JPH11176342A - 陰極線管 - Google Patents
陰極線管Info
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- JPH11176342A JPH11176342A JP33674597A JP33674597A JPH11176342A JP H11176342 A JPH11176342 A JP H11176342A JP 33674597 A JP33674597 A JP 33674597A JP 33674597 A JP33674597 A JP 33674597A JP H11176342 A JPH11176342 A JP H11176342A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高価なバイメタル部品を使用しなくても、色
選別機構の熱膨張によるミスランディングを好適に防止
できる陰極線管を提供する。 【解決手段】 蛍光体パネル2の内面側に色選別機構3
を装着するための支持部材20を、色選別機構側に溶接
される溶接部21と、蛍光体パネル側に係止される係止
部22と、これらを連結する中間部23とから成る板状
のバネ構造体で構成する。また、溶接部21、係止部2
2及び中間部23を区画する一対の折り曲げ跡24を、
その部材幅方向Aと28°以上75°以下の角度θをな
して互いに平行に形成する。
選別機構の熱膨張によるミスランディングを好適に防止
できる陰極線管を提供する。 【解決手段】 蛍光体パネル2の内面側に色選別機構3
を装着するための支持部材20を、色選別機構側に溶接
される溶接部21と、蛍光体パネル側に係止される係止
部22と、これらを連結する中間部23とから成る板状
のバネ構造体で構成する。また、溶接部21、係止部2
2及び中間部23を区画する一対の折り曲げ跡24を、
その部材幅方向Aと28°以上75°以下の角度θをな
して互いに平行に形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー受像機等に
搭載される陰極線管に係わり、特に、蛍光体パネルに色
選別機構を装着するための支持構造に関する。
搭載される陰極線管に係わり、特に、蛍光体パネルに色
選別機構を装着するための支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来における陰極線管の構成例を
示す斜視図であり、図7はその陰極線管に組み込まれた
色選別機構を示す斜視図である。図示のように陰極線管
1は、R(赤),G(緑),B(青)の色蛍光体からな
る蛍光面が内面側に形成された蛍光体パネル2と、この
蛍光体パネル2の内面側に装着された色選別機構3と、
蛍光体パネル2にフリットシール部4を介して接合され
たファンネル5と、このファンネル5のネック部分に封
止された電子銃6とから構成されている。
示す斜視図であり、図7はその陰極線管に組み込まれた
色選別機構を示す斜視図である。図示のように陰極線管
1は、R(赤),G(緑),B(青)の色蛍光体からな
る蛍光面が内面側に形成された蛍光体パネル2と、この
蛍光体パネル2の内面側に装着された色選別機構3と、
蛍光体パネル2にフリットシール部4を介して接合され
たファンネル5と、このファンネル5のネック部分に封
止された電子銃6とから構成されている。
【0003】このうち、色選別機構3は、電子銃6から
放射された各色の電子ビームを選択的に通過させるもの
で、多数の小孔またはスリット孔をパターン形成してな
る色選別マスク7と、この色選別マスク7を支持するフ
レーム8とから構成されている。フレーム構体8は、一
対の横フレーム8aと一対の縦フレーム8bとを略矩形
状に連結したもので、上記色選別マスク7は、一対の縦
フレーム8bを加圧変形させて得られる所定の張力をも
って、一対の横フレーム8a間に架張されている。ま
た、フレーム構体8を構成する一対の横フレーム8aと
一対の縦フレーム8bとには、それぞれホルダ9を介し
て板状の支持部材10が取り付けられている。
放射された各色の電子ビームを選択的に通過させるもの
で、多数の小孔またはスリット孔をパターン形成してな
る色選別マスク7と、この色選別マスク7を支持するフ
レーム8とから構成されている。フレーム構体8は、一
対の横フレーム8aと一対の縦フレーム8bとを略矩形
状に連結したもので、上記色選別マスク7は、一対の縦
フレーム8bを加圧変形させて得られる所定の張力をも
って、一対の横フレーム8a間に架張されている。ま
た、フレーム構体8を構成する一対の横フレーム8aと
一対の縦フレーム8bとには、それぞれホルダ9を介し
て板状の支持部材10が取り付けられている。
【0004】支持部材10は、蛍光体パネル2に色選別
機構3を装着するためのもので、その一端側に係止孔1
1が設けられている。一方、蛍光体パネル2の内周面に
は固定ピン12が設けられており、この固定ピン12に
支持部材10の係止孔11を嵌め込むことで、蛍光体パ
ネル2の内面側に色選別機構3が装着されている。
機構3を装着するためのもので、その一端側に係止孔1
1が設けられている。一方、蛍光体パネル2の内周面に
は固定ピン12が設けられており、この固定ピン12に
支持部材10の係止孔11を嵌め込むことで、蛍光体パ
ネル2の内面側に色選別機構3が装着されている。
【0005】ところで、この種の陰極線管1において
は、その動作時に電子ビームの衝突によって色選別マス
ク7が発熱し、これに伴う色選別機構3の熱膨張によっ
てミスランディングが発生する。すなわち図8に示すよ
うに、例えばアパーチャグリル方式の場合、蛍光体パネ
ル2の内面に形成された蛍光体ストライプ13と直交す
るフレーム長手方向に色選別機構3が熱膨張すると、こ
れに追従して色選別マスク7も変位する。
は、その動作時に電子ビームの衝突によって色選別マス
ク7が発熱し、これに伴う色選別機構3の熱膨張によっ
てミスランディングが発生する。すなわち図8に示すよ
