JPH11181571A - 堆積膜形成方法および装置 - Google Patents
堆積膜形成方法および装置Info
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- JPH11181571A JPH11181571A JP34933397A JP34933397A JPH11181571A JP H11181571 A JPH11181571 A JP H11181571A JP 34933397 A JP34933397 A JP 34933397A JP 34933397 A JP34933397 A JP 34933397A JP H11181571 A JPH11181571 A JP H11181571A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来よりも小径な電子写真用感光体を作製す
る際、膜のひび割れの少ない、帯電能、残留電位、メモ
リー電位、感度、温度特性が良好な電子写真用感光体の
製造を可能にする堆積膜形成方法および装置の提供。 【解決手段】 円筒状基体上にシリコンを含む堆積膜を
形成するプラズマCVD法による同軸型堆積膜形成方法
および装置の、グロー放電面に面する円筒状基体の表面
積S1、カソード電極の表面積S2、カソード電極に印加
する電力P、シリコンを含む堆積膜の光導電層成膜時の
円筒状基体表面温度変化の絶対値△Ts、堆積室に導入
するSiH4ガス流量fが、下記式(A)および(B)を同時
に満たすことを特徴とする。3.5×10-3℃/cm2≦△
Ts/S1≦5.5×10-2℃/cm2 (A) 1.6×10W・sccm/℃≦P・f/(△Ts・S2/S1)≦3.5
×104W・sccm/℃ (B)
る際、膜のひび割れの少ない、帯電能、残留電位、メモ
リー電位、感度、温度特性が良好な電子写真用感光体の
製造を可能にする堆積膜形成方法および装置の提供。 【解決手段】 円筒状基体上にシリコンを含む堆積膜を
形成するプラズマCVD法による同軸型堆積膜形成方法
および装置の、グロー放電面に面する円筒状基体の表面
積S1、カソード電極の表面積S2、カソード電極に印加
する電力P、シリコンを含む堆積膜の光導電層成膜時の
円筒状基体表面温度変化の絶対値△Ts、堆積室に導入
するSiH4ガス流量fが、下記式(A)および(B)を同時
に満たすことを特徴とする。3.5×10-3℃/cm2≦△
Ts/S1≦5.5×10-2℃/cm2 (A) 1.6×10W・sccm/℃≦P・f/(△Ts・S2/S1)≦3.5
×104W・sccm/℃ (B)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体デバイスとし
ての電子写真用感光体デバイス、画像入力用ラインセン
サー、撮像デバイス、光起電力デバイスなどに有用な、
非単結晶質の機能性堆積膜を良好に形成し得るプラズマ
CVDによる堆積膜形成方法および装置に関する。
ての電子写真用感光体デバイス、画像入力用ラインセン
サー、撮像デバイス、光起電力デバイスなどに有用な、
非単結晶質の機能性堆積膜を良好に形成し得るプラズマ
CVDによる堆積膜形成方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体などで使用されているプラズマ処
理装置には、それぞれの用途に応じてさまざまな方法が
ある。例えば堆積膜の形成では、高周波電力によるプラ
ズマCVD法を用いた電子写真用感光体としてのアモル
ファスシリコン系半導体膜があり、その特徴を生かす装
置、方法が使用されており、さらに、近年膜特性向上に
対する要望も強くなっており、さまざまな検討がなされ
ている。
理装置には、それぞれの用途に応じてさまざまな方法が
ある。例えば堆積膜の形成では、高周波電力によるプラ
ズマCVD法を用いた電子写真用感光体としてのアモル
ファスシリコン系半導体膜があり、その特徴を生かす装
置、方法が使用されており、さらに、近年膜特性向上に
対する要望も強くなっており、さまざまな検討がなされ
ている。
【0003】例えば、特開昭63−14875号公報に
はカソード電極の長さLと、アノード電極からカソード
電極迄の距離dを、5≦L/d≦40とすることによ
り、安定で均一なプラズマ放電が得られ、膜の均一性お
よび膜質が向上する技術が開示されており、特開昭62
−1872号公報には基体の外径R1と反応槽容器の内
径R2との比R1/R2を、0.2〜0.8の範囲にすること
により均一で優良な堆積膜を形成できる技術が開示され
ている。
はカソード電極の長さLと、アノード電極からカソード
電極迄の距離dを、5≦L/d≦40とすることによ
り、安定で均一なプラズマ放電が得られ、膜の均一性お
よび膜質が向上する技術が開示されており、特開昭62
−1872号公報には基体の外径R1と反応槽容器の内
径R2との比R1/R2を、0.2〜0.8の範囲にすること
により均一で優良な堆積膜を形成できる技術が開示され
ている。
【0004】そして、特公昭62−37111号公報に
は、高周波電力を放電面に面している電極面積に対して
0.3W/cm2以上とし、全ガス流量を放電室の内容積との
比で0.01min-1以上にすることにより高感度で、高抵
抗のアモルファスシリコン膜が得られる技術が開示され
ている。
は、高周波電力を放電面に面している電極面積に対して
0.3W/cm2以上とし、全ガス流量を放電室の内容積との
比で0.01min-1以上にすることにより高感度で、高抵
抗のアモルファスシリコン膜が得られる技術が開示され
ている。
【0005】さらに、特開平1−96659号公報に
は、支持体温度を270℃以上に保持して窒素化非晶質
珪素を作製することにより、窒素化非晶質珪素からなる
電荷輸送層を有する機能分離型電子写真感光体を、容易
に製造する技術が開示されており、また、特開平3−2
24214号公報には基板温度100℃以下で、ガス流
量比H2/SiH4≧1、RFパワー≦17mW/cm2、内圧≦
0.1Torrで広いバンドギャップおよび高い光導電率の
非晶質シリコン膜を製造する技術が開示されており、さ
らに特開平8−227167号公報にはシリコン原子、
炭素原子を母体とした表面層を製造する際に、支持体温
度を表面層の成膜の進行に伴って徐々に昇温させること
により、高硬度で透明度の高い光受容部材を形成する技
術が開示されている。
は、支持体温度を270℃以上に保持して窒素化非晶質
珪素を作製することにより、窒素化非晶質珪素からなる
電荷輸送層を有する機能分離型電子写真感光体を、容易
に製造する技術が開示されており、また、特開平3−2
24214号公報には基板温度100℃以下で、ガス流
量比H2/SiH4≧1、RFパワー≦17mW/cm2、内圧≦
0.1Torrで広いバンドギャップおよび高い光導電率の
非晶質シリコン膜を製造する技術が開示されており、さ
らに特開平8−227167号公報にはシリコン原子、
炭素原子を母体とした表面層を製造する際に、支持体温
度を表面層の成膜の進行に伴って徐々に昇温させること
により、高硬度で透明度の高い光受容部材を形成する技
術が開示されている。
【0006】また、USP4,560,634には基板温
度が300〜350℃、パワー密度0.5〜5W/cm2、内
圧0.01〜10Torrの条件で作製した暗抵抗が106oh
m・cm以上の結晶シリコンを光導電層に用いる技術が開示
されている。
度が300〜350℃、パワー密度0.5〜5W/cm2、内
圧0.01〜10Torrの条件で作製した暗抵抗が106oh
m・cm以上の結晶シリコンを光導電層に用いる技術が開示
されている。
【0007】これらの技術により、電子写真用感光体の
電気的、光学的、光導電的特性および使用環境特性が向
上し、それに伴って画像品質も向上してきた。
電気的、光学的、光導電的特性および使用環境特性が向
上し、それに伴って画像品質も向上してきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法および装置で作製されたアモルフアスシリコン系材
料の光導電層を有する電子写真用感光体は、暗抵抗値、
光感度、光応答性等の電気的、光学的、光導電特性、お
よび使用環境特性の点、さらには経時安定性および耐久
性の点において、各々個々には特性の向上が図られては
いるが、総合的な特性向上を図る上でさらに改良される
余地が存在するのが実情である。
方法および装置で作製されたアモルフアスシリコン系材
料の光導電層を有する電子写真用感光体は、暗抵抗値、
