JPH11197586A - 軽量異物の除去方法および塗装洗浄装置 - Google Patents

軽量異物の除去方法および塗装洗浄装置

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JPH11197586A
JPH11197586A JP1322498A JP1322498A JPH11197586A JP H11197586 A JPH11197586 A JP H11197586A JP 1322498 A JP1322498 A JP 1322498A JP 1322498 A JP1322498 A JP 1322498A JP H11197586 A JPH11197586 A JP H11197586A
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JP
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chamber
magnetic field
cleaning liquid
coating
tank
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JP1322498A
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Inventor
Mokichi Okada
茂吉 岡田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属粉などのゴミを効率的に除去できる軽量異
物の除去方法および塗装洗浄装置を提供する。 【解決手段】被洗浄物Bが通過するチャンバ11と、チ
ャンバ内で吐出された洗浄液を当該チャンバの床面11
1に開設された開口部112を介して集約するタンク1
2,14と、タンクに集約された洗浄液を吸引してチャ
ンバ内を通過する被洗浄物に吐出する循環系15とを備
えた塗装洗浄装置であり、チャンバの床面に対して磁場
の印加を入切する磁場印加手段16と、チャンバの床面
に設けられ開口部に向かって洗浄液を吐出するノズル1
7とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装ラインの前処
理洗浄工程に適用して好ましい軽量異物の除去方法およ
び塗装洗浄装置に関し、特に鉄粉などの軽量ゴミの除去
効率に優れた軽量異物の除去方法および塗装洗浄装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車ボディの生産ラインでは、溶接工
程を終了したホワイトボディは、予備洗浄、洗浄、湯
洗、予備脱脂、脱脂などの各種洗浄脱脂工程を経たの
ち、ボディ表面にリン酸亜鉛皮膜からなる化成皮膜を形
成するための化成処理工程に送られ、その後、下塗り塗
装としての電着塗装が施される。
【0003】こうした前処理・電着工程において、ホワ
イトボディは、ハンガに搭載された状態でオーバーヘッ
ドコンベアで連続的かつ一定速度で搬送されながら各種
の表面処理が行われる。
【0004】ところで、塗装ラインの前工程である溶接
ラインでは、車体パネルをスポット溶接やアーク溶接な
どにより接合して組み立てるので、スポット溶接時のス
パッタ等の鉄粉が自動車ボディに付着したまま塗装ライ
ンに持ち込まれる。上述したように、化成処理工程の前
工程には、このような異物を洗浄するために多段の洗浄
工程が設けられている。特に鉄粉などの金属異物を除去
する方法としては、循環系にフィルタを設ける他、マグ
ネットを用いる方法や回転分離機を用いる方法などが提
案されている。
【0005】たとえば、図8に示す洗浄装置1は、チャ
ンバ11で吐出された洗浄液を一旦セットリングタンク
12に溜めたのち、当該セットリングタンク12と堰1
3を介して設けられたスプレータンク14へ上澄み液を
オーバーフローさせることにより、セットリングタンク
12の底に鉄粉等のゴミGを捕集しようとするものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、塗装ライン
へ持ち込まれる鉄粉などのゴミには、きわめて軽量なも
のも多く含まれており、こうした軽量ゴミは、セットリ
ングタンク12へ落下してから底面に沈降するまでに相
当の時間を必要とする。すなわち、セットリングタンク
12からスプレータンク14に至るまでの液流、特に同
図に矢印で示されるセットリングタンク12の上昇流速
Vをゴミの沈降速度より大きくすると沈降する前にスプ
