JPH11198331A - ポリカーボネート樹脂押出発泡体/フィルム積層物 - Google Patents
ポリカーボネート樹脂押出発泡体/フィルム積層物Info
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Abstract
ト樹脂押出発泡体/フィルム積層物を提供する。 【解決手段】 ポリカーボネート樹脂押出発泡体とその
表面の少なくとも一部に積層接着されたポリカーボネー
ト樹脂フィルムとからなり、該フィルムの表面固有抵抗
値が5×1013Ω以下であることを特徴とするポリカー
ボネート樹脂押出発泡体/フィルム積層物。
Description
樹脂押出発泡体/フィルム積層物に関するものであり、
更に詳しくは、帯電防止性、導電性に優れたポリカーボ
ネート樹脂押出発泡体/フィルム積層物に関するもので
ある。
性、耐老化性、耐水性等が高く、しかも電気的及び機械
的性質も良いことから、自動車や建造物の内装材の他、
包装材や各種容器等への用途展開が期待されている。ま
た、耐熱性が要求される電子レンジ用やレトルト食品用
の容器材料としては特に有望である。ポリカーボネート
樹脂発泡体の場合、このように利点は多いが、ポリカー
ボネート樹脂の流動開始点がポリスチレン等のそれより
大幅に高い上に、溶融粘度が低く、加熱シートの伸びが
少ないから、通常の押出発泡法で所望の発泡体を得るの
は困難である。
ート樹脂と発泡剤とを溶融混練して得られる特定気泡の
ポリカーボネート樹脂押出発泡体を提案し、更に、発泡
体の表面にポリカーボネート樹脂シートを積層すること
により、加熱成形性が向上することを見い出し先に出願
した(特開平8−174780号公報)。ところで、ポ
リカーボネート樹脂押出発泡体は、表面固有抵抗値が1
×1016Ωであり静電気を帯電しやすい性質がある。近
年、ポリカーボネート樹脂押出発泡体の利用分野が広が
るにつれて、用途によっては発泡体への静電気の帯電等
が大きな問題となっており、発泡体に帯電防止性能、導
電性能を付与する必要性が生じている。しかし、帯電防
止性能、導電性能をポリカーボネート樹脂押出発泡体に
付与することについては、ポリカーボネート樹脂の押出
し温度が200℃前後とポリスチレン、ポリオレフィン
等の汎用樹脂発泡体の押出し温度と比較して高温である
ことによる帯電防止剤の分解による機能低下、帯電防止
剤等の添加によるポリカーボネート樹脂の分解による物
性低下、帯電防止剤や導電性付与剤の添加による発泡
性、熱成形等の二次加工性への悪影響、得られた発泡体
の帯電防止性能、導電性能の発現性、持続性等の課題が
あり、未だ良好な帯電防止性能、導電性能を有するポリ
カーボネート樹脂押出発泡体は得られていない。
性、導電性に優れたポリカーボネート樹脂発泡体/フィ
ルム積層物を提供することをその課題とする。
解決すべく鋭意検討した結果、ポリカーボネート樹脂押
出発泡体とポリカーボネート樹脂フィルムとの多層構造
体の構成を採用することにより、前課題を解決しうるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。
樹脂押出発泡体とその表面の少なくとも一部に積層接着
されたポリカーボネート樹脂フィルムとからなり、該フ
ィルムの表面固有抵抗値が5×1013Ω以下であること
を特徴とするポリカーボネート樹脂押出発泡体/フィル
ム積層物が提供される。
出発泡体(以下、単に発泡体とも言う)は、少なくとも
その表面の一部に、ポリカーボネート樹脂フィルム(以