うに、例えばアパーチャグリル方式の場合、蛍光体パネ
ル2の内面に形成された蛍光体ストライプ13と直交す
るフレーム長手方向に色選別機構3が熱膨張すると、こ
れに追従して色選別マスク7も変位する。
【0006】そうすると、熱膨張していないときにG1
の位置にあった任意のスリット孔が熱膨張によってG2
の位置に変位し、これに伴ってG1位置のスリット孔を
通過して蛍光面上の所定の位置P1に衝突していた電子
ビームEbが、熱膨張後はG2の位置に変位した同じス
リット孔を通過して蛍光面上のP2の位置に衝突し、こ
れによってα距離分のミスランディングが発生する。こ
うしたミスランディングは、輝度の低下や色ずれなどの
不具合を招くため、何らかの対策が必要となる。
の位置にあった任意のスリット孔が熱膨張によってG2
の位置に変位し、これに伴ってG1位置のスリット孔を
通過して蛍光面上の所定の位置P1に衝突していた電子
ビームEbが、熱膨張後はG2の位置に変位した同じス
リット孔を通過して蛍光面上のP2の位置に衝突し、こ
れによってα距離分のミスランディングが発生する。こ
うしたミスランディングは、輝度の低下や色ずれなどの
不具合を招くため、何らかの対策が必要となる。
【0007】そこで従来においては、陰極線管1の動作
時に電子ビームの衝突によって色選別機構3が熱膨張し
た際に、色選別機構3自体を蛍光体パネル2の内面側、
つまり蛍光面側に移動させることでミスランディングを
防ぐ措置が採られている。
時に電子ビームの衝突によって色選別機構3が熱膨張し
た際に、色選別機構3自体を蛍光体パネル2の内面側、
つまり蛍光面側に移動させることでミスランディングを
防ぐ措置が採られている。
【0008】具体的には図8において、熱膨張前は図中
実線で示す位置にあった色選別マスク7を、熱膨張後に
は図中破線で示す位置まで進出させることで、フレーム
長手方向における熱膨張後のスリット孔の位置G2を、
図中破線矢印で示すように熱膨張前の電子ビームEbの
軌道上に位置させ、これによって熱変形(膨張、収縮)
に起因したミスランディングを防止する措置が採られて
いる。
実線で示す位置にあった色選別マスク7を、熱膨張後に
は図中破線で示す位置まで進出させることで、フレーム
長手方向における熱膨張後のスリット孔の位置G2を、
図中破線矢印で示すように熱膨張前の電子ビームEbの
軌道上に位置させ、これによって熱変形(膨張、収縮)
に起因したミスランディングを防止する措置が採られて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のミ
スランディング対策では、フレーム構体8に取り付けら
れる支持部材10(またはホルダ9)の構成として、熱
膨張率の異なる2種類の金属板を溶接にて貼り合わせた
バイメタルのバネ構造支持物(以下、バイメタル部品と
称す)を採用しており、このバイメタル部品が非常に高
価でかつ加工性に難点があることから、陰極線管のコス
トダウンを図るうえで大きな障害になっていた。
スランディング対策では、フレーム構体8に取り付けら
れる支持部材10(またはホルダ9)の構成として、熱
膨張率の異なる2種類の金属板を溶接にて貼り合わせた
バイメタルのバネ構造支持物(以下、バイメタル部品と
称す)を採用しており、このバイメタル部品が非常に高
価でかつ加工性に難点があることから、陰極線管のコス
トダウンを図るうえで大きな障害になっていた。
【0010】また、従来においては、色選別機構3から
伝達される熱によってバイメタル部品(支持部材10ま
たはホルダ9)に温度変化が生じたときにはじめて補正
効果を奏するものとなっており、色選別マスク7の昇温
による初期のフレーム変形、即ち電源投入直後のミスラ
ンディングについては十分に補正できなかった。こうし
た電源投入後の初期のミスランディングについては、近
年の高精細度表示でかつフェースパネル表面(画像表示
面)のフラット化の要求が強まっている状況下や、コン
ピュータディスプレイのスクリーンセイバー等の機能が
一般化している状況下において、無視できない重要課題
となっている。
伝達される熱によってバイメタル部品(支持部材10ま
たはホルダ9)に温度変化が生じたときにはじめて補正
効果を奏するものとなっており、色選別マスク7の昇温
による初期のフレーム変形、即ち電源投入直後のミスラ
ンディングについては十分に補正できなかった。こうし
た電源投入後の初期のミスランディングについては、近
年の高精細度表示でかつフェースパネル表面(画像表示
面)のフラット化の要求が強まっている状況下や、コン
ピュータディスプレイのスクリーンセイバー等の機能が
一般化している状況下において、無視できない重要課題
となっている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る陰極線管に
おいては、蛍光体パネルの内面側に色選別機構を装着す
るための支持部材が、色選別機構側に溶接される溶接部
と、蛍光体パネル側に係止される係止部と、これらの溶
接部と係止部とを連結する中間部とから成る板状のバネ
構造体であって、溶接部、係止部及び中間部を区画する
一対の折り曲げ跡が、その部材幅方向と28°以上75
°以下の角度をなして互いに平行に形成されたものであ
る。
おいては、蛍光体パネルの内面側に色選別機構を装着す
るための支持部材が、色選別機構側に溶接される溶接部
と、蛍光体パネル側に係止される係止部と、これらの溶
接部と係止部とを連結する中間部とから成る板状のバネ
構造体であって、溶接部、係止部及び中間部を区画する
一対の折り曲げ跡が、その部材幅方向と28°以上75
°以下の角度をなして互いに平行に形成されたものであ
る。
【0012】上記構成からなる陰極線管においては、支
持部材の溶接部を色選別機構側に溶接し、同係止部を蛍
光体パネル側に係止した状態で、その動作時に色選別機
構が熱膨張を起こすと、一対の折り曲げ跡の形成方向に
従って溶接部とともに色選別機構がパネル内面(蛍光
面)側に移動し、これによって色選別機構の熱膨張によ
るミスランディングが防止される。また、一対の折り曲
