JPH11171205A - 開封容易な包装用袋 - Google Patents

開封容易な包装用袋

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JPH11171205A
JPH11171205A JP9337354A JP33735497A JPH11171205A JP H11171205 A JPH11171205 A JP H11171205A JP 9337354 A JP9337354 A JP 9337354A JP 33735497 A JP33735497 A JP 33735497A JP H11171205 A JPH11171205 A JP H11171205A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 易開封性を維持したまま、ガスバリアー性が
高く内容物の保存性に優れ、透明性、装飾性や意匠性に
も優れた包装用袋の提供。 【解決手段】 二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムと
未延伸ポリオレフィン系樹脂フィルムとの間にアルミ箔
が配されてなる少なくとも3層の積層フィルム(A)
と、二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルム、未延伸ポリ
オレフィン系樹脂フィルム、およびポリ塩化ビニリデン
系樹脂フィルムの少なくとも3層からなる積層フィルム
(B)とを、該未延伸ポリオレフィン系樹脂フィルムを
袋の最も内側になるように位置させ、袋の外周の縁部に
巾3〜10ミリのヒートシール線が位置するようにヒー
トシールしてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品、食品など
の物品を少量づつ包装する、包装用袋に関する。
【0002】
【従来の技術】医薬品、食品などの物品を少量づつ包装
する包装用袋の中で、引き裂き場所に切れ込みを入れた
り、外縁部に特殊な加工を施したりすることなく容易に
手で開封できる効果を有する包装用袋として、特公平4
ー71783号公報に厚みが10〜60ミクロンの二軸
延伸ポリスチレンフィルムと厚みが10〜80ミクロン
のヒートシール性未延伸ポリオレフィンフィルムとの積
層フィルムを、二軸延伸ポリスチレンフィルムを袋の外
側に、ヒートシール性未延伸ポリオレフィンフィルムを
袋の内側になるように位置させ、袋の外周の縁部に巾が
3〜10ミリのヒートシール線が位置するようにヒート
シールしてなる、開封容易な包装用袋に包装用袋に関す
る技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
4ー71783号公報により開封容易な包装用袋は得ら
れるものの、酸素や水蒸気などのガスバリアー性が低
く、内容物の吸湿、変質、変色、保香性といった保存安
定性が十分でない。一方、ガスバリアー性を改善するた
め、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(P
ET)、2軸延伸ナイロンフィルム(ONy)にアルミ
を蒸着したもの、あるいはPETフィルム上にシリコン
あるいはアルミの酸化物皮膜を形成したものを積層する
方法があるが、これらのフィルムの積層では手で開封す
ることは困難となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、予め引き裂
き場所に切れ込みを入れたり、外縁部に特殊な加工を施
したりすることなく容易に手で開封できるといった効果
を有し、かつ内容物の保存安定性と透明性、装飾性や意
匠性にも優れた包装用袋を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
達成するために鋭意検討した結果、本発明をなすに至っ
た。すなわち、本発明は、厚みが10〜60ミクロンの
二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムと厚みが10〜8
0ミクロンの未延伸ポリオレフィン系樹脂フィルムとの
間に厚みが3〜70ミクロンのアルミ箔が配されてなる
少なくとも3層の積層フィルム(A)と、厚みが10〜
60ミクロンの二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルム、
厚みが10〜80ミクロンの未延伸ポリオレフィン系樹
脂フィルム、および厚さ1〜30ミクロンのポリ塩化ビ
ニリデン系樹脂フィルムの少なくとも3層からなる積層
フィルム(B)とを、該未延伸ポリオレフィン系樹脂フ