下、単にフィルムとも言う)を積層接着したものであ
る。発泡体の形状は、フィルム、シート、板体、筒体、
棒体、容器等の種々の形状であることができるが、その
用途の点からは、通常は、シート状体や板状体である。
によって製造されるが、以下に、シート状体又は板状体
の発泡体の製造について詳述する。この発泡体の製造は
次の工程を包含する。 押し出し機内に樹脂と気泡調整剤等の添加剤とを仕
込み、該機内で加熱・溶融・混練する工程、 混練物に所望量の発泡剤を圧入して混練物に発泡剤
を練り込み発泡性溶融得物とする工程、 発泡性溶融物を、所定温度で押出機先端のサーキュ
ラダイスから低圧部に筒状に押出し、これを円柱形状の
樹脂発泡体冷却装置(マンドレル)の表面上に引取って
円筒状発泡体を形成させてから、押出方向に切り開いて
シート状又は板状発泡体とする工程、また、上記の工
程の代わりに発泡性溶融物を、所定温度で押出機先端の
サーキュラダイスから低圧部に筒状に押出し、これをロ
ール間で挟圧することにより筒状の発泡体の内面を融着
させて板状の発泡体とする工程を採用することができ
る。
接着させるフィルムは、従来公知の方法によって製造さ
れた非発泡のフィルムである。本発明では、このフィル
ムを発泡体の表面の一部又は全部に積層接着させるが、
この場合、そのフィルムは、その表面固有抵抗値を5×
1013Ω以下に保持することが必要である。このために
は、積層接着前のフィルム表面にあらかじめ帯電防止剤
や導電性付与剤からなる被膜を形成させたり、あるいは
そのフィルム中にあらかじめ帯電防止剤や導電性付与剤
を配合させたりするか、さらに積層接着後のフィルム表
面に帯電防止剤や導電性付与剤からなる被膜を形成させ
る。
具体的に示すと、以下の方法が例示される。 帯電防止剤又は導電性付与剤をポリカーボネート樹
脂に所定量添加したものを基材樹脂として用い、これを
インフレーション法により機能性フィルムを形成した
後、該フィルムを熱ロールにより発泡体に積層接着する
方法。 ポリカーボネート樹脂フィルムをポリカーボネート
樹脂発泡体に積層接着した積層発泡体のそのフィルム面
に、帯電防止剤又は導電性付与剤からなる被膜を、噴
霧、塗布、プリント印刷、スパッタリング等により形成
する方法。 ポリカーボネート樹脂フィルムに帯電防止剤又は導
電性付与剤からなる被膜を、噴霧、塗布、プリント印
刷、スパッタリング等により形成したものを、と同様
に熱ロールにより発泡体に積層接着する方法。 帯電防止剤又は導電性付与剤をポリカーボネート樹
脂に所定量添加した非発泡性溶融物を前述の発泡体を得
る工程で使用する押出機先端のダイス内部で押出し
後、発泡体を形成する発泡性溶融物と合流積層させ、サ
ーキュラダイスから低圧部に筒状に押出し(所謂、共押
出し法)て発泡体を得ると同時に該発泡体の表面にフィ
ルムを形成させる方法。 帯電防止剤又は、導電性付与剤をポリカーボネート
樹脂に所定量添加した非発泡性溶融物を、発泡体表面上
に押出してラミネートする方法。
ルムを積層接着させた発泡体を得るための前記方法の
内、導電性能、帯電防止性能の持続性、機能の均一発現
性の面からは、特に、、、の方法が好ましい。更
に、帯電防止剤等の分解による機能低下等を考慮する
と、、の方法が好ましい。更に、フィルムをシート
状や板体状発泡体の両面に形成する場合や厚みの薄いフ
ィルム層を形成する場合は、の方法が特に好ましい。
の原料や発泡剤は限定される場合もあるが、通常は特に
制約されるものではなく、選択使用可能な原料や発泡剤
等の範囲について一般的に記述すると以下の通りであ
