JPH11189999A - 全熱交換器用紙及びそれを使用した全熱交換器用エレメント - Google Patents
全熱交換器用紙及びそれを使用した全熱交換器用エレメントInfo
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- JPH11189999A JPH11189999A JP9365441A JP36544197A JPH11189999A JP H11189999 A JPH11189999 A JP H11189999A JP 9365441 A JP9365441 A JP 9365441A JP 36544197 A JP36544197 A JP 36544197A JP H11189999 A JPH11189999 A JP H11189999A
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- Japan
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24F—AIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
- F24F2203/00—Devices or apparatus used for air treatment
- F24F2203/10—Rotary wheel
- F24F2203/1032—Desiccant wheel
- F24F2203/1036—Details
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24F—AIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
- F24F2203/00—Devices or apparatus used for air treatment
- F24F2203/10—Rotary wheel
- F24F2203/1048—Geometric details
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 吸放湿性の向上と難燃剤の
溶出を防ぎ、交換すべき空気の混合を極力減少させて交
換効率を高めた全熱交換器用紙及びそれを使用した全熱
交換器用エレメントを提供しようとするものである。 【解決手段】 製紙用繊維15〜85重量
部、ミクロフィブリル化セルロース5〜35重量部と吸
放湿性粉体10〜50、必要に応じて熱融着性物質5〜
35重量部とを混合して抄紙し、必要に応じて難燃剤を
含浸処理した基紙の片面若しくは両面に、吸放湿性粉体
とバインダーを主材とした塗工層を設け、吸放湿性と難
燃性を付与する。
溶出を防ぎ、交換すべき空気の混合を極力減少させて交
換効率を高めた全熱交換器用紙及びそれを使用した全熱
交換器用エレメントを提供しようとするものである。 【解決手段】 製紙用繊維15〜85重量
部、ミクロフィブリル化セルロース5〜35重量部と吸
放湿性粉体10〜50、必要に応じて熱融着性物質5〜
35重量部とを混合して抄紙し、必要に応じて難燃剤を
含浸処理した基紙の片面若しくは両面に、吸放湿性粉体
とバインダーを主材とした塗工層を設け、吸放湿性と難
燃性を付与する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透気度が均一で全
熱交換効率に優れ、必要に応じて熱成型性、形状保持性
を付与した全熱交換器用紙及びそれを使用した全熱交換
器用エレメントに関するものである。
熱交換効率に優れ、必要に応じて熱成型性、形状保持性
を付与した全熱交換器用紙及びそれを使用した全熱交換
器用エレメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、殆どの建物や住居では、夏季には
冷房、冬季には暖房といった冷暖房機が備わっており、
季節に関係なく快適な環境を作れるようになっている。
その様な冷暖房機を運転して常に快適な環境を作るため
には、冷暖房機内に備えられている全熱交換器が非常に
大きな役割を果たしている。すなわち、全熱交換器の湿
熱交換性能が良いことが一定の快適な環境を低エネルギ
ーで長時間作れることにつながるのである。
冷房、冬季には暖房といった冷暖房機が備わっており、
季節に関係なく快適な環境を作れるようになっている。
その様な冷暖房機を運転して常に快適な環境を作るため
には、冷暖房機内に備えられている全熱交換器が非常に
大きな役割を果たしている。すなわち、全熱交換器の湿
熱交換性能が良いことが一定の快適な環境を低エネルギ
ーで長時間作れることにつながるのである。
【0003】全熱交換器が開発される以前は、密閉され
た室内で冷暖房機を運転すると、室内の空気は徐々に汚
れた空気となるため、その汚れた空気を置換といわれる
方式により換気を行っていた。すなわち、室内の汚れた
空気と新鮮な外気を入れ替えるために、一定時間冷暖房
機を運転したときは、窓や扉などを換気するために十分
な時間開放し換気を行っていた。
た室内で冷暖房機を運転すると、室内の空気は徐々に汚
れた空気となるため、その汚れた空気を置換といわれる
方式により換気を行っていた。すなわち、室内の汚れた
空気と新鮮な外気を入れ替えるために、一定時間冷暖房
機を運転したときは、窓や扉などを換気するために十分
な時間開放し換気を行っていた。
【0004】しかし、このような換気による方法は確か
に新鮮な空気を取り込み、換気を行うという目的は達成
出来るが、一時的に室内に比べ高温或いは低温の外気が
導入されるために、設定温湿度に調整する為の余分なエ
ネルギーが必要であった。
に新鮮な空気を取り込み、換気を行うという目的は達成
出来るが、一時的に室内に比べ高温或いは低温の外気が
導入されるために、設定温湿度に調整する為の余分なエ
ネルギーが必要であった。
【0005】この余分なエネルギーの消費を解消するた
めに開発されたのが全熱交換器といわれるもので、冷房
運転時には、多湿及び高温の外気と排出される室内の冷
たい空気間で湿分及び熱の交換を行い、冷やされた外気
を取り入れようとするものである。暖房運転時では、外
より取り入れる冷たい空気は排出される室内の暖かい空
気との間で湿分及び熱が交換され、暖かい空気が室内に
取り込まれるようになっている。即ち、全熱交換器は、
排出される空気と取り込まれる空気の間で、温度の交換
(顕熱交換)並びに湿分の交換(潜熱交換)を同時に行
う機能を有している。
めに開発されたのが全熱交換器といわれるもので、冷房
運転時には、多湿及び高温の外気と排出される室内の冷
たい空気間で湿分及び熱の交換を行い、冷やされた外気
を取り入れようとするものである。暖房運転時では、外
より取り入れる冷たい空気は排出される室内の暖かい空
気との間で湿分及び熱が交換され、暖かい空気が室内に
