JPH11186782A - 電子機器のシールド構造 - Google Patents

電子機器のシールド構造

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JPH11186782A
JPH11186782A JP35134497A JP35134497A JPH11186782A JP H11186782 A JPH11186782 A JP H11186782A JP 35134497 A JP35134497 A JP 35134497A JP 35134497 A JP35134497 A JP 35134497A JP H11186782 A JPH11186782 A JP H11186782A
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shield
electromagnetic wave
electronic device
case
wave absorber
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JP35134497A
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Toyohide Miyazaki
豊秀 宮崎
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導体層のシールド効果が確保されるとともに
接合部からの電磁波の漏洩がより効果的抑制される、電
子機器のシールド構造を提供する。 【解決手段】 ベース導体101の上に軟磁性体の微粒
子または扁平化した微粒子を有機バインダに混合して形
成した磁性層を備えた電磁波吸収体107を挿んでシー
ルドケース104を固定した構造となっており、ベース
導体101には組み立て時にシールドケース104に接
触する突起102が設けられており、電磁波吸収体10
7には組み立て時に突起102が貫通する開口部108
が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器から放射
される電磁波の漏洩を防止するためのシールド構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ等の電子装置から放
射される電磁波が、周辺装置に電磁障害や電波障害を起
こすことが問題となっている。これらの対策として、筐
体めっきやシールドケースを用いて、ノイズを内部に閉
じこめる電磁波低減化対策が講ぜられている。
【0003】図8は、金属製のシールドケースを使用し
たシールド構造の従来例の模式的断面図であり、図中符
号801は電子部品、802は筐体、803a、803
bはシールドケース、804はプリント基板、809は
ガスケットである。
【0004】図8において、電子部品801が搭載され
たプリント基板804の一部の部品上をシールドケース
803bで覆う例と、プリント基板804全体をシール
ドケース803aで覆うように取り付けられている例と
が示されている。これらのシールド方法では、基板や筐
体のそり等により、電磁波の接合面からの漏れが生ずる
ことが指摘されており、最近の電子回路における使用周
波数の高速化でさらに漏れが増大し、この漏れに対する
十分な対応が迫られているのが現状である。
【0005】図9は、隙間からの電磁波の漏れを防ぐた
めのチューブタイプのガスケットの断面図であり、図1
0は粘着層を有する弾性体の角柱状のガスケットの断面
図である。図中符号911は金属製ネット、912は弾
性体、913は中空部、1011は弾性体、1012は
導電化した筒状の布、1014は導電性粘着層である。
【0006】図9や図10に示されるようないわゆるガ
スケットは、筐体を構成するパーツ間の接続部分等に多
用されている。図9は、チューブ状の弾性体912の表
層に金属製のネット911を被せたもの、図10は、導
電化した筒状の布1012の中にスポンジ状の弾性体1
011をいれて角柱状に成形し、片面に導電性粘着層1
014を設けたものである。しかしながら、これらのガ
スケットを使用した方法は、弾性体912、1011の
材質に応じた接触圧は得られるが、最近の使用周波数の
高速化で、接触抵抗による電磁波の漏洩が増加し、十分
なシールド効果が得られていないのが現状である。
【0007】図11は、特開平05−013979号公
報で開示された磁性体を併用したシールド材の部分断面
斜視図であり、図中符号1106は板状磁性体、111
5は導電性を有する板状磁石、1116は箱状導体であ
る。
