JPH11184100A - 電子写真感光体の端面処理装置 - Google Patents

電子写真感光体の端面処理装置

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JPH11184100A
JPH11184100A JP9354701A JP35470197A JPH11184100A JP H11184100 A JPH11184100 A JP H11184100A JP 9354701 A JP9354701 A JP 9354701A JP 35470197 A JP35470197 A JP 35470197A JP H11184100 A JPH11184100 A JP H11184100A
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JP
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photosensitive layer
cleaning member
cleaning
brush
photosensitive
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JP9354701A
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English (en)
Inventor
Yoichi Takezawa
洋一 竹沢
Takashi Kaji
剛史 鍛治
Kazuyuki Arai
和幸 新居
Makoto Kurokawa
誠 黒川
Masayuki Sakamoto
雅遊亀 坂元
Tomoko Kanazawa
朋子 金澤
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性の支持体上に感光層を浸漬塗布する時
に、一端面に不要感光層が形成されるが、作製する感光
体の径に関係なく、除去処理を可能にする。 【解決手段】 浸漬塗布法により塗布された感光層を導
電性基体の表面に形成した感光体64の端面に対し、溶
剤槽内の溶剤に浸して除去ブラシ5bが植毛された保持
体5aからなる清掃部材5を設け、該清掃部材5の除去
ブラシ5bを接触させる。感光体64を回転させ塗布さ
れた不要感光層の除去を除去ブラシ5bとの接触部分で
行う。この場合、清掃部材5が、感光体64の外周径よ
り十分大きな径の円弧形状であり、感光体64の径が異
なる場合においても、除去ブラシ5bの一部が接触し、
接触しない部分もでき、除去した感光層の残渣が除去ブ
ラシ5bに付着する度合いが軽減され、効率よく除去処
理を行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体を
製造する過程において、感光体端面に形成される不要な
感光層を除去してなる端面処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置、例えば電子写真方式を利
用した画像形成装置においては、記録媒体である電子写
真用感光体上にトナー像を形成し、これを普通紙等のシ
ート上に転写し、このシート上のトナー像を永久像とし
てシート上に保持させるために、例えば加熱定着装置を
通過させることでトナーを加熱定着したのち、装置本体
外へと排出するようにしている。
【0003】このような画像形成装置に使用される電子
写真感光体は、特に導電性基体として金属、例えばアル
ミ等からなる円筒体、エンドレスベルト等の表面に光導
電層を形成している。
【0004】この光導電層の材料としては、無機系材料
や有機系材料に大別できる。無機系の代表的な光導電性
材料としては、アモルファスセレン(a−Se)、アモ
ルファスセレンヒ素(a−As2Se3)等のセレン系、
色素増感した酸化亜鉛(ZnO)、あるいは硫化カドミ
ウム(CdS)を結着剤中に分散したもの、及びアモル
ファスシリコン(a−Si)を用いたもの等がある。
【0005】また、有機系の代表的な光導電材料として
は、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン(TN
E)とポリ−N−ビニルカルバゾール(PVD)との電
荷移動錯体を用いたものなどがある。
【0006】これらの光導電性材料からなる感光体は、
多くの長所を有すると同時に、欠点も有している。例え
ば、セレン系及びCdS系を使用した感光体では、耐久
性、保存安定性に問題があり、また毒性を有するため簡
単に廃棄することができず、回収しなければならないと
いう制約がある。また、ZnO樹脂分散系を使用した感
光体では、低感度及び耐久性のなさから現在では、ほと
んど使用されていない。この点、a−Siを光導電層と
して形成された感光体は、高感度、高耐久性に優れた長
所をもっている。しかし、その製造プロセスの複雑さに
起因する高製造コスト及び製膜時の欠陥に起因する画像
欠陥等の問題を残している。
【0007】一方、有機系の光導電層を有する感光体
は、有機材料が多種多様に存在し、合成により多様のア
レンジも可能なため、それらを適宜選択することで、保
存安定性、毒性等の問題を解消でき、あた低コストで製
造できることが可能なことから、一般的に広く利用され
るようになってきた。
【0008】有機系の光導電層(感光層)を形成してな
る感光体のなかでも、光を照射したときに、電荷担体を
発生する物質(以下「電荷発生物質」と記す)を含む層
(以下「電荷発生層」と記す)と、電荷発生層で発生し
た電荷担体を受け入れ、それを輸送する物質(以下「電
荷輸送物質」と記す)を主体する層(以下「電荷輸送
層」と記す)とからなる積層型の感光体(以下「積層型
電子写真感光体」と記す)が優れた増感性を示すことか
ら、現在実用化されている有機系感光体の大半を占めて
いる。また、近年の耐久性向上からも、今後は感光体と
主流として期待されている。
【0009】上記有機系の光導電層を導電性基体に形成
する電子写真感光体の製造法としては、感光体物質を含
有する塗布液に導電性基体を浸漬し、該基体を塗布液か
ら引き抜くことで、基体表面に感光層を形成する浸漬塗
布法が一般的に広く利用されている。この方法によれ
ば、装置的にも簡単で生産性に優れており、有機系感光
体の製造法の主流となっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
浸漬塗布法によれば、導電性基体全体を塗布液中に浸漬
するため、基体下端部には、必ず塗布液が塗布され膜厚
が一定しない感光層が形成される。
【0011】例えば、図15に従来の浸漬塗布法の一例
を示すように、導電性基体60の一端部を昇降装置65
に連結部材(昇降部材)66を介して連結された保持部
67に保持し、感光物質を含有した塗布液62が充填さ
れている塗布槽61に下降させて塗布液62中に浸漬さ
せる。そして、一定速度で導電性基体60を引き上げる
ことで、導電性基体表面には塗布液が一定の膜厚で付着
し感光層63が形成される。これを乾燥させることで電
子写真感光体64を作製できる。この塗布において、図
16(a)に示すように、感光体64の外周及び内周の
下端部には余分な膜厚が一定しない不要感光層63a及
び63bが形成される。
【0012】このようにして作製された感光体64は、
複写機、プリンタ等に搭載するために、円筒状の導電性
基体の両端部に駆動用歯車、または回転軸けが設けられ
た金属性、樹脂性のフランジを圧入または接着剤等によ
り装着され使用される。そこで、図16(a)に示すよ
うに導電性基体の端部に余分な感光層63a,63bが
残っている場合、フランジの取り付け精度が悪くなり、
画像ムラの原因となる。
【0013】また、感光体表面上に帯電された電荷を光
等で消去し感光体表面に静電潜像を形成するためにも、
導電性基体を接地(アース)する必要がある。通常感光
体のアースを取るためには、フランジに接着した金属板
を導電性基体内面に接触させ、この金属板と画像形成装
置のアース基板とを電気的に接続させることによって行
っている。しかし、導電性の端部の内面に感光層63b
が残っていると、フランジに接着した金属板が導電性基
体に電気的に接触できず、アースが完全にとれず、濃度
ムラ等の画像不良が発生する問題を生じる。
【0014】これらの問題から、作製された感光体の端
部、つまり導電性基体の端部に塗布された感光層63
a,63bを奇麗に図16(b)に示すように除去する
必要がある。少なくとも、上述の問題点を解消するに
は、感光層63bを除去する必要がある。
【0015】また、感光体は、その方面に電荷を担持
し、トナーを付着させる現像工程で、現像装置と称する
トナーを充填させた装置に対して精度良く位置設定する
必要がある。そのために、現像装置を構成する現像ロー
ラの両端部にDSDコロと呼ばれる感光体表面に接触し
回転するローラが付設されている。これが、感光体の両
端を精度よく当接させることにより、現像を安定させる
ことができる。
【0016】この点においても、上述した浸漬塗布法に
より作製された感光体によれば、導電性基体の下部外周
面に余分な感光層63aが残るため、この感光体64を
複写機等に搭載すれば、現像ローラと感光体64表面と
の間の間隔がDSDコロを設けても一定にならず、画像
に濃度ムラやその他の欠陥が生じる。しかも、DSDコ
