JPH11206150A - 積層アクチュエータ - Google Patents

積層アクチュエータ

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JPH11206150A
JPH11206150A JP10008301A JP830198A JPH11206150A JP H11206150 A JPH11206150 A JP H11206150A JP 10008301 A JP10008301 A JP 10008301A JP 830198 A JP830198 A JP 830198A JP H11206150 A JPH11206150 A JP H11206150A
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JP
Japan
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strip
thin
metal
thin plate
electrode
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Withdrawn
Application number
JP10008301A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuhiko Nishimura
哲彦 西村
Takashi Ichihara
高史 市原
Hitoshi Aihara
仁志 相原
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Kasei Optonix Ltd
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Publication date
Application filed by Kasei Optonix Ltd filed Critical Kasei Optonix Ltd
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  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】絶縁性の優れた積層アクチュエータを提供す
る。 【解決手段】 突起Pは、圧電素子Sの外周縁に対して
所定の隙間を残すように軸方向に折り曲げられ、隙間の
少なくとも一部分と前記積層体1の外周縁における前記
突起Pと重なりを持たない部分とを一種以上の絶縁材層
Rで被覆したことを特徴とする。また、絶縁材層Rは複
数層からなり、該絶縁材層(Rのうち最表面に被覆され
ている前記絶縁材層Rが絶縁性シートTからなるこ
と、。【0009】接着性を有していること、積層体1
の外周縁における前記突起Pと重なりを持たない部分の
前記絶縁材層Rは絶縁性シートTで構成されること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印加される電圧に
応じて素子長が変形する圧電素子もしくは電歪素子(以
下、圧電素子という)を多数積層してなる積層アクチュ
エータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】積層アクチュエータには、圧電型、電歪
型の二種があるが、印加する電圧を制御して伸縮量を制
御し、例えば自動車や精密機器、工作機械の位置決め機
構や、バルブ等の高速開閉等に利用されている。従来の
積層アクチュエータの構造は、例えば、円板状に構成さ
れた多数の圧電素子と圧電素子と電気的に接続される金
属薄板が互いに積層され一体化して組立られており、円
板状圧電素子の両面の一部もしくは全面には、Ag、A
uなどの金属電極膜が塗布やスパッタ法により形成され
ている。各金属板は、突起を有し突起で外部の電極薄板
とスポット溶接などで電気接続するが、積層された金属
電極は、図10に示すように1つおき毎に位置するもの
同士を連結結線し、各金属薄板は、第1電極群(A
1)、第2電極群(A2)に電気的に並列接続して構成
されている。連結結線された2電極群からは、図示しな
い2本のリード線がハンダ等で接続され、駆動回路と連
結される。
【0003】ここで、圧電素子の両面に特に全面に電極
を形成したものは、例えば特開平6ー97528号公報
があり、図9(a),(b)に示すように、電極が圧電
素子Sの外周部にまで形成されているので、電気的絶縁
を取る関係上、1対の絶縁スペーサ部材10を圧電素子
Sの外周部に設けて電気接続することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
積層アクチュエータでは、特に梅雨時などの高湿度化で
連続駆動すると、結露等によりアクチュエータが圧電素
子の外周面から絶縁破壊する現象があることがわかっ
た。この絶縁破壊は、圧電素子の1層あたりの厚みが
0.7mm以下の薄いものを積層した場合に、特に顕著
であった。
【0005】また、従来の積層アクチュエータは、圧電
素子の間に配置される各金属板を1つおき毎に位置する
もの同士をアークスポット溶接等で、電気的に並列接続
していた。この場合、圧電素子の1層の厚みが、約0.
5mm程度以下(例えば、t=0.25mm)の薄さと
なると、溶接が困難又は不可能となっていた。このた
め、溶接不良箇所があると、必要な変位が得られず、変
位の精度が低下するという問題点があった。
【0006】更に、並列接続される電極間距離が短くな
るので、絶縁破壊を生じやすい問題点があった。たと
え、図9に示すように、スペーサ10を設けたとして
も、突起と積層体との隙間部分及び積層体の外周部にお
ける絶縁は考慮されていないため、絶縁性は十分ではな
く、湿気等により絶縁破壊を生じる場合があった。ま
た、前述のように、例えば、0.1〜0.3mmのよう
な薄板を積層することは、絶縁性及び溶接加工の点から
困難であるため、所望の電界強度で駆動しようとする
と、圧電素子の厚みを大きくしなければならず、電圧も
大きくする必要があり、高電圧駆動となり駆動回路に制
約があるという問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、突起(P)の