レータンク14へオーバーフローされるので、セットリ
ングタンク12内の液流速度をゴミの沈降速度より小さ
く維持する必要がある。
【0007】このためには、セットリングタンク12を
大容量とすることが考えられるが、塗装ラインのスペー
ス上、セットリングタンク12を大容量とすることにも
限度がある。
【0008】しかしながら、このように微細かつ軽量の
鉄粉を完全に洗い落とすことができないと、この鉄粉が
ボディに付着したまま化成処理槽に持ち込まれ、鋼板表
面に付着した鉄粉が化成皮膜に埋没していしまい、この
上に電着塗膜が形成され、その結果、ゴミブツなどの塗
膜欠陥を引き起こすことになる。
【0009】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、金属粉などのゴミを効率的
に除去できる軽量異物の除去方法および塗装洗浄装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1) 上記目的を達成
するために、本発明の第1の観点によれば、被洗浄物に
噴射された洗浄液に所定時間だけ磁場を印加して当該洗
浄液に含まれた磁性異物を磁化したのち、この磁化され
た異物を集約して沈降させることを特徴とする軽量異物
の除去方法が提供される。
【0011】被洗浄物に噴射された洗浄液には、大小さ
まざまな異物が含まれているが、特に軽量異物は自重に
よる沈降速度が遅いので、ある程度の流速をもった循環
系の中で沈降捕捉することは困難である。しかしなが
ら、本発明の軽量異物の除去方法では、洗浄異物に含ま
れた磁性異物を磁化するので、軽量異物であっても互い
に吸引し合ってある程度の重量を有する塊となる。そし
て、こうして塊となった異物を集約して沈降させれば、
軽量異物が含まれていても効率よく除去することができ
る。
【0012】(2) また、上記目的を達成するため
に、本発明の第2の観点によれば、被洗浄物が通過する
チャンバと、前記チャンバ内で吐出された洗浄液を当該
チャンバの床面に開設された開口部を介して集約するタ
ンクと、前記タンクに集約された洗浄液を吸引して前記
チャンバ内を通過する被洗浄物に吐出する循環系とを備
えた塗装洗浄装置において、前記チャンバの床面に対し
て磁場の印加を入切する磁場印加手段と、前記チャンバ
の床面に設けられ前記開口部に向かって洗浄液を吐出す
るノズルとを備えたことを特徴とする塗装洗浄装置が提
供される。
【0013】本発明では、チャンバを通過する被洗浄物
に対して、循環系を用いて洗浄液を吐出して洗浄する。
この洗浄に用いられた洗浄液は、チャンバの床面に開設
された開口部を介してタンクに集約され再び洗浄に供さ
れるが、本発明の塗装洗浄装置では、磁場印加手段を用
いてチャンバの床面に磁場を印加するので、被塗物に吐
出されて流れ落ちた洗浄液は、当該床面を伝って開口部
に至る間に磁化される。したがって、洗浄液に含まれた
磁性異物は、磁場印加手段により磁場が印加されている
間は、互いに吸引し合ってある程度の重量を有する塊と
なる。そして、こうして塊となった異物をノズルを用い
て洗い流し、タンクに集約して沈降させることで、軽量
異物が含まれていても効率よく除去することができる。
【0014】本発明に係る磁場印加手段としては、特に
限定されないが、請求項3記載の発明では、前記磁場印
加手段は、前記チャンバの床面を挟んで当該チャンバの
外側に接近離反移動可能に設けられたマグネット体であ
ることを特徴とする。床面に対して接近離反移動するマ
グネット体で構成することにより、入手が容易でしかも
廉価な部材で足りる。
【0015】請求項3記載の発明において、前記マグネ
ット体の接近離反移動は手動で行っても良いが、請求項
4記載の発明では、前記マグネット体を前記チャンバの
床面に対して接近離反移動させる手段を有することを特
徴とする。一定間隔で動作させる場合には特に有効であ
る。
【0016】また、本発明に係る磁場印加手段として、
請求項5記載の発明では、前記磁場印加手段は、前記チ
ャンバの床面を挟んで当該チャンバの外側に設けられた
電磁石であることを特徴とする。電磁石で構成すること
により、電流の供給/停止を電気的に行うだけで磁場印
加のON/OFFを実行することができ、マグネット体
を機械的に動作させる必要性がない。
【0017】本発明における磁場印加手段の設置位置は
特に限定されないが、請求項6記載の発明では、前記磁
場印加手段は、前記床面の開口部の周囲に設けられてい
ることを特徴とする。チャンバ内で吐出された洗浄液は