光感度、光応答性等の電気的、光学的、光導電特性、お
よび使用環境特性の点、さらには経時安定性および耐久
性の点において、各々個々には特性の向上が図られては
いるが、総合的な特性向上を図る上でさらに改良される
余地が存在するのが実情である。
【0009】特に、近年では複写機本体の高性能化が進
み、デジタル機やカラー機の普及に伴い電子写真装置の
高画質、高速化、高耐久化は急速に進んでおり、電子写
真用感光体においては電気的特性や光導電特性のさらな
る向上とともに、帯電能、感度を維持しつつあらゆる環
境下で大幅に性能を延ばすことが求められている。
み、デジタル機やカラー機の普及に伴い電子写真装置の
高画質、高速化、高耐久化は急速に進んでおり、電子写
真用感光体においては電気的特性や光導電特性のさらな
る向上とともに、帯電能、感度を維持しつつあらゆる環
境下で大幅に性能を延ばすことが求められている。
【0010】一方、近年複写機がオフィスで使用される
場合小型化による省スペース化が進んでおり、それに伴
って電子写真用感光体も小型化が要望されている。さら
には近年プリンターの需要が増加したことから、従来複
写機で使用されてきた直径80mm程度の電子写真用感光
体よりも小径な直径40mm程度のアモルファスシリコン
感光体の需要も増大している。
場合小型化による省スペース化が進んでおり、それに伴
って電子写真用感光体も小型化が要望されている。さら
には近年プリンターの需要が増加したことから、従来複
写機で使用されてきた直径80mm程度の電子写真用感光
体よりも小径な直径40mm程度のアモルファスシリコン
感光体の需要も増大している。
【0011】そこで、電子写真用感光体として従来より
も小径な直径40mm程度のアモルファスシリコン感光体
の作製を、従来の径と同じ処方で行ったところ、以下の
ような現象が発生する場合があることが判明した。
も小径な直径40mm程度のアモルファスシリコン感光体
の作製を、従来の径と同じ処方で行ったところ、以下の
ような現象が発生する場合があることが判明した。
【0012】すなわち、従来よりも小径なる電子写真感
光体を作製した場合、僅かでも製造条件がずれると堆積
膜に微少なひび割れが生じる場合があった。作製した電
子写真感光体に微少なひび割れが生じると、電子写真感
光体としては使用できなくなり、生産性を大きく低下さ
せ、コストアップの原因となる。
光体を作製した場合、僅かでも製造条件がずれると堆積
膜に微少なひび割れが生じる場合があった。作製した電
子写真感光体に微少なひび割れが生じると、電子写真感
光体としては使用できなくなり、生産性を大きく低下さ
せ、コストアップの原因となる。
【0013】さらには、従来よりも小径なるアモルファ
スシリコン感光体を従来の径のものと同じ処方で作製し
たところ、帯電能、感度および周囲温度の変化による帯
電能の変動(温度特性)やブランクメモリーおよびゴース
トといった光メモリー等の電子写真特性が、従来の径で
作製したものよりも改善の余地が大きくなる場合がある
という、さらなる高画質化への課題が生じてきた。
スシリコン感光体を従来の径のものと同じ処方で作製し
たところ、帯電能、感度および周囲温度の変化による帯
電能の変動(温度特性)やブランクメモリーおよびゴース
トといった光メモリー等の電子写真特性が、従来の径で
作製したものよりも改善の余地が大きくなる場合がある
という、さらなる高画質化への課題が生じてきた。
【0014】したがって、本出願に関わる発明の目的
は、従来よりも小径なる電子写真用感光体を作製する際
に、堆積膜のひび割れの低減を可能にし、且つ、帯電能
および感度の向上と、温度特性および光メモリーの低減
を、高次元で両立して画像品質を飛躍的に向上させた、
シリコン原子を母体とした非単結晶材料で構成された光
受容層を有する電子写真用感光体の製造を可能にする堆
積膜形成方法および装置を提供することにある。
は、従来よりも小径なる電子写真用感光体を作製する際
に、堆積膜のひび割れの低減を可能にし、且つ、帯電能
および感度の向上と、温度特性および光メモリーの低減
を、高次元で両立して画像品質を飛躍的に向上させた、
シリコン原子を母体とした非単結晶材料で構成された光
受容層を有する電子写真用感光体の製造を可能にする堆
積膜形成方法および装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の堆積膜形成方法および装置は、排気手段と原料ガス
供給手段を備えた真空気密可能な堆積室内に基体加熱ヒ
ーターを固定し、該基体加熱ヒーターを内包するよう
に、放電電極を兼ねた補助基体を取りつけた直径45mm
以下の円筒状基体を回転可能に設置し、前記円筒状基体
を外包しほぼ同軸上に設けられたカソード電極との間に
高周波電力を印加することによりグロー放電を生じさ
せ、前記円筒状基体上にシリコンを含む堆積膜を形成す
るプラズマCVD法により堆積膜を形成する方法におい
て、グロー放電面に面している前記円筒状基体の表面積
S1、前記カソード電極の表面積S2、前記カソード電極
に印加する電力P、前記シリコンを含む堆積膜の光導電
層成膜時の前記円筒状基体表面温度変化の絶対値△T
s、堆積室に導入するSiH4ガス流量f、の各々を下記
の式(A)および(B)、 3.5×10-3℃/cm2≦△Ts/S1≦5.5×10-2℃/cm2 (A) 1.6×10W・sccm/℃≦P・f/(△Ts・S2/S1)≦3.5×104W・sccm/℃ (B) を同時に満たす範囲とすることを特徴とするものであ
る。
明の堆積膜形成方法および装置は、排気手段と原料ガス
供給手段を備えた真空気密可能な堆積室内に基体加熱ヒ
ーターを固定し、該基体加熱ヒーターを内包するよう
に、放電電極を兼ねた補助基体を取りつけた直径45mm
以下の円筒状基体を回転可能に設置し、前記円筒状基体
を外包しほぼ同軸上に設けられたカソード電極との間に
高周波電力を印加することによりグロー放電を生じさ
せ、前記円筒状基体上にシリコンを含む堆積膜を形成す
るプラズマCVD法により堆積膜を形成する方法におい
て、グロー放電面に面している前記円筒状基体の表面積
S1、前記カソード電極の表面積S2、前記カソード電極
に印加する電力P、前記シリコンを含む堆積膜の光導電
層成膜時の前記円筒状基体表面温度変化の絶対値△T
s、堆積室に導入するSiH4ガス流量f、の各々を下記
の式(A)および(B)、 3.5×10-3℃/cm2≦△Ts/S1≦5.5×10-2℃/cm2 (A) 1.6×10W・sccm/℃≦P・f/(△Ts・S2/S1)≦3.5×104W・sccm/℃ (B) を同時に満たす範囲とすることを特徴とするものであ
る。
【0016】従来の直径108mm、80mmの円筒状基体
を用いてグロー放電によりアモルファスシリコン感光体
を作製する場合には、堆積膜に微少なひび割れが生じる
という現象は殆ど生じなかった。しかし、直径を45mm
以下にした円筒状基体を用いてグロー放電によってアモ
ルファスシリコン感光体を、従来の径のものと同じ処方
で作製した場合、堆積膜に微少なひび割れが生じる場合
があった。
を用いてグロー放電によりアモルファスシリコン感光体
を作製する場合には、堆積膜に微少なひび割れが生じる
という現象は殆ど生じなかった。しかし、直径を45mm
以下にした円筒状基体を用いてグロー放電によってアモ
ルファスシリコン感光体を、従来の径のものと同じ処方
で作製した場合、堆積膜に微少なひび割れが生じる場合
があった。
【0017】このことについて本発明者らは、成膜中に
堆積膜が大きなストレスを受けて歪んでいるため、僅か
な製造条件のずれによって微少なひび割れが生じるもの
と考察した。そして本発明者らは、先ず膜のストレスに
影響を与えていると考えられるパラメーターとして、成
膜中の円筒状基体表面温度Tsの測定を行った。その結
果、従来の径と比較して光導電層成膜開始直後と安定後
の円筒状基体表面温度変化の絶対値△Tsが大きく、光
導電層成膜中にひび割れが生じることがわかった。
堆積膜が大きなストレスを受けて歪んでいるため、僅か
な製造条件のずれによって微少なひび割れが生じるもの
と考察した。そして本発明者らは、先ず膜のストレスに
影響を与えていると考えられるパラメーターとして、成
膜中の円筒状基体表面温度Tsの測定を行った。その結
果、従来の径と比較して光導電層成膜開始直後と安定後
の円筒状基体表面温度変化の絶対値△Tsが大きく、光
導電層成膜中にひび割れが生じることがわかった。
【0018】そこで、本発明者らは光導電層成膜開姑直
後と安定後の円筒状基体表面温度変化の絶対値△Tsと
