JPH11169433A - 複室容器 - Google Patents

複室容器

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JPH11169433A
JPH11169433A JP9356305A JP35630597A JPH11169433A JP H11169433 A JPH11169433 A JP H11169433A JP 9356305 A JP9356305 A JP 9356305A JP 35630597 A JP35630597 A JP 35630597A JP H11169433 A JPH11169433 A JP H11169433A
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JP
Japan
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bag
space
medicine
chamber container
container
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JP9356305A
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Mitsuo Yamada
光男 山田
Toshinori Ozawa
俊典 小沢
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/32Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging two or more different materials which must be maintained separate prior to use in admixture
    • B65D81/3205Separate rigid or semi-rigid containers joined to each other at their external surfaces
    • B65D81/3211Separate rigid or semi-rigid containers joined to each other at their external surfaces coaxially and provided with means facilitating admixture

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Package Specialized In Special Use (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】必要時に簡単な操作で、薬剤と輸液剤のような
液体とを混合することができる。液体の密閉性が高く、
誤ってそれらが混合する等の事故ががなく、また、簡易
な構成で容器内の薬剤の変質等を防止する。 【解決手段】複室容器1Aは、輸液剤26等の液体を収
容する第1の空間21を有する軟質材料で構成されたバ
ッグ2と、薬剤34を収容する第2の空間33を有する
硬質の薬剤容器3とを有している。薬剤容器3は、レバ
ー42を操作して破断部41を破断することにより第1
の空間21と第2の空間33とを連通し得る連通機構4
を備え、この連通機構4がバッグ2内に突出するよう固
定されている。この薬剤容器3は、バッグ2の先端部の
シール部24において、バッグ2を構成するシート材間
に挟持、融着されて固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば輸液に対し
薬剤の調製や配合を行うことができる複室容器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】患者に輸液を行うのに先立って、輸液バ
ッグまたは瓶内の輸液剤に、例えば、ビタミン剤、抗生
物質等のような固体状または液体状の薬剤を混合・溶解
させ、薬液を調製することが行われている。
【0003】このような薬液の調製は、まず、注射器の
穿刺針を輸液バッグ等の弾性栓に刺通し、プランジャー
を引いて輸液剤を適当量注射器に採取する。次いで、こ
の採取した輸液剤をあらかじめ秤量した薬剤が入った容
器に移し、該薬剤と輸液剤とを混合・溶解させ薬剤混合
液とする。この薬剤混合液を前記注射器で吸引採取し、
注射器の穿刺針を先の輸液バッグ等の弾性栓に再び刺通
し、プランジャーを押して薬剤混合液を輸液バッグ内に
戻すことにより行われている。
【0004】しかし、このような薬液の調製は、操作手
順が煩雑であるという欠点があり、迅速な輸液を必要と
する場合等には特に不便である。
【0005】また、上記のような薬液の調製は、一旦輸
液剤の一部を取り出し、別の容器内で混合・溶解させる