ロが感光層63aに当接するため、機械的強度に劣る感
光層の膜剥がれ起こり、これが現像槽内に混入し、画像
欠陥となる問題を作り出す。
【0017】以上の理由から、感光体64を構成する導
電性基体の下端部の感光層63a,63bを完全に除去
することが必要となる。また、この下端部の感光層63
aの領域は、画像形成には関与することはなく、画像形
成領域より外れている。
【0018】図16(b)に示すような導電性基体61
の端部の感光層63a等を除去する装置、つまり端面の
処理装置としては、例えば特開平7−6025号公報等
に開示されているように、ゴム等を利用したブレードに
より、端面の感光層63a,63bを拭き取る方法が提
案されている。
【0019】しかしながら、このようなブレードを利用
する方法においては、ブレードにて拭き取った感光層の
削れ屑がブレード上部に堆積し、それが導電性基体面に
付着してしまう。このようにして得られた感光体を実際
の画像形成装置に搭載した際には、感光層の膜剥がれの
原因となったり、剥離した感光層の物質が現像槽に混入
し、画像抜けやクリーニング不良等の仮像欠陥となる。
【0020】そこで、感光層の削れ屑が導電性基体や、
感光体64の感光層63面に付着しないようにするため
には、端面剥離用ブレードの形状を特別な形状に工夫す
る必要がある。
【0021】また、ブレードによる端面拭き取りは、ブ
レードの角(エッジ)を利用した処理方法であるため、
基体への圧接角度及び圧接力を精密に設定することが重
要となる。すなわり、接触角度が浅すぎると、圧接力が
弱くなり、感光層63a,63bを完全に除去できなく
なる。また、圧接角度が深すぎると、ブレードエッジが
導電性基体に圧接せず、いわゆるブレードの腹当たりが
起こり、除去できなくなる。
【0022】このように、ブレードによる端面の感光層
除去のための処理装置によれば、エッジが適切に圧接さ
せる必要があり、非常に面倒な位置決めを必要とする。
【0023】さらに、ブレードの場合、感光体に接触す
る面積が小さいため、エッジが摩耗しやすく、頻繁にブ
レードを交換することが必要となる。そのため、作業効
率の低下およびコストアップにつながる。
【0024】加えて、ブレードにより確実に感光層63
a,63bを除去するためには、ブレードを感光体に対
して一定の圧力で圧接させる必要があるが、この圧接機
構が複雑になり、メンテナンス等においても手間がかか
るといった問題がある。また、感光体の曲率が異なるも
のを作製する時には、ブレードの取り替えや、それにと
もなう圧接機構の微調整を行う必要があり、処理効率が
非常に悪くなる。
【0025】一方、感光体の端部の感光層63a,63
bを除去するための処理装置の別の方法としては、特開
昭60−192951号公報に記載されているように、
テープ等の帯状の剥離治具を溶剤に含浸させて感光体6
4の端部感光層63aを除去するものである。この処理
装置におていは、上記テープ等が使い捨てになるため、
コストアップにつながる。また、装置が大掛かりになる
ため、感光体の外周面の感光層63aの除去を行うこと
が可能となるものの、内周面の感光層63bを除去する
ことが困難となる。つまり、感光体の曲率が大きく、つ
まり円筒の径が小さくなると、装置を内面に設けて除去
できなくなる。
【0026】さらに、感光体の端部の感光層63a,6
3bを除去する別の処理装置としては、特開昭60−9
7631号公報において明記されているように、ブラシ
を利用するものがある。このブラシを利用するものにお
いては、感光層63a,63bの両側を処理可能となる
ものの、感光体64の径の違いによる処理が不可能とな
る。例えば、感光体64の径に合わせて、ブラシを円形
状態に形成すれば、どうしてもその径のみの感光体64
により感光層63a,63bの除去しかできない。その
ため、感光体64の径に合わせた個々のブラシを容易
し、感光体の径が変わる度に、交換等を行う必要があ
り、手間と時間がかかり製造コストアップが生じる。
【0027】しかも、ブラシを用いて不要な感光体端部
の感光層63a,63bを除去する場合、除去した感光
層63a等の半溶解状の残渣や、高粘度の感光層溶液、
および除去した感光層の削れ屑がブラシの毛と毛の間
や、ブラシの感光体への当接面に溜まるため、感光層6
3a,63bを溶解させるための清浄な溶剤が除去すべ
き感光層63a,63b面へと供給できなくなる。これ
により、除去不良による上述した画像欠陥等が生じる問
題を解消できなくなる。
【0028】このように除去した感光層の半溶解状の残
渣や高粘度の感光層の溶液および除去した感光層の削り
屑が、ブラシの毛の間に溜まることによる除去不良を解
消するためにも、定期的にブラシを洗浄する必要があ
る。しかし、これでは生産効率が低下することにもな
り、製造コストアップになる。
【0029】本発明は、上述した従来の問題点を解決す
るためになされたもので、導電性基体に形成された不要
な感光層を確実に除去でき、よって画像欠陥が生じるこ
とのない感光体を得るための感光体の端面処理装置を提
供することを目的とする。
【0030】また、本発明の目的は、形成された不要な
感光層を除去するためにブラシを利用する処理装置であ
って、感光体の径の違いにも対応できると同時に、ブラ
シのメンテナンスサイクルを長くし、感光体を効率的に
処理できる端面処理装置を提供するものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明による上述した目
的を達成するための電子写真感光体の端面処理装置は、
導電性基体表面に感光層を形成した電子写真感光体に対
して、基体端面の形成された不要感光層を除去するため
の端面処理装置であって、上記不要感光層を除去するた
めの溶剤中に上記電子写真感光体の基体端面を浸漬し、
その位置に対応して上記基体の外周端面に当接する曲率
からなり除去ブラシを有した清掃部材を設け、該清掃部
材はその曲率が基体の曲率よりも小さく設定され、上記
電子写真感光体を回転させることで不要感光層を除去す
るようにしたことを特徴とする。
【0032】このような構成によれば、不要感光層を除
去するための清掃部材の一部の除去ブラシが電子写真感
光体の基体の外周端面に接触し、感光体の回転により除
去が行われる。この場合、除去ブラシに除去した感光層
の残渣等が付着するが、部分的に除去ブラシが接触する
ため、非接触部分を通り、部分的に溜まることなく、長
期の使用を可能にできる。そのため、端面の処理効率が
上がり、上述した目的を達成できる。また、清掃部材の
曲率が感光体の曲率より小さい、つまり径が大きく設定
されているため、種々の径の異なる感光体の端面処理を
同一清掃部材で対処でき、清掃部材の取り替えや等の繁
雑な作業をなくすことができ、製造コストを低減するこ
とができる。不要感光層の除去が確実になることから、
これによる接地の問題等が解消され、画質等が劣化する
問題を解消できる。
【0033】上述した構成の端面処理装置において、請
求項2記載のものによれば、上記清掃部材を、電子写真
感光体の外周の全域を覆うようにリング形状しておけ
ば、この清掃部材の全域を部分的に利用することが可能
となり、除去した感光層の残渣が溜まった部分を避けて
不要感光層の除去処理を行える。
【0034】そこで、上述した構成の端面処理装置にお
いて、請求項3記載のものによれば、上記リング形状に
形成された清掃部材を回転可能に保持する部材を設け、
該清掃部材を上記電子写真感光体の回転方向と逆方向に
回転駆動させて基体端面の不要感光層を除去するように
することで、除去効率が上がるだけでなく、除去時間を
大幅に軽減でき、製造コストをさらに軽減できる。しか
も、部分的に接触する位置が回転により徐々に変化し、
さらに非接触領域で除去ブラシに付着した感光層等の残
渣が除去され、常にクリーンな状態の除去ブラシを不要
感光層に接触させて除去処理を行える。よって、除去処
理が確実、かつ短時間に行える。
【0035】また、上述した目的を達成するための他の
発明、つまり請求項4記載のよる端面処理装置は、導電
性基体表面に感光層を形成した電子写真感光体に対し
て、基体端面の形成された不要感光層を除去するための
端面処理装置であって、上記不要感光層を除去するため
の溶剤中に上記電子写真感光体の基体端面を浸漬し、そ
の位置に対応して上記基体の内面端面に当接する除去ブ
ラシを有した清掃部材を設け、該清掃部材を曲率形状に
設けてなり、その曲率が電子写真感光体の基体の曲率よ
りも大きく設定されており、上記電子写真感光体を回転
させることで内周面の不要感光層を除去するようにした
ことを特徴とする。
【0036】このような構成による発明では、電子写真
感光体の基体内周面の不要感光層の除去処理を異なる径
の感光体に対しても容易に処理できるため、清掃部材を
径の異なる感光体に対応させて繁雑な交換を行うといっ
た処理が不要になる。しかも、部分的に除去ブラシが内
周端面に接触するため、除去した感光層が部分的に溜ま
るのを軽減でき、よって処理効率が上がり、製造コスト
低減が可能となる。
【0037】また、このような構成による端面処理装置
において、請求項5記載の発明によれば、上記清掃部材
を円柱形状の外周面に除去ブラシを設けるようにすれ
ば、部分的に接触する部分を異なられることで、さらに
除去ブラシに溜まる残渣が軽減され、処理効率がさらに
上がる。
【0038】そのため、上記端面処理装置において、請