カソード電極に印加する電力P、グロー放電面に面して
いる円筒状基体の表面積S1、カソード電極の表面積S
2、およびSiH4ガス流量f等の放電による円筒状基体
表面温度に関与していると考えられるパラメーターに注
目して鋭意検討を行った。
後と安定後の円筒状基体表面温度変化の絶対値△Tsと
カソード電極に印加する電力P、グロー放電面に面して
いる円筒状基体の表面積S1、カソード電極の表面積S
2、およびSiH4ガス流量f等の放電による円筒状基体
表面温度に関与していると考えられるパラメーターに注
目して鋭意検討を行った。
【0019】その結果、グロー放電面に面している円筒
状基体の表面積S1に対する光導電層成膜開始直後と安
定後の円筒状基体表面温度変化の絶対値△Tsの比、す
なわち円筒状基体の単位面積当りの光導電層成膜時の円
筒状基体表面温度変化を特定することにより堆積膜のひ
び割れ低減に効果のあることがわかった。
状基体の表面積S1に対する光導電層成膜開始直後と安
定後の円筒状基体表面温度変化の絶対値△Tsの比、す
なわち円筒状基体の単位面積当りの光導電層成膜時の円
筒状基体表面温度変化を特定することにより堆積膜のひ
び割れ低減に効果のあることがわかった。
【0020】さらに、直径を45mm以下にした円筒状基
体を用い、グロー放電によってアモルファスシリコン感
光体を従来の径のものと同じ処方で作製すると、帯電
能、感度および温度特性や光メモリー等の電子写真特性
が、従来の径で作製したものよりも改善の余地が大きく
なる場合がある。これについて本発明者らは、電子写真
感光体における光電変換の主要層である光導電層の堆積
膜形成中の構造緩和が従来の径の堆積膜よりも不十分な
ため、膜中の欠陥が増加して膜質の低下を引き起こして
いることが主な原因ではないかと推測した。
体を用い、グロー放電によってアモルファスシリコン感
光体を従来の径のものと同じ処方で作製すると、帯電
能、感度および温度特性や光メモリー等の電子写真特性
が、従来の径で作製したものよりも改善の余地が大きく
なる場合がある。これについて本発明者らは、電子写真
感光体における光電変換の主要層である光導電層の堆積
膜形成中の構造緩和が従来の径の堆積膜よりも不十分な
ため、膜中の欠陥が増加して膜質の低下を引き起こして
いることが主な原因ではないかと推測した。
【0021】そこで、カソード電極に印加する電力
(P)、グロー放電面に面している円筒状基体の表面積S
1、カソード電極の表面積S2、SiH4ガス流量f、およ
び円筒状基体表面温度Ts等の堆積膜形成に関与するパ
ラメーターに注目し構造緩和を促進させる条件について
鋭意検討を行った。
(P)、グロー放電面に面している円筒状基体の表面積S
1、カソード電極の表面積S2、SiH4ガス流量f、およ
び円筒状基体表面温度Ts等の堆積膜形成に関与するパ
ラメーターに注目し構造緩和を促進させる条件について
鋭意検討を行った。
【0022】その結果、グロー放電面に面している円筒
状基体と、カソード電極の表面積比S2/S1に対するカ
ソード電極に印加する電力P密度P/(S2/S1)、光導電
層成膜開始直後と安定後の円筒状基体表面温度変化の絶
対値△TsおよびSiH4ガス流量fが堆積膜の構造緩和
に大きく影響するとの知見を得た。すなわち、P・f/
(△Ts・S2/S1)の値を特定の範囲にすることにより構
造緩和が促進されて、帯電能、感度および温度特性やブ
ランクメモリーおよびゴーストといった光メモリー等の
電子写真特性が改善された良好な堆積膜が得られること
がわかった。
状基体と、カソード電極の表面積比S2/S1に対するカ
ソード電極に印加する電力P密度P/(S2/S1)、光導電
層成膜開始直後と安定後の円筒状基体表面温度変化の絶
対値△TsおよびSiH4ガス流量fが堆積膜の構造緩和
に大きく影響するとの知見を得た。すなわち、P・f/
(△Ts・S2/S1)の値を特定の範囲にすることにより構
造緩和が促進されて、帯電能、感度および温度特性やブ
ランクメモリーおよびゴーストといった光メモリー等の
電子写真特性が改善された良好な堆積膜が得られること
がわかった。
【0023】以上のように、グロー放電面に面している
円筒状基体の表面積比S1に対する光導電層成膜開始直
後と安定後の円筒状基体表面温度変化の絶対値△Ts:△
Ts/S1、グロー放電面に面している円筒状基体とカソ
ード電極の表面積比S2/S1に対するカソード電極に印
加する電力P密度P/(S2/S1)、光導電層成膜開始直後
と安定後の円筒状基体表面温度変化の絶対値△Ts、お
よびSiH4ガス流量fの関係P・f/(△Ts・S2/S1)
が、下記の式(A)および(B)、 3.5×10-3℃/cm2≦△Ts/S1≦5.5×10-2℃/cm2 (A) 1.6×10W・sccm/℃≦P・f/(△Ts・S2/S1)≦3.5×104W・sccm/℃ (B) を同時に満たすように特定することにより本発明の効果
は得られる。
円筒状基体の表面積比S1に対する光導電層成膜開始直
後と安定後の円筒状基体表面温度変化の絶対値△Ts:△
Ts/S1、グロー放電面に面している円筒状基体とカソ
ード電極の表面積比S2/S1に対するカソード電極に印
加する電力P密度P/(S2/S1)、光導電層成膜開始直後
と安定後の円筒状基体表面温度変化の絶対値△Ts、お
よびSiH4ガス流量fの関係P・f/(△Ts・S2/S1)
が、下記の式(A)および(B)、 3.5×10-3℃/cm2≦△Ts/S1≦5.5×10-2℃/cm2 (A) 1.6×10W・sccm/℃≦P・f/(△Ts・S2/S1)≦3.5×104W・sccm/℃ (B) を同時に満たすように特定することにより本発明の効果
は得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を具体的
に説明する。先ず、図面を用いて本発明の堆積膜の形成
方法および装置について詳細に説明する。図1は、本発
明の堆積膜の形成方法に用いる装置の一例を模式的に示
すものであり、電子写真用感光体のような円筒状基体に
堆積膜を形成するのに好適なものである。図1におい
て、100は堆積膜を形成するための堆積室であり、排
気口110を介して不図示の排気装置に接続されてい
る。106は原料ガスを堆積室に導入するための原料ガ
ス導入口であり、不図示のガス供給系から原料ガスを堆
積室内に導入する。102は円筒状基体であり、補助基
体103にセットされて上部を回転軸105によって保
持されている。
に説明する。先ず、図面を用いて本発明の堆積膜の形成
方法および装置について詳細に説明する。図1は、本発
明の堆積膜の形成方法に用いる装置の一例を模式的に示
すものであり、電子写真用感光体のような円筒状基体に
堆積膜を形成するのに好適なものである。図1におい
て、100は堆積膜を形成するための堆積室であり、排
気口110を介して不図示の排気装置に接続されてい
る。106は原料ガスを堆積室に導入するための原料ガ
ス導入口であり、不図示のガス供給系から原料ガスを堆
積室内に導入する。102は円筒状基体であり、補助基
体103にセットされて上部を回転軸105によって保
持されている。
【0025】回転軸105は堆積室に回転可能に取りつ
けられている。104は円筒状基体を所定の温度に加熱
するための基体加熱用ヒーターであり、堆積室内に固定
されている。円筒状基体102は、回転軸105を介し
て駆動モーター107により回転され、周方向の膜厚の
均一化を図る。109は高周波を発生する高周波電源で
あり、高周波出力は108の整合器を介してカソード電
極101に印加されるように配線されている。図に示す
ようにカソード電極101は堆積室100の内壁を兼ね
ていてもよい。
けられている。104は円筒状基体を所定の温度に加熱
するための基体加熱用ヒーターであり、堆積室内に固定
されている。円筒状基体102は、回転軸105を介し
て駆動モーター107により回転され、周方向の膜厚の
均一化を図る。109は高周波を発生する高周波電源で
あり、高周波出力は108の整合器を介してカソード電
極101に印加されるように配線されている。図に示す
ようにカソード電極101は堆積室100の内壁を兼ね
ていてもよい。
【0026】本発明の堆積膜形成方法においては、グロ
ー放電面に面している円筒状基体104の表面積S1に
対する導電層成膜開始直後と安定後の円筒状基体表面温
度変化の絶対値△Tsの比△Ts/S1を、下記の式(A)、 3.5×10-3℃/cm2≦△Ts/S1≦5.5×10-2℃/cm2 (A) を満足する範囲にすることが好ましい。△Ts/S1<3.