【0008】上述のシールド材と同様に電磁波吸収層を
活用して、金属筺体の継ぎ目部やドアの周囲に用いて電
磁波の漏洩を抑制するもので、箱状の導体1116内に
棒状または板状の磁性体1106と磁石1115を埋め
込んで、低周波領域でより高いシールド効果を得てい
る。しかし、より高周波領域での対応には、ガスケット
を併用しているのが現状である。
【0009】図12は磁性体を併用した複合電磁シール
ド材の断面図であり、図中符号1204は導電性繊維、
1206は複合フェライトである。
【0010】図12の電磁シールド材は、EMCJ83
−40(電気通信学会環境電磁部会報)「導電性繊維布
とフエライトの複合電磁シールド材」の電磁波吸収材で
ある。複合フェライト1206の両面を導体である導電
性繊維1204で裏打した構造となっており、材料の面
全体でシ−ルド効果を発揮させる構造であるが、電磁波
吸収材をケースの内面全体に張り付けるため、多くの材
料が必要であったり、重量の増加や、内部の部品の発熱
に対する放熱効果の劣化が懸念される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のように導電体や
磁性体を用いた種々のシールド構造が用いられている
が、高周波領域における電子機器において、めっき筐体
やシールドケースによる十分なシールド効果を得るため
には、これらのめっき筐体やシールドケースなどの導体
層のシールド効果を確保するとともに、接合部のインピ
ーダンスの不連続による電磁波の漏洩を防止する必要が
ある。しかしながら従来のシールド構造においては必ず
しも十分な効果があるとはいえない。
【0012】従来の技術を理論および実験の結果を参照
して問題点を説明する。金属層のシールド効果(SE)
とは、シールドにより減衰された電界強度比の関数のこ
とで、無限平面で考察されたシェルクノフ理論で以下の
ように示される。
【0013】SE(dB)=20logEl/E2 但し El: 入射電界強度(V/m) E2: 透過電界強度(V/m) SE(dB)=R+A 但し 反射損失R=50+10log(ρ×f)−1
(dB) 吸収損失A=1.7t(f/ρ)1/2(dB)
【0014】従って、シールド効果は、めっきの厚さt
と、周波数fが同一ならば、体積固有抵抗値ρの平方根
に反比例すると言える。
【0015】しかし、現実的なシールド層は有限平面
で、接地インピーダンスの影響が考えられる。従つて、
実際のシールドケースのシールド効果では、電気的続部
分の接合抵抗の低減化が重要である。
【0016】図13は、プリント基板とめっきを施した
筐体のボス部分でのネジの締め付けトルクによる接触抵
抗の変化の状態の説明図であり、(a)は測定結果のグ
ラフ、(b)は測定装置の模式的斜視図である。図中符
号1301はプリント基板、1302は筐体、1303
はねじ、1304、1305はプローブである。
【0017】測定は、図13(b)に示すように、1ミ
クロンの厚さの銅めっきが施されためっき筐体1302
と銅板からなるプリント基板1301とをねじ1303
によって締め付ける構成とし、ねじ1303の締め付け
トルクを変化させたときの接触抵抗をプローブ130
4、1305を用いて4端子法で測定した。
【0018】図13(a)から、加圧によって抵抗値は
一定値に収束せず、接合部での抵抗値が不連続となるこ
とが推定される。
【0019】図14は、シールド効果評価装置の説明図
であり、(a)はシールド効果評価チャンバーの模式的
断面図、(b)は、シールド効果評価システムのブロッ
ク構成図である。図中符号1401はシールド評価チャ
ンバ、1402はサンプル、1403はガスケット、1
405、1406は磁界アンテナ、1407は標準信号
発生器、1408はスペクトラムアナライザ、140
9、1410は増幅器、1411はシールド効果評価器
である。
【0020】図14のシールド効果評価装置では、シー
ルド効果評価チャンバにアドバンテスト法のシールド評
価器(TR17301)を用い、標準信号発生器140
7にはアンリツ製MG3601Aを、増幅器1401に
はアドバンテスト製TR45002を、増幅器1409
にはHP製8447Dを、スペクトラムアナライザ14
10にはHP製8568Bを用いた。シールド効果評価
チャンバ1401に取り付けられたサンプル1402と
ガスケット1403のシールド効果の評価システムであ
り、入力側には磁界アンテナ1405に接続した標準信
号発生器1407を使用し、出力側には、磁界アンテナ
1406に接続したスペクトラムアナライザ1408を
使用して、減衰した電磁波の電力を、dBmで表示す
