JPH11202666A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH11202666A
JPH11202666A JP10005180A JP518098A JPH11202666A JP H11202666 A JPH11202666 A JP H11202666A JP 10005180 A JP10005180 A JP 10005180A JP 518098 A JP518098 A JP 518098A JP H11202666 A JPH11202666 A JP H11202666A
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roller
belt
release agent
heating
fixing device
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JP10005180A
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Takashi Isogai
崇 磯貝
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Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱ベルトのスリップを防止して記録材を安
定して搬送すると共に、加熱ベルトの端部内面の損傷を
防止することができるベルト方式の定着装置を提供す
る。 【解決手段】 駆動ローラ31および加熱ローラ33に
より無端状の加熱ベルト34を支持し、このベルトの外
周部に加圧ローラを圧接してニップ部を形成し、ニップ
部に搬送される記録材上の未定着画像を記録材上に定着
させる定着装置において、駆動ローラ31および加熱ロ
ーラ33の軸方向長さL2を、ベルト34の幅L1より
短く設定し、かつ、ベルト34の外周部に当接してオイ
ルを塗布するオイル塗布ローラ51の軸方向長さL3
を、駆動ローラ31および加熱ローラ33の軸方向長さ
L2よりさらに短く設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式のプリ
ンタ、複写機などの画像形成装置に備えられる定着装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスを利用したプリンタ、
複写機などの画像形成装置には、記録紙やOHPシート
などの記録材上に保持された未定着のトナー像を定着す
る定着装置が備えられている。また、定着方式として
は、従来からいわゆる熱ローラ方式のものが広く使用さ
れている。この熱ローラ方式の定着装置では、熱源を有
する加熱ローラと、この加熱ローラに圧接される加圧ロ
ーラとを有しており、未定着トナー像を保持する記録材
を、これらのローラの接触領域であるニップ部に通し、
熱と圧力とが加えられて、トナー像が記録材上に定着さ
れる。
【0003】このような電子写真式の画像形成装置にお
ける定着装置、特にフルカラー画像が得られる画像形成
装置における定着装置にあっては、記録材上のトナー付
着量も多くなるので、ニップ部の搬送方向長さ(ニップ
幅)をできる限り広く確保し、記録材上に形成された未
定着トナー像を可能な限り低温で長いスパンで時間をか
けて加熱して、記録材上に定着することが望ましい。
【0004】しかしながら、従来からの熱ローラ方式で
は、ニップ幅はローラの外径とローラ表層の耐熱弾性層
の厚みに依存する。したがって、ニップ幅を広く確保す
るためには、熱ローラの外径を大きくするか表層の厚み
を大きくするかの必要が生じる。このため、フルカラー
用の熱ローラ方式の定着装置においては、広いニップ幅
を確保することによって、装置が大型化するのみなら
ず、熱伝達の低下によるプリント速度の低下等を招くと
いう問題があった。
【0005】これに対し、耐熱弾性体表層を有する加熱
ベルトを有し、この加熱ベルトを加圧ローラに圧接して
ニップ部を形成するいわゆるベルト方式の定着装置が提