床面の開口部からタンクに集約されるので、当該開口部
に設置しておけば、除去したい異物が混入した洗浄液の
全てに対して磁場を印加することができる。
【0018】本発明において、磁場印加手段とノズルと
の使用タイミングは特に限定されないが、請求項7記載
の発明では、前記磁場印加手段による磁場の印加を停止
した状態で、前記ノズルから洗浄液を吐出することを特
徴とする。磁場の印加を解除すると、塊とされた異物は
床面への吸着力を失うので、これをノズルで洗い流せば
タンクへ効率よく集約することができる。
【0019】本発明において、タンクの構造は特に限定
されないが、請求項8記載の発明では、前記タンクは、
堰を介してセットリングタンク部とスプレータンク部と
に区画され、前記チャンバ内で吐出された洗浄液は前記
床面の開口部を介して前記セットリングタンク部に貯留
され、前記スプレータンク部に貯留された洗浄液は前記
循環系により吸引されて前記チャンバ内を通過する被洗
浄物に吐出されることを特徴とする。塊とされた異物が
含まれた洗浄液をセットリングタンクに入れ、ここで沈
降させることで、この異物がスプレータンクに混入する
ことが防止される。これにより、循環系で吸引されて被
洗浄物に吐出される新たな洗浄液には異物が含まれない
こととなる。
【0020】(3) また、上記目的を達成するため
に、本発明の第3の観点によれば、被洗浄物が通過する
チャンバと、前記チャンバ内で吐出された洗浄液を当該
チャンバの床面に開設された開口部を介して集約するタ
ンクと、前記タンクに集約された洗浄液を吸引して前記
チャンバ内を通過する被洗浄物に吐出する循環系とを備
えた塗装洗浄装置において、前記循環系にゴミ分離手段
が設けられ、当該ゴミ分離手段は、液入口、液出口およ
びこれら液出入口の間の流路に臨むように形成された凹
部を有するハウジングと、前記ハウジングの凹部の内面
側に対して磁場の印加を入切する磁場印加手段とを備え
たことを特徴とする塗装洗浄装置が提供される。
【0021】上述した第2の観点による塗装洗浄装置で
は、異物の磁化をチャンバで行ったが、本発明では循環
系の中で異物の磁化を行う。すなわち、タンクに集約さ
れた洗浄液には被洗浄物に付着していた異物が含まれて
いるが、これをゴミ分離手段の液入口に導入すると、液
出口に至る間に凹部に設けられた磁場印加手段によって
磁化される。これにより、洗浄液に含まれた磁性異物
は、磁場印加手段により磁場が印加されている間は、互
いに吸引し合ってある程度の重量を有する塊となる。そ
して、こうして塊となった異物をゴミ分離手段のハウジ
ングに沈降させることで、軽量異物であっても効率よく
除去することができる。
【0022】本発明に係る磁場印加手段としては、特に
限定されないが、請求項10記載の発明では、前記磁場
印加手段は、前記ハウジングの凹部に対して出没移動可
能に設けられたマグネット体であることを特徴とする。
凹部に対して出没移動可能に設けられたマグネット体で
構成することにより、入手が容易でしかも廉価な部材で
足りる。
【0023】請求項10記載の発明において、前記マグ
ネット体の接近離反移動は手動で行っても良いが、請求
項11記載の発明では、前記マグネット体を前記ハウジ
ングの凹部に対して出没移動させる手段を有することを
特徴とする。一定間隔で動作させる場合には特に有効で
ある。
【0024】また、本発明に係る磁場印加手段として、
請求項12記載の発明では、前記磁場印加手段は、前記
ハウジングの凹部に挿入された電磁石であることを特徴
とする。電磁石で構成することにより、電流の供給/停
止を電気的に行うだけで磁場印加のON/OFFを実行
することができ、マグネット体を機械的に動作させる必
要性がない。
【0025】本発明において、磁化により塊とされた異
物の除去タイミングは特に限定されないが、請求項13
記載の発明では、前記ハウジングにドレン部が形成さ
れ、前記磁場印加手段による磁場の印加を停止した状態
で、前記ドレン部から洗浄液を排出することを特徴とす
る。磁場の印加を解除すると、塊とされた異物は吸着力
を失うので、これをドレン部から効率よく排出する。
【0026】本発明において、ハウジング内の流路につ
いては特に限定されないが、請求項14記載の発明で
は、前記ハウジング内の前記液入口および液出口の少な
くとも何れか一方の近傍に整流板が設けられていること
を特徴とする。こうした整流板を設けることで、異物を
含む洗浄液をハウジング内に均等に分散させることがで
きるので、磁場印加手段による磁性異物の磁化効率が向
上することになる。
【0027】