隙間の少なくとも一部及び突起(P)と重なりを有しな
い積層体(1)の外周部を、少なくとも1種以上の絶縁
材層(R)で被覆することにより、前記課題を解決す
る。請求項1記載の発明は、表面及び裏面に金属電極
(E)が全面にわたって形成され、電圧が印加されるこ
とによって素子長が変化する複数の圧電素子(S)と、
該複数の圧電素子(S)の各々の間に挟着され、突起
(P)を有した複数の金属薄板(M)とからなる積層体
(1)と、前記突起(P)の折り曲げられた先端部に接
合され、各圧電素子(S)と電気的に並列接続され積層
方向に長い複数の連絡細帯状電極薄板(A1,A2,
…)とを有してなる積層アクチュエータにおいて、前記
突起(P)は、前記圧電素子(S)の外周縁に対して所
定の隙間を残すように軸方向に折り曲げられ、前記隙間
の少なくとも一部分と前記積層体(1)の外周縁におけ
る前記突起(P)と重なりを持たない部分とを一種以上
の絶縁材層(R)で被覆したことを特徴とする。
【0008】ここで圧電素子(S)とは、圧電もしくは
電歪素子をいい、本願明細書では、圧電素子と電歪素子
を総称して単に「圧電素子」ということにする。請求項
2記載の発明は、請求項1記載の積層アクチュエータに
おいて、前記絶縁材層(R)は複数層からなり、該絶縁
材層(R)のうち最表面に被覆されている前記絶縁材層
(R)が絶縁性シート(T)からなることを特徴とす
る。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の積層アクチュエータにおいて、前記隙間の少
なくとも一部分を被覆している前記絶縁材層(R)は、
接着性を有ていることを特徴とする。請求項4記載の発
明は、請求項1又は請求項2記載の積層アクチュエータ
において、前記隙間の少なくとも一部分を絶縁性の接着
材で被覆し、前記隙間の少なくとも一部分及び前記前記
積層体(1)の外周縁における前記突起(P)と重なり
を持たない部分の前記絶縁材層(R)は絶縁性シート
(T)で構成されることを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項
4のいずれか記載の積層アクチュエータであって、前記
圧電素子(S)及び金属薄板(M)の積層総数が各々5
枚以上である前記積層体(1)の先端から数えて、1+
4n番目(n=0、1、2、・・の整数)に位置する前
記各金属薄板(Mn)、すなわち、1、5、9、・・・
層目の前記金属薄板(Mn)を電気的に並列に結線した
少なくとも1つの第1連絡細帯状電極薄板(A1)と、
前記積層体(1)の先端から数えて3+4n番目(n=
0、1、2、・・の整数)に位置する前記金属薄板(M
n)、すなわち、3、7、11、・・・層目の前記金属
薄板(Mn)を電気的に並列に結線した少なくとも1つ
の第2連絡細帯状電極薄板(A2)と、前記積層体
(1)の先端から数えて2+4n番目(n=0、1、
2、・・の整数)に位置する前記各金属薄板(Mn)、
すなわち、2、6、10、・・・層目の前記金属薄板
(Mn)を電気的に並列に結線した少なくとも1つの第
3連絡細帯状電極薄板(A3)と、前記積層体(1)の
先端から数えて4+4n番目(n=0、1、2、・・の
整数)に位置する前記各金属薄板(Mn)、すなわち、
4、8、12、・・・層目の前記金属薄板(Mn)を電
気的に並列に結線した少なくとも1つの第4連絡細帯状
電極薄板(A4)とを備えてなり、前記第1連絡細帯状
電極薄板(A1)と前記第2連絡細帯状電極薄板(A
2)を電気的に接続し、かつ前記第3連絡細帯状電極薄
板(A3)と前記第4連絡細帯状電極薄板(A4)を電
気的に接続したことを特徴とする。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項5記載の積
層アクチュエータにおいて、前記積層体(1)の少なく
とも一方の端部に少なくとも2層の絶縁体からなるダミ
ー層(D1,D2,…)を設け、その間に少なくとも2
つの突起(P)を有した少なくとも2枚の金属電極(N
1,N2,…)を配し、前記第1連絡細帯状電極薄板
(A1)と前記第2連絡細帯状電極薄板(A2)を一方
のダミー層(D1)と接する一方の金属電極(N1)の
前記突起(P)によって接続し、更に前記第3連絡細帯
状電極薄板(A3)と前記第4連絡細帯状電極薄板(A
4)を他方のダミー層(D2)と接する他方の金属電極
(N2)の前記突起(P)によって接続したことを特徴
とする。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項1〜請求項
4のいずれか記載の積層アクチュエータであって、前記
圧電素子(S)及び金属薄板(M)の積層総数が各々7
枚以上である前記積層体(1)の先端から数えて、1+
6n番目(n=0、1、2、・・の整数)に位置する前
記各金属薄板(Mn)、すなわち、1、7、13、・・
・層目の前記金属薄板(Mn)を電気的に並列に結線し
た第1連絡細帯状電極薄板(A1)と、前記積層体
(1)の先端から数えて2+6n番目(n=0、1、
2、・・の整数)に位置する前記金属薄板(Mn)、す
なわち、2、8、14、・・・層目の前記金属薄板(M
n)を電気的に並列に結線した第2連絡細帯状電極薄板
(A2)と、前記積層体(1)の先端から数えて3+6
n番目(n=0、1、2、・・の整数)に位置する前記
各金属薄板(Mn)、すなわち、3、9、15、・・・
層目の前記金属薄板(Mn)を電気的に並列に結線した
第3連絡細帯状電極薄板(A3)と、前記積層体(1)
の先端から数えて4+6n番目(n=0、1、2、・・
の整数)に位置する前記各金属薄板(Mn)、すなわ
ち、4、10、16、・・・層目の前記金属薄板(M
n)を電気的に並列に結線した第4連絡細帯状電極薄板
(A4)と、前記積層体(1)の先端から数えて5+6
n番目(n=0、1、2、・・の整数)に位置する前記
各金属薄板(Mn)、すなわち、5、11、17、・・
・層目の前記金属薄板(Mn)を電気的に並列に結線し
た第5連絡細帯状電極薄板(A5)と、前記積層体
(1)の先端から数えて6+6n番目(n=0、1、
2、・・の整数)に位置する前記各金属薄板(Mn)、
すなわち、6、12、18、・・・層目の前記金属薄板
(Mn)を電気的に並列に結線した第6連絡細帯状電極
薄板(A6)とを備えてなり、前記第1連絡細帯状電極
