JPH11199224A - 膨潤性合成フッ素雲母 - Google Patents

膨潤性合成フッ素雲母

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JPH11199224A
JPH11199224A JP10005140A JP514098A JPH11199224A JP H11199224 A JPH11199224 A JP H11199224A JP 10005140 A JP10005140 A JP 10005140A JP 514098 A JP514098 A JP 514098A JP H11199224 A JPH11199224 A JP H11199224A
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JP
Japan
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mica
fluorine mica
swellable
present
synthetic
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Pending
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JP10005140A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Sugimori
健一郎 杉森
Masato Kuratani
昌人 倉谷
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Topy Industries Ltd
Original Assignee
Topy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン交換性や分散性に優れ、しかも安全性
の高い膨潤性フッ素雲母を提供する。 【解決手段】 本発明の膨潤性フッ素雲母は、化学組成
が、下記一般式: Nax(Mg3-0.5x)(Si410)F2 (式中Xの値は、1>x≧0.33である。)で表さ
れ、層間のNaイオンを減少させることによって、分散
性を向上させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、陽イオン交換
体、触媒、潤滑剤、増粘剤、化粧品の基材及びプラスチ
ックや塗料用のフイラー等として有用な新規膨潤性フッ
素雲母に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融法や固相反応法で合成した膨潤性フ
ッ素雲母は、従来から陽イオン交換体、触媒、潤滑剤、
増粘剤、化粧品の基材及びプラスチックや塗料用フイラ
ーとして使用されている。
【0003】従来の膨潤性フッ素雲母の中で、代表的な
ものは、Na型フッ素四珪素雲母(NaMg2.5Si4
102)であり、これが上記の技術分野で広く使用され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のNa型フッ素四珪素雲母は、安全性や陽イオン交換
性及び分散性等の性能の点で、必ずしも充分満足すべき
ものではなかった。
【0005】安全性の点では、水分散性のpHが10以
上と高いので、化粧品の用途では、このままでは使用が
制限される問題があった。
【0006】上記したように、従来の膨潤性フッ素雲母
粉体は、工業材料として未だ充分満足すべきものではな
く、イオン交換性や分散性に優れ、しかも安全性の高い
膨潤性フッ素雲母が強く求められている。
【0007】この発明は、このような点に着目してなさ
れたものであり、イオン交換性や分散性に優れ、しかも
安全性の高い膨潤性フッ素雲母を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者等は鋭意研究の結果、Na型膨潤性フッ素
雲母の層間のNaイオンを減じた化学組成とすることに
よって、イオン交換性や分散性に優れ、しかも安全性の
高い膨潤性フッ素雲母が得られることを見いだし、本発
明に到達した。
【0009】即ち、本発明の膨潤性フッ素雲母は、化学
組成が、下記一般式: Nax(Mg3 0.5x)(Si410)F2 (式中のxの値は、1>x≧0.33である。)で表さ
れることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。本発明の膨潤性フッ素雲母は、上記一般式になる
ように原料酸化物やフッ化物を調合し、これを加熱する
