JPH11180026A - 孔版印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

孔版印刷装置及び印刷方法

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JPH11180026A
JPH11180026A JP35439697A JP35439697A JPH11180026A JP H11180026 A JPH11180026 A JP H11180026A JP 35439697 A JP35439697 A JP 35439697A JP 35439697 A JP35439697 A JP 35439697A JP H11180026 A JPH11180026 A JP H11180026A
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roller
plate cylinder
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plate
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Katsuaki Ono
克昭 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスタやインキを無駄にすることなく、長時
間放置後の印刷時においても1枚目から良好な印刷物を
得ることができる孔版印刷装置を提供する。 【解決手段】 版胴1と、インキローラー3と、版胴1
の内周面及びインキローラー3の外周面に接触する第1
の位置と、版胴1の内周面及びインキローラー3の外周
面より離間する第2の位置とに移動自在であり、版胴1
及びインキローラー3と同方向に回転駆動されるインキ
補充ローラー5とを具備する孔版印刷装置において、イ
ンキ補充ローラー5をインキローラー3の配設位置より
も版胴1の回転方向下流側に配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、版胴の外周面上に
製版済みマスタを巻装して印刷を行う孔版印刷装置及び
印刷方法に関し、詳しくは版胴の内周面にインキを供給
するインキ供給機構の構造及び動作に関する。
【0002】
【従来の技術】多孔性の支持円筒体に樹脂あるいは金属
網体のメッシュスクリーンを複数層巻装した構成の回転
自在な版胴と、熱可塑性樹脂フィルム(厚み1〜3μm
程度のものが一般的である)に和紙繊維または合成繊維
あるいは和紙と合成繊維とを混抄したものからなる多孔
性支持体を貼り合わせたラミネート構造のマスタとを用
い、マスタの熱可塑性樹脂フィルム面をサーマルヘッド
で加熱穿孔製版した後に版胴に巻装し、版胴内部に設け
られたインキ供給手段より版胴の内周面にインキを供給
して、プレスローラー等の押圧手段で印刷用紙を版胴に
押圧することにより、版胴開孔部、マスタ穿孔部より滲
出したインキを印刷用紙に転移させて印刷を行う感熱デ
ジタル孔版印刷装置がよく知られている。
【0003】上述の孔版印刷装置では、前の版(印刷済
みの版)の印刷が終了した後に次の原稿での穿孔製版が
行われ、版胴に自動的に巻装されて次の印刷に進むよう
に構成されている。このように連続的に印刷が行われる
場合には、版胴の支持円筒体とメッシュスクリーンとに
十分な量のインキが保持されているので、新しいマスタ
が巻装されてもインキが確実に供給され、1枚目から良
好な印刷物を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、印刷装置を長
時間放置した後に、版胴に新しいマスタを巻装して印刷
を行う場合には、版胴の支持円筒体及びメッシュスクリ
ーンに保持されていたインキが蒸発し、また、マスタの
多孔性支持体に吸収されることで減少し、新しく巻装さ
れたマスタに対して良好な印刷画像が得られるだけのイ
ンキが供給されるまでに、所謂、版付け動作を何回も行
い、数枚ないし数十枚の損紙が発生してしまうという問
題点があった。
【0005】この問題点を解決するため、長時間放置後
に未製版のマスタを版胴に巻装し、版胴を回転させると
共に未給紙状態で押圧手段を作動させ、支持円筒体及び
メッシュスクリーンにインキを充填させる技術が特開平
3−175081号公報に開示されているが、この技術
では、未製版のマスタ及びマスタに供給された大量のイ
ンキが無駄になってしまうという問題点がある。
【0006】本発明は、マスタやインキを無駄にするこ
となく、長時間放置後の印刷時においても1枚目から良