薄板(A1)と前記第3連絡細帯状電極薄板(A3)と
前記第5連絡細帯状電極薄板(A5)とを電気的に接続
し、かつ前記第2連絡細帯状電極薄板(A2)と前記第
4連絡細帯状電極薄板(A4)と前記第6連絡細帯状電
極薄板(A6)とを電気的に接続したことことを特徴と
する。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項7記載の積
層アクチュエータにおいて、前記積層体(1)の少なく
とも一方の端部に少なくとも2層の絶縁体からなるダミ
ー層(D1,D2,…)を設け、その間に少なくとも3
つの突起(P)を有した少なくとも2枚の金属電極(N
1,N2,…)を配し、前記第1連絡細帯電極薄板(A
1)と前記第3連絡細帯状電極薄板(A3)と前記第5
連絡細帯状電極薄板(A5)とを一方のダミー層(D
1)と接する一方の金属電極(N1)の前記突起(P)
によって接続し、更に前記第2連絡細帯状電極薄板(A
2)と前記第4連絡細帯状電極薄板(A4)と前記第6
連絡細帯状電極薄板(A6)とを他方のダミー層(D
2)と接する他方の金属電極(N2)の前記突起(P)
によって接続したことを特徴とする。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項1〜請求項
8のいずれか記載の積層アクチュエータにおいて、前記
圧電素子(S)の厚みが約0.1mm〜約0.5mm程
度であることを特徴とする。請求項10記載の発明は、
請求項1〜請求項9のいずれか記載の積層アクチュエー
タにおいて、前記積層体(1)の外周部を熱収縮性の絶
縁チューブで被覆することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
を参照して以下に詳細に説明する。図1は本発明の第1
の実施の形態の積層アクチュエータを示す図であり、図
1(a)は、説明図であり、図1(b)は上面図、図2
(a)は、圧電素子及び金属薄板の部分分解斜視図であ
り、図2(b)は、図2(a)を組立てた場合の絶縁材
層を被覆する前の部分拡大図、図3は、積層体に被覆す
る絶縁性シートを説明する分解斜視図である。
【0016】本発明は、表面及び裏面に金属電極Eが全
面にわたって形成され、電圧が印加されることによって
素子長が変化する複数の圧電素子Sと、複数の圧電素子
Sの各々の間に挟着され、突起Pを有した複数の金属薄
板Mとからなる積層体1と、前記突起Pの折り曲げられ
た先端部に接合され、各圧電素子Sと電気的に並列接続
され積層方向に長い複数の連絡細帯状電極薄板A1,A
2,…とを有してなる積層アクチュエータにおいて、前
記突起Pは、前記圧電素子Sの外周縁に対して所定の隙
間を残すように軸方向に折り曲げられ、前記隙間の少な
くとも一部及び突起Pと重なりを有しない積層体1の外
周部を、少なくとも1種以上の絶縁材で単層もしくは複
数の層状に絶縁材層Rを被覆したものである。
【0017】絶縁材層Rは、少なくとも前記隙間の一部
分もしくは全体に設ければ良いが、アクチュエータの絶
縁性をより高めるためには、前記隙間の少なくとも一部
分に設けられた前記絶縁材層Rの上から、この部分を含
め、更に、前記突起Pと重なりを有しない積層体1の外
周部分に絶縁性シートTを被覆して複数の絶縁材層Rを
形成することがより好ましい。この場合、前記突起Pと
重なりを有しない積層体1の外周縁部における絶縁性シ
ートTの下層には、絶縁性シートTを被覆する前に、絶
縁材層、例えば、シリコングリース等で被覆した後、絶
縁性シートTで、更に被覆するようにするのも好適であ
る。
【0018】本発明は、特に圧電板に形成される金属電
極が全面に形成されたものに好適である。また、積層体
1の外周を熱収縮性の絶縁チューブで被覆すると、絶縁
性の強化、防塵保護等の点から好適である。ここで前記
金属薄板Mの突起Pに形成される前記隙間の一部に、少
なくとも1種以上の絶縁材層Rを被覆するようにしてい
るが、弾力性に富む接着材が使用されることが、特に好
ましい。これは、適度な結合力を有しているので積層体
としての一体化が促進され、かつ、変位を拘束せず、連
続駆動使用時にも被覆部にクラックが入らないためであ
る。弾力性に富む接着材としては、絶縁性の高いエポキ
シ系の接着材等が好ましいが、絶縁性に富めば特に限定
されるものではない。
【0019】また、絶縁材層Rの最上層を形成する絶縁
性シートTは、例えば、図3に示すように、2枚以上の
絶縁性シートTで積層体1を被覆するようにしても良
い。これにより、圧電素子Sの外周部を実質的に被覆
し、圧電素子Sの圧電、電歪セラミックスの生地が実質
的に露出されないことが好ましい。なお、ここで用いら
れる絶縁性シートTとしては、テフロン等の耐熱性があ
るものが高温まで使用できるので特に、好ましいが、絶
縁性に富めば特に限定されるものではない。
【0020】図4は、本発明の第2の実施の形態の積層
アクチュエータを示す図であり、図4(a)は、圧電素
子及び金属薄板の分解斜視図、図4(b)は、組立てた
場合の部分拡大図、図5(a)は、図4の積層アクチュ
エータを絶縁材層で被覆した状態の説明図、図5(b)
は、上面図である。第2の実施の形態の発明は、圧電素
子(S)の積層総数が5以上であり、前記金属薄板Mに
は、突起Pがある請求項1ないし4のいづれか記載の積
層アクチュエータであって、積層体1の先端から数えて
1+4n番目(n=0、1、2、・・の整数)に位置す
る各金属薄板Mn、すなわち、1、5、9、・・・層目
の金属薄板Mnを電気的に並列に結線した少なくとも1
つの第1連絡細帯状電極薄板A1と積層体1の先端から
数えて3+4n番目(n=0、1、2、・・の整数)に
位置する金属薄板Mn、すなわち、3、7、11、・・
・層目の金属薄板Mnを電気的に並列に結線した少なく
とも1ケの第2連絡細帯状電極薄板A2と積層体1の先
端から数えて2+4n番目(n=0、1、2、・・の整
数)に位置する各金属薄板Mn、すなわち、2、6、1
0、・・層目の金属薄板Mnを電気的に並列に結線した
少なくとも1つの第3連絡細帯状電極薄板A3と積層体
1の先端から数えて4+4n番目(n=0、1、2、・
・の整数)に位置する各金属薄板Mn、すなわち、4、
8、12、・・・層目の金属薄板Mnを電気的に並列に
結線した少なくとも1つの第4連絡細帯状電極薄板A4
