JPH1119087A - 鉗子型電気処置器具 - Google Patents

鉗子型電気処置器具

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JPH1119087A
JPH1119087A JP9193250A JP19325097A JPH1119087A JP H1119087 A JPH1119087 A JP H1119087A JP 9193250 A JP9193250 A JP 9193250A JP 19325097 A JP19325097 A JP 19325097A JP H1119087 A JPH1119087 A JP H1119087A
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JP
Japan
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forceps
piece
forceps piece
electrode
end side
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Application number
JP9193250A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Kinebuchi
達夫 杵渕
Hidetoshi Yoshizawa
秀俊 吉澤
Ken Nishikawa
研 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 体腔内の組織片を容易に切除でき、しかも止
血性に優れ、且つ採取すべき生体組織までも焼いてしま
うことが無い双極式の鉗子型電気処置器具を提供する。 【解決手段】 体内に挿入可能な可撓性を有するシース
4と、シースの遠位端側に装着され、カップ状の第1凹
所24が形成された第1鉗子片12と、カップ状の第2
凹所26が形成され、第1鉗子片に対して、第1凹所と
第2凹所とが向き合うように開閉自在に連結された第2
鉗子片と、第1鉗子片と第2鉗子片との接触部を含まな
い第1鉗子片の先端側外周面に形成された第1電極30
と、第1鉗子片と第2鉗子片との接触部を含まない第2
鉗子片の先端側外周面に形成された第2電極32と、第
1電極と第2電極との間に高周波電圧を供給する、シー
スの近位端側に接続される電圧供給手段40と、第1鉗
子片と第2鉗子片との開閉を制御する開閉制御手段1
3,15,17,19,18,22とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉗子型電気処置器
具に係り、さらに詳しくは、体腔内の病変部などの組織
片をカップ状の鉗子を用いて良好に切除することがで
き、しかも止血性に優れた双極式の鉗子型電気処置器具
に関する。
【0002】
【従来の技術】体腔内の病変部が良性か悪性かを組織学
的に診断を行うためなどに、生検鉗子が用いられる。従
来の生検鉗子としては、たとえば特開昭59−9055
3号公報および特開平5−42159号公報に示すよう
に、一対のカップ状鉗子片を開閉させて、カップのエッ
ジ部により切断するタイプのものが知られている。
【0003】しかしながら、カップのエッジにより切断
するタイプの生検鉗子では、病変部などの生体組織を、
機械的に切除するため、切除された部分の止血を、他の
処置器具で行う必要がある。このため、狭い体腔内に数
多くの処置器具を挿入することになり、患者の負担にな
り好ましくない。
【0004】また、実開昭62−186,708号公報
に示すように、単極式の鉗子型電気処置器具も提案され
ている。この単極式の電気処置器具では、体腔内に挿入
されるカップ状鉗子片に電極を設け、他の電極を構成す
る電極プレートを患者の体外で接触させて配置し、これ
ら電極間に高電圧の高周波電圧を印加させる。カップ状
鉗子片で組織片を摘むことにより、摘まれた組織片の基
部に電流が集中し、その部分を焼き切ることができる。
焼き切られた組織片は、カップ状鉗子片の内部に残り、
これを採取することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に開示された単極式の鉗子型電気処置器具では、単極