取り込まれるようになっている。即ち、全熱交換器は、
排出される空気と取り込まれる空気の間で、温度の交換
(顕熱交換)並びに湿分の交換(潜熱交換)を同時に行
う機能を有している。
【0006】従来の全熱交換器のエレメントに供する材
料として、シリカエロジルを焼き付けしたアルミ箔等の
金属材料を用いてコルゲート加工を施したものを積層若
しくはローター状に巻いたもの等を基本型として、今日
まで実用に供せられてきた。しかしながら、これらの材
料は不燃性には優れているが、金属材料自体の吸放湿性
が乏しいため、一定以上の潜熱交換率を得ることが出来
なかった。
料として、シリカエロジルを焼き付けしたアルミ箔等の
金属材料を用いてコルゲート加工を施したものを積層若
しくはローター状に巻いたもの等を基本型として、今日
まで実用に供せられてきた。しかしながら、これらの材
料は不燃性には優れているが、金属材料自体の吸放湿性
が乏しいため、一定以上の潜熱交換率を得ることが出来
なかった。
【0007】また、製紙用繊維を主体とした紙材料を全
熱交換器のエレメントに使用する場合は、金属材料に比
べて吸放湿性を有しているため、ある程度の潜熱交換効
率を向上させることが可能となった。更に潜熱交換効率
を高める手段として、紙や片段のコルゲート加工を施し
た交換器用材料に、塩化カルシウム、塩化マグネシウ
ム、塩化リチウム等の塩化物を含浸処理を行って付着さ
せているのが現状である。
熱交換器のエレメントに使用する場合は、金属材料に比
べて吸放湿性を有しているため、ある程度の潜熱交換効
率を向上させることが可能となった。更に潜熱交換効率
を高める手段として、紙や片段のコルゲート加工を施し
た交換器用材料に、塩化カルシウム、塩化マグネシウ
ム、塩化リチウム等の塩化物を含浸処理を行って付着さ
せているのが現状である。
【0008】ところが、これらの塩化物の含浸処理を行
った紙材料で成型した全熱交換器用エレメント(以下エ
レメントと称す)は、熱交換剤である塩化物の潮解性の
ため、水分含有量が大幅にアップすると強度低下をきた
し、形状が徐々に崩れてきてしまったり、梅雨時のよう
に長時間にわたって高温多湿の環境に曝されると、塩化
物が溶出してしまい潜熱交換効率が低下するだけでな
く、難燃性も低下して燃えてしまう等の事故が発生する
恐れがあるとの欠点を有していた。
った紙材料で成型した全熱交換器用エレメント(以下エ
レメントと称す)は、熱交換剤である塩化物の潮解性の
ため、水分含有量が大幅にアップすると強度低下をきた
し、形状が徐々に崩れてきてしまったり、梅雨時のよう
に長時間にわたって高温多湿の環境に曝されると、塩化
物が溶出してしまい潜熱交換効率が低下するだけでな
く、難燃性も低下して燃えてしまう等の事故が発生する
恐れがあるとの欠点を有していた。
【0009】更に特開平5−115739号には、高吸
水性高分子化合物等の吸放湿特性を有する高分子化合物
の繊維や粉体を、天然または合成繊維材料と共にシート
状に成形したものや、セピオライト、ゼオライト、ベン
トナイト、アタパルジャイト、珪藻土、活性炭などの吸
放湿特性を有する無機粉体を、木材パルプと共に紙、シ
ート、ボード状に成形した後、コルゲート加工を施した
吸放湿性材料で製造した湿度交換器が提案されている。
しかしながら、前述した製紙用繊維を主体とした材料に
比べて吸放湿性は優れていても、難燃性に劣るため難燃
性を必要としない湿度交換器での使用に限られているの
が実状である。
水性高分子化合物等の吸放湿特性を有する高分子化合物
の繊維や粉体を、天然または合成繊維材料と共にシート
状に成形したものや、セピオライト、ゼオライト、ベン
トナイト、アタパルジャイト、珪藻土、活性炭などの吸
放湿特性を有する無機粉体を、木材パルプと共に紙、シ
ート、ボード状に成形した後、コルゲート加工を施した
吸放湿性材料で製造した湿度交換器が提案されている。
しかしながら、前述した製紙用繊維を主体とした材料に
比べて吸放湿性は優れていても、難燃性に劣るため難燃
性を必要としない湿度交換器での使用に限られているの
が実状である。
【0010】原紙の透気度向上の手段としては、セルロ
ース繊維の叩解を進め原紙の密度を高くすることがある
が、抄紙工程上で製紙用繊維に吸放湿性の粉体を留める
目的で定着剤を添加すると、クモの巣状の非常に大きな
フロックが多数形成され、地合がとりにくくなる問題点
がある。
ース繊維の叩解を進め原紙の密度を高くすることがある
が、抄紙工程上で製紙用繊維に吸放湿性の粉体を留める
目的で定着剤を添加すると、クモの巣状の非常に大きな
フロックが多数形成され、地合がとりにくくなる問題点
がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、製紙用繊維
を主体としたスラリーに、ミクロフィブリル化セルロー
スおよび吸放湿性粉体、必要に応じて熱融着性物質を混
合して抄造した基紙に、必要に応じて難燃剤を含浸処理
した後、基紙の片面若しくは両面に吸放湿性の塗工層を
設けることにより、吸放湿性の向上と難燃剤の溶出を防
ぎ、交換すべき空気の混合を極力減少させて交換効率を
高め、熱交換剤を除くことにより湿潤時の形状保持性を
維持し、且つ難燃性を有した全熱交換器用紙及びそれを
使用した全熱交換器を提供しようとするものである。
を主体としたスラリーに、ミクロフィブリル化セルロー
スおよび吸放湿性粉体、必要に応じて熱融着性物質を混
合して抄造した基紙に、必要に応じて難燃剤を含浸処理
した後、基紙の片面若しくは両面に吸放湿性の塗工層を
設けることにより、吸放湿性の向上と難燃剤の溶出を防
ぎ、交換すべき空気の混合を極力減少させて交換効率を
高め、熱交換剤を除くことにより湿潤時の形状保持性を
維持し、且つ難燃性を有した全熱交換器用紙及びそれを
使用した全熱交換器を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果これらの問題点を解決した新規な全熱交換器用紙
及びそれを使用した全熱交換器用エレメントを開発し
た。
の結果これらの問題点を解決した新規な全熱交換器用紙
及びそれを使用した全熱交換器用エレメントを開発し
た。
【0013】すなわち、製紙用繊維、ミクロフィブリル
化セルロースおよび吸放湿性粉体、必要に応じて熱融着
性物質を混合して抄紙し、必要に応じて難燃剤を含浸処
理した基紙の片面若しくは両面に、吸放湿性粉体とバイ
ンダーを主材とした塗工層(以下塗工層と称す)を設
け、吸放湿性と難燃性を付与した全熱交換器用紙及びそ
れを使用した全熱交換器用エレメントを得ることにあ
る。
化セルロースおよび吸放湿性粉体、必要に応じて熱融着
性物質を混合して抄紙し、必要に応じて難燃剤を含浸処
理した基紙の片面若しくは両面に、吸放湿性粉体とバイ
ンダーを主材とした塗工層(以下塗工層と称す)を設
け、吸放湿性と難燃性を付与した全熱交換器用紙及びそ
れを使用した全熱交換器用エレメントを得ることにあ
る。