案されている。このベルト方式の定着装置によれば、広
いニップ幅を容易に確保することができるので、熱ロー
ラ方式のものに比べ、小型でかつ高速プリントが可能と
なる利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
熱ローラ方式やベルト方式の定着装置のような圧力加熱
定着方式によるものは、記録材の両面のうちトナーを保
持した面が加熱ローラや加熱ベルトなどの回転部材の表
面に直接接触する構成であるため、記録材上の未定着ト
ナー像の一部が回転部材側に転写されやすい。このた
め、回転部材に融着したトナーが、記録材後端に再度転
写されて当該記録材を汚したり、次に搬送されてくる記
録材に再度転写されて当該記録材を汚したりする、いわ
ゆるオフセット現象が起きやすいという欠点がある。そ
こで、圧力加熱定着方式による定着装置は、オフセット
現象の発生を防止するために、回転部材とトナーとの離
型性を良好にする離型剤を回転部材に塗布する離型剤塗
布機構を有している。
【0007】ここで、熱ローラ方式の定着装置の場合に
は、上記離型剤塗布機構の加熱ローラへの接触面の軸方
向長さは、トナー像に対する離型剤確保の観点から最大
画像形成幅に影響する程度で、ある程度接触面の軸方向
長さが長くても、あるいは塗布する離型剤の量が多くて
も、技術的にこれといった問題を招来するものではな
い。すなわち、熱ローラ方式の定着装置では、加熱ロー
ラ自体で記録材を搬送するのであって、離型剤がよほど
の供給過剰の状態にならない限り、記録材の搬送不良な
どの問題は生じない。さらに、離型剤が加熱ローラの端
面から回り込むことによる機能的な問題も発生すること
はない。なお、離型剤が加熱ローラの端面から回り込ん
で芯金を伝わることも考えられるが、この点は別途技術
により解決することが可能と考えられる。
【0008】しかしながら、上記従来のベルト方式の定
着装置にあっては、以下のような問題が生じる。すなわ
ち、離型剤塗布機構により加熱ベルトの外面に塗布され
た離型剤が加熱ベルトの内面に回り込んで、加熱ベルト
とこの加熱ベルトが掛け渡されるローラとの間でスリッ
プが発生するという問題がある。このようなスリップの
発生は、記録材の安定した搬送を阻害し、定着画像の品
質を低下させることとなってしまう。特に、フルカラー
用の定着装置においては、複数色のトナーを重ね合わせ
るものであって記録材へのトナー付着量も多いこと等か
ら、いわゆるモノクロ用の定着装置よりも多量の離型剤
の塗布が必要となり、上記問題が顕著化するに至った。
【0009】また、ベルト方式の定着装置ではベルトが
幅方向(ローラ軸方向)に若干蛇行することがあり、こ
のような場合に離型剤塗布機構の離型剤塗布ローラが加
熱ベルトを圧接すると、加熱ベルトが掛け渡されるロー
ラの端部外面によって当該加熱ベルトの幅方向端部内面
を損傷させる虞れがあるという問題もあった。
【0010】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであり、本発明の目的は、加熱ベルトのス
リップを防止して記録材を安定して搬送すると共に、加
熱ベルトの端部内面の損傷を防止することができるベル
ト方式の定着装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、複数のローラにより無端状
のベルトを支持し、該ベルトの外周部に加圧部材を圧接
してニップ部を形成し、該ニップ部に搬送される記録材
上の未定着画像を該記録材上に定着させる定着装置にお
いて、前記複数のローラは前記ベルトの幅より軸方向長
さが短い接触面を有し、前記複数のローラの接触面より
さらに短い軸方向長さの接触面を有すると共に前記ベル
トの外周部に当接して離型剤を塗布する離型剤塗布機構
を設けたことを特徴とする定着装置である。この発明に
あっては、離型剤塗布機構からベルトの表面に塗布され
る離型剤が、当該ベルトを乗り越えてその内へ回り込む
事態が防止される。つまり、ベルトの両端部が隔壁とな
って、離型剤がベルト内のローラに転移するのを抑止す