ィルムを袋の最も内側になるように位置させ、袋の外周
の縁部に巾3〜10ミリのヒートシール線が位置するよ
うにヒートシールしてなることを特徴とする開封容易な
包装用袋である。
【0006】以下、本発明を説明する。本発明が、従来
技術と最も相違するところは、二軸延伸ポリスチレン系
樹脂フィルムと未延伸ポリオレフィン系樹脂フィルムと
の積層フィルムをヒートシールし得られる包装袋におい
て、二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムと未延伸ポリ
オレフィン系樹脂フィルム間に厚みが3〜70ミクロン
のアルミ箔を配した積層フィルム(A)と、二軸延伸ポ
リスチレン系樹脂フィルムの少なくとも片面に厚さ1〜
30ミクロンのポリ塩化ビニリデンフィルムが積層され
た積層体(B)の、(A)と(B)をヒートシールする
ことである。上記従来技術と相違するところの本発明の
構成要件の役割は、容易に手で開封できるといった効果
を有したままで、内容物の保存安定性、透明性、装飾性
や意匠性にも優れた包装用袋が得られることである。
【0007】本発明で用いられるアルミ箔は、JIS4
160によるアルミニウムおよびアルミニウム合金箔の
示される部類の中の1N30が好ましい。アルミ箔は硬
質箔と軟質箔に大別されるが、軟質箔を使用する場合に
は表面に残る圧延油に配慮する必要がある。アルミ箔の
厚みは、ガスバリアー性と引き裂き性を考慮し3〜70
ミクロンであるが、好ましくは5〜50ミクロンであ
る。厚みが3ミクロンに未満のものはガスバリアー性が
不十分であり、70ミクロンより厚い物は引き裂き性が
大きく低下し、手で容易に開封することはできない。
【0008】アルミ箔には二軸延伸ポリスチレン系樹脂
フィルムと未延伸ポリオレフィン系樹脂フィルムとの接
着性を上げるため、ウレタン系、イミン系、ブタジエン
系等のアンカーコート剤を塗布しておくことが好まし
い。本発明で用いられるポリ塩化ビニリデン系樹脂フィ
ルムは、塩化ビニリデン成分を70〜97重量%、好ま
しくは80〜96重量%含有するフィルムである。70
%重量未満ではガスバリアー性が不十分であり、97重
量%を越えると高結晶化が進みフィルムを形成すること
はできない。塩化ビニリデン以外の成分としては、メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリロニトリル、
塩化ビニル、スチレン等があり、この他に本発明の目的
を損なわない範囲で熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、着色剤、可塑剤、オリゴマー、その他慣用の添加剤
等を含むことができる。
【0009】ポリ塩化ビニリデン系樹脂フィルムの厚み
は、1〜50ミクロン、好ましくは2〜40ミクロンで
ある。1ミクロン未満ではガスバリアー性が十分でな
く、50ミクロンより厚いと引き裂き性が低下する。ポ
リ塩化ビニリデン系樹脂フィルムの積層は、ウエットラ
ミネート方法、ドライラミネート方法、ホットメルトラ
ミネート方法、無溶剤ラミネート方法、押し出しラミネ
ートする方法、さらにはポリ塩化ビニリデン系樹脂を有
機溶剤に溶解したものやポリ塩化ビニリデン系樹脂ラテ
ックスを2軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムにコート
する方法がある。中でも、加工性、塩化ビニリデン系樹
脂層の均一性、ポリスチレン系樹脂フィルムの耐溶剤性
の点から二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムとポリ塩
化ビニリデン系樹脂フィルムを貼り合わす方法と、ポリ
塩化ビニリデン系樹脂ラテックスを二軸延伸ポリスチレ
ン系樹脂フィルムにコートする方法が好ましい。ポリ塩
化ビニリデン系樹脂フィルムの積層において、フィルム
状のものを積層する場合は、積層時の接着力を高めるた
め、フィルム表面を放電処理により親水化したり、アン
カーコート剤を塗布することができる。
【0010】本発明で用いられるポリスチレン系樹脂フ
ィルムは、スチレン系重合体からなるフィルムであり、
袋を縦方向にも横方向にも任意の方向に容易に引き裂き
開封できる点から二軸延伸フィルムであることが必要で
あり、充分な配向を持つフィルムである。ポリスチレン
系樹脂としては、一般には、汎用ポリスチレン(GPP
S)が用いられるが、衝撃強度を高めるため、1〜30
重量%のスチレンーブタジエンブロック共重合体や、あ
る程度の曇りを与えるために0.1〜20重量%の耐衝
撃性ポリスチレンを加えたり、滑り性を改良するために
0.1〜1重量%の有機粒子、無機粒子を加えることが