があり、第1連絡細帯状電極薄板A1と第2連絡細帯状
電極薄板A2を結線、電気的に接続し、かつ第3連絡細
帯状電極薄板A3と第4連絡細帯状電極薄板A4を同様
に電気的に接続させるものである。
【0021】具体的には、図4に示すように、金属薄板
Mnの突起Pを90度毎に回転した位置に配するように
したものである。これにより、各連絡細帯状電極薄板A
1,A2,…とアーク溶接を行う金属薄板Mの層間の厚
みを従来の2倍にすることができるので、厚みが約1/
2の板のものまで、具体的には、積層する圧電素子の厚
みが0.15〜0.5mm程度の場合でも、圧電素子と
して使用することができる。
【0022】図5に示すように、前記金属薄板Mの突起
部に形成される前記隙間の一部には、少なくとも1種以
上の絶縁材を被覆することによって絶縁材層Rが形成さ
れているが、弾力性に富む接着材が使用されることが特
に好ましい。弾力性に富む接着材としては、絶縁性の高
いエポキシ系の接着材等が好ましいが、絶縁性に富めば
特に限定されるものではない。
【0023】第2の実施の形態では、金属薄板Mnの突
起Pを90度毎に回転した位置に配するようにしている
が、これに限定されるものではない。第2の実施の形態
の積層アクチュエータでは、特に、従来の積層アクチュ
エータの問題点、すなわち、圧電素子Sの厚みが薄くな
ると、溶接が困難又は不可能となり、圧電素子としての
必要な変位が得られないという問題点、また、並列接続
される電極間距離が短くなるので、絶縁破壊を生じやす
い問題点、更に、所望の電界強度で駆動する際、高電圧
駆動になり、駆動回路に制約があるという問題点を解決
すべくなされたものであり、第2の実施の形態のように
構成することにより、各突起Pと各連絡細帯状電極薄板
A1,A2,…との溶接を行う金属薄板Mの層間の厚み
を従来の倍以上にすることができるので、圧電素子Sの
厚みが従来の倍以上の薄さのものであっても、絶縁性、
溶接加工性を保持して、実用可能となる。
【0024】図6は、本発明の第3の実施の形態の積層
アクチュエータを示す図であり、図6(a)は、圧電素
子及び金属薄板の分解斜視図、図6(b)は、組立てた
場合の部分拡大図、図7(a)は、図6の積層アクチュ
エータを絶縁材層で被覆した状態の説明図、図7(b)
は、その上面図である。第3の実施の形態の発明は、第
2の実施の形態の発明の場合の連絡細帯状電極薄板の接
続法に関するものである。上述のように、第1連絡細帯
状電極薄板A1と第2連絡細帯状電極薄板A2を同相の
電圧源に接続することが必要である。同様に、第3連絡
細帯状電極薄板A3と第4連絡細帯状電極薄板A4を同
様に電圧源に接続することが必要である。これらの第1
〜4群連絡細帯状電極薄板A1〜A4各々からリード線
Lを介して電源に接続すると、4本のリード線が積層体
1に取り付けられて複雑な構造となり好ましくない。本
発明はこの問題を解決すべくなされたものである。
【0025】図6、図7に示すように、積層体1の少な
くとも1方の端部に少なくとも2層の絶縁体からなるダ
ミー層D1,D2,…を設け、その間に少なくとも2本
の突起Pを有した少なくとも2枚の金属電極N1,N
2,…を各々が短絡しないように両者の間にダミー層D
1,D2,…の少なくとも1つを介して両者が積層され
るように各々金属電極N1,N2,…を配し、第2の実
施の形態の第1連絡細帯状電極薄板A1と第2連絡細帯
状電極薄板A2を一方のダミー層D1と接する金属電極
N1の突起Pによって電気的に接続し、更に第3連絡細
帯状電極薄板A3と第4連絡細帯状電極薄板A4を他方
のダミー層D2と接する金属電極N2の突起Pによって
電気的に接続し、結果的に、第1,第2連絡細帯状電極
薄板A1,A2から1本のリード線Lを第3,4連絡細
帯状電極薄板A3,A4から1本のリード線Lをハンダ
等によって接続し、駆動電源と結線するものであり、2
本のみのリード線Lで構成できる。更に、ダミー層D
1,D2,…を設けることにより、積層体の機械的強度
を向上させることができる。
【0026】なおここで用いられる絶縁性のダミー層D
1,D2,…は、Al23や部分安定化ZrO2等のセ
ラミックスや樹脂板に限定されるものではなく、圧電素
子Sと同一のセラミックス等であってもよい。図8は、
本発明の第4の実施の形態の積層アクチュエータを示す
図であり、図8(a)は、積層アクチュエータを絶縁材
層で被覆した状態の説明図、図8(b)は、その上面図
である。
【0027】第4の実施の形態の発明は、積層総数が7
以上であり、前記金属薄板Mには、突起Pがある請求項
1ないし4のいづれか記載の積層アクチュエータであっ
て、前記圧電素子S及び金属薄板Mの積層総数が各々7
枚以上である前記積層体1の先端から数えて、1+6n
番目(n=0、1、2、・・の整数)に位置する前記各
金属薄板Mn、すなわち、1、7、13、・・・層目の
前記金属薄板Mnを電気的に並列に結線した第1連絡細
帯状電極薄板A1と、前記積層体1の先端から数えて2
+6n番目(n=0、1、2、・・の整数)に位置する
前記金属薄板Mn、すなわち、2、8、14、・・・層
目の前記金属薄板Mnを電気的に並列に結線した第2連
絡細帯状電極薄板A2と前記積層体1の先端から数えて
3+6n番目(n=0、1、2、・・の整数)に位置す
る前記各金属薄板Mn、すなわち、3、9、15、・・
・層目の前記金属薄板Mnを電気的に並列に結線した第
3連絡細帯状電極薄板A3と前記積層体1の先端から数
えて4+6n番目(n=0、1、2、・・の整数)に位
置する前記各金属薄板Mn、すなわち、4、10、1
6、・・・層目の前記金属薄板Mnを電気的に並列に結
線した第4連絡細帯状電極薄板A4と、前記積層体1の
先端から数えて5+6n番目(n=0、1、2、・・の
整数)に位置する前記各金属薄板Mn、すなわち、5、
11、17、・・・層目の前記金属薄板Mnを電気的に
並列に結線した第5連絡細帯状電極薄板A5と前記積層
体1の先端から数えて6+6n番目(n=0、1、2、
・・の整数)に位置する前記各金属薄板Mn、すなわ
ち、6、12、18、・・・層目の前記金属薄板Mnを
電気的に並列に結線した第6連絡細帯状電極薄板A6と
を備えてなり、前記第1連絡細帯状電極薄板A1と前記
第3連絡細帯状電極薄板A3と前記第5連絡細帯状電極
薄板A5とを電気的に接続し、かつ前記第2連絡細帯状