求項6の発明によれば、上記清掃部材を回転可能に保持
する部材を設け、該清掃部材を上記電子写真感光体の回
転方向と逆方向に回転駆動させて電子写真感光体の基体
内周端面の不要感光層を除去するようにしたことで、除
去効率が上がるだけでなく、除去時間を大幅に軽減で
き、製造コストをさらに軽減できる。しかも、部分的に
接触する位置が回転により徐々に変化し、さらに非接触
領域で除去ブラシに付着した感光層等の残渣が除去さ
れ、常にクリーンな状態の除去ブラシを不要感光層に接
触させて除去処理を行える。よって、除去処理が確実、
かつ短時間に行える。
【0039】また、請求項7記載のものによれば、上記
清掃部材を、円弧形状に形成し、電子写真感光体方向に
移動可能に設け、該清掃部材の除去ブラシが電子写真感
光体と接触する部分を移動させるようにでき、よって除
去後の感光層の残渣等が除去ブラシに付着し溜まるのを
避けることができ、処理効率を上げることができる。ま
た、円弧形状の面に除去ブラシを設けるため、簡単に清
掃部材を形成できる。
【0040】さらに、請求項8記載のものによれば、上
記清掃部材を構成する除去ブラシに溶剤を吹き付けて該
除去ブラシを清掃する清掃装置を備えるようにしておけ
ば、上述したように除去した感光層の残渣が除去ブラシ
に付着しても、これを簡単に除去清掃でき、常にクリー
ンな状態で、不要感光層の除去処理を行えるため、その
除去処理が確実になり、清掃部材の交換及びその清掃等
のメンテナンス作業を大幅に軽減できる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に本発明による実施形態を図
面等を参照して詳細に説明する。
【0042】本発明による感光体の製造法においては、
図15に示すように浸漬塗布法を利用し、感光層物質を
含有した塗布液を塗布して感光体を作製する。このよう
に作製した感光体は、図16(a)に示したように、一
端部、つまり下端部に液垂れ等による不均一な不要な感
光層63aが、また内面にも不要な感光層63bが形成
される。
【0043】このように作製された感光体64の下端面
の不要な感光層63a,63bを除去する。その装置の
一例としては、図1にその処理装置の概略断面図を示し
ている。
【0044】図1において、感光体64は処理する端面
と反対の端部が保持部材1にて保持される。該保持部材
1は、図15に示したよな昇降装置65の連結部材66
等に保持されている。感光体64は、図1に示すように
保持部材1に保持された状態で昇降される。また、保持
部材1には、感光体64を回転させるための駆動用モー
タ2が連結されている。従って、駆動用モータ2が上述
した昇降装置65の連結部材66等に支持されている。
【0045】端面処理装置は、感光体64の不要な下端
面の感光層63a,63bを除去するための処理溶剤3
を溜める溶剤槽4を備え、その溶剤槽4内に上記感光層
63a,63bを除去するための除去ブラシからなる清
掃部材5を設けている。溶剤槽4は、貯蔵する処理溶剤
3の液面を常に一定に保つためにオバーフロー用のパイ
プ6が上位置に設けられており、溶剤3の液面が一定位
置に保持されるようになっている。また、図示しない
が、溶剤槽4に不足分当の溶剤3を供給する供給装置が
設けられている。
【0046】また、溶剤槽4内に設けられている清掃部
材5は、除去ブラシから構成されており、ブラシ毛等が
植毛された保持体5aを支持する支持部材7が、例えば
溶剤槽4の底面に移動可能に設けられている。この支持
部材7は、溶剤槽3に浸漬される感光体64の端面を清
掃部材5にて押圧できるようになっている。
【0047】従って、感光体64は保持部材1に保持さ
れ、図示しない例えば図15に示すような昇降装置65
にて下降されることで、処理端面が溶剤槽4内の処理溶
剤3に浸される。この時、清掃部材5は、支持部材7の
作用により感光体64の処理端面、特に不要となる感光
層63a面に圧接される。この状態で、駆動モータ2を
回転駆動させることで感光体64が回転される。これに
より、清掃部材5の保持体5aに植毛されたブラシにて
感光体64の処理端面である感光層63aが擦り取られ
ることになる。
【0048】この時、支持部材7が移動可能に設けられ
ているため、スプリング力等を利用して感光体64の感
光層63a面に適度の圧力でもって清掃部材5のブラシ
を圧接させ、感光層63aを効率よく除去できる。そし
て、除去処理を完了すれば、感光体64の回転が停止さ
れ、支持部材7が移動され感光体64より離される。そ
して、感光体64を昇降装置により上昇させることで、
図16(b)に示すよに不要部分の感光層63aが除去
された感光体64を得ることができる。
【0049】そこで、本発明においては、感光体の径の
違いにおいても対処できるように、図2に本発明の除去
ブラシからなる清掃部材5の構造を示しように、該清掃
部材5は、所定の曲率を有した扇状に形成された保持体
5aに、除去ブラシ5bを植毛して構成されている。清
掃部材5を構成する保持体5aの曲率は、図に示すよう
に感光体64の曲率より小さくしている。つまり、保持
体5aの扇状の径は、端面処理する感光体64の最大径
より大きくしており、その曲率が感光体64の曲率より
小さくなるように設定している。
【0050】そのため、感光体64の外周面の曲率が、
清掃部材5の曲率より大きく設定されているため、いず
れの感光体64の径のものでも十分に除去ブラシ5bの
一部が感光層63aに接触し、その感光層63aを除去
する効果が増す。しかも、部分的に接触しその他の部分
では、軽く接触したり、非接触の部分が生じ、よって除
去された感光層による残渣や削り屑等が、軽く接触する
部分や非接触部分を通り、部分的に溜まることはなくな
り、長期のブラシによる使用を可能にできる。これはメ
ンテナンス期間を延長できることになる。
【0051】また、図1及図2においては、除去ブラシ
5bが感光体64の外周面端部の感光層63aを除去す
るものであったが、内面の感光層63bを除去する除去
ブラシの構造について以下に説明する。
【0052】図3に示すように、感光体64の下部内面
に塗布された不要な感光体63bを除去するために、清
掃部材8は溶剤槽4内に図1にて説明したように支持部
材7に支持されている。清掃部材8は溶剤槽4の溶剤3
内に浸漬される感光体64の内部に入り込むようになっ
ている。そのため、感光体64は昇降装置により上記清
掃部材8に覆うように降下される。
【0053】上記清掃部材8は、図4に示すようにほぼ
半円形状の保持体8aの突出した円弧部分に多数の除去
ブラシ8bが植毛されるようにして構成されている。こ
の清掃部材8における半円形状の保持体8aの曲率につ
いては、感光体64の導電性基体の内周の曲率より大き
く設定している。
【0054】つまり、感光体64の導電性基体の内径よ
り、清掃部材8を構成する保持体8aの円弧径を小さく
しており、よって、清掃部材8の曲率を大きくしてい
る。これにより、清掃部材8は、感光体64の端面処理
時に、端部の感光層63bに図4に示すように一部が接
触する。そのため、一部の除去ブラシ8bが、一部の部
分が強く、他の部分が弱く、場合によては非接触状態で
接触する。
【0055】この清掃部材8においても、保持体8bを
支持してなる支持体7が感光体64の内面へと押圧する
の押圧機構9が設けられており、該押圧機構にて感光体
64の内面に除去ブラシ8bを部分的に感光体64の内
部の端面に圧接させるようにしている。
【0056】従って、図4に示すように感光体64の外
周面の感光層63aを除去する場合と同様に、感光体6
4を回転させることで、内面の感光層63bを除去で
き、除去時に感光層の残渣や屑とうが溜まる度合いが少
なくなり、長期において除去ブラシ8を用いた除去処理
が可能となり、メンテナンス期間を大きく延長できる。
【0057】一方、上述した清掃部材5及び8を支持し
てなる支持体7を必要な位置へと移動させるための移動
機構の構成について説明する。その移動機構の一例を図
5に示している。
【0058】図5において、(a)は移動機構の平面図
を、(b)は移動機構の上面図を示している。図におい
て、移動機構は、溶剤槽4の底板に固定される2重構造
の固定台10の上板に、支持体7を移動案内させるため
に案内溝11がそれぞれ平行に形成されている。この案
内溝11に清掃部材5(8)を支持してなる支持体7の
他端側が挿入されており、この他端側には固定台10の
二重構造の部分に支持体7が外れるのを防止すると同時
に立設させるための固定片12が固着されている。従っ
て、支持体7は、安定した状態で固定台10上に立設さ
れ、清掃部材5(8)を支持する。
【0059】上記支持体7は、通常図5(b)において
案内溝11方向に沿って、左上方向にスプリング13に
より付勢されている。このスプリング13の付勢力に抗
して、案内溝11に沿って支持体7を移動させるための
ほぼ楕円形状のカム14の一端が当接するように設けら
れている。
【0060】カム14は、固定台10と図示しない固定
台10に固定されたもう一方側のフレームとの間に回転
可能に支持された回転軸15を固着されており、この回
転軸15が回転させることで、図において例えば反時計
方向に回転され、支持体7を案内溝11に沿って右下方
向に移動させることができる。そのために、回転軸15
の端部には同歯数のギア16が固着されている。そし
て、このギア16は駆動モータ17の軸に固定された駆