式であるために、電流が完全に患者の体を突き抜けるこ
とから、鉗子片の電極から目的としない部分にもアーク
を生成したり、患者の体内を流れる電流が迷走して、損
傷を与えるべきでない組織にも損傷を与え得る可能性が
ある。また、単極式では、比較的高電圧を必要とするた
めに、アークによって過度の組織破壊を生じる可能性も
ある。
【0006】そこで、一対のカップ状鉗子片相互を、そ
れぞれ別の電極として、これら電極の間に高周波電圧を
印加する双極式の電気処置器具も考えられるが、採取す
べき組織までも焼かれてしまい、採取した組織の検査を
正確にできないおそれがある。
【0007】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、単極式の電気処置器具が有する不都合を有さず、一
対のカップ状鉗子片を開閉することにより、体腔内の組
織片を容易に切除することができ、しかも止血性に優
れ、且つ採取すべき生体組織までも焼いてしまうことが
無い双極式の鉗子型電気処置器具を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る鉗子型電気処置器具は、体内に挿入可
能な可撓性を有するシースと、前記シースの遠位端側に
装着され、カップ状の第1凹所が形成された第1鉗子片
と、カップ状の第2凹所が形成され、前記第1鉗子片に
対して、前記第1凹所と第2凹所とが向き合うように開
閉自在に連結された第2鉗子片と、前記第1鉗子片と第
2鉗子片との接触部を含まない第1鉗子片の先端側外周
面に形成された第1電極と、前記第1鉗子片と第2鉗子
片との接触部を含まない第2鉗子片の先端側外周面に形
成された第2電極と、前記第1電極と第2電極との間に
高周波電圧を供給するように、前記シースの近位端側に
接続される電圧供給手段と、前記第1鉗子片と第2鉗子
片との開閉を制御する開閉制御手段とを有する。
【0009】本発明において、鉗子片相互が閉じられた
状態で、各鉗子片の先端側縁部相互が接触するように構
成してあり、当該先端側縁部には、鋭利な切断用エッジ
部が形成してあることが好ましい。
【0010】本発明において、第1電極および第2電極
を、それぞれ第1および第2鉗子片の先端側外周面に形
成するには、各々の鉗子片を絶縁性部材で構成し、先端
側外周面にのみ、導電性膜を成膜すれば良い。または、
各々の鉗子片を導電性部材で構成し、先端側外周面を除
いて、絶縁性膜を成膜すれば良い。
【0011】鉗子片を構成する導電性部材としては、た
とえばステンレス鋼、炭素鋼、金、銀、白金、ニッケ
ル、アルミニウムなどの耐熱性および耐腐食性に優れた
金属であることが好ましい。このような導電性部材から
成る鉗子片の表面に成膜する絶縁性膜としては、特に限
定されないが、アルミナ、窒化チタン、炭化チタンなど
のセラミックコーティング膜、ガラスコーティング膜、
合成ダイヤモンド膜、ポリイミド樹脂、フッ素系樹脂な
どが、耐熱性の観点から好ましい。コーティング方法と
しては、イオンプレーティング法、プラズマまたは火炎
溶射堆積法、浸漬法、塗布法などを例示することができ
る。
【0012】また、鉗子片を構成する絶縁部材として
は、アルミナ、窒化チタン、炭化チタンなどのセラミッ
ク;ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルス
ルホン、フッ素樹脂などが、耐熱性の観点から好まし
い。このような絶縁性部材から成る鉗子片の表面に成膜
する導電性膜としては、特に限定されないが、銀、銅、
金、白金などが好ましい。導電性が高いからである。コ
ーティング方法としては、金属メッキ法、スパッタリン
グ法、蒸着法、塗布法などを例示することができる。
【0013】本発明において、一対の鉗子片の開閉のた
めの連結部分は、絶縁部材で構成してあることが好まし
い。
【0014】本発明において、第1鉗子片と第2鉗子片
との開閉を制御する開閉制御手段は、特に限定されない
が、シース内に進退移動自在に配置される可撓性長手部
材と、この可撓性長手部材の進退移動を、鉗子片相互の
開閉移動に変換するリンク機構と、前記可撓性長手部材