電極薄板A2と前記第4連絡細帯状電極薄板A4と前記
第6連絡細帯状電極薄板A6とを電気的に接続したもの
である。
【0028】具体的には、図8(b)に示すように、金
属薄板Mnの突起Pを60度毎に回転した位置に配する
ようにしたものである。これにより、各連絡細帯状電極
薄板A1,A2,…とアーク溶接を行う金属薄板Mの層
間の厚みを従来の3倍にすることができるので、厚みが
約1/3の板のものまで、具体的には、積層する圧電素
子の厚みが0.1〜0.5mm程度の場合でも、圧電素
子として使用することができる。
【0029】図に示すように、前記金属薄板Mの突起部
に形成される前記隙間の一部には、少なくとも1種以上
の絶縁材を被覆することによって絶縁材層Rが形成され
ているが、弾力性に富む接着材が使用されることが特に
好ましい。弾力性に富む接着材としては、絶縁性の高い
エポキシ系の接着材等が好ましいが、絶縁性に富めば特
に限定されるものではない。
【0030】第4の実施の形態では、金属薄板Mnの突
起Pを60度毎に回転した位置に配するようにしている
が、これに限定されるものではない。かかる積層アクチ
ュエータでは、特に、従来の積層アクチュエータの問題
点、すなわち、圧電素子Sの厚みが薄くなると、溶接が
困難又は不可能となり、圧電素子としての必要な変位が
得られないという問題点、また、並列接続される電極間
距離が短くなるので、絶縁破壊を生じやすい問題点、更
に、所望の電界強度で駆動する際、高電圧駆動になり、
駆動回路に制約があるという問題点を解決すべくなされ
たものであり、本実施の形態のように構成することによ
り、各突起Pと各連絡細帯状電極薄板A1,A2,…と
の溶接を行う金属薄板Mの層間の厚みを従来の3倍以上
にすることができるので、圧電素子Sの厚みが従来の3
倍以上の薄さのものであっても、絶縁性、溶接加工性を
保持して、実用可能となる。
【0031】また、第4の実施の形態の積層アクチュエ
ータにおいて、積層体1の少なくとも一方の端部に少な
くとも2層の絶縁体からなるダミー層D1,D2,…を
設け、その間に少なくとも3つの突起(P)を有した少
なくとも2枚の金属電極N1,N2,…を配し、第1連
絡細帯電極薄板A1と第3連絡細帯状電極薄板A3と第
5連絡細帯状電極薄板A5を一方のダミー層D1と接す
る一方の金属電極N1の突起Pによって接続し、更に第
2連絡細帯状電極薄板A2と第4連絡細帯状電極薄板A
4と第6連絡細帯状電極薄板A6を他方のダミー層D2
と接する他方の金属電極N2の突起Pによって接続する
ようにしても良い。結果的に、第1,第3,第5連絡細
帯状電極薄板A1,A3,A5から1本のリード線Lを
第2,4,6連絡細帯状電極薄板A2,A4,A6から
1本のリード線Lをハンダ等によって接続し、駆動電源
と結線するものであり、2本のみのリード線Lで構成す
ることができる。更に、ダミー層D1,D2,…を設け
ることにより、積層体の機械的強度を向上させることが
できる。
【0032】なおここで用いられる絶縁性のダミー層D
1,D2,…は、Al23や部分安定化ZrO2等のセ
ラミックスや樹脂板に限定されるものではなく、圧電素
子Sと同一のセラミックス等であってもよい。上述した
第1〜第4の実施の形態のいずれの積層アクチュエータ
も、積層体1の外周部を熱収縮性の絶縁チューブで被覆
するようにすると、絶縁性の強化、防塵保護等の点から
好適である。
【0033】
【実施例】(実施例1)圧電素子Sとしては、分極済み
で、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とするセ
ラミックス等から形成された、直径が14mm、厚みが
0.5mmの大きさのものを50枚用意した。
【0034】圧電素子Sの両面の全面には、Ag電極が
厚さ3〜5μm程度の厚さで形成されている。更に、突
起Pを有し、外径が14mmで、厚さ25ミクロンの金
属薄板M(SUS板)を51枚用意し図1に示すように
交互に積層させた。金属薄板Mに設けられた突起Pの先
端は、図2に示すように距離aを残して積層軸方向に折
り曲げられており、金属薄板Mの突起P部と圧電素子S
の外周部との間には、幅aの隙間が形成される。この隙
間の大きさは、約0.2〜0.5mmである。2本列で
形成される前記隙間の少なくとも一部には、エポキシ系
の接着材が塗布され更に、外部露出している圧電素子S
の部分と前記2本の隙間の少なくとも一部を2枚のテフ
ロン性絶縁性シートTで被覆した。
【0035】その後、積層体1の先端から1番目、3番
目、5番目、・・・、すなわち、1+2n(n=0、
1、2、3、・・・)番目の金属薄板Mの突起Pの各先
端部の面は、積層軸方向に長い細帯状の第1連絡細帯状
電極薄板A1がスポットアーク溶接により、電気的に連
結された。更に第1連絡細帯状電極薄板A1にリード線
Lをハンダ付けした。
【0036】また、積層体1の先端から2番目、4番
目、6番目、・・・、すなわち、2m(m=1、2、
3、・・・)番目の金属薄板Mの突起Pの各先端部の面
は、積層軸方向に長い細帯状の第2連絡細帯状電極薄板
A2が同様にスポット溶接され、電気的に連結された。
更に第2連絡細帯状電極薄板A2にリード線Lをハンダ
付けした。
【0037】その後、圧電素子Sとほぼ同じ径を有して
なる、PZTセラミックからなる絶縁基材ダミー層を積
層体1の両端に重ねたもの全体に熱収縮性の絶縁チュー
ブを被覆し、加温して収縮させて、一体化した。本アク
チュエータを湿度60%、温度60度の恒温槽で107
回、1kv/mmの電界強度で駆動させたが絶縁破壊を
生ずることなく駆動できた。
【0038】(実施例2)チタン酸ジルコン酸鉛(PZ
T)を主成分とするセラミックスから形成された分極済
みの直径が14mm、厚みが0.25mmの圧電素子S
を100枚用意した。圧電素子1の両面の全面には、A
g電極が厚さ3〜5μm程度の厚さで形成されている。
更に、金属薄板Mnは、図4,図5に示すように、突起
Pを90度毎に回転させた位置に順次配し、外径が14
mmで、厚さ25ミクロンの金属薄板M(SUS板)を
101枚用意し交互に積層させた。
【0039】更に図6,図7に示すように、積層体1の
先端に厚み0.75mmのダミー層D1,D2及びD3
を3層積層し、その間に2ヶの突起Pのある2枚の金属