動ギア18にて駆動されるタイミングベルト19に噛み
合うように設けられている。
【0061】従って、駆動モータ17が駆動されると、
駆動ギア18、タイミングベルト19及びギア16を介
してカム14が回転される。これにより、上述したよう
にカム14にて支持体7がスプリング13に抗して移動
される。この駆動モータ17を除いて、図5に示す移動
機構は、溶剤槽4内に設けられる。
【0062】以下に上述した構成による感光体の下部端
面の不要部分の除去を行う端面処理装置において、その
除去効果を確認するために、以下に種々の実施例を示
す。
【0063】(実施例1)図15に示した浸漬塗布法を
利用して感光体64を得る。この時、導電性基体として
は、直径60mm、厚さ1.5mmのアルミニウム合金
性の円筒ドラムを用いて、感光体材料を溶解させた塗布
液62中に浸漬し、この基体を一定の速度で引き上げ、
感光層63を導電性基体60表面に塗布してドラム形状
の感光体64を作製した。
【0064】このようにして得られた感光体64を図1
に示す端面処理装置を用いて、図20(a)に示す感光
体の外周面の感光層63aを除去した。特に、感光層の
除去を行うための処理溶剤3としては、ジクロロメタン
を用い、清掃部材5は、その上端面が溶剤の液面より1
mm程度下になるように全てを浸漬させた。
【0065】そして、感光体64の処理端面と反対側を
保持部材1にて保持し、下部端面、特に除去する不要感
光層63aが溶剤3に浸るように下降させる。そして、
清掃部材5を図5に説明したように移動機構により、保
持体5aの除去ブラシ5bが感光層63aに当接するよ
うに移動させる。この状態で駆動モータ2にて感光体6
4を回転させることで、感光体64の外周端面の感光層
63aの除去処理を行う。これを50本にてついて連続
して行った。
【0066】この時の清掃部材5の形状について詳細に
説明する。図6にはその一例を示すように、これを参照
して説明する。図6(a)において清掃部材5を構成す
る保持体5aの円弧形状の部分の長さをL1とし、保持
体5aの幅を図6(b)のようにL2とする一方、厚さ
をL3とする。そして、保持体5aに植毛する除去ブラ
シ5bの毛を図6(c)に示すようにその直径をφ1、
植毛したブラシ毛5cの長さをl1とする。さらに、ブ
ラシ毛5cの植毛においては、図6(d)に示すように
長さ及び幅方向において一定間隔l2のピッチでブラシ
毛5cを植毛して除去ブラシ5bを得たものを利用し
た。そして、感光体64の外周面の除去ブラシ5bの保
持体5a内面との距離が一番近付く部分の幅を図6
(e)に示すようにL4とした。
【0067】以上の形状による各種条件については、以
下の通りである。特にブラシ毛の材質は高密度のポリエ
チレン樹脂であり、その直径φ1が0.175mm、ブ
ラシ毛の長さl1を30mmとした。また、ブラシ毛5
cを植毛する密度は、ブラシ毛5cを60本束ねて植毛
穴に植毛して除去ブラシ5bを得る。この時の植毛穴の
径φ2を2mmに、植毛する間隔l2を3mmとした。
【0068】そして、ブラシ毛5cを植毛するための保
持体5aの材質としては、ポロプロピレン樹脂を使用
し、保持体5aの曲率、つまり円弧の内周面の直径を1
00mmにし、支持体の内面の長さL1を100mm、
幅L2を9mm、厚さを12mmに設定した。
【0069】一方、感光体64を一定速度で回転させる
ための条件としては、回転速度を8rpmにし、その時
の感光体64の回転数を5回転に、感光体64の外周面
が最も除去ブラシ5bに接近する位置での距離(間隔)
L4を7mm、感光体64の回転方向を図2に示す方向
に回転させた。
【0070】以上の条件において作製した感光体64の
端面処理後の結果は、感光層63aが残らずに奇麗に除
去できた本数は1〜20本までである。また、21本目
から23本目までは感光層が薄く残った。そして、24
本目から50本目までは感光層が多く残ったことを確認
した。
【0071】ここで、感光体64の端面の処理溶剤とし
ては、基本的には感光層を形成した時の溶剤を使用する
ことが望ましい。しかし、感光層を溶解可能なものであ
れば特に限定されるものではない。
【0072】また、感光体64の回転速度としては、8
rpmに限定させるものではなく、種々変化させて実施
した結果、その回転数としては3〜30rpmの範囲に
設定すればよく、好ましくは6〜10rpmに設定する
ことで、溶剤の飛沫や泡立ち、波立ち等がなく良好なる
結果を得ることができる。
【0073】また、感光体64の回転数としては、5回
転に限定されるものではなく、1〜30回転の範囲に設
定すればよく、好ましくは3〜10回の範囲に設定する
ことで、処理効率的にも好適である。ただし、この値
は、感光層63aを完全に除去することができるように
選択することが必要となる。
【0074】また清掃部材5と感光体64との接触点の
最短距離L4は、ブラシ毛の長さl1に対して50〜9
5%の距離で、好ましくは65〜85%の距離に設定す
ることが好ましい。この場合においても、感光層63a
を完全に除去することができるように、また導電性基体
にブラシによる傷が生じないように、ブラシ毛の材質や
直径等にて変更することが必要となる。
【0075】ブラシ毛の材質としては、ポリエチレン、
ナイロン、テフロン等の樹脂や、スレンレス等の金属、
また保持体5aの材質としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、テフロン、フェノール樹脂等の樹脂やスレン
レス等の金属などが挙げられるが、感光層63aを溶解
する溶剤によって溶解または膨潤等のないような材質等
を選択することが重要であり、上述した材質に限定させ
るものではない。
【0076】この実施例1において、清掃部材5につい
ては、外周面の感光層63aの除去において同一位置に
保持させた状態で感光体64を回転させて感光層63a
を除去するよにしている。そこで、感光層63aが完全
に除去できる20本目の感光体64の不要感光層63a
を除去する時に、清掃部材5を図7において、左側(矢
印A方向)へ移動させ、非接触状態の除去ブラシ5bが
感光層63aに当接するにする。この状態で、感光体6
4を上述した条件で回転させることで、1〜25本目ま
で感光体63aが残らず奇麗に除去でき、26〜29本
目までは感光層が薄く残り、30〜50本目まで感光層
が多く残った。これにより、清掃部材5を単に感光体6
4と接触する位置をずられることで、不要感光層63a
を除去できる本数を増加できる。
【0077】そこで、清掃部材5を移動させるタイミン
グをさらに15本目から行った時には、35本目まで感
光層63aを奇麗に除去することができた。そのため、
除去ブラシ7のブラシ毛の接触位置を徐々にずらせるよ
うに移動させることで、感光層63aを完全に除去でき
る本数を多くできることになる。
【0078】(実施例2)この実施例においては、直径
が80mmのアルミニウム合金性のドラム形状の導電性
基体以外においては、実施例1と同一のものを用いて感
光体64を作製し、この作製した感光体64の端面処理
を同様の条件にて行った。
【0079】この時の感光体64と清掃部材5との接触
状態が、実施例1とは感光体64の曲率が小さく、また
清掃部材5の曲率より大きいため、清掃部材5と接触す
る領域が広範囲に及ぶ。そのため、感光層63aを除去
する効率が上がる。その反面、除去した感光層の残渣や
削り屑が接触部分に溜まり、感光層が残る度合いが高く
なる。
【0080】その結果としては、連続して1〜18本目
の感光体64の端面処理により、感光層63aの除去を
完全に行えた。よって、上述したように清掃部材5の曲
率を、端面処理する感光体64の外周の曲率より十分に
小さくすることで感光層63aの除去状態が向上するこ
とが分かる。
【0081】(実施例3)この実施例においては、直径
が50mmのアルミニウム合金性のドラム形状の導電性
基体以外においては、実施例1と同一のものを用いて感
光体64を作製し、この作製した感光体64の端面処理
を同様の条件にて行った。
【0082】この時の感光体64と清掃部材5との接触
状態は、実施例1の感光体64の接触状態より小さい範
囲となる。つまり、実施例3の感光体64の曲率が、実
施例1の感光体64の曲率よりも十分に大きいためであ
り、実施例3による感光体64が清掃部材5の除去ブラ
シ5bと接触する領域が狭くなる。
【0083】この結果、連続して1本〜30本目までは
完全に感光層63aを除去することができた。このよう
に、感光層63aを除去する効率が上がる。これは、清
掃部材5を構成する除去ブラシ5bにて除去した感光層
の残渣及び削り屑が、除去ブラシ5bに溜まる頻度が少
なくなるためである。従って、除去ブラシ7の曲率を処
理する感光体64の最大の曲率よりも十分に大きなもの
を利用することで、除去効率が大きく向上する。
【0084】(実施例4)実施例1記載の同様の感光体
64を作製する導電性基体の直径60mm、厚さ1.5
mmのアルミニウム合金性のドラムを、図15に示した
浸漬塗布法を利用して感光体64を得る。この導電性基
体を、感光体材料を溶解させた塗布液62中に浸漬し、
この基体を一定の速度で引き上げ、感光層63を導電性
基体60表面に塗布してドラム形状の感光体64を作製
した。
【0085】このようにして得られた感光体64を図3