げ跡の角度として、部材幅方向と28°以上の角度をな
して形成すれば、色選別機構をパネル内面側に移動させ
る補正機能を発揮させることができ、さらに部材幅方向
と75°以下の角度をなして形成すれば、係止部が係止
される蛍光体パネルの固定ピンの削れを回避することが
できる。
持部材の溶接部を色選別機構側に溶接し、同係止部を蛍
光体パネル側に係止した状態で、その動作時に色選別機
構が熱膨張を起こすと、一対の折り曲げ跡の形成方向に
従って溶接部とともに色選別機構がパネル内面(蛍光
面)側に移動し、これによって色選別機構の熱膨張によ
るミスランディングが防止される。また、一対の折り曲
げ跡の角度として、部材幅方向と28°以上の角度をな
して形成すれば、色選別機構をパネル内面側に移動させ
る補正機能を発揮させることができ、さらに部材幅方向
と75°以下の角度をなして形成すれば、係止部が係止
される蛍光体パネルの固定ピンの削れを回避することが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明に係
わる陰極線管の一実施形態を説明する図であり、図中
(a)はその正面図、(b)は支持部材の展開図を示し
ている。なお、本実施形態においては、上記従来例と同
様の構成部分に同一の符号を付し、重複する説明は省略
する。
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明に係
わる陰極線管の一実施形態を説明する図であり、図中
(a)はその正面図、(b)は支持部材の展開図を示し
ている。なお、本実施形態においては、上記従来例と同
様の構成部分に同一の符号を付し、重複する説明は省略
する。
【0014】先ず、図1(a)においては、多数のスリ
ット孔をパターン形成してなるアパーチャグリル(色選
別マスク)7をフレーム構体8で支持してなる色選別機
構3の上下及び左右に、それぞれホルダ9を介して支持
部材20が取り付けられている。一方、蛍光体パネル2
の内周面には4つの固定ピン12が設けられており、こ
れらの固定ピン12に上述の支持部材20を嵌め込むこ
とで、蛍光体パネル2の内面側に色選別機構3が装着さ
れている。
ット孔をパターン形成してなるアパーチャグリル(色選
別マスク)7をフレーム構体8で支持してなる色選別機
構3の上下及び左右に、それぞれホルダ9を介して支持
部材20が取り付けられている。一方、蛍光体パネル2
の内周面には4つの固定ピン12が設けられており、こ
れらの固定ピン12に上述の支持部材20を嵌め込むこ
とで、蛍光体パネル2の内面側に色選別機構3が装着さ
れている。
【0015】但し、色選別機構3に対する支持部材20
の取付構造としては、上述のようにホルダ9を介在させ
ず、フレーム構体8(横フレーム8a,縦フレーム8
b)に直に支持部材20を取り付けるようにしてもよ
い。
の取付構造としては、上述のようにホルダ9を介在させ
ず、フレーム構体8(横フレーム8a,縦フレーム8
b)に直に支持部材20を取り付けるようにしてもよ
い。
【0016】各々の支持部材20は、バネ鋼等からなる
板状のバネ構造体であって、図1(b)に示すように、
色選別機構3側(フレーム構体8)に溶接される溶接部
21と、蛍光体パネル2側(固定ピン12)に係止され
る係止部22と、これら溶接部21と係止部22とを連
結する中間部23とから構成されている。
板状のバネ構造体であって、図1(b)に示すように、
色選別機構3側(フレーム構体8)に溶接される溶接部
21と、蛍光体パネル2側(固定ピン12)に係止され
る係止部22と、これら溶接部21と係止部22とを連
結する中間部23とから構成されている。
【0017】また、溶接部21、係止部22および中間
部23は、一対の折り曲げ跡24によってそれぞれ区画
されるとともに、各々の折り曲げ跡24を境に曲げ成形
され、これによって溶接部21と係止部22との間に段
差が確保されるようになっている。この段差は、係止部
22に設けられた係止孔25を、蛍光体パネル側の固定
ピンに嵌め込む際に必要となるもので、折り曲げ跡24
での初期の曲げ角度に応じて適宜設定される。
部23は、一対の折り曲げ跡24によってそれぞれ区画
されるとともに、各々の折り曲げ跡24を境に曲げ成形
され、これによって溶接部21と係止部22との間に段
差が確保されるようになっている。この段差は、係止部
22に設けられた係止孔25を、蛍光体パネル側の固定
ピンに嵌め込む際に必要となるもので、折り曲げ跡24
での初期の曲げ角度に応じて適宜設定される。
【0018】一方、上述のように溶接部21、係止部2
2及び中間部23を区画する一対の折り曲げ跡24は、
部材幅方向Aと所定の角度θ(図例では45°程度)を
なして互いに平行に形成されている。折り曲げ跡24と
部材幅方向Aとがなす角度θは、予め理論的または実験
的に把握した色選別機構3の熱膨張によるミスランディ
ング量(図8中のα量)を照準に、支持部材20の熱膨
張率や、折り曲げ跡24での初期の曲げ角(中間部23
の傾斜角)、さらには部材長手方向Bにおける中間部2
3の長さL等に基づいて適宜設定される角度である。
2及び中間部23を区画する一対の折り曲げ跡24は、
部材幅方向Aと所定の角度θ(図例では45°程度)を
なして互いに平行に形成されている。折り曲げ跡24と
部材幅方向Aとがなす角度θは、予め理論的または実験
的に把握した色選別機構3の熱膨張によるミスランディ
ング量(図8中のα量)を照準に、支持部材20の熱膨
張率や、折り曲げ跡24での初期の曲げ角(中間部23
の傾斜角)、さらには部材長手方向Bにおける中間部2
3の長さL等に基づいて適宜設定される角度である。
【0019】図2は支持部材20の変形作用を説明する
平面図であり、図中(a)は変形前の状態を示し、
(b)は変形後の状態を示している。先ず、図2(a)
の状態は、溶接部21、係止部22および中間部23が
同一平面をなしている状態、つまり一対の折り曲げ跡2
4の部分が全く曲げられておらず、上述の段差が最小