【0014】ミクロフィブリル化セルロースを用いる理
由として、透気度を容易に向上させることが可能とな
り、熱交換器を運転した際に屋外より取り込まれる外気
と屋内から排出される空気が混合しにくくなるためであ
る。この混合を防止するためには、JIS P 811
7に規定される透気度が100秒以上あることが好まし
い。さらに、透気度のコントロールという点でセルロー
ス繊維の叩解を進めることも可能であるが、抄紙機上で
の抄紙適性、最終製品の物理的強度が低下してしまうと
いう問題点からもミクロフィブリル化セルロースを用い
た方が製造上容易となる。
由として、透気度を容易に向上させることが可能とな
り、熱交換器を運転した際に屋外より取り込まれる外気
と屋内から排出される空気が混合しにくくなるためであ
る。この混合を防止するためには、JIS P 811
7に規定される透気度が100秒以上あることが好まし
い。さらに、透気度のコントロールという点でセルロー
ス繊維の叩解を進めることも可能であるが、抄紙機上で
の抄紙適性、最終製品の物理的強度が低下してしまうと
いう問題点からもミクロフィブリル化セルロースを用い
た方が製造上容易となる。
【0015】さらに透気度を向上させる手段として上記
塗工層を設けることができ、塗工層により湿分の吸放湿
性と難燃性を向上させるだけでなく、熱交換器を運転し
た際、屋外より取り込まれる外気と屋内から排出される
空気が、塗工層の空気の遮断効果によって混合しにくく
なる。更にミクロフィブリル化セルロースの添加量と塗
工層によって適切な透湿度と透気度に調節することで、
湿分の吸放湿性は良好で空気漏れのしない全熱交換器用
紙となる。
塗工層を設けることができ、塗工層により湿分の吸放湿
性と難燃性を向上させるだけでなく、熱交換器を運転し
た際、屋外より取り込まれる外気と屋内から排出される
空気が、塗工層の空気の遮断効果によって混合しにくく
なる。更にミクロフィブリル化セルロースの添加量と塗
工層によって適切な透湿度と透気度に調節することで、
湿分の吸放湿性は良好で空気漏れのしない全熱交換器用
紙となる。
【0016】この空気の遮断効果を一例を挙げて説明す
ると、暖房機を運転した際に発生する一酸化炭素を主と
する有害なガスを、屋内より熱交換器を通じて屋外に排
出する時、エレメントの空気遮断効果がなければ、排出
する空気がエレメントを通過してしまい、取り込まれる
空気中に一酸化炭素が混合する可能性が高くなるという
ことである。
ると、暖房機を運転した際に発生する一酸化炭素を主と
する有害なガスを、屋内より熱交換器を通じて屋外に排
出する時、エレメントの空気遮断効果がなければ、排出
する空気がエレメントを通過してしまい、取り込まれる
空気中に一酸化炭素が混合する可能性が高くなるという
ことである。
【0017】本発明の難燃性とは、JIS A 132
2 「建築用薄物材料の難燃性試験方法」に規定する難
燃性の種類で、防炎1、2級のいずれかに該当するもの
を意味する。
2 「建築用薄物材料の難燃性試験方法」に規定する難
燃性の種類で、防炎1、2級のいずれかに該当するもの
を意味する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明で使用する製紙用繊維とし
ては、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)、針葉樹
晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹未晒クラフトパ
ルプ(LUKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBK
P)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)、サー
モメカニカルパルプ(TMP)等の木材パルプの単独若
しくは混合物を主体にして、これに麻、竹、藁、ケナフ
パルプ等の非木材パルプやカチオン化パルプ、マーセル
化パルプ等の変性パルプ、ミクロフィブリル化パルプ、
レーヨン、ビニロン、ナイロン、アクリル、ポリエステ
ル等の合成繊維、ガラス繊維、ロックウール等の無機繊
維の単独若しくは混合したものを必要に応じて併用す
る。
ては、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)、針葉樹
晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹未晒クラフトパ
ルプ(LUKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBK
P)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)、サー
モメカニカルパルプ(TMP)等の木材パルプの単独若
しくは混合物を主体にして、これに麻、竹、藁、ケナフ
パルプ等の非木材パルプやカチオン化パルプ、マーセル
化パルプ等の変性パルプ、ミクロフィブリル化パルプ、
レーヨン、ビニロン、ナイロン、アクリル、ポリエステ
ル等の合成繊維、ガラス繊維、ロックウール等の無機繊
維の単独若しくは混合したものを必要に応じて併用す
る。
【0019】本発明の基紙に使用するミクロフィブリル
化セルロースとは、湿式粉砕などの方法により、強力な
機械的なせん断力などによりセルロース繊維の細胞壁を
形成しているフィブリルの結束を破壊することにより、
ミクロフィブリルの次元まで微細化し、数平均繊維長を
0.05〜0.3mmかつ保水値が300%以上とした
ものである。
化セルロースとは、湿式粉砕などの方法により、強力な
機械的なせん断力などによりセルロース繊維の細胞壁を
形成しているフィブリルの結束を破壊することにより、
ミクロフィブリルの次元まで微細化し、数平均繊維長を
0.05〜0.3mmかつ保水値が300%以上とした
ものである。
【0020】本発明で規定している数平均繊維長は、K
AJAANI社(フィンランド)製の繊維長分布測定機
(FS−200)で測定したデータのうち、一定のパル
プサスペンション中に存在する繊維の全長を積算した
後、その本数で割った値を示す。積算本数の割合も、同
様の測定機から得られる。通常の紙の原料であるLBK
P、NBKP等は数平均繊維長でそれぞれ0.5mm、
1mm程度の長さであり、叩解を進めることで発生する
フィブリル化した繊維ですら数平均繊維長は、最小0.
35mm程度の長さである。
AJAANI社(フィンランド)製の繊維長分布測定機
(FS−200)で測定したデータのうち、一定のパル
プサスペンション中に存在する繊維の全長を積算した
後、その本数で割った値を示す。積算本数の割合も、同
様の測定機から得られる。通常の紙の原料であるLBK
P、NBKP等は数平均繊維長でそれぞれ0.5mm、
1mm程度の長さであり、叩解を進めることで発生する
フィブリル化した繊維ですら数平均繊維長は、最小0.