ることが可能となる。したがって、離型剤がベルトの内
面とローラの外周面との間に入り込んで、ベルトとロー
ラとの間でスリップが発生するという不具合が防止され
る。また同時に、離型剤塗布機構の接触面の軸方向長さ
を、ローラの軸方向長さより短くしたので、ローラの端
部外面によるベルトの端部内面への負荷を緩和して最小
限に低減することが可能となる。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1記載の定着装置において、前記離型剤塗布機構は、
前記ベルトの外周部に当接するローラを有し、当該ロー
ラの接触面が前記複数のローラのうちのいずれか一つの
ローラと前記ベルトを介して対向するように配置されて
いることを特徴とする。この発明にあっては、ベルトに
離型剤塗布機構の接触面を、所定の圧接力で十分に圧接
することができる。したがって、離型剤塗布機構のロー
ラは、スリップすることなくスムーズに従動回転され
る。
【0013】また、請求項3に記載の発明は、上記請求
項1記載の定着装置において、前記離型剤塗布機構は、
内外面を連通する複数の貫通孔が形成された芯金と該芯
金の外周に被覆され該芯金内面に供給される離型剤を前
記貫通孔を通して含浸する離型剤含浸材とを備え、前記
ベルトに向けて離型剤を供給する離型剤供給ローラを有
することを特徴とする。この発明にあっては、芯金の内
面に供給された離型剤は、芯金の貫通孔を通って芯金の
外面に至り、離型剤含浸材に含浸する。したがって、ベ
ルトへの安定した均一な離型材の塗布がなされる。
【0014】また、請求項4に記載の発明は、上記請求
項3記載の定着装置において、前記離型剤塗布機構は、
前記離型剤供給ローラと前記ベルトとの間に配置される
と共に前記離型剤供給ローラから供給される離型剤の前
記ベルトへの塗布を行う離型剤塗布ローラをさらに有す
ることを特徴とする。この発明にあっては、離型剤は、
離型剤塗布ローラを介して離型剤供給ローラから供給さ
れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。 《実施の形態に係るプリンタの全体構成》図1は、本発
明に係る定着装置を組み込んだ電子写真式のフルカラー
プリンタを示す概略構成図である。
【0016】図1に示されるプリンタ11は、像担持体
としての感光体ドラム12と、レーザ発生器14と、を
備え、矢印方向に回転する感光体ドラム12の周辺に
は、感光体ドラム12の外周面を帯電する帯電装置13
と、第1〜第4の現像器15、16、17、18を備え
た現像装置と、転写ベルト19と、感光体ドラム12上
の残留トナーを除去する図示しないクリーニング装置
と、プリンタ11内の温度を検出する機内温度検出セン
サTSと、が配置されている。レーザ発生器14は、図
示しないコンピュータなどから送られてくる画像信号の
レベルに応じて半導体レーザを駆動変調する。レーザ光
は、図示しないポリゴンミラー、f−θレンズおよび折
り返しミラーなどを経由し、帯電装置13と現像装置と
の間の位置で、感光体ドラム12に照射される。レーザ
光の照射により感光体ドラム12上に形成された静電潜
像は、第1現像器15によりイエローのトナー像として
顕像化される。このイエロートナー像は、矢印方向に回
転移動する転写ベルト19上に保持される。感光体ドラ
ム12上に次に形成された静電潜像は、第2現像器16
によりマゼンタのトナー像として顕像化され、このマゼ
ンタトナー像は、転写ベルト19上のイエロートナー像
の上に重ねられる。同様に、感光体ドラム12上に次に
形成された静電潜像は、第3現像器17によりシアンの
トナー像として顕像化され、このシアントナー像を転写
ベルト19上のトナー像の上に重ねることによって、フ
ルカラートナー像が作成される。なお、第4現像器18
にはブラックのトナーが収容されており、モノクロプリ
ントが指定された場合には、感光体ドラム12上の静電
潜像は、この第4現像器18により顕像化される。
【0017】一方、プリンタ本体に対して着脱自在に取