5×10-3℃/cm2の範囲では、△Tsの制御が困難であ
り、また△Ts/S1>5・5×10-1℃/cm2の範囲では堆
積膜のひび割れ低減に対する効果が小さい。
ー放電面に面している円筒状基体104の表面積S1に
対する導電層成膜開始直後と安定後の円筒状基体表面温
度変化の絶対値△Tsの比△Ts/S1を、下記の式(A)、 3.5×10-3℃/cm2≦△Ts/S1≦5.5×10-2℃/cm2 (A) を満足する範囲にすることが好ましい。△Ts/S1<3.
5×10-3℃/cm2の範囲では、△Tsの制御が困難であ
り、また△Ts/S1>5・5×10-1℃/cm2の範囲では堆
積膜のひび割れ低減に対する効果が小さい。
【0027】図2は、他の一例を示しており、補助基体
203を上部から吊り下げる形で保持している以外は図
1と同様である。図2に示すように補助基体203を上
部から吊り下げる形にした場合は、補助基体203の内
面が基体加熱用ヒーター204だけになって補助基体2
03と基体加熱用ヒーター204間の空間が広がるの
で、円筒状基体の小径化の範囲が広がり好適である。
203を上部から吊り下げる形で保持している以外は図
1と同様である。図2に示すように補助基体203を上
部から吊り下げる形にした場合は、補助基体203の内
面が基体加熱用ヒーター204だけになって補助基体2
03と基体加熱用ヒーター204間の空間が広がるの
で、円筒状基体の小径化の範囲が広がり好適である。
【0028】円筒状基体102,202および補助基体
103,203は、使用目的に応じた材質を有するもの
であればよい。材質においては銅、アルミニューム、
金、銀、白金、鉛、ニッケルコ、バルト、鉄、クロム、
モリブデン、チタン、ステンレス等が電気伝導が良好な
ため好適である。さらにこれらの材料の中の2種以上の
複合材料も耐熱性が向上するために望ましい。
103,203は、使用目的に応じた材質を有するもの
であればよい。材質においては銅、アルミニューム、
金、銀、白金、鉛、ニッケルコ、バルト、鉄、クロム、
モリブデン、チタン、ステンレス等が電気伝導が良好な
ため好適である。さらにこれらの材料の中の2種以上の
複合材料も耐熱性が向上するために望ましい。
【0029】カソード電極101、201の材質として
は銅、アルミニューム、金、銀、白金、鉛、ニッケル、
コバルト、鉄、クロム、モリブデン、チタン、ステンレ
スなどが熱伝導がよく、電気伝導もよいので好適であ
る。これらの材料の中の2種以上の複合材料なども好適
に用いられる。また、加工の容易さから形状は円筒形状
が好ましいが、必要に応じて楕円形、多角形形状を用い
てもよい。
は銅、アルミニューム、金、銀、白金、鉛、ニッケル、
コバルト、鉄、クロム、モリブデン、チタン、ステンレ
スなどが熱伝導がよく、電気伝導もよいので好適であ
る。これらの材料の中の2種以上の複合材料なども好適
に用いられる。また、加工の容易さから形状は円筒形状
が好ましいが、必要に応じて楕円形、多角形形状を用い
てもよい。
【0030】カソード電極101,201は必要に応じ
て冷却手段を設けてもよい。具体的な冷却手段として
は、水、空気、液体チッ素、ベルチェ素子などによる冷
却が必要に応じて用いられる。
て冷却手段を設けてもよい。具体的な冷却手段として
は、水、空気、液体チッ素、ベルチェ素子などによる冷
却が必要に応じて用いられる。
【0031】使用される高周波電源109,209の発
振周波数は通常13.56MHzが使用されることが多く
好適であるが特に限定はない。また、出力は、装置に適
した電力を発生することができれば、いかなる出力のも
のでも好適に使用できる。さらに、高周波電源の出力変
動率はいかなる値であってもよい。
振周波数は通常13.56MHzが使用されることが多く
好適であるが特に限定はない。また、出力は、装置に適
した電力を発生することができれば、いかなる出力のも
のでも好適に使用できる。さらに、高周波電源の出力変
動率はいかなる値であってもよい。
【0032】使用される整合器108,208は高周波
電源と負荷の整合を取ることができるものであれば、い
かなる構成のものでも好適に使用できる。また、整合を
取る方法としては、自動的に調整されるものが製造時の
煩雑さを避けるために好適であるが、手動で調整される
ものであっても本発明の効果に全く影響はない。また、
整合器が配置される位置に関しては整合が取れる範囲に
おいてどこに設置してもなんら問題はないが、整合器か
らカソード間の配線のインダクタンスをできるだけ小さ
くするような配置にすると、より広い負荷条件で整合を
取ることが可能になるため望ましい。
電源と負荷の整合を取ることができるものであれば、い
かなる構成のものでも好適に使用できる。また、整合を
取る方法としては、自動的に調整されるものが製造時の
煩雑さを避けるために好適であるが、手動で調整される
ものであっても本発明の効果に全く影響はない。また、
整合器が配置される位置に関しては整合が取れる範囲に
おいてどこに設置してもなんら問題はないが、整合器か
らカソード間の配線のインダクタンスをできるだけ小さ
くするような配置にすると、より広い負荷条件で整合を
取ることが可能になるため望ましい。
【0033】図1に示す装置における堆積膜の形成は次
のような手順により行われる。先ず、旋盤を用いて表面
を鏡面加工した円筒状基体102を補助基体103に取
りつけ、堆積室100内の回転軸105に取りつける。
のような手順により行われる。先ず、旋盤を用いて表面
を鏡面加工した円筒状基体102を補助基体103に取
りつけ、堆積室100内の回転軸105に取りつける。
【0034】次に、排気口110を介して不図示の排気
装置により堆積室100内を一旦排気した後、不図示の
原料ガス導入バルブを開き加熱用の不活性ガス、例えば
アルゴンガスを原料ガス導入口106より堆積室100
内に導入し、堆積室100内が所望の圧力になるように
排気装置の排気速度および加熱用ガスの流量を調整す
る。
装置により堆積室100内を一旦排気した後、不図示の
原料ガス導入バルブを開き加熱用の不活性ガス、例えば
アルゴンガスを原料ガス導入口106より堆積室100
内に導入し、堆積室100内が所望の圧力になるように
排気装置の排気速度および加熱用ガスの流量を調整す
る。
【0035】その後、駆動用モーター107により円筒
状基体102を回転させながら不図示の温度コントロー
ラーを作動させて円筒状基体102を基体加熱用ヒータ
ー104により加熱する。なお、図1に示す堆積膜形成
装置では円筒状基体を回転可能な構成になつているが、
本発明の効果が円筒状基体を回転させなければ得られな
いというものではなく、静止状態でも本発明の効果は得
られる。円筒状基体102が所望の温度に加熱されたと
ころで不図示の原料ガス導入バルブを閉じ、堆積室内へ
のガス流入を止める。
状基体102を回転させながら不図示の温度コントロー
ラーを作動させて円筒状基体102を基体加熱用ヒータ
ー104により加熱する。なお、図1に示す堆積膜形成
装置では円筒状基体を回転可能な構成になつているが、
本発明の効果が円筒状基体を回転させなければ得られな
いというものではなく、静止状態でも本発明の効果は得
られる。円筒状基体102が所望の温度に加熱されたと
ころで不図示の原料ガス導入バルブを閉じ、堆積室内へ