に示す感光体64の内面の不要感光層63bの端面処理
装置を用いて、図16(b)に示す感光体の内面の感光
層63bを除去した。特に、感光層63bの除去を行う
ための処理溶剤3としては、ジクロロメタンを用い、清
楚部材8を、その上端面が溶剤3の液面より1mm程度
下になるように全てを浸漬させた。
【0086】そして、感光体64の処理端面と反対側を
保持部材1にて保持し、端面、特に除去する不要感光層
63bが溶剤3に浸るように下降させ、清掃部材8の除
去ブラシ8bに感光層63bが当接するように、図5に
説明したような移動機構により清掃部材8を移動させ
る。この状態で駆動モータ2にて感光体64を回転させ
ることで、感光体64の内面の不要感光層63bの除去
処理を50本にてついて連続して行った。
【0087】この時の清掃部材8の形状の詳細につい
て、図8を参照して説明する。図8(a)において半円
形状の突出した円弧部分の保持体8aの長さをL5と
し、支持体の幅を図8(b)のようにL6とする。そし
て、保持体8aに植毛するブラシ毛8cの直径をφ3、
植毛したブラシ毛8cの長さをl3とする。さらに、植
毛においては、図8(d)に示すように長さ及び幅方向
において一定間隔l4のピッチでブラシ毛8cを植毛し
て除去ブラシ8bを構成したものを使用した。そして、
図8(e)に示したように感光体64の内周の除去ブラ
シ8bの保持体8aと対向する距離が一番近付い部分の
幅をL7とした。
【0088】以上の形状による各種条件については、以
下の通りである。特にブラシ毛8cの材質は高密度ポリ
エチレン樹脂であり、その直径φ3が0.175mm、
ブラシ毛の長さl3を30mmとした。また、ブラシ毛
8cを植毛する密度は、ブラシ毛8cを60本を束ねて
植毛穴に植毛した。この時の植毛穴の径φ4を2mm
に、植毛する間隔l4を3mmとした。
【0089】そして、ブラシ毛8cを植毛するための保
持体8bの材質としては、ポロプロピレン樹脂を使用
し、保持体8aの曲率、つまり円弧部分の外周面の直径
を35mmにし、保持体8aにブラシ毛8cを植毛する
長さL5を25mm、幅L6を9mmに設定した。
【0090】一方、感光体64を一定速度で回転させる
ための条件としては、回転速度を8rpmにし、その時
の感光体64の回転回数を5回転に、感光体64の外周
面が最も清掃部材8を構成する保持体8aに接近する位
置での距離(間隔)L7を7mm、感光体64の回転方
向を図2と同一方向に回転させた。
【0091】感光体64の内面端部の不要感光層63b
の除去と同時に実施例1に記載したように感光体64の
外周面の感光層63aの除去を行った。この時、感光体
64の下端縁から6mmの幅で感光層63a,63bを
除去した。
【0092】以上の条件において作製した感光体の端面
処理後の結果は、不要感光層63a,63bが残らずに
奇麗に除去できた本数は1〜18本目までである。ま
た、19本目から22本目までは感光層が薄く残った。
そして、23本目から50本目までは感光層が多く残っ
たことを確認した。
【0093】上記実施例1及び4において端面処理した
感光体64の両端部に樹脂性のフランジを圧入し、かつ
接着剤にて固定した。このフランジは、感光体64の特
に導電性基体に精度よく接着することができ、また感光
体64の基体から確実にアースを取ることができた。
【0094】このように端面処理した感光体64を実際
の複写機に搭載し、画像確認及びライフの確認を行った
結果、画像ムラ、膜剥がれ、アース不良等の問題もなく
良好であった。
【0095】(実施例5)実施例2に明記した感光体6
4を用い、基体内面の不要感光層63bの除去処理を実
施例4に示した条件と同一にして行った。この場合、清
掃部材8の径が感光体64の導電性基体の径(80m
m)より小さく、曲率が大きいため、部分的に除去ブラ
シ8bブラシ毛が感光層63bの面に当接しない領域が
広く生じるものの、良好に当接する。
【0096】その結果、内面の感光層63bのみの端面
処理においては、感光層63bが完全に除去された本数
としては22本であった。また、外周面の感光層63a
を実施例2にて行うことで、18本まで完全に除去でき
るため、18本において外周面及び内周面の感光層63
a,63bの除去を完全に行えた。
【0097】(実施例6)実施例3に明記した感光体6
4を用い、基体内周面の感光層63bの除去処理を実施
例4に示した条件と同一にして行った。この場合、清掃
部材8の径が、感光体64の基体の内面径(50mm)
に対して小さくなっている。しかも実施例5とは逆に、
清掃部材8と感光体64の基体内面の径との差が小さい
ため、除去ブラシ8bのほぼ全域で基体内周面に当接す
るようになる。このため、感光体63bの除去効率が上
がるものの、除去した感光層の残渣や削り屑の行き場が
なくなりやすくなる。その結果としては、連続して18
本まで完全に感光層63bを除去できた。この場合にお
いても、外周面の感光層63aは、実施例3によれば3
0本について完全に除去できるものの、内周面の感光層
63bをも完全に行える本数である18本が内周面及び
外周面の除去が完全に行えた。
【0098】以上の実施例に対して、感光体64の端面
に形成された不要な感光層63a,63bを除去するこ
となく、フランジ等を圧入、固定し複写機に搭載し感光
体の評価を行った。その結果、感光体64の端部の感光
層63aの領域において、現像装置における現像ローラ
の位置決め用のDSDコロにより膜剥がれが発生し、そ
れの一部が現像槽に混入したため、画像欠陥が発生した
と同時に、クリーニング部分で除去できず、クリーニン
グ不良が発生した。
【0099】また、形成された画像を確認すると、精度
よくフランジを装着できたかったため、画像にムラ等が
発生する問題が生じ、また感光体64の基体から確実に
アースをとることができず、画像に黒筋等が生じる画像
不良が発生した。
【0100】次に、上述した実施例1〜6とを対比する
ためにも、比較例を以下に示す。
【0101】(比較例1)感光体64の端面処理、つま
り端面に形成された不要な感光層63a,63bを除去
するために、従来の特開平9−6025号公報に記載の
ブレードによる装置にて連続して処理を行った。この場
合、感光層63a,63bの除去した屑等が、感光体端
面に除去処理後の感光層が残るようになり、端面の処理
精度が著しく劣化した。
【0102】この比較例1において端面処理した感光体
を実際の機器に搭載し、感光体の評価を行ったが、除去
処理において残った感光層が剥がれ、これた原因で画像
欠陥が発生した。また、ブレードの端面処理面積が小さ
いことから、ブレードの消耗が速く、連続して感光体の
端面処理を行った場合、頻繁にブレードの交換を行う必
要があり、作業効率が非常に悪くなった。
【0103】(比較例2)感光体64の基体の直径を6
0mmとして、円弧形状の部分の直径を62mmとした
保持対5aに上述した実施例1と同様に除去ブラシ5b
を設けて清掃部材を構成した。この清掃部材5を感光体
64の端面の不要感光層63aに対応して設けること
で、除去ブラシ5bが全て接触するようになった。
【0104】これで除去処理を行った結果、連続して除
去処理を行えば10本程度で感光層が端面に残り完全な
除去が行えなくなた。この時の除去ブラシには、除去さ
れた感光層の膨潤したカスが感光体との当接面にこびり
着いており、これにより確実な除去処理が行えなくなっ
た。
【0105】しかも、感光体64の端部内面の除去にお
いても、清掃部材8によるブラシ8b全域が全て接触す
るように設けて除去処理を行った場合にも、同様にして
10本未満で不要感光層63bの除去不良が発生した。
【0106】従って、本発明のように清掃部材の曲率に
ついて、感光体の外周面の不要感光層63aを除去する
場合、感光体の曲率より十分に小さくし、感光体の内周
面の不要感光層63bを除去する場合、感光体の曲率よ
り十分に大きく設定することで、除去効率が上がる。
【0107】(第2の実施形態)第1の実施形態におけ
る感光体の端面処理装置においては、感光体64の外周
面の不要感光層63aを除去する清掃部材5、感光体6
4の内周面の不要感光体63bを除去する清掃部材8に
て除去するようにしている。この時、清掃部材5,8を
構成する除去ブラシ5b,8bのブラシ毛の間に除去し
た感光層の残渣が溜まっている。そのため、繰り返し感
光体64の端面処理を連続して行うことで、例えば実施
例1においては22本目から上記残渣の影響により感光
層が薄く残るようになる。このようなことを解消した実
施形態を以下に説明する。
【0108】図9は、その一例を示すものであって、例
えば清掃部材5に対して除去ブラシ5bから除去溶剤を
吹き付けるようにして、ブラシ毛に溜まった残渣を除去
するようにしたものである。これは、吹き出しノズル2
0と溶剤供給タンク21との間をパイブ22で連結し、
そのパイブ22の途中に供給ポンプ23を設けて、清掃
部材5の除去ブラシ5bの清掃装置を構成している。
【0109】従って、清掃部材5の除去ブラシ5bに残
留する残渣を除去するために、溶剤を貯蔵した溶剤槽4
内で、ノズル20を除去ブラシ5bのブラシ毛に対応配
置させ、この状態でポンプ23を駆動してタンク21か
ら清掃溶剤を除去ブラシ5bへと噴出させる。そして、
ノズル20を円弧形状の除去ブラシ5bに沿って移動さ
せ、除去ブラシ5b全域の除去を行う。
【0110】なお、上記ノズル20は、感光体64の端