る。該発泡体原料として使用されるポリカーボネート
は、炭酸とグリコール又はビスフェノールから形成され
るポリエステルである。そして、分子鎖にジフェニルア
ルカンを有する芳香族ポリカーボネートは、耐熱性、耐
候性及び耐酸性に優れているから好適である。このよう
なポリカーボネートとしては、2,2−ビス(4−オキ
シフェニル)プロパン(別名ビスフェノールA)、2,
2−ビス(4−オキシフェニル)ブタン、1,1−ビス
(4−オキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス
(4−オキシフェニル)イソブタン、1,1−ビス(4
−オキシフェニル)エタン等のビスフェノールから誘導
されるポリカーボネートが例示される。
の粘度平均分子量は、通常、25000以上で、250
℃における溶融張力が2.3g以上のものが好ましい。
その粘度平均分子量の上限値及び溶融張力の上限値は、
通常、50000及び25gである。このようなポリカ
ーボネート樹脂としては、三菱ガス化学社製ユーピロン
S−1000〔粘度平均分子量26000、溶融張力
2.4g(250℃)〕、ユーピロンE−1000〔粘
度平均分子量32000、溶融張力6.4g(250
℃)〕、ユーピロンE−2000〔粘度平均分子量29
000、溶融張力2.6g(250℃)〕等が例示され
る。尚、上記溶融張力としては、東洋精機製作所社製メ
ルトテンションテスターII型を使用しオリフィスとその
真下に位置するロードセルと連結しているプーリーとの
間隔を250mmとし捲き取り速度10m/min、樹
脂押出ピストン速度10mm/min、120℃で3時
間乾燥させたポリカーボネート樹脂を測定し、ロードセ
ルに検出される値の平均値を採用する。
発泡剤は、無機発泡剤、揮発性発泡剤、分解型発泡剤の
いずれも使用可能であるが、押出発泡法の場合は、分解
型発泡剤のみを使うと発泡倍率の高い発泡体が得られに
くいので、揮発性発泡剤を使用するのが好ましい。又、
無機発泡剤としては、二酸化炭素、窒素等が用いられ
る。揮発性発泡剤としては、プロパン、n−ブタン、i
−ブタン、n−ペンタン、i−ペンタン、ヘキサン等の
低級脂肪族炭化水素;シクロブタン、シクロペンタン等
の低級脂環式炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン
等の低級芳香族炭化水素;メタノール、エタノール等の
脂肪族低級一価アルコール;アセトン、メチルエチルケ
トン等の低級脂肪族ケトン;1−クロロ−1,1−ジフ
ルオロエタン、ペンタフルオロエタン、1,1,1,2
−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン等
の低沸点ハロゲン化炭化水素等が用いられる。以上に詳
記した発泡剤は、単独又は2種以上混合して使用可能で
あり、例えば無機発泡剤と揮発性発泡剤のように異なっ
た型の発泡剤の併用も可能である。又、気泡径調節の為
に分解型発泡剤の併用も可能である。
泡倍率によっても異なり、発泡倍率によって該発泡体の
密度が定まるから、主に所望する発泡体の密度で発泡剤
の使用量が定まると言える。そして、本発明で用いる発
泡体の密度は、0.03〜0.6g/cm3、好ましく
は0.06〜0.24g/cm3であり、この範囲とな
るように発泡剤を使えばよい。なお、発泡体密度が0.
03g/cm3未満では成形品の強度が小さすぎるし、
その密度が0.6g/cm3を超えると断熱性低下や重
量増加の上に製造原価も増加する。発泡体の密度は0.