電極N1,N2を配した。金属薄板Mに設けられた突起
Pの先端は、実施例1の場合と同様に距離aを有して積
層軸方向に折り曲げられており、金属薄板Mの突起Pと
圧電素子Sの外周部との間には、幅aの隙間が形成され
る。この隙間の大きさは、約0.2〜0.5mmであ
る。4本列で形成される前記隙間の少なくとも一部に
は、エポキシ系の接着材が塗布されている。更に、外部
露出している圧電素子Sの実質的に全部分と前記4本の
隙間の少なくとも一部を4枚のテフロン性絶縁性シート
Tで被覆した。その後、積層体1を先端から、1+4n
番目(n=0、1、2、・・の整数)の圧電素子Sに接
する金属薄板Mnであって、すなわち、上から1、5、
9、・・・層目の金属薄板Mnの突起Pの各先端面は、
積層軸方向に長い細帯状の第1連絡細帯状電極薄板A1
とスポットアーク溶接にて接合され、電気的に連結され
た。
【0040】つぎに3+4n番目(n=0、1、2、・
・の整数)で表される圧電素子Sに接する金属薄板M
n、すなわち3、7、11、・・・番目の金属薄板Mn
の突起Pの各先端面は、積層軸方向に長い細帯状の第2
連絡細帯状電極薄板A2と同様に接合され、電気的に連
結された。このように、第1連絡細帯状電極薄板A1と
第2連絡細帯状電極薄板A2はダミー層D1,D2間に
存在する金属電極N1と更にスポット溶接されて、電気
的に並列接続され、更に、リード線Lをハンダ付けし
た。2+4n番目(n=0、1、2、・・の整数)で表
される圧電素子Sに接する金属薄板Mn、すなわち2、
6、10、・・・番目の金属薄板Mnの突起Pの各先端
面は、積層軸方向に長い細帯状の第3連絡細帯状電極薄
板A3と同様に接合された。
【0041】続いて4+4n番目(n=0、1、2、・
・の整数)で表される圧電素子Sに接する金属薄板M
n、すなわち4、8、12、・・・番目の金属薄板Mn
の突起Pの各先端面は、積層軸方向に長い細帯状の第4
連絡細帯状電極薄板A4と同様に接合された。第3連絡
細帯状電極薄板A3と第4連絡細帯状電極薄板A4はダ
ミー層D2,D3間に存在する金属電極N2と更にスポ
ット溶接されて電気的に並列接続した後、リード線Lを
同様にハンダ付けした。その後、積層体1のもう一方の
端部に同様に圧電素子Sとほぼ同じ径を有してなる、P
ZTセラミックからなる絶縁ダミー層を重ねた後、全体
に熱収縮性の絶縁チューブを被覆し、加温して収縮さ
せ、積層アクチュエータを一体化させた。本アクチュエ
ータを湿度60%、温度60度の恒温槽で107 回、1
kv/mmの電界強度で駆動させたが、絶縁破壊を生ず
ることなく駆動できた。
【0042】(比較例1)圧電素子Sとしては、分極済
みのチタン酸ジルコニウム酸鉛PZTを主成分とするセ
ラミックスから形成され、直径が14mm、厚みが0.
375mmの大きさのものを50枚用意した。
【0043】圧電素子Sの両面の全面には、Ag電極が
厚さ3〜5μm程度の厚さで形成されている。更に、突
起Pを2ケ所有し、外径が14mmで、厚さ25ミクロ
ンの金属薄板M(SUS板)を51枚用意し、交互に積
層させた。金属薄板Mに設けられた突起Pの先端は、実
施例1、2と同様に、距離aを残して積層軸方向に折り
曲げられており、この金属薄板Mの突起Pと圧電素子S
の外周部との間には、幅aの隙間が形成される。この隙
間の大きさ、すなわち距離aは、約0.2〜0.5mm
であり、当該隙間部に特開平6−97528号公報に開
示されているような絶縁スペーサを設けた(図9参
照)。
【0044】その後、積層体1の上から数えて1番目、
3番目、5番目、・・・、すなわち、1+2n(n=
0、1、2、3、・・)番目の金属薄板Mnの突起Pの
先端部の面は、積層軸方向に長い細帯状の第1連絡細帯
状電極薄板A1がスポット溶接にて電気的に連結させ、
リード線Lをハンダ付けした。また、積層体1の上から
数えて2番目、4番目、6番目、・・・、すなわち、2
m(m=1、2、3、・・)番目の金属薄板Mの突起P
の先端部の面は、積層軸方向に長い細帯状の第2連絡細
帯状電極薄板A2が前記と同様にスポット溶接され、電
気的に連結させ、リード線Lをハンダ付けした。
【0045】その後、圧電素子Sとほぼ同じ径を有して
なる、PZTセラミックからなる絶縁基材ダミー材を積
層体1の両端に重ねたもの全体に熱収縮性の絶縁チュー
ブを被覆し、その後、加温して、積層アクチュエータを
一体化させた。本アクチュエータを湿度60%、温度6
0度の恒温槽で、1kv/mmの電界をかけ、駆動した
ところ、106 回以内で絶縁破壊し、使用に耐えなかっ
た。
【0046】このように、本発明の積層アクチュエータ
を用いることにより、圧電素子Sと金属薄板Mを交互に
積層してなる積層体1において、従来困難であった1層
の厚みが約0.1〜0.5mm程度の薄い板を積層した
場合においても、高い湿度下でも安定に駆動できる積層
アクチュエータを提供することができ、かつ耐久性の問
題を解決することができた。また従来困難であった高電
圧駆動の問題点も解決できた。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明は、前記突起
(P)は、前記圧電素子(S)の外周縁に対して所定の
隙間を残すように軸方向に折り曲げられ、前記隙間の少
なくとも一部と前記積層体(1)の外周縁における前記
突起(P)と重なりを持たない部分を、少なくとも1種
以上の絶縁材層(R)で被覆するように構成されている
ため、絶縁破壊しにくい積層アクチュエータを提供でき
る。
【0048】更に、請求項2記載の発明のように、請求
項1の積層アクチュエータにおいて前記絶縁材層(R)
は複数層からなり、該絶縁材層(R)のうち最表面に被
覆されている前記絶縁材層(R)が絶縁性シート(T)
とすることによって、絶縁性が強化される。また、請求
項4記載の発明のように、絶縁材層(R)を接着性を持
たせ、更に、絶縁性シートにより積層体(1)の外周部
を被覆するようにすることにより、一段と絶縁性の強化
を図ることができる。
【0049】請求項5、請求項7記載の発明は、従来の
積層アクチュエータは、圧電素子(S)、電歪素子の1
層の厚みが薄くなると、溶接が困難又は不可能となり、
圧電素子としての必要な変位が得られないという問題
点、また、並列接続される電極間距離が短くなるので、
絶縁破壊を生じやすい問題点、更に、所望の電界強度で