のガス流入を止める。
【0036】堆積膜の形成は不図示の原料ガス導入バル
ブを開として原料ガス導入口106から所定の原料ガ
ス、例えばシランガス、水素ガス、メタンガス、などの
材料ガスを、またジボランガス、ホスフィンガスなどの
ドーピングガスを不図示のミキシングパネルにより混合
した後に堆積室100内に導入し、所望の圧力に維持す
るよう排気速度を調整する。
ブを開として原料ガス導入口106から所定の原料ガ
ス、例えばシランガス、水素ガス、メタンガス、などの
材料ガスを、またジボランガス、ホスフィンガスなどの
ドーピングガスを不図示のミキシングパネルにより混合
した後に堆積室100内に導入し、所望の圧力に維持す
るよう排気速度を調整する。
【0037】圧力が安定した後、高周波電源109より
整合器108を介して例えば周波数13.56MHzの電
力を供給し、グロー放電を生起させる。このとき整合器
108を調整し、反射波が最小となるように調整する。
高周波の入射電力から反射電力を差し引いた値を所望の
値に調整し、所望の膜厚を形成したところで電力の供給
を停止し、原料ガスの堆積室100への流入を止めて堆
積室内を一旦高真空に引き上げて層の形成を終える。
整合器108を介して例えば周波数13.56MHzの電
力を供給し、グロー放電を生起させる。このとき整合器
108を調整し、反射波が最小となるように調整する。
高周波の入射電力から反射電力を差し引いた値を所望の
値に調整し、所望の膜厚を形成したところで電力の供給
を停止し、原料ガスの堆積室100への流入を止めて堆
積室内を一旦高真空に引き上げて層の形成を終える。
【0038】この間、周方向の膜厚均等化のために円筒
状基体は回転させながら堆積膜形成を行うことが望まし
い。そして種々の機能を有する堆積膜を積層する場合に
は、上記操作を繰り返し行う。図2に示す装置を用いた
場合も上述の図1に示す装置を用いた場合と同様に堆積
膜の形成を行えばよい。
状基体は回転させながら堆積膜形成を行うことが望まし
い。そして種々の機能を有する堆積膜を積層する場合に
は、上記操作を繰り返し行う。図2に示す装置を用いた
場合も上述の図1に示す装置を用いた場合と同様に堆積
膜の形成を行えばよい。
【0039】本発明においてアモルフファスシリコン膜
を作製する際、グロー放電面に面している円筒状基体と
カソード電極の表面積比S2/S1に対するカソード電極
に印加する電力P密度P/(S2/S1)、光導電層成膜開始
直後と安定後の円筒状基体表面温度変化の絶対値△Ts
およびSiH4ガス流量fの関係P・f/(△Ts・S2/S1)
を、下記の式(B)、 1.6×10W・sccm/℃≦P・f/(△Ts・S2/S1)≦3.5×104W・sccm/℃ (B) を満足する範囲にすることが好ましい。上記範囲外では
帯電能、感度および温度特性やブランクメモリーおよび
ゴーストといった光メモリー等の電子写真特性改善に対
する効果が小さい。
を作製する際、グロー放電面に面している円筒状基体と
カソード電極の表面積比S2/S1に対するカソード電極
に印加する電力P密度P/(S2/S1)、光導電層成膜開始
直後と安定後の円筒状基体表面温度変化の絶対値△Ts
およびSiH4ガス流量fの関係P・f/(△Ts・S2/S1)
を、下記の式(B)、 1.6×10W・sccm/℃≦P・f/(△Ts・S2/S1)≦3.5×104W・sccm/℃ (B) を満足する範囲にすることが好ましい。上記範囲外では
帯電能、感度および温度特性やブランクメモリーおよび
ゴーストといった光メモリー等の電子写真特性改善に対
する効果が小さい。
【0040】
【実施例】以下、試験例、実施例により図面に基づいて
本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによってな
んら限定されるものではない。
本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによってな
んら限定されるものではない。
【0041】(試験例1)図1に示す堆積膜形成装置に
おいて発振周波数13.56MHzの高周波電源109を
用いて、アルミニューム製の直径45mmの円筒状基体1
02にアモルファスシリコン膜を形成し、電子写真用感
光体を作製した。本試験例では、放電面に面しているア
ルミニューム製の円筒状基体102の表面積S1、光導
電層成膜開始直後と安定後の円筒状基体表面温度変化の
絶対値△Tsについて、△Ts/S1の値を、(a)3.0×
10-3℃/cm2、(b)3.5×10-3℃/cm2、(c)6.0×
10-3℃/cm2、(d)1.0×10-2℃/cm2、(e)2.0×
10-2℃/cm2、(f)5.5×10-2℃/cm2、(g)6.0×
10-2℃/cm2、と変化させて、表1に示す条件にしたが
って電子写真用感光体を作製した。
おいて発振周波数13.56MHzの高周波電源109を
用いて、アルミニューム製の直径45mmの円筒状基体1
02にアモルファスシリコン膜を形成し、電子写真用感
光体を作製した。本試験例では、放電面に面しているア
ルミニューム製の円筒状基体102の表面積S1、光導
電層成膜開始直後と安定後の円筒状基体表面温度変化の
絶対値△Tsについて、△Ts/S1の値を、(a)3.0×
10-3℃/cm2、(b)3.5×10-3℃/cm2、(c)6.0×
10-3℃/cm2、(d)1.0×10-2℃/cm2、(e)2.0×
10-2℃/cm2、(f)5.5×10-2℃/cm2、(g)6.0×
10-2℃/cm2、と変化させて、表1に示す条件にしたが
って電子写真用感光体を作製した。
【0042】
【表1】
【0043】なお、このときP・f/(△Ts・S2/S1)の
値は、1.6×10W・sccm/℃≦P・f/(△Ts・S2/S1)
≦3.5×104W・sccm/℃の範囲内となるように調整し
た。但し、Pはカソード電極101に印加する電力
(W)、fはSiH4ガス流量(sccm)である。
値は、1.6×10W・sccm/℃≦P・f/(△Ts・S2/S1)
≦3.5×104W・sccm/℃の範囲内となるように調整し
た。但し、Pはカソード電極101に印加する電力
(W)、fはSiH4ガス流量(sccm)である。
【0044】(試験例2)図2に示す堆積膜形成装置に
おいて発振周波数13.56MHzの高周波電源209を
用いて、アルミニューム製の直径45mmの円筒状基体2
02にアモルファスシリコン膜を形成し、試験例1と同
様に電子写真用感光体を作製した。
おいて発振周波数13.56MHzの高周波電源209を
用いて、アルミニューム製の直径45mmの円筒状基体2
02にアモルファスシリコン膜を形成し、試験例1と同
様に電子写真用感光体を作製した。
【0045】但し本例では、△Ts/S1の値を、3.5×
10-3℃/cm2≦△Ts/S1≦5.5×10-2℃/cm2の範囲
内となるように調整し、P・f/(△Ts・S2/S1)の値
を、(h)1×10W・sccm/℃、(i)1.6×10W・sccm/
℃、(j)2×102W・sccm/℃、(k)5×103W・sccm/
℃、(1)3.5×104W・sccm/℃、(m)5×104W・sccm
/℃、と変化させて電子写真用感光体を作製した。
10-3℃/cm2≦△Ts/S1≦5.5×10-2℃/cm2の範囲