ため、薬液の細菌による汚染や異物混入のおそれがある
という問題もある。
【0006】このような問題を解決するために、特開平
4−364851号公報には、薬剤と溶解液(輸液剤)
とを無菌的に混合可能な容器として、軟質バッグからな
る容器の内部空間をシール部によりヒートシールするこ
とによって2つに分離し、各々の空間に薬剤と溶解液と
を収容する容器が開示されている。薬液の調製が必要と
なったとき、この容器の外部を押圧してシール部を破断
し、薬剤と溶解液とを混合させるものである。
【0007】この容器全体は、柔軟なシート材で構成さ
れているため、容器の外部から圧力が加わると、硬い固
体状薬剤とシート材とが擦れてピンホールが発生する場
合がある。このようにピンホールが生じると、そこから
ガス、例えば空気中の水分、酸素、二酸化炭素等が侵入
し、容器内の薬剤を変質させる場合がある。
【0008】あるいは、外部からの圧力や衝撃により前
記シール部が容易に破断し、必要時以外に、溶解液が漏
れ出して薬剤と溶解液とが混合してしまい、薬剤の安定
性・安全性の維持が困難になる場合がある。
【0009】さらに、柔軟なシート材は一般的にガス透
過性が比較的高いため、容器内へのガスの侵入により薬
剤が水分、酸素等に触れて分解・変質等する場合があ
る。そのため、容器の薬剤が収容されている部分をガス
不透過性の包装材で二重に包装し、該包装材の内部に脱
酸素剤や乾燥剤を封入することが行われる。
【0010】しかし、このように包装材で包装したり脱
酸素剤等を封入するのでは、製造工程が煩雑になり、ま
た容器が嵩高になり運搬・保管に不利である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、必要
時に簡単な操作によって、薬剤と輸液剤のような液体と
を混合することができる一方、液体の密閉性が高く、誤
ってそれらが混合する等の事故がなく、また、簡易な構
成で容器内の薬剤の変質、分解等を防止することができ
る複室容器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(12)の本発明により達成される。
【0013】(1) 内部に液体を収容する第1の空間
を有する軟質材料で構成されたバッグと、内部に薬剤を
収容する第2の空間を有し、必要時に前記第1の空間と
前記第2の空間とを連通可能な連通機構を備える硬質の
薬剤容器とを有し、前記薬剤容器は、その少なくとも前
記連通機構が前記バッグの内側に突出するよう前記バッ
グに固着されていることを特徴とする複室容器。
【0014】(2) 前記薬剤容器は、前記バッグの一
端部において、前記バッグを構成する樹脂製シート材間
に直接または筒体を介して挟持、融着されて固定されて
いる上記(1)に記載の複室容器。
【0015】(3) 前記薬剤容器の前記連通機構と反
対側の端部に液体の排出口を有する上記(1)または
(2)に記載の複室容器。
【0016】(4) 前記排出口は、針管を刺通可能な
弾性体を備えている上記(3)に記載の複室容器。
【0017】(5) 前記連通機構は、破断部を有し、
その破断部を破断することにより前記第1の空間と前記
第2の空間とを連通するものである上記(1)ないし
(4)のいずれかに記載の複室容器。
【0018】(6) 前記連通機構は、前記破断部の破
断操作を行うためのレバーを有する上記(5)に記載の
複室容器。
【0019】(7) 前記破断部を破断することにより
生じる破断片を保持する保持手段を有する上記(5)ま
たは(6)に記載の複室容器。
【0020】(8) 前記保持手段は、変形可能なカバ
ー部材で構成されている上記(7)に記載の複室容器。
【0021】(9) 前記カバー部材は、前記薬剤容器
とともに前記バッグに固着されている上記(8)に記載
の複室容器。
【0022】(10) 前記保持手段は、液体が通過可能
な通液部を有している上記(7)ないし(9)のいずれ
かに記載の複室容器。
【0023】(11) 前記連通機構は、前記バッグの外
部から連通操作を行うことが可能である上記(1)ない
し(10)のいずれかに記載の複室容器。
【0024】(12) 前記第2の空間は、減圧または真
空状態とされている上記(1)ないし(11)のいずれか
に記載の複室容器。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の複室容器を添付図
面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0026】図1および図2は、それぞれ、本発明の複
室容器の第1実施例を示す部分断面正面図、図3は、図
1中のA−A線断面図である。このうち、図1は、複室
容器の連通機構が連通していない状態、図2は、複室容
器の連通機構を連通させた状態を示す。なお、図1、図
2中の上側を「基端」、下側を「先端」として説明す
る。
【0027】図1および図2に示すように、本発明の複