35mm程度の長さである。
【0021】また、保水値はパルプの膨潤度の指標であ
り、膨潤繊維中に取り込まれて保持された水分と、繊維
内および繊維間に存在する自由水とを、適当な遠心力に
より区別しうるという考えに基づき測定される値であ
る。本発明で規定している保水値も同様の概念に基づ
き、JAPAN TAPPI No26に指示されてい
る方法で測定した値であり、予め規定のフィルターに一
定量の試料のマットを形成しておき、遠心分離機を用い
て3000Gの遠心力で15分間脱水した後、保持され
ていた水の量を絶乾パルプ量で割ったときの値を示して
いる。通常の未叩解のパルプでは90%前後、叩解した
パルプでも200%程度の値しか示さない。
り、膨潤繊維中に取り込まれて保持された水分と、繊維
内および繊維間に存在する自由水とを、適当な遠心力に
より区別しうるという考えに基づき測定される値であ
る。本発明で規定している保水値も同様の概念に基づ
き、JAPAN TAPPI No26に指示されてい
る方法で測定した値であり、予め規定のフィルターに一
定量の試料のマットを形成しておき、遠心分離機を用い
て3000Gの遠心力で15分間脱水した後、保持され
ていた水の量を絶乾パルプ量で割ったときの値を示して
いる。通常の未叩解のパルプでは90%前後、叩解した
パルプでも200%程度の値しか示さない。
【0022】本発明で使用する微細フィブリル化セルロ
ースの製造法としては、機械的せん断カによる方法、例
えば、ビーター、コニカルリファイナー、シングルディ
スクリファイナー、ダブルディスクリファイナーなどの
各種叩解機を用いる方法、高圧下で小径のオリフィスを
通過させる方法、特開昭63−256787号公報に示
されたヘベル付き駆動軸でインペラーを回転させ繊維材
料に衝撃を加える方法、特開平4−194097号公報
に示されたサンドミルなどの微粉砕機を使用する方法な
どが採用される。
ースの製造法としては、機械的せん断カによる方法、例
えば、ビーター、コニカルリファイナー、シングルディ
スクリファイナー、ダブルディスクリファイナーなどの
各種叩解機を用いる方法、高圧下で小径のオリフィスを
通過させる方法、特開昭63−256787号公報に示
されたヘベル付き駆動軸でインペラーを回転させ繊維材
料に衝撃を加える方法、特開平4−194097号公報
に示されたサンドミルなどの微粉砕機を使用する方法な
どが採用される。
【0023】微細フィブリル化セルロースの原料として
は、例えば広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉
樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒サルファイ
トパルプ(NBSP)等の化学パルプ、砕木パルプ(G
P)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等の機械パル
プなどの木材パルプやコウゾ、雁皮、三椏等の靭皮繊維
パルプやコットンパルプ、麻など非木材パルプ、再生セ
ルロース繊維が用いられる。
は、例えば広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉
樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒サルファイ
トパルプ(NBSP)等の化学パルプ、砕木パルプ(G
P)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等の機械パル
プなどの木材パルプやコウゾ、雁皮、三椏等の靭皮繊維
パルプやコットンパルプ、麻など非木材パルプ、再生セ
ルロース繊維が用いられる。
【0024】本発明の基紙に使用する吸放湿性粉体と
は、従来使用していた塩化カルシウムの如き潮解性の熱
交換剤に変わるべきものであって、シリカゲル、シリカ
アルミナゲル、アルミナゲル、活性アルミナ、合成ゼオ
ライト、天然ゼオライト、合成シリカ、酸性白土、活性
白土、α−セピオライト、β−セピオライト、パリゴル
スカイト(アタパルジャイト)、アロフェン、イモゴナ
イト、ベントナイト、珪藻土、ケイ酸カルシウム、活性
炭等の吸放湿特性のある天然及び合成の粉体を単独或い
は数種類を組み合わせて使用することが出来、その使用
量は10〜50重量部で好ましくは15〜35重量部で
ある。10重量部未満であると吸放湿量が少なくなり、
50重量部より多くなると吸放湿量は増加するが潜熱交
換効率は頭打ちとなる。
は、従来使用していた塩化カルシウムの如き潮解性の熱
交換剤に変わるべきものであって、シリカゲル、シリカ
アルミナゲル、アルミナゲル、活性アルミナ、合成ゼオ
ライト、天然ゼオライト、合成シリカ、酸性白土、活性
白土、α−セピオライト、β−セピオライト、パリゴル
スカイト(アタパルジャイト)、アロフェン、イモゴナ
イト、ベントナイト、珪藻土、ケイ酸カルシウム、活性
炭等の吸放湿特性のある天然及び合成の粉体を単独或い
は数種類を組み合わせて使用することが出来、その使用
量は10〜50重量部で好ましくは15〜35重量部で
ある。10重量部未満であると吸放湿量が少なくなり、
50重量部より多くなると吸放湿量は増加するが潜熱交
換効率は頭打ちとなる。
【0025】本発明では、ヒートプレスによる部品の一
体成形、熱段ロールによるコルゲート加工が必要な場合
に熱融着性物質を内添、含浸、吹き付け等の手段により
熱成形性を付与できる。本発明で使用する熱融着性物質
とは、熱交換器用のエレメントを成型加工を行う際、賦
型性とヒートセット性を向上させ、更に湿潤時の形状を
保持するために不可欠であり、ポリエチレン、合成パル
プ、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維及びこれら
のミクロフィブリル化繊維、ポリビニールアルコール繊
維の如き熱水溶解型繊維、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリエステル等を複合させた低融点の熱接着性繊維
等の他に、熱可塑性エラストマー、アイオノマー、変性
アイオノマー、酢ビ系共重合ポリオレフィン、低密度オ
レフィン、低分子量ポリオレフィン、ステアリン酸、ス
テアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、エチレンビ
スステアリン酸アマイド、カルナバワックス、マイクロ
クリスタリンワックス、密ロウ等のポリオレフィンやワ
ックスのエマルジョンやディスパージョンを単独若しく
は混合したものを5〜35重量部使用する。5重量部以
下だと熱成型性が不足するとともに湿潤時の形状保持性
に乏しくなり、35重量部以上では熱成形性の点では過
剰性能となり、さらに水分を吸いにくくなるため潜熱交
換効率が低下してしまう。