【発明の効果】請求項1、2および9記載の発明によれ
ば、軽量異物であっても互いに吸引し合ってある程度の
重量を有する塊となるので、軽量異物であっても沈降し
易くなり、タンクを大容量化することなく、異物を効率
よく除去することができる。
【0028】請求項3および10記載の発明によれば、
磁場印加手段をマグネット体で構成するので、入手が容
易でしかも廉価な部材で足りる。
【0029】請求項4および11記載の発明によれば、
ある一定のインターバルをもって異物を自動除去するの
に好適である。
【0030】請求項5および12記載の発明によれば、
磁場印加手段を電磁石で構成するので、磁場印加のON
/OFFを電気的に実行することができ、マグネット体
を機械的に動作させる必要性がなく、スペースや耐久性
等の点で有利である。
【0031】請求項6記載の発明によれば、磁場印加手
段を開口部に設置するので、除去したい異物が混入した
洗浄液の全てに対して磁場を印加することができる。
【0032】請求項7記載の発明によれば、吸着力を失
った塊状の異物をノズルで洗い流すので、タンクへ効率
よく集約することができる。
【0033】請求項8記載の発明によれば、塊状の異物
が含まれた洗浄液をセットリングタンクに入れ、ここで
沈降させるので、この異物がスプレータンクに混入する
ことが防止され、これにより、被洗浄物に吐出される新
たな洗浄液への異物の混入を防止することができる。
【0034】請求項13記載の発明によれば、吸着力を
失った塊状の異物を洗浄液とともにドレン部から排出す
るので、異物の除去効率が高まる。
【0035】請求項14記載の発明によれば、異物を含
む洗浄液をハウジング内に均等に分散させることができ
るので、磁場印加手段による磁性異物の磁化効率が向上
することになる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。第1実施形態 図1は本発明の塗装洗浄装置の第1実施形態を示す断面
図、図2は同じく平面図、図3は図2のIII-III 線に沿
う断面図である。
【0037】まず、被洗浄物である自動車ボディBは、
塗装ハンガに搭載された状態で、オーバーヘッドコンベ
アにより一定速度で連続的に搬送される。図1ではボデ
ィBのみを示し、図2ではオーバーヘッドコンベアCの
設置中心のみを示す。このボディBは、トンネル状に形
成されたチャンバ11内を搬送される。図2では左側か
ら右側へ向かって搬送される。
【0038】チャンバ11の左右の両側壁には、複数本
のスプレー配管153が設置されており、スプレーポン
プ151で吸引された洗浄液(洗浄工程であれば工水、
脱脂工程であれば脱脂液)をボディBに向かって噴射
し、当該ボディBに付着したゴミを洗い流す。
【0039】チャンバ11の床面111は、図1〜3に
示されるように、略中央に開設された開口部112に向
かって下向きに傾斜している。したがって、ボディBに
噴射された洗浄液が床面111に垂れ落ちると、この傾
斜面に沿って開口部112に導かれ、当該開口部112
の下面に設けられたホッパー部113を介してセットリ
ングタンク12に落下することになる。
【0040】床面111の開口部112の下には、本発
明に係るタンクTであるセットリングタンク12および
スプレータンク14が設置されている。このタンクT
は、セットリングタンク12とスプレータンク14とが
堰13を介して区画されており、堰13をオーバーフロ
ーした洗浄液がスプレータンク14に流入することとな
る。
【0041】また、セットリングタンク12の略中央に
は、ホッパー部113から落下した洗浄液が、そのまま
堰13に向かって流れないように、邪魔板121が設け
られており、これによりホッパー部113からセットリ
ングタンク12へ落下した洗浄液は、図1に矢印で示す
ように邪魔板121の下端を潜り抜けたのち、堰13を
オーバーフローしてスプレータンク14へ流入する。こ
のとき、洗浄液に含まれたゴミGがセットリングタンク
12に沈降する。
【0042】スプレータンク14へ流入した洗浄液は、
スプレーポンプ151によって吸引され、配管152を
介して上述したスプレー配管153からボディBに噴射
される。これらスプレーポンプ151、配管152およ
びスプレー配管153が循環系15を構成する。
【0043】特に本実施形態では、床面111の下側
(チャンバの外側)にマグネット板(マグネット体)1
61が設けられている。このマグネット板161は、図
2に示すように、床面111の開口部112を取り囲む
ように4枚設けられており、さらに各マグネット板16