室容器1Aは、輸液剤26等の液体を収容する第1の空
間21を有する軟質材料で構成されたバッグ2と、内部
に薬剤を収容する第2の空間33を有する硬質材料で構
成された薬剤容器3とを有している。薬剤容器3は、前
記第1の空間21と前記第2の空間33とを仕切り、か
つ必要時に第1の空間21と第2の空間33とを連通し
得る連通機構4を備えている。
【0028】以下、これらの各構成要素について順次説
明する。バッグ2は、可撓性を有する軟質材料からなる
シート材を筒状(チューブ状)に成形し、その両端部を
融着(熱融着、高周波融着等)または接着によりシール
して袋状としたものである。バッグ2の基端側のシール
部22および先端側のシール部24は、それぞれ、所望
の形状に裁断されている。
【0029】このバッグ2の内部には、第1の空間21
が形成され、輸液剤(液体)26が収容されている。
【0030】この輸液剤26としては、例えば生理食塩
水、電解質溶液、リンゲル液、高カロリー輸液、ブドウ
糖液、注射用水等が挙げられるが、これに限定されるも
のではない。
【0031】また、バッグ2の基端側のシール部22に
は、複室容器1Aをハンガー等に吊り下げるための孔
(吊り下げ部)23が設けられている。
【0032】バッグ2を構成する材料としては、例えば
軟質の(柔軟性、可撓性を有する)樹脂材料が好まし
い。これにより、バッグ2の外部から後述する連通機構
4の操作を容易に行うことができる。
【0033】このような軟質樹脂材料としては、例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体(EVA)のようなポリオレ
フィン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
ブチレンテレフタレート(PBT)のようなポリエステ
ル、軟質ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、シリコ
ーン、ポリウレタン、ポリアミドエラストマー、ポリエ
ステルエラストマー等の各種熱可塑性エラストマーある
いはこれらを任意に組み合わせたもの(ブレンド樹脂、
ポリマーアロイ、積層体等)が挙げられるが、より好ま
しい軟質樹脂材料として軟質ポリ塩化ビニルが挙げられ
る。この軟質ポリ塩化ビニルは、オートクレーブ滅菌の
高温に耐え得る耐熱性を有し、しかも柔軟性に富むため
取扱性に優れる。さらに、バッグへの成形、加工や薬剤
容器3の融着による固着が容易で製造コストの低減も図
れるという利点がある。
【0034】また、バッグ2の好適な構成材料として、
ポリプロピレンにスチレン−ブタジエン共重合体をブレ
ンドし柔軟化した軟質樹脂を挙げることができる。この
材料は、耐水性、耐熱性、柔軟性、加工性に優れ、製造
コストの低減を図れる点で好ましい。
【0035】さらに、輸液剤26の品質保持のために、
バッグ2に酸素バリア性や遮光性等を付与するためにア
ルミ箔等のフィルムをさらに積層することも可能であ
る。
【0036】また、酸素バリア性付与のために、バッグ
2の表面に酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素
等の酸化物からなる蒸着膜等の薄膜を形成することも可
能である。この場合でも、バッグ2の透明性を維持する
ことができ、連通機構4による連通操作を行った際、連
通状態の確認や、輸液剤26と薬剤34との混合・溶解
状態等が視認し易くなるため好適である。
【0037】バッグ2を構成するシート材25の厚さ
は、特に限定されず、シート材25の構成材料によって
異なるが、例えば軟質ポリ塩化ビニル製シート材の場
合、20〜500μm程度であるのが好ましい。
【0038】バッグ2の先端部には、薬剤容器3が固着
されている。薬剤容器3は、筒状(特に円筒状)の容器
本体31と、容器本体31の先端開口を封止する膜32
と、容器本体31の基端側に設けられた連通機構4とを
備え、これらに囲まれた第2の空間33が形成されてい
る。
【0039】この第2の空間33には、適量の薬剤34
が収容されている。薬剤34の形態は、固体状、液体状
等、いかなるものでもよいが、本実施例では、代表的に
固体状の薬剤について説明する。
【0040】この薬剤34は、前記輸液剤26に配合・
溶解させるものであって、例えば抗生物質、ビタミン剤
(総合ビタミン剤)、各種アミノ酸、ヘパリン等の抗血
栓剤、インシュリン、抗腫瘍剤、鎮痛剤、強心剤、静注
麻酔剤、抗パーキンソン剤、潰瘍治療剤、副腎皮質ホル
モン剤、不整脈用剤、補正電解質、抗ウィルス薬、免疫
賦活剤等が挙げられる。
【0041】また、第2の空間33は、常圧でもよい
が、減圧または真空状態とすることもできる。
【0042】このように、第2の空間33が減圧または
真空状態であると、薬剤34の変質・分解・劣化等する
ことを防止する効果が向上するとともに、破断部41の
破断時に、輸液剤26を吸引し、より迅速に第2の空間