好な印刷物を得ることができる孔版印刷装置の提供を目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転自在な版胴と、前記版胴と同方向に回転駆動され前
記版胴の内周面にインキを供給するインキローラーと、
前記版胴の内周面及び前記インキローラーの外周面に接
触する第1の位置と、前記版胴の内周面及び前記インキ
ローラーの外周面より離間する第2の位置とに移動自在
であり、前記版胴及び前記インキローラーと同方向に回
転駆動されるインキ補充ローラーとを具備する孔版印刷
装置において、前記インキ補充ローラーが前記インキロ
ーラーの配設位置よりも前記版胴の回転方向下流側に配
設されていることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、回転自在な版胴
と、前記版胴と同方向に回転駆動され前記版胴の内周面
にインキを供給するインキローラーと、前記版胴の内周
面及び前記インキローラーの外周面に接触する第1の位
置と、前記版胴の内周面及び前記インキローラーの外周
面より離間する第2の位置とに移動自在であり、前記版
胴及び前記インキローラーと同方向に回転駆動されるイ
ンキ補充ローラーとを具備し、前記インキ補充ローラー
が前記インキローラーの配設位置よりも前記版胴の回転
方向下流側に配設された孔版印刷装置を用いた印刷方法
であって、前記インキ補充ローラーが第1の位置を占め
た状態で排版動作を行った後に前記インキ補充ローラー
を第2の位置に位置決めすることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の印
刷方法において、さらに、前記所定枚数は前記孔版印刷
装置の放置時間及び/または前記インキの温度に応じて
制御されることを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の印
刷方法において、さらに、前記放置時間あるいは前記温
度が所定値を超えた場合に、前記インキ補充ローラーが
第1の位置を占めた状態で、排版動作に先立ち前記版胴
を空転させることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項4記載の印
刷方法において、さらに、前記版胴の空転は前記放置時
間あるいは前記温度と前記所定値との差に応じて制御さ
れることを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項2ないし請
求項5のうちの何れか1つに記載の印刷方法において、
さらに、前記インキ補充ローラーが第1の位置を占める
前に、前記インキローラーに対してインキを補給するこ
とを特徴とする。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例を採用した孔
版印刷装置の版胴の要部を示している。同図において、
支軸1aに回転自在に支持された版胴1は、その周面に
図示しないステージ部及びクランパーを有しており、そ
の内部にはインキ供給手段2を有している。版胴1は、
図示しない版胴駆動手段によって図の矢印方向に回転駆
動される。また、版胴1の下方には、図示しない揺動手
段によって揺動され、その外周面を版胴1の外周面に対
して接離自在に設けられたプレスローラー10が配設さ
れている。プレスローラー10は、印刷用紙Pを版胴1
に圧接させ、印刷用紙Pに印刷画像を転写させる。
【0014】インキ供給手段2は、インキローラー3、
ドクターローラー4、インキ補充ローラー5から主に構
成されている。支軸1aに固設された側板6,6間に回
転自在に支持されたインキローラー3は、その外周面が
版胴1の内周面と近接するように設置されており、図示
しないインキ供給パイプより供給されたインキを版胴1
の内周面に供給する。インキローラー3は、版胴駆動手
段からの回転駆動力をギヤやベルト等の図示しない駆動
力伝達手段によって伝達されて、版胴1と同期して図の
時計回り方向に回転駆動される。
【0015】インキローラー3の近傍に配設されたドク
ターローラー4は、側板6,6間に回転自在に支持され
ており、版胴駆動手段からの回転駆動力を図示しない駆
動力伝達手段によって伝達されて、インキローラー3と
は逆方向に回転駆動される。ドクターローラー4は、そ
の外周面とインキローラー3の外周面との間に僅かな隙
間が生じるように配置され、インキローラー3の外周面
との近接部において楔状のインキ溜まり7を形成してい
る。インキ溜まり7のインキは、インキローラー3の外
周面とドクターローラー4の外周面との隙間を通過し、