り付けられる給紙カセット20には、複数枚の記録紙や
OHPシートなどの記録材10が積層した状態で収納さ
れている。記録材10は、給紙ローラ21により1枚ず
つ捌かれて給紙され、タイミングローラ22によりトナ
ー像とタイミングをとって転写領域23に向けて搬送さ
れる。この転写領域23において、転写ベルト19上の
フルカラートナー像が記録材10に転写される。転写後
の記録材10は、転写ベルト19から分離され、定着装
置24に向けて搬送ベルト25により搬送される。記録
材10上に転写された未定着トナーが定着装置24にお
いて溶融定着され、トナーが固定された記録材10は、
排紙トレイ26に排出される。本実施形態の定着装置2
4はベルト方式によるものであり、その構成については
後述する。
【0018】記録材10への転写が終了すると、感光体
ドラム12は、クリーニング装置にて残留トナーが除去
され、イレーサによって残留電荷が除電される。その
後、感光体ドラム12は、帯電装置13によって再度帯
電され、レーザ光による潜像形成を受け、現像器15〜
18によって現像される。
【0019】記録材搬送経路には記録材10を検出する
複数のセンサS1、S2、S3が配置され、各センサS
1、S2、S3で記録材10の先端および/または後端
を検出した信号に基づいて、プリンタ内に設けられた各
部材の制御タイミングがとられる。
【0020】《定着装置の全体構成》図2は、図1に示
されるベルト方式の定着装置を示す断面図である。この
定着装置24は、矢印a方向に回転駆動可能に設けられ
た駆動ローラ31と、熱源であるハロゲンヒータランプ
32が内蔵された加熱ローラ33と、駆動ローラ31と
加熱ローラ33との間に掛け渡されて走行する加熱ベル
ト34とを有している。また定着装置24は、加熱ベル
ト34を介して駆動ローラ31に圧接する加圧部材とし
ての加圧ローラ35と、オフセット防止のための離型剤
を加熱ベルト34の外周面に塗布する離型剤塗布機構と
してのオイル塗布ユニット36とを有している。加熱ベ
ルト34が掛け渡される一対のローラ31、33のうち
少なくとも一方のローラの軸方向両端部には、加熱ベル
ト34の走行時におけるベルト斜行ないし蛇行を防止す
る寄り止め部材(図示せず)が取り付けられ、加熱ベル
ト34の走行の安定化を図っている。前記加熱ベルト3
4が、記録材10上に保持されたトナーを熱圧力定着す
るための回転部材に相当する。離型剤としては、シリコ
ンオイルが用いられる。
【0021】前記加熱ベルト34は、薄肉の好ましくは
シームレスベルトであり、炭素鋼、ステンレス鋼、ニッ
ケルあるいは耐熱性樹脂などからなるベルト基材を有
し、当該ベルト基材の表面にシリコンオイルに対して親
和性が良いシリコンゴムを被覆し、トナーに対して良好
な離型性と耐熱性とを有する耐熱離型層を形成したエン
ドレスベルトである。ベルト基材の厚さは約40μm、
ゴム被覆の厚さは約200μmである。なお、加熱ベル
ト34の耐熱離型層として、ポリ4フッ化エチレン樹脂
を用いてもかまわない。
【0022】前記駆動ローラ31は、その片端に図示し
ない駆動ギアが固定され、この駆動ギアに接続された図
示しないモータなどの駆動源によって矢印a方向に回転
駆動される。駆動ローラ31は、加熱ベルト34の裏面
に接触して当該加熱ベルト34を矢印b方向に移動させ
る。このように、加熱ベルト34が掛け渡されるローラ
のうち排紙側のローラを駆動することにより、加熱ベル
ト34がニップ部でたるむことのないように構成されて
いる。
【0023】加熱ベルト34を確実に移動させるため
に、駆動ローラ31の外周面は摩擦係数の大きな材料
(例えば、シリコンゴム等)で被覆され、加熱ベルト3
4との間でスリップが発生しないようにしてある。
【0024】前記加熱ローラ33は、中空の金属ローラ
からなり、中心軸上には、ハロゲンヒータランプ32が
配置されている。熱源として、抵抗発熱体や電磁誘導加
熱装置などを使用してもよい。また、加熱ベルト34に
熱を効率的に供給する観点から、加熱ローラ33は例え
ばアルミニウムや銅などのように熱伝導性の高い材料か