33へ導入することができる。
【0043】容器本体31は、薬剤34を収容し、かつ
輸液剤26を導入してそれを溶解・混合するのに十分な
容積を有している。そして、容器本体31の基端側に
は、縮径部311が形成されている。
【0044】連通機構4は、バッグ2の内側(第1の空
間21)に突出している。この連通機構4は、薄肉脆弱
部よりなる破断部41と、破断部41の破断操作を行う
ためのレバー42とを有している。破断部41は、容器
本体31の縮径部311とレバー42の先端とを液密に
連結している。なお、図示と異なり、破断部41は、溝
を形成することにより、他所より強度を低下させた構成
のものでもよい。
【0045】レバー42を把持し図1の紙面に垂直方向
に移動操作(回動操作)すると、破断部41が破断して
開口43が形成され、第1の空間21と第2の空間33
が連通する(図2参照)。
【0046】破断により形成される開口43は、第1の
空間21と第2の空間33との間の液の流通を十分に確
保し得る程度の開口面積を有することが好ましい。この
ように開口43の開口面積を十分大きくすることによ
り、第1の空間21内の輸液剤26を迅速に第2の空間
33内に流入させることができ、薬剤34の溶解・混合
を迅速かつ効率よく行うことができる。
【0047】開口43の形状は特に限定されず、円形の
他、例えばバッグ2の幅方向に長軸を有する楕円形、長
方形等が挙げられる。
【0048】このような連通機構4は、バッグ2の外部
から、連通機構4の連通操作、すなわち、レバー42の
移動操作による破断部41の破断が可能なものであるこ
とが好ましい。これにより、薬液の調製のために複室容
器1Aを開封したり、輸液剤26を取り出しす必要がな
く、薬液の細菌による汚染や異物混入のおそれがない。
【0049】以上のような薬剤容器3は、図3に示すよ
うに、バッグ2の先端部のシール部24において、シー
ト材25、25間に挟持、融着されて固定されている。
これにより、薬剤容器3のバッグ2に対する固定を容易
かつ確実に行うことができ、また、両者の接合性、密着
性(密封性)が高いため、液漏れ等も確実に防止するこ
とができる。また、複室容器1Aの製造、組み立てが容
易であるという利点もある。
【0050】このような薬剤容器3の容器本体31と連
通機構4とは、別部材を接合したものでもよいが、一体
的に形成されているのが好ましい。
【0051】また、薬剤容器3の容器本体31および連
通機構4は、硬質材料、特に硬質の樹脂材料から構成さ
れていることが好ましい。硬質材料で構成することによ
り、複室容器1Aへ圧力・衝撃等が作用した場合でも、
誤って破断部41が破断し、第1の空間21と第2の空
間33とが連通することを防止することができる。
【0052】さらに、硬質材料で構成することにより、
薬剤容器3が大きく変形し、従来技術のように薬剤34
と薬剤容器3を構成するシート材とが摺接して、シート
材にピンホールが形成される等の欠陥を生じることがな
い。よって、かかるピンホールからガス(水蒸気や酸素
等)が第2の空間33内に侵入することがなく、薬剤3
4が変質・分解・劣化等することを防止することができ
る。
【0053】また、硬質材料で構成することにより、レ
バー42の操作による破断部41の破断を容易、確実に
行うことができるという利点もある。
【0054】また、薬剤容器3の少なくとも容器本体3
1は、内部の視認性を確保するために、透明または半透
明な材料で構成されているのが好ましい。
【0055】薬剤容器3に用いられる硬質材料として
は、例えば硬質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリブタジエンのようなポリオレフィン、ポ
リスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリ
カーボネート、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリメチル
メタクリレート(PMMA)、ポリアセタール、ポリア
リレート、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデ
ン、アイオノマー、アクリロニロリル−ブタジエン−ス
チレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリブチレンテレフタレート(PTB)のような
ポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、芳香族
または脂肪族ポリアミド等の各種樹脂、あるいはこれら
を任意に組み合わせたものが挙げられる。
【0056】この中でも特に、安全性が高く、バッグ2
との密着性に優れるという点で、硬質ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルが好まし
く、また、酸素、二酸化炭素、水蒸気等のガス透過性が