の近位端に接続され、当該長手部材のシース内進退移動
を操作する操作部とを有することが好ましい。
【0015】本発明において、電圧供給手段から供給さ
れる高周波電圧の周波数は、特に限定されないが、10
0kHz〜800kHz程度が好ましく、電力は、好ま
しくは5〜35ワット程度である。
【0016】
【作用】本発明に係る鉗子型電気処置器具を用いて、た
とえば病変部の生体組織を採取するには、まず、内視鏡
などを用いて本処置器具の遠位端を体腔内の病変部近く
まで導く。次に、シースの体外側近位端に接続された操
作部を操作して、シースの遠位端に装着された一対の鉗
子片を閉じる方向に回動させる。一対の鉗子片を閉じる
ことにより、病変部の生体組織片を摘み上げ、鉗子片に
形成されたカップ状の第1,第2凹所内に位置させる。
摘み上げられた病変部の生体組織片の基部は、各鉗子片
の先端側縁部間に挟まれた状態となる。その状態で、各
鉗子片の先端部を生体組織側に押し付けると、鉗子片の
内部に挟まれた生体組織片の基部の両側に位置する生体
組織の面に、それぞれ第1電極と第2電極とが圧接す
る。
【0017】次に、シースの近位端側に接続される電圧
供給手段からシース内に配線された導電線などを通し
て、第1電極および第2電極間に高周波電圧を印加す
る。これら電極間に高周波電圧が印加されると、第1電
極および第2電極間に位置する組織片の基部にのみ電流
が流れて加熱し、基部が焼き切られる。この加熱によ
り、切断された部分の止血も行われる。鉗子片の凹所内
には、切断された生検用組織片が残る。したがって、鉗
子片相互が閉じたまま、処置器具を体腔内から体外へ取
り出せば、生検用組織片の採取が完了する。
【0018】本発明では、鉗子片の先端側外周面に形成
された各電極間に位置する生体組織にのみ電流が流れ
る。したがって、単極式に比較して、生体組織の焼灼が
少なく、且つ小さな電力で確実な組織片の切除が可能と
なる。また、通電に必要な部分のみに電極が形成してあ
り、切除された生体組織片が収容される鉗子片のカップ
状凹所内は絶縁してあるので、切除された生体組織片の
損傷がない。
【0019】なお、本発明において、各鉗子片の先端側
縁部に、鋭利な切断用エッジ部が形成してある場合に
は、前記第1電極と第2電極との間に高周波電圧を印加
して組織片の切除を行うことなく、切断用エッジ部の噛
合により切除を行う使い方もできる。このような使用方
法では、組織片を切除した後、切除された部分の生体組
織面に閉じられた鉗子片の先端部を押し付け、その状態
で、第1電極と第2電極との間に高周波電圧を印加す
る。その結果、鉗子片が押し付けられた部分が加熱され
て焼灼され、良好な止血を行うことができる。
【0020】また、本発明では、第1電極および第2電
極が各鉗子片の外周面に形成してあることから、組織片
の採取処置中に、組織片の採取部位外で出血が生じた場
合でも、出血部に鉗子片の先端部を押し付けて高周波電
流を流すのみで止血を行えるので便利である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。
【0022】図1は本発明の一実施形態に係る鉗子型電
気処置器具の概略図、図2は図1に示す鉗子型電気処置
器具の遠位端側要部平面図、図3は図2の側面図、図4
は使用状態を示す鉗子片先端の要部断面図、図5は本発
明の他の実施形態に係る鉗子型電気処置器具の概略図で
ある。
【0023】第1実施形態 図1に示すように、本実施形態に係る鉗子型電気処置器
具2は、体内に挿入可能なシース4を有する。シース4
は、内部にルーメンを有し、可撓性のある材料で構成し
てある。シース4を構成する材料としては、可撓性を有
する電気絶縁材料であれば特に制限はなく、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、
ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエ
ーテルスルホンなどのプラスチック類を使用することが
でき、目的に応じて適切な弾性率を有する材料を選択す
ることができる。
【0024】シース4の外径は、特に限定されないが、
好ましくは1.0〜5.0mm、さらに好ましくは1.