体成形、熱段ロールによるコルゲート加工が必要な場合
に熱融着性物質を内添、含浸、吹き付け等の手段により
熱成形性を付与できる。本発明で使用する熱融着性物質
とは、熱交換器用のエレメントを成型加工を行う際、賦
型性とヒートセット性を向上させ、更に湿潤時の形状を
保持するために不可欠であり、ポリエチレン、合成パル
プ、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維及びこれら
のミクロフィブリル化繊維、ポリビニールアルコール繊
維の如き熱水溶解型繊維、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリエステル等を複合させた低融点の熱接着性繊維
等の他に、熱可塑性エラストマー、アイオノマー、変性
アイオノマー、酢ビ系共重合ポリオレフィン、低密度オ
レフィン、低分子量ポリオレフィン、ステアリン酸、ス
テアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、エチレンビ
スステアリン酸アマイド、カルナバワックス、マイクロ
クリスタリンワックス、密ロウ等のポリオレフィンやワ
ックスのエマルジョンやディスパージョンを単独若しく
は混合したものを5〜35重量部使用する。5重量部以
下だと熱成型性が不足するとともに湿潤時の形状保持性
に乏しくなり、35重量部以上では熱成形性の点では過
剰性能となり、さらに水分を吸いにくくなるため潜熱交
換効率が低下してしまう。
【0026】本発明では、基紙に難燃性を付与するため
に、基紙に必要に応じて難燃処理を施す場合もある。難
燃剤としてはスルファミン酸グアニジン、リン酸グアニ
ジン、スルファミン酸アンモニウム、縮合リン酸アルキ
ルエステル誘導体、硫酸グアニジン、リン酸アンモニウ
ム、硫酸アンモニウム、塩化カルシウム、塩化マグネシ
ウム等の水溶液若しくは水に分散が可能なものが使用で
きる。
に、基紙に必要に応じて難燃処理を施す場合もある。難
燃剤としてはスルファミン酸グアニジン、リン酸グアニ
ジン、スルファミン酸アンモニウム、縮合リン酸アルキ
ルエステル誘導体、硫酸グアニジン、リン酸アンモニウ
ム、硫酸アンモニウム、塩化カルシウム、塩化マグネシ
ウム等の水溶液若しくは水に分散が可能なものが使用で
きる。
【0027】また、これに澱粉、サイズ剤、染料、顔料
等の製紙用副資材やジシアンジアミド、メラミンのメチ
ロール化物、ジシアンジアミドのメチロール化物等の耐
熱助剤を併用することもでき、これらの処理剤を5〜2
5重量%(対基紙重量)含浸することにより難燃性基紙
を得る。5重量%未満では難燃性に欠け、25重量%よ
り多くなるとコストアップとなるため好ましくない。含
浸の方法は抄紙機上のサイズプレス装置等によるオンマ
シン含浸や、抄紙後のオフマシン含浸機で含浸するなど
のいずれを採用しても良い。
等の製紙用副資材やジシアンジアミド、メラミンのメチ
ロール化物、ジシアンジアミドのメチロール化物等の耐
熱助剤を併用することもでき、これらの処理剤を5〜2
5重量%(対基紙重量)含浸することにより難燃性基紙
を得る。5重量%未満では難燃性に欠け、25重量%よ
り多くなるとコストアップとなるため好ましくない。含
浸の方法は抄紙機上のサイズプレス装置等によるオンマ
シン含浸や、抄紙後のオフマシン含浸機で含浸するなど
のいずれを採用しても良い。
【0028】本発明に使用する基紙は、製紙用繊維とミ
クロフィブリル化セルロース、吸放湿性粉体及び熱融着
性物質を主体にスラリーを調整し、これに各種の製紙用
填料、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、サイズ剤、着
色剤、定着剤等を適宜添加し既存の抄紙機で抄紙して得
られる。
クロフィブリル化セルロース、吸放湿性粉体及び熱融着
性物質を主体にスラリーを調整し、これに各種の製紙用
填料、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、サイズ剤、着
色剤、定着剤等を適宜添加し既存の抄紙機で抄紙して得
られる。
【0029】本発明は、使用用途に応じて上記した基紙
の片面若しくは両面に塗工層を設け、全体として吸放湿
性と難燃性、適度な透湿性と空気遮断性を付与すること
が出来る。
の片面若しくは両面に塗工層を設け、全体として吸放湿
性と難燃性、適度な透湿性と空気遮断性を付与すること
が出来る。
【0030】本発明でいう塗工層とは、前記した基紙に
使用する吸放湿性粉体と全く同様な無機材料を主材とす
るが、特に塗料化が容易であるシリカゲルや活性白土等
を使用することが好ましい。また、製紙用填料として、
クレー、カオリン、タルク、二酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、水酸化アルミニウム等を混合して使用しても一向
に差し支えなく特に限定されるものではない。しかしな
がら、難燃性を向上させるために、水酸化アルミニウム
の如き自己消火性粉体との併用が好ましい。
使用する吸放湿性粉体と全く同様な無機材料を主材とす
るが、特に塗料化が容易であるシリカゲルや活性白土等
を使用することが好ましい。また、製紙用填料として、
クレー、カオリン、タルク、二酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、水酸化アルミニウム等を混合して使用しても一向
に差し支えなく特に限定されるものではない。しかしな
がら、難燃性を向上させるために、水酸化アルミニウム
の如き自己消火性粉体との併用が好ましい。
【0031】塗工層を得るための塗料に使用するバイン
ダーとしては、SBR、MBR等の合成ゴムラテック
ス、アクリルエマルジョン、塩化ビニルエマルジョン、
塩化ビニリデンエマルジョン、及びこれらの共重合エマ
ルジョン、カゼイン、澱粉、PVA等を適宜組み合わせ
て使用するが、発熱量が少なく難燃性のある塩化ビニル
や塩化ビニリデンエマルジョン或いはこれらとの共重合
体を主体に使用することが好ましい。
ダーとしては、SBR、MBR等の合成ゴムラテック
ス、アクリルエマルジョン、塩化ビニルエマルジョン、
塩化ビニリデンエマルジョン、及びこれらの共重合エマ
ルジョン、カゼイン、澱粉、PVA等を適宜組み合わせ
て使用するが、発熱量が少なく難燃性のある塩化ビニル
や塩化ビニリデンエマルジョン或いはこれらとの共重合
体を主体に使用することが好ましい。
【0032】塗料に使用する吸放湿性粉体の単独若しく
は2種類以上に分散剤を添加し水分散した後、バインダ
ーを加え塗料を調整するが、この際、水酸化アルミニウ
ム等の製紙用填料に保水剤、流動性改良剤、防黴剤、防
腐剤、着色剤等を必要に応じて添加する。バインダーの
添加量は、粉体100重量部に対し、通常5〜30重量
部が望ましい。5重量部以下だと塗工層の接着剤の量が
不足するため塗工層自体の必要強度が得られ難く、30