内となるように調整し、P・f/(△Ts・S2/S1)の値
を、(h)1×10W・sccm/℃、(i)1.6×10W・sccm/
℃、(j)2×102W・sccm/℃、(k)5×103W・sccm/
℃、(1)3.5×104W・sccm/℃、(m)5×104W・sccm
/℃、と変化させて電子写真用感光体を作製した。
【0046】試験例1および試験例2で作製した電子写
真用感光体を以下に示す方法により評価した。
真用感光体を以下に示す方法により評価した。
【0047】(1)膜のひび割れ 試験例1および試験例2の各々について電子写真感光体
を100本作製し、膜のひび割れが生じた本数について
試験例1(g)を基準として以下のように評価した。その
結果を、まとめて下記のように記号表示した。
を100本作製し、膜のひび割れが生じた本数について
試験例1(g)を基準として以下のように評価した。その
結果を、まとめて下記のように記号表示した。
【0048】
【0049】(2)電子写真特性 作製した各々の感光体を電子写真装置(キャノン製NP
6030を試験用に改造)にセットして、電子写真特性
を評価した。この際、プロセススピード200mm/sec、
前露光(波長700nmのLED)4Lux・sec、像露光(波
長680nmのLED)にセットして、帯電器の電流値
1000μAの条件にて、電子写真装置の現像器位置に
セットした表面電位計(TREK社Model344)の電位
センサーにより光受容部材の表面電位を測定し、それを
帯電能とし、像露光1.5Lux・secのときの表面電位を測
定し、それを残留電位とした。
6030を試験用に改造)にセットして、電子写真特性
を評価した。この際、プロセススピード200mm/sec、
前露光(波長700nmのLED)4Lux・sec、像露光(波
長680nmのLED)にセットして、帯電器の電流値
1000μAの条件にて、電子写真装置の現像器位置に
セットした表面電位計(TREK社Model344)の電位
センサーにより光受容部材の表面電位を測定し、それを
帯電能とし、像露光1.5Lux・secのときの表面電位を測
定し、それを残留電位とした。
【0050】さらに、メモリー電位は、上述の条件下に
おいて同様の電位センサーにより非像露光状態での表面
電位と一旦像露光した後に再度帯電したときとの電位差
を測定した。そして、暗電位が400Vとなるように帯
電条件を設定し、明部電位が50Vになるように光量を
調節し、このときの光量を感度として評価した。
おいて同様の電位センサーにより非像露光状態での表面
電位と一旦像露光した後に再度帯電したときとの電位差
を測定した。そして、暗電位が400Vとなるように帯
電条件を設定し、明部電位が50Vになるように光量を
調節し、このときの光量を感度として評価した。
【0051】また、光受容部材に内蔵したドラムヒータ
ーにより温度を室温(約25℃)から45℃まで変えて、
上記の条件にて帯電能を測定し、そのときの温度1℃当
たりの帯電能の変化を温度特性とした。そしてその後、
ハーフトン画像、文字原稿および写真原稿を用いて画像
特性の評価を行った。
ーにより温度を室温(約25℃)から45℃まで変えて、
上記の条件にて帯電能を測定し、そのときの温度1℃当
たりの帯電能の変化を温度特性とした。そしてその後、
ハーフトン画像、文字原稿および写真原稿を用いて画像
特性の評価を行った。
【0052】それぞれの電位特性に関して、試験例2
(m)の値を1として、帯電能、残留電位、メモリー電
位、感度、温度特性、について以下のように相対評価を
行った。その結果を、帯電能、残留電位、メモリー電
位、感度、温度特性ついて、下記のようにまとめて記号
表示した。
(m)の値を1として、帯電能、残留電位、メモリー電
位、感度、温度特性、について以下のように相対評価を
行った。その結果を、帯電能、残留電位、メモリー電
位、感度、温度特性ついて、下記のようにまとめて記号
表示した。
【0053】 以上の試験例1の評価結果を表2に、試験例2の評価結
果を表3に示す。
果を表3に示す。
【0054】
【表2】 表2中の*は(a)3.0×10-3℃/cm2は、△Tsの制御
が困難なため電子写真用感光体が作製できなかったもの
を示す。
が困難なため電子写真用感光体が作製できなかったもの
を示す。
【0055】
【表3】
【0056】表2より、△Ts/S1の値を、3.5×10
-3〜5.5×10-2℃/cm2の範囲にすることにより、膜
のひび割れに好ましい効果があることがわかり、また表
3より、P・f/(△Ts・S2/S1)を、1.6×10〜3.
5×104W・sccm/℃の範囲にすることにより帯電能、残
留電位、メモリー電位、感度および温度特性に効果があ
ることがわかった。
-3〜5.5×10-2℃/cm2の範囲にすることにより、膜
のひび割れに好ましい効果があることがわかり、また表
3より、P・f/(△Ts・S2/S1)を、1.6×10〜3.
5×104W・sccm/℃の範囲にすることにより帯電能、残
留電位、メモリー電位、感度および温度特性に効果があ
ることがわかった。
【0057】そして、試験例1および試験例2の結果、
すなわち表2および表3から、△Ts/S1の値を、3.5
×10-3〜5.5×10-2℃/cm2の範囲にし、且つ、P・
f/(△Ts・S2/S1)の値を、1.6×10〜3.5×10
4W・sccm/℃の範囲にすることにより本発明の効果が得ら
れることがわかった。
すなわち表2および表3から、△Ts/S1の値を、3.5
×10-3〜5.5×10-2℃/cm2の範囲にし、且つ、P・
f/(△Ts・S2/S1)の値を、1.6×10〜3.5×10
4W・sccm/℃の範囲にすることにより本発明の効果が得ら
れることがわかった。
【0058】[実施例1]図1に示す推積膜形成装置に
おいて、発振周波数13.56MHzの高周波電源109
を用いて、アルミニューム製の直径40mm、30mmおよ
び25mmの円筒状基体102にアモルファスシリコン膜
を形成し、電子写真用感光体を作製した。本実施例で
は、放電面に面しているアルミニューム製の円筒状基体
102の表面積S1、アルミニューム製で円筒状のカソ
ード電極101の表面積S2、光導電層成膜開始直後と
安定後の円筒状基体表面温度変化の絶対値△Ts、カソ
ード電極101に印加する電力P、SiH4ガス流量fに
ついて、△Ts/S1の値を、3.5×10-3〜5.5×1
0-2℃/cm2の範囲、P・f/(△Ts・S2/S1)の値を、1.
6×10〜3.5×104W・sccm/℃の範囲内となるよう
調整し、表lに示す条件にしたがって電子写真用感光体
を作製した。
おいて、発振周波数13.56MHzの高周波電源109
を用いて、アルミニューム製の直径40mm、30mmおよ
び25mmの円筒状基体102にアモルファスシリコン膜
を形成し、電子写真用感光体を作製した。本実施例で
は、放電面に面しているアルミニューム製の円筒状基体
102の表面積S1、アルミニューム製で円筒状のカソ
ード電極101の表面積S2、光導電層成膜開始直後と
安定後の円筒状基体表面温度変化の絶対値△Ts、カソ
ード電極101に印加する電力P、SiH4ガス流量fに
ついて、△Ts/S1の値を、3.5×10-3〜5.5×1
0-2℃/cm2の範囲、P・f/(△Ts・S2/S1)の値を、1.