る。
【0021】図15は、図14の装置を用いて両面めっ
き法で1μmの銅めっき層を構成した平板のシールド効
果の測定結果を示すグラフである。平板とグランドの接
続部は燐青銅製のガスケットを用いて接続した。横軸に
周波数、縦軸にシールド効果を示す。この結果から、ア
ドバンテスト法で使用した一般的な燐青銅やべリリウム
製ガスケットでの接合圧力では、500MHz以上の周
波数領域でシールド効果が大きく減衰していることがわ
かる。従って、シールドケースのシールド効果を十分に
発揮させるためには、この接合部の接合抵抗を下げ、か
つ漏れるノイズを吸収減衰させることが重要である。こ
こでは、接続にガスケットを使用したアドバンテス法を
使用したが、厚い金属板と大きなネジでサンプルを接続
するKEC法では同一のサンプルが高周波領域で減衰せ
ずに得られる。従って、接触圧が不足して、高周波領域
でシールド効果が減衰する。
【0022】本発明は、このような課題を解消するため
になされたもので、シールドケースとべ―ス導体との間
に強固な導通構造を設けることに加えて、シールドケー
スとべ―ス導体との間に高周波特性のよい電磁波吸収層
を入れることによって、導体層のシールド効果が確保さ
れるとともに接合部からの電磁波の漏洩がより効果的抑
制される、電子機器のシールド構造を提供することを目
的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の電子機器のシー
ルド構造は、電子機器の筐体構造において、導体で形成
されたケースとそのケースを固定するべ−ス導体との間
に、開口を設けた電磁波吸収体を挟んだ接合構造で、べ
−ス導体側およびケース側の少なくともいずれか一方に
開口部を貫通してそのケースとそのべ−ス導体とを導通
させる突起が形成されている。
【0024】電磁波吸収体が、軟磁性体の微粒子および
扁平化した微粒子の少なくともいずれか一方を混入した
有機バインダで形成された磁性体の支持層を備えている
ことが好ましく、電磁波吸収体の磁性体の支持層を構成
する微粒子および扁平化した微粒子が、フエライト、ア
モルファス合金、パーマロイのいずれかであることが好
ましい。
【0025】電磁波吸収体に穿孔される開口が1個であ
っても複数であってもかまわない。
【0026】さらに、ベース導体の接合面に電気めっき
によるシールドめっきが施されていることが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の電子
機器のシールド構造の説明図であり、(a)は本発明の
実施の形態の電子機器のシールド構造の(b)の切断線
X−Xでの部分断面図、(b)はベース導体層であるめ
っき筐体の上面図、(c)は4枚で構成された電磁波吸
収体の上面図、(d)はスチール製のシールドケースの
側面図、(e)はスチール製のシールドケースの上面図
である。図中符号101はベース導体、102はベース
導体の突起、103はベース導体のシールドめっき、1
04はシールドケース、105はシールドケースのフラ
ンジ部、107は電磁波吸収体、108は電磁波吸収体
に設けられた開口部である。
【0028】本発明の実施の形態のシールド構造は、ベ
ース導体101の上に軟磁性体の微粒子または扁平化し
た微粒子を有機バインダに混合して形成した磁性層を備
えた電磁波吸収体107を挿んでシールドケース104
を固定した構造となっており、ベース導体101には組
み立て時にシールドケース104に接触する突起102
が設けられており、電磁波吸収体107には組み立て時
に突起102が貫通する開口部108が設けられてい
る。このようにベース導体101とシールドケース10
4とが導通していることと、電磁波吸収体107が軟磁
性体の微粒子または扁平化した微粒子を有機バインダに
混合して形成された磁性層を備えていることと、ベース
導体101の接合面にシールドめっきが施されているこ
とが本発明の特徴である。図1ではベース導体101に
形成された長方形の突起102を介してベース導体10
1とシールドケース104とが導通しているが、突起の
形状や導通させる方法を限定するものではない。
【0029】次に図1を参照してこの実施の形態の1実
施例を具体的に説明する。ベース導体101には、シー
ルドめっき103として電気めっきで銅が厚さ1.0μ
m形成されており、ベース導体101の突起102は、
幅3mm、長さ10mm、高さ5mmの柱状で30mm
ピッチの長方形状にあらかじめベース導体101上に成
型されている。この上に、シールドめっき103が施さ
れてベース導体101が形成されている。電磁波吸収体