重量部以上だと水分を吸湿しにくくなるため潜熱交換効
率が低下するので好ましくない。
は2種類以上に分散剤を添加し水分散した後、バインダ
ーを加え塗料を調整するが、この際、水酸化アルミニウ
ム等の製紙用填料に保水剤、流動性改良剤、防黴剤、防
腐剤、着色剤等を必要に応じて添加する。バインダーの
添加量は、粉体100重量部に対し、通常5〜30重量
部が望ましい。5重量部以下だと塗工層の接着剤の量が
不足するため塗工層自体の必要強度が得られ難く、30
重量部以上だと水分を吸湿しにくくなるため潜熱交換効
率が低下するので好ましくない。
【0033】このように調整した塗料を、エアーナイフ
コーター、ブレードコーター、ロールコーター等の塗工
機で基紙の片面若しくは両面に塗工する。基紙に難燃剤
を付与した場合は、湿潤時の溶出を防ぐため両面塗工が
好ましく、この場合片面は吸放湿性粉体単独の塗工層、
他方を自己消火性粉体単独の塗工層としても一向に差し
支えない。塗工量は片面につき5〜20g/m2が望ま
しい。5g/m2以下では吸放湿性と難燃性が乏しくな
り、20g/m2以上だと水分を吸湿しにくくなるため
潜熱交換効率が低下するので好ましくない。
コーター、ブレードコーター、ロールコーター等の塗工
機で基紙の片面若しくは両面に塗工する。基紙に難燃剤
を付与した場合は、湿潤時の溶出を防ぐため両面塗工が
好ましく、この場合片面は吸放湿性粉体単独の塗工層、
他方を自己消火性粉体単独の塗工層としても一向に差し
支えない。塗工量は片面につき5〜20g/m2が望ま
しい。5g/m2以下では吸放湿性と難燃性が乏しくな
り、20g/m2以上だと水分を吸湿しにくくなるため
潜熱交換効率が低下するので好ましくない。
【0034】
【実施例】実施例1 針葉樹クラフトパルプ(NBKP)50重量部、広葉樹
クラフトパルプ(LBKP)20重量部、ミクロフィブ
リル化セルロース(商品名「セリッシュKY−100
S」、ダイセル化学(株)製造)10重量部の混合物を
500mlC.S.Fに叩解して得られたパルプスラリ
ーに、シリカゲル粉体(商品名「シリカゲルPA−20
0」、富士シリシア化学(株)製)20重量部を混入
し、10%濃度のスラリーを調製した。このスラリーの
固形分重量に対して湿潤紙力増強剤(商品名「WS−5
00」、日本PCM(株)製)を1%、サイズ剤(商品
名「サイズパインK−902」、荒川化学(株)製)を
0.3%添加した後、アンモニア水でpHを8〜9に調
整した。さらにこのスラリーに固形分重量に対して高分
子アニオン性凝集剤(商品名「ハイホルダー351」、
栗田工業(株)製)を0.006%添加した後、常法に
より長網抄紙機で坪量120g/m2の全熱交換器用紙
を得た。
クラフトパルプ(LBKP)20重量部、ミクロフィブ
リル化セルロース(商品名「セリッシュKY−100
S」、ダイセル化学(株)製造)10重量部の混合物を
500mlC.S.Fに叩解して得られたパルプスラリ
ーに、シリカゲル粉体(商品名「シリカゲルPA−20
0」、富士シリシア化学(株)製)20重量部を混入
し、10%濃度のスラリーを調製した。このスラリーの
固形分重量に対して湿潤紙力増強剤(商品名「WS−5
00」、日本PCM(株)製)を1%、サイズ剤(商品
名「サイズパインK−902」、荒川化学(株)製)を
0.3%添加した後、アンモニア水でpHを8〜9に調
整した。さらにこのスラリーに固形分重量に対して高分
子アニオン性凝集剤(商品名「ハイホルダー351」、
栗田工業(株)製)を0.006%添加した後、常法に
より長網抄紙機で坪量120g/m2の全熱交換器用紙
を得た。
【0035】実施例2 針葉樹クラフトパルプ(NBKP)35重量部、広葉樹
クラフトパルプ(LBKP)10重量部、ミクロフィブ
リル化セルロース(「セリッシュKY−100S」)2
5重量部、熱融着性繊維(商品名「TJ04CN」、帝
人(株))15重量部を500mlC.S.Fに叩解し
て得られたパルプスラリーに、シリカゲル粉体(商品名
「ミズカソーブS−0」、水澤化学工業(株)製)15
重量部を混入し、10%濃度のスラリーを調製した。こ
のスラリーの固形分重量に対して湿潤紙力増強剤(「W
S−500」)を1%、サイズ剤(「サイズパインK−
902」)を0.3%添加した後、紙力増強剤(商品名
「ネオタックL−1」、日本食品化工(株)製)を固形
分重量に対して0.5%添加し、さらにこのスラリーに
固形分重量に対して高分子アニオン性凝集剤(「ハイホ
ルダー351」)を0.006%添加した後、常法によ
り長網抄紙機で坪量120g/m2の全熱交換器用紙を
得た。
クラフトパルプ(LBKP)10重量部、ミクロフィブ
リル化セルロース(「セリッシュKY−100S」)2
5重量部、熱融着性繊維(商品名「TJ04CN」、帝
人(株))15重量部を500mlC.S.Fに叩解し
て得られたパルプスラリーに、シリカゲル粉体(商品名
「ミズカソーブS−0」、水澤化学工業(株)製)15
重量部を混入し、10%濃度のスラリーを調製した。こ
のスラリーの固形分重量に対して湿潤紙力増強剤(「W
S−500」)を1%、サイズ剤(「サイズパインK−
902」)を0.3%添加した後、紙力増強剤(商品名
「ネオタックL−1」、日本食品化工(株)製)を固形
分重量に対して0.5%添加し、さらにこのスラリーに
固形分重量に対して高分子アニオン性凝集剤(「ハイホ
ルダー351」)を0.006%添加した後、常法によ
り長網抄紙機で坪量120g/m2の全熱交換器用紙を
得た。
【0036】実施例3 実施例1で得られた坪量120g/m2の全熱交換器用
基紙を難燃剤(商品名「アピノン117」、三和ケミカ
ル(株))15%の含浸液に含浸し、加熱乾燥すること
により全熱交換用紙を得た。
基紙を難燃剤(商品名「アピノン117」、三和ケミカ
ル(株))15%の含浸液に含浸し、加熱乾燥すること
により全熱交換用紙を得た。
【0037】実施例4 シリカゲル粉体(「PA−200」)50重量部、水酸
化アルミニウム粉末50重量部の混合粉体に対し、MB
Rラテックス15重量部(商品名「ポリラック75
0」、三井東圧化学工業(株)製)を添加した濃度43
%の塗工液を調製後、実施例1で得られた坪量120g
/m2の全熱交換器用基紙に、エアーナイフコーターを
用いて片面に15g/m2の塗工層を設けた。
化アルミニウム粉末50重量部の混合粉体に対し、MB
Rラテックス15重量部(商品名「ポリラック75
0」、三井東圧化学工業(株)製)を添加した濃度43
%の塗工液を調製後、実施例1で得られた坪量120g
/m2の全熱交換器用基紙に、エアーナイフコーターを
用いて片面に15g/m2の塗工層を設けた。
【0038】実施例5 シリカゲル粉体(「PA−200」)50重量部、水酸
化アルミニウム粉末50重量部の混合粉体に対し、MB
Rラテックス15重量部(商品名「ポリラック75