1は、それぞれの回動軸161aを中心にして、床面1
11に接近する位置と、離反する位置とに回動可能に設
けられている。この場合、床面111から離反させるた
めにはマグネット板161の磁性体部分(斜線で示す部
分)が回動軸161aから若干距離だけオフセットして
いることが必要である。
【0044】また、こうしたマグネット板161の接近
離反移動は、シリンダ162のロッドの上下動により自
動化することができる。つまり、図4に示すようにマグ
ネット板161の先端にシリンダ162のロッドを回動
軸162aを介して押し当て、当該ロッドを押し上げた
ときに図4(A)に示すようにマグネット板161が床
面111に接近し、同図(B)に示すようにロッドを下
げることでマグネット板161を床面111から離反さ
せる。ちなみに、少なくともマグネット板161が対面
する床面111の部分は非磁性材料で形成されている。
【0045】また、本実施形態では、図2に示すように
床面111の四辺にノズル17が設けられており、上述
したマグネット板161の磁場作用によって吸着された
ゴミGを洗い流すべく、洗浄液が床面111に沿って流
れるように、かつ開口部112に向かって流れるよう
に、それぞれの吐出口の向きが設定されている。このノ
ズル17への洗浄液の供給は、たとえばスプレータンク
14に設けられた循環系15を流用することができる。
ただし、後述するように、ノズル17からの洗浄液の吐
出は、マグネット板161の動作と関係付けられている
ので、ノズル17の上流側に電磁開閉弁などを設けてお
くことが望ましい。
【0046】次に作用を説明する。図4は本実施形態の
異物除去方法を説明するための断面図、図5は塗装ライ
ンに持ち込まれるゴミの粒径とゴミの沈降速度との関係
を示すグラフである。
【0047】本発明者らが、塗装ラインに持ち込まれる
ゴミの粒径とそれらのゴミの沈降速度との関係を調べた
ところ、図5に示す結果を得た。同図に示すように、塗
装ラインに持ち込まれるゴミには、粒径が100μm以
下の小さく軽量のものから600μm以上の大きく重量
のものまで存在する。なかでも、100μm以下の軽量
ゴミの沈降速度は、2cm/sec程度である。一方、
セットリングタンク12からスプレータンク14に至る
間の洗浄液の流速、すなわちタンクT内の流速は、10
cm/sec程度は必要とされる。したがって、たとえ
ばタンクT内の流速が10cm/secとなるように循
環系15の能力を設定すると、粒径が200μm以下の
小さく軽量なゴミは、沈降する間もなく流されてしまう
ので、セットリングタンク12に沈降させて除去するこ
とができない。つまり、こうした軽量ゴミは堰13を越
えてスプレータンク14へ流入し、再びボディBに噴射
されてしまう。
【0048】しかしながら、本実施形態の塗装洗浄装置
1では、まず図4(A)に示すように、マグネット板1
61をチャンバ11の床面111に接近させた状態でボ
ディBに洗浄液を噴射する。これにより、ボディBに付
着したゴミは洗浄液で洗い流されて床面111に落下
し、開口部112に向かって流れるが、このときマグネ
ット板161で床面111に対して磁場が印加されてい
るので、洗浄液に含まれた鉄粉(たとえば溶接スパッ
タ)などの磁性ゴミはマグネット板161で磁化され、
互いに吸着し合う。こうした作用によって軽量ゴミであ
っても、同図(A)に示すようにある程度の塊状のゴミ
Gとなる。
【0049】次いで、ボディBが途切れたときなどに、
同図(B)に示すようにシリンダ162のロッドを下げ
てマグネット板161を床面111から離間させる。こ
れと同時に、ノズル17から洗浄液を噴射して床面11
1を洗い流す。マグネット板161を床面から離間させ
ると、それまで床面に吸着されていた塊状のゴミGは当
該床面111から解放され、これをノズル17からの洗
浄液で開口部112へ向かって洗い流すので、当該ゴミ
Gは互いに吸引し合ったまま、つまり塊状のままでセッ
トリングタンク12に落下する。
【0050】そうすると、ボディBから洗い流されたと
きは100μm以下の軽量なゴミであっても、これらが
集合しているので、少なくとも200μm以上の重量を
有することとなる。これにより、タンクT内の流速以上
の沈降速度を有することとなるので、セットリングタン
ク12に適切に沈降することとなる。つまり、堰13を
越えてスプレータンク14に流入することが防止でき
る。
【0051】ちなみに、セットリングタンク12に沈降
したゴミGは、たとえば塗装ラインの定期清掃時に廃棄
する。