ら形成するのが好ましい。
【0025】前記加圧ローラ35は、金属製パイプの外
周をシリコンゴム被覆またはポリ4フッ化エチレン樹脂
を被覆したローラからなり、図示しないスプリングのば
ね力が付勢されて加熱ベルト34を介して駆動ローラ3
1および加熱ローラ33に圧接している。なお、加圧ロ
ーラ35の中心軸上にも、ハロゲンヒータランプを配置
する構成としてもよい。駆動ローラ31の回転に伴って
加熱ベルト34が矢印b方向に移動すると、加圧ローラ
35は、加熱ベルト34との間の摩擦により、矢印c方
向に従動回転する。但し、加熱ベルト34の走行速度に
一致するように加圧ローラ35を駆動回転させる構成と
してもよい。この場合、例えば加圧ローラ35の軸をワ
ンウェイクラッチを介してモータなどの駆動手段(いず
れも図示せず)に接続する構成とすることができる。こ
こで、回転フリーの方向に所定速度で加圧ローラ35を
回転駆動することにより、低速時には加圧ローラ35を
回転駆動させ、ローラ径が熱で膨脹する傾向のある高速
時には従動させることができる。これにより、加圧ロー
ラ35を駆動回転させる場合でも、加熱ベルト34と加
圧ローラ35とがスリップする事態を防止することが可
能となる。
【0026】加熱ローラ33の温度を検出する第1の温
度センサが加熱ベルト34の内方位置に配置され、ま
た、加圧ローラ35の温度を検出する第2の温度センサ
が加圧ローラ35に隣接して配置されている(いずれも
図示せず)。これらの温度センサは、例えばサーミスタ
から構成され、各ローラ33、35の表面に当接してロ
ーラ表面温度を検出している。
【0027】本実施の形態のプリンタ11では、熱源を
備えていない加圧ローラ35の表面温度を第2温度セン
サで検出し、この加圧ローラ35の表面温度に基づい
て、ハロゲンヒータランプ32の制御温度を決定すると
共に印字開始のタイミングを制御している。また、ハロ
ゲンヒータランプ32の温度を決定された前記制御温度
に調整するため、加熱ローラ33の表面温度を第1温度
センサで検出しつつ、ハロゲンヒータランプ32への通
電をオンオフ制御している。
【0028】なお、ハロゲンヒータランプ32が異常高
温になったときの安全機構としてサーモスタットを設
け、異常高温時にハロゲンヒータランプ32への電力供
給を遮断するようにしてもよい。
【0029】前記オイル塗布ユニット36は、加熱ベル
ト34の上方位置に配置され、加熱ベルト34に塗布さ
れるオイルを内部に保持したオイル供給ローラ50と、
オイル供給ローラ50の表面に当接し当該オイル供給ロ
ーラ50から供給されたオイルを加熱ベルト34の外周
面に塗布するオイル塗布ローラ51とを有し、これらの
ローラ50、51は、図示しないホルダに回転自在に支
持されている。また、オイル塗布ローラ51の表面に当
接して、当該オイル塗布ローラ51に付着した紙粉やト
ナーを除去する図示しないクリーニングローラが回転自
在に設けられている。
【0030】オイル塗布ローラ51は、その接触面が加
熱ローラ33と前記ベルトを介して対向するように配置
されている。このようにすれば、加熱ベルト34にオイ
ル塗布ローラ51を、所定の圧接力で十分に圧接するこ
とができる。したがって、オイル塗布ローラ51の従動
回転が、スリップすることなくスムーズに行われること
になり、安定して均一な離型剤の塗布を行うことができ
る。したがって、部分的に加熱ベルト34への塗布量が
多くなって加熱ベルト34の内側に回り込むこともな
い。但し、加熱ベルト34が駆動ローラ31から加熱ロ
ーラ33に向かって移動する領域の途中において、適度
のテンションを加えつつオイル塗布ローラ51を加熱ベ
ルト34に圧接するように配置してもよい。
【0031】オイル供給ローラ50は、芯金55の表面
に設けられオイルを保持する離型剤含浸材としてのオイ
ル保持層56と、当該オイル保持層56の表面側に設け
られた表層57とを含む多層構造を有している。芯金5
5としては、例えば、外径10mmのアルミニウム製ロ
ーラが使用される。オイル保持層56は、例えば、和紙
を5mmの厚みとなるように芯金55に巻回して形成さ