インキローラー3の外周面上にインキ層を形成する。
【0016】インキローラー3の版胴1の回転方向下流
側にはインキ補充ローラー5が配設されている。インキ
補充ローラー5は、その支軸5aの両端をアーム8,8
の一端に回転自在に支持されており、支軸5aに接続さ
れたモーター5bからの駆動力を受けてインキローラー
3と同方向に回転駆動される。モーター5bの作動は、
後述する制御手段19によって制御される。
【0017】一端にインキ補充ローラー5を支持した板
状部材であるアーム8は、その他端が曲折されて受け部
8aが形成されている。また、アーム8のほぼ中央には
長穴8bが、他端部には長穴8cが形成されている。各
アーム8,8は、各側板6,6に外方に向けて植設され
たピン9,9に長穴8bを、また、各側板6,6に設け
られた軸受部材6a,6a(図3(図1を右方より見た
図)参照)に回転自在に支持された支軸11に長穴8c
をそれぞれ係合されることで、各側板6,6の外側に支
持されている。
【0018】支軸11の両端にはカム板12,12が、
中程にはウォームホイール13がそれぞれ取り付けられ
ている。円板状のカム板12は、その中心より偏心した
位置を支軸11の端部に固着されており、その大径部の
外周面を受け部8aに当接可能な位置に配設されてい
る。アーム8は、他端の裏面に設けられた図示しないブ
ラケットと側板6の裏面に設けられた図示しないブラケ
ットとの間に張設された引張コイルバネ14の付勢力に
より、受け部8aを常時カム板12の外周面側に引き寄
せられている。
【0019】各側板6,6間の、ウォームホイール13
の配設位置の近傍には、図示しない取付部材によって各
側板6,6に固定されたステッピングモーター15が配
設されている。ステッピングモーター15の出力軸に
は、ウォームホイール13と噛合するウォーム16が取
り付けられている。
【0020】ステッピングモーター15は、その作動に
よりカム板12を回動させることで、インキ補充ローラ
ー5を第1の位置と第2の位置とに選択的に位置決めす
る。インキ補充ローラー5は、カム板12の大径部が受
け部8aと当接しているときに、その外周面が引張コイ
ルバネ14の付勢力に抗して版胴1の内周面及びインキ
ローラー3の外周面より離間する、図1に示す第2の位
置に位置決めされ、カム板12の大径部が受け部8aよ
り離れたときに、その外周面が引張コイルバネ14の付
勢力により版胴1の内周面及びインキローラー3の外周
面に近付けられてこれらと当接し、カム板12の最小径
部が受け部8aと対向したときに、引張コイルバネ14
の所定の付勢力で版胴1の内周面及びインキローラー3
の外周面に圧接する、図2に示す第1の位置に位置決め
される。カム板12の最小径部が受け部8aと対向した
ときには、両者間に僅かな隙間が生ずるように設定され
ている。ステッピングモーター15の作動は、後述する
制御手段19によって制御される。
【0021】また、版胴1の一方のフランジ1bの外側
には、図4に示すように、切欠部17aを有するカム1
7が版胴1と一体的に回転自在に取り付けられている。
切欠部17aは、版胴1を構成する図示しない多孔性支
持板及びメッシュスクリーンの非開孔部と対応する角度
に形成されている。カム17の近傍にはセンサー18が
取り付けられている。センサー18はカム17を検知し
ている間、後述する制御手段19にオン信号を出力す
る。
【0022】図5は、第1の実施例に用いられる制御手
段19の制御ブロック図を示している。図示しないCP
U、ROM、RAM等を有する周知のマイクロコンピュ
ーターで構成された制御手段19は、孔版印刷装置に設
けられた操作パネル20からの動作指令によりモーター
5b及びステッピングモーター15の作動を制御する。
操作パネル20上には、孔版印刷装置が長時間放置され
た後に印刷を行う場合に、インキ補充ローラー5を作動
させる放置後印刷モードキーと、インキ補充ローラー5
の作動回数を設定する回数設定キーとが割り付けられて
いる。制御手段19は、放置後印刷モードキー及び回数
設定キーが操作された後に操作パネル20上の製版スタ
ートキーが押下されたときに、設定された回数分だけセ
ンサー18からのオン信号を有効とし、センサー18か
らのオン信号が入力されている間はインキ補充ローラー
5を上述の第1の位置に位置決めさせ、センサー18か
らのオン信号が途切れたときにインキ補充ローラー5を
上述の第2の位置に位置決めさせると共に、設定された
作動回数を1ずつ減算する。モーター5bは、製版スタ
ートキー押下時に回転され、作動回数が0となったとき
に停止される。