【0052】第2実施形態 図6は本発明の塗装洗浄装置の第2実施形態を示す断面
図、図7は同実施形態に係るゴミ分離装置を示す断面図
である。
【0053】本実施形態では、上述した第1実施形態の
マグネット板161およびノズル17に代えてゴミ分離
装置18を循環系15に設けている点が相違する。ま
た、タンクTはセットリングタンクとスプレータンクと
に区画することなく単一のタンクとされている。その他
の構成は第1実施形態と同じであるため対応する部材に
同一の符号を付す。
【0054】本実施形態に係るゴミ分離装置18は、図
7に示すように液入口182、液出口183およびドレ
ン部184が形成されたハウジング181を有してお
り、図6に示すスプレーポンプ151で吸引されたタン
クT内の洗浄液は液入口182に導かれ、液出口183
からの洗浄液は配管152を介してスプレー配管153
に導かれる。
【0055】ハウジング181は、その一部が凹部18
5とされており、この凹部185にマグネット棒186
が出没可能に設けられている。マグネット棒186の出
没動作はシリンダなどの手段を用いても良いし、手動で
行っても良い。ちなみに、少なくともハウジング181
の凹部185は、非磁性材料で形成されている。
【0056】ハウジング181内には、整流板187,
187が設けられており、これにより液入口182から
流入した洗浄液はハウジング全体に行き渡り、凹部18
5の周囲に異物が分散することになる。
【0057】なお、「184V」はドレン部184に設
けられた電磁バルブであり、ハウジング181内で捕集
されたゴミを系外へ廃棄する際に開かれる。
【0058】次に作用を説明する。まず図7に示すよう
にマグネット棒186を凹部185に挿入した状態で、
スプレーポンプ151によりタンクTから洗浄液を吸引
し、循環系15によってボディBに洗浄液を噴射する。
これにより、ボディBに付着したゴミは洗浄液で洗い流
されてチャンバ11の床面111に落下し、開口部11
2からタンクTへ集約される。したがって、このタンク
T内の洗浄液には、種々のゴミが混入している。
【0059】このタンクT内の洗浄液をスプレーポンプ
151で吸引して、ゴミ分離装置18の液入口182へ
導入すると、この洗浄液は整流板187によってハウジ
ング181内の全体に行き渡り、凹部185の周囲を通
過する。このときマグネット棒186で凹部185に対
して磁場が印加されているので、洗浄液に含まれた鉄粉
(たとえば溶接スパッタ)などの磁性ゴミはマグネット
棒186で磁化され、互いに吸着し合う。こうした作用
によって軽量ゴミであっても、図7に示すようにある程
度の塊状のゴミGとなる。
【0060】次いで、ボディBが途切れたときなどに、
マグネット棒186を凹部185から抜き出す。これと
同時に、ドレン184のバルブ184Vを開く。マグネ
ット棒186を凹部185から抜き出すと、それまで凹
部185の周囲に吸着されていた塊状のゴミGは当該凹
部185から解放され、自重によってそのままドレン部
184へ向かって落下し、洗浄液とともに系外へ廃棄さ
れる。
【0061】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗装洗浄装置の第1実施形態を示す断
面図である。
【図2】第1実施形態を示す平面図である。
【図3】図2のIII-III 線に沿う断面図である。
【図4】第1実施形態の異物除去方法を説明するための
断面図である。
【図5】塗装ラインに持ち込まれるゴミの粒径とゴミの
沈降速度との関係を示すグラフである。
【図6】本発明の塗装洗浄装置の第2実施形態を示す断
面図である。
【図7】第2実施形態に係るゴミ分離装置を示す断面図
である。
【図8】従来の塗装洗浄装置を示す断面図である。
【符号の説明】 1…塗装洗浄装置 11…チャンバ 111…床面 112…開口部 T…タンク 12…セットリングタンク 13…堰 14…スプレータンク 15…循環系 16…磁場印加手段 161…マグネット板 162…シリンダ 17…ノズル 18…ゴミ分離装置(ゴミ分離手段) 181…ハウジング 182…液入口 183…液出口 184…ドレン部 185…凹部 186…マグネット棒 187…整流板

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被洗浄物に噴射された洗浄液に所定時間だ
    け磁場を印加して当該洗浄液に含まれた磁性異物を磁化
    したのち、この磁化された異物を集約して沈降させるこ
    とを特徴とする軽量異物の除去方法。