(ゼロ)の状態である。この変形前の状態では、係止部
22の係止孔25の中心位置に対し、部材幅方向Aにお
ける溶接部21の変位量がゼロとなる。
平面図であり、図中(a)は変形前の状態を示し、
(b)は変形後の状態を示している。先ず、図2(a)
の状態は、溶接部21、係止部22および中間部23が
同一平面をなしている状態、つまり一対の折り曲げ跡2
4の部分が全く曲げられておらず、上述の段差が最小
(ゼロ)の状態である。この変形前の状態では、係止部
22の係止孔25の中心位置に対し、部材幅方向Aにお
ける溶接部21の変位量がゼロとなる。
【0020】これに対して、図2(b)の状態は、溶接
部21側の折り曲げ跡24の部分が直角に折れ曲がり、
さらに係止部22側の折り曲げ跡24の部分がそれと反
対方向に直角に折れ曲がった状態で、上述の段差が最大
の状態である。この変形後の状態では、係止部22の係
止孔25の中心位置に対し、部材幅方向Aにおける溶接
部21の変位量が(L×sinθ)/2となる。
部21側の折り曲げ跡24の部分が直角に折れ曲がり、
さらに係止部22側の折り曲げ跡24の部分がそれと反
対方向に直角に折れ曲がった状態で、上述の段差が最大
の状態である。この変形後の状態では、係止部22の係
止孔25の中心位置に対し、部材幅方向Aにおける溶接
部21の変位量が(L×sinθ)/2となる。
【0021】このような変形作用を奏する支持部材20
の取り付けに際しては、各々の区画領域のうち、溶接部
21が色選別機構3のフレーム構体8に直にまたはホル
ダ9を介してスポット溶接される。そのため、支持部材
20の溶接部21には、スポット溶接による溶接痕26
(図2参照)が残る。その際、各々の支持部材20は、
色選別機構3の上側と下側で互いに同じ向きに設定さ
れ、左側と右側でも互いに同じ向きに設定される。
の取り付けに際しては、各々の区画領域のうち、溶接部
21が色選別機構3のフレーム構体8に直にまたはホル
ダ9を介してスポット溶接される。そのため、支持部材
20の溶接部21には、スポット溶接による溶接痕26
(図2参照)が残る。その際、各々の支持部材20は、
色選別機構3の上側と下側で互いに同じ向きに設定さ
れ、左側と右側でも互いに同じ向きに設定される。
【0022】さらに、色選別機構3の上下・左右では、
各支持部材20を折り曲げ跡24を境に曲げ成形した状
態で、それぞれの係止部22の係止孔25の位置が溶接
部21の溶接痕26の位置よりもパネル蛍光面側に近く
なるよう、折り曲げ跡24の形成方向や支持部材20の
取付方向が設定される。また係止部22は、そこに設け
られた係止孔25を蛍光体パネル2側の固定ピン12に
嵌め込むことで係止される。そのため係止孔25の位置
は、色選別機構3の熱変形等が生じても変位しない固定
された位置となる。
各支持部材20を折り曲げ跡24を境に曲げ成形した状
態で、それぞれの係止部22の係止孔25の位置が溶接
部21の溶接痕26の位置よりもパネル蛍光面側に近く
なるよう、折り曲げ跡24の形成方向や支持部材20の
取付方向が設定される。また係止部22は、そこに設け
られた係止孔25を蛍光体パネル2側の固定ピン12に
嵌め込むことで係止される。そのため係止孔25の位置
は、色選別機構3の熱変形等が生じても変位しない固定
された位置となる。
【0023】このように色選別機構3の上下・左右にそ
れぞれ支持部材20を取り付け、各々の支持部材20の
係止孔25を固定ピン12に係止して蛍光体パネル2の
内面側に色選別機構3を装着した状態では、色選別機構
3の熱膨張に伴う支持部材20の変形により、色選別機
構3が図3に示すような挙動を示す。
れぞれ支持部材20を取り付け、各々の支持部材20の
係止孔25を固定ピン12に係止して蛍光体パネル2の
内面側に色選別機構3を装着した状態では、色選別機構
3の熱膨張に伴う支持部材20の変形により、色選別機
構3が図3に示すような挙動を示す。
【0024】すなわち、色選別機構3が熱膨張する前の
段階では、一対の折り曲げ跡24での初期の曲げ角に応
じて、係止部22の係止孔25の中心位置に対し、溶接
部21の溶接痕26の位置が部材幅方向(補正方向Zと
同一方向)にM寸法分だけずれた状態となる。この状態
から色選別機構3が熱膨張すると、支持部材20に対し
ては、上述のように係止部22の係止孔25を固定位置
として、その反対側の溶接部21に、色選別機構3の熱
膨張方向に対応した押圧力が加わる。
段階では、一対の折り曲げ跡24での初期の曲げ角に応
じて、係止部22の係止孔25の中心位置に対し、溶接
部21の溶接痕26の位置が部材幅方向(補正方向Zと
同一方向)にM寸法分だけずれた状態となる。この状態
から色選別機構3が熱膨張すると、支持部材20に対し
ては、上述のように係止部22の係止孔25を固定位置
として、その反対側の溶接部21に、色選別機構3の熱
膨張方向に対応した押圧力が加わる。
【0025】そうすると、支持部材20は一対の折り曲
げ跡24の形成方向に応じて図中実線で示す位置から図
中二点鎖線で示す位置へと変位するため、部材幅方向
(Z)では上記ずれ寸法Mが小さくなる。これにより、
係止孔25の中心位置に対して、溶接痕26の位置がN
寸法分だけ近づくため、それと同じN寸法分だけ色選別
機構3が蛍光体パネル2の蛍光面側に近づくことにな
る。
げ跡24の形成方向に応じて図中実線で示す位置から図
中二点鎖線で示す位置へと変位するため、部材幅方向
(Z)では上記ずれ寸法Mが小さくなる。これにより、
係止孔25の中心位置に対して、溶接痕26の位置がN
寸法分だけ近づくため、それと同じN寸法分だけ色選別
機構3が蛍光体パネル2の蛍光面側に近づくことにな
る。
【0026】したがって、色選別機構3の熱膨張前後で
も、アパーチャグリル7の任視のスリット孔を通過する
電子ビームが蛍光面上の規定の位置に衝突するよう、各
折り曲げ跡24の形成方向を含むパラメータをもって、
熱膨張後におけるアパーチャグリル7の移動位置(N寸
法分の移動量)を上記図8に示す条件で規定することに
より、単一材料からなる安価な支持部材20であって