【0023】上記構成に基づき、以下に動作を説明す
る。オペレーターにより、操作パネル20上の放置後印
刷モードキーが操作されて放置後印刷モードとなり、回
数設定キーが操作されてインキ補充ローラー5の作動回
数が設定された後に図示しない製版スタートキーが押下
されると、モーター5bが作動してインキ補充ローラー
5の回転が開始されると共に、ステッピングモーター1
5が作動してインキ補充ローラー5を第1の位置に位置
決めさせる。このモーター5b及びステッピングモータ
ー15の作動に先立ち、図示しないインキポンプが作動
し、インキ溜まり7のインキが、図2に二点鎖線で示す
通常時よりもさらに多い、図2に破線で示す位置まで補
給される。これにより、インキ補充ローラー5が第1の
位置に位置決めされることで通常よりも多量に消費され
るインキの不足を防止することができる。その後、図示
しない排版手段が作動して版胴1の外周面より前版のマ
スタが剥離される。
【0024】この排版時において、版胴1の図1におけ
る時計回り方向への回転に伴い、インキローラー3、ド
クターローラー4、インキ補充ローラー5がそれぞれ回
転する。インキ補充ローラー5はインキローラー3及び
版胴1の内周面と圧接することで、インキローラー3の
外周面からインキを殺ぎ落として版胴1の内周面に供給
すると共に、版胴1を押圧して劣化した古いインキをマ
スタに押し込み、版胴1の周面上より除去させる。この
とき、インキ補充ローラー5がインキローラー3の配設
位置よりも版胴1の回転方向下流側に配設されているた
め、インキ補充ローラー5がインキローラー3側に移動
することが防止され、インキローラー3に対しては余計
な負荷がかからず、安定したインキ供給が行われる。
【0025】そして、センサー18からのオン信号が途
絶えると、ステッピングモーター15が作動してインキ
補充ローラー5が第2の位置に位置決めされると共に作
動回数が1減算される。その後、版胴1がホームポジシ
ョンに位置決めされて排版動作が終了する。
【0026】排版後、版胴1が回転駆動され、給版動
作、版付け動作が順次行われる。この給版動作及び版付
け動作時においても、インキ補充ローラー5がインキロ
ーラー3及び版胴1の内周面と圧接し、インキローラー
3の外周面からインキを殺ぎ落として版胴1の内周面に
供給する。
【0027】版付け動作後、図示しない印刷スタートキ
ーが押下されると、版胴1が回転駆動されて印刷動作が
行われる。この印刷動作時においても、インキ補充ロー
ラー5がインキローラー3及び版胴1の内周面と圧接
し、インキローラー3の外周面からインキを殺ぎ落とし
て版胴1の内周面に供給する。
【0028】そして、設定された作動回数が消化される
と、ステッピングモーター15が作動されてインキ補充
ローラー5が第2の位置に位置決めされると共に、モー
ター5bの作動が停止されてインキ補充ローラー5の回
転が停止される。なお、設定された作動回数が「1」の
場合は、インキ補充ローラー5は排版動作終了時に、
「2」の場合は給版動作終了時に、「3」の場合は版付
け動作終了時にそれぞれ第2の位置に位置決めされるこ
ととなる。この一連の動作のフローチャートを、作動回
数を「5」に設定した場合を例として図6に示す。
【0029】上述の構成によれば、版胴1からの劣化イ
ンキの除去と、版胴1への新しいインキの供給とを確実
に行うことができ、さらに印刷中にも版胴1の内周面よ
りインキが強制的に押し出されるので、長時間放置され
た後に印刷を行う場合でも1枚目から良好な画像を得る
ことができる。
【0030】図7は、本発明の第2の実施例を採用した
孔版印刷装置の版胴の要部を、図8は、本発明の第2の
実施例に用いられる制御手段22の制御ブロック図をそ
れぞれ示している。この第2の実施例は第1の実施例と
比べると、インキの温度を検出する温度センサー21を
有する点、制御手段19に代えて制御手段22を用いる
点、操作パネル20に代えてタイマー23を有する操作
パネル24を用いる点において相違している。
【0031】インキの温度の代用として、版胴1の内部
温度を検知する温度センサー21は、側板6の内側に取
り付けられており、後述する制御手段22に温度情報を
出力する。温度センサー21としては、版胴1の内部温
度を検知するものの他、インキ溜まり7の温度を検知す
るものを用いてもよく、インキの温度としてインキ温度
を直接検知するものの方がインキの挙動を正確に把握す
ることができる。
【0032】操作パネル24は、前回の印刷動作終了後
より製版スタートキーが押されるまでの時間である孔版
印刷装置の放置時間を計時するタイマー23と、図示し
