電極間の領域とが逆向きとなる
    ようにしたことを特徴とする圧電セラミックトランス。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の圧電セラミックトランス
    において、上記一方の側寄りの補助電極を上記入力電極
    が兼ねる圧電セラミックトランス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007038914A1 (de) * 2005-10-04 2007-04-12 Epcos Ag Piezoelektrischer transformator und verfahren zu dessen herstellung
KR101070218B1 (ko) 2003-11-20 2011-10-06 주식회사 삼화양행 주전원-보조 전원 일체형 압전 변압기의 전극 구조체

Cited By (3)

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WO2007038914A1 (de) * 2005-10-04 2007-04-12 Epcos Ag Piezoelektrischer transformator und verfahren zu dessen herstellung
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