れている。表層57は、例えば、芳香族アラミド繊維を
0.2mmの厚みとなるようにオイル保持層56の表面
側に巻回して形成されている。
【0032】また、芯金55の中心軸上に、供給ノズル
58が非回転の状態で配置されており、必要量のオイル
が供給されるようになっている。芯金55には複数の図
示しない貫通孔が略等間隔に形成されており、この貫通
孔を介して、芯金55の内外面が連通されている。供給
ノズル58から芯金55の内面に供給されたオイルは、
芯金55の貫通孔を通って芯金55の外面に至り、オイ
ル保持層56に含浸する。したがって、長期にわたる安
定した均一なオイル塗布が可能となる。このように、ベ
ルトに塗布されるオイルの塗布量が安定した均一なもの
となるので、記録材の安定した搬送をさらに確実なもの
とすることができる。
【0033】オイル塗布ユニット36にあっては、加熱
ベルト34の表面に塗布されるオイルは、オイル塗布ロ
ーラ51を介してオイル供給ローラ50から供給され
る。このようにすれば、加熱ベルト34の表面に均一に
圧接してオイルを塗布する機能と、オイルを保持してそ
の塗布量を制御する機能とを、オイル塗布ローラ51と
オイル供給ローラ50とにそれぞれ分けて果たさせるこ
とができる。これにより離型剤の塗布量をさらに安定し
た均一なものとすることができる。また、オイル供給ロ
ーラ50と加熱ベルト34との間にオイル塗布ローラが
介在するので、加熱ベルト34の熱がオイル供給ローラ
50に直接伝わって、その内部のオイルが加熱されて蒸
発する虞れも低減することができる。
【0034】オイル塗布ローラ51は、芯金上にシリコ
ンオイルとの親和性が良いシリコンゴムを被覆して形成
されている。オイル塗布ローラ51の表面は、加熱ベル
ト34から汚れを付着させるために当該加熱ベルト34
の表面よりも表面粗さが粗くされる。前述した図示しな
いクリーニングローラの表面は、オイル塗布ローラ51
から汚れを付着させるために当該オイル塗布ローラ51
の表面よりも離型性を低くしている。
【0035】オイル塗布ユニット36は定着装置24の
フレームに対して着脱自在に構成され、オイル供給ロー
ラ50の内部に保持されたオイルを使い切ったときに
は、使用済みのオイル塗布ユニット36を前記フレーム
から取り外し、新たなオイル塗布ユニット36を取り付
ける。なお、クリーニングローラに代えてクリーニング
パッドをオイル塗布ローラ51の表面に接触させてもよ
い。また、オイル供給ローラ50を加熱ベルト34に直
接圧接させてもよい。
【0036】次に、定着装置24の動作を概説する。モ
ータを駆動すると、駆動ローラ31が矢印a方向に回転
し、加熱ベルト34が矢印b方向に走行する。加熱ベル
ト34の走行に伴い、加熱ローラ33が矢印d方向に従
動回転すると共に、加圧ローラ35が矢印c方向に従動
回転する。走行する加熱ベルト34は、オイル塗布ロー
ラ51によりオイルが塗布されると共に、加熱ローラ3
3との接触領域においてハロゲンヒータランプ32から
の熱によって所定の温度に加熱され、加圧ローラ35と
の間のニップ部38に進む。
【0037】一方、加熱ベルト34と接触する面側に未
定着トナー44を保持した記録材10は、矢印e方向に
沿って図示しないガイド板に案内されつつニップ部38
に向けて搬送される。
【0038】記録材10がさらに搬送されてニップ部3
8に突入すると、当該記録材10は、接触する加熱ベル
ト34の熱により十分に加熱され、さらに加圧ローラ3
5とローラ31,33との間の圧接力が加えられなが
ら、当該ニップ部38で挟持されつつ搬送される。これ
により、記録材10上の未定着トナー44は、十分に加
熱されて溶融し、さらに加圧されて記録材10に定着さ
れる。加熱ベルト34へのトナーの移転すなわちオフセ
ットは加熱ベルト34表面に塗布されたオイルにより抑
制される。
【0039】ニップ部38を通過した記録材10は、加
熱ベルト34から自然に分離し、排紙トレイ26(図1
参照)に向けて搬送される。また、記録材10との接触
により熱が奪われた加熱ベルト34には、所定の温度制