6×10〜3.5×104W・sccm/℃の範囲内となるよう
調整し、表lに示す条件にしたがって電子写真用感光体
を作製した。
【0059】作製した電子写真用感光体を、試験例1と
同様に膜のひび割れ、帯電能、残留電位、メモリー電
位、感度および温度特性について評価したところ、いず
れの電子写真用感光体も試験例1(b)と同様に良好な結
果が得られた。さらに得られた感光体を試験用に改造し
たキャノン製複写機NP-6030に設置し画像を出し
たところ、ハーフトーン画像にムラはなく、均一な画像
が得られた。さらに文字原稿を複写したところ、黒濃度
が高く鮮明な画像が得られた。また写真原稿の複写にお
いても原稿に忠実で鮮明な画像を得ることができた。
同様に膜のひび割れ、帯電能、残留電位、メモリー電
位、感度および温度特性について評価したところ、いず
れの電子写真用感光体も試験例1(b)と同様に良好な結
果が得られた。さらに得られた感光体を試験用に改造し
たキャノン製複写機NP-6030に設置し画像を出し
たところ、ハーフトーン画像にムラはなく、均一な画像
が得られた。さらに文字原稿を複写したところ、黒濃度
が高く鮮明な画像が得られた。また写真原稿の複写にお
いても原稿に忠実で鮮明な画像を得ることができた。
【0060】[実施例2]図2に示す堆積膜形成装置に
おいて、発振周波数13.56MHzの高周波電源209
を用いて、アルミニューム製の直径45mm、40mm、3
0mmおよび25mmの円筒状基体102にアモルファスシ
リコン膜を形成し、電子写真用感光体を作製した。
おいて、発振周波数13.56MHzの高周波電源209
を用いて、アルミニューム製の直径45mm、40mm、3
0mmおよび25mmの円筒状基体102にアモルファスシ
リコン膜を形成し、電子写真用感光体を作製した。
【0061】本実施例では、放電面に面しているアルミ
ニューム製の円筒状基体102の表面積S1、アルミニ
ューム製で円筒状のカソード電極101の表面積S2、
光導電層成膜開始直後と安定後の円筒状基体表面温度変
化の絶対値△Ts、カソード電極101に印加する電力
P、SiH4ガス流量fについて△Ts/S1の値を、3.5
×10-3〜5.5×10-2℃/cm2の範囲、P・f/(△Ts・
S2/S1)の値を、1.6×10〜3.5×104W・sccm/℃
の範囲内となるよう調整し、表4に示す条件にしたがっ
て電子写真用感光体を作製した。
ニューム製の円筒状基体102の表面積S1、アルミニ
ューム製で円筒状のカソード電極101の表面積S2、
光導電層成膜開始直後と安定後の円筒状基体表面温度変
化の絶対値△Ts、カソード電極101に印加する電力
P、SiH4ガス流量fについて△Ts/S1の値を、3.5
×10-3〜5.5×10-2℃/cm2の範囲、P・f/(△Ts・
S2/S1)の値を、1.6×10〜3.5×104W・sccm/℃
の範囲内となるよう調整し、表4に示す条件にしたがっ
て電子写真用感光体を作製した。
【0062】
【表4】
【0063】作製した電子写真用感光体を、試験例1と
同様に膜のひび割れ、帯電能、残留電位、メモリー電
位、感度および温度特性について評価したところ、いず
れの電子写真用感光体も試験例1(b)と同様に良好な結
果が得られた。さらに、得られた感光体を試験用に改造
したキャノン製複写機NP-6030に設置し画像を出
したところ、ハーフトン画像にムラはなく、均一な画像
が得られた。さらに文字原稿を複写したところ、黒濃度
が高く鮮明な画像が得られた。また写真原稿の複写にお
いても原稿に忠実で鮮明な画像を得ることができた。
同様に膜のひび割れ、帯電能、残留電位、メモリー電
位、感度および温度特性について評価したところ、いず
れの電子写真用感光体も試験例1(b)と同様に良好な結
果が得られた。さらに、得られた感光体を試験用に改造
したキャノン製複写機NP-6030に設置し画像を出
したところ、ハーフトン画像にムラはなく、均一な画像
が得られた。さらに文字原稿を複写したところ、黒濃度
が高く鮮明な画像が得られた。また写真原稿の複写にお
いても原稿に忠実で鮮明な画像を得ることができた。
【0064】[実施例3]図2に示す堆積膜形成装置に
おいて、発振周波数13.56MHzの高周波電源209
を用いて、アルミニューム製の直径45mm、40mm、3
0mmおよび25mmの円筒状基体202にアモルフアスシ
リコン膜を形成し、電子写真用感光体を作製した。
おいて、発振周波数13.56MHzの高周波電源209
を用いて、アルミニューム製の直径45mm、40mm、3
0mmおよび25mmの円筒状基体202にアモルフアスシ
リコン膜を形成し、電子写真用感光体を作製した。
【0065】本実施例では、放電面に面しているアルミ
ニューム製の円筒状基体102の表面積S1、アルミニ
ューム製で円筒状のカソード電極101の表面積S2、
光導電層成膜開始直後と安定後の円筒状基体表面温度変
化の絶対値△Ts、カソード電極101に印加する電力
P、SiH4ガス流量fについて△Ts/S1の値を、3・5
×10-3〜5.5×10-2℃/cm2の範囲、P・f/(△Ts・
S2/S1)の値を1.6×10〜3.5×104W・sccm/℃
の範囲内となるよう調整し、表5に示す条件にしたがっ
て電子写真用感光体を作製した。
ニューム製の円筒状基体102の表面積S1、アルミニ
ューム製で円筒状のカソード電極101の表面積S2、
光導電層成膜開始直後と安定後の円筒状基体表面温度変
化の絶対値△Ts、カソード電極101に印加する電力
P、SiH4ガス流量fについて△Ts/S1の値を、3・5
×10-3〜5.5×10-2℃/cm2の範囲、P・f/(△Ts・
S2/S1)の値を1.6×10〜3.5×104W・sccm/℃
の範囲内となるよう調整し、表5に示す条件にしたがっ
て電子写真用感光体を作製した。
【0066】
【表5】
【0067】作製した電子写真用感光体を、試験例1と
同様に膜のひび割れ、帯電能、残留電位、メモリー電
位、感度および温度特性について評価したところ、いず
れの電子写真用感光体も試験例1(b)と同様に良好な結
果が得られた。さらに得られた感光体を試験用に改造し
たキャノン製複写機NP-6030に設置し画像を出し
たところ、ハーフトーン画像にムラはなく、均一な画像
が得られた。さらに文字原稿を複写したところ、黒濃度
が高く鮮明な画像が得られた。また写真原稿の複写にお
いても原稿に忠実で鮮明な画像を得ることができた。
同様に膜のひび割れ、帯電能、残留電位、メモリー電
位、感度および温度特性について評価したところ、いず
れの電子写真用感光体も試験例1(b)と同様に良好な結
果が得られた。さらに得られた感光体を試験用に改造し
たキャノン製複写機NP-6030に設置し画像を出し
たところ、ハーフトーン画像にムラはなく、均一な画像
が得られた。さらに文字原稿を複写したところ、黒濃度
が高く鮮明な画像が得られた。また写真原稿の複写にお
いても原稿に忠実で鮮明な画像を得ることができた。
【0068】[実施例4]図1に示す堆積膜形成装置に
おいて、発振周波数13.56MHzの高周波電源109
を用いて、アルミニューム製の直径45mm、40mm、3
0mmおよび25mmの円筒状基体102にアモルファスシ
リコン膜を形成し、電子写真用感光体を作製した。
おいて、発振周波数13.56MHzの高周波電源109
を用いて、アルミニューム製の直径45mm、40mm、3
0mmおよび25mmの円筒状基体102にアモルファスシ
リコン膜を形成し、電子写真用感光体を作製した。
【0069】本実施例では、放電面に面しているアルミ
ニューム製の円筒状基体102の表面積S1、アルミニ
ューム製で円筒状のカソード電極101の表面積S2、
光導電層成膜開始直後と安定後の円筒状基体表面温度変
化の絶対値△Ts、カソード電極101に印加する電力
P、SiH4ガス流量fについて△Ts/S1の値を、3.5
×10-3〜5.5×10-2℃/cm2の範囲、P・f/(△Ts・
S2/S1)の値を、1.6×10〜3.5×104W・sccm/℃
の範囲内となるよう調整し、表6に示す条件にしたがっ
て電子写真用感光体を作製した。
ニューム製の円筒状基体102の表面積S1、アルミニ
ューム製で円筒状のカソード電極101の表面積S2、
光導電層成膜開始直後と安定後の円筒状基体表面温度変
化の絶対値△Ts、カソード電極101に印加する電力
P、SiH4ガス流量fについて△Ts/S1の値を、3.5
×10-3〜5.5×10-2℃/cm2の範囲、P・f/(△Ts・
S2/S1)の値を、1.6×10〜3.5×104W・sccm/℃
の範囲内となるよう調整し、表6に示す条件にしたがっ
て電子写真用感光体を作製した。
【0070】
【表6】
【0071】作製した電子写真用感光体を、試験例1と
同様に膜のひび割れ、帯電能、残留電位、メモリー電
位、感度および温度特性について評価したところ、いず
れの電子写真用感光体も試験例1(b)と同様に良好な結
果が得られた。さらに得られた感光体を試験用に改造し
たキャノン製複写機NP-6030に設置し画像を出し
たところ、ハーフトーン画像にムラはなく、均一な画像
が得られた。さらに文字原稿を複写したところ、黒濃度
が高く鮮明な画像が得られた。また写真原稿の複写にお
いても原稿に忠実で鮮明な画像を得ることができた。
同様に膜のひび割れ、帯電能、残留電位、メモリー電
位、感度および温度特性について評価したところ、いず
れの電子写真用感光体も試験例1(b)と同様に良好な結
果が得られた。さらに得られた感光体を試験用に改造し
たキャノン製複写機NP-6030に設置し画像を出し