低く、薬剤容器3内の薬剤34の変質・分解・劣化等を
より高いレベルで防止でき、品質管理をより厳密に行う
ことができるという点で、ポリエステル、ポリアクリロ
ニトリル、ポリフッ化ビニリデンが好ましい。
【0057】また、硬質材料として、ポリプロピレンや
環状ポリオレフィン等の比較的ガス透過性を有する樹脂
材料を用いることもでき、この場合には、表面に例え
ば、SiO2 、Al23 、TiO2 等の酸化物からな
る層(ガスバリア層)を蒸着、スパッタリング等の手段
により形成することにより、透明性を保ちつつガス不透
過性を向上させることができる。
【0058】また、膜32の構成材料としては、例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体(EVA)のようなポリオレ
フィン、ポリ塩化ビニル等が挙げられる。
【0059】連通機構4の破断部41を破断すると、レ
バー42が分離され破断片44となるが、複室容器1A
では、この破断片44を保持する、すなわち破断片44
の移動を規制する保持手段5を有している。
【0060】すなわち、保持手段5は、連通機構4のレ
バー42を被包する変形可能なカバー部材51で構成さ
れている。カバー部材51としては、例えば可撓性を有
するフィルム、軟質チューブ、メッシュ、枠部材(例え
ば篭状のもの)、紐等で構成されたものが挙げられ、図
示の実施例では、基端が閉じた軟質チューブで構成され
ている。この軟質チューブの構成材料としては、前記バ
ッグ2を構成する軟質樹脂材料として挙げたものと同様
のものを用いることができる。
【0061】この場合、カバー部材51の可撓性、柔軟
性は、バッグ2の外部から、レバー42をカバー部材5
1ごと把持し、それを移動操作(往復回動操作)して破
断部41を破断することができる程度のものとされる。
【0062】また、カバー部材51は、その少なくとも
一部が輸液剤(液体)26が通過可能であるのが好まし
い。すなわち、図示の実施例では、カバー部材51の側
壁に、メッシュよりなる通液部52が形成されている。
【0063】なお、通液部52の形成箇所や形成個数
は、図示のものに限らず、例えば、カバー部材51の基
端面に通液部52を形成してもよい。
【0064】このようなカバー部材51は、薬剤容器3
とともにバッグ2のシール部24に固着されている。す
なわち、カバー部材51の基端部は、容器本体31の縮
径部311に液密に嵌合し、シール部24において、容
器本体31とともにシート材25、25間に挟持、融着
されて固定されている。
【0065】このような保持手段5を設けたことによ
り、第1の空間21と第2の空間33とが連通後、破断
片44が輸液剤26中に浮遊または浮上することが防止
される。
【0066】薬剤容器3の先端部(連通機構4と反対側
の端部)には、薬液(液体)を排出する排出口6が設け
られている。この排出口6は、弾性材料で構成された弾
性体61を有し、その上からキャップ(弾性体支持部
材)62を冠着することにより弾性体61を薬剤容器3
の先端に圧着した構成のものである。
【0067】これにより、第2の空間33は、膜32と
弾性体(栓体)61とにより気密的に密封され、薬液が
外部へ漏出することがなく、また、O2 ガス、CO2
ス、水蒸気等の気体や、細菌等の微生物が内部に侵入す
ることもない。
【0068】弾性体61は、針管(図示せず)を刺通可
能なものであり、必要時にこの針管を刺通して、複室容
器1A内の薬液を取り出すことができる。また、弾性体
61は、自己閉塞性を有し、針管を弾性体61から抜き
取った後は、その穿刺孔が閉塞し、薬液の漏れを防止す
る。
【0069】弾性体61の構成材料としては、可撓性を
有する高分子材料が好ましく、例えば、ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリ塩
化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアミドエラ
ストマー、ポリエステルエラストマー等の熱可塑性樹脂
(熱可塑性エラストマー)、天然ゴム、イソプレンゴ
ム、シリコーンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタ
ジエンゴムのような各種ゴム材料等の弾性材料、あるい
はこれらのうちの任意の2以上を組み合わせたものが挙
げられる。
【0070】キャップ62は、リング状をなし、容器本
体31の先端部に対し、例えば、螺合、嵌合、カシメ、
接着、融着等の方法により固定されている。
【0071】このキャップ62の材料としては、特に限
定されず、例えば各種樹脂材料、金属材料等が挙げられ
る。
【0072】図4および図5は、本発明の複室容器の第
2実施例を示す部分断面正面図、図6は、図4中のB−
B線断面図である。これらの図に示す複室容器1Bは、
薬剤容器3のバッグ2に対する固着部分の構造が異な