ある。 本発明で用いられる二軸延伸ポリスチレン系樹
脂フィルムは上記樹脂をインフレーション法やテンター
法により2軸に延伸製膜し得られる。上記の他、離型
剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、可
塑剤、オリゴマー、その他慣用の添加剤などを、本発明
の特性を損なわない範囲内で混合したものでもよい。
【0011】二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムの配
向は加熱収縮応力により表されるが引き裂き性の点か
ら、2軸方向の加熱収縮応力はそれぞれ1kg/cm2
〜60kg/cm2 、好ましくは2kg/cm2 〜50
kg/cm2 である。1kg/cm2 未満ではフィルム
の配向が十分でないために引き裂き性は悪く、手で引き
裂いて容易に開封することはできない。60kg/cm
2 より大きいものは、二軸延伸ポリスチレンフィルムの
製法に複雑な工程を必要とする。二軸延伸ポリスチレン
フィルムの厚みは10〜60ミクロン、好ましくは15
〜50ミクロンである。10ミクロン未満のものはフィ
ルム強度が十分でなく、60ミクロンより厚いものは引
き裂き性が低下する。
【0012】二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムの積
層時の接着性を上げるため、二軸延伸ポリスチレン系樹
脂フィルム表面を放電処理により親水化したり、アンカ
ーコート剤を塗布することが好ましい。アンカーコート
剤は、ウレタン系、イミン系、ブタジエン系等がある
が、二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムに使用するア
ンカーコート剤は、溶剤により二軸延伸ポリスチレンフ
ィルムが侵されるため、アルコール系、水系溶剤を主体
とするものが好ましい。
【0013】また、二軸ポリスチレンフィルムは、ドラ
イラミ時び接着剤に含まれる溶剤や添加剤により二軸延
伸ポリスチレンフィルムが侵される場合がある。このた
め、アルコール系、水系溶剤を主体とする接着剤にする
か、ある程度溶剤を飛散させた後に積層するなどの配慮
が必要である。本発明でヒートシール層として用いられ
る未延伸ポリオレフィン系樹脂フィルムとしては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン或いはこれらを主体としたコ
ポリマーのフィルムが用いられる。これらに離型剤、熱
安定剤、酸化防止剤、着色剤、可塑剤、オリゴマー、そ
の他慣用の添加剤などを、本発明の特性を損なわない範
囲内で混合したものでも良い。
【0014】また、外観を特に重要とする包装体にはヒ
ートシール時に発生する皺をなくすため、DSC法によ
る融点が70〜105℃の未延伸ポリオレフィン系樹脂
フィルムを用いることができる。融点が70〜105℃
のポリオレフィンフィルムとしては、エチレンー酢酸ビ
ニル共重合体、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレ
ンーアクリルエステル共重合体、酸コポリマーのイオン
架橋体(アイオノマー)、SSCを用いて重合されたエ
チレンとαーオレフィンとの共重合体から適宜選ばれ、
単体または混合した組成物からなるフィルムがある。
【0015】未延伸ポリオレフィン系樹脂フィルムの厚
みは、引き裂き性とヒートシール強度より10〜80ミ
クロンであり、好ましくは10〜60ミクロンである。
10ミクロン未満のものは、ヒートシール強度が十分で
なく、80ミクロンより厚いものは引き裂き性が大きく
低下する。未延伸ポリオレフィン系樹脂フィルムの積層
は、ウエットラミネート方法、ドライラミネート方法、
ホットメルトラミネート方法、無溶剤ラミネート方法、
押し出しラミネート方法がある。フィルム状の未延伸ポ
リオレフィン系樹脂フィルムを積層する場合は接着性を
上げるため、フィルム表面を放電加工により親水化処理
し、アンカーコート剤を塗布しておくことができる。
【0016】また、押し出しラミネート法において接着
性を上げるため、押し出し時にダイ直下温度を極力上
げ、フィルム状に押し出した溶融樹脂表面を酸化させる
か、フィルム状に押し出した後フィルム表面をオゾン処
理し、親水化処理をしておくことができる。また、ネッ
クインや熱分解などのために、高温で押し出すことがで
きないポリオレフィン樹脂は、予め高圧法低密度ポリエ
チレンを高温で押し出しラミネートした上にラミネート
する二度ラミ、またはタンデムラミを行うことができ
る。
【0017】粉体の医薬品や食品粉体スープ等などで充
填包装時に静電気による障害がある場合には、二軸延伸