も、バイメタル部品と同様に色選別機構3の熱膨張に起
因したミスランディングを防止することが可能となる。
も、アパーチャグリル7の任視のスリット孔を通過する
電子ビームが蛍光面上の規定の位置に衝突するよう、各
折り曲げ跡24の形成方向を含むパラメータをもって、
熱膨張後におけるアパーチャグリル7の移動位置(N寸
法分の移動量)を上記図8に示す条件で規定することに
より、単一材料からなる安価な支持部材20であって
も、バイメタル部品と同様に色選別機構3の熱膨張に起
因したミスランディングを防止することが可能となる。
【0027】さらに、本実施形態のように色選別機構3
のフレーム構体8を構成する一対の横フレーム8aと一
対の縦フレーム8bとに、それぞれ支持部材20を取り
付けた場合、先ず、陰極線管への電源の投入によってア
パーチャグリル7が熱膨張すると、アパーチャグリル7
の架張方向(上下方向)に色選別機構3が変形する。こ
のとき、色選別機構3の上下(横フレーム8a)に取り
付けられた二つの支持部材20が色選別機構3の動きに
追従してスムースに変形するため、それらの支持部材2
0の変形に伴って色選別機構3がパネル蛍光面側に移動
し、これによって電源投入後の初期のミスランディング
が防止される。
のフレーム構体8を構成する一対の横フレーム8aと一
対の縦フレーム8bとに、それぞれ支持部材20を取り
付けた場合、先ず、陰極線管への電源の投入によってア
パーチャグリル7が熱膨張すると、アパーチャグリル7
の架張方向(上下方向)に色選別機構3が変形する。こ
のとき、色選別機構3の上下(横フレーム8a)に取り
付けられた二つの支持部材20が色選別機構3の動きに
追従してスムースに変形するため、それらの支持部材2
0の変形に伴って色選別機構3がパネル蛍光面側に移動
し、これによって電源投入後の初期のミスランディング
が防止される。
【0028】その後、アパーチャグリル7の熱量が飽和
し、この飽和した熱が他の部品に伝導・放射されると、
色選別機構3全体が熱膨張して熱的に平衡状態となる。
このとき、色選別機構3の上下・左右(横フレーム8
a,縦フレーム8b)に取り付けられた4つの支持部材
20が色選別機構3の動きに追従してスムースに変形す
るため、それぞれの支持部材20の変形に伴って色選別
機構3がパネル蛍光面側に移動し、これによって電源投
入後の熱的平衡状態でのミスランディングが防止され
る。
し、この飽和した熱が他の部品に伝導・放射されると、
色選別機構3全体が熱膨張して熱的に平衡状態となる。
このとき、色選別機構3の上下・左右(横フレーム8
a,縦フレーム8b)に取り付けられた4つの支持部材
20が色選別機構3の動きに追従してスムースに変形す
るため、それぞれの支持部材20の変形に伴って色選別
機構3がパネル蛍光面側に移動し、これによって電源投
入後の熱的平衡状態でのミスランディングが防止され
る。
【0029】ここで、支持部材20を構成するうえで
は、溶接部21、係止部22および中間部23を区画す
る一対の折り曲げ跡24と、その部材幅方向Aとがなす
角度θが零でない限り、原理的には先の図2(b)の状
態で、溶接部21と係止部22との間に(L×sin
θ)/2の変位が生じる。しかしながら、折り曲げ跡2
4の角度θを極端に小さく設定すると、ミスランディン
グの防止効果が現れないことも考えられるため、本発明
者は、折り曲げ跡24の角度θとミスランディング量と
の関係について検討してみた。
は、溶接部21、係止部22および中間部23を区画す
る一対の折り曲げ跡24と、その部材幅方向Aとがなす
角度θが零でない限り、原理的には先の図2(b)の状
態で、溶接部21と係止部22との間に(L×sin
θ)/2の変位が生じる。しかしながら、折り曲げ跡2
4の角度θを極端に小さく設定すると、ミスランディン
グの防止効果が現れないことも考えられるため、本発明
者は、折り曲げ跡24の角度θとミスランディング量と
の関係について検討してみた。
【0030】この検討にあたっては、部材幅方向Aに対
する折り曲げ跡24の角度θを、33°、45°、57
°とした3タイプの支持部材20を用意し、これらをタ
イプごとに色選別機構3に取り付けて(取付状態は図1
(a)と同じ)、それぞれのミスランディング量を測定
した。その測定結果を図4に示す。
する折り曲げ跡24の角度θを、33°、45°、57
°とした3タイプの支持部材20を用意し、これらをタ
イプごとに色選別機構3に取り付けて(取付状態は図1
(a)と同じ)、それぞれのミスランディング量を測定
した。その測定結果を図4に示す。
【0031】図4においては、横軸に折り曲げ跡24の
角度(θ)をとり、縦軸に4象限平均補正量をとってい
る。この4象限補正量は、パネルコーナーの4象限にお
けるミスランディング量の測定結果を平均した4象限平
均値を、角度θが零の支持部材を用いた場合のミスラン
ディング量を基準に示したものである。
角度(θ)をとり、縦軸に4象限平均補正量をとってい
る。この4象限補正量は、パネルコーナーの4象限にお
けるミスランディング量の測定結果を平均した4象限平
均値を、角度θが零の支持部材を用いた場合のミスラン
ディング量を基準に示したものである。
【0032】この図4の測定結果から、角度θ=33°
のタイプでは0.3μm程度の補正量、θ=45°のタ
イプでは2.4μm程度の補正量、θ=57°のタイプ
では3.1μm程度の補正量といった具合に、角度θが
大きくなるほど補正量も大きくなることが分かる。そこ
で、角度と補正量の関係を近似式を用いて図示のように
直線近似してみたところ、一対の折り曲げ跡24と部材
幅方向Aとのなす角度としては、θ≧28°の条件で設
定する必要がある、との事実が判明した。
のタイプでは0.3μm程度の補正量、θ=45°のタ
イプでは2.4μm程度の補正量、θ=57°のタイプ
では3.1μm程度の補正量といった具合に、角度θが
大きくなるほど補正量も大きくなることが分かる。そこ
で、角度と補正量の関係を近似式を用いて図示のように
直線近似してみたところ、一対の折り曲げ跡24と部材