  2. 【請求項2】被洗浄物が通過するチャンバと、前記チャ
    ンバ内で吐出された洗浄液を当該チャンバの床面に開設
    された開口部を介して集約するタンクと、前記タンクに
    集約された洗浄液を吸引して前記チャンバ内を通過する
    被洗浄物に吐出する循環系とを備えた塗装洗浄装置にお
    いて、 前記チャンバの床面に対して磁場の印加を入切する磁場
    印加手段と、前記チャンバの床面に設けられ前記開口部
    に向かって洗浄液を吐出するノズルとを備えたことを特
    徴とする塗装洗浄装置。
  3. 【請求項3】前記磁場印加手段は、前記チャンバの床面
    を挟んで当該チャンバの外側に接近離反移動可能に設け
    られたマグネット体であることを特徴とする請求項2記
    載の塗装洗浄装置。
  4. 【請求項4】前記マグネット体を前記チャンバの床面に
    対して接近離反移動させる手段を有することを特徴とす
    る請求項3記載の塗装洗浄装置。
  5. 【請求項5】前記磁場印加手段は、前記チャンバの床面
    を挟んで当該チャンバの外側に設けられた電磁石である
    ことを特徴とする請求項2記載の塗装洗浄装置。
  6. 【請求項6】前記磁場印加手段は、前記床面の開口部の
    周囲に設けられていることを特徴とする請求項2〜5の
    何れかに記載の塗装洗浄装置。
  7. 【請求項7】前記磁場印加手段による磁場の印加を停止
    した状態で、前記ノズルから洗浄液を吐出することを特
    徴とする請求項2〜7の何れかに記載の塗装洗浄装置。
  8. 【請求項8】前記タンクは、堰を介してセットリングタ
    ンク部とスプレータンク部とに区画され、前記チャンバ
    内で吐出された洗浄液は前記床面の開口部を介して前記
    セットリングタンク部に貯留され、前記スプレータンク
    部に貯留された洗浄液は前記循環系により吸引されて前
    記チャンバ内を通過する被洗浄物に吐出されることを特
    徴とする請求項2〜7の何れかに記載の塗装洗浄装置。
  9. 【請求項9】被洗浄物が通過するチャンバと、前記チャ
    ンバ内で吐出された洗浄液を当該チャンバの床面に開設
    された開口部を介して集約するタンクと、前記タンクに
    集約された洗浄液を吸引して前記チャンバ内を通過する
    被洗浄物に吐出する循環系とを備えた塗装洗浄装置にお
    いて、 前記循環系にゴミ分離手段が設けられ、 当該ゴミ分離手段は、 液入口、液出口およびこれら液出入口の間の流路に臨む
    ように形成された凹部を有するハウジングと、前記ハウ
    ジングの凹部の内面側に対して磁場の印加を入切する磁
    場印加手段とを備えたことを特徴とする塗装洗浄装置。
  10. 【請求項10】前記磁場印加手段は、前記ハウジングの
    凹部に対して出没移動可能に設けられたマグネット体で
    あることを特徴とする請求項9記載の塗装洗浄装置。
  11. 【請求項11】前記マグネット体を前記ハウジングの凹
    部に対して出没移動させる手段を有することを特徴とす
    る請求項10記載の塗装洗浄装置。
  12. 【請求項12】前記磁場印加手段は、前記ハウジングの
    凹部に挿入された電磁石であることを特徴とする請求項
    9記載の塗装洗浄装置。
  13. 【請求項13】前記ハウジングにドレン部が形成され、
    前記磁場印加手段による磁場の印加を停止した状態で、
    前記ドレン部から洗浄液を排出することを特徴とする請
    求項9〜12の何れかに記載の塗装洗浄装置。
  14. 【請求項14】前記ハウジング内の前記液入口および液
    出口の少なくとも何れか一方の近傍に整流板が設けられ
    ていることを特徴とする請求項9〜13の何れかに記載
    の塗装洗浄装置。
JP1322498A 1998-01-08 1998-01-08 軽量異物の除去方法および塗装洗浄装置 Pending JPH11197586A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101277747B1 (ko) * 2011-10-28 2013-06-24 현대제철 주식회사 슬래그 선별 장치 및 슬래그 선별 방법
CN109847992A (zh) * 2018-12-29 2019-06-07 上海理工大学 行走涂覆机构以及相应的设备

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