06〜0.24g/cm3とするのが好ましく、そのた
めに必要な発泡剤量は樹脂100重量部当り揮発性発泡
剤では0.5〜10重量部(ブタンを使用した場合)、
無機発泡剤では0.2〜3.0重量部(二酸化炭素を使
用した場合)程度である。
ーボネート樹脂を円滑に発泡させるために、樹脂と発泡
剤との溶融混練物中に必要に応じて気泡調整剤を添加す
ることができる。この場合の気泡調整剤としては、タル
クやシリカ等の無機粉末、多価カルボン酸の酸性塩、多
価カルボン酸と炭酸ナトリウム又は重炭酸ナトリウムと
の混合物等が好ましい。その添加量は、樹脂100重量
部当り0.01〜5.0重量部、好ましくは0.05〜
0.5重量部とするのが良い。0.01重量部より少な
いとポリカーボネート樹脂を事実上発泡せしめることが
困難となり、一方5.0重量部よりも多いと得られた発
泡成形品の物性が低下し、好ましくない。
るフィルムを構成するポリカーボネート樹脂としては、
前記発泡体を構成するポリカーボネート樹脂と同様の原
料から製造されるものが用いられる。フィルム形成に用
いられるポリカーボネート樹脂、特に共押出し法により
積層させる表層フィルム用のポリカーボネート樹脂の粘
度平均分子量は20000〜35000であることが好
ましい。35000以上では共押出又押出ラミネート用
としては流動性が悪く、得られる発泡体/フィルム積層
物の厚みが不均一になりやすい。一方、20000未満
ではその積層物の表面状態が悪く平滑性の面で不十分な
ものとなる虞がである。本発明におけるポリカーボネー
ト樹脂の粘度平均分子量はSchnellによって与え
られた下記粘度式
である) を基に塩化メチレン(20℃)を溶媒として浸透圧法に
よって求められる値である。尚、〔η〕はオストワール
ド粘度計でを各樹脂濃度での比粘度ηspを測定し各濃度
C〔g/100cm3〕とηsp/Cとをグラフにプロッ
トし、下記の値を求める。
伸、一軸延伸、無延伸のフィルムのどれを用いても良
く、成形性の面から好ましくは延伸フィルム特に二軸延
伸フィルムが良い。
0μmとすることが好ましく、50〜200μmが特に
好ましい。表面フィルム層の厚さが20μm未満の場
合、ピンホールが発生したり、サージング(吐出の微妙
な変動)による厚みむらが発生したりして、安定したフ
ィルム層が得られにくく、又、加熱成形時、独立気泡率
の低い発泡体に積層した時には、真空成形時穴があいて
しまう等の問題がある。一方、500μmをこえると発
泡体の二次加工性に欠ける。また、発泡体/フィルム積
層物の寸法は特に制約されないが、シート状や板状体状
発泡体の場合は、その全体の厚みは0.5mm〜10m
mの範囲が好ましく、更に1mm〜5mmの範囲が好ま
しい。この発泡体/フィルム積層物の厚みが0.5mm
よりも薄いと成形品に強度がなく、10mmを超えると
金型成形における加熱時、積層発泡体の内部まで均一に
加熱する為に強力な遠赤外線加熱ヒーター等を使用する
等の工夫が必要である。
るフィルムはその表面又は内部に帯電防止剤又は導電性
付与剤が含有されている。この場合の帯電防止剤として
は、モノグリセリンの高級脂肪酸エステル、ジグリセリ
ンの高級脂肪酸エステル、グリセリンと高級脂肪酸の完
全エステル、ソルビタン高級脂肪酸エステル、アルキル
エタノールアミド、芳香族スルホン酸のアルカリ金属
塩、脂肪族スルホン酸のアルカリ金属塩、芳香族スルホ
ン酸、芳香族ホスホン酸、硫酸エステルのアルカリ金属
塩、リン酸ジエステル等が挙げられる。この帯電防止剤
としては、特に、アニオン系又はノニオン系の界面活性
剤であることが表面フィルム層基材樹脂の物性維持等の
面で好ましく、更にノニオン系の界面活性剤が熱安定性
に優れ、帯電防止性能、難溶出性の面でも好ましい。ま
た、その他の帯電防止剤としては、帯電防止剤をフィル
ム形成用基材樹脂中に練り込んだ場合、耐熱性の面でブ
ロックコポリアミド樹脂が好ましい。ブロックコポリア
ミド樹脂としては、ポリアミドブロックとポリエーテル