幅方向Aとのなす角度としては、θ≧28°の条件で設
定する必要がある、との事実が判明した。
【0033】ところが、角度θを極端に大きく設定する
と、係止部22の係止孔25をパネル側の固定ピン12
に嵌め込む際に、支持部材20がその長手方向Bで大き
くねじれてしまって、固定ピン12を傷つけやすくなる
という新たな問題が発生する。固定ピン12を傷つける
と、これによって発生する削りカスが管内に散在して陰
極線管が放電しやすくなるため、信頼性の低下を招く。
また、固定ピン12に傷がつくと、そこに支持部材20
を嵌め込むことで、色選別機構3と蛍光体パネル2との
位置関係がずれ、そのずれがミスランディングの一因と
なる。そこで、一対の折り曲げ跡24と部材幅方向Aと
のなす角度θと固定ピン12の削れ具合について実験的
に検討を重ねた結果、θ>75°の条件で固定ピン12
の削れが発生する、との事実が判明した。
と、係止部22の係止孔25をパネル側の固定ピン12
に嵌め込む際に、支持部材20がその長手方向Bで大き
くねじれてしまって、固定ピン12を傷つけやすくなる
という新たな問題が発生する。固定ピン12を傷つける
と、これによって発生する削りカスが管内に散在して陰
極線管が放電しやすくなるため、信頼性の低下を招く。
また、固定ピン12に傷がつくと、そこに支持部材20
を嵌め込むことで、色選別機構3と蛍光体パネル2との
位置関係がずれ、そのずれがミスランディングの一因と
なる。そこで、一対の折り曲げ跡24と部材幅方向Aと
のなす角度θと固定ピン12の削れ具合について実験的
に検討を重ねた結果、θ>75°の条件で固定ピン12
の削れが発生する、との事実が判明した。
【0034】このような事実から、一対の折り曲げ跡2
4と部材幅方向Aとのなす角度θとしては、28°≦θ
≦75°の条件を満足するように設定することで、固定
ピン12の削れを回避したうえで、色選別機構3の熱膨
張に伴うミスランディングを有効に防止することが可能
となる。
4と部材幅方向Aとのなす角度θとしては、28°≦θ
≦75°の条件を満足するように設定することで、固定
ピン12の削れを回避したうえで、色選別機構3の熱膨
張に伴うミスランディングを有効に防止することが可能
となる。
【0035】ところで、電源投入後の初期のミスランデ
ィングについては、先述のように色選別機構3の上下
(横フレーム8a)に取り付けた支持部材20の変形に
伴って、アパーチャグリル7がパネル内面側に移動する
ため、支持部材20が温度変化しなくても補正機能が働
いてミスランディングを防止することができる。ところ
が、その後の時間経過によって色選別機構3が熱的に飽
和し、その熱がフレーム構体8に伝わって引き起こされ
るミスランディングについては、支持部材20の変形だ
けで十分な補正効果が得られない場合がある。
ィングについては、先述のように色選別機構3の上下
(横フレーム8a)に取り付けた支持部材20の変形に
伴って、アパーチャグリル7がパネル内面側に移動する
ため、支持部材20が温度変化しなくても補正機能が働
いてミスランディングを防止することができる。ところ
が、その後の時間経過によって色選別機構3が熱的に飽
和し、その熱がフレーム構体8に伝わって引き起こされ
るミスランディングについては、支持部材20の変形だ
けで十分な補正効果が得られない場合がある。
【0036】その対策として本実施形態においては、先
程の図3に示すように一対の縦フレーム8bに、温度補
正部材としての板材27をそれぞれ固着した構成を採用
している。板材27は、フレーム構体8よりも熱膨張率
が大きい部材で、縦フレーム8bの背面(アパーチャグ
リル7と反対側の面)に溶接等によって固着されてい
る。また板材27は、縦フレーム8b両端の湾曲部分を
除いた直線平面部に沿って固着されている。
程の図3に示すように一対の縦フレーム8bに、温度補
正部材としての板材27をそれぞれ固着した構成を採用
している。板材27は、フレーム構体8よりも熱膨張率
が大きい部材で、縦フレーム8bの背面(アパーチャグ
リル7と反対側の面)に溶接等によって固着されてい
る。また板材27は、縦フレーム8b両端の湾曲部分を
除いた直線平面部に沿って固着されている。
【0037】このように縦フレーム8bに板材27を固
着してなる陰極線管においては、アパーチャグリル7の
熱がフレーム構体8に伝えられて縦フレーム8bが熱変
形しようとした際に、板材27が縦フレーム8bよりも
大きく熱膨張することで、縦フレーム8bの熱変形を抑
制する力が働く。これにより、アパーチャグリル7の熱
がフレーム構体8に伝わって引き起こされるミスランデ
ィング量が低減するため、十分な補正効果を得ることが
可能となる。
着してなる陰極線管においては、アパーチャグリル7の
熱がフレーム構体8に伝えられて縦フレーム8bが熱変
形しようとした際に、板材27が縦フレーム8bよりも
大きく熱膨張することで、縦フレーム8bの熱変形を抑
制する力が働く。これにより、アパーチャグリル7の熱
がフレーム構体8に伝わって引き起こされるミスランデ
ィング量が低減するため、十分な補正効果を得ることが
可能となる。
【0038】ただし、このような補正効果は、板材27
がフレーム構体8よりも大きく熱膨張することで初めて
得られるため、フレーム構体8と板材27との熱膨張率
にあまり大きな差がない場合は、所望の補正効果が得ら
れないことも考えられる。
がフレーム構体8よりも大きく熱膨張することで初めて
得られるため、フレーム構体8と板材27との熱膨張率
にあまり大きな差がない場合は、所望の補正効果が得ら
れないことも考えられる。
【0039】そこで本発明者は、温度補正部材である板
材27の熱膨張率とミスランディング量の経時変化との
関係を実験により調べてみた。この実験では、折り曲げ
跡24と部材幅方向Aとのなす角度が45°の支持部材
20を色選別機構3の上下・左右に取り付けたタイプの
陰極線管を使用した。また、フレーム構体8は、熱膨張
率が12×10-6のステンレスで、一辺の長さが13.