5〜3.0mmである。シースの肉厚は、特に限定され
ないが、好ましくは0.1〜1.5mm、さらに好まし
くは0.2〜1.0mmである。
【0025】シース4の遠位端部(体内に挿入される
側)には、図1,2に示すように、支持具6が接着また
は融着などの手段で固定してある。支持具6は、たとえ
ばセラミック、ポリイミド、ポリエーテルスルホン、フ
ッ素系樹脂などの絶縁性部材で構成してあり、軸方向に
突出する一対の支持片8を有する。
【0026】支持片8,8の遠位端側には、支点軸10
が掛け渡してあり、この支点軸10に第1鉗子片12お
よび第2鉗子片14のそれぞれのリンク片13,15
が、回動自在に装着してある。図2に示すように、リン
ク片13,15の間には、絶縁スペーサ16が装着して
あり、これらの絶縁が保持してある。支点軸10および
絶縁スペーサ16は、たとえばポリイミド、ポリエーテ
ルスルホン、フッ素系樹脂などの耐熱プラスチックで構
成してある。
【0027】図1に示すように、各鉗子片12,14の
リンク片13,15には、他のリンク片17,19がパ
ンタグラフ状に連結してあり、リンク片17,19の後
端には、長手部材18の遠位端が連結してある。長手部
材18は、シース4の内部のルーメンに沿って長手方向
Xに進退移動自在に装着してある。長手部材18は、そ
の長手方向Xに沿っては操作力が伝達可能になってお
り、且つシース4の半径方向には、シース4と共に湾曲
可能なように、十分な可撓性を有している。また、長手
部材18は絶縁性材料で構成してあることが好ましい。
このような要求を満足する長手部材18としては、ポリ
アミド、ポリアセタール、フッ素系樹脂などのプラスチ
ック製ロッド、あるいは絶縁被覆を施したステンレス鋼
などを用いることができる。
【0028】長手部材18の近位端は、体外に配置され
る操作部20に対して長手方向Xに移動自在に装着され
たハンドル22に対して連結してある。操作部20は、
片手で持ちやすい程度の外径を有し、シース4の近位端
が接着または融着の手段で接合してある。なお、シース
4と一体に成形しても良い。操作部20の材質は、シー
ス4と同様な絶縁性材質で構成してある。
【0029】操作部20に対してハンドル22を長手方
向Xに前進および後退させることで、長手部材18がシ
ース4のルーメン内を矢印X方向に沿って移動し、リン
ク17,19を動作させて、鉗子片12,14を矢印Y
方向に回動させ、それらの開閉を制御可能になってい
る。
【0030】図1,4に示すように、各鉗子片12,1
4には、カップ状の第1凹所24および第2凹所26が
各々形成してある。各凹所24,26の容積は、特に限
定されないが、採取すべき生体組織片の体積などに応じ
て決定され、各々好ましくは0.5〜33.0mm3
さらに好ましくは1.0〜18.0mm3 程度である。
各凹所24,26が向き合うように、鉗子片12,14
の各リンク片13,15が支点軸10に対して回動自在
に装着される。
【0031】本実施形態では、図4に示すように、各鉗
子片12,14の凹所24,26の先端側縁部には、鋭
利な切断用エッジ部31,33が形成してある。鉗子片
12,14相互が閉じられ、エッジ部31,33同士が
噛合することで、組織片の切断が可能になっている。
【0032】また、本実施形態では、図1〜4にしめす
ように、各鉗子片12,14の接触部を含まない各鉗子
片の先端側外周面には、それぞれ第1電極30および第
2電極32が形成してある。各電極30,32の電極面
積は、特に限定されないが、それぞれ2.0〜40.0
mm2 であることが好ましい。これら第1電極30およ
び第2電極32は、鉗子片12,14相互が閉じられた
状態でも短絡しないように、これらの接触部には電極が
形成されておらず絶縁状態となっている。また、鉗子片
12,14の各凹所24,26の内表面にも、電極は形
成されておらず絶縁状態となっている。
【0033】各電極30,32には、シース4内を通し
て相互に絶縁状態で延びる導電線(図示省略)の遠位端
が各々電気的に接続してある。各導電線の近位端は、操
作部20から分岐している電気コード42を介して電圧
供給手段としての高周波電源40に接続してあり、高周
波電源40から各電極30,32間に高周波電圧が印加