エステルブロックを有し両者がエステル結合又はアミド
結合によって連結されているものが好ましく用いられ
る。そして、ポリアミドブロックを構成する繰り返し単
位は、1)炭素数6以上のアミノカルボン酸又はラクタ
ムの場合、2)炭素数6以上のジアミンとジカルボン酸
の塩の場合とがあり、好ましいものとしてはカプロラク
タム、ヘキサメチレンジアミン−アジピン酸塩等が挙げ
られる。一方、ポリエーテルエステルブロックを構成す
る繰り返し単位は、炭素数4〜20のジカルボン酸及び
数平均分子量200〜6000のポリ(アルキレンオキ
シド)グリコールのポリエーテルセグメントであり、好
ましいものの例示として、テレフタル酸、アジピン酸、
イソフタル酸及びポリエチレングリコール等が挙げられ
る。これらの帯電防止剤は単独又は二種類以上を混合し
て用いることができる。
類によって異なるが、表面フィルム層の基材樹脂中に
0.1〜40重量%であり、特に、ブロックコポリアミ
ド樹脂の場合は2〜40重量%が好ましい。添加量が不
十分な場合は十分な帯電防止効果が発揮されない虞があ
り、添加量が過剰な場合は樹脂組成物の機械的強度が不
十分となる虞がある。
付与剤としては、炭素繊維、アセチレンブラック、ファ
ーネスブラック、金属紛等が挙げられる。特に少ない添
加量で高い導電性を付与できるファーネスブラックが好
ましい。ファーネスブラックとしては、ブチルフタレー
ト吸油量が300ml/100g以上で、BET比表面
積が700m2/g以上のものが特に少量の配合で高い
導電性を付与でき、基材樹脂の曲げ物性も向上するため
特に好ましい。これらは単独又は二種類以上を混合して
用いることができる。
層の基材樹脂中に5〜30重量%、好ましくは6〜20
重量%である。その添加量が5重量%未満の場合は十分
な導電効果が発揮されない虞があり、添加量が30重量
%を越えると流動性が悪くなるため加工性の問題が発生
する虞がある。前記した帯電防止剤又は導電性付与剤を
基材樹脂中に分散させるにあたっては、押出機、三本ロ
ール、バンバリーミキサーや加圧ニーダー等を用いて予
備混合させた混合物(マスターバッチ)を作成しておく
ことが好ましい。得られた混合物を前述の表層形成方法
、又はにて芯層に積層接着することができる。
通り帯電防止剤、導電性付与剤が含有されているため、
5×1013Ω以下、好ましくは1×1013Ω以下の表面
固有抵抗値の帯電防止性能を示すものであり、更に、上
記導電性付与剤を使用することにより表面固有抵抗値が
1×104Ω〜5×108Ω、好ましくは1×104Ω〜
5×106Ωの導電性能を示すものである。尚、本発明
において表面固有抵抗値はASTM D257の方法に
より、23℃、相対湿度50%の条件で7日間放置した
後の試験片を測定した値である。
る発泡体及び/又はフィルムには、難燃剤、熱安定剤、
耐候性向上剤、着色剤等のように、通常の発泡体等に添
加されるその他の添加剤を添加することができる。ま
た、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マ
グネシウム等の無機水酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、炭酸バリウム等の無機炭酸塩、亜硫酸カル
シウム、亜硫酸マグネシウム等の無機亜硫酸塩、硫酸カ
ルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム等の無
機硫酸塩、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化ケ
イ素等の無機酸化物、タルク、クレー、カオリン、ゼオ
ライト等の粘度又は天然鉱物等の無機充填剤を5〜30
重量%添加することもできる。
ィルム積層物は、ポリカーボネート樹脂本来の優れた特
性を有するものであるとともに、その発泡体の表面には
それと接着性の良いポリカーボネート樹脂からなるフィ
ルムを積層接着したものであるから、機械的強度は極め