0」、三井東圧化学工業(株)製)を添加した濃度43
%の塗工液を調製後、実施例1で得られた坪量120g
/m2の全熱交換器用基紙に、エアーナイフコーターを
用いて両面に、片面につき10g/m2の塗工層を設け
た。
化アルミニウム粉末50重量部の混合粉体に対し、MB
Rラテックス15重量部(商品名「ポリラック75
0」、三井東圧化学工業(株)製)を添加した濃度43
%の塗工液を調製後、実施例1で得られた坪量120g
/m2の全熱交換器用基紙に、エアーナイフコーターを
用いて両面に、片面につき10g/m2の塗工層を設け
た。
【0039】実施例6 シリカゲル粉体(「PA−200」)50重量部、水酸
化アルミニウム粉末50重量部の混合粉体に対し、MB
Rラテックス15重量部(「ポリラック750」)を添
加した濃度43%の塗工液を調製後、実施例2で得られ
た坪量120g/m2の全熱交換器用基紙に、エアーナ
イフコーターを用いて片面に15g/m2の塗工層を設
けた。
化アルミニウム粉末50重量部の混合粉体に対し、MB
Rラテックス15重量部(「ポリラック750」)を添
加した濃度43%の塗工液を調製後、実施例2で得られ
た坪量120g/m2の全熱交換器用基紙に、エアーナ
イフコーターを用いて片面に15g/m2の塗工層を設
けた。
【0040】比較例1 針葉樹クラフトパルプ(NBKP)45重量部、広葉樹
クラフトパルプ(LBKP)30重量部を300ml
C.S.Fに叩解して得られたパルプスラリーに、シリ
カゲル粉体(「シリカゲルPA−200」)25重量部
を混合し、10%濃度のスラリーを調製した。このスラ
リーの固形分重量に対して湿潤紙力増強剤(「WS−5
00」)を1%、サイズ剤(「サイズパインK−90
2」)を0.3%添加した後、アンモニア水でpHを8
〜9に調整した。さらにこのスラリーに固形分重量に対
して高分子アニオン性凝集剤(「ハイホルダー35
1」)を0.006%添加した後、常法により長網抄紙
機で坪量120g/m2の全熱交換器用紙を得た。
クラフトパルプ(LBKP)30重量部を300ml
C.S.Fに叩解して得られたパルプスラリーに、シリ
カゲル粉体(「シリカゲルPA−200」)25重量部
を混合し、10%濃度のスラリーを調製した。このスラ
リーの固形分重量に対して湿潤紙力増強剤(「WS−5
00」)を1%、サイズ剤(「サイズパインK−90
2」)を0.3%添加した後、アンモニア水でpHを8
〜9に調整した。さらにこのスラリーに固形分重量に対
して高分子アニオン性凝集剤(「ハイホルダー35
1」)を0.006%添加した後、常法により長網抄紙
機で坪量120g/m2の全熱交換器用紙を得た。
【0041】比較例2 針葉樹クラフトパルプ(NBKP)50重量部、広葉樹
クラフトパルプ(LBKP)45重量部を300ml
C.S.Fに叩解して得られたパルプスラリーに、シリ
カゲル粉体(「シリカゲルPA−200」)5重量部を
混入し、10%濃度のスラリーを調製した。このスラリ
ーの固形分重量に対して湿潤紙力増強剤(「WS−50
0」)を1%、サイズ剤(「サイズパインK−90
2」)を0.3%添加した後、アンモニア水でpHを8
〜9に調整した。さらにこのスラリーに固形分重量に対
して高分子アニオン性凝集剤(「ハイホルダー35
1」)を0.006%添加した後、常法により長網抄紙
機で坪量120g/m2の全熱交換器用紙を得た。
クラフトパルプ(LBKP)45重量部を300ml
C.S.Fに叩解して得られたパルプスラリーに、シリ
カゲル粉体(「シリカゲルPA−200」)5重量部を
混入し、10%濃度のスラリーを調製した。このスラリ
ーの固形分重量に対して湿潤紙力増強剤(「WS−50
0」)を1%、サイズ剤(「サイズパインK−90
2」)を0.3%添加した後、アンモニア水でpHを8
〜9に調整した。さらにこのスラリーに固形分重量に対
して高分子アニオン性凝集剤(「ハイホルダー35
1」)を0.006%添加した後、常法により長網抄紙
機で坪量120g/m2の全熱交換器用紙を得た。
【0042】比較例3 針葉樹クラフトパルプ(NBKP)40重量部、広葉樹
クラフトパルプ(LBKP)27重量部、熱融着性繊維
(「TJ04CN」)3重量部を300mlC.S.F
に叩解して得られたパルプスラリーに、シリカゲル粉体
(「ミズカソーブS−0」)30重量部を混入し、10
%濃度のスラリーを調製した。このスラリーの固形分重
量に対して湿潤紙力増強剤(「WS−500」)を1
%、サイズ剤(「サイズパインK−902」)を0.3
%添加した後、紙力増強剤(「ネオタックL−1」)を
固形分重量に対して0.5%添加し、さらにこのスラリ
ーに固形分重量に対して高分子アニオン性凝集剤(「ハ
イホルダー351」)を0.006%添加した後、常法
により長網抄紙機で坪量120g/m2の全熱交換器用
紙を得た。
クラフトパルプ(LBKP)27重量部、熱融着性繊維
(「TJ04CN」)3重量部を300mlC.S.F
に叩解して得られたパルプスラリーに、シリカゲル粉体
(「ミズカソーブS−0」)30重量部を混入し、10
%濃度のスラリーを調製した。このスラリーの固形分重
量に対して湿潤紙力増強剤(「WS−500」)を1
%、サイズ剤(「サイズパインK−902」)を0.3
%添加した後、紙力増強剤(「ネオタックL−1」)を
固形分重量に対して0.5%添加し、さらにこのスラリ
ーに固形分重量に対して高分子アニオン性凝集剤(「ハ
イホルダー351」)を0.006%添加した後、常法
により長網抄紙機で坪量120g/m2の全熱交換器用
紙を得た。
【0043】以上述べた全熱交換器用紙を用いて、コル
ゲート加工機にて加熱コルゲート加工を施した。得られ
たコルゲート加工品で図1、2のような全熱交換エレメ
ントを作成した。
ゲート加工機にて加熱コルゲート加工を施した。得られ
たコルゲート加工品で図1、2のような全熱交換エレメ
ントを作成した。
【0044】表1に実施例及び比較例の全熱交換器用紙
のJIS P 8117に規定される透気度、E段加工
したコルゲート加工品で幅12cm、直径45cmの熱
交換器用ローターを作成し、図2のエレメントを作成
し、熱成型性、実用試験を行った際の全熱交換効率、空
気の混合を示した。なお、熱成型性の評価は、コルゲー
ト加工時に成型性の良いものに○印、形状が崩れてしま
うものを×印とした。全熱交換効率は、風速1.5m/
秒、圧損5mmHgの時の値であり、効率が60%以下
を×印、60〜70%を○印70%以上を◎印で表記
し、○印以上が適とする。
のJIS P 8117に規定される透気度、E段加工
したコルゲート加工品で幅12cm、直径45cmの熱
交換器用ローターを作成し、図2のエレメントを作成
し、熱成型性、実用試験を行った際の全熱交換効率、空
気の混合を示した。なお、熱成型性の評価は、コルゲー
ト加工時に成型性の良いものに○印、形状が崩れてしま