107は厚さ5mm、幅7mmの帯状に成型され、中心
線に沿って、幅3mm、長さ10mmの開口部106が
30mm間隔で打ち抜き成型されている。市販の電磁波
吸収体では厚さが1mm程度であることが多いので、こ
のときは5枚重ねればよい。次に、成型した電磁波吸収
体107の開口部108がべ−ス導体101の突起10
2と係合し、シールドケース104のフランジ部105
と整合するような長さにカットし、ベース導体101の
シールドケース104のフランジ部105に対応する位
置にセットする。電磁波吸収体107は、フェライト粉
体をゴム系バインダーで固着したもので、容易に変形
し、固定できる。この上に、ニッケルめっきを施したス
チール製のシールドケース104のフランジ部105を
載せ、4隅をネジで固定して本実施例のシールド構造は
完成した。
【0030】次に他の実施例について説明する。図2は
本発明の電子機器のシールド構造の実施例の説明図であ
り、(a)は本発明実施例の電子機器のシールド構造の
(b)の切断線X−Xでの部分断面図、(b)はベース
導体層であるめっき筐体の上面図、(c)は4枚で構成
された電磁波吸収体の上面図、(d)はスチール製のシ
ールドケースの側面図、(e)はスチール製のシールド
ケースの上面図である。図中符号201はベース導体、
203はベース導体のシールドめっき、204はシール
ドケース、205はシールドケースのフランジ部、20
6はシールドケースの突起、207は電磁波吸収体、2
08は電磁波吸収体に設けられた開口部である。
【0031】図1と反対に、この実施例ではシールドケ
ース204側に突起206を作り、電磁波吸収体207
の開口部208を通して平面状のべ−ス導体201に接
続したものである。また、シールドケース204とべ−
ス導体201の両方に突起を形成し、電磁波吸収体20
7の開口部208の内部で接続してもよい。
【0032】さらに、開口部の形状は先の実施例の形状
に限定されるものではない。これまでの実施例では長方
形であったが円形であっても、楕円形でも構わない。図
3は電磁波吸収体の開口部の例を示す上面図であり、
(a)は連続した細長い開口部を有する例であり、
(b)は細長い開口部が所定の間隔で設けられた例であ
る。図中符号307、357は電磁波吸収体、308、
358は開口部である。この場合突起はこの開口部に対
応する細長い突起となり、シールドケースの側壁部の延
長部を接触用に用いることができ、加工が容易となる。
【0033】また、開口部の数も一つであっても、複数
個あってもよく、周波数が低い領域では、グランド接続
ポイントが4〜5点あればシールドケース自体のシール
ド効果に問題はない。
【0034】電磁波吸収体の選定については、通常1G
Hz付近に吸収ピークを持つものが多いが、後述の図7
でも示した通り効果がある。さらに、良好な結果を得る
ためには、500MHz〜1GHzに吸収ピークをもつ
ものが理想であるが、近いものとして、後述のバスタレ
イド等でよい結果が得られる。
【0035】次に本発明の電子機器のシールド構造の効
果について実験例を加えて説明する。上述のように、導
電体やガスケットに併用する電磁波吸収層の特性によ
り、シールド効果に大きな差を生じる。図4は、簡易的
な電磁波吸収層のシールド評価システムの模式的構成図
であり、図中符号406はコア型電磁吸収体、407は
信号発生源、408は出力部、409は信号線、410
はアンテナ、411はスペクトラムアナライザ、412
はプリンタである。ノイズ発生源である信号発生源40
7に信号線409を取り付け、途中にコア型の焼結フェ
ライトなどの電磁波吸収体406を入れ、出力部408
から放射された電磁波を、磁界および電界アンテナ41
0を使用して周波数帯域による強度をスペクトロアナラ
イザー411で検出するものである。
【0036】図5は、図4の電磁波吸収層のシールド効
果評価システムによる測定対象の一つである、内部にグ
ランドに接続された導体が入った焼結フェアライトコア
の模式的斜視図であり、図中符号503は導体、50
4、505はグランド接続端、506は焼結フェライト
コア、509は信号線である。焼結フェライトコア50
6の中に両端をグランド接続端504、505でグラン
ドに接続された導体503が貫通している。
【0037】図6は、図4の電磁波吸収層のシールド効
果評価システムによる測定結果のグラフであり、(a)
は信号線のみの場合、(b)は焼結フェライトコアのみ
を使用した場合(c)は焼結フェアライトコア内にグラ
ンドに接続された導体が入った場合である。
【0038】この電磁波吸収層のシールド効果評価はケ
ーブルのノイズ対策としてよく使用される焼結フェライ