て優れたものである上、加熱成形に際して金型再現性、
成形性が良好で、特に深絞り加工性が優れている。そし
て、その表面フィルム層の表面固有抵抗値は5×1013
Ω以下に保持されているため、静電気が大きな問題とな
っている各種分野に利用できるものである。
説明するが、本発明はこの実施例によって限定されるも
のではない。
(粘度平均分子量29000)100重量部に対し、核
剤としてタルク0.05重量部を加えた原料樹脂を押出
機中で、加熱、溶融、混練した後、発泡剤としてn−ペ
ンタンをポリカーボネート樹脂1kg樹脂当たり0.2
0モル押出機中へ圧入し、樹脂温度210℃で押出し、
バルーンを形成させ、これを直径200mmのマンドレ
ルで引き取ってから押出方向に沿って切り開いてシート
状発泡体を得た。なおサーキュラダイ直径は65mm、
ダイスクリアーは、0.7mmである。また円筒状発泡
体の吐出量は50kg/hr、該発泡体の引取速度は
6.5m/分とした。この発泡体は、独立気泡率80
%、密度0.24g/cm3、平均セル径0.3mm、
発泡体厚み2mm、シート幅640mmとなり、この発
泡体の片面に厚さ100μmとなるようにナイロン6と
ポリエチレングルコール・ジエステルとのブロック共重
合体を10重量%含有するビスフェノールAより得られ
たポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量28000)
を押出しラミネートして発泡体/フィルム積層物を得
た。その発泡体/フィルム積層物の表面固有抵抗値を測
定した結果、0.9×1013Ωであった。
ーネスブラック(ケッチェン・ブラック・インターナシ
ョナル社製『ケッチェンブラックEC』、ジブチルフタ
レート吸油量360ml/100g、BET比表面積8
00m2/g)を8重量%含有する厚さ100μmのポ
リカーボネート樹脂フィルム(粘度平均分子量3000
0)を熱ラミネートして発泡体/フィルム積層物を得
た。その積層物の表面固有抵抗値を測定した結果、1.
0×106Ωであった。
(粘度平均分子量29000)100重量部に対し、核
剤としてタルク0.05重量部を加えた原料樹脂を押出
機に供給し、押出機中で、加熱、溶融、混練した後、発
泡剤としてブタンを0.22モル/kg樹脂、押出機中
より圧入し樹脂温度210℃で押出し、バルーンを形成
させ、これを直径200mmのマンドレルで引き取って
から押出方向に沿って切り開いてシート状発泡体を得
た。なお、サーキュラダイ直径は65mm、ダイスクリ
アーは0.7mmである。また円筒状発泡体の吐出量は
53kg/hr、該発泡体の引取速度は6.8m/分と
した。その際、ナイロン6とポリエチレングルコール・
ジエステルとのブロック共重合体を10重量%及び数平
均分子量51000のポリエチレンテレフタレートを1
0重量%含有するビスフェノールAより得られたポリカ
ーボネート樹脂(粘度平均分子量28000)を共押出
して、厚さ40μmの表面フィルム層を両面に設けた。
この発泡体/フィルム積層物は、芯層の独立気泡率82
%、芯層の密度0.25g/cm3、芯層の平均セル径
0.35mm、発泡体/フィルム積層物の全体厚み2.
1mmとなった。その積層物の表面固有抵抗値を測定し
た結果、3.0×1013Ωであり、また、表面平滑性の
優れたものであった。
ナショナル社製『ケッチェンブラックEC』、ジブチル
フタレート吸油量360ml/100g、BET比表面
積800m2/g)を10重量%含有するビスフェノー
ルAよりなるポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量2
8000)を共押出した以外は実施例3と同様にして厚
さ40μmの表面フィルム層を両面に設けた発泡体/フ
ィルム積層物を得た。この積層物は、芯層の独立気泡率
83%、芯層の密度0.25g/cm3、芯層の平均セ
ル径0.33mm、積層物全体厚み2.0mmとなっ
た。その積層物の表面固有抵抗値を測定した結果、6.