面処理時には溶剤槽4内より除去されるか、図9に示す
ように端部に対向配置させるようにしてもよい。そし
て、感光体64の端面処理を完了し、次の端面処理を行
うまでの時間を利用して上述したノズル20による清掃
処理を行っている。この場合、感光体64を1本処理す
る毎に行うことが最良であるものの、その都度行うこと
なく数本又は十数本の端面処理を行ってから、清掃処理
を行うようにした方が処理効率が上がる。
【0111】この清掃部材5を構成する除去ブラシ5b
の清掃処理を行う装置においては、感光体64の内周面
の感光層63bを除去する清掃部材8を構成する除去ブ
ラシ8bにおいても同様にして実施できる。
【0112】一方、図10に示す清掃部材5を構成する
除去ブラシ5bの清掃処理装置は、ブラシ毛を植毛する
側とは反対側の背面より、清掃用の清掃溶剤を吹き付け
て、ブラシ毛に残る残渣を効率よく除去するものであ
る。これであれば、感光体の端面処理中においてもブラ
シの清掃処理を行えるため、作業効率をさらに向上で
き。ブラシのメンテナンス等の問題を解消できる。
【0113】図10の清掃処理装置は、清掃部材5を構
成する除去ブラシ5bの保持体5aの背面よりブラシ毛
の面に貫通する開口24を複数設け、その開口部24に
吹き出しノズル25が取り付けられている。この複数の
ノズル25は、反対側が連結パイプ26を介して連結さ
れており、この連結パイプ26は供給ポンプ23を介し
て清掃溶剤の供給タンク21に流路的に連結されてい
る。従って、供給タンク21内の清掃溶剤が供給ポンプ
23の作用により、ノズル25を介して除去ブラシ5b
のブラシ毛に吹き出される。そのため、ブラシ毛に残る
感光層の残渣を除去できる。
【0114】以上の清掃処理装置においては、溶剤とし
ては、感光体の端面処理に使用する溶剤と同一のものを
使用することが好ましい。
【0115】そこで、以下にこの第2の実施形態による
効果を確認するために、実施例を示す。
【0116】(実施例7)実施例1において使用した清
掃部材5に、図9における除去ブラシ5bの清掃処理装
置を設けた。この清掃処理装置におけるノズル20は、
除去ブラシ5bに対向させて、保持体5aの形状に沿っ
てい移動させ、清掃溶剤を吹き出すようにした。この清
掃処理は、感光体64の端面の不要感光層63aの除去
処理を行っていない時に行う。
【0117】感光体64の端面処理においては、実施例
1と同一条件にて行った。そして、ブラシの清掃処理の
タイミングとしては、感光体の端面処理を行っていない
待機状態、つまり端面処理した感光体64を引き上げ、
次の感光体64が溶剤槽4に浸漬されるまでの間に、上
記ノズル20からの清掃溶剤の吹き出しを行ようにし
た。
【0118】この時、清掃用の溶剤として、感光層の除
去のための溶剤と同一溶剤、つまりジクロロメタンを使
用した。そして、清掃時にノズル20より吹き出す溶剤
の量としては、1秒間に10mlの割合で連続15秒間
溶剤を吹き出した。この清掃時に、溶剤槽内の溶剤の量
が増すが、オーバーフロー用のパイプ6を介して余分な
溶剤が排除され、溶剤槽4内の溶剤3の量が一定、つま
り液面を常に一定状態に保つことができる。
【0119】このようにして、感光体64の端面処理を
行う毎に、除去ブラシ5bの清掃処理を行うことで、実
施例1においては20本程度で感光層を除去した残渣が
残ることにより、完全に感光層を除去できなくなった
が、連続して50本の端面処理を行っても感光層が残る
ことなく奇麗に除去できた。
【0120】そのため、実施例1においては、20本の
感光体の端面処理後に、除去ブラシ5bを清掃するため
に清掃部材5を人為的に溶剤槽4より取り出し清掃を行
うか、あるいは新しい清掃部材5の交換等のメンテナン
スを必要としていたが、このような手間がなくなり、作
業効率が大幅に上がり、生産効率が向上した。
【0121】本実施例においては、連続して120本の
端面処理を完了するまで、感光層63aを奇麗に除去で
き、除去ブラシ5bを人為的に清掃する手間を大幅に延
長できるようになった。
【0122】なお、本実施で使用したノズル20から吹
き出す溶剤は、上述したように端面処理を行う溶剤と同
一とした。そして、ノズル20から吹き出す溶剤の量と
しては、1秒間に10mlとしたが、これに限定される
ことはなく、1秒間に1〜100mlの範囲に選択する
ことで、泡立ちや波立ち等の影響を無くせ、より好まし
くは3〜30mlとすると好適である。しかし、ノズル
20の形状や、設置するノズル20の数に合わせて、最
適値を決定することが望ましい。また、溶剤をノズル2
0より連続的に吹き出すようにすることなく、間欠的に
吹き出すようにしてもよい。例えば、1秒間吹き出し、
0.5秒間停止といったように、これを繰り返し行うこ
ともできる。
【0123】(実施例8)実施例1において使用した清
掃部材5に、図10における除去ブラシ5bの清掃処理
装置を設けた。この清掃処理装置におけるノズル25
は、除去ブラシ5bの背面に図10の如く5個等間隔に
配置した。
【0124】感光体64の端面処理においては、実施例
1と同一条件にて行った。そして、除去ブラシ5bの清
掃処理のタイミングとしては、感光体の端面処理を行っ
ている時も含めて常時行った。
【0125】この時、清掃用の溶剤として、感光層63
aの除去のための溶剤と同一溶剤、つまりジクロロメタ
ンを使用した。そして、清掃時にノズル25より吹き出
す溶剤の量としては、1秒間に5mlの割合で行った。
このノズル15からの吹き出しにより、溶剤槽4内の溶
剤の量が増すが、オーバーフロー用のパイプ6を介して
余分な溶剤が排除され、溶剤槽4内の溶剤3の量が一
定、つまり液面を常に一定状態に保つことができた。
【0126】このようにして、感光体64の端面処理を
行っている時にも、除去ブラシ5bの清掃処理を行うこ
とで、実施例1においては20本程度で感光層63aを
除去した残渣が残ることで、完全に感光層を除去できな
くなったが、連続して50本の端面処理を行っても感光
層が残ることなく奇麗に除去できた。
【0127】そのため、実施例1においては、20本の
感光体の端面処理後に、除去ブラシ5bを人為的に清掃
を行う等のメンテナンスを必要としていたが、このよう
な手間がなくなり、作業効率が大幅に上がり、生産効率
が向上した。
【0128】この実施例においては、連続して100本
の感光体64の端面処理を完了するまで、不要感光層6
3aを奇麗に除去でき、除去ブラシ5bを人為的に清掃
する手間を大幅に延長できるようになった。
【0129】なお、本実施で使用したノズル25から吹
き出す溶剤は、上述したように端面処理を行う溶剤と同
一とした。そして、ノズル25から吹き出す溶剤の量と
しては、1秒間に10mlとしたが、これに限定される
ことはなく、1秒間に1〜50mlの範囲に選択するこ
とで、泡立ちや波立ち等の影響を無くせ、より好ましく
は3〜10mlとすることが好適である。しかし、ノズ
ル25の形状や、設置するノズル25の個数に合わせ
て、最適値を決定することが望ましい。
【0130】また、溶剤をノズル25より連続的に吹き
出すようにすることなく、間欠的に吹き出すようにして
もよい。例えば、1秒間吹き出し、0.5秒間停止とい
ったように、これを繰り返し行うこともできる。
【0131】(第3の実施形態)上述した実施形態にお
いては、感光体64の下部の不要感光層63a及び63
bを除去するための清掃部材5又は8としては、円弧形
状のもので、かつ除去時に固定された状態で設けられる
ものであった。
【0132】以下に、円形状の清掃部材を設けること
で、感光体64の回転だけでなく、清掃部材側も回転さ
せることで、除去効率をさらに高め、除去処理時間をさ
らに短縮できるようにした実施形態を説明する。
【0133】図11は、その一例を示すものであって、
清掃部材30が溶剤槽4内で回転可能に支持されてい
る。この清掃部材30は、図12に示すように円形状で
内部が空間となるリング形状に形成された保持体31の
内周面側に、不要感光層63aを除去するための除去ブ
ラシ32が植毛されて構成されている。
【0134】清掃部材30を構成する保持体31の外周
面側には、清掃部材30を回転させるためのギア33が
形成されており、該ギア33に噛み合う駆動ギア34が
設けられており。この駆動ギア34は、昇降装置35の
昇降部材36に固定された支持体37に回転可能に支持
されている。駆動ギア34は、図11に示すように、昇
降部材36に固定された清掃部材30の駆動用モータ3
8の回転軸に固定されており、該軸が上述した支持体3
7に回転可能に設けられ、よって駆動ギア34が、支持
体に対して回転可能となる。
【0135】また、上記清掃部材30は、駆動ギア34
及び、該駆動ギア34と噛み合うギア33の外周部分で
噛み合うようにしたタイミングベルト39に設けて、駆
動ギア34に回転可能に保持されるように設けられてい
る。この清掃部材30は、図12に示すように支持体3
7に回転可能に支持されたコロ40にてタイミングベル
ト39を介して両側から挟むように設けられており、支
持体37上に回転可能に保持されている。
【0136】特にコロ40は、タイミングベルト39
と、清掃部材30のギア33との噛み合いを確実に行う
と同時に、上述したように清掃部材30を回転可能な保
持を確実に行うようにしている。
【0137】以上のような構成において、清掃部材30