5mmの角材で構成したものを採用した。そして測定サ
ンプルとしては、熱膨張率が13.5×10-6、16×
10-6、20×10-6といった3つの素材を準備し、そ
れぞれ板厚が3mm、幅が10mmの板材27を用意し
た。さらに、熱膨張率が13.5×10-6の素材につい
ては、補正効果の向上を目的として、板厚4.5mmの
板材27も用意した。
材27の熱膨張率とミスランディング量の経時変化との
関係を実験により調べてみた。この実験では、折り曲げ
跡24と部材幅方向Aとのなす角度が45°の支持部材
20を色選別機構3の上下・左右に取り付けたタイプの
陰極線管を使用した。また、フレーム構体8は、熱膨張
率が12×10-6のステンレスで、一辺の長さが13.
5mmの角材で構成したものを採用した。そして測定サ
ンプルとしては、熱膨張率が13.5×10-6、16×
10-6、20×10-6といった3つの素材を準備し、そ
れぞれ板厚が3mm、幅が10mmの板材27を用意し
た。さらに、熱膨張率が13.5×10-6の素材につい
ては、補正効果の向上を目的として、板厚4.5mmの
板材27も用意した。
【0040】これら4つの測定サンプルについて経時的
なミスランディング量を測定したところ、図5に示すよ
うな結果が得られた。図5においては、縦軸にミスラン
ディング量、横軸には陰極線管に電源を投入してからの
経過時間をとっている。また、熱膨張率が13.5×1
0-6で板厚が3mmの板材27を用いたときの測定値を
「○」印、熱膨張率が13.5×10 -6で板厚が4.5
mmの板材27を用いたときの測定値を「×」印、熱膨
張率が16×10-6で板厚が3mmの板材27を用いた
ときの測定値を「△」印、熱膨張率が20×10-6で板
厚が3mmの板材27を用いたときの測定値を「●」印
で、それぞれプロットしてある。
なミスランディング量を測定したところ、図5に示すよ
うな結果が得られた。図5においては、縦軸にミスラン
ディング量、横軸には陰極線管に電源を投入してからの
経過時間をとっている。また、熱膨張率が13.5×1
0-6で板厚が3mmの板材27を用いたときの測定値を
「○」印、熱膨張率が13.5×10 -6で板厚が4.5
mmの板材27を用いたときの測定値を「×」印、熱膨
張率が16×10-6で板厚が3mmの板材27を用いた
ときの測定値を「△」印、熱膨張率が20×10-6で板
厚が3mmの板材27を用いたときの測定値を「●」印
で、それぞれプロットしてある。
【0041】この図5の測定結果からは、先ず、陰極線
管に電源を投入してから、ミスランディング量が経時的
に変化(増加)することが分かる。そして、同じ板厚3
mmの板材27を用いた場合(○印、△印、●印)で比
較すると、経時的なミスランディング量は熱膨張率が大
きいほど小さくなっており、この点から、フレーム構体
8の縦フレーム8bに対して、より熱膨張率の大きな板
材27を固着することが、ミスランディングの防止効果
に大きく貢献することが分かる。
管に電源を投入してから、ミスランディング量が経時的
に変化(増加)することが分かる。そして、同じ板厚3
mmの板材27を用いた場合(○印、△印、●印)で比
較すると、経時的なミスランディング量は熱膨張率が大
きいほど小さくなっており、この点から、フレーム構体
8の縦フレーム8bに対して、より熱膨張率の大きな板
材27を固着することが、ミスランディングの防止効果
に大きく貢献することが分かる。
【0042】また、熱膨張率が13.5×10-6と低い
板材27の場合(○印、×印)は、板厚の厚い方が時間
経過によるミスランディング量が小さくなるものの、陰
極線管に電源を投入してから20分ほど経過するまで
は、板厚の薄い方がミスランディング量が小さくなって
いる。この理由は、板厚を厚くすると、それにつれて板
材27の熱容量も大きくなり、色選別機構3からの熱で
板材27が昇温するまでに時間がかかるためである。
板材27の場合(○印、×印)は、板厚の厚い方が時間
経過によるミスランディング量が小さくなるものの、陰
極線管に電源を投入してから20分ほど経過するまで
は、板厚の薄い方がミスランディング量が小さくなって
いる。この理由は、板厚を厚くすると、それにつれて板
材27の熱容量も大きくなり、色選別機構3からの熱で
板材27が昇温するまでに時間がかかるためである。
【0043】ここで、高精細度表示を要求される陰極線
管では、ミスランディング量の許容規格レベルが現状で
15μm以下と規定されている。したがって、この規格
を基準にランディング特性の良否を判定すると、熱膨張
率が13.5×10-6の板材27ではミスランディング
量が15μmをオーバーしているため、補正効果として
は不十分である。これに対して、熱膨張率が16×10
-6の板材27ではミスランディング量がぎりぎり15μ
mレベルをクリアーしており、、熱膨張率が20×10
-6の板材27では、十分に余裕をもって15μmレベル
をクリアーしている。
管では、ミスランディング量の許容規格レベルが現状で
15μm以下と規定されている。したがって、この規格
を基準にランディング特性の良否を判定すると、熱膨張
率が13.5×10-6の板材27ではミスランディング
量が15μmをオーバーしているため、補正効果として
は不十分である。これに対して、熱膨張率が16×10
-6の板材27ではミスランディング量がぎりぎり15μ
mレベルをクリアーしており、、熱膨張率が20×10
-6の板材27では、十分に余裕をもって15μmレベル
をクリアーしている。
【0044】このことから、板材27の熱膨張率として
は、16×10-6程度に大きく設定することが必須であ
り、その設定レベルをフレーム構体8の熱膨張率(12
×10-6)を基準にとると、フレーム構体8の熱膨張率
よりも30%以上大きく設定することが必須となる。ち
なみに、図5は17インチの陰極線管を使用した場合の
測定結果であるが、フレーム構体8および板材27の寸
法は陰極線管のインチサイズに対応して設定されるた