0×105Ωであり、また、表面平滑性の優れたもので
あった。
は以下のようにして測定されたものである。 [表面固有抵抗値]表面固有抵抗値はASTM D25
7の方法により試験片を23℃、相対湿度50%の条件
で7日間放置した後、アドバンテスト社製:ウルトラ・
ハイ・レジスタンス・メーターにて測定した。 〔独立気泡率〕独立気泡率Fc(%)の測定は、空気比
較式比重計〔930型 東芝・ベックマン(株)製〕を
使用しASTM D2856(エアピクノメータ法)と
同様の方法によりVxを計測して下式により求めた。但
し、サンプルサイズ、見掛け容積Va(cm3)は以下の
通りとする。 ・サンプルサイズ:表面フィルム層を除く発泡体層を2
5mm角に切り、積み重ねて約30mmになるようにす
る。 ・見掛け容積Va(cm3):上記積み重ねサンプルを構
成する各々の発泡体層をノギスにより10μmの単位ま
で測定し容積を求める。 Fo=〔(Va−Vx)/Va〕×100 Fc=100−Fo Fo(%):連続気泡率 Vx(cm3):エアピクノメーター法により求められる
サンプルの実容積
フィルム積層物は、発泡体表面の少なくとも一部に積層
接着されたポリカーボネート樹脂フィルムからなる表層
の表面固有抵抗値が5×1013Ω/cm2以下であるた
め静電気等の帯電を防ぐことができ、帯電防止性、導電
性に優れたものとなり、その積層物及びそれから得られ
た成形体に、埃、ほこり、細菌等が付着することを防止
することができる。従って、本発明の積層物から得られ
た成形体に電子部品等を包装した場合の短絡の問題や、
食品容器とした場合の衛生上の問題が解決される。ま
た、本発明のポリカーボネート樹脂発泡体/フィルム積
層物は、ポリカーボネート樹脂本来の優れた特性を有
し、機械的強度、熱成形、二次加工性に優れたものであ
り、得に導電性カーボンを導電性付与剤として表面フィ
ルム層に含有させた場合、曲げ等の機械的強度が向上す
る。また、ブロックコポリアミド樹脂を帯電防止剤とし
て表面フィルム層に含有させた場合、帯電防止性能、耐
熱性の面で特に良好なものが得られる。更に本発明のポ
リカーボネート樹脂発泡体/フィルム積層物を構成する
発泡体層及び表面フィルム層のそれぞれのポリカーボネ
ート樹脂を前記特定の分子量のものとすることによっ
て、加熱加工性に優れ、得られる積層物の厚みも均一と
なる他、積層作業性、特に共押出が容易となる。
Claims (5)
- 【請求項1】 ポリカーボネート樹脂押出発泡体とその
表面の少なくとも一部に積層接着されたポリカーボネー
ト樹脂フィルムとからなり、該フィルムの表面固有抵抗
値が5×1013Ω以下であることを特徴とするポリカー
ボネート樹脂押出発泡体/フィルム積層物。 - 【請求項2】 該フィルムが、2〜40重量%のブロッ
クコポリアミド樹脂を含有することを特徴とする請求項
1記載のポリカーボネート樹脂押出発泡体/フィルム積
層物。 - 【請求項3】 該フィルムが、5〜30重量%の導電性
カーボンを含有することを特徴とする請求項1記載のポ
リカーボネート樹脂押出発泡体/フィルム積層物。 - 【請求項4】 該発泡体が0.03〜0.6g/cm3の
密度を有するシート状又は板状体からなり、該フィルム
の厚みが0.02〜0.5mmであり、積層発泡体/フ
ィルム積層物の厚みが0.5〜10.0mmであること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリカー
ボネート樹脂押出発泡体/フィルム積層物。 - 【請求項5】 該発泡体を構成するポリカーボネート樹
脂の粘度平均分子量が25000以上であり、該フィル
ムを構成するポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量が
20000以上であって、該発泡体と該フィルムとは共
押出し法により積層接着されていることを特徴とする請
求項1〜4のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂押
出発泡体/フィルム積層物。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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1998
- 1998-01-19 JP JP02148898A patent/JP3862191B2/ja not_active Expired - Fee Related
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