ポリスチレン系樹脂フィルムや未延伸ポリオレフィン系
樹脂フィルムへ帯電防止剤を練り込んだり、フィルム表
面へ帯電防止剤を塗布するといった帯電防止処理をする
ことができる。また、使用する二軸延伸ポリスチレン系
樹脂フィルムやアルミ箔、未延伸ポリオレフィン系樹脂
フィルムは、各種の印刷を施しておくことができる。
【0018】本発明の袋は、上記積層フィルム(A)と
積層フィルム(B)とをヒートシールしてなる。二軸延
伸ポリスチレン系樹脂フィルムとヒートシール性未延伸
ポリオレフィン系樹脂フィルム間に、厚みが3〜70ミ
クロンのアルミ箔を配した積層フィルム同士をヒートシ
ールした場合、ガスバリアー性と光線遮断性が高く、ア
ルミ箔の持つ金属光沢による装飾性や意匠性にも優れる
が、透明性がないために内容物が確認できないといった
問題点があり、用途によっては十分ではない場合があ
る。また、二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルム、厚さ
1〜30ミクロンのポリ塩化ビニリデン系樹脂フィル
ム、未延伸ポリオレフィン系樹脂フィルムを有する積層
フィルム同士をヒートシールする場合には、ガスバリア
ー性が高く、透明性にも優れるが、装飾性や意匠性が低
いといった問題点があり、用途によっては十分ではない
場合がある。本発明は、上記積層フィルム(A)と積層
フィルム(B)とをヒートシールすることにより、両積
層フィルムの奏する効果を阻害せず、引き裂き開封性を
維持したまま、ガスバリアー性、透明性、装飾性や意匠
性にも優れた袋を提供することに成功したものである。
【0019】本発明の袋は、上記積層フィルム(A)、
(B)を上記未延伸ポリオレフィン系樹脂フィルムが袋
の最も内側になるように位置させ、袋の外周の縁部に巾
3〜10ミリのヒートシール線が位置するようにヒート
シールしてなる。ヒートシール巾が3ミリ未満ではシ−
ル部の強度が弱く、破袋しやすく、10ミリを超えると
引き裂き性が低下する。ヒートシールの仕方としては、
いわゆる三方シール、四方シール等が挙げられる。本発
明の袋の形態としては、例えば図1のようなものが挙げ
られる。本発明の袋は、上記の構成により、ヒートシー
ル線にほぼ垂直な方向で手で引き裂いて容易に開封する
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を詳細
に説明する。なお、本発明における評価方法は以下の通
りである。 (1)加熱収縮応力(ORS) ASTMーD1504に準じ、フィルムのビカット軟化
点温度+30℃の温度のシリコン湯中でのピーク応力値
を求めた。 (2)融点測定(DSC) 8〜10mgの試料を秤量後アルミパンに封入し、示差
熱量計(パーキンエルマー社製 型式DSC−7)にて
30ml/minの窒素気流中で室温から190℃まで
昇温し、この温度で30分間保持し、次いで約10℃/
minで室温まで冷却する。この後、昇温速度10℃/
minで得られる融解曲線を用い、メインピーク温度を
融点とする。 (3)包装用袋の作成 以下の条件で、試作したアルミ箔を積層体(A)、ポリ
塩化ビニリデン系樹脂積層体(B)の未延伸ポリオレフ
ィンフィルム層同士を合わせ、ヒートシールし縦10c
m横10cmの包装用袋を作成した。 ・使用機器 :テスター産業(株)製TPー701 ・シール巾 :7mm ・シール温度:160℃ ・シール時間:0.2秒 ・シール圧力:1kg/cm2 (4)ガスバリアー性 ・酸素透過性 MOCON社製OX−TRAN−200H100を用
い、ASTMーD3985に準じ23℃、65%RHの
条件で測定した。 ・水蒸気透過性 MOCON社製PERMATRAN、Wー200を用
い、ASTMーF1249に準じ38℃、90%RHの
条件で測定した。
【0021】
【実施例1】〔アルミ積層体(A−1)の作成〕二軸延
伸ポリスチレン系樹脂フィルムとして、旭化成工業
(株)製の「OPSフィルムGM」(厚さ20ミクロ
ン、縦方向ORS15kg/cm2 、横方向ORS7k
g/cm2 )を用い、片面を放電処理した。上記二軸延
伸ポリスチレン系樹脂フィルムの放電処理を施した側と
アルミ箔(住友軽金属(株)製 「SA30」、厚さ9
ミクロン)の両側にイミン系アンカーコート剤(東洋モ
ートン(株)製 「EL−420」)を乾燥塗布量で4
0mg/m2 となるように塗布し、乾燥した。
【0022】次いで、上記二軸延伸ポリスチレン系樹脂
フィルムとアルミ箔の間に、高圧法低密度ポリエチレン
(旭化成工業(株)製 「L2340」、融点112
℃)をダイ直下温度320℃、厚み15ミクロンとなる
ようにフィルム状に押出し、二軸延伸ポリスチレンフィ