は通常昇降装置35にて溶剤槽4の底面に下降されてい
る。そして、図11において感光体64を昇降する装置
(図示せず)にて溶剤槽4内に下降され溶剤に感光体6
4の端部、つまり不要感光層63aが溶剤3に浸るよう
にする。この状態で、昇降装置35の駆動より、清掃部
材30を上昇させ図11に示すような位置に停止させ
る。
【0138】この状態で、不要感光層63aの除去処理
が行われる。この時、清掃部材30の除去ブラシ32の
一部が感光体64の不要感光層63aに接触するよにな
っている。そのため、清掃部材30の径は、製造する感
光体64の最大径のものよりも十分に大きいものが利用
される。
【0139】清掃動作においては、駆動用モータ2にて
感光体64を回転させると同時に、その方向と逆方向に
清掃部材30を駆動用モータ38にて回転させる。これ
により、両者の回転により短時間で除去処理を行える。
また、一部の除去ブラシ32が感光体64に接触するよ
うになるため、除去した感光層の残渣等がブラシに付着
しても回転により接触しない部分で除去され、常にクリ
ーンな状態で不要感光層63a部分を除去するように作
用する。
【0140】一方、上述したような感光体64の下部の
不要感光層63aの除去について説明したが、感光体6
4の下部の不要感光層63bの除去を行う清掃装置につ
いては、図13にその一例を示している。この図13に
おいて、感光体64の内面に位置するように設けられる
感光体64の内径より小さく形成された清掃部材41が
回転可能に設けられている。
【0141】この清掃部材41は、円筒形状の保持体4
2の外周面全域に図14に示すように除去ブラシ43が
植毛されて構成されている。この保持体42の径は、上
述したように図14において感光体64の内径よりも小
さくし、感光体64の内面の不要感光槽63b側に一部
の除去ブラシ43が接触するように設けられる。
【0142】清掃部材41は、その保持体42の回転軸
が、支持体44に回転可能に支持されており、該支持体
44は昇降装置45の昇降部材46に固定されており、
溶剤槽4内に設けられている。
【0143】また、昇降部材46にて清掃部材41を回
転させる駆動用モータ47が設けられており、該モータ
47の回転軸に固定された駆動ギア48が溶剤槽4内に
設けらている。これに対して、清掃部材41の回転軸に
は被駆動ギア49が設けられており、この被駆動ギア4
9と駆動ギア48との間を連結する連結従動ギア50
a,50bが固定された軸を支持体44に回転可能に支
持している。従って、駆動用モータ47の回転により、
清掃部材41が回転される。
【0144】以上のような構成において、清掃部材41
は通常昇降装置45にて溶剤槽4の底面に下降されてい
る。そして、図12において感光体64を、昇降する装
置(図示せず)にて溶剤槽4内に下降され溶剤3に感光
体64の端部、つまり不要感光層63bが溶剤3に浸る
ようにする。この状態で、昇降装置45の駆動より、清
掃部材41を支持体44を含めて上昇させ、図13に示
すような位置に停止させる。
【0145】この状態で、不要感光層63bに清掃部材
41の除去ブラシ43が接触し、除去処理が行われる。
この時、清掃部材41の除去ブラシ43の一部が感光体
64の不要感光層63bに図14に示すように接触する
よになっている。そのため、清掃部材41の径が、製造
する感光体64の最小径のものより十分に小さく設定さ
れている。
【0146】これにより、清掃動作においては、駆動用
モータ2にて感光体64を、図14に示す方向に回転さ
せると同時に、その方向と逆方向に清掃部材30を駆動
用モータ47にて回転させる。これにより、両者の回転
により短時間で除去処理を行うことができる。また、一
部の除去ブラシ43が感光体64に接触するようになる
ため、除去した不要感光層63bの残渣等がブラシ43
に付着しても、回転により接触しない部分で除去され、
常にクリーンな状態で不要感光層63a部分を除去する
ように作用する。
【0147】以下に、上述した構成による実施形態の効
果等を確認するために、各種実施例を示す。
【0148】(実施例8)実施例2に明記したように直
径が80mmの感光体64の端面の不要感光層63aを
除去するようにした。この場合、図11に示す構造の端
面処理装置を用いて除去処理を行った。この時の清掃部
材30におけるリング状の保持体31の内周径を100
mmとした。
【0149】清掃部材30に設ける除去ブラシ32は、
図6に示したような条件とし、実施例1に記載したブラ
シ毛の長さl1、ブラシ毛の束及び設けるピッチ2にお
いても同一にした。そして、感光体64と清掃部材30
との最も近くなる距離L4においても同一条件とした。
【0150】このような感光層63aの除去条件におい
て、まず除去処理を行う感光体64の端面の不要感光層
63aを溶剤槽4の溶剤3に浸漬される。そして、予め
溶剤槽4の底面に沈めていた清掃部材30を昇降装置4
5にて上昇され、図12に示すように感光体64の外周
面に一部の除去ブラシ32が不要感光層63aに接触
し、他の部分では非接触となるようにした。清掃部材3
0は溶剤3の液面より1mm程度下になるように設定し
ている。
【0151】次に、清掃部材30の除去ブラシ32を感
光体64に接触させた状態で、駆動用モータ2を駆動
し、図11において矢印方向に回転させる。このように
感光体64のみ回転させて清掃を行うような場合におい
ては、実施例2と同様の処理結果を得た。
【0152】そこで、感光体64の回転に合わせて、清
掃部材30においても感光体64の回転方向と逆方向に
回転駆動させて除去処理を行った。この時の清掃部材3
0の回転速度を2rpmで回転させた。このようにする
ことで、感光体64の回転回数としては、5回転でなく
4回転させることで端面の不要感光層63aを十分に除
去できた。
【0153】上記感光体64の回転速度は実施例1に記
載した速度に設定しており、これにより除去処理が速く
なる。しかも、連続して清掃を行うことで、50本連続
して感光層63aを奇麗に感光層63の除去処理を行え
た。
【0154】特に、感光層63aの除去処理を終了すれ
ば、清掃部材30を溶剤槽4内の溶剤3中に回転させる
ことで、除去ブラシ32に付着している感光層を除去す
ることができる。これを感光体4の端面の不要感光層6
3aの除去処理を行う毎に、実施すれば、常にクリーン
な状態で除去ブラシ32を感光層63aに接触させる除
去させることができるため、清掃部材30の清掃処理等
を行うメンテンナンスを省くことが可能となる。
【0155】なお清掃部材30の回転速度は、上述した
回転速度に限定されるものではなく、0.1〜10rp
mの範囲で実施すれば十分に除去処理の効果が奏する
が、好ましくは1〜5rpmにすることで溶剤3の飛沫
や波立ちを無くすのに好適といえる。しかも、そのよう
な回転速度は、感光体64を回転させる速度に合わせ、
両者が同時に清掃処理を終わるように合わせると好都合
である。
【0156】(実施例9)図13に示す清掃装置を用い
て直径50mmの感光体64の端面の感光層63bの除
去処理を行った。
【0157】この場合、実施例4に記述したような清掃
部材と同様のブラシの設けて実施した。特に、図14に
示すように清掃部材41における保持体34の直径を3
5mmにし、その外周面に設けるブラシは実施例4記載
の条件で実施した。この場合、図8に示した条件とし、
実施例4に記載したブラシ毛の長さl3、ブラシ毛の束
及び設けるピッチl4等において同一にした。そして、
感光体64と清掃部材41との最も近くなる距離L7に
おいても同一条件とした。
【0158】このような感光層63bの除去条件におい
て、まず除去処理を行う感光体64の端面の不要感光層
63bを溶剤槽4の溶剤3に浸漬される。そして、予め
溶剤槽4の底面に沈めていた清掃部材41を昇降装置4
5にて上昇され、図14に示すように感光体64の外周
面に一部の除去ブラシ43を不要感光層63bに接触さ
せ、残りの部分が非接触状態になるようにする。この清
掃部材41においても、溶剤3の液面より1mm程度下
になるように設定した。
【0159】次に、清掃部材41の除去ブラシ43を感
光体64に接触させた状態で、駆動用モータ2を回転さ
せる。この時、図13において矢印方向に回転させる。
このように感光体64のみ回転させて清掃を行うような
場合においては、実施例6と同様の処理結果を得た。
【0160】そこで、感光体64の回転に合わせて、清
掃部材41においても感光体64の回転方向と逆方向に
回転駆動させて除去処理を行った。この時の清掃部材4
1の回転速度を4rpmで回転させた。このようにする
ことで、感光体64の回転回数としては、5回転でなく
3回転させることで端面の不要感光層63bを十分に除
去できた。
【0161】上記感光体64の回転速度は実施例4に記
載した速度に設定しており、これにより除去処理が速く
なる。しかも、連続して清掃を行うことで、50本連続
して感光層63bの除去処理を行っても、全てを奇麗に
除去できた。
【0162】特に、感光層63bの除去処理を終了すれ
ば、清掃部材41を溶剤槽4内の溶剤3中に回転させる
ことで、除去ブラシ43に付着している残渣等による感
光層を除去することができる。これを感光体64の端面
の不要感光層63bの除去処理を行う合間に、実施すれ
ば、常にクリーンな状態で除去ブラシ43を感光層63
bに接触させて除去させることができるため、清掃部材