駆動する際、高電圧駆動になり、駆動回路に制約がある
という問題点を解決することができる。すなわち、圧電
素子(S)及び金属薄板(M)間の厚みを、従来の3倍
にすることができるので、厚みが約1/3の薄い圧電素
子(S)を使用することが可能となるので、従来、使用
が困難であった約0.1〜0.5mm程度の圧電素子
(S)であっても、十分な絶縁性を有して使用すること
ができる。
【0050】更に、請求項6及び請求項8記載の発明
は、ダミー層(D1,D2,…)及び金属電極(N1,
N2,…)を備えることにより、4本あるいは6本のリ
ード線(L)を2本のみとすることができ、より簡易な
構造の積層アクチュエータを提供することができる外、
ダミー層(D1,D2,…)を設けたことにより積層ア
クチュエータの機械的強度を増強することができる。請
求項10記載の発明では、請求項1〜9のいずれかの積
層体(1)の外周部を熱収縮性の絶縁チューブで被覆す
ることにより、更に、絶縁性の強化、防塵保護ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の積層アクチュエー
タを示す図であり、図(a)は、説明図であり、図
(b)は、上面図である。
【図2】図(a)は、圧電素子及び金属薄板の部分分解
斜視図であり、図(b)は、組立てた場合の絶縁材層を
被覆する前の部分拡大図である。
【図3】積層体に被覆する絶縁性シートを説明する分解
斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の積層アクチュエー
タを示す図であり、図(a)は、圧電素子及び金属薄板
の分解斜視図、図(b)は、組立てた場合の部分拡大図
である。
【図5】図(a)は、図4の積層アクチュエータを絶縁
材層で被覆した状態を示す説明図、図(b)は、上面図
である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の積層アクチュエー
タを示す図であり、図(a)は、圧電素子及び金属薄板
の分解斜視図、図(b)は、組立てた場合の部分拡大図
である。
【図7】図(a)は、図4の積層アクチュエータを絶縁
材層で被覆した状態を示す説明図、図(b)は、上面図
である。
【図8】本発明の第4の実施の形態の積層アクチュエー
タを示す図であり、図(a)は、積層アクチュエータを
絶縁材層で被覆した状態を示す説明図、図(b)は、上
面図である。
【図9】従来例を示す積層アクチュエータであり、図
(a)は、分解斜視図であり、図(b)は、組み立てた
状態を示す斜視図である。
【図10】従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 積層体 S 圧電素子 E 金属電極 N1,N2 金属電極 M,Mn 金属薄板 P 突起 T 絶縁性シート R 絶縁材層 A1,A2,A3,A4 電極群(連絡細帯状電極薄
板) L リード線 D1,D2,D3 ダミー層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面及び裏面に金属電極(E)が全面に
    わたって形成され、電圧が印加されることによって素子
    長が変化する複数の圧電素子(S)と、該複数の圧電素
    子(S)の各々の間に挟着され、突起(P)を有した複
    数の金属薄板(M)とからなる積層体(1)と、前記突
    起(P)の折り曲げられた先端部に接合され、各圧電素
    子(S)と電気的に並列接続され積層方向に長い複数の
    連絡細帯状電極薄板(A1,A2,…)とを有してなる
    積層アクチュエータにおいて、 前記突起(P)は、前記圧電素子(S)の外周縁に対し
    て所定の隙間を残すように軸方向に折り曲げられ、前記
    隙間の少なくとも一部分と前記積層体(1)の外周縁に
    おける前記突起(P)と重なりを持たない部分とを一種
    以上の絶縁材層(R)で被覆したことを特徴とする積層
    型アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の積層アクチュエータにお
    いて、 前記絶縁材層(R)は複数層からなり、該絶縁材層
    (R)のうち最表面に被覆されている前記絶縁材層
    (R)が絶縁性シート(T)からなることを特徴とする
    積層アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の積層アクチ
    ュエータにおいて、 前記隙間の少なくとも一部分を被覆している前記絶縁材
    層(R)は、接着性を有していることを特徴とする積層
    アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の積層アクチ
    ュエータにおいて、 前記隙間の少なくとも一部分を絶縁性の接着材で被覆
    し、前記隙間の少なくとも一部分及び前記前記積層体
    (1)の外周縁における前記突起(P)と重なりを持た
    ない部分の前記絶縁材層(R)は絶縁性シート(T)で
    構成されることを特徴とする積層アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか記載の積
    層アクチュエータであって、 前記圧電素子(S)及び金属薄板(M)の積層総数が各
    々5枚以上である前記積層体(1)の先端から数えて、 1+4n番目(n=0、1、2、・・の整数)に位置す
    る前記各金属薄板(Mn)、すなわち、1、5、9、・
    ・・層目の前記金属薄板(Mn)を電気的に並列に結線
    した少なくとも1つの第1連絡細帯状電極薄板(A1)
    と、 前記積層体(1)の先端から数えて3+4n番目(n=
    0、1、2、・・の整数)に位置する前記金属薄板(M
    n)、すなわち、3、7、11、・・・層目の前記金属
    薄板(Mn)を電気的に並列に結線した少なくとも1つ
    の第2連絡細帯状電極薄板(A2)と、 前記積層体(1)の先端から数えて2+4n番目(n=
    0、1、2、・・の整数)に位置する前記各金属薄板
    (Mn)、すなわち、2、6、10、・・・層目の前記
    金属薄板(Mn)を電気的に並列に結線した少なくとも