ルムとアルミ箔を押し出し(サンド)ラミネートした
後、高圧法低密度ポリエチレン(旭化成工業(株)製
「L2340」、融点112℃)をダイ直下温度320
℃、厚み30ミクロンでフィルム状に押し出しヒートシ
ール層を形成し、アルミ積層体(A−1)を得た。得ら
れたアルミ積層体(A−1)のガスバリアー性を評価し
た。その結果を表1に示す。 〔ポリ塩化ビニリデンフィルム積層体(B−1)の作
成〕二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムとして、旭化
成工業(株)製の「OPSフィルムGM」(厚さ20ミ
クロン、縦方向ORS15kg/cm2 、横方向ORS
7kg/cm2 )を用い、両面を放電処理し、更に両面
にブタジエン系アンカーコート剤(東洋モートン(株)
製 「EL−451」)を乾燥塗布量で40mg/m2
となるように塗布し、乾燥した。上記二軸ポリスチレン
系樹脂フィルムの片面にポリ塩化ビニリデン系樹脂ラテ
ックス(旭化成工業(株)製「サランラッテクスL54
1A」、塩化ビニリデン成分91重量%)を、乾燥厚み
で5ミクロンとなるようにコートし乾燥し、室温で1日
のエージングを行った。
【0023】次いで、上記エージング処理を行った積層
フィルムの二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルム上に、
高圧法低密度ポリエチレン(旭化成工業(株)製 「L
2340」、融点112℃)をダイ直下温度310℃、
厚み30ミクロンでフィルム状に押し出しヒートシール
層を形成し、ポリ塩化ビニリデンフィルム積層体(B−
1)を得た。得られたポリ塩化ビニリデンフィルム積層
体(B−1)のガスバリアー性を評価した。その結果を
表1に示す。積層体の透明性は良好であり、表1に示す
ようにポリ塩化ビニリデンフィルム積層体(B−1)の
ガスバリアー性は良好であった。 〔包装用袋の作成〕上記で得られた2種の積層体(A−
1)、(B−1)のヒートシール層同士を合わせ、シー
ル温度160℃でヒートシールし、四方シール袋を作っ
た。この袋は、ヒートシール線の任意の位置から、ヒー
トシール線にほぼ垂直な方向に手で引き裂いて容易に開
封でき、ポリ塩化ビニリデンフィルム積層体側から内容
物の確認ができ、かつ、アルミの金属光沢による装飾性
や意匠性に優れていた。
【0024】
【実施例2】〔アルミ積層体(A−2)の作成〕二軸延
伸ポリスチレン系樹脂フィルムとして、旭化成工業
(株)製の「OPSフィルムGM」(厚さ20ミクロ
ン、縦方向ORS15kg/cm2 、横方向ORS7k
g/cm2 )を用い、片面を放電処理した。
【0025】上記二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルム
の放電処理を施した側に、大日精化(株)製の「セイカ
ボンドA−342、Cー60」を用いて、アルミ箔(住
友軽金属(株)製「SA30」、厚さ40ミクロン)を
ドライラミネートした。次いで、上記積層フィルムの二
軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルム上に、無延伸ポリプ
ロピレンフィルム(東洋紡(株)製 「パイレンフィル
ムーCT」、厚み25ミクロン、融点138℃)を大日
精化(株)製の「セイカボンドE−287、Cー28」
を用いてドライラミネートし、アルミ積層体(A−2)
を得、ソのガスバリアー性を評価した。その結果を表1
に示す。表1に示すようにアルミ積層体(A−2)のガ
スバリアー性は良好であった。 〔ポリ塩化ビニリデンフィルム積層体(B−2)の作
成〕二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムとして、旭化
成工業(株)製の「OPSフィルムGM」(厚さ20ミ
クロン、縦方向ORS15kg/cm2 、横方向ORS
7kg/cm2 )を用い、片面を放電処理し、更にブタ
ジエン系アンカーコート剤(東洋モートン(株)製
「EL−451」)を乾燥塗布量で40mg/m2 とな
るように塗布し乾燥した。
【0026】接着剤として「大日精化(株)製:セイカ
ボンドA−342、Cー60」を用い、上記二軸延伸ポ
リスチレン系樹脂フィルムの放電処理を施した側にポリ
塩化ビニリデン系樹脂フィルム(旭化成工業(株)製
「サランUB」、15ミクロン、塩化ビニリデン成分9
5重量%)の積層を行った。さらに、積層したポリ塩化
ビニリデン系樹脂フィルム上に無延伸ポリプロピレンフ
ィルム(東洋紡(株)製 「パイレンフィルムーCT」
厚み25ミクロン、融点138℃)を接着剤(大日精化
(株)製 「セイカボンドE−287、Cー28」)を