ことによって、製造することができる。
【0011】上記式中、xは層間のNaイオンのモル数
を表し、1>x≧0.33、好ましくは0.9≧x≧
0.33の値をとるように原料を調合する。
【0012】上記式中、Mg3 0.5xは、八面体層のMg
イオンのモル数を表し、xの値に応じて変化させるよう
に原料を調合する。
【0013】x=1の場合は、従来公知のいわゆるNa
型フッ素四珪素雲母となるが、1>x≧0.33となる
ように合成時に原料配合組成を調整することによって、
本発明による膨潤性フッ素雲母の化学組成及び性質を自
由に制御することができる。
【0014】上記膨潤性フッ素雲母は、原料として、シ
リカ、マグネシア、フッ化マグネシウム、ケイフッ化ナ
トリウム、フッ化ナトリウム、炭酸ナトリウム及び天然
鉱物であるタルク等を、目的とする膨潤性フッ素雲母の
化学組成になるように調合し、これを内燃式電気炉中、
1400℃〜1500℃にて溶融後、溶融体を鋳型に流
出させて冷却する公知の方法によって合成することがで
きる。
【0015】アルミナやマグネシア製などの耐火性の高
い坩堝中に、原料調合物を装填し、いわゆる外熱式溶融
法によって、1400℃〜1500℃にて溶融後、冷却
する方法によっても、本発明の膨潤性フッ素雲母を合成
することができる。
【0016】更に、本発明による膨潤性フッ素雲母の原
料調合物、即ち、シリカ、マグネシア、フッ化マグネシ
ウム、ケイフッ化ナトリウム、フッ化ナトリウム、炭酸
ナトリウム及び天然鉱物であるタルク等を、目的とする
膨潤性フッ素雲母の化学組成になるように調合し、これ
を溶融温度以下の温度域、例えば、700℃〜1200
℃にて加熱する、いわゆる固相反応法によって合成する
こともできる。
【0017】本発明による膨潤性フッ素雲母の分散性が
優れている理由は、Na型フッ素四珪素雲母に比べて層
間のNaイオンが1モル未満と少ないので、層間の結合
力が減少し、水中に分散させた場合、雲母結晶の劈開が
容易に進行するためと考えられる。
【0018】また、層間イオンが少ないことによる層間
結合力の減少は、層間のNaイオンの不安定性を増大さ
せるので、イオン交換が容易に進行し、イオン交換性が
高まるものと考えられる。
【0019】本発明によらない膨潤性フッ素雲母の中
で、結晶の八面体層にLiイオンを含むNa型テニオラ
イトとNa型フッ素ヘクトライトとの固溶体(Nax
3 xLixSi4102;1≧x≧0.33)において
も、層間のNaイオンを減少させることによって、分散
性の指標である膨潤性が向上することが、確認されてい
る。
【0020】しかし、上記固溶体において、xを減少さ
せるにつれて、膨潤性は大きくなるものの、x値が1≧
x≧0.5の範囲では、いわゆる限定膨潤型の範疇にあ
り、分散性は小さい。x値を更に0.5>x≧0.33
に減少させたNa型フッ素ヘクトライトやそれに近い組
成の膨潤性雲母になってようやく、いわゆる自由膨潤型
となり、分散性は向上する。
【0021】即ち、上記の膨潤性フッ素雲母固溶体の場
合とは異なり、本発明による膨潤性フッ素雲母(Nax
Mg3-0.5xSi4102)のように、結晶の八面体層に
Liイオンを含まない組成では、x値が1の場合におい
ても自由膨潤型であり、層間のNaイオンの減少は、更
なる分散性の増大に大きく寄与する。
【0022】更に、本発明による膨潤性フッ素雲母は、
アルカリイオンであるNaイオンが少ないことで、水中
に分散させた分散液のpHは低くなる。
【0023】上記のように、本発明による膨潤性フッ素
雲母は、分散性やイオン交換性等の優れた性能を保持し
ているのみならず、安全性も高く、しかも雲母の構成成
分として、リチウムを含まないので安価な工業材料とし
て供することができる。
【0024】
【実施例】次に、実施例、比較例を挙げて本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されな
い。
【0025】実施例1 次表1に示す配合組成(モル比)で原材料を約1トン調
合し、これを本発明の膨潤性フッ素雲母の合成用原料と
した。
【0026】
【表1】原料配合表
【0027】次表2に示す本発明によらない配合組成
(モル比)で原材料を約1トン調合し、これを比較例の
Na型フッ素四珪素雲母の合成用原料とした。
【0028】
【表2】原料配合表
【0029】実施例1〜4及び比較例1 前記原料配合サンプルA、B、C、D及びRの500g
を、それぞれ内燃式電気炉中、1400℃〜1500℃
で溶融後、溶融体を鋳型に流出させて冷却し、雲母鉱塊
A1、B1、C1、D1及びR1を、それぞれ約450
kg得た。