り、その他は前記複室容器1Aと同様である。以下、相
違点について説明する。
【0073】図4〜図6に示すように、複室容器1Bに
おいては、薬剤容器3およびカバー部材51は、バッグ
2の先端部のシール部24において、チューブ(筒体)
7を介してシート材25、25間に挟持、融着されて固
定されている。この場合、チューブ7の構成材料として
は、前記バッグ2を構成する軟質樹脂材料として挙げた
ものと同様のものを用いることができる。このような構
成としたことにより、製造時に融着し易いという利点が
ある。
【0074】図7は、本発明の複室容器の第3実施例を
示す部分断面正面図である。同図に示す複室容器1C
は、保持手段5の構成が異なり、その他は前記複室容器
1Aと同様である。以下、相違点について説明する。
【0075】複室容器1Cにおける保持手段5は、前記
と同様のカバー部材51で構成されている。このカバー
部材51には、通液部53として、カバー部材51の基
端面および側面に形成された複数の小孔が形成されてい
る。
【0076】次に、本発明の複室容器1A〜1Cの製造
方法(組立方法)の一例を説明する。
【0077】まず、所定の大きさ・容量の複室容器1A
〜1Cを構成する部品(バッグ2、薬剤容器3、保持手
段5、排出口6を含む)を製造する。
【0078】当初、バッグ2は、その両端をシールしな
い状態としておく。また、薬剤容器3には、予め適量の
薬剤34が無菌状態で入れられている。この薬剤容器3
の先端部に排出口6を装着するとともに、薬剤容器3の
基端部にカバー部材51を嵌合する(必要に応じて接着
または融着する)。複室容器1Bの場合には、さらにこ
れをチューブ7内に嵌入する。
【0079】以上のようにして得られたものをバッグ2
の先端側開口に途中まで挿入し、そこを融着によりシー
ルしてシール部24を形成する。これにより、薬剤容器
3およびカバー部材51がシール部24に直接(または
チューブ7を介して)融着、固定される。
【0080】次に、バッグ2の基端側開口からバッグ2
内に所定量の輸液剤26を注入し、その後、ここを融着
によりシールしてシール部22を形成する。このように
して複室容器1A〜1Cが完成する。
【0081】必要に応じ、得られた複室容器1A〜1C
に対し、オートクレーブ滅菌等により滅菌処理を行う。
【0082】なお、上記と異なり、バッグ2への薬剤容
器3およびカバー部材51の固着および滅菌処理を行っ
た後に、薬剤34の薬剤容器3内へ導入、膜32による
封止および排出口6の装着を行ってもよい。
【0083】このようにして得られた複室容器1A〜1
Cの連通操作を行う場合、バッグ2の外側から手でレバ
ー42をカバー部材51ごと把持し、回動操作する。こ
れにより、破断部41が破断し、開口43が形成され、
第1の空間21と第2の空間33とが連通する。なお、
破断部41を確実に破断するために、レバー42の回動
操作は、レバー42を少なくとも1往復させるのがよ
い。
【0084】開口43が形成されると、第1の空間21
内の輸液剤26は、カバー部材51の通液部52(また
は53)および開口43を通って第2の空間33に迅速
に流入する。これにより、輸液剤26と薬剤34を効率
よく混合・溶解させることができる。なお、このとき、
液体の流通や混合・溶解を促進させるためにバッグ2を
外側から圧迫したり振盪したりしてもよい。
【0085】薬剤34を完全に溶解した後、複室容器1
A〜1Cを振盪して薬液を均一になるように撹拌する。
これにより、薬液の調製が完了する。
【0086】なお、これらの作業中において、破断片4
4は、カバー部材51により保持され、その移動が規制
されるため、輸液剤(薬液)26中での浮遊が防止され
る。
【0087】このようにして薬液の調製が完了したら、
輸液セットの針を弾性栓61および膜32に刺通して、
該輸液セットを介して、常法に従い、患者に対し輸液を
行うことができる。
【0088】以上、本発明の複室容器を図示の各実施例
に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。例えば、連通機構の形状および構造は、図
示のごときレバーと破断部とで構成されるものに限定さ
れず、また、連通方法についても破断によるものに限定
されるものではない。また、保持手段の構造について
も、同様である。
【0089】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の複室容器に
よれば、必要時以外に輸液剤等と薬剤の各々を収容して
いる空間が連通することがなく、薬液の安定性・安全性
が高い。
【0090】また、薬剤容器にピンホールが形成される
おそれがないため、容器内にガスや水分が侵入すること
もなく、薬剤の変質・分解・劣化等を防止することがで
きる。そして従来のように、脱酸素剤、乾燥剤を封入し
た包装材等が不要となるため、容器全体を小型化でき、
運搬、保管等が容易となる。
【0091】さらに、複室容器の外部から連通機構を操