用いて積層し、ポリ塩化ビニリデン系樹脂積層体(B−
2)を得た。得られたポリ塩化ビニリデン系樹脂積層体
(B−2)のガスバリアー性を評価した。その結果を表
1に示す。ポリ塩化ビニリデン系樹脂積層体(B−2)
の透明性は良好であり、表1に示すようにガスバリアー
性も良好であった。 〔包装用袋の作成〕得られた2種の積層体(A−2)、
(B−2)のヒートシール層同士を合わせヒートシール
し、四方シール袋を作った。この袋はヒートシール線の
任意の位置から、ヒートシール線にほぼ垂直な方向に手
で引き裂いて容易に開封でき、ポリ塩化ビニリデンフィ
ルム積層フィルムから内容物の確認ができ、かつ、アル
ミの金属光沢による装飾性や意匠性にも優れていた。
【0027】
【実施例3】実施例1のアルミ積層体(A−1)と、実
施例2のポリ塩化ビニリデン積層体(B−2)のヒート
シール層同士を合わせヒートシールし、四方シール袋を
作った。この袋はヒートシール線の任意の位置から、ヒ
ートシール線にほぼ垂直な方向に手で引き裂いて容易に
開封でき、ポリ塩化ビニリデンフィルム積層フィルムか
ら内容物の確認ができ、かつアルミの金属光沢による装
飾性や意匠性に優れていた。
【0028】
【実施例4】実施例2のアルミ積層体(A−2)と、実
施例1のポリ塩化ビニリデン積層体(B−1)のヒート
シール層同士を合わせヒートシールし、四方シール袋を
作った。この袋はヒートシール線の任意の位置から、ヒ
ートシール線にほぼ垂直な方向に手で引き裂いて容易に
開封でき、ポリ塩化ビニリデン系樹脂積層フィルムから
内容物の確認ができ、かつ、アルミの金属光沢による装
飾性や意匠性に優れていた。
【0029】
【比較例1】実施例1のアルミ積層体(A−1)のみ、
ヒートシール層同士を合わせヒートシールし、四方シー
ル袋を作った。この袋はヒートシール線の任意の位置か
ら、ヒートシール線にほぼ垂直な方向に手で引き裂いて
容易に開封でき、アルミの金属光沢による意匠性に優れ
ているものの、内容物の確認はできなものであった。
【0030】
【比較例2】実施例1のポリ塩化ビニリデン積層体(B
−1)のみ、ヒートシール層同士を合わせヒートシール
し、四方シール袋を作った。この袋はヒートシール線の
任意の位置から、ヒートシール線にほぼ垂直な方向に手
で引き裂いて容易に開封でき、透明性も優れているもの
の、意匠性には劣るものであった。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明の袋は、予め引き裂き場所に切れ
込みを入れたり、外縁部に特殊な加工を施したりするこ
となく容易に手で、意図する方向に直線的に引き裂き開
封できる効果を有し、かつ、ガスバリアー性が高く内容
物の保存性に優れ、透明性、装飾性や意匠性にも優れ
る。上記の様な効果は、医薬品、食品などの中で特に保
存安定性を必要とする物品を少量づつ包装する場合など
に有用な効果である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装用袋の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 包装用袋 2 ヒートシール線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚みが10〜60ミクロンの二軸延伸ポ
    リスチレン系樹脂フィルムと厚みが10〜80ミクロン
    の未延伸ポリオレフィン系樹脂フィルムとの間に厚みが
    3〜70ミクロンのアルミ箔が配されてなる少なくとも
    3層の積層フィルム(A)と、厚みが10〜60ミクロ
    ンの二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルム、厚みが10
    〜80ミクロンの未延伸ポリオレフィン系樹脂フィル
    ム、および厚さ1〜30ミクロンのポリ塩化ビニリデン
    系樹脂フィルムの少なくとも3層からなる積層フィルム
    (B)とを、該未延伸ポリオレフィン系樹脂フィルムを
    袋の最も内側になるように位置させ、袋の外周の縁部に
    巾3〜10ミリのヒートシール線が位置するようにヒー
    トシールしてなることを特徴とする開封容易な包装用
    袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006049070A1 (ja) * 2004-11-01 2006-05-11 Asahi Kasei Chemicals Corporation 開封容易な袋

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