されるようになっている。
【0034】高周波電源40から供給される高周波電圧
の周波数は、特に限定されないが、100kHz〜80
0kHz程度が好ましく、電力は、好ましくは5〜35
ワット程度である。
【0035】本実施形態では、各鉗子片12,14は、
ステンレス鋼で構成し、前記第1電極30および第2電
極32に相当する部分以外を全て絶縁性膜で被覆してあ
る。絶縁性膜は、本実施形態では、アルミナなどのセラ
ミックコーティング膜を採用している。このセラミック
コーティング膜は、イオンプレーティング法などにより
成膜することができる。この絶縁性膜の膜厚は、両鉗子
片12,14の絶縁性が保たれる程度の膜厚であり、好
ましくは0.01〜0.06mmである。
【0036】なお、図示省略してあるが、各鉗子片1
2,14のリンク片13,15も絶縁性膜が被覆してあ
り、その一部にのみ各々絶縁性膜が被覆されていない部
分を形成し、そこに各々導電線の遠位端を接続し、シー
ス4を通して高周波電源40が接続してある。その結
果、高周波電源40から、両電極30,32間に高周波
電圧が印加されるようになっている。
【0037】本実施形態に係る鉗子型電気処置器具2を
用いて、たとえば病変部の生体組織を採取するには、ま
ず、内視鏡などを用いて処置器具2の遠位端を、図4に
示す体腔50内の病変部52近くまで導く。次に、図1
に示すシース4の体外側近位端に接続された操作部20
からハンドル22を引っ張るように操作して、シース4
の近位端に装着された一対の鉗子片12,14を閉じる
方向に回動させる。一対の鉗子片12,14を閉じるこ
とにより、病変部52の生体組織片を摘み上げ、鉗子片
12,14に形成されたカップ状の第1,第2凹所2
4,26内に位置させる。図4に示すように、摘み上げ
られた病変部52の生体組織片の基部は、各鉗子片1
2,14の切断エッジ部31,33の噛合により、完全
に切断される。あるいは完全に切断されない場合でも、
次に示すようにして完全に切断することができる。
【0038】すなわち、図1に示す操作部20を操作し
て、図4に示すように、閉じられた鉗子片12,14の
先端部を体腔50の生体組織面に押し付ける。これによ
り、鉗子片12,14の内部に挟まれた生体組織片の基
部の両側に位置する生体組織の面に、それぞれ第1電極
30と第2電極32とが圧接する。この状態で、シース
4の近位端側に接続される高周波電源40からシース4
内に配線された導電線などを通して、第1電極30およ
び第2電極32間に高周波電圧を印加する。これら電極
30,32間に高周波電圧が印加されると、電極30,
32間に位置する組織片の基部にのみ電流が流れて加熱
し、基部が焼き切られる。この加熱により、切断された
部分の止血も行われる。鉗子片の凹所24,26内に
は、切断された生検用組織片が残る。したがって、鉗子
片相互が閉じたまま、処置器具を体腔内から体外へ取り
出せば、生検用組織片の採取が完了する。
【0039】なお、各鉗子片12,14の切断用エッジ
部31,33により、組織片の基部が完全に切断される
場合には、高周波電圧の印加は、切断後の生体組織の表
面の止血のためにのみ行われる。このような止血は、組
織片が採取される部分以外でも、何らかの原因により出
血した部位に対して、閉じられた鉗子片12,14の先
端部を押し付けて高周波電圧を印加することで行うこと
もできる。
【0040】本実施形態では、鉗子片12,14の先端
側外周面に形成された各電極30,32間に位置する生
体組織にのみ電流が流れる。したがって、単極式に比較
して、生体組織の焼灼が少なく、且つ小さな電力で確実
な組織片の切除が可能となる。また、通電に必要な部分
のみに電極30,32が形成してあり、切除された生体
組織片が収容される鉗子片のカップ状凹所24,26内
は絶縁してあるので、切除された生体組織片の損傷がな
い。
【0041】第2実施形態 本実施形態では、図5に示すように、鉗子片12,14
を開閉制御する開閉制御手段が、遠位端が各鉗子片1
2,14のリンク片13,15に直接連結してある二本
の可撓性線条体18aを有する。可撓性線条体18aの
近位端は、ハンドル22に連結してある。二本の線条体
18aは、相互に絶縁してあり、各線条体18aの内部