作することにより、輸液剤等と薬剤とを混合・溶解する
ことができるため、迅速に薬液を調製することができ
る。また、調製時に輸液剤等が外気に触れないため、細
菌や異物の混入のおそれがなく、薬液の調製を安全に行
うことができる。
【0092】また、薬剤容器がバッグの一端部において
シート材間に直接または筒体を介して挟持、融着されて
固定されている場合には、薬剤容器のバッグに対する固
定を容易かつ確実に行うことができ、また、両者の接合
性、密着性(密封性)が高いため、液漏れ等も確実に防
止することができる。
【0093】また、保持手段を設けた場合には、破断片
の浮遊を防止することができる。また、本発明の複室容
器は、その製造、組み立てが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複室容器の第1実施例を示す部分断面
正面図である。
【図2】本発明の複室容器の第1実施例(連通機構開通
時)を示す部分断面正面図である。
【図3】図1中のA−A線断面図である。
【図4】本発明の複室容器の第2実施例を示す部分断面
正面図である。
【図5】本発明の複室容器の第2実施例(連通機構開通
時)を示す部分断面正面図である。
【図6】図4中のB−B線断面図である。
【図7】本発明の複室容器の第3実施例を示す部分断面
正面図である。
【符号の説明】
1A〜1C 複室容器 2 バッグ 21 第1の空間 22 シール部 23 孔 24 シール部 25 シート材 26 輸液剤 3 薬剤容器 31 容器本体 311 縮径部 32 膜 33 第2の空間 34 薬剤 4 連通機構 41 破断部 42 レバー 43 開口 44 破断片 5 保持部材 51 カバー部材 52 通液部(メッシュ) 53 通液部(小孔) 6 排出口 61 弾性体 62 キャップ 7 チューブ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に液体を収容する第1の空間を有す
    る軟質材料で構成されたバッグと、 内部に薬剤を収容する第2の空間を有し、必要時に前記
    第1の空間と前記第2の空間とを連通可能な連通機構を
    備える硬質の薬剤容器とを有し、 前記薬剤容器は、その少なくとも前記連通機構が前記バ
    ッグの内側に突出するよう前記バッグに固着されている
    ことを特徴とする複室容器。
  2. 【請求項2】 前記薬剤容器は、前記バッグの一端部に
    おいて、前記バッグを構成する樹脂製シート材間に直接
    または筒体を介して挟持、融着されて固定されている請
    求項1に記載の複室容器。
  3. 【請求項3】 前記薬剤容器の前記連通機構と反対側の
    端部に液体の排出口を有する請求項1または2に記載の
    複室容器。
  4. 【請求項4】 前記排出口は、針管を刺通可能な弾性体
    を備えている請求項3に記載の複室容器。
  5. 【請求項5】 前記連通機構は、破断部を有し、その破
    断部を破断することにより前記第1の空間と前記第2の
    空間とを連通するものである請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の複室容器。
  6. 【請求項6】 前記連通機構は、前記破断部の破断操作
    を行うためのレバーを有する請求項5に記載の複室容
    器。
  7. 【請求項7】 前記破断部を破断することにより生じる
    破断片を保持する保持手段を有する請求項5または6に
    記載の複室容器。
  8. 【請求項8】 前記保持手段は、変形可能なカバー部材
    で構成されている請求項7に記載の複室容器。
  9. 【請求項9】 前記カバー部材は、前記薬剤容器ととも
    に前記バッグに固着されている請求項8に記載の複室容
    器。
  10. 【請求項10】 前記保持手段は、液体が通過可能な通
    液部を有している請求項7ないし9のいずれかに記載の
    複室容器。
  11. 【請求項11】 前記連通機構は、前記バッグの外部か
    ら連通操作を行うことが可能である請求項1ないし10
    のいずれかに記載の複室容器。
  12. 【請求項12】 前記第2の空間は、減圧または真空状
    態とされている請求項1ないし11のいずれかに記載の
    複室容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001187110A (ja) * 1999-10-20 2001-07-10 Otsuka Pharmaceut Factory Inc キャップおよびそれを用いた薬剤容器
JP2003010286A (ja) * 2001-06-28 2003-01-14 Terumo Corp 輸液用容器

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