たところ、ハーフトーン画像にムラはなく、均一な画像
が得られた。さらに文字原稿を複写したところ、黒濃度
が高く鮮明な画像が得られた。また写真原稿の複写にお
いても原稿に忠実で鮮明な画像を得ることができた。
【0072】[実施例5]図2に示す堆積膜形成装置に
おいて、発振周波数13.56MHzの高周波電源209
を用いて、アルミニューム製の直径45mm、40mm、3
0mmおよび25mmの円筒状基体202にアモルフアスシ
リコン膜を形成し、電子写真用感光体を作製した。
おいて、発振周波数13.56MHzの高周波電源209
を用いて、アルミニューム製の直径45mm、40mm、3
0mmおよび25mmの円筒状基体202にアモルフアスシ
リコン膜を形成し、電子写真用感光体を作製した。
【0073】本実施例では、放電面に面しているアルミ
ニューム製の円筒状基体102の表面積S1、アルミニ
ューム製で円筒状のカソード電極101の表面積S2、
光導電層成膜開始直後と安定後の円筒状基体表面温度変
化の絶対値△Ts、カソード電極101に印加する電力
P、SiH4ガス流量fについて△Ts/S1の値を、3.5
×10-3〜5.5×10-2℃/cm2の範囲、またP・f/(△
Ts・S2/S1)の値を、1.6×10〜3.5×104W・scc
m/℃の範囲内となるように調整し、表7に示す条件にし
たがって電子写真用感光体を作製した。
ニューム製の円筒状基体102の表面積S1、アルミニ
ューム製で円筒状のカソード電極101の表面積S2、
光導電層成膜開始直後と安定後の円筒状基体表面温度変
化の絶対値△Ts、カソード電極101に印加する電力
P、SiH4ガス流量fについて△Ts/S1の値を、3.5
×10-3〜5.5×10-2℃/cm2の範囲、またP・f/(△
Ts・S2/S1)の値を、1.6×10〜3.5×104W・scc
m/℃の範囲内となるように調整し、表7に示す条件にし
たがって電子写真用感光体を作製した。
【0074】
【表7】
【0075】作製した電子写真用感光体を、試験例1と
同様に膜のひび割れ、帯電能、残留電位、メモリー電
位、感度および温度特性について評価したところ、いず
れの電子写真用感光体も試験例1(b)と同様に良好な結
果が得られた。さらに得られた感光体を試験用に改造し
たキャノン製複写機NP-6030に設置し画像を出し
たところ、ハーフトーン画像にムラはなく、均一な画像
が得られた。さらに文字原稿を複写したところ、黒濃度
が高く鮮明な画像が得られた。また写真原稿の複写にお
いても原稿に忠実さ鮮明な画像を得ることができた。
同様に膜のひび割れ、帯電能、残留電位、メモリー電
位、感度および温度特性について評価したところ、いず
れの電子写真用感光体も試験例1(b)と同様に良好な結
果が得られた。さらに得られた感光体を試験用に改造し
たキャノン製複写機NP-6030に設置し画像を出し
たところ、ハーフトーン画像にムラはなく、均一な画像
が得られた。さらに文字原稿を複写したところ、黒濃度
が高く鮮明な画像が得られた。また写真原稿の複写にお
いても原稿に忠実さ鮮明な画像を得ることができた。
【0076】
【発明の効果】本発明により、従来よりも小径なる電子
写真用感光体を作製する際に、膜のひび割れの低減を可
能にする堆積膜形成方法および装置を提供することがで
きる。そして、本発明の堆積膜形成方法および装置によ
り、帯電能、残留電位、メモリー電位、感度および温度
特性が良好な電子写真用感光体の製造が可能となる等の
顕著な効果が奏される。
写真用感光体を作製する際に、膜のひび割れの低減を可
能にする堆積膜形成方法および装置を提供することがで
きる。そして、本発明の堆積膜形成方法および装置によ
り、帯電能、残留電位、メモリー電位、感度および温度
特性が良好な電子写真用感光体の製造が可能となる等の
顕著な効果が奏される。
【図1】本発明の堆積膜形成方法を用いて円筒状基体を
成膜するのに供される堆積膜形成装置の一例を示す模式
図。
成膜するのに供される堆積膜形成装置の一例を示す模式
図。
【図2】本発明の堆積膜形成方法を用いて円筒状基体を
成膜するのに供される堆積膜形成装置の他の例を示す模
式図。
成膜するのに供される堆積膜形成装置の他の例を示す模
式図。
100,200 堆積室 101,201 カソード電極 102,202 円筒状基体 103,203 補助基体 104,204 基体加熱用ヒーター 105,205 回転軸 106,206 原料ガス導入口 107,207 駆動用モーター 108,208 整合器 109,209 高周波電源 110,210 排気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田澤 大介 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 排気手段と原料ガス供給手段を備えた真
空気密可能な堆積室内に基体加熱ヒーターを固定し、該
基体加熱ヒーターを内包するように、放電電極を兼ねた
補助基体を取りつけた直径45mm以下の円筒状基体を回
転可能に設置し、前記円筒状基体を外包しほぼ同軸上に
設けられたカソード電極との間に高周波電力を印加する
ことによりグロー放電を生じさせ、前記円筒状基体上に
シリコンを含む堆積膜を形成するプラズマCVD法によ
り堆積膜を形成する方法において、グロー放電面に面し
ている前記円筒状基体の表面積S1、前記カソード電極
の表面S2、前記カソード電極に印加する電力P、前記
シリコンを含む堆積膜の光導電層成膜時の前記円筒状基
体表面温度変化の絶対値△Ts、堆積室に導入するSiH
4ガス流量f、の各々を下記の式(A)および(B)、 3.5×10-3℃/cm2≦△Ts/S1≦5.5×10-2℃/cm2 (A) 1.6×10W・sccm/℃≦P・f/(△Ts・S2/S1)≦3.5×104W・sccm/℃ (B) を同時に満たす範囲とすることを特徴とする堆積膜形成
方法。 - 【請求項2】 前記円筒状基体上に、光導電層、表面保
護層の少なくとも二層で構成された光受容部材を形成す
ることを特徴とする請求項1記載の堆積膜形成方法。 - 【請求項3】 前記円筒状基体上に、下部阻止層、光導
電層、表面保護層の少なくとも三層で構成された光受容
部材を形成することを特徴とする請求項1記載の堆積膜
形成方法。 - 【請求項4】 排気手段と原料ガス供給手段を備えた真
空気密可能な堆積室内に基体加熱ヒーターを固定し、該
基体加熱ヒーターを内包するように、放電電極を兼ねた
補助基体を取りつけた直径45mm以下の円筒状基体を回
転可能に設置し、前記円筒状基体を外包しほぼ同軸上に
設けられたカソード電極との間に高周波電力を印加する
ことによりグロー放電を生じさせ、前記円筒状基体上に
シリコンを含む堆積膜を形成するプラズマCVD法によ
り堆積膜を形成する装置において、グロー放電面に面し
ている前記円筒状基体の表面積S1に対する前記カソー
ド電極の表面積(S2)の比と前記シリコンを含む堆積膜
の光導電層成膜時の前記円筒状基体表面温度変化の絶対
値△Tsが下記の式(A)を満たすように設定され、且
つ、前記カソード電極に印加する電力Pと堆積室に導入
するSiH4ガス流量fが、下記の式(B)を満たすよう設
定されてなることを特徴とする堆積膜形成装置。 3.5×10-3℃/cm2≦△Ts/S1≦5.5×10-2℃/cm2 (A) 1.6×10W・sccm/℃≦P・f/(△Ts・S2/S1)≦3.5×104W・sccm/℃ (B) - 【請求項5】 前記円筒状基体上に、光導電層、表面保
獲層の少なくとも二層で構成された光受容部材が形成さ
れてなることを特徴とする請求項4記載の堆積膜形成装
置。 - 【請求項6】 前記円筒状基体上に、下部阻止層、光導
電層、表面保護層の少なくとも三層で構成された光受容
部材が形成されてなることを特徴とする請求項4記載の
堆積膜形成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34933397A JPH11181571A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 堆積膜形成方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34933397A JPH11181571A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 堆積膜形成方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11181571A true JPH11181571A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18403076
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34933397A Pending JPH11181571A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 堆積膜形成方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11181571A (ja) |
-
1997
- 1997-12-18 JP JP34933397A patent/JPH11181571A/ja active Pending
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