ない放置後印刷モードキーとを有している。タイマー2
3は、制御手段22が有する構成としてもよい。なお、
インキ補充ローラー5の作動回数を設定する回数設定キ
ーは有していない。
【0033】制御手段22は、操作パネル24上の放置
後印刷モードキーが操作された後に製版スタートキーが
押下されたときに、タイマー23の計時時間及び温度セ
ンサー21からの温度情報に応じてインキ補充ローラー
5の作動回数を演算して設定し、設定された作動回数分
だけセンサー18からのオン信号を有効とすると共に、
センサー18からのオン信号が入力されている間はイン
キ補充ローラー5を上述の第1の位置に位置決めさせ、
センサー18からのオン信号が途切れたときにインキ補
充ローラー5を上述の第2の位置に位置決めさせると共
に、設定された作動回数を1ずつ減算する。モーター5
bは、製版スタートキー押下時に回転され、作動回数が
0となったときに停止される。
【0034】このような構成とすることにより、孔版印
刷装置の放置時間及び温度に応じて制御手段22がイン
キ補充ローラー5の作動回数を自動的に設定するので、
装置放置後の印刷開始時及び/またはインキの粘度が高
くなる低温時等に、印刷開始時から印刷用紙に良好な画
像を形成することができると共に、オペレーターの判断
によるインキ補充ローラー5の作動回数の不足あるいは
過多を防止することで、結果的に第1の実施例に比較し
て良好な画像の印刷物が得られるまでの時間(以下、フ
ァーストプリントタイムと呼ぶ)を短縮することができ
る。
【0035】この第2の実施例では、タイマー23から
の計時時間情報及び温度センサー21からの温度情報に
応じてインキ補充ローラー5の作動回数を演算したが、
何れか一方の情報を基に作動回数を演算する構成として
もよい。
【0036】第2の実施例の変形例として、制御手段2
2の動作プログラムに閾値を設け、タイマー23の計時
時間あるいは温度センサー21の検知温度がこの閾値を
超えた場合に、排版動作に先立って、インキ補充ローラ
ー5を第1の位置に位置決めした状態で版胴1を所定時
間だけ回転させてもよい。このときの版胴1の回転数は
60r.p.m.以上が望ましく、高速回転させること
でインキ補充ローラー5の作動回数を短縮させることが
できる。
【0037】このような構成とすることにより、版胴1
からの劣化インキの除去及び版胴1への新しいインキの
供給を効果的に行うことができると共に、排版動作に先
立ってインキ補充ローラー5を作動させて版胴1の空転
を行っても、結果的にファーストプリントタイムを短縮
することができる。この変形例の、排版動作に先立って
版胴1を高速で空転させ、さらに印刷動作にまでわたっ
てインキ補充ローラー5の圧接を行う動作のフローチャ
ートを図9に示す。
【0038】さらに、計時時間と閾値との差、あるいは
検知温度と閾値との差に基づいて、空転時の回転速度や
回転時間を制御するように構成してもよい。これによれ
ば、版胴1からの劣化インキの除去と版胴1への新しい
インキの供給とを最短時間で行うことができ、より一層
ファーストプリントタイムを短縮することができる。
【0039】上記各実施例及び変形例では、インキ補充
ローラー5の外周面を所定の付勢力によって版胴1の内
周面及びインキローラー3の外周面に圧接させて回転さ
せる構成としたが、所定の付勢力を付与せず、単に当接
させた状態で回転させる構成を採用してもよい。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、インキ補
充ローラーがインキローラーの配設位置よりも版胴の回
転方向下流側に配設されているため、インキ補充ローラ
ーがインキローラー側に移動することが防止され、イン
キローラーに対しては余計な負荷がかからず、安定した
インキ供給を行うことができる。
【0041】請求項2記載の発明によれば、版胴からの
劣化インキの除去と、版胴への新しいインキの供給とを
確実に行うことができ、さらに印刷中にも版胴の内周面
よりインキが強制的に押し出されるので、長時間放置さ
れた後に印刷を行う場合でも1枚目から良好な画像を得
ることができる。
【0042】請求項3記載の発明によれば、放置時間及
び温度に応じてインキ補充ローラー5の作動回数を自動
的に設定するので、装置放置後の印刷開始時及び/また
は低温時等に、印刷開始時から印刷用紙に良好な画像を
形成することができると共に、インキ補充ローラーの作
動回数の不足あるいは過多を防止することで、ファース
トプリントタイムを短縮することができる。
【0043】請求項4記載の発明によれば、版胴の周面
上からの劣化インキの除去及び版胴の周面への新しいイ