トを用いて行った例で、(a)は対象区となる焼結フェ
ライトのなし状態であり、(b)の焼結フェライトのみ
を入れた状態では、100MHz付近で大きな減衰効果
が得られているが、500MHz以上では効果がきわめ
て少ない。(c)は図5に示すように、グランドに接続
されたケーブルを並行して入れたときで、即ち、グラン
ド層に相当するシールドケースが電磁波吸収層内に入っ
ているときを想定したもので、100MHz付近では、
シールド効果が消失してしまい、500MHzクラスで
も効果がみられない。
【0039】これに対して、図7は電磁波吸収層に、樹
脂やゴムなどの加圧変形特性を持った有機バインダー中
にフェライトの微粒子を混合したものを用いた場合のシ
ールド効果評価システムによる測定結果のグラフであ
り、(a)はフェライト入り樹脂コアのみを使用した場
合、(b)はフェライト入り樹脂コア内にグランドに接
続された導体が入った場合である。
【0040】対象区である図6(a)に比ベ、100M
Hz付近では、あまり効果がみられないが、500MH
zクラスでは、電磁波吸収層内にグランドにつながった
導体があっても、いずれも良好なシールド効果を示し、
焼結フェライトとの場合とは性質を大きく異にする。こ
のフェライト入り樹脂コアの市販の例としては「TDK
電波吸収型電磁シールド材カタログ中のIR材やIV
材」やトーキンの「電磁干渉抑制体バスタレイド」など
がよく、先のEMCJ83−40に示されているよう
に、使用周波数領域に応じた範囲で磁気損失が大きくな
る材料が好ましい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子機器
のシールド構造では、ベース導体とシールドケースとが
導通しており、中間の電磁波吸収体が軟磁性体の微粒子
または扁平化した微粒子を有機バインダに混合して形成
された磁性層を備えており、ベース導体の接合面にシー
ルドめっきが施されているので、筐体の嵌合部や電気的
接続部分の接続抵抗を十分下げ、筐体上の導体によるシ
ールド効果が本来持っている能力まで十分に発揮させる
ので、導体層のシールド効果が確保されるとともに接合
部からの電磁波の漏洩がより効果的に抑制されるという
効果がある。
【0042】さらに、さらにベース導体の接合面に電気
めっきを使用することで接合部以外のめっき厚さを減ら
しながら、効果的な放射妨害波の抑制を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子機器のシールド構造の説明図であ
る。(a)は本発明の実施の形態の電子機器のシールド
構造の(b)の切断線X−Xでの部分断面図である。
(b)はベース導体層であるめっき筐体の上面図であ
る。(c)は4枚で構成された電磁波吸収体の上面図で
ある。(d)はスチール製のシールドケースの側面図で
ある。(e)はスチール製のシールドケースの上面図で
ある。
【図2】本発明の電子機器のシールド構造の実施例の説
明図である。(a)は本発明実施例の電子機器のシール
ド構造の(b)の切断線X−Xでの部分断面図である。
(b)はベース導体層であるめっき筐体の上面図であ
る。(c)は4枚で構成された電磁波吸収体の上面図で
ある。(d)はスチール製のシールドケースの側面図で
ある。(e)はスチール製のシールドケースの上面図で
ある。
【図3】電磁波吸収体の開口部の例を示す上面図であ
る。(a)は連続した細長い開口部を有する例である。
(b)は細長い開口部が所定の間隔で設けられた例であ
る。
【図4】簡易的な電磁波吸収層のシールド評価システム
の模式的構成図である。
【図5】図4の電磁波吸収層のシールド効果評価システ
ムによる測定対象の一つである、内部にグランドに接続
された導体が入った焼結フェアライトコアの模式的斜視
図である。
【図6】図4の電磁波吸収層のシールド効果評価システ
ムによる測定結果のグラフでありる。(a)は信号線の
みの場合である。(b)は焼結フェライトコアのみを使
用した場合である。(c)は焼結フェアライトコア内に
グランドに接続された導体が入った場合である。
【図7】電磁波吸収層に、樹脂やゴムなどの加圧変形特
性を持った有機バインダー中にフェライトの微粒子を混
合したものを用いた場合のシールド効果評価システムに
よる測定結果のグラフである。(a)はフェライト入り
樹脂コアのみを使用した場合である。(b)はフェライ
ト入り樹脂コア内にグランドに接続された導体が入った
場合である。
【図8】金属製のシールドケースを使用したシールド構
造の従来例の模式的断面図である。
【図9】隙間からの電磁波の漏れを防ぐためのチューブ