うものを×印とした。全熱交換効率は、風速1.5m/
秒、圧損5mmHgの時の値であり、効率が60%以下
を×印、60〜70%を○印70%以上を◎印で表記
し、○印以上が適とする。
【0045】
【表1】
【0046】表1の結果から以下のことが判明した。 (1)実施例の透気度より、ミクロフィブリル化セルロ
ースを用いることで粉体を使用しているにもかかわらず
透気度が100秒以上に増加した。一般的に粘度状物な
どの保水性が非常に高い粉体を除き、粉体の混抄率を増
加させると透気度は下がる傾向がある。
ースを用いることで粉体を使用しているにもかかわらず
透気度が100秒以上に増加した。一般的に粘度状物な
どの保水性が非常に高い粉体を除き、粉体の混抄率を増
加させると透気度は下がる傾向がある。
【0047】(2)熱成形性に関しては熱融着性の物質
を使用した実施例2および比較例3との比較では実施例
2では十分な成形性を持つが、比較例3では熱融着性物
質が少ないために成形性が不十分であることが分かる。
を使用した実施例2および比較例3との比較では実施例
2では十分な成形性を持つが、比較例3では熱融着性物
質が少ないために成形性が不十分であることが分かる。
【0048】(3)全熱交換効率の評価では、特に潜熱
交換効率はシリカゲルの含有量に大きく左右され、シリ
カゲル含有量の少ない比較例2のみが不十分であった。
さらに、吸放湿性粉体とミクロフィブリル化セルロース
を併用することで全熱交換記全体の交換効率を向上させ
ることが可能となる。この理由として、ミクロフィブリ
ル化セルロースは、非常に細かい繊維状物であるため毛
細管現象を起こすことが容易であり、繊維の数が多いた
めに単位重量あたりの保水率が非常に高いためではない
かと推測できる。
交換効率はシリカゲルの含有量に大きく左右され、シリ
カゲル含有量の少ない比較例2のみが不十分であった。
さらに、吸放湿性粉体とミクロフィブリル化セルロース
を併用することで全熱交換記全体の交換効率を向上させ
ることが可能となる。この理由として、ミクロフィブリ
ル化セルロースは、非常に細かい繊維状物であるため毛
細管現象を起こすことが容易であり、繊維の数が多いた
めに単位重量あたりの保水率が非常に高いためではない
かと推測できる。
【0049】(4)空気の混合では、ミクロフィブリル
化セルロースを使用していない比較例は、透気度の数値
からも分かるように空気が非常に通り易くなっているた
めに空気の混合が観察された。
化セルロースを使用していない比較例は、透気度の数値
からも分かるように空気が非常に通り易くなっているた
めに空気の混合が観察された。
【0050】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の全熱交換器用
紙およびそれを用いた全熱交換器用エレメントによれ
ば、以下に示す顕著な効果を有する。
紙およびそれを用いた全熱交換器用エレメントによれ
ば、以下に示す顕著な効果を有する。
【0051】(1)原料にミクロフィブリル化セルロー
スを用いると、透気度をコントロールすることが容易で
ある。
スを用いると、透気度をコントロールすることが容易で
ある。
【0052】(2)透気度コントロールの手段としてパ
ルプの叩解を進めると、地合ムラが顕著になるが、MF
Cを用いると均一な紙層を形成できる。
ルプの叩解を進めると、地合ムラが顕著になるが、MF
Cを用いると均一な紙層を形成できる。
【0053】(3)全熱交換器用紙に予め吸放湿性が付
与されているために、塩化リチウムのような潮解性物質
を使用することなく、潜熱交換効率を向上することがで
き、強度の低下、難燃性の低下がなく、形状保持性に優
れた全熱交換エレメントが製造可能である。
与されているために、塩化リチウムのような潮解性物質
を使用することなく、潜熱交換効率を向上することがで
き、強度の低下、難燃性の低下がなく、形状保持性に優
れた全熱交換エレメントが製造可能である。
【0054】(4)熱融着性物質を用いることにより熱
コルゲート加工、ヒートプレス等により容易に熱成型が
可能である。
コルゲート加工、ヒートプレス等により容易に熱成型が
可能である。
【0055】(5)吸放湿性の塗工層を設けたものは、
吸放湿性能だけでなく空気の透過性をさらに低下させる
ことが可能となり、交換すべき空気の混合を極力減少さ
せ、空気浄化作用を向上させる。
吸放湿性能だけでなく空気の透過性をさらに低下させる
ことが可能となり、交換すべき空気の混合を極力減少さ
せ、空気浄化作用を向上させる。
【0056】(6)アルミ板などの金属材料やプラスチ
ック材料と異なり、紙素材であるので不要となった場合
は、焼却処分が可能である。
ック材料と異なり、紙素材であるので不要となった場合
は、焼却処分が可能である。
【図1】全熱交換器用紙をコルゲート加工後、縦横交互
に積層し全熱交換器用エレメントとした例である。
に積層し全熱交換器用エレメントとした例である。
【図2】全熱交換体用紙をコルゲート加工後、ローター
状に巻き全熱交換器用エレメントとした例である。
状に巻き全熱交換器用エレメントとした例である。
1 積層型全熱交換器用エレメント 2 ローター型全熱交換器用エレメント
Claims (9)
- 【請求項1】 製紙用繊維、ミクロフィブリル化セルロ
ースおよび放湿性粉体を主成分とすることを特徴とする
全熱交換器用紙。 - 【請求項2】 製紙用繊維、ミクロフィブリル化セルロ
ース、放湿性粉体および熱融着性物質を主成分とするこ
とを特徴とする全熱交換器用紙。 - 【請求項3】 製紙用繊維が15〜85重量部、ミクロ
フィブリル化セルロース5〜35重量部、放湿性粉体が
10〜50重量部からなることを特徴とする請求項1記
載の全熱交換器用紙。 - 【請求項4】 製紙用繊維が15〜80重量部、ミクロ
フィブリル化セルロース5〜30重量部、放湿性粉体が
10〜50重量部、熱融着性物質が5〜35重量部から
なることを特徴とする請求項2記載の全熱交換器用紙。 - 【請求項5】 請求項1〜4に記載した全熱交換器用紙
に、難燃剤を含浸処理したことを特徴とする全熱交換器
用紙。 - 【請求項6】 請求項1〜5に記載した全熱交換器用紙
に、吸放湿性の塗工層を設けたことを特徴とする全熱交
換器用紙。 - 【請求項7】 前記全熱交換器用紙に、難燃剤を基紙重
量に対して5〜25重量%含浸処理した後、吸放湿性の
塗工層を片面につき5〜20g/m2設けたことを特徴
とする請求項6に記載の全熱交換器用紙。 - 【請求項8】 前記吸放湿性の塗工層に使用される粉体
が、シリカゲルと水酸化アルミニウムの混合物であるこ
とを特徴とする請求項6または7のいずれか一項記載の
全熱交換器用紙。 - 【請求項9】 請求項1〜8記載の全熱交換器用紙を使
用したことを特徴とする全熱交換器用エレメント。
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