ンキの供給を効果的に行うことができると共に、ファー
ストプリントタイムをさらに短縮することができる。
【0044】請求項5記載の発明によれば、版胴からの
劣化インキの除去と版胴への新しいインキの供給とを最
短時間で行うことができ、より一層ファーストプリント
タイムを短縮することができる。
【0045】請求項6記載の発明によれば、インキ補充
ローラーが第1の位置に位置決めされることで通常より
も多量に消費されるインキの不足を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す孔版印刷装置の版
胴の要部側面図である。
【図2】本発明の第1の実施例を説明する孔版印刷装置
の版胴の要部側面図である。
【図3】本発明の第1の実施例を説明する孔版印刷装置
の版胴の要部正面図である。
【図4】本発明の第1の実施例に用いられるセンサーを
示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例に用いられる制御手段の
ブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図7】本発明の第2の実施例を示す孔版印刷装置の版
胴の要部側面図である。
【図8】本発明の第2の実施例に用いられる制御手段の
ブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施例の変形例の動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 版胴 3 インキローラー 5 インキ補充ローラー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転自在な版胴と、 前記版胴と同方向に回転駆動され、前記版胴の内周面に
    インキを供給するインキローラーと、 前記版胴の内周面及び前記インキローラーの外周面に接
    触する第1の位置と、前記版胴の内周面及び前記インキ
    ローラーの外周面より離間する第2の位置とに移動自在
    であり、前記版胴及び前記インキローラーと同方向に回
    転駆動されるインキ補充ローラーとを具備する孔版印刷
    装置において、 前記インキ補充ローラーが、前記インキローラーの配設
    位置よりも前記版胴の回転方向下流側に配設されている
    ことを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】回転自在な版胴と、 前記版胴と同方向に回転駆動され、前記版胴の内周面に
    インキを供給するインキローラーと、 前記版胴の内周面及び前記インキローラーの外周面に接
    触する第1の位置と、前記版胴の内周面及び前記インキ
    ローラーの外周面より離間する第2の位置とに移動自在
    であり、前記版胴及び前記インキローラーと同方向に回
    転駆動されるインキ補充ローラーとを具備し、 前記インキ補充ローラーが前記インキローラーの配設位
    置よりも前記版胴の回転方向下流側に配設された孔版印
    刷装置を用いた印刷方法であって、 前記インキ補充ローラーが第1の位置を占めた状態で排
    版動作を行った後に前記インキ補充ローラーを第2の位
    置に位置決めすることを特徴とする印刷方法。
  3. 【請求項3】前記所定枚数は、前記孔版印刷装置の放置
    時間及び/または前記インキの温度に応じて制御される
    ことを特徴とする請求項2記載の印刷方法。
  4. 【請求項4】前記放置時間あるいは前記温度が所定値を
    超えた場合に、前記インキ補充ローラーが第1の位置を
    占めた状態で、排版動作に先立ち前記版胴を空転させる
    ことを特徴とする請求項3記載の印刷方法。
  5. 【請求項5】前記版胴の空転は、前記放置時間あるいは
    前記温度と前記所定値との差に応じて制御されることを
    特徴とする請求項4記載の印刷方法。
  6. 【請求項6】前記インキ補充ローラーが第1の位置を占
    める前に、前記インキローラーに対してインキを補給す
    ることを特徴とする請求項2ないし請求項5のうちの何
    れか1つに記載の印刷方法。
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JP2006315373A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置

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