タイプのガスケットの断面図である。
【図10】粘着層を有する弾性体の角柱状のガスケット
の断面図である。
【図11】特開平05−013979号公報で開示され
た磁性体を併用したシールド材の部分断面斜視図であ
る。体
【図12】磁性体を併用した複合電磁シールド材の断面
図である。
【図13】プリント基板とめっきを施した筐体のボス部
分でのネジの締め付けトルクによる接触抵抗の変化の状
態の説明図である。(a)は測定結果のグラフである。
(b)は測定装置の模式的斜視図である。
【図14】シールド効果評価装置の説明図である。
(a)はシールド効果評価チャンバーの模式的断面図で
ある。(b)はシールド効果評価システムのブロック構
成図である。
【図15】図14の装置を用いて両面めっき法で1μm
の銅めっき層を構成した平板のシールド効果の測定結果
を示すグラフである。
【符号の説明】
101、201 ベース導体 102 ベース導体の突起 103、203 ベース導体のシールドめっき 104、204 シールドケース 105、205 シールドケースのフランジ部 107、207 電磁波吸収体 108、208 電磁波吸収体に設けられた開口部 206 シールドケースの突起 307、357 電磁波吸収体 308、358 開口部 406 コア型電磁吸収体 407 信号発生源 408 出力部 409 信号線 410 アンテナ 411 スペクトラムアナライザ 412 プリンタ 503 導体 504、505 グランド接続端 506 焼結フェライトコア 509 信号線 801 電子部品 802 筐体 803a、803b シールドケース 804 プリント基板 809 ガスケット 911 金属製ネット 912 弾性体 913 中空部 1011 弾性体 1012 導電化した筒状の布 1014 導電性粘着層 1106 板状磁性体 1115 導電性を有する板状磁石 1116 箱状導体 1204 導電性繊維 1206 複合フェライト 1301 プリント基板 1302 筐体 1303 ねじ 1304、1305 プローブ 1401 シールド評価チャンバ 1402 サンプル 1403 ガスケット 1405、1406 磁界アンテナ 1407 標準信号発生器 1408 スペクトラムアナライザ 1409、1410 増幅器 1411 シールド効果評価器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器の筐体構造において、導体で形
    成されたケースと該ケースを固定するべ−ス導体との間
    に、開口を設けた電磁波吸収体を挟んだ接合構造で、前
    記べ−ス導体側および前記ケース側の少なくともいずれ
    か一方に前記開口部を貫通して該ケースと該べ−ス導体
    とを導通させる突起が形成されていること特徴とする電
    子機器のシールド構造。
  2. 【請求項2】 前記電磁波吸収体が、軟磁性体の微粒子
    および扁平化した微粒子の少なくともいずれか一方を混
    入した有機バインダで形成された磁性体の支持層を備え
    ていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器のシ
    ールド構造。
  3. 【請求項3】 前記電磁波吸収体の磁性体の支持層を構
    成する微粒子および扁平化した微粒子が、フエライト、
    アモルファス合金、パーマロイのいずれかである請求項
    2に記載の電子機器のシールド構造。
  4. 【請求項4】 前記電磁波吸収体に穿孔される開口が1
    個である請求項1に記載の電子機器のシールド構造。
  5. 【請求項5】 前記電磁波吸収体に穿孔される開口が複
    数である請求項1に記載の電子機器のシールド構造。
  6. 【請求項6】 前記ベース導体の接合面に電気めっきに
    よるシールドめっきが施されていることを特徴とする請
    求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子機器の
    シールド構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8731442B2 (en) 2011-03-16 2014-05-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
WO2024241794A1 (ja) * 2023-05-23 2024-11-28 戸田工業株式会社 電磁波シールド材

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