御の下、ハロゲンヒータランプ32から熱が補充され
る。
【0040】加熱ベルト34上の紙粉、トナー等による
汚れは、加熱ベルト34に当接するオイル塗布ローラ5
1から前述した図示しないクリーニングローラに付着す
るため、オイル供給ローラ50に付着することが少なく
なる。これにより、オイル供給ローラ50からオイル塗
布ローラ51に一層均一かつ安定的にオイルが供給さ
れ、その結果、オイル塗布ローラ51から加熱ベルト3
4に均一かつ安定的にオイルを塗布することができる。
したがって、オフセットを確実に防止しつつ、加熱ベル
ト34の清掃もでき、高品位の定着画像が得られる。
【0041】《定着装置の軸方向寸法に関する構成》図
3は、図2に示される定着装置を記録材搬送方向上流側
から見た図である。なお、図3では加圧ローラ35を省
略してある。
【0042】図3に示すように、加熱ベルト34が掛け
渡される駆動ローラ31および加熱ローラ33は、加熱
ベルト34の幅L1より例えば5mm程度短い軸方向長
さL2の接触面である外周面を有している。しかも、オ
イル塗布ユニット36のオイル塗布ローラ51は、駆動
ローラ31および加熱ローラ33の外周面の軸方向長さ
L2より例えば2mm程度さらに短い軸方向長さL3の
接触面である外周面を有している。なお、上記L2およ
びL3寸法は、ローラ径が軸方向にわたって一定の場合
にはローラの軸長と同じであるが、端部に段差を有する
場合には接触面のみの長さを示している。
【0043】このように本実施の形態によれば、加熱ベ
ルト34の幅方向両端部が、オイル塗布ローラ51の両
端部や駆動ローラ31の両端部から外側に所定距離離れ
ているため、オイル塗布ユニット36のオイル塗布ロー
ラ51から加熱ベルト34の表面に塗布されるオイル
が、加熱ベルト34を乗り越えてその内へ回り込む事態
が防止される。つまり、加熱ベルト34の両端部が隔壁
となって、オイルがオイル塗布ローラ51から加熱ベル
ト34内の駆動ローラ31に転移するのを抑止すること
が可能となる。
【0044】したがって、オイルが加熱ベルト34の内
面と駆動ローラ31の外周面との間に入り込んで、加熱
ベルト34と駆動ローラ31との間でスリップが発生す
るという不具合を防止することができる。これにより、
記録材の安定した搬送を確保することができ、定着画像
の品質が向上する。特に、複数色のトナーが重ね合わさ
れるフルカラー用のプリンタでは、多量の離型剤の塗布
が必要となるので、本定着装置を用いて好ましい。
【0045】一方、上記のように、所定の張力で加熱ベ
ルト34が掛け渡される駆動ローラ31の軸方向長さL
2を、加熱ベルト34の幅L1よりも短くしたので、駆
動ローラ31の端部外面から加熱ベルト34の端部内面
に若干の負荷がかかることになる。これに対し、本定着
装置では同時に、オイル塗布ローラ51の軸方向長さL
3を、駆動ローラ31および加熱ローラ33の軸方向長
さL2より短くしたので、駆動ローラ31の端部外面に
よる加熱ベルト34の端部内面への負荷を緩和する作用
が働いて、当該負荷を最小限に低減することが可能とな
る。これにより、加熱ベルト34の幅方向の端部内面の
折れや曲りなどの損傷を防止することができる。
【0046】また、オイル供給ローラ50は、オイル塗
布ローラ51の軸方向長さL3よりも長い軸方向長さL
4の接触面である外周面を有している。これは、オイル
供給ローラ50の両端近傍のオイル保持量が多くなる傾
向があり、均一なオイル塗布の観点よりこの部分からオ
イル塗布ローラ51へのオイル供給を避けるためであ
る。さらに、本実施の形態では、芯金55に略等間隔に
形成される複数の図示しない貫通孔の分布範囲L5は、
プリンタ11で使用される記録材の最大通紙幅よりも所
定長さだけ短く設定されている。これにより、小サイズ
の記録材が通紙される使用頻度の高い範囲に、オイルを
多く含浸させておくことができる。
【0047】なお、本発明は、上述した実施の形態のみ
に限定されるものでなく、本発明の技術的思想内におい