め、上記の必須要件はインチサイズの異なる陰極線管で
も同様に適用される。
は、16×10-6程度に大きく設定することが必須であ
り、その設定レベルをフレーム構体8の熱膨張率(12
×10-6)を基準にとると、フレーム構体8の熱膨張率
よりも30%以上大きく設定することが必須となる。ち
なみに、図5は17インチの陰極線管を使用した場合の
測定結果であるが、フレーム構体8および板材27の寸
法は陰極線管のインチサイズに対応して設定されるた
め、上記の必須要件はインチサイズの異なる陰極線管で
も同様に適用される。
【0045】このことから、上記の必須要件を満たす板
材27を縦フレーム8bに固着することにより、色選別
機構3の熱膨張に起因したミスランディングを有効に防
止して、画像品質(色ずれ等)の劣化を回避することが
可能となる。
材27を縦フレーム8bに固着することにより、色選別
機構3の熱膨張に起因したミスランディングを有効に防
止して、画像品質(色ずれ等)の劣化を回避することが
可能となる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、蛍
光体パネルの内面側に色選別機構を装着するための支持
部材の構成として、溶接部、係止部および中間部とを区
画する一対の折り曲げ跡を、その部材幅方向と28°以
上75°以下の角度をなして互いに平行に形成すること
で、係止部が係止される蛍光体パネルの固定ピンの削れ
を回避したうえで、バイメタル部品と同様に色選別機構
の熱膨張に伴うミスランディングを防止することが可能
となる。
光体パネルの内面側に色選別機構を装着するための支持
部材の構成として、溶接部、係止部および中間部とを区
画する一対の折り曲げ跡を、その部材幅方向と28°以
上75°以下の角度をなして互いに平行に形成すること
で、係止部が係止される蛍光体パネルの固定ピンの削れ
を回避したうえで、バイメタル部品と同様に色選別機構
の熱膨張に伴うミスランディングを防止することが可能
となる。
【図1】本発明に係る陰極線管の一実施形態を説明する
図である。
図である。
【図2】支持部材の変形作用を説明する図である。
【図3】支持部材の変形による色選別機構の挙動を説明
する図である。
する図である。
【図4】折り曲げ跡の角度と補正量の関係を示す図であ
る。
る。
【図5】ミスランディング量の経時的変化を示す図であ
る。
る。
【図6】従来における陰極線管の構成例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図7】色選別機構の構成例を示す斜視図である。
【図8】ミスランディングを説明する模式図である。
1…陰極線管、2…蛍光体パネル、3…色選別機構、1
2…固定ピン、20…支持部材、21…溶接部、22…
係止部、23…中間部、24…折り曲げ跡、25…係止
孔、27…板材(温度補正部材)
2…固定ピン、20…支持部材、21…溶接部、22…
係止部、23…中間部、24…折り曲げ跡、25…係止
孔、27…板材(温度補正部材)
Claims (2)
- 【請求項1】 蛍光体パネルの内面側に支持部材を介し
て色選別機構を装着してなる陰極線管において、 前記支持部材は、前記色選別機構側に溶接される溶接部
と、前記蛍光体パネル側に係止される係止部と、前記溶
接部と前記係止部とを連結する中間部とから成る板状の
バネ構造体であって、前記溶接部、前記係止部及び前記
中間部を区画する一対の折り曲げ跡が、その部材幅方向
と28°以上75°以下の角度をなして互いに平行に形
成されていることを特徴とする陰極線管。 - 【請求項2】 前記色選別機構は、一対の横フレームと
一対の縦フレームとを略矩形状に連結してなるフレーム
構体と、前記一対の横フレーム間に架張された色選別マ
スクとを有し、 前記支持部材は、前記一対の横フレームと前記一対の縦
フレームとにそれぞれ取り付けられたもので、 前記一対の縦フレームに、前記フレーム構体よりも熱膨
張率が30%以上大きい温度補正部材をそれぞれ固着し
てなることを特徴とする請求項1記載の陰極線管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33674597A JPH11176342A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33674597A JPH11176342A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 陰極線管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11176342A true JPH11176342A (ja) | 1999-07-02 |
Family
ID=18302335
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33674597A Withdrawn JPH11176342A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 陰極線管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11176342A (ja) |
-
1997
- 1997-12-08 JP JP33674597A patent/JPH11176342A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050526 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
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| A761 | Written withdrawal of application |
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