    1つの第3連絡細帯状電極薄板(A3)と、 前記積層体(1)の先端から数えて4+4n番目(n=
    0、1、2、・・の整数)に位置する前記各金属薄板
    (Mn)、すなわち、4、8、12、・・・層目の前記
    金属薄板(Mn)を電気的に並列に結線した少なくとも
    1つの第4連絡細帯状電極薄板(A4)とを備えてな
    り、 前記第1連絡細帯状電極薄板(A1)と前記第2連絡細
    帯状電極薄板(A2)を電気的に接続し、かつ前記第3
    連絡細帯状電極薄板(A3)と前記第4連絡細帯状電極
    薄板(A4)を電気的に接続したことを特徴とする積層
    アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の積層アクチュエータにお
    いて、 前記積層体(1)の少なくとも一方の端部に少なくとも
    2層の絶縁体からなるダミー層(D1,D2,…)を設
    け、 その間に少なくとも2つの突起(P)を有した少なくと
    も2枚の金属電極(N1,N2,…)を配し、前記第1
    連絡細帯電極薄板(A1)と前記第2連絡細帯状電極薄
    板(A2)を一方のダミー層(D1)と接する一方の金
    属電極(N1)の前記突起(P)によって接続し、更に
    前記第3連絡細帯状電極薄板(A3)と前記第4連絡細
    帯状電極薄板(A4)を他方のダミー層(D2)と接す
    る他方の金属電極(N2)の前記突起(P)によって接
    続したことを特徴とする積層アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項4のいずれか記載の積
    層アクチュエータであって、 前記圧電素子(S)及び金属薄板(M)の積層総数が各
    々7枚以上である前記積層体(1)の先端から数えて、 1+6n番目(n=0、1、2、・・の整数)に位置す
    る前記各金属薄板(Mn)、すなわち、1、7、13、
    ・・・層目の前記金属薄板(Mn)を電気的に並列に結
    線した第1連絡細帯状電極薄板(A1)と、 前記積層体(1)の先端から数えて2+6n番目(n=
    0、1、2、・・の整数)に位置する前記金属薄板(M
    n)、すなわち、2、8、14、・・・層目の前記金属
    薄板(Mn)を電気的に並列に結線した第2連絡細帯状
    電極薄板(A2)と、 前記積層体(1)の先端から数えて3+6n番目(n=
    0、1、2、・・の整数)に位置する前記各金属薄板
    (Mn)、すなわち、3、9、15、・・・層目の前記
    金属薄板(Mn)を電気的に並列に結線した第3連絡細
    帯状電極薄板(A3)と、 前記積層体(1)の先端から数えて4+6n番目(n=
    0、1、2、・・の整数)に位置する前記各金属薄板
    (Mn)、すなわち、4、10、16、・・・層目の前
    記金属薄板(Mn)を電気的に並列に結線した第4連絡
    細帯状電極薄板(A4)と、 前記積層体(1)の先端から数えて5+6n番目(n=
    0、1、2、・・の整数)に位置する前記各金属薄板
    (Mn)、すなわち、5、11、17、・・・層目の前
    記金属薄板(Mn)を電気的に並列に結線した第5連絡
    細帯状電極薄板(A5)と、 前記積層体(1)の先端から数えて6+6n番目(n=
    0、1、2、・・の整数)に位置する前記各金属薄板
    (Mn)、すなわち、6、12、18、・・・層目の前
    記金属薄板(Mn)を電気的に並列に結線した第6連絡
    細帯状電極薄板(A6)とを備えてなり、 前記第1連絡細帯状電極薄板(A1)と前記第3連絡細
    帯状電極薄板(A3)と前記第5連絡細帯状電極薄板
    (A5)とを電気的に接続し、かつ前記第2連絡細帯状
    電極薄板(A2)と前記第4連絡細帯状電極薄板(A
    4)と前記第6連絡細帯状電極薄板(A6)とを電気的
    に接続したことを特徴とする積層アクチュエータ。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の積層アクチュエータにお
    いて、 前記積層体(1)の少なくとも一方の端部に少なくとも
    2層の絶縁体からなるダミー層(D1,D2,…)を設
    け、 その間に少なくとも3つの突起(P)を有した少なくと
    も2枚の金属電極(N1,N2,…)を配し、前記第1
    連絡細帯電極薄板(A1)と前記第3連絡細帯状電極薄
    板(A3)と前記第5連絡細帯状電極薄板(A5)とを
    一方のダミー層(D1)と接する一方の金属電極(N
    1)の前記突起(P)によって接続し、更に前記第2連
    絡細帯状電極薄板(A2)と前記第4連絡細帯状電極薄
    板(A4)と前記第6連絡細帯状電極薄板(A6)とを
    他方のダミー層(D2)と接する他方の金属電極(N
    2)の前記突起(P)によって接続したことを特徴とす
    る積層アクチュエータ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれか記載の積
    層アクチュエータにおいて、 前記圧電素子(S)の厚みが約0.1mm〜約0.5m
    m程度であることを特徴とする積層アクチュエータ。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項9のいずれか記載の
    積層アクチュエータにおいて、 前記積層体(1)の外周部を熱収縮性の絶縁チューブで
    被覆することを特徴とする積層アクチュエータ。
JP10008301A 1998-01-20 1998-01-20 積層アクチュエータ Withdrawn JPH11206150A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009291776A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Olympus Medical Systems Corp 超音波振動装置

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