41の清掃処理等を行うメンテンナンスを省くことが可
能となる。
【0163】なお清掃部材41の回転速度は、上述した
回転速度に限定されるものではなく、0.1〜10rp
mの範囲で実施すれば十分に除去処理の効果が奏する
が、好ましくは1〜5rpmにすることで溶剤3の飛沫
や波立ちを無くすのに好適といえる。しかも、そのよう
な回転速度は、感光体64を回転させる速度に合わせ、
両者が同時に清掃処理を終わるように合わせると好都合
である。
【0164】
【発明の効果】本発明の感光体の端面処理装置において
は、短時間で不要な感光層を確実に除去できる。これに
より、接地不良等による画質低下を防止できる。
【0165】また、不要な感光層を除去する清掃部材の
メンテンナンス等を軽減でき、製造コストを大幅に軽減
できると同時に感光体を作製するための製造効率を上げ
ることができる。
【0166】また、清掃部材を感光体の回転と同時に回
転させることで、さらに除去効率が上がり、除去のため
の処理時間をさらに短縮できる。
【0167】さらに、清掃部材が円弧形状であれば、除
去ブラシを簡単に設けることができ、除去ブラシに付着
する残渣等を清掃する装置を別途設けることで、清掃部
材のメンテナンス作業を大幅に軽減でき、製造コストの
大幅な低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を説明するためのもの
で、感光体の端面の外周面の不要感光層の除去処理を行
う端面処理装置の概略構成図である。
【図2】図1に示す端面処理装置において、該端面処理
装置を構成する清掃部材の構造及び端面処理される感光
体との接触関係を示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を説明するための、感
光体端面の内周面の不要感光層の除去処理を行う端面処
理装置の概略構成図である。
【図4】図3に示す端面処理装置において、該端面処理
装置を構成する清掃部材の構造及び端面処理される感光
体との接触関係を示す平面図である。
【図5】図1及び図3に示す清掃部材を溶剤槽内で移動
可能に設けるための移動機構の一例を示すもので、
(a)は側面図を、(b)は清掃部材を破線で示した上
面図である。
【図6】図1に示す端面処理装置に設けられる清掃部材
の構造の詳細を示すものであって、除去ブラシに植毛状
態、ブラシ毛の長さ、感光体との接触距離等の関係を示
す図である。
【図7】本発明にかかる清掃部材を構成する除去ブラシ
と感光体との接触位置を異ならせた状態を示す図であ
る。
【図8】図3に示す端面処理装置に設けられる清掃部材
の構造の詳細を示すものであって、除去ブラシに植毛状
態、ブラシ毛の長さ、感光体との接触距離等の関係を示
す図である。
【図9】図1に示す端面処理装置に設けられる清掃部材
に付着する除去後の感光層の残渣等を除去清掃する清掃
装置の構成の一例を示す図である。
【図10】図1に示す端面処理装置に設けられる清掃部
材に付着する除去後の感光層の残渣等を除去清掃する清
掃装置の構成の他の例を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施形態を説明するためのも
ので、感光体の端面の外周面の不要感光層の除去処理を
行う端面処理装置の概略構成図である。
【図12】図11の端面処理装置における清掃部材の構
造及び、清掃部材の回転駆動構造、さらに感光体との除
去ブラシの接触関係を示す平面図である。
【図13】本発明の第3の実施形態を説明するためのも
ので、感光体の端面の内周面の不要感光層の除去処理を
行う端面処理装置の概略構成図である。
【図14】図13の端面処理装置における清掃部材の構
造及び、感光体との除去ブラシの接触関係を示す平面図
である。
【図15】本発明にかかる感光体を作製する浸漬塗布法
におる製造装置の一例を示す図である。
【図16】図15示す浸漬塗布製造装置により作製した
感光体の一方の端面に形成される不要感光層の塗布状態
及び、その不要感光層を除去した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 感光体の保持部材 2 感光体を回転させる駆動用モータ 3 溶剤 4 溶剤槽 5 清掃部材 5a 保持体 5b 除去ブラシ 6 オーバーフロー用の溶剤排出パイプ 7 支持体 8 清掃部材 8a 保持体 8b 除去ブラシ 10 固定部材 14 移動用カム 16 カム回転用の駆動ギア 17 カム駆動用のモータ 20 清掃用ノズル 21 清掃溶剤の供給タンク 22 供給ポンプ 25 清掃用ノズル 30 リング状の清掃部材 31 保持体 32 除去ブラシ 33 清掃部材回転用のギア 34 駆動ギア 38 駆動用モータ 39 タイミングベルト 41 円柱状の清掃部材 42 保持体 43 除去ブラシ 47 清掃部材の駆動用モータ 48 駆動ギア 49 被駆動ギア 50 連結ギア 63a 不要感光層(外周面側) 63b 不要感光層(内周面側) 64 感光体
フロントページの続き (72)発明者 黒川 誠 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 坂元 雅遊亀 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 金澤 朋子 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体表面に感光層を形成した電子
    写真感光体に対して、基体端面の形成された不要感光層
    を除去するための端面処理装置であって、 上記不要感光層を除去するための溶剤中に上記電子写真
    感光体の基体端面を浸漬し、その位置に対応して上記基
    体の外周端面に当接する曲率からなり除去ブラシを有し
    た清掃部材を設け、該清掃部材はその曲率が基体の曲率
    よりも小さく設定され、上記電子写真感光体を回転させ
    ることで不要感光層を除去するようにしたことを特徴と
    する電子写真感光体の端面処理装置。
  2. 【請求項2】 上記清掃部材は、電子写真感光体の外周
    の全域を覆うようにリング形状に設けられたことを特徴
    とする請求項1記載の電子写真感光体の端面処理装置。
  3. 【請求項3】 上記リング形状に形成された清掃部材を
    回転可能に保持する部材を設け、該清掃部材を上記電子
    写真感光体の回転方向と逆方向に回転駆動させて基体端
    面の不要感光層を除去するようにしたことを特徴とする
    請求項2記載の電子写真感光体の端面処理装置。
  4. 【請求項4】 導電性基体表面に感光層を形成した電子
    写真感光体に対して、基体端面の形成された不要感光層
    を除去するための端面処理装置であって、 上記不要感光層を除去するための溶剤中に上記電子写真
    感光体の基体端面を浸漬し、その位置に対応して上記基
    体の内面端面に当接する除去ブラシを有した清掃部材を
    設け、該清掃部材を曲率形状に設けてなり、その曲率が
    電子写真感光体の基体の曲率よりも大きく設定されてお
    り、上記電子写真感光体を回転させることで内周面の不
    要感光層を除去するようにしたことを特徴とする電子写
    真感光体の端面処理装置。
  5. 【請求項5】 上記清掃部材は、円柱形状の外周面に除
    去ブラシを設けた構成であることを特徴とする請求項4
    記載の電子写真感光体の端面処理装置。
  6. 【請求項6】 上記清掃部材を回転可能に保持する部材
    を設け、該清掃部材を上記電子写真感光体の回転方向と
    逆方向に回転駆動させて電子写真感光体の基体内周端面
    の不要感光層を除去するようにしたことを特徴とする請
    求項5記載の電子写真感光体の端面処理装置。
  7. 【請求項7】 上記清掃部材は、円弧形状に形成され、
    電子写真感光体方向に移動可能に設けられ、該清掃部材
    の除去ブラシが電子写真感光体と接触する部分を移動さ
    せるようにしたことを特徴とする請求項1又は4記載の
    電子写真感光体の端面処理装置。
  8. 【請求項8】 上記清掃部材を構成する除去ブラシに溶
    剤を吹き付けて該除去ブラシを清掃する清掃装置を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体の端
    面処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7232635B2 (en) 2002-02-04 2007-06-19 Konica Corporation Image forming method, image forming apparatus, and processing cartridge
JP2011245367A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Fujifilm Corp 流延支持体の表面清掃方法及び溶液製膜フィルムの製造方法
CN108325889A (zh) * 2018-04-18 2018-07-27 中原工学院 一种纺织机械用刺辊清洗装置

Cited By (3)

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