て当業者により種々の変形が可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、下
記の効果を奏する。
【0049】請求項1に記載の発明によれば、ベルトと
ローラとの間でスリップが発生するという不具合を防止
することができる。これにより、記録材の安定した搬送
を確保することができ、定着画像の品質が向上する。ま
た同時に、ローラの端部外面によるベルト端部内面への
負荷を緩和して最小限に低減することが可能となり、ベ
ルトの幅方向の端部内面の損傷を防止することができ
る。
【0050】請求項2に記載の発明によれば、離型剤塗
布機構のローラはスリップすることなくスムーズに従動
回転され、安定して均一な離型剤の塗布を行うことがで
きる。したがって、部分的にベルトへの離型剤塗布量が
多くなってベルトの内側に回り込むこともない。
【0051】請求項3に記載の発明によれば、ベルトに
塗布される離型剤の塗布量が安定した均一なものとなる
ので、記録材の安定した搬送をさらに確実なものとする
ことができる。
【0052】請求項4に記載の発明によれば、離型剤が
離型剤塗布ローラを介してベルトに塗布されることとな
るので、ベルトの表面に均一に圧接して離型剤を塗布す
る機能と、離型剤を保持してその塗布量を制御する機能
とを、オイル塗布ローラとオイル供給ローラとにそれぞ
れ分けて果たさせることができ、離型剤の塗布量をさら
に安定した均一なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る定着装置を組み込んだ電子写真
式のフルカラープリンタを示す概略構成図である。
【図2】 図1に示されるベルト方式の定着装置を示す
断面図である。
【図3】 図2に示される定着装置を記録材搬送方向上
流側から見た図である。
【符号の説明】
10…記録材、 31…駆動ローラ、 33…加熱ローラ、 34…加熱ベルト、 35…加圧ローラ(加圧部材)、 36…オイル塗布ユニット(離型剤塗布機構)、 38…ニップ部、 50…オイル供給ローラ(離型剤供給ローラ)、 51…オイル塗布ローラ(離型剤塗布ローラ)、 55…芯金、 56…オイル保持層(離型剤含浸材)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のローラにより無端状のベルトを支
    持し、該ベルトの外周部に加圧部材を圧接してニップ部
    を形成し、該ニップ部に搬送される記録材上の未定着画
    像を該記録材上に定着させる定着装置において、 前記複数のローラは前記ベルトの幅より軸方向長さが短
    い接触面を有し、 前記複数のローラの接触面よりさらに短い軸方向長さの
    接触面を有すると共に前記ベルトの外周部に当接して離
    型剤を塗布する離型剤塗布機構を設けたことを特徴とす
    る定着装置。
  2. 【請求項2】 前記離型剤塗布機構は、前記ベルトの外
    周部に当接するローラを有し、当該ローラの接触面が前
    記複数のローラのうちのいずれか一つのローラと前記ベ
    ルトを介して対向するように配置されていることを特徴
    とする請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記離型剤塗布機構は、内外面を連通す
    る複数の貫通孔が形成された芯金と該芯金の外周に被覆
    され該芯金内面に供給される離型剤を前記貫通孔を通し
    て含浸する離型剤含浸材とを備え、前記ベルトに向けて
    離型剤を供給する離型剤供給ローラを有することを特徴
    とする請求項1記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記離型剤塗布機構は、前記離型剤供給
    ローラと前記ベルトとの間に配置されると共に前記離型
    剤供給ローラから供給される離型剤の前記ベルトへの塗
    布を行う離型剤塗布ローラをさらに有することを特徴と
    する請求項3記載の定着装置。
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