に導電線が内蔵してある。各導電線の近位端がコード4
2に接続されることにより、図1に示す電極30,32
と高周波電源40とを接続し、各電極間に高周波電圧を
印加可能になっている。その他の構成および作用は前記
第1実施形態と同様である。
【0042】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
【0043】たとえば、前記実施形態では、鉗子片1
2,14を、導電性部材で構成し、電極30,32に相
当する部分以外を絶縁性膜で被覆したが、本発明では、
各々の鉗子片12,14を絶縁性部材で構成し、各鉗子
片12,14の電極30,32に相当する先端側縁部に
のみ、金属メッキなどの手段で導電性膜を成膜しても良
い。
【0044】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、鉗子片の先端側外周面に形成された各電極間に位置
する生体組織にのみ電流が流れる。したがって、単極式
に比較して、生体組織の焼灼が少なく、且つ小さな電力
で確実な組織片の切除が可能となる。また、通電に必要
な部分のみに電極が形成してあり、切除された生体組織
片が収容される鉗子片のカップ状凹所内は絶縁してある
ので、切除された生体組織片の損傷がない。
【0045】なお、本発明において、各鉗子片の先端側
縁部に、鋭利な切断用エッジ部が形成してある場合に
は、前記第1電極と第2電極との間に高周波電圧を印加
して組織片の切除を行うことなく、切断用エッジ部の噛
合により切除を行う使い方もできる。このような使用方
法では、組織片を切除した後、切除された部分の生体組
織面に閉じられた鉗子片の先端部を押し付け、その状態
で、第1電極と第2電極との間に高周波電圧を印加す
る。その結果、鉗子片が押し付けられた部分が加熱され
て焼灼され、良好な止血を行うことができる。
【0046】また、本発明では、第1電極および第2電
極が各鉗子片の外周面に形成してあることから、組織片
の採取処置中に、組織片の採取部位外で出血が生じた場
合でも、出血部に鉗子片の先端部を押し付けて高周波電
流を流すのみで止血を行えるので便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態に係る鉗子型電気処
置器具の概略図である。
【図2】図2は図1に示す鉗子型電気処置器具の遠位端
側要部平面図である。
【図3】図3は図2の側面図である。
【図4】図4は使用状態を示す鉗子片先端の要部断面図
である。
【図5】図5は本発明の他の実施形態に係る鉗子型電気
処置器具の概略図である。
【符号の説明】
2… 鉗子型電気処置器具 4… シース 10… 支点軸 12… 第1鉗子片 14… 第2鉗子片 18… 長手部材 20… 操作部 22… ハンドル 24… 第1凹所 26… 第2凹所 30… 第1電極 31… 切断用エッジ部 32… 第2電極 33… 切断用エッジ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内に挿入可能な可撓性を有するシース
    と、 前記シースの遠位端側に装着され、カップ状の第1凹所
    が形成された第1鉗子片と、 カップ状の第2凹所が形成され、前記第1鉗子片に対し
    て、前記第1凹所と第2凹所とが向き合うように開閉自
    在に連結された第2鉗子片と、 前記第1鉗子片と第2鉗子片との接触部を含まない第1
    鉗子片の先端側外周面に形成された第1電極と、 前記第1鉗子片と第2鉗子片との接触部を含まない第2
    鉗子片の先端側外周面に形成された第2電極と、 前記第1電極と第2電極との間に高周波電圧を供給する
    ように、前記シースの近位端側に接続される電圧供給手
    段と、 前記第1鉗子片と第2鉗子片との開閉を制御する開閉制
    御手段とを有する鉗子型電気処置器具。
  2. 【請求項2】 前記鉗子片相互が閉じられた状態で、各
    鉗子片の先端側縁部相互が接触するように構成してあ
    り、当該先端側縁部には、鋭利な切断用エッジ部が形成
    してある請求項1に記載の鉗子型電気処置器具。
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