【0030】実施例5〜8及び比較例2 前記原料配合サンプルA、B、C、D及びRの100g
を、それぞれ内容積100ccのマグネシア製坩堝に入
れ、これを電気炉に装填し、いわゆる外熱式溶融法によ
って1420℃で溶融後、電気炉内で放冷し、雲母鉱塊
A2、B2、C2、D2及びR2を、それぞれ約100
g得た。
【0031】実施例9〜12及び比較例3 前記原料配合サンプルA、B、C、D及びRの100g
を、それぞれ内容積100ccのマグネシア製坩堝に入
れ、これを電気炉に装填し、いわゆる固相反応法によっ
て950℃で1時間加熱した後、これを電気炉内で放冷
し、雲母鉱塊A3、B3、C3、D3及びR3を、それ
ぞれ約100g得た。
【0032】試験例 上記実施例及び比較例で合成した膨潤性フッ素雲母鉱塊
100gを、室温で飽和水蒸気に24時間接触させ、水
蒸気の作用によって崩壊粉末化させ、篩を通して20メ
ッシュ以下の膨潤性フッ素雲母粉体を得た。
【0033】上記のようにして得た膨潤性フッ素雲母粉
体について、膨潤力(ml/2g)、陽イオン交換量
(meq/100g)及びpHを測定した。結果を、次
表3に示す。
【0034】尚、膨潤力とpHについては、日本ベント
ナイト工業会により規定された標準法に基づいて実施
し、陽イオン交換量は、Caイオンを用いる常法によっ
て測定した。
【0035】
【表3】性能試験結果
【0036】上記表3から明らかなように、本発明の膨
潤性フッ素雲母(A、B、C)は、比較例のNa型フッ
素四珪素雲母(R)に比較して、分散性の指標である膨
潤力と陽イオン交換量が著しく向上している。
【0037】具体的には、比較例の雲母は、膨潤力が3
5〜36程度であるのに対し、本発明の雲母は、膨潤力
が40〜57と顕著に向上している。
【0038】また、イオン交換量については、比較例の
雲母は、81〜83程度であるのに対し、本発明の雲母
は、91〜130と著しく向上している。
【0039】また、pHについては、比較例の雲母が全
て10以上で、化粧品への用途においては、使用が制限
されるのに対し、本発明の雲母は、全て9.9以下であ
るので、化粧品への用途に於いても、その使用が制限さ
れない。
【0040】
【発明の効果】以上のべた如く、本発明による膨潤性フ
ッ素雲母は、従来汎用されていた比較例の雲母と比べ
て、単にNaイオンを減少させただけで、分散性や陽イ
オン交換性が遥かに優れた性質を示すと共に、pHを1
0未満とすることができるので、化粧品の用途にも支障
無くそのまま使用することができるという従来の比較例
のNa型フッ素四珪素雲母で解決できなかった課題を解
決したものであり、それ故極めて画期的な発明である。
【0041】上記性質の膨潤性フッ素雲母は、陽イオン
交換体、触媒、潤滑剤、増粘剤、粘結剤、化粧品の基材
及びプラスチックや塗料に複合若しくは配合するフイラ
ー等の工業材料として強く求められていたものであるか
ら、本発明の産業上の利用価値は極めて大きい。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化学組成が、下記一般式: Nax(Mg3 0.5x)(Si410)F2 (式中xの値は、1>x≧0.33である。)で表され
    ることを特徴とする分散性に優れた膨潤性合成フッ素雲
    母。
  2. 【請求項2】前記xの値は、0.9≧x≧0.33であ
    る請求項1に記載の合成フッ素雲母。
  3. 【請求項3】前記合成フッ素雲母の水分散時のpHが、
    10より小さい請求項1又は2に記載の合成フッ素雲
    母。
  4. 【請求項4】前記合成フッ素雲母の膨潤力が、40ミリ
    リットル/2g以上である請求項1〜3のいずれかに記
    載の合成フッ素雲母。
  5. 【請求項5】前記合成フッ素雲母のイオン交換量が、9
    0meq/100g以上である請求項1〜4のいずれか
    に記載の合成フッ素雲母。
JP10005140A 1998-01-13 1998-01-13 膨潤性合成フッ素雲母 Pending JPH11199224A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100436318C (zh) * 2006-03-14 2008-11-26 中国科学院过程工程研究所 一种由高岭土制备膨润氟云母的方法
JP2023004669A (ja) * 2021-06-28 2023-01-17 トピー工業株式会社 膨潤性合成層状ケイ酸塩の鉱塊、粉末、並びに層状ケイ酸塩の製造方法

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